2022年2月28日月曜日

西郷輝彦さんを想う

 先日、歌手兼俳優の西郷輝彦さんが亡くなられました。鹿児島県の出身で17歳くらいの時に単身上京されて歌手の道を歩まれた方です。

私も同じ南九州の熊本県ということもあり、年齢的に兄貴のような西郷輝彦さんの活躍ぶりには長年注目していました。

当時は東京に憧れて、親の反対を押し切って田舎から飛び出してくる若者が多かったように記憶していますが、西郷さんも同じだったと思います。

実はそういう私も同じような行動をして来ました。今でも反対を押し切って我儘を通した過去のことをよく覚えています。

西郷さんはまだお若かっただけに闘病されていたことを初めて知り、かつての一ファンとしても大変残念なことでした。

心よりご冥福をお祈りいたします。

2022年2月25日金曜日

オンライン

テレワークが普通になり、セミナー視聴の殆どがオンラインで可能となりました。情報の共有も含めビジネスのスピードが格段に進むものと思われます。勝敗はデジタル技術を上手く使いこなせるかどうかに懸かっています。最近、オンラインのスケジュールが立て込んで同時間帯に重なることが多くなっています。

できればLIVE録画されて後日オンデマンドで配信されるようになれば、更に誰でも便利に情報が得られるようになるでしょう。重要な情報であればダウンロードで課金されても良いと思いますし、共有されることによってさらに情報の価値が高まると思うのです。

情報のインプットもアウトプットもオンラインの時代ですので、仕事の生産性もこれまで以上に高まると思います。ガラパゴスの時代から脱皮してペーパレス社会が当たり前となって世の中に広がっていけば、いつでもどこでも暮らせるし素晴らしいことだと思うのです。




2022年2月24日木曜日

親友

中学時代から付き合っている一人の友人がいます。中学時代の仲間はそれぞれ志望先の高校も別で、中には自衛隊の少年工科学校に進学した優秀な仲間もいました。親しかった仲間ほど中学卒業後は離れ離れになってしまいましたが、中でも一番親しかったA君とは長年にわたり付き合っています。

A君は中学時代の成績もよく、県下でも上位の高校へ進学し、教育大学を卒業後に教師になる予定なのが採用難で一旦は江田島の海上自衛隊の教官に就職し、その後また福岡県内の中学教員となり定年まで勤めました。 私も彼と同じような道を一時は志しましたが人生の方角は全く違ってしまいました。

彼は非常勤での勤めも終えて今はゆっくり引退生活を送っていますが、お互いにいい歳なのでコロナが終息したら一緒に旅行をしようと話しています。彼も幼少の頃に母親を亡くし、私も両親と離れ離れに育ちましたので、私たちお互いを介して双方の家族共々も親しくなりました。

共に小学校は別々でしたが、彼の実家は商売していましたので見かけたこともあり、中学になると急に親しくなり付き合うようになったのです。未だに何でも話せる唯一無二の親友ですが、歳をとってもお互いの仲は中学時代と同じで変わらないような気がします。

2022年2月22日火曜日

主役の交代

 自宅からほど遠くない広大な二つの空き地に、この2年程の間に巨大な建物が愈々完成しつつあります。新型コロナの流行でテレワークとなりウォーキングを始めた矢先に、この地域の風景が徐々に変化していく様子を毎日のように眺めることになったのです。

一つ目は製薬会社の研究施設ですが、あと半年も経たないうちに稼働するのではないかと思います。二つ目は巨大な物流センターですが、建物内の設備が限られているのか、こちらはかなり早く建設が進んでいます。

かつての高度成長時代にはこの二つの敷地に大手製造業の巨大な工場がありました。円高で国際競争に勝てず海外へ工場は移転しました。失われた30年で長く空き地となっていましたが、此処も華やかな高度経済成長時代の頃には京浜工業地帯の一角を占めていたと思われます。

製薬分野にもっと国力を注がなければならないことは、今回のコロナ禍で多くの国民が深く実感したと思われます。物流拠点もEC(Eコマース)でサプライチェーンがより複雑化してロボットによるスピーディな自動仕分けが当たり前でとなっています。

以前もブログで書きましたが、まさしく産業構造の変化が起きていることをリアルに感じていますが、おそらく全国でも同じようなことが起きているはずです。半年も経たないうちにウォーキング中に新たな人の流れに出くわすことになるでしょう。まさに主役の交代です。

2022年2月21日月曜日

 まだ桜の開花までは時間がありますが、我が家では1月ごろから河津桜やカンザクラなど花瓶や水差しなどで早々と鑑賞しています。ソメイヨシのようにさっと咲いて2週間もしないうちに散ってしまう桜もあれば、しばらく生花として眺めて楽しめる桜もあります。

目の前の仏壇には菜の花が咲いていますが、春はいろんな草花が見られる季節でもあり花屋さんにも所狭しと生花が並んでいます。近くに個人で経営されている農園があるのですが、先代のおじいさんが元気なころには趣味と実益を兼ねてハウスにはたくさんの盆栽がありました。

主が変わって今はハウスも手入れされていないため植木鉢だけが転がっているようです。花を育てる人は余程感性が豊かでないと栽培でも長続きはしないと思われます。私自身も生花を観るのは好きですが、家内と違って毎日几帳面に手入れをして育てる自信はありません。

幸いにも食卓には年中何がしかの生花が飾られています。桜は早くから売っているし、種類も多く、意外と長持ちするので観賞用としてお勧めです。

2022年2月18日金曜日

雑談の必要性

 最近、コロナ感染防止のため出社できずテレワークが普及しています。確かに通勤疲れは避けられていますが、自宅に籠ってメンタル面が悪化しているという悩みが業界内で出ています。私のところにも、テレワークが続いて子どものメンタル面が変だという相談が来ています。

一つの解決方法は雑談に参加することだと思います。ZOOMが使われていますが、顔を出したくないとか見られたくないとかプライベートを気にする人もいます。それに代わり最近は、音声だけの雑談形式の対話ツールがいくつかあります。

参加も退室も自由でリスナーとして聴くばかりでも良し、手を挙げてスピーカーに参加することもできます。ZOOMの弱点が十分に反映されていますのでお勧めです。やはり人間は孤独が一番寂しいし、会社でのようにおしゃべりをしたり、耳を傾けたりしないと神経もおかしくなります。

中々自分では精神状態が悪化するのも気が付かないので、会社が相談に乗ったり周囲が雑談をしてあげるべきです。個々人に応じたコロナ禍の下での労務対策が早急に必要だと思います。爆弾低気圧など異常気象もメンタル悪化の引き金になっているのではないでしょうか。

2022年2月17日木曜日

心のともしび

 子どもの頃に越中富山の置き薬売り屋さんがくれた張り紙に「暗いと不平を言うより進んで灯りをつけましょう!」という言葉があることを知りました。35歳で社長に就任しましたが、バブル崩壊を含め7年目に会社が経営危機に陥りました。まさに修羅場の状況でしたが2年余りを経て、今にも潰れそうな会社が蘇りました。

会社経営には危機にも狼狽えない胆力が必要だと思います。胆力は修羅場を経験し、それを乗り越えて育まれます。44歳の時に再び新会社を設立したようなものですが、多くの方々のご支援がなければ今日の会社はあり得ません。お世話になった方々には心から感謝しております。暗い顔をして不平を言っても何も変わりません。

会社がどんなに苦境でも私自身は楽観的な性格だったから、社員の皆さんには大変だという悲壮感が顔に見えなかったのだと思います。無理に明るく振舞おうとしたわけでもなく、根っからのプラス思考を続けてきただけです。先の言葉はカトリック教会の聖書に書かれているようです。これからも敢えて辛い道を選んで自らの成長の為に前進をしましょう。



2022年2月16日水曜日

会社も変わる

 この歳になり会社を経営していますと周りの方に「ありがとう!」という感謝の気持ちばかりが湧いてきます。会社が小さかった頃は退職していく社員が出るたびにため息ばかりついていました。それから何十年も経た現在は退職率も減ってきました。なんとも不思議なものです。

果たして他社と比較してどこが違うのか、普通は転職してみないとわからないはずですが、今は会社データもネット上に溢れて様々な裏話が拡散して流れる時代ですので会社を比較するのも容易なのかもしれません。

かつては寄らば大樹で、競争を勝ち抜いて大企業に入社すれば一生安泰だと言われていましたが、近年は不況になると大企業のリストラも当たり前となってきました。もし自分がその身になるとサラリーマンにとってそれほど寂しいものはありません。

優秀な人であれば最初からか若しくは途中から小さな会社に入社して”鶏口となるも牛後となるなかれ”主義を選択する道もあるわけです。これからは自分が経営者のつもりで会社で様々な経験を積みながら人生を歩んだ方が幸せだと思います。




2022年2月15日火曜日

期待

 今、40代前後の若い人たちが積極的に学ぼうという空気感があります。つまり国の将来に不安を感じて働きながら自立を求めているのだと思うのです。

今後、デジタル社会が当たり前になってくると、近未来はアイデア次第で新規事業を作り出すことも可能だからです。

これまでの産業も変革しなければ生き残ることが難しい時代になっていきます。しかし旧態依然として若い人たちを活かしきれないガラパゴス企業が現存しているからでしょう。

今、コロナ禍でのサプライチェーンの寸断で市場にはインフレが起きています。海外から原材料を日本は輸入してきたために部材不足で製品が作れなくなり需給関係が崩れています。

需要に生産が追い付かなければあらゆるものが値上がりするわけです。さらに円安がそれに拍車を掛けます。市中金利も上がらず低金利は続きますが、経済的には厳しくなりかねません。

日本の若い人たちがこれまでの日本の空気を換えてくれることを期待しているのですが、少し心配なのは他力本願や自信喪失で内向き姿勢になってしまう事です。

そうならないことを願うばかりです。時代の変化に対応できるように学び続けてほしいです。





2022年2月14日月曜日

変えるべき文化

元厚生労働事務次官である村木厚子氏の声にはいつも注目していますが、村木氏の「女性管理職の少なさが男女間賃金格差の要因。無意識のバイアスをなくせ」というご意見はご尤もだと感じています。古くから存在する歴史ある企業ほど女性管理職を作りたがらない傾向にあるのではないでしょうか。

入社時の賃金格差はなくても、勤続年数を経ると女性は管理職に登用せず男性ばかりを昇格させるので次第に男女間の賃金格差が顕著となる傾向は日本企業に多いような気がします。日本IBM社のように女性を積極的に管理職に登用する戦略をなぜ日本企業は取れないのでしょうか。

男性は会社では威勢を放っていますが、家庭では奥方の指示にも素直に従っているのではないでしょうか。その姿勢が会社内でも重要なのだと思うのです。パワハラなど会社では許されませんし、家庭ならばそのうちに離婚の道を歩むのは当たり前です。

日本はもっと女性を尊重する姿勢が増えなければなりません。そのような会社は必ず社員のモチベーションが継続して高くなると思います。コロナ禍で多くの働く女性が困窮しているのが現状です。村木氏のような意見にもっと日本人は耳を傾けなければならないと思う次第です。

2022年2月10日木曜日

懐かしのお人形

近くエポック社のシルバニアファミリーというお人形が40年ぶりにデパートから我が家に届く予定です。実はビアトリクス・ポターの児童書に登場する主役のピーターラビットのお人形を妻がお気に入りで買ってきました。確かに可愛いぬいぐるみです。

ふと私が思い付きで、我が家の娘たちが幼少の頃にシルバニアファミリーのお人形をお家ごと買ってあげたことを言い出したところ、妻もそれはいい考えだとなったのです。早速、買いたいという事になってしまったのです。

確かにコロナ禍で外出も気軽にできないと気持ちも塞いできますので、室内に可愛い動物のお人形でもあると心が癒されるのでしょう。私は鈍感な性格なので何かに集中していれば気が紛れるタイプなのですが、感性の鋭い妻は私とは精神状態が随分違うようです。

さて久しぶりのお人形集団は果たしてどのような空気を我が家にもたらしてくれるのでしょう。届くのを楽しみにしているのが妻で、多分嬉しそうな妻の顔を眺めているのが私のようです。   

2022年2月9日水曜日

ニュースから

年度末が近づくに連れて、新年度を迎えるために今年度も有終の美を飾ろうと考えているところです。日本を代表するトヨタさんの22年度4-12月の業績発表がニュースで流れました。対前年比で純利益が58%増と周囲から見れば素晴らしい成果のように思われますが、22年3月期の決算は原材料の高騰で営業利益の予想は据え置きという報道でした。

トヨタさんの営業利益が占める割合は日本の製造業の1割以上と言われ、その業績が日本経済にも大きく影響するようです。しかし今の日本の製造業はトヨタさんの1本足打法に依存しているようで経済を支える足が増えないことには経済全体が良くなりません。日本の自動車業界が欧米にEVで遅れているという懸念もありますが本当に大丈夫でしょうか。

大企業もITに力を入れようと数年前から積極的に優秀な人材を確保し始めています。おそらくIT業界も競争戦略を変えていかなければ生き残れない時代が到来すると思われます。時代はいつもピンチはチャンスで、環境が変わることで企業の力も進み方次第で強くなれます。オンリーワンとは言い過ぎですが、ニッチ戦略を描けるような企業を目指していきたいと考えています。 

2022年2月8日火曜日

クーベルタン

オリンピックの創設者であるピエール・ド・クーベルタンはギリシアで行われていた古代オリンピックに感銘を受け、現代にオリンピックを創設しました。彼はオリンピックで各国が競技で競い合うことが戦争の抑止力になったことに意義を見出したようです。

今も彼の名言として語り継がれている言葉に「オリンピックで重要なことは、勝つことではなく、参加することに意義がある」という言葉があります。世界平和への願いが込められた素晴らしい言葉だと言われています。翻って現代は国威の発揚が少し目立ち過ぎて、勝利の為には手段を択ばない行動も散見されます。

スポーツ競技に、本来、政治は関係ないのですが、国家間におけるスポーツの祭典でありながら、政治的な外交問題に至るケースを一概に否定はできないようです。日本と中国の関係も、かつては卓球外交に始まり、徐々に戦時中のわだかまりや政治的な壁がほぐれていきました。これからもスポーツを通して紛争国の政治的和解が進むことを祈念します。


 

2022年2月7日月曜日

感性

 ”「ZARDよ永遠なれ」坂井泉水の歌はこうして生まれた”日々書き続ける500枚の直筆メモ。今日は何をテーマにブログを綴ろうかと思っていましたところ、妻が急に上記の録画しておいた番組を聴き始めましたので、隣で静かに坂井泉水さんの歌に耳を傾けながらブログを書き進めています。

坂井さんの歌を聴いていますと、歌詞から滲み出る感性の豊かさに驚かされます。バブルの頃に流行った彼女の歌は大流行したようですが、惜しくも若くして体調不良で入院中に転落事故で亡くなられました。これまでクラシックのように何気なく曲を聴くのに歌詞はあまり意識してなかったのですが、共に過ごす妻から自然と意味を諭されたような気がいたします。

坂井さんの曲を聴いていると誰もが元気をづけられました。もっと早く病が発見できれば、きっと元気に退院されて再び素晴らしい作品を残されたと思います。多くのファンに支えられた歌手で本当に惜しい人でした。病は残酷で大切な人の命まで奪ってしまいます。坂井さんの「負けないで」の歌を聴きながら、共に口ずさむ妻の様子を見ながら本日のブログを終わります。



2022年2月4日金曜日

チャレンジブルに

今朝、いつものクラハのルームで、海外で活躍している若いエキスパートの方々をお迎えして、この1年を振り返り、これからの夢を語ろうと意見交換する場でありました。 私も出社で移動中ながら質問と感想を聴かれましたが、日本人の内向きの意識を転換して、海外で活躍している人たちと一緒に日本を再度元気づけようという話で盛り上がりました。

日本と海外は文化も生活様式も違いますが、お互いに自分たちにはない魅力を感じて交流しようと気持ちはあります。言語の壁が立ちはだかるという自信の無さが前に出るわけですが、海外でも住み着いてしまえば言葉など自然と覚えるものです。私も学生の頃は東南アジアで働きたいと思った時期があり、木材商社を応募したのですが不採用で諦めました。

これからの日本は外需を如何に取り込むかだと思うのです。日本の消費は年々衰えていきますが、新興国や経済成長している国は消費が年々伸びていきます。日本に存在する事業をもっと積極的に海外に展開したり、海外の人材を国内に取り込むことも必要です。現実に、このような対話が若い人の間で朝早くから交わされるのです。皆さん、もっとチャレンジブルになってほしいと思います。

2022年2月3日木曜日

親子関係

普段、滅多に仕事の話をしない娘とこっそりLINEでやり取りするようになりました。時は既に遅しで就職して10何年間も過ぎると、こちらのアドバイスに対して素直に頷かないところがあります。仕事内容も置かれた立場も違うので真に理解することはできませんが、やり取りを重ねるとこちらの言うことも次第に理解するようです。SNSなのでお互いに表情はわかりませんが気楽な感じはします。

「リンゴの実は木の近くに落ちる」というポーランドの諺がありますが、子どもは親と大して変わらない、という意味だとか言います。わが子に過度な期待や理想を押し付けていることを親は反省すべきだという事のようです。「鳶から鷹は生まれない」「蛙の子は蛙」とかいう日本の諺もありますので私自身も反省したいと思います。私も身の丈に合わないことをしないように度々妻から諭されます。

私も運よく今日まで無事に会社を経営してきましたが、私以上に優れた周囲の方々のお支えがあったからこそ今日の姿があります。この気持ちは多分両親のもとで育たないで祖父母が育ててくれたからだと思います。両親の教えを受けてこなかったので、私自身は正直子育てに自信はなかったのです。私は祖父母の優しさばかりを受け継ぎ、厳しい子育ては妻任せで今日まで来たような気がします。最近、漸く対等な関係になったようです。

 

2022年2月2日水曜日

隣国に学ぶ

 新型コロナの感染者は一向に減少しませんが、人々も流行慣れしてきたのか日常生活における行動は抑制しながらも続いています。当然マクス着用でうがいや手洗いは生活上で欠かせませんが、この行動形式は3回目の接種以降もそんなには変わらないものと思われます。

折角、北京五輪が今週から開催されるので、中国が如何にデジタルやオンライン技術が日本より先行しているかを観察すべきだと考えます。中国は隣国でありながら日本国内では詳しい報道がなされることは少ないように感じます。

私も4度ほど中国を訪れたことはありますが、経済成長による都市の発展スピードは驚くほどです。共産党主導で国家が運営されているので、様々な都市計画においても開発効率が良いのでしょう。土地も国有化されているので、日本のように私有地による規制がないのが特徴です。

米中はITでも先進技術で競合しているので、日本はどうしても遅れがちになります。日本はモノづくりの技術を生かして、米中に負けない戦略的な製品の輸出を目指していくべきだと思います。そのための技術者育成の教育を見直していかなければなりません。

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」の如く、謙虚な姿勢で隣国に学びながら日本としての立ち位置を考えるべきです。北京五輪で中国の現在の様子を注視したいと思います。

2022年2月1日火曜日

訃報

今日、元衆議院議員で東京都知事だった石原慎太郎氏が膵臓がんのため89歳で亡くなられました。かつては自民党のタカ派的存在で、近隣諸国に対して物議を醸しだす発言も多かった方ですが、作家としても著名な方でした。政治家としても弁が立ち、歯に衣を着せぬ物言いは周知も認めるほど威圧的な方でもありました。 

今でも忘れないのは、私が学生の時代に実施された東京都知事選挙で、現職の美濃部氏に対抗して自民党推薦の新人候補として石原氏が出馬して、投票日前の新宿中央広場で戦国時代の「関ヶ原の戦い」の如く、両者が火花を散らして応援団も熱狂して集う中で街頭演説が行われた光景です。

私は現職の美濃部氏を応援に新宿へ駆け付けましたが、結果的に美濃部氏が現職の強みで圧勝しました。美濃部氏は革新派でしたが、当時は保守勢力にも負けない実力のある首長も多かったように思います。その後、美濃部氏は在任期間も長くなり、批判的な世論も多くなり、都知事も保守勢力が年を追うごとに強くなりました。

当時の学生は政治にも関心が強く、血気盛んで選挙応援に対する意気込みも激しかったと記憶しています。どんなに強烈な態度の人でも人間ですからいずれは年老いて衰えていきます。ちょっと前にリハビリでトレーニングされている光景がTVに映し出されましたが、残念ながら人生の最後を迎えられました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

学生論文

コロナの感染予防で急遽、在宅勤務に切り替えたためにブログの投稿を忘れていましたので、昨日に遡り投稿して再度本日の投稿としたいと思います。

毎年、某大学の卒業論文の審査を承っております。勿論ボランティア活動ですが、年々大学4年生の論文のテーマがどのように変化して、どのような内容の論文を拝見できるかが楽しみの為に論文の審査をお引き受けしているのです。

昨日、私の手元に論文の書類が届きましたので読み始めて評点と感想を記しました。普段と違う集中力を発揮するのは大変ですが、毎年ボケ防止にと思い、若き学生の論文を読み続けています。我々の時代と違い、現在はワープロで書かれているので実際本人が書いたものかは確認はできません。

しかし事前に教授から推薦され選考された作品なので、本人が執筆したものとして審査しています。論文は多くの参考文献を読んで書かれるのですが、引用文と独自見解の部分をはっきりと見極める必要があります。A4で約50頁近くの文章量なので読みごたえは十分あります。時には仕事を離れて学生気分を味わうのも良い刺激になります。