2020年12月28日月曜日

出生数

 日本の19年度の出生数は80万人くらいのようですが、中国は1465万人の子どもが19年度生まれたようです。それでも58年ぶりの低水準の出生数のようです。中国では一時は人口増を抑制するために一人っ子政策を取ってきましたが、現在は増やす方向に舵を切っているみたいです。日本は人口の10倍以上の14億人いる中国と比べても出生数が少な過ぎます。

私の世代は現在の出生数の3倍以上の2百万人台の子どもが毎年誕生していましたので、1億2千万人の現在の人口から考えると80万人とは危機的状況です。私も2人しか子どもは持ちませんでしたが、今思えば4人くらいいたほうが良かったのですが、集団就職で都会へ出てきた私の世代も子どもは2人が圧倒的に多いようで、経済的にも限界がありました。

つまり40年前から日本には将来に向けての綿密な人口政策がなかったという事です。会社は毎年、将来の成長のために新卒者を雇用して平均年齢も維持するように努めますが、国を会社だとすれば、高齢化してとうの昔に倒産していることになります。やはり政治や行政に司る人は将来を見据えて、子どもは国が責任を持って育てるような意識が必要だと思います。

新しい年を目前にしてコロナ禍にばかり目が行っていますが、富裕層に税金を掛けてでも日本の将来に向けてもっと出生数を増やす政策を練ることが重要だと思います。目の前の蠅ばかり追っているような気がしてなりません。知の巨人ドラッガーから学びを得たマーケティングの大家であるフィリップ・コトラー教授のような人に日本の有るべき姿を学ぶべきだと思います。

2020年12月25日金曜日

年末

 年末押し迫る中で季節外れの「桜の会」とか言うニュースが舞い戻ってきていますが、桜と言いますと、私は戦国時代の派手好きとして知られる豊臣秀吉が最晩年に催した「醍醐の花見」の宴会が頭に浮かんできます。

無謀な朝鮮出兵で各大名は疲弊してしまっている状況下で、秀吉はのんびりと花見見物ですから、冷静沈着な徳川家康の性格からすれば秀吉の行動は呆れたことだったろうとも想像します。

今、新型コロナの感染拡大に際して各国のリーダーの国民に対する呼びかけが話題を生んでいます。国民と同じ目線でオンラインで訴えかけますので、国民も信頼して行動を自粛しようと言っている光景をテレビで拝見しますと、「我が国は如何に?」と思ったりします。

幸運にも日本は島国なので欧州のように陸続きでコロナ感染が広がる心配も少なくて済みます。日本人のように国から強制されることもなく、礼儀正しく、自主的にマスクをつけるという自然な形でルールも真面目に守る国民は世界でも珍しいと思います。

お陰様で弊社では一人もコロナ感染者がでませんでしたが、スタッフたちの社員への注意の呼びかけは社内中に浸透していたと思います。やはり会社は全員の協力無くして困難な状況下ではビジネス市場で戦えませんので、リーダーの責任は重大だと思う次第です。

今年も社会全体に色んな動きがあり、国民も苦しみに遭遇しましたが、きっと来年は良い一年であることを期待しつつ、あと僅かな日々の年末を締めくくりたいと思います。

 

2020年12月24日木曜日

所感

 

(外務省は23日、外交文書26冊、1万ページ超を一般公開した。1989年6月の中国の天安門事件や中国を非難する政治宣言を採択した翌7月の主要国首脳会議(アルシュ・サミット)に関する文書が柱になった。)

(日本が1989年7月の主要7カ国首脳会議(アルシュ・サミット)で天安門事件の非難宣言を巡り中国と欧米諸国の板挟みに苦慮した実態が23日公開の外交文書で判明した。)

(対中関係維持に腐心する日本と人権重視の欧米が「1対6」の構図で激突した。宇野宗佑首相は交渉で「中国の孤立化回避」の文言を入れ込むなど融和に努めた。)

新聞朝刊で上記の記事を読み、かつての日本外交の骨太さを感じました。日本は地政学的にもアジア外交で力量を示さないと米中の狭間で将来に渡り苦労を強いられます。天安門事件当時は中国も思想的に歴史の岐路に立されていたと思われます。

鄧小平の「人権より国権」という思想が現在も引き継がれている故、欧米との価値観の隔たりが出ているものと考えます。超大国が長年の国家的思想を変える事は為政者にとっても国難を避ける為に極めて困難だと思います。

我が国も外交で、周辺国との人間関係というパイプを絶やさない事が大変重要だと考える次第です。欧米の目を気にし過ぎて、自力での外交力を十分に果たせないと判断力も弱体化します。私の杞憂であれば幸いです。


 

2020年12月23日水曜日

学生支援

 本年4月から某大学の非常勤講師を仰せつかっていますが、あいにく新学期よりコロナにより大学自体が閉鎖となり、折角対面での授業に張り切っていたのですが、動画コンテンツを大学のサーバに配信するのみとなりました。卒業式にも毎年出席していたのですが、卒業式も入学式もご存じの通り中止です。今年は学園祭もオンラインで開催された模様で、各大学においても未曽有の出来事が起きた一年でした。

その中で本日取り上げましたのは、コロナ禍で就学困難な学生に金銭的支援をしようと、大学本部のほかに学部内でも検討して支援金を決定しました。年内に他の方が予備審査をして、来年早々に学生の最終面接に私も同席して被支援者を選定することとなりました。此処だけの話ですが、支援金への応募者の中にはひとり親世帯の学生や個人の物欲で支援を得ようという学生も少なからずいたとのことです。

大学生も高校生も将来が見通せず不安を抱いていると思いますが、世の中が変革する時代は新たな雇用が生まれるチャンスでもあります。経済的な格差は与えられた運命だと割り切って、学生の身分でも自分自身で自立することを目指してほしいと思います。社会的な支援も公平さが一番重要です。その意味で支援の選定基準の中で成績を重視することは当たり前だと思うわけです。

コロナ禍で生活の困窮に対して、自責の念を抱くどころか他責の念ばかりの主張が目立つこの頃のような気も致します。発症元の中国が何故コロナ感染を沈め、経済活動を正常化させてプラス成長に戻すことができたのか、我が国はあまり参考にしたくないようにも思えます。米中貿易摩擦はこれからも続くでしょうが、日本の学生もアジア新興国のハングリー精神に学んで我が国の経済を牽引してほしいです。それは地政学的にも大変重要なことだと考えます。

2020年12月22日火曜日

My History(その2)

高校時代、自宅から通える県立高校の分校に第8期生として入学しました。進学校へは下宿が必要なので経済的な理由で断念し、偏差値の高くない高校でのんびりした学校生活を送りました。祖父母と3人家族だったので、休日は農作業の手伝いが多かったです。

高校3年になり祖父母や親戚からは田舎に残るように説得されましたが、どうしても大学進学を目指そうと、旺文社の大学受験ラジオ講座から受験準備を始めました。学費を稼ぐために夏休みに上京し、新聞配達のアルバイトをしながら駿台予備校の夜間に通いました。

その時の国立を目指して競争している連中と田舎でのんびり過ごしてきた私の実力の差はあまりにも大きく、精神的にもショックを受けて田舎へ帰省したことを今でも記憶しています。結果的にはゼロから勉強するしかないと、翌年卒業と同時に上京することを決断しました。

若い頃から私は性格的に、自分で決めたら自分の思った通りに行動するタイプです。今でも家族からは長い間振り回されてきたと言われていますが、多くの方に御迷惑ばかりかけてきたのは事実です。今は歳も取りましたが、若い頃は確かに血気盛んな時期がありました。 

2020年12月21日月曜日

My History

田舎の高校を卒業して、家族や親せき反対を押し切って上京してきたのが1971年の春頃でした。最初の住まいは東京都北区の静かな住宅街にある新聞販売所での住み込み生活でした。それまで東京は銀座しか見たことがなく、随分静かな所もあるのだなぁと当時は思った次第です。片道の交通費と僅かな小遣い銭を持って上京しましたが、その晩から夕食にありつけて東京での住み込み生活がスタートしました。

新聞販売所には大学進学の浪人生がほとんどでしたが、3割は何処からともなく流れてきた無職の人たちでした。新聞配達員は大学生でも無職の人でも時々入れ替わるのですが、ある時、中年の人が入ってきました。所内で親しくなるうちに前科のある人だというのが後に無銭飲食で捕まって発覚しました。

高校を卒業したばかりで浪人中の私がその人から教わったのが競馬です。それから長年にわたり競馬やパチンコに嵌ってしまいました。お金を使うことに関しては働いて稼いだお金なので誰にも干渉されないのですが、浪人の身でありながらギャンブルに熱中して受験勉強も疎かになったのは事実です。

それ以外に、二度も違う病で入退院を繰り返すなどして、1年かけて挑んだ国立大学の受験は見事に桜が散りました。翌年は私大に切り替えて再度進学のために上京して、中野区の新聞販売所にお世話になりました。この販売所にも様々な訳ありの人たちがいました。長い話なりますので、本日はこの辺で終わりにしたいと思います。

2020年12月18日金曜日

シリコンバレー

今から20年近く前に2度ほどシリコンバレーの企業を訪問したことがあります。まだサン・マイクロシステムズやシリコングラフィックスが業績絶好調の頃です。

サンノゼのインキュベーションセンターでの講師は、日本企業でシリコンバレーで積極的な活動が目立つのはソフトバンクくらいだと話していたのが印象的でした。

サンフランシスコでは立ち上がって1,2年のLINUX企業を訪問したのですが、200名くらいの技術者をあっという間に採用する米国ベンチャーのスピード感には驚きました。

その前からも当時も、シリコンバレーは雨後の筍の如くベンチャーが生まれては消え、消えては新しく誕生する土壌でした。現在のGoogleやFacebookなど、もっと後にスタンフォード大学などの学生ベンチャーから誕生した企業です。

一方の我が国は、その後の2000年に世界一のIT先進国を目指すと言い出したのです。しかし現実は、明確なビジョンも戦略も変革に伴う実践も無くて今日(2020年)を迎えたのです。

まだ当時の日本は既存の産業界が潤っていたので、ITを駆使した産業構造の変化を志す機運はあまり感じられませんでした。

しかし、新型コロナを機にIT後進国の汚名挽回を新政権も掲げましたので、最後の追い上げのチャンスだと思って我々も力を発揮したいと思います。

 


2020年12月17日木曜日

生き方

昨日、私たちのふるさと(天草)会の会員さんから10時ごろにSNSで、NHKテレビで夜7時半から某会員さんが出演するという情報が届きました。その場では朗報なので是非拝見したいと思っていたのですが、夕刻の定時ごろにはすっかりその事を忘れて帰宅しました。

ところが、毎日テレビばかり見ている家内が、たまたま偶然にも当該の天草の番組を録画していたのです。午前中には、是非拝見したいと楽しみにしていたので本当に嬉しかったですね。内容は東京から天草へ引っ越しする新婚夫婦の話題でした。

ご夫婦とも東京のホテル業界に務めていて知り合った仲ですが、今回のコロナ禍の影響もあり、ご主人が故郷・天草のホテルに再就職先が決まり、都会から地方の天草へ引っ越すことになったという内容です。

実家から車で20分の海沿いの古民家を庭付き500万円という安さで購入して住んでいました。実家のご両親も大喜びで、奥様も地方での生活に憧れていたとの事で、若い新婚夫婦の笑顔を見て羨ましい限りでした。 

テレビで放映されることで、若者のUターン現象が再び見直されることを期待するばかりです。私たちの先輩や私たちの時代は都会へ集団就職するのが当たり前で、再び故郷へ戻る人はほとんど少なかったため、地方の過疎化は年々進んで行きました。

新型コロナは都会で働く若者の生き方を大きく変えることでしょう。実際に、全国どこの地方でも都会の3分の1の生活費で暮らせるところばかりです。人口減の地方で就職したり、都会の仕事が地方でも可能となれば素晴らしい日本になるだろうと思います。

2020年12月16日水曜日

PCR検査

 最近、漸く民間のPCR検査センターが首都圏にお目見えするようになりましたが、返す返す何故、早くから国費で大量の検査をしなかったのでしょう。個人が数万円も払わなければPCR検査を受けられない、感染の不安を払拭できないのは国家の医療システムとしておかしいような気がいたします。

マスクの供給やGoToの前に、国家予算で希望する国民に何回も無料でPCR検査を進めるべきでした。大量にスピーディに検査を行えば必ずコストは下がるはずです。感染者が見えない、何倍もの広がりを特徴とするコロナウイルスをしらみつぶしに検査しない限り、安心して経済は動かせないと思うのです。

旅行も会食も事前に国民がPCR検査を受けて陰性が保てれば、その後の感染の可能性は低くなるはずです。PCR検査を受けていない日本人がほとんどですから、国内を移動する感染者からコロナ感染するのは物理的に防げない気がいたします。個人的には疫病対策の予算をPCR検査に使って感染を未然に防ぐ方が効率的だと考えます。 

感染後に対処する今のシステムでは収束は難しい気がいたします。しっかり検査をして感染の不安を取り除かない限り、この不安定な状況は続くような思いがいたします。医療に関して全くの素人ながら発言させていただきました。一刻も早く感染者が収束して医療体制の崩壊に繋がらないことを一国民として祈るばかりです。

2020年12月15日火曜日

床屋

 もう10年近く通っている床屋があります。私も戸塚に30数年住んでいますが、床屋と歯科医だけは数えきれないくらい替えました。歯科医は15年近く同じところですが、今回の床屋も出店時からなので長い付き合いとなります。平均20~30日以内にはお店に顔を出しますが、コロナ禍でも人間の髪は伸びるので、床屋業はそれほど経営的に影響はないようです。

一方、駅近くに家内が通っていた美容院がありましたが、無理な多店舗展開が影響したのか緊急事態宣言後に倒産しました。店舗が潰れるのはあっという間ですが、古くから地道にやっている商売の方はコロナ禍でも健在のようです。私は待つのが嫌いなので、床屋も客が空いている平日の閉店前を見計らって入ります。待つ時間は無駄だと思うからです。

床屋は世の中の様々な情報を聴けるところです。私も色んな話をしますが、逆に聴かれることが床屋では多いのです。昨日は初めて「嘱託ですか?コロナでボーナスは出たのですか?」と聴かれて、「嘱託のようなものです。ボーナスは???」と会話を濁しました。昨年4月に入社した床屋さんの娘さんはボーナスが業績が下がり減ったようです。これは私が一方的に引き出した情報です。

会話はテクニックです。私もいろんな方と会って話しますが、自分の事を言う前に相手からの情報を引き出すことが多いです。聴かれたら人は話しますので、タイミングを計って話に興味を示しながら、相手になるべく多くをしゃべらせるようにしています。人は知ってほしい事があっても、相手が快く聴いてくれなければ話さないものです。

 

 

2020年12月14日月曜日

クラシック

 今年はベートーベン生誕250年らしいです。正確に言うと12月16日に満250歳となるわけです。先日から週末にベートーベンの交響曲を楽しみに聴いていますが、ベートーベンの曲で何が一番人気があるかと申しますと、年末に近いからなのか、やはり「交響曲第9」です。私も毎年、恒例のNHK交響楽団による「第9」はEテレで欠かさずに聴かせていただいています。

第9は年の締めくくりに相応しい曲だからです。今年も第9で大いにコロナ禍の年末を盛り上げてほしいと思います。さらに2番目に人気なのは「悲愴」のようです。悲愴は悲しみで痛ましい事を意味しますが、ベートーベンの曲ではそれほどの悲愴感は感じないし、気持ちが安らぐような曲です。

ベートーベンは1800年代に活躍した作曲家ですが、日本では江戸末期でちょんまげの時代です。私はその頃のヨーロッパの物語を好んで観ていますが、日本は当時かなり時代が遅れていたことが分かります。当時の鎖国の影響が大きかったのだと思います。

ベートーベンやモーツアルトやショパンなど優れた作曲家のクラシック曲が250年後の今でも世界中で愛されていることには驚きを感じます。残念ながら日本の昭和初期の童謡はあまり世界的に人気を博していませんが、海外で日本の音楽家が学ぶ機会があれば違ったかもしれません。

また元旦恒例の「ウィーンフィル管弦楽団」のニューイヤーコンサートも毎年聴いていますが、年明けに相応しく毎年楽しみにしているコンサートです。ヨハンシュトラウスの行進曲はまた新年を飾るには格別の曲です。ニューイヤーコンサートを聴いて新年の元気づけをしたいと思います。

 

2020年12月11日金曜日

研究会

 本日は、長年お世話になった某研究会のクロージングイベントがオンラインで開催され、同日宅配されたデリバリーのオードブルを食しながら皆さんと一緒に語り合いました。オープニングはオーケストラの演奏会そして最後は抽選会と、事務局側の方の段取りはさぞ大変ご苦労されたことと思います。残念ながらオードブルのメニュー画像は割愛しますが、折角の料理なので残さずに食べてしまうのもやっとの思いでした。

このIT研究会に参加して30年くらいになりますが、会員の勉強と親睦が目的です。私のように古くから会に参加して、本日のフィナーレまで顔を出された方はおそらく数少ないのではないかと思います。それだけITの変化のスピードは速く、会に関わった多くの方々もこの場に存在は無く、既に引退されているのでしょう。

この1年はコロナですべてのイベントが中止に追い込まれました。年末年始のあらゆる忘年会や新年会もすべて中止のようです。今回、年末最後に企画された古くからお付き合いしてきた研究会の本日のオンラインイベントは、事務局の皆さんがご苦労された企画でまずまず成功裏に終わったと参加者として感じた次第です。

2020年12月10日木曜日

年賀状

 そろそろ年賀状を書く時期となりました。この時期になると喪中の葉書が届くので宛名を見るたびに心臓がドキドキさせられます。私はこれまで多くの先輩方にお世話になってきましたので、この時期に回顧することが多いのです。IT業界にはもう35年近くいますが、その前に札幌で9年間建設業界で働いていました。そこでは日々行き交うダンプのほこりが舞う現場事務所で、日々肉体労働もかねて営業事務職として勤務していました。

構内には大きなプラントも3基あり、一日中が騒音と隣り合わせの中で仕事をするという環境でした。同じ敷地内に下請けさんの事務所や労務者の宿舎があり、元請けとしてその管轄もしていましたので、下請けさんとの親しい関係がありました。のちに事務職上がりの営業職となってからは、下請けさんとの関係は建設現場でも続き、下請け元請けの間柄で若い頃から現場の親方たちに大変可愛がっていただきました。

どういうわけか「いなちゃん」と下請けの皆さんから親しげに呼ばれていました。社員とは立場も違いますが、同じ人間同士の付き合いを相手の人も認めてくれたものと思います。仕事は人間関係がすべての始まりです。人として信頼されなければ、相手もこちら側の気持ちに応えてくれません。前職を退職してから一度も再会してなかった下請けの親方とは前年まで年に一回の年賀状を交わしていました。

喪中の葉書が奥様から送られてきて、今年の年末から年賀状を出すことも無くなりました。一度、お元気なうちにご挨拶に訪れようと考えていたのですが、大体は思いが叶わないことが多いようです。私は過去の人に会いたい気持ちが異常に強い面があります。相手は何も会いたいなどと全く思わないのですけど、人並み以上に過去を恋しむタイプのようです。わが社にも過去から多くの人々が関係しましたが、今では皆さんがお元気なのか懐かしいです。

2020年12月9日水曜日

ベトナム戦争

 かつてベトナム戦争(1955-1975)は20年間に及ぶ長い闘いでした。結果的に南ベトナム側の米国自由主義陣営は北ベトナム共産党陣営に敗れました。東西冷戦時代の象徴的な戦争でしたが、正に「小が大を制す」闘いだったように小中学時代の私は記憶しています。 つまり、正面からではなく相手の弱点を自分たちの強みで攻めるという戦略です。

企業経営も戦略的には戦争に似たところがあります。大企業と正面から競っても勝てないので、中小企業らしく相手が攻めにくい領域で強みを生かしていくしかありません。かつてベンチャー企業だったマイクロソフトがコンピュータ業界の巨像だったIBMを凌いだのも同じ土俵で闘わなかったからです。

それはすべての世界に言えることです。かつて世界一の競争力を誇っていた日本企業が、90年代以降は周辺国の急速な追い上げで競争力が落ちていったのも、市場の変化に対応できず小回りが利かなくなったからだと思います。強いものや頭の良いものが勝つのではなく、変化に対応できるものが勝つのです。

コロナ禍を契機に日本企業は再び世界を制する生き方を考えなければならないと考える次第です。これから先、ICTがリアルな世界に様々な変化をもたらします。デジタル時代の変化に対応したビジネスを戦略的に進める企業が市場を制するものと考えます。かつてのベトナム戦争に学べるものは多いような気がします。

 

2020年12月8日火曜日

セキュリティ対策

 急速なキャッシュレス経済が進行する中、ネット上のセキュリティに対する消費者の不安心理は払拭されているとは言えないのが現状です。ネット上の便利さの裏には犯罪の影も存在しますので注意が必要です。気を付けていれば送られてくる詐欺まがいのメールを無視できますが、慣れないと危うく危険に接することになりますので、周囲にも注意の喚起が必要です。

一つ改善してほしいのは金融機関の暗証番号です。昨今のオレオレ詐欺事件の多発状況を見ても4桁の暗証番号だけで預貯金の引き出しができるのは危険以外何物でもない気がします。高齢者が仮に騙されても簡単に預貯金が引き出せないような複雑なセキュリティを、預金者保護のためにも早期に考案して装備すべきだと思います。

今後、店舗縮小による相談窓口も限られてくると思いますので、詐欺事件の犯罪を減らすためにも消費者向けに厳重なセキュリティ対策が施されるべきです。電子化が進められることは時代の進歩で避けられませんが、高齢者向けに既存の店舗でデジタル教育も必要ではないかと思います。

今後、デジタル化とともに金融犯罪は減ることはなく、便利さの上に寧ろ知能犯が後を絶たないことが考えられます。これまでにない防犯対策が必要ではないでしょうか。 4桁の暗証番号の入力のみの現状は早期に改めて頂きたいものです。事件にイタチごっこの対応ではなく、先取りの改善が必要とされます。


2020年12月7日月曜日

冤罪

 かつて米国のテレビドラマで、往年の名優デビッド・ジャンセン主演の「逃亡者」という番組にくぎ付けになったことがあります。無実の罪を着せられた被疑者が、警察の捜査の目をうまく潜り抜けて土壇場でギリギリに逃げまわるシーンなのですが、昨日、一昨日の二夜連続で放映されたテレビ朝日の開局60周年記念番組「逃亡者」も似たようなもので、米国の名作をモデルに制作されたらしく大変見応えがありました。

こんな話をしても世代間でドラマの内容にも好みが違いますので、実際に同感してくださる方は少ないと思いますが、私としては久々に居眠りもせず土日の夜は最後までテレビドラマを楽しみました。過去に無実の罪を着せられた人は少なくないと思います。免田元死刑囚が長年にわたり無実を訴えて、高齢になられてから再審請求が通り無実(冤罪)となりましたが、先週93歳でしたかニュースでお亡くなりになられたことを知りました。

視聴者も、もし自分や家族が無実の罪に着せられたらという思いと、逃亡者が真犯人が見つかる前に捕まらないことを祈りながら、テレビドラマと言えども心臓がドキドキしながら迫真のドラマを観続けるわけです。最近は様々なサスペンスドラマも増えましたが、同じようなストーリーばかりで正直なところ飽きがきていました。最近、毎週放映されているコロンボ刑事もすべて過去に観た作品ばかりですが時々時間つぶしに観ています。

2020年12月4日金曜日

犯罪

 昨日はどうしてなのか、ブログも日記も忘れていました。一日中多忙でもなかったのですが、時々、日記も付け忘れて後で気がつくことがあります。では、昨日分のブログをついでに書きたいと思います。

インターネットの普及と監視カメラの活用で犯罪が頻繁にニュースなどで報道されますが、根底には視聴率を競う各放送局の思惑もあるのでしょう。しかし、実際の犯罪は昭和の頃より治安が改善して減少しているはずです。

かつてはネット犯罪はなくてもリアルの詐欺や横領事件は多かったと思います。監視カメラなどないので、犯人の検挙も難しく、一方的な冤罪もあり得たわけです。監視カメラの普及で犯罪防止効果は抜群だと感じます。

ただ近年が昭和の古い時代と違うのは、僅かな金銭に伴う犯罪が多発していることだと思います。つまり、世の中がすべてお金に支配されているからではないでしょうか。もっと人間的な幸せを育む家庭環境や地域との繋がりが必要だと思います。



中国

欧米諸国がコロナ感染により経済が縮小する中で、中国が一人勝ちで成長を続けています。おそらく、この勢いだと10年もしないうちに中国が米国を抜いて世界一の経済大国になる可能性があります。米国の4倍以上の人口を抱える中国ですから、いずれは米国を経済力でも軍事力でも上回ることが考えられます。大国同士の米中が軍事的に衝突することはないと思いますが、経済戦争は続くと思います。

日本の政治や経済の舵取りが将来の課題ですが、国土や人口では負けますが、大国が見習うべき節度ある政治や経済活動を取ることが必要だと思います。幸いにも日本は国家の分断が存在しません。中国も共産党が政治を支配し、民主主義が根付かない難しさがありますし、米国も今回の大統領選挙であらわになったように国民的分断が見られます。

他国を占領しないし、平和主義を貫いてきた日本は海外からも認められていると思います。やや日本人が内向き思考だという意見もありますが、海外からの人材も積極的に受け入れてダイバーシティを強力に進めていくことが重要だと思います。英語もおぼつかない私自身も、韓国語とまでは無理ですが、中国語に最近は関心を示しています。中国語は必須の世の中になっていくでしょう。

中国には10年以上前より3度訪問していますが、経済成長を遂げての発展の度合いには驚くばかりです。実際に訪問して感じましたが、日本が意識しているほど中国人の対日感情は悪くなく、良いという印象を抱きました。対立しているのは日中とも一部のナショナリストのみと思われます。個人的には隣国の中国ともっと仲良く付き合っていくべきだというのが私の考えです。

2020年12月2日水曜日

個人情報

時代はビッグデータを活用して如何にして次世代のビジネス変革に活かすかが問われていますが、一方では個人情報保護法に抵触しないようにデータの活用が制限されています。DXを進めるにおいて、業種によっては様々な個人情報を必要とする場合が考えられます。特に医療業界において先端医療を推進する場合には、大量の機微な情報を取り扱うことになりますので、個人情報保護法により厳しい制約が伴います。

個人情報保護法が成立して、漸く個人の情報が厳格に守られるようになりましたが、法律の施行以前は個人の情報を営利目的で売り買いすることが普通で、悪用されても法律的には放置状態でした。現在は個人情報の漏洩に対して厳しい罰則が科されるようになり、犯罪防止にも大変寄与していると考えます。

しかし一方で、医療業界において個人情報を今後どのように活用するかは、先進医療を進めるうえで大変重要な国家的課題だと思われます。医療を含めた国の社会保障費も国家財政を圧迫しており、疾病の早期発見や未病を促進するためにも様々な個人の医療情報を活用する手段は避けられないところです。

本来は個人情報保護法は個人情報の悪用を厳重に取り締まるために施行された法律だと思いますが、情報漏洩に対する人間の認識の甘さが、一方では閉鎖社会をもたらした面が無きにしも非ずというところではないでしょうか。 法律を守るとともに情報の扱い方も法的に更に整備されるべきだと思います。

2020年12月1日火曜日

議論

議論というとお互いの対立みたいに勘違いする人がいます。確かに私も学生の頃は深夜まで政治論争をしていた事もありますが、社会人になると仕事上での議論となるので、学生の頃より遥かに冷静に人の意見を聴きながら議論ができるようになります。

技術系の会社では直線的な思考がもとで議論が組み合わないことがありますが、そこには文系的な柔軟性が求められます。本日は某大学のオンライン・テクノモールと称してのイベントに参加して様々な専門の先生の話を聴きました。

最後に特定の先生方の研究室に入室して意見交換の後、また再結集して先生方や産業界の人と意見交換をしました。某大学は学部の壁が他大学と違って無い風土の特徴があるようで、専門の違う先生方がお互いの意見を尊重する姿勢には大変感心しました。

これからはオンラインでも双方向の積極的な議論に慣れることが大切だと思われました。産学連携やイノベーションなどを通して、実際の実用化に至るには課題が山積しています。本日も医療における個人情報に関する意見が多数出ましたが、皆で未来志向を持って議論を進めることが重要となります。 

2020年11月30日月曜日

結婚

 日本国憲法第24条に「婚姻は、両性の合意によってのみに基づいて成立し、・・・」とありますが、離婚も結婚と同じで双方の合意がなければ成立しないことと同じ意味だと思います。

よく結婚は「見合いですか、恋愛ですか」と過去には一般的に聞かれることがありましたが、どちらにしても双方の合意がなければ婚姻届けも受理されないので成立しません。

今でも「〇〇家と△△家のご結婚」として結婚披露宴でよく紹介されますが、婚姻後は双方の両家は親戚関係としてお付き合いせざるを得ない関係となります。

現代社会に生きる私たちは、核家族化も普通となり自分たちの家庭を優先して、親戚付き合いはかつてほど無理強いもしないし、厳格ではないのが現実です。

しかし皇族の結婚となると、一般人と違って両家や行政上にも関係してくるので難しい面もあるのでしょう。 子どもの幸せを願わない親はいませんが、結婚して仲よく暮らすことが本人たちも親もすべてが望むことです。

憲法の条文の「・・・夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない」という後半の文面を読んでみて、改めて勉強になりました。

2020年11月27日金曜日

朝ドラ

コロナ禍の中で毎日楽しみにしていた朝ドラ「エール」が終了となります。昨年は「なつぞら」も最後まで楽しませていただきました。私自身、近年は漸く朝ドラに嵌る精神的余裕が持てるようになりました。

昨日が実質的な最期の場面だったようですが、コロナに感染して惜しくも亡くなられた志村けん(作曲家・山田耕作のモデル)さんがリバイバルで登場されていました。NHKにおける最後の配慮ではなかったのかと私なりに感じた次第です。

歴史上の人物を朝ドラを通して拝見できるノンフィクションの物語も楽しみです。コロナ禍による巣ごもりで、家庭でもライブ配信やネットフリックスなどの動画配信も普通になりましたが、私自身はNHKのBSプレミアムを中心に録画で見る時間が一番の楽しみです。

朝ドラの「エール」も録画を毎晩観てきましたが、次回作も大河ドラマ同様に歴史物で面白そうです。世代間で観る作品も違いますが、夜など騒々しい番組は疲れるので控えるようにしています。 それと最近はラジオ番組も毎日のように聴いていますが、想像が膨らむのでラジオもいいですね。

2020年11月26日木曜日

イノベーション

イノベーションをテーマに大企業の人たちが連日議論していますが、社内でベンチャーを立ち上げるのは容易なことではないと思います。イノベーションのジレンマはどうしても大組織では起こり得るものです。

一方、小企業ではイノベーションを起こすための様々な資産的ゆとりがないので、ベンチャービジネスが起きにくい面があります。

重要なポイントは企業の垣根を越えて、若い世代が盛んに交流する機会を増やして、新たな起業をシニア世代が後押し、成功に導くことではないかと考えます。

しかし、コロナ禍で世の中が急変する中で減少していく労働力を背景に日本社会を維持していくには、新たな発想で新市場を作り出していかなければならないと思います。

そのためには大企業から多くの人材が流動しなければ、既存の枠組みでは保守的なためにイノベーションは起きないし機能しないはずです。

今の日本には若者に成長をアドバイスしようとする人は年々増えていますが、自らリスクを取って起業する人はまだまだ足りないように思われます。

失敗しても復元を目指していくことで、新たなチャレンジの道を歓迎する企業社会ができることを切に希望します。


 

2020年11月25日水曜日

違い

 人は誰でも自分自身の事が分からないので、人生の中でどのように自分の弱点を補えばよいか困難を要します。長年にわたり妻と生活している私自身も、自分自身の弱点は家庭生活が唯一の鏡となって様々な事に気づかされます。

結婚して40数年になりますが、未だに家庭生活の中で一度も妻から褒め言葉を言われたことはありません。褒めたら私が調子に乗って有頂天になることが、かえって本人にマイナスだと妻自身が分かっているのでしょう。

しかし自分の事をさておいても、自分の子どもや他人はできるだけ褒めなければいけないと思います。このことは会社経営においても大変重要です。社員に対しても時々注意することは必要ですが、できるだけ褒めて育てる方が弱点も補われるような気がします。

先日はNHKテレビで実話をもとにした「引きこもり」のドラマを観ましたが、父親の在り方を理解しないために子どもの芽を摘んでしまう例が、世の中の家庭に絶えない現実があることも感じさせられました。

家庭も社員も同じで、決して兄妹や他の社員と比較しないで、本人自身と常に向き合うことが教育上も大切です。皆一人一人性格も異なるし、それぞれ特徴を持ち、人と違う面を持っているからです。

大事なことは、其々の違いを尊重することではないでしょうか。夫婦でもお互いに違いがあるから、補い合いながら家庭が成り立っているように思います。会社も違った人財がいるからバランスが取れて経営が成り立っているのです。

 

2020年11月24日火曜日

三島文学

 今、静かな三島由紀夫の作品ブームであることを知りました。恥ずかしながら私自身も若い頃はノンポリ学生のひとりに過ぎなかったので、当時ノーベル賞候補として注目された三島作品も難しそうで目に触れることもなかったのです。

このブームの原因をどうしても掴みたかったので、再び三島由紀夫の生い立ちからのドキュメンタリーを拝見したところ、若い頃に全く理解できなかった謎を漸く三島作品の中に見出すことができました。

当時は単に右翼思想を持った人物で、行きついた先が「楯の会」での決死だったのかと思っていました。しかし実際は様々な内面的理由が存在することが小説を通して表現され、自分の肉体改造によって心身ともに思想的行動が形成されたものだと思います。

素人ながら思うに、川端文学は誰にでも受け入れやすい内容であるのに、三島文学は一部のファン層に根強く浸透した作品なのでしょう。今の若い世代で静かな三島作品ブームが起きているのは、現在の世相を反省しているように理解できます。

まだ書籍は手に入れていませんが、現代の若い方たちの心情を理解するために、未だに名作と言わている三島作品をこの機会にじっくり読んでみたいと考えています。もし三島文学のファンの方がいらっしゃれば、ご感想を是非お聞きしたいと希望しています。

2020年11月20日金曜日

バラ見物

 10月31日(土)久しぶりに鎌倉文学館へ庭園のバラを夫婦で見物に行ってきました。家内のお目当てはバラですが、私は文学館でちょうど開催してた川端康成作品の展示会に興味がありました。他にも鎌倉にゆかりのある作家の生の原稿が展示されていますので、時間つぶしには見物し甲斐があります。

鎌倉市民は無料だそうですが、入場料も安いのでお勧めの場所です。名作がどのような時に生まれるのか、文学的センスのない私には理解しようもありませんが、昨今の日本の女流作家の作品は海外でも翻訳本が評価されており注目に値します。

現地でのバラですが、もう最後の見納めという感じがしました。今年も夏場はほとんど外出できない中、文学館の秋の庭園のバラを鑑賞できただけでも良かったと思います。高台で海も一望できるし、作家に扮してベランダでくつろぐのもいいです。

今週末は山下公園の紅葉見物を予定していますが、紅葉のシーズンも11月一杯で終わりではないでしょうか。コロナ禍で自宅での巣ごもり生活が続いていますが、晴れた天気の日には外へ出て季節の移り変わりに触れるのも健康的だと思います。

今年は海外渡航も不可能でしたが、国内のGoToトラベル利用に際しても、くれぐれもコロナ感染には十分配慮しなければならないところです。残り少ない2020年の日々を一日一日大切にしつつ、無事に年末を迎えたいものです。

2020年11月19日木曜日

コロナ禍

 新型コロナの感染者数がまた急に増えてきました。このウイルスは感染のスピードが速いのと広範囲に広がるところに特徴があるようです。

感染拡大の予防と経済の循環を同時に図らなければならないのが現実ですが、「二兎追うものは一兎も得ず」の諺通り極めて難しい選択でもあります。

中国のように都市封鎖と感染病棟の早期建設など、対応が早ければ収束も早くなり、経済活動も早められ、経済の落ち込みを最低限に抑えられます。

政府や自治体による綱渡りの政策の攻防が、今後もしばらく継続するものと考えられます。今後、数か月間は大変な状況にならないことを祈るばかりです。

2020年11月18日水曜日

時間の過ごし方

 テレワークの急速な普及で、私自身もセミナーのために会場へ出かけることも無くなりました。しかしスケジュールが重なることが多く、3件のセミナーを同時にLIVE配信の内容を吟味しながら視聴することもあります。

これまでの会場のセミナーでは重複したスケジュールを選択することなど不可能でした。折角、セミナーに聴きに会場へ出かけても、期待していた内容ではなくて不完全燃焼で時間を費やして終わることも多々ありました。

社内や社外の業務も重なることが多く、時々LIVEを聞き逃してしまうこともありますが、登録しておくと再配信メールが届くこともあります。ニューノーマルで時間を効率的に活用することができるようになったのもテレワークのお陰です。

ウィークデーも家内と過ごす時間も増えて、互いに好きなテレビ番組を一緒に楽しむことも可能となりました。これまでは朝から晩まで日々の余裕時間がなくて、会社へ出社することが目的のような毎日でしたが、自由な働き方ができる時代に漸く変わってきました。

仕事の生産性や評価を今後どのように測るか、これからの人事制度も大きく変わっていくことでしょう。コロナ禍を糧にして、余剰時間を新規事業に繋げることができれば良いかと思います。自己啓発にどう時間を活かすかが、個人の能力差にも影響してくると思います。

2020年11月17日火曜日

潔さ

米国のトランプ大統領が「敗北を認めない」ことが話題となっています。不正を主張すればキリがないし、コロナ禍の中でも結果的に大差で敗北したことは、それだけ政権の継続を危惧する国民の存在が大多数だったのだと思います。私は敗北を認めないトランプ大統領のことで、戦前・戦中の我が国のことを思い浮かべました。

戦時中の日本陸軍総司令部も戦争継続の強硬な姿勢を崩さず敗北をなかなか認めなかったが為に、天皇陛下によるポツダム宣言の受託が遅れたと言われています。日本全国が火の海になっても国民総動員で戦い続けようとしていた当時の軍部には理解しがたい面はありますが、それが戦争だと思うのです。

早めに潔く敗北を認めれば国民の被害も最低限に回避することができますが、当事者が仕掛けた戦争では最後まで敗北は認めたくないので戦い続けようとするのです。自分よがりだと言われてもリーダーはまったく気にしないので、周囲の対応は割れて収拾が大変困難となります。

企業社会やスポーツの世界では白黒がはっきりしますので、潔く負けを認めるのが普通で、その方が寧ろ人間的に好感を持たれます。しかし戦争は勝敗が見えても最後まで戦おうとしますので、お互いに多大な犠牲を被ることになります。

戦争経験者が皆「戦争だけはしないように」と遺言のごとく、戦後世代に語り掛け続けてきたことを我々は何度でも深く肝に銘じるべきです。結果的に米国による原爆の投下が戦争終結に至った要因だと言われていますが、潔く敗北を認め多大な犠牲を回避するべきです。

 

2020年11月16日月曜日

次代の基幹産業は?

 子どもの頃の日本経済成長の時代には「鉄は国家なり」と言われ、青春時代も鉄鋼業を始め造船業など重厚長大産業が基幹産業として、広く経済界に君臨して日本経済を牽引していました。

現在は見る影もなく、基幹産業と言われるのは主に自動車産業です。しかし10年、20年後にはEVが世界中に流行ると、内燃機関からなる現在の自動車はコモディティ化して、市場競争で価格も5分のI程度となることでしょう。

豊田章男社長がトヨタはモビリティ企業になると言っても、社内の保守勢力は現状が良いので実感が湧かないようです。つまり儲かっていると、高給な現状に甘んじて将来の危機感まで社員は抱かなくなるのです。

NTTとの資本提携も、自動車産業が将来は日本の基幹産業で無くなる可能性があることへの危機感があるからです。業績が良いうちに社員の意識改革をしなければ将来は雇用も維持できないし、会社も生き残れないだろうと巨大企業の経営者さえも危機感を抱いているのです。

すべての産業に同じことが言えることを水面下で感じさせつつあるのが、世界中に多大な影響を与えてきている新型コロナの旋風ではないでしょうか。絶えず変わらなければ企業も働く人も企業で存在ができなくなる時代へ着実に進むだろうと考える次第です。




2020年11月13日金曜日

カレンダー配り

 毎年、この時期になると来年のカレンダーをどうするかという話になります。弊社はもう何年も前から世界遺産の卓上カレンダーを作ってお客様へ配っています。これが意外とお客様に評判が良くて年末になるとあっという間に在庫が無くなってしまいます。折角、作られたカレンダーも使われなくてゴミになるものも多いです。

逆にお取引先からのカレンダーも毎年期待しているのですが、会社によっては事情により作らなくなったという話も聴かされます。会社における広告の仕方も色々ありますが、デジタルにはないカレンダーを捲(めく)ることで月日の経過を心に感じ取るものです。カレンダーを配るという年末の商習慣は時代が変わっても無くならないと思います。

今年は新型コロナの影響で営業活動もままならない状況ですが、一年の締めくくりとして挨拶代わりにカレンダーを持参するのも顧客営業として効果的ではないでしょうか。年末くらいは一年の節目なのでビジネスでお客様先に顔を出して、久しく笑顔を見せるのも良い方法だと考えます。お客様あっての商売ですから、常に感謝の気持ちを忘れない事が大切です。 

2020年11月12日木曜日

時代の潮流

 米大統領選挙が終わり不安定な国情にも安心感が出たのか、NYダウも上げムードで、日経平均にも好影響をもたらしているように思われます。株式市場は半年先を見ていると言われますが、新政権がスタートすると米国民の感情も落ち着きを取り戻し、経済的にも不透明感が払しょくされるのではないかと考えます。

世界的なコロナ禍で、早急なワクチンの開発や予防対策が世界的に新たな需要を生み出しているとともに、日本国内は新政権に変わってDXに対する急激な進展が期待されているところです。残念ながら新型コロナはこれまでの経済を総崩れさせた一面がありますが、新しい時代の潮流が必ず経済を押し上げるものと確信しています。

ナショナリズムや国内政治の分断は国際的にもマイナスに影響し、様々な紛争の種をまき散らすことにもなりかねません。これまで国際協調の重要性が放置されてきたようにも思います。来年はもっとつじつまの合う国際情勢になることを期待するとともに、一国で解決できない問題も、国連が中心となって速やかな秩序安定に機能が果たされることを期待します。

在宅勤務で、コロナ以前には考えられないような大量の情報をオンラインで得られるようになりました。アフターコロナになればリアルのコミュニケーションと融合して、より効率的な事業の展開が進むのではないかと予想します。おそらく株式市場も新しい経済の幕開けが到来することを先読みしているのではないでしょうか。

我々も来る時代の潮流に向けて頭脳を切り替えなければなりません。


2020年11月11日水曜日

良い番組

 最近、NHKのBSプレミアムを観る機会が増えています。というよりも、録画したいほど素晴らしい番組の殆どがBSプレミアムで放送されるからです。

先日、久方ぶりに近代歴史を辿った「映像の世紀」という、かつて虜になったほど好んだ番組が再放送されていましたので大変満足感を得ました。

「映像の世紀」で毎回ナレーターをされていた山根基世さんの音声は視聴者の心拍を感じるほどピッタリ合っていたことを記憶しています。

夫婦2人になると大体観るテレビ番組も違いますが、これまで放送された素晴らしい番組は多々ありますので、これからも何度も再放送を希望したいものです。

2020年11月10日火曜日

関取

 子どもの頃から大相撲はよくテレビで観ていました。大人になってからも場所ごとの関取の勝敗や番付には関心がありました。一番好きだった関取は、後にも前にも既に故人ですが元横綱大鵬関です。

娘婿の弟子は不祥事で角界を追われましたが、いずれお孫さんが幕内に登場することが何より楽しみです。最近は横綱の休場が多く、大関以下で優勝争いをする場所も多くなりました。

残念ながら横綱はモンゴル出身ばかりで、日本人力士の横綱候補は今のところ見当たりません。しかし、モンゴルと日本が大相撲で密接な関係を作っていることは、アジア外交を強化する上でも意味があると思います。

元大関の照ノ富士が膝の怪我で一時幕下まで落ちましたが、また這い上がって上位に上りつつあります。地道な目標を重ねることの大切さを照ノ富士からも学ばせられます。

近年、遅ればせながら急に自信を付けて今場所から新大関になった正代関も、熊本出身力士としては栃光以来、半世紀ぶりに大関となった方です。

在宅勤務になって、時々相撲中継の結果が気になるような時間的生活空間が出てきたように思われます。しかし今でも大鵬関は私の子どもの頃の記憶に残る唯一の力士です。

相撲の話題を話せる人は周囲にいないので、本日は自由なブログに取り上げた次第です。

2020年11月9日月曜日

新聞休刊日

今日は新聞休刊日です。朝刊が無いと朝の楽しみも減りますが、今では贅沢で勝手な思いかもしれません。 かつて私が学生時代に新聞配達していた頃には「新聞休刊日」は年間で1月2日の朝刊だけだったように思いますし、新聞配達員の外泊はほとんど無理でした。

最近は頻繁に「新聞休刊日」が設けられるようになり、前日の夕刊が終われば24時間が自由に使えるので1泊りも可能です。学生時代に1泊まりの小旅行も合宿にも参加できなかったのは今でも残念な思いがします。

社会人になっても当時は休みも少ない時代で、月に2日休めるくらいでした。現在は新聞の休刊日も増えましたし、社会人になってからの祝日も多くなりましたので、日本も欧米のように素晴らしい社会になったと感じています。

最近の若い方は新聞も購読しなければ、テレビもあまり観ないと聴いています。ニュースも情報もスマホで入手できるので便利になりましたが、活字を読む習慣も減っているのではないでしょうか。

我が家では今まで新聞の購読を欠かしたことはありませんが、最近は勧誘員の方の顧客維持の営業も大変ではないかと想像します。米国ではペーパー印刷の新聞社まで倒産する時代ですが、日本はまだシニア世代によって新聞の購読数は維持されているようです。

いずれシニア世代がいなくなると、米国のようにペーパーの新聞も激減するのではないでしょうか。地方から上京して新聞奨学生制度で進学できた時代も、今は制度として無いのかもしれません。休みは無くても当時の多くの苦学生には有難かった時代でした。

2020年11月6日金曜日

予測

新型コロナ禍でGDPが全体で減少しているのも関わらず、公的支援のもとに国民には悲壮感は少なく、金融市場は金余り状態で、日米共に行き先の無い資金が株式市場に流れているのが現状だと思います。金融バブルが弾けたわけでもなく、不動産市場も順調に動いているようです。

弊社の向かいに面するみらとみらい地区は、すべてのエリアが建設計画の下に新しい街の姿に変わりつつあります。 テレワークでオフィス需要が減少するとも言われていますが、ビル建設もマンション建設も都心部は止まらないようです。

コロナ禍も覚悟の上で、次第に人の動きとともに経済も回り出していますので、長期的な視点で新たな資金の流れが起きてくることを期待したいものです。国際的な人の流れもオンラインの普及で、以前ほどには物理的な必要性が無くなってきているのも注目すべきです。

資金の流れも従来にはないほど大きく変わっていくことでしょう。人々の考えもコロナ前とは大きく変わり、価値観の多様化とともに働き方も一段と自由度が増すものと思われます。新たなビジネスの機会も様々な分野で発掘されるものと考えます。

キャッシュレスが浸透していけば、本格的なデジタル通貨の時代もそう遠くはないと思います。情報通信事業に携わる我々は、常にビジネスの先行きを見通す必要があります。人材流動化と共に多くの業界の再編も避けられない時代が必ず到来することでしょう。

2020年11月5日木曜日

国会中継

 普段は滅多にテレビの国会生中継を観ることはありませんが、今日はたまたま参議院予算委員会の様子を拝見しました。これも在宅勤務のお陰だと、世の中の働き方の変化に感謝しています。

これまで国会中継を目にしてきたのは、病院に通院した時に待合室でちょっと中継を眺めたり、空港の搭乗口ロビーで時間調整に目にするくらいでした。

在宅での休憩中に聴いた印象は、新政権になって、前政権には見られないような質問する議員と答弁する大臣の真剣さなやり取りに、視聴する立場としてとても新鮮味を感じたことです。

正直なところ、これまでは国会中継にあまり興味も持てませんでした。中継内容に少し耳を傾けたのも、実は議員の質問の内容が「SDGs」や「ウェルビーイング」に関してのものだったからです。

たまたま昨日、私が書いたブログのタイトルが偶然にも幸福感(ウェルビーイング)でもあり、運を引き寄せたことにびっくりしたのです。

米国では大統領選挙の結果で大変揉めていますが、日本とは国の運営にもかなりの温度差があるようです。あらためて日本の国会議員の質の高さに安心した次第です。



2020年11月4日水曜日

幸福感(ウェルビーイング)

 最近、歳なのかどうしても欲しい物が少なくなったように感じます。若い頃は欲しい物ばかりでしたが、欲しい物を手に入れてもいつまでも満足が継続することはありません。大震災やコロナ禍で形のあるものから無形のものへの人々の満足感が増えているのではないでしょうか。

これからは満足感より幸福感が人々にとって大切になるのではと考えています。自己満足では周囲も満足しなければ本当の幸福とは言えないと思うのです。弊社も考えに考えた上で、昨年より経営理念として「幸せ」をキーワードにすることにしました。

先ずは「お客様を幸せに」、そして「社員を幸せに」、最後に「社会を幸せに」と満足から幸せに、経営理念の言葉を入れ替えました。別によそ様を真似たわけではないのですが、たまたま長い経営を続けてきた思いついただけです。

40年間無事に苦難を乗り越えて生き延びてこれたのは、単なる自己満足の追求のみではなく、すべての幸せを追い求めてきたからではないかと思ったのです。公私ともに何とか今日までこれたのは様々なステークホルダーのお陰です。

感謝の気持ちをどのように表現していくかが、これから会社に課された永遠の使命ではないかと思う次第です。如何にして皆様のご期待に応えるかが大切なことだと考えています。今後とも皆様方のご指導、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

これからも無形の幸せを追求して、三方良しの精神で、経営面でも幸福感を広く提供して参りたいと思います。

 

2020年11月2日月曜日

負けず嫌い

 私自身、小学校の時代から「負けず嫌いの性格」は高齢となっても未だに変わらないようです。家内とのちょっとした些細な言い合いの中でも、私は自分の非を認めないようなところがあるようです。元々から「負けず嫌いの性格だから」と私は言い訳をしたりするのですが、本当に治らない性分のように思われます。

高校を卒業して故郷に残るように家族からは説得されたのですが、私は大学進学のために反対を押し切って上京しました。上京したその日から新聞販売所に住み込んだので食・住には困りませんでした。大学進学に対しては新聞社から奨学金として入学金と授業料を貸与する制度があり大変助かりました。もし新聞社の奨学金制度がなければ大学進学は全く不可能でした。

当時もサラリーマンの家庭環境で経済的に恵まれた学生が大多数だったと思いますが、ハングリー精神のある地方から来た若者も少なくなかった時代でもありました。今でも消えない負けず嫌いの性格は、裏を返せば「人に負けたくない」というハングリー精神の塊が未だに消えないようなものではないかと思うのです。

逆に家内は比較的裕福な家庭で育ったものですから、私と対照的で、私から見ると極めてユニークな性格の存在に見えます。長年連れ添う夫婦でも、生まれ育った環境の違いで生活感は何歳になっても抜けず変わらないので不思議と言えば不思議なものです。

なぜ本日はこの話題を取り上げたかと申しますと、コロナ禍によるアルバイトの収入減で学業の継続が難しい学生が増えているので、大学側も将来の返済を認めて、奨学金として学費を支給しようという考えがあるという記事を拝見し、日本も随分いい時代になったと感じた次第です。

2020年10月30日金曜日

デザイン思考

 日本人はデザインセンスが世界で一番あると言われているそうですが、日本人にインタビューすると自分にはセンスがないと思っている人が大多数のようです。謙虚なのか自信がないのか、おそらく自分自身を人前でアピールすることが苦手なのではないでしょうか。

これは日本の学校教育や家庭教育に問題があるような気がします。古来、恥の文化があるからだと思います。やはり小・中学校時代から、誰にでも自分をアピールする習慣を身に付けさせることが大事なのだと思います。

デザインセンスを身に付けるためにも、義務教育の中で芸術や文化に幼少時から触れる機会を教育環境の中で与えて上げなければ、子どもの潜在能力を発掘するのは難しいと思います。私自身も子どもの頃はデザインを描くことに大変興味がありましたが、いつしか埋没したようです。

ITは見えないモノづくりですが、見えないアイデアやインスピレーションの能力を育むには、子どもの頃から右脳を刺激するき教育的な導きが必要ではないかと考えます。詰め込み教育も必要ですが、もっと自分であらゆる事象を考える力と自己主張する力を継続的に育てなければならないと思うのです。

本日、たまたまデザイン思考の講習会へセンスのない頭脳で参加したのですが、ワークシートの作成など実習があり、最年長の参加ながら自らのアウトプットの脆弱さを実感させられた次第です。これからでもボケ防止に少しは右脳を鍛えなければなりません。

 

2020年10月29日木曜日

お天気病

今日やはり台風19号が発生したようです。と言いますのも、気圧による体の異変で社内でも日々悩んでいる人が多いのですが、原因不明で中々解明できず、医療機関の診察を受けたりして悩んでいる人が多いのです。周囲がその事を理解してあげることがとても大事です。

しかし大体は気圧の変化が原因となっているようです。いわゆる医療の世界でも最近話題になっている「お天気病」です。私自身は気圧の変化に鈍感なので日々の体調の変化にも気が付かないのですが、妻からはずっと以前から気圧のことを何度も口説く教えられてきました。

昨日も妻は体調が優れなかったようですが、案の定、先ほど太平洋南海上に台風19号が発生したというTVニュースが流れたので納得したようです。社員の中にも勤怠連絡で体調を崩しているという報告がありましたが、原因は台風が発生する事前の気圧の変化によるものだと思います。

今日テレワークで在宅勤務が可能となり、自宅で休養し体調を整えやすくなったことは幸いです。以前のように年中、決まった時間に通勤ラッシュを強いられるような勤務はどうなのかと思っていましたが、徐々に現状が改善されつつあります。

日本も漸くフレキシブルな時間の使い方が認められる企業社会になってきたようです。仕事以上に自分の命を大切にしなければなりません。体調不良時に無理は禁物です。周囲に遠慮せずに、どうか自分の体は自分で守るようにしてください。

2020年10月28日水曜日

ピンチはチャンス

 政府の発表では戦後最悪の経済状況だと言っていますが、平成初期のバブル崩壊が一番、日本経済にとっては深刻だったのではないでしょうか。土地と株価が異常なほど急騰し、金融引き締めがバブル崩壊を招き、長期的な低成長時代へ突入したのです。

しかし、この最大のピンチがあったからこそ、会社を一から真面目に作り直すことができました。一方、ITの波がマイクロソフトの台頭で加速されて新たな顧客市場を作り出しました。ITバブルの崩壊も異常なほどの市場の過熱がもたらし、安易な経営が見直されました。

リーマンショックも米国サブプライムローンの破綻で経済を悪化させましたが、私たちは独自の技術力の必要性に目覚めさせられました。しかし、この間、日本は円高・株安で海外へ工場は出ていき、遂には国際競争力まで失っていきました。

そして今回の新型コロナ禍で、デジタル化の遅れにやっと政府が気が付きました。今は厳しい経済ですが、ソフトウェアに対する重要性がIT業界を後押しするとともに、日本経済全体を牽引する力になればと期待する次第です。

日本企業が再び競争力を有するには、あらゆる分野でデジタル化を駆使して、海外からも若い人材を呼び込み、トータルで労働生産性を上げていくしか道はないと思うのです。最大のピンチだからこそチャンスだと信じて社会を変革するべきです。

2020年10月27日火曜日

生産性運動

 昨日から今日まで、生産性運動の65周年記念大会というイベントに参加しました。近年、日本企業の生産性と付加価値の低下が国際競争力において大きな課題となっており、その意味でも今回の催しは貴重な機会でした。

国際競争力の低下を招いた原因は、デジタル化とICTへの対応の遅れもありますが、総じて解釈すると、日本においては世界市場に挑むベンチャー精神がバブル崩壊以降、長期にわたり内向き志向で閉ざされてきたことによるものとの結論です。

国家財政の脆弱性と少子高齢化が加速する中で、どのような理念とビジョンで産業界が生産性向上と付加価値を見出していくか、まさに経営者のリーダーシップと経営幹部の行動力が問われています。

今回、主催者による2日間にわたるライブ配信を視聴しましたが、産業界から大学まで、各界を代表する有識者の登壇による中身の濃いプレゼンはとても示唆に富んでおり、今後の会社経営に大変参考となりました。

2020年10月26日月曜日

民主主義

民主主義か非民主主義かと、政治思想として国家を比較するのは非常に難しいと思います。 共産主義ならば党の政治思想に政治は委ねられますが、議会制民主主義の場合は国民の代表である政治家が直接選挙によって選ばれ、国民に代わって政治を司ります。

日本の場合は英国と同じ議会制民主主義国家ですが、大統領制の国は少し違いがあります。自国第一主義でも国内政治が国民の選挙によって選ばれた政治家であれば民主主義政治とも言えます。勘違いしやすいのはポピュリズムを民主主義と混同しないことだと思います。

ポピュリズムの台頭で無政府状態に陥って、国家統制の取れなかった国も多々ありました。民主化はとても重要ですが、何でも自由というわけには行かず、法規制に則った行動が必要となります。

会社に置き換えてみますと、何でも自由だと会社の経営は成り立たないので、労働法を遵守した就業規則や会社の規程というものがあるのです。国家にも憲法があり、その下に各種法律があります。

民主主義とは、国民の選挙で選ばれた政治家が国民の代表として政治を行うことをいうのだと私は思います。権力者の自由自在に政治が行われるのを非民主主義というのではないでしょうか。

国によって事情は違いますので、端的に国家間を比較するのは難しいと考えます。

2020年10月23日金曜日

オフィス

 新型コロナでIT技術者におけるオフィスという概念が大きく変わりました。弊社も4月の緊急事態宣言以降は社員の9割近くが在宅勤務となり、10月現在もその状況は続いています。おそらくワクチンが行きわたるまでの向こう2年は現在のテレワークの状況が継続するものと見ています。

本来、IT技術者が一か所に席を並べて仕事をする光景は、生産性が落ちるので欧米のIT先進国などにはありません。予想もしなかったコロナ禍は日本のIT業界の働き方まで変えてしまいました。本来、ITの仕事は過去の時代から、国境もない中で進められ、場所を問わず、ボーダレスで行われてきました。

多くの会社の技術者が開発に加わりますが、創るもの(アウトプット)は個々人で違うので、最終的に成果物を取りまとめればいいだけです。芸術家の仕事と同じでオフィスの場所はどこでも構わないわけです。寧ろ、往復の通勤時間などを仕事に使った方が効率的です。

コロナ前は他の業界と同じような感覚で仕事をしていたので、誰も時間の無駄に気づかなかったのでしょう。打ち合わせも会議もオンラインで、資料もペーパレス化が一気に当たり前となりました。

欧米に比べてホワイトカラーの生産性が低いと以前から言われ続けてきましたが、これからは生産性も欧米並みに徐々に高くなっていくことでしょう。日本は自ら変わることには時を要しますが、外からの影響で変化を余儀なくされれば物事が進みだす傾向があります。

コロナ禍のピンチをチャンスに、政治・経済が生まれ変わることを期待したいものです。

2020年10月22日木曜日

人生の勝利

 いつも思うことですが、米国の富裕層と貧困層の所得格差は莫大ですが、所得増税でもっと中間層を増やして格差を縮めるような政策はあまり聞こえてきません。貧富の格差に関しては中国も米国と似たような形態なのかもしれませんが、日本は憲法で最低限度の生活の保障をうたっているように、両国に比べればまだましのようにも思われます。

「世界一貧しい大統領」として知られた、南米ウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領がコロナ感染を危惧して政界を引退するという新聞記事を見かけました。これまで元大統領に関する記事を読むたびに、政治家の在り方や人生哲学が問われているような気がいたします。

バイデンが勝つかトランプが逆転するかと言われている米国次期大統領選挙も間近ですが、毎回大統領候補者として名前が挙がる、サンダースのような極端な左派系の大統領が登場しない限り、分断された今のアメリカ社会は今後も変わらないような気がいたします。

ムヒカ元大統領が言う、「人生の勝利とは、金を稼ぐことではない。倒れても、何度も立ち上がりやり直すことだ」という言葉は、すべてを失くした敗戦後の日本と日本人の復活した姿にも同様のことが言えます。人間にとって本当の喜びとは、元大統領の言葉に隠れているのではないでしょうか。

2020年10月21日水曜日

バランス

知人に外資系のコンサルティング会社に勤めている人がいますが、今日現在でもテレワークで業務中で、全くオフィスや顧客に行くことがなくなったと話していました。それでも普通に仕事が回るようになってきたのです。まさにパンデミックの状態にも対応できる仕事空間が大手企業を中心に出来つつあるという事です。

今後、自然災害やパンデミックが発生した場合でも、政治や経済の機能を極度に止めないような世の中の仕組みや働き方が必ず必要となります。アフターコロナで元の業態へ戻ると期待するより、ビジネス的にはこれからの社会変化を先取りした方が良いと思います。

幸いにも新政権の誕生で、今後あらゆる分野で各種の規制改革が徐々に取り払われていくと、新規事業の下で新たな雇用の場も出現してくることが予想されます。私たちICT業界の仕事は来るべきデジタル社会において、新しい産業の下支えになる仕組みを提供することです。

コロナ禍で多くの産業界が業績に苦しんでいるのが現状ですが、一方では好調な産業界もありますので、窮地に陥った時期にも国家経済がバランスよく機能するような、未来志向で柔軟性のある産業基盤を有した国づくりが必要ではないかと考える次第です。

2020年10月20日火曜日

資産価値

 日本はDXの波に乗り遅れた感がありますが、今世界的に資産価値を評価する基準が変わりつつあります。従来のBSにはない資産価値をどのように評価するかが重要となっています。考えてみても、BSに計上している資産にどれほどの将来的価値があるかは明確に見えてこないので中身を理解する力が必要となります。

我々のような小さなICT企業には、資産価値といっても純資産くらいでしか評価されないのが現実です。一方、GAFA+Mや今話題の米国イーロン・マクスが率いるEV企業の時価総額が、歴史ある日本のトップ企業であるトヨタ自動車をも超えた現実をどう解釈するかは、今後のビジネス変革を占う上でも大変重要なポイントだと思うのです。

つまり、見える資産と見えない資産をどのように評価するかが今後の市場において注目されていることを、市場関係者は改めて認識し直さなければならないと考えます。未上場のICT企業の場合、資本金の裏に隠れた人的資産価値や顧客基盤価値、さらに将来の成長性はBS上には無形なので存在しません。

個々の企業の経営者の思いや経営ビジョンのような無形資産ともいえる価値を評価する時代がすぐそこに到来しているような気がします。それがリアルでは見えないデジタル社会の実像ではないでしょうか。変われない企業も変わるにはどうすれば良いのか、どの企業も生き残りをかけて取り組まなければならない重要課題だと考えます。

2020年10月19日月曜日

シニア世代

 2025年問題はいろんな場面で発言されていますが、若年労働者が年々減少していく中で、企業においてシニア層の継続的活用は大変重要なことだと思います。企業のデジタル化は急速に進化しますが、シニア世代の長年の経験と勘も必要とされます。

米国の次期大統領候補がお二人とも70代半ばであるのも、国のリーダーには長年の経験と人を動かす手腕が必要だからだと考えます。企業社会においても若い人材のモチベーションを上手く駆り立てる、長年の人生経験が必要なのだと思います。

しかし産業によっては少し違うかもしれません。年配の人によっては過去の経験に拘るばかりで、未来展望が語れない人もいるかもしれません。大事なことは年齢を感じさせないで現役世代と共に学び続ける意欲があるかどうかだと思います。

産業界には70代、80代の今もフレッシュな考えを常に抱いている人が少なくありません。もちろん頭脳と健康がバランス良く維持されていなければならないことは言うまでもありません。少子高齢化で益々増大する社会保障費を補うためにもシニア世代を社会で活用すべきです。 

2020年10月16日金曜日

DXその2

 20年間殆ど進歩していなかった日本のデジタル化が、菅新政権になって急に様相が変わり始めてきた感があります。就任早々に「デジタル庁」を設けると宣言されたことは、産業界への影響が多大だと思いますが、後は実効あるのみとも言えます。

官公庁や金融機関のDXは実際の運用までかなり年数がかかると思いますが、産業のDX推進は積極的に前に進まないと、デジタル技術を駆使した海外勢にリアル市場の現状領域まで駆逐されかねません。

DXは生産性や付加価値を上げるために数年かけて日本全体で速度を上げて取り組む課題だと思います。IT業界の在り方も変わってくると考えています。テクノロジーの変化に対応してスキルを上げることは当たり前ですが、デザイン思考のセンスを磨くことが大切になります。

最初からセンスは持ち合わせていないので、最初はとにかく徹底的にセンスのある人を真似るのです。真似ることで自分でも応用する力が付いてきます。最初からオリジナルな思考などあり得ないと思った方がいいです。

繰り返しますが、デザイン思考のようなセンスを身に付けるには、常にお客様に接して徹底的に学ぶことが大切です。真似ができるという事は、真似る能力があるという事です。著名な作家でも画家でも芸術家は皆さん最初は真似て次第に能力を磨いていくのです。

2020年10月15日木曜日

公益主義

本年初旬からのコロナ禍で、会社と働いている従業員との関係が改めて問われているように感じます。経営理念や企業理念を掲げているにも拘らず、会社の意図する行動が、働く人の心を真に捉えているのか疑問に思えたりするのです。

弊社も時代に先駆けて、会社の経営理念を一新するとともに、経営者としてのステークホルダーへのメッセージも書き換えました。何故、現在の形に変更したかと申しますと、近年、歴史ある大企業による信用失墜を招くような混乱が絶えなかったからです。

社会において何が素晴らしい経営なのかが分からなくなってきた印象を抱きました。弊社のスタンスは基本的に変わっていませんが、もっと公益性を強化しようと考えました。商売の原点に立ち返り、お客様、社員、社会を幸せにすることが、会社経営において一番重要だと明確に理念として掲げたのです。

たまたま本日は公益資本主義の理念に長年取り組んできた方からのご案内でフォーラムに参加しました。漸く日本政府も遅ればせながら、株主資本主義ではなく、公益資本主義の考え方を日本の有り方にも取り入れようという意思が示されてきたようです。

世の経営者は、私利私欲に走らず、常に三方(お客様、社員、社会)良しを座右の銘とした堅実経営を目指さなければならないと考える次第です。

2020年10月14日水曜日

趣味は仕事?

 よく人から趣味は何ですか?と聞かれることが多いのですが、正直これが私の趣味ですと言えるものはありません。何でも薄く広く好奇心で物事に興味を持つタイプのようです。いつも妻から言われるのは欲しくて買うけどあまり使わない、と言われます。以前は8ミリ映写機、8ミリカメラで撮影するのが好きな時代もありましたが、既にゴミとなり、それも今は昔です。

強いて言えば自宅でもどこにいても、じっとしているのが苦手で動き回ることが好きです。若い頃は新聞記者とか現場を取材する仕事に興味がありました。その延長なのか色んな人と会うことは今でも大好きです。刑務所の刑務官で受刑者の社会復帰を促す仕事とか、家庭裁判所の調査官になりたいと思ったこともありますし、外務省に入って海外を転々とする仕事にも憧れていました。

お堅い職場の役所や銀行で決まった仕事を延々と繰り返すタイプの人間ではなかったようです。自分に向かないと思うのは職人の仕事だと思うのです。昨日、TVで木のりんご箱を毎日作り続けている職人の方が「仕事に飽きない」と話していましたが、私ならすぐに飽きてしまいます。人は誰でも得意不得意があります。三度の食事も忘れて、時間を忘れるくらい打ち込める、なるべく飽きない仕事を見つけた方が良いと思います。

 

2020年10月13日火曜日

迷いばかり

大学は最終的に文系でしたが、高校時代は理科系の大学を目指していました。というのも、現代国語や古文、漢文は苦手科目でしたので、受験には物理と数学はⅠⅡⅢまで絞って勉強していました。しかし国立理系から国立文系へ、そして最終的には私大しか選択肢択がなくなり、政治経済か法律か迷いましたが、下宿先の先輩が読んでいる六法全書が面白そうだと思い、法学部へ進みました。

いずれ就職は教師になることを目指していましたので、大学で教職課程を選択して教員免許を取得しました。しかし卒業時は中高教員の採用が難しく、一旦就職して再び通信教育で小学校の教員免許取得を目指しました。しかし残念ながら実習課程は会社を休まねばならなく、途中で教員への道を断念しましたが、迷いばかりの進路選択を今日までして来ました。

民間企業に就職当時は、学生時代の奨学金の返済と大学の通信教育の授業料を安い給料の中で支払っていたので家計は火の車で大変でした。3年間の大学の授業料は何の役にも立ちませんでしたが、毎月の赤字は賞与で穴埋めして、妻も何とか家計の帳尻を合わせてくれていたようです。たまたま就職した建設会社は、就職難の中でとりあえず生活の安定を求めて入社した会社でしたが、とても人間関係が良く、居心地のいい会社でした。

2020年10月12日月曜日

面倒くさがり屋

 考えてみると、私は若い頃から効率ばかり考える人間(別名:面倒くさがり屋)だったような気がします。幼稚園時代には帰宅途中で精米所のおじさんに自宅まで自転車で送ってもらったり、小学生の頃は自転車通学は認められていませんでしたが、約4キロ歩いて登校するのが面倒で、途中の親戚の家まで自転車で行って、そこから1キロを歩いて登校したりしていました。

考えればキリがないのですが、社会人1、2年目の頃、上司がそろばんを使うように指導していたのをこっそり電卓を使ったり、いつも物事の効率ばかりを考える人間だったように思います。今回のようなコロナ禍におけるリモートワークとリアルを併用できる労働環境は、天から降って湧いたようで大歓迎の働き方です。

しかし会社に入って間もない若い方たちには、このようなリモートばかりの職場環境だと、コミュニケーション力が充分に養われないと思います。企業としては社員教育をどのように進めていくか、今後の重要な課題でもあります。若い頃は効率ばかりを考えないで、多少は面倒でも、リアルの場を数多く踏んだ方が将来の自分のためになると思います。

私が若い頃は職場にコンピュータもなく、今の1人分の仕事を10人くらいでこなしていたと思います。今は仕事の効率や生産性は桁違いに伸びていると思いますが、時代のスピードや変化に精神的な疲れを感じることも多いのではないでしょうか。ストレスを溜めないように、日々の仕事に工夫をこらすことが大切だと思います。

2020年10月9日金曜日

改革

 これまで会社人間の様相をしていた自分自身が、想定外のコロナ禍により普通の人間生活に毎日はめられたように感じています。在宅勤務によって、NHKの朝ドラから昼間や夕方のTVニュースや大相撲の実況中継まで、今年は多くの人が観る機会を得ることができました。近々スピードがない国会の生中継まで目に入る日常の生活を体験することになるでしょう。

働く人たちの意識がこれまでとは変わり、おそらく国民世論も投票率も今までとは違ってくることが予想されます。これまでは働いている人が昼間に国会中継など見る機会など殆どないに等しく、疲れて帰宅してテレビでちょっとニュースの断片を拝見したり、翌日の朝刊やWEBでせいぜい散見するくらいでした。

今後、出勤や在宅勤務で柔軟に時間を使うことができるようになると、日常生活にも様々なメリットが生まれると思うのです。勤労者でも国会中継を直接に拝見する時間が増えるので、政治家はこれまで以上に言動に気を配って注意するはずです。他のメディアも同様だと思います。1日24時間を柔軟に活用できることで、多くの人は人生の幅も広がるはずです。

今後、我々は日本の未来に何が必要であるかを、コロナ禍を契機に自分たちの心に、真剣に問いかけなければならないと考えます。凝り固まった個々の主義主張を通すだけでは、未来の豊かな人間社会の到来は無いと思われます。既得権を手放すことへの抵抗は、過去の歴史上において様々な改革の中でも存在しました。世の中をより良く変えていくためには、困難な道も通らなければならないと思うのです。

2020年10月8日木曜日

昔話

 皆さんは昔を振り返ることが好きですか?私は昔を振り返ったり、過去を辿ることが好きです。性格なのかもしれませんが、時間があれば昔の知人を訪ねてみたいと思うことが時々あります。大体、相手の方はそんな気持ちがない場合が多いようです。

会いたくない、思い出したくない、今を知られたくないという人の気持ちもわかります。しかし、久しぶりに会うことによって懐かしい昔の思い出を振り返ったり、お互いに想いにふけることもできます。その後の人生に何らプラスになりませんが、自己満足の気持ちに浸れます。

過去ばかり追っても仕方がないのですが、過去があったからこそ現在があると思って、いつも肯定的に捉えて感謝しています。恨みや裏切りにあっても現在の自分があればいいと思うのです。しかし他人の心を変えることはできないので、相手が会いたくないということも多々あり得ます。

妻からは昔を辿り過ぎるとよく言われますが、懐かしい気持ちは抑えられないのです。歳を取った証拠だとも言われますが、過去の話をするのが好きな性格はこれからも変わらないと思います。歴史物や近代史のあらゆる事象が好きな点とも共通しているような気がします。


2020年10月7日水曜日

オンライン交流

 テレワークが世間にだいぶ浸透してきましたが、今後のビジネスでもっと密接な対話をオンラインによって進めるべきだと感じました。たまたま本日、某大学主催のテクノロジーセミナーに参加したのですが、セミナー後のブレイクアウトセッションというオンライン交流の企画がとても有意義に感じられました。

これからはオンラインでの初対面同士での交流、名刺交換がブレイクアウトの場で積極的に行われるべきです。リアルでの営業活動は当面控えざるを得ないのが現状ですから、もっとZOOMを用いたオンラインでの人と人のやり取りを活発化した方が良いと思います。

アフターコロナで時代は大きく変わりますが、現状の日本の有り様では益々他国の後塵を拝するような気がします。これからは産学連携で意見交換をする機会をもっと増やして、この国を変えるような意気込みで、未来への提言づくりに皆が協力して尽力すべきだと考えます。

コロナ禍で日本の様々な課題が見いだされてきています。スピードを上げてデジタル化の変革エンジンを回さなければ、おそらく日本の将来はもっと厳しくなると思います。DXによる変革は官僚機構のスリム化にも繋がりますので、政治が勇断を以って分厚い壁に切り込むしかないと思われます。

2020年10月6日火曜日

金融犯罪を減らす

 キャッシュレス経済を政府が推し進める過程で、ネットを介した不正使用が発覚する事件が起きています。セキュリティの脆弱性を衝いた犯罪ですが、運営会社の対応が右往左往している現状では国民の信頼性は今一つではないかと思われます。

高齢者を狙った金銭詐欺が日常茶飯事にニュースとなっている状況下で、新しい制度へ踏み込むことへ国民が躊躇しているのも頷けます。キャッシュレスが安心安全な決済手段として、人々に信頼され認められなければ利用は広がらないはずです。

個人情報の漏洩が容易に犯罪へ繋がる可能性が絶たれない限り、心理的不安は払拭されないと思われます。思うに、現刑法の窃盗罪や横領罪の連鎖を断つためにも、刑罰をもっと重くすべきだと考えます。

監視社会を容認するわけではありませんが、監視カメラをウェアラブルも含めて、ありとあらゆる場所に設置して、金融犯罪等を完全に取り押さえ、犯罪の根絶を目指すしかないと思います。


2020年10月5日月曜日

可処分時間

 この数か月を振り返ってみて、皮肉にもコロナ禍がもたらしたオンラインとリアルの可処分時間の違いに驚愕しているのが事実です。私の場合、コロナ前は長年にわたり週の何日か都内へ出ることが日常の出来事でした。

それがコロナ後、一度も電車で多摩川を渡らずに自宅や社内に居てオンライン講義を聴けるという多大なる有益な時間の恩恵を受けているのです。今では可処分時間が無駄な浪費なので、電車を使って会場までセミナーを聴きに行く気になれません。

コロナ後の状況が、再びコロナ前のように元の状態に戻ってくれないことを切に祈るばかりです。ビジネスの在り方もビジネスマンの働き方も、今後はオンラインやテレワークの活用で大きく変わっていきます。

先進的なITスキルを身に付けるかどうかがビジネスの競争力に影響を与えます。特定のビジネス領域において強みを持つためのビジネスモデルが日々変化していくだろうと思われます。

労働人口は年々減少せざるを得ませんが、デジタル化を進展させることで働き方改革が実現できれば、これまで以上に生活の豊かさに繋がるだろうと考えます。

人々の生活や企業の在り方にもリスクは当然ありますが、デジタルネイティブ世代が中心になって世の中を先導し、リスクを乗り越えて新しい未来に進んで行かなければなりません。

このコロナ禍が世界中にもたらした変革へのチャンスを我が国も逃すわけにはいきません。未来へ向けて頑張りましょう!

2020年10月2日金曜日

教育

 大学時代に教職課程を受講して卒業後に中学・高校の社会科の免許を取得しましたが、免許状は一度も世間に役立てられることもなく静かに物置に眠っています。在学中に授業料を別途払わなくても教職の科目が取得できることは、当時は学生であるが故の特権だと思った次第です。

教育原理や児童心理学、青年心理学など教職の免許取得のために多くの科目を学びましたが、今思うと教育者になるための大切な勉強だったのだと大学に感謝していますし、現代社会にも通じる大人にとって必要な学びではないかと考えるわけです。

最近の学校で道徳や倫理が教育の現場でどのように教えられているのか分かりませんが、昨今の犯罪が多発している現状を見て感じるのは、若者のモラルや倫理観があまりにも欠如しているようで、教育者になれ損ないの自分自身としても大変気になります。

やはり何と言っても育った家庭の在り方が一番大切のようだと思われます。貧富の格差はあまりにも大きいと子どもの育つ環境にも影響します。子どもの教育における経済的な格差を無くすことが何より重要だと考えます。

2020年10月1日木曜日

10月1日

このところテレワークが普通となり、自宅で過ごすことが多くなりました。ただ単身者の方にはもう少し勤務に自由を与え、リアルに触れる機会を与えた方が良いと考えます。近年、休日も格段に多くなったことは、働く世代にとって欧米並みに労働環境が追い付いてきた証拠ではないかと思います。

 今はそのようなこともないと思いますが、前職の建設業界では月に2日の休みしかなく、日曜日が他の業界のように全休であればいいのになぁと思っていました。前職の影響なのか、今でも平日に休むのは少々が引けますが、コロナ禍によるニューノーマルの浸透で漸く在宅勤務も日常化し、段々と平日に自宅にいることにも慣れてきたのは不思議です。

生きているうちにこんな世の中になるとは想像もつかなかったわけですが、少しでも共稼ぎ世帯に時間的なゆとりがもたらされ、子育てが充足すれば大変良い時代の流れだと思います。思えば私の時代は妻は専業主婦が当たり前で、亭主は日曜祭日も厭わず仕事をして家庭を作ってきました。

妻の人生も家事の犠牲になったのかもしれませんが、当時はそれが普通だったので仕方なかったわけです。毎日、車で10分の通勤で、仕事が終わったら職場からすぐにたどり着く家があることは、それだけでも幸せだったように思います。職住接近とはいかない首都圏の状況ですが、ニューノーマルが働き手の生活にゆとりと豊かさをもたらすでしょう。

そのためにも我々はICT業界における職務として、社会のデジタル化の促進に積極的に努めなければならないと思います。10月1日、本日は21年度の採用内定式を執り行いました。昨今の状況で、不安に駆られている学生の皆さんの安心した素顔を拝見できただけでも、リアルではなくオンラインでしたが開催した価値がありました。

一病息災(9/30)

 「一病息災」と言いますが、私もこれまで何度も入院して手術を経験しました。

すべて外科治療ですが、中学時代は右膝の軟骨が突起して手術しましたが、突起した部分は治らず成人して漸く痛みは無くなりました。

中高時代は膝の原因で大好きな球技は出来ませんでした。上京した19,20歳の頃には急性盲腸炎や痔の病でも手術しました。

30歳の頃は胃壁からの出血で入院、飲めないお酒を飲み過ぎたのが原因ですが、45歳の頃には腫瘍の疑いで入院して切除する経験もしました。

何度も入院はしましたが、幸いにも内臓に関する疾患はまったく無く、何ら持病もなく現在に至っております。一つの病が健康にも気を配る気持ちになるのだと思った次第です。

2020年9月29日火曜日

秋の候

 記憶を辿ると1977年10月の頃だったでしょうか、当時1年間、私は藤沢にあった某コンピュータ・メーカーの工場でコンピュータ端末の組み立て作業のアルバイトをしていました。

既に就職内定していた会社に1年後に再びお世話になる前年の出来事です。今思えば、気楽な有意義な生活を組み立て作業と何人かの家庭教師のアルバイトを掛け持ちして、のんびり過ごした1年間でした。

季節は「天高く馬肥ゆる秋」ということもあり、たまたま会社内に福利厚生で回覧されてきた行事に社員の方から誘われて、暇だったので2人で上高地へのバス旅行へたまたま参加したのです。

当時のバス旅行は、神奈川県内の様々な企業が福利厚生として社員に紹介していた企画行事でした。生まれて初めて訪れた上高地で、たまたま他社から参加してきて知り合った女性が、実は現在の妻だというわけです。

その数ヶ月前にも三宅島へキャンプに友人とフェリーで行った際にも、島一周のサイクリングで知り合った女性がその後、逢いたいと埼玉から神奈川へ訪ねて来ました。人生は何でもタイミングですが、当時の様々ないきさつはとても良い思い出となっています。

2020年9月28日月曜日

在りし日

私の机に今でも1枚の「丹沢・大山フリーパス2014.9.27-28」券が挟んであります。ご承知の通り、27日は今でも忘れられない木曽の御嶽山が噴火して大惨事になった日です。当時は社員と毎年のように恒例の大山登山を実施していました。

今から6年前の2014年9月27日のお話をします。参加した社員のメンバーと小田急線の伊勢原駅で午前8時頃に集合して、バスで大山の登山口の大山ケーブル駅で下車して、道の両側に土産や食事処など並んだ参道を登り、大山ケーブル駅に到着しました。

そこから皆でケーブルカーに乗って阿夫利神社駅で下車し、休憩の傍ら神社に参拝して無事に登山を終えることを祈願し、愈々大山の頂上を目指して登り始めました。急勾配の山道ですが、正午ごろには無事全員が登頂しました。

頂上はあまり広さがないために大変混雑していますので、昼食後一服して下山することにしました。下山の途中には温泉場もあるようでしたが、下山しだすと登りの疲れもあり、寄り道はあまりしないものです。

15時前後ごろにやっと麓のバス停近くの土産店に来たところ、お店の中からTVニュースで御嶽山が噴火して大変なことだという事を初めて知ったのです。私達と同じように山登りをしていた人たちが大噴火の犠牲になったわけです。

机の上のチケットを見るたびに、大惨事の忘れられない当時の記憶が蘇ってきます。あれから6年も過ぎてチケットに印字された文字も薄らいでいます。本日は在りし日(2014.9.27)の出来事を取り上げてみました。生きていることは奇跡でもあるので、命を大切にしたいものです。

2020年9月25日金曜日

スプーン一杯の幸せ

 何だこれは?と思いの方も、知っているよと言われる往年のファンの方もいると思います。多くの知らない方を前に言いますと、実はかつて民放ラジオのパーソナリティをしていた作家の落合恵子さんの大ベストセラー小説のタイトルです。

今朝、偶然にラジオ深夜便に登場の落合恵子さんの話声を半世紀ぶりに聴きました。人の事は言えませんが、ラジオ局を10年くらいで辞めて絵本の世界へ身を投じて45年、現在のご年齢が75歳と聴きまして、話の内容とともに正直、大変驚きました。

当時はラジオ局なのでお顔を拝見することはあまりなく、時々テレビでゲスト出演者として見かける程度でしたが、軽やかな明るい声で「レモンちゃん」の愛称まで付いていた落合恵子さんはお持ちの才能と言い、我々青春時代の憧れの人でもありました。

彼女の生い立ちとか、その後の活動を今回のインタビューで初めて知ることができましたが、「スプーン一杯の幸せ」というエッセイ集は、おそらく落合恵子さんの人生そのものだったのではないかと私はお話を聴きながら感じた次第です。

ご健在で今も原宿に45年も続けられている絵本のショップがあると聴き、是非一度訪ねてみたい気がします。感受性も感性も乏しい私には落合恵子さんの小説は理解できないかもしれませんが、良い機会なので一度手に取ってみたいと思います。

2020年9月24日木曜日

世代交代

ここ4か月くらい前から朝5時過ぎからウォーキングを続けていますが、当初は途中の空き地で住宅の基礎工事が着手されたばかりの頃でした。ところが段々と現場の状況が変わり、この9月中旬には3件の新築住宅があっという間に完成しました。

近頃の住宅建設には1,2人の作業員で効率よく工事が進められているようで、早朝に近くを通るので作業をする人は見かけませんが、日々工事の進捗スピードの早い様子が素人の目にもわかります。

新築住宅にどんな家族が入居してくるのか楽しみですが、子どもがまだ小さい3,40代のご夫婦ではないかと想像します。空き地も元は大きな1軒の屋敷があったのだと思いますが、現在は若い家族向けに2,3軒の一戸建て住宅が建つ時代です。

主要駅から離れた郊外ですが、毎日ご近所を歩いていると新築の住宅ばかりを目にします。昭和から平成、そして令和へと世代交代が進み、周辺の住環境にまで変化をもたらしているようです。

近くの広大な工場跡地には新たに製薬会社の研究棟や物流倉庫が建設中です。近くでは用地取得が終わり、30年ぶりに国道1号線に繋がる環状線の工事もようやく始まりましたが、道路工事だけはまだまだ延々と続くような印象です。

2020年9月23日水曜日

GoToキャンペーン

 5月連休はコロナ禍による緊急事態宣言で外出自粛が徹底されていましたが、この9月の4連休はGoToキャンペーンが功を奏したのか、各地の行楽地はコロナ前の2月の水準を超えて人出が多かったようです。極力3密を避けるよう言われても、現地に行ったら予想が外れて混雑だったというのが率直な国民の感想でしょうか。

医療関係者は医療崩壊にならないように感染拡大を恐れていますが、国民の生活を守る政府は、何とか経済を回さなければ倒産や失業者の増大につながるという意図があります。世界を見ると日本の感染者数が極端に小規模だというのが分かります。

各国政府も対応に右往左往しているのでしょうが、日本人のマスク着用率は何と言っても世界一だと感じます。つまり行政による日々こまめな感染状況が国民の間に周知されているのだと思います。段階を踏んで解除に動くところは、日本人らしいきめ細やかさが求められるからでしょう。

確かにこれだけ長期間にわたり自粛生活を強いられると、人間にも精神的に良くないことが予想されます。しかし10月から漸くGoToイベントなるものも実施されるようなので、経済も少しずつ回っていくものと思われます。

コロナ禍が世の中を大きく変えましたが、様々な面のオンライン化で便利になったことは、個人的には大変有難い事だと感謝している次第です。うまく時代の変化に適応していくことだと思います。

2020年9月18日金曜日

思考力

日本にとってコロナ禍は江戸末期の黒船襲来ではないかと私は思います。この国はにっちもさっちも行かなり土壇場になって気が付くところは国民性なのかもしれません。産業競争力会議なるものが前政権内でも存在していたようですが、推進役のデジタル庁を設置して、産業のデジタル化を牽引する組織としての戦略は練られていたのだろうかと思うわけです。

幾ら現場の状況が分かっていても、一国のリーダーが旗を振らなければ物事は始まりません。その点、やはりエンジニア的思考のある人がリードしなければならないと考えます。ある方が話しているように、かつては理系と文系が役割を分担して戦後の産業を伸ばすことができました。

しかし時代は変わって、その役割は今や後発の新興国が担っています。日本が目指すべきは発想力を活かしてイノベーションを創出する方向だと思います。教育から変えて、世界に通用する人材の育成を考えなければなりません。

もっと若い頃から海外を見聞させたり、技術の先端地域に若き人材を派遣するなり、世界の潮流を理解させることだと思うのです。優秀な学生に、フルブライト奨学金のような制度を復活させて海外渡航をさせるのも良い方法だと思います。


2020年9月17日木曜日

セキュリティ事故

今に始まったことではないのですが、国のありとあらゆる分野でセキュリティの脆弱性が現存するのではないでしょうか。近年特にセキュリティ事故が多発しているように思われます。

問題なのは被害者への補償は当然ですが、加害者の究明がどこまで実際になされているかです。堅牢なセキュリティ対策を取ることはもちろん重要ですが、犯人を取り押さえ厳罰を科す法制化とともに、不正なアクセスの発信元を抑えることはどうなっているのでしょうか。

国の行政機構にもセキュリティの専門機関を設ける必要があります。セキュリティ対策も省庁の縦割りで行われているのが現状ではないでしょうか。新政府によるデジタル庁の発足と共にセキュリティ部門も横串で組織化されるべきです。

ICT後進国の日本がデジタル化を推進するには、先ずは穴だらけの現在のデジタル情報網のセキュリティ強化を最優先にすべきだと考えます。便利さの裏には想像を超えた危険性が潜むことを強く認識しなければなりません。もっとセキュリティを重要視すべきです。


2020年9月16日水曜日

デジタル庁

 かつての森政権以来遅きに資すると言っても始まりませんが、菅新政権で「デジタル庁」設立に向けての新しい閣僚が誕生するようです。OECD諸国においての競争力格差を、何としてでも縮小するという意気込みを新内閣には期待したいものです。

コロナ禍で行政機構のDXが最大の課題であることが国民の目にも映ったようです。経済がシュリンクしてしまえば再び立ち上がるのは至難の業です。IT,ICT業界は現況下でも何とか時代の要請もあり踏ん張っていますが、経済がさらに悪化する事態になればデジタル化への推進の道も閉ざされてしまいかねません。

コロナ禍で課題が噴出し為すべきことは見えていますので、スピーディな政策の実現が肝要だと思います。新政権誕生のニュースにも拘らず株価の動きがあまり反応しないところは、実現性に乏しいのかやや心配でもあります。しかし新総裁の弁にはプラス思考で、私なりに大きな期待を抱いています。

近く始まる国会では野党とも現実を見据えて、デジタル庁設置に対する具体的で活発な議論をお願いしたいところです。是非、政治家の方々には日本の置かれた現状の厳しさに危機感を抱いてほしいと思います。私たちも主体的に目指すべき目標を明確にして、自主性を持って意欲的に仕事へ当たらなければならないと考えます。



2020年9月15日火曜日

人間ドック

 本日は年に一度の人間ドックでした。このところ在宅勤務で運動不足になりがちなので、連日のように早朝ウォーキングを習慣化してきたためか比較的に体調も良かったので、人間ドックによる検査結果は問題ないだろうと考えていました。

毎日の運動が功を奏したのか、お蔭様で今回も検査数値に何ら問題はありませんでした。肺活量測定は案の定コロナ禍の影響で中止となっていましたが、他の項目は通常通りの検査が行われました。毎年同じような検査項目ばかりなので、他に検査の工夫はないのかと思う次第です。

昨年、完成したばかりの健診センターの建物ですが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大によりエントランスでは検温や消毒など徹底した措置が施されており、検査人数の制限が設けられているのか、昨年同様にそれほどの混みようではありませんでした。

これまで歯科医同様に幾つもの健診センターをはしごしてきましたが、もう15年近く現在の健診センターで健康診断を受けています。かつてはHメーカーの社員でなければ受診できなかった所ですが、時代は変わって誰でも利用できる純民間の施設に変わりました。

私たちの健保組合との契約健診センターとしても先方の都合で中々承認が下りませんでしたが、私が直に施設機関と交渉して健診契約の締結に至りました。大事な事は電話で話しても拉致が明かないので、直接出向いて相手と合意を得るしかありません。これもビジネスの基本です。

2020年9月14日月曜日

ICT教育

 先日、某新聞の記事で2018年に新設された公立小・中一貫の学校においてICT教育が順調に進んでいる現状を初めて知りました。日本の現状が、OECD加盟国中で最下位にある現状を打破しようという動きではなかと期待しています。

やはり子どもが授業でデジタル機器を自由に使いこなせる教育環境を早急に整備することが重要だと思います。但し、小学校では未だに子ども一人に1台のコンピュータが行き渡っていないのが現状です。

また課題として都会と地方、貧富の差による教育の格差が益々広がっているのも現実です。ICT教育を全国に広げて地域間の教育格差をなくすことが、日本の将来にとって最も重要であると考えます。

来る新政権には行政の縦割りに風穴を開けて、これまで以上に中央と地方の格差を縮小してスピード感のある新政策の実現を期待したいものです。新総裁誕生のニュースをネットで拝見しながら思った次第です。

2020年9月11日金曜日

子ども心

 今朝のラジオで久方ぶりにノンフィクション作家の柳田邦夫さんのインタビューを聴きました。この方について私が今でも鮮明に記憶しているのは、35年前の日航ジャンボジェット機の墜落事故でのNHKテレビでの解説者としてのお顔です。

当時、事件についてテレビで詳しい解説をされていたので航空関係の専門家の方だと勘違いしていました。実は元NHKの社会部記者で事件現場の取材が専門の方だったのです。

航空機事故と言えば、私の記憶にある初めて衝撃を受けたニュースは1966年11月13日に起きた全日空松山沖墜落事故です。事故の日は大安吉日の日曜日の夜で、あいにく気象条件が悪い中で起きた事故(乗員5名、乗客45名の全員が死亡)でした。

当時、中学2年だった私はたまたま緊急ラジオニュースを耳にしてニュースの内容を事細かくメモを取り、翌日、学校の担任教師に記録した内容を報告した記憶があります。私自身も世の中に起きている様々な事象を取材することが大好きだったのです。

今朝の柳田邦夫さんのプロフィールを聴きながら、著名な方なので失礼を承知の上ですが、興味のあることや物事への価値観が私とも似ていると思った次第です。私も現場取材の仕事には憧れていた時期がありました。

氏は20年前から絵本を広める活動を続けているとのことでした。幼児期に絵本を子どもに読み聞かせることは、子どもの心を成長させる上で欠かせないものだと話されていました。若い世代の皆さんも是非、絵本を子育ての教材にしてください。

2020年9月10日木曜日

オンライン化

 コロナ禍によってオンラインの恩恵を受けている地方の方は多いのではないでしょうか。東京一極集中は情報も包み込んできた故に、これまで地方からイベントの情報収集に来た人は、見学とともに資料を集めて荷物として送る光景をよく見かけました。

首都圏と地方では情報収集量において見えない格差がありました。現在、オンラインで全国にイベント情報が配信されるため、わざわざ高い運賃を掛けて東京へ出てくる必要もありません。

今後はビジネスだけの用途のみならず、個々人の趣味にもオンラインを使った楽しみ方が広がるものと考えます。我々が使う一日の時間は限られていますので、オンラインを上手く活用すれば時間がもっと有効に使えます。

私自身もコロナ後、4時起きしてラジオを聴き、5時からウォーキング、シャワー、テレビ体操、朝食という流れがすっかり定着しました。平日でもお茶碗洗いに掃除機かけに布団干しなど家事が付随しますが、仕事の休憩時間に使えるというわけです。

コロナが収束すれば、リアルの楽しみや満足感もこれまで以上に倍増することでしょう。オフラインとオンラインを柔軟に使って、柔軟な働き方で業務の生産性を上げれば個人所得も必ず増えるはずです。これからの人生に希望を抱きましょう!

2020年9月9日水曜日

GDP考察

コロナの世界的なパンデミックに対してフランスのマクロン大統領が戦争だと発言していましたが、そのように考えた方が良いと思います。内閣府の見通しだと、今年度のGDP予想は対前年比28%のダウンのようです。

これだけ人やモノの動きが自粛されればさもありなんと考えます。しかし、ワクチンが向こう1年以内に承認されて全国民に接種が可能となれば、反動で経済は大幅なプラス成長へ向かうはずです。

戦後の日本は焼野原から未曽有の高度成長を遂げてきました。その後の日本経済が、コロナを契機に真の意味で政府と一体となって企業が変革と創造の下にリエンジニアリングを果たすことができれば、GDP600兆円も遠い夢ではないと考えます。

20年前に世界一のIT先進国を目指した日本ですが、残念ながら実態は何も変わらなかったので今日の低成長を招いていると見ています。新政権が間もなく誕生しますが、是非とも官民を挙げて政府が陣頭指揮を執り社会にデジタル革命を引き起こしてほしいと思います。

もしビフォーコロナに戻ったら日本経済はさらに成長が下降していくものと考えます。この災難も戦争だと思えば、復活の可能性は幾らでもあり得ます。先輩方はもっと若者の声に耳を傾けるべきではないでしょうか。

2020年9月8日火曜日

タイミング

 今回はタイミングについて考えてみたいと思います。タイミングとは時を計らう事、良い折に動作を合わせることだと辞書には書かれていますが、タイミングを計ることは人生においてとても重要なことでもあります。

タイミングの良し悪しで違った人生が方向へ進むことにもなります。タイミングをつかむためには環境の変化に敏感でなければ折角のチャンスも逃がしてしまいます。ビジネスは生きものだと言われます。

人より早く卵の頃から目を付けて、成長を確信してチャンスのタイミングを捉えればいいのですが、成長してからでは得られる対価は限られています。恋愛もそうではないでしょうか。私も若い頃にタイミングを逃して後の祭りだった経験が何度かありました。

自分が思った時と相手の置かれた状況が食い違っている場合が多いのです。ビジネスでもそのタイミングを上手く捉えなければ、他社と足並みを揃えているだけでは成功しないのです。

戦国武将の信長による「桶狭間の戦い」も、ビジネスもタイミングの計り方としては共通しているのではないかと考えます。太平洋戦争時における参謀本部による指揮権の発動も様々な面でタイミングがズレていたのではないでしょうか。

会社の中でもお客様との関係でも暮らしにおいても、良い良い結果を目指すために折を見てタイミングよく行動するようにしたいものです。常に相手の状況を掴むことが大切だと思います。お天気だけは難しいですけれど・・・。

2020年9月7日月曜日

女性パワー

 日本はまだまだ男性社会なのだという気がします。昨年、北欧を視察した時に日本との大きな違いを感じたのは女性の活躍が目立つことでした。日本が明治以来ずっと男尊女卑が変わらなかった証でもあるのではないでしょうか。

日経の「私の履歴書」に登場されているアートコーポレーション寺田千代乃名誉会長の回顧録を読んでも感じることは、男社長の陰には支え役である尊大な女性が存在するということです。

私も同じ経営者の仲間でご夫婦で会社を経営されている方をよく知っていますが、大体は奥様の方が対外的に存在感があります。男性は女性の支えがあればもっと能力を伸ばせることができます。

政治の世界でも官房長官に女性を持ってくるなどの考えが及ばない日本は人材活用の面ではまだまだ後進国だと思います。翻って我が家を振り返りますと、やはり妻の内助の功があるお陰で私自身も外で自由に活躍ができるのだと思います。

政治や企業社会でも、女性をある一定人数以上は責任を負う立場に据えることは、これからの日本の社会にとってとても重要なことだと考えます。コロナを契機に考えてみるべきではないでしょうか。

2020年9月4日金曜日

都会と地方

 東京をはじめ関東圏に住む団塊世代の多くが地方出身者であることは若い世代にあまり知られていないかもしれません。私も田舎から上京してきた頃は、「東京で石を投げれば地方出身者に当たる」とまで言われたほど会う人は地方の人ばかりでした。

私も実家の反対を押し切って上京してきた一人なのですが、今回、自民党総裁選挙に立候補された菅官房長官も高校まで秋田県で育った方なので、故郷を思う気持ちは自分も含め多くの関東の方と同じだと思います。

生まれも育ちも東京の方が地方に選挙区があるのは単に先代の地盤を引き継いだだけとも言えます。世襲制がどうとは言えませんが、自分の力だけで政界に上り詰めた議員が近年少なくなっているのが現状です。

やはり政治を司る人は、若い頃に経済的な苦労もしなければ貧しい人の気持ちを実感できないと考えます。かつて上京してきた多くの地方人も都会に住みつき選挙権も有する中で、都会に住む政治家は地方の選挙区で立候補している現実は不思議な気がします。

政治は民主主義を重んじ、国民の貧富の格差を是正して、広く隅々まで福祉を行きわたらせることだと思うのです。コロナ禍で、東京一極集中が絶えない現実に漸く気づいてきた人たちが地方へ移住する現象が出てきています。

首都圏を中心とした第3次産業だけでは、国内経済はもとより国土を将来にわたり守り続けていくことは不可能だと思うのです。グローバル経済の下に展開されたサプライチェーンも、世界が国内経済を保護する動きの中で見直されて、地方が再び活性化することを願わずにはいられません。

2020年9月3日木曜日

人間関係

 今、コロナ禍で仕事を無くして日常生活がひっ迫している方が多いと思います。緊急事態ですから政治が財政出動してでも生活困窮者を最優先して救うことが大事だと思うのですが、末端の人々に支援の手が届いていないのが現状でもあります。

テレビの見過ぎかもしれませんが、最近、金銭にまつわる犯罪や人間関係のもつれで事件が多発しているように感じるのです。このところの異常気象やコロナ禍によって、人間の精神にも少なからず影響を与えているのかもしれません。

困っている時はお互いさまで、助け合う仕組みが人間社会の中には必要と思います。戦後75年過ぎて戦争経験者は90歳前後となっていますが、生存者の話を聴くたびにまだ日本は諸外国に比べて恵まれている国だと思うのです。

困ったり悩んでいる時は、周囲に相談すれば必ず誰かが手を差し伸べてくれるはずです。ボランティア精神に溢れた人たちが多い日本ですから生きることを諦めないことです。コロナを契機に人と人の関係がこれまで以上に豊かになることを祈ります。

2020年9月2日水曜日

デジタルビジョン

 米国のクリントン元大統領とゴア元副大統領が1993年に情報スーパーハイウェイ構想を掲げて2015年までに構想デジタル化すると宣言しました。

よって今日GAFAの存在に至っていますが、あれから30年近くなりますが、日本は未だにデジタル構想を政治のトップが明確に示したことがない国です。

ある意味、長期にわたりゆでガエル化した体質にも気が付かずに、慢心に浸ってきた日本が今日の競争力低下を招いてきたものと考えます。

安倍長期政権が終わり、新政権が誕生して、日本の様々な課題は急速な解決へと進むのでしょうか。

その点が具体的な政策構想として次期政権の展望として見えてこなければ、日本が未来に向かって大きく変わることは困難ではないかと考えます。

中国のデジタル技術のスピードは米国をも凌ぐものだと考えます。だから米中で先進技術において火花が出ているのです。

日本がそのスピードにすぐに追い付けることはあり得ませんが、政治の強いリーダーシップでデジタル構想の国家ビジョンが掲げられるとするならば最後のチャンスだと思います。

しかし今回も、危機に迫った政策転換は国のトップに期待できそうな気がしませんので、次代を担っている若手の政治家に活躍を期待するしかないようです。

2020年9月1日火曜日

雑談

 週末から娘が帰省して、昨日は親子でテレワークという状況でした。都内では一人住まいなので昼間の1時間内に昼食の準備から食事まで済ませるのは時間的に大変だと話していました。テレワークでも実際は残業をせざるを得ない状況らしく、現在は残業代が出ないらしいのでまた会社側と交渉すると話していました。

我が子ながら仕事上での正義感が強く、人が遠慮して言えないこともお構いなしに先頭に立って会社に意見を具申するところがあり、親としても強気な性格がちょっと気がかりでもありますが、職場の業務改善には一役買っているようです。

幸いにも時代が男女雇用均等や女性の地位向上を目指していることもあり、少しは追い風になって会社側も聴く耳を持ってくれているのかなと感じていますが、調子に乗り過ぎないようにしてもらいたいものです。

テレワークながら教育係を兼ねて3人の後輩の面倒を見ているようですが、東大卒とかエリートの職場でレベル的に相当無理をしているのではないかと思う次第です。残念なのは女性だからと諦めているのか、もっと責任ある上の立場を目指すという上昇思考が全くない事です。

でも本人にとっては好きな仕事を続けられている現在が一番いいようです。親の言うようにはならない、親の希望が叶わないのは残念ながら我が家の伝統のようです。でも健康で暮らしていることが私自身も含めて一番の幸せではないでしょうか。

 

 

2020年8月31日月曜日

ガバナンス

 政治においても企業においてもガバナンスの必要性を強く感じます。

そのためには、しっかりした組織体制の上に企業理念とビジョンが欠かせないのですが、容易なことではありません。

だからSDGsの17項目の社会的課題解決を目指すため、各企業はESG投資を事業目的で明確にする必要があります。

すべてにおいて経営陣のガバナンスが問われています。コロナ禍で政治にも企業にも様々な課題が浮かび上がってきました。

時間は限られていますが、このコロナ禍を契機に、改善を積み重ねて、よりbetterな形態を目指して前進していくしかありません。

毎日のように様々な教えに接していますが、オンライン様々とでも言えると思い感謝している次第です。

2020年8月28日金曜日

海外展開

 日本には様々な外資系企業がありますが、日本人の経営者や社員が生き生きと働いています。外資系の日本人経営者も素晴らしい能力の持ち主のようです。

圧倒的に米国系の企業が多いのですが、日本はもっと違う分野において海外で活躍する企業が増えてもいいのではないでしょうか。

国内市場ばかりを追っても限界があることはわかっているのですが、海外へのビジネス展開の人的手腕が中々難しいのが現実なのでしょう。

海外はどうしても言葉の壁がありますので、日本と同じように海外人材をビジネスを伸ばすためにマネジメントしなければなりません。

そのためには企業のブランド力がどうしても不可欠となります。米国はMBA人材を育てる土壌が昔からあるのでベンチャー企業も成長しやすいのでしょう。

日本の経済を再成長させるには、新しい事業の種を育てる米国のような教育や投資も含めた環境を作らなければなりません。

今日、あるイベントを終日にわたり聴講しながら、ふと上記に考えが及んだ次第です。

2020年8月27日木曜日

ソフトパワー

最近、不思議な事に我が家で韓国映画がブームとなっています。どうやら「Amazonプライム」や「 Netfrix」や「U-NEXT」などの動画配信サービスが、コロナ禍による外出自粛により一挙に普及したことによって韓国ドラマが世界中で空前の人気となっているようです。

併せて、今度はBTSという歌手のグループが世界的に人気となっていることをこれも我が家で初めて知ったのです。たまに来る娘や家内が、朝から晩まで動画配信サービスで韓国ドラマの虜になっている光景は私にはとても異様に見えたのです。

今朝の新聞で、今その勢いに乗っている韓国グループの記事を見て初めて成程と納得した次第です。韓国経済は今に始まったわけではないのですが、なかなかしたたかな戦略と計算のもとに世界中の市場に手を伸ばしている感があります。

わが日本も政治的に韓国といさかいばかりするのではなく、韓国にソフトパワー面での世界展開に謙虚に学ぶことで、近隣国としてもっとお互いに仲良くできないものかと考えます。歴史的な考えの隔たりを乗り越えて、歩み寄ろうとしなければならないと思います。

政治のリーダーには国民同士と政治の感覚に隔たりが余りあることを認めて、国家間でそれを少しでも縮める努力をしてほしいものです。


2020年8月26日水曜日

イベント

 毎日、300通ほどのメールが方々から届きますが、テレワークを行うようになってからはコロナ前以上に1件ごとチェックをしています。デスクワークが増えて、その都度、メールの分類もしていますのでが意外と目も疲れます。

しかし、エンジニアの社員たちは毎日この状態で頑張っていることを考えますと頭が下がる思いがします。デスクワークが多いので、腰痛の予防や精神的ストレスの解消に、できるだけ外へ出て解放感を味わう時間をつくってほしいものです。

私自身はオンラインセミナー等で一日のスケジュールが埋まる事が多くなりました。新聞やTVニュース、雑誌、メールと考えてみると毎日のように視力を使う事ばかりです。

コロナ前は外出しての移動時間は普通だと考えていましたが、テレワークになって遠方の会場に行く時間も今は無駄だという気持ちになっています。

ちょっと前までは海外でのイベントに大勢の日本人が押しかけていましたが、日本でのイベントに海外の人はほとんど見かけなかったように思います。

意外と日本人は世界中のイベントに振り回されていたのかもしれません。これからは日本国内はもとよりテレワークで、どこででもイベントに参加できる時代が中心となっていくことでしょう。

 

2020年8月25日火曜日

デジタルからDXへ

昨年の9月上旬に、今思えばタイミングよく北欧訪問を実現しました。目的は北欧の先進的なDXの状況を視察する「北欧DX調査団」というミッションでした。

3,4か月後に中国武漢から発した新型コロナウイルスの気配もなく、有意義で安心できた北欧(スウェーデン、フィンランド、エストニア)の旅でした。

確かに日本のデジタル化は平成の30年間一向に進まず、気が付いてみると欧米諸国に周回遅れと言われますが、特に北欧のDXは先進的なモデルです。

昭和の成功体験が強い日本は自国の経済力に自信があり過ぎたのでしょう。

デジタル化の浸透までにどこの国も20年くらいの地道な積み重ねがあります。

日本が遅れを少しでも取り戻す絶好のチャンスがアンダーコロナから始まり、ウィズコロナそしてアフターコロナ時代ではないでしょうか。

今、ほとんどの業種がコロナ禍で大幅な収益減に見舞われていますが、他方ではコロナ禍でも業績が堅調な企業もあります。

おそらく業績の落ち込みも2年間くらいで回復すると思いますが、デジタル化やDXへの対応次第でアフターコロナには必ず企業間の格差が生まれてきます。

それは北欧諸国をつぶさに観察すれば来るべき社会が投影されています。今でも印象深いのはヘルシンキにあるデジタル化された世界最大の図書館です。

平日の午後4時頃で、まだ陽が高い時間から大勢の老若男女の人が図書館を利用していたり、周囲の公園の芝生で家族がくつろいでいる光景は確かに日本には無いものでした。

人々の幸せのために、日本もこの際に思い切って変わらなければなりません。 つまり、それが時代の先を行くことになるからです。

2020年8月24日月曜日

ドキュメンタリー

 私は未だに太平洋戦争中の様々な記録映像を観るのが好きです。先週、旧日本海軍が建造した戦艦大和の生き残り元乗組員を取材したドキュメンタリー番組を拝見しました。

実際は乗務員3332人のうち、生還者は276人ですが、太平洋戦争末期の当時(昭和20年4月7日)、米艦載機の猛攻撃を受けて、鹿児島県坊ノ岬沖で沈没し、全員が死亡したと考えられていました。

見事な戦艦だったことは子どもの頃から知られていましたが、米軍の日本上陸も間近で戦況が一段と悪化した情勢下での日本海軍の捨て身の出陣だったように思います。

ですから元乗務員の皆さんも当時は戦場へ死に行くのが当たり前で、無事生き残って帰還することへの抵抗感は物凄く強かったのです。

これも戦時教育の証でしょうが、元乗務員の皆さんが遺言とも言える戦争への思いを語られた様子がとても印象深いものでした。

数年前にたまたま広島へ出張したときに1人呉へ足を延ばして、念願の大和ミュージアムを見学してきました。

鹿児島の知覧も含め、日本の歴史を知る上で若い人にも是非一度は足を訪ねてほしい場所です。

2020年8月21日金曜日

後先を考える

 この言葉は幼少の頃に祖母から教わったような気がします。しかし、未だに後先を慎重に考えないで私自身も過ちを経験します。家内は考えてもすぐには行動しないタイプですが、私はすぐに動いて考えながら進むタイプなので夫婦は全く対照的です。

どちらが正しいとも言えないのですが、私は家内を水面下では見習うようにしています。つまり、取り返しがつく過ちであればいいのですが、取り返しがつかない場合もあるからです。最近、この言葉がとても大切だと思うのは日々のニュースを見て思うからです。

何故、行動を起こす前にこうしたら結果的にどうなるかを考えて判断しないのかと思うのです。事件の多くが咄嗟の行動で過ちを犯し、後で反省することが多いからです。政治の世界でも企業経営の世界でも一般社会でも同じことが言えると思います。

人に強制して行動を直すように言っても、人の強制は素直に聴きませんので、また同じことを人は繰り返します。つまり、自分自身で深く反省して、同じ行動を繰り返さないように、自分自身が努力して改善するしかないのです。

些細な事ですが、今朝も一日だけ日記を付け忘れて飛ばしてしまったのですが、私の癖として翌日に書くことは忘れる習慣があると気づきました。家内は夜は疲れるから日記は朝が良いと言うのですが、今晩からその日のうちに日記を付けたいと思います。

後先を考えれば自分なりの工夫が思い浮かぶのです。人と自分は違うので、常に自分で考えて行動すれば過ちも少なくて済むのではないでしょうか。人はもっと想像力を育むために心の余裕を持たなければなりませんね。


2020年8月20日木曜日

ローマは一日にして成らず

 私はこの言葉が大好きです。というより自分の人生を振り返るとそんな気がするからです。30年くらい前のバブル崩壊は、今では考えられない状況でしたから爪痕の影響は大でした。

深い傷を修復するには何年かかるかわかりませんでしたが、初心に帰って諦めずに前進したことが結果的に運を引き寄せた気がいたします。

当時は藁をもすがる思いで経営していましたが、見えない日々の積み重ねで30年経た今でも、ちゃんと船長も元気で海に浮かんで進んでいるわけです。

私の経験ですが、10年に一度は社会的な何かが原因で必ず嵐に遭遇して危機意識に目覚めるのです。何度も嵐を経験していると怪我の功名で用心する勘が次第に働いてきます。

今年2月に40周年を迎えて船体も安定してきましたが、日本の経済規模はあまり変わっていません。残念ながら経済成長の推進力にIT業界としてあまり寄与してこなかったと思われます。

言わずもがなですが、国家的な成長戦略上の絵が日本には存在しなかったからだと考えます。企業も国も長期的な成長戦略が歴史をつくるのだと思います。


2020年8月19日水曜日

課題解決

 新型コロナ禍への感染対策によって、各国の経済の先行きが問われています。毎朝、米NYダウとナスダックの動きに注目してきましたが、思ったより株価の戻りが早いことに驚いています。

特にハイテク株の多いナスダックの株価の勢いは、向こう半年後の景気の回復を暗示しているのか、11月の大統領選で民主党の勝利を予想しているのか上げ幅が止まらないように感じています。

為替はやや円高ですが、FRBがゼロ金利政策を維持していることも影響しているものと思います。日本の4-6月のGDPが対前年比9.1%減少しましたが、緊急事態宣言下で消費が極端に落ち込んだ結果のようです。

日経平均もだいぶ戻りましたが、米国と比べて戻りが弱いように感じます。中国は既にコロナ対策が落ち着き、経済はプラス成長に戻っています。やはりコロナ感染対策への対応のスピードが断然違うことが経済にも起因していると思います。

日本はデジタル化が中国や韓国に比べて周回遅れとなっており、深刻な事態であることを認識しなければなりません。日本には、この後れを今後どのように縮めていくかが問われているのです。

我々のICT業界の最大の課題であり、衆知を集めてこの課題解決に取り組まなければならないと考える次第です。目標を持ってチャレンジしましょう!

2020年8月18日火曜日

三方良し

 最近、我が家で近江商人の教えである「三方良し」という考えを合言葉のように家内と話しています。実に生きていくうえで素晴らしい考えだと思います。そこで浮かんだのが「ESG(環境・社会・ガバナンス)投資」のことです。

企業が長期的な成長のためには、ESGが示す3つの観点が必要だという考えが、近年、世界的に広まっています。しかし、日本はまだ欧米に比べて企業経営の中に見えないESG投資が少ないと言われています。

コロナ禍を我々はチャンスと捉えて、このESG投資をこれから具現化していかなければならないと考えています。残念ながら今世界は政治において自国第一主義が独り歩きしているため、その思想は企業活動にも影響を与えかねません。

これからはステークホルダーを重視した経営によって、世の中に微力ながらも貢献できる企業にならなければと考えています。地道な努力よって社会から認められる「三方良し」の企業を目指さなければ我々の存在価値はないと思います。

2020年8月17日月曜日

記録の重要性

 記録することは本当に重要だと思います。人間の記憶はあいまいなので記憶に頼り過ぎない方が良いのです。つまり多くの場合、後になって当時の詳細な出来事を思い出すのは不可能に近いからです。

会議や打ち合わせで記録が必要なのも、逐次状況の変化で内容が変わることもあるからです。仕事上で日誌やメモを書く習慣は大変重要です。中にはその習慣が付いていない人がいますが、同じ過ちを繰り返す人の中には多いようです。

過ちも軽微であればいいのですが、予想できない、取り返しのつかない事態に遭遇する場合もあります。物事の記録を残していれば突然の対応にも繋がりますし、リスクを事前に察知することも多少は可能となります。

人間は事前にリスクを想像しないから、事件に巻き込まれたり失敗に陥ったりするのです。「こうしたら、こうなるかもしれない」と想像すればいいのですが、想像が足りないことが多いのです。

もう一つ大事なことは周囲の状況を把握したり、何事も一人で判断しないで周囲と相談することだと思います。そして周囲から手に入れた情報を忘れないうちに記録することが大切です。記憶するために記録するのです。

2020年8月14日金曜日

お盆に思う

 今年のように在宅勤務が増えると盆休みという感覚も無くなりますが、本日はコロナ禍の中でもご先祖様を迎えるお盆の中日(14日)です。

今でもお盆を田舎で過ごした頃の光景が浮かんできますが、今では空き家化してしまった部落でも、毎年のお盆の時期は里帰りのご近所さまと墓地での久しぶりの会話でにぎやかに盛り上がったものです。

おそらく今はお墓参りで帰省してくるご近所さまもいなくて寂しい様子が目に映ります。確かに日本は経済成長して国民の生活も豊かになりましたが、地方は寂れて年々人口減が続いています。

2030年頃になると住民がいなくなる地域も増えて、国内で過疎化がさらに進むことは疑いありません。では課題に対して打開の余地がないかと考えますと、国を挙げて検討すればいくらでも方法はあると私は考えます。

まだ期待はできませんが、もし将来ビジョンを語る新政権のリーダーが誕生すれば、地方の活性化にもっと重きが置かれて状況が変わるかもしれません。

コロナ禍の反省の下、サプライチェーンの国内への一部回帰とともに様々な優遇措置の施策が地方に打たれて、新たな雇用の場が誕生すればと密かに期待しています。

しかし一方で、日本に残された時間がないのも事実だと思います。

2020年8月13日木曜日

労働人口

 早朝のウォーキングはすっかり習慣となり、コースで感動を感じる場面も少なくなりましたが、広大な空き地の数々は今後の用途に興味を持ちます。先ほど自宅に居ると家族が注文していた小さな荷物が届きました。「こんな小さな物までわざわざ配達してくれる」と満足そうでした。

これから先もネットの注文で配達されてくる品物は増えるばかりだと思いますが、そのためには物量倉庫があちこちに必要となり、コンピュータシステムで仕分けされて効率化されます。かつては製造業の拠点だった敷地は活用が大きく変わっていきます。

当然、労働人口も減りますので、仕分け作業や積み込みの業務も人手を掛けないロボット化が急速に進むでしょう。5万坪に及ぶ敷地には製薬会社の研究所が建設される予定ですが、おそらく人とロボットとコンピュータが共存した建物になるのでしょう。

兎に角、日本の産業は付加価値の高い最先端分野にシフトして外貨を稼ぐしかないと思われます。海外からの人材も積極的に受け入れて働きやすい環境づくりを目指していかなければなりません。突然の新型コロナで課題に気づかされたと我々は謙虚にとらえるべきです。

2020年8月12日水曜日

聴くことの重要性

日本も全体主義国家の思想が浸透して愚かな戦争に走ってしまったわけですが、戦争に負けたことで民主主義国家として形が日本国憲法のもとに今日まで続いているのです。

かの国も全体主義国家のもとに政治経済を回していますが、賛同派の国民は富を享受していますので今のところは現体制に満足していると思います。

しかし民主主義国家から見れば自由が奪われるため不幸だと思うのですが、当事国としては国家統制が崩れるので民主主義の浸透に脅威を感じるわけです。

日本も終戦記念日が近づくにつれて戦時中の出来事が回想されますが、過去を忘れず未来に向けて反戦を誓う事は大切なことだと思います。

私は人の話を聴くことが大好きなので、為になる話を聴く機会をいつも大切にしています。お年寄りのファンが多い「ラジオ深夜便」のような素晴らしい番組もこよなく愛しています。

世の中には知らないことだらけです。自分の知識などたかが知れていますので、より多くの人の話を聴くことで知ることもできるのです。

当然、書かれたものを読むことも必要ですが、それだけでは知らない事を見つけ出すことも不可能です。

つまり言いたいことは、多角的な話を聴かないと史実の全体像を掌握することはできないから、結果的には思考が偏ることになります。


2020年8月11日火曜日

ある独占インタビュー

 未だに読売新聞グループのトップに君臨している「ナベツネ」こと渡辺恒雄氏(94)の独占インタビューを拝聴しました。

長年にわたり政財界に権力を振るってきた人物であり、個人的には好印象を抱いていませんでしたが、いつも言動が気になる人物でもありました。

その渡辺氏が吉田茂元首相と同様に反戦主義者で、かの戦争責任を激しく糾弾している姿が新鮮でとても印象的に見えました。

平和主義の日本が今日までどのように歩んできたのかが、大正生まれの「生き字引」とも言える渡辺氏の語りは貴重で、日本政治の歴史的な流れが再確認できたように思えます。

ご高齢ながら今も現役で仕事を続けられている渡辺氏の姿勢に、一般視聴者である私まで少なからず覚醒を受けました。

政治と一定の距離を置きながらも密着し、メディアのあるべき姿を追求し続けてこられた唯一無二の方ではないかと思います。

2020年8月10日月曜日

原爆の日

 広島、長崎の原爆投下から75年、今年の両市の平和記念式典は新型コロナ感染防止のため規模は縮小されましたが無事に終了しました。

毎年、この特別の日にはお二人の市長の式典挨拶を静かに傾聴していますが、毎年のように行われる世界に対しての平和への呼びかけにも関わらず、各地では紛争も絶えず、世界的な核軍縮交渉は一向に進まないのが現実です。

しかし戦後の日本は平和憲法のもとに非核三原則を貫いてきました。核保有国から核を無くすことは不可能といえる世界の現実を少しでも変える力は唯一の被爆国である日本にあると思います。

リーダーの交渉力や語学力に問題があるのか、外交力が弱いのは戦後から言われ続けていますが、戦前のように世界の良識を無視した強気一辺倒の外交より、欧米諸国との協調性は格段に備わってきたものと思われます。

日本がリーダーシップをもって国連等の場で核軍縮を唱え続けていくことが、今後さらに重要性を帯びてきていると考えます。

2020年8月7日金曜日

変換

様々な内外のお話を聴いていますと、今、日本中が「このままではだめになる」という危機意識を抱きつつあるような気がします。

 課題先進国と言われる「日本がもう一度元気になるには?」という命題を抱えて産業界がじわじわと水面下で動き出しています。

今後、日本企業がトランスフォーメーション(変換)を受け入れることができるかどうかが、未来に向かって世界と戦う上での大変重要な指針となるでしょう。

コロナ禍で際限ない感染の広がりに社会が困惑していますが、テレワークの浸透で新しいビジネスの切り口も際限なく、これから先に誕生するものと考えています。

人がいちいち動かなくて付加価値が上がれば人材の活用の幅も広がります。今年の後半は日本経済にとってのチャンスの到来だと認識し、デジタル時代への変化を躊躇しない企業になるべきです。

企業が生き残るにはDXは避けて通れないのです。数年以内に企業間の格差がつかないようにお客様のために我々も微力ながら貢献したいと思います。


2020年8月6日木曜日

大学

国立の広島大学内に米アリゾナ州立大学が進出するという話を早朝のウォーキング中にラジオで聴きました。

グローバル時代にオープンキャンパスとして相応しい素晴らしい取り組みだと思います。

米国や英国など海外の大学を誘致するのがこれからの大学教育だと思います。

もし実現できたら、日本の若者にとって大変意義深いことではないかと考えるわけです。

世界一流の講義を受けたくても、日本の若者が留学するとなると多額の費用がかかり困難を極めます。

これを機に西欧諸国との間で大学の分校が設置されることを期待します。

戦後75年、未来の若者が平和理念を共有するためにも海外の大学の誘致は必要だと思われます。

2020年8月5日水曜日

帰省

8月になりお盆の時期も近くなり、人々の里帰りをどうするかで行政の意見も人によって判断が疎らという印象です。

全国的に新型コロナの感染が広がっている中で、地方から見たら都会からの帰省には有り難くない心境だと思われます。

今年の夏くらいは遠方から先祖を拝んだり、ビデオ動画など便利なツールもあるので、里帰りはお預けでもいいのではないでしょうか。

重要なのは感染拡大にあるゆる歯止めを国民が協力して取り組むことだと思います。確かに都会から親元へのお盆やお正月の帰省は心が癒されるひと時の楽しみでもあります。

人生において、遠距離にいる祖父母や両親、兄弟姉妹が揃ってお互いに元気な姿で会える機会はそう多くはありません。

しかし今年は我慢して、来年コロナが収束した暁のほうが帰省は歓迎されるはずです。

何が優先するか(もちろん命です)を冷静に考えて、もっと強く自制すべきことを主張すべきだと思います。

2020年8月4日火曜日

人生

かつての前職時代の話です。オイルショック後の就職難でやっと大学を卒業して入社したのが建設会社でした。1年目に赴任地としては初めて配属されたのが北海道管内で一番の稼ぎ頭でもある大きな所帯の現場事務所でした。

職種は営業事務職というものですが、いわゆる所長の女房役ともいえる事務屋としての仕事でした。何もわからない新人ですから事務職の先輩に手取り足取り習いながらの毎日でした。

白羽の矢を差されたのか2年目には新人を付けられるとともに事務職チームの上司に据えられました。まだ事務の仕事も素人同然なのに、自分のような人間を責任者に据える当時の会社のやり方には強引さを感じたものです。

しかし入社間もない若さが無理な仕事でも不眠不休でこなす力を蓄積してくれました。今では労基法違反の様な働き方でしたが、職場は皆同じで朝早くから夜遅くまでムンムンとした雰囲気の職場でした。

その頃に培われた逞しさが、どこの世界へ行っても通用する人材となったのではないかと思います。30過ぎで会社の反対を押し切り、妻子を連れて無謀にも全く知らない業界へ身を投げたのが今のIT業界です。

IT業界へ入って35年になりますが、未来のある素晴らしい業界へ仲間入りができて、我が人生としても今では大変満足に感じています。


2020年8月3日月曜日

宅配

新型コロナ禍によって在宅勤務が増えて大変便利なのは、食料品を自宅へ配送してくれるシステムです。不足分は近くのスーパーへ時々買い出しに行きますが、スーパーもひと気は少なくコロナの感染リスクもなく助かっています。

しかし最近、新規で宅配を頼む消費者が増えて在庫に限りがあるようなことを妻は話していました。もう20年以上宅配のお世話になっていますが、年間通じて新鮮な食料品が届けられるのは大変有難いシステムだと感じています。

ただ妻はアナログ人間なので未だに紙の注文票にチラシを見ながら注文内容を書いているようです。漸くスマホも所持し、IPADにも長時間触れる半デジタル人間になりました。宅配の注文もデジタルで行えばと思うのですが、EC(電子商取引)は子どもに頼むのが現状です。

ECは不安なのか、自分では当分慣れそうにないようです。仕事でも家庭でも、アナログの良い面とデジタルの良い面を、柔軟に都合を考えながら使い分ければいいのではないでしょうか。しかし、何でも宅配の時代になったような気がしています。

2020年7月31日金曜日

李登輝氏の死

たまたまですが、ビジネスの関係で10年前から台湾系アメリカ企業とお付き合いしています。一昨年は開発元の台湾オフィスへ、昨年は中国のシリコンバレーと言われている製造元の深圳の工場視察へ行ってきました。

一昨年、念願の台湾訪問がやっと実現しました。ビジネスがもたらした幸運でもあります。第二次大戦後、毛沢東に対抗して台湾へ逃れた蒋介石の巨大な銅像を見学してその偉大さに感動を覚えました。

昨日、「台湾民主化の父」と呼ばれた李登輝元総統が97歳で病のため死去しました。中国と複雑な関係のある台湾は、かつての日本占領下時代から日本と深い関係を今日まで維持してきました。

戦前から日本で学び、国家観が日本と心で通じる唯一の存在の方でもありました。70年に日米が中国と国交正常化する際、台湾も一つの中国と同意したため、台湾の独立が阻止されて今日に至っています。

日本は民主主義国家である欧米諸国と協力して台湾の民主主義を守るべきだと思います。

2020年7月30日木曜日

ウォーキング

最近、早朝のウォーキングを始めましたが、人通りも車も少なくて快適です。かつて犬の散歩以来、もう何年も足を踏み入れてなかった2キロ先にある公園にも毎朝お決まりのコースとして通うようになりました。自宅の目の前にも小さな公園がありますが、やはり広大な公園は歩き甲斐があります。

公園に棲みつく猫たちに毎日決まった時間に餌をやっている人もいます。人も少ないのに周囲を気にしながら餌を与えているどこかの高齢の男性もいます。動物好きなのだが自宅で飼えない事情があるのだろうと思います。

早朝なので公園で運動している人は大体高齢の方ばかりです。走っている人、歩いている人、運動をしている人など様々ですが、毎日のように顔を合わせる人は大体決まっています。知らない者同士なので話すこともないのですが、すれ違いにこちらから挨拶をするようにしました。

早朝のウォーキングはいろんな鳥の声が毎日聴こえてきますし、毎日、最高の気分になるひと時です。朝から汗びっしょりになる習慣が身に付くとはまったく考えてもみませんでした。シャワーの後の朝食も最高です。皆さんも試してみませんか?

2020年7月29日水曜日

草の根交流

極東地域における隣国であるにも関わらず、近年、特に日中、日韓の政治的外交が両国とも躓いているようです。歴史的認識の違いは根が深く、お互いに一歩も譲らないために友好的な関係が中々築けないようです。

個人的にはもっと政治家同士が互いに交流して、地道に信頼関係を構築するしかないと考えますが、現実には関係がさらに悪化しているように思われます。やはりスポーツ交流など民間レベルを通じて将来を担う人たちが草の根交流を続けていくしかないでしょう。

時の政治は現時点で物事を考えがちなので、人間関係が築かれなければ国同士の信頼関係もできず、双方の考えが平行線のままでお互いに打開の余地が見つかりません。しかし現実の庶民レベルでは日中、日韓においても同じアジア人同士で政治家同士より遥かに交流があります。

次代を担う両国の若い世代が互いの意見に耳を傾けて、和解の道を共に探るしかないと思われます。過ぎ去った過去は変えられないので、時代とともに両国の歴史認識を大切にして、手を携えて未来志向に向き合うことが重要だと考えます。

2020年7月28日火曜日

友人

友人の話はブログでしたことはありませんが、現在も中学、高校、大学、社会人と個別な友人と様々な形で付き合いがあります。あまり人の好き嫌いがないので人数的には多い方かも知れません。

その中で本日は中高時代の親友を1人紹介します。彼とは中学だけ一緒で高校も大学も別々の道を歩みました。

彼の実家は雑貨屋で長男が店主をしながら、写真の現像店を営み、彼の父親は広大な果樹園を経営しながら、画家でもありました。

経済的には裕福な家庭でしたが、彼の母親は彼が幼い頃に亡くなられたようです。彼の家とは歩いて20分くらいの距離でしたので、ご家族も含め大変お世話になりました。

彼は成績も優秀だったので、偏差値の高い熊本市内の公立高校に進学し、国立の教育大学を卒業後、自衛隊の教官を経た後に福岡県の中学教員となりました。

教員を定年後に嘱託勤務を経て、現在は引退生活を送っています。頭脳と違い運動は中学時代から苦手ですが、人物的には申し分ない人です。

教員時代の苦労話は散々聞かされましたが、子どもの教育より親(モンスターペアレンツ)への対応が一番苦労したと話していました。

我々の時代は教師を親は尊敬していましたので、学校教育も時代とともにすっかり変わってしまったようです。

2020年7月27日月曜日

時間の使い方

以前もお話ししましたが、最近オンラインセミナーが増えてきて、わざわざ都内へ出かけることもないので時間が省けて大変助かっています。

おそらくニューノーマルの時代はオフィスや会議場などの賃貸が激減してくることが予想されます。それは、これからはテレワークやオンラインセミナーが普通になってくるからです。

長らく日本のホワイトカラーの生産性は国際的に見て先進国の中で低いと問題視されてきましたが、企業における働き方が変わると生産性の向上にかなり寄与するのではないかと考えます。

仕事は集中力次第で、時間の使い方は工夫すれば何とでもなるものです。これまでは時間の使い方が変わらなかっただけの話です。

問題はこれから企業における人材育成をどのように企画し実行していくかだと思います。人に揉まれて人は育つという面もありますが、テレワークやオンラインのみでは均一的な人材育成は難しいのではないでしょうか。

人材育成におけるアフターコロナでの対処の仕方をビフォーコロナに戻すのではなく、千載一遇の変革のチャンスだと認識して新たな形態として考えるべきです。

2020年7月22日水曜日

思い出

今週月曜の20日、日本ではH2Aロケットの打ち上げが成功したとのニュースが流れました。同じ日の1969年7月20日の米国では、アポロ11号(ルイ・アームストロング、マイケル・コリンズ、バズ・オルドリンの3宇宙飛行士が搭乗)が月面に着陸して人類が史上初めて月面に降りたことで世界中にビッグニュースが飛びました。

残念ながら月へ人類を送ると宣言したケネディ大統領は1963年にダラスで暗殺されこの世を去った後でしたが・・・。翌年70年、日本では大阪の万国博覧会が開催され、アメリカ館では月の石が飾られるということで大変な人気になりました。

ちょうど私が高校3年の頃に修学旅行で大阪万博も訪問コースとなっていましたが、残念ながらアメリカ館は並んでも入場に半日かかるということで「月の石」の見物は叶いませんでした。

翻って考えてみると、あれから半世紀を経て漸く有人ロケットをロシア、米国で打ち上げることが比較的容易な時代となり、民間人でも宇宙旅行を楽しめる日はそう遠くないと思われます。

国産のジェット旅客機でさえ、YS11以来、未だに飛ばすことができていない我が国ですが、宇宙飛行士が何人も誕生していることは大変栄誉な事です。

深夜のニュースを聴きながら、つい当時を思い出し投稿してみた次第です。

2020年7月21日火曜日

感染予防

コロナ流行の中で通常に勤務している人も多い。気をつけて仕事に出ている人もいれば、異常なくらい用心して出社を避けている人もいます。

おそらく見えないウイルスに対して人により認識レベルや捉え方が違うのでしょう。私はあまり気にしないタイプですが、妻は異常なくらい心配性のタイプです。

お互いの中間が望ましいのですが、用心するのに越したことはないので、なるべく妻に反論しないで九分九厘は従っています。

しかし、これまで時差の出退社は遠慮していましたが、三密の密接を避けるために時差出退社を行うようにしました。

定時を外すだけで意外と電車も空いていることが分かりました。仕事はいつでもどこでも出来ます。感染予防の対策が一番です。

2020年7月20日月曜日

感想戦

先日、将棋の棋聖戦で藤井7段が渡辺棋聖に五番勝負で勝利しましたが、対戦後の「感想戦」という対戦をお互いに振り返り意見交換する場面が大変印象的でした。

対戦者の中には悔しさのあまり怒ってすぐ座を立つ人も過去にはいたようですが、17歳とは思えない藤井7段の落ち着きぶりと渡辺棋聖の負けても謙虚な姿勢は立派でした。

棋士同士の激しく頂点を争った後にも関わらず、勝負が決まった後の清々しい姿勢にはさすがに見ていてとても好感を抱きました。

どんなスポーツでも正々堂々と戦って、勝者と敗者がお互いを尊敬し讃え合う光景は、観る側にもスポーツマンシップが感じられて大変素晴らしいです。

将棋も囲碁の世界でも同じような精神が根底にあるのでないかと思います。「感想戦」はとても素晴らしいお互いの行為だと思い、本日のテーマに取り上げてみました。

翻って、過去の戦争においても単なる恨みつらみばかりでなく、現在に生きる人々がお互いに敬意を以って過去の出来事を認め合うことができれば、どんなにか人類の進歩があるのになぁと考えた次第です。

2020年7月17日金曜日

会報

この3年余り、「あまくさ」という関東在住の郷土出身者向けの会報を年2回発行を担当させて頂いております。歴史のある会報で現在編集中なのが111号です。頁数は16ページですが、掲載内容は毎回年間スケジュールの中で催される各種イベントを原稿と写真付きで載せています。

今年3月発行した110号には事務局からのお知らせとして4月の予定まで掲載していました。ところが表紙のキャッチフレーズとして掲げた「オリンピックイヤーで更なる飛躍へ」という見出しも4月の総会も新型コロナの影響で夢物語となりました。

次号(10月1日発行)111号は語呂も良く、張り切って発行をと考えていましたが、新型コロナ以降は各種イベントは悉く全滅して、掲載するニュース記事の内容がほとんど入手できないことを大変困惑していました。

編集も3か月前から始めなければ印刷に間に合わないこともあり、発行責任者として休刊はしたくないし、紙面を埋められるか当初は自信がなかったのですが、時間とともに次第に皆さんのご協力で記事の材料が徐々に集まってきました。

目下のところ(7月17日現在)、16ページの紙面は様々な記事で大体埋まりそうです。コンテンツも在り来たりでは無いので、次号は会員様にも十分喜んでいただける会報に仕上がることと期待しています。

2020年7月16日木曜日

趣味

最近、ウォーキングを始めた関係でスニーカーを履く機会が増えました。しかし毎日履いていると汗が染みこむので洗いたくなり、少し前にバドミントンを初めて、その時に買ったばかりのシューズを、当分の間使わないのでウォーキング用に変えました。

バドミントンも今年2月29日に初のチャレンジをして、これからも行けると思い本格的に始めようとラケットまで用意したのですが、残念ながら新型コロナで一度も使わずじまいとなりました。考えてみるとバドミントンをやったのも50年ぶりくらいでした。

たまたま社内のサークルで流行っていることを知ったのです。子どもの頃によくやっていたので少しは通用するかと思っていましたが、最初の内はシャトルにラケットのネットがなかなか当たらず練習に慣れるのも大変でした。

しばらくして漸く何十年ぶりかの感触をつかむことができました。社員は子どものような年齢の人たちばかりですが、私も年齢には負けじと試合にも真剣な気持ちになりました。

今年初めて趣味として本格的なバドミントンを経験したばかりですが、昔を懐かしみながら本当に楽しいひと時を社員とともに過ごしました。

2020年7月15日水曜日

Time is money

テレワークを本格的に始めたのが4月以降ですが、新型コロナウイルス前までは週の半分以上は都内にセミナーや人と会うのに出掛けていました。

ニューノーマルという新しい日常形態に触れてみて、如何に非効率な時間を消費していたかを思い知らされました。

これまでの常識が非常識になる時代が来るとは想像できなかったことです。まさに「時は金なり-Time is  money」を実践できるチャンスがすべての人にあらゆる面で訪れたように感じます。

健康も時間もお金では買えませんが、コロナによって容易に価値観までも変えられました。今後は衣食住の分野においても消費の形態が大きく変わると思います。

若い人たちの感性がコロナ後の世界で活かされれば、きっと社会的課題の解決にも繋がるであろうと考えます。

2020年7月14日火曜日

会食

新型コロナで不要な夜の会食も自粛していましたが、昨年末から計画していました、ある特定の方々との会食を5か月ぶりに実施しました。

お店の個室内は特に感染対策が施されているようには感じませんでしたが、会食時間もあっという間に2時間30分が過ぎてしまうほど、ゆっくりと大人同士の歓談ができました。

男女二人ずつ、皆、今も会社に関わっているベテランの経営者ですが、以前から話してみたいと感じている方が集まっての対談でしたので、違った角度の意味で話も盛り上がりました。

話題の中心はコロナ禍の状況下で自社の現状を踏まえての内容でした。責任上いけないことですが、コロナのこともすっかり忘れて意気投合しました。

ざっくばらんに打ち解けた場だったので次回の再会が楽しみです。しかし、これだけ感染者が増え続けている現状もありますので、立場を考えて今後の飲食は注意して慎まなければと考えています。


2020年7月13日月曜日

雑談

ブログを始めて13年程になりますが、これまで4,000件弱の記事を毎日投稿してきました。始めた当初は匿名で自由に投稿していましたので原稿用紙3.4枚くらいの文字数を書いていましたが、最近は実名で公開していますので、長過ぎないよう内容にも気をつけて1枚くらいに纏めるようにしています。

私は今、会社の社長をしていますが、正直あまり人前で目立ちたくないタイプなので、政治家等に自ら立候補したいと考えるタイプではありません。社長という今の立場もかつて役員会で押されたので、自分では向かないと思いましたが仕方なく引き受けました。

先日、都知事選挙がありましたが、当選の可能性がある無しに、知事になりたい方が多いのに驚きました。ちょっと自分とは違うタイプの方々だぁと思った次第です。名前が売れることがそんなに良い事なのでしょうか。一方、世の中には匿名で多額の寄付をしたりする人もいます。

どちらにしても人間の行いの違いですからどちらが良いとも言えませんが、私的(わたくしてき)には目立たない中で行動する人を評価したいです。トップ人事などは青天の霹靂で選ばれた人物の方が寧(むし)ろ望ましい場合があります。目立ち過ぎると「出る杭は打たれます」から謙虚さが必要です。

政治でも企業社会でも、人事などで適材適所を誤ると大変なことになります。「覆水(ふくすい)盆に返らず」という言葉通り、夫婦でもお互いに育った環境も違うので、双方で努力し、持ちつ持たれつという関係を維持することが大切だと思います。

2020年7月10日金曜日

パターン

この数か月の間、新型コロナ感染予防のために在宅勤務が増え、新生活のパターンに変わりました。
毎朝4時に目覚めて5時までラジオを聴くのは何年も続けていますが、ここ2か月余り、5時に起床して約4キロの早足ウォーキングを始めました。
おおよそ月間で延べ110キロくらいになりますが、考えてみると箱根駅伝の片道くらいの距離になります。
若い頃は10キロのレースに年間5,6回、ハーフに1,2回出ていましたが、毎回一緒に走っていた相棒がいなくなり、もう走るのを止めて15年以上なります。
ところが在宅勤務で可処分時間が増えたので、運動不足の解消にとウォーキングを始めたのです。
同業の経営者仲間にはランニングを続けている方もいますが、中には毎朝ウォーキングしている方もいましたので、私もこの際と思い、当初は続くかどうか自信はありませんでしたが軽い気持ちで始めたのです。
歩いてみると、毎日の気候や自然界の変化に触れることで健やかな気分になり、ウォーキング中も早朝ラジオを聴きながらの毎日は充実感も湧いてきます。
遅く起きて動かなければそれまでですが、朝一番に何か始めてみると自分自身に何らかのプラスになるものです。

2020年7月9日木曜日

専門家

昨日、たまたま河川工学の先生の話を聴く機会がありました。災害が起きると毎度の事のように、気象庁の担当者が登場して話慣れない解説ばかりを繰り返し耳にします。

気象予報士は空からの風雨の動きを伝えるだけで、実際の河川の氾濫に関しては素人なのです。

豪雨災害の危険性があるならば、気象予報の早い段階で河川工学の専門家が庶民に呼びかけるべきだと、話を聴いて思いました。

さすがに大学の先生は話が旨いからなのか、内容が自然と耳に残りましたのでご紹介します。

河川が氾濫する原因は、①本流が水かさを増すと水位が高くなり、本来の低い支流から本流に水が流れなくなり堤防から溢れる。

②日本に多い筑後川のように東から西へ流れる河川の場合、西の下流に向けて西から東へ大雨が降るので下流の水が溢れる。

③台風は一気に過ぎ去るので被害は一瞬だが、近年は毎年のように前線の停滞で豪雨災害が起きる。

④100ミリの降雨量ならば山が吸収するが400ミリとか異常な降雨量になると治水や街づくりを見直す必要がある。

⑤堤防の決壊は水が堤防を越えなくても土に粘着性が無くなっていると決壊する。

⑥河川には河川なりの実力があり、雨量が少ない東北はその土地なりの河川の実力なので、少ない雨量でも決壊は起こりうる。という事のようです。

大体、話を聴いて記憶に残っている部分を話ましたが、皆様のご参考になれば幸いです。

2020年7月8日水曜日

技術

技術は常に進化しますので、技術においては常に過信は禁物だということです。アップルが新型スマホのディスプレイに有機ELを採用すると報道がありました。

ライバルのサムスンやファーウェイも、有機ELを新型スマホに採用してきていますので自然の流れかと思います。

かつては液晶が市場を独占していた時期もありましたが、新技術で潤う時期は一時(いっとき)で、さらに技術が進化して新たな技術が誕生するのも束の間です。

技術に流行り廃れがあるのが現実ですから、新技術と言えども胡坐をかかないで、技術者は新たな技術の進化に対して常に探求心とチャレンジ精神を抱くことが重要だと思います。

どこかに書かれていましたが、どんなに優秀な技術者も10年で引退するので、デジタル技術で遅れている日本もこれから人材の育成次第で追いつくチャンスは十分にあるとのことです。

そのためには未来に向けての国家ビジョンが大変重要であると言わざるを得ません。日本政府が茹でガエルにならないことを願うばかりです。

2020年7月7日火曜日

お見舞い

今回、これまで経験のない豪雨により球磨川や筑後川の流域が氾濫により大規模の浸水となりました。被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
両河川とも九州出身の私には学童時代から有名な川として記憶に残っています。かつて台風の玄関口ともいわれる九州は、夏至を過ぎると台風シーズンとなり、夏場に台風が接近すると風雨が強くなるのは普通で、本格的な秋の到来を待ち望んだものです。
梅雨時期はシトシトと長雨が続いて湿気がひどく、梅雨が明けると快晴が続いた後にやがて夏休みが来るという気候の循環でした。大雨や洪水は昔から起きたもので、災害のたびに護岸工事などの治水対策が施されて現在があるのですが、近年の降雨量は想定外のように思われます。
地球温暖化で海水温が上昇して気候変動をもたらしているのか、北極の氷が解けたり、シベリアが温暖化したり、梅雨がなかった北海道も本州と変わらない気温の上昇が続いたり、確かにこの3,40年で日本の気候だけでも大きく変わりました。
私の実家も今は空き家ですが、当時どこの家も家の裏は山でしたが台風の被害は運よく被ることもなかったのです。おそらく今は家が裏山の土砂でつぶれて人も入れない状態だと思います。危険のため近年は住む人もいなくなっています。
これからは河川の流域に対する考えを見直さないと、年々日本のどこかで河川の氾濫による同じような自然災害が起きる可能性があります。例年の豪雨災害の傾向を見れば、どこかで起きるのは必然だと思います。

2020年7月6日月曜日

未来

最近、日本人がやや海外に押されて自信を無くしていると思われます。留学生が減ったり転勤を拒否したり、内向き傾向にあるとも言われます。

しかし、その事を一概に悲観することもないのではないでしょうか。もっと日本人の特性を様々な面で伸ばしていけばよいと思うのです。

例えば漫画やアニメにもっと力を入れて世界へ発信するとか、機能的な日本ならではのマスクを世界に向けて販売するとか、日本ならではという文化・芸術を世界にアピールするとか、考えればもっと独自なところで特徴を活かせるのではないでしょうか。

これまでは時間的に余裕のない毎日を過ごしてきましたが、世界的な新型コロナ感染で日本人の生活の仕方そのものが変わりつつあります。

前の日本も思考の余裕がなく、資源の枯渇の焦りで戦争へ突っ走ったところがあります。もっと時間に余裕を持って考えて行動すれば、理解が得られない無駄な戦争はせずに済んだのではないでしょうか。

戦後のすさまじい復活のことを考えれば、日本人は世界に受け入れられるような行動を取ろうと思えば、世界に向けていろんな形でもっと貢献できる国だと思うのです。

まだまだ世界から見れば豊かな国なので、日本人として、これからも未来へ向けて自信を持って進むべきだと思います。

2020年7月3日金曜日

同級生

随分前になりますが、還暦祝いの中学同窓会が故郷で催されて一度だけ参加しました。故郷が遠いというのもあり、その前もそれ以降も参加したことはありません。

高校は生徒数も少なかったこともあり、40歳以降オリンピックの年毎に同窓会を実施してきました。と言っても大多数が限られたメンバーなので、結構まとまりも良く、地元に里帰りすると自然にみんなが集ってくれます。

ほとんど関東に出てきているメンバーは少ないのですが、今でも地方に住んでいる中学、高校の同級生とは話をしています。不思議なもので集まって同級生と話すと昔の気分に戻ってしまうのですが、皆さんも同じ経験をされているのでしょうか。

同級生も色んな人生を歩んでいますが、その中で一人、大阪府内で長年にわたり不動産業を営んでいる女性がいます。今は子どもや孫まで社員で働いていますが、彼女は中学以来の友人です。

実は弟さんが私の所在をたまたま発見して10数年以上前に姉の同級生につないでくれたのです。彼女の事は成人してからも多少は覚えていました。

此処だけの話ですが、中学を卒業して高校時代に彼女から手紙をもらったのです。その時に冷たい断りの返事を出したような記憶があります。

今でもそんな手紙を出したことを反省しているのですが、当時の彼女は、中学を卒業して関西へ集団就職して一人で寂しかったのだろうと思います。

今のご主人と知り合ったばかりに、ご主人の宅建資格をもとに不動産業として大阪で活躍しています。中学時代の勉強はまるでダメでしたが、人生ではビジネスで大成功を収めています。

昨日、お中元が届いたのでお礼の電話をしたら、お客様の賃貸案内で忙しそうでした。商売のネットワークが広いので、今はあちこちで講演会にも呼ばれたり、関西に住む有名な芸能人とも親しくしているようです。

まさに人間万事塞翁が馬です。

2020年7月2日木曜日

利便性

本日は在宅で終日「Smart Cityカンファレンス大阪」に参加しました。
これまでならば大阪に出向かなければLIVEが無かったイベントが、新型コロナ禍によりオンライン受講が可能となりました。
コロナ以前から政府のスマートシティ構想の中で遠隔システムの活用が話されていましたが、まさかコロナ禍の影響で本格的にデジタル化が一気に前倒しの形で到来するとは誰も想像しなかったはずです。
このデジタル化の流れを日本の成長戦略としなければ、時代を変革するチャンスは2度と来ないと思われます。
私自身も今回、コロナ禍の中で強いられた在宅でのテレワークがもたらした利便性を痛切に感じた次第です。
若い社員も含めて情報の共有化により、希望と夢のある未来志向のディスカッションが出来れば幸いです。

2020年7月1日水曜日

人事

毎年の事ですが、中小企業の経営者の立場から大企業のトップ人事を拝見していると、何故この人事が行われたのかと理由を考えたくなります。

大企業の経営トップも人間なので特徴的に一長一短があるのでしょうが、皆さん社長に就任したらご自分の色を任期中に出したいのだろうと想像します。

経営トップが変わると必ず大企業も様々な動きを見せるので、多くの社員の方はトップ人事が変わるたびに内心動揺するのでしょう。

当初は新鮮さがあり周囲は変化を好むのですが、数年経つと本性に皆が気づくことになります。大企業でもたった一人しか選ばれないトップ人事の成否は、ある程度時間が経たなければ結果に対する評価はできません。

国のリーダーも選ぶのは党員ですから、国政にとって相応しい人材なのかは支持率という物差しで国民は判断するしかありません。

企業の世界でも政治の世界でも権力を持つトップの主導権争いは絶えませんが、大切なことは人間としての哲学と崇高な理念ではないかと考える次第です。

権力者が必ずしも能力が優れているとは限らないのは当然ですが、ですから選ばれた人は常に謙虚さを失わない、自分を偽らない心を持つことが大切だと思うのです。

2020年6月30日火曜日

やまと尼寺

子どもの頃に祖父より「僧侶にならないか」と問われたことがあります。私は幼いころから仏様によく拝んでいたので、その話をされるのが一番嫌いでした。農家なのでまさかとは思うのですが、誰でも修業を積めば僧侶としての道も開けるのかもしれません。

実は週末に楽しみにしている「やまと尼寺 精進日記」というTV番組があります。住職と副住職、それに修業している女性の3人の生活風景のドキュメンタリー番組ですが、3人の女性の日常会話がいつも微笑ましいのです。

食事は確かに精進料理なので肉や魚は出てきませんが、結構美味しそうな料理を皆で手分けして作るのです。私は年季の入った住職のファンですが、お寺の大黒柱なのに意外と茶目っ気もあり、周囲からも親しまれている人なのです。

時々、ご近所でご主人が無くなり一人住まいの女性も加わり、4人でも会話も食事も和やかで楽しそうです。あの幸せそうな3人の光景を見ていると僧侶の仕事もまんざらではない印象を受けます。

奈良県の山中にある1300年くらいの歴史で由緒ある観音寺のようですが、長年地域に溶け込みながら日々を檀家とともに存在する日本の数々のお寺は人々にとって大切な場所だと感じた次第です。

2020年6月29日月曜日

薬売り

子どもの頃、田舎に回ってくる富山の薬売りの事を思い出しました。

たまたまTVで100年以上も続く富山の置き薬売りの放送を目にしたのです。未だに各家庭を戸別訪問する富山の薬売りの仕事が続いていることに驚いたのです。

家内も同世代で田舎育ちなので、薬売りの人から風船をもらったことなど記憶していましたが、当の私は年に1度くらい富山から遥々訪ねてくる横井さん、森さんという薬売りの人の名前まで記憶していました。

都会からやってきたという上品な身なりの印象の薬売り人で、農民に気さくに声をかける商人としての丁寧な態度には驚くばかりでした。

薩摩藩の島津久光公が富山藩の薬売りを通じて北海道の松前から昆布を隠密に運んだという逸話も大変興味がありましたが、全国的に網羅された富山の薬売りネットワークの仕組みは近代歴史においても大変注目に値します。

江戸時代の車もなかった時代の出来事ですが、令和に至る現代でも、未だに延々と商売が受け継がれていることに大変驚きました。


2020年6月26日金曜日

差別

今、アメリカでは人種差別に対する批判の声が顕著に高まっています。

アメリカ大陸発見のコロンブスの銅像も、黒人迫害の歴史的批判で撤去されたり、アメリカ映画で不朽の名作とも言われている「風と共に去りぬ」に対しても批判の矛先が向けられているようです。

日本でも部落差別が過去には問題視されたこともありましたが、現代社会ではほとんど聞こえてきませんが、移民大国アメリカでは長年の人種差別的なしこりが、未だに解決されていないように思われます。

何故、そこまでエスカレートして時代をアメリカ国民が遡らせるのか不思議に思いますが、人種差別が如何に人々の心を傷つける深刻な問題であるかということだと思います。

確かに「風と共に去りぬ」の中では黒人差別が見られますが、南北戦争時代の出来事を題材にした古い名作映画なので歴史を知る意味では極端に避けることはどうかと思います。

時代を振り返るとどこの国でも過去には大なり小なり各地で身分差別は存在しました。しかし、それを乗り越えて今の時代があります。

歴史は歴史で貴重な史実として理解し、過去の反省の上により良き社会を構築してきたわけなので、あまり文化・芸術の面まで否定するのはどうかと思います。

しかし、未だに彼らにとっては深刻な国内問題として存在しているようです。

2020年6月25日木曜日

株主総会

今日6月25日は多くの大企業で株主総会が開催されましたが、コロナ禍で出席人数を限定してのWEB総会も多かったようです。

まだ株主の質問を歓迎する総会であればいいのですが、議案を会社側でスピーディに議決したいために、総会が形骸化している印象もぬぐえないような企業もあります。

そのような企業は闇が解明されず、後々粉飾経理が発覚して不祥事を起こしたりするものです。

総会は出席した株主に経営の審判を仰ぐものであり、常に透明性があり、開かれたものでなければなりません。

経営は山あり、谷ありが普通ですので、株主にわかりやすく事業の経過説明をしなければ経営陣の信頼感は得られません。

株主は企業価値を高めてくれることを期待して企業へ投資しますので、もし株主を偽ったら株主代表訴訟を起こされても仕方がありません。

しかし、それ以前に経営者として株主の信頼を裏切ることになりますから当然、経営者として失格だと認識しなければならないのです。

直近では関西の公益法人で起きた事件のニュースがありましたが、中小企業としても長期政権だからこそ、総会においても常に襟を正す姿勢が必要だと痛感する次第です。




2020年6月24日水曜日

ウォーキング

在宅勤務が常態化する中で、このところ朝の余剰時間を活かして早朝ウォーキングを始めました。

毎朝4時に起きてもラジオを聴くくらいで、普段は特に運動らしきことはしていませんでしたが、在宅で通勤時間が浮いたので運動不足を補う意味でもウォーキングを始めたのは良かったと思います。

若い頃は早起きが大の苦手で、学生時代の新聞配達の仕事は苦労しましたが、この歳になると早起きが苦痛ではなくなりました。

朝のウォーキングは車も少なく、人通りもまばらで、歩きに集中できて良いと思います。約1時間のウォーキングですが、かなり速足なので結構汗もかきます。

帰宅してシャワーを浴びて、TV体操を行った後に朝食を摂るのが最近の日課となりました。

夏は早朝でも日差しが弱く、速足で歩いていると暑さは全く感じません。

季節の花や鳥の声など、これまで普段経験しなかった地域の自然を味わう機会に恵まれた気がします。

「早起きは三文の徳」と昔の人が何を意図して言ったのか知りませんが、体調良く起床して、朝からウォーキングに時間を使える日々に感謝しています。

2020年6月23日火曜日

教育

かつて高校時代の頃に旺文社の大学受験ラジオ講座のお陰で受験勉強を田舎でも経験出来ましたが、実際の受験競争の厳しさを実感したのは上京してからでした。

予備校も書店も都会と違って近くに存在しないので、当時の高校時代はラジオ講座が唯一の現役の大学教授による直接の受験指導でした。

今、オンライン教育がコロナ禍の下に議論されていますが、学習塾や受験予備校のオンライン授業が日本全国各地で聴講出来たら、地方の生徒たちにとって都会と同等の教育環境が得られると思います。

都会と地方で教育格差があるのは今に始まったことではありませんが、ネットが普及した現代こそ、どこにいても自由に同レベルで進学講座が受講できる環境が整備されてしかるべきです。

教育も医療もデジタル社会が当たり前の現在では、既存の枠組みから脱皮できず、ICTの利活用が諸外国に遅れているのが現状ではないでしょうか。

弊社も先ずは地方に雇用を作り、家族が地方で豊かに暮らせる環境づくりを目指していきたいと考えています。

コロナによるテレワークの拡大は、人が地方に移住するとともに地方創生のチャンスだと思います。

2020年6月22日月曜日

時間

テレワークが増えて、週明けの月曜日の全体朝礼をどのような手法で実現するかと考えていましたが、社内からの提案でリモートツールを使った自社オリジナルのモーニングショーを開始することにしました。

某ツールは同時に100名までという収容制限がありますので、基本的には部門を週ごとに分けて実施しますが、従来通りメールとグループウェアには掲載するようにしました。

LIVE配信は初めての経験ですが、これまでは一部の社員のみのリアル朝礼でしたが、これからは全社員に向けて同時に配信できるので大変便利です。

今朝は出社して準備しましたが、これまでは通勤時間も当たり前の感覚でしたが、往復の通勤時間は一日の労働時間の30%以上を割いている計算になることが分かります。

私の場合でも在宅であれば7時半にはデスクに着きますので、これまでの40%以上は時間を有効に使えます。

これから出勤と在宅を上手に活用すれば、若い方たちだけでなく、中高年層の働き方も生活様式も大きく変わると思います。

しかしテレワークにおける様々な課題も今後出てくるでしょうが、日本が少子高齢化社会を乗り越えていくためには、テレワークが当たり前だという働き方を企業が認識することです。

これから先は労使ともに限られた余剰の時間を工夫して行かざるを得ないと思われます。

2020年6月19日金曜日

新型コロナ禍

かつて幼少の頃にツベルクリン検査で陰性だと抗体のワクチン接種がなされて、陽性で結核菌を保持することによって結核感染を防ぐ処方を受けていました。

新型コロナウイルスの感染拡大を長期的に阻止するためにスウェーデン政府が取った対策は、国民全体に新型コロナを感染させて抗体を持たせるというものです。

結果的には多くの死亡者を出しながら抗体を無理に持たせたことになります。

私自身はスウェーデン政府が施行したコロナ対策が、かつて我々が受けたツベルクリン検査にも似たような印象を持ちましたが、ワクチンが開発されていない中でスウェーデン政府が取った方針には未だ納得がいきません。

陰性だと陽性者からの感染の可能性がありますので、徹底的に陽性者を一定期間隔離して陰性者の感染を防ぐしか方法はありません。

日本はまだ海外に比べて感染者が少ないと言われていますが、実際はPCR検査等の数が少ないので国民全体が陰性か陽性かの判断は難しいと思われます。

欧米諸国の感染拡大は顕著でしたが、その後の新規発生者の数を減らす対応策を取ったに過ぎないので、又いつ感染が再び拡大するか誰にも先行きの予測は難しいものと思われます。

日本は海外と比較して感染しての死亡者数も少ないですが、感染拡大の山が諸外国と比べて低い水準で保てたのも国民の意識が深く関係していると言われています。

新型コロナ禍においても「喉元過ぎれば熱さ忘れる」事態にならないことを祈るばかりです。

2020年6月18日木曜日

競争力

今朝も早朝ウォーキングに出かけてきましたが、過去にブログで何度か取り上げてきましたが、驚くべきなのはH社やB社やS社など、世界的な日本の大企業の工場跡地が広大なことです。

大手製造業各社の現状は、経済のグローバル化とともに為替の円高に耐えるため、国際競争力上どうしても国内生産では立ち行かないことを意図しています。

代わりに広大な敷地には製薬メーカーの研究所や物流倉庫群が跡地利用として活用されるようです。

日本は中国やベトナムと同じ産業形態では成り立たないので、知的集約産業を世界から人材と共にM&Aにて集約させるしかないと思うのです。

日本国内には、世界を駆け巡る営業戦略と開発拠点を束ねる司令塔の役割こそが必要です。

残念ながらデジタル技術はガラパゴスで時代の変化に乗り遅れてきましたので、未来への課題は山積しています。

産業の高度化とともに、動かない行政のデジタル化を牽引していくのが政治のリーダーシップではないでしょうか。

他国の後追いでは国は豊かにならないと考えます。

2020年6月17日水曜日

関係(Relationship)

他国への内政干渉は控えるべきだとつくづく実感します。

昨日の北朝鮮によるケソンの南北連絡事務所の爆破事件には驚きました。

韓国在住の脱北者によって北朝鮮批判の中傷ビラを飛ばしたことが引き金となったようですが、互いに内政干渉することの影響が大きいと言えます。

人間関係も同じで、他人を誹謗中傷することでお互いの関係が上手くいくはずがありません。

国と国、人と人との関係は自国や自分の考えを述べる前に、相手の考えに耳を傾けるとともに、お互いに立場や違いを認め合うことが大切です。

外交が順調に進まないのは、首脳同士が他国に依存して、当事者同士が直接の対話を継続してこなかったからではないでしょうか。

人間同士の関係にも同じことが言えます。離れていれば自分に都合のいいように解釈して、陰で相手を批判したりするものです。

人を介した批判は回りまわって紆余曲折に変化して、いつの間にか自然に相手へ変形して伝わったりするものです。

できれば直接相手に対して相手の立場を考えて、直接に助言してあげるのが一番良いでしょう。

国と国との外交も、人と人との関係も基本は同じだと思います。

いろんな国、いろんな人との対話を積み重ねることで、お互いの信頼関係は築かれるものです。

2020年6月16日火曜日

くちなし

今朝、ウォーキングの途中で戸建てに朝顔が咲いていました。季節の移り変わりを先取りできるのは幸いに思います。

早速、帰宅して我が家の師匠に話すと、西洋朝顔で日本古来の朝顔ではないと言っていました。

私は普通の朝顔と思っていましたので、古来のものだと主張したのですが、素直に師匠はなかなか頷きません。取り敢えず、明日の朝に証拠の写真を撮ることにしました。

花の師匠ともいうべき奥方は早速、湿度が低くて気分が良いのか午前中に外出して、香りが部屋中に漂うくちなしの花を買ってきました。

そろそろ梅雨のシーズンはくちなしの花の出番のようです。何とも言えない香りです。つい渡哲也の「くちなしの花」を口ずさみたくなりました。

昭和の演歌は味があって懐かしいです。


2020年6月15日月曜日

憲法

また日本国憲法の話になりますが、憲法19条では思想・信条の自由を保障しています。どんな場所でも政治的な発言も許されますし、宗教も自由に選択ができます。

かつて私自身も若い頃に様々な宗教団体から勧誘を受けたことがありますが、若い頃から色んな宗教に関心があったので、相手の方からも信仰を勧め易いタイプに見えたのだと思います。

未だに無信仰ですが、本家が先祖代々浄土宗という事もあり、仏壇の位牌に「南無阿弥陀仏」を唱えることは時々しています。

自分の為というより仏壇が無ければ御先祖に申し訳ないというだけの話です。話は変わりますが、諸外国では未だに宗教争いが絶えないし、様々な自由が保障されていない国々も多いようです。

その点、我が国は憲法で思想・信条の自由が保障されています。若い人たちがどこまで日本国憲法の素晴らしさを理解しているか分かりませんが、もっと教育の現場で日本国憲法について詳しく教えてあげるべきではないでしょうか。

2020年6月12日金曜日

オンライン

最近、米国株式市場の動きを見ていて、新型コロナ感染者数も死亡者も世界一、人種差別による全米的暴動の嵐など、世情は不安だらけのさなか株式市場だけは上がりっぱなしの状態でしたので、これは異常なバブルではないかと内心思っていました。

案の定、その後株価は急落しましたが、何と言っても根拠がないのに株価だけは実態以上に上がり過ぎでした。FRBがFOMCで低金利を据え置く決定をする程、経済は疲弊しているのに連日不思議な思いでいました。

日経も必ずNYダウに連動しますので、米国株式の上げ過ぎた半面逆に下落し、しばらくは調整局面となるでしょう。問題はこれからの日本経済をどのようにして浮上させていくかです。新型コロナもアフリカでは今がピークの状況です。

漸く、各国で感染拡大に歯止めが掛かりつつある中で、アフリカ発の第二波の感染拡大が世界中に広がらないことを祈るばかりです。これまで新型コロナは世界経済に深刻な打撃を与えていますので、これ以上の影響拡大を防がなければなりません。

日本国内も漸くコロナ感染が沈静化してきましたが、ウイルスそのものは無くならないので、様々な感染防止の対策はこれからも続きます。

5G実用化の勢いもスタートから収縮していましたが、来る次世代通信ネットワークの実用化により、思いがけないオンライン化の波に順調に乗れれば、これからの日本経済に様々な有益性をもたらすことでしょう。

2020年6月11日木曜日

世論

昨年の9月に北欧諸国を訪問してきましたが、火力発電所を年々減らして再生エネルギーへ切り替えようという国の方針が国民の世論を反映していると思われました。

国のエネルギー政策が地球環境に与える影響が大きいという事を国民とともに意思を共有しているのです。

確かに消費税が25%で徴税率は高いのですが、税金に対しては国民の目が厳しいので行政による使途がオープンなので、国民の行政に対する満足度は政治の信頼によるものなので寧ろ高いのです。

一方が日本は消費税率を上げようとすれば、徴税に対する信頼度が低いので国民の反対が多いのが現実です。

間接税なので直接税より本来は税金を徴収しやすいのですが、日本の場合はヨーロッパ諸国のように直間比率は国民世論的にも中々変えられないようです。

日本は大国の追随型ではなく、もっと小さな諸外国のさまざまな利点に学ぶべきだと思います。

2020年6月10日水曜日

デジタル

私自身は何事も新し物好きで変化を好むところがありますが、現実は人それぞれ性格も違いますので、人から強制されることを拒否する人もいることを知るべきです。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためにオンライン診療や教育の必要性が叫ばれたり、9月入学の話題で紛糾したりしましたが、どうやら期限付きの一過性の動きで元に戻るようです。

物事に慎重な日本人らしい動きのようにも見えますが、来るべきデジタル時代を背景に、様々な先進的な考えが示されたことは社会的にも意義があったと思われます。

アナログからデジタルへの転換は、利用する側の事情もあり容易に進まないのが現実です。

たまたま今回は新型コロナの世界的な流行で人との接触が完全に抑制され、移動手段が遮断されました。

この場合において遠隔での双方向の通信が必然となり、それが医療であったり、教育の場であったりしました。100年に一度という異常な事態に世界中が見舞われたわけです。

漸く収束に向かい普通の生活に戻りつつありますが、同時にテレワークの有効性も企業社会に認められたのではないでしょうか。

働き方改革が国の主導で執拗に進められていた時期でもあり、企業も今回の未曽有の出来事で働き方の変化も受け入れ易かったのではないかと思われます。

2020年6月9日火曜日

システム

日本は中国や韓国などアジア地域や欧米諸国との比較でIT,ICT分野で周回遅れとも言われています。
私なりに分析してみますと、20年前の森内閣時代からe-JAPAN構想が打ち立てられて久しいのですが、国家の行政ソフトウェアが旧態依然のレガシーシステムを未だに引きずって、デジタル時代に相応した革新システムが開発されてこなかったからだと思います。
新型コロナ対策による各種補助金や支援金の申請も、電子申請より手作業が正確で早いという話ですから諸外国から見たら手続きの遅滞さは驚きだと思います。
新型コロナを機会にIT化の遅れに目覚めて、都道府県の集合体を作ってレガシーシステムに代わる先進のデジタルIT化を目指すべきだと思います。
やはり先頭で旗を振るトップリーダーがITに精通していなければデジタルITの早期実現は遠いような気がいたします。先ずは行政がITによりコストを下げてスリム化しなければ、人口減の時代に適したきめ細かな住民サービスは困難だと思われます。
日本は米国からのIT輸入超過国ですが、近い将来は中国の低価格ITを輸入してユーザーが使う時代が目前に迫っているような気がいたします。
日本も世界にITを発信する国を目指さなければならないと考えます。

2020年6月8日月曜日

月曜日

遠隔によるテレワークが社会に定着しつつ、世の中のICT化が5.6年先から僅か数か月で社会へ浸透してきたこともあり、今後、DXをテーマとした社会における新常態への在り方について本格的な議論が進められることを期待しています。

私たちはこれまでの発想を転換して、21世紀に相応しい働き方改革の下に、ICTのさらなる利活用を顧客へ積極的に提案し、業務改革を推進する役割を中心として担っていただきたいのです。

新型コロナの感染拡大は全国的に広がり、地域経済に計り知れない影響を与えていますが、この窮地に社会貢献ができれば、自ら成長して飛躍する絶好のチャンスではないかとみています。

業界のあるべき事業形態もこれまでと大きく変わって、自社固有の特長がないと将来的に生き残りも厳しくなっていくと思います。

新型コロナは今後も続くので、企業自身も変わらなければ経営も段々と厳しくなりますが、逆発想をすれば大きなビジネスチャンスの到来にもなり得ます。
このチャンスを皆んなで活かしていきましょう。

では今週の格言です。

自由と我儘(わがまま)との界は、他人の妨げをなすとなさざるとの間にあり。
- 福沢諭吉 -

今、全米で大変な集団デモや暴動が起きています。一説には人種差別を厭わないトランプ政権になって4年間にわたる鬱積の現れだとも言われています。

しかし一部の米国民は暴動に乗じて、民主主義社会での自由とわがままをはき違えて、寧ろ反社会的な行動を扇動しているように思えてなりません。

自国のわがままが世界に通用しないことの表れが、二極化する国内問題へも及んでいるような気が致しています。日本は「他山の石」としてこの事を参考にすべきだと考えます。

2020年6月5日金曜日

基本的人権

日本国憲法の三原則に「国民主権」「基本的人権の保障」「平和主義」というものがあります。その意味で現憲法は素晴らしい憲法だと私は思っています。憲法21条では表現の自由(言論の自由)、集会・結社の自由が保障されていますので、国民は公の場で自由にものが言えますし、集会することも許されています。しかし彼の国では上記の自由は保障されていないので、権力により統制されることもあります。G7の先進7カ国である欧米諸国は大半が民主主義国家なので、日本と同じように言論の自由などが保障されているのです。共産主義や社会主義国家も国民を統制する上では権力側に都合はいいのですが、国民は様々な自由権を奪われます。新型コロナ対策でも政府が強制力を発揮できないのは憲法21条の存在とともに、日本国憲法の三大原則の一つである基本的人権の保障があるからです。大学で憲法を学んだ一人として日本国憲法は世界に誇るべきものだと考える次第です。

2020年6月4日木曜日

無償

新型コロナウイルスまではWeb会議がここまで浸透するとは想像すらしなかった方が大半だと思います。国内でも早くからWeb会議システムを展開している企業がありましたが、海外拠点は敢えて米国に置かず、アジア地域の市場開拓に重点を置いていました。まさかのコロナ旋風でシリコンバレー発のZOOMが急速に世界のマーケットを席捲するとは思っていませんでした。ベンチャー企業が成長するには豊富な資金とともにマーケティング戦略が欠かせません。ITを急速に普及させるには、当初は無償で市場を拡大させるしかありません。どの時期まで無償でユーザーに提供できるかが結果的は勝負の分かれ目となるようです。日本国内から世界へ大ヒットするアプリソフトウェアが出てこないのは、無償でも開発投資とマーケティング資金を投資できるベンチャーキャピタルの存在が背後にないからでしょう。流通の世界でも成功者が「1勝9敗」とか述べていますが、ITの世界ではもっと競争が激しく、数%の確率で成功すると言っても過言ではありません。「井の中の蛙」で世界を知らなかった日本人も、新型コロナウイルスの世界的流行で日本の立ち位置を少しは理解できたのではないでしょうか。巣ごもりが続いた在宅勤務でのテレワークが、世の中のさまざまな不平等に対して、少しでも解消される方向へ改善されていけば幸いだと思います。無償の志が届く世の中になることを祈るばかりです。

2020年6月3日水曜日

統率力

世情と株価は相応しないというのが、最近の金融状況をみると如実に表れているようです。新型コロナ感染者数も世界で断トツの米国は、現在も失業者の増大と全州に集団デモが収まらない状況にありながら、NYダウ、ナスダックともに連日上昇を続けています。経済もコロナの影響で全産業に窮地に陥る最悪の状況にありながら、株価は一時期の暴落を乗り超えて、現在のところ堅調に推移しているので本当に不思議です。当然、日経平均へも波及し、日本の株価も順調に回復して、それに為替も安定しているのでやや安心感もあります。この事は金融安定に対するプロ筋の統率力とともに、世界的に新型コロナ感染の拡大がピークを通り越し、徐々に各国の経済が動き出したたことが大きな要因だと思われます。金融が安定し、経済も徐々に動き出していけば、海外との交易も徐々に元へ戻るのではないかと期待しています。そのためにはG7(先進7か国会議)がまとまることが最重要だと思われますが、議長国である米国のトランプ大統領が一方的に先走っている感が否めなくもない気がいたします。今、民主主義国家による様々な統制力が問われているのが現状ではないでしょうか。共産主義国家は統制力が強力なので自由がない反面、国家の対応の早さを感じます。一国のリーダーが誰になるかは統率力を考える上で大変重要な要素ですが、民主主義国家である日本における都道府県の首長による統率力も国家と変わらず大変重要だという事が、今回の新型コロナ感染への対応で垣間見たような気がいたします。

2020年6月2日火曜日

見直し

長い巣ごもり生活に皆さん飽きたのか、昨日の人出は緊急事態宣言前に戻ったような光景でした。2週間後の感染数がどう変化するのか注視したいと思います。この間、飲食業やサービス業の倒産が相次いでいます。たまたま家内が使っていた美容院も、コロナの影響で積極的な店舗展開が裏目に出たようで先月遂に潰れてしまいました。客商売のサービス業は営業自粛に追い込まれたら即経営危機に陥ります。しかし今回の新型コロナの感染拡大を防ぐためにはやむを得ない措置です。この1年はサービス業に関わらず、あらゆる業種が先行き不透明のために設備投資を抑制する年となるでしょう。これからあらゆる事業を根本から見直さなければならないと考えます。近年、行き過ぎた首都圏の過密を是正するためにも、コロナの感染リスクを回避するために地方へ分散することも必要だと思われます。あらゆる職種においてテレワークが可能だと証明されました。在宅勤務によるテレワークは地方への人の移動をこれから加速するはずですし、地方に雇用の機会をつくる最大のチャンスだと考えています。何度か同じような話をしていますが、以前から時の政権は地方創生と繰り返し言いながらも、実態として本格的な雇用創出は遅々として進んでいませんでした。あらゆる業種のオンライン化が進めば必ず地方の活性化につながると思います。

2020年6月1日月曜日

経営

先月29日、無事に41期定時株主総会を終えました。他の中小企業と同じように、株主と言っても未上場なので殆ど社内株主なのですが、年に一度の重要な会議にも関わらず、議長としての議事進行の役割は世間の株主総会を何年も見物している割には中々板につきません。小さな会社なので、株主が社内だけだと淡々として進行するだけで時間も要しないので緊迫感がなく議長として緊張感に欠けるのでしょうか。しかしある時期から始めた株主総会も、漸く会社のスケジュールとして重要な位置づけとなり毎年の議事録も今日までしっかり整理されています。これは社外からの経験豊富な人材を受け入れたお陰だと思います。小さな会社では株主総会と言ってもほとんど形式的に議事録を残しているだけというのが現実です。弊社は早くから総務系を始め、多くの社外人材を雇用して内部管理の充実を早くから図ってきました。しかしここまでたどり着くには経営的に何年もかかりました。同業他社でもまだ弊社のように小規模の会社では実質的にオープンな経営を実践しているところは少ないようです。弊社は上場会社とほぼ同程度にコンプライアンスも重視していますし経営もオープンです。結果的にはそのことが後で引継ぎも楽に済むからです。最初から会社は社会に開かれたものだという認識があれば法的な誤りを犯す可能性も少なくて済みます。経営は隠せば隠すほど周囲も変な気を遣い精神的に疲れるものです、健全な経営を目指し、信頼性を維持するためにもオープンな経営姿勢が必要と思われます。

2020年5月29日金曜日

早朝のラジオで、タレントのサヘル・ローズさんという方のインタビューを1年ぶりに再度聴きました。ブログで紹介はしなかったと思いますので、感想を少し書かせていただきます。サヘルさんは1989年2月にイラン・イラク戦争の空爆で壊滅、13人の家族の中で一人だけ生き残った方です。その後、ボランティア団体としてテヘラン大学から来た養母に育てられて現在、日本でタレントとして活躍されています。聴いていてとても印象に残ったことは、彼女の養母に対する愛情表現と弱い自分を大事にするという人間としての志でした。実母は亡くなられたのですが、昔から「産みの親よりも育ての親」と言います。私も両親がいながら幼少時から祖父母に育てられましたが、先ずは親孝行は祖父母からという思いが最後までありました。自分の親は子どもを育ててなくても産みの親であることは間違いないので、祖父母がこの世を去った後に親の面倒を見ることにしました。育ててくれた親が大事だというサヘルさんのお気持ちがとてもよくわかります。さらに「弱い自分を大事にする」という話もすごく立派な考えだと感じました。兎角、人は他人と比較して自分を卑下したり、自分を責めたりしますが、自分の事を大切にされている心得をお聴ききして、さらに感動を覚えました。話を聴いているうちに、いつか私もイランへ行ってみたいと思った次第であります。

2020年5月28日木曜日

信仰

私は無信仰者ですが個人的に信仰を持つことはいいことだと考えています。まだ政治的イデオロギー色の濃かった大学時代に、大学内でも様々な宗教団体がサークル要員募集という隠れ蓑で信者を増やしている動きがありました。私の親しくしている仲間は殆どがイデオロギー対立に負けたのか入信していきました。私も無理やり集会に連れていかれて幹部の方から強烈な説得を受けましたが、断固としてイデオロギーの対立で相手との議論に負けたくなかったのです。つまり私自身にも学生時代から宗教団体との議論にも負けない自分なりの強いイデオロギーが存在したからです。あれから40年以上が経ちましたが、ある宗教団体の人たちとの付き合いは現在も続いていますが、熱心な政党支持者を母体として政治が国民目線からずれない様なチェック機能を十分に果たされていると第三者的にみています。私の実家は元来浄土宗で親戚筋は大体浄土真宗のようです。私は無信仰者ですが、ご先祖様の位牌を置くために自宅には仏壇だけは置いて、一年365日、毎日のように仏壇には水とお茶、お供え物しつつ合掌することを心掛けています。つまり、人間はぶれない真っ当な信念が必要だから信仰を持つのもいいことだと今回は言いたかったのです。大事なことは他人の信仰を尊重し、決して他宗教を批判しないことです。つまり歴史ある宗教には学ぶことが多々あるからです。

2020年5月27日水曜日

SNS

私は拡散し易いSNSはあまり使っていません。無論1対NのSNSの利用は極力控えています。理由は不特定多数の人には色んな考え方があるので、受け止め方次第で精神的なダメージが大きい場合もあるツールだからです。フェイスブックも時々投稿しますが、ほとんどお友達の掲載記事を拝見するだけです。代わりにブログは一方通行の発信ツールなので10数年使っています。ブログも当初は匿名で自由に言いたいことを投稿していましたが、折角なので会社のHPに掲載して公開するようにしました。しかし、一方では匿名ではないので何でも思っていることが自由に書けない不自由さはあります。投稿記事を世の中に公開するという事は、投稿者としてそれなに書いた責任が伴うと思うからです。SNSでの誹謗中傷が死亡事故に繋がり、ニュースを下に水面下で話題になっていますが、SNSはややもすると使い方次第でとても危険な攻撃材料のツールと化すから使用上は注意が必要です。リアルな対話の中で話される内容であれば対面の議論で済みますが、バーチャルでしかも不特定な差出人によるメッセージの内容は、受け手に相当な精神的ダメージを伴うので厳に慎むべきです。相手を思いやることがネットの世界では大変重要なことだと思うのです。皆一人ひとり受け止め方の度合いは違うのだ、という事を常に発信側は意識すべきです。便利さの裏にはデメリットもあることを、ユーザー自身が覚悟しなければならないことをあらためて感じさせられた出来事でした。

2020年5月26日火曜日

出勤

政府の新型コロナウイルス感染防止のための非常事態宣言が発令されて約1か月半、私は一度も会社に来ませんでした。まるで10年間の休みを一度に取得したような、これまでの人生で経験のない働き方改革を自ら実践しました。この間、経理関係の人は決算処理もあり出勤していましたが、稟議書の決済も電子印鑑、学生の面接から各種会議やミーティングもすべてZOOMを使って仕事をこなしました。社員もテレワーク態勢を4月から実施していますので、90%以上の在宅勤務率だったようです。職種にも依りますが、我々のようなIT企業は実際にやればできるのですが、お客様の立場もあり、国内企業として中々従来の慣習を変えることを躊躇します。突然の新型コロナウイルスにより、これまでの働き方が半ば強引に改革されましたので、これを機に出遅れたデジタル化を一挙に進めるには最大の好機だと考えます。昨日の解除宣言の影響なのか、一夜明けた今日は多くのサラリーマンが出勤している光景を目にしましたが、再び感染が拡大しないためにも在宅勤務や時差出勤を今後も積極的に推し進めるべきだと思います。今後は地方から都会へ出てこなくても、地方にいて仕事ができる環境づくりが必要だと考えますし、まだまだ日本には変えていかなければならないことが山積しています。

2020年5月25日月曜日

出稼ぎ

昨日のある特集で、世界の仕送りが今回の新型コロナ感染拡大の影響で11兆円減少しているという報道がありました。日本国内にも海外研修生が数十万人と言われています、まだ海外で技術研修を受けて自国経済の繁栄に寄与する目的であればよいのですが、単なる出稼ぎ労働がグローバル世界でも多いのに驚きました。出稼ぎによる仕送りで家族の生活は助かりますが、それでは何も国家が繁栄しないと思うのです。日本国内でも地方から出稼ぎに来て、故郷へ仕送りをしても家族は生活の足しになり金銭的には喜びますが、地方には何も経済的に寄与しないのです。フィリピンが出稼ぎが多く、今でも途上国から抜け切れていない国情と似ています。私たちの仕事も同じように、単なる労務の提供だけでは金銭的に潤っても企業にノウハウが残らないために、将来に向けて自らが繁栄するという道には至らないのです。今回の新型コロナウイルスで、国のリーダーが気づかなければならない最も大切なことは、労働力も含め、これまでの自国のサプライチェーンをもう一度検討して改めるべきところを再検討しなければならないという事です。単なる労賃を出稼ぎで稼ぐだけでは国の経済は繁栄しないので、自国でノウハウを溜めながら、不足部分を海外から補うという思考が必要となります。地方と都会の関係もこの機会に発想を変えて進むべきではないかと考えます。

2020年5月22日金曜日

生涯

今朝の朝刊に日本電産会長兼CEOの永守さんがテレワークに関してお話をされていて全く同感だと思いました。たった一度の人生の限られた時間を、これまでと変わらないような使い方をしていては勿体ないし老後に後悔するのでは、と多くの人が今回の長い巣籠り生活で感じたのではないでしょうか。これからはテレワークを活用し、人生の時間をより有効に、さらに意義あるものにしたいものです。在宅勤務は自ら人生を振り返って今後の在り方を自分自身が考える良い機会だと思います。但し、新しい試みで物事を進める場合、必ずメリットもあればデメリットもあります。リアルとバーチャルの世界をバランス良く融合させてこれからの新しい働き方を進めていくべきだと考えます。人生100年時代を迎えるにあたり、テレワークの活用がさらに国民全体に広がれば、多くの人たちがきっと、より健康で豊かな生涯を送れると思います。先日、アップルがAR端末を画期的な価格で発売するというニュースを見ました。将来はスマホなど持ち歩かなくても、ウェアラブル端末ですべての情報が処理できるような時代になることでしょう。

2020年5月21日木曜日

思考力

長年にわたり様々な立場の人と対話してきましたが、人は物事の捉え方にそれぞれ違った認識があることを年齢とともに理解できたような気がします。大切なことは、人の考えに耳を傾け、参考にしつつも、自分の人生観を下に独自の思考を形成することだと思います。独自の考えを持つことで、誰かが言ったとか言わないとか人のせいに段々しなくなります。生まれ育った家庭も環境も人それぞれ違うので、主義主張も違って当たり前です。お付き合いするうえでも大切な心掛けとしては、人との価値観の違いを知ることです。そのためには、より多くの方との対話を積み重ねることではないかと考えます。常に人は皆それぞれ考え方や認識レベルも違うということを知るべきです。ですから自分の思考力を生かせば独自の見方も次第に備わってきます。そうすると先行き不透明の時代を単に悲観するばかりでなく、ひょっとしたらチャンスがあるかもという発想も生まれます。様々な意見を参考につつ、自分の考えを身に付ける習慣を持つことで、皆さんもきっと自分自身の考えに自信もついてくると思います。

2020年5月20日水曜日

商売

もう10年近く通っている床屋さんと、たまたま隣接しているクリーニング屋さんとは長い付き合いですが、毎日多くのお客様と接しているにも拘らず、床屋さんからは「いつもの通りですか?」と散髪する前に聞かれたり、クリーニング屋さんは会員カードを見せなくても顧客番号まで覚えられたりと、こちらの方が感心しています。商売をする上で顧客の特徴を知ることは鉄則なのでしょうが、商売人としての積み重ねられた意識の高さに気づかされます。今朝も7時ごろにコンビニへ買い物を頼まれたのですが、近くにありながらもどうしても行きたくないコンビニの店舗があります。理由はもう10年以上前にオーナーの対応に嫌な思いをしたからです。顧客の印象を変えることは容易ではないという事を、私自身が顧客の立場で経験して学んでいる気がします。サラリーマン時代に会社の不始末でクレームの終息に大変苦労をしたことがあり、信頼を取り戻すことの大変さは経験上よくわかります。大事な事は常に相手の立場で考えることなのですが、人間はどうしても後先を考えず自分中心に言動しがちです。「人のふり見て我がふり直せ」と幼い頃の祖母の教えが今でも浮かんできます。商売は本当に難しいです。