2024年5月31日金曜日

回顧

 長年、中小企業の弊社が高収益企業になるにはどうすれば実現が可能かを考えて参りました。優秀な人材の定着は勿論ですが、IT業界では周囲を見渡せば魅力的に映る企業は多々存在します。つまり、優秀な人材にとってすそ野の広いIT業界において転職市場は尽きないので、会社に不満があればいつでも転職は可能です。弊社も社員の定着にいつも悩んできましたが、何とか解決方法が見つかりましたので現在は社員の定着率が安定してきています。

弊社が事業の選択と集中で考えてきたのは同業他社の真似をしない経営をすることでした。IT業界は産業構造がピラミッド型で、多くは技術者を発注先に提供して事業を営んでいると企業が大半です。そのビジネスモデルを変えない限り収益構造は変わりませんが、流れに身をゆだねると中々ビジネスモデルを容易に変えられるものではないのです。経営として食べていくにはぎりぎり可能ですが、満足できる成長は決して望めません。

経営トップが現状に満足すれば企業の成長は止まります。優秀な社員を定着させるため下請け構造から如何に脱皮するかを長年考えて参りました。不況を境に社員が取引先から契約を切られたのをチャンスと捉えて経営の転換を図って行きました。限られた市場で強くなろうとオンリーワンの分野を切り開き、更に自社のオリジナル商品を開発して社員のモチベーション向上を目指しました。「継続は力なり」で気が付いたら技術力のある企業になっていたのです。

2024年5月30日木曜日

将来の夢

かつて35歳で未熟ながら社長に就任しましたが、会社が生き残り今日の姿に辿り着けたことは奇跡にも等しいと考えます。どんな困難に際しても、とことん耐え抜いて決して諦めなかったことが功を奏したようです。日はまた昇ると言われるように、明けない夜はないと自分自身に言い聞かせて、時には落ち込むこともありましたが、常にポジティブ思考で生きてきました。

社長となれば経営責任は自分に懸かってきますので、常に景気の変動は当たり前と解釈して、修羅場でも潜り抜けるくらいの覚悟を持たなければ経営者は務まらないと考えます。かつて弊社も多額の借金と不良資産を抱えて財務上は債務超過の時期もありました。同業者からは綱渡りの経営だと言われたこともありますが、計数管理には自信を持っていました。

昨年から出身大学で民間企業クラブという団体を立ち上げましたが、私の思いは今日の学生たちに少しでも起業家精神を抱いてほしいという目的からの発想です。若手の卒業生OB・OGのメンバーは就活支援を担っていますので、両輪で臨みたいと考えています。会社経営を続けるのにリスクは付き物ですが、将来の夢を抱いてほしいと思うからです。


2024年5月29日水曜日

蕎麦打ちその3

蕎麦打ちを初めて4か月が経ちました。最初は自信が無かったのですが、漸く粉を捏ねる手が自由に動くようになりました。マニュアルを見つつ、時々プロの手ほどきを受けながら工程は進みますが、いつも蕎麦打ち職人の腕の奥深さを感じます。4か月目にして少し仕上がりの時間が早くなったので、遂に麺の茹で方をプロから教わりました。

これまで打って持ち帰った蕎麦を自宅で90秒茹でていましたが、30秒で十分だということを知りました。また茹でた蕎麦を水洗いしてそのままざるに盛っていましたが、プロの教えで麺を水が透き通るまで3回ほど水洗いし、水を切ることも理解しました。その手法を自宅で再現したところ、これまでになく蕎麦を美味しくいただくことができました。

まだまだ熟練するには時間が掛かりますが、細かい手作業を一つずつ丁寧に吸収していきたいと考えています。プロの方はキャリア40年以上の蕎麦職人ですが、我々のようなずぶの素人が直接プロから教わるだけでも貴重な経験です。蕎麦打ちに慣れるまでしばらく月日が掛かりますが、できうる限り継続して学び続けたいと思います。

2024年5月28日火曜日

傾聴する

 よく人から「趣味は何ですか?」と聞かれることがありますが、咄嗟に言えないところがあります。手っ取り早く言えば人の講演や対面インタビューを聴くことでしょうか。人の話を一方的に聴くのは容易いことです。これまで講演を聴く機会は数えきれないくらいありましたが、その場ではじっくり聴いても記憶に残っているかと申しますと、恥ずかしながら忘れてしまっているのが現実です。

昨日は、日本サッカー協会で日本代表監督を務めている森安さんの講演を聴く機会がありました。練習の最中を講演会場へ駆け付けてくださり、約1時間くらいの対談形式でのインタビューでしたが、内容をなるべく忘れないよう手帳にメモを記入しました。若い頃は取材することに大変興味がありましたので、特派員とか新聞記者にも憧れましたが願いは叶いませんでした。

逆に自分が人前で一方的に話をするのはどちらかと言えば苦手です。対話形式ならば相手の質問に応えるだけなので気楽ですが、自分には講演は向かないと思っています。仕事柄、従業員の前で話す機会は長年続けていますが、事前に文章に起してから話すようにしています。いろんな人の話を聴くことは得しても損にはなりません。傾聴することは大切です。

2024年5月27日月曜日

トップセミナー

最近、どこの集まりへ行っても、日本の国力低下を何とか食い止めようという話が出てきます。失われた30年を取り戻すことは不可能ですが、人口減少しても経済力を維持できるスキームが必要です。

結論を述べさせて頂きますと、それは人に代わるロボットやAIを企業や地域社会において最大限に活用することではないでしょうか。人口減でもロボットや生成AIを活用すれば経済力の維持は可能です。

企業側も、価格競争で疲弊しない得意な分野でトップシェアを目指さなければ、付加価値も生まれないし、高収益による従業員の給与引き上げも継続できません。先ずは現在のビジネスモデルを変換することに着手しましょう。

本日、某金融機関のトップセミナーへ参加しての感想です。


2024年5月24日金曜日

投資環境

 近年、日本のマネーが米国への投資に向けられています。つまり円を売ってドルで米国株が買われているわけです。日本の年金資金もNISAも米国株で運用して含み益を得ているのです。

米国株でないと日本株では運用益が出せないからです。この傾向はいつまで続くのでしょうか。金利も低くて円安だと、日本市場で資金を運用しようという投資家はいないはずです。

日経平均を見ていますと、NYダウより勢いがないことが分かります。この傾向はリーマンショック以来続いているようです。残念ながら米国の景気に全て左右されるのが日経平均です。

これからは米国からインドへ日本の資金が向かうでしょう。海外で資金を運用する時代はずっと続いています。海外マネーが日本へ向かう時代は来ないのではないでしょうか。

2024年5月23日木曜日

宮崎研修

 本日は業務で宮崎へ参りました。宮崎はかつて新婚旅行で熱海と同じように温暖でのんびり出来て、新婚さんにとても人気があったところです。鉄道は日豊本線ですが、小倉駅から分かれて鹿児島本線と九州地方を包み込みながら鹿児島駅で合流します。

私も熊本出身ですが、同じ九州なのに宮崎は滅多に訪れないところです。この度、30年ぶりくらいに再び訪れましたが、県民性はおおらかで実直だと県の職員の方からご紹介がありました。騙されても嘘は付けない県民性だそうです。

宮崎の県民性にしても、日本の良さが未だ地方に根強く残っている証だと思います。企業が地方にも拠点を展開し、テレワークを駆使することで、従業員の癒やしや創造力を育むことが可能となります。東京本社と宮崎本社を繋ぐ某企業から学びました。


2024年5月22日水曜日

新OSの話題

米テック業界の激しい動きに注目していますが、特にマイクロソフトの昨日のニュースには驚きました。ウィンドウズのOSは長らくインテルの半導体で動いていましたが、爆発的な生成AIの進化によって更なる演算スピードが要求されるためにアームの半導体に切り替わるというニュースだったようです。「ウィンテル」の時代も30年続いたようですが、生成AIを搭載した新しいOSを搭載したPCが世に出るようです。

最近のマイクロソフトの成長力は凄く、スマホ市場でトップを走ってきたアップルを時価総額で追い抜いて再びトップの座に復活しましたが、生成AIのオープンAIにいち早く投資したことが功を奏したようです。当初クラウドでもアマゾンに先を越されましたが、急速な追い上げで今やクラウドの世界でもアマゾンに並んでいるように思われます。

プラットフォーム市場を押さえている米テック業界に対して、利用する側の日本も独自のIT戦略を生かすしかありません。今後、半導体市場の成長とともに生成AI技術や新型半導体技術の動向に注目しなければなりません。昨日はEUを中心に日本や韓国も参加して政府レベルでの生成AIに対する協調体制が立ち上がったようです。国際的なルールづくりが望まれています。

2024年5月21日火曜日

文章力

昨日はすっかりブログの投稿を忘れていました。良いのか悪いのか私的な都合ばかりに気持ちが傾いていたからだと考えます。書籍の執筆にも集中して時間をフルに使っていましたので、毎日のノルマとして気ままな記事を掲載することも忘れていたようです。最近、大手出版社の編集者と日常的にやり取りをしていますが、顔の見えないメールで指摘を受けると暗い気持ちになります。電話ではそれほど威圧感はないのですが、メールの表現は冷たく厳しい感じを受けます。

コロナ禍でテレワークやメールでのやり取りが増えましたが、気持ちが通じ合うのはリアルの場でしかないと考えます。5月になって様々な総会に参加して、久しぶりにリアルの交流会が開催されていますが、懇親会での集まりがカジュアルな雰囲気なのでお互いに親しくなれるのです。出版社も多忙で業務の生産性に着目しているのはわかりますが、フェイスツーフェイスのやり取りの重要性は理解されていないようです。

出版不況はネット時代になって書籍が売れなくなったのが主な原因でしょうが、執筆者と編集者の連携や信頼関係が薄くなったのも原因の一つではないでしょうか。今回、編集者とのやり取りで、素人の私が書いた文章の言い回しがあまりにも下手であることも理解できました。できれば文章の編集教室でもあれば勉強したいところです。かつての国語の先生も自分の作文を出展するために随分手直ししてくれたのだろうと懐古した次第です。

2024年5月17日金曜日

情報の入手

 マンション生活をしていると隣近所の様子がわからないというのは今日でも珍しい事ではありません。特に個人のプライバシーに触れようとしない文化が都会の生活には根付いています。閉ざされたマンション生活の中でも私は比較的に付近の住民情報を掴むところがあります。つまり、同じ住民と普段から親しく会話を続けていれば自ずと知らない情報も入手できるものです。

私は仕事で殆ど家にいないのですが、毎日自宅で過ごす妻よりも寧ろ私の方が耳よりの情報を知っているようです。情報を入手するのはビジネスでの場合と同じです。ビジネスでも普段から対外的な人付き合いをしていなければ情報の入手は困難です。若い時から飛び込み営業をしていましたので、私自身は顧客の新規開拓はさほど苦になりませんでした。

マンションなどの住民からの情報もビジネスでの顧客情報も自分の足で開拓して得られるものです。ネット世代は何でもネットから情報を得られると勘違いしていますが、貴重な情報がネットで必ずしも得られるとは限りません。寧ろ手に入れたネットの情報は時期的に遅いのが普通です。世の中には仕事を楽にするネットのツールが溢れていますが、誰でも使うので競争に勝てるわけがありません。


2024年5月16日木曜日

注意喚起

 金銭にまつわる窃盗や詐欺事件が近年絶えない世の中ですが、NHKテレビでも連日のように「ストップ詐欺被害、騙されない!」と視聴者に向けて注意が喚起されています。他人事のようにニュースを聴いていたのですが、親戚にまさかという事態が起きてしまいました。親戚から至急電話をほしいとスマホや固定電話に何度も着信がありましたので、数日前ににこやかに話したばかりなのに何事が起きたのかと一時疑心暗鬼に陥りました。

金銭詐欺の一種で、税務署職員を装った訪問者に何かのはずみで騙されてキャッシュカードを渡してしまったようです。テレビで再現される詐欺事件の様子そのもので、多くの高齢者が詐欺の犠牲になっている事件が身近で現実に起きたことに大変驚きました。不幸中の幸いで身体が無事だっただけでも良かったと思います。詳細な内容はまだ聞いていませんが、世の中にまさかという事象はあり得るということです。

近年、海外に拠点を置いた集団詐欺グループの存在も明らかになっていますが、やはり巧みに問いかける加害者から騙されないための厳重な対策を日頃から徹底するしかないようです。テレビの「ストップ詐欺被害、騙されない!」のコーナーも最近の詐欺被害の実例として参考になります。田舎で育った若い頃の私はひたすら性善説を信じていましたが、残念ながら成人になるに連れて否定せざるを得ない人間になってしまったようです。

2024年5月15日水曜日

為替

 今でも忘れませんが、かつて日本企業が円高で苦しむ中、巨大市場を目指して中国へ進出した某中小企業がありました。当時は行政側も成功例として称え、某中小企業の経営者を異業種交流会の講演者として行政側が招いたことがありました。当時、私も大勢の視聴者とともに講演会に参加していたので鮮明に記憶しているのですが、その中国へ進出した某企業は後に中国企業となってしまったようです。つまり大企業ならば兎も角も、中小企業で経営ノウハウが無ければ企業ごとノウハウまで奪われてしまうのです。

中国に進出している大企業は過去の事例も研究し尽くしているので、中国でも事業で失敗することは少なくなったと思われます。しかし、他国で事業を広げることは大企業も含め容易な事ではありません。現地の信頼ある専門家を通して、現地の法律に精通して則った上で初めて事業は可能ですが小規模の企業には難しいと言えます。かつてIT業界でも、中国は人件費が安いということでオフショア(海外へ仕事を発注すること)が流行りましたが、成功例は極僅かです。

日本の製造業が円高により採算が取れないために、当時は人件費の安い中国をはじめ東南アジアへ進出しました。しかし反動で、国内の製造業は空洞化現象が起き、製造業では多くの失業者も発生しました。今、日本は円安で輸出企業には有利ですが、高価格の原材料を輸入しても輸出で採算をとるのは難しいのが現状です。円安で儲けている企業はドル決済をしているところで、為替差益で国内的に儲けているように見えるだけです。為替を長期視点で考えることが重要です。

2024年5月14日火曜日

つて

長い経営者人生で何が功を奏したかと申しますと、人の「つて」を大切にしてきたから様々な縁に巡り合うことができたのではないかと思います。「つて」を調べると、手ずる・たより・手がかりという意味のようですが、人との関係を継続的に続けないと「つて」は知らないうちに消えていきます。ビジネスで「つて」を生かすか生かさないかで後のビジネス上の展開が随分違ってきます。「つて」が切れないように関係を継続しなければ自然に消滅してしまいます。

このように「つて」を継続的に維持するのは容易ではありません。この事は同窓会でも同じことが言えます。私の田舎の高校時代の同窓会は未だに続いています。先輩や後輩の中での同窓会は殆ど続いていないようなので私たちの会は田舎でも珍しいと言われています。つまり、何名かの幹事が卒業後も定期的に同窓会の開催を継続してくれたからです。最初が肝心で、発起人となる幹事が責任をもって同窓会を継続する強い意志がなければ将来的に継続は困難です。

実は中学時代の同窓会を急に開催しようという話になっています。しかし子どもの頃から何十年も経過し、それぞれに高齢化を迎えている頃に集まろうとしても、それぞれ人生の境遇も違うので大方が集まりたくないというのが本音だと思います。「つて」を大切にしていないと次第に手がかりも無くなってしまいます。仲間の誰かが思い付きで同窓会を急に呼び掛けたようですが、もっと個々人の諸事情を慮る必要があるように思われます。

2024年5月13日月曜日

日銀の動き

行き過ぎた円安を是正するために日銀と財務省が市場介入したというニュースが先週流れましたが、今週は国債の買い入れを減らすという動きで長期金利が上昇しているようです。日銀は抱える国債の量を減らさなければ利払いが増えるため、金利を正常化するための手法だと思われます。現在のように米国と金利差があると円安は解消できない懸念があります。円安は日本経済を更に脆弱にするために金利も上げていかなければ国際的にみて不利です。

日本経済を強化するためにはインフレに伴い、適切に金利も上げていかなければ産業は弱体化していきます。企業も利払いでコストは増えますが、事業収益を改善して支払金利のコストを吸収していかなければならないと考えます。いずれ人手不足で人件費は高騰していけますが、収益を立て直して人件費を上げていかなければ国内外も含めて労働力の確保は難しくなります。 金利を正常化させ、為替をもっと円高に誘導しなければ国力は弱まり、海外資金も集まらないでしょう。

円安で日本株が弱いのは機関投資家の資金が海外に流れているからです。海外投資に回されている資金を日本国内へ呼び込むためにも金利を上げる必要があります。但し、急激な円高は輸出企業の収益をマイナスにしたり株価にも影響するので、貿易収支のバランスが求められます。国の政策実現のために税収を確保するならば、景気を上げて企業収益を伸ばし、国債に依存しない財政運営をしなければならないと考えます。

2024年5月10日金曜日

若者思考

 生まれた時からネット環境で育っているZ世代に見られる行動はタンパ・コスパを重要視すると言われています。何故そのような発想になるのか、我々も彼らの意図を理解しなくてはならないと考えます。少子化と言われながらも、アスリートの世界でも海外で活躍している若者が過去には考えられない程増えています。つまり、過去の延長戦上のトレーニングでは実力的に世界で戦えないということです。

年齢的に如何に早くアスリートを育てるかが勝負となりますので、トレーニングのやり方も先端的でないと海外のライバルに勝つことは不可能です。人口減で少子化時代が到来する中でコストパフォーマンスを如何に時間短縮して達成するかを、ネット世代の若者は考えているのだと考えます。彼らは時間的猶予はないということをネット社会で感じ取ってきたのだと思います。

かつてのピラミッド人口の時代は前例踏襲で共存共栄の枠組みの中で繁栄してきました。これからは日本も独創的に生きていかないと世界に立ち遅れてしまいます。人材の育て方も個性を伸ばすために、どのようなプロセスでパフォーマンスを達成する育て方をするかを考えなければなりません。人材を育てる多角的な取り組みがビジネスの世界を含めて重要だと考えます。

2024年5月9日木曜日

郷土の味

子どもの頃はおやつなど無い代わりに、大きな瓶(かめ)の中に手を入れて「こっぱもち」という郷土特有の餅をよく食べていました。作り方はさつまいもを薄く刻んで蒸して日干しにします。少し硬くなったら瓶の中に入れて程よく乾燥させて保存するわけです。子どもの頃なので自分で作ったわけではありませんが、家族の作っている様子を記憶から思い出しただけです。子どもの頃はおやつとしてのお菓子のようなものでした。

先日、東京で天草出身者の年に一度の集会があり、その場で販売している郷土の産物の中にこの「こっぱもち」がたまたまあり、懐かしさのあまり購入してしまいました。4月の下旬から仏壇に供えていましたが、本日試食してみました。ビニールの包装には熊本県観光土産コンクール入賞作品と書かれて、郷土の味・元祖こっぱもち、天草伝承と綴られていました。当然ですが、くまモンの絵も描かれていました。

どんな味がするのか食するまで興味津々でしたが、予想通り昔懐かしい味でした。仏壇の祖父母の位牌の前にしばらく供えていましたが、かつて祖父母が作ってくれた「こっぱもち」のように、今日美味しく食べている姿を仏壇越しに見て、さぞ喜んでいることだろうなと思った次第です。なかなか郷土の味に触れる機会が無いので有難く食させていただきました。残念ながら昔懐かしい干し柿や高菜などの郷土の品は見当たりませんでした。


2024年5月8日水曜日

時代の転換期

お蔭様にて、昨年の下期に独立系のオーナー企業から上場企業の100%完全子会社となりました。経営陣の若返りを図り、新陳代謝して一層の成長を目指すことが、将来のある若い社員の為にも我々現経営陣に課せられた使命だと考えてきました。企業は変革を目指して組織の在り方が変わらなければ、目まぐるしく変化する技術分野において、年々成長することも競争に打ち勝つことも困難です。

弊社もこの10数年は右肩上がりで成長してきましたが、DXを見据えたICT時代が政府主導で漸く動き出したので我々はその恩恵に授かったまでです。チャンスは誰にでも平等に存在しますが、いち早くチャンスの到来を察知して自社の戦略として捉えることができるかどうかで勝敗が決まります。重要なのは経営陣が実行力を発揮して、新しい展開に対して躊躇せずチャレンジする空気を醸成することです。

今日、様々なところで人的資本の重要性が叫ばれています。時代の大転換期の中で競争に生き残るためには、従業員が変化する環境の中でも自己の成長のために、常に学び続けるリスキリングの風土が無ければなりません。一人一人の自己変革無くして、企業の持続的な成長はあり得ないということです。大型連休が明けて、相次ぐ上場企業の24年3月期決算報告の結果を拝見して感じた思いです。


2024年5月7日火曜日

手段を選ぶ

大型連休も終わり、初夏とともに梅雨入りも間近に迫る時期となりました。月日が経つのは早いものですが、「歳月人を待たず」なので一日一日を大切に過ごしたいものです。連休中はお天気にも恵まれ、故郷へ帰省する人や各地の行楽地へ出かける人も多かったようです。余暇を楽しむ人々の笑顔をテレビで拝見しただけですが、コロナ禍が遠ざかり久しぶりの行楽地での雑踏に安堵感を覚えます。

海外ツアーに出掛けた人が一応に円安で海外の物価高に悩まされたというインタビューを聴きますと、円の価値が外貨に換えた場合の弱さを実感します。円安の為に国内の輸入物価も食料品も軒並み値上がりしているために、庶民の間にも節約志向が徐々に表れているようです。金利も上げられる状況ではないため円安が続いていることも否めません。

企業の3月決算が愈々出そろいますが、業績は前年並みに推移しているのが現状ではないでしょうか。但し、円安が更に進行すると国内企業に影響を及ぼすために、当局による為替介入もやむを得ない手段だと考えます。今後、金利の動向がどのように推移するかによって為替も変動しますが、円がもう少し対ドル・対ユーロに対して強くなることを希望します。日本経済の成長と変化に期待します。

2024年5月2日木曜日

新人歓迎会

連休前の金曜日、夕方から弊社の新人歓迎会が洋風の結婚式場の披露宴会場を貸し切って行われました。 コロナ前から何年も続いている行事ですが、大々的に新人歓迎会行われたのはコロナ以降初めてでした。参加した若い先輩社員が多かったので会場が狭すぎるほど熱気に包まれ盛り上がりました。私も36年間社長を務めてきましたが、こんなに大勢の若者が会社を支えてくれていることに感動を覚えると共に感謝の気持ちが湧いてきました。

一般にIT業界は人の出入りが激しいことが普通なのですが、社員の皆さんが定着してくれたからこそ現在の会社があるのです。私も創業者でオーナーとして経営してきましたが、創業者も人間ですから年々歳も重ねますのでいつまでも若くして経営ができるわけではありません。企業は常に若返っていかなければ生存競争に生き残ることができないのです。

話では事業承継に伴うM&Aが成功した事例は少ないと言われています。おそらく理由の一つは経営者が利己的な考えで、働いている社員と会社の将来を真剣に考えていないからだと思います。経営者同士が同じ目線の下で信頼関係を構築すれば上手くいくはずです。社員を大事にして立派な会社にしようという哲学が経営者にあれば、根本にある双方の考えの軸はブレないものです。まだこれからが再スタートですが、素晴らしい会社にしたいと思います。