2018年12月28日金曜日

仕事納め

2018年はあと数日で終わりとなります。皆さんにとって今年はどんな年だったでしょうか。今年の一文字は「災」でしたが、各種の自然災害が全国的に特に多かった年でした。被災者の皆様にとって、大変な御心労の一年でもありました。一日でも早く、以前の生活に戻られることを心よりご祈念申し上げます。年が明けたら「今年の抱負は?」と人から聴かれることが多いのですが、私は健康な一年を過ごすことが抱負だと話しています。私のブログを「人間万事塞翁が馬」というテーマにしているのも、いつ何が自分の身に降りかかるか分からないと覚悟しているからです。いつ何が起きても、その時の対処の仕方次第ではないかと思います。特に会社経営をしている場合は、常に冷静な気持ちでいることが重要だと思います。今年は業界でも全体的に景気もまずまずでした。人材不足は違った意味で巷で不足してくると思われます。様々な業種で外国人を活用することは避けられない世の中となっていくでしょう。2019年は様々な変化の年でもあり、干支は亥年ですが、猪突猛進の年で、おそらく今年より早く感じる一年になると思います。どうか皆様も明るく良い年をお迎え下さい。本年も、最後までご愛読いただき有難うございました。

同窓会

中学・高校・大学を卒業して同窓会を開こうと考えても、誰かが幹事としてリーダーシップを発揮し、メンバーを仕切らないと昔の同級生は中々集まらないものです。還暦祝いに中学校の同級生が揃ったのが250人中70名余りで、最初で最後でした。つまり参加者の総意で複数の幹事を決めなかったからです。私たちの当時は、中学や高校を卒業して集団就職のために都会へ散らばったり、それぞれ違った高校へ進学したりしているので、クラス仲間と連絡が取れないのが普通でした。高校の方は4年に一度同窓会を催していますが、100名中20人くらいで、故郷の幹事がしっかりしているので、私の世代は特に同窓会への参加者が多く、卒業して40年以上になりますが、かなり珍しいケースだと言われています。最近、私が幹事になり、定期的に大学のクラス会を行っていますが、古い名簿は存在しても、集まるのはやっと5名くらいです。少ないのは、卒業時の正式な名簿や住所録が手元に存在しないからです。最近は個人情報保護法の施行で名簿すら公に作れないのが現状です。この5名をどうにか昔の名簿を頼りにして増やしたいと考えていますが、人それぞれ家庭的な事情があったりで、参加を丁重に断る人もいます。連絡取るには年賀状が唯一の手がかりですが、地方の方も多く、参加を呼びかけても更に集まるとなると大変です。地方出身者が多い関東でも、同窓会のメンバーをそろえるのは中々困難です。その点、地元出身者の方が多い関東地区はメンバーも集めやすいし、同窓会も開きやすいし、本当に恵まれているように感じます。

2018年12月27日木曜日

ある若者

私も今年初めてDaiGoという有能なメンタリストの若者を知りました。何故、今、彼のような人に人気が集中するのか最初は理解できませんでした。時々、リスナーに問い掛ける光景をYouTubeで見かけたりしますが、おしゃべりしている御本人が引きこもりやうつ病的悩みを実体験しているから、彼のおしゃべりの方が世の中の精神科医や心理カウンセラーの専門家よりも、多くのリスナーに癒しを与えているようです。うつ病的疾患は人それぞれ程度の違いもあり、中々周囲に理解されない面があります。私自身も長年、このような症状があることすら理解できなかったからです。近年、自殺者が増えているのも、ストレスや悩みを抱えている方が世の中に多い事を示しています。原因は多々考えられますが、DaiGoという青年の活躍を傍で見ていますと、うつ病の社会的な度合いの大きさを感じる次第です。国はもっとこの現状を深刻に受け止めるべきではないでしょうか。

2018年12月26日水曜日

年賀状

年賀状の季節で、できるだけ休日にまとめて書くようにしていますが、訃報の葉書を頂戴しながらも、つい間違ってしまうことが度々あります。毎年、書きミスを無くすように努めていますが、やはり一年に一度、慣れない筆ペンを手にしますと誤字を書いたりします。スマホに慣れたせいなのか、普段、漢字を書く習慣が無いので、年賀状の手書きには気を遣います。裏面にはコメントを書くようにしていますが、普段お会いしない人が殆どなので、相手に伝える内容が中々浮ばず、平易なありきたりの文章になってしまいがちです。デジタル時代なので、久しぶりに音声でメッセージでも伝えられたら最高なのですが、未だ他に便利な道具は見つかりません。年賀状は本来滅多の会わない人に、年に一度はと筆を走られせるものだと思うのですが、新年が明けたらすぐお目にかかる人でも書きますので枚数も多くなってしまいます。妻は元旦に戴いた方の年賀状を見て書いていますが、大変効率的だと思います。かつて私の知人で毎年400枚の年賀状を長年書き続けている人がいました。亡くなられてからの返信の年賀状を見て、御家族もさぞ吃驚されたことでしょう。年賀状を出したり、受け取ったりすることは、ある意味、お互いに元気で生きている証でもあります。20日までに投函すると元旦に届くとのことですが、あせらず年内に残り分を仕上げたいと思います。

2018年12月25日火曜日

名画

10年以上経ったでしょうか、久しぶりにBS放送で映画「サウンド・オブ・ミュージック」を観ました。1965年に公開されたロバート・ワイズ監督の作品ですが、最初に観たのは十代頃だったように思います。高校を卒業して上京してからの唯一の楽しみは映画鑑賞でした。名画と言われるものは大概は観ましたが、この映画も大好きな作品の一つです。トランプ大佐のような純粋な愛国心と家族を思いやる気持ちは、戦時中と言えども世界中の人々の心として不変です。ドイツが併合したオーストリアから永世中立国のスイスに山中を越境するまでのクライマックスシーンを最初に観た時は、作られた映画と言え、最後までヒヤヒヤドキドキして鑑賞していました。ジュリー・アンドリュースの印象はその後も忘れられませんでしたが、昭和時代の世界的名優の一人かと思います。

天皇誕生日

1月23日(日)は平成最後の天皇誕生日ということで、皇居には8万数千人の庶民が一般参賀に訪れたようですが、中には前日から並んだ徹夜組も出たそうです。我が家ではその報道をテレビで観る程度ですが、3連休は皇室報道を含め、殆どテレビの前に釘付けとなりました。幸いに全日本のスケート選手権や競馬の有馬記念も重なり、天候は冴えませんでしたが、比較的に世の中が盛り上がった週末ではなかったかと思います。今の天皇が御結婚された昭和33年ごろは、テレビも「三種の神器」の一つと言われた時代でした。我が家には都会の生活と違って、その一つも無かった時代です。当時の昭仁皇太子と正田美智子様との電撃的な出会いから御結婚に至る報道は、録画はもちろん数え切れないくらい拝見していますが、皇太子が幼少時に天皇家のしきたりで両親と離れた環境で育ったというのは、失礼を承知で言わせて頂きますと、一般庶民である私の育った境遇とも少し似ている様な気がいたします。何を言いたいかと申しますと、両親の元で育たないと、人間としての親からの愛情に過不足が生じるので、それを補う上でも、支える伴侶が早いうちに身近に必要だということです。美智子妃という理想的な皇后が民間から誕生したことで、平成時代になり皇室と国民の距離が大変近くなったものと思われます。

2018年12月21日金曜日

海外ドラマ

今、我が家では毎晩のように、子供たちが小さかった時に一緒に観ていた海外テレビドラマのDVDを楽しんでいます。シニアの方ならば良く御存知だと思いますが、「大草原の小さな家」というタイトルのテレビドラマです。米国の西部劇は色々ありましたが、日本の「サザエさん」「ちび丸子ちゃん」シリーズのような海外の長編家族ドラマを、今の年齢になって夫婦で楽しめるのは大変有難いことです。かつての若い時代には、海外の長編アニメ番組も週末の夕方には家族団欒で楽しんだものです。大人と子供が一緒に楽しめて為になるテレビ番組が今も日本のテレビで放送されているのか知りませんが、「大草原の小さな家」という傑作の名番組をNHKか民法にて再度放送されることを私は願っています。かつて視聴された世代の方は分かりますが、理想的な家族のあり方がどのようなものかを教えてくれるドラマです。核家族化とデジタル機器の普及で、人と人の関係性が年々希薄になって、様々な事件に至っているのも近代社会の現実です。居間で家族が揃って、一緒に観る番組が増えていくことを、当の昔に子育てを卒業した多くの世代の方たちが望んでいるのではないでしょうか。どこのテレビ局でもバラエティ番組やサスペンス番組の放送ばかりが目立つ昨今ですが、将来を担う子供たちのために、果たして現在のテレビ番組編成がどれだけ社会的に役立っているのか検証する必要もあります。若者のテレビ離れと言われている現在、私自身密かに感じている次第です。

組織作り

独立系の中小企業を長年経営してきて一番大変だったのは、素人ばかりの創立メンバーを中心とした企業内に、会社の組織作りをどのように浸透させていくかでした。すべて見聞してきたオリジナルの考えで、時には何度も人事を失敗しながら今日まで歩んできました。会社経営とは、夫々の各セクションのノウハウの塊を、バランス良く結集させて、ロス無く会社のオペレーションを遂行することでもあります。しかし既存の受け入れ側の態勢が整わないと、人事による効果的な機能は発揮されません。会社の組織作りが適正に機能するには時間がかかりますが、年々社内メンバーの自律的な成長により、今日までは組織も機能してきたように感じます。会社における組織作りも、家庭における子育ても、同じような取り組み姿勢が必要だと思われます。

2018年12月19日水曜日

社会的事件

今年はパワハラ、セクハラ、虐待、あおり運転など、加害者が精神的にイライラして、ストレスを被害者にぶつけて事件になるケースが多かったように感じます。事件が起きるときは立て続けに起きるものだなと何度も驚きましたが、実は水面下で長年にわたり不平等の問題が隠れていたに過ぎなかったように思われます。この際、対人関係で暴力的な行為を徹底的に無くす社会を目指したいものです。スイスの非営利団体「世界経済フォーラム」が発表した、日本が男女平等ランキングで149か国中110位と発表されたニュースには、未だに変わらない男性優位社会が如何に西洋諸国と隔絶しているかを、驚きとともに恥ずかしささえ感じた日本人が多かったのではないでしょうか。前出のパワハラ事件は、未だに古い伝統を引きずっている体育会系の団体スポーツに関してのことですが、相手の気持ちを思いやらない暴力行為は、男女間の関係なくあちこちで起きているのが実態だというのが判明されました。20年のオリパラを控えた来年は、そのような一連の社会的事件が一掃されることを望みたいものです。

2018年12月18日火曜日

原発の話

原発輸出が暗礁に乗り上げている感があります。政府は原発輸出を成長戦略に盛り込んでいたようですが、福島原発事故を契機に安全性へ厳しい基準が課されて、一機の建設費が5千億円から1兆円へと、原発建設コストが倍増しかねないとも言われています。海外での原発建設商談が進まないのも国内メーカーとして採算が取れないと判断されているようにも感じられます。福島原発事故の真相原因も明らかにされない中では、国内の原発新設は国民世論としても事実上無理と言われる中で、海外へその技術を輸出することが果たして政策として妥当なことなのかと思うわけです。最近は海外のプラント建設でも巨額の赤字が報道されているので、国内の技術を輸出して収益を上げることも海外勢との競争激化で次第に難しくなってきているようです。しかし、現実には将来に向けて国内原発の廃炉にも多額の費用と技術が必要となります。国のエネルギー政策はこれからも原発がベースロードの発電源だと言われているため、輸出が無理となれば今後の政府の対応が注目されます。個人的には、核廃棄物の保存箇所も政治的に示されないままに、原発を使い続けることへの疑問はあります。技術の継承が無ければ、何十年も廃炉作業を続けることも難しいと思いますが、新たな技術を育てつつ、これまで通り原発技術の輸出を継続すると考えるならば、政治的なメッセージが明確に示されるべきだと思います。

2018年12月17日月曜日

問題の根拠

企業も社会も何か大きな問題が起きないと現状は変わらない、という世間の空気を今年は多くの方が一番味わった年ではなかったでしょうか。所謂、対処療法的な処置でもありますが、現状を打破するにはそれでも止むを得ません。できれば問題の発生を事前に予見して対策を講じていれば、問題が起きてから後に尾を引きずらなくて済むのですが、国民性なのか中々そのような事前の行動は難しいようです。何を言わんとしているのか読者の方はお分かりでしょうが、目の前の問題処理ばかりに追われていると精神的にも肉体的にも人間は疲れますし、対応に掛かるコストも莫大です。「火のないところに煙は立たない」と言いますが、問題の根幹において、多少でも根拠となる事実が無ければ噂が立つはずはないというのと同様です。噂だけで終われば問題はないのですが、知らぬ存ぜぬで無責任体制が何年も続いて、もし事件や事故に発展すると、それまで重ねてきた信用が台無しになり、企業の存続にも影響します。企業にとっても地域社会においても、悪い噂が立つことはきわめて恐ろしいことです。明日はわが身で、気をつけなければならないと思います。

2018年12月14日金曜日

説得力

かつて会社経営において経験した苦労の一つは、自分の考えを部下に浸透させる事でした。経営者である私自身が当時まだ未熟で、非力で、尊敬に値しない存在だったのでしょう。もちろん説得力の無さも大いにありましたが、聴く方にも理解力や想像力や聴く姿勢が欠けていたのか、当時は中々本心が通じないで空回りして私自身悩むことも多かったようです。簡単にいうと原因はすべてにおいてキャリアの無さですが、不思議なことにキャリアを重ねるとそのような苦労をする事も悩む事もなくなります。相手を説得するにはある程度、折衝においてもセンス(要領)が必要と思われます。しかし、このセンスは一朝一夕には身に付きません。相手に話が通じないのは、結果的には説得力に欠けると判断されて自分の考えに理解が得られません。その力を付けるには折衝する経験を若い頃からひたすら鍛えるしかありません。つまり場数を踏むことです。交渉において先ずこちらの考えを主張することが最優先ですが、必ず立場の違う相手の考えと渡り合うことになりますので、交渉を成立させるには、現場で落とし処を探り、物事を結論に導くには、自らに説得力がなければなりません。たまたま私が会社経営で生き残れたのは、20代の頃からお客様を説得する力を経験で身に付けたからだと思います。人生には時間が限られていますので、自分の能力を伸ばすには、そのファクターとなる事象に自らの時間を上手く配分して、様々な場面に遭遇する経験を人一倍持つ事ではないでしょうか。

2018年12月13日木曜日

指導力

今、学校でも企業でも指導力の問題が問われているように思われます。古い企業はコーポレート・ガバナンスが次第に欠けてくるので、企業の不正を見てみぬ不利をすることになります。社外取締役や外部の人材を企業が抱えるのも、旧態依然とした風土を変える、つまり「しがらみを絶つ」指導力が組織に発揮されるためです。私自身も経営において人材の選定ミスでこれまで失敗を重ねてきましたが、外から見た人材の印象と実際に採用してから働きぶりの印象とはかなり異なります。特に大手から人材を招聘した経営者から同じような失敗の経験を幾度となく聞きます。何故、上手くいかないかと申しますと、入社しての第一印象が社員から観て上から目線の人が大半だからです。残念ながら、下から目線でなければ経営者は良しとしても社員が受け入れないことをわかっていない人が多いのです。大企業であれば人材は豊富なので、人事異動で人を替えることは容易ですが、中小企業は数年は我慢して使わざるを得ません。ですから中小企業においての外部からの人材の選定は最重要です。創業のオーナー経営者であれば中小企業の人事権は自由に発揮できますが、大企業では創業経営者は少ないので、あのような不祥事が度々起きるのでしょう。何はともあれ、指導力つまりコーポレート・ガバナンスは重要視すべきだということです。

2018年12月12日水曜日

業務改革

たまたま弊社で開発に携わったRPA製品が今、爆発的に売れています。まさかと思っていましたが、働き方改革関連法案の施行を目前に、大手金融機関は真っ先に導入を検討して、積極的に業務改革を進めているのが現状ではないでしょうか。グローバル市場で競争するには先進ITを使いこなし、人材を効率的に活用するしかありません。中小企業各社もRPAの導入を真剣に考えるべき時です。弊社はこれからの産業界の皆様へ、先進ITの導入により業務改革の下支えとともに生産性の向上にダイレクトに寄与したいと考えています。業務改革のIT化は、これから先の人材不足に対して待った無しの施策です。ビジネスオペレーションのスピード化がこれからの企業間競争において勝負となります。これからも弊社はお困りのお客様の相談を通して、業務のデジタル化へ導くITのドクターとして、必要とされるIT企業を目指して参ります。

2018年12月11日火曜日

レジリエンス

昨日は世界的な経済誌が主催する中小企業の表彰イベントに参加しました。パネルディスカッションに元大リーガーのゲストも出席され、日本の若い中小企業経営者の夢あるプレゼンに感動したとのこと、日米のプロ野球経営を対比した話は少し勉強になりました。多くの大企業は存続維持ばかりが優先していますが、本日表彰された中小企業はリスクを承知でイノベーションを発揮して、果敢に新市場へチャレンジしている、とは前述のゲストの感想でもありました。日米の野球界の違いは、エージェントとプレイヤーに対する考え方や指導方法にもあるようです。お互いに文化の違いもあるのでしょうが、失敗しないように日々練習を重ねる日本の指導に対して、米国は失敗は必ずあり得るので、どのようにプロは立て直すかが大事だと指導しているようです。レジリエンスに関する書籍が日本でヒットしたのも、日本の会社における人育てにも通じる一理があるからではないでしょうか。従来の下請けから脱皮しようとする若い経営者の意気込みに触れることが出来ました。

2018年12月10日月曜日

クラシック音楽

この歳になると一年が早くて年齢など忘れてしまいたくなりますが、年末の「第九」と新年の「ウィンフィル」ニューイヤーコンサートは楽しみの一つです。ピアノも、これと言って楽器も弾けない私でもクラシック音楽は好きな方です。感性やセンスは全く無いと家内にはいつも言われていますが、夫婦も感性の有る無しで対象的なので、釣り合いも取れているのだと思います。先日、テレビで「月」に関するクラシック音楽を聴く番組があり、ドビッシーの「月の光」やベートーベンの「月光」を作った背景を学びましたが、クラシック音楽に精通している人の感性の鋭さにはとても及ばない気が致します。最近は家内の出不精で一緒にコンサートへ行く機会もなくなりましたが、今でもたまにはクラシックコンサートへ行ってみたいなぁという願望はあります。願わくば生きているうちに、ウィンフィルのニューイヤーコンサートを現地で聴いてみたいというのが夢です。

2018年12月7日金曜日

意見交換

連日のように様々な集まりが続いていますが、業界も違い、色んな方の話を聴けることに大変満足しています。やはり人と会話することが一番勉強になります。情報過多の時代なのでネットで情報はすぐに入手できますが、自分の頭で考えて人前でしゃべってみることが大切だと思います。学生の頃は同僚と徹夜で論争していましたが、その前に自分なりに雑誌や新聞で情報を入手した上で考えをまとめていましたが、政治や経済、社会問題にフォーカスして討論することが多かったようです。今も、会社内で価値観を共有するため社員の皆さんに為になりそうな記事を見つければ配信していますし、役員間のミーティングでもニュースに対する持論は時々述べています。色んな方の様々な意見や見方があるのが普通ですが、会社内でも偏ることなく気軽に意見交換が出来ればと思っています。最近は異業種交流会で若い経営者の方と話す機会が以前ほどは減りましたが、時代の変化とともに経営の感覚も変わってきていますので、時々は会へ顔を出すようにしています。世代交代とともに若い経営者の方も増えていますので、こちらも謙虚に聴く耳をもって参加しなければと考えています。

2018年12月6日木曜日

時代の変化

連日、忘年会の予定が多くなってきましたが、年の区切りをつける意味で様々な集まりがあっても良いのかなと思います。12月も日数に限度があるので、日程が合わなければ容易に新年会へ切り替えることも可能となります。人との約束は年々人脈の広がりとともに増えるので、優先順位も考えなければ予定を組むにも限界があります。今年は全産業が好景気のようで、長年経営していると居酒屋の雰囲気でも分かります。IT業界も時代の追い風でどこの企業も好景気ですが、景気の変化は早いので決して浮かれないことです。失われた20年の低迷していた経済から見ると、現在の状況は遥かに改善しています。しかし、少子高齢化が進みつつあるせいなのか、かつてのような経済の勢いは感じられません。今後、どのように日本経済が進むのか私自身も予想がつきませんが、産業界のスキームがデジタル革命により新しく変化していくことは間違いないと思います。IT分野も裾野が広いので自社の進むべき方向性を明確にしなければなりません。海外との競争で勝ち抜くにはITを如何に活用していくかが勝負だと思います。市場の変化を先取りし、皆で知恵を絞り、事業の付加価値を高めていくしかありません。

2018年12月5日水曜日

経験

最近、初対面の同世代の経営者に会って親しくなったり、20年以上も会っていない経営者と急に出くわすことがあります。どちらも貴重な出会いですが、お互いに健康で現役の経営者だからこそお付き合いが出来るのではないかと内心感謝しています。会社を創業して長年存続させることは大変なことですが、存続できれば経験の上に経験がさらに重なり、生存していく手法も身に付いてきます。健康であれば、時代の変化に対応していくことも広い意味で知恵がついて可能となるわけです。景気不景気は時代につき物ですが、不景気をチャンスと捉えて次の手を考えて行動するとチャンスをものにする機会が到来することもあります。お互いに共通していることは皆さん勉強家だということです。何歳になっても、勉強しようという意識があるから奇遇も生まれるのです。経営にも言えることは「苦は楽の種、楽は苦の種」でしょうね。皆さん、今が一番幸せだと話していました。

2018年12月4日火曜日

日本株

毎朝、NYダウや外国為替市場の動きを聞いて東京市場の様子を見ていますが、本日はNYダウの上昇に反して逆に日本株は暴落したようです。何が影響したのか分かりませんが、最近、米国との通商問題を前提として日本企業が大手を中心にして業績にやや頭打ち感が見られます。つまり日本企業の成長が人手不足とともに鈍化しつつあるのではないでしょうか。米中の貿易摩擦も周辺諸国に影響し、これまでの循環経済の枠組みにも変化をもたらしているものと思われます。最近感じることは、画期的なモノづくりのビジネスよりも様々なサービスビジネスばかりが世に誕生しているような印象を個人的には感じています。世の中にリスクの無い事業ばかりが誕生しても、日本企業の成長には直接的に結びつかないので、日本株の上昇には繋がらないでしょう。

2018年12月3日月曜日

真の動機

「人はほとんど自分に関するかぎり、その真の動機を知っていない」「人はある行為へと自らを動かしたものを見通せない」。したかったのか、せざるを得なかったのかさえ不明なこともあれば、同時代人が共有する観念に沿って自身の動機を読み違えもする。だから「何を為したか」以上に「いかに為したか」が重要である。 これは先日、朝日新聞の「折々のことば」に掲載されていた民衆思想史家の話です。とても意味深い内容でしたので、忘れないようブログに取り上げてみました。大河ドラマ「西郷どん」での西郷隆盛にしても行動の真の動機は不明です。カルロス・ゴーン氏も自分の行動に対しての真の動機は分かっていないのではないかと考えます。 物事の行動や経験の積み重ねにより、人間は神経も麻痺してしまうことがあります。バブル時代に酔ったかつての日本も同じようなものです。行動を起こす前に、何度も考えに考えれば、読み間違えることも少なくなるはずですが、気持ちが浮かれているとうっかり行動してしまうのです。 「他山の石」という諺が不祥事のたびに使われるのは、人間が同じ過ちを犯さないためです。しかし懲りないで、また同じような過ちを繰り返すのが人間です。先日、どこかの大学の先生がインフラ点検と称して橋梁補修を行っているが、補修が先を見通した補修になっていない、と話していました。何を補修したか以上に如何に補修したかが重要と言えます。

2018年11月30日金曜日

工場施設見学会

このところ日が短く、師走を前にすると1年の短さも感じるところですが、今日は千葉にある新聞の印刷工場と某ビール工場を見学して参りました。紙の新聞が年々減っているのは残念な事ですが、宅配される新聞が様々な工程を経て制作され配送に至る事を学びました。実は私も高校を出て新聞奨学生を経験しましたので、ふと配達で苦労をした学生の頃を思い出してしまいました。当時は独立した学生でも浪人生でも新聞を取って読んでいましたので、日本全国にわたり新聞の発行部数は大変な量でした。あまりに寂しいので、敢えて現在の発行部数については質問を控えました。2箇所目は某ビール工場の見学でした。これまでにも何度か他のメーカーの工場は見学してきましたが、今回は説明員の女性の方による声だかで明るく元気な案内がひときわ印象に残りました。どちらも工場内に人は疎(まば)らという感じでした。今日も楽しい工場施設見学の1日でした。ひとつ忘れていました。南極観測船「しらせ」が停泊している光景も目にしました。では。

2018年11月29日木曜日

スモールビジネス

ビジネスは簡単に拡大するものではありません。仮にビッグビジネスが登場したとしても、長続きする事はあり得ないし、どこかでビジネスが下降線を描く事もあり得ます。時代の変化に対応した新しいスモールビジネスの発掘はこれから先も欠かせないと思われます。アマゾンの事業もかつてはスモールビジネスで始まり、気がついてみると既存のネットワークビジネスが進化して、圧倒的な市場を制覇するビッグビジネスに成長したわけです。世の中の仕組みを変えていくために、様々なスモールビジネスを手がけていくしか新たな市場の発見はあり得ません。今日、R&Dの展示会へ参加して、ふとこのような思いをいたしました。これからも先進技術に積極的にチャレンジして参りたいと思います。「暗いと不平を言うより、進んで明かりを点けましょう!」

2018年11月28日水曜日

顧客志向

昨日、長崎県の諫早駅前から長崎空港まで、空港へ直行の高速バスがたまたま時間帯に無かったので、敢えて市内を循環する県営のバスに初めて乗車して驚いたことをご紹介します。確かに常連の乗客が主だったのか、途中に県内随一の医療センターがあるせいか、比較的高齢者が大半を占めていました。平日で満員でもないのに、運転手が「いつも大変お世話になっております」という声を1時間弱の乗車の中で何十回も聴かされました。確かに地方は交通インフラも都会ほど整備されていないので、自家用車を利用する割合が多く、バスを利用する人は限られています。乗客をお客様として大切にし、丁寧にもてなす運転手の姿勢がとても好印象で、長時間の乗車でしたが全く苦になりませんでした。「どこかのバス会社とは随分違うね」と、うっかり言葉を発したのは妻でした。確かに普段利用しているバス会社の運転手の対応とは、乗客に対する姿勢がかなり違うなと感じた次第です。本当の顧客志向とは如何なるものかを思い知らされました。本日も目を通していただき有難うございました。

2018年11月27日火曜日

余談

「人の行動は人生の転換を招く」率直に最近のニュースで感じるところです。素朴で何の変化もない田舎暮らしでは都会の喧騒との隔たりを感じます。また今日都会へ戻る身として、変わらないことへの幸せを噛みしめたいと思います。互いにどこまで認め合えるか、行動が限度を超えない事が大切です。会社も家庭もその事を常に類推しながら行動しないと、周囲に予測のつかない影響を与えます。このような話をすると、私が何を言わんとしているのか、読者の皆さんは自ずとお感じではないかと考えます。自分の持つ変えられない遺伝子にどう向き合うかが、人生において大切な事ではないでしょうか。

2018年11月26日月曜日

帰省

昨年は事情により法事に参列できなかったので、今回の三連休を利用して九州へ墓参りに帰省してきました。大体、下の娘が付いてくるのですが、妻の実家ではいつも変わらず大歓迎してくれます。毎度、親戚回りをして仏壇に焼香してくるのも習わしです。地元ではちょうどジャガイモの収穫時期でもあり、農家は毎日が忙しいようでした。久しぶりに何気ない会話を交わすひと時ですが、都会の空気とは随分違います。アマゾンブームが地方の隅々まで行き届いている事にも驚きました。会いたい人は何人もいますが、用事を重ねる時間的、気分的猶予もないので、今回は実家で静かに滞在しています。明日はこちらを発ちますが、数年前に40年ぶりに偶然再会した友人と空港で再び会うのが楽しみです。

2018年11月24日土曜日

大阪万博

本日未明、フランスのパリで2025年の万博が大阪に決定しました。日本におけるカルロス・ゴーン氏の逮捕による事件の余波で危ぶまれていたので極めて朗報でした。2020年の東京オリパラに続いて、2025年の大阪万博開催が決定したことは日本経済にとっても大きな弾みになると思われます。思い起こせば、1970年の大阪万博は高度経済成長の真っ只中で、大手企業が片田舎まで金の卵を求めて東奔西走していた時代です。大阪万博を契機に都会へ集団就職や大学進学を目指した若者の心は、未来への不安と憧れが交錯していました。私自身もその中の1人ですが、戦後日本の目覚ましい復興を享受してきた世代として、これからは微力ながらも社会へ貢献していければ幸いです。未明、フランスのパリで2025年の万博が大阪に決定しました。日本におけるカルロス・ゴーン氏の逮捕による事件の余波で危ぶまれていたので極めて朗報でした。2020年の東京オリパラに続いて、2025年の大阪万博開催が決定したことは日本経済にとっても大きな弾みになると思われます。思い起こせば、1970年の大阪万博は高度経済成長の真っ只中で、大手企業が片田舎まで金の卵を求めて東奔西走していた時代です。大阪万博を契機に都会へ集団就職や大学進学を目指した若者の心は、未来への不安と憧れが交錯していました。私自身もその中の1人ですが、戦後日本の目覚ましい復興を享受してきた世代として、これからは微力ながらも社会へ貢献していければ幸いです。

2018年11月23日金曜日

企業経営

本日は神奈川県の黒岩知事による講演を皮切りに、未病経営と女性活躍推進をテーマとしたカンファレンスに参加しました。未病と言いましても経営者の事ではなく、中小企業における企業経営の健全化について、健康チェックから後方支援までを行政側としてもアドバイスし、さらに働き手の不足から企業を守るために女性の活躍を推進していこうというものです。「言うは易く行うは難し」で、将来に向けて企業経営を健全に持続していくのは容易な事ではありません。しかし、これからはネットワークの時代なので人材交流を活発にして、1人で考え悩むのではなく、異業種による横連携で企業価値を高めていく時代です。私自身が世代間の価値観を理解して、先ずは相手の意見を肯定的に捉えて、聴く耳を持たなければならないと、日頃の反省も含めて深く勉強させられたイベントでした。

2018年11月21日水曜日

会社は公器

かつて私は業界経験も浅く、35歳で未熟な社長として取締役会で突如推し上げられた時、松下幸之助翁に徹底的に学び続けました。社長としてのキャリアも30年を過ぎましたが、今でも学び続けています。これは私が日本人だからではないか思うのです。しかし、会社は公器という考えは欧米にもあるのです。だから永遠に存続するのです。経営者が私利私欲に走れば、たとえ優れた経営者だとしても交代の時期だと思います。私も他山の石として無償で学ばせて頂きます。誠に有難う御座います。

2018年11月20日火曜日

モラルとマナー

何故、恥を知らないのか?モラルやマナーに欠ける事に何故、気がつかないのか?これは全て親が、甘えかし、人間としての良識をないがしろにし、子供の成長過程においてまともに躾けられなかったからではないかと考えます。また、最近は周囲で注意したり、怒る人がいなくなったので、一部の人の中には、やりたい放題の行動ケースが見られます。しかし、現代はそのような連中を注意すると、逆に激情したりするので、注意する側にも身の危険があり、非行を無視をして見逃しているのが現実ではないでしょうか。現代社会では、かつて重罪だった尊属殺人や児童虐待や詐欺などの事件が、連日の如く事件として見聞するような時代でもあります。どこで人の教育が間違ったのか、教育全般に何が問題だったのか、もっと公に議論されて叱るべきです。日本にはまだ立派な成人が存在していますので、様々な場所でモラルやマナーが再教育されれば、もっと社会的な事件も少なくなるはずです。私だけが昨今のあらゆる事件の発生に疑問を持っているとは考えられなくて、多くの人たちが同じ思いを抱いていると思うのであります。

2018年11月19日月曜日

シミュレーション

人間誰しも、政治家でも過去を振り返り、「何であんな馬鹿なことをしたのだろう」と後になって考えますが、それは先見力がないからだと思うのです。国会で大臣が準備不足で、質問に対してまともに答弁できないのも似たようなものです。事を起こす前に、失敗したときの損害を最小限にするために、事前にシミュレーションをすることの重要性を感じるわけです。人生も後悔先に立たずで、周囲に相談しないで、自分の考えだけで行動すると大体は失敗します。太平洋戦争だって、ベトナム戦争だって、多くの内戦でも、お互いに勝敗がつくまで徹底的に戦いますが、何も有益なものは残らないで、多くの犠牲者と廃墟だけが残ります。国民は戦場から逃れて難民も発生しますし、悪いことばかりなのですが、人間は過ちを繰り返します。世代は刻々変わりますので、新しい人は起きてしまった過去を回顧して反省するのですが、また変な為政者が誕生するとポピュリズムで扇動され混乱に陥ります。「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」とは、古の人が未来に残した名言だと思います。話は変わりますが、日本における最近のロケット打ち上げの失敗が続かないのも、綿密な事前のシミュレーションが行われているからだと思います。企業経営においても、常に素直な気持ちで、後悔しない様に前へ進んでいかなければならないと考えます。

2018年11月17日土曜日

スポーツ大会

本日は、恒例の業界フットサル大会がありました。お陰様で最近は漸く弊社のチームも上位に食い込むようになり、10数年前には1勝も中々難しかったのにも関わらず、前半戦は安心して観れるようなチームになりました。私は小学校時代からスポーツで負けることが大嫌いでしたので、会社が出る試合となると、自分が出なくでも、応援団としてついこの歳でも負けん気になり燃えてしまいます。だから社員が出場する会社対抗のスポーツ大会だと、今でもどうしても結果が気になり、応援に行きたくなるのです。今年も大手企業に方を並べて3年連続で決勝トーナメントに残りました。私の長い経験でも、スポーツに強い企業は業績でも負けないと思うからです。ひとつお願いですが、是非、強くなった弊社の応援に社員の皆さんが大勢応援に駆けつけて来て下さい。

2018年11月16日金曜日

二兎追うものは一頭も得ず

昔話「したきりすずめ」や「はなさかじいさん」などで語られるように、アレコレ欲を出すといい結果を生まないということは、政治外交の世界でも、ビジネスの場でも共通しています。弊社は長年にわたりソフトウェア開発のみに心血を注いで参りましたが、リーマンショック後に長期的な戦略として取った行動は、デバイスを絡めたソリューションシステムを新市場に提案することでした。本業のソフトウェア開発に軸を置きつつ、デバイス業界との付き合いを深めていくことにしました。同業者としての歩みは長年続けてきましたが、「どうも顔が見えないビジネスばかりをこなしているのではないか」と、弊社の歴史を振り返ってふと疑問を感じたのです。現在は海外も含め、デバイスに関わるビジネスを積極的に手がけています。いずれ社運を賭けることになるかもしれませんが、長期的戦略を描きながら前に進みたいと考えております。決して要領のいい会社ではありませんので、「二兎追うものは一頭も得ず」という格言は弊社にぴったりかもしれません。

2018年11月15日木曜日

インセンティブ制度

今日は上記のようなテーマで同業者間の勉強会がありました。各社おける様々な社員考課・社風形成の一環としての表彰制度が説明されました。社員に働く意欲ややる気を起こさせる要因としてモチベーションという動機付けが必要とされ、内発的動機付けを維持しつつ、新たな外発的動機付け(インセンティブ)を利活用しようというのです。各社、様々な金銭によるインセンティブを実施されているようでした。弊社も一般的な報奨制度や表彰制度は実施していますが、社員を金銭的手段を用いて動機付けするのは私の個人的な意見としては否定的です。粗利益に対して、一部の社員にだけに金銭を還元する制度を採用している会社もありましたが、運用として難しいものがあります。取引価格はお客様によっても違うので、粗利率も違いますし、難易度や条件の違いもあります。プロジェクトの失敗に学んで成長することもあるわけです。その辺りをトータルで公平に評価しなければならないので、人為的には容易なことではありません。最近、社会全体が「お金」優先で、被害者に対して道徳心のかけらも感じない事件が多発しています。確かにインセンティブで人は動機付けされることは確かですが、あくまで教育上、適切でなければなりません。

2018年11月14日水曜日

勤労状況

朝8時過ぎに出社して窓の外を眺めると、みなとみらい地区に建築中のビルの屋上には既に多くの労働者が働いているようです。多分、関東では建設現場の始業時間は午前8時のようですが、かつての北海道では土木に関しては冬場が働けないために夏場における現場の始業時間は午前7時でした。職員も自宅や寮を毎朝6時前には出て、現場には7時に到着して始業していました。当時、私などは事務所勤務でしたので、午前8時が始業時間でした。8時間勤務なので終業は17時ですが、コンピュータも無い時代なので、仕事はすべて手作業で深夜遅くまで働くことが多かったようです。月末締めの10日間くらいは連日、仕事で夜12時を過ぎるのは普通でした。考えると15時間労働がまかり通った時代で、現在では違法労働そのものですが、当時は業務がIT化されておらず、事務職も長時間労働は仕方がない状況でした。今考えると、想像もつかないくらい長時間働いていたような気がいたします。朝から窓の外を眺めて労働者の姿を見て、ふと昔を思い出してしまいました。比較すると、IT業界はまだ勤労状況は格段に良いと思います。

2018年11月13日火曜日

ドラマ

昨日うっかり投稿を忘れてしまいましたので、追加投稿をしたいと思います。最近、約30年振りに米国の古いドラマ「大草原の小さな家」を就寝前に観ています。夫婦で歳を取ったせいなのか、ドラマの中で演じられる家族の純粋さに万感の思いを抱きます。我が子育ての時代には、アニメの「小公女セーラ」など多くの作品を子供と一緒に観る機会がありました。今考えると、テレビが両親の未熟な子育てを手伝ってあげてくれたように感じます。今観ても、若かりしかつての懐かしさとともに、このような番組の復活を願うものです。

代議士

先週、郷土出身の代議士が亡くなられました。お名前は伏せておきますが、その方は全盛期には政界再編において中心的な力を発揮され、日本に本格的な二大政党制をと最後まで御尽力された方です。お父様はかつての福田赳夫政権で旧厚生大臣まで務めた方で、郷土では自慢の人物でした。しかし、お父様が亡くなられてから、後妻と選挙地盤の跡目相続における骨肉の争いが郷土で起こりました。その後は当選が続き、長きに渡り政治の世界に身を置いていた方ですが、中央政界での評価と地元での評判は乖離していたように感じています。近年は比例代表制で当選された方でしたので、亡くなられてからの後継は比例順ということで、郷土からの国政の代議士は遂に存在しなくなりました。昭和の時代には、常に二人の代議士が小さな郷土から選出されていましたので、過疎化が進んだ現在の姿と対比すると正に感慨深いものです。

2018年11月9日金曜日

外交

かつて学生時代に外交官に憧れていたこともあり、JETROという組織の活動にも以前から興味を持っていました。昨日は、そのJETROの創立60周年記念シンポジウムへ参加してきました。経済がグローバル化し、新興国の台頭で、世界の交易においては、政治との兼ね合いもあり、諸外国間の複雑な事情や紛争処理解決にWTOの役割が難しくなっている現実も分かりました。トランプ政権がWTOを批判しているのも一部分では的を得ているわけです。ちょうど米国の中間選挙の結果が出たばかりなので、その話題も含めての議論がありました。今回の国際的なシンポジウムの中で理解できたことは、日本の外交が果たしてきた役割が年々国際的にも評価されてきているということです。我々国民はどうしても内向きの課題に追われてばかりですが、もっと海外にも視野を広げて、大局的に日本の実情を見ることが大切だと思った次第です。企業経営においても大局的な視点は欠かせないと常に考えています。

2018年11月8日木曜日

米中間選挙

今回の米国中間選挙は、米国民のみならず世界中が注目した選挙でした。トランプという一風変わった大統領が米国に誕生して以来、米国の内情が俄かに映し出されて、米国民の思想が真っ二つに分かれていることが如実に現れました。私流に言わせていただきますと、1492年のコロンブスがアメリカ大陸を発見して以来、原住民と移民の戦いが高じて、南北戦争に至った時代の再来を髣髴させるような印象を感じたりしたわけです。移民大国アメリカの行き着いた果てではないかとも考えたりします。つまり、今回の選挙結果が表すように、今のアメリカには国家としてのアイデンティティが無くなってきている感もあるのです。選挙によって、アメリカ議会がねじれ現象になるだろうとの予測は事前にありましたが、大国アメリカの動揺は、政権の行き先が不透明で、そのことが世界の政治経済に大きく影響します。政治は一長一短がありますので、行き過ぎた政治に議会がバランスを取ることになるわけで、議会内で上手く協調して政策の実現に向かうことを願うばかりです。日本の国政も対岸の火事と認識しないで、是非、国民の目線で行政を施行していただきたいものです。

2018年11月7日水曜日

教育行政

学校教育に関しては知人の存在もあるので課題は何となく理解できますが、社会教育という分野は私が全く知らない領域でした。昨日、ある勉強会に初めて参加したのですが、社会教育の現状と今後の見通しという内容でした。色んな資料を基に専門講師を招いての会でしたが、時代の変化とともに、厳しい国家財政が文科省の組織運営にも影響が出ていることが理解できました。予算配分における優先度合いが圧倒的に厚労省へ傾倒しているのはやむを得ないところです。文科省も人材を含めてかつての勢いはなくなっているのが現状のようです。かつての「ゆとり教育」も結果的には塾通いを増やす結果となり、公立学校の質の低下とともに私立志向を招いたようにも思えます。経済的な格差と同時に子供の教育が公立と私立に別れてしまった感はあります。私立に行けない子供が公立に集まる現象は、子供教育において必ずしも公平なあり方だとは思えません。このことから考えても、歴史的にも文部行政が今日の子供教育にもたらした影響は大きいと感じます。今、「人間教育とは何か」が再び問わているのではないでしょうか。

2018年11月6日火曜日

成長その2

最近、社員の皆さんの御結婚や御出産が増えているようです。中には社内結婚された方も御夫婦で共に勤務を続けています。IT業界も技術者不足という事もあり、会社にとっては大変助かっております。弊社は自由闊達をモットーとしており、社員の皆さんの自主性を大変重んじています。「言うようにはならない」のは家庭の子育てでも同じで、会社も社員の皆さんが自分自身が気付かなければ成長しないのです。決してほったらかし(放任)にしている訳ではありません。それも子育てと同じで、親という字の如く「木の上に立って見ている」訳です。「任せて任せず」で確認するのが上司の仕事です。若い人は任せれば責任を持って仕事に取り組みます。いちいち口を出すと余計なおせっかいにもなります。いつでも相談できるような環境を上司が作ってあげればいい訳です。家庭を持つと家事や子育ても一苦労です。ストレスも若い時代には溜まりますので、上手に発散する趣味のようなものを持つことは大切です。こう言う私も同じような経験をしているので、社員の皆さんに対してはアドバイスが可能なのです。仕事は遣り甲斐がなければ長続きはしません。私の遣り甲斐は社員の方が立派に成長する過程を見ることです。至極当たり前ですが、社員の皆さんの成長が会社の成長に繋がります。

2018年11月5日月曜日

成長

昨年11月頃から突然、次女がマラソンを始めました。大学を卒業して社会人になるまで全く運動などに縁がなかった彼女が、何故、急に走り出したのか分かりませんが、話によると会社の同僚から走ることを勧められたようです。今年3月の三浦マラソンのハーフに出場すると聴いていましたので、本当に完走できるのだろうかと心配もありましたので、気になって内緒でこっそり見物に行ってみました。かつて私も三浦マラソンの10キロコースは常連の参加者でしたが、ハーフは坂道が多くきついという評判もあり敬遠していました。それなのに彼女の初マラソンがその三浦マラソンのハーフだったのです。予想に反して完走したので吃驚でした。最近は仕事が終わってから皇居周りを走る常連になっている上に、丸の内から都立大駅のアパートまで時々走って帰宅しているという話もしていました。また昨日は、朝、都立大学のアパートを出発して実家の戸塚まで約32キロ位を走ってきたと、玄関に着いた彼女を見てさらに驚いた次第です。いつしかすっかりマラソンに取り憑かれたようです。今月も茨城か埼玉のハーフマラソン、来月はフルマラソンにも初めて出るようです。来年も毎月レースに出る予定だとか話していましたが、彼女が何故このように変身したのか親の私も家内も信じられない気持ちです。でも仕事の愚痴は最近出なくなりましたので、効用として仕事のストレス解消になっているのかなと思う次第です。周りの人のお蔭で彼女も人間的に随分成長してきているようです。

2018年11月2日金曜日

雑談

季節は晩秋なのでしょうが、朝夕の気温を考えると初冬のような空気です。秋の温度が夏にプラスされ、その分の気温の低下が冬の気候にくっ付くと秋らしさが消えて、まるで四季がなくなったように感じます。しかし、果物の秋、ススキの秋、山登りの秋は貴重です。本日は青空が広がり、天衣無縫のような晴天となりました。昨日はたまたま東海地方へ出張に行ってきました。晴天でもあり富士山の雄姿も見えたはずですが、車内でスマホばかり触っていたため肝心の富士山の絶景を見過ごしてしまいました。このシーズンはどこも展示会の真っ盛りで、文化の秋らしさを感じます。異常気象の続いた1年でしたが、あと霜月、師走というようにあっという間に今年も終わります。今年も何か新しいことを始めたかな?と、年齢を重ねることの速さに自ら反省叱りです。でも、お陰様で社員の皆さんは順調に成長を遂げてくれているようです。来年は更に大きく会社が変わることを期待しています。

2018年11月1日木曜日

発掘する

モノづくり産業はピラミット型組織で考える傾向にありますが、逆さピラミッドで根幹を抑えることが重要だと思われます。上の発想を下へ落とすのではなく、下から上へ上へとニーズを取り込みながら新たな需要を発掘する事が重要です。市場が成熟してくると、棚からぼた餅的な待ちの姿勢ではビジネスは成り立ちません。景気に左右されて需要が落ちても、テクノロジーの根幹を抑えていれば新たなアプリの発掘も可能となります。ある企業の展示会に参加して、経営トップのメッセージに同感しましたのでちょっと触れたいと思います。弊社も上から下に視点を落として、下から上を見るようにしたのです。それによってユーザーのニーズが明確になり、お客様との信頼関係を構築できるようになりました。技術的にフィールドの違った分野の人とのお付き合いは、弊社に大きなビジネスモデルの変化をもたらした気が致します。宝物を発掘するには、半信半疑でも地面の下に潜るくらいの積極的な行動力が必要です。その点はビジネスも同じではないかと考える次第です。

2018年10月31日水曜日

3高から3平へ

かつてバブル経済時代にはモテる男の必須条件は「3高」の高収入、高学歴、高身長とも言われましたが、低成長時代になってからは「3平」の平均収入、平凡学歴、平穏さが好まれているようです。と同時に、女性も男性と同じように共働きする時代になったので、かつてのような単なる憧れで一緒になる時代ではなくなったとも言えます。昨日も皇族の結婚式をTVで拝見しましたが、両家の釣り合いは将来を考える上でも大変重要であるわけです。どんなに相手が経済的に恵まれていても、お互いの平穏な生活が営まれなければ双方に幸福感は得られません。相手の外見に拘り過ぎるとその人の内面を見過ごすことがあります。ビジネスの現場でも、お客様と接して双方に感じるのは相手の人間性です。信頼されることは容易なことではなく、繰り返される付き合いの中から自然とお客さまの心の中に生まれるものです。社会に出たら高学歴も育った家庭の経済力も容姿も関係なく、その人自身がどんな人間なのかが問われるのです。人としての実質を見極めることが大切です。

2018年10月30日火曜日

教育現場

親しい友人には教員生活を終えて引退生活している人もいれば、未だに嘱託で働いている人も何人かいます。先日、福岡県内の中学校で嘱託勤務している人と会って話しましたが、仕事は新任教員の教育係で一緒に教室で勤務しているようです。現在は保護者への対応も、若い教員は精神的ダメージを受けてうつ病になる方が多いとのことで、ベテラン教師の存在が欠かせないのです。一昔前には考えられない程の教育現場もあり、荒れた学校では保護者の対応で忙しく、授業どころでは現場も多々あると聞きます。現在の彼の勤務地は新興住宅の中にある中学校なので、高所得層が多く比較的に家庭も静かで、荒れる生徒もいなく楽だと話していました。一方、小学校の教員はまだ無邪気な生徒を教える立場なので、教員としても精神的負担な負担は軽いらしいです。現在は中学校も高所得層は殆ど私立中学へ入る時代なので、公立中学校の質を上げるのは簡単ではないようです。経済的な格差がもたらした現代社会の痕跡の一部かもしれません。

2018年10月29日月曜日

理論と実践

「言うは易く行うは難し」という諺があります通り、頭では理論が分かっていても、いざ実践となれば経験がないと経営は覚束ないものです。創業して企業を成長させるのは容易ではないというのは、経験を通して自分なりの理論を持つので困難さも分かります。先日、ある上場企業の創業者と久しぶりにお会いして会話をする機会を得ましたが、御高齢ながら現在も事業欲が絶えない一面を拝見し、大先輩の凄さを感じました。創業者に依り、健康度の違いは後々企業経営に大きく影響を与えます。同業界で、私が古くから知る創業者が長年導いて来た企業を、前者の上場企業が買収したというニュースについて創業者に打診してみたのです。年々創業者も歳を取っていきますので、企業を将来に向けてどのようにバトンタッチしていくかは口で言うほど簡単なことではありません。経営者意識を持ちながら、小さなことの積み重ねにより、周囲が経験を通して成長してくれることを期待しています。

2018年10月25日木曜日

企業は人なり

今更ながら会社においては当たり前の話ですが、私自身が長年、会社経営において苦労してきた最大の課題が人材でしたので取り上げてみました。実はこの10年、弊社は急速に右肩上がりで成長しており、私自身が驚いている次第です。潜在能力を有する社員が、外部から採用した経営幹部による地味な指導で漸く育ってきたからです。「類は友を呼ぶ」で上層部の人材が育てば年々入社してくる人材も計画的に育ちます。人材が育つと能動的な働きを自然とするようになります。組織はなるべくフラットにして目的意識を共有すれば、手段となる行動は社員自らが取るようになります。弊社の特徴は、社内でプロジェクトが暗礁に乗り上げ、窮地に陥った時には、リーダーが全社的にSOSを呼びかけると、全員が自分の業務を終えて、仲間のプロジェクトとして救援に駆けつけてくれる団結心があります。つまり、組織に一切の壁が無いのが弊社の特徴です。このような社員の人心は一朝一夕には出来上がったものではありません。まだまだ社員の成長の伸び代は今後も尽きないと私は見ています。一にも二にも企業は人材次第だと漸く私自身が気が付いたのです。これからも人材育成を第一に考えて、100年企業の経営をしていきます。乞うご期待頂ければ幸いです。

2018年10月24日水曜日

40年の節目

78年の日中平和友好条約締結から40周年の節目が到来しています。学生で青春時代の真っ只中だったので、当時の状況は良く覚えています。当時の田中角栄元首相が近年出版物を始め、様々なメディアで脚光を浴びていますが、歴代の首相を見ても別格の人物だったように思います。首相と言えども人間ですから、いくら能力があっても政敵にやられてしまうこともあります。しかし、当時の政治家はそれぞれの方が、歴史観と強力な個性を持ち、客観的には人間的な魅力も感じました。国交以来、長年ギクシャクが続いていた日中関係も、漸く、トランプ政権の強引な外交のせいなのか、政府間で歩み寄りが見えてきました。中国も世界第2位の経済大国となりましたので、世界のリーダーとして恥じない行動が求められています。世代が変わり、時代が変わり、社会が大きく変わるには最低でも40年は掛かるような気がいたします。つまり、人間の営みが常に時代の反映に左右しますので、地域社会も企業社会も変化するには同様に長い年月が掛かります。車社会がエンジンから電動に変わるのも、長年の時代の節目というものを感じます。長期的な時代を見据えた国家なり、社会なり、企業なりのあり方を人間同士がじっくり考えられたらいいですね。

2018年10月23日火曜日

ワクワク感

先日あるセミナーで講師が「人が幸福感を味わう時とはどんな時でしょう?」と質問した時に、ある方が「ワクワクした時」と回答したら大正解でした。自ら日常の仕事や生活でワクワクする体験の場を作ることができれば良い訳です。私自身はそのような場を作って日頃から行動している方です。時には、翌日の予定が楽しみでワクワクして前夜眠れないこともあります。楽しみなのは、事物を見聞することもありますが、様々な人と接することが楽しみなのです。講演を聴くだけで終わりというのは、消化不良で何か大切な忘れ物をしたような気分になります。私の知人にも、行動力があり、多くの経験を通していつもワクワクした感情を表現される方がいます。事務所の中での仕事においても、何か新しい発見や面白みを見つけるとワクワクする気分を得られるのではないでしょうか。毎日、変わらないような仕事でも、ストーリーの小さな変化や驚きはある筈です。ワクワク感を求めて毎日の仕事に向かうのと、苦痛や面倒な気持ちで向かうのでは幸福感が随分違います。小さな楽しみを期待して毎日を過ごすことにより、人は生き甲斐、働き甲斐を感じるようになるのではないでしょうか。

2018年10月22日月曜日

仲間

最近、歳を取ったせいなのか中学・高校の同級生や大学の同窓生と会いたい気持ちになります。こちらが一方的に懐かしく会いたいだけの話ですが、双方に長らく連絡を取り合っていないと会える人も限られてきます。幸いにして年賀状を交換している大学時代のメンバーもいるので、少人数ながら最近になって同窓会を開き始めました。高校時代の仲間は、ふるさとへ帰省することが決まればすぐに幹事が気を利かせてくれて10名くらいは集まってくれますが、大学の仲間は全国各地にバラバラなので、そう簡単に会う機会を作れません。最近、漸く私の方で連絡網を作って、首都圏に住んでいるメンバーの一部と同窓会を開催し始めています。先日もお互いに40年ぶりの再会を果たし、仲間も連絡先を捜し当てた私に大変感謝してくれました。中学も高校も大学も、連絡先さえ発見できれば再会の手法は考えられるのですが、個人情報も容易に入手できない世の中になったので、不便を感じているのが現状ではないでしょうか。これからの楽しみの一つに、遠方の仲間を訪ねるのと城廻を兼ねてみたいと考えています。

2018年10月21日日曜日

結願

本日は日和も良かったので、これまで巡礼を続けてきた鎌倉三十三観音巡りの結願を無事終えました。鎌倉のお寺巡りには何度も出かけていますが、2年前から始めた御朱印帳を持参しての参拝は初めてでした。本日、回り終えたところで、関西の親戚から電話があり、本日入院して明日手術だという知らせがありました。約1週間から10日くらいの入院ですが、本日の結願と親戚の入院が何か縁のようなものを感じました。無事に手術が終わり、晴れて退院してくることを祈りたいと思います。

2018年10月19日金曜日

地方イベント

昨日から今日にかけて、あるメーカー主催の地方イベントへ参加しました。年に一度の全国的な催しですが、また普段と違った見聞に触れるのが楽しみで参加しました。地方からの参加者を見ると、全国的にも経済は人手不足ながらも順調に回っているような気が致します。経済の循環を考えると、毎年持ち回りで開催される事で地方への寄与にもなると考えられます。自分自身が健康であれば、特別な用事でもない限り翌年も参加できて、また全国の方とも再会できるわけです。まだ紅葉には早いですが、秋晴れの天候にも恵まれた今回のイベントでした。

2018年10月17日水曜日

人材不足

先日、タクシーに乗りましたら、運転手の方が乱暴運転をして追い越しをかけている車を見て「警察が取り締まりの仕事をしていない」とぼやいていました。イラついて見えたので、私が「ストレスが溜まりますよ」と後部座席から声をかけたら、「誰もいないところで大声を出してわめいています」「運転も長くやっているので運転中は冷静なので大丈夫ですよ」と話していました。運転手が一般の車にいちいち腹を立てていたら、確かに仕事として務まらないでしょうね。私は運転しないので分かりませんが、運転中に他人の運転に腹を立てる人は結構多いようです。たまには運転手同士が争いになったりしますが、警察官には運転のマナーが悪い人の取り締まりもしっかりやってほしいところです。しかし、最近は少子高齢化で民間企業と同様に警察官も人材不足のようです。報道では自衛隊も人材不足で定年延長や退職者の活用も検討されているようです。どうやら最近は自衛隊の仕事も厳しくて、危険性もあり、今の若い世代にはそれほど人気がない職種のようです。国防や災害救援を担う人材が不足することは、国家にとっても決して好ましいことではないと思われます。将来、もっと人材不足が深刻な時代になりますので、様々な業種においての人材をどのように活用していくか、国や都道府県としても真剣に考える必要があります。

文章

匿名でブログを始めて累計投稿が10年くらいで3,400件くらいになりますが、公開するようになってから自由に書きたいことを書けないもどかしさはあります。新聞の投稿などは比較的自由な意見が掲載されていますが、私としては職務上なるべく新聞への投稿も控えています。文章を書くのは特に苦痛ではありませんが、適当なテーマが出てこない時に、時々投稿を休むことがあります。ブログなので読んでくださる方は少ないと思いますが、自分では日記のつもりで備忘録として書いています。作文は小学校の頃から大好きでしたので、全国の作文コンクールで入選したこともあります。子供の頃から読書が好きだったわけでもありませんが、文章力が身に付いたのも手紙を書くことが多かったからだと思います。作家のようにフィクションを書くセンスはありませんが、今でも文章を書くことは人前でしゃべることよりも好きですし得意です。もっと自由に言いたいことを文章に書ければいいのですが、職業柄、影響もあると思うので出来る限り表現が偏らないようにいつも注意しています。さて話は変わりますが、サウジの記者が殺害された報道をはじめ、世界の独裁国家では未だに表現の自由が保障されているとは言えない状況です。それを考えると、戦後の日本は表現の自由も保障されており、現代の我々は本当に恵まれていると思います。

チョイ乗り

小学生の頃、通学は4キロの道を1時間くらい掛けて歩いていました。時々、朝寝坊をした時は途中の親戚の家までコッソリ子供自転車で行き、残り1キロを歩いたりしていました。当時は子供自転車など田舎では贅沢品でしたが、祖父がたまたま北九州へ出稼ぎに行って土産に送ってくれたものです。しかし当時、世の中に雨に濡れない子供でも乗れる一人乗りの車(現在のチョイ乗りのような車)があったら便利だなぁと、免許が必要という考えもなく、小学生の頃からいつも思っていました。時々、街を走る一人乗りのチョイ乗り車を見ると、子供の頃の憧れた車にとても懐かしさを感じます。是非一度乗ってみたいのですが、都会は車も多く、家族も反対するでしょうから無理でしょう。しかし、おもちゃのようなチョイ乗りはいつ見ても憧れを感じます。ただ通学が面倒臭くて、通学が何とか効率よくならないものかと、道草ばかりしていた子供心に発想を抱いただけなのですが、子供時代の思い出にチョット浸りました。

2018年10月15日月曜日

心得

このところ週末は大体、鎌倉へ行くことが多いのですが、昨日も、曇り空の中でも鎌倉の有名なお寺は参拝客で溢れていました。中でも目立つのが外国人観光客の多さです。観光ガイドさんもしきりに外国人に寺院のことを説明していました。いろんな寺院を廻っていますと、殆ど人が訪れない寺院もたくさんあります。有名な寺院は黙っていても人が集まり賑やかですが、閑散とした寺院は静かなものです。先日、誰もいないお寺に朝から出掛けて御朱印をもらったのはいいのですが、参拝する時に本堂の板張りの階段をうっかり土足で踏んでしまったら、お寺の住職から「帰れ!」と怒鳴られてしまいました。私も吃驚したのですが、睨みつける住職もかなり不満のようでした。確かに参拝は厳粛な心で行うべきで、住職から見れば参拝の心得が常軌を逸していると思われたのでしょう。このような経験は初めてでしたので、参拝した後も不快な気分が残りました。慣れない参拝をしていると、自分の不用意さで恥をかくこともあります。お寺を守る側からすると、参拝客でも非常識な行動は許しがたいのは当然だということです。「人の振り見て我が振り直す」ではありませんが、これからは良識ある参拝者から学ぶよう心得たいと思います。

2018年10月12日金曜日

イタリアの村

今回、地方の話をしましたのは、私の好きなTV番組で「小さな村 イタリア」をもう何年も見続けているので、日本より国土の狭いイタリアの数多くの村が衰退していないのを不思議に思ったからです。イタリアには何百、何千の村があるのか分かりませんが、村自体がコンパクトで、昔ながらの一次産業が世代を超えて生き続けているからです。日本もイタリアの村をモデルに出来ないものかと、いつもテレビを見ながら思う次第です。昼間は、若者は働き、高齢者は日向ぼっこか高齢者同士でトランプなど興じているし、夜は集まって歌ったり、踊ったり、国民性の違いはありますが、日本も私たちが子供の頃はイタリアと少し似ていたように思われます。日本でも、ふるさとに魅力を感じれば、ふるさとに住みたい人は多いはずです。

地方の話

近年、ふるさと納税など地方創生の論議は活発ですが、どうも将来の地方経済は少子高齢化が加速する以上、このまま行くと更に厳しくなるような気がいたします。かつて大分県でふるさと一品運動が盛り上がり、地方経済の象徴的存在になったことがありますが、最近はそのような話題も少ないようです。私自身も地方出身者ですが、ゆくゆくは自分の故郷へ戻りたいかと言えば、空き家と高齢者ばかりの故郷には魅力を感じないのでノーでしょう。また主たる産業も仕事も無いところに、将来のある若者が定着しないのも当然です。座して衰退するのを待つだけかと申しますと、まだまだ改善の方法はたくさんある筈です。国としても地方自身もまだ産業政策や農地改革も含めた戦略的な創意工夫が足りないのではないでしょうか。6年前に帰郷した時、役所勤めの同級生が「自分たちは恵まれているけど、田舎に残っている他の同級生の生活は厳しいので気の毒だ」と話していました。日本の経済規模は何十年前からすると大きく膨らんでいるのに、地方と中央の経済格差は年々広がるばかりです。効果的な対策が打たれなければ、日本列島の山間部を含めた地方の大部分は、おそらく50年後には人の住まない過疎地として衰退していくでしょう。国には安全保障上もそうならないことを期待する次第です。

2018年10月11日木曜日

市場の動き

2、3年前から日米株式の動きを静かに観てきましたが、この1、2年のNYダウ、ナスダックの動きは異常とも言える上昇基調でした。当然、日本の株価も米国株に反応しますので、国内企業業績の好調さとともに日経平均も上昇してきました。「山高ければ谷深し」で、米国株の異常な高値はバブルのような気がしていましたので、何れどこかで大きく調整が働くだろうと予想していましたら、案の定、早朝に米国市場の暴落のニュースが飛び込んできました。近年、国内外の株式市場も投機的な短期売買が激しく、安定的、長期的な投資としての株式市場の物差しが機能しなくなっているのが現状ではないかと思われます。昨今の上場企業による上場廃止は、市場の混乱や企業経営におけるコーポレートガバナンスが弱体化しつつあることへの危惧の表れの一つとも考えられます。さて、今後において懸念される米中の貿易戦争が次第に収束するのか、最悪、外交問題にまで発展すると関係が更に悪化する場合もあり得るので、今後の外国為替相場および株式市場の動きには充分注意が必要と思われます。

2018年10月10日水曜日

5G前倒し

先日のニュースで、政府が5Gの前倒し推進には大賛成です。音声や画像や文字のビッグデータは秒進分歩で蓄積されますので、早ければ早いほど認可が必要です。IoT時代が急速に進みますので、大量の機器が連携するには5Gのスピードが望まれます。放送と通信の融合もあっという間に進展するものと思われます。是非、メーカー各社にはお年寄りに使い易いハードウェアを開発してほしいものです。

2018年10月9日火曜日

巡礼

三連休の日曜日、昨年から続けている鎌倉三十三観音巡りに出かけてきました。10月には珍しく30度を越す真夏のような猛暑日でしたが、修行にはちょうどいい暑さだと思いまして、時折水分を補給しながら廻りました。先日、三十三観音巡りを結願した知人の話では、1日に5~15箇所を廻ると聞いて、自分はまだ修行が足りないなと反省して、本日はこれまで1日3箇所のノルマを6箇所にしました。三十三箇所の観音様のあるお寺巡りですが、参拝に当たりそれぞれの住職や他の巡礼者から色んなことを学ばせてもらう気がいたします。数年前に私の家族が御朱印帳を持参してお寺参りをしていたので、私も真似て昨年から鎌倉三十三観音巡りに御朱印帳を使用するようにしています。なぜ寺院巡りを始めたかと申しますと、地方の高校時代の友人が四国八十八箇所巡りを敢行したという話を聞いて、刺激を受けるとともに自分も近場で同じようなことを出来ないかと考えたのです。調べてみてたまたま鎌倉三十三観音巡りを知ったのです。私もあと1日か2日くらいで鎌倉観音巡りは結願する予定ですが、知人はさらに坂東三十三箇所巡りを始めたという話です。これまでよりもっと過酷な巡礼のようですが、知人のその姿勢と行動力にはただただ頭が下がります。四国八十八箇所巡りが如何に大変な修行かが実際に近場を巡礼してみると良く理解できます。

2018年10月6日土曜日

感謝その2

「不良にならなくて良かった」高校を卒業して実家を離れる時に祖母が話した一言です。それ程、孫の子育てに自分たちの人生を賭け、情熱を捧げたということでしょう。祖父母の子育ては素晴らしかったと今でも私は思います。かつて村長もして村中で知られていた祖父は、芸術文化の教養にも長けて、村に本屋も無いのに、どこから持ってきたのか家では始終読書をしていました。祖母は満足に教育を受けていないので、文字の読み書きも出来ないにも関わらず、人間的に極めて賢く、どこで仕入れたのか人生訓を述べる人でした。二人とも共通しているのは教育に大変熱心だったことです。私が学校時代に表彰された様々な賞状を全て自宅の壁という壁に貼っていました。嬉しかったのか、自慢したかったのか分かりませんが、おそらく血を分けた孫の成長が可愛くて仕方なかったのだろうと思います。幸いにも不良にならなかったので、この歳の今でも祖父には感謝しきれないくらいです。

2018年10月5日金曜日

感謝

昨日は、私が最も尊敬する弊社の相談役と久しぶりにお会いする機会がありました。御年齢は83歳ですが、お世話になってから23年になります。考えてみると、私の現在の年齢よりもずっと早くから弊社のお力になって戴いた事になります。私自身、何も大した感謝が出来なかったことを今になって後悔しています。先日、80歳で御退任された顧問も25年間位のお付き合いをしてきました。他にも何人か長年にわたり顧問をお願いして来た方がいますが、いずれも、かつて若輩の私を長年にわたり陰日向で御支えくださいました。経営者には常に遠慮なく直接意見を言える立場の人を置くというのが私の経営手法です。しかし、そんな私もお世話になっていた頃の顧問の年齢になりました。これからは世の若い経営者のアドバイザー役として、微力ながら時々お手伝いが出来ればと考える次第です。その前に、弊社を更に健全な会社にする事が目下の役目でもありますので、もう暫く頑張りたいと考えています。

2018年10月4日木曜日

在りし日その4

現在は日本も好景気になり、全業種において人手不足でどの企業も新規学卒者の求人に苦心しているのが現状です。実は私が大学を卒業して就職する頃はオイルショック後の超氷河期で、名だたる大企業はほとんど求人を控えていました。また全国の中高の教職員採用もほとんど求人がなかったので、その後一旦就職して、小学校教員免許の再取得のため大学の通信教育に入学することにしたのです。どこの会社でもいいから、何とか就職先を見つけて採用通知を受けたのがM道路でした。ところが卒業間近になって必修科目をひとつ落としてしまったので、M道路には事情を話し、採用を取り消してもらいました。1年の留年期間は日本IBMの藤沢工場のアルバイトに就いて夜学に通って無事単位を取得し、翌年再度M道路に応募したら採用となりました。現地に赴任してから聞いた話ですが、北海道支店で私が再度入社するのを待っていたようです。という事で一旦終わりますが、この留年があったお蔭で今の妻と知り合うことになるのです。

2018年10月3日水曜日

ビジョン

今日も勉強になりました。丸の内のホテルで素晴らしい講演を聴いたのです。これから先は主催者名を伏せておきますが、講演者のレベルが高いことの重要性も分かりました。さて話は変わりますが、私は松下幸之助氏やトヨタ自動車様のような日本的な経営が大好きです。しかし、バブル崩壊後に株安、円高に苦しんだ日本企業は三重苦に見舞われました。あれから25年で長年の三重苦が取れて漸く三重楽となった訳です。そのお蔭か分かりませんが、日本企業は自己資本比率の上昇と無借金経営に至った訳です。しかしながら、いつの間にか技術を海外に持って行かれたのです。何故そうなったかと申しますと、そこには目先の利益に追われて長期ビジョンが無かったのです。失礼ながら、現在の日本社会全体にもその点が欠けているような気が致します。すべからく、法人にも個人にもビジョンが必要だと思います。

2018年10月2日火曜日

在りし日その3

「医者になったら?」これは生前の父が、上京して間もない頃の私に外食をしながら問いかけた言葉です。自分の子供の能力も知らず無責任に放つ言葉に内心呆れてしまいましたが、父はおそらく、自らが長年事業家として歩んできた道を不安定だからと、多分私に医師になることを諭したのでしょう。しかし、肝心の私にはその真意が伝わりませんでしたし、父の発言は傍観者的に思えました。当時の私は地方で教職の道を歩む計画でしたので、敢えて父にはそのことは話しませんでした。実は食事に同席していたのが、当時からあまりよく思っていなかった継母だったからです。何が行き違いだったのか、変わった家族関係でもあり、最期の最後まで私等と冷たい関係が続いたのです。おそらく私等が実母との付き合いをやめないことへの仕打ちだったのではないかと思います。血縁関係は子供にも微妙に感じるものです。「親に二の舞は踏まない」という私の意志は子供の頃から培われたような気がいたします。

2018年10月1日月曜日

在りし日その2

「産んであげたのだから」この言葉は母の生前中によく聞かされました。それだけ子供に対する親心が母には亡くなるまであったのでしょう。私は1952年、福岡県田川市(当時は田川郡)という処で生まれました。父が戦時中の学生時代に福岡に住んだことが縁で母と見合い結婚することとなりました。後に性格の不一致で私を産む頃には別居状態だったのですが、親戚から産んだほうがよいとの事で迷った挙句に私を出産したらしいのです。結果的には幼少時は一時母子で暮らすこととなりましたが、その後、親権の関係で子供を手放さざるを得ず、熊本県天草市(当時は天草郡)の父の実家に預けられたのです。幼少時は母方の祖父にも可愛がられた記憶はありますが、結果的にはその後ずっと父方の祖父母と暮らすことになりました。無事、5、6歳から高校卒業まで過ごせたのはすべて父方の祖父母のお蔭です。子供は誰に育てられるかで動物と同じように懐くものです。父と母とは同じ屋根の下で暮らすことは出来ませんでしたが、祖父母の元で育ったその人生の方が却って良かったように思います。

2018年9月28日金曜日

在りし日

地方の高校を卒業してボストンバッグ一つで、実家の反対を終いには押し切り上京して、東京都北区志茂という住宅地にある新聞販売店に住み込みました。荒川は近くだったと思いますが、浪人中の1年余りの生活だったので勉強と仕事が唯一の日課で荒川へはおそらく行ったことは無いと思います。あの1年は、大袈裟に言いますと私の命も19歳で最後かという思いをしました。と言うのは、当時たまたま休みをもらって、浪人中ながら一人で富士五湖周辺の見物と富士登山の旅行をしたのです。数日後戻ってきた翌日、転げ落ちるほどの痛みで救急車で病院に運ばれたら急性盲腸炎ということで即手術となりました。富士山の登山中でなくて本当によかったのですが、医者の話では盲腸が癒着して悪化していたとのことでした。休めない新聞配達の仕事の中で、幸いにも骨休みにはなりました。この手術の後が長年にわたり炎症を起こして、30年後には間違って癌だと言われて手術したほどです。上京して1年目の二つ目の不運は、恥ずかしい事ですが痔の手術をしたことです。高校時代から症状はあったのですが、浪人するにも上京して働かざるを得ず、新聞配達中は痔がひどくて自転車のサドルに腰掛けることも出来ないこともありました。結局、そのうち症状が酷くて仕事も出来なくなり、また緊急入院して手術をする事になったのです。受験勉強をしながら二度の入院生活を経験した1年でした。

2018年9月27日木曜日

余談

今朝、米国のFOMCにおける政策金利が0.25%の金利引き上げで2.50%になるとのニュースが飛び込んで来ました。私自身、金融の素人ながら大変興味があるのでちょっと取り上げてみました。来年度中にはFRBは3%を目指す勢いのようですが、何故、リーマンショックの震源地でもあった米国でこれほど早く金利引き上げができる事態なのに、日本の金利は停滞しているのでしょうか。米国景気が絶好調で株価も最高値だというのは理解していますが、日本も同様に株価も回復し、好景気です。しかし、日本はバブル崩壊後から不況になり、長年に渡りデフレ状況が尾を引いています。確かに対前年の成長力が伸び悩んでおり、財政赤字も年々積み重なる現状があります。日本は何とか総力を挙げて知恵を出して、5年ないし10年で数%以上の成長とともに、数%の市場金利を達成できる国家を目指さなければならないと考える次第です。

2018年9月26日水曜日

社歴

弊社は足掛け39年の社歴です。実を言いますと、創立は1980年でIT業界では比較的古い会社ですが、平成のバブル崩壊で一旦16年の歴史が収束して、背水の陣にて1996年に新しい命が蘇り、現在に至り23年となります。今では冗談も言える状況なのですが、正直、バブル崩壊後は臥薪嘗胆の心境でした。私のブログの大テーマである「人間万事塞翁が馬」は、今日までの自らの会社経営を評したものです。本日は、古くから日本でもITの先端を牽引されて、現在もご活躍中であるH.F氏の共催されるシンポジウムへ参加してきました。御歳64歳の方ですが、毎月イスラエルと日本を往復されているベンチャー精神あふれる活力の持ち主です。本日も大変な刺激を戴きました。まだまだ私自身も世の中の為に頑張らなければならないと考える次第です。

2018年9月25日火曜日

雑談

昨日は「中秋の名月」でしたが、何とか天気にも恵まれ拝むことが出来ました。今日は満月のようですが、台風24号の影響で雨雲が西より徐々に接近してくるため、おそらく今晩は見ることが出来ないでしょう。週末、久しぶりに近所の団子屋さんで買い物をしたら「月見なので団子は割引サービスです」と店員さんが応えていました。夜は天気に恵まれて月見が出来たのは幸いでした。彼岸も過ぎて本格的な秋のシーズンですが、彼岸花が今年はあまり多く見られないようです。異常な暑さで彼岸花の球根が育たなかったのでしょうか。日曜日はかつて社員だった知人が出演するというので、クラシックギターのフェスティバルに参加してきました。会場は音楽とともに文化と芸術の秋らしい様々な催し物が開催されていました。私自身はこれと言って習い事は何もしていませんが、土曜日に鎌倉のお寺巡りで御朱印帳にサインをもらってきたのですが、達筆な筆遣いの文字を見て、いつか自分も書道でも習ってみるかと感じた次第です。

2018年9月21日金曜日

勝てば官軍

ビジネスの世界でも勝ち負けはあります。負けてもそこで学んで次に繋がれば敗者復活の機会もあり得ます。しかし、謙虚に努力して学ばないと、また同じ間違いを起こし、負けてしまう事になりかねません。ビジネスの世界においてもそう簡単には勝てません。請負の事を請負けとも言いますが、最初から負けない為に綿密な戦略を練り、戦いに臨まなければ必ず惨敗します。請負仕事はリスクがあるので、負けを如何に最低限にするかが重要です。順風満帆の仕事などあり得ないので、地道に努力した上で折衝力がなければ無事完遂する事は困難となります。たまには最終的に折衝する事で折り合いがつく事もあります。「勝てば官軍」と言うように、ビジネスの世界では最終的に勝たなければ生き残れないとも言えます。頑張りましょう‼︎

2018年9月20日木曜日

ICT戦略

今朝は総裁選に触れましたが、現政権が存続する事になりましたので、継続的な成長戦略は変わらないで、官僚組織もホッと安堵した感があると思われます。安倍政権になり、経済の浮揚と同時に人手不足になったのは喜ばしい事です。人は足りないくらいの方が経済の成長可能性はあります。様々なステークホルダーの関与で、隣国と比べてICT戦略も進捗が遅いですが、優れた品質の医療、介護システムが出来れば隣国の市場にも波及するでしょう。日本の総合力に期待しています。

総裁選

一国のリーダーが選ばれて、国の将来が懸かる大事な時期だというのに、議院内閣制とはいえ、これ程までに国民が冷ややかな目で結果を見ている現状を、国のあり方としてどう評価したらいいのでしょうか。諸外国ならば大変な騒ぎで、国民は仕事も手に付かない状態で運動が起きるわけですが、日本人はそれ程の不満も無く、これからも安心できる国なのでしょうか。かつて三角大福時代は自民党内での権力争いが国民にも俄かに伝わってきていましたが、今は永田町の騒ぎも聞こえてきません。小選挙区制で派閥が力を持たなくなったのかも知れませんが、何れにせよ、将来の国家ビジョンを語り、国民にも正直な政権ができることを望むばかりです。政治家や官僚の驕りを無くさなければ、国民の信頼は益々遠のく可能性があると思われます。

2018年9月19日水曜日

結果オーライ

人の人生はそれぞれですが、出来れば「結果オーライ」の人生を歩みたいものです。オーライの語源は「all right」からきているようですが、車や電車の出発時の「発車オーライ」や車がバックする場合に「オーライオーライ」などで日本語としても頻繁に使われます。「結果オーライ」も最終的によろしい、ということになります。人生は後悔しても仕方がないので、たとえ道を間違えたとしても、その後コツコツと真面目に努力すれば良い結果となる、というわけです。振り返れば私自身の人生においても道を間違えてばかりでしたが、結果的には良かったと信じています。皆様も、当初は失敗したと、自分の人生を後悔されたこともあるでしょうが、順風満帆は有り得ないのであって、良い方向へ導くよう努力していけば、何れは結果オーライになると思います。寧ろ自分の歩んできた人生は誰しも肯定的に捉えたいものです。後悔しないように、若いうちから自分の定めた道で精一杯努力することが大切だと思います。そうすることで自分の人生を「結果オーライ」に出来ると考えるからです。

2018年9月14日金曜日

女子パワー

此処では敢えて女性パワーでなく、「女子パワー」と呼ばせていただきます。先日、弊社のまだ入社してそんなに経っていない女子社員の、ハングリー精神に満ちたモチベーションの高さに正直、感嘆しました。女性の同期が全員ライバル心を燃やして上の地位を競争して目指していると言うのです。世の男性においても、同様に努力してもらわなければなりませんが、近年、やや気迫に欠ける傾向も無いとは言えないのが現状です。世間では漸く女性活躍推進を異口同音に叫んでいますが、未だに圧倒的に男性が優位なのが日の丸企業の現実ではないでしょうか。欧米比べて、政治の世界も、官僚の世界も、女性の力を活かすことで遅れているのが日本の実態です。昨夜ラジオに登場したある女性漫画家は、ご主人が専業主夫で育児、家事を一切して、彼女は一家の大黒柱として仕事で稼ぐという家庭でした。そういえば、私の住んでいるマンションでも、30年前からご夫婦の役割が全く逆のパターンというのがありました。最初は奥様の存在に全く気が付かず、ご主人は買い物から育児まですべてを1人でこなしていたのです。変わった家庭だなと周囲の方たちは見ていたはずですが、今思えば、日本社会における時代の最先端を行っていたご夫婦だったと言えます。欧米ではそれが普通なのですが、日本が古式ゆかしき伝統にとらわれて、欧米と比較して時代遅れになっていただけの話です。これからの日本再生には、女子パワーを最大化することが、産業界にとっても、国にとっても、大変重要であると思います。

2018年9月13日木曜日

趣味

人から「ご趣味は?」と聞かれる事が多いのですが、趣味として特に定着しているものは無いので返事に窮します。小・中・高の時代に夢中になった事が現在まで継続していれば趣味とも言えるのでしょうが、考えてみると無趣味かも知れません。小・中学生の頃は晩飯のおかずを当てにして海釣りにはしょっちゅう行っていました。都会へ出てきてからも釣りには何度も行きましたが、釣りへの電車や道路は混むし、場所も遠く、田舎と違ってあまり釣れないし、次第に遠ざかったと言うわけです。スポーツもこれと言って趣味と言えるものはありません。音楽も楽器を弾くこともないし、時々コンサートを聴く程度です。老後は何を趣味にしたいかと考えますと、田舎でのんびり岸壁で釣りをしたいというのが長年の想いでもあります。文芸的な俳句とかも誘われますが、自分自身にそのようなセンスがあるとも思えないし、継続しないだろうと快諾はしていません。書道は好きですが、趣味かと言われるとそこまでのめり込んだこともありません。茶道も戴くのは興味がありますが、本格的に自分がチャレンジしたことはないです。さて、何を今後の趣味としてやってみようかと時々考えたりしますが、今のところ見つからないというのが本音です。仕事が趣味でもないのも当然です。趣味というより何でも広く浅く好奇心だけはあるようです。今回はつまらない話で申し訳ありません。

2018年9月11日火曜日

雑談

最近、我が家のマンションでは企業の現役を引退された方が随分増えてきたため、理事会で決まった案件が総会で賛否両論が多く、結論に至るまで長時間掛かるケースが増えています。10年から20年くらい前までは、まだ皆さん現役世代が多かったため、年齢も若くテキパキとして現在より決め事もスムーズに進んでいました。理事長も一応班のくじ引きで決まるのですが、高齢者が多かったりすると辞退者があり、理事長の適任者を探すのも大変となります。特に古いマンションでは、共有部分の修繕に伴う費用が掛かる案件になると、総会で出席者の質問が多く、理事長は取り纏めも大変苦労されているようです。それぞれの違った意見に答えつつ、意見を纏めながら結論に導くには、事前に内容を皆さんに詳しく告知したり、総会の本番前の準備が必要です。私も15年位前に、ちょうど大規模修繕の担当理事になった時に、修繕委員会や理事会、総会と調整が大変だったことを思い出します。しかし、まだ皆さんが若い現役世代だった頃は、会社の会議などで毎日仕事の中で訓練されているので、総会での進行も今よりはスムーズだったように思われます。そのうちに会議等の質疑においてもAIが判断する時代が来るのでしょうか。

2018年9月10日月曜日

朗報

連日、元気の出ない悲しいニュースばかりでしたが、テニス全米オープンで日本の大坂なおみ選手が優勝したニュースには感動しました。前回の試合でセリーナ・ウィリアムズ選手と対決して勝った内容が良かったので、多分、今の彼女の調子なら勝つだろうと予想していました。テニスは全く出来ませんが、最近の日本選手の活躍を見ていると、試合を観戦する機会も増えてテニスの試合運びに面白みが出てきました。女子テニス界も世界レベルだと強豪ぞろいなので、その中で日本選手が優勝することは、プレッシャーは兎も角も、精神力を維持するだけでも並大抵のことではありません。ましてや世界四大大会での今回の勝利は日本中のファンが喜んだことでしょうし、我々素人にも大きな感動を与えてくれました。試合後、とても感動的だったのは、「もう、ブーイングはやめて」と客席に呼びかけるセリーナ選手と、「誰もがセリーナを応援していたのは知っています。こんな終わり方になってしまい、すみません。ただ、試合を観戦に来てくれてありがとう」と返す大坂選手のメッセージが印象的でした。彼女の精神的な強さの中の優しさがとても輝いて見えました。父親がハイチ、母親が日本人ですが、彼女はきっとご両親の穏やかな性格としっかりした性格の中で育まれたのでしょう。大坂なおみさん、有難う!これからも応援しま~す!!

2018年9月7日金曜日

大惨事

昨日は、震度7という驚異的な大地震に雄大な穀倉地帯でもある北海道の地が襲われてしまいました。私も若い頃に10年近く札幌で勤務したこともあり、知り合いも多く、他人事ではありませんでした。自然災害に対しての国土強靭化基本計画なるものが大震災を機に4年前に閣議決定されたにも関わらず、今回のような大規模地震では肝心のエネルギー対策上の盲点が脆くも白日の下にクローズアップされた感があります。1箇所の大規模発電力源に依存し過ぎたから、停止のコントロールが効かず、サブ発電の全面停止で今回のような北海道全体の大惨事に至ったようです。今回の教訓が今後のエネルギー対策に充分活かされることを祈るばかりです。日本は地震大国と言われているので、今後また同じ惨事が繰り返される可能性があります。そうならないように、強靭な国土インフラの構築を一刻も早く急がなければならないと思われます。今回の大地震で被災された多くの皆様に対して心より深くお見舞い申し上げます。また一日も早く、北海道の皆様に通常の生活が戻ることを私たちもお祈り申し上げます。

2018年9月6日木曜日

まさか

今朝、3時に目が覚めていつものラジオにスイッチを入れたら、山口洋子作詞の歌謡曲プログラムが番組でスタートするところでした。彼女の紹介が終わった直後、ラジオが消音し、3時8分になったところで、突然、ニュースで地震速報が聴こえてきました。番組どころの騒ぎではない異常事態の発生です。すぐさまテレビを付けたら北海道での地震の模様を放映していました。「まさか」昨日、自然界の猛威について話をしていた矢先に、連日立て続きに災害の混乱が生じるとは俄かには信じられませんでした。本当に「明日は我が身」なので、いつ何が起きてもおかしくないと、会社としても日頃から対策を考えておいた方が良いと思います。「まさか」の出来事は避けられませんが、北海道の皆様の無難を心よりお祈りいたします。

2018年9月5日水曜日

自然の猛威

今回、台風21号が及ぼした影響の大きさに驚きました。自然の猛威には逆らいようがないので一時緊急非難するしかないのですが、昨日という一日だけの猛威による被害で大切な命を亡くされた方もいるようです。人間死ぬのは容易ですが、生きるには日々命を守ることを如何に考えるかが重要で、口で言うほど簡単なことではありません。「待てば海路の日和あり」という言葉をいつも信じていれば行動も焦らずに済むのですが、人は目の前の困難に無理して対処しようとしがちです。何事も事故が無ければ幸いですが、自然界の猛威は甘くないので、用心するに越したことは無いと考えるべきです。私の住んでいる所は比較的自然災害の無い地域ですが、深夜にかけての暴風雨はかなり大規模に感じましたので、台風21号が通過した近畿地方の風雨と強風は想像を超える規模の影響だったものと思われます。今回、あらためて台風の進路には充分過ぎるくらいの注意が必要だと感じた次第です。

2018年9月4日火曜日

段取り

毎週月曜日は全体朝礼を弊社では行いますが、昨日、当番の社員が思い付きなのに素晴らしい話でしたので、仕事の極意として当然なことですが、敢えて此処にご紹介させていただきます。今週当番の彼は、「お客さまの現場に直行する時に、あらかじめ事前に問題を想定して、準備して現地に行くと問題が早く片付くことが多い」という、自らの経験談を下に後輩に向けて話してくれました。昔から「仕事は段取り8割」と言いまして、前準備(段取り)をしっかりしていると、仕事は大半が終わったも同然だという仕事上の教訓みたいなものです。多くの人が事前にトラブルを想定しないで、あまり準備をしないままで現地へ行って試行錯誤することが多いのではないでしょうか。仕事は経験を重ねると、トラブルに際しても熟練者は問題の勘所が分かります。ですから問題を想定して、事前に準備してから現場に対処することがとても重要となります。ちょうど台風21号が接近していますが、事前に被害を想定して、万が一の対策(準備)を怠らなければ、想定外の被害は避けられて、最小限の出来事で済みます。事前の段取りはすべてにおいて重要です。

2018年9月3日月曜日

映画

近くに名画館でもあれば映画好きなので評論するくらい映画に熱中すると思うのですが、最近は映画館に行く機会も減りました。先週のBSテレビで、「おにいちゃんのハナビ」という実話に基づいた感動のストーリーを描いた映画を拝見しました。内容はこの場で言わなくとも皆さんご存知だと思いますが、主演で兄弟を演じる二人の若手俳優さんの演技が光りました。引きこもりの兄と不治の病ながら兄を元気付ける妹の関係がとても素晴らしかったです。かつては文部省(現在の文科省)推薦映画という作品は学校内で子供たちも視聴することが出来ましたが、現在の文科省もこのような為になる映画作品を学校教育の場で子供たちに見せたら良いと思います。学校内でのいじめの問題も、いじめの実話を映画化して子供たちに見せることで、少しは改善されるのではないかと考えます。今の若い人はテレビ離れが進んでいるために、折角の素晴らしい映画作品を見る機会も少ないのが現状だと思いますのでとても残念です。

2018年8月31日金曜日

今夏

愈々、8月も今日で終わりです。一日も早く秋らしい季節になることを望みます。台風19号20号が去ったばかりですが、また21号が南の太平洋上に発生し、徐々に日本列島に接近するだろうと予想されています。本日も山形県の北部には局地的な大雨が襲っており、関東地方の晴れたお天気では想像も出来ませんが、被害が最小限であることを祈るばかりです。この夏は各地では局地的に未曾有の降雨量を記録したり、最高気温を記録したりと、気象の異常さに国民の多くの方が振り回されました。また気圧の変化が人間の体調にも異変をもたらして、体調不良を来たす人が多かったようです。多くの方がこれまでに経験したことがないという声もニュースでは度々耳にしました。でも近年、毎年のように日本の各地で記録的な大雨や洪水に見舞われているような気が致します。昨年より今年がという話が毎年同じように続いているようです。この夏は一晩中、エアコン無しでは眠れない夜が続きました。どこかの病院ではエアコンの故障で80歳を越える高齢者続けて亡くなられたようですが、高齢者ではなくてもエアコン無しで扇風機のみで過ごせる夜ではなかったように感じます。

2018年8月30日木曜日

日本の在り方

先日、オリンピック候補の女子体操選手の一人が日本体操協会に異議を唱えて記者会見をしていました。スポーツ界に関わらず、様々な組織の権力構造は今一度点検してみる必要があるのではないでしょうか。私は女子体操選手の宮川さんの勇気ある発言に賛同を覚えました。このところのスポーツ界で、古い権力構造にメスを入れているのは、内部組織から改革の兆しが出たのではなく、末端の選手たちの声からです。時代に合わなくなった古い権力体制には終止符を打って、新しい感覚の組織に改めるべきだと思います。若い世代の感覚を捉えられない自らのパワハラさえ認識できない古い組織は、将来のために抜本的に変えなければなりません。日大のアメフト部やレスリング界などを含め、枚挙のいとまがないほど日本社会の権力組織に問題があるような気が致します。自らの反省も兼ねて申し上げます。

2018年8月29日水曜日

嘘をつかない

「嘘は泥棒の始まり」という教えは、かつて子供心に親から植え付けられた言葉であります。しかし、嘘を平気でつく様子が社会に余りにも多く見られます。企業においてコンプライアンスの遵守は近年最も重要視されているところですが、昨日のニュースにおいて役所における障害者雇用数の水増し報道には怒りを隠し得ません。民間企業には厳しい調査の上に未雇用数に応じて罰金まで課すが、当の役所では何ら調査もなく、雇用の実態数もいい加減に水増ししているようです。犯罪者が逮捕前後に嘘をつくのは多いですが、これだけ社会で問題事件が起きて、コンプライアンスの遵守が叫ばれている中で監督官庁の役所が嘘をつくのは許し難いものです。企業は日夜、お客様やステークホルダーの信用を維持するためにコンプライアンスの遵守として「決して嘘をつかない」ことを従業員に徹底しています。役所はもっと厳しく襟を正すべきです。

2018年8月28日火曜日

責任ある立場

8月も終わりに近づいていますが、今年も内容が重たいけれど納得のいく番組を視聴しました。日本を終戦に導いて日本国を救った鈴木貫太郎元首相が亡くなるまでの歩みと、未曾有のテロ宗教団体を率いて、多くの犠牲者を出した麻原彰晃元教祖に関するサリン等の事件を監修した池上彰さんのテレビ番組で拝見した事です。責任ある立場の人の決断とリーダーシップ次第で、罪のない国民は戦争にも巻き込まれますし、サリン等の被害に遭うことにも至ったのが史実としてありました。政治の世界も宗教の世界も、責任ある上に立つ人次第で国家の行く末は変わります。昭和天皇も、鈴木貫太郎なしでは戦争を終結することは到底不可能だと思われたので首相に指名されたのでしょう。鈴木貫太郎元首相の命を掛けた終戦への知恵と技量はあまりにも見事でした。その意味で責任ある立場の人の行いは大変重要であると言えます。作家の半藤一利氏が監修された最高戦争指導者会議や二度の御前会議の模様は鬼気迫るものでした。また宗教法人も教祖次第で救われる人もいれば、犠牲になる人もいます。死刑になった麻原彰晃率いるオウム真理教事件の精査も色んな関係者が集められて、予想外に詳細な掘り下げた議論を視聴することが出来ました。あらためて責任ある立場のリーダーになる人が誰かが、日本の未来を形成する上でも大変重要であるということを思い知らされました。

2018年8月27日月曜日

世代交代

今年の3月の話です。かつて三浦マラソンの出場は私の年間スケジュールの一つでした。10年以上は出場を継続したと思いますが、最近は完全に歩く専門で走るのは止めてしまいました。ところが何の風の吹き回しか、次女が昨年の10月よりランニングを始めて、会社の人と3月の三浦ハーフマラソンへ出場しました。次女は料理学校へ通ったり、裁縫をしたり、どちらかと言うと内向きの趣味が中心かと思っていましたら、最近はマラソンを始めるし、ヨガのインストラクターの資格を取るし、好奇心が旺盛なのに私自身も驚いています。次女は小さい頃に私のマラソンをよく応援に来ていました。どちらかというとスポーツは苦手の方で、高校時代も陸上のマネージャーをしていました。まさか次女がマラソンを始めるとは私自身夢にも思いませんでした。現在は皇居2週や自宅周辺を15キロくらい練習で走っているようで、目下のところハーフマラソンのレースを続けるようです。いつまで続くか分かりませんが、完全な世代交代のようです。今年3月は三浦マラソンを走る娘が気になり、内緒でこっそり応援に行き、走る姿を写真に収めてきました。全く逆の立場になりました。

語学力

先週の金曜日は週の疲れが溜まったのか、書く気にならなくてサボってしまいました。ゆっくり自宅で過ごす週末の活動の切り替えは私にとってとても大切です。週末の土曜日、久しぶりに次女が帰ってきましたが、相変わらず仕事の話をストレス解消なのか色々と話していました。会社員はいつ外国に転勤命令が出るかわからない職種ですが、次女が苦労しているのは日本に短期間勤務する外国人社員の扱いのようでした。日本の法律や生活ルールを事細かく日本語の分からないインド系のシンガポール人に理解させるのが大変だと話していました。同様に日本人も海外に赴任して受け入れ拠点が苦労するのは同じだと思います。幸いにして仕事が英語力なくして進まない職種なので、次女も会社では何でも任せられる人材として少しは重宝されているのかもしれません。今は英会話は国際ビジネスでは普通ですので、あらゆる職種でもっと日本人は英語に接する機会を持たなければならないと思います。学校で学ぶだけで実際使わなければ外国語は上達しません。英語が下手な私も少ない海外出張でもとても勉強させられます。もっと若い人に外国人と接する機会を会社としてもつくらなければならないと思います。

2018年8月23日木曜日

パワハラ

最近はXXハラスメントという言葉が流行しているようですが、どこから、いつ頃に流行りだしたのでしょうか。社会的な問題になると、次から次へと大々的に表面に出てきているように感じます。人により感受性が鋭いとか鈍いとか感じ方の違いがありますので、周りの人がとやかく批判するのもどうかという気がします。受け止める本人がどう感じるかの問題でもありますから見極めも難しいですが、嫌がる人にセクハラやパワハラをすることは人の行為として言語道断ですし、犯罪へも発展しかねません。昨日の報道では、コーチと選手の間のパワハラが問題だと外部の関係ない人が訴えたようですが、コーチと選手の関係も知らずに外部に公言することは決して望ましい行為だとは思えません。コーチを落とし込めるため攻撃しようとしているのか、単なるやっかみ半分なのか分かりませんが、論争を煽り問題を大きくしようとする、寧ろ迷惑な行為でもあるような気がいたします。パワハラもどこまでがという難しさも、また人によって感じ方の違いもありますので、あかの他人が干渉することは極力慎んだほうがいいと思います。

2018年8月22日水曜日

号外

昨日の午後、新橋駅の改札口を出たところで号外が配られていました。甲子園の結果が決まってしまったからなのか、受け取る人はあまりいませんでしたが、私は久々に号外を見たくて手にしました。関東以北を担当する新聞社も、もし金足農業が勝ったなら大ニュースだと踏んだのでしょうが、やはり連覇を重ねてきた強豪大阪桐蔭が勝利したので力抜けしたのかもしれません。しかし一方の大阪は大阪桐蔭の完全勝利で大変盛り上がったようです。野球などの試合は本場の実況中継を見るのが一番興奮しますが、決勝戦ということもあり一応ビデオに録画してきました。しかし白熱した実況中継ではないので、多分再生して見てもそれほど興奮はないでしょう。プロ野球では、かつては巨人が資金力により常に優れた選手を集めていましたが、最近は選手の偏りも少なくなり、毎年どこのチームが優勝するか接戦試合が多く、ファン層も盛り上がっているのだと思います。高校野球連盟も、高校別による選手の偏りをなるべく少なくする方策を考えていただければ、優勝までの行方が予想できないので、大会が更に盛り上がるのではないかと考えます。

2018年8月21日火曜日

アジア大会

アジア大会が開催されているインドネシア・ジャカルタの現地で、日本バスケットボール選手4名が不祥事を起こし出場停止となりました。日本を代表する選手が公式での滞在中にも関わらず売春行動に走るとは正直呆れましたし、言語道断だと思います。私費で勝手に海外で遊ぶことは咎めようがありませんが、置かれた立場が違います。大会の現地に赴いた以上、スポーツ精神を堅持することは重要だと思います。試合に勝つことのみが大会の目的ではないので、不祥事に対しては厳格な姿勢で臨むことが大切です。日本の選手団長の裁定としては止むを得ない判断だったと考えます。2年後には東京五輪も控えているので、信賞必罰の下、機敏で適切な処置がなされたのではないでしょうか。選手の皆さんには今一度、充分な反省の下に、二度と過ちを繰り返さないよう、次のチャンスに向けて修練を重ねていただきたいと思います。

2018年8月20日月曜日

ピアノ

あまり個人的に海外へ旅行する事はありませんが、仕事関係で米国、欧州、アジアの何カ国かは訪れました。その中で最近、豊かさとと共に美しい国だと感じた国は、運河のある風景が魅力的なオランダです。と言っても、アムステルダムが中心なので、日本の東京のような首都を見た印象になりますが、もう一度訪ねたくなる国でした。広々としたアムステルダム駅の構内にグランドピアノが置かれて、通行人が次々と気楽に演奏している光景は日本から見るととても羨ましい光景でした。それに反応した姉妹都市の佐賀市で、駅構内にアップライトピアノが備え付けられるようになりました。そろそろ日本もあくせく行動しないで、静かに芸術・文化に親しむ空間を街の広場にも作ったらどうでしょうか。羽田や成田にも空港内にグランドピアノを置くくらいのアイデアがほしいですね。まだ一度も訪ねたことはありませんが、個人的には音楽の都オーストリアのウィーンに憧れています。願わくば、会社内のスペースにも自動演奏のピアノを置いて、水と音楽の流れる安らぎと憩いの場を作りたいものです。

2018年8月17日金曜日

パートナーシップ

近年、弊社においてパートナー会社様とのお付き合いが年々増えつつあります。プロパー社員ではカバーできない業務をパートナー様のご支援により少しずつプロジェクトの形が整備されつつあります。パートナー様は大切なお客様でもありますので、ウィンウィンの関係を作り、自社が望ましい顧客となるよう私たち自身も努力すべきだと思います。ソフト業界は人で成り立っていますので、技術者の方々はそれぞれのパートナー会社様の財産でもあります。弊社も長年SESという派遣型のビジネスが大半を占めていましたが、近年少しずつ社内での受託開発の業務が増えて参りました。やはり大事なことは、社員の皆さんの力を信じて自由に任せることではないかと考えています。リスクにチャレンジして失敗することもありますが、乗り越えることで実力が徐々に付いていきます。技術の進歩が早いソフト開発の仕事は容易ではありませんが、社員の皆さんが日々頑張ってくれている姿を見ると私自身、本当に頭が下がる思いになります。きっと弊社の営業や技術担当の頑張りがパートナー様にも通じているので、ご協力の度合いが次第に増えているのではないかと考えます。ビジネスにおいて、信頼性のあるパートナーシップを築くことはとても重要です。特にSE不足といわれ続けている業界だから尚のことです。

2018年8月16日木曜日

お盆

家内から言われて、13日の迎え盆には久しぶりに仏壇の掃除をしました。位牌は三つ、祖父母と父ですが、同じ仏様と言えども心情的にどうしても祖父母を優先的に大切に扱っています。子育てにおいて縁が厚いか薄いかは、代々子供にも通じているようです。毎朝、仏壇にお茶と水を上げるのは年中欠かしたことはありませんが、仏壇の主役はいつも祖父母なので、どうしても祖父母の位牌の前にお茶と水が並びます。送り盆とした昨日15日の精霊の日には、またも家内から頼まれて、商品名の宣伝のつもりはないのですが、サントリーのプレミアム・モルツ「香るエール」というビールをコンビニで買って仏壇の祖父に供えました。我が家の口癖ですが、亡くなった祖父はお酒が大好きで、夏になると農作業から昼飯であがった時に、冷蔵庫に冷やしたビールをコップに注いで、喉越した後に「うまか!」と感動的に叫ぶ祖父の真似をビールを供えるたびに復唱しています。私はアルコールは苦手なのでビールも少し口をつけるだけですが、好きな家内がお盆に便乗して1人で満足げにしていました。しかし今回初めて味わったこのビールは、家内が先日、長女の亭主にお中元で送った品で、家内が試しに飲んでみたいということで一缶買ってきたものです。味は苦味を抑えた少しフルーティな味に感じました。願わくば美味しく飲めるようになりたいものです。

朗報

悲しい事故ばかりを連日目にする昨今、昨日の山口県周防大島町で行方不明になっていた2歳の男児が68時間後に奇跡的に救出されたというニュースには大きな安堵感を覚えました。救出した方が、遠く大分県から出向いて来たボランティア活動をしている78歳の男性で人生経験が豊富に見えたことも驚きでした。お盆休みで、毎日が汗を握るような甲子園の熱戦に明け暮れていましたが、水難事故など暗いニュースが多い中で、今回の救出劇は本当に心がホッとした朗報でした。平均寿命が延びつつある現在社会の中で、シニア世代の生きがいがこのような事にも存在感があることを、尾畠さんという元魚屋さんで満65歳を契機に「困っている人を援ける」というボランティア活動へ身を投じている、1人の元気な高齢者の行動力から学んだような気がしました。

2018年8月9日木曜日

月日

「月日が経つのが早い」という話は色んな方から良く聞きます。先日、同業者の集まりで「1年が長い」という方がいました。同じ1年ですが人によって感じ方は違うようです。月日が経つのが早いと感じるのは歳を取った方に多いと言われますが、何故でしょう?おそらく1日のスケジュールが大体決まっていて毎日が繰り返しの日々になるから、あっという間に過ぎ去るように感じるのでしょう。若い人は1日が長いと感じるようですが、毎日様々なスケジュールで忙しくて日々疲れ果ててしまうから1年も長く感じるのでしょうか。でも意識していれば、後になってみると月日の経過は早く感じるものです。楽しければ時間が短く感じるのと同様に、あっという間に月日は過ぎ去るように感じるのでしょう。逆に仕事でも楽しくなければ、1日が長く感じますが、充実し楽しければ1日は早く感じるものです。仕事が楽しくなければ、何年も続けるとなると気持ち的にも辛くなります。家庭も同様で楽しくなければ休日が退屈になります。私自身は仕事も家庭も程ほどに楽しいので、月日の経過には充実感があります。さて、皆様は如何でしょうか?

2018年8月8日水曜日

用心

今年は、幸いにもこれまで豪雨による影響がなかった横浜市内も、今回まともに台風13号が接近するとの天気予報で、今夕から明朝にかけて暴風雨が吹き荒れるようです。午前中、社員向けに15時以降なるべく早く帰宅するよう連絡を流しました。私もどちらかというと呑気な性格で、いつも気象を甘く見る傾向にあるため、管理部からの意見に耳を傾けて本日の措置を決めました。いつも家内からは用心深さがないので注意をされますが、用心をし過ぎる事はないと、日本中で発生している災害のニュースに学ぶことができます。命に代わるものはないので、何でも早めの対応が必要だと思います。

2018年8月7日火曜日

適職

高校時代に喫煙や暴力事件を起こして、暫く停学後に他の学校に転校させられた友がいます。停学中は毎日のように彼の自宅に寄って、担任から頼まれて彼の勉強係をしていました。どういうわけか、怖いお兄さんたちと付き合っていた悪ガキの彼とは、同僚の中でも相性が合って一番仲が良かったのです。転向後は音信不通で、誰とも付き合っていなかったようですが、噂では警察官になったみたいです。高校も辞めさせられた彼が警察官で、しかも刑事になるとは皮肉でしたが、適職だとも思いました。今も元気にしているか分かりませんが、残念ながら今も行方知れずです。当の私は、適職らしい仕事にも就けず今日に至っていますが、これからもITの適職者を導いて、彼らやご家族の将来を僅かでも幸せにするのが私の使命だと考えています。

2018年8月6日月曜日

在りし日

1960年代後半の高校時代にオーストラリアのペンパル(ペンフレンド)と海外文通をしていました。現在のように電子メールも無い時代ですので、海外同士でお互いに便箋でのやり取りすることで海外を知るきっかけにもなり、高校時代は多少熱中しました。今でも記憶に残っているのは、クリスマスの時期になると海外からプレゼントが届くのですが、それに見合った返礼が出来ずに今考えると恥ずかしい思いをしたこともあります。写真もお互いに交し合っていましたが、白黒写真の私とカラー写真の彼女と比べても見劣りするし、素顔も子供っぽい私に比べて、彼女は高校生とは言え大人びて見えました。当時はオーストラリアが日本より経済的に随分豊かであるように、地方に住んでいた私は感じました。現在では両国間には経済的な格差はないと思いますが、国民レベルでの生活の豊かさの違いは如何であろうかと考えたりします。在りし日の思い出は尽きませんが、昨日から始まった全国高校野球大会を見て、ふと我が高校時代を思い出しました。

2018年8月3日金曜日

交流人口

今朝の番組で、岩手県のある農家の方が「地方の過疎化は人口減で仕方がないが、都会の多くの人たちを見学に迎えて、美味しいお米や新鮮な野菜料理などでもてなし交流することを増やしていけば、過疎化の農村も元気になる」と話していました。「交流人口」を増やすことが大切と聞いて、守るべき農家の存在を語るその言葉に感動を覚えました。私自身も昨日はつい戯れてしまいましたが、素朴な毎日を大切に生きている多くの日本人がいることを決して忘れてはならないとつくづく思いました。一方、これから世界に負けないような産業にしていくには、スマートファクトリーや省力化、そして製品の企画開発で高付加価値を生み出していくしかありません。ですから頭脳を使う日本人には癒しが必要となります。働き方改革で休みを取り、農家を訪れることで元気を再び取り戻しましょう。

2018年8月2日木曜日

野球観戦

本日は、お客様のセミナーの後に御招待で野球観戦です。横浜に来て20年ぶりでしょうか、炎天下の暑さが通り過ぎてナイターを楽しんでおります。驚いたのは、満員の入場者と僅かなジャイアンツファンに比してベイスターズファンの多い事です。地元ファンとしても、3連戦で2連敗のベイスターズに今日こそは頑張ってほしいですが、ジャイアンツは中々強いですね。只今、0対2でジャイアンツが勝っていますが、久し振りの野球観戦もイイですね。果たしてどちらが勝つか、まだまだ分かりませんが、良い試合で終わる事を期待します。

2018年8月1日水曜日

三者三様

戦国時代、毛利元就も自分の3人の子供に対して、「三本の矢」で結束して危機には対応するよう諭しました。時代は変わり、昨日は東京五輪・パラリンピックの開会式・閉会式の企画・演出を担う責任者に、狂言師の野村萬斎をはじめ映画監督やCMプロデューサーが選ばれました。ビジネスでも何でも物事を円滑に進めるには大体3人の役者が必要です。企画する人・ナビゲートする人・行動する人のチームプレイがなければ上手くいきません。人間も健康・お金・時間が揃っていなければ満足ある行動は取れません。何を為すにも3つの条件が揃っていないと効力を発揮できません。3拍子揃った人物は戦国時代の大名と言えども滅多にいなかったはずです。昨今、スポーツ界におけるマネジメントの問題が脚光をい浴びていますが、強力なトップへの忖度が過ぎると部下は盲目的になり、良識の判断力も失ってしまいます。決して奢らず常に謙虚で、互いに切磋琢磨する組織のあり方が必要であることを教えられました。三者三様の協力体制はどこの世界でも必要とされます。

2018年7月31日火曜日

愛情

先日、「徹子の部屋」という番組に俳優の前田さんが息子さん二人と共に幸せそうな表情で番組出演していました。前田吟さんは両親も早く亡くし、子供時代から天涯孤独の身で成人して芸能界の道を歩んできた方のようです。前田さんは家庭を早く持ちたかったのだと思いますが、20歳で結婚されて4人の男の子に恵まれて、現在は孫も含め大家族だそうです。かつては戦争で両親や片親を亡くしたり、兄弟が多くて養子に出されたり、必ずしも家族愛に恵まれない子供たちも大勢存在しました。しかし、今のように孤独や差別で孤立した挙句に人を傷つけるような話は聴いたことがありません。親の接し方にも問題はあるかもしれませんが、子供を取り巻く地域社会のあり方を今一度考え直す必要はないでしょうか。私自身も5,6歳から成人に至るまで両親と同じ屋根の下で暮らしたことはありませんが、却って不仲な両親の元で育つより祖父母の下で育って良かったと思います。確かに幼少時に両親が傍にいなくて寂しい思いはしましたが、毎日のように部落の人たちから可愛がられました。幼い頃には愛情が必要です。

2018年7月30日月曜日

一病息災

私は現在まで4回、入院して手術した経験があります。周囲があまり経験しない症状であったこともあり、20歳ごろは「何故、自分だけが」という切なさや悩みと同時に、一生治らないのだろうかとまで心が落ち込んでいました。あれから40年、その間病院との関係は15年前まで長く続きましたが、今は漸く通常人と同じ感覚になりました。ですから「一病息災」という言葉は経験上とても心に響きます。知人の中には、生まれて初めて入院して既に此の世に居なくなった人もいます。若い頃は大好きな球技のスポーツも満足にできなかったのですが、今は健康に毎日過ごせている事に大変感謝しています。

2018年7月28日土曜日

敷居を跨ぐな!

ビジネスでの苦労は成長に繋がります。かつて前職時代にお客様から当社に対して、「二度とわが社の敷居を跨ぐな」と怒鳴られた経験があります。私が担当するお客様であったため、極限の事態での対応に大変苦慮したことを覚えています。原因はすべて当社の技術陣の姿勢に決定的な問題があったからです。建設会社は納期までに品質の高い仕事をすることが求められていますので、施工の品質が悪いと発注者である役所からクレームがつき、受注業者の評点にも繋がり、以後の入札にも影響するため、地元中小業者においては死活問題ともなるわけです。お客様の立場を営業担当としては充分に分かっているので、お客様の怒りが理解できるわけです。しかし、現場にはお客さまの心情は伝わり難いため、技術者の責任者をお客様の元に引き連れて、お客様の前で何時間も直立不動で頭を下げ続けたこともあります。このように、お客様との取引における万事休すの事態を、若い頃に何度も克服した経験があります。でも、幸いにして私自身がお客様のオーナーや従業員に信頼を得ていたので、当社とのお取引は一時の困難を乗り越えて、その後、更に信頼関係が深まり長い付き合いが続いたのです。

2018年7月26日木曜日

もてなし

ビジネスの世界で取引先への「もてなし」はよく行われますが、そう簡単な行為ではありません。先日は海外でもてなしを受けましたが、先方の至れり尽くせりの行為に勉強させられた思いがしました。日本もバブル時代にはそんな光景があちこちで見受けられました。酒を飲めない私も、毎晩のように午前様まで顧客とお付き合いしました。今では夜12時を回ることは考えられませんが、当時は体力的にも若かったのだろうと思います。日本も低成長時代が長くて、かつてのような接待は見られなくなりました。今回は好調なアジアの企業からもてなしを受けましたが、成長している印象が企業の振る舞いにも現れているようでした。

2018年7月25日水曜日

街路樹

2,020年の東京オリンピック・パラリンピックに際しての競技施設が方々で出来つつありますが、7月の猛暑を避けるために日本でも街路樹の整備が計画されているようです。数日前に仕事で台北へ出向いたのですが、市内で一番目に付いたのは伸び放題で剪定もされていないような街路樹の多さです。つまり街路樹の日陰に入ると直射日光を避けることが出来きます。出来れば風通しが良い町並みを作ればベストですが、2年後の炎天下でマラソン競技を見物した場合、多くの熱中症患者を出すことが予想されます。日本は街路樹を綺麗に見せるためか、風で倒れないようにしているのか、電線の邪魔をしないようにしているのか、剪定する理由は多々あると思います。しかし南国の台湾のように手を入れるのも最低限にして、なるべく自然に任せて樹木の成長を促したほうが通りに適切な日陰を作ることになると思います。やはり日本に帰ってみると、都市郊外に街路樹が少ないように感じます。もっと繁華街に巨大で多数の並木をつくる発想があってもいいと思います。

2018年7月20日金曜日

人財は若くして育つ

かつて私は別の職種からIT業界へ転職してきましたが、入社当時の年齢は32歳でした。当時、役員陣から社長就任を打診されたのは入社2年目でしたが、入社したばかりで、私自身、役員としてまだ雲を掴むような能力のレベルだと感じていましたので、2年目は辞退しました。遂には3年目で就任を受託せざるを得なかったのですが、私が人財として育ったのも20代に会社から鍛え上げられたからだと思います。たまたま運よく現場において幅広い経験を積んだので、たぶん30歳頃には会社経営をする下地が少しは備わっていたのでしょう。その点は前の会社には感謝している次第です。20代での経験がなければ、入社早々にして会社経営などとても無理だったと思います。人財は20代のうちに、生涯教育を施す意味で人を鍛えないと後で取り返しがつかないことが多いのです。「鉄は熱いうちに打て」とは私が常に皆さんに話していることですが、年齢が若いと経験を通じての成長力、吸収力が断然違います。

2018年7月18日水曜日

Smart Work経営

本日は上記テーマのシンポジウムに参加しました。まさに政府が主導する「働き方改革」についての議論ですが、国民の多くはまだ誤解している点があると思いますので、私なりに意見を述べてみます。そもそもの発想は日本の少子高齢化が進む中で成長戦略の一環として、欧米の先進国との開きのある労働生産性の現状を変えていこうというものです。日本人は真面目で勤労精神に満ちて、長時間労働も厭わない性格があります。気がついてみると、先進国の中で劣っている労働生産性を向上させるために、経営者が率先して働き方を改革が必要という訳です。職種によっても労働生産性の違いはありますが、ダイバーシティを考えて、無駄な残業を無くして、もっと充実した人生を送ろうと呼びかけているのです。自主的に楽しく仕事をしたいものです。

2018年7月13日金曜日

急いては事を仕損ずる

国家間の外交やビジネスでの交渉において、最も注意すべき事はwin-winの関係構築のために双方に努力する事です。一方的に考えに偏らず、相手の事も考えた上で事を慎重に進めなければなりません。「急いては事を仕損ずる」という格言は、私の人生における失敗の反省も踏まえて、座右の銘としているものです。「覆水盆に返らず」という意味でも、後で後悔しないように行動しなければなりません。「後悔先に立たず」という素晴らしい諺もあります。交渉には十分な時間をかけるべきです。先人の教えは歴史的な失敗を糧に表された教訓です、本当に貴重なものです。私たちはお互いの幸福のために謙虚に学びましょう。 若かりし頃の私は「石橋を叩かないで渡る」超楽観主義タイプで慎重さに欠けるところがありました。たまたま一緒になった伴侶が「石橋を叩いても渡らない」超悲観主義タイプでしたので、命に関わる大きな失敗をしなくて済んだのだと思われます。ビジネスにおいては時に大きなチャレンジが必要なときもありますが、帰宅して構想の話をすると大体のことは反対されてきました。でも、これまで大怪我しなくて地道にこれたのは伴侶のお蔭かと思う次第です。「鉄は熱いうちに」打たなければ変化しないので、若い人たちには新しいことへ積極的にチャレンジしてほしいですね。

2018年7月12日木曜日

3時間半のピンポン

私自身、仕事上で連日のように色んな方と飲む機会があるのですが、初めてのお付き合いでも長時間にわたり話し込むことがよくあります。つまり対話のピンポンが3時間半くらい連続して弾むのです。1対1でもお相手が複数人でも長時間対応することがよくあります。むしろお相手が複数であれば、聴き取る情報が何倍にもなりますので更に場の雰囲気は一段と盛り上がるわけです。しかし不思議なのは3時間半という時間は新幹線に乗って移動すると大変な距離で、1人静かに新幹線で移動したら本当に退屈して途中下車でもしたくなるでしょう。なぜ今回こんな話をするのかと申しますと、人と長時間対話をするためには相手に話させるために様々な多くの興味ある質問をしたり、自分の話題を話すにも自分の引き出しが多くなければ相手を退屈させる事になります。つまり日頃から様々なレベルの幅広い知識としての情報収集が必要だということです。その為には更に多くの人と対話する機会をつくらなければなりません。長時間の対話のピンポンはその積み重ねから生まれるのだと思います。

2018年7月11日水曜日

監査役の話

かつてIT業界に来る前に建設業界にいましたが、今でも記憶しているストレスは、年に一度本社から現場へ調査にやってくる監査役への対応でした。監査役も若い時代に現場を経験しているので現場の状況を良く知っており、弱点を突っ込まれてばかりでした。監査役による調査結果は現場や支店の評価になるので、鋭い指摘は嫌なものでした。いつも我々現場では「重箱の隅をつつく」監査役のことを「ちびっ子ギャング」と言って現場の邪魔者扱いのように感じていました。 しかし昨今、世の中で企業の不祥事が多い原因の一つには監査役が機能していないとも思われるのです。監査役が機能していなければ、企業から依頼を受けた外部の監査法人が隅々まで問題をただすことは難しいとも考えます。業務上の不正を正すのは内部の独立した監査役でなければならないからです。取締役にも時には経営トップにも意見を具申できる権限を持つのが監査役です。会社経営には厳しい意見を第三者的な立場から言える監査役が必要です。 私自身も経営者の立場に立って、監査役の役割が重要なことを感じています。良い会社にするためには第三者的な意見に耳を傾けることが必要です。昨今の企業不祥事も、組織体制が長期的にマンネリ化してきた反動から起きたのではないでしょうか。幸いにも内部告発に対して許容される時代になってきたので、長年の悪習が寧ろ改善のチャンスに働いて良しとすべきです。人間は外部からの厳しい目と指摘がなければ杜撰な行動を起こしがちです。若い頃を思い出すと、かつての会社が立派になったのも監査役という立場の存在があったからだと思います。

2018年7月10日火曜日

融合化技術

映像と通信の融合が議論されて長期に及びますが、未だに融合化技術が進化しないことに不思議な気がいたします。水面下ではネットTVが普及しつつあり、これから双方向のサービスも盛んになっていくと思われるのですが、大多数の視聴者を対象にした既存のデジタルTVが何故、双方向技術で進化しないのでしょうか。 確かに若年層のTV離れは簡単に回復しないと思いますが、理由は番組コンテンツ作成が専門業者に丸投げで、放送局側の番組制作に独自性が無くなってきているからだと思います。現在もネットには接続できますが、TV本体がネット機能を優先していないので、ユーザー側の使い勝手も工夫されていません。 TVで最新映画も音楽も自由にダウンロードしてGUIが簡単であれば、もっと消費者が飛びつくと思われるのですが、正直なところ放送業界に工夫が足りないように感じます。液晶8Kか有機ELかを議論する前に、もっと視聴者目線で双方向のGUIを考えたほうがいいと思います。IoTが社会に浸透しないのも画期的技術の開発が世に出てこないからだと考えます。 最後になりましたが、この度の集中豪雨により、被災された皆様にお見舞い申し上げます。 皆様のご健勝と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

2018年7月9日月曜日

週明け

この度、西日本地方の大雨で犠牲となり、お亡くなりになられた多くの皆様に対して、慎んで心よりご冥福をお祈り申し上げます。 幸いに、私たちの住んでいる関東地方は梅雨明けも早く、今回の大雨には見舞われませんでしたが、人の人生はほんのちょっとした出来事で狂います。 先日、ご婚約なされました高円宮殿下の三女、絢子さまのご婚約記者会見での「今日あることが明日も必ずあるわけではない」というお言葉が今でも記憶に残っています。 その後の「日々の何気ない出来事にも喜びや楽しさを感じていきたい」というお言葉も大変印象的でした。 日本は天災が多い国なので、いつ何が起きるか想像も付きませんが、普段の何でもない日々が如何に大切であるかを思い知らされます。 今朝の朝礼で社員の1人が、「会社のバスケサークル」で充実した週末を過ごすようになって、体調も以前よりだいぶ良くなってきた、と話していました。 週末何もしないで過ごすと、あっという間に時は過ぎて、月曜日の出勤すらも億劫になります。 青年時代も過ぎ去るのが早いので、出来るだけ計画的に行動することが、その後の人生の弾みにもなります。 私自身も若くはないので、人に年齢を感じさせないように、ウィークデーも週末も出来るだけ外に出るようにしています。 「今日為しうることを明日に伸ばすなかれ」とは、耳に痛いほど聴かされた言葉ですが大切にしたいと思います。

2018年7月4日水曜日

人を幸せにする経営

タイトルは私が今、読んでいる書籍の骨子です。ご近所にも大企業を退職した方が大勢いますが、皆さん定年まで仕事一筋で一生懸命に働き尽くめてきた方ばかりで、会社と仕事から解放されてホッとされている方が大部分です。多くの企業が経営を通して本当に人を幸せにしてきたかと申しますと、必ずしも言い切れない部分があるかもしれません。しかし世界の超優良企業では「人を幸せにする経営」をすでに始めているとの事です。今や成熟した日本の企業も、これからは世界に注目されるためには、「人を幸せにする経営」を目指していかなければならないと思います。「人を幸せにする経営」とは何かを、我々経営者は日頃の経営の中で自問自答しながら企業改革を進めることが大切です。単に定年という年齢の機繰りだけで、企業が人間を活用するのは勿体無いというのが最近の私の考えです。人が健康を維持するためにも、企業は人を幸せにすることを大前提に経営しなければならないと思います。

2018年7月3日火曜日

世界遺産登録

先日の6月30日は、私にとっても本当にめでたい日でした。先ずは長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の世界文化遺産登録が決定したこと、そして私と家内が無事に結婚40周年を迎えたことです。たまたま偶然ですが、家内は長崎出身で私の方は天草出身です。付き合う以前は長崎など行ったこともないし、天草から考えると異風情緒漂う街の印象で憧れの地でもありました。結婚してから長崎をあちこち回ったようなものです。今回、登録された12箇所のひとつ、原城跡などは家内の実家から近いので真っ先に行きました。長崎と言っても南端の島原地方ですが、やはり県庁所在地の長崎市と陸続きなので、田舎くさい天草と違って、長崎には結婚当事から垢抜けた文化のようなものを感じました。長崎も熊本も地方は過疎化が進んでいますが、世界遺産登録を機にもう一度街が潤いを取り戻すことを願っています。さて結婚40周年についてですが、特に何も変化はありません。特にお祝いをしたわけでもなく静かに記念日を迎えただけですが、娘たちは覚えてくれていたようです。

2018年7月2日月曜日

滝廉太郎

小学校の頃、音楽室の壁に世界中の作曲家の肖像画が張られていました。その中に、日本の作曲家である滝廉太郎や山田耕筰の写真もありました。子供ながらに、メガネを掛けている滝廉太郎が自分の父にそっくり似ていると思い、心の中で親しみを覚えたものです。「荒城の月」や「花」はあまりにも有名ですが、「荒城の月」の一節の最後に音符の♯が付いていたのを、海外に出すときに山田耕筰氏が取って♯無しの音符で現在に至る曲になったという話を初めて知りました。滝廉太郎は23歳10ヶ月という短命で一生を終えていますので、後に山田耕筰によって何故♯の音符が取り除かれたのか分かりませんが、できれば滝廉太郎の考えた曲の意思を引き継いでほしかったなと思った次第です。日本で初めて世界に認めらた作曲家である滝廉太郎について、ラジオのお蔭で本日は少し知識を得ました。有難うございました。

2018年6月29日金曜日

海洋開発

昨日はある団体の施設見学会でJAMSTEC(海洋研究開発機構)を訪問しました。しかし今朝の新聞で「中国は中間線の中国側の海域に16基のガス田掘削施設を設置しており、掘削作業を進めている可能性がある」との政府の発表があり、中国との海洋開発における交渉が進んでいないことが判明しました。同時に驚いたのは、この6月22日に日本海洋掘削という東証1部上場会社が倒産したことを別のニュースで知ったからです。中国の行動が日本の海洋掘削会社の破綻時期とあまりにも一致していたからです。昨日のJAMSTEC見学においては何の兆候も感じなかったのですが、一夜明けて日本の海洋掘削事業が危機的状況であることに驚きました。一時は日本の海洋探索機の調査でレアメタルが発見されたと大ニュースになりましたが、いつの間にかその話題は沈静化していきました。おそらく天然資源として生かすには費用面で採算が合わないことが判明したものと思われます。その点、中国政府による東シナ海における単独での海洋開発は、周辺国への気遣いも無くあっという間のスピードで進んでいるようです。今後の日本の海洋開発はどのように展開されるのでしょうか。

2018年6月28日木曜日

対話

仕事柄、お客様の接待で懇親する事がよくありますが、私自身お酒は殆どダメなのに、対話で3時間くらい時間を費やす事はしょっちゅうです。いつも帰り際に驚くのは、新幹線で移動したとすると新横浜から岡山くらいまでの時間がいつのまにか経っているのです。話が弾むと、親しい間柄においては時間の感覚が消えてしまうようです。人と話をするのが好きなのは私自身子供の頃からのようです。初対面でいろんな方とお話をすると大変勉強になります。営業の仕事においては、如何にお客様の話を引き出すかが問われます。大事なお客様の時間を奪う事にもなりますが、それが営業力の一つでもあります。

2018年6月26日火曜日

移民

国外からの移民政策は慎重さが必要ですが、国内での移民はこれから本気で国の政策として取り組むことも考えたほうがいいかもしれません。一極集中で中央と地方では地価や生活費のコストに格差があり過ぎます。ある程度の安定した収入があれば、中央でも生活コストを負担することが可能ですが、収入に限界があればコストが安い、地方で生活することが経済的合理性があります。社会福祉の費用も人口が中央に集中すると不公平が生じます。収入によって生活コストに見合う中央と地方のバランスの取れた移住政策が必要ではないでしょうか。エンゲル係数を食費も含んだトータルの生活コストとして考えると、地方のほうが経済的にも精神的にも裕福な人生を送れると思われます。中央で稼いで地方に予算を配分すれば日本全体として豊かさのバランスが取れるはずです。働きたくても働けない人や生活困窮者の為に、国の政策として地方への移民を助成して促すのも一つの方法ではないかと考えます。犯罪や事件が多発するのも、経済的な格差や地域社会の街つくりに原因の一つがありそうな気がいたします。

2018年6月25日月曜日

W杯

毎週月曜日は朝礼の挨拶をするのですが、今朝は何となく聴いている社員の皆さんが静かに感じました。実は皆さん早朝からの日本とセネガルのワールドカップサッカー試合で興奮冷めやらぬ中、休み明け月曜日の朝を迎えたのはないかと思った次第です。最近、内向き傾向で国内問題ばかりが報道される中、やや下人気に陰りがと感じていた矢先に、サッカー日本代表の監督がロシアW杯目前に突如交代となり、多くの衆目を集めたのは事実です。本戦まであと2ヶ月に迫り、果たして結果がどうなるのか、各所で論じられる事が多くなりました。結果論ですが、この監督を代えた上層部の判断は正しかったという事になります。塞翁が馬ではありませんが、世の中は何が起こるかわからないですね。

2018年6月22日金曜日

夏至

昨日は夏至でした。暦の上では夏となりますが、今日は暑い一日でした。先程、地元の大学での講演を終えて帰社したところです。大学院の学生様にはピンと来ないのではないかと思いましたが、折角の機会なので私の半生を交えながら弊社の製品をご紹介させていただきました。不思議な縁ですが、今回依頼された先生が同じ九州福岡のご出身の方で、私の親友が長年住んでいる地域の方でした。先生も同世代の方なので、今度またお会いした時に積もる話ができることを楽しみにしております。90分の講演のために今回用意した原稿の量が多く、現場ではやや早足でしゃべりましたので、大学院の学生の方にどの程度ご理解いただいたか分かりませんが、無事に何とか終わりホッとしました。これを縁に、これから産学連携を通じて密なお付き合いをしたいと考えた次第です。本日は貴重な講演の機会をいただき誠に有難うございました。二十四節気の一つ、夏至の到来ですが、ご承知の通り、北半球ではこの日が一年のうちで最も昼間の時間が長い日です。私も毎日朝4時に起床していますが、早朝の日の出が早く、美しい風景とともに拝めるのもこの時期ですね。

2018年6月21日木曜日

内向き思考

最近、日本の留学生が海外に少ないようです。確かに親元を離れる寂しさや、親の心配は尽きないのかも知れませんが、「いつまでもあると思うな親と金」の思いが無ければ独立心は育まれません。親も子どもが高校を卒業したら、子離れした方がいい、いや子離れしなければならないと思います。20年以上も成長が止まっている日本にも、日本に憧れてやって来ている多くの外国人留学生が滞在しています。これから日本人だけで企業を営むと考えていたら、将来ICT業界では生き残れません。日本人の内向きな姿勢が、この20数年間続いてきたような気がします。会社でも半日くらいは英語を公用語とするくらいでないと駄目だと思います。特にアジアの若者は上昇志向が強く、ハングリーで、勤勉ですから、彼等と一緒に仕事をすると、日本の若者に必ず良い刺激を与えてくれるはずです。そんな事を考えた今日でした。若者の内向き思考を無くしましょう。

2018年6月20日水曜日

株主総会

今週はあちらこちらで上場会社の株主総会が開かれます。弊社は未上場会社ですが、株主総会は6月上旬に無事終了しました。毎年、上場会社の株主総会へ参加するのですが、歴史が古い会社ほど株主総会は儀礼的で活性化に欠ける印象を抱きます。しかし、中には毎年多くの株主から色んな変わった質問も多く、それに対してもトップが丁寧に回答するので、全体の雰囲気に躍動感があり、株主にも大変評判がいい総会もあります。会社によって様々ですが、中には株主からの批判が多い総会もあり、経営陣の対応が冷ややかな印象を受ける総会もあります。総会はトップの経営ビジョンを株主に披露する絶好の機会だと思うのですが、中には手短に終わらせようという会社側の意図が見え隠れし、そのイメージがひとりの株主としてとても疑問を感じます。素晴らしい会社の株主総会は、時代に変化に対して企業のスピード感もあり、株主もこれからに期待しているので毎年盛り上がります。弊社もそんな会社を是非、目指したいと思います。

2018年6月19日火曜日

幼い命


梅雨空が晴れた今日、眼下に見える新設小学校の運動場に子供たちの元気な姿が見えます。明日の未来を担う子供たちは日本の宝物です。大人たちは子供たちを大事に見守って、日本の未来のために育てていかなければならないと思います。昨日も突然発生した大阪の北部地震で、小学校のプール脇のブロック壁が倒壊し、幼い9歳の児童が亡くなりました。大切な命が突如一瞬の惨事で失われるニュースを耳にして、あまりにも気の毒な事件で悲しくなってしまいました。まさか公立小学校で、違法建築の建造物が調査も無く放置されているとは我々素人も想像すらしませんでした。地震や豪雨の事態が予測なしに到来するのは必然ですから、災害に対して危険箇所の調査は行政として当たり前の仕事です。尊い幼い命のためにも、取り返しがつかない事にならないように皆で知恵を出し合いたいと思います。子供たちの元気な姿を眺めながら一文をしたためました。

2018年6月18日月曜日

犯罪

先日、犯罪事件で加害者の親がテレビに映し出されていましたが、何故そのような事になったのか理解しがたい面がありました。しかし父親はそのような子供に育てた覚えは無いと、被害者のことを慮って、自分の息子を殺してやりたい気持ちだとインタビューで応えていました。最近、ネットによる犯罪への誘惑が多く、以前も自殺願望者を集めて犯罪に及ぶ事件などありましたが、多くは金銭を手に入れることを目的としたものが大半のようです。高齢者を騙して金銭を奪ったり、子供を虐待して死に至らしめたりと、私たちが子供の頃には起きた事の無いような前代未聞の事件が、近年あまりにも多過ぎるのではないでしょうか。そんな話を最近の人にすると、事件は昔のほうが多かったと反論されるのですが、少なくとも地方でも都会でも今のような陰湿な事件はそう多くは無かったような気がします。今回、加害者の父親は堂々とテレビの前で、被害者に対する謝罪の気持ちで、成人になって犯罪を犯した自分の子供の行動を嘆いていましたが、私自身はテレビで親の顔が現れていただけでも、子供に後悔の念を抱かせる上で必要な処置だったのではと理解した次第です。ネット犯罪防止は中々未然に防げない面がありますが、やはり未然に防ぐには子供の教育如何に尽きるようです。

2018年6月15日金曜日

米朝会談

梅雨らしい毎日が続いています。天気が不安定ですので、お身体にはくれぐれもお気をつけください。今週は12日に歴史的な米朝両国首脳による会談がシンガポールで開催されました。韓国の文大統領が就任して、北朝鮮との融和路線が明確になり、金委員長の姿勢に変化が見られました。今年の平昌五輪などは合同で試合に臨むなど、朴政権から一転して北朝鮮の態度が変わりました。さらに4月27日には板門店で初めて南北会談が実現し、世界が驚くほどの友好ムードに終わりました。そして今週12日の米朝会談の実現へと進みました。この間の韓国・北朝鮮・中国そして米国における会談の進展ぶりは急転直下の如く、極めてスピーディでした。残念ながら日本の出る幕はありませんでしたが、米国を通して日本の意図が通じたように思われます。今後、日本が拉致問題の解決へ向かって、日朝会談がセッティングされるまでモンゴルで下打ち合わせが行われるようですが、それに対する代償の要求はかなり高いものと言われています。1910年代の大日本帝国による朝鮮併合の歴史的問題を未だに持ち出すのですから、本当に予想のつかない北朝鮮との交渉としては厄介なものです。政治でも経済でも、またはビジネスにおいても問題を先送りにすると後の始末が大変だということです。

2018年6月14日木曜日

意識

問題意識を持っているかいないかは、情報収集力を培うことで大変な差があります。普段、情報収集のために東奔西走し、色んなところに顔を出しますが、知っている方は殆ど見かけることはありません。つまり、同業界の方は殆ど動いていないのか、違う場所で行動をしているのだと思います。なぜ皆さんは行動が違うのだろうと、いつも不思議に思うのですが、問題意識を持っているテーマが違うのだと思います。今日はあるシンポジウムで、発明学会を都内で100回以上も主催されているご高齢の理事長と久方ぶりに帰り際お会いしました。お住まいは横浜市内ですが、学会の主催場所は銀座です。私も何十回も誘われていますが一度も参加したことは無く、よく続く会だなと、発明学会の案内を見るたびに感心していました。なぜ本日、参加されたのか聞いてみたところ、エンジニアリング会社にご自分の発明特許をセールスにきたとの事でした。その方も横浜と東京では、何かのイベントでも人の集まりが10倍違うと話していました。意識を持つことが如何に大事であるかは誰でも分かっていますが、足で実際に行動しないと真理はつかめないと思うのです。私は他社との差別化を常に念頭において行動しています。

2018年6月13日水曜日

記憶

昨日は40年ぶりに再会したメンバーの1人を含め、大学時代の5人で親睦会を行いました。興味を感じたのは40年前の話をしながらも、皆よく昔のことを記憶しているからです。AIの時代になると、すべての事が瞬時に抽出されるわけですが、便利な反面、人間らしさが欠けて味気ないものです。新聞で著名人の「私の履歴書」をよく拝見しますが、克明によく記憶されているものだな、と著者の記憶力に感心しております。私自身も見習って近年になり自叙伝を少しまとめていますが、不思議なもので書いているうちに過去の記憶がよみがえってくるものです。頭が呆けないうちに更に書き足そうと考えていますが、記録として日記を付けてこなかったことを今では後悔しています。著名人の伝記を読むことは好きですが、友人の経験談を聴く事も、自分の生い立ちを話すことも大好きです。生きてきた証として、自分の人生を纏めておく事も何かの役に立つと思います。書くことは自分自身の過去を整理することにも繋がりますので、文字として記録を残さないと人生が勿体無い気がいたします。

2018年6月12日火曜日

家族

先日、カンヌ祭受章の是枝監督映画作品「万引き家族」を観ました。正直に申しますと、何故これほどまで高評価されたのか最後まで鑑賞して不思議な思いを抱きました。これまでも是枝監督作品は観てきましたが、テーマとしては地域社会に隠れた普通の出来事ですが、家族を中心としたテーマであることはこれまでと同じです。ある意味、それだけ世界中でも家族のあり方が問われているのかもしれません。土曜日に起きた新幹線社内での殺傷事件も、元々の原因は家族のあり方に起因しています。マスコミは新幹線の安全管理の方にだけ注目していますが、私は家族の問題を根本的に解決しない限り、同じような事件は再び起こるのではないかと考えます。子供の頃、親から「嘘は泥棒の始まり」と教えられました。エリートと呼ばれる政治家や官僚の度重なる虚偽発言が子供の教育に影響を与えないはずはありません。「泥棒は殺人の始まり」ではありませんが、段々とエスカレートしていく昨今の事件を拝見しますと、人心が行き着くところまで来たのかという残念な気持ちになります。会社でもトップが公私混同で行動していたら、社員も真似てそのような振る舞いをします。上が腐っていた下まで腐るのです。日本の家庭教育を、もう一度原点に返って作り変える時期ではないかと考えます。

2018年6月11日月曜日

腕時計

昨日は「時の記念日」だったようですが、週末に時計を見に行き、色々と量販店で迷った挙句、以前に腕時計(米国オバマ大統領が2008年の就任時に限定発売だった物)を購入したお店で、電池交換をしたついでに軽いチタン製の新しい時計を購入しました。これまで使っていたのは、数年前にメーカーの記念限定品ということで買ったのですが、ゼンマイ式で、週末に外していると、時間が大幅に狂っているのにうっかりしたり、毎日のように時間を合わせなければならない面倒さもあり、今回は電波時計にするか色々検討しましたが、最終的に従来の電池式に変えました。私自身、腕時計を見ることが多く、時間が狂うと困る場合がありますので、正確な時間を示す電池式の方が何より便利です。最近、腕時計が再び売れ始めているようです。2016年は販売が低迷したようですが、2017年には上昇トレンドが復活して販売の勢いも取り戻しつつあるようです。

2018年6月8日金曜日

人事異動

この時期になりますと、人事異動のニュースを連日のように目にします。世の中の多くの方が、上を目指して努力し、順調にステップを踏んだり、中には予想しない地位に上り詰めたりする方もいるのですが、誰しも任期が到来すると否応無く異動が命じられたり、引退への花道が待っている方もいます。辞令の直前まで活躍していても、一気に異動や現役に終わりを告げる場合もあります。私が思うに、それでは人間的にちょっと寂し過ぎるし、経験が勿体無いと思うのです。中小企業は、オーナーの考えで柔軟に対応できますので、もっと温かみのある処遇が可能ではないかと思います。同じ社長という立場でも、自動的に辞めざるを得ない人と、自分で辞める線を引かなければならない人では、企業の組織人としても精神的に随分違があります。際立つ違いは、辞める前と辞めた後の気の張り方ではないでしょうか。人間誰でもプライドがありますので、ある日突然ただの人となるのは、気持ち的にとても寂しいと思います。大企業の方を見ていますと、私自身は中小企業の社長として、周囲の皆さんと同じように歳を取りながらも、とても恵まれている存在だと感じる次第です。元気でさえあれば、年齢に関係なく、いつまでも働けることは人間にとって本当に幸せなことです。これからも、お付き合い続けていただいているお客様に深く感謝申し上げたいと思います。

2018年6月7日木曜日

技術よりニーズ

戦後の日本企業は、大衆のニーズを上手く掴み、国内市場を中心に新商品を世に送り出してきました。しかし、経済がグローバル化してくると、海外市場のニーズを早期に取り込まなければならないのですが、海外のライバル勢と比較して対応のスピードが遅いために後塵を拝するどころか、やがて市場からの撤退を余儀なくされます。つまり、国内の成功体験に依存した技術力をニーズに優先してきたからではないでしょうか。IT業界においても、自社で開発投資して、既存の商売では儲からないので、パッケージソフトで一攫千金を狙い、会社の経営が傾いたケースはごまんとあります。日本企業がマーケティング力に弱いのは今に始まったわけではありません。学校教育においても、考えさせるより、詰め込みを良しとして、自ら創造する力を持った人材を積極的に育ててこなかったからではないでしょうか。市場のニーズを掴まなければ、技術的に優れていても、新しい挑戦が無ければイノベーションは生まれません。顧客の喉から手が出るような商品の発想は、日頃から顧客先を歩き、様々な人と接して、現場で困っている状況を掴むことで、鵜呑みにしない自社の発想が生まれてくるような気がいたします。M&Aを仕掛ける側の根底にも、その考えが必要と思われます。

2018年6月6日水曜日

一極集中

地方では高齢化と過疎化で小学校が年を追う毎に廃校になる中で、都会では若年層の人口が急増して小学校の数が不足し、新しく開校されようとしている地域もあります。横浜の弊社ビルから眺めますと、みなとみらい地区の一角にポツンと新しく小学校が竣工しました。周りは高速道路や高層ビルに囲まれていますので、辺りからは小学校の子供たちの様子を見下ろすような光景です。この地域での高層マンション建設は、この10年を経て一先ず落ち着きましたが、ここ何年かの景気回復で、空き地で草茫々になっていたところ、みなとみらい地区では今あちこちでビル建設ラッシュが続いています。2020年までには、この地区の街の様相がバブル崩壊後20年の時を経て、新しく様変わりするものと思われます。横浜周辺に限らず、川崎も近年の都市再開発で高層マンションも林立し、商業施設が整備され、街が大きく変化してきました。日本の人口は変わらずとも、このように大都市に人口が一極集中して、年齢ごとの人口構成が偏ってきているのが日本の現状です。地方と都会の様々な格差を、我々はどのように地域社会問題として解決していくかが、今後の大きな課題だと思います。

2018年6月5日火曜日

灯台下(もと)暗し

意外に人は身近なところに気が付かないものです。私も昨日初めて、弊社のご近所で2年前から営業している美味しい居酒屋へある人の紹介で行きました。昼食時に、まだ閉まっているお店の前を良く通るのですが、夕方5時以降の賑やかな様子は路地裏ということもあり、これまで全く気づきませんでした。まさに「知る人ぞ知る」で、まだ明るい18時頃で月曜日というのに、お店の中は満席状態でした。開店前に待って17時から入った我々も19時には店を出ましたが、まだ外は明るく、珍しく早い時間で十分に満喫しました。これは一つの例ですが、企業社会でも家庭でも、身近な問題に人は中々気づかないことがあります。今日もある金融機関へ決算報告に行ったときに、先方様との懇談の場で、「社長は働きかた改革についてどう思われます?」といきなり質問を投げかけられました。これは難しい問題ですが、単に要領よく仕事をこなす人と、仕事に必要とする時間を掛ける人がいますが、「縁の下の力持ち」の声も十分に上層部は理解しないと、社員のモチベーションは下がります。私も要領のいい方ではないので、評価でも一人ひとりに注意を払い、なるべくモチベーションを落とさないよう、社員でも地道に努力している人は評価します。皆が仲良く協力し合う社風を大事にしています。

2018年6月4日月曜日

共働き夫婦

かつて高度経済成長時代には共働き夫婦は一次産業や自営業に多かったようですが、男女雇用均等法の施行とともに産業界でも女性の社会進出を支援する環境が漸く整いつつあります。中小企業においても、既婚・未婚に関わらず女性の活躍は願っても無いことであります。しかし、まだ日本社会は欧米と比較すると、女性にとって働きやすい企業環境かというと様々な障害が少なくないようです。結婚しても働く女性が大半なのに、扶養控除の問題一つ取っても、税制が柔軟に時代に対応できていないように感じます。女性に対して、もっと働き易くして障害を取り除いていくことは、これから将来の日本経済にも寄与するはずです。差し迫った少子高齢化時代に女性のパワーを活用しなければ諸外国の後塵を拝すると思われます。

2018年6月1日金曜日

読書百遍義自ずから見る

昨夜は、かつての社員で、現在は有名コンサルタント会社に勤める知人と、弊社の幹部社員2人との懇親会でした。会話の中で、私に対する希望の一つとして、私が社員に送る記事の意味や私の考えを、できれば論理的に分かり易く、若い社員の為に話してほしいというものがありました。確かに一度読んだだけでは理解できないと思うのですが、私は社員が自分で読解するように、敢えてプロの書いた記事にコメントを書かない時もあります。しかし、幹部からは冒頭に一行でもいいからコメントを書いてほしいとのことです。又、記事が何を言いたいのか具体的に教えてほしいとも言われました。私としては、分からないならば聞いてほしいと思うのですが、やはり、私が全員に分かるように論理的に語らなければならないのだな、と反省した次第です。でもプロが書いた記事は何度も読んでみると次第に意味が分かる、というのが本日お話したかったテーマです。

2018年5月31日木曜日

大義とミッション

昨日の夕方から異業種交流会主催の女性経営者による講演に参加しました。東京、神奈川、千葉、埼玉地区の女性経営者の代表が合同で企画したものでした。講演者は元リクルート社員で起業して25年のベテランの経営者でした。既婚者で子持ちという家庭環境の中で、今では考えられないような苦労を積み重ねて今日があるという印象でした。関東を中心に活躍している女性経営者の集まりでしたが、昨今の時代の変化もあり、彼女たちの勢いを膚で感じ取りたくて参加しました。講演の内容は極一般的な内容でしたが、その中で印象に残ったのが、会社経営の「大義とミッション」という言葉でした。日大のアメフトも、優勝を目指そうというミッションは間違っていませんでしたが、大義に至るプロセスに欠落したものがありました。学生のスポーツに関わらず、会社の経営や事業においても「大義とミッション」はとても大切なものです。何故、会社経営をしようと思ったのか、経営する際してのミッションは何か、両者の考え方がチグハグで曖昧だと結果として道を誤るということです。今年は全国的な規模で女性経営者の会が開催される予定のようです。きっと男女の格差を論じる時代は過ぎ去っていくことでしょう。

2018年5月30日水曜日

平成30年

あと一年で平成の時代が終わります。新たな元号の時代になって、'20に東京オリンピック・パラリンピックを迎えます。それまで安倍政権が続いているかどうか分かりませんが、時代は大きく変わる可能性があります。今朝、堺屋太一さんと又吉さんの対談を興味深く聴きました。又吉さんの世代が私の長女とほぼ同じなので、当時の社会情勢を思い出しました。堺屋さんは私の好きな評論家でもあり、作家でもあります。バブル崩壊真っ只中に小渕政権の経済企画庁長官に就任されましたが、日本経済は大変な状況でした。官僚主導からの脱却の為、民間からの閣僚の登用により改革が期待されましたが、小渕首相の急逝により進みませんでした。しかし、後の小泉政権で大胆に構造改革は進みましたが、また官僚主導に逆戻りして現在に至っているようです。かつて堺屋太一さんが執筆された「平成30年」の予想は、今日に至り見事に的中しました。



ひと時

先日、1,2年ぶりに普段通過している武蔵小杉駅に下りました。たまたま夕方から異業種交流会での講演を聴く予定にしていましたので、その前に軽い夕食をと会場近くの蕎麦屋さんを漸く探して入りました。17時頃だったので店内は静かで、年老いた店主はボーとテレビに目をやっていました。「やっていますか?」「どうぞ」「ざる蕎麦もらいますか?」「ありますよ」と軽い対話の後に、私のほうから口火を切って話しかけました。蕎麦屋を営んで48年で、近く道路新設の立ち退きの為に閉店するということでした。昔、町内には10店以上の蕎麦屋があったが、今でも残っているのは自分の店だけで、商売の難しさを語っていました。自分の代で終わろうと思っていたら、40過ぎの息子が後を継ぐと言い出し、此処は地価も高いので新たな店は今の武蔵小杉から離れるようです。蕎麦もうどんも自前で打っていると、白髪の老人店主も少し自慢げに話していました。会話がしばらく弾みましたが、私も先の予定があり、会話の余韻を残しながら店を後にしました。10年以上も続く武蔵小杉駅周辺の再開発は人々の動きも町の佇まいも変えているようです。閉店前にもう一度機会があったら、店主の老人と再会したいものです。作り手の気持ちのこもった、とても美味しいお蕎麦でした。

2018年5月25日金曜日

人間性

連日のように人間性が問われるニュースが多いのですが、何故、執拗に人間性が問題視されるかと申しますと、国も学校も企業も家庭も、上に立つ人の人間性で社会環境が如何様にも変わるからです。戦後、日本の置かれた立場を考えるにも近代歴史に学ぶことは大変重要ですが、残念ながら戦時中の重要な公文書は敗戦とともに軍により多くが焼却処分されたようなので、日本の近代史を分析しようにも容易でないことが分かります。公文書偽造も上場企業の粉飾決算も、多くの人を欺くことになりますので、トップの責任は社会的な使命を担っているが故に、決して免れることができない罪だと思われます。人間社会において人間性を育むことは最も重要なことですが、これはその人の持って生まれた遺伝子や幼少時の家庭環境に拠るところも大かと考えるわけです。しかし、世の中には人間性に優れた立派な人は数多く存在しますので、機会を見つけて自叙伝などを読んで人間性に学ぶと良いと思います。

2018年5月24日木曜日

道徳

つい少し前に、鎌倉の円覚寺に小津安二郎監督の墓地を訪ねた話をしましたが、昨日の新聞のコラムに小津氏の言葉が載っていましたので、あらためて書いてみたいと思います。「なんでもないことは流行に従う、重大なことは道徳に従う。芸術のことは自分に従う」と。最近、重大なことなのに不道徳に振舞うので周囲の信頼を敢えて損なうケースを見かけます。特に不用意な発言が問題を度々起こしているのも事実です。逆にもし自分の家族に周囲から問題発言が投げかけられたら、自分自身はどう感じるかと考えれば、人に対する発言が言語道断であることも理解できるはずです。指導者たる人であれば、責任逃れをせずに選手をかばうのが当たり前ですが、自己弁護ばかりするから信用を失うものと思われます。小津監督や原節子さんの時代には私はまだ幼児でしたが、時代を超えても立派な人は立派で、いつまでも多くの人から慕われます。又機会があったら墓参りをしたいと思います。

2018年5月23日水曜日

2017.8.22

先日、世界的な冒険家である栗城史多(くりきのぶかず)さんが、エベレスト登山中に亡くなられたという衝撃のニュースを耳にしました。昨年、初めて彼の講演を聴いた時、帰り際に「弱者の勇気」という栗城さんの書籍にご本人から直々サインをもらいました。本当に記念すべき書籍を手に入れたのですが、まさか1年も経たないうちに、あっけなくこの世を去られるとは想像すら出来ませんでした。冒険家は何故、極限のチャレンジに挑むのか私たちには到底考えが及びませんが、書籍に書かれている副題の「小さな勇気を積み重ねることで世界は変わる」というテーマがとても印象的です。また、僕らを生きにくくする言葉たち、を彼は「限界」「孤独」「無駄」「比較」「時間」「お金」と表現していました。確かに、この6つの言葉に普通の人間はとらわれすぎているのかもしれません。36歳で人生の幕を閉じた冒険家、栗城史多氏の歩みを忘れないで、私自身もこれからの人生の糧として生きていきたいと思います。タイトルは昨年の講演の日にサインされた日付です。謹んでお悔やみを申し上げます。

2018年5月22日火曜日

しらばくれる

最近、世の中の様子で疑わしきことが多すぎる感じがいたします。物事に対して謙虚な姿勢であればいいのですが、「しらばくれる」人が目立ってきているような気がいたします。真相解明に時間が掛かりすぎるのも「しらばくれる」という人間の性格があるからではないでしょうか。事実はひとつなので事実を正確に話せば済むことなのですが、事実を隠そうとすると、事実を解明する側は調査に多くの時間をかけることになります。多額の国民の税金が日々使われていることを官僚社会はどのように考えているのでしょうか。「正直者は馬鹿を見る」という言葉がありますが、悪賢い者がずるく立ち回って得をするのに反し正直な者はかえってひどい目にあうことを意味したり、世の中が乱れて、正しい事がなかなか通らないことを言いますが、大岡越前のように上から裁断を下す人がいないものでしょうか。犯罪者も当初は「しらばくれる」人が多いように思います。最近は防犯カメラや監視カメラがあちこちに設置されて映像が証拠となりますので、以前に比べて言い訳が出来ず、少しは犯罪防止に役立っているのでしょうが、残念ながら昨今の状況を見ると不誠実に感じる人が多くなっているのも事実のように思われます。

2018年5月21日月曜日

労働人口

今、産業界全体で人手不足が叫ばれています。昨日のNHK特集でも、シルバー人材センターへの企業からの求人が急増している報道もありました。日本の人口構成は、少子化と共に団塊世代の高齢者が年々増加し、棺桶型と呼ばれています。かつてのバブル時代と比べて労働人口も3500万人減少すると言われており、人口の25%が過去から労働人口が減少していることになります。その労働人口の穴埋めを外国人労働者や高齢者に求めようと考えられています。しかし、一方では健康保険料からの高齢者医療への拠出金で健康保険組合も運営が成り立たなくなってきているところが多いと言われています。国の歳出の大半を社会保障費が占めていますが、その割合も年々増加しています。人口構成が将来の経済に大きく影響することは30年前から予測されたはずですが、国の対策はあまり取られてこなかったように感じます。できることならば企業の定年制を廃止して、就業者が希望により自由に働ける労働環境の整備が必要だと思います。大企業は採用と定年で急な成長は望めないので、中小企業が積極的に人材を採用して企業を活性化して成長を目指すべきだと考えます。そこに第二の人生を賭ける大企業の経験者を上手く生かすべきではないでしょうか。

2018年5月17日木曜日

事業承継

弊社に限った事ではありませんが、この一・二年、事業承継絡みのM&Aを提案してくる会社が増えています。企業の概要データは世の中に丸見えなので、弊社にも様々な専門会社から驚くほどM&Aのリクエストがあります。オーナー経営者なので業者からダイレクトに狙われるようですが、既存の社員のことを思うと、自分だけの事情ではないので甚だ難しい問題です。弊社も外部から見ると優良企業の一社だと思いますが、まだまだ様々な面で成長過程でもあります。これから更に会社を成長させることの出来る後継の人材というと、残念ながらまだ今のところ私の周囲には見当たらないので、現下としては頭の痛い問題でもあります。しかし、私も若くないので、近々に後継者を育てることは、オーナーとしての私の使命でもあります。近い将来、良い形で後継者にバトンタッチができれば幸いです。

2018年5月16日水曜日

交流

人は年齢と共に外見は変わりますが、何年経っても声は変わらないようです。35年ぶりに電話で話したかつての上司も声を聴いた感触は昔と全く変わらないので驚きました。先週末は札幌にて、かつて職場でお世話になった先輩方を含めて10名あまりで会食をしました。外見はお互いにかなり高齢化が進んでいましたが、声は昔のままなので、皆、懐かさで盛り上がりました。まだ他の業種で仕事をしている人、あるいは引退している人など様々ですが、健康でさえいれば、現役で働けることは大変幸せなことです。皆、現役時代は休みも殆ど無く働き尽くめでした。一緒の職場で働いていた先輩方の中にも亡くなられた方が増えてきました。1年はあっという間に過ぎ去りますが、10年単位で世の中は次第に変化することを実感いたします。20年、30年も経過すると家族の形態も、友人・知人の関係も変わりますし、毎日の通勤電車の人の顔ぶれも世代交代します。人との交流も後々後悔しないようお互いに元気なうちに行うべきだと思います。

2018年5月15日火曜日

変遷

先日、札幌へ行って来ました。札幌は私が好きな都市の一つです。40年程前、新卒で札幌赴任を命じられた時は唖然としました。私は九州出身なのに全く逆方向へ社名を受けたからです。初めての北海道は、上空から見た印象が暗黒の地へ上陸するようなものでした。しかし、札幌で9年間ほど生活したのですが、一生住んでも良いところだと思いました。よく、札幌に赴任する時は涙して、札幌から本州へ転勤する時も涙すると言われていました。それほど日本離れを感じる素晴らしい土地でした。当時、住んでいる駅前の近くには馬が飼われていたり、住宅地はちゃんと区画整理されて綺麗なものでした。しかし、30年ぶりに訪ねた時は、残念ながら駅前の静かな光景もごちゃごちゃした印象がありました。大通公園も、当時はのどかな子どもの遊び場のような所だったように思います。多分、北海道経済がピークの頃だったようです。まさか拓銀が倒産するとは、当時のイメージから想像すらできませんでした。今思うと、変遷した札幌も良い思い出ばかりが残っている土地です。

定休日

小売業の定休日は火曜日が多いようです。はっきり理由は分かりませんが、日曜日に宿泊した客が翌日に買い物をして帰るからではないでしょうか。火曜日は営業を休んで、水曜日から週末にかけてのセールを準備するからだと思います。意外に月曜日には買い物客が多い事に気が付きます。火曜日が定休日なので、月曜日は駆け込み需要があるとも言えます。つまらない話ですが、旅行業を中心としたホテルなどのサービス業も月曜日まで集中して商いが考えられているようです。しかし利用する立場からは、月曜日は意外と穴場かもしれません。休みの取り方にもちょっとした柔軟な考えが必要なのかも、と思った次第です。今回も中国や韓国など海外からのインバウンド消費の強さを感じた数日でした。

捲土重来

まさかの出来事であります。マレーシアで92歳のマハティール元首相が国政のトップに再登場しました。今年初旬、マレーシアの総選挙でマハティール氏が野党連合を代表して首相を目指している事をニュースで知りました。とかく日本国内の政局にばかり目が行っていると、私たちは微妙に変わりつつある海外の政治の動向に鈍感となりがちです。マレーシアも前ナジブ政権が長期化し、政治腐敗が目立ち、国民の不満が頂点に達したようです。首相の任期は5年で、2年後には新しい後継者と交代を目指すという事のようですが、保守政権が長く続いた国でもあり、今後のマレーシアがどのように変わるのか注目です。アジアの一員である日本も、国民世論がもっと政治に反映しなければならないように思われます。これこそ正に、野党連合の革命的な捲土重来の出来事ではないでしょうか。

2018年5月10日木曜日

人間は死ぬのは簡単ですが、長生きするのは難しいものです。しかし、現実には平均寿命が延びて、長生きしている方が増えてきているのも現実です。日常、幼い子供さんが死亡するニュースを聞くたびに、悲しい思いと将来がありながら亡くなる命が甚だもったいないという気持ちになります。どうして子供の危険な行動を親は止めないのか、どうして幼い子供の命を奪うのか、本当に理解に苦しむことが多い昨今です。人の寿命はまちまちで、同年代でも同時に死に至ることはあり得ません。しかし、若かろうが年老いていようが、生存から死に至るプロセスは皆違います。会社も倒産するのは簡単ですが、長年経営を維持することは難しいものです。会社が倒産する原因は大体同じようなものですが、倒産しないようにどのように経営するかは、人間の命ほどの難しさは無いような気がいたします。ひとつは昇格や異動人事で人材の入れ替えを図り、企業組織に活力をもたらすことで多くの会社は若返るのだと思います。会社の寿命は30年とかつて言われていましたが、近年は100年企業も随分増えてきています。長生きの秘訣は人間も会社も同じ理由ではないかと、この頃ふと考えたりします。

施し

普段、人から施しを受けることが、人に施しをすることより多いようで気になります。相手からは御礼だと言われるのですが、当の本人である私はあまり自分の行為を覚えていないのです。しかし、人から施しを受けると、いつか返さなければという負担を感じます。多くの人を見ていると、自分は人への施しがまだまだ足りないということが分かります。多分、ケチというより家内から指摘されるように貧乏性なのかもしれません。お世話になった人への感謝の気持ちも、まだまだ自分としては足りないような気がします。今週、40年振りにかつての会社の先輩方にお会いする機会があります。どんな施しをすべきか、先輩の話を聴きながら勉強したいと思います。何事も「後悔先に立たず」ですから。

2018年5月7日月曜日

季節感

全国的に天候に恵まれた五月連休も終わりました。今年は桜前線もつかの間に北上し、北海道の花見も例年より早く、五月連休中だったようです。異常気象で自然界の秩序も乱れてきているのか、今朝は通勤時にコスモスの花を見かけました。別称アキザクラ「秋桜」とも言いますが、梅雨も来ない今の時期なのに、あまりに季節感が隔たり過ぎて、驚いてしまいます。おそらく今年も長くて暑い夏になりそうな気がします。再生エネルギーによる発電の割合や需要も年々増えていますが、既存の大手電力会社による買取期限(10年)が近づきつつあり、国は今後の電力不足をどのように補おうとしているのか不明です。夏の電力消費量がこれから先も確実に増えるのは間違いありません。ですから、もっと自然エネルギーに力を注いで再生エネルギーとして活用すべきだと思うのですが、まだしばらく石油や原発に発電を依存する政府の考えは変わらないような気がします。今後、さらに灼熱の太陽が照り付ける我が日本列島で化石燃料の使用量を減らし、太陽光などの自然エネルギーを推進しない手は無いと思います。これからも季節の循環が早くて四季が偏重を来たしているので、暑い夏への庶民レベルでの対策が必要です。

2018年5月2日水曜日

一般に運が良いとか悪いとか言いますが、人生は運が良いばかりでなく、必ず代償もあります。神様は最後は皆を公平に一生を遂げるように導いてくれるものと思われます。信心過ぎかもしれませんが、あまり深く考えずに前向きに行動したいものです。しかし、運は寝ていても天から降ってくることはありません。ビジネスでの運は、日頃の行動の結果もたらされるものだからです。勘に頼るばかりでも駄目ですし、努力も効果的でなければ成果に結びつきにくいということもあります。結果的に運が良い人とは、人生における人との出会いを大事にする人だと思います。

2018年4月27日金曜日

言霊

人前での発言は大事です。言葉は「言霊」(ことだま)とも言われます。国を率いる政治家や官僚の方が、発言の重要性をどの程度認識されているかは分かりませんが、偉い方ほど言葉を慎重に選ばなければなりません。「口から出れば世間」という格言がありますが、一旦口に出したことは、いつの間にか世間に広がるから、口は慎めという意味です。最近はセクハラ、パワハラ発言についても連日のように問題視されています。政治家の失言はたびたび報道されますが、襟を正す意味でも世間からのバッシングはある程度やむを得ないと思います。私も喋りが上手いほうではないので、相手に伝えるために、出来るだけ文章にまとめて書くようにしています。しかし、人とコミュニケーションを図る上で会話も重要です。言葉遣いが悪いと、人としての品性が問われます。謙虚で言葉は控えめのほうが無難だというのは、仕事柄多くの人に接する私に対して、いつも家内から忠告されている言葉でもあります。ビジネスにおける外部との言葉は、会社の信用上、常に慎重であるべきです。政治外交も重要性では同じではないでしょうか。

2018年4月26日木曜日

油断

おはようございます。いつもブログのテーマを探すのに苦心していますが、今日は昨今ニュースになっている事に関連して、このテーマを選びました。普通、人生の教訓として「油断」を防ぐために、「油断は禁物」とか「油断大敵」という格言があります。人間は有頂天になると心に隙ができて、時々過ちを犯すことがあります。有名人ともなると、外部から隙を突く人が知らぬ間に押し寄せてきます。私も若い頃、若気の至りで調子に乗って、失敗した経験が多数ありました。犯罪で人を傷つけてはいけませんが、人を信じて騙されることもよくあります。「油断」が禁物とか大敵と言われるのは、ややもすると深刻な被害者になったり、場合によっては加害者にもなりかねないからです。大事なことは、物事の判断や決断はすぐに出さず、一晩考えたり、周りに相談することです。私も調子に乗りやすく、すぐ決断・実行するタイプなので、慎重で多少足を引っ張るタイプの人を大切にしています。社会人となったばかりの若い皆さんも、どうか「油断」をしないように、これからの人生を歩んでください。

2018年4月25日水曜日

就職いろは

時代が変わったのか最近の若い人は、就職での大企業志向が殆ど薄れてきたように思われます。競争に対する諦めなのか、ベンチャー志向なのか判断はしかねますが、学生から見て大企業に対する信用力が一部低下してきているのは事実ではないでしょうか。まだ新卒に関しては一流企業志向は根強いと思いますが、日本の若者の意識も時代と共に変化していくことでしょう。ある意味では今後の日本にとって望ましい姿ではないかと思います。欧米での優秀な学生は、就職先として①ベンチャー企業②大企業③公務員の順ですが、日本の場合は、①公務員②大企業③ベンチャー企業の順で全く違います。日本人の職業選びに対する考えは、人生の目的より手段が優先して、何をしたいかでは無くて、先ず人生設計の安定志向から始まるようです。若い頃の私も同様に大企業志向で、身の丈に合わない就職選びをしていました。大企業勤務も経験し、中小企業を経営する立場だから言えるのかもしれません。結論を申しますと、大企業ほど中小企業の感覚できめ細かく、競争や評価が厳しいということです。でも、厳しさを経験しないと、どこの企業へ行っても通用しないというのは事実です。

2018年4月24日火曜日

体調管理

冬季に三寒四温という表現はありますが、近年は気象条件も変化し、異常気象と呼ばれることが多いのも事実です。この4月も突如、初夏の気候のような陽気になったり、10%以上に気温が低下して厚着が必要になったりと、まるで春季の三寒四温のような気候を感じます。気圧の変化が激しく、体調を崩される方も多いと思います。体調が優れないときは無理をしないで、自らの判断で体の回復の時期を待つしかありません。人間は生身なので、ちょっとした精神的な原因でストレスにより、体調にも変化を来たします。自分の体調管理は、自分で気を付けて自分で守らないと、中高年になると健康面でも個人差が出てきます。冒険家の三浦雄一郎さんも、若い頃には不摂生な生活が続いて、不健康がたたり、医師から余命を宣告されるような体になったそうです。それから健康管理と厳しいトレーニングを続けて、遂には世界最高齢の70歳7ヶ月でエベレスト登頂を果たされました。人の健康は心がけ次第で何とでもなる気がします。体調管理をして、大切な人生を少しでも健康に過ごしたいものです。

2018年4月20日金曜日

プロの営業マン

私が20年来、時々お会いしている某自動車販売会社のオーナーがいます。27歳で独立して70歳まで社長をされ、現在は79歳で今も現役の会長をされています。本日は久し振りに、お元気なお姿を拝見しに本社を訪問しました。その方とは、今から20年位前に異業種交流会で講演をなさった時、私が座長を引き受けた縁で、それからのお付き合いです。何が凄いかと申しますと、某自動車販売で全国一位の販売会社として何度も自動車メーカーから表彰を受賞している営業マンを抱えた会社だからです。お会いするたびに、全国での講演や営業マン教育の記録をまとめた冊子を戴いてきました。形も性能も殆ど同じような車を、ライバルに負けずに販売する力は、営業マンの人間そのものに懸かっています。何年か毎に店舗を訪ねると、お客様を迎える社員の姿勢が変わらぬ事に感動すら覚えます。如何に自社の営業マンの教育に力を注がれてきたかが分かります。いつまでもお元気で、会社にお顔を出される事をご祈念申し上げます。正に「ローマは1日にして成らず」です。

2018年4月19日木曜日

人たらしの人

今日、ある懇親会の場で、成功者には「人たらしの人」が多いと話している人がいました。私は「人たらし」という表現は、あまり印象が良くない意味だと否定的に捉えていたのですが、そうではない意味が多いことが調べて分かりました。歴史上では豊臣秀吉のように農民から這い上がった人物のような生き様を表現しているようです。企業経営者でも驚くような業績を上げて会社を成長させて大成功を収めている人がいますが、その中の人物に「人たらしの人」がいるとのことです。仕事の帰路で意味を調べてみたのですが、ある納得を実感しました。ひょっとすると「嫌いな人がいない」面で、私もある部分では人たらしの性格を持っているのではないかと思ったのです。これまでは、もしそのように言われたら、軽蔑されたような批判に対してガッカリしたでしょうが、今後もし言われたら素直に喜びたいものです。言葉には解釈の仕方次第で、良い意味と悪い意味があります。私も多くの先輩方に支えて頂いたから今日があります。だから、ひょっとしたら「人たらしの人」なのかもしれません。日本語は本当に難しいです。

2018年4月18日水曜日

一所懸命

小学生の頃に、大分県にある「青の洞門」の物語を読んだことがあります。何事も「一所懸命」に行動する事は大切ですが、「青の洞門」は、諸国遍歴の旅の途中ここに立ち寄った禅海和尚が、断崖絶壁に鎖のみで結ばれた難所で通行人が命を落とすのを見て、ここにトンネルを掘り安全な道を作ろうと、托鉢勧進によって掘削の資金を集め、石工たちを雇ってノミと槌だけで30年かけて掘り抜いたといわれている洞門です。(ウィキペディアより引用)

私の記憶にあるのは、ある僧侶が自らの修行と人々の為に長年かけて岩を掘り抜いたという伝説です。私も好奇心が旺盛な方で色んなことに手を出しがちですが、妻からも「虻蜂取らず」で何事も中途半端だからと、好奇心にはかなりブレーキを踏まれています。お蔭様で今日あるのも、調子に乗らず、影の助言を素直に聞いてきたからではないかと考えるわけです。だから私は「一所懸命」という言葉が好きです。つまり、1つのことを貫き通すことが人生の成功へ結び付くのではないかと思いますので、皆様もどうかご参考にしてください。

2018年4月17日火曜日

国際結婚

先日、米国に住む親戚の女性家族と久しぶりに日本で会う機会がありました。彼女の夫と子供も日本語はほとんど話せませんが、日本の風習にすっかり慣れ親しんでいるのが感じられました。最近問題になっている米国の銃社会についてちょっと聞いたところ、大体どの家庭でも銃は公言しないまでも保持しているようで、今更、日本を見習って法律で規制することは不可能だろう話していました。また徴兵制も米国や韓国では当たり前ですが、戦後の日本は憲法の中に兵隊の文言さえもありません。かつては国際結婚する彼女の心境も親戚として気になっていましたが、現在のカリフォルニア州は在住の日本人も多く、心理的にも日本人との違和感が米国人自身も少ないのだろうと思われます。確かに政治・経済・スポーツや芸術・文化においても、戦後の日米間の親密度は年を追うごとに高まりました。世界中でダイバーシティの声が叫ばれているので、国際結婚がもっと増えて行けば、個人的には日本の少子高齢化社会にも明るさが見出されて効果的だと思います。

2018年4月16日月曜日

IT業界

これは私の主観ですが、IT業界は産業界のインフラを黒子で担う業界だと思っています。しかし、IT業界が既存の産業界のシェアまで奪うとなると、ややもすると富も雇用もIT業界に集約される場合があります。米国大手IT業界が問われているのは、既存の産業界を消滅させる勢いがあり、富が集約されることが懸念されているからだと考えます。ITの進化は人々の生活を豊かにしますが、米国や中国のようにIT大手が急速に勢力を伸ばすと、既存の産業秩序が破壊されると思われているのです。確かに近年の世界的なIT大手の動向を見ていると、寡占市場を形成する傾向にあります。富が公平に分配されればいいのですが、必ず吸い上げられた利益は次の投資に向けられます。米国や中国で貧富の差が拡大するのも、やや歯止めが利かなくなっているからだと考えます。その点、日本は基幹産業がまだ米国などと比較すると元気で、IT業界が既存の産業を最先端のITでかなり部分を下支えしているからかもしれません。産業界全体の編成も、時代の変化と共にバランスが必要ということでしょうか。

2018年4月13日金曜日

研修

本日は今年度第一回、業界内の親睦仲間での勉強会でした。メーカーによるシリコンバレーの最先端技術を分野の専門家から直に聴けるのは良いですね。しかし、メーカーもAIを武器としたイノベーションの発掘に必死だというのが伝わりました。AIの市場占有はこれから大手の間で熾烈な競争になるでしょう。我々中小は同じレベルで戦わないで、隙間のコアな部分で強くなる道を選びます。小さくてもコアの技術で光る企業になりたいと思います。同業者で集まる経営者の会は、経営の共通課題を論じる場であり、他社の戦略も参考になるから見えるから有意義です。





2018年4月12日木曜日

期末

弊社も漸く17年度の月次締めが終わり、決算処理に入ります。18年度は既にスタートしていますが、今年度も業界の景気として大きくは変動しないと思われます。ただ我々の業界を取り巻く環境の中で、新しいデジタル時代の潮流が押し寄せていることは確実です。今年度も社員と一致協力して技術の変化に果敢にチャレンジし、新市場を開拓すると共に、技術の拡販と深耕を目指し、これまで以上に企業業績を上げて参りますので、今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

2018年4月11日水曜日

本音と作法

昨日は終日外出したため、夜に書くのは諦めて(実際はネタが浮ばないだけ)ブログを休みました。国会は毎日のように森友、加計の財務省理財局のあり方、自衛隊中東派兵の日報問題での防衛省の対応など、内政問題にばかり目が奪われているような気がします。内閣を潰すことが目的なのか分かりませんが、政治家も官僚もそれを報道するマスコミも、将来の日本のあり方をもう少し考えて仕事をしてほしいと思います。さて、昨日は有名な歌舞伎役者の話を聴く機会がありました。普段、歌舞伎をみる機会など無いわけですが、歌舞伎界を代表するような方なので私のような凡人でも名前だけは知っているわけです。これまでの歩みを聴いただけで、人物としての奥深い人間力の一面を垣間見た気がいたしました。女形としての役者人生が作り上げたのか分かりませんが、落ち着きと上品さ、そして作法を本音として感じたのは私だけではないと思います。ネット社会がもたらす利便性の裏で世界中で薄っぺらな人間性がはびこることに危惧の念を示されていました。部下と上司が言葉と態度で1対1で毎日会話することの大切さを昨日の講演や懇親会の場であらためて学びました。先の政治家や官僚そしてマスコミの皆さんも、日本の将来のことを考えて、もう少し「本音と作法」を身に付けて頂きたいものです。

2018年4月9日月曜日

健康経営

人は自分自身の老いはあまり感じないようですが、他人からみると老いが分かるようです。私自身も人からどう見られているかわかりませんが、なるべく老いを見せないように少しは努力しているつもりです。外見は年齢と共に変えられませんが、精神的な部分は気持ちの持ち方次第だと思うのです。昨今、中小企業の事業承継ビジネスが昨今盛んで、弊社にもM&A関係の郵便物が多数届きますが、年齢で判断されるのは世の中的には仕方がないようです。でもビジネスの世界には高齢にもかかわらずバイタリティ溢れ、事業を伸ばし続けているオーナー経営者も多数存在します。その為には日頃の健康管理を人一倍気を遣わなければなりません。若いときには多少の無理は利きますが、年齢と共に身体的な衰えは避けられません。体力の衰えは自分自身が一番感じていますが、他人にはまったく理解できません。年齢より若いか老いているかは個々人それぞれに違いがあり、一概には人は判断できません。大切なことは健康に気遣い、病気をしないことだと思います、その為には節度ある生活が必要で、自分の体は自分で健康管理をして守ることが、ひいては会社の為にも周囲の為にもなります。

2018年4月6日金曜日

門に入らば笠を脱げ

普段は気が利かない私も、几帳面な妻のお蔭でこれまで様々な形でお世話になった方へのお礼を、機会を逃さず実行してきたように思います。夫婦はどちらかがお互いに穴を埋め合わないと大事なことを忘れたりします。タイトルは「他人の家を訪問したら、門をくぐった所で笠を脱いで挨拶せよ」という諺です。時が経てば人間誰でも大事なことさえ忘れがちです。幸いなことに忘れ易い私には良く覚えている妻が様々なヒントを与えてくれます。行動に移すのは得意な私の役割ですが、色んなことを計画するのは妻です。お互いに違いがあり、凹凸を合わせたカップルとして良くできたものです。これまで私自身、会社経営において多くの人にお力添えを戴きました。感謝しても感謝しきれるものではありませんが、その思いは夫婦でいつも共有しています。親が常に「門に入らば笠を脱げ」という意識で行動していれば、その背中を見て同じように子は育つと思います。ちょっとした自分の心がけで他人は喜んでくれるものです。感謝の気持ちをいつまでも忘れないという心が大事だと思います。何でもタイミングが大切だということでしょうね。

2018年4月5日木曜日

世の中は三日見ぬ間に桜かな

今年は桜の開花が予想以上に早く、計画されていた花見祭りも中止という話も聞きます。タイトルは世の中の移り変わりが早いことを言った諺ですが、米国トランプ政権による一方的な関税引き上げとそれに呼応するかのような中国の報復関税政策が、この先の日本経済にどのような影響をもたらすのか、今のところ予測がつきません。また一頃、海外からの来日観光客が8百万人と言われていたのに東京五輪決定後は急速に増え、3倍のおおよそ24百万人にもなっているようですし、政府は2年後に5千万人を目標としているとも聞きます。世界の動きと共に国内でも様々な動きが本年はあると覚悟をしていたほうが良さそうです。経済成長の予測は後半やや下降気味とも言われていますが、20年以降を睨むと今年は踏ん張らなければならない年だと我々経営者としては考えています。政府の働きかた改革もやや中途半端な先行きになりかねないような気がいたします。政府が音頭を取って、企業の生産性を向上させ、経済の成長を加速することが肝要かと思います。内憂外患の空気を打破しなければなりません。

2018年4月4日水曜日

闘志

以前、弊社の元社員で今は都銀の支店課長をしている30代後半の人物がいます。今日はその彼と、かつて一緒に仕事をしていた元役員の墓参りに行ってきました。彼は今5人の部下を持ち、若手を育てながら客先にも毎日のように顔を出しているとの事です。銀行も中途入社ですが、昇進も早く、30歳半ばで課長になり、今の目標は支店長まで上り詰める事だと話していました。私がこれまで人物観察してきて思うのは、人材のレベルは千差万別ですが、企業の中では学校の成績など偏差値は全く関係なく、若い時に努力するかどうかで潜在的に質の良い人材はびっくりするほど成長するということです。彼の部下も東大をはじめ一流大学卒ばかりだと言っていましたが、銀行に入ってからの競争は厳しくて、課長でも下から突き上げられるほど社内が実力主義のようで、人に負けない為には上司でもウカウカしていられないと話していました。どの世界でも負けない闘志が必要だということです。

2018年4月3日火曜日

火は火で消えぬ

人間は権力を握ると、人によっては民主的な活動を封鎖し、独裁政治を続ける人もいます。「アラブの春」でエジプトのムバラク政権やリビアのカダフィ政権は若者を中心とした民主化運動により滅びましたが、シリアは逆に民主化運動がアサド政権により徹底的に潰され、長期にわたる戦闘の末、現状に至っています。ナイジェリアでも民主化運動どころか貧困や差別が過激派の暴動を招き、テロや人質事件にまで発展し、現在国内は内戦状態となっています。戦争は国を滅ぼし庶民を路頭に迷わせます。かつてのカンボジアしかりで、権力を握る人によっては独裁政治を続けて、周囲の意見に耳を貸すどころか、反対者を徹底的に攻撃し、場合によってはこの世から抹殺したりする場合もあります。タイは比較的自由で民主的な国ですが、対立する政権が国を二分しています。お隣の韓国も似たようなところがあるようです。その点、日本は信教の自由も憲法で保障されており、宗教戦争など既に戦国時代で終わっています。議会制民主主義は日本人の体質に合っているのではないかと思います。やや最近、問題視されている論点として私が思うには、三権分立が本当に厳格に機能しているかどうかだと考えます。

在りし日

かつて弊社に人事系のプロがいました。彼は大手を退職後に弊社と兼務で二束のわらじを履いていましたが、何年後かに弊社との雇用契約をこちらの都合で終えました。その後、彼は独立独歩で事業を続けられていたのですが、その途上に癌を患い志半ばで帰らぬ人になったのです。ある面では物凄い能力の持ち主で、知人・友人関係も幅広く、本当に惜しい人でした。彼と知り合ったのは、私の親戚が大手企業の役員をしていた頃に部下として一度紹介されたのです。それ以来親しくなったのですが、その後、本人の意に添わず東京の本社から福岡へ転勤となりました。しかし、彼も両親の住む千葉へ帰って親孝行をしたかったのでしょうか、それから数年で退職したわけです。父親は先に癌で亡くしましたが、その後彼が父親と同種の癌で逝くとは信じられませんでした。4月になった今、ふと昔の事を思い出し、ちょっと彼のことについて筆をしたためました。近く墓参りもしたいと思います。

2018年4月2日月曜日

祝入社

今日は朝礼で5名の新入社員と3名の中途入社社員、計8名の自己紹介がありました。各自、一言ずつの挨拶でしたが、それぞれの方が特徴ある言葉を述べていました。その後、例年のように新入社員の入社式が行われました。例年はその都度用意した原稿を読むのですが、今年は簡単に一言挨拶の言葉を述べました。ひとつは臥薪嘗胆という言葉、二つ目は徳川家康の遺訓で「人生は重き荷を負うて遠き道を行くが如し」という言葉を意味を説明しながら、これから社会人としてご活躍される新入社員の皆さんへお祝いの言葉として差し上げました。また本日はたまたま私の誕生日でもあった為、朝礼の後、社員の皆さんから祝福を受けました。本当に有難うございました。そして新たに本日入社された皆さん、本当におめでとうございます!

今日は私の誕生日ですが、例年のように植木鉢に咲いた春らしい生花を戴きました。紫色のベルフラワーという花の種類だそうですが、生花は本当に可愛らしくて綺麗ですね。我が家も家内が大の花好きなので、いつも花屋さんで買っては家の中に飾っています。ベランダでも季節に応じて様々な花が咲きますが、花の手入れをするのはいつも家内の仕事です。最近は男性でも花の手入れをする方が増えているようです。花の手入れをする方は几帳面で繊細な性格でなければ中々出来るものではありません。私も生花のある生活がお気に入りですが、自分で買うことは、若かりし頃に花屋さんでテレながら家内の誕生日に買ったことがあるくらいで今は殆どありません。何年か前にオランダを旅行したときも、一番印象に残ったのはチューリップが綺麗だったことです。現在も自宅近くにある大船植物園には時々季節の花を見物に訪れます。

2018年3月30日金曜日

年度末に際して

事実上、本日の営業日で今年度が終了となります。毎年、美しい桜が年度の幕引きと幕開けの役目を果たしてくれますが、この年度末は人々にとって感慨深い時期でもあります。それは様々な場で現実との別れがあるからです。しかし、一方では新たな人生の始まりもあります。瞬く間に1年は過ぎ去りますが、その中でも様々な出来事があり、また大きな会社組織であれば年度末には異動や転勤など人の動きも発生します。弊社の場合は職場の異動はあっても特に転勤は無いので、物足りないと感じる人がいるかも知れません。実は私の知人で、23年ぶりに故郷の土を踏んで、この4月1日から故郷で再び小学校の教員として教壇に立つ方がいます。ご本人は母親がいる故郷で教師の仕事につく事が念願だったようです。中々珍しいことですが、理想的な親孝行が叶ったと言えるでしょう。戦後世代を含め、親元を離れて都会へ多くの方が出てきていますが、一旦仕事と家庭を持つと人間は簡単に故郷へ引き返すというわけには行きません。現実は、そうこうしている内に親もいなくなり、故郷と離れて都会が永住の地となる方が多いのです。Uターン現象という言葉も最近はあまり聞かなくなりましたが、おそらく多くの団塊の世代が都会での定住を決めたからでしょう。地方の活性化を私たち地方出身者は忘れるわけにはいきません。今後も出来る限りのことを、故郷と連携しながら考えていきたいと思います。

2018年3月29日木曜日

ムハマド・ユヌス

昨日、どこかの番組でムハマド・ユヌス氏の語りを聞きました。日本の団塊世代の方に是非、聞いてもらいたい内容の話でした。人間には退職というものはなく、世の中のために、自分に出来ることで、なるべく働き続けることが大事だと話していました。個々人、歳の取り方にも違いがあるのに、年齢で勤労年数を区切ること自体がおかしいということでしょうね。年齢より10歳以上も若く見える人も世の中にはたくさんいますし、逆に歳の割には考え方も行動も老けている人も見かけます。ムハマド・ユヌスは2006年にノーベル平和賞を受賞したバングラディッシュにあるグラミン銀行の創設者ですが、「2030年までに貧困ゼロを目指す」という貧困なき世界を目指す銀行家でもあります。ちょっとしたインタビューでしたが、テキパキとした話しぶりに77歳とは思えないようなエネルギーを感じました。また別のチャンネルでは80歳の加山雄三さんが出ており、群衆から「若大将」という声が聞こえていました。まだ若い我々も夢を捨てないで、爪の垢ぐらいでも見習いたいものです。

2018年3月28日水曜日

シンポジウム

本日は終日、国際シンポジウムの聴講のため、ゆりかもめで船の科学館まで乗車しました。東京ビッグサイトでイベントが開催されると混雑で座る座席などありませんが、今回は往復ゆりかごめで座って行けました。都内の桜は満開で来週には散るだろうと思えるような咲き具合でした。シンポジウムは総務省主催による5Gに関する内容のものでしたが、さほどの混雑ではありませんでした。2020年の東京五輪まで2年余りしかありませんが、5Gの社会インフラが、来るべき日本の超高齢化社会に貢献することを関係者である我々の業界も注視せざるを得ません。やや自信喪失感のある我が国ではありますが、官民連携で今一度世界を牽引していくリーディングインダストリー役を担うことを期待しています。

2018年3月27日火曜日

雑談

インフルエンザ予防接種の効果もそろそろ切れるこの頃ですが、祝日を挟んだ先週は風邪気味で夜に咳が止まらず、遂に掛かりつけの医者から薬をもらう羽目になりました。ちょうど1週間になり少しは落ち着きましたが、まだ投薬は続けているところです。お陰様で風邪で会社を休むことも無く、変わらず元気で通勤できて幸いだと思っています。さて話は変わりますが、今朝の通勤の途中に川沿いの桜の開花状況を見てきました。桜はあっという間に開花して2週間も掛からずに散ってしまうので、毎年この時期は年月の経過と共に名残惜しい感情に浸されます。来年度も良い1年であることを願うばかりです。

2018年3月23日金曜日

トランプ政策

トランプ政権下で22年ぶりにUSTRによるスーパー301条が中国へ発令されました。合わせてWTOへ著作権侵害で提訴もなされる見込みです。市場は暫く乱高下が続くと思われますが、何故、好景気の米国で年3回の利上げも実施されているのに政策的には不思議です。我が国もこれまで80年代にプラザ合意後の円高やスーパー301条で米国に散々叩かれました。米通商代表部カーラー・ヒルズ女史の名前は今も忘れられませんが、今回は対中国に政策が集中しているようで、今後の経済情勢は不透明感が漂います。かつて日本企業がアメリカの魂まで買うと恐れられましたが、米国は今の中国も3〜5年後には米国を超える経済大国になりかねないと危機感を抱いているものと思われます。このままだと30年前の貿易関係に後戻りするかも知れません。

2018年3月22日木曜日

止める勇気

異常気象の昨日から一夜が明けた今日は早朝にちょっと青空が見えました。昨日は低気圧が中部から関東地方を蔽い、桜も開花しようとした彼岸の時期なのにあいにく天候は降雪日和となりました。天候が荒れ狂った後に、うって変わって日和が良くなることはあるのに、人はどうしても計画した予定をこなそうと悪天候を甘く見て出かけてしまいます。何も事故が無ければいいのですが、必ずどこかでニュースになる出来事が発生することがあり得ます。欲望を抑え、身の安全を考えるならば、悪天候が予想されたとしたら計画を一旦止める勇気を持つべきです。残念ながら、昨日も山で遭難事故が起きてしまいました。救援費用については自己責任を問い、一部受益者負担を課すような条例が出来たばかりと認識していましたが、又も同じことが繰り返されています。立てた計画は、後々、取り返しがつく事なのかをよく判断して、私的であれ、公的であれ、緊急避難として物事を止める勇気を持つことは大変重要です。

2018年3月20日火曜日

余談

昨日の異業種交流会での勉強会における討論テーマの一つに、経営者には2通りのタイプがあり、参加者の経営者の皆さんはそのどちらかという問いかけがありました。1つ目はなりたくてなった経営者、2つ目はなりたくてなったのではない経営者です。実は30年前の私も2つ目ですが、中小企業の中にも創業者の家業を継ぐために経営者にならざるを得なかった方もいます。なりたくてなった経営者は計画的で勢いもあり、業績を伸ばす方もいますが、なりたくてなったのではない経営者は会社をどうして倒産から守るかで必死というのが本音です。会社を伸ばす実力も自信もなくてスタートせざるを得ないからです。結果的にはどちらが成功するか判断は難しいのです。強いて言えば、自分の考えに固執せず、他人から学ぶ謙虚な姿勢を持ち、不足の自分を変えていく人物であるかどうかで、周りから判断されることになるでしょう。

2018年3月19日月曜日

ペット生活

最近、3ヶ月前から大阪に住んでいる長女夫婦が茶色のトイプードルを飼っています。我々も、姉妹のうち先に飼うのはどちらかとしばらく案じていたところ、漸く長女が思い切って飼う決断に至りました。ペットショップでの購入時は生後3ヶ月でしたが、現在は6ヶ月で人間で言うと小学低学年とのことですが、日々好奇心が旺盛で以前のチワワとの違いを感じています。と言いますのも、長女が毎日のように動画や写真を送って入れているので、まるで我が家で飼っているような気分でいます。弊社もペットの見守りシステムを動物病院宛に販売していますが、やがてはコンパクトなシステムで個人宅でも使えるようなリーズナブルな製品になれば病院との遠隔診断にも役立てるでしょう。

ペットとの生活には様々な条件があり、飼いたくても飼えない人たちが多いのも事実です。ペットは人間を癒してくれるので、ドイツのように社会がもっと受け入れる態勢になれば、人々に生きがいを与えてくれる大きな存在になると思われます。しかしペットと言っても犬とは限らないので、集合住宅という環境の中ではなかなか人々の生活に密着しにくいのは事実です。寧ろネットを上手く使って、バーチャルなペットとの生活を実現するのも良いかと思います。実際、生き物を飼うのは世話も費用も大変です。旅行も人間同様に連れて行くのは手間が掛かります。もし命を落とすことがあれば、失った悲しみは家族同様です。リアルなペット生活は理想ですが、バーチャルな世界で娘からペットに接するちょっとした楽しさを味わっています。

2018年3月16日金曜日

イベント

今日はある某ホテル開催された一見派手なイベントに参加しました。私が聴講した最終のセミナーは異色の3人の屈託無いディスカッションで、あっという間に時間が過ぎ去りました。モデレーターの他は1人が海外留学を経た医師、もう1人が社員の半数が外国人で、社内での公用語は全て英語という宇宙開発会社のCEOでしたが、若さもあり、皆が明るい感じで話も弾んでいました。展示会場で目に留まったのは鮮やかに咲いた本物の桜の木でした。一体、何処から運んできたのか、珍しさのあまり思わず触ってしまいました。桜の開花も今年は例年以上に早くなりそうです。今日は終日雨交じりの微妙な天気でしたが、ホテルの華やかな桜を見て明るい気持ちになりました。

2018年3月15日木曜日

暴走と用心深さ

今回は少し変わったタイトルですが、恥ずかしながら実は私の家庭の事です。私自身は極普通の人間だと家では話すのですが、妻は私の事を放っておくと暴走するタイプだと言います。私から見て妻に対しては、石橋を叩いても渡らない、極端に用心深い人間だと話しています。お互いに自分自身は普通の人間だと主張しています。私はいつも足を引っ張られていると申しますと、妻は引っ張っている糸が切れると、私はどこかへ飛んで行ってしまうような人間だそうです。やりたい事も多少拘束されて出来ませんが、夫婦もバランスが取れて丁度いいのかな、と思う次第です。「破れ鍋に綴じ蓋」とでも言うのでしょうか、考えてみると面白いものです。会社経営も、暴走する社長を止める周囲の人がいるから崖から落ちる失敗をしないのだと思います。そのような方々に心から感謝しなければなりません。

2018年3月14日水曜日

退職

今から34年前、32歳になった頃、私の人生は大きく変わりました。土木建設業界から何も分からないIT業界へ妻子を伴って転職してきたのです。あれから35年目になりますが、入社して3年目に、先輩方から社長へ選任されるとは夢にも思いませんでした。それより、前職でお世話になった経営陣を初め多くの先輩方や後輩には当時、大変ご迷惑をかけたことが今でも脳裏に浮かびます。会社を経営していますと、多くの社員の退職に遭遇して辞められる側の会社として至らなさを反省すること然りですが、かつて辞めた私は穴があったら入りたいほど会社側の期待を裏切ってしまったわけです。社員の入社を迎える側は何のこだわりもないのですが、去られる側の気持ちは本人が理解できないほど複雑な気持ちだと思います。今は私自身も結構な年齢になりましたが、就職難の時代に採用して頂いた会社の亡き経営層の方には、現在もお礼とお詫びを兼ねて墓参りをしたいくらいの気持ちです。そのように社員から思われる経営者になれるように、これからもさらに精進しなければならないと考えています。

2018年3月13日火曜日

コーチ

一流のスポーツ選手には必ず有能なコーチが存在します。一流でなくても、スポーツ選手にはコーチをつけて実力を伸ばすことが可能です。しかし、ビジネスマン界でエグゼクティブはあまりコーチを必要としない人が多いようです。若い頃に未熟な経営者だった頃、私は先ず1人の顧問を抱えてご意見番役をお願いしました。その後も30年間、何人もの顧問を置いて経営を実践してきました。理由は顧問ならば利害が絡まず、経営者にも直言してくれますので自分を映す鏡となる訳です。グーグルのCEOも同じ事を文面で語っていました。自分を磨くならば、顧問の意見にも謙虚に耳を傾けるべきです。正にスポーツ選手で言えば自分自身にコーチを付けるようなものです。ビジネス界でもエグゼクティブには経験と知識を有したコーチが必要だと思います。

2018年3月12日月曜日

健康寿命

厚労省から2016年の「健康寿命」が発表されました。大体、平均寿命の男性81歳に比べ健康寿命は72歳、女性は87歳で健康寿命が75歳ということでしょうか。あくまで平均なので個人差はあるでしょうが、高齢者の社会参加と健康管理が進んでいるようです。経営者は年齢に関わらず、事故と健康管理には特に注意を払う必要があります。知人にも上場企業の社長や上場前の社長がいますが、外でお酒を飲んだら必ずタクシーで帰ることが関係者から義務付けられていると聞きます。この事は非上場の会社でも同じことが言えます。経営トップに何かあったら、大変な事態となるからです。世の中では毎年この時期に新社長人事が発表されていますが、大企業のサラリーマン社長であれば後任はいくらでもいますが、オーナー社長の場合は後任選びは簡単ではありません。オーナー社長の去就には会社が大きくても、小さくても興味がありますが、やはりリスクを分散しておくことが重要だと思います。しかし、経営者の最大の仕事は健康管理ではないかといつも考えています。世の中にとっても会社にとっても、「健康寿命」が伸びていることは良いことです。

2018年3月8日木曜日

チャーチルに学ぶ

今朝の新聞にウィンストン・チャーチルのこんな名言が掲載されていました。「外交とは、相手の感情を損なうことなく明白な真実を伝える技術である」と。自分では真実だと思っていても、相手の方には真意が伝わらず、お互いに考えが平行線になる場合があります。国会の論戦を見ていると、日本の政治家は本当に外交ができるのかと疑問を感じますし、海外からどのように見られているのか、と不安になったりもします。分かりやすく言いますと、歴史を勉強されている方、史実を伝える方が政界でも段々と少なくなっているのではないでしょうか。互いに一方的な言い分を述べるだけで、相手の感情を損なっても打開しようとせず、喧嘩腰のスタイルから脱却していないように感じます。ビジネスに生きる私自身も、このチャーチルの言葉で、自らの至らなさを何度も反省させられてきました。これからもっとチャーチルのような人物に学ばなければならないと思う次第です。

2018年3月7日水曜日

仕事の話

たまには仕事の話をしましょう。弊社も世の中に多い独立系のソフト会社の一社ですが、独立系の会社にありがちな弱点は、下請け業務ばかりで詳細設計以降の開発経験しか無い技術者が多いことです。要件定義から基本設計というノウハウが伴う工程は、業界の慣例で発注者側が手がけることが殆どだからです。技術者の経歴書を見ても様々な開発経験はあるのに、業界でキャリアを重ねても、残念ながら業務知識や技術的ノウハウの強みが少ないというのが多いようです。弊社は長年の経験と反省から、技術者の成長に重点を置いて、基本設計さらに上位の要件定義と、エンドユーザー様の意向をできるだけ直接ヒアリングできる工程でプロジェクトに着手するよう指導しています。間接的にお客様の意向を伝えられてモノづくりをしても、お客様の真意も分からないし、仕事の遣り甲斐や達成感には中々結びつかないものです。エンドユーザー直接の受注を目指しているのも、独立系の良さをさらに会社として発揮できるし、技術者も満足感が得られるからです。また会社に技術があっても製品化して世の中にアピールしないと、会社のアイデンティティもブランデングも夢物語で、他社との違いや優位性、日々苦労している社員の満足度も得られないと判断したのです。経営として多少のリスクはありますが、技術者の成長ひいては会社の発展のためには避けられない関門だと考えています。

2018年3月6日火曜日

仕事と家庭

「サラリーマン」も和製英語だと思いますが、最近、働き方改革で残業が制限されるようになったサラリーマンが、「フラリーマン」と称して、すぐに帰宅せず街中で趣味を兼ねた時間つぶしをしている光景が見られるそうです。確かに無駄な残業を減らして、仕事以外の趣味に没頭するのも新しい生き方かもしれません。団塊世代の終わりで、働く先輩の後姿を見て育った我々世代は、家族を犠牲にするほど仕事一辺倒の働きはしてこなかった気がします。つまり、「マイホームパパ」的な要素も少しはあったようにも思われます。子供が幼児の頃には寝床で童話を読み聴かせることも多かったと思いますし、週一しか休みがなくても、毎週末の夕方は子供向けアニメの番組を一緒に楽しむ時間を作っていました。当時は団塊の世代の先輩方から見ると、我々も家族優先で新人類だったのかもしれません。今のように休みがふんだんな時代でもありませんでしたが、休みが少なくても、お風呂と夕食が待っている温かい家庭が一番だと感じていました。

2018年3月5日月曜日

マラソン

先日は東京マラソン、昨日は琵琶湖マラソンと、公認のマラソン大会が多いのもこの季節です。昨日は三浦マラソン大会を見物しに朝から三浦海岸へ行ってきました。実際に走らないでマラソンの見物のみは今回初めてですが、相変わらず観客が多いのは10数年前と変わらない光景でした。私の知っている会社経営者でマラソンをする人が何人かいますが、マラソンをしていると、日頃のストレスを忘れて空虚な気持ちに癒されるというのも事実です。しかし、個人的な趣味でマラソンをする人を除けば、普通は併走する仲間が近くにいないと中々自分自身では練習から本番まで継続するのは難しいものです。この点、他のスポーツにも同じことが言えると思います。マラソンは気軽に始められる反面、持久力を養う必要があり、日頃から計画的な練習を積まなければならないし、折角のレースに参加しても練習不足だと途中で歩くはめになり、参加した自分自身が惨めな気持ちにもなります。まさに「継続は力なり」です。人生もマラソンのようなもので、幾多の困難を乗り越えて初めて、幸福がもたらされるものだと思います。

2018年3月2日金曜日

言葉の壁

2020年に東京五輪を控え、国が米IT大手も巻き込みAI翻訳システムの実用化に注力している記事を拝見しました。海外との「言葉の壁」で、日本企業が長年海外とのビジネス交渉で苦労したり、中小企業が海外への進出を躊躇してきた現状を、ひょっとすると打破できるのではと密かに期待しています。自動翻訳技術が進めば、外国人とのビジネスが格段に進みますし、新しい事業の切り口も海外との連携で生まれます。海外における言葉の壁は大きく、特に日本人は昔から地政学的理由なのか外国語に不慣れです。しかし、これから将来も今の豊かさを維持するには、経済成長の牽引力とともに外需を取り込まなければ、世界経済の中で日本の立ち位置は低下しかねません。もし、ビジネス上で自由に対話できる多言語翻訳器が登場したならば、日本のビジネスはもっと海外へスムーズに展開されるでしょう。総務省には「言葉の壁をなくす」政策を日本企業、ひいては日本経済のためにも全力を注いでほしいと思います。近年、日本人が国内に閉じこもりがちになっている傾向が見られます。これから年々新興国は先進国を目指して経済成長路線を走ります。G7の時代からG20の時代へ世界の主役は代わります。来るべき、2020年の五輪が再び日本の成長に繋がるためにも、日本人の兵速乾を打破するためにも、どうしてもAI技術を応用して「言葉の壁」をなくしてほしいと思います。

2018年3月1日木曜日

人材の流動化

戦後の高度成長期、働き手に終身雇用が魅力で成長してきた日本企業も、現在は随分様相が変わってまいりました。日本が先進国のトップを走り続けていた時代は、人材の固定化が企業の安定をもたらした面もありました。しかし、時代が変わり、新興国が先進国を追い上げてきて経済のパイが他国へ移りつつある現在では、日本企業もイノベーションにより将来を見据えた新しい事業を発掘していかなければなりません。その為には、マンネリ化した現状を打破して事業の革新を図るには、人材の流動化が必要となります。日本の企業社会は仲間意識が強く、チームワークには長けていますが、外部人材の受け入れにはやや抵抗感を持っています。しかし、これからは他企業から必要な能力を持った人材をスカウトする企業でなければ、不透明の時代での企業間競争には勝てません。弊社も過去のしがらみを断ち切り、外部からの人材も積極的に受け入れ、現在の状況に至るまでには20年の歳月を要しています。人材の流動化に歯止めをかけると、企業は知らぬ間に組織に緊張感がなくなり、ベンチャー精神が失われます。日本経済を活性化する意味でも、多方面からの人材の流動化を促進すべきだと私は思います。

2018年2月28日水曜日

ベトナムIT

先日、ベトナムのIT企業20社が集まるセミナーに参加してきました。日本の人材不足を補う意味でもベトナム企業とのマッチングの機会は貴重だと思いましたが、行政が橋渡しをしている割には同業の参加者が少なかったのが意外でした。中国から日本のIT大手も人件費を下げるために新たな下請けとしてベトナムへオフショアして久しくなりますが、今やその時代ではなくなりつつあります。中国もベトナムも国内の仕事が増えてきており、これから日本の仕事を安請けする国ではなくなります。ではどうすれば来るべきIT人材不足に対応できるかですが、直接ベトナム人を採用するか、信頼できるベトナム会社と合弁企業をつくるか、どちらかだと思います。弊社でもまだ経営幹部は考えていないようですが、年々人材の若返りを図らないと進化する新しいIT技術には会社としても対応が難しいと考えます。ちなみに、今回訪日したベトナムの2100名のIT会社は、経験5年以上の社員が5%、5年以下の社員が95%だと聞いて、日本のIT企業の成長性が一番問われていると感じた次第です。国も産業界に対して、IT人材の確保をもっと後押ししなければ、日本の産業競争力は今後さらにダウンしていくことは間違いありません。我々は世界の動きを見て未来思考へ頭脳を切り替える時だと思います。

2018年2月27日火曜日

スポーツの魅力

平昌五輪も終わり、異常なほどの熱気と興奮、そして緊張が瞬く間に過ぎ去りました。やがてパラリンピックも始まりますが、スポーツが人々に与える感動と活力は経済にも様々な効用をもたらすようです。今日、たまたまイベントで球団社長の話を聞く機会がありましたが、日本においてもアメリカの大リーグを参考にしてビジネスの手腕を発揮すれば、あらゆるスポーツの有効需要は限りなく増えそうな印象を抱きました。その為には、事業ビジョンが素晴らしくなければなりません。立て板に水を流すが如く、球団トップの明るく元気の出る豊富な内容の流暢な話しぶりに我々も勉強させられました。スポーツが地域の人々の応援で盛り上がり、地域に経済的インパクトを更に与えることを、これからも期待したいと思います。