2024年3月29日金曜日

家事の話

 世の中の働き方改革の動きで私自身も時々在宅勤務をしていますが、私自身は相変わらず、孟子の言葉「君子遠庖厨(ほうちゅう)」(君子は厨房に近づかない)のように料理を作るのが嫌なわけではなく作り慣れないだけです。ところが最近になって妻から料理を自分で作ることを覚えた方がいいと度々言われるようになりました。妻は料理が素早いし好きなので、私が台所に立つ機会も出番もほとんどなかったのです。

ところが先日、昼間のテレビで若い全盲のご夫婦のご亭主が料理を作っている様子を放送していました。全盲にも拘らず、炊飯の用意から味噌汁や料理を自分の指の感覚で量や熱を確かめながら食事の支度をする様子を見てとても感動したと同時に、能動的に食事の支度一つしない自分自身が情けなくなったのです。私は刺激を受けたらすぐに動くタイプですので、早速妻に教わりながら夕食の料理作りにチャレンジしました。

若い学生時代は外食は滅多にしないでスーパーで買い物していつも自炊していましたが、たまたま結婚した妻が料理が上手くて素早いので、我が家では料理は「妻の仕事」として何十年も当たり前に過ごしてきたのです。しかし現代は共稼ぎが普通ですから、食事の支度も子育ても夫婦で協力するのが当たり前の世の中です。私も家庭ではお風呂の用意、食事後の片づけから布団敷まで随分家事を手伝っているつもりです。そこで次は料理というわけです。

2024年3月28日木曜日

伝播する

 今から約45年前に前職で札幌に住んでいた頃、オレンジの看板を下げた普通の家具屋さんに妻と時々出かけていました。あれから45年過ぎた現在、その家具屋さんが全国的に知らない人がいない程に有名になったN社です。まさか札幌で普通の家具屋さんだった会社がここまで急成長するとは全くの驚きです。創業者のN氏はメディアでも大変有名な方ですが、当時は40歳前後の青年実業家で若さ溢れていた方だったのでしょうね。

私自身も結婚して間もない頃だったので、その家具屋さんにはよく出かけていました。今から10数年前に横浜のみなとみらい地区でN社を偶然見かけた時には、昔の家具屋さんのイメージが強かったため、店内の雑貨が並んだお店づくりの変容振りにびっくりいたしました。一度コラムを読んだのですが、米国の流通業界を視察されてサプライチェーンのヒントを得たと話されていたり、ご親族の関係でご苦労されたことも知りました。

それと、当時札幌市内を営業車で廻っている時に、市街地に安くて美味しいハンバーガーレストランがありました。いつ頃関東に進出したのかわかりませんが、車で出かける方はご存じだと思いますが、現在でも横浜市内でよく見かけるB・Dハンバーガーレストランです。かつて札幌で流行したファッションは首都圏でも売れると聞いたことがあります。それと同じことが伝播したのでしょうか。

2024年3月27日水曜日

次世代リーダーの育成

日本はこれからどのようにあるべきなのかと日々考えています。政治も経済も世界の中で成長が厳しかったのはイノベーションが無かったからだと言われます。何故だろうかと考えますと、政治も経済も昭和型の体質(JTC)を長年にわたり引きずってきたからではないでしょうか。政治家は定年がないばかりに長老が議会を支配して政治を行ってきたのが現実ですし、企業経営者も年功序列・終身雇用を当たり前として高度成長の昭和時代を引きずってきたように思われます。

日本社会は失業してしまうと国のセフティネットが不十分で再就職が難しいのが現実です。本来は成長産業に人材を移動させるなど、国が雇用政策を戦略に基づいてもっと雇用において柔軟性が機能すればよいのですが、人材が硬直している産業もあるようです。新しい産業を生み出すためにも次世代のリーダーを育む人的環境をつくらなければなりません。そのためにも次世代リーダーの育成を本気で取り組む政治家の姿勢が問われているような気がいたします。

弊社も遅ればせながら世代交代が実現しつつあります。会社が変わるには次世代のリーダーが力を発揮しなければなりません。役割を終えた者は舞台を去るくらいの覚悟が政治の世界でも産業界の世界でも無ければ、現状を打破して新しい時代を切り拓く組織をつくることは不可能です。平和ボケしないようにもっと日本人が危機意識を持てば日本復活のチャンスは到来すると考えます。分母を維持して分子を増やす付加価値ある日本を目指しましょう!


2024年3月26日火曜日

「まとも」とは

 国の公文書管理について福田元首相のインタビュー記事が新聞に掲載されていました。私自身はマスコミの報道や新聞などで知り得た知識のみしかありませんが、まともな方と存じていた首相経験者のインタビュー記事を読んで大体類推していたことと同じであったことに安心しました。日本の歴史は政権に都合の悪い内容の議事録は改竄されたり、焼却されたりして、正確な証拠が残っていないのが現実です。我が国として恥ずかしい話ですが、国が公文書として保管する法律も福田政権まで無かったということです。

企業においても株主総会議事録は残すことが義務付けられていますが、殆どの中小企業では形だけの議事録があるというのが一般的です。よって会社の歴史が具体的に判明しないことが多いのです。取締役会議事録など弊社の場合は私が代表就任中の40年近くは記録してきました。しかし、これも強制ではないので中小企業では殆ど議事録など存在しないのが普通です。実は弊社の資本譲渡が比較的スムーズに進んだのも財務諸表のほかに議事録などが過去から整備されていたからです。

現在、弊社では上場企業の基準に則り内部統制の規約を整備中ですが、上場企業でも最近まで内部統制が未整備な企業が多かったと考えます。つまり、欧米に比べてすべて法整備において遅れてきたのが日本なのです。有名な話では、先の大戦で敗戦した我が国の公文書は証拠隠滅の為、時の政府によって焼却されました。企業の歴史も同じように事実を記録として文書に残すことの重要性をこの数年で特に学ばせて頂いたように感じます。まともな企業になることは容易なことではありません。

2024年3月25日月曜日

蕎麦打ちその2

趣味として蕎麦打ちを始めて昨日は3回目の体験でした。1か月も経つと殆ど打ち方のコツを度忘れして、また最初から取り組むようなものです。蕎麦打ちは水加減や練り方などとても奥が深く、職人が何年も修行するのが分かります。2時間で打ち終わりますが、作業中は集中して時間が経つのも忘れます。まさかこの歳になっていきなり蕎麦打ちに巡り合うとは考えてもみませんでした。

打った蕎麦を持ち帰り自宅で茹でるのですが、茹で方が更に難しいので硬かったり柔らか過ぎたり中々上手く茹で上がりません。しかし、自分で作った蕎麦を味わうのは最高の満足です。うどんは塩分があるので健康には蕎麦がいいと聞いています。これから先どこまで蕎麦打ちが上手くなるか分かりませんが、自慢できるようなレベルになったらご近所に差し上げたいと考えています。


2024年3月22日金曜日

週末の思い

 数日前に、ある哲学者が「反出生主義」という考えがネット上で起きていることをテーマに論じていたことに正直驚きました。「生まれてこなかったらよかった」とか「生みたくない」という社会現象が表れているという話ですが深刻な問題だと考えます。私も弊社の社長の顔と家庭の主(あるじ)として日々を送っていますが、この「反出生主義」というネガティブな思想を個人的にも否定したい気持ちが大いにあります。生きる価値があるからです。

最近の若い人はテレビを見ないと聞きます。おそらくスマホを見ている時間が一日のウェイトを占めているために、世間のネガティブ情報ばかり目にするからではないでしょうか。テレビもネガティブな話題をどこの局も視聴率優先で何度も報道しますので、テレビを見たくない人が多いのだと思います。私自身はテレビ番組も興味のある番組(NHKが殆どですが)を選んで見ているので、バラエティ番組には全く興味がないし見る時間が勿体ないのです。

私自身「生まれてよかった」と思えるのは知らないことをテレビやラジオで習得できるからです。若い頃は毎日のように多くの人と出会っていました。人と親しくなりますが、教養や知識を習得するには若い頃から書籍をはじめテレビなどのメディアなどを活用することを勧めます。「反出生主義」はコロナの後遺症とも言われていますが、周囲の話を聴く機会を職場や家庭で増やすことが重要です。悩みの相談に乗れる人は身近に必ずいるはずです。

2024年3月21日木曜日

今後の動き

 長らく日本経済はデフレだと言われ続けてきました。簡単に言うとデフレ経済は物価安で賃金も上がらない状態のことを言いますが、アベノミクス時代の異次元緩和措置でもデフレ経済は収まらず、為替は徐々に円安傾向になっていきました。さらにコロナ後、サプライチェーンが寸断されて保護主義貿易が台頭し、世界的なインフレにより日本国内は輸入価格が軒並みに高騰して製造業でも市民生活においても物価高を招いているのが現状です。

本来、需要と供給の関係で物価は決まりますが、需要に関わらず原材料価格が高騰してきたのが今日の状況です。政府がデフレ脱却を明確に宣言しないのも、デフレ要因がまだ残っているからだと考えます。本来は為替が円高になっても株価が堅調に推移するのが本来の姿です。日銀がゼロ金利の解除を決定しても日本株が売られないのは日米ともに経済が順調だからです。大企業が大幅賃上げを実現できるのも今後の業績に自信が持てるからだと考えます。

我々中小企業も賃金を上げるとともに、新規人材を確保し業績をさらに伸ばしていかなければなりません。政府の掲げた産業構造改革は掛け声だけで終わっていますが、デジタル化の進化とともに次第に企業間格差が広がり、人材が成長企業へ流動化していくことで産業の構造も変わっていくことでしょう。少子化により企業間の人材確保競争は今後も激しくなりますので、選ばれる企業になるために企業としても成長しなければなりません。


2024年3月19日火曜日

ゼロ金利の終焉

 金利の無い時代が長年続きましたが、漸く日銀がゼロ金利政策を解除すると宣言しました。今後は欧米諸国のように愈々日本も金利のある社会へ進むことが考えられます。確かに金利の上昇は社会に様々な影響を与えますが、リーマンショック後のアベノミクスによる異次元の金融緩和が執行され株価の回復に少しは寄与しましたが、デフレ経済が定着し、長期にわたり日本経済が低迷しました。

私自身も長年会社経営をしてきて過去には高金利にも悩まされましたが、寧ろ借入金を減らそうと経営努力をしたものです。しかし、金利が低くなると借りやすくなるため借入金はなかなか減らないものです。経済が上昇している時は資金需要も増えますので、金利の支払いをしながら会社の事業も成長します。

いつの間にか日本は低金利が普通となり、ドルを買い円が売られるようになり為替も円安が定着するようになったのです。円安は輸入物価の高騰を招き国内企業の業績を苦しめる結果となりました。一方、グローバル企業を中心に為替差益によって業績も堅調となり、中国経済の低迷から一転、日本経済が注目されるようになり、漸くゼロ金利の終焉を迎えました。



2024年3月18日月曜日

安楽死の問題

 先日、民放テレビで「安楽死」の問題を取り上げていました。安楽死を認めている国は米国はじめ欧州を中心に存在します。日本は半世紀以上前から議論されてきましたが、法的には現在も安楽死を認めていません。何年か前に医師が患者を安楽死させたことで懲役18年の実刑を受けた事件がありましたので、日本では法的には厳格に安楽死は違法とされているのが現実です。

しかし、日本人で安楽死を求めて止む無く海外の医療機関に転院して安楽死を選択するケースは多いと言われています。病に苦しんでいる方の立場を考えると理解できないこともないですが、患者の思いを尊重する選択肢も考慮しつつ、人の命の尊厳にも十分配慮することが大切だと考えます。安楽死の問題の難しさが未だに存在することを知ることができて大変参考になりました。

人が死を選択することのない世の中でなければならないと考えます。例え余命が宣告されていても、緩和ケアなど病の痛みを和らげる方法により人命を最後まで大切に扱うのが医療機関の責務だと考えます。海外には安楽死を認めるべきか相談に乗る慈善団体が存在し、患者に寄り添い、意思を尊重して、最終的には医療機関に安楽死を委ねるようですが、日本社会には受け入れにくい印象を抱きました。

2024年3月15日金曜日

海外留学

 本日は現役の大学生で海外留学してきた学生のヒアリングをしてきました。私が面接を担当したのは5人の学生でそれぞれ韓国、オーストラリア、カナダ、アメリカ、イギリスに昨年9月から今年の2月まで約半年間留学してきた学生でした。主に留学した目的、留学で得られたこと、日本と海外の学生の違いや価値観の相違など1人20分程度のヒアリングでした。

基本的に私費留学ですが、今回の面接の結果で助成金を支給する裁定の場でした。今回は多くの留学生の中でも選ばれた人たちで、発言もしっかりしていて優秀な学生ばかりでした。世界から集まる留学生の勉強に打ち込む姿勢が日本の学生と違うと話していました。またオーストラリアでは選挙に行かないと罰金が科されるためと、政治に関心を持つ学生が多いと話していました。

日本では投票率の低い選挙でも、若者が政治に無関心でも、何ら国政の動きが無い現状に対して、日本も選挙を義務付けることで学生から政治に関心を抱くようになるのではと意見していました。日本の政治はもっと国民の声に耳を傾けるようにならなければ、政治も変わらないし、海外から特別な国と見られてしまっているのが現状です。そのことを留学生も感じていました。


2024年3月14日木曜日

社会の一員

 産業界での春闘の賃上げ回答が積極的であることが連日のニュースで報道されています。組合がある上場企業が中心ですが、中小企業でも大手と足並みがそろうことを期待しています。先日、ある自動車メーカーによる仕入れ価格の引き下げで下請けいじめが社会に公表されましたが、社会が変化した現代は元請けの一方的な都合で下請けに値下げを強要する時代ではないと考えます。

互いに切磋琢磨しなければ、元請けによる値下げの一方的なしわ寄せによって下請けが困窮する企業社会であっては勤労者の間に所得格差が広がり、決して幸せな社会は築けないと考えます。国民の7割が中小企業に勤めていますので、彼らが幸せに感じない限り生活の満足度は向上しないのです。幸か不幸かコロナ禍によって働き方改革が進み、人々の仕事観も大きく変化しました。

これからの日本が良くなるためにも共存共栄の社会づくりが必要となります。我が国の少子高齢化は避けられませんが、社会福祉の充実を図り、安心して生きていける地域社会での環境づくりを目指していかなければならないと考えます。そのためにも払う税金は社会の一員として還元する姿勢で、所得を正しく申告して社会に役立てなければならないと考えます。




2024年3月13日水曜日

オンラインシンポジウム

デジタル時代の進化とともに「Well-beingとスマートシティ」が今後の課題となるということで、本日は某大学と海外の学者を含めてのオンラインシンポジウムを3時間にわたり拝聴しました。特に日本での高齢化社会において、デジタル技術を活かしたスマートシティを構築するにはデジタルデバイドを払拭することが大切となります。さらにデータガバナンスにより情報の信頼性を堅持することも大変重要です。

また人々のWell-beingが損なわれないような健全で明るいスマートシティを目指さなければなりません。本日ご登場の先生方の問題提起と後半のディスカッションは今後の課題を追求していく上で大変参考となりました。実装化には産業界が取り組まなければなりませんが、OECD諸国とアジアの日本との違いも認識しながら理想的なスマートシティが出来ることを願望します。

DXも社会的にはまだ道半ばの現在において、近い将来スマートシティを実現するためには政府の役割がもっとスピーディに進行し、OECD諸国のレベルに遅れることなく進められる必要があります。西欧の個人主義的な国民性とアジアの集団主義的な側面の違いがWell-beingにおいての捉え方にも違いがあるようです。示唆に富む本日のテーマでした。

2024年3月12日火曜日

余生

近年、若い藤井聡太八冠の目覚ましい活躍に刺激されてプロの将棋に興味を持ち始めました。私自身は将棋に関して全くの素人で、駒の動かし方そのものは何十年も前から知っていますが、成人してから他人と勝負したことも専門家の下で将棋を習ったこともありません。しかし、同じ集合住宅に住むアマ将棋6段という方と偶然に顔馴染みとなり、その方が毎日のように通っている将棋道場に来ないかと何度も勧められました。

結局、一度だけ対戦の様子を観ただけですが、その後、その方は病で倒られて現在は介護老人施設に入っています。現役中に真面目に習っておけば良かったと今は後悔しています。最近は日曜日のプロの将棋をとても楽しみに観ていますが、意外なほどプロは差し手に時間を掛けるので素人の私でも手を読める場合があります。終盤は詰将棋のような状況になるので勝敗が予想しやすいのです。

これまで将棋を真剣に習わなかったのも、将棋は一日中座ったままで体を動かすことが無いので運動不足になりがちのことと、凝り出したら他の趣味ができなくなると考えたのです。プロの対戦を観るだけで素人ながら差し手を読む訓練になると感じたのです。蕎麦打ちも、料理も、芸術の観賞も、旅行も、多少は仕事でお役に立てればと考えています。自分なりの余生を愉しみます。


2024年3月11日月曜日

初対面

 昨日、ある人物が我が家を初めて訪問してきました。私も初対面で果たしてどんな人物なのかお会いするまで興味津々でした。生まれは平成2年ということですので、日本経済がバブル崩壊してから長期低迷時代の人生を今日まで歩んできたことになります。たまたま両親は教員ということで、その後の大不況による民間企業の苦渋を味わった家庭に育ったわけではないようです。

どんな両親の下でどのような家庭で育ったのかわかりませんが、人が育つには様々な家庭環境や学校の環境そして親戚同士の人間関係が影響します。現時点ではお互いに知らないことだらけですが、今後どのように私自身も対応していくべきなのか正に未知の分野なので注目しています。性格的には冷静沈着で決しておしゃべりタイプではなく、かなり慎重な性格のようです。

両親ともに教員の家庭だと共稼ぎであることと、子どもが育った環境は周囲とはまた違ったのではないかと考えます。親は無くても子は育つと昔から言いますが、私自身も祖父母育ちなので両親の子育ては受けていませんので、どちらが子育ての環境としてベターなのか分かりませんが、子どもが育つ環境はとても重要です。今後ゆっくり観察していきたいと思います。

2024年3月8日金曜日

健康に生きる

 「健康に生きる」という自分の意志は自分だけの思いあって、人それぞれ事情が異なりますので他人にはわかり得ぬ個々人の内情表現でもあります。世の中には、1日1食のみで毎日100錠の薬を飲んで200歳以上まで生きようと考えている人がいるようです。つまり、通常の人間よりを極端に細胞や内臓の機能の老化を遅らせて寿命を延ばそうということです。常人の倍以上の寿命まで生きることが可能となれば幸せなのかどうかわかりませんが、変わった試みにチャレンジする人がいるのだと記事を見て感じた次第です。

健康で美味しいものが食べられることは生きていることの喜びではないかと思います。昨日も私自身が選んで買ってきた数種類の魚の刺身を妻と二人で味わったのですが、ぶつ切りのマグロのぶっかけ丼みたいな食べ方は最高でした。数ある魚の種類の中から試しにヒラメとイサキの刺身を追加して自宅でさばいて食べましたが、淡白な味でどちらがヒラメでイサキなのか区別がつかないほどマグロの刺身の旨味が強力だったようです。健康だからこそ魚も美味しく食べられるのです。

毎日を健康で過ごすためには普段から健康管理に気をつけなければなりません。私自身も50歳半ばくらいまでは夜昼関係なく働いても体力的にも平気でしたが、いつまでも身体の無理は効かないと自ら考えて今日まで行動してきました。お蔭様で今日まで特に大病を患うこともなく健康な毎日を過ごしています。入院生活は何度か経験してきましたが、命に係わるような疾患ではありませんでした。これからも身体の老化をなるべく遅らせるよう、無理をしない程度に人生を楽しみたいと考えています。


2024年3月7日木曜日

人間の心

 戦前の軍国主義政権時代の日本と敗戦後の民主主義政権時代では国家観として雲泥の差がありますが、戦争は終結しないと当事者間では是非が認識できないようです。世界では未だに戦争の種が付きませんが、戦争の継続は互いの平和を望む国民に敵対意識を増大させるだけなので、当事国のリーダーは国民のために勇気を持って戦争を終わらせるべきです。

中国が軍事力を増大させていますが、何故そこまで増強する必要があるのか不思議です。米国はそれ以上の軍事力を装備していますが、互いに競い合っているだけと我々には見えます。確かに他国からの侵略を防ぐために自国の防衛力は必要ですが、イデオロギーの対立ばかりで軍縮への国際的な話し合いを進めようという姿勢が欠けているように思われます。

幸いにも日本の政治は内向きで国内問題に引きずられて他国との衝突はありませんが、平和な国だからこそ日本は、もっと国際的に戦争の回避を呼び掛ける役割をすべきではないでしょうか。戦争は国家の破壊を生み、自国民を不幸にさせる一方であることを為政者は最優先に考えなければなりません。しかし、言うは易く行うは難しで人間の心は変わらないようです。

2024年3月6日水曜日

デジタル円

昨日のニュースで注目しましたのは、日銀の植田総裁をはじめ近い将来「デジタル円」の到来によるフィンテックに関心を持っているという事でした。コロナ後は中国には出掛けていませんが、キャッシュレスのフィンテックの浸透とともにデジタル元の時代が確実に早まっているように感じます。ビットコインの価格も上昇している現在から金融の先行きには目が離せないようです。

様々な電子決済が増えつつある日本も徐々にフィンテック時代を見据えた政策が検討されると思われます。しかし、日常の様々な手続きが未だに紙の使用から変わっていない現状には残念な思いがします。IT企業の弊社ではテレワークが浸透し、各種会議による紙の使用が激減しています。当然、会議はリモートが主ですが、肌身間隔での顔を合わせる意図も当然にあります。

今後、人手不足がすべての産業界で生じてきますが、経済を維持するには人型ロボットが開発されて人に代わる労働型のロボットが必要となります。当然、半導体をはじめAIの技術はさらに進化していきます。社会が大きく変わるとデジタル円も必然的に金融における流通手段となるわけです。まだ日本はOECD諸国の中でDXすら遅れていると思いますが、変わらざるを得ない時代は必ずやってきます。

2024年3月5日火曜日

感動の受賞

 先日、「勇気ある国際的な女性賞」として米国務省は1日、日本の陸上自衛隊で性被害を受けたことを実名で訴えた元自衛官の五ノ井里奈さんに授与すると発表した。米国務省では2007年以来、世界の190人以上の女性に同賞を授与しているそうです。私も知りませんでしたが、日本人ではマタニティハラスメントの被害者支援に取り組む小酒部さやかさんが2015年に受賞したとのことです。日本の内閣でも米国務省を真似てほしいところです。

私も3月2日の早朝のニュースで受賞の話を聴いてとても感動したのですが、日本の朝刊紙に掲載されたのは3月4日で早速記事を切り取りブログに投稿したいと考えたのです。もっと日本政府もこのニュースについてアピールしてほしかったのですが、連日の国会は政治資金の追求に関する話題ばかりで、性差別に対して勇気をもって世の中に訴えた日本人女性を称えようとする光景は日本には残念ながら見られないようです。

在職中に受けた性被害を、自分の仕事を投げ打ってまで実名で世の中に訴えることは日本社会では容易なことではありません。その意味で、五ノ井さんの勇気のある行動には大変感心しますし、賞を与える米国務省も素晴らしいと考えます。漸く日本社会でもハラスメントに対しての訴えが国民に理解を得られるようになりました。遅くなっても良いと思いますが、日本政府も五ノ井さんに対して是非何らかの賞を授与してほしいものです。





2024年3月4日月曜日

未来志向

 週末、久しぶりに松本清張のドラマ「影の車」を観ました。1970年に初公開された野村芳太郎監督の映画の時代には脚本は橋本忍となっていますが、2001年にテレビドラマ化された作品の脚本は橋本綾(橋本忍の娘)となっています。ドラマはこれまで数回見ましたがとてもよくできた松本清張作品なのですが橋本忍親子の脚本が素晴らしいようです。

「砂の器」も脚本家・橋本忍による演出によって見事な映画に仕上がっているようです。確かに松本清張の小説より映画化やドラマ化された作品の方が素人から見ると魅力的です。人間はどうしても過去を引きずって生きているので、その影響がその後人生でマイナスになったりプラスになったりします。大体、松本清張作品は過去の記憶がマイナスとなり犯罪を引き起こしたりするようです。

人はどうしても過去の話を持ち出そうとします。つまり他人を過去に引き込もうとするのです。常に未来志向であれば過去の出来事など現代は関係が無いので、人前に今更持ち出す必要はないのですが、多くの人は皆昔を辿りたくなります。私もどちらかというと昔の話は自分だけの世界に仕舞っておいて、同窓会でも人前にあまり持ち出したくないタイプです。

過去を引きずっていても進歩はありません。歳を取ると昔の話ばかりしようとしますが、常に今はどうかということが人にとっては重要ではないでしょうか。松本清張の小説にも過去を引きずって人生を失敗する例が多々出てきます。今を大事にすることが人の生き方として正しいし望ましいのです。人生は結果が全てです。

2024年3月1日金曜日

気分転換

 このところ連日のように国会議員の政治資金問題のテレビ報道ばかり目にしながら不快な気分が続いていましたが、昨夜は普段滅多に見ない民放番組を見たところ、最後までとても爽やかな気分になって床に就くことができました。見られた方も多いと思いますが、テレビ東京で放送された「ナゼそこ?」という番組です。1例は岡山県の山中で電気・ガス・水道なしで仙人のような生活をしている男性で東京から移住してきた50歳の訳ある方の取材番組でした。

幼い頃に両親が離婚し、タクシーの運転手の父親が引き取って育て上げてくれたのちに、独力で新聞配達をしながら奨学金で早稲田大学へ進学されたようです。若い頃はプロのタップダンサーとして活躍された方です。番組はその後も、63歳の男性で山中で椎茸づくりをしながら自給自足の生活を送っている方や、82歳の女性が過疎化した山中で生活しているところを取材したものでした。

私も初めて見る番組でしたが、取材内容の新鮮さと自然豊かな日本の僻地で自給自足に近い生活をしている人たちの存在がとても印象的でした。不自由な生活の中でも懸命に生きている人たちを取材した番組全体にとても爽やかさを感じました。人の生き方はそれぞれですが、都会で窮屈な生活をするより、人里離れた地方の山中で生活を送るのも精神的に健康な生き方なのかもしれませんね。気分転換になった昨夜でした。