2023年3月31日金曜日

年度末

 2022年度も本日をもって終了となります。明日からは新年度2023年度がスタートし、新入社員も入社してきますが、一方では各社間で来年卒業予定者の獲得競争も水面下では熱を帯びてきているようです。また入社する人があれば退社する人もいるのが会社です。すべて人材が会社を作り上げていきますので、皆さんの今後の様々な舞台でのご活躍を切に期待したいと思います。

人は常に高い目標を目指して自らの成長を後押ししなければなりません。ビジネスの世界は常に競争が伴いますので、ライバルを研究することも必要となります。井の中の蛙とならないように常日頃から同業、異業に関係なく、外の人材との交流を欠かさないことが大切です。私自身も様々なSNSで日々外部の情報を色々と収集しています。

コロナ禍でオンラインの新しいコミュニケーションツールに救われたという人たちが大勢います。私も参加しているので皆さんの気持ちが理解できます。最初は慣れないでお互いに警戒しますが、2年3年とオンラインでもコミュニケーションを続けていると赤の他人同士でも親しくなるものです。これからはコミュニティの時代で人と人が繋がることで価値を見出すことになるでしょう。





2023年3月30日木曜日

健康経営

 この度、弊社は2023年度の健康経営ブライト500に認定されました。この受賞は社員全員の日頃の努力の成果だと思います。人間は命が一番大切ですが、その次が健康ではないでしょうか。いくら資産やお金があっても、身体が健康でなければ幸せで明るい毎日を過ごせません。その事は私自身がこれまでの人生を歩んで身をもって感じてきたことです。

実は昨日、認定結果の評価もすべて満点だと聞いて驚きました。弊社は横浜市の健康経営認定制度が発足してすぐに申請をしました。つまり申請することで、自社において社員の健康度を考えて経営をしているかどうかをチェックしたかったのです。申請して2年目に横浜市の健康経営認定においてダブルAに認定されました。しかし最上位のトリプルAには届かなかったのです。

しかし2年後には、見事に全社員の努力でトリプルAの認定を受賞することができました。そして今回、国の健康経営ブライト500を受賞したのです。全国の何百万社という中小企業の中から500社の1社に選ばれたことは大変喜ばしい結果だと考えております。この名誉に恥じないように今後とも社員の未病化促進のために努力して参りたいと思います。

2023年3月29日水曜日

Chat-GPT

今日は午後から桜冷えとも言えそうなお天気に変わりました。週末には桜の満開の下で花見でも楽しみたいと多くの人が望んでいます、何とか穏やかなお天気に回復してほしいものです。

まだコロナも完全には収束していないため、各種の集まりでも懇親のパーティは控えめのようです。しかし、漸く集まりはリアルでの開催が可能となってきました。花見でマスクから解放されたいですね。

さて何年か前にシンギュラリティという言葉が流行しました。いずれ様々な業務がAIに代行されるという話でしたが、米国オープンAI社のChat-GPTというアプリが今、旋風を巻き起こしつつあり、変化が起きそうです。


2023年3月28日火曜日

動かぬ証拠

先日、大切な用事を兼ねて小旅行を約3か月前に友人と企画し実行しました。お互いにいい年齢なので気を遣うこともないのですが、服装にも無頓着なのが撮った写真を妻に送って判明しました。私も自分の写真の服装を見て恥ずかしくなるくらいでしたが、残念ながらスマホで撮ってくれた友人も気が付かなかったようです。妻だからこそ何でも言ってくれるので有難いと感謝しています。

人と面会する前に鏡の前で服装をチェックするのは会社で行いますが、プライベートで緊張が抜けていると服装にも無頓着になりがちなので今後注意したいと思った次第です。折角、記念に撮った写真も服装が乱れていると台無しです。皆さんも写真撮影時にはご注意ください。

今回も大切な用事があり、色んなステークホルダー(関係者)と話す機会がありましたが、会話の中ではお互いにあまり服装に拘らないところが、ある意味では地方の親しみの良さなのかもしれません。しかし写真は動かない証拠なので瞬間芸というわけにはいきません。今後の反省材料にしたいと思います。 

2023年3月27日月曜日

ソメイヨシノ

何年振りでしょうか、柏尾川沿いの桜並木に灯りを付けた露店が並んでいました。この数日は悪天候が続いたので花見客にも露店主にも明るい雰囲気を感じました。春の僅かな日々のソメイヨシノの開花は人々を幸せにしてくれます。

1週間留守にして戻ってみると一斉に咲いている桜を見て桜前線のスピードに驚いた次第です。平和だからこそ花見も自由に楽しめますが、戦争状態の国では自分の命を守ることに必死です。世界には国家としてまだまだ成長段階だと思える国や指導者が多いように感じます。

戦後の日本は考えられないくらい国家としての価値観が変わりました。それは戦後作られた日本国憲法が素晴らしい憲法だったからだと考えます。桜や菊の美しさをもっと世界中に広めて平和の国、日本の国花を大いにアピールできればいいですね。

2023年3月24日金曜日

 都会ではご近所の様子も気が付かないのが普通ですが、ふるさとへ帰省して驚いたことは、町中で誰々がどうした、こうしたという噂が人伝えにあっという間に広まっている事です。

他人に関心があるかないかの違いでしょうが、プライバシーの侵害など、人々がいちいち気にしないのがふるさとの特徴です。今でも町中に役所から有線放送が流れていました。

ふるさとでは噂はすぐに広まるので、住んでいると悪い事はできないなと苦笑いしたものです。町の住民は意外と地域の情報通なのです。都会の閉鎖的な関係より人間的ではないでしょうか。

ふるさと行脚

 前日は何故か寝不足でしたので、昨晩の夕食後は瞬く間に就寝してしまいました。気が付いてみると既に深夜の0時を過ぎており、ブログの投稿も日を跨ぐ始末です。

今回のふるさと行脚はおそらく最初で最後の体験になるだろうと企画しました。明確な記憶で辿ってみると、2015年5月にふるさとの墓参りをして以来のようです。

親戚も次々と居なくなり、なかなか帰省する手段も見つからないままでしたが、今回祖母の33回忌の法要の知らせがお寺から突然来ましたので、早々の決断に至りました。

今回の行脚については、後日詳しくお話をしたいと思います。


2023年3月22日水曜日

WBC決勝戦

 まさか球史に残る日米の世紀の一戦を、ふるさとの地で見届けられるとは、とてもとても想像さえしませんでした。日本全国が歓喜の渦に沸いた素晴らしい1日でした。本年が幸先の良い一年となりますように。

2023年3月20日月曜日

高齢者問題

昨日の日曜日。家族3人で近くのバス停でバスを待っていたところ、80代に見えるご老人が手荷物を買い物車に中々載せられないで苦労している光景を目にしました。娘が手伝って何とか手押し車に荷物を載せてヨロヨロとした足取りで自宅の方へ帰っていきましたが、娘と妻はご老人のことが心配で後をずっと見ていました。他人事ではない高齢者問題の現実を見せられた気がします。

奥様が先立たれたのか、ご病気なのか、子どもはいないのか等、私の家族も想像をしていました。日本の独居老人の問題は時々ニュースでも聴いたりしますが、これが日本の現状なのかと思い知らされました。何故、介護ヘルパーを利用しないのだろうかと不思議な思いをしましたが、と同時に、もし自宅で倒れたら誰が救助するのだろうと考えた次第です。

同じ団地内の一戸建て住宅に住んでいる方のようで、おそらく現役時代はそれなりの立場にいた方ではないかと想像します。人間は誰でも歳を取ることで体も老化します。日本の都会では核家族が普通で、世代が同居している家族は少ないのが現状です。地方の過疎化は加速していますが、近い将来、都会でも独居老人が増え、空き家問題が表面化するだろうと考えます。 

2023年3月17日金曜日

阿吽の呼吸

会社内で職場環境を良くするには誰とでも気兼ねなく対話をすることです。人はお互いに話をしなければ相手が何を考えているかが理解できません。話をすることで互いに誤解していることが判明したりします。話さない限り相手も理解できないので、互いに親しくなるまで話す機会を増やすことです。一方が話の糸口を切り出さないと会話にならないことが多いのです。少し心配しているのは引きこもる人が増えないかという事です。

コロナが続いてテレワークが当たり前になりましたが、リアルで対話するのとオンラインで対話するのでは意味の理解度合いは変わりませんが、情熱の伝わり方や理解の深さが違います。これから多くの人との人間関係を築いていかなければならない若い人たちは、リアルで話す機会を多く持ってください。私もオンラインで一方的に伝える機会は便利だと感じていますが、対話はリアルに勝るものはないと考えています。

対話すると相手の考えも分かりますし、こちらの考えに対して相手の意見も聴けるのです。交渉を成立させるには、お互いが合意に辿りつくまで、情熱を持って互いに意見を交わして接点を見出すまで話し合わなければなりません。よく第一印象だけで人を評価しようとする人がいます。人は何度も互いに話をしないと相手の人柄など理解できないのです。阿吽の呼吸とは話す機会を日々繰り返しているから自然と心が伝わるようになるのです。

2023年3月16日木曜日

誓い

 本日はコロナ後、久方ぶりにお取引先とのパートナー交流会のため伊豆修善寺へ参りました。道中の東名高速からは富士山が正面にくっきりと顔を出していまして、本社からの眺望とは又違った雄姿に感動を覚えました。

伊豆修善寺には平成バブル時代によく訪れていました。当時は日本経済の絶頂期でリゾートブームでもあり、この辺は異常なほどバブル景気で大変栄えていました。残念ながら、地元の老舗飲食店も売りに出ている寂しい光景も目にしました。

伊豆修善寺での交流会は真面目な研修から始まり、夜の宴会は東京赤坂から来たマジック団が素晴らしいショウを堪能させてくれました。何としてでも再び、かつての勢いを甦らせることが、今回の研修目的でもあったのでは、と密かに自ら誓いを立てた次第です。

2023年3月15日水曜日

テック銀行の破綻

 米国がゼロ金利政策からテックバブルによってナスダックを中心に株価が上昇した中で、今回経営破綻したシリコンバレー銀行などがスタートアップへ積極的に貸し付けを急増させた結果が今回裏目に出たようです。日本から見れば異常な歩度のFRBによるインフレ抑制への公定歩合の引き上げは、どこかで市場に副作用をもたらしかねない懸念はありました。

ベンチャーキャピタルからの直接投資が難しい中で金融機関からの融資は、ベンチャー企業に返済能力が付いてくるまで貸し手も辛抱が必要です。しかし今回のように金利の引き上げが続くと債権を大量に抱えていると金利に反比例して債権価格は下落します。抱えられなくて債権を放出すると売却損が出ますので、銀行経営も赤字となるわけです。

信用不安が飛び交うと預金の引き出しが殺到し、運用資金も枯渇するということです。銀行は運用資金を回すことで収益を上げますので、預貯金の引き出しが一番怖いのです。今回は米国政府が預貯金の保護をいち早く打ち出しましたので、預金者の混乱を防ぐことができました。突然の銀行破綻のニュースが飛び込んできましたが、米国経済を牽引してきたシリコンバレー経済を支えてきたテック企業向け銀行の破綻はしばらく影響が続くことでしょう。

2023年3月14日火曜日

記憶力

人はそれぞれ記憶していることが違うものです。歳を取ったら新しいことは忘れがちですが、意外に古いことはよく覚えているものです。妻が昨年の3月初めの頃に逗子海岸へ行ったことを覚えており確認のため私に問いかけてきたのです。私は行ったことは明確に記憶しているのですが、正確な日時や着ていた服装までは妻のようにとても覚えていませんでした。

私は妻からも言われますが、確かに子どもの時代の人の顔や名前は比較的覚えている方です。最近は老化現象なのか新しいことは忘れてばかりですが、意外に妻は覚えています。毎月の予定も私がいい加減な返事をするためにスマホを見て確認の上で妻に予定を伝えますが、不思議に私から予定を一度聞いたらほぼ正確に頭に入っているようです。

記憶力には年齢や男女の違いもあるのでしょうか。得意不得意があって覚えている内容にも人との違いはあるのでしょう。字も書けなかった祖母が70代の頃に何年も前の事を日時まで覚えているのに驚いたことがあります。毎晩、夕食時に焼酎を飲んでいた祖父はそのようなことはなかったはずです。やはり男女の違いなのでしょうか、おそらく関係ないですね。


2023年3月13日月曜日

気概が必要

 日本は稼ぐ力(GDP)または歳入が30年間ほとんど伸びていないのに、財政支出または歳出だけは年々増えているのが現状です。国の借金は国債を発行することで年々膨らんでいますが、将来は国の財政が破綻しかねないので何とかしようという話は、現職の国会議員の間では全くありません。かつて韓国経済が傾いた時、IMFに支援を求めたり、国民自身が国家を支えようと協力したことがありました。韓国人は辛抱強いと当時の日本人は誰しもが感じたことです。

かつて貧国を経験した韓国人の一人当たりの所得は今や日本を超えています。つまりGDPが全体としても一人当たりでも順調に伸びてきているという証拠です。日本以外の国はGDPは増え続けているのですが、日本だけは伸び悩んでいるのです。一体、何が理由なのでしょうか。理由として考えるに、何もしなくても豊かだから日本人は敢えて稼ごうとしなくなっているような気がするのです。今の中国と日本を比較しても意味はありませんが、稼ぐ力が圧倒的に開いてしまったのです。

ではどうすれば経済を成長できる(GDPを拡大する)のでしょうか。簡単に言えば労働人口を増やすことと、一人当たりの付加価値を上げることです。しかし現実的には難しい問題ですし、今日の政治家からは目先の議論ばかりで日本をどうするかの議論は見えてきません。何となく国民全体が成長しようという気概が無くなってきているのではないでしょうか。世界にチャレンジする若いアスリートたちの世界に見習うことが必要だと感じた次第です。


2023年3月10日金曜日

日銀新総裁に期待

 日銀の総裁が漸く10年振りに交代しました。金融緩和がアベノミクス成長戦略の象徴的な政策のように論じられてきましたが、肝心の日本経済は横ばいで欧米のように成長するには至りませんでした。つまり金融緩和だけでは経済成長しない事の認識が浅く、政府の掲げる成長戦略に至る政策の的が明確ではなかったのだと考えます。2%の物価目標も10年間主張し続けてきましたがデフレの解消も困難でした。黒田前総裁には金融緩和を続ける理由をもっと国民に分かり易く説明してほしかったです。

植田新総裁の会見を聴いて感じたのは、経済学者として国民に分かり易く政策の説明しようという意志が伝わったことです。また長期的な金融緩和による様々な副作用を解消しなければならないとも話されていました。つまり日銀が大量に国債を買い集めて身動きが取れなくなっている現状を変えようとの事だと考えます。そうしなければ金融緩和の出口がさらに遠くなり、強い経済も生まれないし、金利も上げられないからでしょう。

日本がゼロ金利から脱皮できないことは経済が成長していないことなのです。経済政策が正しく描けなければ成長もしないし、金利も上げられないし、物価目標も賃金も上がらないのです。米国のように数%の金利で経済が回る国になってほしいものです。私たちが若かった時代には日本もそのような国でした。為替も対ドルで健全な円高を目指すべきでしょう。そうなれば貿易収支も改善するし、対外購買力も強くなります。



2023年3月9日木曜日

余談

コロナ前から4年ぶりに親しい上場企業の創業者とお昼を共にしました。現在は財団法人の理事長で社会貢献事業に携わっていますが、相変わらずお元気で変わらない様子に安心しました。

年齢は私より8歳先輩ですが、経営者としてお互いに長年IT業界で労苦を培ってきたもの同士です。経営は上手く回転するか、あるいは悪く回転するかで先々の状況はまったく異なってしまいます。

運を味方につけるには、周囲で支えてくれる人に感謝する心が必要です。残念ながら経営で失敗する人は兎角、成功を自分の手柄だと勘違いをするのです。多くは浪費癖が会社の屋台まで揺らすことになります。

経営が成功するには必ず明確な理由があります。過去の失敗を忘れずに、謙虚に学び、自分自身を変えることだと思います。そうすれば多くの方々が味方になってくれ、良い方向へ進むものです。

2023年3月8日水曜日

ミモザの日

 昨日、妻が花屋さんで「ミモザ」という花を買ってきました。帰宅して、「もっとたくさん買って来れば良かった」と言いますので、「近いうちに買ったら」と返答しましたことろ、「もう売っていない」とのことでした。実は本日「国際女性デー」のために買ったようです。全く無知な私で、ミモザの花は花粉が散りそうでどちらかというと好みではない感じがしたのです。

ところが世界的に愛されている花であることを知りました。海外では本日は「ミモザの日」と称して祝日である国も存在しますが、実は国連が提唱する「国際女性デー」であり、女性の立場を尊重する日なのです。残念ながら私を含めて日本人は先進国(OECD加盟国)でジェンダー平等において最下位の国なのです。

日本は国会議員の数も企業の管理職数も先進国で一番少なく、国際的に恥ずべき国でもあることを私たちは理解しなければならないと考えます。まさか妻がミモザの花の意味を無知な私に教えてくれるとは思いませんでした。今日も早朝からClubhouseを聴いていましたが女性の方たちが主になってルームで対話が盛り上がっていました。

日本は先進国と言っても欧米諸国に比べて女性差別が未だに続いていく国だと感じますので、肝に念じたいと考えます。今日からミモザの花を好きになりたいと思いますとともに、日頃の自らの言動を反省しつつ、妻をもっと大切にしなければと考えた次第です。我が家は早くから「かかあ天下」ですが、妻から暗黙に知恵を授けられることが多いようです。

2023年3月7日火曜日

H3打ち上げ失敗

ロケット開発が2年遅れとなり先月2月17日に漸く打ち上げとなったH3ロケットは、点火後に1段目にある装置が異常を検知し、遂に打ち上げが延期となり、本日3月7日10時37分に打ち上げることとなりました。私自身もNHKのLIVE放送で終始打ち上げの成功を固唾を飲んで、天に祈るような気持ちで見守っていました。

ロケットは予定通りに打ち上げられましたが、少し気になり肉眼でずっと追跡していますと、不思議にロケットの先端が段々と右に傾きつつあるように感じました。実は2段目のロケットが点火せず、その後、JAXAから指令破壊の信号が送られて今回の打ち上げが失敗したことを残念ながらニュースで知ったのです。

先日、JAXAの2年間にわたるロケット開発の大変なご苦労をNHKスペシャルで観たばかりでしたので、皆さんのご苦労を思うと今回の打ち上げの失敗は本当に残念でなりません。国産ロケットとして30年ぶりだと言われています今回のH3ロケットの開発に、長年携わって来られた多くの関係者の皆様の無念なお気持ちは、計り知れないくらいだと感じています。

かつてロケットの開発は1千億円くらい費用が掛かると言われて、何度かの失敗で問題となり、ロケット開発予算が大幅に縮小され、現在では数百億円のコストだとも言われています。 今回の件で世間からの厳しい批判はしばらく絶えないと思いますが、関係者の方々をこれからも応援していきたいと考えます。

2023年3月6日月曜日

人材の流動化

年功序列の賃金体系がなくなり、終身雇用という旧来の日本型雇用の慣行も完全に消滅しました。しかしながら古い世代の感覚は時代が激変しているのに変化に対応していないように映ります。IT業界を長年経営していますと、この業界ほど転職者に有利な環境は他の業界には無いように考えます。つまり経営は活躍できる人材をどれだけ囲い込むことができるかに懸かります。しかし多くのIT企業では良い人材を社内で生かしきれず、往々にして手放してしまっているのが現実です。

企業が成長しないのも、できる人材が自社に残らないからです。日本企業から外資企業に人材が流れるのも外資系企業は実力を評価する賃金体系だからです。日本企業のように定年まで年功序列で勤めようと考えている人材は皆無なのです。現在、大転職時代だと言われておりメガバンクやコンサルファームでも転職者が多く、金融市場も人材の獲得競争となっています。企業も競争社会を生き抜いていくには、他社よりもできる人材を集めなければなりません。 

中小零細企業の一番の課題は人材不足です。できる人材を確保できない企業はできる人材も囲い込むことが難しいのです。つまり人事(給与)制度が今の時代に適合していないから人材も集まらないのです。今後、企業の二極化が進むと言われていますが、それは企業の付加価値による人材の格差が広がることを意味しています。日本全体で人材のバランスを考えて、如何に成長へ向けて人材を流動化させるかが重要な時代となっているのです。

2023年3月3日金曜日

会社経営

世の中の多くの人たちは起業する若者が少ないと言いますが、実際問題として会社を経営することは容易いことではないのです。会社経営をした人であれば経営者としての苦労は痛いほど身に沁みて分かりますが、若い頃はチャレンジ精神も旺盛で十分な体力もあるので経営者として勢いで突っ走ったりすることが多々あります。しかし経営に失敗はつきもので、命取りにならないように失敗に謙虚に学んで、過ちを繰り返さないように努力することです。

オーナー社長は他人から見たら羨ましい存在かもしれませんが、実際は全リスクを負うので大変厳しい立場でもあります。事業承継が難しいのも重いリスクを負えないからだと思います。日本のベンチャーは投資家から資金を集めるのではなく、金融機関からの借金という間接金融の形が中心なので起業しようという若者が増えにくいのだと考えます。私から助言させていただくと、起業するなら自己資金か投資家から資金を集めて会社を興すべきだという事です。

自己資金が底を突いたら事業を止めるか出資を仰ぐか判断し、決して他人から借金はしないことです。借金をする人は自己資金などを貯められない人が多く、その後の経営も他力本願となり借金を繰り返しがちです。人から借りた資金は自分の資金ではないのに、自由に使える資金だと勘違いする人が少なくないのです。私自身、長年経営トップとして今日まで経営を続けて来れたことは奇跡に近いことだと感じています。だから過去の失敗談も今は笑い話として語れるのです。

2023年3月2日木曜日

夢と希望

 1949年の団塊世代と言われる日本人の出生数が265万人だったのが、直近の2022年の出生数が79万人という統計のようです。しかし結果を嘆くより少子化対策を真剣に練る必要があります。日銀の元総裁の白川氏が日本の低成長と低インフレの原因は国際競争力や生産性の低下より高齢化と労働人口の減少にあると語られていました。黒田総裁に代わって4月から新総裁に就任される学者出身である植田氏の手腕に期待を寄せたいと考えます。

確かに白川氏のご指摘のように、日銀による長期の金融緩和で資産配分が歪んでしまい成長分野への投資や蓄積が進まなかった感は無くもありません。円高時代にもっと将来への資産配分を慎重に為されれば違った経済が齎されたかもしれません。米国は当時の政権が主導でスーパーハイウェイ構想として将来への投資を真剣に考えていたことを記憶しています。これからの日本もビジョンを明確にすることだと考えます。

我が国は製品や素材を作ることには長けていますが、先駆者として時代を切り開くことは苦手です。何故なのかと考えますとやはり欧米との教育の違いではないでしょうか。私たちが子どもの頃の夢は科学者や発明家になりたい子どもが多かったように記憶しています。つまり物に飢えていた時代なので豊かな社会の到来を子ども心に夢を描いていたのでしょう。高齢は承知の上で歳を重ねても夢と希望は持ち続けたいものです。

2023年3月1日水曜日

信用が第一

 はなはだ残念です。と言いますのは、二日市温泉で起きた温泉のお湯の入れ替えを条例の規定では1週間に1度入れ替えるところを年に2回しか入れ替えていなかったのことが判明し、全国的に大ニュースとなったことです。福岡県の二日市温泉は古い歴史のある温泉地帯ですが、昭和時代に炭鉱も閉山し、今では全国的にも知名度は低く九州でも知る人ぞ知る温泉場となっています。温泉地の筑紫野市は福岡の中心部から離れており福岡のベッドタウンのようなところです。

今回ブログに取り上げましたのは、古くから私も関係が深いところなのでご紹介してみようと考えました。実は私の実母が離婚・再婚・死別そして独居老人まで40年くらい住んでいたところです。独り身なので長年にわたり私も時々訪ねて母の様子を見にきていたのです。母の住んでいる古いアパートには風呂がなかったので母にとっては銭湯通いの温泉街で、たまに訪ねる私自身も二日市温泉の地元の人が愛用する湯船に浸かるのが唯一の楽しみでした。

今回報道された名門ホテル「大丸別荘」は、二日市温泉で一番の歴史ある高級ホテルとして今日まで多くのお客様に親しまれ存続してきました。実は私も昨年の10月に母の墓参りに来た時に、ちょうどコロナ後の旅割で宿泊料金が随分安くなったので利用したばかりです。半年前に利用した温泉ホテルが今回不祥事を起こしたことにまさかと家内共々大変驚いたのです。

どんなに歴史がある著名な企業でも不祥事を起こしたらアウトです。お客様からの信用が第一で信用を失墜すると企業経営としても取り返しがつかない事態に陥りかねません。今回の不祥事で二日市温泉街全体の信用が揺らぐのではないかと大変危惧しております。私が唯一古くから良く知っている温泉街の出来事でしたので今回少し触れてみました。今は亡き母も宿泊したことはありませんが、おそらく天国で残念な思いでいることでしょう。