2020年6月4日木曜日

無償

新型コロナウイルスまではWeb会議がここまで浸透するとは想像すらしなかった方が大半だと思います。国内でも早くからWeb会議システムを展開している企業がありましたが、海外拠点は敢えて米国に置かず、アジア地域の市場開拓に重点を置いていました。まさかのコロナ旋風でシリコンバレー発のZOOMが急速に世界のマーケットを席捲するとは思っていませんでした。ベンチャー企業が成長するには豊富な資金とともにマーケティング戦略が欠かせません。ITを急速に普及させるには、当初は無償で市場を拡大させるしかありません。どの時期まで無償でユーザーに提供できるかが結果的は勝負の分かれ目となるようです。日本国内から世界へ大ヒットするアプリソフトウェアが出てこないのは、無償でも開発投資とマーケティング資金を投資できるベンチャーキャピタルの存在が背後にないからでしょう。流通の世界でも成功者が「1勝9敗」とか述べていますが、ITの世界ではもっと競争が激しく、数%の確率で成功すると言っても過言ではありません。「井の中の蛙」で世界を知らなかった日本人も、新型コロナウイルスの世界的流行で日本の立ち位置を少しは理解できたのではないでしょうか。巣ごもりが続いた在宅勤務でのテレワークが、世の中のさまざまな不平等に対して、少しでも解消される方向へ改善されていけば幸いだと思います。無償の志が届く世の中になることを祈るばかりです。

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