2020年6月30日火曜日

やまと尼寺

子どもの頃に祖父より「僧侶にならないか」と問われたことがあります。私は幼いころから仏様によく拝んでいたので、その話をされるのが一番嫌いでした。農家なのでまさかとは思うのですが、誰でも修業を積めば僧侶としての道も開けるのかもしれません。

実は週末に楽しみにしている「やまと尼寺 精進日記」というTV番組があります。住職と副住職、それに修業している女性の3人の生活風景のドキュメンタリー番組ですが、3人の女性の日常会話がいつも微笑ましいのです。

食事は確かに精進料理なので肉や魚は出てきませんが、結構美味しそうな料理を皆で手分けして作るのです。私は年季の入った住職のファンですが、お寺の大黒柱なのに意外と茶目っ気もあり、周囲からも親しまれている人なのです。

時々、ご近所でご主人が無くなり一人住まいの女性も加わり、4人でも会話も食事も和やかで楽しそうです。あの幸せそうな3人の光景を見ていると僧侶の仕事もまんざらではない印象を受けます。

奈良県の山中にある1300年くらいの歴史で由緒ある観音寺のようですが、長年地域に溶け込みながら日々を檀家とともに存在する日本の数々のお寺は人々にとって大切な場所だと感じた次第です。

2020年6月29日月曜日

薬売り

子どもの頃、田舎に回ってくる富山の薬売りの事を思い出しました。

たまたまTVで100年以上も続く富山の置き薬売りの放送を目にしたのです。未だに各家庭を戸別訪問する富山の薬売りの仕事が続いていることに驚いたのです。

家内も同世代で田舎育ちなので、薬売りの人から風船をもらったことなど記憶していましたが、当の私は年に1度くらい富山から遥々訪ねてくる横井さん、森さんという薬売りの人の名前まで記憶していました。

都会からやってきたという上品な身なりの印象の薬売り人で、農民に気さくに声をかける商人としての丁寧な態度には驚くばかりでした。

薩摩藩の島津久光公が富山藩の薬売りを通じて北海道の松前から昆布を隠密に運んだという逸話も大変興味がありましたが、全国的に網羅された富山の薬売りネットワークの仕組みは近代歴史においても大変注目に値します。

江戸時代の車もなかった時代の出来事ですが、令和に至る現代でも、未だに延々と商売が受け継がれていることに大変驚きました。


2020年6月26日金曜日

差別

今、アメリカでは人種差別に対する批判の声が顕著に高まっています。

アメリカ大陸発見のコロンブスの銅像も、黒人迫害の歴史的批判で撤去されたり、アメリカ映画で不朽の名作とも言われている「風と共に去りぬ」に対しても批判の矛先が向けられているようです。

日本でも部落差別が過去には問題視されたこともありましたが、現代社会ではほとんど聞こえてきませんが、移民大国アメリカでは長年の人種差別的なしこりが、未だに解決されていないように思われます。

何故、そこまでエスカレートして時代をアメリカ国民が遡らせるのか不思議に思いますが、人種差別が如何に人々の心を傷つける深刻な問題であるかということだと思います。

確かに「風と共に去りぬ」の中では黒人差別が見られますが、南北戦争時代の出来事を題材にした古い名作映画なので歴史を知る意味では極端に避けることはどうかと思います。

時代を振り返るとどこの国でも過去には大なり小なり各地で身分差別は存在しました。しかし、それを乗り越えて今の時代があります。

歴史は歴史で貴重な史実として理解し、過去の反省の上により良き社会を構築してきたわけなので、あまり文化・芸術の面まで否定するのはどうかと思います。

しかし、未だに彼らにとっては深刻な国内問題として存在しているようです。

2020年6月25日木曜日

株主総会

今日6月25日は多くの大企業で株主総会が開催されましたが、コロナ禍で出席人数を限定してのWEB総会も多かったようです。

まだ株主の質問を歓迎する総会であればいいのですが、議案を会社側でスピーディに議決したいために、総会が形骸化している印象もぬぐえないような企業もあります。

そのような企業は闇が解明されず、後々粉飾経理が発覚して不祥事を起こしたりするものです。

総会は出席した株主に経営の審判を仰ぐものであり、常に透明性があり、開かれたものでなければなりません。

経営は山あり、谷ありが普通ですので、株主にわかりやすく事業の経過説明をしなければ経営陣の信頼感は得られません。

株主は企業価値を高めてくれることを期待して企業へ投資しますので、もし株主を偽ったら株主代表訴訟を起こされても仕方がありません。

しかし、それ以前に経営者として株主の信頼を裏切ることになりますから当然、経営者として失格だと認識しなければならないのです。

直近では関西の公益法人で起きた事件のニュースがありましたが、中小企業としても長期政権だからこそ、総会においても常に襟を正す姿勢が必要だと痛感する次第です。




2020年6月24日水曜日

ウォーキング

在宅勤務が常態化する中で、このところ朝の余剰時間を活かして早朝ウォーキングを始めました。

毎朝4時に起きてもラジオを聴くくらいで、普段は特に運動らしきことはしていませんでしたが、在宅で通勤時間が浮いたので運動不足を補う意味でもウォーキングを始めたのは良かったと思います。

若い頃は早起きが大の苦手で、学生時代の新聞配達の仕事は苦労しましたが、この歳になると早起きが苦痛ではなくなりました。

朝のウォーキングは車も少なく、人通りもまばらで、歩きに集中できて良いと思います。約1時間のウォーキングですが、かなり速足なので結構汗もかきます。

帰宅してシャワーを浴びて、TV体操を行った後に朝食を摂るのが最近の日課となりました。

夏は早朝でも日差しが弱く、速足で歩いていると暑さは全く感じません。

季節の花や鳥の声など、これまで普段経験しなかった地域の自然を味わう機会に恵まれた気がします。

「早起きは三文の徳」と昔の人が何を意図して言ったのか知りませんが、体調良く起床して、朝からウォーキングに時間を使える日々に感謝しています。

2020年6月23日火曜日

教育

かつて高校時代の頃に旺文社の大学受験ラジオ講座のお陰で受験勉強を田舎でも経験出来ましたが、実際の受験競争の厳しさを実感したのは上京してからでした。

予備校も書店も都会と違って近くに存在しないので、当時の高校時代はラジオ講座が唯一の現役の大学教授による直接の受験指導でした。

今、オンライン教育がコロナ禍の下に議論されていますが、学習塾や受験予備校のオンライン授業が日本全国各地で聴講出来たら、地方の生徒たちにとって都会と同等の教育環境が得られると思います。

都会と地方で教育格差があるのは今に始まったことではありませんが、ネットが普及した現代こそ、どこにいても自由に同レベルで進学講座が受講できる環境が整備されてしかるべきです。

教育も医療もデジタル社会が当たり前の現在では、既存の枠組みから脱皮できず、ICTの利活用が諸外国に遅れているのが現状ではないでしょうか。

弊社も先ずは地方に雇用を作り、家族が地方で豊かに暮らせる環境づくりを目指していきたいと考えています。

コロナによるテレワークの拡大は、人が地方に移住するとともに地方創生のチャンスだと思います。

2020年6月22日月曜日

時間

テレワークが増えて、週明けの月曜日の全体朝礼をどのような手法で実現するかと考えていましたが、社内からの提案でリモートツールを使った自社オリジナルのモーニングショーを開始することにしました。

某ツールは同時に100名までという収容制限がありますので、基本的には部門を週ごとに分けて実施しますが、従来通りメールとグループウェアには掲載するようにしました。

LIVE配信は初めての経験ですが、これまでは一部の社員のみのリアル朝礼でしたが、これからは全社員に向けて同時に配信できるので大変便利です。

今朝は出社して準備しましたが、これまでは通勤時間も当たり前の感覚でしたが、往復の通勤時間は一日の労働時間の30%以上を割いている計算になることが分かります。

私の場合でも在宅であれば7時半にはデスクに着きますので、これまでの40%以上は時間を有効に使えます。

これから出勤と在宅を上手に活用すれば、若い方たちだけでなく、中高年層の働き方も生活様式も大きく変わると思います。

しかしテレワークにおける様々な課題も今後出てくるでしょうが、日本が少子高齢化社会を乗り越えていくためには、テレワークが当たり前だという働き方を企業が認識することです。

これから先は労使ともに限られた余剰の時間を工夫して行かざるを得ないと思われます。

2020年6月19日金曜日

新型コロナ禍

かつて幼少の頃にツベルクリン検査で陰性だと抗体のワクチン接種がなされて、陽性で結核菌を保持することによって結核感染を防ぐ処方を受けていました。

新型コロナウイルスの感染拡大を長期的に阻止するためにスウェーデン政府が取った対策は、国民全体に新型コロナを感染させて抗体を持たせるというものです。

結果的には多くの死亡者を出しながら抗体を無理に持たせたことになります。

私自身はスウェーデン政府が施行したコロナ対策が、かつて我々が受けたツベルクリン検査にも似たような印象を持ちましたが、ワクチンが開発されていない中でスウェーデン政府が取った方針には未だ納得がいきません。

陰性だと陽性者からの感染の可能性がありますので、徹底的に陽性者を一定期間隔離して陰性者の感染を防ぐしか方法はありません。

日本はまだ海外に比べて感染者が少ないと言われていますが、実際はPCR検査等の数が少ないので国民全体が陰性か陽性かの判断は難しいと思われます。

欧米諸国の感染拡大は顕著でしたが、その後の新規発生者の数を減らす対応策を取ったに過ぎないので、又いつ感染が再び拡大するか誰にも先行きの予測は難しいものと思われます。

日本は海外と比較して感染しての死亡者数も少ないですが、感染拡大の山が諸外国と比べて低い水準で保てたのも国民の意識が深く関係していると言われています。

新型コロナ禍においても「喉元過ぎれば熱さ忘れる」事態にならないことを祈るばかりです。

2020年6月18日木曜日

競争力

今朝も早朝ウォーキングに出かけてきましたが、過去にブログで何度か取り上げてきましたが、驚くべきなのはH社やB社やS社など、世界的な日本の大企業の工場跡地が広大なことです。

大手製造業各社の現状は、経済のグローバル化とともに為替の円高に耐えるため、国際競争力上どうしても国内生産では立ち行かないことを意図しています。

代わりに広大な敷地には製薬メーカーの研究所や物流倉庫群が跡地利用として活用されるようです。

日本は中国やベトナムと同じ産業形態では成り立たないので、知的集約産業を世界から人材と共にM&Aにて集約させるしかないと思うのです。

日本国内には、世界を駆け巡る営業戦略と開発拠点を束ねる司令塔の役割こそが必要です。

残念ながらデジタル技術はガラパゴスで時代の変化に乗り遅れてきましたので、未来への課題は山積しています。

産業の高度化とともに、動かない行政のデジタル化を牽引していくのが政治のリーダーシップではないでしょうか。

他国の後追いでは国は豊かにならないと考えます。

2020年6月17日水曜日

関係(Relationship)

他国への内政干渉は控えるべきだとつくづく実感します。

昨日の北朝鮮によるケソンの南北連絡事務所の爆破事件には驚きました。

韓国在住の脱北者によって北朝鮮批判の中傷ビラを飛ばしたことが引き金となったようですが、互いに内政干渉することの影響が大きいと言えます。

人間関係も同じで、他人を誹謗中傷することでお互いの関係が上手くいくはずがありません。

国と国、人と人との関係は自国や自分の考えを述べる前に、相手の考えに耳を傾けるとともに、お互いに立場や違いを認め合うことが大切です。

外交が順調に進まないのは、首脳同士が他国に依存して、当事者同士が直接の対話を継続してこなかったからではないでしょうか。

人間同士の関係にも同じことが言えます。離れていれば自分に都合のいいように解釈して、陰で相手を批判したりするものです。

人を介した批判は回りまわって紆余曲折に変化して、いつの間にか自然に相手へ変形して伝わったりするものです。

できれば直接相手に対して相手の立場を考えて、直接に助言してあげるのが一番良いでしょう。

国と国との外交も、人と人との関係も基本は同じだと思います。

いろんな国、いろんな人との対話を積み重ねることで、お互いの信頼関係は築かれるものです。

2020年6月16日火曜日

くちなし

今朝、ウォーキングの途中で戸建てに朝顔が咲いていました。季節の移り変わりを先取りできるのは幸いに思います。

早速、帰宅して我が家の師匠に話すと、西洋朝顔で日本古来の朝顔ではないと言っていました。

私は普通の朝顔と思っていましたので、古来のものだと主張したのですが、素直に師匠はなかなか頷きません。取り敢えず、明日の朝に証拠の写真を撮ることにしました。

花の師匠ともいうべき奥方は早速、湿度が低くて気分が良いのか午前中に外出して、香りが部屋中に漂うくちなしの花を買ってきました。

そろそろ梅雨のシーズンはくちなしの花の出番のようです。何とも言えない香りです。つい渡哲也の「くちなしの花」を口ずさみたくなりました。

昭和の演歌は味があって懐かしいです。


2020年6月15日月曜日

憲法

また日本国憲法の話になりますが、憲法19条では思想・信条の自由を保障しています。どんな場所でも政治的な発言も許されますし、宗教も自由に選択ができます。

かつて私自身も若い頃に様々な宗教団体から勧誘を受けたことがありますが、若い頃から色んな宗教に関心があったので、相手の方からも信仰を勧め易いタイプに見えたのだと思います。

未だに無信仰ですが、本家が先祖代々浄土宗という事もあり、仏壇の位牌に「南無阿弥陀仏」を唱えることは時々しています。

自分の為というより仏壇が無ければ御先祖に申し訳ないというだけの話です。話は変わりますが、諸外国では未だに宗教争いが絶えないし、様々な自由が保障されていない国々も多いようです。

その点、我が国は憲法で思想・信条の自由が保障されています。若い人たちがどこまで日本国憲法の素晴らしさを理解しているか分かりませんが、もっと教育の現場で日本国憲法について詳しく教えてあげるべきではないでしょうか。

2020年6月12日金曜日

オンライン

最近、米国株式市場の動きを見ていて、新型コロナ感染者数も死亡者も世界一、人種差別による全米的暴動の嵐など、世情は不安だらけのさなか株式市場だけは上がりっぱなしの状態でしたので、これは異常なバブルではないかと内心思っていました。

案の定、その後株価は急落しましたが、何と言っても根拠がないのに株価だけは実態以上に上がり過ぎでした。FRBがFOMCで低金利を据え置く決定をする程、経済は疲弊しているのに連日不思議な思いでいました。

日経も必ずNYダウに連動しますので、米国株式の上げ過ぎた半面逆に下落し、しばらくは調整局面となるでしょう。問題はこれからの日本経済をどのようにして浮上させていくかです。新型コロナもアフリカでは今がピークの状況です。

漸く、各国で感染拡大に歯止めが掛かりつつある中で、アフリカ発の第二波の感染拡大が世界中に広がらないことを祈るばかりです。これまで新型コロナは世界経済に深刻な打撃を与えていますので、これ以上の影響拡大を防がなければなりません。

日本国内も漸くコロナ感染が沈静化してきましたが、ウイルスそのものは無くならないので、様々な感染防止の対策はこれからも続きます。

5G実用化の勢いもスタートから収縮していましたが、来る次世代通信ネットワークの実用化により、思いがけないオンライン化の波に順調に乗れれば、これからの日本経済に様々な有益性をもたらすことでしょう。

2020年6月11日木曜日

世論

昨年の9月に北欧諸国を訪問してきましたが、火力発電所を年々減らして再生エネルギーへ切り替えようという国の方針が国民の世論を反映していると思われました。

国のエネルギー政策が地球環境に与える影響が大きいという事を国民とともに意思を共有しているのです。

確かに消費税が25%で徴税率は高いのですが、税金に対しては国民の目が厳しいので行政による使途がオープンなので、国民の行政に対する満足度は政治の信頼によるものなので寧ろ高いのです。

一方が日本は消費税率を上げようとすれば、徴税に対する信頼度が低いので国民の反対が多いのが現実です。

間接税なので直接税より本来は税金を徴収しやすいのですが、日本の場合はヨーロッパ諸国のように直間比率は国民世論的にも中々変えられないようです。

日本は大国の追随型ではなく、もっと小さな諸外国のさまざまな利点に学ぶべきだと思います。

2020年6月10日水曜日

デジタル

私自身は何事も新し物好きで変化を好むところがありますが、現実は人それぞれ性格も違いますので、人から強制されることを拒否する人もいることを知るべきです。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためにオンライン診療や教育の必要性が叫ばれたり、9月入学の話題で紛糾したりしましたが、どうやら期限付きの一過性の動きで元に戻るようです。

物事に慎重な日本人らしい動きのようにも見えますが、来るべきデジタル時代を背景に、様々な先進的な考えが示されたことは社会的にも意義があったと思われます。

アナログからデジタルへの転換は、利用する側の事情もあり容易に進まないのが現実です。

たまたま今回は新型コロナの世界的な流行で人との接触が完全に抑制され、移動手段が遮断されました。

この場合において遠隔での双方向の通信が必然となり、それが医療であったり、教育の場であったりしました。100年に一度という異常な事態に世界中が見舞われたわけです。

漸く収束に向かい普通の生活に戻りつつありますが、同時にテレワークの有効性も企業社会に認められたのではないでしょうか。

働き方改革が国の主導で執拗に進められていた時期でもあり、企業も今回の未曽有の出来事で働き方の変化も受け入れ易かったのではないかと思われます。

2020年6月9日火曜日

システム

日本は中国や韓国などアジア地域や欧米諸国との比較でIT,ICT分野で周回遅れとも言われています。
私なりに分析してみますと、20年前の森内閣時代からe-JAPAN構想が打ち立てられて久しいのですが、国家の行政ソフトウェアが旧態依然のレガシーシステムを未だに引きずって、デジタル時代に相応した革新システムが開発されてこなかったからだと思います。
新型コロナ対策による各種補助金や支援金の申請も、電子申請より手作業が正確で早いという話ですから諸外国から見たら手続きの遅滞さは驚きだと思います。
新型コロナを機会にIT化の遅れに目覚めて、都道府県の集合体を作ってレガシーシステムに代わる先進のデジタルIT化を目指すべきだと思います。
やはり先頭で旗を振るトップリーダーがITに精通していなければデジタルITの早期実現は遠いような気がいたします。先ずは行政がITによりコストを下げてスリム化しなければ、人口減の時代に適したきめ細かな住民サービスは困難だと思われます。
日本は米国からのIT輸入超過国ですが、近い将来は中国の低価格ITを輸入してユーザーが使う時代が目前に迫っているような気がいたします。
日本も世界にITを発信する国を目指さなければならないと考えます。

2020年6月8日月曜日

月曜日

遠隔によるテレワークが社会に定着しつつ、世の中のICT化が5.6年先から僅か数か月で社会へ浸透してきたこともあり、今後、DXをテーマとした社会における新常態への在り方について本格的な議論が進められることを期待しています。

私たちはこれまでの発想を転換して、21世紀に相応しい働き方改革の下に、ICTのさらなる利活用を顧客へ積極的に提案し、業務改革を推進する役割を中心として担っていただきたいのです。

新型コロナの感染拡大は全国的に広がり、地域経済に計り知れない影響を与えていますが、この窮地に社会貢献ができれば、自ら成長して飛躍する絶好のチャンスではないかとみています。

業界のあるべき事業形態もこれまでと大きく変わって、自社固有の特長がないと将来的に生き残りも厳しくなっていくと思います。

新型コロナは今後も続くので、企業自身も変わらなければ経営も段々と厳しくなりますが、逆発想をすれば大きなビジネスチャンスの到来にもなり得ます。
このチャンスを皆んなで活かしていきましょう。

では今週の格言です。

自由と我儘(わがまま)との界は、他人の妨げをなすとなさざるとの間にあり。
- 福沢諭吉 -

今、全米で大変な集団デモや暴動が起きています。一説には人種差別を厭わないトランプ政権になって4年間にわたる鬱積の現れだとも言われています。

しかし一部の米国民は暴動に乗じて、民主主義社会での自由とわがままをはき違えて、寧ろ反社会的な行動を扇動しているように思えてなりません。

自国のわがままが世界に通用しないことの表れが、二極化する国内問題へも及んでいるような気が致しています。日本は「他山の石」としてこの事を参考にすべきだと考えます。

2020年6月5日金曜日

基本的人権

日本国憲法の三原則に「国民主権」「基本的人権の保障」「平和主義」というものがあります。その意味で現憲法は素晴らしい憲法だと私は思っています。憲法21条では表現の自由(言論の自由)、集会・結社の自由が保障されていますので、国民は公の場で自由にものが言えますし、集会することも許されています。しかし彼の国では上記の自由は保障されていないので、権力により統制されることもあります。G7の先進7カ国である欧米諸国は大半が民主主義国家なので、日本と同じように言論の自由などが保障されているのです。共産主義や社会主義国家も国民を統制する上では権力側に都合はいいのですが、国民は様々な自由権を奪われます。新型コロナ対策でも政府が強制力を発揮できないのは憲法21条の存在とともに、日本国憲法の三大原則の一つである基本的人権の保障があるからです。大学で憲法を学んだ一人として日本国憲法は世界に誇るべきものだと考える次第です。

2020年6月4日木曜日

無償

新型コロナウイルスまではWeb会議がここまで浸透するとは想像すらしなかった方が大半だと思います。国内でも早くからWeb会議システムを展開している企業がありましたが、海外拠点は敢えて米国に置かず、アジア地域の市場開拓に重点を置いていました。まさかのコロナ旋風でシリコンバレー発のZOOMが急速に世界のマーケットを席捲するとは思っていませんでした。ベンチャー企業が成長するには豊富な資金とともにマーケティング戦略が欠かせません。ITを急速に普及させるには、当初は無償で市場を拡大させるしかありません。どの時期まで無償でユーザーに提供できるかが結果的は勝負の分かれ目となるようです。日本国内から世界へ大ヒットするアプリソフトウェアが出てこないのは、無償でも開発投資とマーケティング資金を投資できるベンチャーキャピタルの存在が背後にないからでしょう。流通の世界でも成功者が「1勝9敗」とか述べていますが、ITの世界ではもっと競争が激しく、数%の確率で成功すると言っても過言ではありません。「井の中の蛙」で世界を知らなかった日本人も、新型コロナウイルスの世界的流行で日本の立ち位置を少しは理解できたのではないでしょうか。巣ごもりが続いた在宅勤務でのテレワークが、世の中のさまざまな不平等に対して、少しでも解消される方向へ改善されていけば幸いだと思います。無償の志が届く世の中になることを祈るばかりです。

2020年6月3日水曜日

統率力

世情と株価は相応しないというのが、最近の金融状況をみると如実に表れているようです。新型コロナ感染者数も世界で断トツの米国は、現在も失業者の増大と全州に集団デモが収まらない状況にありながら、NYダウ、ナスダックともに連日上昇を続けています。経済もコロナの影響で全産業に窮地に陥る最悪の状況にありながら、株価は一時期の暴落を乗り超えて、現在のところ堅調に推移しているので本当に不思議です。当然、日経平均へも波及し、日本の株価も順調に回復して、それに為替も安定しているのでやや安心感もあります。この事は金融安定に対するプロ筋の統率力とともに、世界的に新型コロナ感染の拡大がピークを通り越し、徐々に各国の経済が動き出したたことが大きな要因だと思われます。金融が安定し、経済も徐々に動き出していけば、海外との交易も徐々に元へ戻るのではないかと期待しています。そのためにはG7(先進7か国会議)がまとまることが最重要だと思われますが、議長国である米国のトランプ大統領が一方的に先走っている感が否めなくもない気がいたします。今、民主主義国家による様々な統制力が問われているのが現状ではないでしょうか。共産主義国家は統制力が強力なので自由がない反面、国家の対応の早さを感じます。一国のリーダーが誰になるかは統率力を考える上で大変重要な要素ですが、民主主義国家である日本における都道府県の首長による統率力も国家と変わらず大変重要だという事が、今回の新型コロナ感染への対応で垣間見たような気がいたします。

2020年6月2日火曜日

見直し

長い巣ごもり生活に皆さん飽きたのか、昨日の人出は緊急事態宣言前に戻ったような光景でした。2週間後の感染数がどう変化するのか注視したいと思います。この間、飲食業やサービス業の倒産が相次いでいます。たまたま家内が使っていた美容院も、コロナの影響で積極的な店舗展開が裏目に出たようで先月遂に潰れてしまいました。客商売のサービス業は営業自粛に追い込まれたら即経営危機に陥ります。しかし今回の新型コロナの感染拡大を防ぐためにはやむを得ない措置です。この1年はサービス業に関わらず、あらゆる業種が先行き不透明のために設備投資を抑制する年となるでしょう。これからあらゆる事業を根本から見直さなければならないと考えます。近年、行き過ぎた首都圏の過密を是正するためにも、コロナの感染リスクを回避するために地方へ分散することも必要だと思われます。あらゆる職種においてテレワークが可能だと証明されました。在宅勤務によるテレワークは地方への人の移動をこれから加速するはずですし、地方に雇用の機会をつくる最大のチャンスだと考えています。何度か同じような話をしていますが、以前から時の政権は地方創生と繰り返し言いながらも、実態として本格的な雇用創出は遅々として進んでいませんでした。あらゆる業種のオンライン化が進めば必ず地方の活性化につながると思います。

2020年6月1日月曜日

経営

先月29日、無事に41期定時株主総会を終えました。他の中小企業と同じように、株主と言っても未上場なので殆ど社内株主なのですが、年に一度の重要な会議にも関わらず、議長としての議事進行の役割は世間の株主総会を何年も見物している割には中々板につきません。小さな会社なので、株主が社内だけだと淡々として進行するだけで時間も要しないので緊迫感がなく議長として緊張感に欠けるのでしょうか。しかしある時期から始めた株主総会も、漸く会社のスケジュールとして重要な位置づけとなり毎年の議事録も今日までしっかり整理されています。これは社外からの経験豊富な人材を受け入れたお陰だと思います。小さな会社では株主総会と言ってもほとんど形式的に議事録を残しているだけというのが現実です。弊社は早くから総務系を始め、多くの社外人材を雇用して内部管理の充実を早くから図ってきました。しかしここまでたどり着くには経営的に何年もかかりました。同業他社でもまだ弊社のように小規模の会社では実質的にオープンな経営を実践しているところは少ないようです。弊社は上場会社とほぼ同程度にコンプライアンスも重視していますし経営もオープンです。結果的にはそのことが後で引継ぎも楽に済むからです。最初から会社は社会に開かれたものだという認識があれば法的な誤りを犯す可能性も少なくて済みます。経営は隠せば隠すほど周囲も変な気を遣い精神的に疲れるものです、健全な経営を目指し、信頼性を維持するためにもオープンな経営姿勢が必要と思われます。