2018年1月31日水曜日

甘やかさない子育て

大正11年生まれの私の父は64歳で生涯を閉じましたが、父の人生から様々なことを私は学びました。父は農家の長男坊でしたが、幼い頃から才能を買われたのか、離島の天草から進学、進学で最終学歴の明治専門学校(現九工大)を卒業し、名門企業へ就職して、さらに相手の親に気に入られて若いながら伴侶まで得たのですが、私をはじめ周囲からみると人生の失敗者でもありました。本人自身は幸せだったかもしれませんが、一般的に考えると決して恵まれた人生だったとは思われません。

何故、そのような人生になったかと言いますと、父は両親からも甘やかされて、周囲からもチヤホヤされて育ったからだと思います。祖父母は父を大学に通わせるのに、現金収入を得るために農業を休んで福岡の炭鉱で黒まみれになって1人息子の卒業まで働きました。旧制中学(現高校)を出て進学したので5年間だったと思います。卒業間近に学生予備隊として召集を受け、理工系だったので土浦で戦闘機の訓練(特攻隊)を受けていたようです。

当時、学生ながら新婚だった私の母親も、父に福岡から土浦へ合いにきていたようです。終戦が伸びれば命はなかったわけですが、幸いに生き残りました。しかし、大学を卒業して就職してから夫婦の仲がおかしくなったのです。もし、父は甘やかされないで育っていれば、飽くまで私の想像ですが、親の期待を裏切る行動(離婚)は取らなかったでしょうし、普通の家族が形成されていたはずです。夫婦が仲良くは当然ですが、子供、特に男の子は甘やかさないで育てたほうが良いと思います。

2018年1月30日火曜日

ワンちゃんSP

人間長く生きると、若い頃と違って感覚が鈍くなるのか、他人である第三者の違いに敏感ではないというか、あまり気にしないようです。高校時代は地方でのんびり過ごしたので性格も丸く育ったと思われますが、高校卒業後に上京し、勤労学生として北区赤羽の新聞販売所に下宿していた当時は、同じ屋根の下で集団生活をしていたので人を観察する習性が自然と身に付きました。従業員も北海道、岩手、宮城、福島、熊本、宮崎その他、さらに経歴不明の方々と、実に様々な地方の出身者で日々一緒に過ごしました。10人中、結果的には二人は前科者でしたが、販売所で付き合っている時はまったく普通の人でした。

2年目の中野区にある新聞販売所に勤めた時は、以前とまた環境が違い、現役の学生は青森とか新潟とか栃木とかはっきりしていましたが、ほかに何者ぞという無職の連中も何人かいました。下着泥棒はするし、前科がありと思われる虚言癖の酷い人もいました。辞める人の補充で人物面接もほどほどで、即採用し、すぐ仕事をさせるようなところでしたので、いろんな経歴の人たちばかりでした。一期一会とは言いますが、若い頃からいろんな環境の人に接したことが後々の人生に役立ったように思います。

本題からそれてしまいましたが、人間もワンちゃんと同じように、育った環境によって躾も違うし、それぞれ性格も違うのは当たり前という理解を前提として、人をよく観察し、会社や地域社会での人間関係を営むことが大事だと思うのです。動物病院の医師や犬の訓練士が、日々苦労して動物に接している様子の報道番組をたまたま目にして、人間も同じで厳しさと優しさのバランスや躾の重要性を感じた次第です。先の新聞販売所においては、多くのお客様からとても可愛がられたことが未だに鮮明に記憶の残っています。今更、伺ってお礼するのは困難ですが・・・。青春の良き思い出です。

2018年1月29日月曜日

仮想通貨騒ぎ

先週は仮想通貨取引所による通貨流出騒ぎがニュースになりました。まだ設立まもないベンチャー企業の不祥事にいろんな意味で驚きました。私が問題に感じることは、ブロックチェーンによるお金のやり取りによりお金の価値が異常に高騰するスキームに群がる人が急激に増えていることです。最近は株も資金も最初から投機を目的とした人が、市場で売ったり買ったりして短期的な利ざやを求める人がいます。不動産取引にも同じような面が見られ、首都圏での価格が暴騰しているようです。価格は需要と供給で決まるので仕方が無い面はありますが、行き過ぎた資本主義経済の欠落した部分が差別社会をつくり出しかねません。仮想通貨が社会的コストが減り、世の人の為になるのならば、国が行政指導して金融機関に構造改革の中で仮想通貨のスキームをつくるように導けばよいのです。金融庁が認可するだけで、国が民間企業の取引状況を放置している現状にいささか危惧を感じます。サイバー攻撃が頻繁に起きている現状やセキュリティもいたちごっこの状態であることを考えると、規制の無い無防備さが大変危険なようにも思われます。

2018年1月26日金曜日

新春景気討論会

新年が明けて例年の賀詞交換会もひと通り終わり、経済界とシンクタンクの代表が壇上で会話する真面目に景気討論会を聴いてきました。結論的には17年度の経済成長率は1.9%、18年度は1.1〜1.2%、12月時点の為替相場1ドル110〜115円、日経平均は25,000円というのが大方の予想でした。

先程、ダボス会議でトランプ大統領がTPPはの参加を表明した模様だというニュースを目にしました。トランプは米国のリーダーというより寧ろビジネスマンですから、時と場合によって何でもありなのでしょう。あまり発言に右往左往しない方が賢明なようです。

これからは中国の出方次第で、世界の経済も金融市場も大きく変動すると、ダボス会議の参加者は一様に感じたみたいです。中国が目指す一帯一路の趣旨が、アジアや欧州各国の首脳の耳に何となく納得じみて響いたのではないかと思います。資本主義経済が中国の主導で、キャッシュイズムからデータイズムに変わるだろうと言われています。

2018年1月25日木曜日

創立38周年

前段、これからの諸問題等、暗い話をしてしまいましたが、実は本日、弊社は1980年の創立から数えて38周年になりました。明日から2020年の創立40周年に向けてスタートを切ります。これまで同様に、お取引様並びに皆様方のご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

振り返ってみますと、ソフトウェア業界は劇的な環境の変化で幾度も荒波に揉まれてきました。しかし、何度も不況を乗り越えるたびに法人として逞しくなってきたように思います。会社経営も家計と同じで、「入りを図り、出ずるを制す」能力が求められます。

これからも精進して、お客様の為、社員の為、ステークホルダーの為、一生懸命に努力して参ります。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

介護問題

経験や実感の湧かない若い人たちには興味が無いかもしれませんが、本日は私の経験も含めて介護の問題にフォーカスしてみます。今から8年前、私が扶養していた実母(私が幼少時に離婚し、別姓)が介護施設から入院、最後は病院で最期を遂げました。その4年前までは長年にわたり市内のアパートで1人暮らし(再婚後、死別)していました。法律的には、母の姉妹も嫁いでおり、本人只1人で身寄りは無いのですが、血の繋がりで親子関係を続けてきました。蛇足ですが、当然、再婚した父親(過去に死去)との関係はその後は形だけで亡くなるまでに年々薄くなっていきました。

本題に入りますが、母がアパートに住んでいた頃に隣人と揉め事ばかり起こして、遠方に住んでいる私宛に毎日のように苦情の電話が朝から晩まで自宅に掛かってきていました。高齢の母は私には心配かけないようにしていたのですが、隣人が通報して警察からも電話が掛かったり、私の家族中が悩みの種でした。役所の福祉担当者も施設に入居することを早くから勧めていましたが、言うことも聞かず、周囲に面倒をかけることばかりでした。その母がある朝、突然倒れて、遠方いる私に動けないのですぐ来いと言ってきたのです。たまたま親しくして頂いていた民生委員の方を呼んだのか駆けつけてくれていたため、私も急遽支度してその日の午後には母の元に着きました。動けない母を見て、これがチャンスと民生委員の方と相談して、なかなか納得しない母を無理やり説得して施設に入る手続きにやっとの思いで漕ぎ着けました。

私の母が最初入所したのは老健施設でした。しかし入居当時は要支援1くらいでしたので、入居している元気な方とは違い、多少不自由な身体でした。しかし、入居してからまた隣人と揉めだしたのです。施設からも厄介者のように思われて、何度も私宛に何とかしてほしいと電話がありました。施設を訪ねると母に会う前に事務所で散々施設側からクレームを聞かされました。その連続でしたが、漸く3年過ぎようとした頃に一方的に施設を移るように言われました。最初は施設の紹介もなかったのですが、ケアマネジャー1人が移る施設(グループホーム)を紹介してくれました。当時は介護1までになっていました。新しいグループホームでは、施設長をはじめ全員の介護士の方たちが大変親切にしてくれました。約1年でしたが、母にとって最期の施設は私自身も満足がいきました。

その後には病気で入院してしまい、私も側で看病もできず、次第に食事ものどを通らなくなって、最期は退院することもなく、病院で静かに亡くなりました。亡くなる前の深夜に危篤の電話がありましたが、遠方でのことであり、時は遅く、しばらくして息を引き取ったようです。遠隔介護の大変さと、自宅での介護において、法的には介護者に経済的・精神的保障は無く、金銭的、精神的に過度の負担が掛かかっている現実があることを知る必要があります。今後、高齢化が進むと介護者の負担の問題は全国的に発生すると思いますので、福祉国家イギリスのような行政の支援体制が介護者・要介護者の双方に支援体制が整備されることを期待します。昨夜のラジオ深夜便で福祉大学の准教授の実体験に基づく話を聴いて、私と同じ経験だと感じましたので今回のブログで自分の経験を踏まえて書かせていただきました。

2018年1月24日水曜日

ラストチャンス

あれは何だったのだろうと、バブルとも言えそうな昨今の米国株の上昇の動きを見て、これで良いのかと密かに感じたりしています。今では過去の話になりますが、深夜のニュースでNYダウが 1万ドルに到達するのも、ナスダックが4千ポイントまで達するのもリーマンショック後から年月を要しました。世界一の米国がゼロ%近くまで利下げする状況は考えられませんでした。それ程、米国経済がどん底まで達していたのです。しかし、その影でシリコンバレー発のITが米国経済に隆盛を齎し、世界経済の先導役を果たしたので今日の繁栄があります。我々が無意識に使っているスマホが世の中を変えたとも言えます。でも、今の好調な景気も今年来年が最後だと思います。つまり、今の産業界においてラストチャンスなのです。おそらく2020年以降は社会が大変革するでしょうし、運が良ければ中小企業のビッグチャンスの時代が到来するかも知れません。もう一度、自社特有の技術を洗い出して自問自答する必要があります。

2018年1月23日火曜日

陽はまた昇る

昨日の関東地方は天気予報の大雪警報がずばり的中し、午後から暗雲が漂うとともに細雪(ささめゆき)が寸断無く降り始め、夕方は本格的な雪となり、会社でも帰宅困難に陥らないように全社員に朝礼時から警報を呼びかけました。北(北海道)の生活に慣れている私も用心のために少し早く帰路に着きましたが、JR駅も電車の遅れや帰宅者殺到し、駅構内は大混乱状態でした。駅からのバスも雪のためダイヤが大幅に乱れて、風雪の中で乗客の長い列ができました。私は朝からスパイク付きのブーツを履いて出勤したので何ら歩行に問題は無かったのですが、多くの方が通常のビジネスシューズで通勤され不便な思いをされたようです。特別にチェーンを着けたバスの乗り心地はずいぶん変わりますが、こんな日も温かい我が家が迎えてくれることに少なからず満足を覚えるものです。雪は夜半には止み、朝方の通勤ラッシュ時の凍結が心配されましたが、朝早くからボランティアで雪かきをしている方が多くの箇所で見られたようです。今朝は昨夜の混乱が嘘のように空も晴れ渡り、日差しが強いので昼ごろには街中の道路も通常には走れるようになるでしょう。一晩我慢すれば、必ず天気は回復します。正に「陽はまた昇る」です。

2018年1月22日月曜日

教育について

少子高齢化で各大学も学生集めが大変な時代になってきているようです。2月の一般受験前に高校推薦で定員のある程度は学生を確保しようとの思惑が各大学にあるようです。一旦就職したらどこの大学卒であろうと関係ないのですが、親世代には未だに有名校への志向が強いのが現実です。中には小学生から私立へ行かせるご家庭もあるようで、その方が子供が後々受験で苦労しなくて済むという親心の表れのようです。公立だと授業料は安いが、教育に熱心でなかったり、いじめがあったり、親としての安心感が私立には存在するようです。しかし、家庭に経済力が無ければ私学への進学は現実的に不可能なので、その他多くが公立で学ぶことになります。そのあたりの教育的格差が今後、将来的にも広がらないことを願うばかりです。今の世では貧富の格差は子供の教育にも影響を与えます。先日、「シンママ」(こんな言葉は私も初耳でした)を支援している団体の方の話を聞く機会がありました。実際「シンママ」の母子家庭(または父子家庭)では日常生活も経済的に厳しいのが現実のようです。その上に教育上も経済的にままならないのも事実です。将来を背負う子供の教育を最優先的に考えるならば、公立であろうと私立であろうと、本来は、子供が優秀であり意欲があれば、自由に学べる環境を与えてやる行政が必要ではないかと思うのです。家庭の経済的格差で子供の教育まで差別が付きまとう事が、国として本当に平等で望ましいとはとても思えません。

2018年1月19日金曜日

IT

来年度、国は一般庶民レベルまでITを浸透させようと計画し、予算化措置を取るようです。まだITは庶民の生活にまで広く、そして深く行き渡っているかといえばそうではないと考えます。マイナンバーが交付されても具体的なシステムに繋がっていないのが現状です。来年度は待ったなしで、IT化が庶民レベルまで浸透が図られないと、経済的にも世界に後れを取る事態となります。そこまで国が気が付いているかは別として、電子データへのペーパレス化やIC対応のキャッシュレス化は東京五輪の2020年までに急ぐ必要があると思います。先ずは国が率先してITインフラを整備して、20年以降は民間ビジネスに応用され、新規事業を生み出して新たな雇用に結び付けなければなりません。これから時代は大きく変わります。江戸時代から明治維新へ産業革命が巻き起こったのと同様に、新しいIoTの情報化社会が到来します。

2018年1月18日木曜日

AI

先日、帰宅後に家内から「AIが普及しても、無くならない仕事は?」と不意に聞かれました。テレビ情報の回答は「職人」だということですが、一言で職人と言っても多々職種があります。やはり、これから生き残れるのは、時代に適応し、創造性を発揮できるエンジニアないしは職人ではないでしょうか。建設現場でも複雑な内部の仕事にはロボットは難しいでしょうし、宮大工のような匠の技はAIが進化しても無くならないと思います。手に職を持つと強いと言いますが、ITの世界でも常に勉強している第一線のエンジニアは年齢に関係なく仕事は無くならないと考えます。逆にそのような技術者は、AIや最新技術をうまく活用するでしょう。30年後には世の中の40%の定型化した仕事はAIの進化で無くなるとも言われています。しかし、生産性が上がり、人々の生活が豊かになればそれに越したことはありません。常に先端を走るITやICTの仕事であれば、将来、自動化が進んでも残り得ると思います。

2018年1月17日水曜日

建設談合

世界も国内も金余りの状況で、投資される資金が建設へ回ることが多いと思われます。日本も2020年の東京五輪に向けて、建設投資が官公庁、民間ともに活発に行われています。当然、建設業界は大手を筆頭に未曾有の好業績だと思いますが、国内の五輪需要が収束すると建設不況が到来しかねません。建設業界は内需が中心なので、国際競争力はほとんど皆無と言えるかもしれません。私も前職が建設業界でしたので、談合事件が摘発されるたびに半世紀前から体質がまったく変わっていないことに失望さえ感じます。つまり入札時に適切な競争をしないで、業界が事前に集まって話し合い、順番に入札の落札業者を決める慣習が今でも無くなっていないのです。私の時代は官民共同で裏談合が行われたり、映画や小説に出てくる異様な業界であったことを記憶しています。現在は公取の監視も厳しくなったので、失礼ですが、業界もかなりマトモになってきたとも聴いています。しかし現実には、かつての慣習が完全には消滅していないことが、立て続けに発生する談合事件のニュースにも現れているようです。業界がもっと工夫すれば、適切な競争に基づいて入札が行われ、予算の無駄遣いも減るのではないでしょうか。少なくとも現在、発注者と受注者間の贈収賄事件が激減したことは、私のいた時代と比べれば雲泥の差であり、業界もかなり清く正しく進歩したように思います。もっと取引が透明な業界になってくれることを期待します。

2018年1月16日火曜日

救世主?

国や企業が危機に面したときに、早い段階で救世主の登場が望まれます。本年5月に就任が決定した中西様に関して、私見ですが、将来に臨み課題山積し、待ったなしの日本経済にとって救世主の1人であってほしいと思われます。国の舵取りは、現役の経営者の集まりである財界のビジョンがあって初めて効力を発揮します。不沈空母と言われた日立が大赤字で沈みかけた時、川村、中西体制で大リストラの後にV字回復が見事に果たされ、現在の日立へ大きく変わりました。今回の決定は、今後の日本経済にとって大変喜ばしいことだと思います。国も企業も舵取りが重要であることは言うまでもありません。経団連の会長は対外的には国の背後で日本の産業を代表にしていますので、経団連の会長人事は最重要だと思われます。日立グループという巨大なコンツェルンを率いてきた中西様の功績は衆目に値します。きっと大きなプラスの要素を日本経済にもたらすに違いないと私は密かに期待しています。

欲望の資本主義

先日のNHKで、「欲望の資本主義」というやや難しい内容の番組を見て、私自身深く考えさせられました。東西冷戦中は世界も資本主義諸国と社会主義諸国に分かれていました。どちらが民主的かは疑問もありますが、ソ連の崩壊とともに東欧諸国の大部分は政治も民主化し、資本主義経済を施行しています。しかし、資本主義が行き過ぎると国民間に貧富の差が広がりかねない面もあります。民主主義政治はその点を重視し、貧富の格差を過剰に広げないよう、為政による富のバランスを目指すことが必要です。悲しいかな、今の世の中で発生する犯罪事件も、最近は金銭に関わるものが多いように感じます。社会主義のように、公平過ぎるのも努力が報われず良くないですが、貧富の差が開き過ぎるのは犯罪の温床にも繋がります。人間の欲望を放置した資本主義も社会に様々な格差をもたらします。人生において金銭的な苦労を味わってきた人ならば、貧しい人の気持ちも理解できますが、何の金銭的苦労もしないで育った人は、生活苦の人の立場が分からないかもしれません。今の日本で6人に1人が貧困の児童だというのは、世界第3位の先進国として恥ずべきことだと思います。政治は、貧富の偏りを是正するための政治でなければならないと考えます。当然、企業も社会的役割を認識することが大切です。

2018年1月12日金曜日

為替に感じる

為替やNYダウや日経平均を長く見ていますと、相変わらず為替の動きに左右される日本経済の構図は未だに変わっていないと思う次第です。円が安くないと株は上がらないという流れですが、多少の円高でも株価が下がらないように、ひとつは海外で外需をもっと強力に取り込む必要があります。ベネズエラも石油の輸出に依存し過ぎていたから、世界的な需要減で原油が下がり、通貨が下がり、国内は超ハイパーインフレの状況となっています。従来の事業で輸出だけに頼ると、為替の変動リスクの影響をもろに受けてしまいます。ユニクロが好決算なのも、海外の需要を積極的に取り込んで業績数字を挙げているからです。車も日本国内販売はずっと500万台で、需要は下がっても上がることはあり得ません。よって為替の影響を少なくするため日本車も海外に工場をつくり現地で売るとか海外から輸出するという訳です。アナリストたちは如何様にも予想しますが、実際ビジネスに携わっている方は深刻な世界の変化の中で各企業は大変努力されています。しかし、外需に依存すると雇用の問題や国内通貨の下落で購買力もなくなります。円高でも株価が下がらない、例えば農業や医療のような先進技術で輸出できる産業を育てるべきです。円が強いことをもっと活かして、付加価値が高く、国際競争力のあるモノづくりの産業構造にシフトしていくべきだと考えます。20年以上も利上げができない、経済成長が1%前後が続くようでは日本の復活は難しいと思います。国の産業政策次第だと思います。

2018年1月11日木曜日

大鵬を思う

昭和の大横綱と呼ばれた大鵬の孫で、元関脇・貴闘力の三男・納谷幸之介が大嶽部屋への入門会見を行い、新弟子検査に合格し、力士の道を歩むことになったというニュースを目にしました。私が小学生のころはプロ野球は巨人、大相撲は大鵬の全盛期時代でした。後にも先にも私自身は大の大鵬ファンでした。しかし、私の田舎では大多数の大人たちは、どちらかというと柏戸を応援していました。というのは、兎に角、負け知らずで、日本人離れしたほど強い力士だったからです。負けず嫌いの私は強い大鵬の悪口を言う大人が嫌いで、子供ながら心の中では悔しい思いもしました。大鵬は父親がロシア人で、戦後の幼少時に母親とロシアから日本へ引き揚げて、北海道の弟子屈町に住居を構えるまで、大変不遇な少年時代を過ごしたこともあり、人の何倍も苦労と努力を積み重ねられた方でしたが、それをばねに横綱まで上り詰め、双葉山に次ぐ連勝記録とともに昭和の大横綱として大相撲の歴史に刻まれる存在になったのです。これから大鵬こと納谷幸喜の孫にあたる納谷幸之介力士の活躍を注目して昔日の大鵬を思い出してみたいとです。

2018年1月10日水曜日

侃侃諤諤

新年が明けると、我が社でも来年度事業計画のために幹部会議を催します。まだまだ会議の進行に不慣れな面もあり、いつも会議は予定時間を超えて長引く場合があります。しかし、参加者から様々な意見が出ますので、なるべく時間を掛けてオープンに、メンバーが出来るだけ納得するまで侃侃諤諤の議論をするようにしてします。我が社は中間管理職にいつまでも止まらないように、経営幹部へ成長してもらう為に現場のトップである部長に格上げして、事業責任とともに指揮命令権を持たせています。野球で言えば監督であり、大相撲で言えば〇〇部屋の親方と同じです。大相撲も部屋の日常の指揮命令権は親方にあり、球団のフロントや協会の理事には現場の指揮権はありません。しかし、運営面でフロントや理事に相談したり、重要な報告をする義務は、監督にも親方にも会社の部長にもあります。つまり、フロントや理事や取締役などの球団や相撲協会や会社の役員には経営責任があるからです。会社が成長してくると、この経営と執行の責任を明確に分けて組織を動かす事が大切となります。組織は柔軟性をもって縦横に連携して、人材の囲い込みにならない事が重要だと思います。又、会社は事業収入という目標があって初めて、事業コストとなる手段を考えなければなりません。家計もこれだけ掛かるから、これだけ収入が必要となり、これだけ収入があるから、これだけ使える、となる訳です。当てになる収入が無くては、家計は成り立ちません。会社の経営も同じです。

2018年1月9日火曜日

観音めぐり

連休の中日、1月7日(日)は久しぶりにご朱印帳を持参し、鎌倉三十三観音めぐりをしました。まだ三分の一を訪れたばかりですが、鎌倉駅から約45分と遠方に位置する第7番札所の光触寺(こうそくじ)から開始して、明王寺、浄妙寺と三箇所に参拝しました。長い道のりを往復歩きましたが、朝から快晴で、正月早々とてもいい汗をかきました。浄妙寺と次の報国寺は近いので二箇所とも次の機会でも良かったのですが、浄妙寺まで足を伸ばして観音めぐりをしました。印象深かったのは、光触寺では参拝したお礼にと住職がわざわざお経を唱えてくれました。これまで巡礼してきましたが、住職がここまで為さるところはなかなか無いことです。参拝者が少ないというのもあり、他と違い対応がとても丁寧でした。帰りも4,50分歩きましたが、鶴岡八幡宮辺りは大勢の初詣客で大変混んでいました。漸く鎌倉駅に到着したら、これから参拝の客で改札口は人が溢れていました。予定の帰宅時間は13時でしたので、大船駅でいつもの鯵寿司を昼食用に買って家路に着いた次第です。

酒の話題

新年早々の先週は賀詞交換会へ参加しましたが、お酒の弱い私は久しぶりの水割りと盛大なムードに軽い貧血を起こして周囲にご心配をかけてしまいました。その事は家族には内緒ですが、翌日の土曜日はかかりつけの医者に一応診察を受けたましたが、飲めないのに酒はだめだと冷たく叱られました。翌日のニュースでは大相撲協会でまた不祥事が発生、行司取りの式守伊之助がお酒の飲みすぎでセクハラしたとの報道。普段からお酒が好きで、悪酔いしての行動だったようです。お酒が好きで飲める人と私のように嫌いで飲めない人では同じ人間でも体質的に大きな差があり、本当に不思議なものです。私の祖父は酒好きで有名でしたので、祖母は他人に迷惑をかける祖父にしょっちゅう苦労していました。祖母は私に酒飲みだけはならないようにと、いつも執拗に言い聞かせてくれました。美味しいものを味わえない寂しさはありますが、悪酔いして人様に迷惑をかけないことも由とするしかないですね。これからは人前で格好つけたり、お酒はなるべく無理をしないようにします。

2018年1月5日金曜日

新年に際して

昨日、弊社に隣接する「みなとみらい」地区を歩いてみましたが、バブル崩壊後の20年間、空き地だらけになっていた地域が、ほぼ全域で建設計画がなされていることを知りました。私の部屋からも毎日のように建設される音が聞こえてきそうな光景が見られますが、10年後にはこれまでと全く違った景色になることと思います。考えてみると、新興国の経済成長の陰で日本経済は長い年月低迷してきました。新興国と比べると周回遅れで再び日本の復活が見え始めてきたのかもしれません。私たちも日本経済を成長軌道に押し上げるために微力ながらも事業経営において努力してまいりたいと思います。26年振りの株価高騰とも言われていますが、米国と並行する株高基調がバブル経済でないことを祈るばかりです。2018年が将来展望の明るい年の皮切りになることを期待しています。国民のために頑張りましょう!

2018年1月4日木曜日

謹賀新年

新年明けましておめでとうございます。
2018年が幕を明けました。年々、月日の経過の速さを感じるこの頃です。仕事始めの新年のご挨拶は、異口同音に「お正月はどう過ごされましたか?」の復唱の繰り返しですが、年が明けると時間も経過し、お正月気分も忘れ去られていきます。昨年末は実家の事で急に慌しさが到来したのですが、今年の正月は紆余曲折の末、自宅でゆっくり過ごした次第です。特に年末から不意の来客(後述)がありまして、思いがけ無い楽しい年末年始を送ることができました。例年は年末にNHKで第九の演奏を聴いて大晦日を惜しみながら過ごし、翌年にニューイヤーコンサートを聴いて新年を迎えるのですが、来客に気を取られてうっかり年の瀬の第九の演奏は聴き逃してしまいました。でも今年のウィーンフィル・ニューイヤーコンサートはリッカルド・ムーティの指揮で臨場感もまた格別でした。さて、年末に来訪の我が家の来客とは、長女が飼って1週間になる生後3ヶ月のトイプードルの事です。我が家も久しくペットとの縁を失っていましたので、今回の年末年始は我々にとって予想もしなかった驚愕の出来事でした。僅か5日間弱の触れ合いでしたが、我が家に突然の幸せを運んでくれたような気がします。さて、本日から仕事始めです。大発会の様子ですと、今年はかなり経済も上向くのではないでしょうか。そう期待したいものです。では、本年もよろしくお願い申し上げます。