2023年9月29日金曜日

日本の変化

 関東大震災朝鮮人虐殺事件の真実が浮き彫りにされ今年大々的に報道されましたが、78年前の原爆でも多くの在日韓国人が犠牲になったことも報道され、日本国民だけではなく当時の在日韓国人を弔うため日本の団体が韓国を訪れたというニュースも拝見しました。岸田政権になって日韓関係が漸く融和の道を歩み始めたことを快く感じます。何を言いたいかと申しますと、漸く日本人も真実を堂々と暴露しやすい国になったということです。

また昨日は水俣病訴訟の地裁判決で原告側が勝利した歴史的ニュースにも注目しました。熊本県出身の私も小学生の頃から関心を持っていた水俣病の被害ですが、未だに裁判が続いていたこと自体大変な驚きでした。地裁の女性裁判長による判決は半世紀以上の長い裁判に終止符を打つような画期的なものでした。加害者である国の完全なる敗訴ですが、被害者の為にも上告は断念してほしいものです。

高度成長時は企業による工業排水による原因不明の公害が絶えませんでした。日本各地で公害被害者による訴訟のニュースは大問題でした。私も上京した頃は京浜工業地帯の工場の煙突からの排気と都心部の自動車の排気ガスで、一日で鼻の中が真っ黒になっていました。当時は東京湾も汚染された海で魚も食べられないという噂が流れていたくらいです。今日は環境庁が設立され環境対策が進み東京湾の海水もきれいになりました。水俣湾も同様です。


2023年9月28日木曜日

事業の承継

 今から30年くらい前はまだ若かったので同業他社や異業種との交流に日夜明け暮れていました。あれから30年くらい経ちました現在は、当時は若き経営者同志として良きライバルでありながら、お互いに切磋琢磨して日夜会社経営に励んでいた仲間たちの姿が殆ど消えてしまった感があります。私自身が人並み以上に長く経営に携わってきた証です。

しかし、人間は誰しも年々高齢化することには変わらないので、経営者としても自らの任期に区切りをつけて将来世代に事業を引き継ぐことが大切です。私自身も10年以上前から多くの関係者の皆様から事業の承継についてその都度問われてきました。ゼロから立ち上げてきた会社をどのような形で次世代へバトンを渡すかが経営人生において最大の課題でした。

これまで私自身、多くの方々から様々なご支援とご協力を戴き、幸運にも弊社は弊社なりに成長と発展を続けて今日があります。気が付きますと外部からも高く評価される企業にまで到達することができました。まだまだ弊社は成長過程ですが、私自身が元気なうちに次世代へ経営を引き継ぐことで更なる成長と発展を期待しております。

2023年9月27日水曜日

善は急げ

 タイトルはご存じの通り、「良いと思ったことは、ためらったり躊躇したりせずに、すぐに急いで実行するべきだということ」と解釈されています。「思い立ったが吉日」「鉄は熱いうちに打て」とか同じ意味で表現しますが、人生は常に決断の連続であり、あまり考え過ぎても必ずしも良い結果になるとは限りません。実行することで先の風景も徐々に見えて、より良い方向性も定まるものです。

「後悔先に立たず」とは、何かしてしまった後で悔やんでも、もうすでに取り返しがつかない、ということもありますから、事前に熟考すべきことは勿論です。人生はそのような事の繰り返しですから経験を積む上でも実行を重ねることは咄嗟の判断力も養います。物事を迷ったら、三方良しかどうかをじっくり考えてみると間違った判断も少なくて済みます。

「時は金なり」ということわざも、時間はお金と同様に貴重なものだから、決して無駄にしてはいけないという戒めの言葉です。人の成長をみると驚きますが、自分自身も同じように老化していることに無関心なことがあります。1週間、1か月、半年、1年などあっという間に過ぎ去ることを誰しも毎年感じています。「善は急げ」もチャンスは限られているから機を逸するなということなのでしょう。    

2023年9月26日火曜日

千灯明

 昨日の9月25日、日めくりのカレンダーに太宰府天満宮・千灯明と記してありました。本年も9月21日から25日まで福岡県の太宰府天満宮で菅原道真公ご在世の往時を偲び、御神霊をお慰めするとともに、国家の平安、さらには五穀豊穣を感謝する秋祭りとして神幸式大祭が行われています。太宰府天満宮で最も大切なお祭りです。往古の店頭を継承するこの「神幸式大祭」は、福岡県の無形民俗文化財に指定されています。

昨日の9月25日はその最終日で、千灯明が太宰府天満宮の一帯に灯されます。実は私の母が生前に太宰府に住んでいましたので、コロナ禍の何年か前に法要のため母が葬られているお寺に伺った時、千灯明の行事の日に偶然重なったのです。母の命日は本日9月26日ですので、昨日の事ですが、ちょっと太宰府天満宮の千灯明の事に触れてみました。たまたま妻が千灯明の事を覚えていましたので、私もあらためて調べ直して漸く思い出したのです。

太宰府天満宮は菅原道真を祀ってありますが、学問の神様として有名で国内やアジア各国からの旅行者が大勢訪れます。福岡県内の多くの小中高生も受験シーズンになると太宰府天満宮へ祈願に参拝しています。太宰府は菅原道真の伝説で梅園でも有名なところですが、ここでは歴史については省略します。境内で軒を連ねて販売されている梅ケ谷餅が大変有名で私も時々取り寄せて賞味させていただいています。皆さんも是非ご試食ください。


2023年9月25日月曜日

関取の思い出

 子どもの頃ほどの大相撲ファンではなくなりましたが、毎場所各関取の星取表には着目しています。昨日、千秋楽を終えた秋場所にも若い有望な力士の活躍が目立ち、これからの大相撲が楽しみです。私が生涯で一番大相撲に熱を上げていた頃は小中学時代でした。今では先輩方しかご存じではないと思いますが、大鵬、柏戸が全盛期の柏鵬時代です。特に当時は横綱大鵬の大ファンでしたが、大鵬が引退しても親方になった大鵬に対する思いは変わりませんでした。

成人してからの新婚旅行時には大鵬の出身地、北海道弟子屈の大鵬記念館も訪ねてお兄さんと記念撮影したこともあります。大鵬はロシア人の父親と日本人の母親の間に生まれ、苦難の幼少期を過ごした人です。大相撲の歴史に残る偉業を達成したばかりでなく、人間的にも大変尊敬できる大相撲会の第一人者であったと思われます。双葉山に並ぶ連勝記録がストップをかけたのは戸田という関取ですが、軍配の差し違えが後に判明したという事実がありました。

それ以来、微妙な勝敗の判定にビデオテープが採用されるようになったのです。後に大鵬関は「横綱である自分が微妙な負け方をしたのが悪い」と自らを反省したのです。当時の横綱は格下の相手と相撲を取る時には堂々と胸で相手の出足を受け止めていましたので、はたき込みという技は横綱にはあり得ませんでした。頭で相手はもろにぶつかってきますので、取組後いつも横綱の胸は赤くミミズ腫れのようになっていました。

2023年9月22日金曜日

透明性

 「日々新たなり」という言葉が大好きですが、人は絶えず時代とともに進歩していくものです。しかし、現実は古いしきたりに縛られて考えが硬直していることを自ら気づかないこともあります。身内でもない限り、他人は他人の事まで是正してくれるわけではありません。その点、弊社の組織には壁が無く、お互いに何でも気軽に自分の意見を言える環境づくりを目指してきました。

お蔭様で若い社員の皆さんが自主的にチームを作って社内外の活動を積極的にやれるような環境になりました。人は人から言われて動いても達成感は感じませんが、自らが行動を起こして社内外に知的活動が広まれば手を挙げた人もやりがいを感じるものです。何事も人の為になればという発想を持つことが大切だと考えます。

自分の利益ばかり追求して、人を犠牲にしていることに気が付かないのは言語道断です。お客様の事を、自分たちの事以上に優先的に考えて行動することができれば不祥事に発展する事態になることはあり得ないはずです。もし間違った行動を見かけたらお互いに即座に指摘し合うようにしましょう。常に透明性が必要で、絶対に見て見ぬふりをしてはいけないのです。

2023年9月21日木曜日

生き方の極意

今朝のラジオ深夜便の「私終いの極意」というテーマで、今年7月で古希を迎えた歌手の研ナオコさんが出演されていました。世代が違うと知らない方も多いと思いますが、若い方にも結構人気があるようです。過去を振り返らないで常に前を見て生きてきたと話していましたが、年齢をまったく感じさせない元気なトークに、ラジオを聴いているこちらの方が逆に元気をもらえた気がしました。

彼女が投稿するユーチューブ動画サイト「研ナオコチャンネル」は再生回数が600万回に及ぶそうで、すっぴんの素顔からメイクしていく様子や仕事現場の裏側などを紹介したり、あけっぴろげな性格が多くのファンの人気を集めているようです。まだやり切っていないことが沢山あり、200歳まで生きる目標で多くの仕事を続けたいと話していました。

寿命はひとそれぞれなので、人生の歩み方もそれぞれ違って当たり前で、単に年齢だけで他者が他人の人生に区切りをつけるのも如何なものかと考えます。過去の経験があって初めて次の段階で活かされることもあります。今も変わらぬ笑いを引き出す素顔の研ナオコさんの生き方の極意は誰にも参考になるのではと思いました。

 

2023年9月20日水曜日

31年ぶり

 失われた30年と言われる中で、地方の基準地価が31年ぶりに上昇しているようです。31年前はバブルの絶頂期で、地価の高騰が地方にまで及び、次々と不動産価格などに転嫁されていた時代です。そのしわ寄せで日本経済は長らくマイナス成長が続いたわけです。しかし、日本は漸く30年の時を過ぎてデフレ経済から脱却したようです。

特に、ここ20年くらい前からのIT革命により情報量が急拡大して情報の武装化を世界が競う時代となりました。同時にセキュリティが情報漏洩を防ぐ必然のツールとなってきたのです。おそらく地価の高騰は部分的だと考えます。つまり、デジタル技術により付加価値の分散を実現できれば地価などのバランスは維持されると考えます。

日本は人口減の時代に移っていきますが、有難いことに金融資産は過去最高の2000兆円を超える蓄積となっているようです。この資産を海外で運用していく時代が到来しているのか、各国の金融の世界での動きが注目されています。これからの若い世代には生成AIを同時に活用して情報を取捨選択し、有益な情報で新しい価値を是非見出してほしいと考えます。





2023年9月19日火曜日

備えあれば患いなし

 9月も下旬に入り、秋分の日(23日)も間近となりました。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われますが、2023年の彼岸入りは9月20日で彼岸明けは9月26日で、残暑も秋の彼岸を境に何とか和らいでほしいものです。巷ではマクスの着用もかなり減ってきましたが、コロナとインフルエンザが同時に流行しているため、調剤薬局や市販薬局でも薬が不足している状況とのことです。

体調不良で会社を休むことなど滅多にない私ですが、先週の土曜夜くらいから急に発熱と咳が出始めて遂にコロナ陽性かと思いましたが、コロナ特有の症状もなくインフルエンザに感染したかと考えました。3連休で医療機関も休みの為、自宅にある医療用の解熱剤や市販薬など使用しつつ、一方でアイスノンや氷枕を間髪入れず使い続け、水分補給にポカリスエットと完全な防備を施したつもりです。

結果、3連休最後の月曜日の朝からは38度以上あった体温も徐々に下がるとともに咳も少なくなり、夕方にはさらに体調が快方に向かいました。本日は体調不良の原因を知るために医師の診察を受け、検査したところ幸いにも単なる夏風邪ということでした。薬は常備薬として自宅に置いておかないと、いざという時に対処できないものです。かつてお世話になった越中富山の薬売り行商人のことがふと浮かんできました。

2023年9月15日金曜日

アレ(ARE)

 昨今、元気が出ないニュースばかりでしたが、昨夜の阪神が巨人を破って18年ぶりにセリーグ優勝をしたニュースは日本中が最高に盛り上がりました。最近は私もTVで米大リーグの試合ばかり見てきましたので、昨日は久しぶりに日本のプロ野球をたまたま観戦したのが、岡田監督就任1年目で阪神が優勝マジック1となり、最短で優勝を賭けた1戦である阪神対巨人戦でした。

「アレ(ARE)」という流行語も昨日のニュースで初めて知りました。岡田監督をTVで拝見したのも久しぶりでしたが、野球界で刻まれた年輪の素顔に現役時代の面影をふと思い出してしまいました。あらゆるスポーツは応援する人を元気づけてくれます。私もスポーツ好きで日本選手が登場するスポーツの国際試合は大抵TVですが観戦しています。

弊社も漸く大所帯になってきて社員間のスポーツサークルも活発になってきています。普段、身体をあまり使わない仕事なので、スポーツは仕事のストレス発散にもなるので私自身も自社のスポーツサークルを応援しています。スポーツが苦手な方ならば、文芸も含めていろんなサークルを積極的に立ち上げてくれることを期待しています。サークル活動は最大のコミュニケーションとなります。

2023年9月14日木曜日

編集長として

 本日、漸く会報117号の校正が完成しました。関東地区に所属する故郷の団体で毎年2回発行する会報の事ですが、私が会報の編集委員長を務めて6年目になりますが、この間の発行冊数は毎年春・秋の発行で累計12冊に及びます。当初、全くの素人にも拘らず責任者にご指名されて当初、大変な任務を負ったと戸惑いました。前任者の作られた会報を参考にして、印刷会社探しから始めました。

編集委員のメンバーも私が指名した会員の方ではなく、上層部から割り当てられた初対面のメンバーばかりでしたので、最初の顔合わせや打合せからスタートしました。平均年齢70歳以上のメンバーの方々は広報の業務も未経験で、文章は書けない、パソコンも使えない方が殆どでした。指名された編集委員のメンバーで会報づくりを始めましたが、最初は本当に大変な仕事だと思いました。

編集企画~取材・原稿集め~出校~修正の繰り返しなど、印刷会社と逐次綿密な打ち合わせを何度も繰り返しながら完成を目指しました。編集会議も2か月に一度、発行の直前は1か月おきに開催しました。任期は2年ですが、最初の2年間は私を含め素人のメンバーばかりで苦労の連続でした。突然のご指名を受けて、素人のメンバーを纏めながらの編集委員長としての仕事は大変良い経験です。

2023年9月13日水曜日

将来の夢

入社試験で毎回応募者に問う在り来たりの単純な質問の一つに「あなたの将来の夢を語ってください」と聞くことがあります。残念ながら大志を抱いている応募者は殆ど皆無のようです。トップ面接なので緊張と遠慮も少しあるのだと思うのですが、大体は早く一人前の技術者になりたいというものです。現実的に将来の夢を聴いても、応える側として日本の将来は暗いという思いが強いというのは、私自身がこれまで何度か質問した中で感じてきたことです。

しかし数日前の出来事ですが、まだ未内定の学生さんを面接する機会がありました。また同じように将来の夢を聴きましたところ、学生さんは即座に「家庭を持ちたいです」という返答が返ってきました。これまでの学生さんからは聴いたことのない回答でしたが、実は日本生まれの日本育ちで2世の方でした。父親はおとなしい物静かな方のようで、実は現在本国に帰国して働いているお兄さんが在日の時にナンパした女性を学生さんの父親である弟に紹介してくれたそうです。

つまり、日本人同士でも中々結婚ができない現代社会なので、国際結婚はさらに難しい時代だと考えているのではないかと思った次第です。現代の若者にとって結婚して家庭を持つのも今日では夢になっているのだという話を聞いて何だか寂しい気持ちになりました。色々質問しているうちに、彼の口からとても仲の良い家族だと話していました。おそらく自分の家族のような家庭を将来持ちたいというのが彼の夢のようでした。お幸せをお祈りします。


2023年9月12日火曜日

食料自給率

日本の食料自給率については再三にわたり問題視されますが、現在39%で輸入が61%のようです。心配なのは、将来にわたり現在のような円安が続いたり、世界的に食糧不足へ陥ると日本は多大な貿易赤字となります。食料のサプライチェーンが寸断されると、需要と供給のバランスが崩れ価格は暴騰します。円高であれば購買力も強くなりますが、円安では弱いままです。

食糧の輸入を少しでも抑える政策が、為替政策とともに将来に向けて必要となるのではないでしょうか。もっと国内生産の食料自給率を上げていくことが、国内の農業や畜産業を守っていくことに繋がり、ひいては国民の利益にもつながると考えます。物価高騰が続く中で金利が上がると企業の景気に水を差すことにもなります。経済を強くすることが日本の課題でもあります。

経済が良くなれば投資も増えて株価にも反映し資金が好循環します。少し大胆ともいえる経済政策を岸田政権に経済界も国民も求めているのではないでしょうか。内閣支持率が暗示しているように感じました。今回の内閣改造がこれから先の転機になることを期待したいものです。最後に、企業の不祥事には断固たる行政の姿勢が強く望まれていると思われます。


 

2023年9月11日月曜日

記念日

 午前中から物書きをしていたらあっという間に1日が過ぎ、ブログを書いていないことに気が付きました。帰宅時にバスターミナルの屋上の広場でコーラスの声が聴こえて情けなくなりますが、的でした。どこかの宗教団体の集まりなのか誰も近くに見えませんでしたが、のぼり旗に戦争反対の文字がくっきり見えました。確かに世界には価値観の分断が起きているように見えます。

1年半も果てしなく続くロシアとウクライナの戦争が世界中に衝撃を与えているにも拘らず、毎日のように市民をも犠牲にした爆撃が行われています。一体、国のリーダーたちは市民の生命をどう思っているのでしょうか。国連が機能不全に陥っている現状を見ると対処も出来ず情けなくなりますが、国連の安全保障理事国に加盟国が不信任を突き付けて総辞職させることはできないのでしょうか。

未だに大国が戦勝記念日と称して毎年国民を煽り祝っている現実には呆れてしまいます。日本のように終戦記念日として再び戦争を起こさないことを誓う日ならば理解できますが、戦争経験者も殆ど生きていない現代において、未だに過去の栄光をプロパガンダとして宣伝することにどんな価値があるのでしょうか。もっと平和の有難さを国民共々祝福する国家が増えてほしいものです。


2023年9月8日金曜日

忖度

 ある時期から世間で「忖度」という言葉が流行るようになりました。忖度によって真実が隠蔽され陰で苦しむ人が多いのに公表されないことが後を絶ちません。言論の自由は憲法によって保障されていますが、公表することで被害を被る人もいることが現実です。忖度による不正の隠ぺいが長年にわたり慣例化する事態は大変残念なことです。

我が国は外圧がなければ自ら律することはなかなか難しい国のようです。しかし、日本も時代とともに企業内の内部告発等で悪事が世間に晒されるようになってきたように感じます。不祥事が発覚する事例はまだ氷山の一角に過ぎないですが、少しずつ企業にも浄化作用が働きつつありマクロ的には徐々に良い傾向になってきています。

企業は不祥事により倒産に追い込まれることもありますが、政治家の不祥事は議員を辞職しない限り身分が解雇されることもないために、どうしても不祥事が再発してしまいます。選挙で立候補者の人格を見抜けないのは残念ですが、忖度する日本人の気質が少しでも変わり、正々堂々と不正を糾す姿勢に変われば、世の中はもっと住み易く明るくなるでしょう。

2023年9月7日木曜日

想像力

知識より想像力が 重要だとアインシュタインも言っていますが、知識は年齢とともに忘れてしまう傾向があります。想像力も10代や20代の頃は誰でも優れていますが、20代中盤頃にはピークとなるのでしょうか。スタートアップで事業を起こすのも、社会人になって専門の職業にどっぷり浸かってしまうよりも職業が白紙の学生時代の方が望ましいと言われています。

社会人となってからは目先の仕事に追われるばかりで、想像力を働かせて新規事業を立ち上げるという発想は乏しかったのではないでしょうか。これからは業務の効率化や自動化を上手く活用して企業内でも想像力を働かせるスキームが必要と思われます。そのためにも学生を抱える大学とのコラボレーション等は益々重要になってくると思います。

シリコンバレーの近くにスタンフォード大学がありますが、この地域は長年にわたり米国のベンチャーの発祥地でもあります。私も30年近く前にシリコンバレーへミッションで訪れたことがありますが、説明員の口から「此処には多くの企業の屍が眠っています」と告げられた言葉を今だに覚えています。多くのベンチャー企業が生まれたり消えたりを繰り返す中で、生き残るベンチャーが誕生するようです。


2023年9月6日水曜日

環境テック

脱炭素化への企業の取り組みが待ったなしであることは、2050年までにカーボンニュートラル を達成するために産業界に課せられた命題でもあります。地球温暖化への対応は世界中で取り組むべき重要課題ですが、二酸化炭素の排出量削減への取り組みは欧州よりやや遅れているようにも感じます。

大きく捉えると環境テックの時代に21世紀は移っていることが欧州の動きなどでも理解できます。今後、ジェット燃料にも脱炭素を繋がる新しい燃料の使用が義務づけられるだろうと言われています。脱炭素への環境基準はさらに厳しくなるため我が国も環境テックへの投資が重要視されるべきだと考えます。

地球人口はさらに増大しますので、地球温暖化への環境負荷を下げる技術は人類社会において必須となります。産業界はデジタルテクノロジーを駆使して次世代に向けて脱炭素化へ積極的に取り組まなければなりません。生成AIを使って互いに情報の共有することで環境テックを推進する後押しにもなるではないでしょうか。



2023年9月5日火曜日

意思疎通

政治はイデオロギーや価値観の違いでかみ合わないこともありますが、経済はお互いにビジネスになれば個々の思想がどうかは直接には関係ありません。日中間の政府が対話をできないのも国の威信がかかっているからです。日本の経済界が述べている、日中の政府間で信頼が底をついている今こそ、草の根的に対話を継続しなければならないという姿勢はとても理解できます。

本来は政治が経済の糸口を切り開かなければならないと考えますが、政治的対立を生むような行動をとられると困るのは経済界です。経済が成り立たなければ国家予算も補えないのです。日本は3~40年前から経済一流、政治二流と言われてきました。現在は経済もかつてのように誇れる地位ではありませんが、政治の地位は如何でしょうか。

まだまだ日本企業は世界に誇れる分野を持っていますので、もっと政治に外交力で頑張ってほしいところです。処理水の問題も時期が迫っていたとは言え、IAEAにお墨付きをもらって即処理日程を決めた感が国民にもあります。周辺国はもっと驚きだったと感じます。近隣諸国とは程よい付き合いが必要です。意思疎通を政治が図らなければ困るのは国民です。

2023年9月4日月曜日

世界情勢

かつて超大国、米国のレーガン、ソ連のゴルバチョフが劇的な和解で、それまで世界情勢は東西冷戦中で一触即発の危機もありましたが、落ち着くことができました。皮肉なことに、その後、ソビエト連邦は崩壊し、東欧諸国は社会主義陣営から自由主義陣営に多くの国々が移りました。社会主義経済も崩壊し、経済的には世界は資本主義経済を目指して今日に至ります。

しかし、政治は未だに独裁政治と民主主義政治に分かれています。残念なことは、独裁政治はプロパガンダで国民世論を煽り、他国を罵ることです。つまり、国内の不満を抑えるために政治的手段として国民世論を他国に不満として振り向けさせるのです。自国民には他国の情報を遮断して画一的な情報に統制します。結果、国家間の政治的摩擦や紛争が絶えなくなるのです。 

今、世界政治も息詰まっているように見えます。解決方法としては国連の機能をもっと強化することだと考えます。現在の国連は第二次世界大戦の戦勝国を中心にして組織が作られていますので、抜本的に国連の改革を見直さないと現状のままでは、世界各地に勃発する紛争の解決に国連が資することもできません。G7の主要国が呼び掛けてG20の加盟国で国連の改革を進めてほしいものです。

2023年9月1日金曜日

9月1日

 8月最後の昨夜はスーパームーンをちょっとの時間でしたが眺められて幸運でした。立て続けに発生している台風の影響で雲行きが安定しないようです。しかし、本日の早朝の朝焼けはとても美しくスーパームーンと同様にスマホのカメラに収めました。健康に過ごしていれば美しい夜空にも朝焼けにも感動できます。夏場の夜は、昼間の熱気がこもる南西の部屋を避けて北東の比較的冷房が効く部屋で就寝していますが、夜中に何度か起きてエアコンの排水を処分するのが面倒です。

しかし、集合住宅の住戸によってはエアコンを設置するスペースがないところもあり、我が家は恵まれているようです。今年の夏はエアコンもフル回転ですが、人様の話では使い過ぎて故障したという話も聞きます。故障したら寝れるような夜ではありませんが、この夏のような暑さで修理業者も多忙のようです。今年はエアコンを新規に設置する需要は多くないとのことです。今年に限った暑さではないので既にどこの家庭も設置済みなのでしょう。

今日から長月の9月です。本来、長月は旧暦の9月で現在の10月に当たり、秋の最後の月となり日中でも少しずつ涼しさが感じられるようになりますので、もうしばらくの辛抱です。長月は日暮れが早くなり、夜が長い月という意味です。秋の夜空は満天の星空が見られます。今月末に5年ぶりに故郷へ帰省する機会ができましたので、故郷の澄んだ星空を眺めるのが楽しみです。9月最初の週末となりましたが、どうかご自宅でゆっくりお過ごしください。