2018年2月7日水曜日

リスクマネジメント

一昨年から、某大学の学生論文を審査する役目を引き受けています。引き受けた理由は単純に、社会へ出る一歩手前にいる若者たちの関心テーマと考えを知りたかったからです。卒業を控えた学生の卒業論文に、時代に相応しいと思われるテーマの論文が一件ありました。それが「企業のリスクマネジメント」です。論文の内容はこの場では遠慮させていただきますが、世の中には様々な場面でリスクマ管理が必要となっています。

仮に個人を例にとっても、家族を支える大黒柱の存在には、まさかの事態に対応できる為のリスクマネジメントが必要となります。生身の人間ですから、尚更、病気にならない為のリスク管理や各種保険や預貯金の準備も必要です。まだ欧米に比べてリスクマネジメントの定義と実践が遅れていると思われます。事故が起きる前に、どのような事故が想定されるかを、事前に検証する考えが日本の場合弱いと指摘されています。

起きてはならない事故への対策は、個人の場合も企業の場合も多々存在する筈です。起きてからの対応は何倍もの費用と損失が発生することを考えれば、事前の対策を完璧にまで実行する方がベターだと思います。取り返しのつかない事故をあらゆる角度から想定した安全対策が必要です。安全や品質を軽くみたら代償が大きい事を個人も企業も自覚しなければなりません。私の知人で弁護士の方が「人間は1メートルの所から落ちても死ぬことがある」と、いみじくも語っていた事が今でも脳裏に残っています。

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