2020年4月30日木曜日

リーダーその2

日本でも諸外国でも官僚は政治家のリード次第でどのようにも働きますが、政治家がリーダーシップを取らなければ自分たちで動かないのが官僚組織だと思います。亡くなられた中曽根元総理を思い浮かべますと、政治家のリーダーシップが危機において如何に重要であるかが分かります。とても困難だと思える電電公社や国鉄の民営化を実現できたのは、政治家のトップの明確なビジョンがあったからですが、官僚の強固な壁があっても周囲に政治と財界の実力者がそろえば困難な改革も進むのです。残念ながら我が国には国民の信頼が厚いリーダーシップのある政治家の存在が表に出てこないようです。現在の状況は長期政権と与野党パワーのアンバランスが原因だと思います。たとえ長期政権でもトップの将来ビジョンがしっかりしていれば、国民は安心して政治を任せるので何ら問題はないのですが、実際はそこまでの信頼が届いていないのではないでしょうか。翻って会社経営における経営トップにも同じことが言えます。政治も会社経営も民衆や働く従業員の気持ちをトップリーダーがどこまで理解できるかが重要です。至らない私自身も反省ばかりですが、周囲の意見に耳を傾ける姿勢だけは失わないように心がけたいと思います。困難に立ち向かうリーダーの姿勢が強く問われているのが、まさしく今の現状ではないでしょうか。

2020年4月29日水曜日

小説

30歳半ばで経営の素人ながらも会社を引き継ぎ、山のような経営書やビジネス書をひたすら読んだり、異業種交流に参加したりと、じっくり小説を読む機会というか気持ちもなく、まめな読書家でもない私に、周囲の仲間から読むのを勧められた書籍で印象深い思いを抱いているのが、池波正太郎の「真田太平記」シリーズ全12巻と宮本輝の「流転の海」シリーズです。この度、春の叙勲の受章者に小説家の宮本輝氏が選ばれたことに感慨深い思いがしました。幼いころの父の事業の失敗と貧困の経験が、宮本輝という作家の小説の中身を通して、時代が自分の人生と重なるように思えた私はしみじみと小説の中に引き込まれてしまいました。それまでは日々の会社経営しか脳裏に無く、気持ちもぎすぎすした落ち着きのない面が多々あったように思われます。中高時代は暗記するばかりの歴史が大の苦手だった私も、成人してから歴史小説などを読んだり、史実を考察したりすることで、ものの見方も随分変わったような気がいたします。遅ればせながら、これからもっと様々な小説に触れていきたいと思う次第です。若い人たちにももっと歴史に興味を抱いてもらえると大変有難いです。

2020年4月28日火曜日

コロナ対策

私の思い違いかもしれませんが、若い社員の皆さんから毎日送られてくる勤怠連絡を拝見すると、在宅勤務の心地よさなのか何となく元気そうな様子が感じられます。私などは在宅ばかりだと退屈するので出社したくなりますが、寂しさを紛らわせるどころか管理部より厳しく出社を拒否されます。これ程までにコロナ感染が世界中に蔓延している状況ではやむを得ないのかもしれません。さて昨今、素人ながら一つ疑問なのは、今注目されている「アビガン」がコロナ感染の治癒に効果があると言われながら、政府が中々早期投与の承認に踏み切らないことです。「治験に時間がかかる」「胎児に副作用の疑い」などリスクを考えればキリがないのですが、人の命を最優先に考えれば重症患者に投与しない方がリスクは大きいと思われるからです。専門家でもないので余計なことは言えませんが、海外の治験もあることなので、思い切って投与に踏み切ってから、対処療法は事後に検討するとしても良いのではないかと考える次第です。素人意見となりますが、治療の対策が遅れることで尊い生命も救われない医療行政には賛同をしかねます。

2020年4月27日月曜日

行動が変わる

私たちの日常業務は全社員がPCを使って仕事をしていますので、特別なセキュリティで外部接続がお客様から厳しく制限されていない限り、大多数の業務は在宅勤務でも可能です。会議等もWEB会議のツールを使って数十人の社内ミーティングも実施されています。これは正に政府による外出禁止要請が施行されたからです。営業活動もこれまで人の移動で主に行われていましたが、これからは営業担当者の行動も手法も大きく変わることでしょう。残念なのは各種スポーツイベントや娯楽まで中止となる決定が続いていることです。新型コロナ感染を防ぐために人と接してはいけないとなると、観客を集めて様々なイベントを開催することは危険が伴うため不可能となります。おそらく政治・経済・社会のあらゆる階層においてネット配信が今まで以上に普及する時代が到来すると思います。社会のパラダイムシフトが起きると専門家が言っても、どのような社会に変わっていくのか漠然としていますが、日本人の働き方は大きく変わるでしょうし、企業内においても様々な仕組みを変えていかなければなりません。

2020年4月24日金曜日

終着シリーズ

一昨日夜、たまたま録画していた森村誠一著の推理小説シリーズである「牛尾刑事・事件簿」シリーズの作品をテレビで拝見しました。このシリーズの監督はいつも池広一夫氏ですが、西村京太郎作品の監督である村川透氏と並んで毎回素晴らしさを味わっています。テレビでは「終着駅シリーズ」として放送されている森村誠一原作の刑事ドラマシリーズですが、毎回、片岡鶴太郎と岡江久美子の夫婦役がとても理想的なお似合いで、ドラマながらいつも憧れて観ていました。録画は見てすぐに消してしまいましたが、昨日昼、いきなりスマホ画面に飛び込んできた「女優の岡江久美子さん、新型コロナ感染で死亡」のニュース速報を見たときは正直驚愕してしまいました。63歳の若さでしたが、本当に惜しまれる女優さんだったように思います。サスペンス・ミステリードラマが大好きな私も、これまで多くの岡江久美子出演の作品を見てきたので大変残念です。今回も新型コロナウイルスの恐ろしさをあらためて感じました。慎んでご冥福をお祈り申し上げます。

2020年4月23日木曜日

時間

これまで外出自粛や在宅勤務という経験がなく、毎日出勤したり、人々が移動することで経済活動が成り立っている風な考えも無きにしも非ずでした。長時間労働を見直すという昨今の産業界の動きは、それでも従来と比べ遥かに進化した印象に思えましたが、ここまで在宅勤務が日常化すると産業界における時間の使い方や活動の動きは一気に変わりそうです。どのように変わるか想像つきませんが、リアルとバーチャルの世界で業務の流れが加速することは間違いないと思われます。例えば印鑑を目の前で文書に押すという日本独特の決済文化も変わっていくことでしょう。つまり社内業務の流れが変わっていくと、オフィスに居なければ仕事が成り立たないという必然性も無くなるわけです。これからは余剰の時間を企業人がどのように活用するかが問われる、あるいは企業間でも時間の使い方を工夫する時代へ大きく変化すると思います。

2020年4月22日水曜日

自覚

外を眺めていると新緑が美しさに気分が安らぎます。在宅勤務も次第に慣れてきましたが、オフィスの稼働率を考えますと、出勤しないスペースの広さばかりを求めてきた従来の感覚には無駄なコストという認識はあまり働かなかったように思われます。通勤時間しかりで、往復4、5時間を費やして出勤する人も少なからずいましたので、都心部での仕事の生産性も上がるはずがなかったわけです。通勤がすべてというこれまでの働き方は大きく変わっていくでしょう。医療も教育も対面ばかりが強調されていて、遠隔医療も教育も進まず、都会と地方の不公平感が解消されないまま今日に至っています。戦後、日本は米国の背後を追い付け追い越せで目指してきましたが、あとから追い上げてきて通り越していった周辺国にはほとんど無頓着ではなかったかと思われます。今や日本は周辺諸国よりIT後進国だということも徐々に自覚されてきました。今回の新型コロナ感染症対策でももっと海外に目を向けるべきだと思います。

2020年4月21日火曜日

変化その2

本日は朝から35歳の大学の先生とスカイプでやり取りしながら、6月に大学生向けに依頼されているオンデマンド講座のため、パワーポイントによる音声入力のコンテンツづくりをしていました。残念ながら本年4月に予定されていた大学の講義は新型コロナ感染の予防対策のために、学生を前にした集合教室での講義は中止となり、急遽オンデマンド講義または双方向のインタラクティブ講義に切り替わることになりました。今回の大学教育の変化は、従来から長く続いたフェイス・ツー・フェイスの講義からオンラインでの講義へ変わる大きな分岐点となるかもしれません。企業の在り方も今後、大きく変わっていくことになると思います。残念ながらメディアによる連日のコロナ報道は当分の間続くのでしょうが、アフターコロナによる変わるゆく時代の変化も、今からしっかり見据えておく必要があります。弊社は本業のICTを通して、これからもお客様へ幸せをご提供する企業でありたいと考えておりますので、今後ともお客様からのご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。

2020年4月20日月曜日

習慣

手書きの日記を綴り続けて一年を経過しました。5年日記なので途中で諦めないで続けられるかどうかです。ブログも10数年続けていますし、毎朝6時25からのテレビ体操も10年以上続けています。三度の食事と同じで毎日続けていることが生活習慣となるのです。何か効用があるかと言いますと、ITの普及で手書きの機会が減り、漢字も忘れてしまいかねないのです。毎年の年賀状も敢えてパソコンを使わずに手書きで書くようにしています。理由は年賀状や手紙を受け取った方が、こちらが丁寧に手書きすることで喜んでくれるのではないかと考えたからです。そのために、日記で日頃から手書き練習をしておく必要があると思っています。ブログは自分自身の考えを表現して自分の理念を少しでも相手に理解してもらうためです。 テレビ体操は腰痛の予防のためです。過去に途中でさぼって腰痛になったことがあるからです。テレビドラマの作品と言えば、コロンボ刑事シリーズ、アガサクリスティ、横溝正史、松本清張、西村京太郎、内田康夫、山村美紗などの各作品にはほとんど精通しています。最近は池井戸潤の作品も大好きです。映画は洋画の不朽の名作と言われている作品や、邦画では五味川純平、山本薩夫、市川崑、山田洋二監督など庶民派作品など、また高倉健を主人公とした人情ものが習慣的にも好きです。他には毎日、時間があればいろんな雑誌を通して活字を読むことを習慣にしています。読書はもっと幅広いジャンルで習慣的に読みたい気持ちだけはあります。時間の使い方が下手なので、まだまだ時間の使い方に工夫が必要です。

2020年4月17日金曜日

危機意識その2

連日、新型コロナのニュースに明け暮れる中、今週も在宅勤務で週末が終わろうとしています。双方向の遠隔ツールを活用することで、普段の机上の打ち合わせと違いリラックスして意見交換ができたように思います。スマホは近くにあるので、願わくばもう1台ディスプレイがあるともっと仕事がはかどるように感じます。今後、サーバー空間でTVやWEB会議が行われることが普通となり、交流会や懇親会などが主にフェイ・スツー・フェイスで行われるようになれば、大半の業務の生産性は驚くほど向上するのではないかと考えます。手前味噌になりますが、現在弊社では85%以上の在宅勤務が実践されています。100%までには業務の壁がありますが、可能であれば工夫を凝らして感染リスクを限りなくゼロに近づけることが必要です。多くの企業が危機意識を共有して半ば強制的に外出を止めれば、感染拡大は防げるし、経済活動をより早く元に戻すことができます。何故、欧米のように国民の意思に自粛要請するのではなく、行政の指示・命令に従わなければ罰金を科すくらいの特措法にしなかったのか、国として国家が崩壊する寸前だというくらいの危機意識がないように思われます。今回の対応さえ誤らなければ、日本経済は平成のバブル崩壊ほどの災難ではないと私は考えます。

2020年4月16日木曜日

デジタル化

慣れない在宅勤務で運動不足を補うために早朝の散歩も試みたりしていますが、毎日の通勤が如何に運動能力を鍛えるかが分かります。それと同時に、これまで不要不急の予定にどれだけ多くの時間を割いていたかが認識できます。医療を含め企業のビジネスモデルも教育環境も今後は大きく変化していくでしょう。たまたま弊社も15年前くらいから手掛けてきたIoTが今後あらゆる社会へ積極的に導入されていくことになるでしょう。弊社も数年前から社内会議のペーパレス化やお客様との遠隔会議を実施してきましたので、今回のような時期にWEB面接や在宅勤務はスムーズに導入できました。先進的なITの開発に会社として日々携わってきたことの重要性をひしひしと感じています。日本の多くの中小企業ではまだデジタル化が遅れていますので、このような時期をきっかけに企業内のデジタル化がさらに進化することを期待しています。仕事のリアルとデジタルのバランスを生かすことが生産性において極めて重要だと思います。

2020年4月15日水曜日

父の話

先日は母の話をしましたが、今回は父のことに触れます。私は父母のことを「父さん、母さん」と呼んだことは一度もありません。つまり、幼いころから一緒に生活をしたことがなかったので、照れくさくて親しく呼べるほどの実感がなかったのです。実は父のことは殆ど知らないと言った方が正解です。では何故、父のことを書くことにしたのかと言いますと、理解しがたい過去ばかりで正体が不可思議だからです。祖父母も親戚も表面的な事しか話してくれないし、母も子どもに対して父のことを詳しく触れたくなかったのでしょう。私が知っている父のことは、周囲から聴いた話と自分なりに想像した部分だけのものです。旧制中学から旧制高校へ進学して、戦時中は学生予備隊として終戦まで土浦の海軍航空隊に所属していました。終戦があと何日か伸びていれば特攻隊でこの世に居なかったようです。 終戦後に大学へ戻ってから、就職と同時に見合い結婚して二人の子供に恵まれたのですが、二番目に生まれたのが私です。私が生まれる前、母が妊娠中には夫婦間は既に冷えきっており、夫婦は別居生活でしたが、母の親戚からの説得で離婚を承知で私を出産したとのことです。当然、物心がついたときには父の姿はなかったので、初めから存在しないものだと思っていました。父の姿を初めて見たのは、母から連れられて行ったところ、つまり父が再婚して住んでいた家で会ったのが初めてでした。何故、その時に母が父と会ったかというと、私の扶養と離婚届の件だったと思います。それから先は父母とは別居で父の実家で祖父母に預けられましたので、両親とは育児放棄の下に親子という縁が次第に薄くなってしまったのです。このような話を最後までお読みいただき有難うございました。

2020年4月14日火曜日

リーダー

「何故、こんなに愚かな政策」をと考えますのが、国から支給される全世帯宛のマスク2枚の政策です。膨大な費用が掛かる上に、布製のマスクならば最悪の場合、ハンカチを代用するとか手作りでもよいわけです。休業補償給付が無理ならば、自治体を通して生活困窮者に現金支給すればよいと思うのです。議会制民主主義制度の英国でも大統領制度の国でも、一国のリーダーがそのような政策を声高に発言などしないと思うのです。両制度において、彼らは敵対する候補と激しい選挙戦で勝ち抜いてリーダーになっているので、日本の政治のように一部の党員の間で暗黙の下にリーダーが決まることはなく、国民の支持があって初めてリーダーとして選出されるのです。内閣支持率が時々報道されますが、国民から本当に信頼されているのであれば支持率が極端に上下することなどないはずです。私は普段あまり政治に関する話題は極力避けていますが、今回のような緊急事態に遭遇してリーダーがどのような行動に出るかは、リーダーの資質を問う意味でも大変興味がありますので、今回はちょっとだけ触れさせていただきました。素晴らしい日本にするために、弊社も一企業として微力を注いでいきたいと思います。

2020年4月13日月曜日

ICTその2

新型コロナウイルスの院内感染が広がる傾向となる中、遂にオンライン診療が初診でも限定的に解禁されるようになりました。海外では当たり前でも、初診においてオンライン診療は日本医師会が認めてこなかったのが現実でした。在宅勤務によるテレワークも今回の大惨事で必要に迫られて推進されたようなものです。日本のICT政策にはビジョンは描かれても戦略と実行力が不足しているので、これまで遅れてきました。ICTを諸外国並みに普及させるためには様々な規制のしがらみを撤廃する必要があります。必要に迫れれば政治も中央省庁も重い腰を上げざるを得ないということでしょうか。未曽有の感染拡大を見せている新型コロナウイルスですが、世界中に感染が拡大している中ではオリパラどころの話ではなかったと思われます。今後、少子高齢化が一段と加速する中で、医師不足を補うためには、医療機関における更なる診療のICT化によるスピードと自動化が一段と求められてきます。掛け声だけで、事前準備がなされなければ、未来に向けて現状を打破する政策を実行することはできません。

2020年4月10日金曜日

母の話

先日、小さな書斎を作った話はしましたが、併せて部屋の模様替えを久しぶりにしました。大体、模様替えの発想は我が家の奥方から出てくるのですが、否応なく手伝わされるのが私です。書斎の部屋に居間から仏壇を移しました。ついでに不要なものをシュレッダーにかけたのですが、たまたま10年前に84歳で亡くなった大正13年生まれの母の遺品が出てきたので整理しました。母の思い出を話すと何時間も掛かるので省きますが、残された遺品の中で一番大切にしているのが何冊ものノートに綴られた日記です。死ぬまで単身で細々と生活していましたので、ノートを読むとまるで未だ生きているように感じます。今回、初めて発見したのは、母が何の目的で取り寄せたのか、当時50歳の母が1976年に私の故郷の役場から手に入れた戸籍謄本のコピー3部です。謄本の内容には1960年に母が34歳頃(私は7歳)に父と協議離婚をしたことが記されていましたし、父の再婚も最後に記されていました。母が自らの人生をどんな思いで死ぬ間際まで生きてきたのか不明ですが、きっと若かりし頃の事をいつも後悔しできたに違いないと思います。

2020年4月9日木曜日

テレワーク

新型コロナ感染リスクを避けるため各企業で急速にテレワークが進んでいます。考え方次第なのですが、何か事が起きなければ人は行動を起こしにくいのです。私自身も出社することを優先に考えていましたが、在宅でも仕事に集中できるし、移動時間を考えると時間を効率的に使うことができます。私などはまだ通勤時間が1時間以内ですが、多くの働く人たちの通勤時間は往復だとかなり無駄な時間を費やします。それが当たり前だと思っているので、日本人の生産性はいつまでも高くならないとも言えます。弊社も若い社員たちが早々に率先して在宅勤務を試みましたので、その後コロナ感染者が急増する事態となりましたが、緊急事態宣言の発令に伴い、スムーズに全社員へテレワークが浸透しました。働き方改革に対して当初は世間には異論もありましたが、このような事態に遭遇することでテレワークが社会的に進むとは予想だにしませんでした。大きな変革だと考えますし、働く人の考え方もこれまでとは格段に変わるだろうと思います。

2020年4月8日水曜日

主体性

昨夕、遂に安倍総理から新型コロナウイルス感染への緊急事態宣言が発令されました。NHK・TVの視聴率は異例の高さで、ほとんどの日本国民が安倍総理の記者会見に耳を傾けていたようです。医療崩壊寸前という危機的な認識の下に発令された緊急措置ですが、内容的には海外のように強制力はないので、国家統制としては手緩いという批判も他方にはあります。ただ日本は災難が起きた時に初めて先進国の中で医療機器等の不足に気づくことが多く、普段の様々な準備や対策が欧米諸国と比べて遅いという面があります。それは女性の政治や社会参加が遅れていたり、政治家の高齢化や世襲制にも原因があると考えられます。変わらない国をこれからどうして変えていくかを、これからの若い人たちが主体性を持って考えていかなければならないと思います。今回の新型コロナウイルス感染がもたらした災難を、我々は何としてでも国民の幸せへの道へと再び導いていきたいものです。「喉元過ぎれば熱さ忘れる」ことのないように、将来に向けて気持ちを引き締めて行きましょう。今夜はスーパームーンをご自宅でゆっくり眺めて楽しみましょう。

2020年4月7日火曜日

時代

毎日コロナ感染のニュースばかりでストレスが溜まります。でも命に関わる事ですから、命の大切さを思うと目を背ける訳にはいきません。亡くなられた中村哲医師の「何を優先すべきかを常に考える」という遺言を事あるごとに思い出すからです。慣れない在宅勤務の毎日が始まりましたが、眼下の公園で遊んでいる子供たちの元気な姿や大きな声に久方ぶりに安らぎと安堵感を覚えます。毎日、夜遅くまで塾通いで勉強ばかりの少年時代が、子供たちにとって決していいとはとても思えないからです。子ども時代に毎日走り回って、田舎育ちで上京した当時の私も、東京における受験競争の激しさに、こんな世界があるのかと正直吃驚しました。仕送りが無いため働きながら大学を出ましたが、折角の学生時代にもっと勉強の時間があれば尚良かったと、遠く過ぎ去った時代を今更ながら思う次第です。やはり、子どもの頃から少年時代までは受験勉強ばかり過ごすより、大学等はもっと入り易くして、在学中にしっかり勉強するような形にした方が、人材として実業社会の役立つのではないでしょうか。少年時代は様々な経験を通して心身ともに健全な時間を過ごすべきだと思います。

2020年4月6日月曜日

危機意識

先週末のニュースでも新型コロナウイルス感染症の全国的感染状況が示されており、政府が今日、明日中にも非常事態宣言を発令するかどうかに注目が集っています。改正特措法に基づく政令なので、発令されることにより大都市圏における自治体独自の条例による権限の施行が円滑に行われると思われます。政府が発令に躊躇しているのも経済的影響が大きいことにあるので、地域限定による期限を設けた発令になるだろうと思います。これまでも再三にわたり政府や自治体の首長による様々な自粛要請が行われてきましたが、強制力がないために緊張が緩み、それが原因で感染拡大に至っているのが現実です。海外のように国家の強制力を用いての法的措置ではないため、国民の危機意識を更に高めるために、国家元首が下す非常事態宣言は国内においても意義があるものと考えます。当面の間委縮ムードは広がりますが、この艱難を乗り越えるため、日本全体がウイルスの撲滅に尽力し、国民の命を最優先に守ることを考えなければならないと思います。

2020年4月3日金曜日

ICT

いつも思うのですが、なぜ交通機関を使って遠方まで講演会にわざわざ出かけていくのかという事です。確かに新型コロナの影響で人が集まる所はリスクが高いので、講演会のようなイベントも中止となっています。私は以前から、なぜ遠隔で講演を聴くという仕組みが通信ネットワーク時代には可能なのにできないのかと不思議でした。たまたま新型コロナの影響でテレワークや遠隔教育の必要性が漸く社会的に理解されて歩み始めましたが、ICT先進的な国と比較して、我が国がICTが如何に後進国であることに目覚めなければならないと思うのです。単なる講演会など仕事中のビジネスマンは参加できないので、聴く機会が与えられていないようなものです。講演会後に交流会など催されるのであればFACE TO FACEで効果も考えられますが、単に講演だけという形式はICT時代でもあり根本から考え直す必要があると思います。連日、新型コロナの問題で右往左往している我が国が、一方では大きく変わるべき機会だと考える次第です。ICTをフルに活用して、もっと限られた時間を大切にする国民全体の意識改革が必要だと思います。

2020年4月2日木曜日

歯科医院

ここ15年近く同じ歯科医院へ定期検診も含めて通っていますが、20年以上前に被せた冠の下に虫歯があるようです。久しぶりの治療となりますが、随分長くこの医院にはお世話になってきました。それまでは何10か所も個人歯科医院を変えました。普通の歯科医院は予約しても何時間も待たされ5分くらいの診察だと思いますが、私の通っている医院は予約しても全く待たないで大体30分くらい診察してくれます。こんな話をすると紹介してください、と言われないかと思いますが構いません。実は総合病院の中の歯科医院です。自宅から歩いていける所ですが、15年前はH社員でなければ診察してくれないほどの病院でした。時代は変わり現在は一民間の病院となりましたが、先生方はまだ元H社員の方もいます。目の前にはH社が売却した広大な土地にC製薬の棟が建設中ですが、おそらく完成まで数年はかかるでしょう。この付近の街自体の佇まいがこの30年間で大きく変遷しています。日本経済を牽引してきた巨大な産業構造の変化でしょうか。歯の話をしていましたが、話題がそれて申し訳ありません。本日も最後までお読みいただき有難うございます。

2020年4月1日水曜日

裏方

今日4月1日は入社式も入学式も、連日の新型コロナウイルス騒ぎで五里霧中だという主催者が多かったのではないでしょうか。弊社は午前9時から予定通りに実施することができました。式場入口にはマスクと消毒液を事前に準備して新入社員を迎えましたが、皆一様に緊張の面持ちのように私には映りました。挨拶は用意していた原稿を基に話しましたが、お天気のせいもあるのか何か例年とは違うムードのように感じました。私達ICT業界は今回のように世の中が困惑状況の時ほど、お客様の裏方となって企業への先進的技術の導入により業務の下支えをしなければならないと思うのです。DX時代が到来すると言われていますが、危機的状況で大変な時ほどDX時代への流れを急速に進めていく必要があるのではないでしょうか。日本の経済を「災い転じて福となす」ためにも、裏方である私達が活躍せねばならないと考える次第です。