2022年4月28日木曜日

情報収集

 最近、反骨精神溢れる若い中小企業経営者の方の声をClubhouseで毎日のように聴いています。私もこのツールにアクセスしたのはこの半年ばかりですが、寧ろこちらの方が毎日元気づけられています。皆さん本音では日本の現状に不満をお持ちのようですが、日本の衰退を嘆いても愚痴を言っても始まらないので、只管多くのリスナーの皆さんに対して毎日のように悩みを聴いてあげたりアドバイスをしたりして励ましているようです。

毎日ですがボランティアで国から援助を受けることもない中で、日本の困難な状況下にいる多くの人に対して、少しでも不安を解消しようといろんなルームが立ち上がっているのです。コロナ禍の中で昨年2月から始まった音声のみのSNSなのに、おそらくリスナーは何万人どころの話ではないと思います。毎日早朝から元気な若者の声が聞こえてきますが、併せて世の私のような老人達にも少なからず刺激を与えてくれています。

感心なのは前向きの話ばかりで後ろ向きの話が殆どないことです。考えてばかりいないで行動しようと皆さんが声を掛け合っています。ゲストの方も有名人の方はいなくて謙虚な姿勢の方ばかりです。TV報道の話をあまりされないのも、報道される内容は時には偏っていることもあるからのようです。一面の情報ばかり聞くのではなく広く多方面から情報収集して、単に他人の意見を批判するのではなく、自分で考えて判断する習慣を身に付けなければなりません。



2022年4月27日水曜日

「朋あり遠方より来たるまた楽しからずや」論語に出てくる孔子のこのくだりは忘れようにも忘れられない言葉です。今年3月12日に会津若松市に住む大学時代の友人から悲しい知らせの電話がありました。そして昨日、こちらから様子を窺うために携帯で電話しましたところ、しばらくして奥様が出まして今月4月19日に友人が亡くなったことを知り、あまりに突然の出来事に驚愕したのです。

定年後、時々会うようになった仲間同士5人の1人ですが、すぐさま他の仲間にも連絡を入れましたが、皆ショックで声が出ないくらいでした。急な病の知らせにも戸惑いましたが、まだ70歳を前にしてこれから楽しい余生を送ろうという矢先だったので大変残念です。3月12日に本人と話した時には、医者から短くて半年か1年だろうとの宣告を受けたようでした。私自身も合間を見て訪ねたいと考えていましたので正直まさかという思いです。

人は年々歳を取りますが寿命はそれぞれ違います。彼はあまりにも短命でしたが、世の中には同じような人たちが少なくありません。だから人間万事塞翁が馬で自分の人生を大事にしなければなりません。それと友人も家族同様に大切な存在だと思って、離れていても時にはお互いに出会うのも楽しい人生となります。これからは意識して親しい友と交わう機会をつくりたいと思う次第です。暗い話で申し訳ありませんが、本日は大切な友の話を書きました。

 

2022年4月26日火曜日

開発手法の変化

最近、様々なメディアから「ローコード・ノーコード開発」のセミナーが提供されています。ガートナーの予想では2024年までに世の中に存在するアプリケーションソフトの60%がローコードやノーコードで開発されるだろうと言われています。DXを急速に進めるためにユーザー自身が開発を手掛ける時代となり、ITベンダーにすべてを依存する時代は終わりを告げるという事です。

これまでは個々の企業が独自にITシステムをITベンダーの支援を得て開発してきました。つまりITの急速な進化もあり、自社で開発するIT力がないためベンダーに頼らざるを得ない時代が続いたのです。これまで国内ではウォーターフォール型というゼネコン方式のシステム開発がメインでした。巨大な開発では必要とされるかもしれませんが、開発における大きな流れが変わるだろうと予想します。

弊社は随分前からこのような時代の到来を予測していました。コロナ禍の前まではアジャイル開発に全く関心がなかったのですが、テレワークにより遠隔開発が可能となり、開発のマネジメントの仕方が格段に進化してアジャイルもどきの開発手法が定着してきたのです。ローコードやノーコード開発も効率的にシステムを構築するためのもので従来の手法にない開発生産性を齎すことでしょう。デジタル時代は常に進化します。

 

2022年4月25日月曜日

独裁政治

大国の政治は中々変わらないことを痛感しています。ソ連最後の大統領ゴルバチョフ、ロシアの初代大統領エリツィンという二人の大統領によって、第二次大戦後から長く続いた東西冷戦は終結したかに見られましたが、後任のプーチン政権により再びスターリン時代のような独裁政治が復活しているように感じられます。

エリツィン時代に旧勢力との激しい内戦を思い出しますが、KGB上がりのプーチンは水面下で反政府勢力の一人だったのではと想像します。大統領を退いてからのエリツィンは政権と引き離されて孤立していたようです。つまりエリツィンが信頼していた民主派の仲間は冷遇されることになりました。

エリツィンの後継者選びに問題があったのか、軍部の圧力によりプーチンが後継に選ばれたのかわかりませんが、かつてのソ連邦を復活させようという意思すら感じます。戦後、民主主義国家になった我が国から見ると独裁政権の危うさと言論の自由を封じる政治には納得がいきません。良識のあるロシア国民に現状を変えるために立ち上がってほしいものです。

 

2022年4月22日金曜日

聴くこと

 毎朝5時から始まる若い世代の方たちの音声SNSを聴く前に、NHK深夜便の静かな放送が何よりの癒しの時間です。ラジオ深夜便は聴き始めて10年以上になりますが、番組の最後に多くの方から語られる「明日への言葉」を聴く時間は大変貴重です。毎回多くの知らない方がゲストに呼ばれていますが、名前は存じ上げている方でも早朝の静かな時間に聴いた様々な言葉にいつも意外な印象を抱きます。

つまり多くの方が目にする昼間の時間帯は限られており、役者の一面だけでは本当の姿を理解できない場合があるのです。特に音声を通して語られる内容がリスナーには心に響くのです。つまりインタビュアーのうまい誘導の引き出し方で登場される方の全体像が見えてくるのです。私は報道番組が大好きですが、聴き手の意図を踏まえた事の本質の姿が見えてくるからです。

ビジネスの世界でも相手から本音を引き出すことは重要ですが、日頃の根回しが不足しているとスムーズに事が運ばないことがあります。対話の場でオンラインが増えていますが、やはりお互いにリアルに本音を掴む機会が無ければビジネスは継続が難しいと思われます。是非、若い人たちはリアルで出合う機会を持つ習慣を忘れないでほしいと思います。そして聴き上手になってほしいのです。

2022年4月21日木曜日

あるドキュメンタリー

コロナが流行して以降、自宅で家内と過ごす時間が増えた関係で一緒にテレビを見ることが多くなりました。私も初めて知ったことですが、青森県五所川原市にメディアにも有名な95歳のミサオおばあちゃんという人物がいらっしゃるのです。昨日はそのおばあちゃんのドキュメンタリーを家内がたまたま番組の録画していたので拝見して感動しました。

コロナ禍の前に取材されたドキュメンタリーでしたが、この2年間は感染予防のために取材もストップしていたようです。ご覧になった方には説明は不要なのですが、このおばあちゃんの生い立ちから現在に至るまでのストーリーは人間としての生き方に尊敬の念を抱くようなものでした。人を喜ばせるために趣味で作っていた笹餅の評判が広がり、75歳で笹餅の会社を起業して95歳まで辿り着いた話でした。

早朝の2時か3時にはその日のために材料を仕込んで、手作りの小豆で作った餡子と餅を混ぜて笹餅が出来上がるのですが、方々から美味しいとあまりの評判の情報の広がりで遂に起業せざるを得なかったようです。自転車を漕いで笹の葉集めからすべて一人で業務をこなす後ろ姿はとても90歳を超えたおばあちゃんとは思えないくらいでした。インタビューの中で5年はあっという間だと話していましたが、限られた人生の時間を大切にしなければならないことを学びました。



2022年4月20日水曜日

人間ドック健診

半年ぶりに人間ドックを受診しました。健診センターが新しくなって3回目の人間ドックです。前回の10月は比較的受診者がいましたが本日は朝8時半に到着したところ殆ど受診者がいないのに驚きました。 聴きましたところ、4月は1年で一番受診者が少ない時期だという事でした。

館内も受診者より職員の方が多いほど座席もガラガラに空いていました。こちらはスムーズに検査や診察が進むので満足でしたが、新しい施設なのに採算が取れるのだろうかとすぐ経営者の発想になります。昼食のレストランはほぼ満席でしたので、あらためてホッとしました。

仕事のスケジュールも人間ドックの終了後にオンラインで予定していましたので、健診がスムーズに終えて良かったです。お天気は朝から小降りでしたが、健診センターまでは自宅から徒歩でも通えるところなので便利で助かります。

かつては大手H社の病院付属の健診センターでしたので、年間を通してH社の社員の方たちでとても混雑するところでした。現在は他の医療機関に売却されましたが、その後も私たちは引き続き現在の医療機関にお世話になっている次第です。




2022年4月19日火曜日

気圧症

このところ寒暖の差が激しい天気が続いています。漸く世間でも気圧の変化がメンタル面や体調を崩すことに因果関係があることが認められてきたようです。以前は怠け病とか揶揄されて身体が気圧に敏感に反応することが理解されていなかったのです。実は私の妻も長年にわたり気圧の変化による同じ症状(気圧症)で辛い思いを経験してきたのです。

人によって症状に個人差があり、発症する年齢もまちまちのようです。近年、うつ病が流行っているのも地球温暖化による異常気象がかつてと比べて格段に増えているせいだと思われます。人の身体は一人一人生まれた時から違います。気候変動への受け止め方の違いを認めて寄り添うことが大切であることを私も家庭で漸く理解できるようになりました。

コロナ禍でテレワークが増えたからでしょうか、コロナ前と比べて人身事故が減ってきているように感じます。体調が悪いのに相談もできなくて無理に出勤させられていたのが原因の一つではないかと思います。身体のコンディションを判断して無理な出社の勤務をしない事です。テレワークに対する産業界の理解は勤労者の体調管理にも功を奏していると私は見ています。 

2022年4月18日月曜日

データ管理

我々はパーソナルデータを提供させられて一方的な集中管理により支配されているのが現状です。もし個々人が自分のデータを分散的に自己管理できれば、データを利用側する側と対等な関係になり、AIの支援で一方的に支配されることから脱皮できるだろうというネット社会の課題に対する成果発表を視聴しました。

現在のパーソナルデータの管理はどこでどのように使われているかが取得側から十分に説明されていないので、個人データが無断に使用されても歯止めが利かないのが現状です。政治体制が独裁国家の場合、個人データの管理は国家が自由に収集し、自由に活用しているのでしょうが、民主国家の場合は個人データの所有権は国民にあります。

個人のアイデンティティを表明する仕組みも日本は海外に比べて遅れているようです。まだまだ政府機関においてのデジタル化が始まったばかりで、ペーパレスでデータのやり取りが完結するのは歳月を要すると思われます。パーソナルデータもアイデンティティも個人の機微な情報なので取り扱いが重要ですが、個人がデータ管理する手立てが未整備なのも現実です。

2022年4月15日金曜日

円安の是非

個人的に最近円安が進行していることに危惧しています。主要国の通貨で経済制裁を受けているロシアのルーブルに次ぐ対ドルで為替安だからです。主要国はコロナ後のインフレ抑制で通貨の切り上げを検討しているのに日銀は引き続き金融緩和を継続しているために円買いは回避されて通貨安となっています。つまり日本経済の成長性が見込まれないために株式市場にも海外から資金が集まらない状況となっています。

円安だと輸入価格が高くなるためにスタグフレーション(不況下のインフレ)のようになり国民生活が厳しくなります。東京の不動産価格が上昇しているようですが、おそらく通貨安を狙って海外の投資家が日本の不動産を高値で購入している可能性があります。かつて日本がバブル経済の頃に海外の不動産を買い占めていた頃に似ています。この状況が続くと都心部の不動産は海外の投資家が所有する割合が増えることになります。

私も専門家ではありませんが、これ以上円安が進むことは日本の将来にとって良くないことだと思います。経済を強くして成長を目指さなければ海外からの投資も少なくなり、強い円の実現は不可能です。通貨が高いということは経済力があることの証です。円が高すぎると為替差損で輸出にブレーキがかかりますが、円安だと輸入価格が高騰して内需にしわ寄せが来ます。日本も諸外国並みに金利が上がるような国にしなければならないと思います。

2022年4月14日木曜日

リーダーシップ論

文芸春秋100周年記念事業のオンライン講演会に参加しました。テーマは「サーバントリーダーシップ」について各界の有名人がゲストスピーカーでした。私も10年以上前にロバート・K・グリーンリーフの著書「サーバントリーダーシップ」を読みましたが、当初ちょっと違和感を覚えたのを記憶しています。それまでリーダーシップというものはメンバーを一方的に強く牽引するものと捉えていたからです。それは逆でメンバーの自主性を育むために奉仕する役割なのです。

同じようなタイトルでジョセフ・L・バダラッコの著書「静かなリーダーシップ」も読みましたが、この書籍は問題解決の手法において重要なのは脚光とは程遠い人々が行う、慎重で思慮深く実践的な小さな努力であることを示しています。尚且つ静かなリーダーはリーダーシップと責任ある行動のコストの高さを認識しており、複雑な状況に直面した時に自分にどのくらいの影響力があるかを事前に確認しながら行動します。目立たないですが、そのような人物は参謀として組織に必要と思います。

マルチ・リーダーシップ・マネジメントとして指揮者のいないオーケストラに学ぶハーヴェイ・セイフター+ピーター・エコノミーノの著書「オルフェウス プロセス」も読みましたが、リーダーシップにも様々な形があります。やはり企業でもスポーツでもチームを率いていくにはケース・バイ・ケースでメンバーのレベルに応じてリーダーシップの在り方を考えなければなりません。私自身も子育てや長年にわたる会社経営をしてきましたが、若い頃は失敗の連続で深い勉強が足りなかったことに反省しています。


2022年4月13日水曜日

教育について

 最近、日本の教育を民間独自で変えようという動きがあります。教育は国家100年の大計の要と言われ人材育成において大変重要な要素ですが、戦後から続く日本の公教育における政策は10年単位で見直されるため社会変革する時代のスピードに乗り遅れているように感じるのです。

これまでの教育に疑問や危機感を抱いている人たちが巷に登場してきている事は大変望ましい動きだと思われます。これまでの教育に対するすべての考えが戦後の経済成長期の延長線上で描かれてきているために、時代の変化に教育の成果が見合わなくなっているのが現実ではないでしょうか。

近年、日本の競争力が世界と比較して年々落ちてきているのも日本の教育全体に課題があるように思われてなりません。もっとディベート力や競争力を育むような教育手法の風土をつくり上げるべきではないかと思うのです。企業ではKPI(Key Performance Indicator)とい業績評価の指標が重要ですが、国の政策もKPIとして成果を評価したらどうでしょうか。


  




2022年4月12日火曜日

お茶好き

私はお茶が大好きです。と言いますのも、田舎にて祖父母に育てられたので自宅でも客人が来ても飲み物と言えばお茶が出るのが普通でした。地方へ旅行へ行った折にもお土産に必ず産地の煎茶を買い求めます。会社で使っている煎茶も伊勢神宮へ行った際に現地のお茶の美味しさに魅了されて取り寄せている品です。自宅では様々な産地の煎茶を賞味していますが、九州の八女茶を好んで味わっています。

実は福岡県の二日市で暮らしていた母が生前に八女茶を自ら仕入れて行商していたことがあります。若い頃の私にも母から煎茶の商売を一緒に手伝ってほしいと言われたこともあったり、固定したお得意さんとの長い付き合いの中で、私にお勧めの女性と合わせたいとの縁談話もありました。母には内緒で既にお付き合いしていた人がいたので、先方の方には母からお断りをお願いしたこともあります。

話がそれてしまいましたがお茶の話の続きをしますと、私のふるさとの農家でもお茶を栽培して自家製のものをどの家庭でも飲んでいました。季節になると茶摘みから揉んで筵に広げる手作業まで自宅で行っていました。最後は竈で何回も乾燥させて仕上げるのですがかなり手間のかかる仕事でした。現在は茶摘みから製茶まで産地ではすべて機械で行われていますが、農家を継ぐのが嫌だったのも当時は農作業の何から何まで手作業ばかりだったからです。


 

2022年4月11日月曜日

チャレンジ

最近、コロナ禍でオンラインが主流になったせいか、音声のSNSで40代の方たちの盛んな行動に刺激を戴いています。40代の頃は自分たちも同じように活動的だったのかもしれませんが、毎日5百人近くの若者が早朝に起床してオンラインでやり取りしている状況をリスナーとして聴きますと、自分たちの将来を真剣に考えているのがこちらにも伝わってきます。

良い所は皆さん決して暗い話をしないところです。大半のリスナーが無料で人生相談ができる所だと思います。スピーカーに書籍を出している人も多く、良さそうな書籍なら自分で探すより効率的です。オンラインのテレワークが増えて会社内でのやり取りも減り、自分の成長を図るには自らが情報源を探してアクセスして動かないと時代に取り残されてしまう恐れがあります。

国内でもデジタル化を急速に進めようと政府が動いているのは、数年後には諸外国に経済面で後れをとり、日本が地盤沈下しかねない危機感があるからです。まだ国民全体は気が付いていないのですが、これまで「茹でガエル」現象に国も浸ってきたことに漸く理解が得られているわけです。40代の方たちや若年層の方たちとともに、この時代の転換期にチャレンジして参ります。

2022年4月8日金曜日

経営者仲間

久しぶりに経営者仲間との少人数の集まりに参加しました。2年以上続いているコロナ禍で老舗企業の倒産の話題も出ましたが私としては初耳でした。やはり経営者が集まればそれぞれが持つ企業情報を知るきっかけにもなります。老舗企業は兎も角として伸び盛りのあらゆる業種の企業がつまずく原因は共通していることがあります。

真っ先に感じる原因のひとつは景気の循環を無視して借入を繰り返しながら多店舗展開を図る経営です。借入の返済を新店舗の収入で賄おうとする経営は甚だ危険なのですが、積極的な店舗展開にはそのようなケースが多いのではないかと感じます。投資額の借入金返済と資産の減価償却費は別の動きですので、資金が回らなくて黒字倒産もあり得るのです。

私も苦しい時代を何とか乗り越えてきましたが、資金繰りを最優先に練りながら経営してきましたので、会社をつぶす事もなく、ぎりぎりの綱渡り経営をしながらも苦境を乗り越えてきました。経営者は計数管理に強くなければ、必ず到来する不況を乗り越えていくことは困難だと思います。長年生存している企業にはそれなりの理由があるのです。




2022年4月7日木曜日

歴史問題

歴史問題について学者の諸説はまちまちですが、専門家の間で史実に対する意見の相違が思わぬ方向で対立しないようにすることは広報する側として大変重要なことです。

昔話は架空(フィクション)でも済まされますが、郷土の歴史などの解説を変えたりすると詳しい方から必ず異論が出てきたりして、事の次第では謝罪を伴う場合があります。

私自身、もう何年も郷土の会報づくりを担当してきましたが、個人の生い立ちや旅行記など事実を記載するには問題ないのですが、歴史は取り扱いに極力注意しなければならないと改めて感じました。


2022年4月6日水曜日

人道支援

 最近「人道支援」というウクライナ難民の支援に対して日本政府の積極的な動きが見られます。将来の国益を考えた時に人道支援の果たす効果は絶大だと思われます。中東地域で存在力のあるトルコと日本が絆が強いのも、1890年に起こったトルコ船の遭難事件で日本が人道的に乗組員を救助したことがきっかけとなっています。

イスラエルやポーランドなどユダヤ系の人々から日本が信頼を受けているのも、第2次世界大戦中にリトアニアの領事館に赴任していた杉原千畝氏が、外務省の訓令に反して大量のビザを発給し、ドイツの迫害から避難してきた多くのユダヤ人の人命を救ったという一日本人の人道上の行為が為されたからだと思います。

戦後、ずっと平和主義を貫いてきた日本だからこそ、積極的に人道支援をすることで国際社会からの更なる信用を得ることが可能となります。難民の受け入れ態勢が欧米諸国に比べて整っているとは言えないと海外から批判もありましたが、国が受け入れに踏み込んでいくことで支援体制の整備も徐々に進むものと思われます。


2022年4月5日火曜日

歳月人を待たず

 若い頃は早く大人になりたいと思うこともありましたが、歳を取ると年代の大台を超えることが嫌になりますが歳月は人を待たないので仕方がありません。誰でも自分は若いと思っているのですが、人から見ると随分以前とは変わったと思われるのが普通です。まぁ現代は人生100年時代だと言われていますので、せいぜい気持ちも若く、身なりも若くありたいものです。

ビフォーコロナまでは1週間のうちに自宅で食事をする日は週末位が多かったのですが、ウィズコロナで外食が激減し、自宅で食事する日が増えたお蔭様で体調がとても良いような気がします。今考えると、外食が普通だったあの頃の食生活は何だったのだろうと不思議に感じます。コロナは様々な困難をもたらしましたが、逆に日本人の生き方を変化させてくれました。

デジタル化がOECD諸国の中で周回で遅れている日本の現状に目覚めさせてくれたのもコロナ禍です。つまり日本人の働き方そのものが従来と変わらないアナログ式だったのです。高齢化時代の先端を走る日本が労働力不足に対応していくにはデジタル化でDXを推進するしか道はないのです。漸く政治家も分かってきましたので官僚機構もスピーディに動き出すことでしょう。

2022年4月4日月曜日

SNSの進化

 昨年秋ごろから約半年あまりClubhouseというSNSのルームに参加するようになりました。コロナ禍によるテレワークではZOOMが主に活用されていますが、どうしても顔が見えると緊張したりして本音が出ない場合があります。しかしClubhouseの良い点は顔が見えない音声だけのやり取りなので気軽に意見を言えるところだと思います。

書類を共有できない短所もありますが、使い分けて多用することで人とのコミュニケーションは格段に円滑になるのではと考えます。今後はVRやARさらにメタバースなどの新しい技術を活用することで、これまで以上にもっと情緒豊かなコミュニケーションが図られる時代に進化するでしょう。コロナ禍で否応なく前進した働き方の改革は日本の将来にとっても大変重要なスキームとなります。

また最近、新しく招かれて内容に注目しているのは「グローバル共和国」というスタートして1周年になるルームです。NHKにも特集として取り上げられており、文科省からも今後の活動に注目されているようです。世界中でこのような動きが徐々に出てきていることは世界平和のためにも望ましいと思います。まだ私自身さわりしか理解していませんが、SDGs的な活動のように感じます。


2022年4月1日金曜日

新人諸君を迎えて

今日は入社式です。またまた晴れやかな顔ぶれが勢ぞろいしました。これからの長い人生を無駄にしないで大切にして生きてほしいと思います。最初の入社した会社で社会人のスタートを切りますが、全員が同じ会社で定年まで過ごすことは現在の日本でも少なくなりました。しかし一度辞めた会社に挨拶に来る方はあまり見られません。つまり何か不満が原因で辞めた場合は思い出したくもないし、顔を出したくもないのでしょうが、経営者としては立派に成長されたお姿を拝見したいものです。

私自身もかつて大企業を途中で辞めましたが、今の会社が落ち着いてからは時々以前の会社へ先輩方や同僚に会いに行きました。短いながらも感謝の気持ちがあったからです。大学を卒業して就職した会社の思い出は貴重な経験として自分の記憶のページにいつまでも残るものです。知人に学校の教員を終えた仲間がいますが、若い頃は卒業で教え子と別れるのは自分の子どもより寂しいと言っていました。その子どもたちが成長して大人になって訪ねてくれることの喜びは何物にも代えがたいと話していました。

会社も学校のように、例え理由があって辞めた社員たちでも喜んで会いに来てくれるような環境をつくりたいものです。会社は入ってみなければわからないし、仕事も経験してみなければわかりませんし、人間関係は仲間と付き合わなければわかりません。仕事も最初は何もわからなくて難しいことだらけだと思いますが、覚えてくると次第に面白くなるものです。時間も忘れて仕事に没頭することで自然と力がついてきますので、まず勉強することを忘れないこと、また先輩方のアドバイスに真摯に耳を傾けることを心掛けてください。私もそうしてきました。