2023年11月30日木曜日

ヘンリー・キッシンジャー

 元米国務長官、ヘンリー・キッシンジャー博士が亡くなられました。と言いましても最近はご存じない方が多いと思います。かつて生前のご健在時に年末に開催されていた日高義樹さんによる「キッシンジャーの予見インタビュー」を毎年楽しみにしていたことが懐かしいです。

世界情勢は益々混沌として複雑さが増していますが、キッシンジャー博士のような政治家と関わりつつ、長年の歴史観とともに、世界を俯瞰しながら年末に未来を予見してきた学者は少ないのではないかと思います。

日本の政界との付き合いは比較的に薄かったと感じますが、中国政府からは70年代の日中国交正常化以来今日に至るまで絶大な信頼を得てきた方でした。隠密外交で紛争当事国の歴史的な和解を実現してノーベル平和賞を受賞した方でもあります。

近年、キッシンジャー博士のような世界で知られる外交的な存在が、各国ともに人物的に求められているのではないでしょうか。在りし日のご活躍が今でも記憶に残っています。

2023年11月29日水曜日

関西万博

1970年(昭和45年)の大阪万国博覧会は、1964年(昭和39年)の東京オリンピックの開催に続き、更なる日本の成長と新しい時代を切り拓こうとする外国を招致し、日本と平和の糸で繋ぐような大イベントだったように記憶しています。我々もこの目で各国の特色を知る良い機会でした。翻って関西万博の評価は今一つ盛り上がらないように映ります。関西万博にロシアが不参加を表明しましたので、今回はこの話題に触れてみたいと思います。

50数年前は日本経済も高度成長が続いており、政府を挙げて行け行けドンドンの状況でした。しかし政府もあまり注目していないような印象を受けます。つまり開催の意義や目的が国民へ明確に伝わっていないのではないでしょうか。開催ありきでスタートしたので、予算も為替の変動などで1千億円近く増えるようですから、経済効果的にどうか、投資をどのようにして回収するかも公には触れられていないようです。

国家財政がひっ迫する中、地方自治体も税収に限りがあるのが現状だと思われます。工事も着工されて、今更中止というわけにもいかない事情もあるのでしょう。問題はオリンピックのように施設を継続的に使えないので、万博が終わったら解体して跡地は別の用途に使わざるを得ないのです。しかし、その先の計画もあまり国民の目には見えてきません。関西だけの話ではないことを国も認識しているはずですからもっと注目すべきだと考えます。

2023年11月28日火曜日

殻を破る

需要と供給で価格は決まるのは経済の基本ですが、これまでの全国一律の価格の設定を地域ごとに変動させる動きが外食産業にも見られ、収益にも寄与しているようです。地域ごとの顧客のニーズが把握できれば、製品の値上げを市場に浸透させることも可能だということです。ネットサービスやDX、GXが活発化する中でIT技術者の確保が課題となっているソフトウェア業界ですが、稼げるプログラミング言語にも需要と供給の関係で月額単価の違いも浮き彫りになっているようです。

今後、技術者不足に対応するにはIT技術者の報酬を改善する必要があり、言語の市場価値を経営上において意識することも需要です。未だSESが中心でSIerの下請けが中心のIT企業が多い中で、下請け仕事の脱皮を図ることは、言語の市場価値も含め、付加価値を上げて技術者の報酬に還元する上でも必要なことです。IT市場の動きに敏感になると同時に、技術者向けの教育に企業として積極的でなければならないと考えます。

小中学校のプログラミング教育をはじめ、高等教育においてもIT人材の育成が急務となっています。日本が競争力をつけるにはDXやGXを強力に推し進める必要があります。国内の人材不足を補うためにもDX,GXをフルに活用しなければなりません。我々も「紺屋の白袴」にならないよう、自分たちが率先して社内のDXを推進し、お客様のサービスにも応えていきたいと考えます。現状の殻を破らなければ新しい価値は生まれないという事です。

2023年11月27日月曜日

育て方

最近の若い人たちの傾向を見ていますと、かつての金太郎飴のような育て方では満足できない人と、多少の不満を持ちながらでも敢えて自ら行動しない人がいます。満足できない人は更に能力を伸ばそうとチャレンジします。スポーツの分野でも、日本の若者が世界でも戦えるようになったのは、現状に満足できない人たちが自分の可能性を見出すために海外でチャレンジするようになったからだと考えます。ビジネスの観点からも参考にすべきです。

ビジネスの世界でも、チャレンジ精神を内に秘めて更なる能力を活かしたい人と、現状に満足してチャンスがあってもあまり努力をしない人がいます。かつての高度成長時代における大量生産時代は年功序列の賃金体系で、個々の能力は今日ほど評価されませんでした。それが当たり前の日本社会だったのです。残念ながらバブル崩壊するまで気が付かなかったため「失われた30年」という低空飛行を日本経済は歩んできました。

スポーツの世界でもビジネスの世界でも、個々の能力に合わせた育て方をしないと企業も成長しない、競争に勝てない時代となってきています。企業内教育から経営戦略まで変えていかないと、向上心の強い優秀な人材は活かされないと折角の人材も企業に残らないでしょう。これからの企業は採用力と人材を活かす力の勝負です。収益向上には付加価値を上げるため人材の能力を最大限に生かし、併せて賃金を上げる仕掛けしかないと思われます。

2023年11月24日金曜日

立て直し

 日本経済を何とか立て直してほしい。この事は、高度経済成長時代に小中高時代を過ごした私たちとしていつも抱いている願望です。失われた30年と言われて漸く、何とかしなければと多くの政治家や財界人が考えを巡らしているのが現実です。国家主導で半導体業界へ行う巨額の投資も、過去の産業政策において失策したことへの反省によるものです。「日はまた昇る」かどうかは誰にも予想できませんが、良い方向へ向かうことを密かに期待します。

懸念されるのは巨額の投資をして量産化が可能となった時に実際のマーケットを確保できるかということです。量産化しても価格競争に勝てなければ需要の確保は厳しくなりかねません。もう一つは巨額の投資を継続的に続けられるかどうかです。国力が年々強くなっているならば問題ないのですが、一人当たりのGDPが伸び悩むことになれば継続的な投資も難しくなります。つまり国の財政が持たなくなるからです。

生成AIなど第2のインターネット時代が到来すると言われていますが、GFAMに世界市場や半導体の需要も抑えられてしまうことも懸念されます。これから色んな事業の新しい展開も現れる時代ですが、日本も世界に向けて新たな需要を創り出すことを考えなければなりません。円安はチャンスでもあるので、儲けを次世代の投資に向けて産業界は動き出さなければなりません。日本語の壁を取っ払い、自ら世界へ進出していく勇気を持つことが重要です。

2023年11月22日水曜日

仲人の存在

 このところ、日本の少子化対策をどうにかしなければならない、と自分なりに考えているのですが残念ながら社会が変わってしまって、かつてのような仲人という存在も聞かれなくなりました。社内で結ばれる環境があればいいのですが、男性中心の職場や女性の働き手が多い職場では異性が出会う機会も少ないので、かつては仲人という存在があり社会的に機能していました。

現代社会は男女雇用均等法のもと、男女ともに働き続けることが当たり前の世の中です。家庭の在り方も時代とともに変わって当たり前で、家事育児も男女共同作業となるわけです。家庭を持とうという男女がいなければ子どもを持とうという発想も生まれません。しかし、現実は男女が知り合う機会がないために家庭もできず子どももできない、という環境なのです。

折角、高齢化社会の日本になっているので、シニア世代を行政が巻き込んで仲人のような仕組みを、地域社会の中につくっていく活動が必要ではないのだろうかと考える次第です。出会いの場を地域社会がつくることで日本の活力はもっと強くなるはずです。日本経済を伸ばす秘訣は難しい事ではなく、子どもを増やすために家庭をつくる後押しを社会がすべきです。

2023年11月21日火曜日

若かりし頃

先日、創価学会の池田大作名誉会長が95歳でお亡くなりになられました。ニュースを見て早速、知人の創価学会の方に電話を入れて故人の在りし日を偲びました。私自身は創価学会員ではありませんが、長年熱心に信仰を続けている友人や知人は存在します。聖教新聞も時々お付き合いで購入したり、選挙の際には公明党への支援を頼まれることも度々あります。

70年代には創価学会の会員による大学内で折伏という入信への勧誘も多かったことを記憶しています。当時の学内では学会員による会員拡大が強力で、私の大学時代の友人もいつのまにか学会員になっていました。私はどちらかというと自立心が強かったので、友人とは夜中まで議論して彼らに異議を唱えて、寧ろ彼らの考え方に反発していました。

池田大作氏は当時の創価学会の会長で、当時から友人たちも知人も崇高な先生として尊敬していました。学生時代に、創価学会と公明党の繋がりは憲法の政教分離に反する、と私は異議を唱えていましたが、彼らは別だと主張していました。当時は微妙な時期でした。でも創価学会という組織が、日本国内はもとより海外まで広く思想的に認められてきたことは大変な功績だと考えます。


 

2023年11月20日月曜日

余談

本日は業界で未だにご活躍の方と久しぶりに歓談しました。業界で若い頃から活躍されて前職の会社を上場まで導かれましたが、決して偉ぶらないご性格と幅広い人脈をお持ちの方でもあります。 実は女性の方なのですが、日本企業もこの方のような人望のある女性を役員などにもっと登用する世の中になってほしいものです。さもなければ柔軟性のある働き方は難しいし、働く社員のモチベーションの高まりや業界の成長にも繋がらない気がいたします。

残念ながら上場企業の副社長で終わられましたが、私は社長に押すべき人物だったと考えています。しかし、日本企業も未だに男性優位な社会構造が続いています。漸く少しずつ日本の社会も変わりつつあり女性のリーダーが誕生してきていますが、欧州などと比較すると時代遅れの感覚は否定できません。少子高齢化も半世紀前から予想されていましたが、女性が働けない世の中を今日に至るまで続けてきたので少子化にならざるをを得なかったのです。

夫婦別姓が許されないのも古き時代の慣習を引きずっているからではないでしょうか。欧州では未婚の出産でも社会が同等に受け入れていますが、日本は非嫡出子という訳も分からない表現で差別が続いているのが現状です。残念なのは、生まれた子どもを認知したにも関わらず法律の定め通りに養育費を払うことも強制されていないことです。つまり、男性の至らなさで貧しいシングルマザーにならざるを得ない社会も放置されているような気がします。

話が外れてしまいましたが、後半は私自身が感じている社会の現状です。兎に角、女性が働きやすい環境をつくらなければ少子化の問題は解決できないと考えます。欧州などに比べると社会の在り方が何周回も遅れていますので、もっと女性議員を増やして安心して出産できる(子どもは社会が育てる)社会環境を整備することが必要です。世界のリーダーが男性ばかりなので紛争も絶えないのですが、民主国家から少しずつ変わり、積極的な女性を応援する国をつくるべきでしょう。



2023年11月17日金曜日

日本経済

日本経済の7-9月GDP年率2.1%減というニュースには少なからずショックです。先の貿易収支では14兆円の黒字が発表されて安心していたのですが、輸出入額だけの差し引き計算で日本経済の強さを図ることは不可能です。日本企業の業績も最高の利益を上げていますが、グローバル企業による円安差益によるところが大です。本来はもっと円高で利益を稼げるようにならなければ日本経済が強いとは言えないのです。

残念ながら日本は今後とも少子高齢化が止まらないので国内消費が増える可能性は少ないと考えます。やはり経済成長の中心地となる地域は若年層の人口が増える地域です。中国は今後高齢化時代を迎え、いずれ日本同様に社会保障費が膨大になりますので、経済成長は長期的に鈍化する方向でしょう。その点、今後期待されるのはインドであることは異論の無いところです。日本はインフレに耐えうる経済力を付けなければ消費は萎む一方です。

これから南半球の国々が経済成長すると言われています。つまり、グローバルサウスという新興国や途上国が人口も増えるし経済も成長することは間違いありません。日本も国内市場ばかり頼らないで、これから発展する可能性がある国々の需要を取り込めるかだと考えます。もっと日本人はスピードアップした行動を取る必要があります。日本のEV化も遅すぎますし、先進的な技術で欧米に立ち遅れて後追いになるのは避けなければなりません。

 

2023年11月16日木曜日

帰路に際して

 最近、20代の若い方を見ますと羨ましい限りです。これから長い人生が待っているので、若い人には人生の可能性が無限にあるからです。一方では自分自身の残り少ない人生と比較しがちになります。しかし、若い時には可能性など意識しないで毎日を過ごすのが普通です。中には大切な命を粗末にしてしまう人がいますが、若い人たちにはどうか長い人生を紆余曲折はありますが前向きに歩んでほしいものです。

こんな話をしますのも、旅先の車中で見かける10代や20代の若い人たちがこれから先どのように成長していくのだろう、という思いにふと至ったからです。人生は一度限りですから、この世に生を受けたからには、長い人生を日々大切に生きてほしいのです。私自身も50代半ばまでは必死に仕事を優先して生きてきました。古希を過ぎた今、周りを見渡してみると現役で働いている人の数はごく僅かとなりました。

つまり、仕事人生には始まりがあって、繁忙期があり、終わりが必ず到来します。残りの人生も多少なり仕事に関わることができれば、自分の若さも少しは保てるのではないでしょうか。やはり、若い人たちと接する機会を長く維持することが大切だと考えます。今回、10年振りに伊勢神宮へ参拝に訪れましたが、これまで無事に会社も自分自身も生きてこれたことに感謝し、お礼参りができたことが今年最大の満足でもありました。

2023年11月15日水曜日

昨日に続いて

 昨夜はホテル内開催された「星空観察会」に偶然にも参加することができました。係員の方がウッドデッキに天体望遠鏡を設置した後、星座の説明を受けながら、我々も順番に木星、土星、昴星雲を観察させてもらい、初めて天体望遠鏡のレンズ越しに覗いた星座がとても綺麗で感動を覚えました。

今回の用事は伊勢神宮参拝でしたので、その事に少し触れたいと思います。今回は10年ぶりに単独での参拝でしたので、バスとタクシーを乗り継ぎながら外宮から内宮まで午前中に回わる予定でしたが、何とか時間内に参拝を終えることができました。今回は伊勢神宮の新しい御朱印帳を持参しました。

平日にも関わらず、伊勢神宮には多くの参拝客が訪れていました。参拝という今回の用事を無事に終えてホッとしました。昨日は雲ひとつない青空の天候でしたが、本日は午前中は曇っていましたが、午後からは晴れました。今回もお天気に恵まれた2日間を過ごすことができました。




2023年11月14日火曜日

東奔西走

 久方ぶりに伊勢神宮へ参拝するために、午前中の新幹線で名古屋経由の近鉄特急で、山並みをくぐり抜けて終点の賢島までやって来ました。以前は宇治山田からバスで伊勢神宮へ向かったのですが、賢島からは1時間くらい外宮へは逆戻りとなります。

今回はある出来事の感謝と御礼参りを兼ねて出掛けて来ました。思えば7年前の2016年5月にはG7の伊勢志摩サミットが、生前の安倍首相の時代に開催されたところです。当時は日露関係もそれなりに協調していたように記憶しています。

途中の富士山も美しく冠雪していましたが、本日の伊勢志摩からの夕陽は晴天で雲ひとつなく最高の眺めでした。さらに今夜はホテル主催で星空観察会が催されます。今年もあちこち出掛けましたが、残念ながら満点の星空を見損ないましたので今晩は楽しみです。


2023年11月13日月曜日

規制緩和

 都会に住んでいると感じませんが、地方へ行くと道路は完備されているのですが、一日数本の乗り合いバスでも殆ど乗客は無しで走っているのが現状です。当然、バス会社は採算は取れないので自治体の援助で少ない便のバスを走らせています。先日のコラムに、地方のタクシー会社の経営者が、人口減でタクシーの乗車率は減るし、運転手も安月給で集まらないし、会社でも車を維持することも大変だと話していました。つまり過疎化した地方は住民の足が無いのでライドシェアが必要なのです。

岸田首相が所信表明演説でライドシェアの推進を唱えましたが、現政権は少数派閥で他の派閥の顔色を伺いながら政策を進めるようで世論も政策の実行力が弱いとみています。支持率が低迷しているのはビジョンを唱えても国民の心に響かないからなのでしょう。誠実で真面目な方で首相就任当初から好感を持っていますが、外交的に力を発揮されているにもかかわらず国民からの支持率が中々上がりません。

菅前首相が政権を後押しする形で、ライドシェアの全国的な導入は国民にとっても業界においても必要だと今朝のニュースでの発言を聴いて、運輸関係の規制緩和でライドシェアが実現するスピードは格段に上がるように感じました。少数派閥の政権が政策を実行するには党内の実力者を巻き込む必要があります。個人的にどんなに素晴らしい考えがあっても、衆目を集めて実現の方向へ導かないと駄目だということです。

2023年11月10日金曜日

週末に際して

 「日本の2023年度上期(4-9月)の経常収支が12兆7千億円の黒字」「岸田政権が年内衆議院解散を見送り」昨日、出張帰りの新幹線の中でこのニュースはとても明るい材料のニュースだと感じました。財務省の発表グラフでも、コロナ前の2017年以来最高の黒字となったようです。衆議院の解散を年内見送ることで、無駄な選挙費用を国民の血税から使わなくて済みますから、国民から見て政治に空白が生じないことで安心感が広がります。

今朝は「イスラエルが一時戦闘を中止する」というニュースが報道されました。イスラエル対ハマスの戦いがパレスチナや周辺の反イスラエル勢力にも影響し、戦争が泥沼状態に陥りかねないことに世界中から非難を浴びているからです。一時でも戦闘状態が収まることで世界的に安心感が広がったと考えます。上記はちょっとしたニュースですが、政治経済的に見ても重要な事なのです。

本日は週末ですが、各企業の2023年度上期(4-9月)の決算も出そろったようです。円安で儲かった企業も多々ありますが、多少円高に振れても収益力のある日本企業を目指さなければなりません。長期金利も僅かながら上昇しながらも、経常収支が増えていく傾向になれば為替も力強くなると考えます。平和な日本は今が成長していくチャンスではないでしょうか。政府の打ち出す経済対策が効果を生むことを期待しています。

2023年11月9日木曜日

園芸

 既に立冬(11月8日)が過ぎているにも拘らず、夏日和の昨日今日でした。この時期は紅葉が山々で見られますが、植物園でも公園でも咲いている花は比較的少ないようです。寧ろ春に咲く花を楽しめるように、この時期は土を耕したり入れ替えたり肥料を加えたりして苗や球根などを育てつつ本格的な冬を乗り越えて開花する春を迎えます。

今日はたまたまフラワーパークを見学しましたが、この時期は温室で育てられた花が殆どで自然界では菊やハイビスカスなどが美しいようです。バラの時期は過ぎてバラ園は枝を剪定する時期のようです。自然界では花の少ない時期なので温室での植物観賞などを楽しむ時期なのかもしれません。1年の内で多くの花が咲く春の季節をもっと楽しみたいと今回思いました。

私自身は花壇の花の手入れはほとんどしませんが、まめに土の手入れをしなければ綺麗な花が咲くことはありません。植物も生き物なので、人間と同じように根気強く育てなければ、時期が到来しても立派な花を咲かせることはできないのです。これから園芸でも習ってみようかと時々考えたりもしますが、花を育てるのは容易ではなく、中々打ち込める自信がないところです。


2023年11月8日水曜日

自信を持ちたい

 「一神教より多神教が望ましい」と考えます。日本は信教の自由が憲法により保障されていますので、無神教者も多々存在します。つまり、あらゆる宗教に対して寛容な国なのです。だから宗教戦争はあり得ません。

一方、欧米や中東やアフリカは一神教なので人々の宗教による対立が絶えません。日本は思想信条の自由が保障されているので、信教においては自ら選択が自由です。ただ人々の弱さにつけ込む宗教もあります。

近年、日本人は内向き思考が強いと言われて、欧米との様々な隔たりが指摘されています。日本はもっと自信を持って国内でも争いがない国だと自慢してもいいと考えます。国民を第一に考えている唯一の国ではないでしょうか。

2023年11月7日火曜日

若い人たちが変える

 「会社は若い人たちが変える」と感じましたのは、今朝のラジオ深夜便にゲストとして出演された慶應義塾高校野球部・前監督の上田誠さんのインタビューを聴きながらのことです。慶應高校は今夏の甲子園高校野球大会で見事優勝を果たしました。その慶應高校の野球部を今日まで育て上げた方なのですが、今までの高校野球にはなかったチームの育成方法がとてもユニークでした。詳細は省略しますが、プロ野球日本シリーズで優勝した阪神タイガーズの岡田監督にも共通している育成方法があるように感じました。

実は本日、弊社は神情協(神奈川県情報サービス産業協会)から技術コンテストの上位入賞の表彰を受けました。実は今年の6月も同様の技術コンテストで上位入賞したばかりでしたが、弊社でも若い社員たちの活躍で会社が見る見るうちに変わってきたように感じています。つまり最近の若い人たちは、昔ながらの厳しいだけの育て方では成長に限界があるということです。慶應高校でも11月から4月まではオフシーズンで部員は自主的に行動させているとのことです。

他の高校ではオフシーズンも監督の下で練習を繰り返すそうですが、実は自由にさせた方が自分に合った体力育成をするとのことです。自主的に4月の時点でどのように成長したかが問われるということです。1年中、部員として練習で張りつけることが良いとは限らない訳です。情報過多の時代では、自らいろんなトレーニングの方法を見出すことが可能です。弊社の若い社員たちにも同様のことが言えますので、できるだけ自由に活動できる環境を与えています。

2023年11月6日月曜日

勉強会

先週土曜日、渋谷の税理士事務所主催の経営勉強会に講師として出席しました。1年前から依頼されていたのですが、某税理士主催の勉強会に講師として依頼されたのは初めてでした。15時開始で、モデレーター役を税理士が行い、私のトークに対する質問等もおランティア含め終了したのが18時でした。参加メンバーも初対面で、大手生命保険会社の部長職、不動産業者の幹部社員、社会保険労務士、弁護士そして税理士と私の6名でした。

勉強会後、近くのお店で私を中心に懇親会が開かれました。今後、様々な経営のプロを呼んで経営の勉強会を開催するとのことでした。引き続きお願いしたいとのことでしたが、私自身もボランティアで気軽に参加するのは構わないつもりでいます。今回の参加メンバーも異業種でご活躍の方々でしたが、まだ年齢的には40代の方が中心で働き盛りの世代です。ビジネス上の勉強も30代、40代の頃にしっかりやっていないと、厳しい世の中で勝ち抜くことは難しいと考えます。

私もその当時は、あらゆる勉強会の機会に積極的に参加していましたし、ビジネスに関する図書も山ほど読んできました。仕事上でも深夜までお客様に付き合うことも珍しくなかったですが、ただ単に外部の人とお付き合いするだけでは、人並み以上に自分を高めることはできません。若い頃はいくら時間があっても足りないくらい、自分の能力向上に時間を費やすことが大切です。人は着実に必ず老けていきますので、あとで気がついても遅いのです。

勉強会への出席者は皆業界で優れたメンバーばかりでしたので、私も依頼されて良かったです。主催された税理士はおそらく日本でも有数の能力が高い税理士のようです。当の税理士とは電話でお話をする程度で、何年も実際にはお会いしない税理士です。知り合いの知り合いの知り合いから15年前に知り合った方です。初対面で頭脳明晰な税理士だとすぐに理解しました。5年に一度お会いした程度ですが、当初からお互いに分かり合えていたのでしょう。


2023年11月2日木曜日

為替

 円安が150円で落ち着くことが良いのか悪いのか大企業の業績から見ると難しい判断です。変動相場制による為替は国の成長力に左右されますので、国力が付けば為替も変わるでしょう。

あるエコノミストが大企業の為替差益の原資を設備や人件費等に投資すれば、個人消費に結びつき国内産業の景気の循環にも寄与するというような話をしていました。その考えに私も同感です。

変動相場制下での為替は操作できないので、円高差損に陥らないように企業側が予測を誤らないよう予測に適正な為替を設定する必要があります。再び円高デフレが到来しないことを祈るばかりです。

2023年11月1日水曜日

IT業界

業界で長年会社経営をしてきた私がマクロの話ばかりしても意味が無いので、本日は現実的なミクロの話に切り替えます。IT業界に属している私たちの業界は、かつて旧コンピュータメーカーを頂点としてピラミッド型(現在はウォーターフォール型とも言われています)、つまり建設業界のようにゼネコン方式でシステム開発を過去から行ってきました。良いか悪いかは別として現在でも多くのIT企業は派遣型ビジネスが中心の業界なのです。

米国と日本のIT業界は育ってきた歴史過程が違います。米国は大学で派生した技術でスピンアウトしたベンチャー企業が昔から隆盛を誇ってきました。一方、日本のIT企業は人材を大手メーカーに派遣するビジネスで食べてきました。つまり大半のIT企業が人材派遣業を主としているのです。現在必要とされているイノベーションが育たないのは、ビジネスプランを考える必要が全く無いからです。

弊社も当初はIT同業他社と同様に派遣業を主として経営を維持してきました。しかし、他社と同じビジネススタイルでは仕事をしていく上で、働く人に夢もないし、会社の将来性もないと考えたのです。急には経営安定上、路線を変えることはできないので徐々に他社と違う戦略を歩み出したのです。まだ派遣業ビジネスは日本のIT業界の中心となる業務なので続けていますが、高付加価値のビジネスモデルへ転換しなければ将来優位に立てないでしょう。