2020年3月30日月曜日

グローバル経済の盲点

今回、新型コロナウイルスの蔓延で気づかされたことが多々あります。その中で、他の先進諸国のようにもっと食糧自給率を高めるべきだと思った次第です。現在の日本は37%のようですが、他の欧米諸国は50%以上です。日本の農村は過疎化の一途で、休耕地の増加は食い止められていないために食糧自給率は下がっても上がらない状況です。今回のような災害があった場合にはサプライチェーンが完全にストップ状態となりますので、いざという時に必要な物資が無くなるわけです。グローバル経済の行き過ぎた弱点だと言わざるを得ません。マスクでさえ、中国など人件費の安い地域で全面的に生産しているために必要な時に手に入らないことになります。もし海外からの食糧の輸出が何らかの理由で禁輸された場合、極端ですが国民の6割が飢えに苦しむことになります。あり得ない話かもしれませんが、食糧自給率を守ることは自分たちの命を他国から守る武器だと考えた方がいいと思います。金融資本主義の世の中で、マネーゲームだけに頼りすぎる経済は危ういという事です。保護主義一辺倒では諸外国との貿易が成り立ちませんが、自国を守るという経済の考えが根底にないとグローバル経済の盲点に足をすくわれることにもなりかねないと思われます。

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