2018年3月30日金曜日

年度末に際して

事実上、本日の営業日で今年度が終了となります。毎年、美しい桜が年度の幕引きと幕開けの役目を果たしてくれますが、この年度末は人々にとって感慨深い時期でもあります。それは様々な場で現実との別れがあるからです。しかし、一方では新たな人生の始まりもあります。瞬く間に1年は過ぎ去りますが、その中でも様々な出来事があり、また大きな会社組織であれば年度末には異動や転勤など人の動きも発生します。弊社の場合は職場の異動はあっても特に転勤は無いので、物足りないと感じる人がいるかも知れません。実は私の知人で、23年ぶりに故郷の土を踏んで、この4月1日から故郷で再び小学校の教員として教壇に立つ方がいます。ご本人は母親がいる故郷で教師の仕事につく事が念願だったようです。中々珍しいことですが、理想的な親孝行が叶ったと言えるでしょう。戦後世代を含め、親元を離れて都会へ多くの方が出てきていますが、一旦仕事と家庭を持つと人間は簡単に故郷へ引き返すというわけには行きません。現実は、そうこうしている内に親もいなくなり、故郷と離れて都会が永住の地となる方が多いのです。Uターン現象という言葉も最近はあまり聞かなくなりましたが、おそらく多くの団塊の世代が都会での定住を決めたからでしょう。地方の活性化を私たち地方出身者は忘れるわけにはいきません。今後も出来る限りのことを、故郷と連携しながら考えていきたいと思います。

2018年3月29日木曜日

ムハマド・ユヌス

昨日、どこかの番組でムハマド・ユヌス氏の語りを聞きました。日本の団塊世代の方に是非、聞いてもらいたい内容の話でした。人間には退職というものはなく、世の中のために、自分に出来ることで、なるべく働き続けることが大事だと話していました。個々人、歳の取り方にも違いがあるのに、年齢で勤労年数を区切ること自体がおかしいということでしょうね。年齢より10歳以上も若く見える人も世の中にはたくさんいますし、逆に歳の割には考え方も行動も老けている人も見かけます。ムハマド・ユヌスは2006年にノーベル平和賞を受賞したバングラディッシュにあるグラミン銀行の創設者ですが、「2030年までに貧困ゼロを目指す」という貧困なき世界を目指す銀行家でもあります。ちょっとしたインタビューでしたが、テキパキとした話しぶりに77歳とは思えないようなエネルギーを感じました。また別のチャンネルでは80歳の加山雄三さんが出ており、群衆から「若大将」という声が聞こえていました。まだ若い我々も夢を捨てないで、爪の垢ぐらいでも見習いたいものです。

2018年3月28日水曜日

シンポジウム

本日は終日、国際シンポジウムの聴講のため、ゆりかもめで船の科学館まで乗車しました。東京ビッグサイトでイベントが開催されると混雑で座る座席などありませんが、今回は往復ゆりかごめで座って行けました。都内の桜は満開で来週には散るだろうと思えるような咲き具合でした。シンポジウムは総務省主催による5Gに関する内容のものでしたが、さほどの混雑ではありませんでした。2020年の東京五輪まで2年余りしかありませんが、5Gの社会インフラが、来るべき日本の超高齢化社会に貢献することを関係者である我々の業界も注視せざるを得ません。やや自信喪失感のある我が国ではありますが、官民連携で今一度世界を牽引していくリーディングインダストリー役を担うことを期待しています。

2018年3月27日火曜日

雑談

インフルエンザ予防接種の効果もそろそろ切れるこの頃ですが、祝日を挟んだ先週は風邪気味で夜に咳が止まらず、遂に掛かりつけの医者から薬をもらう羽目になりました。ちょうど1週間になり少しは落ち着きましたが、まだ投薬は続けているところです。お陰様で風邪で会社を休むことも無く、変わらず元気で通勤できて幸いだと思っています。さて話は変わりますが、今朝の通勤の途中に川沿いの桜の開花状況を見てきました。桜はあっという間に開花して2週間も掛からずに散ってしまうので、毎年この時期は年月の経過と共に名残惜しい感情に浸されます。来年度も良い1年であることを願うばかりです。

2018年3月23日金曜日

トランプ政策

トランプ政権下で22年ぶりにUSTRによるスーパー301条が中国へ発令されました。合わせてWTOへ著作権侵害で提訴もなされる見込みです。市場は暫く乱高下が続くと思われますが、何故、好景気の米国で年3回の利上げも実施されているのに政策的には不思議です。我が国もこれまで80年代にプラザ合意後の円高やスーパー301条で米国に散々叩かれました。米通商代表部カーラー・ヒルズ女史の名前は今も忘れられませんが、今回は対中国に政策が集中しているようで、今後の経済情勢は不透明感が漂います。かつて日本企業がアメリカの魂まで買うと恐れられましたが、米国は今の中国も3〜5年後には米国を超える経済大国になりかねないと危機感を抱いているものと思われます。このままだと30年前の貿易関係に後戻りするかも知れません。

2018年3月22日木曜日

止める勇気

異常気象の昨日から一夜が明けた今日は早朝にちょっと青空が見えました。昨日は低気圧が中部から関東地方を蔽い、桜も開花しようとした彼岸の時期なのにあいにく天候は降雪日和となりました。天候が荒れ狂った後に、うって変わって日和が良くなることはあるのに、人はどうしても計画した予定をこなそうと悪天候を甘く見て出かけてしまいます。何も事故が無ければいいのですが、必ずどこかでニュースになる出来事が発生することがあり得ます。欲望を抑え、身の安全を考えるならば、悪天候が予想されたとしたら計画を一旦止める勇気を持つべきです。残念ながら、昨日も山で遭難事故が起きてしまいました。救援費用については自己責任を問い、一部受益者負担を課すような条例が出来たばかりと認識していましたが、又も同じことが繰り返されています。立てた計画は、後々、取り返しがつく事なのかをよく判断して、私的であれ、公的であれ、緊急避難として物事を止める勇気を持つことは大変重要です。

2018年3月20日火曜日

余談

昨日の異業種交流会での勉強会における討論テーマの一つに、経営者には2通りのタイプがあり、参加者の経営者の皆さんはそのどちらかという問いかけがありました。1つ目はなりたくてなった経営者、2つ目はなりたくてなったのではない経営者です。実は30年前の私も2つ目ですが、中小企業の中にも創業者の家業を継ぐために経営者にならざるを得なかった方もいます。なりたくてなった経営者は計画的で勢いもあり、業績を伸ばす方もいますが、なりたくてなったのではない経営者は会社をどうして倒産から守るかで必死というのが本音です。会社を伸ばす実力も自信もなくてスタートせざるを得ないからです。結果的にはどちらが成功するか判断は難しいのです。強いて言えば、自分の考えに固執せず、他人から学ぶ謙虚な姿勢を持ち、不足の自分を変えていく人物であるかどうかで、周りから判断されることになるでしょう。

2018年3月19日月曜日

ペット生活

最近、3ヶ月前から大阪に住んでいる長女夫婦が茶色のトイプードルを飼っています。我々も、姉妹のうち先に飼うのはどちらかとしばらく案じていたところ、漸く長女が思い切って飼う決断に至りました。ペットショップでの購入時は生後3ヶ月でしたが、現在は6ヶ月で人間で言うと小学低学年とのことですが、日々好奇心が旺盛で以前のチワワとの違いを感じています。と言いますのも、長女が毎日のように動画や写真を送って入れているので、まるで我が家で飼っているような気分でいます。弊社もペットの見守りシステムを動物病院宛に販売していますが、やがてはコンパクトなシステムで個人宅でも使えるようなリーズナブルな製品になれば病院との遠隔診断にも役立てるでしょう。

ペットとの生活には様々な条件があり、飼いたくても飼えない人たちが多いのも事実です。ペットは人間を癒してくれるので、ドイツのように社会がもっと受け入れる態勢になれば、人々に生きがいを与えてくれる大きな存在になると思われます。しかしペットと言っても犬とは限らないので、集合住宅という環境の中ではなかなか人々の生活に密着しにくいのは事実です。寧ろネットを上手く使って、バーチャルなペットとの生活を実現するのも良いかと思います。実際、生き物を飼うのは世話も費用も大変です。旅行も人間同様に連れて行くのは手間が掛かります。もし命を落とすことがあれば、失った悲しみは家族同様です。リアルなペット生活は理想ですが、バーチャルな世界で娘からペットに接するちょっとした楽しさを味わっています。

2018年3月16日金曜日

イベント

今日はある某ホテル開催された一見派手なイベントに参加しました。私が聴講した最終のセミナーは異色の3人の屈託無いディスカッションで、あっという間に時間が過ぎ去りました。モデレーターの他は1人が海外留学を経た医師、もう1人が社員の半数が外国人で、社内での公用語は全て英語という宇宙開発会社のCEOでしたが、若さもあり、皆が明るい感じで話も弾んでいました。展示会場で目に留まったのは鮮やかに咲いた本物の桜の木でした。一体、何処から運んできたのか、珍しさのあまり思わず触ってしまいました。桜の開花も今年は例年以上に早くなりそうです。今日は終日雨交じりの微妙な天気でしたが、ホテルの華やかな桜を見て明るい気持ちになりました。

2018年3月15日木曜日

暴走と用心深さ

今回は少し変わったタイトルですが、恥ずかしながら実は私の家庭の事です。私自身は極普通の人間だと家では話すのですが、妻は私の事を放っておくと暴走するタイプだと言います。私から見て妻に対しては、石橋を叩いても渡らない、極端に用心深い人間だと話しています。お互いに自分自身は普通の人間だと主張しています。私はいつも足を引っ張られていると申しますと、妻は引っ張っている糸が切れると、私はどこかへ飛んで行ってしまうような人間だそうです。やりたい事も多少拘束されて出来ませんが、夫婦もバランスが取れて丁度いいのかな、と思う次第です。「破れ鍋に綴じ蓋」とでも言うのでしょうか、考えてみると面白いものです。会社経営も、暴走する社長を止める周囲の人がいるから崖から落ちる失敗をしないのだと思います。そのような方々に心から感謝しなければなりません。

2018年3月14日水曜日

退職

今から34年前、32歳になった頃、私の人生は大きく変わりました。土木建設業界から何も分からないIT業界へ妻子を伴って転職してきたのです。あれから35年目になりますが、入社して3年目に、先輩方から社長へ選任されるとは夢にも思いませんでした。それより、前職でお世話になった経営陣を初め多くの先輩方や後輩には当時、大変ご迷惑をかけたことが今でも脳裏に浮かびます。会社を経営していますと、多くの社員の退職に遭遇して辞められる側の会社として至らなさを反省すること然りですが、かつて辞めた私は穴があったら入りたいほど会社側の期待を裏切ってしまったわけです。社員の入社を迎える側は何のこだわりもないのですが、去られる側の気持ちは本人が理解できないほど複雑な気持ちだと思います。今は私自身も結構な年齢になりましたが、就職難の時代に採用して頂いた会社の亡き経営層の方には、現在もお礼とお詫びを兼ねて墓参りをしたいくらいの気持ちです。そのように社員から思われる経営者になれるように、これからもさらに精進しなければならないと考えています。

2018年3月13日火曜日

コーチ

一流のスポーツ選手には必ず有能なコーチが存在します。一流でなくても、スポーツ選手にはコーチをつけて実力を伸ばすことが可能です。しかし、ビジネスマン界でエグゼクティブはあまりコーチを必要としない人が多いようです。若い頃に未熟な経営者だった頃、私は先ず1人の顧問を抱えてご意見番役をお願いしました。その後も30年間、何人もの顧問を置いて経営を実践してきました。理由は顧問ならば利害が絡まず、経営者にも直言してくれますので自分を映す鏡となる訳です。グーグルのCEOも同じ事を文面で語っていました。自分を磨くならば、顧問の意見にも謙虚に耳を傾けるべきです。正にスポーツ選手で言えば自分自身にコーチを付けるようなものです。ビジネス界でもエグゼクティブには経験と知識を有したコーチが必要だと思います。

2018年3月12日月曜日

健康寿命

厚労省から2016年の「健康寿命」が発表されました。大体、平均寿命の男性81歳に比べ健康寿命は72歳、女性は87歳で健康寿命が75歳ということでしょうか。あくまで平均なので個人差はあるでしょうが、高齢者の社会参加と健康管理が進んでいるようです。経営者は年齢に関わらず、事故と健康管理には特に注意を払う必要があります。知人にも上場企業の社長や上場前の社長がいますが、外でお酒を飲んだら必ずタクシーで帰ることが関係者から義務付けられていると聞きます。この事は非上場の会社でも同じことが言えます。経営トップに何かあったら、大変な事態となるからです。世の中では毎年この時期に新社長人事が発表されていますが、大企業のサラリーマン社長であれば後任はいくらでもいますが、オーナー社長の場合は後任選びは簡単ではありません。オーナー社長の去就には会社が大きくても、小さくても興味がありますが、やはりリスクを分散しておくことが重要だと思います。しかし、経営者の最大の仕事は健康管理ではないかといつも考えています。世の中にとっても会社にとっても、「健康寿命」が伸びていることは良いことです。

2018年3月8日木曜日

チャーチルに学ぶ

今朝の新聞にウィンストン・チャーチルのこんな名言が掲載されていました。「外交とは、相手の感情を損なうことなく明白な真実を伝える技術である」と。自分では真実だと思っていても、相手の方には真意が伝わらず、お互いに考えが平行線になる場合があります。国会の論戦を見ていると、日本の政治家は本当に外交ができるのかと疑問を感じますし、海外からどのように見られているのか、と不安になったりもします。分かりやすく言いますと、歴史を勉強されている方、史実を伝える方が政界でも段々と少なくなっているのではないでしょうか。互いに一方的な言い分を述べるだけで、相手の感情を損なっても打開しようとせず、喧嘩腰のスタイルから脱却していないように感じます。ビジネスに生きる私自身も、このチャーチルの言葉で、自らの至らなさを何度も反省させられてきました。これからもっとチャーチルのような人物に学ばなければならないと思う次第です。

2018年3月7日水曜日

仕事の話

たまには仕事の話をしましょう。弊社も世の中に多い独立系のソフト会社の一社ですが、独立系の会社にありがちな弱点は、下請け業務ばかりで詳細設計以降の開発経験しか無い技術者が多いことです。要件定義から基本設計というノウハウが伴う工程は、業界の慣例で発注者側が手がけることが殆どだからです。技術者の経歴書を見ても様々な開発経験はあるのに、業界でキャリアを重ねても、残念ながら業務知識や技術的ノウハウの強みが少ないというのが多いようです。弊社は長年の経験と反省から、技術者の成長に重点を置いて、基本設計さらに上位の要件定義と、エンドユーザー様の意向をできるだけ直接ヒアリングできる工程でプロジェクトに着手するよう指導しています。間接的にお客様の意向を伝えられてモノづくりをしても、お客様の真意も分からないし、仕事の遣り甲斐や達成感には中々結びつかないものです。エンドユーザー直接の受注を目指しているのも、独立系の良さをさらに会社として発揮できるし、技術者も満足感が得られるからです。また会社に技術があっても製品化して世の中にアピールしないと、会社のアイデンティティもブランデングも夢物語で、他社との違いや優位性、日々苦労している社員の満足度も得られないと判断したのです。経営として多少のリスクはありますが、技術者の成長ひいては会社の発展のためには避けられない関門だと考えています。

2018年3月6日火曜日

仕事と家庭

「サラリーマン」も和製英語だと思いますが、最近、働き方改革で残業が制限されるようになったサラリーマンが、「フラリーマン」と称して、すぐに帰宅せず街中で趣味を兼ねた時間つぶしをしている光景が見られるそうです。確かに無駄な残業を減らして、仕事以外の趣味に没頭するのも新しい生き方かもしれません。団塊世代の終わりで、働く先輩の後姿を見て育った我々世代は、家族を犠牲にするほど仕事一辺倒の働きはしてこなかった気がします。つまり、「マイホームパパ」的な要素も少しはあったようにも思われます。子供が幼児の頃には寝床で童話を読み聴かせることも多かったと思いますし、週一しか休みがなくても、毎週末の夕方は子供向けアニメの番組を一緒に楽しむ時間を作っていました。当時は団塊の世代の先輩方から見ると、我々も家族優先で新人類だったのかもしれません。今のように休みがふんだんな時代でもありませんでしたが、休みが少なくても、お風呂と夕食が待っている温かい家庭が一番だと感じていました。

2018年3月5日月曜日

マラソン

先日は東京マラソン、昨日は琵琶湖マラソンと、公認のマラソン大会が多いのもこの季節です。昨日は三浦マラソン大会を見物しに朝から三浦海岸へ行ってきました。実際に走らないでマラソンの見物のみは今回初めてですが、相変わらず観客が多いのは10数年前と変わらない光景でした。私の知っている会社経営者でマラソンをする人が何人かいますが、マラソンをしていると、日頃のストレスを忘れて空虚な気持ちに癒されるというのも事実です。しかし、個人的な趣味でマラソンをする人を除けば、普通は併走する仲間が近くにいないと中々自分自身では練習から本番まで継続するのは難しいものです。この点、他のスポーツにも同じことが言えると思います。マラソンは気軽に始められる反面、持久力を養う必要があり、日頃から計画的な練習を積まなければならないし、折角のレースに参加しても練習不足だと途中で歩くはめになり、参加した自分自身が惨めな気持ちにもなります。まさに「継続は力なり」です。人生もマラソンのようなもので、幾多の困難を乗り越えて初めて、幸福がもたらされるものだと思います。

2018年3月2日金曜日

言葉の壁

2020年に東京五輪を控え、国が米IT大手も巻き込みAI翻訳システムの実用化に注力している記事を拝見しました。海外との「言葉の壁」で、日本企業が長年海外とのビジネス交渉で苦労したり、中小企業が海外への進出を躊躇してきた現状を、ひょっとすると打破できるのではと密かに期待しています。自動翻訳技術が進めば、外国人とのビジネスが格段に進みますし、新しい事業の切り口も海外との連携で生まれます。海外における言葉の壁は大きく、特に日本人は昔から地政学的理由なのか外国語に不慣れです。しかし、これから将来も今の豊かさを維持するには、経済成長の牽引力とともに外需を取り込まなければ、世界経済の中で日本の立ち位置は低下しかねません。もし、ビジネス上で自由に対話できる多言語翻訳器が登場したならば、日本のビジネスはもっと海外へスムーズに展開されるでしょう。総務省には「言葉の壁をなくす」政策を日本企業、ひいては日本経済のためにも全力を注いでほしいと思います。近年、日本人が国内に閉じこもりがちになっている傾向が見られます。これから年々新興国は先進国を目指して経済成長路線を走ります。G7の時代からG20の時代へ世界の主役は代わります。来るべき、2020年の五輪が再び日本の成長に繋がるためにも、日本人の兵速乾を打破するためにも、どうしてもAI技術を応用して「言葉の壁」をなくしてほしいと思います。

2018年3月1日木曜日

人材の流動化

戦後の高度成長期、働き手に終身雇用が魅力で成長してきた日本企業も、現在は随分様相が変わってまいりました。日本が先進国のトップを走り続けていた時代は、人材の固定化が企業の安定をもたらした面もありました。しかし、時代が変わり、新興国が先進国を追い上げてきて経済のパイが他国へ移りつつある現在では、日本企業もイノベーションにより将来を見据えた新しい事業を発掘していかなければなりません。その為には、マンネリ化した現状を打破して事業の革新を図るには、人材の流動化が必要となります。日本の企業社会は仲間意識が強く、チームワークには長けていますが、外部人材の受け入れにはやや抵抗感を持っています。しかし、これからは他企業から必要な能力を持った人材をスカウトする企業でなければ、不透明の時代での企業間競争には勝てません。弊社も過去のしがらみを断ち切り、外部からの人材も積極的に受け入れ、現在の状況に至るまでには20年の歳月を要しています。人材の流動化に歯止めをかけると、企業は知らぬ間に組織に緊張感がなくなり、ベンチャー精神が失われます。日本経済を活性化する意味でも、多方面からの人材の流動化を促進すべきだと私は思います。