2019年8月28日水曜日

農業

私の育った故郷の集落はほとんどが農家でした。しかし、若者は中学や高校を卒業すると皆、都会へ集団就職していきました。自給自足の農家では収入が少なく生活していけなかったからです。その結果は予想した通り、現在の集落は空き家のみとなって私たちが育った集落は完全に消滅してしまいました。今、全国には2、30年後には消滅してしまうと予想される限界集落が急速に増えていると言われています。これからも産業がなければ地方には雇用も生まれず、住民の高齢化が進み、残った若者も都会へ出て行ってしまうことになります。

ですから地方の第一次産業を成り立たたせることは、日本の将来を考えると国土を守る意味でも重要な政策だと認識できます。仮に農業であれば農地改革等の大幅な規制緩和が必要なのです。日本全国、現在は道路や飛行場等のインフラも充実し、そして情報通信技術が格段に進歩しましたので、生産者から消費地への物流コストを格段に安くすることが可能となりました。将来はドローンや空飛ぶ車の活用が進めば運送時間も大幅に短縮が可能となります。若者が地方に定住するまちづくりを目指すことが、これからの日本の大きな課題ではないかと思います。本日は朝から都内にある某農業関連ビジネスを手掛けている企業様を情報収集を兼ねて訪問して参りましたが、帰り道にふとこんな事を思った次第です。

バナナの話

毎朝、朝食時にバナナとキューイフルーツにヨーグルトをかけて食べています。いつもバナナの事で思い出すのは、今から半世紀前の高校時代の話です。高校の下校中に立ち寄っていた馴染みのお店でバナナが1本60円だった事です。お店には一房しか置いていないので一本ずつ小売しているのですが、当時は若い先生の給料が2万円台でしたので、バナナ1本は今の価格で6百円くらいになります。当然、バナナ1本でも私たちのような貧乏高校生には食べたくても贅沢品で買えないわけです。兎に角、バナナは半世紀前の10分の1の価格で栄養価も高いので、何と言っても価格の超優等生だと思うのです。一房ならば今の価格で5千円くらいですが、普通、我々は一房百円台かに2百円台で買います。バナナは果物の中でも1番安いと思いますので、栄養補給の為にも毎日食べることをお勧めします。全くつまらない話ですが、朝バナナの皮を剥いていてふと感じた事を書きました。

2019年8月27日火曜日

会報(Newsletter)

3年前から約1千名の会員向けに会報づくりを某会より依頼されました。会報作成に関しては全くの素人でしたが、指名を受けた以上は断れないのでお引き受けしました。前任者からの作業の引継ぎは全くなく、既存の会報を見てゼロから作成プロジェクトを立ち上げることになりました。初年度の広報メンバーは会から適当に割り振られましたので、印刷会社探しと並行してメンバーの一人一人と面談しました。

会員として初対面の方ばかりで果たして広報メンバーとして大丈夫なのかを知りたかったのですが、残念ながらほとんどの方がパソコンさえ使えない人たちばかりで、その上に仕事もしているので中々広報作業は手伝えないということでした。仕方がないので2年の任期中は10人中の2人と事務局1人の3人で仕事を進めていきました。年2回の会報づくりは企画から考えると製本まで3、4か月かかります。

当然メンバーは素人ばかりなので、編集会議はじめ紙面の企画段階から作業工程づくりとメンバーへの作業指示、工程の進捗管理はすべて責任者である私の役割です。たまたま初めての依頼した印刷屋さんとの相性も良く、仕事の流れは企画から製本まで初版で一通り経験して大体の感覚は掴めました。しかし一番苦労するのは、年間通じたイベントの掲載コンテンツである記事と写真を集めることです。所謂、取材の依頼やコンテンツ作成をどのように機能的に進めるかです。

また会報にはふるさと情報を掲載しますので、地方行政とも早い段階で事前に根回しをしてメール上で打ち合わせをします。あれこれ工夫しながら徐々に会報の中身も充実させつつ4冊を刊行して2年間が過ぎ去り、次期の広報メンバーも一新しました。現在、新メンバーとともに5冊目を編集中ですが、どんな仕事もメンバーの協力次第だと実感している次第です。

2019年8月26日月曜日

時候の挨拶

漸く秋の気配が感じられるようになりました。昨日は久しぶりに日中窓を開けて外の風を入れましたが、自然の風が部屋を通り抜けていく様子は自宅にいて最高の居心地でした。この夏はエアコンなしでは夜も眠れないような暑さが続きましたので、エアコンから噴き出す風と違い、涼しい自然の風が何故か懐かしく感じられました。田園地帯へ行くと、この時期には昼間は赤とんぼの姿が見えたり、夜は虫の声が騒々しかったり、満天の星空を眺めたりと、のどかな秋の風景が楽しめるのですが、最近はこの時期に故郷へ行く機会も中々ないので残念な思いです。この時期、子どものころは学校から帰るとランドセルを放り投げて、柿の木に登ったり、山や畑の中を走り回ったり、日が暮れるまで近所の子ども同士で遊んだものです。小学校まで歩いて4キロの道でしたが、放課後にわざわざ我が家まで友達がよく遊びに来てくれました。一度、友達が遊びに来て、柿の木に登って滑り落ちて腕を骨折したこともありました。その友達も今はいませんが、男女に関わらず多くの友達が遠方の我が家にしょっちゅう遊びに来ていました。おそらく当時は農家の良さというものが子ども心にあったのでしょう。

2019年8月23日金曜日

コミュニケーション

最近の人にメールばかりで仕事のやり取りをする人がいます。やり取りは会話なので、メールでは十分な理解が足りない場合があります。世の中には遠隔会議システムを使っている企業は普通になりましたが、中には日本人同士ならまだしも海外ともメールでやり取りをしている人がいます。仕事のスケジュールもお互いにわからない外国人と、メールで円滑に仕事が進むとは到底考えられません。ソフトの開発でも、間にブリッジSEが存在するから外国人とも双方に仕事上の会話が通じるのです。最近はSNSなどが流行っていますが、まだましとも言えます。メールは一方通行なので、仕事の商談や折衝でメールを使うのは不適切で、やはり音声の会議システムに使うに限ると思います。テレビ会議システムが理想ですが高価なので、せめて音声だけの会議システムで会話するだけでもコミュニケーションはかなり円滑になります。日本人同士でもメールだけ会話をしなければ双方に話の真意はなかなか伝わらないものです。たまたま弊社で起きた仕事上の問題で確かめてみたところ、音声会話なしにメールだけでのやり取りで、双方のコミュニケーションが取れていないことが判明したのです。諸外国との外交も当事者同士がもっと会うとか音声を使って会話をすべきだと思います。そのために語学力が必要となるのです。

2019年8月22日木曜日

時代の変化

長年、社員の採用に関しては苦労してきましたが、最近は会社も中堅規模になったせいなのか以前に比べて採用が随分楽になりました。「寄らば大樹」「安定志向」の意識が強い日本の若者たちも最近は変わってきたことを身をもって感じます。優秀な人材が集まる大手企業に対していつも羨ましい気持ちが絶えませんでしたが、中小企業を志望したいという若者たちが近年増えてきたことに対して大変満足しています。しかし不思議なもので、自分の子供には有名企業で頑張ってほしいと思ったり、矛盾しているもう一つの自分も依然としてあるのです。というのも、我々の時代は貧しさもあり、高度経済成長時代で大企業志向が強かったせいもあります。時代が大きく変わったのか、今は大企業と中小企業のどちらが会社として安定しているのか言えない世の中になってきました。ですから中小企業の経営者としては、常に現状に満足せずに、さらに業績を伸ばして、より魅力的な会社づくりを目指さなければならないと思っています。景気の変動はいつの時代でも必ず来るので、不況に耐えられるような強固な顧客基盤や財務基盤を有した会社をこれからも作っていきたいと考えています。そうすることで、皆さんに選んでもらえる会社になればいいなと思う次第です。

2019年8月21日水曜日

陽は昇る

かつて日本は半導体事業で物凄く儲かった時期がありました。私も業界に素人なので自信を持って言えないのですが、何故、DRAMメモリの分野ばかりに拘らないで、CPUやMPU分野をもっと強化しなかったのかが今でも理解できないです。アームをはじめインテルやクアルコムなどはずっとライセンスフィーで今日まで多大な利益を上げてきたからです。利益を上げ続ければ先行的の設備投資も出来るので、結果的に他社の追随がなかなか及ばないのです。本日は、かつて知り合った半導体の技術者の方と久しぶりにお会いしました。現役中はなかなか専門的な本音の意見を聴き出すことができなかったので色々勉強できて幸いでした。ソフトウェアの世界なので当時何も分からなかった私は、半導体業界の方たちとの長い付き合いで随分大まかな知識を頂きました。産業が弱くなるというのは、優秀な技術者まで居なくてなってしまうことを意味します。今になって我が国が失くした技術の大きさに残念でなりません。諦めずに再び陽が昇ることを期待したいと思います。

2019年8月20日火曜日

成熟と無関心

左派と右派の対立はどこの国でもありますが、ナショナリズムが強すぎると独裁国家となりますし、弱すぎるとポピュリズムが台頭したりするので、国民世論を背景とした政治手法は時として混迷の度合いを深めます。かつての日本も60年安保闘争や三里塚闘争等で、国内では反対派と賛成派の一般庶民をも巻き込んだ左派と右派が激しく対立した時代もありました。現在の日本は左派と右派は存在しながらも、内政的にはかなり穏やかな国になったように感じます。いい意味では政治的に成熟した国家なのかもしれませんが、否定的な面では政治的に無関心な層が増えたのかもしれません。いずれにしろ、基本的人権が憲法で保障されている我が国として、諸外国に左右されずに将来にわたり政治的圧力のない国であってほしいものです。かの国は国民世論が二分されている傾向が強いので、左派・右派のどちらかが政権を取っても政治の舵取りはかなり難しいように思われます。両サイドのいい面を生かして柔軟に行政が行われれば、反対運動も少ないのではないでしょうか。早期に時間をかけた話し合いを行うことが重要なのですが、ネット社会では時間が経てば経つほど情報が無限に広がり、双方の打開がさらに困難な状態に陥っているようです。

2019年8月19日月曜日

盆休み

お盆休みはほとんど自宅で妻と二人のみで過ごしたのですが、近くに買い物を頼まれるくらいでTV漬けの毎日でした。この間、私にとってとても印象的な出来事は「二・二・六事件の新資料」と「拝謁記」が公開されたことです。田島初代宮内庁長官による昭和天皇との「拝謁記」に記された資料の記録が克明で、新憲法施行後の象徴天皇としての昭和天皇の考えがとても興味深くて天皇のご性格を窺い知ることができました。まさに史実として国民に公開されたことにとても大きな価値を感じました。また二・二六事件の新資料が発見された公開されたことも、「拝謁記」と並び具体的な記録が個人的には大変な感動を覚えました。たまたま戦後74年の今だから注目されるのか、それとも別の意図が公開されるにあたって存在するのか素人にはわかりませんが、歴史認識を深める意味では大変参考になりました。先日8月15日に日本武道館で開催された全国戦没者追悼式で戦後生まれの令和新天皇が述べられたお言葉も、上皇様の考えが引き継がれて素晴らしい内容と思いました。

2019年8月16日金曜日

真心

国同士では真心が通わねば良好な関係が難しいことを日頃より痛切に感じます。戦時中は敵対した日米も長年にわたり戦後は良好な関係を築き上げてきました。しかしながら隣国の中・露・韓とは外交上も難しい歳月を重ねてきました。戦後74年を経て現代に生きる我々は、国家間の摩擦の困難さを乗り越えて、お互いの国民のためにも未来志向で根気強く外交関係を継続していかなければなりません。政治家ではないので容易なことは言えませんが、国は違っても人間同士の付き合いを継続して真心の通った関係を構築することが大切だと思います。ビジネス上で考えますと、お客様との取引関係においてもお互いに真心のこもった人間関係を粘り強く継続させることが第一です。政治の世界でも経済でも個人間でも、基本は人と人との人間関係をどのようにつくり上げていくかが重要だと思います。そのためにも謙虚な姿勢で、歴史に学び歴史を知ることが大切なことではないでしょうか。

昨日

昨日は終戦の日、台風10号の上陸と、日本中が慌ただしさを感じる日でした。例年ならば甲子園高校野球大会を観ながら、日本中で正午に黙祷して終わるところ、今年は様子が違っていました。8月15日は終戦の日として戦没者追悼式の開催とともに、西日本地方では台風で大荒れになる中で精霊流しも行われました。私自身も、今年3月に亡くなった親戚の初盆で九州へ行く予定にしていましたが、あいにく台風接近が予想されたために今回は断念して遠く横浜から故人にお祈りを捧げました。夕方には故郷から墓参りの状況と精霊流しが無事に終了したことを動画で報告を受けて安心した次第です。今回の台風10号は、事前の予想通りかなり大規模であったことが今回の西日本の影響など映像を通して感じさせられました。自然現象に逆らわないことが如何に重要であるかを思い知らされます。

2019年8月14日水曜日

共感

人間は学ぶ姿勢があれば、例え学歴や経歴が無くても社会で充分に通用すると思います。何故かと申しますと学歴が仕事に役に立つとしてもほんの一部だからです。経歴は確かに必要とされますが、変化が激しい世界では必要十分条件とも言えないからです。社会へ出て仕事に就いたら、兎にも角にも学ぶ姿勢のある人が一番成長します。20代30代は仕事も覚えなければならないし自由になる時間も限られていますが、少ない時間を外の世界から学ぶことに充てることが出来れば、その効果は果てしないものだと思います。人に与えられた一日の時間は平等ですが、その限られた時間をどのように使うかは人によって違います。日々を重ねた1年の違いから5年10年も経つと、その違いや隔たりは個々人によって大きく異なってきます。日々の見えない小さな学びを謙虚に受け止めるか、ただ単に聞き流してしまうかの違いは人々の成長への影響がとても大きいと考えます。共感という言葉がありますが、人間は成長するからこそお互いに共感できるのだと思います。共感すれば相手を理解することに繋がりますから争いを防ぐことも可能となります。

2019年8月13日火曜日

8月

8月は「山の日」という祝日があったり、お盆休みがあったり、長期の休日が続きます。しかも、夏の甲子園大会で日本中が盛り上がり、国民的にも日常から解放される時期でもあります。併せて、里帰り、海水浴などは若年層の思い出づくりに、お盆の御墓参りなどは熟年層の役回りだったりします。例年、空や陸や鉄道の国民の往来もこの時期に集中し、人々が慌ただしく行動する月でもあります。いつの間にか初老となった私自身には多くの事が懐かしい過去の出来事となってしまいました。後悔先に立たずで、出来る時に役回りは果たしておくべきかと思う次第です。世界情勢は日本のしきたりに関係なく変動しますが、私たちが静かに8月を過ごせるのも、歴史と伝統のある日本らしさがあるからではないかと考えます。

2019年8月12日月曜日

映画

今、新海誠監督の映画「天気の子」が注目されています。娘は封切り後にすぐ観たようで、面白かったそうです。妻は映画の書籍を買って来て、読んだら?とテーブルへ置いています。今日、私も久しぶりに映画館で年甲斐もなく混雑を覚悟して、この「天気の子」を観ました。以前も新海域監督の作品を拝見しましたが、リアルの映画ではあり得ないが、アニメ作品にしか描けない夢のような人間社会の描写はとても新鮮味があり、スッキリした観心地感に浸りました。新海監督の映画が何を言わんとしているのか明確には分かりませんが、現代社会の忘れ去られた一面を見せられた思いが私には感じられました。アニメ映画は宮崎駿監督作品以来拝見するのは久しぶりですが、まだまだ作品の社会に与える影響と可能性は期待できると思います。

2019年8月10日土曜日

休暇

普段はブログをウィークデーに投稿しているのですが、昨日から夏休みを取ったために書くのを迷っていましたけれども、昨日のノルマとして一筆書き残して置きます。社員の皆が仕事をしている平日に休暇を取って一日中家にいるのは申し訳なくて、どうも心が落ち着かない性分が未だにあります。というのも、前職の会社が日曜・祝日も社員の皆が働いているのは普通で、日曜日にたまたま休んでいても会社に出てくるように上司から命令されたこともあったからです。35年以上も前の事なので今とは時代も違うのですが、原爆投下から74年経た長崎の平和祈念式典の様子を見るにつけ、過ぎ去った事が忘れ得ぬのは共通しています。たまたまラジオで岸恵子さんが出演されていて、ご自分の戦争体験談を語りつつ、ドラマ「マンゴーの木の下で」を紹介されたので早速拝見しましたが、戦争と平和の隔たりの大きさを感じるドラマでもありました。併せてテレビでは甲子園の高校野球、夏の大会の熱戦が繰り広げられている最中でもあり、一日中テレビで野球観戦して過ごしました。休暇中に会社から電話ひとつ鳴らないし、一日何事も変わった事もなく会社が動いている事を、経営者として何と幸せなことかと安心した次第であります。

2019年8月8日木曜日

朗報

毎週月曜日に朝礼で一言しゃべるのですが、なかなか明るい話をする機会がありませんでした。しかし今週の月曜日は突如アドリブで、全英女子オープンゴルフで、樋口久子さん以来42年ぶりに見事メジャー優勝を果たした20歳の渋野日向子さんの快挙を朗報として朝礼の冒頭に添えました。しかし翌日の火曜日は夜から家内の体調が優れず、翌朝も具合が悪そうなので心配ながら少し時間をずらして出社したのですが、会社に着いてしばらくしてから家内から私宛のLINEに、衆議院議員の小泉進次郎さんとフリーアナウンサーの滝川クリステルさんが電撃結婚したというニュースを知らせてきました。テレビをつけて寝ていた家内も、このニュースに吃驚して飛び起きたそうです。昨日水曜の午後には徐々に家内の体調も快方に向かったようですが、最近、明るいニュースが無くて、熱帯低気圧の発生も重なり、巷では暗いニュースばかりだったので、1人留守をしている家内も久々の朗報で気持ちも明るくなったのだと思います。帰宅するとやっと普通の食事が採れたと言いながら、入浴するとさらに快活な様子になりました。これも突然の朗報のお蔭かと感じた次第です。各メディアも、もっと地域の明るいニュースや話題をふんだんに取材して、多くの視聴者に流すようにしたほうが世の中の人も元気になるのではないでしょうか。

2019年8月7日水曜日

裏方

昨日より夏の甲子園が始まりましたが、無心で試合を観ている私に家内曰く、「多くの裏方の見えない存在があるから・・・」という一言で、私自身もハットとしました。家内は高校時代にサッカー部のマネージャーをしていたようで、毎日のように選手のユニフォームの洗濯やら裏方の役割ばかりだったと聞いています。当時の高校はサッカーが強かったらしく、運動が苦手の彼女は何も入りたいサークルが無かったので、サッカー部のマネージャーを引き受けたようです。いつも「あなたは誰々がいたお蔭で現在の立場がある」と執拗に言われますが、とかく謙虚さを忘れがちな私には、家内という名マネージャーの存在があるから元気に働けるのであろうと感謝はしているつもりです。会社も社員やご家族の支えが無ければ今日の存在は無いわけで、そのことを忘れないようにという家内の示唆かなと考えています。どこのご家庭でも色んなことがあって当たり前ですが、この歳になるとさすがに亡くなっていく同級生も見られます。意外と同級生と音信が途絶えた中で突如耳にするのが現実です。人それぞれ幸せに過ごしたい気持ちはありながらも、明日はわが身という気持ちは変わらないようです。だから元気なうちは見えない人にために役立ちたいものです。

2019年8月6日火曜日

金融市場

日本経済のファンダメンタルが変わらないのに、世界経済を混乱の渦に巻き込ませようとしている国があるために経済に水を差す事態が憂慮されています。為替や株の乱高下はいつも投資家の誰かが損をして誰かが一方的に儲かることになるだけの話です。もはや安定した将来の資産形成とはならないのが現在のグローバル金融の市場です。NISAが制度化されても市場が活発化しないのは、相場が経済のファンダメンタルが悪化もしていないのに不安定だから、折角の制度に若者も関心が向かないのです。兎に角、日本の金利を何とか上げる方向に経済を盛り上げなければ金融市場は活発化しませんし、国の財政赤字は膨らむ一方です。いろんな意味で、未だに日本の常識は世界の非常識という括りから抜け出ていないような気がします。先日、評論家の竹村健一氏がひっそりこの世を去りましたが、歯に絹を着せない物言いは今でも記憶にあり、日本の経済界は示唆に富んだ発言に何度も励まされたものです。今ではかつてのような政界や産業界にも物申す一言居士の評論家が少なくなったような気がいたします。願わくば、極端な金融市場の非常識にだけは惑わされないようにしたいものです。

2019年8月5日月曜日

杞憂

幼少時から子どもを育てることは親にとって大変な役目ですが、成長して大人になっても帰省してくつろぐ子どもを見ていると、これで良いのかと親としての杞憂は消えないようです。例え子どもでも自分の人生は自分で切り開いていくしかないのですが、いつも我々両親のことが気になるようです。時々、泊りがけで帰省してくると、やたらと片づけをするので正直おせっかいで困っています。何か作業をして役に立とうとしているのか、普段夫婦で自由に生活している空間が乱されてしまうのでうっとうしい気持ちになります。直接は本人へは言わないのですが、帰省しないで自分のアパートで元気に過ごしてくれるほうが親としては安心です。周囲が既婚者ばかりなので週末の寂しさを紛らわせるつもりかもしれませんが、親としては杞憂以外何ものでもない気がいたします。土曜日に帰省して日曜日に引き揚げると正直ホッとした気持ちになります。夫婦は子どもの倍以上一緒に過ごしている時間があるので共通した生活パターンがありますが、子どもとは年齢も違うし、大人としての価値観や考え方も違って当たり前です。親と子どもは別人格と考えたほうが良いでしょう。どこの同世代のご家庭でも同じようなお悩みをお抱えではないかと思う今日この頃です。

2019年8月2日金曜日

事態

最近、学校での「いじめ」対策はかなり徹底されるようになったのか、逆に地域社会で増えているのは「DV」のようです。児童相談所でも100人の問い合わせに付き1名の職員が日々の対応に追われているのが現状のようです。物事は後から対応では遅く、事前に予防策が練られて実践されなければ事態は繰り返されるだけです。 「何かが起きてから動く」という行動パターンが多く見られます。言うは易く行うは難しですが、まさかのことが起きる時代なので、事前に事態を予測し確認してから行動を起こすようになれば、少しは未然に対応ができるのではないでしょうか。病気ではないですが、根に何か病的な不安要素があるからまさかの事態が起きる可能性があると思うのです。 「火のないところに煙は立たぬ」と言われますので、物事は全般的に事態の予兆があっても不思議ではない、と考えて行動したほうが後悔は少なくて済むはずです。「せいては事を仕損じる」と言いますが、元へ戻すのに時間が掛かることを考えれば、事を起こすには慎重を期すしかありません。こう言う私も慎重さが欠けるので日頃から注意をしています。

2019年8月1日木曜日

深謀遠慮

普段、中々ブログのテーマが浮ばないのですが、今朝は電車の中でテーマが見つかりました。今回は「深謀遠慮」について書きます。会社経営は経営理念に基づきビジョンや方針が定められますが、それは決して途中で歪んだり、ズレてはいけないからです。武田信玄の風林火山の思想(動かざること山の如し)と同じようなものです。 弊社も40年の社歴を歩んできましたが、そこには深謀遠慮という遠大な考えが常にあったからなのです。企業は個人の所有物ではないということです。よって常に企業は社会の公器だという認識が経営者には必要です。 世の中には会社組織に馴染めなかったり、経営体制に反して独立する人も多いのではないでしょうか。そんな方は自分のポリシーで進められるのであれば異論は無いのですが、大体自分で起業してみて初めて経営者としての考えが理解できるのです。 独立する人も大半は個人的な欲だと思うのです。別に経営者として欲が悪いわけではありませんが、社会の公器というより個人の富を優先するのではないでしょうか。そのところが私と他社の経営者と違う点ではないかと思うのです。しかし、それは個人の考えであってどちらが良いとも言えないと考えます。 世は経営者がフィロソフィとしてどちらに重きを置いているかでしょう。企業はどんな荒波に遭っても経営を継続しなければなりません。つまり企業経営には一緒に乗組員として働いている社員を守る経営者としての重大な責任があるからです。