2020年12月9日水曜日

ベトナム戦争

 かつてベトナム戦争(1955-1975)は20年間に及ぶ長い闘いでした。結果的に南ベトナム側の米国自由主義陣営は北ベトナム共産党陣営に敗れました。東西冷戦時代の象徴的な戦争でしたが、正に「小が大を制す」闘いだったように小中学時代の私は記憶しています。 つまり、正面からではなく相手の弱点を自分たちの強みで攻めるという戦略です。

企業経営も戦略的には戦争に似たところがあります。大企業と正面から競っても勝てないので、中小企業らしく相手が攻めにくい領域で強みを生かしていくしかありません。かつてベンチャー企業だったマイクロソフトがコンピュータ業界の巨像だったIBMを凌いだのも同じ土俵で闘わなかったからです。

それはすべての世界に言えることです。かつて世界一の競争力を誇っていた日本企業が、90年代以降は周辺国の急速な追い上げで競争力が落ちていったのも、市場の変化に対応できず小回りが利かなくなったからだと思います。強いものや頭の良いものが勝つのではなく、変化に対応できるものが勝つのです。

コロナ禍を契機に日本企業は再び世界を制する生き方を考えなければならないと考える次第です。これから先、ICTがリアルな世界に様々な変化をもたらします。デジタル時代の変化に対応したビジネスを戦略的に進める企業が市場を制するものと考えます。かつてのベトナム戦争に学べるものは多いような気がします。

 

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