2023年5月31日水曜日

早朝のお騒がせ

今朝、いつものようにEテレのテレビ体操をしていると、いきなりテレビ画面が変わって、北朝鮮からミサイルが発射されたとの緊急ニュースが流れました。沖縄在住の皆さんに対して地下や建造物へ非難するように要請がありました。北朝鮮からは事前に衛星を打ち上げることを日本政府内に知らせがあったようですが、北朝鮮のミサイル発射とも言われており、早朝から急な臨時ニュースとして放送されましたので吃驚しました。早朝のお騒がせは避けてほしいものです。

早朝から沖縄地区には非難の呼びかけはありましたが、日本国内には飛来しないことが後で判明し、避難要請は解除されたようです。このところ北朝鮮はミサイル発射を続けていますが、米韓の軍事演習に対しての対抗措置なのでしょう。双方の軍事的な行動より対話の門を開く努力が必要と思われます。今となっては遅いですが、ウクライナとロシアも最初から対話をしていれば今日のような残骸に至ることも多少は防げたのではないでしょうか。

日本は戦後平和主義を貫いてきた結果、他国との戦争をしなくて済みました。軍事的な侵攻は太平洋戦争の敗戦で痛いほど経験しているので、専守防衛に徹して憲法9条の平和主義の精神を遵守すべきだと考えます。北朝鮮と敵対関係にならなければ一方的な攻撃は回避できます。価値観は違っていても拉致問題解決のためにも日本から対話を持ちかける努力は必要だと思います。日本中が困惑していることを北朝鮮に伝えることも対話のきっかけとなるでしょう。

2023年5月30日火曜日

マハティール元マレーシア首相

 今月5月19日に広島で開催されたG7サミットの当日、G7の会談を前に某夕刊紙のコラムに元マレーシア首相のマハティール氏がインタビューで語っていた記事を拝見しました。ところが後日の5月25~26日に都内で開催された日本経済新聞社主催の日経フォーラム第28回「アジアの未来」でもマハティール氏が先日の新聞インタビューと同じような内容の演説をしていました。

つまり「戦争とは人を殺すことです。人を一人殺せば犯罪です。しかし戦争で何百人、何千人と殺すと英雄となってしまう。問題解決のために人を殺すのは、文明的とは言えません」さらにロシアのウクライナ侵攻については「第3次大戦になり得る」と強く警告して世界に対してネットで発信を続けています。私も現在97歳のマハティール氏が若い頃から注目してきました。

かつて太平洋戦争当時の日本軍も英国が統治していたマレー半島へ上陸して英国を破って占領しました。当時16歳の少年だった頃の日本の支配は喜ばしいものではなかったので日本が負けることを願っていたそうです。案の定、日本は敗戦し撤退することになったわけですが、その後マハティールは国のリーダーとして戦後復興を遂げた日本に学ぶ「ルックイースト政策」を進めたことは有名です。

「故きを温ねて新しきを知る」という言葉がありますが、歴史的事実や先人の思想の教えに謙虚に耳を傾けることが、将来を担う戦後世代の私たちの大切な務めではないかと思い、今回のブログのテーマとして取り上げた次第であります。




2023年5月29日月曜日

成長戦略

 第二次安倍政権時代に成長戦略を下に日本のGDPを600兆円にする構想があったように記憶しています。しかし結果的に成長戦略が功を奏せず500兆円台を推移していますが、経済を成長させなければ税収も増えないし、少子化予算も防衛費増額も増税に頼るばかりでは如何かと考えます。ウォーレンバフェットをはじめ海外投資家が日本株を買っている直近は日経平均が上がり続けています。

しかし国や企業などの経済状況が成長し続けるファンダメンタルズが良くならないと海外投資家の資金が先々海外へ逃げていくことも十分予想されます。経済を強くするために国や企業が何をしなければならないかが問われていると考えます。日本は様々な課題に対して取り組みが遅れていると思われますが、対応が遅くなればなるほど海外に後れを取ることになります。

米国で揉めている政府債務の上限も日本には無く、国債の増発による国の財政赤字に責任を取る政党も存在しないようです。お金がないのに借金で次から次に予算を増やしているのが我が国の現状ですが、日本経済を成長させるためにも実行力のある成長戦略が必要と考えます。企業も成長戦略なくして生存することも経営が安定することもあり得ません。真剣に考えたいものです。


2023年5月26日金曜日

親子の関係

 最近、頻繁に起きる悪質な事件のニュースを聴くと耳を塞ぎたくなるのは私だけではないと思います。親子が対立して諍いが絶えない家庭も多いようですが、大体、事の発端は親と子供を比較するのが原因のようです。親と子供は別人格と考えた方がいいのですが、世間でいう立派な親ほど子どもと様々な面で比較したりします。世間では寧ろ至らない親の子どもほど反面教師として立派に成長して世の中で活躍したりするものです。

親は今日まで人並み以上の勉強と努力を積み重ねた結果、現在の立場まで至ったのは事実です。しかし子どもにも同じように期待するのは、子どもにとって対外的にプレッシャーだったり、家族間では反感の意識を抱いたりするのです。なぜ最近このような親子間のトラブルが起きるのでしょうか。私は親が自分自身の生き方を無理に押し付けるからだと思います。親は親、子どもは子どもで自由に人生を歩ませてあげればいいのです。

「足るを知る」という言葉があります。子どもを幼少時から我慢することを教えず甘えかして過保護に育てると自分の足で進もうという自立の芽を摘んでしまうこともあります。親に頼らず自分の人生は自分で考えて歩んでいくように導くことが子育てとして肝要かと思います。心の中では子どもに期待しつつも、他人や親と比較したりすることなく、木の上に立って様子を見ながら危ない時は救う「親」という姿勢を貫くようにしたいものです。

2023年5月25日木曜日

小津安二郎展

 日本を代表する映画監督の一人、松竹映画の小津安二郎監督の没後60年を記念した展示会が開かれています。小津監督は1964年の東京オリンピックの前年の1963年に60歳で亡くなられています。墓地は鎌倉の円覚寺にありますが、コロナ前ですから5年くらい経つと思いますが一度墓参りに行った時に珍しく若い学生風の人が来ていました。若い方だったので思わずどちらからですか?と訊きましたら、中国から来た学生だということが分かりました。

日本人でも知る人ぞ知る名監督ですが、中国の学生が小津監督に関心を持っていることに正直驚きました。小津監督も兵役を含め30代後半から42歳まで映画を作れない時代を過ごしました。本格的に名作を世に出し続けたのはほんの20年間にも満たないのですが、日本人の心に家族の日常や人生の悲哀を映像を通して表現してくれているのです。もし戦争が無ければもっと多くの作品を残されていたでしょう。

私も展示会を閲覧して、ご本人の書かれたノートやメモ帳を拝見してみて詳細な記録と筆跡からかなり繊細で几帳面な方だったのではないかと想像しました。私も名画と言われる洋画も観てきましたが、邦画の良さは何といっても日本の文化と奥ゆかしい人情の悲哀が独特だからです。個人的には松竹の山田洋次監督の作品が大好きですが、監督があとどれだけ作品を世に残して頂けるのか気がかりでもあります。

2023年5月24日水曜日

地盤(経営基盤)

最近、頻繁に太平洋沿岸で地震の発生が見られます。活断層の多い日本列島でいつ何時地震が発生しても不思議ではないのが現実です。企業でもBCP対策を常に認識して災害が発生しても経営が揺るがないように準備することが求められます。企業が健全であれば経営の早期立て直しは可能だからです。不動産で言いますと、地盤がしっかりしていれば家屋を再建することは可能です。しかしメンテナンスを怠ると崩れやすいのは企業と同じです。

弊社も代表になったばかりの頃は地盤(経営基盤)が安定せずに常に揺れていました。バブル崩壊後に地盤の土を全面的に入れ替える(解体的出直し)、つまり改良工事(経営陣の入れ替え)を施したのです。元々あった土地は地震に耐えられない土壌でした。そしてバブル崩壊後の1996年8月から建物(会社)を徐々に新築(経営)していきました。 先ずは基礎となる石垣(人財の基礎)を積み重ねるところから始めましたが、石垣は積んでも積んでも容易に崩れるのです。

石垣(人財の基盤)がしっかりするまで10年近くかかったと思います。土台(経営基盤)がしっかりしなければ上物を建てても後にぐらついて折角建てた建物(会社組織)も崩れてしまうのです。何度も何度も石垣を積み直して会社の基礎を造ってきました。周囲の人たちは企業経営で波乱万丈の経験は少ないので認識は浅いと思いますが、会社の基礎が盤石になるまで長い歳月を要します。創業のオーナー経営者であれば理解できますが・・・。

2023年5月23日火曜日

人間ドック

 待ちに待った、という訳でもないのですが本日は年に一度の人間ドックでした。朝8時半前から並びましたが健診を受ける人はまばらでした。少し時間が早過ぎたのかと思いましたが、雨日和(予約なので)なのはおそらく関係ないでしょう。診察を受ける人は少ないのに職員の多さには今回も驚きました。建物も設備も立派なのに受診者が少ないと採算が取れないのではないかと不安を感じました。

私たちの健康保険組合から人間ドックと脳ドックはオプション検査以外は基本的に全額が補助されます。現在受診している健康診断センターには20年間くらい通っていますが、当初は単価が合わないと中々健保組合と受診契約をしてくれませんでした。たまたま健保の保険事業を理事として担当していましたので直談判で交渉して契約したのです。それまでは毎回現金で立て替えていました。

この病院もかつては大手電機メーカーの所有でした。本体の経営悪化によるリストラの末、他の医療法人に売却されました。当時、病院構内では組合の反対運動も見られましたが、多くの職員はそのまま残ったり、他へ転職したりと病院内も色々と動揺があったようです。私はずっと通い続けてきましたが、当初は従業員でないと受けられない診療もありました。時代は変わるものです。

2023年5月22日月曜日

人生の記録

 一度限りの人生はやり直すことができません。しかし、いい年になっても過ぎ去った昔のことは後悔はします。それが人生なのでしょう。私が最初ブログを立ち上げる時に大テーマを「人間万事塞翁が馬」にしようと決めました。誰の人生も大小の違いはありながらも波瀾万丈だからです。ブログは日記ですから同じ現象が毎日起こる訳がないので内容もその日の気分で書けるので歩んできた人生の記録として最適です。

実はブログの投稿件数も累計5千件に近いと思います。当初YAHOOブログから匿名で投稿し始めたのですが、途中でYAHOOブログが廃止されましたのでGOOブログに引き継ぎました。現在は5つのブログに投稿を続けていますが、この先どこのブログが廃止されるか分からないので併用して投稿しています。しかし最近はSNSが主流なのでブログを閲覧する人も減少しているようです。

でも人生は先にしか進みませんので、日々選択して歩んできた現在の自分をポジティブに捉えた方が良いと思います。できれば利他の精神を身に付けることができれば、自らの人生を最高に満足できるのではないでしょうか。私も未だに至らない点ばかりなので妻に毎日注意されることばかりです。幸いにも社員から間違いを指摘されることもあり、その行為に大変感謝しています。




2023年5月19日金曜日

アフターコロナ

昨日は夕方近くから東京を通り越し上野まで北上してまいりました。電車中は皆マスク着用をして静かに乗車している人が大半でしたが、上野駅に下車すると外国人の姿もあり、南方の横浜と比べるとどこかの旅先にでも来たような違った雰囲気がありました。

京成電鉄からアメ横方面に歩くと、かつて有楽町のガード下に連なる飲み屋街に群がる大勢の客の賑わいに似た光景を思い出しました。日はまだ高く、早々とまだ客のいないお店に入りましたが、店を出る午後8時過ぎ頃にはアフターコロナの店内は満員の客で溢れていました。

外へ出ると道路にはみ出した居酒屋に大勢のお客が道路まで溢れていました。ワイワイガヤガヤとした雰囲気で賑わっており、コロナであれだけ騒がれていた頃が想像できないほど客の群れと華やかさで盛り上がっていました。飲み屋街のあまりの人の多さに驚いてしまいました。


2023年5月18日木曜日

百聞は一見に如かず

 3年ちょっと都内の大型書店に立ち寄る機会がなかったのですが、数日前に久方ぶりに以前度々立ち寄っていた有名書店を覘いてみました。大型書店のコーナーを眺めていると今の時代が見えてくるからです。売れ筋も気になりますので、どんな事に多くの人が関心を持っているのかが何となく理解できます。仕事柄、弊社がITの先端技術に携わっているために書店のコーナーが何を重視しているかが仕事上も参考になります。

映画や小説も時代を背景に社会問題を如実に描いているものがヒットしているようです。個人的には作品として取り上げられるテーマに疑問を呈しない訳ではないのですが、メディアによって表現されることで社会的な課題が浮き彫りになります。残念ながらテレビや新聞を読まない世代が増えているので、人々に映画や小説を通して社会の裏側を映して訴えかけることが必要なのでしょう。最近、本屋大賞を受賞した小説を好んで読んでいるのは時代背景が見えるからです。

情報化社会と言えども生成AIが進化しても全く法規制やルールが整備されていないとデータの偏りで人々の価値観が歪んでしまう危険性もあります。急速に進化する生成AIはあらゆる可能性を秘めています。人間社会が頼り過ぎると肝心な思考力が衰えることもあり得ます。書店のコーナーも日々変化していきますので、リアルの書店で時代の再び流れをしっかり掴み判断力を身に付けていきたいと考えています。「百聞は一見に如かず」ですね。

2023年5月17日水曜日

リアルの交流

 コロナ禍で3年余りリアルの交流は閉ざされていましたが、漸くあちこちでの交流会が解禁となり、名刺交換して歓談する場が戻って参りました。止む無く閉ざされたことでテレワークが可能となりオンラインを活用して作業効率がコロナ前より上がった業種もあります。働き方も大きく変わりました。しかしオンラインで仕事が可能だという考えとリアルで人間関係を構築することは別問題だと判断すべきです。

これからVUCAの時代だと言われていますので、阿吽の呼吸で身の回りの周辺業務をお互いに確認し協力していくことが求められます。自分に課された作業と組織の中で複雑に連携していく業務とは違うことを理解しなければなりません。モノづくり以外の仕事はサービスビジネスなので顧客との呼吸を図らなければ成立しにくいものです。特に新規顧客開拓などはリアルを交えなければ成就は難しいと言えます。

漸く学校や大学もリアルで授業を行うようになりましたが、授業そのものはオンラインも加味したハイブリッドの授業でも良いと思います。ただリアルがなぜ必要なのか人との呼吸が何故大切なのかを自分自身が充分に理解して判断しなければなりません。判断力はリアルで身に付くものですから幼少時における教育や躾はリアルが必要となるのです。本日、4年ぶりに某交流会に参加して持参した名刺入れが空っぽとなりました。素晴らしいことです。


2023年5月16日火曜日

市況の変化

 このところNATOのロシア対応への危機意識、米中対立で台湾情勢の緊迫感が報じられる中で、日韓関係が歴史的な関係改善へ動き出しつつあり、今後日本は外交努力を重ねていけば日本への安全意識が高まり、海外資金が日本の株式市場へ還流してくるかもしれません。と言いますのも、ウォーレン・バフェット氏が日本企業に今後投資していくとの報道もあり、日本の株価が徐々に上がりつつあるからです。市況の変化が持続することを期待しています。

かつて日本の株価を支えていたのは外人投資家による日本株買いでした。海外資金が日本に向けられるためには日本の産業界がもっと高収益体質にならなければ投資は望めません。少子高齢化で労働人口は減っていくことは避けられませんが、DXを推進して生成AIを駆使することで業務の生産性を高めれば今まで以上に収益を上げることも可能となり賃金を上げることもできます。

今年度に入ってから各社の賃上げが活発になってきました。産業界が春闘で足並みを揃えて横並び方式にならなくて、とても良い傾向だと思います。業界内で付加価値競争がもっと激しくなれば全体的な経済の底上げになると考えます。時代の移り変わりの時期だと捉えて未来への投資を企業も積極的に実施すべきです。日本の先行きが明るくなれば海外からの投資も増えることでしょう。

2023年5月15日月曜日

如何に生き抜くか

 かつて円高で日本の製造業を中心とした輸出企業は軒並み苦境に喘いで、為替差損を避けるため積極的に海外へ生産拠点を移していきました。ITサービス業も同様に海外の人件費が国内より安いということで、ソフトウェアの開発において盛んにオフショアによって海外に外注してコスト削減に走りました。その結果、国内産業は空洞化し国内の経済力は伸び悩み円安の方向へ進みました。さらに異次元の金融緩和と称してゼロ金利政策を長らく続けてきましたので、その後デフレが止まらなくなったのです。

近年、新興国は製造業を中心に目覚ましい経済発展と雇用の増大を実現してきました。経済が発展すると賃金も上がりますので、さらに消費も増えて国の経済力の向上とともに国民生活も年々豊かになってきました。一方、日本は90年代のバブル経済をピークに経済が30年間も低迷を続けてしまいました。低下し続けてきた生産性を上げるために、生成AIを活用する時代を如何に生き抜くかが日本の今後に懸かってくると考える次第です。

今日拝見した日本経済に対する投資家ジム・ロジャーズの発言を読むとなる程と同感しましたが、日本政府が今後の先行きの方向性を見誤らないことを願うばかりです。目先の防衛力の大幅増強よりも未来に向けての手厚い少子化対策が日本の経済力を取り戻す契機になるのではないかと考えます。防衛力も必要不可欠ですが、世界における軍事費の増大は人類が英知を絞って阻まなければ無限大に続くことでしょう。近く広島で開催されるG7ではそんな議論をしてほしいものです。



2023年5月12日金曜日

仕事を生き甲斐に

 福沢諭吉の心訓七則に「世の中で一番寂しいことは仕事のないことです」という教えがあります。実は子どもの子どもの頃に富山の薬売りの行商から戴いた貼り紙に上記の教えが書かれていたのを高齢の今でも記憶しています。この教えをなぜ取り上げたのかと申しますと、ご近所のリタイアされた方々から度々「仕事をされてていいですね」「我々の歳では仕事をやりたくても仕事そのものが無いのですよ」と羨ましがられます。

若い時はどこの仕事場も人手不足で雇ってもらえますが、歳を取ったら自由に仕事は選べないし、中々雇ってもらえないのです。政府は70歳まで働くことを推奨していますが、雇う側としては仕事の能力を備えていなければ慈善事業ではないので雇うことをためらいます。ですから、これからは寿命も延びますので年を取っても仕事で生かせる能力を身に付けることが大切です。是非、仕事を生き甲斐にしてほしいのです。

高齢の方で現役で仕事を続けている方は、雇っている企業から必要とされ続けているからです。働かされていることは寧ろご自分の誇りだと考えた方がいいです。健康を維持するためには楽をしないで適度に仕事を続けることだと考えます。現役時代に頭脳労働で多忙を極めた方が引退後に認知症にかかる人も見かけますが、仕事がない寂しい気持ちが精神的にも空洞化を齎し脳に影響するのだと考えます。







2023年5月11日木曜日

二人のカリスマ

 このところ読書にハマり、速読は無理ですが2日間で1冊読破してしまうほど熱中してしまいます。時間の経過も忘れ、他の事もつい忘れてしまうので妻からの指示で家の中を動かされています。これまでは書籍を購入してもすぐには読み始めないで積読したり、途中まで読んで中断することも多かったのですが、在庫が溜まるだけなので書籍は買ってから早く読むように切り替えました。読みたい時に一気に読む方が良いと思ったからです。

感想もすぐに書かないと忘れてしまうので、本日読み終えました書籍に少し触れてみます。作家は元金融マンですが、テレビで何度かお顔は拝見したことがある方で、この小説家の本は初めて読みました。きっかけは表紙に描かれている主人公であるスーパーマーケットの創業オーナーとコンビニの創業者の二人のカリスマ人物について大変興味があったからです。

会社経営していると会社の規模の大小に関わらず同様な経営体験をします。つまり人間同志が経営に携わっていると様々な壁にぶつかるからです。困難な壁を乗り越えることは容易ではありませんが、様々な修羅場を経験することで自信もついてきます。人生においては失敗からの学びも大切です。自らの潮時を判断することも重要ですが、そのようなことも小説から学べるのです。


2023年5月10日水曜日

こども未来 経済フォーラム

 「日経 こども未来 経済フォーラム」を視聴しました。急な申し込みでしたが、未来の人材をどのように育てるかという日本の課題に、終日にわたるセミナーは一人一人の会社経営者としての経営姿勢が根底から問われるもので大変有益な内容でした。

岸田政権で欧米に周回遅れながら漸く少子化対策や子ども貧困対策において本格的な議論が始まりました。あらゆる統計資料から日本の様々な国際比較における順位付けが下がってきています。出生数や人口減など経済力の根幹となる人材が不足していく未来は目前です。

企業の在り方や日本の教育改革が進まなければ益々日本の課題は山積するばかりです。今日の様々な議論を聴いて、多くの視聴者に置対応へかれましては今後の対応へのヒントが得られたのではないでしょうか。やはり若い人たちの声にもっと耳を傾けなければならないと感じました。



2023年5月9日火曜日

循環型ボランティア

 早朝のラジオで、東京都の武蔵野市で「ちょこっとお助け隊」というボランティア活動をなさっている富田節夫さんのインタビューを聴きました。富田さんは80歳ながら、もう7年くらい近辺のお年寄りがちょっと手助けが必要な時に10分で百円という料金で仲間とともにボランティア活動を続けています。プロに依頼すると料金が高価なので、ちょっとした手助けならばと引き受けているのです。

高齢化社会で核家族が普通となれば、お年寄りの一人暮らしも増えてきます。身体が不自由となりご親族が近くに住んでいなければ誰かの手助けが必要となります。これからの社会では元気な高齢者が同世代の病弱な高齢者の手助けをすることも、行政の支援サービスが行き届かない場合には社会全体で推奨すべき循環型のボランティア活動ではないかと思いました。

どうしたら地域社会にこのような活動が広がるかを真剣に考えるべき時代ではないでしょうか。他人に対して無関心になりがちな都会の生活で、近くにご親族がいない高齢者が単身で生きていくのは大変なことです。高齢者が幸せに日常生活を過ごすには、ちょっとした手助けをしてくれる助っ人が必要です。富田さんのようなボランティア活動が地域社会に広がっていくことを願っています。

2023年5月8日月曜日

民間倶楽部

 かれこれ10年くらい母校の大学の学部内交流会の役員をしていますが、士業倶楽部や行政倶楽部という括りで毎年活動予算を確保していましたが、学生の大半が民間企業に就職するのが現実なのに、キャリアデザインとして民間倶楽部が無いのはおかしいと役員会の席で度々主張してきました。会長は学長候補にもなっている方なので理解があり、我々の企画書が認められれば民間倶楽部として近く実現する運びになります。

最近、懸念しているのは欧米に比べて若者の起業率が落ちていることです。若年層の不足で就職難の時代ではないと思いますが、日本が世界に遅れないためにはハングリー精神を育みながら新規事業を起こすような創造性豊かな人材を発掘して育成しなければなりません。そのためには大学生に実践力を伝える民間人の力が必要なのです。先進的な生成AIを活かして産業界のDXを推進していくのは若者たちです。

「鉄は熱いうちに打て」と言われますが、日本の学生はのんびり大学生活を過ごして就職してから仕事を覚えるという、社会人としてのスタート時点から欧米とはかなり差が開いているのが現状です。ほとんどの日本人が大学に入ることが優先で肩書を得ることに満足しているのが現状です。欧米に負けないためにはもっと在学中に実学を身につける必要があるのだと、これからの学生に教えてあげたいのです。

2023年5月2日火曜日

一人旅

 昨日は以前から計画していたお城巡りで浜松城を訪れました。これで静岡県内にある徳川家康にゆかりのある主なお城は大体廻ったわけですが、3月に訪れた久能山東照宮も今回の浜松城も、現在NHK大河ドラマ「どうする家康」が放送されていることもあり、予想通り多くの見物客が訪れていました。

浜松駅への途中、大船駅から空いていた向かいの席に高齢の女性が乗車してきました。ちょっとした挨拶をしたところ、その女性は急に私の隣の席に移ってきたのです。実は片方の耳が幼少時の中耳炎で全く聴こえなくなったそうで、人と話す時には隣に近寄って話すというのです。それからが彼女の下車する湯河原まで長~い会話となりました。

要約しますと、生まれは昭和19年で今年79歳になるとの事です。今回は湯河原へ日帰りの温泉へ行くところだったようです。私のインタビューが功を奏したのか、彼女は自分の過去の話をスラスラと話してくれました。現在は逗子に在住ですが、東京で生まれて育ったようです。ご主人は54歳で他界し、自身は50歳だったので30年間一人で過ごされてきたようです。

ご主人が亡くなられた当時、まだ若かったので悲しくて半年くらいは不眠症が続いたとのことです。残念ながらお子様にも恵まれずに独身で今日まで生きてきたようです。ご主人を亡くされて、その後はどのような人生を歩んでこられたのか聴けませんでしたが、色んなご苦労もあったのだろうと察します。

私はいつもの通り途中から新幹線に乗り換えて浜松駅まで行く予定でしたが、「勿体ないから乗り継いで浜松まで行った方がいい!」「ウナギ重代くらい浮くから!」との彼女の一方的な説得に、私もどんなものだろうと試しに各駅停車で乗り継いで浜松駅まで行きました。やはり新幹線が早いと感じましたが、各駅停車で辺りの景色をゆっくり眺めながらの移動も有りかと。