2022年12月28日水曜日

年末に際して

 今日で仕事納めです。久しぶりに業界で頑張っている元社員や知人に電話をしました。もう長年にわたり時々連絡を取り合っていますが、錚々たる会社を渡り歩いて活躍している彼らにはいつも良い刺激を受けます。IT業界で自分の実力を伸ばしつつ働き続けることは簡単なことではありません。現役で仕事を続けることで技術の変化への対応力も身に付きます。私が若かりし頃の元社員や知人ですから実力も相当なものです。

振り返ってみると、私も彼らも若い頃は弊社の規模も小さく、残っていても彼ら自身は成長しないだろうと新天地へ転職して行ったのですが、私自身が経営者でなくて社員の立場でも同じ行動を取ったと考えます。経営者も成長しなければ会社は良くならないし、彼らも成長を目指して転戦するのです。お互いに成長しなければ人付き合いは途絶えてしまいます。一時(いっとき)でも一緒に釜の飯を食った者同士はお互いに心が通じ合えるものです。

私も若い頃には別業界で育ったのですが、多くの先輩や同僚はすでに引退してしまい縁遠くなってしまいました。その点、IT業界では新卒者からベテランまで付き合う人材の幅が広いので人間関係の構築づくりに助力を得ています。2023年もまた新たな関係が生まれることを願っています。それと合わせて仕事と離れた家庭にも恩返しをしなければなりません。人生は一度だけですから一日一日を大切に過ごしていきたいと考えています。来年もよろしくお願いいたします。





2022年12月27日火曜日

音声SNS

 コロナ禍でマスクを着用するようになって丸3年近くなりますが、マスクもすっかり服装の一部になっています。噂ではマスク着用に肯定的な女性も多いようです。どちらかと言うとマスク着用もそろそろ面倒となり否定的なのは私だけではないと思いますが、果たして来年はどのような景色になるのでしょう。コロナも簡単には収まらないので来年もマスク着用は続くことでしょう。

一方、オンラインでの会議は顔を出さない人が多いと聞きます。ZOOMの使用は完全に浸透しましたが、マスク同様に顔を出したくない人もいるようです。確かに会議でも視線がピッタリと合うわけでもないので相手の顔を眺めるだけということもあります。中には自分の写真を背景画像にしている人もいますが、顔を直接に出さないのと変わりないのです。

ある方が話していましたが、これからは音声SNSの時代になるのではないかということです。人と会う機会が楽しみになれば頻繁に相手の顔を見なくても用事は果たせます。私もClubhouseの環境に触れて1年になりますが、顔を出さなくても全く違和感はありません。ある女性の方がシャワーを浴びたばかりでルームに参加できるので大変便利だと話していました。

年末に難しい政治や経済の話は控えまして、ありきたりの感想を述べさせていただきました。コロナ禍が齎した人々の様々な生き方が今後どのように変化するのか不明ですが、人々の幸せに繋がることを期待したいもんです。今年も静かに年末を迎えて、静かに年明けが到来することになりますが、新年を迎えての開放感だけは味わいたいものです。



2022年12月26日月曜日

今年の振り返り

 今年も残り僅かとなりましたが、今年1年を振り返るのも良いと思います。私自身の仕事を除いた今年1年で楽しかったことを振り返りますと、①唐津城、名護屋城址を訪れた②北海道マラソンに娘を応援に出かけた③サッカーW杯の観戦④新しいワンちゃんがやって来た、以上の4点が特に今年のイベントとして印象に残っています。すぐに思いついた点ばかりですが挙げてみました。

日々、雑事に追われてあっという間に1年が過ぎてしまいますが、1年の計を立てる前に今年のおさらいをしておきたいものです。例年と全く違った1年を過ごした中で、Clubhouseという音声SNSを早朝から1年間聴き続けてきたことはとても有意義なひと時でした。ほとんどリスナーーとして参加しているだけですが、ルーム運営者にはしつこさで覚えられていると思います。

さて来年はどんな1年になるだろうかと大変楽しみにしています。先ずはコロナ禍で会っていなかった故郷の友人たちと久しぶりに同窓会を開く予定です。それと大阪マラソンに応援に出かけます。さらに友人と二人でドライブで3泊4日の温泉巡りの予定です。まだまだ来年の予定を考えるのは早過ぎますが、元気で働きながら合間を見て様々なことにトライしたいと考えています。

2022年12月23日金曜日

 学生の頃は将来の夢(妄想に近い)がたくさんありました。教師、外交官、裁判所勤務、鉄道マン、記者、政治家、パイロットなど実力もなく、身の丈に合わないような職種に憧れていました。そこには職種に応じた共通点があり、人と直接触れ合う仕事だったように思われます。残念ながら憧れの仕事で終わってしまったのですが、教職だけは最後まで粘り気をもって取り組みながら中学・高校の免許は取得しました。

しかし折から時代が悪く中・高教員の採用は厳しく、大学卒業後、一旦、民間企業へ就職してさらに通信教育の大学へ入学して小学校教員を目指しました。結局、就職した会社の仕事が忙しく大学を卒業を前にして教育実習科目など受けずに教員の志望を断念したのです。同僚は皆校長まで勤め上げて現在は悠々自適に過ごしていますが、今が自分にとって最終的に良い人生だったのかわかりません。ただ今でも働けていることは幸せだと感じています。


2022年12月22日木曜日

実像

私も結婚して45年になりますが、漸く夫婦でいる時間も増えて参りました。働き盛りの頃は深夜に帰宅することも珍しくない時代が多かったのですが、当時は子どもに手が掛かる上で家事や子育てに疲れて帰宅時は既に寝ているような家庭でした。多くの同世代の方々も同じ経験をされたと思います。現代は祝日も多く、仕事に支障がなければ気兼ね休暇も取り易くなったので自分で自由に使える時間も増えたのではないでしょうか。

でも働いている人たちの幸せ度はどうか申しますと疑問符がついたりします。若い頃は月に2,3日しか休みが無かったのですが、少ない休みを家族ともども十二分に楽しんでいました。現代のように休みが多いと時間の使い方の工夫は様々なので、よりクリエイティブな生活ができると考えます。折角の人生なので、若くて体力があるうちは仕事も余暇も大いに楽しんだ方がいいと思います。

家で過ごす時間が増えたので、家事を手伝うことが多くなりました。妻から日課のように頼まれるのは布団の上げ下げ敷き、掃除機かけ、風呂掃除、トイレ掃除、食器洗いで妻は嫌いなようですが私自身はまったく苦になりません。得意不得意がこんなにも違う夫婦もいないのではと思うくらいです。星占いも毎日反対で性格も全く逆、似ているところはどこでしょう。唯一似ているのは有名人の好き嫌いでしょうか。


2022年12月21日水曜日

市場金利の動静

 日銀が金融緩和を継続した結果、内外との金利格差が開き、為替が円安になり輸入物価にの高騰に跳ね返る事態となりましたが、年末にきて日銀が金利を上げるのではないかという機運が出ています。銀行業界にとっては利幅が得られるので歓迎でしょうが、住宅金利等が上がることになれば借り手も新規購入者にも影響が出てきます。当然、企業の金利負担も増えるので収益にも影響します。

個人的な意見ですが、あまりにも長期に金融緩和を続け過ぎ、大量の低金利の貸し出しを続けてきた印象があります。借り過ぎると景気が良くない限り返済がきつくなります。国がコロナ禍で貸し付けた多額の返済は回収も容易ではありません。無担保無保証の貸し付けは不良債権化する可能性があります。

財政支出で景気を底上げすることができれば企業収益が上がり借入金の返済も可能となりますが、企業収益が上がらない限り返済の厳しさは継続します。2023年はコロナ禍も収まることを前提に企業収益を上げるように成長戦略を描かなければなりません。デジタル化が齎す企業間格差はさらに開くものと考えます。

2022年12月20日火曜日

明日への期待

年末は様々な方と久しぶりにお会いしますが、お互いに笑顔で挨拶を交わすこの時期は日本の昔から変わらぬ商習慣と言いながら大切なことだと感じます。ビジネスの世界では年末年始にリアルで人と顔を合わせる機会が多いのですが、一方の知人の方から届く無言の欠礼状とはまさに世界が対照的です。人間の運命も変遷する世の中と同様に先行き不透明なものですがなるべく逆らわずポジティブに生きていきましょう。

今年も様々な悲しい事件が起きましたが、人間がこの世に存在している限り様々な事象が起きることは避けられません。しかし今回のようなサッカーW杯のように世界中が歓喜に沸き、感動の渦が世界中に行き渡ることで、悲しさもいくらか打ち消されて軽減されるのではないでしょうか。これまで長年にわたりスポーツは平和の祭典だと言われてきました。正々堂々とスポーツの場で汗を流して戦うような明くる年の政治が行われることを祈ります。




2022年12月19日月曜日

ジンクス

 1980年1月に創業した弊社は2023年1月で43周年を迎えます。思い返しますと長い社歴の中で経営危機は何度も訪れました。脳科学的に結婚も7年目に危機を迎えると言われています。同様に会社も同じようなものだと私は個人的に感じてきました。弊社も1987年に経営危機が訪れたことを今でも鮮明に記憶しています。そして1994年にまたも経営危機が訪れました。

バブル崩壊を含め、経営危機のどん底から漸く浮上し再スタートを切ったのが1996年です。その後もネットバブル崩壊やリーマンショックや東北大震災などがありましたが、どちらかというと脳科学的以外の外的要因による経営の危機でした。外的要因による危機はどこの会社にも共通するものなので致し方ありません。しかし脳による7年周期で起きる危機が重なるともっと深刻です。

つまり脳は7年毎に飽きるようです。7年までは新鮮味と緊張感もあり結婚でも経営でも危機的状況は訪れないのですが、どうやら7年が過ぎると離婚や倒産の危機が脳科学的に起きるようです。迷信に違いはありませんが、常に心していれば家庭も会社も7年目の危機を乗り越えることができると考えます。脳科学的に人間は物事に飽きる時が来る、それは7年目のジンクスのようです。




2022年12月16日金曜日

2023年の予想

 どうやらアナリストの予想通り2023年は世界的に厳しい経済の年になりそうです。何度も話していますが、米国をはじめ主要国がインフレ対策で金利を引き上げているからです。金利を引き上げれば金融の引き締めで企業が不況に陥るのは通常の論理です。

一方、我が国はひたすら金利を上げずに企業を不況から守ってきています。為替が円安で内外価格差が開いてインフレをもたらしていますが、内需経済がしっかりと景気を支えているのです。海外で労働者のデモが起きているのもインフレが酷いからです。

米国や英国のように高いインフレが続くと金利を上げることで貧富の差がさらに拡大します。日本が低金利で耐えられるのは、主要国に比べ日本の金融機関の経営がしっかりしているからだと考えます。主要国でバブル崩壊が起きないことを祈るばかりです。


2022年12月15日木曜日

潜在能力

「言うようにはならない、するようになる」これは我が家の子育てにおける考え方です。と言っても幼少時の子どもには言って聞かせることが多いのですが、子どもも親の言うように中々ならないものです。つまり親のするように子どもも自然と行動を見習うということです。ですから、あれやこれやと指示しないで自主的に行動できるように仕向けるのです。

日本が諸外国に比べて競争力や賃金が落ちてきた原因の一つにも、上から一方的に指示・教育して人を育てるという歴史が長く続いたからではないでしょうか。教育は一様に教え育てることではなく、個々人の個性を踏まえて潜在能力を引き出すことだと考えます。親が見本にならないような行動をしながら子どもが言うようになるわけがありません。

実は私も長年の経営の中で、社員も大人だから自分で考え行動することで成長することを近年実感してきたのです。全社員が自主的に自律性が身につくことで業績は自然と改善されます。どうしたら給料をもっと払えるようになれるかという課題の解決は、自主的で自己責任を担える社員の育成しか近道はないと考えます。お蔭様でそのように徐々に社員が変化している気がします。 

2022年12月14日水曜日

今後の見通し

 コロナが流行して早3年が過ぎようとしています。当初は1年くらいで収束するだろうと言われていましたが、未だに感染者数は横ばいの状況です。第8波が到来しているようですが、今後も第9波、第10波と続くことはないという保証もないと考えます。引き続き周辺でも多くの感染者が出ていますが、もう誰が感染してもおかしくないし、インフルエンザと同等にワクチン接種により徐々に免疫が人体に定着するるものと考えます。

さて日本経済ですが、製造業の景気は依然厳しいようですが、非製造業は移動の緩和制限が緩和されて漸く景気の底を脱してきた感があります。しかし環境的にはエネルギーの高価格と輸入原材料の高騰で企業経営には今後も厳しさが継続していくことが予想されます。来年度は世界経済も景気の底ではないかと予想されています。回復基調になるとしても年後半だと言われています。

原因はロシアによる戦争や不透明な国際情勢、また世界各国のインフレが止まらないということもあります。金利の引き上げが景気に左右することも予想されます。日本の場合、防衛費を増額、少子化対策、増加する高齢者医療負担、円安下で経済をどのように立て直すのかなど問題は山積しています。しかしポジティブな気持ちで進んで行きましょう。

来年は景気が厳しくなると予想されますが、日本にとって変化のチャンスだと捉えることもできます。デジタル化が進み、ホワイトカラーの生産性が上がっていますので、新しい仕組みを考えてより幸福な社会の実現を作り出すことも可能だと考えます。巷ではシステム化で大幅に労働時間が短縮され、ペーパレスも進んだ現場も見られます。業務の生産性が従来より格段に上がってきているのも事実です。

2022年12月13日火曜日

お客様の為に

 30代の頃から異業種交流会に所属して交流を重ねてきたことは経営者としてかけがえのない財産となっています。30年も40年も長年にわたり会社のオーナーとして経営してきた方は、後継者に対して一応に「お客様の為に」という哲学を徹底的に叩きこみます。つまりお客様を常に大切にすることで信頼関係が長年にわたり積み重ねられていくので、会社が継続的に生き残るためには経営者として必須の感覚だからです。

その言葉を本日の昼食時に、30年以上にわたり会社のオーナーとして努めてきた異業種の方から聴きました。たまたま同じ歳の方ですが、これまで何度か倒産寸前まで会社が追い込まれた苦い経験談もお互いに共通していました。現在は世界各国から会社見学への来賓があるという事です。つまり中小企業と言えどもオンリーワンの技術を持っている会社だからです。社員数は弊社の3分の1以下の規模ですが年間の利益額は異業種ながら拮抗しています。

長期にわたり多くの中小企業が赤字経営だと言われていますが、オンリーワンの技術で高収益を続けている会社も世の中には多々あります。弊社はオンリーワンとは言えないまでも業界内では差別化を目指しながら着実に歩んできました。同業が多い中で如何にKPIを重視して経営してきたかが結果として表れています。社員の皆さんの努力があってこそですが、お客様の信頼を積み重ねてきたからだと考えます。

2022年12月12日月曜日

メモを取る

馬耳東風ではありませんが、講演を傾聴しても聞き流してしまうために内容を覚えていないことが多くなりました。大学生は先生の話を聴きながらメモを取りますが、社会人になってもメモを取ることは大切だと感じます。では経営者である私はどうかと申しますと、メモを取ったり取らなかったりと、必ずメモを取るという習慣が恥ずかしながらあまり身についていないようです。

サッカー日本代表の森安監督が試合中にメモを取っていたことが注目されました。今朝、森安監督がゲストのテレビ出演でメモの内容の一部が披露されていましたが、時々刻々思いついたことを走り書きで書かれていました。何でも気が付いたことをメモすることはとても大切です。打合せの席などで人の話しを常にメモをする人と、単に聞き流している人と比べると後に雲泥の差が付くと考えます。

常に日頃から書く習慣を身に付けようと努力しなければ、人間は面倒なことから逃れようとする傾向があり、何回も人の話しを聴いても教養や知識や良識が中々身に付かないのです。私自身も同じように習慣づかない面が多々ありますので、今後改めて参りたいと考えています。私の知っている方で人の話しをその場で一字一句漏らさず完璧にまとめる上げる能力の持ち主がいますが、本当に素晴らしい方です。


2022年12月9日金曜日

ワールドニュース

 朝はいつも妻の希望したテレビチャンネルを見ていますが、数日前、まだ妻が床に伏している時間帯にたまたまNHKのBS放送を見た話は昨日しました。実はその後に妻が起きてくる前まで見続けたのがNHKのBSワールドニュースです。これは直近の世界情勢を眺める上でも視聴すべき番組だと感じました。地デジの番組は国内放送ばかりなので、キャスターの解説を聴いても自分自身の考えが偏ることもあります。

その点、主だった世界の放送局でニュースを語るキャスターの話に耳を傾けることがとても大切だと感じたのです。朝は妻好みの放送局に占領されますので、自分の好みでニュースを聴きあさることは難しいですが、時々世界各地の放送局のニュースにも関心を持った方がよいと考えます。番組ではご丁寧に通訳してくれますので、こんな便利な番組はありません。

私は10年以上毎朝、健康のためテレビ体操を見ているのですが、昨日ばかりは体操番組をキャンセルして、ひたすらワールドニュースに集中してしましました。朝4時起きでラジオを聴き、clubhouseのリスナーと聴覚ばかり使うのですが、視覚で世界のニュースに集中する時間も時には大切だとあらためて昨日は感じた次第です。ロシア、ウクライナに対する見方の違いもあり興味深いです。物事においては常に客観的な見方も注視すべきです。

2022年12月8日木曜日

これからの日本

 早朝、たまたまNHKのBS放送を見ていましたら、学者が海外企業の成長曲線と賃金カーブがほぼ同じなのに、日本企業の成長曲線と賃金カーブには隔たりがあると話していました。日本企業の溜め込んでいる資金は500兆円もあり、もっと労働者に還元すべきだという意見でした。理屈は分かるのですが、実際に日本の経営者は日本の先行きに不安を抱えているからです。

海外と比べて日本の労働組合の在り方に問題があると話していました。確かに日本の賃金が海外と比較しても上がっていないのは事実です。日本全体の企業数で大企業は0.7%、中小企業は全体の99.7%で圧倒的に多いのですが大半が大企業の下請けです。中小企業に対する支援制度をもっと厚くしなければならないと考えます。

大企業は海外にも展開しており、海外の人件費が高いということは、日本の大企業は生き残るために海外で払っている人件費は日本より高いという事です。為替の関係もあるので一概に比較できませんが、競争が激しいので国内では下請けの人件費を安く抑えて利益を稼いでいるということになります。

日本の流通コストが高いという理由もあるのでしょうが、業界を守るための参入規制が多く国内競争が働かないので、新しい産業が生まれにくいという負の側面があります。web2のGAFA時代から、さらにweb3の時代が到来すると日本企業に勝機はあるかと申しますと、現時点では否定的な意見が多いのも事実です。

日本が再び成長するには、過去にも何度か聞いたことがありますが敢えて申しますと、業界にある古くからの規制を、痛みを伴いことを承知で大胆に緩和して、新業態を生み出す旋風を巻き起こすことが必要だと考えます。成長を実現するためにはデジタル化を強力に進めるしか方策はないのです。データを今後どのように如何に生かすか全産業が問われています。

2022年12月7日水曜日

サッカーW杯の人気

サッカーW杯が何故こんなに世界中で最高潮に盛り上がり人気があるのか考えてみました。子どもの頃から野球や他のスポーツもそれなりに人気はありましたが、子どもの頃から遊びでサッカーの真似事のようなボール蹴りなど気軽に楽しんでいました。おそらく世界中の子どもたちも同じようにボール蹴りを小さい頃から楽しんでいたのだと思います。

サッカーは①国家の規模に関係なく世界と同等に戦えるスポーツである。②国家の経済力に関係なくチームとして強くなれるスポーツである。③国民の貧富に関係なく、子どもの頃から誰にでも気軽にできるスポーツである。まだ人気になる理由は多々あると思いますが、私がすぐに思いついたのは以上のことです。

冬季五輪は地理的に有利な地域の国々が強い傾向がありますが、夏季五輪は人口の多い超大国が多数のメダルを獲得する傾向があります。サッカーW杯は地理的にあまり知られていない小国でも世界的な大会で活躍する可能性がある平等で魅力的なスポーツ大会なのだと思います。サッカーは野球などにはない世界中で子どもたちが親しめるスポーツでもあります。


2022年12月6日火曜日

日本代表選手を褒めてあげたい

 W杯サッカーカタール大会での日本代表選手たちの熱い戦いが遂に終わりました。日本全国の隅々で注目され本日未明に行われた決勝トーナメント、日本対クロアチア戦は延長戦を含む120分の戦いでも勝負がつかず、最後はPK戦となり日本はクロアチアに残念ながら敗れてしまいました。サポーターも含め多くの日本人が奇跡を最後まで信じていた様子がテレビを通して我が家まで伝わりました。

やはり実際に戦った選手たちの落胆な気持ちは想像を絶するほどのものでしょう。でもドイツを破り、スペインを破った日本代表チームの善戦は末永く日本サッカー界の歴史に残る素晴らしい結果だと思います。私自身も普段はサッカーを見ることもなかったので、若い選手たちの初めて見る顔ぶれがとても新鮮でした。

我が家では趣味も違うので普段一緒に同じスポーツを応援することはないのですが、W杯のサッカーだからこそ夫婦で夜中まで熱心に応援したようなものです。確かにサッカーは観る人の気持ちを最大に盛り上げてくれます。また勝った時と負けた時の気持ちの落差がとても大きい気がします。それだけ観る人に感動を与え続けるスポーツ競技なのかもしれません。




2022年12月5日月曜日

中国への考え

 最近になって少しずつ会食の機会が訪れています。1年前の今頃とは随分コロナ禍に対する姿勢が変わってきました。海外の動きが自由に報道されて国民の意識も変化してきたのでしょう。しかし中国は厳格なゼロコロナ政策を取り続けてきたため、SNSで若者が自国の政策に偏見を抱き始めたのでしょう。若者の無言の反対もあり、漸く中国政府がゼロコロナ政策の緩和に動き出しました。

日本は民主主義国家で報道の自由も保障されているために海外の情報が頻繫に入ってきます。ロシアも情報が統制されているため西側の情報は制限されています。10年ほど前に中国へ出張した時もテレビでは日本のNHK放送が普通に放送されて驚きました。現在も変わらないと思いますが、中国の人たちが日本の報道に触れる機会があることは両国にとっても望ましいことだと考えます。

江沢民元国家主席がまだ健在の頃、重慶は反日運動で訪問も危険ではと考えていましたが、中国の一般の人たちは日本人が考えているほど一般日本人に対して強い反感を持ち合わせていないと感じました。一部の政治家が権力維持のために批判を外に向けて一部の国民を操っているのが現実だと考えます。江沢民元国家主席時代は反日感情が極端で隣国でありながら日中関係がぎくしゃくしたのです。

日本人は韓国へは良く出かけるようですが、中国へ行った話は最近あまり聞きません。私自身は日本と同じ民主国家である韓国には行ったことはありませんが、中国は何度か訪問しています。さしたる理由はありませんが、70年代に中国が米国や日本と付き合い始めてから急激な経済成長を遂げましたので、国土が広く様々な文化が根付く中国をじっくり観察することは今後の参考になると思います。

2022年12月2日金曜日

DAO

 最近、DAOという耳慣れない横文字が話題となっています。分散型自律組織という意味で、組織の上層部から指示されなくても能動的に社員が動くような組織のことを指すようです。Web3が本格化する時代において盛り上がる組織形態だと言われています。何故、これからDAOという組織形態が必要とされるのかと言いますと、私が思うに、先行き不透明なVUCAの時代だと言われるこれからはプロジェクトの先端に立つ社員の自律性が鍵になると考えます。

これまでの日本の企業は失敗を恐れるし、失敗したら立ち上がれないという怖さがあり、チャレンジすることに消極的でした。そのような企業環境ではイノベーションも起きないし、リスクを取ろうとしなくなります。しかしリスクを取らなければ企業の成長はあり得ません。成長がなければ賃金も上がらないのです。日本の賃金が諸外国より低くなってしまったのは日本の成長力が落ちてきているからです。

過去は変えられないが未来は変えられるので、これから先、少しでも希望が託せる世の中にするために、途中で諦めないで、自分の持っている力を存分に発揮して、皆で力を合わせて幸せの実現のために頑張ろうではありませんか。若い人たちには無限の可能性がありますので、可能性を育む上でもDAOという分散型自立組織に私は今後とも注目していきます。成長のチャンスが掴むためには皆さんが勝負を最後まで諦めないことです。






2022年12月1日木曜日

支援の輪

 今後、日本は益々高齢化が進みますが、少子化対策を真剣に考えていかないと労働力と社会による福祉の支えとなる財政が困難となります。そのために民間レベルでの支援体制を築く必要があるのではないでしょうか。介護や育児支援センターの輪が民間レベルで地域社会に広がっていくよう応援しましょう。

かつて私も親の介護で、地方の施設から何度も呼び出されて素人ながら振り回されたことがあります。すべて1人で親の介護に関わる様々な問題を処理しましたが、今考えると大変な労苦を経験したと思います。もし地域社会で働き手を支援する介護の仕組みがあれば負担がもっと軽くて済みます。

労働人口が減少していく中で家族が犠牲とならないような社会的支援が今後は必要だと考えます。政府には子どもも高齢者も一応に国全体で支えるシステムを作ってほしいものです。経済を維持するには労働者が犠牲とならないように環境整備をすべきです。北欧諸国の福祉への負担の在り方に学びたいものです。

2022年11月30日水曜日

Sports in Lifeプロジェクト

 スポーツ庁が取り組む「Sports in Lifeプロジェクト」の一環として行うものだ。スポーツ庁 健康スポーツ課 課長の和田訓氏は、「スポーツが生活の一部に入ることにより、生活が豊かになるという理念」のもと、このプロジェクトを推進していると紹介。スポーツ庁は今年度からスポーツ基本計画を策定し、スポーツに誰もがアクセスできることを目指している。

上記の記事はあるコラムで拝見したものです。

実は弊社でも「Sports in Lifeプロジェクト」の実証実験を横浜市スポーツ協会の支援をもとに約1か月半かけて実施したばかりです。このプロジェクトの10月18日に開会式が行われ、昨日11月29日は閉会式でした。基本的にはコロナ禍でもありオンラインでの実証実験ですが、11月11日にはリアルでのスポーツイベントを横浜市スポーツ協会指導の下に社内で実施しました。

競技種目は公式のポッチョという、チームを組んでチーム同士でボールを投げてターゲットとなるボールに近づける競技ですが、東京パラリンピックでも車椅子の競技者同士が競ったことをご記憶の方もいると思います。我々も社内で実際に経験してみて、ルールも比較的に分かり易く意外に楽しめるスポーツ競技でした。

近年、医療費の増加で国家財政がひっ迫していますので、多くの国民の未病化を目指すことが大変重要となっています。弊社としましても、今回の実証実験は会社として社員にスポーツを促進する意味でも大変参考になりました。「継続は力なり」で、今後どのように社員間に習慣化させていくかが課題と考えます。



2022年11月29日火曜日

大転換

長らく日本はGDPの1%を防衛費の予算に充ててきましたが、愈々2%に増やす方向で検討されるようです。つまり防衛予算が倍増することになります。軍事大国になるわけではないと思いますが、欧米諸国のように2%台の国家予算が防衛上必要に迫られているのでしょう。理由としては21世紀にも関わらずロシアがウクライナと戦争を始めて、莫大な戦費が日々費やされている状況にあること、また中国や北朝鮮への防衛対策が上げられます。

欧州各国も危険を察知して防衛費の増額を早々と決めてきましたが、問題はGDPが伸び悩んでいる中で増額する予算をどのようにして捻出するのかです。国民生活も厳しくなっている中で増税することは中々国民の理解が得られないと考えます。既存の予算の何かを削るか、新たな増税しか方法はないはずです。あらゆる予算の洗い出しをしながら国民のコンセンサスを得るしかないでしょう。

大転換のもう一つは現存する原発をリニューアルして稼働率を上げるという選択です。安全性が担保されなければ国民の納得も得られませんが、資源のない我が国の電力を賄うためには再生可能エネルギーと併せて原発を脱炭素に向けて生かすしかないようです。この大転換の政策は将来的には日本経済にもプラスに働くかもしれません。防衛備品を国内生産したり、原発も国内技術を応用してリニューアルすることが可能です。

今後、どのような世界的サプライチェーンが形成されるのか予想できないのが現実ですので、我が国の産業構造も教育も大きく変わる時代が目前に到来することでしょう。


2022年11月28日月曜日

健康経営

 漸く世間の企業でも健康経営について議論がなされるようになりました。弊社は早くから社員の健康に対して様々な取り組みをしてきました。つまり、身体が健康でなければ仕事も満足にできないし、毎日が精神的にも辛くなると思われるからです。私自身も長年にわたり業界の健康保険組合の理事を仰せつかっていますが、この10年を見ても精神疾病による医療費が右肩上がりになっているからです。

仕事のストレスを抱えている人がIT業界では特に多いのです。確かに人と毎日接する営業職や管理系の仕事は比較的に見える業務が多いのですが、IT系の仕事は実態が見えにくい業務なのでストレスがたまり精神疾病を患う人が時々出てきます。仕事柄、適性を重視しているのは人によっては向かないと本人が仕事面で精神的に息詰まる場合があるからです。

弊社ではスポーツを促進するとともに、社員間のコミュニケーションの場を後押ししています。仕事ばかりだと精神面で不健康になりがちなので、日ごろから運動したり、体調管理をするよう全社員に呼び掛けています。若いうちは身体も何とか自由が利きますが、歳を取ると必ず若い頃の無理な生活習慣が裏目に出てきます。

私自身も40代、50代は不規則な生活ばかり続けてきましたので胃腸を壊すことは普通でした。この歳になって働き方改革による生活改善が進み、お蔭様で胃腸の動きが活発化してきたように実感しています。やはり人間は生身なので体調管理を若いうちから実践すべきです。健康はどんなにお金があっても買えません。健康であれば何でもチャレンジできます。

2022年11月25日金曜日

仕事と責任感

 仕事をする上で責任感を持って継続することは大変重要です。先日、沖縄の首里城を訪問しましたが、2019年(令和元年)10月31日未明に正殿が火災で全焼して丸4年が経過しますが、正殿の跡地は白い囲いで覆われて現在工事中でした。本殿の完成予定は2026年(令和8年)で、その後は南殿、北殿と工事は進んでいくようです。順調に進んでの話でしょうが、予定通りに完成するのは確実とは言えないでしょう。

熊本城も全体が完成するまで20年掛かると言われていましたが、直近の見通しだと完成まで更に伸びて2052年を過ぎると言われています。つまり歴史建造物も一朝一夕には完成しないように、仕事もプロと言われるようになるには、任された仕事に責任感を持って何年も継続しないと一人前の働き手にはならないということです。

世の中にはあれは駄目だこれは駄目だと、自分の一方的な好みで転職を繰り返す人がいますが、どんな仕事でも責任を持って継続しなければ職は身につかないと考えます。望むべくは人から言われなくても自分で考えて仕事ができる人材になってほしいです。仕事を責任をもって最後まで成し遂げることは容易ではありませんが、必ず自分が満足行く結果を生むはずです。


2022年11月24日木曜日

自信を持つ

 最近、あらゆる統計資料で日本の後退を訴える専門家方が増えているため国民の多くが心理的に萎縮がちでした。しかし、昨夜のサッカーワールドカップ・カタール大会での強豪のドイツチームを下した日本代表チームの大活躍ぶりは日本の多くの若者にも自信を齎したのではないでしょうか。言えることは若いうちに海外へ出て外国人の間で揉まれる経験をすることだと考えます。

プロ野球の世界でも野茂英雄さんが日本人で初めて大リーグにチャレンジしてから日本の野球が評価されて、続々と様々な選手が大リーグでのプレーをするようになりました。スポーツの世界では海外で活躍することが普通となりましたが、ビジネスの世界では弊社も含めてまだまだ海外に対して閉鎖的なのかもしれません。

今後、日本は人口減少の時代へ突入していき高齢化も進みますので、あらゆる国内消費も年々落ちていくことが予想されます。輸出を拡大して外需を取り込むことが経済規模を維持するために必要となります。本格的なデジタル時代を視野に入れて、若者を中心として海外で戦える新産業を育てなければならないと考えます。産業界もスポーツの世界に見習いたいものです。

「彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」孫子の兵法

2022年11月22日火曜日

成長の意欲

 サッカーのワールドカップ・カタール大会が開幕しました。4年に一度の世界大会ゆえに時差など関係なくテレビのLIVE中継で世界中のファンが応援しますが、日本国内でもあちこちで賑わいそうです。運動など苦手の私の妻も真っ先に開会式の模様を録画して後で見ていました。何故、そんなにサッカーに夢中なのかと考えますと、高校時代にサッカー部のマネジャーをしていたからなのかと思われます。だからと言ってもルールは私より知らないのですが・・・。

昨日、テレビに元日本サッカー代表監督の岡田氏が出ていましたが、妻が「岡田さん昔と全く変わっていないね」と年齢の割に歳を感じさせないことを話していました。「岡田さんは今でも現役で働いているからだろうね」と自分自身のことを重ねながら妻に返事をしたのです。人は年齢で老けるわけのではなく、人生の目標を無くした時に他人から見て歳を感じるものです。身なりでも行動でも年齢を感じさせないような成長を止めない努力が必要です。

企業も成長しようという意欲がなくなれば落ちる一方です。日本が世界的に競争力を無くしたのも、海外には負けないという成長の意欲が全体的に欠けていたからではないでしょうか。私たちは成長産業に属しているので、少しでも日本の後退を止めなければと常に考えています。AI・IoTの進化とともにDXが加速するでしょうし、ネットワークも5G,6Gと高速大容量となって行きますので、様々な新たな事業が立ち上がっていくでしょう。


2022年11月21日月曜日

沖縄訪問

 沖縄の本土復帰50年を迎えた今年、仕事を兼ねての沖縄訪問が漸く実現できました。上皇上皇后両陛下が昭和の皇太子美智子妃殿下時代に、ひめゆりの塔で参拝された際に目の前のガマから過激派が出没して火炎瓶を投げた事件がありました。また平成時代には天皇皇后両陛下は沖縄訪問で平和の礎やひめゆりの塔を訪問されて合掌されるニュースは何度も拝見していました。

度々の訪問で沖縄の人の苦しみに寄り添いたい、悲しみを慰めたいという両陛下のお気持ちが沖縄の人々の心に通じたようです。でも私自身は今日まで一度も訪ねたことが無かったので、今回、土曜日の自由観光にて漸く念願の地域を訪問することができたことにとても満足しています。時間がなく資料館も見学できなかったので次の機会に必ず実現したいと考えています。

今回、偶然に乗り合わせた観光バスのガイドさんが今年高校を卒業したばかりの新人バスガイドさんでしたが、沖縄の人々がただ知ってほしいと願っている沖縄の詳細な歴史や郷土に伝わる数々の歌を、移動中のほとんどの時間を割いて何も見ないでふんだんに披露してくれたことがとても印象的でした。雨上がりの当日は快晴に恵まれて、念願の訪問も実現できて大変良かったです。

2022年11月18日金曜日

日本人の欧米化

 世の中には企業を転々としながら横滑りでキャリアを重ねる人がいます。一方、永年勤続で階段を上り詰めていく人がいます。外資系に勤める人は経験を重視するので転職は厭わない傾向があります。

どちらが良いとも言えませんが、日本企業に勤める人は社内の人間関係に重きを置く傾向にあります。個人の力が強い欧米人とチームワークがいい日本人とでは仲間に対する感情の濃さが違うようです。

近頃は日本人も欧米化して、周りを気にしないで行動する人が増えてきています。個性を主張するという意味は分かりますが、場にふさわしくない行動が他人事として正当化されているのもどうかと考えます。

近隣外交

 成長著しいインドネシアでG20サミットが無事に閉幕しましたが、ロシアによるウクライナへの攻撃が継続している中で、米中会談や日中会談が対面で行われたことは、世界平和的にも素晴らしい進歩だと受け止めました。

中間選挙が終わったばかりの米国で、トランプ前大統領が2年後の大統領選挙へ立候補を表明しましたが、中国の習近平総書記もハト派的なバイデン政権の方が外交的にも組みやすいと考えているのでしょう。

日本の岸田政権も、米中会談に引き続き習近平総書記との対面での会談が実現できたことは、日中両国にとっても大変良かったと思います。やはり隣国の首脳同士が膝を交えて会談することは大変重要です。

互いの外交が継続していれば政治も経済も必ず良い方向へ進みます。近年隣国ながらしっくりいかなかった日韓関係も、韓国の新政権との認識が一致した上で行われた日韓会談も功を奏したと考えます。

2022年11月16日水曜日

入るを図り、出を制す

 漸く新型コロナ禍が落ち着き始めたかと安堵していましたが、また第8波が全国的な規模で始まったようです。インフルエンザと新型コロナが相互に猛威を振るわないことを願いたいものです。経済を維持するために政府による緊急事態宣言が再び発令させないように、国民一人一人が感染予防に心がけるしかないと考えます。

さて今、政府では防衛予算を大幅に増額するため財源探しで金策が練られているようです。報道では法人税率を上げて財源を賄おうという案が出ているようです。日本の法人税率は高いので税率を引き下げて、外国からの投資を呼び込もうという政策がこれまで実行されてきました。もし法人税を上げるとなると市場から資金が逃げていくと考えます。

残念ながら産業界を代表する経団連の意向も押し切られてしまうような気がします。国家国民を守るための防衛費なのですが、消費税を上げると国民の反発が強いので企業に負担させようという考えのようです。高齢者の拠出金も消費税では財源が足りず、国債を発行したり、現役の労働者の保険料収入から穴埋めしたりしています。

政府は企業や労働者にばかり財政負担を求めず、GDPを伸ばす中で財源を確保する考えを持たなければ、日本の明るい未来は描けないのではないでしょうか。先ずは収入を先に考えて、それに見合った支出を計画することが第一なのですが、どうも使う事の考えだけが先行して、元となる収入を考えていないように感じます。「入るを図り、出を制す」が重要。

2022年11月15日火曜日

世代交代

 米国のIT大手の人員削減がニュースになっているようです。確かにネット系の事業の流行り廃れのスピードが早く、事業の流れが変わりつつあると感じています。日本はデジタル後進国なので、必死にDXに向けて社会が動き出し始めているところです。しかし、現状は思うように中々進まないというのが実態ではないでしょうか。

そもそもIT人材が将来的にも不足しているのと人材育成も急には進まないという現実があります。DXを進めるにも社内にIT人材がいなければ不可能ですが、99%の中小企業にはIT人材を新たに雇い抱える経営的余裕がありません。つまりZ世代が入社後に世代交代して企業をDXしていくしか本格的な改革は難しいでしょう。

官僚が日本の遅れた現状を嘆いていても急には変わらないので、企業社会の世代交代を後押しする方が早道だと考えます。アナログの時代を長年生きてきた先輩方の意識を転換するほど難しいことはありません。私自身も先端のIT企業に身を置いているからこそ日本の変化の遅さを感じるわけですが、伝統ある他業種に居たら現状を変えることは中々難しいでしょう。

2022年11月14日月曜日

チームワーク

先週の土曜日は3年ぶりに業界の「フットサル大会」が開催されました。今回もコロナ感染予防のために出場をためらう企業様も多かったようですが、出場チームも少ないことで久しぶりの開催も危ぶまれていました。何とか出場予定の企業数も集まり、漸く正式に開催される運びになったのです。新型コロナの第8波が到来する入口だと世間では言われており、感染拡大が心配にならない方が無理です。

しかし現実には多くの屋外スポーツが解禁されていますので、考え方次第ですが企業間において今回も判断が分かれたものと思われます。当初、弊社もメンバーをそろえることが困難ではないかと話していました。その上に、コロナ禍もあり皆運動不足の中でほとんど練習もできていない状況でした。一番の心配は運動不足で怪我をする心配がありました。

幸運にも当日の天候はスポーツ大会にはもってこいの素晴らしい日和でした。コロナ禍もあり、出場各社の応援団も極端に少なかったようですが、弊社は事前に応援を社内に何度も呼び掛けたせいか、当日には多くの社員が応援に駆けつけてくれました。今回の出場があったお陰で社員間のコミュニケーションが実現できたことは大変良かったと思います。

前日の金曜日も、社内でコロナ禍での運動不足を解消する目的のスポーツイベントが開催されて、終わった後に社内で、20数名の社員とともにアルコールと軽食をしながら久しぶりに歓談ができました。マスクの着用や検温を励行し、感染予防に気を配りながらコミュニケーションの場をできるだけ多く作りたいと考えています。

2022年11月11日金曜日

日はまた昇る?

私の毎朝はいつも早朝のニュースで米国市場の動きを聞くことで始まります。今朝、CPI(消費者物価指数)に反応した市場が一斉に盛り上がり、ダウが1200ドルも高騰していたので吃驚しました。同時に為替が140円の円安となり寝床で再び驚きました。おそらく本日の東京市場も大きく反応するだろうと考えました。

私自身、早朝のニュースでの米国市場の動きを素人ながらもう10年以上追い続けています。この10数年、いつも東京市場はNYダウやナスダックに比べて相場が弱いと感じてきました。しかし、日本に住んでいる限り何とか経済が復活しないものかと思い悩んできたのも事実です。

でも世界経済は生き物で、いろんな要素を加味して長期レンジで変動します。円安という事実は変えられないので、日本として円安のメリットを如何にして活かすかが問われています。昨日の緊急ニュースで日本が再び半導体生産を強化するため企業連合を組むという報道発表がありました。

おそらく徐々に日本が新しい時代の変化を先取りして、何とか世界に先駆けて過去の反省を繰り返さぬよう、政府主導の下にデジタル連合を組んで世界に対応しようという意識の表れではないだろうかと注目した次第です。10,20年のスパーンで日本の経済が再び復活するかどうかの瀬戸際だと考えます。 

2022年11月10日木曜日

対話が人をつくる

 最近感じることは、テレワークが普通になって夫婦間の対話の時間は格段に多くなりました。仕事は出社でも在宅でも可能となりましたが、社員間のコミュニケーションには問題はないのでしょうか。仮に単身赴任で仕事ができたとしても、夫婦間で対話をする機会が長く途絶えていたとしますと、いずれ家庭関係にもすれ違いで支障が出てくるはずです。

単身者の場合、テレワークで社員間での接触の機会が長期間滞ると孤独に陥ることがあります。家族と一緒であればコミュニケーションもあり問題ないのですが、単身者で誰ともリアルで対話する機会が滅多にないと人間関係の構築にも影響が出てきます。特に入社間もない社員の方は社内の人間関係づくりを大切にしなければならないと考えます。

つまり、いずれ先輩社員として部下とのコミュニケーションづくりを自ら率先しなければならなくなるからです。人間は対話することが重要で、リアルでなくても家族のように毎日朝から仲間同士で話す機会を持つことが大切です。コロナの今こそ音声SNSを使って対話を心掛けて、時々リアルで会う機会をつくればお互いの気心が通いスムーズな人間関係ができます。

2022年11月9日水曜日

稀有

昨夜の惑星が接近する皆既月食は全国で多くの人たちが注目したようです。442年ぶりの天体ショーだと言われており、遡ると確かに1580年で織田信長が生きていた時代以来の出来事だということになりますので、織田信長も眺めていたと想像しただけでも感動を覚えました。宇宙の不思議な現象に出会えたことに感謝します。

次に今回のような天体ショーが観測できるのは2322年になると言いますから、この世の誰も生きていないし、とてつもなく未来の話となります。私たちも今回の皆既月食を元気に見られたことは何物にも代えがたい大変な幸運ではないでしょうか。天候も良くて雲一つない珍しい夜空を見上げて皆既月食に満喫した人は多かったと考えます。

一生に一度の出来事に遭遇することは滅多にありません。元気で生きているからこそ、このような貴重な体験ができるのです。今、このブログを書いていますと、99%の満月にほど近い光景が窓の外に現れています。昨日が100%の満月で皆既月食と重なったのです。お月様も今夜は欠けることもなく何となく落ち着いて見えます。

2022年11月8日火曜日

企業カルチャー

弊社には小さな企業ながら自社製品を作るというカルチャーが存在します。その流れはリーマンショックを経験したことに起因します。ライバルがしのぎを削って製品のシェア争いをすれば必ず価格破壊が起き、製品事業の採算が崩れます。赤字では次期投資が困難となり、結果的には市場からの撤退という結末を迎えます。

そのような日本のメーカーが衰退する光景を何度も私たちは見てきました。やはり事業における先見性とマーケティングは大切です。ライバルを意識して先手を打たないで過剰投資をすれば必ず後からつけがやって来ます。残念ながら次から次にお株も市場も海外勢に奪われてしまったのが日本メーカーの現実です。

中小企業が大企業の下請けの影響を受けないように、弊社が考えたのがゼロからオリジナルの製品をつくり出すという不況ならではの発想で、自社製品をつくることにチャレンジしたのです。また製品を売るというノウハウもゼロから学ぶことができたのです。お蔭様で弊社の特徴を人財採用においても常時アピールができるようになったのは大きな成果です。 


2022年11月7日月曜日

音声メディアの活用

人間同士は対話がどうしても必要です。コロナ発生後、在宅勤務が増えて通勤時間の無駄や経費は激減しましたが、コミュニケーションが維持されているかが気になります。弊社でもSNSは一部の社員間では活発になりましたが、もっと音声を使ったコミュニケーションツールをビジネスの場で使うべきだと考えます。

電話だと一方通行ですが、音声メディアのルームを使って気軽に対話すると今まで以上に親近感を図れるのではないでしょうか。これからは音声での対話を中心に遠隔でもコミュニティを重視する時代だと考えます。実際に、clubhouseなどを毎朝聴いていますと音声メディアでの対話でコミュニティが出来上がることを実感します。

ビジネスで使われているのかわかりませんが、顔を出すZOOMより音声メディアの方がお互いに気軽に対話ができます。これからは音声によるコミュニケーションが主になる時代だと考えます。顔を出したい人と出したくない人が必ずいます。顔を出す機能が付いていれば出さざるを得ないとなると拒否したくなる人もいます。 

これからの時代は人に会いに行く、会いに来るのみの時代ではなく、必要に応じてリアルに会う機会を別につくる時代だと考えます。日本人のチームワークと生産性の両方を適えようとするならば、リアルに劣らないバーチャルオフィスの環境をもっと真剣に考えるべきだと考えます。

2022年11月4日金曜日

プラチナ社会の実現

 「プラチナ社会」の実現に向けて一人一人の国民が考えなければならないことを実感しました。産業界はどうしてもモノづくりに専念するので環境問題への取り組みが遅くなります。しかし地球温暖化は待ってくれないので、政府が主導して再生エネルギーや資源のリサイクルへの道筋を描かなければなりません。

そのために都市人口の一極集中から地方分散へ移行、地産地消の推進、再生エネルギー、資源のリサイクルなど化石燃料からの脱皮が欠かせないところです。本日は某大学のシンポジウムを視聴しましたが、民間は競争社会でもあるので、政府の指針となる大学が果たす役割の重要性を感じました。

未来社会をより良くするために課題解決に産学公民の積極的な対話を通じて方策を設計していくことが期待されます。日本だけの問題ではなく世界が地球環境を守るために国連を通じて共同歩調をとる必要があります。言うは易く行うは難しですが、人類生存のためにプラチナ社会の実現に向けて活動を続けなければならないと考えます。


2022年11月2日水曜日

ゼロからの着想

かつて首都機能の移転が議論されたことがありました。しかし一部の政治家の強い反対で結局は白紙になった模様です。国づくりも未来志向のアーキテクトがいなければ総論賛成、各論反対というチグハグな結末となり、良いアイデアがあっても計画の途上で保守的な反対派に潰されて実現不可能となることがあります。

本日はスマートシティ計画の進行が国内でもうまく運んでいる自治体の話を聴きました。日本が戦争で負けて焼け野が原から復興できたのは、全てが破壊されてゼロから造り直したからだと言えます。デジタル社会におけるスマートシティ計画も既存の仕組みを壊すことから新しい考えが生まれると考えます。 

今日のポイントは首長選挙でトップが変わっても、住民の利便性という大義名分を変えないリーダー的存在のアーキテクトの立場を官民が守る強い決意が必要という事でした。人間は危機的な状況にならなければ新たな施策を考えて突き進まないようです。今日まで会社を経営してきましたが、様々な危機が齎した究極の着想は数えきれないくらいです。

2022年11月1日火曜日

祖父母の事

 先日は母の墓参りをしてきましたが、もう一つ私が最も尊敬している祖父母の墓参りは5年近く実現できていません。しかし、我が家の仏壇の位牌には亡くなって以来、片時も忘れずに毎朝、ご飯とお茶とお水を供えていますし、季節の果物やお菓子が所狭しと並んでいます。

会社の出張や個人的な旅行のお土産も先ずは仏壇に供えてから食しています。すべて祖父母のことが最優先だからです。これまで長年にわたり法要も帰省して欠かさず務めてきましたが、やはり日々仏壇で供養することが大切で、必ずしも墓参りだけが供養でもないと考えます。

最近、漸く女性の立場も重んじられるようになりましたが、明治生まれの祖父母の時代は外では祖父も祖母も毎日働いていましたが、家の中では祖母が家事を含めすべての役目を果たしていたように記憶しています。祖父は焼酎を飲みながら食事をするだけで、あとは寝るだけでした。

祖母とは早朝に竈(かまど)でご飯を炊きながら話したり、夜に祖父が寝静まってから会話することも多々ありました。祖父母に育てられたせいか子どもの頃から年配の方と話すのは得意でした。今日では三世代同居のご家族はあまり見られないので残念です。

2022年10月31日月曜日

成長するチャンス

正直なところ、私は政策の進め方次第で成長するチャンスではないかと考えています。中国経済も成長が鈍化傾向にあるし、ロシアはご承知の通りで、米国も軍事費の拡大とインフレが止まらない、EUはロシアからのエネルギー供給が途絶えてインフレと金利高で経済が厳しい、その点で日本は多少のインフレはありますが国民生活維持のため金利の引き上げがない、のが現状です。

諸外国に遅れていたデジタル化も進みつつありますし、DXへの必要性も漸く気が付いてきました。また人材の流動化を進めるために多額のリスキリング予算も盛り込みました。半導体のサプライチェーンが保護主義で制約を受けることを視野に入れて国産化を加速しています。課題は経営者の認識の転換が近未来に向けて可能かどうかだと考えます。

これから世の中に出てくる若者たち(Z世代とも言われる)の発想は、自由で新しいものを世の中に創り出そうという可能性を持っています。やはり学校教育の転換が一番影響は大きいと考えます。上からただ単に強制するのではなく、やる気を出させて自由にものを考える環境を与えることが重要だと考えます。若者の成長をとがめているのは大企業にも古い発想が残っているからです。

2022年10月28日金曜日

センスの良さ

 我ながらファッションセンスはいまいちですが、味覚に対する舌の感覚には自分なりに自信があります。値段にかかわらず食べたものが不味いと思ったら、口直しに別のところで食べなおすこともあります。自宅ではほとんど料理をしたことはありませんが、一緒になってから家内の料理に不満がないから敢えて自分で作る機会まで無くなってしまったのです。歳も取ったので、いざという時のために自分で作る習慣を身につけることも大切です。

独身の頃はレシピの本を買って手料理をして食べていましたし、料理を作るのも苦になりませんでした。しかし、家庭を持ってから料理をする機会もなくなり(男子厨房に入らずを絵にかいたような)ました。外歩きのサラリーマン時代の頃は、新婚当時の妻が作ったランチジャーの弁当を車の中で食べるのが毎日の楽しみでした。あれから40年余り、コロナ禍で外食がままならず遂に我が家の弁当が復活しました。

若い時ほどの弁当の楽しみはありませんが、コロナ前のように外で食べる面倒くささがなくて栄養のバランスも良いので感謝しなければ罰が当たります。子どもの二人姉妹も姉はあまり料理上手とは言えないのに、妹はかなり料理のセンスがあります。やはりファッションも料理もセンスは共通しているようです。センスは一朝一夕に身につくものではないことは自分自身を妻と比較して考えるとよくわかります。自分では食器洗いを得意にするしかないようです。

2022年10月27日木曜日

地方行脚

玄界灘に面する糸島市は福岡中心部に30分前後という近さもあり、近年なって人気の地域となり年々移住者が増えているようです。福岡市交通局の地下鉄がJR唐津線に乗り入れして、空港からも直通となり大変便利になりました。この10年の間に九州大学の研究棟も建設されて学園都市前というJR新駅もできました。また近年は糸島高校前というJR新駅も誕生し、駅前には続々とマンションや戸建てが建設中です。

糸島は弥生時代から志摩の国と伊都の国が一つになり糸島と呼ぶようになったと、友人は話していました。糸島市は以前、糸島郡前原市という地名でしたが、市町村合併に伴い竜の形をした広域が糸島市となったようです。周囲は広大な畑地となって農業も盛んで海に近いため海産物にも恵まれています。平地を車でしばらく走ると周囲には登山道が整備された1000メートル前後の山々が連なります。

私も10年単位くらいでこの地域を訪れていますが、来るたびに街並みが変化していることを感じます。友人の一人は随分前に中学の教員を定年退職してゆっくり暮らしており、もう一人の友人は一流ホテルのコックを40年余り続け、役員を務めた後に独立してレストランを開業しました。開業して14年になるお店を昨日10年振りに訪ねました。

コロナ禍で商売も大変だったようですが、この間、講演に招かれたりテレビ出演したり、大学で料理の授業を教えたりして、逆に外に出る機会が多く、忙しい日々を送ってきたと話していました。漸くコロナも落ち着きお客様も戻ってきたようです。各報道機関の取材等で顔も売れて有名人まで遥々訪れてくるお店です。確かに料理は美味しく値段は安いので地域でもかなり評判のようです。 

2022年10月26日水曜日

お城廻り

 今年の初旬からお城廻りを始めた事は何度か取り上げさせて頂きましたが、地方の特に遠方にあるお城を見学する機会は普段余りありません。今回は日本100名城の一つである唐津城をどうしても見学したいという強い思いで訪れました。

ここまで来ると、豊臣秀吉の時代に朝鮮出兵の前線基地となった名護屋城まで廻らないわけにはいかないと考え、さらに玄界灘に面する名護屋城址まで友人の車で案内してもらったのです。持つべきは友です。快くお城廻りに付き合ってくれました。

全国から集まった大名の陣地は約17万m2という、とてつもない広さだったことが分かりました。今回、豊臣秀吉の巨大な権力の強さを、お城の石積みや全国から集めた各大名の動員力などを想像してあらためて思い知りました。

2022年10月25日火曜日

お墓参り

コロナ禍で移動を自粛し、 2年半ぶりに母の墓参りに福岡へやって来ました。昨年末が13回忌だったので事前にお寺に連絡を入れたら、皆さん延期されていますのでお気になさらずに、と返事が返って来ました。

漸くコロナ禍も少し落ち着いたので、暮れに差し掛からないうちにと今回思い立ち早速動いたのです。福岡空港に降りたら青空が美しく、辺りの気温も多少温かく感じました。久しぶりの福岡入りです。

先ずは真っ先にお寺の納骨堂に安置されている母のところへ向かいました。お寺の方にお布施を渡した後、誰もいない暗くて静かな納骨堂の2階へ。余りに暫くぶりなので待ち侘びただろうとお骨入れを叩いてお詫びの気持ちを合図しました。

お参りが済んでお寺を後にしたところ、隣接した政庁跡で急に雨が降ってきました。おそらく母が会えたことが嬉しくて流した涙雨ではないかとしんみりと思った次第です。太宰府天満宮も近いところなので、ついでに参拝して来ました。


2022年10月24日月曜日

対話の重要性

中原中也、太宰治、檀一雄と言えば、明治時代の晩年に生まれて、大正、昭和と文芸界で活躍した詩人や作家ですが、酒乱でお互いに仲が悪く論争が絶えなかったという話は初耳でした。酒を飲むと中原中也は太宰治をひどい目に合わせるし、太宰治は檀一雄をひどい目に合わせたようです。でも仲が良かったからお互いにわがままな言動も許し合えたのでしょう。

三人の話を聴いていてとても愉快でしたので取り上げてみました。繊細な頭脳の持ち主である作家は時に、酒に酔うと相手の裏の裏まで読んで相手を怒らせるような頭脳的な振る舞いをすることもあるのでしょう。最近、コロナが流行して巷の飲み会も自粛されて、互いに意見を交わす機会も減りました。

意見を交わすことは家庭でも会社でも大切なことです。国家間も対話なくしてはお互いに疑念を抱くのみで課題解決へのわだかまりは無くならないと考えます。中国・習近平主席の新体制がスタートしましたが、日本政府はどのような姿勢で新体制と向き合うのか、スープが覚めないうちに本音で対話すべきだと考えます。


 


2022年10月21日金曜日

一寸先は闇

 故エリザベス女王の任命を受けて新首相に就任したイギリスのトラス首相が就任後、僅ずか44日で退任しました。後任候補が誰なのか不明ですが、これまでの実績を考えるとジョンソン前首相が適任ではないかと考えます。国内経済は10%前後のインフレで保守党政権に対する国民世論はかなり厳しいようです。

ロシアと戦っているウクライナに対してもジョンソン首相の積極的な関与が目立っていましたが、トラス首相になってからはイギリスのウクライナに対する姿勢が見えてきません。国内経済はそれどころではないようです。在住の日本人の話でも現下のイギリス経済はかなり深刻のようです。

トラス首相も大幅減税を旗印に党首選挙を闘ったようですが、現実にはマーケットから完全に見放されたようです。閣内からの財務大臣などの辞任が相次ぎ、一時は辞任しないと強気でしたが、遂に自ら辞任に追い込まれてしまいました。我々は日本の議会ばかり批判してきましたが、英国の議会も波瀾万丈の様相です。

議会制民主主義はリーダーの暴走を許さない点は望ましいと考えますが、自分の意思を貫き通せない立場の弱い点があります。大統領制が良いのか議会制民主主義が良いのか一長一短があります。我が国の場合は強引なリーダーの言動が先の戦争も引き起こしていますので、周囲の意見を傾聴する議会制民主主義が適していると考えます。

2022年10月20日木曜日

景気討論会

本日はちょうど13時から日経景気討論会をLIVEで視聴しました。企業経営者を交えた著名なエコノミストによるパネルディスカッションは、今後の経済を考える上で大変参考になりました。世界情勢の緊迫化によって、23年度は22年度に比べて経済がやや落ち込むことが予想されています。

円安は遂に1ドル150円超えとなり32年ぶりの水準に達した模様です。23年度も155円の水準で動くとみられています。しかし、円安によるインバウンド需要は確実に伸びることが予想されており、景気を押し上げる要因にもなります。23年度の株価は27000円台前後という意見が多かったようです。

サービス業の生産性の低さが国際的にも問題視されていますが、DXへの積極的な投資が実現されれば日本の競争力に繋がり経済にもプラスになるとみられています。しかし、DXを推進するデジタル人材が不足しており、今後は人材流動化への国の政策が必要です。

本日の景気討論会を聴いた感じとしては、今後の経済見通しにそれほど悲観的な声は聴かれなかったという印象でした。デジタル産業に属している私たちは日本の課題を解決していく最大のチャンスが来ていることを強く認識しなければなりません。


 

2022年10月19日水曜日

偏見

 アフリカのサバンナに生息する肉食、草食動物の生態を報道する番組は必ず観るようにしています。視聴者から観たサバンナの印象は弱肉強食の世界に映りますが、実際は命の循環だという講話を本日ある集まりで実際のカメラマンから聴き納得しました。

現実には肉食動物の生存率も地球環境の問題なのか人間による乱獲の問題なのか年々減っているようです。サバンナは肉食動物と草食動物の生存率がバランス取れていることが重要であり、単に弱肉強食という見方は偏っているということです。

人間社会を考えてみると、強大国が武力でもって小国に攻め入るのは単なる自我を優先して他人を思いやらない行動です。サバンナの世界でも弱肉動物は草食動物を襲うが生態系は循環して自然界はバランスが取れています。人間は左脳に偏り過ぎて右脳が欠けた行動をしがちです。



2022年10月18日火曜日

開会式

  本日は横浜市スポーツ協会からご指導を頂きながら健康トレーニングを実行する「Sport in Lifeプロジェクト」の開会式です。

初めての試みですが、明日から約1ヶ月半にわたり全社的に健康トレーニングを実施します。コロナ禍でメタボ症状が勤労者に散見されるようです。

私自身もコロナ前にはゆったりしていたズボンが2年余りでウェストがかなり窮屈となりました。つまり体脂肪率が在宅勤務により増えているのです。

行政の計らいも従業員の健康度をチェックする上で正にタイミング良く素晴らしいご提案でした。個人で継続的にトレーニングするのは困難でも指導を受けながら会社内での実施はお互いに協力できます。

どんな効果が出るか楽しみですが、個々人が目標を掲げて全員で声を掛け合いながら頑張りたいと考えています。今回は本当に良いきっかけを戴いたと感謝しております。

2022年10月17日月曜日

久しぶりの談笑

昨日は3年ぶりに社員の結婚式に出席しました。これまでコロナ禍の真っただ中に結婚した社員も何人かいましたが、大勢で集まる結婚式もなかなか開催できなかったのが現実です。水際対策も撤廃となり、外国人観光客の訪日が急増するとともにインバウンド需要とともに各種イベントの開催も活発化するものと思われます。

結婚式に出席して、社員とテーブルで談笑する機会が得られて久しぶりのコミュニケーションができました。社員同士も普段の仕事はテレワークなので、会って冗談も言える雰囲気はリアルならではです。多くの会社で徐々に社員が集まる機会を作ろうという動きが出ているようですが、柔軟に対応していくことが大切です。

テレワークで家庭の有難さも家族との良くも増えましたが、社員が集まってコミュニケーションを図り、場を盛り上げる機会はもう少し先になりそうです。これからは臨機応変に自律的な働きを進めていかなければなりません。リスキリングと生産性の向上はこれからの日本において最重要な課題です。

円安は見方を変えれば日本が競争力を高めるチャンスでもあります。これまでの仕事のやり方を洗い直すために学び直す機会を持ちましょう。生産性が高まれば輸出促進が可能となり国内企業が収益力を齎せば、貿易収支も改善して為替も落ち着くはずです。今こそ、積極的に未来への国内投資を増やすべきだと考えます。

 

2022年10月14日金曜日

健康経営に思う

 近年、健康経営が叫ばれています。弊社も従業員の健康が第一と考えて5年ほど前から健康経営の認証取得を目指して参りました。お蔭様でトリプルAという最上位の認証を取得しましたが、重要なことは実際に日々従業員が健康的に毎日の仕事に従事しているかどうかという事です。健康でなければ元気に仕事をすることもできませんし、医療費の出費も余分にかさみます。

私自身も若い頃は不健康な長時間労働や深夜までお客様との付き合いなどしていましたが、若かったために不規則な生活もあまり気にしていませんでした。しかし、歳を取ってからは体力も無くなりましたが、それと同時に社員の方が成長して若い頃ほどモーレツな働きもしなくて済むようになりました。

どういう訳かコロナ禍が突然に働き方まで変えさせられて、気が付くと何故今まで無駄な時間を使っていたのだろうと気付かされたのです。年齢とともに体調も良かったり悪かったりでしたが、テレワークを取り入れるようになってから食事と睡眠時間が規則的になり、結果的にはこれまでになく体調が良くなったことを自覚しています。

健康管理は見えないところで規則的な生活をすることで体調が改善されることを、コロナ禍によって働き方が変わることで知りました。従業員の健康は働き甲斐ややる気も出てきますし、必ず会社に好業績を齎します。仕事が楽しくなるような働きやすい環境づくりをこれから目指していきます。決して無理をしないで自分の体と常に相談しながら毎日を過ごしてください。


2022年10月13日木曜日

イベント情報

最近、マスク着用に関して様々な意見が飛び交っています。米国など海外ではマスクを着けている人がいないにも拘らず、日本国内ではまだマスクを外して外を往来している人はほとんどいません。コロナ感染防止のためにマスク着用はしばらく続くのではないかと思われます。しかし、人々の様々な活動は動き出してきています。

様々な各種イベントも漸くリアルで開催され、オンラインは無しでイベント会場のみでの開催も出てきています。願わくばオンラインも併用して開催される方が地方からの参加者にも便利だと考えます。デジタル時代はどこにいても最新情報を手に入れることがメリットでもあります。情報の入手方法が自由に選択できる時代だと考えます。

主催者側にも会場に参加者を呼び込むだけの従来型の開催方式は改めていただきたいものです。リアルにはリアルだけのメリットはありますので、参加者の意向で自由に選択できる方が良いと考えます。コロナ前のように地方から時間と費用を掛けなければ情報が得られない不平等な社会にしてほしくないのです。

地方創生を推し進める上でも情報はいつでもどこででも入手できるようでなければなりません。

2022年10月12日水曜日

習慣

歳を取ったせいか早朝の3時ごろにトイレに行くのが習慣となりましたが、今朝はラジオ深夜便で3時からの「にっぽんの歌こころの歌」で昭和歌謡の森昌子作品集を懐かしく聴き入りました。以前は特に森昌子さんには注目していなかったのですが、静かな夜にあらためて歌声を聴くと歌唱力のある方だとつくづく感心しました。

先日、知人の方から「趣味は何ですか?」と訊かれて、無趣味な自分としては返答に困りましたが、録画したテレビを見ることぐらいですと回答しておきました。知人の方はご夫婦での旅行、スキューバダイビング、ゴルフ、最近は料理も習っているそうで、同年齢ですが大変活動的な方です。行動はそれぞれの家庭の事情もあり、人によってまちまちです。

昨日は途中まで見ていたNHKの「映像の世紀」を就寝前に見ました。戦争による難民問題に関するドキュメンタリーですが、国連難民高等弁務官に就任された当時の緒方貞子さんのご活躍されていた映像を懐かしく拝見しました。歴史ドキュメンタリーを見るのは私自身の一番の趣味とも言えるのですが、他人から見たら大したことでもないので話題には致しません。

世界中で繰り広げられてきた国家間の戦争は必ず難民を発生させます。一方的に戦争を引き起こしたリーダーはいずれ厳しく罰せられなければならないのですが、戦争によって犠牲になるのはいつも罪のない国民です。愚かなリーダーを選ぶ国民にも責任がありますが、民主主義が実現できなければ国民自身の自由はあり得ないという事です。

2022年10月11日火曜日

占い

 VUCAの時代で先行きが不透明だと言われていますが、今、タロット占いが流行っていることを知りました。考えてみると半世紀前にもタロット占いが流行ったことがあります。原因は定かではありませんが、コンピュータ時代の幕明けで社会が大きく変わりつつある頃だったのではないかと推測します。流行るには流行るなりの理由が存在すると思うのです。

ある方の話では2022年はデジタル技術の更なる進化で、社会が大転換する幕明けだとも言われています。確かにロシアによるウクライナ侵攻など、過去には予想できなかった国際情勢に変化が見られます。またエネルギー価格の上昇で世界的なインフレにより各国では利上げが進む中で、日本だけが利上げが進まず超円安の状況となっています。

おそらく日本人の価値観がこれまでとは大きく変わっていく時代ではないかと考えます。これまでは伏せられていた多くの問題が表面化されることで、マイナス面が改善されて新たな考えが徐々に普及していくものと思われます。私自身もコロナ前とは価値観が変化したことを実感しています。価値観の変化が日本全体に広がることで新たな発想も生まれるでしょう。



2022年10月7日金曜日

子宝

ある人が、かつては子宝と言って子どもは神様からの授かりものという感謝の念が存在したのに、近年はあまり感じられないと話していました。確かに極一部の事件に過ぎないのかもしれませんが、子どもに対する大人の振る舞いに時々疑問を感じることがあります。

子どもを子宝と考えれば惨い事件も起きないと考えますが、私たちの年齢になると事件の度に他人事とはいえ余りにも可哀想で悲しくなります。何故、虐待の事件が後を絶たないのか理解に苦しみますが、子どもの頃に親からの十分な愛情を授けることは人格形成上とても重要です。

かつては厳しい親から育った人も少なくありませんが、そこには子宝としての親の愛情が必ず存在するから親心が子供に伝わるのです。寧ろ子どもを放任して躾をしないと人格的に欠落することもあります。かつては周囲の人たちが他人の子どもまで躾をしていたから寧ろ良かったのだと思います。



2022年10月6日木曜日

元プロレスラーの最後

 先日、元プロレスラーのアントニオ猪木さんが病気で亡くなられました。79歳でした。実は1998年4月4日東京ドームで開催されたアントニオ猪木の引退試合を私も長年のファンの一人として観戦しました。多少高額でしたが、妻が当日の入場チケットをプレゼントしてくれたのです。

猪木さんのプロレスラーとしての引退以来、小学生の頃から続けてきた私のプロレス観戦という長年の趣味も幕を閉じたのです。小学生の頃はテレビは高価な家電品でテレビを持っている家庭が少なく、週一度のプロレス中継だけは人の家に上げてもらって観戦したものです。

アントニオ猪木さんが力道山にスカウトされてブラジルから帰国して日本プロレスでデビューしてから98年の引退時まで、子どもの頃から長年にわたり猪木さんの試合を観戦してきました。プロレスファンとして猪木さんのプロレスラー時代の数々の活躍は、私自身の人生にも大きな勇気を与えてくれたこともあり、大変感慨深いものがあります。

現役のプロレスラー時代から引退後の様々なご活躍などをテレビで何度も拝見してきましたが、まだ79歳という年齢でご病気にて亡くなられたことが残念でなりません。慎んでご冥福をお祈り申し上げます。どうか安らかにお眠りください。

2022年10月5日水曜日

天職

 あなたにとって幸せと思える天職は何かと問われても返答に困る人が大半でしょう。天職と思える仕事を探すには色んな仕事の経験が必要だと考えます。と言っても、生活の安定の為に転職をしないで与えられた仕事で我慢する人が多いと考えます。

できれば、会社に入ってから色んな業務を経験させてもらう事です。仕事の内容が向くか向かないかはやってみないとわからないものです。私も営業事務職として建設会社に入社しましたが、営業活動も面白そうなので本業と兼務させてもらいました。

大きい会社でしたが、結果的には色んな仕事を経験できたように思います。そこで天職は多くの人と対話するユーザー開拓の営業職だと感じたのです。しかし、建設業界は封建的で年功序列の会社でしたので、自分がそのまま転職しないで良かったかどうかわかりません。

どんなに忙しく辛い現場でも寝食を忘れて没頭できる仕事が天職ではないでしょうか。そのためには諦めずに経験を積むことが大切です。知識だけあっても仕事の経験を重ねていかないと仕事の魅力を深く理解することはできないと考えます。



2022年10月4日火曜日

健康への気付き

近頃、健康経営への関心が強くなっています。精神的、肉体的に健康でなければ企業で活躍することも困難です。コロナ禍の前は掛け声だけであまり意識されないで、実態としてもあまり大きく日常の行動は変わらなかったように感じます。私を例にしての事なのですが、健康経営をどのように進めるかが課題でもありました。

コロナ禍で半ば半強制的に在宅勤務をせざるを得ない状況に至りました。夜のお付き合いや昼間の外食もすべて止めてしまいました。コロナ感染防止も3年目になりましたが、日常の習慣は元に戻っていないのが事実です。結果的にかつての健康を取り戻した印象の毎日を過ごしています。年齢の取り方は人それぞれで、自分の回りを見ると病気も年齢には殆ど関係がない事を実感します。

精神的にも肉体的にも健康には働き方が左右するように思われます。若い年齢の頃は健康を意識しなくても病気への関心は薄くて済みますが、年齢を経るたびに身体に様々な影響が出てきます。仕事による不規則な生活の積み重ねはいずれ身体の内部に蓄積されていきます。30、40、50代と不規則さを徐々に調整するようにしましたが、実態は変わらなかったのです。

健康管理さえしっかりしていれば、人生100年時代なので多くの人が元気で毎日を過ごすことは可能だと考えます。世界中に猛威を振るって、日本経済にも悪影響をもたらしたコロナ禍でしたが、健康な働き方、生き方を我々に気が付かせてくれたように感じます。どんなに資産があっても健康でなければ人生を楽しむことはできないのです。

2022年10月3日月曜日

内定式

 本日はオンラインでの内定式が無事終了しました。夕刊紙の速報では6割の企業が漸くリアルでの内定式を開催されたという事ですが、内定式くらいはオンラインでも可能だという事が実際に実施してみて分かりました。まだまだ従来からの形式に捉われている企業が多いようです。

学校教育も一時期はオンライン授業が試されていましたが、いつの間にかまた元通りに戻ったのではないでしょうか。確かに子どもが学校に行かずに自宅でオンライン授業を受けるとなると、働いている親たちは自宅にいる子どもの事が心配になります。

在宅勤務という言葉の表現もなるべく控えて柔軟な働き方を推奨するために、勤務場所を特定せずに仕事ができるように、テレワークという表現を用いるようにした方がこれからの時代にマッチすると考えます。

これから徐々にリアル勤務も増えてきますが、どの働き方が一番仕事の効率が高いだろうかとか、人とのコミュニケーションをリアルでもっと密にしようとか、上司と相談して仕事を進めていけば良いのではないでしょうか。

2022年9月30日金曜日

上半期を終えて

人生100年時代だと言われていますので、健康管理をしてなるべく長く仕事を続けたいと思いますが、人間は否応なく老化していきます。数日前にある社員が20年前の入社式の写真を見せてくれました。20年が経過して自分自身の変わり様を見て大変ショックでしたが、人間も生き物ですから仕方がありません。これまで健康で過ごせたことに感謝したいと思います。

さて来春、入社予定の内定者を迎えて内定式が来月早々に行われます。20代前半の若者たちに将来に向けてどのような話をすべきか考えてみました。世間では何かと海外と比較してマイナス面ばかりが主張されますが、まだまだ日本人には潜在能力がありますので国が方向性を誤らなければ魅力的な国づくりは可能です。

一企業としても全社一丸となって創立50周年を目標に更なる成長を目指していきます。VUCAの時代だと言われますが、時代の変化は今に始まったことではありません。弊社も43年の社歴を経てきましたが、過去とは全く違う会社になっています。人間も変化しますが、企業も常に変わっていきます。地道に歩んでいくことが大切だと考えます。


2022年9月29日木曜日

博物館

今朝は東京国立博物館の調査研究部長をされている松嶋雅人さまのインタビューをラジオ深夜便「私のアート交遊録」で拝聴しました。東博で開催の「150年の美の旅」にもっと足を延ばしてほしいという事だったと思います。仕事をしていると上野の博物館の見学というと足が遠くなりがちです。でも特別展覧会でも開催が予定されているのであればお勧めです。

私も今年の春、大学時代の友人たちと久しぶりに待ち合わせる場所が上野駅と決まって、早めに自宅を出てたまたま開催されていた沖縄の展示会を見に東京国立博物館を訪ねました。帰りのお土産は自宅のベランダに置く「シーサー」にしました。てっきり顔つきが怖い顔の獅子だとばかり思っていましたら最近はニコニコ顔のシーサーが流行りだそうです。

東博には常設で様々な日本や海外の美術品も展示されているため、テーマ館もいいのですが博物館には滅多に見る機会がない展示品も多いことを知りました。近くの上野動物園には何十年も入場したことはありませんが、大人だけの楽しみは美術館や博物館あるいはクラシックコンサートと静かな楽しみは幾らでもあります。しかし上野公園は広くて現地まで歩くのも大変です。

 

フレキシブルな頭脳

 コロナ感染から3年目にして漸く人々の移動が活発になってきました。次第に感染者も減っていくことでしょうが、では働き方がコロナ前の元に戻るかというとあり得ないと感じますし、戻してはならないと考えます。AIなどのデジタルテクノロジーを使いこなして、これまでの作業的な仕事を大胆に減らして業務の生産性を高めることが必須です。

中小企業でDXが進まないと言われていますが、先ずは手作業やペーパレスを極力減らすことが重要です。会議も現在はオンライン中心で、しかもペーパレスで行われるのが普通です。今後は法改正とともにインボイス制度など企業内の様々な電子データの保存が義務付けられます。企業内における人の働き方はデジタルテクノロジーによって役割が変わります。

メタバースが産業界を変える話題も遠い話ではありません。ネットワークの高速化とともにあらゆるデータをメタバースに取り込む時代が到来します。IT関係に所属する我々は新しいテクノロジーを積極的に吸収して産業にイノベーションを創出する支援をしていきたいと考えています。是非、過去にとらわれないで一歩先に踏み込むフレキシブルな頭脳の持ち主を目指してください。

2022年9月27日火曜日

朝の時間

 毎朝4時起きでラジオ深夜便を聴くのは10年以上前からですが、3時からの「にっぽんの歌こころの歌」の時間だけは残念ながら聴けていません。懐かしいメロディーも聴けるので3時から通しで聴きたいのですが睡眠不足が気になるため控えています。

聴き逃しサービスがあればいいのですが、歌番組は著作権の問題があるので再放送されないのだと思います。ラジオ深夜便が5時ちょうどに終わると、今度は朝5時からclubhouseの二つのルームにリスナーとして6時半まで参加しています。

その後、TVのラジオ体操を済ませて朝食を摂り、一服してさらに7時25分から8時40分頃まで別のルームに参加しています。この日課はもう半年以上続けていますので、最近はすっかり慣れました。当然、出社する時には最後のルームは通勤途中で聴いています。

朝の時間は大変貴重だと考えて私自身は行動していますが、40代くらいの方たちが毎朝4時くらいから深夜まで、様々なclubuhouseのルームを開いて活動しているのは大変な驚きです。コロナ感染が齎した音声だけのSNSの普及で、多くのコミュニティが生まれて活発化しているようです。

2022年9月26日月曜日

余談

 小・中・高と単なる暗記物の歴史は嫌いでした。世界史も日本史も本当に好きになったのは成人になってからです。NHKの「映像の世紀」は大好きな番組で過去にはたくさん録画しました。結局、繰り返して見ることはなかったのですが、最近、再放送されているので再び見ながら録画しています。やはりドキュメンタリーは歴史的に現実味があって面白いです。

一方、NHKの大河ドラマも長年見ていますが、歴史家による歴史考察が様々なので録画して繰り返し見ることはあまりしません。今放映中の鎌倉時代の頼朝も頼家も実朝も、北条政子や時政に関しても歴史考察は様々なので、作り手の妙味を尊重して味わっています。脚色した映像表現より寧ろ歴史家たちによる古文書による新たな歴史分析が議論される場が興味深いです。

そういう事もあり、ビデオは録画ばかりでディスクに溜まり放題です。最近、推理小説物は英国のアガサクリスティ作品で名探偵ポアロや刑事モースを見る機会が多いです。日本の推理物は様々な作家に長年付き合ってもう少し見飽きた感じですが、倍速で時間つぶしに今でも見ています。映像は見て頭の中で連想しますが、小説は想像が自由に膨らむのでやはり読み応えが違います。

2022年9月22日木曜日

逆発想

 ほんの数日前まで高温多湿の毎日でエアコンから排出される水の量の多さに日々驚いていたのですが、急に気温が低下し低湿の天気に変わったようです。また南方には熱帯低気圧が発生し次に台風に変わると予想されていますが、この寒暖差や急激な気圧の変化で体調を崩す人も多いと思われますので、無理な行動は控えて体調を見ながら日々をお過ごしください。

さて朝方から米国の利上げ声明で円安が145円まで進み、財務省が約24年ぶりに円買いドル売りの為替介入を実施したところ140円に落ち着いたようです。しかし米国によるインフレを抑え込むための金利の引き上げは継続するようなので、我が国の為替介入にも限界があると言われています。日銀は投機的な動きを警戒して金融緩和を継続して静観する構えのようです。

各種輸入価格の上昇で打撃を受けている業界もありますが、企業経営上は事業継続のために販売価格の上乗せもやむを得ないと考えます。需要と供給が長期的にバランスがとれるように、輸入に頼り過ぎないで国内調達を増やすための国内産業への財政的支援が必要と考えます。円安がさらに進むとなれば、日本の食料需給率を上げる絶好のチャンスと逆発想すべきではないでしょうか。


2022年9月21日水曜日

スポーツマンシップ

 毎年1月の箱根駅伝は地元の戸塚中継所周辺で応援しています。たまたま本日は東洋大学陸上部の酒井俊幸監督の講演を聴く機会がありました。常連の優勝チームを率いる青山学院大学の原監督の講演は何度か拝聴しましたが、伝統ある箱根駅伝でトップ争いをしている両大学のチームを率いている監督が、何故好成績を上げることができているのかその一端を垣間見ることができました。

ビジネスの世界で成長する要因も駅伝に通じるものがあります。チャンスと時間は誰にも平等に与えられていますが、能力を伸ばすには目標を定めて緻密な計画による考動(考えて動く)が必要だという事です。どのようなスポーツにおいても同じことが言えますが、理論的にはビジネスにも共通します。スポーツが苦手の人でもプロのスポーツ選手の話を傾聴することはできます。

本日の早朝にはラジオ深夜便で元中日ドラゴンズの今中投手のインタビューを聴きましたが、人はスポーツに全身全霊を注ぎ込むことによって、知らぬ間に人間性が磨かれることが良く分かります。スポーツの世界でスポーツマンシップという言葉があるように、ビジネスの世界でもビジネスマンシップもあって当然だと考えます。そのためにも様々なスポーツ選手に生き方を学んでほしいと思う次第です。



2022年9月20日火曜日

小説を愉しむ

 最近、小説が売れないと直木賞作家の方が話していました。でも何のジャンルかわかりませんが書籍の販売部数はアマゾンなどを通じて伸びているようです。Clubhouseなどで紹介されて書籍の販売に寄与している面もあるのではないかと考えます。私も紹介された書籍はビジネス絡みのハウツー本が殆どでその都度ブックマークにデータ保存していますが、実際に購入するのは一部で殆ど読み切れないのが現実です。

最近の方は時間を節約して多くの情報を収集することに夢中となっていますが、歴史小説や純文学作品を読むことも人格のバランス形成の上で大切ではないかと考えます。確かに時代の変化が著しい中で短期的にビジネスの成功を夢見ることも必要ですが、20年30年の視点で日本の有り方を捉えてじっくり腰を据えて長期戦略を練ることも重要です。そこには文学的な思考も人間的に身に付けなければならないと考えます。

私自身もいつの間にか文学に触れる機会も少なくなりましたが、直木賞作家の嘆きに共感して素晴らしい文学に触れてみたくなりました。実はサスペンスものは書籍も読みましたが、TVドラマで消化することが殆どです。書籍の中には小説をドラマ化して内容がつまらなく感じることもあります。書籍には深くて自由な想像力を掻き立てる魅力がありますので、日本の小説に若い新たな読者が今後とも増えていくことを願っています。


2022年9月16日金曜日

週末のつぶやき

63歳で旅立った私の父が人生100年時代のこの世にもし生きていれば、昨日の9月15日に満100歳を迎えるところでした。父とは一度も同じ屋根の下に暮らしたことが無いので、正直なところどのような人物的なのかは息子ながら分かりません。晩年は横浜の桜木町で小さな会社を経営していましたが、会社の内情までは存じ上げておりません。

父は大正生まれで農家の一人っ子でしたが、家業を継ぐまでもなく周囲の人の勧めで両親(私の祖父母)は遠く筑豊炭鉱で出稼ぎをしながら父を旧制高校(現在の国立大学)へ進学させたようです。当時は戦時中のため父は学生予備隊で関東の土浦で海軍航空隊に所属していたと聴いています。軍人魂のせいか非常にプライドの高い人物に私には見えて生涯親しく接触することもありませんでした。

何故、関係ない父の話をしたかと言いますと、Googleカレンダーに誕生日は意識ありませんが、命日だけは登録していましたので自動的に知らせてくれました。再婚を繰り返した父なので私自身両親の傍で育ったわけではありませんが、仏壇には祖父母と一緒に父の位牌は祀っています。母は福岡の太宰府にあるお寺の納骨堂に安置して私が管理しています。

最近は夫婦の離婚も珍しくありませんが、私の子ども時代は夫婦の離婚も周囲ではなかったし、子どもを手放す家庭は少なかったと思います。しかし、両親離婚や親の事業の失敗という環境で子ども時代を過ごしたからこそ、次第に反面教師が芽生えて今日の自分を支えてきたような気がします。恵まれない環境ながらも陽転思考で生きてきたことが逆に幸いしたように思われます。 

2022年9月15日木曜日

親の責務

 親がわが子を命を懸けて守り抜くのは責務です。テレビで人間以外の動物を観察しますと、子どもを外敵から必死に守る親の姿に感動を覚えます。時には人間社会も人間以外の生き物に見習うべき点が多いと考えることもあります。2002年9月に小泉首相が電撃的に訪朝して20年の月日が流れましたが、昨日は当時の模様がテレビで報道されていました。

時の小泉首相による訪朝の英断があったからこそ拉致被害者救済への突破口となり、同年5人の日本人拉致被害者が無事帰国を果たしました。田中均アジア太平洋局長による北朝鮮との事前交渉の報告を受けて、首相官邸は秘密裏に米国との合意を取り付けて訪朝が決断されたようですが政治家の命がけによる行動が拉致被害者救済において実を結んだと言えます。

その後は、対北朝鮮への日本の継続的な戦略と交渉に繋がらなかったために今日の事態に至っています。今日の田中均さんや蓮池薫さんのインタビューを聴きながら、日本政府の拉致被害者救済への戦略の欠如と困難さに成程と感じました。拉致被害者ご家族の20年にわたる運動が未だに実を結ばないことに子どもを持つ親として切なさを深く感じた次第です。


2022年9月14日水曜日

会報づくり

本日、10月初旬発行予定の「ふるさと会」の会報が漸く完成しました。コロナ禍の中で20ページに会報をゼロから作り上げるのは難作業で、構想段階から原稿集め、原稿の修正・校正作業、郵送作業まで約半年に及びます。この編集長を引き受けて今年で3期6年目に入りました。私自身そろそろ編集長のお役目を降りたいのですが、後を継いでくれる人は簡単に見つからないのが現状です。

時代も時代なので電子出版ができればいいのですが、会員の平均年齢が6,70歳くらいだと思われますので敢えて紙媒体の印刷物として会員や関係者の方宛てに郵送しています。この2年余りコロナ禍で会員間のリアルでの活動が自粛されており、各行事を取材して掲載記事を集めることも不可能でした。当初しばらく休刊する方法も考えましたが、実際何とかなるものです。

会報は春と秋の年2回発行していますが、流石に会員の皆さんも広報部の苦労を分かっていただき、掲載記事へのご協力がこれまでよりも得られるようになりました。新聞や雑誌など世の中には日々取材が行われて記事として購読者の手元に媒体が届きますが、少しは制作する出版社側の苦労を知ることができました。プロの専門家ならば記事は書けますが我々のレベルでは記事の収集も容易ではありません。


2022年9月13日火曜日

リカレント教育

先週末に10年ぶりにお会いする知人が来社されました。かつて産学連携でJSTから大学発のベンチャー企業への助成金を受けた際にプロジェクトでご一緒した仲間でもあります。残念ながらプロジェクトは成功しなかったのですが、新規ビジネスをゼロから立ち上げる際に産学連携というスキームの難しさも経験しました。

彼はその後オンラインでのPCスクールを全国的に展開して当初は順調でしたが、その後はお互いに音信不通でした。今回、たまたま訪問のきっかけとなったのは、弊社の記事をJALの機内誌で見かけて電話してきたのです。彼は東京オフィスと熊本を月に何度も往復しているらしく、たまたまJALを利用したら弊社の事が気になったらしいのです。

現在はビジネスの傍ら東北大学の博士課程に通って医学博士の資格を目指しているとのことでした。詳しい話は聞いていませんが、将来AIでうつ病を治療出来たらと話していました。現在は引きこもりの生徒にITを教えて企業に就職をあっせんする仕事を全国的に展開しているようです。改めて社会人として学び直すリカレント教育の必要性を感じます。

頭脳も明晰で大企業を退職した後、米国でMBAを取得して日本でベンチャー企業を興そうとした際に、彼の教え子である大学教授の紹介で知り合ったわけです。現在は彼の会社も20周年を迎えると話していましたが、昔から人のやらない事業を立ち上げるのがうまい人でした。弊社のプロパー社員が役員になったことを機内誌で知って大変喜んでくれたようです。

 

2022年9月12日月曜日

週明けのつぶやき

 9月10日の中秋の名月(十五夜)の日は、珍しく夜空に雲一つなくオレンジ色の大きなお月さまを拝見できました。南西のベランダ側からは「パンパン」と音がして見上げると僅かな時間でしたが花火が打ち上げられていました。夜の気温も3,4日前の暑苦しさから一変して急に涼しくなりました。

子どもの頃には十五夜の夜は部落では子ども同士で相撲を取ったり、団子を持ち寄って皆で食べたり部落中が家族同士で賑わっていたことを記憶しています。その後は若者が都会へ出て過疎化が進み、現在は部落中が無人の空き家状態です。子どもの頃は今より貧しかったけど部落中が生き生きとして寧ろ幸せでした。

我が家も妻と二人きりの毎日ですが、自宅にいて月見を愉しんだり、遠方の花火を眺めたりごく平凡な生活を楽しんでいます。互いに健康で自由にくつろげる日々の有難さに感謝したいものです。今のところコロナ感染もなく、お互いに4日回目のワクチン接種も済ませました。コロナが齎した悲しみも世間にはありますが、私自身は生活習慣が整って現在のところ体調は万全です。

2022年9月9日金曜日

英国に学ぶ

 英国の君主であるエリザベス女王がお亡くなりになりました。トラス次期首相が6日にエリザベス女王の任命をこれまでのバッキンガム宮殿ではなく、滞在先の英北部スコットランドのバルモラル城で受けたというニュースを耳にしたばかりでしたが、2日後の8日に同滞在先で死去されました。女王在位70年7か月で96歳だったようです。

早朝にこのニュースを聴きましたが、トラス次期首相の感慨深いコメントがとても印象的でした。日本も議会制民主主義国家としての英国のように、政治と民意が一致した国づくりを政治家の皆さんには目指してほしいものです。英国では1979年(昭和54年)5月にマーガレット・サッチャーが初の女性首相に就任しました。今から23年前の事です。

日本で女性の首相が誕生するのは一体いつ頃になるのでしょうね。現状から予想しても当分は女性の首相は実現しないような気がします。それだけ海外と比較して日本はジェンダーギャップが無くならない国だと考えます。もし女性が政治や企業のリーダーになれば贈収賄事件などの報道されているような様々な汚職も減るはずです。外国を見習ってほしいですね。


2022年9月8日木曜日

5年後の未来

 国家も企業も人もどうしたら成長できるだろうかと考えます。自分の経験を通して考えますと、やはりベンチマークを設けて競争相手であるライバルに負けないように日々努力することだと考えます。受験勉強時代には誰しも経験してきたはずなのですが、大学へ進学したり、社会人になると安心しきってしまうのか競争心が薄れます。

戦後の日本は欧米に追いつくために必死になって努力してきました。そして1970年代には先進国の仲間入りを果たしたのです。しかし1990年頃をピークに成長神話が崩壊し、その後30年間も経済成長が止まったままなのです。つまり目標とするベンチマークの存在がなくなり、国家戦略が描けなくなったのだと考えます。

こんなはずじゃなかったと多くの国民が感じているはずです。20数年ぶりの超円安が続いていますが、日本円の価値が下落してきているのが現状です。過去に円高で海外へ生産拠点を移すことで日本の大企業は生き残ってきましたが、逆に国内には産業の空洞化が齎されました。当時、産業構造の転換が必要だと言われていましたが、明確な成長ビジョンが描けていなかったと言われています。

果たして失われた30年をこれから取り戻せるでしょうか。私自身もわかりませんが、産官学が知恵を振り絞り、政治決断で国家の明確な未来ビジョンを示すべきだと考えます。虻蜂取らずの政策と実行だけは避けてほしいものです。ちょうど日経BP社より5年後の未来調査へ協力の依頼がありましたので少し纏めてみたいと考えています。

2022年9月7日水曜日

嗜好

先日、タクシーの運転手からいつも混みあっているという魚料理を出すあるお店を紹介されました。そこの場所は以前から様々な職種のテナントが何年か置きに入れ替わっているところです。お店の定休日が月曜で昨日は火曜日だったので初めてですが昼食を試しに入店してみました。定番の刺身の盛り合わせにアジフライという注文でしたが、結果としては残念という印象でした。

夕食には妻がスーパーから買ってきたサンマの塩焼きを召し上がりましたが、冷凍物の痩せた細長いサンマを目にして近年の漁獲高が困難だという事情を察しました。どこかの記事にサンマが1匹1万円という表示が出ていましたが、海水温の上昇で漁獲高が激減しているのも漁業の現状のようです。その点、鯵や鯖は比較的漁獲が安定しているようです。

肉より魚料理を好む私にとって新鮮な魚料理が食べられるお店は大変貴重なのです。ふるさとに住む私の同級生は飼っている5匹の猫に毎日2食も鯵や鰯や鮗などの魚をたっぷり与えているようです。都会では新鮮な魚を探すのも苦労しますが、地方では魚も豊富に漁獲できるという点が恵まれた環境です。美味しい魚を手に入れるために少し工夫したいと思います。


2022年9月6日火曜日

二人の経営者

今年の7月20日、土屋ホールディングの創業者である土屋公三氏がお亡くなりになられました。土屋ホームは私が札幌でのサラリーマン時代に家具のニトリとともに馴染みがあり、その後に大成功された企業です。ニトリの似鳥社長はメディアに何度も登場されていますので少しは存じ上げていますが、土屋ホームの創業者である土屋公三氏のことは以前から人物像に大変関心を持っていましたが、半世紀近く殆ど知りませんでした。

ところが昨年から聴いているClub houseのモデレーターである大見知晴さんが自らの経営者のメンターである土屋公三氏を有難いことに思いがけなくご紹介されたのです。当年80歳の土屋会長はご体調がすぐれない中で、早朝の入院先からゲストとして多くのリスナーを前に快く会社経営のお話をされていました。ご自身が大工でも設計士でもない中で、銀行借入なしで創業されたこともお話しされていました。

私がサラリーマン時代の北海道で権勢を誇っていた金融機関やゼネコンも、その後のバブル崩壊で倒産してしまいましたが、勢いに乗り派手に貸し付けたり借りたりした結果だと考えます。経済は良い時ばかりではなく、不況は10年間隔くらいで必ずやってきます。その時に耐えられる企業の体力が常に必要なのです。似鳥氏や土屋氏から学ぶものは多いと考えます。

2022年9月5日月曜日

傾聴する

コロナ禍で外部の人とのリアルなコミュニケーションが激減しましたが、一方ではオンラインでの音声のみのコミュニティーやSNSで情報交換をする機会が大変増えています。フラットな情報の流通は皆が自由に参加できる点の良さがあります。私自身もCubhouseのルームにリスナーとして気軽に参加して若い世代の方たちの話を傾聴するようにしています。

他にもネット経由で日々様々な情報が入手できるので、世の中の変化はコロナ前より掌握し易くなったと感じています。漸く国内でもデジタル化は進みつつありますが、まだ行政に対してや民間レベルでのペーパレス化はそれ程浸透しているとは言えません。連日DXという文字をニュースで見ない日はありませんが、日本のDXはなかなか進まないのが現状です。

改善すべきは若い世代の考えを、上層部が前向きな姿勢で傾聴し、検討して自社内で積極的に推し進めるべきだと考えます。また若い世代に早くからチャンスを与えてできるだけ多くの経験を積ませることが必要です。人を育てるのは若いうち「鉄は熱いうちに打て」です。これから世代交代は急速に進みます。思い切り任せて次代を担う人を育てましょう。




 

2022年9月2日金曜日

日本の再興

外国為替市場で遂に円が1ドル140円に到達してしまいました。日銀の黒田総裁も安過ぎる悪い円安もあるという表現をしていましたが、株式市場から外国人投資家が資金を引き揚げたり、円も売られるという状況が続いているように考えます。少し前まで証券会社も米国株を勧めたりしていましたが、米国市場が下がり始めると今度は外貨預金を勧めたりしています。

残念ですが、市場関係者も皆、日本市場に期待が持てないという見方をしているようです。しかし直近の4-6月の日本企業の業績はかなり良くなっているので、市場関係者はもっと評価しては如何かと考える次第です。確かに円安で原材料の輸入価格上昇が今後の企業業績に悪影響を与える可能性もあり、一方で消費者物価が上がり続けているのも現実です。

そろそろ日本も公定歩合を徐々に切り上げていかないと更に海外との金利差が開き、スタグフレーション(不況下のインフレ)になる懸念があります。何年も続いているゼロ金利状態は市場経済として異常です。日本の金融当局は日本企業の強さにもっと自信を持っていただきたいと考えます。

JST(科学技術振興機構)の新理事長に就任された橋本和仁氏のインタビュー記事を拝見し、日本の研究力の再興並びに国際競争力の向上を、背水の陣の覚悟で目指すという力強いメッセージに期待感を抱きました。

2022年9月1日木曜日

北海道マラソン


 先日の8月28日(日)に開催された北海道マラソンに出場する娘の応援のため、久方ぶりに札幌へ出かけました。前日は北海道神宮で安全を祈願して市内を散策しました。今大会は道内外から約2万人のマラソン参加者が集い、天候にも恵まれて、42.195キロのマラソンレースは実業団の有名選手も出場することもありゴールまで大変盛り上がりました。

私も若い頃には年間で5,6回は10キロのレースにチャレンジし、年に一度はハーフマラソンにも参加していましたが、フルマラソンは未だに経験がありません。ところが娘は初マラソンをハーフでデビューしてから数回後にはフルマラソンに参加しています。大学卒業まで全く運動すらしなかった彼女がまさかフルマラソンにチャレンジするとは想像もつきませんでした。

マラソンを実際に観戦すると、トップランナーの選手たちと一般ランナーとの実力の差が歴然と違うのを実感します。それほどマラソンは過酷なレースであると共に奥が深いスポーツです。今大会も市内各地で交通規制があり、遠方の応援場所まで先回りするためにタクシーの運転手も普段と違い目的地へ我々を運んでくれるのが大変だったようです。幸いにも応援場所は直線道路で見通しが良く最高でした。


2022年8月31日水曜日

追悼

ゴルバチョフ元大統領は第2次大戦後に長く続いた米ソ東西冷戦を終結させた当事者です。米ソの緊張緩和を実現したレーガンとゴルバチョフの功績は世界的にも偉大なものですが、当事者であったソ連崩壊前の初代ソ連大統領に就任したゴルバチョフが先ごろ遂に亡くなったようです。 後任のロシア・エリツィン大統領までは民主化も徐々に進み、日ロや米ロの関係も良好でした。

日米や西欧諸国から見るとゴルバチョフやエリツィンの方が平和愛好者であり人間的だと考えますが、旧体制の人々から見ると裏切り者だとか国家を弱体させた張本人と評価されるのです。その代表的な人が元KGB出身である現在のプーチン大統領のようです。今のロシア政府や国民の一部の様子はまるで戦前の日本の状況のように感じます。

ロシアのウクライナ侵攻や中国の軍事的海洋進出によって、各国の防衛力強化が必然の状況となっています。再び新しい東西冷戦構造が世界中で始まる懸念があります。安倍晋三元総理の突然の死去により日本政府の世界的な発言力が低下したことは否めませんが、岸田新政権による日本独自の戦略と外交努力によって平和的な道筋を構築してほしいものです。

2022年8月25日木曜日

オンラインの活用

1年ぶりにIT Japanのセミナーを聴講しました。と言っても、コロナ前のようにビッグサイトや幕張のイベント会場へ出かけずに自分のデスクでのオンライン受講です。会場への往復と一日がかりで広い会場を方々歩き回って、山ほどの展示資料を手提げ袋に集めて、疲れ果てて帰宅するという、今考えると効率の悪い行動を多くの人たちが当たり前のように繰り返してきました。

コロナが収束しても、参加者の希望によってリアルとオンライン併用でのイベント参加は変わらないと考えます。かつて都内で催されるイベント参加者は新幹線や航空機を使って会場まで辿り着いて、帰りに展示資料などを宅急便などで多数の人が送っていました。オンラインだと資料もダウンロードで手に入りますし、参加する人が肉体的に疲れることもありません。

もしコロナ禍が到来しなければテレワークも現在のように進まなかっただろうし、イベントに参加するため会場に出掛けるという人々の行動パターンは続いていたでしょう。コロナ禍は多くの人々にとって大変な災難でもありましたが、一方では人々の働き方を大きく変えてくれたきっかけづくりにもなりました。DXは日本の課題ですが、オンラインの活用が時代を変えてくれるはずです。  

2022年8月24日水曜日

しがない話

しがない話ですが、2年前に漸く北側(正確には北東)の部屋にエアコンを付けました。実は20年前にも階下に水漏れがすることが気になり仕方なくウィンドファンを付けたのです。しかし、工事の不具合なのか機械の重量もあり、隙間から風が入るし、騒音はするし、数年後には窓の開閉も不十分なので処分しました。

その後、ご近所さんでも同じ個所にエアコンを設置するようになりましたが、どちらも水漏れ対策をしっかりした工事を行ったようです。漸く我が家も再度のチャレンジということで、2年前に据え置き型のエアコンを設置することにしました。しかし、以前のように機械を窓にぶら下げることなく、配管だけを窓から外に出すように工事が為されました。

最初から諦めなければ時間が経過すれば良い方法もあるのだと思った次第です。換気口から無理やり配管を通す家庭もありますが、エアコンの位置からすると角度が高くなります。ご近所さんは排水を床下に通して南のベランダまで長いホースを使って流したりしています。確かに便利ですが、我が家は北側に排水を貯めてその都度捨てるようにしています。

笑い話ですが、ここ最近は毎日湿度が高くて、エアコン作動中は3時間おきに溜まった水を処分する手間が欠かせません。エアコンが空気中から吸い上げる水分の多さに毎日のように吃驚しています。湿度が75%以上になると室内の空気中の水分が如何に多いかを実感できます。熱中症は室内の温度と湿度が異常で起きやすいので夏場は十分注意は必要です。 

2022年8月23日火曜日

スポーツの話

夏の甲子園球場での全国高校野球選手権大会は仙台育英が下関国際を8-1で破り、東北勢として初の全国制覇を遂げました。月曜日は出社のためLIVEで応援できませんでしたが、熱戦の録画を帰宅して拝見させていただきました。結果は分かっていても決勝戦まで勝ち上がってきた両校の選手たちの活躍ぶりをこの目で見たかったのです。

家内が勝者である仙台育英の39歳の須江監督の挨拶が良かったので聴いたらと申しましたので聴きましたが、たまたま自分たちが優勝だけで、競合校の存在があったからこそ自分たちも強くなれた、コロナ禍で練習にも苦労した全国の高校生たちを褒めて上げてくださいと話をされた監督の謙虚さが家内の心に響いたようです。

ウクライナの惨状が報道されたり、国内でもコロナ感染者数の拡大傾向が報道されたり、度々の異常気象の報道など連日暗いニュースばかりが続く中で、炎天下で試合を続けてきた高校球児たちの活躍によって全国民が如何ほどに元気づけられたでしょうか。国家間でも若いアスリートたちがスポーツで闘うことは国際平和にも繋がります。スポーツは本当に良いですね。


2022年8月22日月曜日

鎌倉殿の13人

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が面白くなっています。源頼朝が鎌倉幕府を開くまでの過程も興味がありましたが、頼朝死後に頼家が2代将軍に就いてから更に面白くなってきました。頼朝の死後も北条政子より時政や義時の動きに注目しています。

北条時政と対立していた比企能員の暗殺が頼家の失脚に繋がったわけですが、3代将軍実朝が誕生するまでの演出が見事でした。頼朝死後の御家人同士の確執や勢力争いを拝見するに、この時代の合議制による政治が限界だったことが理解できます。

鎌倉時代には朝廷と幕府が常に対立していたため勢力争いが絶えなかったようです。家康以降の江戸幕府時代には朝廷の影響力は殆ど無いに等しい中で平和な時代が続きました。やはり安定した国を治めるには長期にわたり周到な計画を綿密に練ることが必要です。

このような例は政治の世界や会社経営にも通じるように感じます。『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』と言われますが、NHKの大河ドラマから学ぶことは多々あります。どのくらいの視聴率なのか分かりませんが、ビジネスマンには企業社会で生きる上でのヒントになると考えます。 

2022年8月19日金曜日

余談

 会社員時代に札幌に9年間勤務していたことがあります。冬は降雪で仕事ができないために、週末は冬山の手稲山にスキーへ行くことが普通でした。しかし夏山に登ったことは一度もありませんでした。理由は土日、祝祭日も休みのない会社だったので冬山に登るという発想がありませんでした。

実は数日前に手稲山を散策するテレビ番組を観たのです。手稲山の麓である手稲に一時期住んでいたのですが、夏山の手稲山を実際に観たのは初めてでした。冬山はスキー場で賑わいますが、夏山に登る人は登山が趣味の人以外は少ないような印象でした。

当時、私の周囲で知る限りでは札幌の人たちは短い夏を多くの人は海水浴で楽しみ、長い冬は近くの山でスキーを楽しむという生活を送っていたようにです。もし若い頃に現在のように休みがあれば北海道の夏山にも登ってみたかった、とテレビ番組を観ながら懐かしく思った次第です。

北海道というと熊は出没しないかという危険性も夏山登山には有ります。手稲山は比較的安全ではないかと思いますが、出没しない保証はないので念のため熊よけの装備は必要だと思います。兎に角、北海道の自然は魅力的です。


2022年8月18日木曜日

苦あれば楽あり

 長年、当社の役員として労苦を共にしてきた方がいます。この方の存在があったからこそ会社の現在があると言っても過言ではありません。会社が窮地の時、某役員の不動産を担保に何とか運転資金を金融機関から借り入れることができました。その方は当時独身でしたので、ご結婚後はご迷惑を掛けぬよう速やかに担保を外し、金融機関にも担保の貸付金を返済しました。

その時に、会社経営における資金繰りの大切さを身にしみて感じました。預金通帳の残高を確認しながら日々の資金繰りに追われていた時代が今では懐かしいです。見たくない通帳を見ずに安心して経理が任せられる会社になった時はこの上ない幸せでした。共に歩んできた某役員も同じ思いだったはずです。今でも私は本当に素晴らしい人に恵まれたと感謝しています。

人間には様々な欲望があります。金銭欲も一つですが、私とともに歩んできた某役員は稀に見るほど金銭欲が感じられない人です。私も人間的に見習いたいですがとても無理です。しかし、その方の存在があったからこそ、私自身も利己的な経営者にならず健全な経営体質の会社へ繋がってきたのではないかと考えています。「苦あれば楽あり」と感じるこの頃です。

2022年8月17日水曜日

エフェクチュエーション(Effectuation)

本日は学習しましたエフェクチュエーションについて考えてみました。エフェクチュエーション(Effectuation)とは、インド人経営学者サラス・サラスバシー氏が、著書『エフェクチュエーション:市場創造の実効理論』のなかで提唱した理論で、優れた起業家に共通する意思決定プロセスや思考(考え方)を発見・体系化した市場創造の実行理論である、と説明されています。

それに対してコーゼーション(Causation)という理論がありまして、将来の見通しがある程度予測できれば、企業は中・長期計画を立てて初年度から成長を予測して何をやるべきかを考えます。しかしVUCAの時代と言われている21世紀を乗り越えていくにはエフェクチュエーションの考えが必要です。

日本の大企業が過去の成功の延長線上で事業を考えるのと全く異なります。デジタル化の急速な進展で企業を取り巻く環境は劇的に変動する可能性があります。コーゼーションを否定するわけではありませんが、新しい市場を創造してビジネスに結び付けていかなければ生き残れないとともに海外勢に乗り遅れてしまう懸念があります。

長年、中小企業を経営していますと、環境の変化に自らが創造性を以って臨まなければ生き残れないことが分かります。弊社も現在と過去の業容では時代の変化を見据えて果敢に変えてきました。まさに意思決定のプロセスや思考を発見して新しいビジネスの切り口を実行に移してきました。早くからVUCAの時代を認識していれば日本の産業もだいぶ変われたのではと考えます。


2022年8月16日火曜日

人育て

 新卒者の採用試験で正社員として働きながら子育てをしたいという学生さんに会いました。子育てのことまで真剣に考えて就職活動をしている姿に驚いた次第です。日本も少子高齢化が進み女性の働き手は企業としても欠かせない存在です。労働人口が減りつつある日本で生まれてくる新生児を大切に育て上げることは国や企業の責任でもあります。

国も将来の人口減を見据えて公務員を計画的に減らしています。非正規や非常勤の公務員を増やして現場を支えているのが現状のようです。一方では公務員への志望者も減っていると言われています。特に小・中の教員志望者が減っていますが、そこには子どもの教育という教師の夢が今や失われていると聞きます。

私の友人も定年で教職を終えましたが、親の仕事の大変さを身近で感じて友人の子どもたちは教師にはなりたくないと民間企業へ就職したようです。私たちが子どもの頃の学校の教師は親世代からも尊敬されて憧れの職業でした。現在は医師なら尊敬される人は多くても、尊敬される教師は減っているので職務として遣り甲斐を感じないのかもしれません。

公教育の在り方を此処で論じるつもりはありませんが、公立と私立の教員と生徒の教育環境の差が益々広がっているような気がしてなりません。人を育てる元となる教育の場で、予算と人件費が年々削られることで将来の日本の社会に良い結果が出るとはどうしても考えが及びません。親世代に学校教育における教師を信じて任せる点がもっと必要だと考えます。


2022年8月15日月曜日

子どもの名前

 毎日、甲子園の熱狂試合を妻とともに応援していますが、毎回選手たちの名前が個性的で、なかなかすんなりと読めなくて二人で思わず苦笑いしています。世代の違いなのでしょうが、会社での入社式や大学の卒業式での表彰式の際に名前を読み上げる時、必ず付箋紙に姓名にフリガナを書いていただいています。

何故、ご両親が読めないような難しい名前を子どもに付けるのか分かりませんが、多分、名前に恥じない人間に将来なってほしいというご両親の願いを込めたものだと思います。実は私の二人の娘たちの名前も最初は夫婦で考えたのですが、結果的には妻の強い希望に私も沿う事にしました。しかし、当時の古い考えの会社では先輩方から付けた名前を笑われてしまいました。

当時では確かに変わった名前だったのです。しかし、子どもたちが成長していく中で周囲からいい名前だと言われたそうです。名前は一生変わらないので、子どもが誕生時に付ける時も将来を見据えて慎重に考えるべきではないでしょうか。私自身も、両親が子どもの頃に離婚しましたので、親から名前の由来を詳しく聴いたことはありませんが、子どもには名前の由来を教えてあげるべきです。


2022年8月12日金曜日

気になる気象

毎年、夏場になると南太平洋上に発生する台風の進路が気になり、気象予報士の天気予報に釘付けになりましたが、今年に限り以前ほど台風の接近に対して心配しなくなりました。各地で毎年のように災害をもたらしている低気圧前線が、日本列島を縦断する線状降水帯の方が寧ろ心配となっているのが現状です。

確かにこれまで強烈な台風も何度か上陸して被害をもたらしたのも事実です。2019年の台風19号は関東地方に大変な影響をもたらし、交通機関がマヒ状態になったこともあります。自然現象はいつどこで何が起きるか予想が付きませんが、近年は地球温暖化の影響で気温も降雨量も年々記録的な数値に及んでいるように感じます。

今年の台風も漸く8号とか言っていますが、例年はもっと発生時期が早かったような気がします。大体9月末までには台風シーズンは終わりますが、今後の気象がどのように変わっていくの分かりませんが、台風のように通り過ぎないで停滞する低気圧前線の方が寧ろ厄介のようです。毎朝、ベランダに咲く朝顔の数を数えていますが、気象の変化を微妙に捉えて告げてくれているような気がします。

2022年8月10日水曜日

世界の名著

 今に始まったことではないのですが、もう20年近く前に初版本として世界的に出版されていたスティーブン・R・コヴィー著の「7つの習慣」が、未だに多くのビジネスマンに支持されて教本として脚光を浴び続けています。何故なのだろうかと私なりに解釈してみました。

日本の教育は戦後から一貫して一方的に知識を植え付けられるものでした。つまり金太郎飴の人材育成が続いてきたとも言えます。高度経済成長時代の大量生産には向いていましたが、VUCAと言われる不透明の時代には、主体的に行動する人材が多くいないと成長は見込めません。

残念ながら教育も旧態依然の状態で今日まで来たために、日本の成長が止まり、やがて気が付いてみると諸外国から追い抜かれる状況へ後退してきたのです。つまり日本人の意識改革が必要という事で、ビジネスの世界でも新たな習慣を身に付ける必要が生じたのです。

世界で何千万部も売れ続けている「7つの習慣」を手にしないわけには行かないほど、多くの日本のビジネスマンにも支持されています。私も目の前の本棚から久しぶりに取り出して頁を捲ってみましたが、参考書として手元に置くべき貴重な名著だと再認識しました。


2022年8月9日火曜日

IT企業の給与

かれこれ20年近くにわたり毎月参加している経営戦略情報交換会という集まりがあります。コロナ前は毎月のように六本木へ出かけていましたが、コロナ後は毎月オンラインで開催されています。この8月の情報交換会のテーマは「究極の仕事品質は給与アップ!」というものです。

先日の新聞報道に依りますと、公正取引委員会の調査でIT企業の多重下請け構造が一番問題となっていることが判明したようです。仕事が3重請け4重請け、あるいはそれ以上に流れることもあります。末端のエンジニアが得る給与が中々上がらないのも事実です。

どうしたら解決できるだろうかと各社で対策を議論する予定です。日本のIT業界の現状は旧態依然として上流工程から下流工程まで数多くの会社が介在します。よって優秀な技術者を雇うにも高い給与を出せないのが実情です。

価格も元請け会社の単価テーブルによって発注されるために、仕事の難易度によって見積もりを行うことも阻まれている状況です。業界全体も受託開発が中心だからという理由もあります。しかし、技術者の給与を上げなければ業界が良くなることは決してあり得ません。

日本のIT企業が海外勢に負けないために、国を挙げて真剣に取り組まなければソフトウェアの輸入超過の現状はずっと変わらないと考えます。給与が先か仕事品質が先かの議論となりますが、給与を上げていかなければ優れた人材は集まらないことは間違いないようです。

2022年8月8日月曜日

青春時代

 連日のように夏の甲子園高校野球大会の熱戦が続いています。漸く観客が動員され、声援を送ることを禁止して、代わりに応援団は踊りを取り入れて試合を盛り上げているようです。本日も、第4試合の沖縄県代表の興南高校と千葉県の市立船橋高校の熱戦が繰り広げられているのを途中から観戦しました。

しかし9回裏の市立船橋高校の攻撃という場面で、最後は興南高校が満塁策を採ったところデッドボールでさよならという残念な幕切れでしたが総じて素晴らしい好試合でした。興南高校のリリーフであるピッチャーは悔し涙を流していましたが、それを同僚が慰めたりする光景が高校生らしさを感じました。

青春時代に悔し涙を流すような思いをすることは大変貴重な経験だと思います。悔しくないということは、真剣に物事に取り組んでこなかった証拠ではないでしょうか。私自身も悔しい思いを今日まで何度も経験してきましたし、子どもの頃は負けず嫌いと周囲から言われて涙を流しながら悔しかった思いがあります。大人になって悔しさの大事さがわかるのです。




2022年8月5日金曜日

中央から地方へ

先日、ある政治家の話では、ふるさと納税スタート時の初年度実績は60億円であったところが、直近では6千億円が住民税として地方へ回っているとのことです。地方創生は今や地方自治体で積極的に取り組まれており、首都圏からの移住者が年々増加している傾向で望ましいことだと感じています。

住民税が中央から地方へさらに拡大して移管されることで、地方の財政が豊かになれば移住者へサービスの向上にも繋がります。日本の過疎化は現在でも深刻でこのまま放置していくと日本各地の集落が消滅することは疑う余地もなかったので効果的な政策だと考えます。

現在の出生数は80万人くらいで人口は1.2億人ですが、我々の時代には3倍近い赤ん坊が毎年誕生して人口は9千万人くらいでした。つまり少子高齢化は40年以上前から予想できたのですが、残念ながら日本の政治はこの点の政策を重視してこなかったと考えます。

おそらく将来は6千万人くらいの人口に落ち着くものと思われます。いずれ人口が減っても、一人当たりのGDPを増やしていくことができれば国民生活も豊かになると考えます。日本人は生産性を上げてもっと稼がなければならないので、単に税を移すだけでは駄目なのです。 

2022年8月4日木曜日

気候の話

横浜市に住んでもう35年近くなりますが、気候に恵まれた地域だと痛感しています。海に近いため、何年か前には塩害で銀杏の大木が影響を受けて秋の光景が一変しましたが、最近は風水害に遭遇するような強烈な悪天候も減っているように感じます。しかし、此処まで地球温暖化が進むと気象だけは予測が付きません。

最近の異常気象はいつどこに被害をもたらすか想像もつきませんが、今回は東北地方で大変な被害となったようです。被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げます。線状降水帯という言葉すら昭和の時代には聞いたことがありませんが、海水温度の上昇が影響しているのでしょうか。 

在宅時、自室からいつも公園の森の様子を眺めていますが、静かな緑の大切さをしみじみと感じています。子どもの頃には自宅の周りが山に囲まれており、台風が接近すると木々の揺れる音が凄くて家が潰されそうで逃げ出したいくらいでした。落雷も怖くて稲光がすると仏壇に手を合わせて祈ったりしていました。

2022年8月3日水曜日

政治と経済

政治は経済をコントロールできますが、経済が政治を変えることはできません。かつて社会主義国家の特徴を「あなたの物は私の物、私の物はあなたの物」と、個人の所有権を認めないで国家がすべてを所有し支配することにあると学びました。しかし、社会主義国家は滅び資本主義国家が生き残ってきました。

つまり、経済を国家が支配し過ぎると自由主義経済の中ではうまく機能しないのです。中国も欧米諸国に倣って資本主義経済を取り入れて今日の繁栄を築いてきました。しかし中国の場合、政治は共産主義のままで欧米の期待に反して民主政治に変わることはなかったのです。

経済が資本主義経済といえども、政治が権威主義的な独裁政治ならばグローバル経済などいつ崩壊してもおかしくないというのが今日の状況ではないかと考えます。つまり、政治は経済を自由にコントロールできるからです。市場経済に政治が極度に介入しないのが自由主義経済の在り方なのです。 

2022年8月2日火曜日

怖い体験

先日、亡くなられた漫画家の水木しげるさんのドキュメントを拝見しました。ご近所のおばさんから子どもの頃にお化けの話をよく聴かされたという話をされていました。お化け漫画の発想も江戸時代の妖怪を専門とした絵師からのヒントを得たのとおばさんの話を題材にされたようです。私もお化けの存在は、祖母がよく話していましたので、子どもの頃には信じていました。

お化けなど誰も観たことがない空想の話を子ども心に聞かされると信じてしまうのです。ちょっとした怖い経験もトラウマとなって子ども心に残るのです。 暗い墓地を一人で歩くのは今でも薄気味が悪いと感じます。高校時代までの通学路は小さな街灯以外は周囲が真っ暗な中を一人自転車で帰宅していましたので、墓地の傍を通るのはとても苦手でした。

田舎では部落の人が亡くなったら土葬が普通だったので、葬式が終わり、埋葬後に墓地の下を自転車で通り過ぎる時に気持ちが悪かったことを思い出します。水木しげるさんの子どもの頃の怖い経験が何となく理解できました。想像力は人それぞれですが、想像することは何よりも楽しいこともあります。ふるさとのお墓を再び訪ねてみたいものです。

2022年8月1日月曜日

幼いキジバト


 昨日の夕方、買い物帰りに坂を上るとキジバトの子どもを道路のわきで見つけました。手を差し伸べても飛び立つ様子もなく人に警戒心が無いように見えたのです。普通、キジバトなど人に警戒して近くで見ることなどないので馴れている様子に驚きました。

あまりの可愛さに心が癒され、持っていたスマホで動画撮影してしまいました。餌らしいものを持っていたならよかったのですが、帰宅して妻にその話をすると餌付けすると周りの人から注意されるとのことでした。しかし、後悔したのは辺りには猫もいるので襲われることを後で気づいたのです。

帰宅してしばらく時間も経ちましたが、そのキジバトの子どもの事が気になって仕方がなかったのです。親鳥が近くにいれば、子どもに対して周囲は危ないので地面を歩かないよう教えたのでしょうが、何も気にしないで地面を歩きながら餌を探しているようでした。

人間も同じですが、子どもが小さい時は親が責任を持って傍に付いてあげないと、親が他の事に気を摂られて目を離したら大切な子どもの命を落とすこともありうるという事です。小さなキジバトの事ですが、しばらく様子を見ながらも、その場を去った自分のことを後になってとても後悔したのです。



2022年7月29日金曜日

会社づくり

 もう随分前になりますが、中小企業の異業種交流会で講演した際に「社長が変われば会社も変わる」というタイトルで話したことがあります。実は本日、書籍の謹呈と称しまして著名な方が執筆された書籍を戴いたのですが、その目次の最初の見出しが何と「社長が変われば会社も変わる」でした。私が話した内容は、良い会社にするためには先ずは社長である自分自身が変わらなければならないということを話したのです。

まだ中身は読んでいませんが、会社は社長が変わらなければ変わることはないという事です。世の中にはそのことが真に分かっていない会社の社長が殆どではないでしょうか。つまり社長が自分を変えないかぎり会社は変わり様がないのです。株式を公開している会社であれば社長が交代することは可能ですが、オーナー会社の場合は社長が容易に交代することはありません。変わらなければいずれ従業員が犠牲となります。

変わるためには謙虚な姿勢で常に人の言に耳を傾けることなのです。トップの姿勢や行動が会社を形づくるので、信頼される言動が常に問われるのです。私自身も35年間社長職を続けてきましたが、ステークホルダーからは経営者として本心が透かして判断されているものと考えています。会社は常に信用力が増していかなければ成長を続けることはできません。社長は人としての価値を日々蓄積し続けなければならないと考えます。それが会社のブランドにも繋がるのです。


2022年7月28日木曜日

続「家と個」

本日も引き続き、「家と個」をテーマに話したいと思います。私自身は高校卒業と同時に実家(祖父母)の反対を押し切って上京しました。上京後、一から受験勉強をして何とか大学へ進学し、卒業後に不本意ながら民間企業に就職しました。

と言いますのも、女性(現在の妻)とたまたま巡り合い、結婚を前提に一旦は就職せざるを得ないと考えたのです。中高の教員免許では当時採用は難しく、通信制大学の教育学部に再度入学して小学校教員の免許取得後に教員になろうという意志もありながらのことです。

結果的には残念ながら大学も3年で中退して教員になる夢は断念することにしたのです。つまり妻子3人を養うにはそうするしかなかったからです。結婚も両家を地方から呼ばず、二人だけで細やかに教会で式を挙げました。

そんなこともあり、家という意識は姓が変わるだけで今日まで全くありません。つまり、我が夫婦には嫁にもらうとか嫁ぐとかいう意識はまったく無かったような気がします。私自身が夫婦同姓という古き日本の慣習を変えることに同意するのは、今は男女同権だと考えるからです。

2022年7月27日水曜日

家と個

 最近、人材開発投資が必要と色んなところで話されているのを拝聴します。このタイトルに関しても様々な角度から論じられています。要約すると日本の社会は長い歴史の中で家制度を重視してきましたので、個を育てようという意識より集団指導体制が重視されてきました。高度成長時代で大量生産時代には個人より集団、個人より家を重んじてきました。

ところがVUCAと言われる時代には個の発想を育てる国がリードしていくと見られています。夫婦同姓を義務付けている民法も明治時代からの古き伝統です。民法は半世紀以上も前に制定された条文が殆どです。時代の変化とともに民法の考え方も変わるべきなのですが、日本は旧態依然の条文なのです。

つまり、個に関する時代の変化に日本の社会も法律もついていけていないのが現実です。国のリーダー層の人たちが個に対してあるまじき発言を繰り返すのも考えが古過ぎるからです。国際社会の個を重んじる水準に日本が並ぶには政治のリーダーシップで変革していくしかないと考えます。今、人材開発投資が声高に叫ばれるのは日本が欧米諸国に遅れているからです。


2022年7月26日火曜日

信頼関係

 今日は、あるメディア主催によるプロ野球前監督の対談を聴きました。監督の就任時、世間の多くが想像もしなかった球団の監督人事だったことは、監督ご本人が一番、青天の霹靂で緊張された1年間だったようです。新監督を迎えたそのチームは1年目にしてリーグ優勝を果たしたのです。しかし、その後も監督として苦労が尽きなかったとのことです。

監督にもいろんなタイプの方がいるように、企業の経営者も様々です。外部から加わった私も社長の就任の一年目は、古株の役員と社員に気を遣いながら、会社の代表として日々緊張したことを記憶しています。会社のチームとして最初は新鮮味はあったのでしょうが、業績を上げることは容易ではありませんでした。

プロ野球の球団と同じように、企業もレギュラー(幹部)がどれ程チーム(社員)を引っ張ってくれるかによって業績は左右されます。どこの球団(会社)も極端に選手の能力(社員の能力)に差はなくても、チーム力はそれぞれ違います。一番の責任は監督(社長)にありますので、レギュラーとの信頼関係が一番重要です。セミナーは大変勉強になりました。



2022年7月25日月曜日

記憶

 昨夜、鹿児島県の桜島が噴火したことで火砕流を警戒してレベル5の避難指示が出されました。心配していましたが、一夜明けて人的・物的な被害に至らず本当に良かったと思います。

桜島は活火山なので何年か毎に噴火を起こすので観測されていますが、休火山などは長年噴火をしないために突然の噴火で大惨事になることがあります。

御嶽山の突然の噴火には驚きました。登山者の方もまさかと思われたでしょう。2014年9月28日は忘れもしませんが、ちょうどその日は会社の仲間と神奈川県の大山登山をした日でした。

下山して麓のお店で流れていたTVニュースをお店の人から聞いて、御嶽山の噴火が起こって大変な事態に陥ったことを知ったのです。

結果は死者・行方不明者あわせて63人の大事故となったのです。それ以来、会社の仲間と大山登山はしていませんが、8年前の悪夢は、たまたま同じように登山をしていただけに忘れようがありません。

2022年7月22日金曜日

週末の一言

 毎度、無味乾燥なブログを投稿して恐縮しております。累計5千件に及ぶこのブログも、当初は匿名で好き勝手なことを毎日1400字くらいで投稿していました。

そのうち会社のHPに掲載することとなり、思想的に偏ったり恥晒しになぬようなるべく勝手な発言を慎むようになりました。結果的にどちらが良かったのか分かりません。

さて、昨日は日銀の黒田総裁の会見がありました。特に金融政策を変更するという話は無かったようですが、今後、諸外国との金利差は益々開くこととなりそうです。

為替は上下するのが普通ですが、総裁の一言一句で敏感に反応するのは市場経済の常識です。我が国の実態経済が諸外国より強くならない限り、為替が円高に振れることはないと考えます。

政府による大判振る舞いの財政出動ばかりでは焼け石に水ということもあり得ます。やはり中長期的な日本のビジョンが政治家の議論として目に見える形で行われることが必要です。

2022年7月21日木曜日

報道の在り方

今回は報道に関しての意見を述べさせていただきます。 世間ではニュースでもマイナス面ばかりが報道されているように感じます。巷には業績好調な業界や仕事にやりがいを感じて頑張っている人たちも大勢存在しますので、目立たない中で日夜活躍している人たちにもっと光を当てるべきではないかと考えます。

最近、若い人たちがTVを観なくなったのも、暗いニュースばかりが毎日繰り返し報道されるから気持ちが滅入ることもあります。もっと元気で明るい番組が増えれば、仕事で疲れて帰宅した後でも心の癒しになるのではないでしょうか。最近、昼間から音声のSNSが流行り出しているのも、初対面同士で何気ない対話が気軽にできるからです。

話は変わりますが、最近、人の移動制限が緩和されたことで出社を義務付けようという動きが一部であります。折角、働き方改革がコロナによって進んできたのに過去の形態に戻るのはどうかと感じます。確かにリアルでしなければならない業務もありますが、柔軟な働きができることに依って多くの女性労働者も働き易くなるのではないでしょうか。

2022年7月20日水曜日

エネルギーの自給

 本年度も1Qが終わり、2Qがスタートして愈々上場企業をはじめ各企業の上半期業績が予想されるところです。ロシアとウクライナの戦争によるサプライチェーンの混乱や円安によるインフレで中小企業の業績は価格転嫁ができず辛抱を強いられているのが現状だと考えます。

しかしグローバルに展開している大企業の業績は順調に推移していると予想しています。株価も一進一退ですが、円安が増益を齎している業界も少なくないのです。各社、次代を見据えて積極的なDXに総力を注いでいるように捉えています。

実際の進捗は分かりかねますが、地方自治体のDXへの積極的な取り組みには私自身も感じています。国は規模が大きいので地方から先に手を付けようという戦略だろうと考えます。個人的には国民の反対もあることながら、原発を徐々に稼働させることで化石燃料に頼らない電力供給の手段を選択すべきだと考えます。

過ちの歴史は次世代で是正していくしかありません。世界の潮流も主電力は原発に依存するという傾向は変わらないので、もっと安全な原発の開発に力を注ぐべきではないかと考えます。新しい電力源である再生可能エネルギーの活用も自給力を上げていく必要があります。

2022年7月19日火曜日

地球温暖化

 気象庁の発表に依りますと、ついちょっと前まで今年の梅雨明けは例年より22日ほど早いという事でしたが、それ以降に南方から低気圧が押し上げられて線状降水帯という大雨前線が日本列島を何度も通過しております。当然、雨量も極端に多く湿度も高いので実際のところ梅雨明けには程遠い印象を感じます。

地球温暖化の影響で海面温度の上昇によって雨雲の発生頻度が高くなっているのでしょう。毎年のように全国各地が記録的な豪雨に見舞われて水害が発生している現象を見ますと、過去の治水対策ではこれから発生する自然の猛威には対応できなくなっていることが分かります。

今後、異常気象が変わることはないので、普通の気候だと捉えて適切な洪水対策を講じるべきだと考えます。因みに7月初旬から毎朝のように朝顔の開花を楽しんでいますが、本来は8月の夏本番に見られる光景です。植物までもが自然の変化に戸惑っているのではないでしょうか。

もっと我々は地球温暖化の防止へ真剣に取り組まなければならないような気がします。我が家でも節電の必要性を感じて、なるべく昼間は無駄な照明を減らしたり、夜は常夜灯だけにして早く消灯するように心がけています。一人一人の心掛けがあれば省エネにも役立つと考えます。

2022年7月15日金曜日

信頼(トラスト)の根源

車のリコールと比べれば些細な出来事ですが、先日、家電量販店から届いた書状には購入した家電製品に欠陥があることの説明が書かれており、家電メーカーに問い合わせをお願いしたいという内容でした。早速、家電メーカーの窓口へ電話を掛けましたが大変丁重な電話の対応でした。欠陥製品に家電メーカーが事前に気付くのはほぼ無理で、ユーザーからの問い合わせで対応するのが現実だと思います。

ほとんどの家電製品は海外で製造されているので、品質管理には限度があるのだと思います。これまで購入してきた家電製品の中で、かつてTVの欠陥製品があり、ブラウン管を丸ごと交換したこともありました。パソコンも電源を入れたらオレンジのディスプレイになり、購入したばかりなのにサービスステーションを走り回った経験があります。

それ以来、某メーカーのパソコンは購入する気になりませんでしたが、海外で製造しても国内で十分な品質管理のテストをしないと欠陥品を市場に出してしまうことになります。メーカーも製品を回収して新製品と取り換える手間も掛かり、ユーザーの信頼も失いかねません。我々もソフトウェアのメーカーとして「明日は我が身」と認識しなければなりません。品質管理は信頼(トラスト)の根源です。

2022年7月14日木曜日

豊かな財政へ

個人が自由に寄付する「ふるさと納税」は一般的になり誰でも知っていることですが、また新たに企業へ寄付を求める企業版「ふるさと納税」が推進されようとしています。意義としては地方に活力を与えることで歓迎すべきことですが、裏を返せば地方財政も段々に厳しくなっているのが現状とも言えます。

国によって労働者の加入する健康保険組合の健康保険料収入から高齢者医療費への拠出金として徴収されるのも、今や国の医療財政が国費ではとても賄えない状況だからです。個人消費が伸びない理由の一つも、労働者の社会保険料が年々増加して生活を圧迫するからではないでしょうか。

原因は日本の経済成長がこの30年間伸びていないからです。給料が増えないと言われている一番の原因もそこにあります。長期的な経済政策で日本は過ちを犯したのではないでしょうか。後悔先に立たずで、何とか政策的に英知を絞って「失われた40年」にならないようにすることだと思います。

経済が成長しなければ日本の人件費が諸外国に追いつくことは困難です。記録的な円安も歯止めをかけるような政策が必要だと思います。経済が強くならなければ購買力のある強い円とはならないのです。国には過去の経済政策を洗い直して、是非とも効果的な成長戦略を練っていただきたいものです。

 

2022年7月13日水曜日

ネットワーク型

 今後デジタル化の時代が急速に到来することで、組織も従来のようなアナログ方式ではなくスピードと確実性を要したネットワーク型組織に変わる必要があるようです。例えば上司から部下への権限移譲の形も今後組織内で変わってくるでしょう。物事の決定過程も見える化されてスムーズに周知されなければなりません。大事なのはデジタルツールで手短に要点を組織の中で分かり易く伝えることだと思います。

今後ビジネスも移動時間を有効に活用するためネットワーク型へ大きく進むものと予想します。私自身もめっきり移動する時間が少なくなりましたし、一日の活用時間が大幅に増えてきました。ちょっと前とは想像がつかないほど時間の使い方が変わりました。生産性向上という言葉には耳が痛くなりますが、働き方が変わると自然に仕事が効率アップします。

余剰の時間をどのように活用するかで、これからのビジネス人生の勝負が決まるのではないでしょうか。最近、朝5時前に起床してネットワーク型の活動しているビジネスマンが増えています。物事を考えるのは頭が冴えている早朝が一番です。夜早く寝る習慣を身に付ければ早朝には必ず目が覚めますので、皆さんも早朝の時間を有効に使われるときっと人生が変わると思います。







2022年7月12日火曜日

ウェルビーング

 最近、ウェルビーングという言葉が流行しています。心身と社会的な健康を意味する概念らしいのですが、気象変動も頻繁に起こる世の中なので体調不良を起こす人も多い関係で重要視されているのだと思います。

企業経営にもウェルビーングが必須とも言われて、先進企業では企業活動の中で様々な取り組みが為されているようです。弊社も健康経営には早くから関心を抱き、外部からの認証取得へも積極的に対応して参りました。

健康経営が必要だという理由は、ITという特殊な職業だからなのかも知れませんが、以前は体調不良で仕事を休む人が少なくなかったからです。健康保険組合の役員していて会員企業の精神疾患による傷病手当金が年々増加することにも懸念していました。

健康保険組合の財政が高齢者医療費の負担も年々増加する中で、保険料の支出を抑えるためには従業員の疾病予防は急務だと思ったのです。ウェルビーングを自社のみならず組合員全体へ普及できれば幸いです。誰しも心身共に健康で過ごしたいものです。


2022年7月11日月曜日

選挙明け

昨夜は早めに就寝して今朝は4時に起床しましたが、肝心の朝刊がまだ届いていませんでした。選挙の翌日は昔から新聞が届くのが遅くなります。私も学生時代に新聞配達をしていた頃、選挙の明け方は朝刊を少し遅めに配達できるのが嬉しかったことを思い出します。

参議院選挙は無事に終了して当選者が確定しました。今回は安倍元総理の突然の死去により弔いの意味もある選挙戦ではなかったでしょうか。私自身も妻と今回はそのような気分で投票所へ出向いたような気がいたします。亡くなられた安倍元総理も選挙結果に安堵されているのではと想像したりします。

私自身は昔から無党派層の一人で特定の支持政党に偏ったことはありませんでした。つまり候補者選びは常に是々非々で選挙での投票に対応してきました。今回の選挙も当初、どの党のどの人に投票するのか全く白紙でした。理由は各党とも目先の政策批判ばかりで際立った争点は見えてきませんでした。

良識の参議院と言えるような学術専門家や経済界の重鎮などが指名されなければ、衆議院と何も変わらない顔触ればかりでは、人口減が避けられない中で重要な日本の将来ビジョンを形成する上で如何かと考えますが、やむを得ないのが現状ではないかと思います。

2022年7月8日金曜日

人材確保

かつて就職氷河期と言われた時期がありました。現在40代前半の社会人の方はこの時期に就職活動で大変苦い経験をされています。実は私の長女も大手金融機関の採用試験を受けて、7回目もの面接で最後まで振り回された挙句に不採用になったものです。当時、大企業はバブル崩壊後の不況で新規の学卒者の採用を大幅に絞っていた時期だったのです。

根拠や裏付けはありませんが、40代の多くの方が就職難に見舞われて非正規雇用で生活苦を余儀なくされてきた背景にも不況の影が影響しているようです。普通40代と言えば産業界を中心的人材として支える世代です。しかし不況が長引いたために夢に見ていた活躍の場が社会から与えられなかったのです。

不況で企業が採用できなければ国として将来を見据えての人材教育をすべきでした。残念ながら国としての将来ビジョンが描けなかったために、来るべき産業界を支える人材を育てられなかったのだと思います。今朝も妻と昨今40代の犯罪が少なくない現状に経済と無関係ではないのでは?と話したばかりです。

人を大切にしなければならないと私が思いますところは、お陰様で就職氷河期世代の社員が中心になって弊社が支えられているからです。中小企業は好景気には人材確保ができませんが、不況時は最大の採用チャンスだと思って、賭けのつもりで多くの新卒社員を採用したのです。いざという時には経営者は覚悟を決めて決断すべきです。

2022年7月7日木曜日

海外留学

ここ最近、新卒予定の学生さんの応募動向に変化を感じています。風向きが変わったのは新型コロナ禍以降は地方からの応募者が増えてきたことです。コロナ前は地元の学生が応募者の大半を占めていましたが、オンラインでの面接が主になったことで遠方から会社訪問しなくても就職活動が可能となってきたのです。

本日は初めて海外から日本の留学生との面接を行いました。コロナ禍にもめげず海外へ留学している学生さんのチャレンジ精神と行動力に感心して脱帽の思いでした。時間帯が違うイギリスと日本でのオンライン面接でしたが、会話での音声のズレがないのはデジタル技術の進歩による恩恵です。

これから英語力は日本がビジネスの世界で海外と肩を並べる上で必須となります。本来は国家がもっと若い学生に海外留学を積極的に後押しして教育費の助成に力を入れるべきだと思います。やはり語学力は海外の現地で育まなければ実用英語として身に付かないと思うのです。


2022年7月6日水曜日

就寝前に

これからの上司は部下から選ばれる上司でなければならないと思います。つまり部下が上司を選ぶ時代になったからです。ですから人の上に立とうとするならば一生勉強は尽きないのです。安心してのさばっていたら、気が付くと部下から使われる人材になってしまうからです。

いつまでも謙虚に学び続けなければ上司の立場は維持できません。勉強は仕事時間以外する姿勢がなければ決して部下から選ばれる上司には成れないと思います。上司は部下が働いてくれるお蔭で立場を維持できるのです。リスキリングが必要とされるのは、正にその事なのです。

就寝前になりましたが、一言、今日のノルマのブログで締めさせていただきます。最後までお読みいただき有難うございます。 

2022年7月5日火曜日

人生

人生の終盤戦を走り始めようというタイミングで、未曽有の新型コロナという感染症に遭遇して私自身も人生の生き方や考え方が大きく変わりました。考えてみますと、これまで様々な経験の積み重ねがあったからこそ、時代の変化をポジティブに受け入れることができたのだと思います。 

もしコロナが無くて淡々とコロナ前の延長で人生を過ごしていたならば、Clubhouseのような音声のみのSNSにも参加しなかっただろうし、新たな発想は生まれなかったと思います。コロナ禍で苦しい思いをなさった方も多いのは事実ですし、国内外の経済も多大な影響を被りました。

ただ正直なところ、もし新型コロナが流行しなかったならばサービス産業などの不振は防げたかもしれませんが、OECD諸国から周回遅れの日本のデジタル化もDXという流行語も頻繁に語られることはなかったのではないでしょうか。

弊社もすべての会議はオンラインで、ペーパレス化と社内書類の電子決済化が急速に定着しました。仕事もテレワークが浸透して働き方改革が一気に進みました。若い方たちにはリアルとオンラインを上手に活用し、柔軟な行動で人生の前半戦を進んでいただければ幸いです。

2022年7月4日月曜日

十年一昔

 かつて弊社のご担当でした某銀行の方と11年振りにお会いしました。「十年一昔」と言いますのでお互いに歳も取っているわけですが、相手の方は以前とあまり変わって見えませんでした。相手の方からも若いと言われまして、お世辞だとは思いますがこちらも気分は良いものです。

肉体的にも精神的にも健康で毎日を送っていれば、外見的にはアンチエイジングが可能なのかも知れません。お互いに11年も経過しますと子どもの成長の早さを痛感します。自分たちはどのように成長しているのか外見的には感じませんが、子どもも大人の周囲の環境も大きく変化していることに気付かされます。

人間誰しも残された人生には限りがありますので、一日一日の時間を大切にしたいものです。会社経営者が本当に素晴らしいと思いますのは、社内外の若い人たちといつでも交流できるからです。妻はいつまでも亭主を働かせていることに罪悪感を感じているようですが、当の私自身はこの上なく幸せなのです。しかし中々理解してくれません。

2022年7月1日金曜日

蓮の花

 早朝の暑くなる前に鎌倉の鶴岡八幡宮へ参拝に行ってきました。二の鳥居から歩道より一段高い段葛と呼ばれる若宮大路の参道を歩いて三の鳥居を抜けて境内へ入りました。ご存じの通り、二の鳥居の辺りの道幅に比べて三の鳥居辺りの道幅は狭くなっています。人間の錯覚を利用して参道を長く見せることで奥の本殿を厳かに見せるためのようです。

今回のお目当ては源平池に咲く蓮の花を観察したかったのです。源平池は左右に分かれており、源氏池には島が3つ、平家池には島が4つ浮かび、産(三)と死(四)を表すそうで、源頼朝が家臣に命じて池を掘らしたようです。源氏池と平家池を繋ぐ水路には太鼓橋という石造りの橋が架けられています。以前は橋面を滑りながら登って境内に入ったりしていました。

蓮の花は夏期に咲くので時期的にはまだ早いと思ったのですが、連日のように猛暑が続いていますので所々に白やピンクの色を付けた蓮の花が見物できました。さてNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ですが、頼朝が相模川の橋の落成式典から帰る途中に落馬して、それが元で亡くなったという歴史のくだりまで達しましたが、愈々ドラマの後半が楽しみです。

2022年6月30日木曜日

6月30日

 本日は度重なる出来事がありました。まず6月30日は弊社の夏季賞与支給日でもあり、早朝にメッセージをグループウェアのインフォメーションに掲載しました。また午前中には43期新人研修最終成果発表会を拝見しました。4月に入社して何もわからない中で悪戦苦闘の3か月だったようです。愈々明日からそれぞれの新人が現場でのOJTに入りますが、困難にも諦めずに壁を乗り越えていってほしいと思います。

ついでに本日は私自身も結婚44周年を迎えました。紆余曲折の人生でしたが、諦めずに付いてきてくれた妻に陰ながら感謝しています。考えてみると当時、妻は22歳で3歳上の私は25歳になったばかりでした。会社にも入社したばかりで、給料だけで生活していくのは困難な為に妻もバイトを始めましたが、記憶では3か月を過ぎると妊娠していることが分かり辞めたと思います。

僅かな貯金で毎月の生活費の赤字を補填したり、半年に一度の賞与で赤字の穴埋めをしていたことを記憶しています。結婚前に家内は大手電機メーカーで完全週休二日制の会社に勤めていましたが、私と結婚すると環境は劇的に変わり、土日・祝祭日も中々休みが取れない会社務めの妻となりました。職種が建設業界で休みがほとんどないのが普通でしたので止むを得ないのが現実でした。

ついでの話が長くなりましたので、今回はこの辺でお話は終わりたいと思います。最後までお読みいただき有難うございました。


2022年6月29日水曜日

サイコパス

 あまり聞きなれない言葉ですが、昨今、企業による不正が目立ちますが、企業経営においても心理学的なアプローチが必要ということで、今回犯罪心理学者からこの言葉を学ばせていただきました。最近、政治の世界で自由と民主主義の危機だとも言われていますが、リーダーが判断に迷い、決断力が弱いと見做されますと相手にスキを突かれて防戦体制になることがあります。

「感情の一部が欠如している」と思われるようなサイコパス的な傾向も政治家や経営者には時に必要な場面もあります。米国のトランプ政権は我々から見てもサイコパス的な面が多々感じられて言動も驚きでしたが、世界的な視野で評価するとサイコパス的な特徴が軍事的抑止力に繋がっているように思われます。

アラブの春は当初自由と民主主義の到来で歓迎されましたが、極端にポピュリズム化すると統制が効かなくなります。つまりリーダーが存在しなくなるので政策の決定が右往左往する場合があります。しかしサイコパスが負に作用しますと権威主義がはびこり世界の秩序に混乱を呈します。世界が分断の予兆を招きかねない状況もサイコパスに起因しているように感じます。

不正に強い企業経営を維持していくことは今後益々重要となります。信用失墜は簡単ですが、信用回復には最低10年は掛かります。人間の持つ心理学的なサイコパスを学ぶことは企業経営の参考にもなります。企業は法人とも言いますが、法律の下に人が経営を営むことを意味します。「鰯は頭から腐る」との言葉通りトップは常に襟を正すことが肝要です。


2022年6月28日火曜日

バックエイジング

早朝にClubhouseを聴いていましたところ、医療関係者からアンチエイジングではなくバックエイジングへの手ほどきを受けました。自分自身を鏡で見ることは朝方の洗面所に立った時と風呂上りの整髪の時くらいなのですが、他人人間だれしもりませんが私はさほど年齢は意識していません。しかし時々写真に収まった自分の素顔を見ると老化にがっかりしたりするものです。 

20年近く運転免許5年更新のゴールド免許を持っていますが、1年前更新した時に警察署で撮影した自分の写真があまりにも老けて見えたので、身分証明に免許証を出すのも億劫になります。老化現象は避けられない現実なのですが、もしバックエイジングが可能であれば世の人々にとって願ってもないことです。

やはり精神的に若さを保つためには、歳を取ってからも若い人たちとコミュニケーションを図ることだと思います。幸いにもClubhouseというツールがネットの世界に登場したことで若い人たちの活力に大変刺激を受けています。実は朝4時からは10年以上にわたりNHKのラジオ深夜便を楽しみで聴いてきましたが、5時からClubhouseを始めたことで視界が変わりました。



2022年6月27日月曜日

電力逼迫

 今、世界的なエネルギー供給の循環に滞りが起きているせいなのか、日本国内でも電力の逼迫注意報が流れています。早速、我が家でも夜など出来るだけ照明は最低限にして、省エネを考えて生活しています。エアコンと冷蔵庫が家庭の消費電力の半分を占めているようですが、どちらも極端には節電できないために照明を落とすしかないと思われます。

東日本大震災時も原発の停止で節電が呼びかけらましたが、11年振りの節電注意報かと思います。再生可能エネルギーも増えていますが、供給には従来の水力発電や火力発電や原子力発電には安定供給という面で劣る点があります。しかし様々な再生可能エネルギーによる発電は地球温暖化のためにも化石燃料に代えてさらに積極的に取り組まれなければなりません。

原発に対する国民の不信感は福島第一原発事故以来11年を経た現在も消えませんが、世界的に見れば原発による電力の供給は増えています。日本人は原発事故で一種のアレルギーとなっていますが、資源の少ない日本だからこそ真に安全な原発を目指すための国民的な論議はすべきではないでしょうか。あるいは再生可能エネルギーにもっと力を結集させるとか色々方法はあるはずです。


2022年6月24日金曜日

参院選2022

 愈々参議院選挙がたけなわを迎えようとしています。この選挙が終わると3年間は国政選挙は無いので岸田政権も政治に集中できると言われています。今回の選挙においては様々な争点があると考えられるのですが、あまり激しい論戦は見られないような気がします。

目下の最大の課題はウクライナ問題と円安対策ですが、どちらも日本国内で生じた問題ではないので政党間で批判のしようがありません。各国ともロシアによる一方的なウクライナ侵攻を契機に防衛力の強化を検討しています。我が国も例外ではありません。

平和を守ることは先決ですが、国の防衛は国民自身が考えなければなりません。日本は粘り強い外交力で紛争を未然に防ぐことに重心を置くべきだと思います。防衛費の増額ばかりが議論されないよう、有事を招かないような外交努力に傾注すべきです。軍拡には際限がないので敵を作らないことだと思います。

もっとそのような議論が政党間で交わされるといいのですが、相変わらず内向き思考のような印象を抱きます。参議院議員選挙が告示され本格的に選挙戦に突入しましたが、正直なところ候補者の選定に投票日当日まで悩んでしまいそうです。



2022年6月23日木曜日

慰霊の日

今日23日は沖縄の「慰霊の日」です。1945年6月23日に日本軍のトップだった牛島司令長官が自決して、この日を以って日本軍という組織での戦いは終わりました。しかし、現実には日本軍は久米島などでも戦いを続けており、米軍が沖縄戦を終えたと宣言したのは7月2日。沖縄など南西諸島の日本軍が全面降伏に調印したのは9月7日のようです。

私が誕生した1952年にサンフランシスコ講和条約が発効し日本本土は独立しましたが、沖縄は切り離され、佐藤内閣の72年の本土復帰まで米軍の統治下におかれました。米軍基地も本土は減らされましたが、沖縄には新たにつくられたり広げられたり、米軍基地の7割が今も沖縄に集中しているのが現実です。我々はもっと沖縄の現実を直視しなければならないと思います。

実はこのブログでも紹介しましたが、6月18日に東京国際博物館で開催中の「琉球展」を見学し、お土産として事前に家内から頼まれた可愛らしい「シーサー」を買ってきました。実は私も生まれて初めて沖縄を訪れたのが、あの首里城が火災になる前の2019年5月でした。長年待望していた沖縄訪問は果たしましたが、5年後に再び首里城が再建されることを心より祈りいたします。

2022年6月22日水曜日

挨拶廻り

漸く前期の決算書が税理士事務所から届きましたので、昨日より取引の金融機関に事業報告へ伺っています。電子化が進み決算書のテータは金融機関で独自に入手できるようですが、新年早々以来の挨拶を兼ねて行っています。支店長や担当者の交代も多い金融機関ですので、毎年欠かせない行動だと思っております。

こちらから年2回(新年と決算期)の金融機関の訪問はもう何十年も続けていますが、巷の景気の様子を生でヒアリングするにも良い節目の機会でもあります。金融機関は安定した職場のようですが、学生時代には公務員と同様に全く興味がない職種でした。しかし、定年後の大学の仲間と会いますと悠々自適な生活に多少の羨ましさを感じます。

定年で教師を終えた仲間も同じようなものです。それぞれ違った社会人人生を歩んできましたが、やはり最後に大切なのは健康です。折角、定年後ゆっくりしようとしていた矢先の今春、癌で亡くなった仲間もいます。日本100名山どころか海外の山岳まで踏破した積極的な奴でしたが本当に気の毒です。健康はお金では買えないので、健康が財産だという事です。


2022年6月21日火曜日

コミュニケーション

 このところオンライン会議にオンラインセミナーと、場所に移動せず用が果たせるようになり、一日の時間が有効に使えます。また従来の電話やメールに代わり、ZOOMなどで情報の共有が容易に行われるようになり、他方では音声とSNSを合わせた交流の場ができたりと、コミュニケーションにおいて大変便利なツールが流行っているようです。

最初はネットでの交流は中々敷居が高いのですが、毎日続けていれば誰でも次第に慣れてきます。私も8か月余りリスナーとして参加してきましたが、次第に慣れてきて最初の頃のような緊張感はありません。スピーカーの人たちも自分が立ち上げたルームのリスナー数を意識していますので、毎回アクセスしていれば次第にリスナーとして認識され仲間入りもできると思います。

これまでは時間をかけ歩き回らないと人脈の形成は不可能でしたが、ネットをうまく活用すれば肝心な時だけの行動で済みます。又、これまではマンツーマンで限られた人との出会いが主でしたが、一度に多くの人とのコミュニケーションも可能となります。コミュニケーションツールを如何に活用するかによって、仕事の効率や成果は大きく変わってくるような気がします。



2022年6月20日月曜日

琉球王国

先週、たまたま上野で大学のクラス仲間と友人の追悼を兼ねて集まりました。少し早めに出かけて東京国立博物館で開催中の「琉球展」を覘いてみました。本年は沖縄本土復帰50周年に当り、沖縄でも様々な行事が予定されているようで絶好のタイミング時での展示会見物でした。

沖縄は太平洋戦争で最大の戦禍に見舞われ、多くの沖縄の人たちが戦争の犠牲となったことは私たちも知っていますが、琉球王国の歴史を詳しく知る機会は普段あまりありません。その意味でも沖縄の歴史を今回「琉球展」を見学できたことはとても幸いでした。

現在は沖縄出身の方が多方面で活躍されていますが、30年くらい前までは沖縄出身の方には仕事上で差別的な見方があったように記憶しています。おそらく復帰後の歳月がまだ浅かったのが原因です。本土復帰後、初代の屋良朝苗元県知事をはじめ沖縄の歴代知事にはひときわ注目と関心を抱いていました。


2022年6月17日金曜日

公定歩合

 米国はやはり凄いなぁと思いましたのは、インフレを抑えるために中央銀行(FRB)が実施する利上げが機能しているからです。株価は一時的に大幅に下落しますが、いずれ回復してくるところは米国経済の強さではないかと見ています。公定歩合を引き締めたり緩めたりして市中に出回る資金をコントロールして物価を安定させるのが中央銀行の役割です。

翻って、日銀はもう何年も株価や企業のために金融緩和を続けており、さらに国の発行する国債まで買い支えているのが現状です。政府も長年にわたりデフレ脱却を叫んできましたが、最近は円安による輸入価格の上昇でインフレを招いています。本来であれば中央銀行がインフレを抑えるために金融を引き締めてインフレ抑制のために利上げとなるのですが、現在の日本はそのような状況ではありません。

日本でいつ頃になれば諸外国のように利上げができるようになるのでしょうか。利上げが可能となるには景気の上昇に伴うインフレで人件費も高騰しなければなりません。つまりGDPが伸びなければ景気を冷やす調整弁としての利上げはできないことになります。もっと日本の未来戦略として新たな輸出産業を育てるべきだと思います。

2022年6月16日木曜日

余談

 日本はもっと為政者がリスクを覚悟してビジネスに臨むべきだと思います。と言いますのは、諸外国と比べてあまりにも感染に怯えすぎるように感じます。日本の医療体制は海外に劣らないにも関わらず、未だに一億総マスク状態なのは少し異常な状況ではないでしょうか。

日本が欧米諸国と比べて景気回復に遅れているのも、為政者が政治生命をかけて感染リスクの責任を取らないからだと思います。日本が国際競争力を付けるにはもっと強力に決断と実行ができる為政者が必要だと考えます。参議院選挙を目前に控えていますが、立候補者の顔触れがあまり変わらないようにも感じます。

今の状態がこのまま続くと経済界は、この国を復活させることはさらに厳しいと考えるかもしれません。出遅れ感が様々な分野に及ぶと、低成長が継続し全体的な豊かさが訪れにくくなるような気がいたします。正直に言いまして、今の日本には残された時間はないと思うのですが如何でしょうか。


2022年6月15日水曜日

日本の戦略(その2)

28年振りに円安が進行しているようです。特に海外がインフレで金利を引き上げていますので、金融緩和を続けている日本との金利差は広がるばかりです。米国は異常なインフレで金利を上げているために円安に歯止めが掛からないようです。当然、日本は輸入物価の値上げでインフレが当面続くので、企業収益を上げて賃金を上げて消費が上向かないと中々金利を上げることは不可能です。

企業収益を上げるには輸出を増やさなければなりません。内需拡大は今度高齢化で限度がありますので、外需を拡大しなければなりません。つまり技術的に競争力のあるモノとコト(サービス)を輸出できるかに懸かっています。しかし、今後の日本は人材不足が課題となります。豊かで住みやすい日本に有能な外国人を高賃金で積極的に受け入れすることが重要です。

世のすべてのハードウェアはソフトウェアが制御しますので、有能なIT人材を育成しなければ日本の産業界の将来は厳しいと思います。漸く文系大学でも数理情報学部を新設してIT人材を育てようという考えのようです。欧米に競争力で追いつくには産業におけるソフトパワーを付けるしかないと考えます。円高で工場を失い、オフショアでITまで劣勢である日本を何とか救いたいものです。 

2022年6月14日火曜日

日本の戦略

毎月、あるメディア主催の「失われた30年 どうする日本」というタイトルの対談を楽しみに聴いています。しかし、現実は中々懸案の課題解決への糸口は専門家の話からも見つからないように感じます。多くはこうしておけば良かったという事後の評論家的な見方に終わっているように思われますが、これからの日本を真剣に考える上でも何とかして解決策を見出す必要があります。

私自身も解決方法は見いだせないのですが、一つ言えることは日本経済をけん引する大企業のほとんどの経営者がオーナーではなく、下から上り詰めた社長、つまりサラリーマンとして出世した経営者が大多数を占めることも、グローバル企業として成長できなかった要因の一つではないかと考えます。欧米のグローバル企業ではプロの経営者が世界中から選ばれます。

残念ながら日本の場合は過去に実績を上げた人材を優先して引き上げることがありますので、過去の延長線上では斬新な企業改革は難しいのです。もっとも古い日本の労働法制にも問題があり、年功序列や終身雇用を古くから前提にしている文化が欧米とは違います。また同じ市場で大多数の企業が国内競争に捉われてきたために、後続の海外勢に十八番を奪われる結果となりました。

今後の日本の戦略はどのように描かれていくのでしょうか。


 

2022年6月13日月曜日

経営

健康で普通に暮らせることが如何に幸せなことであるかを痛感します。毎年、学生さんと面接でお会いしますが、当たり前ですが、20代そこそこの世代の方と毎年のように直接お話をするという機会は我々の人生としても大変貴重な経験です。日本社会が抱える様々な課題に対してこれから世に出る社会人が必ずしも明るい展望を持てるとは思いませんが、企業として少しでも彼らを元気づけるような経営をすることが我々の使命だと感じています。

日本の有るべき姿を考えますと、もっと子育てをしやすい社会になれば出生率も上がるのではないでしょうか。コロナ禍で出生率も下がったと言われていますが、生活困難者が増えて子どもを産みにくい環境にあることも事実だと思います。経営者と考えますと先ずはどんなことがあっても働いている人の生活収入を保証することだと思います。世の中の景気不景気は必ずありますので、いざという時に使える資金の備蓄が企業には必要です。

経営が苦しい時期に経営者が犠牲を払っても社員の生活を守ろうという姿勢があれば、やがて景気が回復して必ず会社は良い方向に進むと思います。弊社も現在があるのはその思いで今日まで会社を経営してきたからだと考えています。中々財務体質は短期間に良くなるものではありませんが、諦めずに計画的に着実な経営をしていれば長期的に必ず良好な状態となります。兎に角、経営を安定させることが最重要であることは変わりません。


2022年6月10日金曜日

日本の信頼

今朝のニュースで国連総会で9日、日本が安全保障理事会の次期(2023年1月からの2年間)非常任理事国に選出されたことが報道されました。前回務めた16~17年以来5年ぶりのようですが、北朝鮮やロシアのウクライナ侵攻に対して国連の機能不全を打開するために、安保理の改革も含めて日本の指導力が問われていると考えられます。

ハト派と言われる岸田首相がロシアのウクライナ侵攻に対しても、日本のリーダーが反対の姿勢を明確に打ち出していることは、国連の多くの加盟国からも日本に対する信頼度は高いと思われます。私たち素人判断でも、国連安全保障理事会の常任理事国である大国のロシアが軍事力で他国の領土へ侵攻することは立場的に許されざる行動だと思うわけです。

日本が脱退した国際連盟の後に、第二次大戦後に戦勝国で作り上げた現在の国際連合は次世代に向けて安保理も含めて改革されなければならない時代にあると思います。国連においては小国も大国も変わりはないという公平性の下に組織改革が必要です。林芳正外相には政治生命を賭けてでも是非とも国連改革に尽力されることを切に期待しています。

2022年6月9日木曜日

独り言

コロナ、ウクライナ、円安と次々にニュースが絶えませんが、輸出企業を強化するチャンスの到来ではないでしょうか。また一次産業、例えば農業を政策的に強くして食糧の需給率を上げるとか、次世代型の農業で収益性を上げることも可能です。エネルギー価格の高騰には長い目で国内での再生可能エネルギーを増やすとか、原発も国民の理解が得られるように動かす努力をするなど方策は色々あると思います。

為替の円安は外貨との取引に依りますので、海外がインフレ抑止のために利上げすれば円は逆に安くなるので当面は仕方がないと思います。日本の現状やこれからを考えるとGDPの推移では円安は避けられないと思われます。労働人口や労働時間も過去に比べて減少していますので、過去の高度成長時代に捉われず日本なりの豊かさを追求していくべきだと考えます。

地方創生が確実に実現すれば地方の過疎化も防ぐことが可能となります。地方で働けるようにワーケーションの実現を国が強力に後押しすれば、企業での働き方も変わる方向に動き出すと思います。国として今後は自給自足の時代へ進む道も検討すべきだと考えます。エネルギーだけでなく、資源のリサイクル技術も高めて自然環境を再び蘇らせることは十分可能だと思います。


 

2022年6月8日水曜日

WEB3.0

 これからの世の中ではデータがビジネス界を支配するとまで言われています。WEB2.0では米国のGAFA+Mが圧倒的に世界のSNSデータを吸収してきました。次世代、その牙城を崩すべく期待されているのがWEB3.0プラットフォームのようです。

今後、膨大に増加するデータ量が特定の企業に集約されることはビジネス的に公平ではないと考えられているのです。データを個別に管理する新たな技術としてブロックチェーンが注目されています。

DX先進国エストニアではクラウドでブロックチェーンを使って、侵略から国家を守るために国民のデータを管理するシステムを国を上げて構築しています。我が国も様々な多くのデータを堅牢に管理していくべき時代であると思われます。

2022年6月7日火曜日

イベント

 昨日、今日の2日間、日経主催の「世界デジタルサミット2022」を拝見しました。日経ホールでの会場とオンラインでの同時開催でしたが、もちろん私はオンラインでの視聴に慣れてきたのでオンライン開催を大歓迎しています。講演者は観客の生の反応に期待しますが、視聴者としては今後ともハイブリッドでの開催を望みます。

これまで地方の観客は様々なイベントのためわざわざ東京まで出てくる必要がありました。リアルで参加する利点はオンライン以上にありますが、コロナ以前のようにリアル開催に限定されると、地方の方は度々の出張で時間も費用も掛かるしスケジュール調整も大変です。様々なイベントのオンライン開催は参加希望者にとって視聴機会の不平等が解消されたと思われます。

まだ日本国内のネットワークインフラは未整備な箇所が多いですが、いつでもどこでも安価にネットワークが繋がる環境ができれば、IT技術の進化と共に様々な新規事業の創出へと結びつくことでしょう。社会のムリ・ムダ・ムラをデジタルのフル活用で無くすことができれば、人々の社会生活に必ず豊かさが齎されると信じています。

「世界デジタルサミット2022」がデジタル社会の近未来を映し出してくれたように感じました。


2022年6月6日月曜日

規制撤廃

今月3日、政府は目視による検査や管理者の常駐などを求めるデジタル社会に合わない「アナログ規制」の3年間で撤廃する計画を決定したようです。1万ほどある法律や政省令のうち、アナログ規制と判断したものが5000項目あり、まずは8割の4000程度を改正するとのことです。

首相は「新たな成長産業の創出、人手不足の解消、生産性の向上や所得の増大を実現するためにはデジタルの力を生かせる社会制度への転換が不可欠だ」とデジタル臨時行政調査会で力説されたようです。菅政権によるデジタル庁の発足を皮切りに、岸田政権になって漸く政治が動き出した感があります。

インターネットで世界中を情報が駆け巡る時代になっても、政治は掛け声ばかりで日本が取り残されている現状に疎かったようですが、コロナ禍でアナログ対応の現状に接してデジタル化の急務に気が付いたのでしょう。戦後日本は欧米の背中を目標に経済成長してきましたが、デジタル社会も数年以上の遅れと言われていますが、何とか目覚めて欧米と肩を並べたいものです。


 

2022年6月3日金曜日

シークレット?花火

昨夜、3年ぶり以上になりますでしょうか、久しぶりに横浜市の空に花火が上がりました。ちょうど、TVでは日本時間のお昼にイギリスではエリザベス女王の即位70年の記念式典がLIVEで開催されていました。横浜の花火もイギリスの記念式典も同日・同時刻で大変晴れやかな気分になりました。花火は私もまったく気が付きませんでしたが、市民に日程は知らされていたらしいのですが、場所は混雑を避けるために伏せてあったようです。

我が家では花火が上がることも知らない市民も多かったのでは、と勝手に「シークレット花火」だと話していました。しかし、イギリスのエリザベス女王の即位70年式典にて宮殿バルコニーに姿を見せられた女王のお元気さにも驚きましたが、詰めかけた大勢のイギリス人が誰ひとりマスクをしていない光景にも吃驚しました。ジョンソン首相も当初コロナ対策で苦労されたようですが、リーダー―シップに依り見事にコロナが収束してきた様子が窺がえました。 

翻って日本は極めてコロナ対策でも慎重ですが、マスク着用しながらアフターコロナに向けて経済を回していくしかありません。漸く街中の飲食業をはじめ、スポーツや旅行関係にも明るい兆しが見えてきたようなので、徐々に次第に収束へ向かうことを期待します。今回の花火も自宅の戸塚から遥か遠方に見えたのですが、妻と二人で何度もきれいだ!と、つい夜空に声が出てしまいました。元気を与えてくれた花火関係者の皆様に感謝申し上げます。

2022年6月2日木曜日

わが心の人

 数日前にNHKラジオ深夜便「わが心の人」の放送を聴きました。ゲストは音楽家の津田直士という方ですが、2021年5月30日に89歳で亡くなられた作曲家として、また俳優としてご活躍された小林亜星さんの思い出話でした。津田さんは1961年生まれで現在61歳ですが、大学を卒業されてCBSソニーに入社されてディレクターとして当時は大活躍された方のようです。

今回、私はかつて小林亜星さんがオリジナル曲を盗作されたとして、同じ作曲家の服部克久さんを訴えられた事件のことを思い浮かべました。その話題に全く最後まで触れられなかったので、尊敬されていた小林亜星さんの尊厳を重んじている方だと感心しました。当時、有名な作曲家同士の間で起きた信じられない出来事であったため印象強く記憶に残っていたのです。

結果的には訴訟へと発展し、小林亜星さんが原告で、被告は服部克久さんとなり、1審では服部克久さんが逆転勝訴しましたが、最終的に2審、最高裁で小林亜星さんが勝訴して服部克久さんが損害賠償金の支払いをすることで決着したようです。私も結審まで覚えていなかったのですが、当時は歌謡音楽業界全体に激震が走った事件でした。お互いに辛い過去を最後まで引きずられたのだと思います。

2022年6月1日水曜日

期待感

漸くコロナが落ち着き始めたのか、列車のホームに生徒を載せた修学旅行列車が止まっていました。鎌倉駅構内も週末は入場制限がかかるほど人々で混雑を見せているようです。家内も平日に鶴岡八幡宮へ参拝に訪れたようですが、境内も人が多く、本殿の階段を上らずお参りをしたと話していました。海外からの観光客の受け入れ制限も徐々に緩和されますので、円安効果で更にインバウンド需要が増えていくものと思われます。

1-3月の国内企業の経常利益もこの時期としては過去最高の水準だと言われていますので、4-6月にも弾みがつくことを期待したいところです。だた企業の規模別でみると、大企業に比べて中小企業は原材料価格の上昇を製品価格に転嫁するのは難しく、僅かな増益率に抑えられているようです。一方、非製造業は物流の混乱による運賃等の上昇や資源価格の上昇で増益となりました。

我々の情報通信業界におきましてはDXを中心に引き続き新年度もIT需要は底堅いと思われます。初夏の候となり、これからの日本がコロナに負けず、円安を契機に日本の輸出企業が体力をつけて増益を維持できれば再び日本に投資が向けられ、日本株にもっと弾みがつくのではないかと密かに期待しています。



2022年5月31日火曜日

芸術作品

かつてアカデミー賞受賞作品の映画は不朽の名作と言われるほど何度も見たくなるものでした。近年の映画に感じるのは、賞を受賞した映画作品は一度観たら二度は見なくてもいいい作品が少なくないように思われます。小説も同様で、賞を受賞した作品を読んでも一度読んだら繰り返して読みたいと思わないことが多いようです。

つまり映画も小説も受賞を選定する審査員の判断する価値観が多くの視聴者の感覚と隔たりがあるのでしょう。観客や読者の作品に対する評価は発表されてから時間を要します。しかし評価の陰に埋もれて世に広く知られていない作品も実際は多いのだろうと思います。一般的に芸術作品に対する人の評価はまちまちで、プロの審査員の評価した作品の評価も割れます。

私自身、個人的には山田洋次監督の映画作品が好きで、過去の作品を何度も拝見しています。数日前に録画した「遥かなる山の呼び声」という映画作品もこれまで数えきれないほどの回数で拝見しています。若い頃は洋画を中心に何度も見ていましたが、最近は邦画を観たりテレビドラマを繰り返して観たりしています。

2022年5月30日月曜日

GDP

先週の新聞で知ったことですが、NATOへ加盟申請したスウェーデンが防衛費をGDP1%の日本円で1兆円から近く議会で2%へ増額を決定するかも、というニュースを拝見しました。スウェーデンは人口が1千万人で日本の10分の一以下ですが、考えてみると現在のGDPが100兆円ということになります。日本は500兆円ですから、スウェーデンの一人当たりのGDPは日本の2倍だと知りました。

本来、日本はGDPが現在1000兆円あってもおかしくないのですが、残念ながらこの30年間GDPが横ばいで伸びていないのです。何故なのでしょうか?今、「失われた30年 日本はどうする?」というテーマで毎月あるメディアが討論会を開いており視聴していますが、解決方法は無いといっても過言ではありません。30年前にヒントはあったのですが、バブル崩壊の整理に国も追われて未来に目が行かなかったのでしょう。

韓国より一人当たりのGDPは下がってしまい、周辺国の成長のスピードに付いていけなくなりました。外貨より通貨安ということは日本は貧乏国になりつつあるということです。我々経済人は何とかこの窮地を脱して若者の未来を明るくする責任があります。先週、大学の学部長に「学長にご就任されたら情報学部をつくってください」と話しましたところ、既に数理情報学部ができるというお話を聴き少しは安堵しました。

2022年5月27日金曜日

文豪

先日、「徹子の部屋」に「日本のいちばん長い日 運命の8月15日」の著者である半藤一利さんの妻、半藤末利子さんがゲスト出演されていました。晩年、夫の半藤さんが亡くなる前に遺言として枕元で、中国の思想家である「墨子を読んだ方がいい」と言われたそうです。墨子は平和を尊んだ人物であり、日本人にも墨子について勉強してほしいという思いだったと思います。

奥様の末利子さんは随筆家であるとともに、現在、新宿区立漱石三房記念館の館長をされており、英文学者であり教師でもあった夏目漱石のお孫さんで、漱石が亡くなってから生まれた方なのですが母親から漱石の特徴について詳しい話を聞いていたとのことでした。話を聴いていた妻も、夏目漱石の代表作である「吾輩は猫である」の書籍を早速購入してきました。

ちょっと前に私も伊集院静さんの夏目漱石を題材にした「ミチクサ先生」を新聞小説で目にして内容の面白さに引き込まれて最後まで読破したのですが、漱石という人物像が巧みに描かれており伊集院静さんの小説にあらためて魅力を感じました。これまでは夏目漱石に関して教師というより明治の文豪として捉えていましたが、実のところ私の認識は違っていました。



 

2022年5月26日木曜日

故郷

 いつも深刻な話題ばかりなので、本日は少し明るい私事のニュースをお話したいと思います。日頃、天草の会報づくりで大変お世話になっている某印刷会社の方が、天草の大ファンということで是非、天草を車で旅したいと以前からお話しされていました。今朝、電話にて私の実家近くに辿り着いたとの知らせを受けて吃驚しました。一応、実家の住所はお教えしたのですが不便なところですからと事前にお話していたのです。

私の実家はTVで放送されるようなポツンと一軒家みたいなところです。周囲は山に囲まれて家は50~100メートル間隔で8軒しかない小さな部落ですが、若者が都会へ出てから現在はお年寄りも亡くなり空き家の状態で住んでいる人はいません。私が子どもの頃は一家で平均7~8人はいて部落でも集まりがあると大賑わいでした。かつては農業が主体でしたが、現在は住民がいなくなり、山や田や畑も荒れ放題でイノシシなどの生息地となっています。

2年あまり、コロナの流行で故郷への帰省もままならない状況でしたが、漸く感染者も減り、人の往来も可能となったようですので、ご先祖の墓参りに行かなければならないと考えています。”ふるさとは遠きにありて想うもの”と若い頃には都会からの帰省が大の楽しみでしたが、今は人も住んでいなくて寂しいところに変わりました。しかし、ふるさとは良いところです。中学や高校の同級生も残っていますので、未だに再会できるのが大の楽しみです。



2022年5月25日水曜日

安全保障

 かつて日米貿易摩擦で日米の不均衡を無くすために米国による様々な圧力がありました。それが現在は米中貿易摩擦へと変遷してきました。日米の自由民主主義国家同士で貿易戦争を行っている隙間に、独裁政権国家の中国という大国が資本主義経済を取り入れて急速に経済成長しました。米国も日本も中国を世界の工場として活用するとともに自国経済を守ってきたのですが、中国が自らそれ以上に経済力をつけてきました。

成長に伴い経済力が大きくなると軍事力も並行して拡大していきます。今の中国がそのことを如実に物語っています。日本は経済では中国とうまく付き合いながら安全保障面では米国等と歩調を合わせることになります。ロシアのウクライナ侵攻によって欧米による経済制裁でサプライチェーンが今後様変わりしてきます。日本企業にも少なからず様々な影響が出てきますので、予測しつつ新たな展開が求められるでしょう。

これからの日本企業がやるべきことは迅速なDXの推進ではないかと考えます。行政改革を旗印にデジタル化の遅れを急速に前へ進めることが肝要かと思います。安全保障面でもデジタル化無しには優位性は得られないと考えます。世界経済の今後の見通しも西側に対するロシアの出方次第だと思われます。現在の状況が長引けばアジア情勢に安全保障面での影響も出てきますので、これ以上の軍事的緊張が高まらないことを切に願うばかりです。

2022年5月24日火曜日

教育の在り方

人命を奪う多大な犠牲が続くウクライナ侵攻をひたすら止めないロシアのプーチン大統領は、西欧諸国から見れば残虐非道なリーダーだと映りますが、ロシア国内での支持率は80%を超えると言いますので、国家が齎す国民に対する様々な教育の影響は恐ろしいものです。子どもに対して、親も学校もプーチン大統領を支持した教育が施されて、政府への一切の批判が許されない国家の風土は独裁政権の国にありがちな傾向です。

戦前の我が国も中国大陸への侵略や米国への宣戦布告など、当時の国民世論は政府への支持率も高かったはずなので国民への教育次第だと言えます。現在の平和な状況から類推して過去を振り返ると当然に信じ難くなるのですが、それはまともな現在から過去を判断するからです。つまり国家による国民への強制的な教育によって形成される価値観による影響は大です。

自由と民主主義を尊いものだと考えれば、政治による思想信条の自由は保障されるべきですが独裁政治はそれを許さないのです。国の内外での評価が極端に割れるのはイデオロギーの対立が国家間に存在するからです。我が国も過去の反省に立って、国際的に慎重な行動が為政者に必要とされることは言うまでもないことだと考えます。国民世論の形成も教育が果たす役割が大きいことを自覚しなければなりません。



 

2022年5月23日月曜日

週明けの一言

今朝、clubhouseで「働く女性を支えるフェムテック経営とは?」というテーマで意見交換がありました。これからは働く女性に対して如何に働きやすい環境をつくるか企業は真剣に考えるべきです。たまたま興味がありましたのでスピーカーに参加したのですが、「80年から経営されているのによくお考えですね」とゲストの方からお褒めの言葉を戴きました。

実は弊社も社歴は長いですが、一度は倒産しそこなったのです。ですから実質は96年から第二創業として再スタートしています。プロパー社員の部長クラスもバブル崩壊後に入社してきていますので、就職氷河期時代の入社組です。ですから彼らに是非ともかつてのような成長体験を味わしてあげたいと考えています。そのためには経営幹部となるような人づくりが重要です。

この10年間は右肩上がりで弊社も成長していますが、経営環境はいつどのように変化するかわかりません。たまたま現時点までは順調に来ていますが、コロナ後は社会が大きく変化すると予想しています。日本の大企業も伸び悩んでいく時代なので、余程の優秀な経営者でなければ海外勢と競うことは不可能です。特にこれからはアジア勢が急速に力を伸ばしてきます。

日本が成長を維持するためには国民全体の意識改革が必要だと思います。働く女性がモチベーションを高める環境を如何に提供していくかが、これからの経営者には問われているのではないでしょうか。弊社も積極的に戦力となる女性社員を増やしていきたいと考えています。働く女性が男性を変え、会社を変え、社会を変えていくことを切に期待しています。



2022年5月20日金曜日

夕刊コラム

 私は歴史学者の小和田哲男さんの歴史分析が具体的で大好きですが、この程日経新聞の夕刊に登場されており、コラムを毎日楽しみに読んでいます。有名な方でも順風満帆ではなくて紆余曲折の人生を歩んできていることを知り、どういう訳か先生の庶民的な人生談を知りホッとします。先生の影響なのか最近は歴史ブームというか城巡りをする人も増えているようです。

実は私も今年は城巡りを色々計画しています。これまでは仕事を兼ねて団体で日本各地の城を訪ねたことはありますが、歴史探索を目的で一人で城巡りをしたことは少なかったのです。今年1月に駿府城の遺跡を見物したのですが、小和田先生が静岡大学の助教授時代に駿府城遺跡発掘以前の頃に市に対して美術館建設反対運動を起こされた話を初めて知りました。

日本全国の城跡も戦争や戦後の建設ブームによるマンション建設などで無残に消えた箇所も多いということです。戦後の復興で心の余裕がなかったのか、日本人の歴史観も過去には薄かったのでしょう。しかし近年は日本も豊かになり歴史好きな国民も増えています。城巡りも容易ではないのも事実で、TVで様々な日本の城巡りの放送も年々増えているのは有難い事です。

2022年5月19日木曜日

少子化対策

 本日は月に一度の経営戦略情報交換会の日でしたが、今回のテーマは「女性雇用を考える」というもので、会員各社でディスカッションを行いました。政府は急速な少子化に対応すべく、育児と仕事を両立できる環境を整備・充実させることを目的に「次世代育成支援対策推進法」という法律を作り、2003年7月に施行(10年間の時限立法)しましたが、効果が薄く2014年に改正しましたが、さらに2025年3月末まで延長される見通しです。

予想ではおそらく更に10年の延長も考えられます。将来の少子化は40年以上前から予測されていたことですが、漸く2003年7月に法律による少子化対策がスタートしたのです。さらに女性活躍推進法も2016年4月に施行されました。この法律も2025年度末までの時限立法ですが、おそらく効果はそれ程芳しく改善しないと思われます。発想はとても良いのですが、実現しなければ意味がありません。

日本政府の政策はただ単に企業に制度を押し付けるだけで、北欧諸国のように企業や働く女性に対して労働に障害が無いように、金銭的な補助や育児支援などのサポートが充実していないからです。労基法で企業は雇用の維持を縛られつつ、さらに少子化対策まで企業側に押し付けられているのが現状ではないでしょうか。もっと女性雇用に国費を投入して真の少子化対策が実現されることを期待します。



2022年5月18日水曜日

経済制裁

 ロシアによるウクライナ侵攻で欧米諸国による経済制裁が続いています。一時、ルーブルが急落しましたが、ロシア中銀による為替政策によって反騰しているようです。つまりルーブルが強いために購買力が低下していないという事です。つまりエネルギー価格が上昇し、水面下では天然ガスや石炭が相変わらずロシア寄りの国に輸出されているために、詳しくはわかりませんが外貨を稼いでいるのでしょう。

経済制裁には必ず抜け穴があると言われています。ロシア国内は穀物等の輸出も途絶えがちで、物資の輸入が減り高いインフレ状態だと聞きますが、依然プーチンの支持率は高くて国民の不満はあまり聞こえてこないようです。戦争で使っている武器は旧式でしかも戦争も長引いているために戦意は落ちているが国内経済は落ち着いており経済制裁の効果はそれほど効いていないようです。

注意しなければならないのはロシア経済が逼迫してきたら「窮鼠猫を噛む」で核兵器の使用も辞さない可能性があると追う事です。プーチンも血液の病気の可能性があると言われており、病とストレスで精神状態が常軌を逸した行動に結びつかないことを祈るばかりです。独裁政治の国においてはリーダーの言動次第で事態が急変することもあり得ますので恐ろしいことです。

2022年5月17日火曜日

仕事と家庭

高齢になって未だに仕事をしている私に対して、結婚42年も連れ添っている妻から「仕事と家庭のどっちが優先なの?」と時々問われますが、今更どう答えればいいのかと思ったりして口を濁します。20代の新婚当時は月に平均3日間くらいしか休みがありませんでしたが、子ども小さかったのと同時に我々も若かったので休日はあちこち車で遠出していました。

現在は想像もつかないくらい休みは多いのですが、子どもは独立し我々も高齢になったので体力も無くなったのは事実です。新婚当時は有給休暇どころか殆ど会社を休めないので、私の約束破りで夫婦喧嘩ばかりしていました。しかし仕事と家庭の区別がつかないくらい日々の暮らしが充実していたように感じます。休日があれば幸せかというと必ずしもそうではない気がします。

若い頃には今より生活するのが必死でしたので、家庭は仕事の犠牲になっていたかもしれません。今は犠牲にならないように家庭に協力しているつもりですが、私自身が仕事は家庭より好きだと妻は内心捉えているのでしょう。確かに今は仕事が自分の生き甲斐かもしれませんが、人間いつどのような災いが降りかかるかわからないので、残り少ない人生の時間を大切にしたいと思います。

2022年5月16日月曜日

巨大彫刻

昨日は藤沢市にアトリエを構える彫刻家の親松英治さんが40年間かけて完成された高さ10メートルに及ぶ巨大な木彫りの聖母マリア像を拝見してきました。実は先日の新聞の地方欄でこの作品展示会の記事を見て、早速忘れないようにメモを取って出かけてきました。展示会は5月14-15日限りという日程だったのでこのチャンスを見過ごすわけには行かないと思ったのです。

6月末には約1億円輸送費をかけて遠く長崎県の南島原市の原城址に建立されることになっています。この巨大なマリア像の制作を決意されたのは1981年に当時のローマ教皇、ヨハネ・パウロ2世が初来日され、長崎を訪れた時のようです。かつて島原の乱では天草四郎時貞をはじめ3万人のキリシタン信教者が幕府側と対峙して命を落としたのですが、城跡は発掘現場だけで歴史建造物は何も残っていないのです。

そこに内閣総理大臣賞も受賞された彫刻家の親松さんが制作された聖母マリア像が記念碑として建立されることは素晴らしいことだと思います。私も原城址は訪ねたことがありますが、草が生い茂っているだけで歴史の痕跡も印象が薄いため訪問する人も少ない所です。たまたま妻の実家に近い場所なので建造物が完成したら訪問するのが楽しみです。お会いした記念に親松さんと写真も撮りました。


2022年5月13日金曜日

余談

長年生きてきましたが未だに自分自身が文系なのか理系なのか理解できませんし、妻からも中途半端のどっちつかずだと言われたりします。高校時代には当初、国立の工業大学進学を目指していましたが、途中で実力的に無理と分かり結局は文系の大学へ進むことになりました。当然、就職したら営業事務職として勤務するのですが、何年かすると同じ仕事に満足できなくなり兼務で営業したり現場で監督したりしました。

オフィスに一日中ずっと座ってする仕事は好きではなかったし、営業の方のように口も達者ではないし、大衆の前で話すのも得意ではありません。かと言って工場の中で一日中機械を相手に黙々と仕事をするタイプでもないと思います。妻は明らかに真似ができない右脳派タイプで、ファッションセンスやインテリアのセンスもあるし、料理もすばやく美味しいものを作ってくれます。その全く逆なタイプが私なのです。

長所と言えば人が好きで初対面の方とも気軽に話せる性格なので友達も比較的多い方です。右脳タイプか左脳タイプかと言うと右脳の時もあれば左脳的な場合もあります。私も小中高の時は読書もしないタイプでしたが、成人してからは読書も比較的好きになりました。美術館巡りも好きですし、クラシックをはじめ音楽も大人になって急に好きになりました。つまり結論から言うと、人間はどちらかに決めつけない方が良いということです。 

2022年5月12日木曜日

こどもかいぎ

 先日、NHK「首都圏ネットワーク」で「君の声が聴きたい」という子どもや若者の幸せについて考える特集で『こどもかいぎ』が広がっていく様子が取り上げられていました。その中で子どもの意見として、何故大人たちは国同士でお互いに対話をしようとしないのだろうと疑問を呈していました。対話をすれば問題解決の糸口が見つかるかも知れないのに対立国は軍事力に頼ろうとします。

子どもの方が冷静に世界を見つめているのではないでしょうか。地球温暖化の問題に対してスエーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(18)が話題になり、次期ノーベル平和賞候補者と言われており、少し前にはパキスタンのマララ・ユスフザイさんが女性差別のタリバンに対抗し銃撃を逃れて17歳で2014年にーベル平和賞を受賞しました。

子どもは将来を担う人材なので、大人の都合ばかりで政治を考えるのはどうなのだろうかという素朴な疑問が浮かぶのです。成人年齢が18歳になった日本でも政治に対して子どもの声を聴く機会をもっと増やしてはどうかと思う次第です。大人と子どもが同じ目線で社会に対しての様々な意見交換をする公の場がとても重要だと考えます。

つまり大人たちは一部の報道で思考が一方的に洗脳されていることもあるからです。人間同士がお互いに対話しない限り、偏った思考では相手を理解することはできないと思うのです。大人の政治家が衆参議員が700人いるわけなので、海外との人的交流をもっと密にすれば非軍事的に懸案の問題解決も図れるのではないかと感じます。


2022年5月11日水曜日

生産性

日本はホワイトカラーの生産性が欧米に比べて低いと言われて久しいのですが、業務のデジタル化をさらに加速して生産性を高める必要があります。一方、ブルーカラーにおいては生産性は機械化や自動化が進み、生産性は欧米並みかそれ以上に高いと思われます。肝心なのはKPIを定めてホワイトカラーの生産性を高めることです。

漸く事務部門や人事部門の生産性をこれまで以上に高めるために、デジタル化が進んでいる一部の企業では最新のソフトウェアが使われてきています。しかし圧倒的にデジタル化が遅れている企業が多いように感じます。官公庁をはじめ未だに紙ベースで業務のやり取りをしているのが現状なので最優先に此処を変革すべきです。

役所が変われば自ずと中小企業も住民もデジタル化が進むのですが、行政全般が民間との紙の書類の受け渡しが中心なので、その辺りを急速に変えていかなければホワイトカラーの生産性が欧米並みに高まることはあり得ないと思うのです。もっと行政が強力にデジタル化を進めないと欧米との生産性の格差は広がるばかりです。

2022年5月10日火曜日

サプリメント

 今に始まったことではないのですが、テレビ広告でサプリメントのCMが多いことに驚きます。実は私自身、TVでよく宣伝されるサプリメントを注文して飲んだことはありません。つまり一度注文するとキリがないほどリピートのDMが手元に届くからです。枯れ木に水をやっても花が咲くことはないように、人の体にも無理に栄養を与えても継続的な効果は薄いと思うわけです。

数日前にある有名な方をTVで久方ぶりに拝見しましたが、老けて見えた変身ぶりに驚いた次第です。その方は大量のサプリメントを日々飲んでいたので年齢は別として以前と印象は変わらないものと想像していたのですが、まったく現在のイメージが違ってたのです。我が家では妻が大の花好きなので季節ごとの生花を買ってきて花瓶にさしますが、人の体と同じで美しさは一時だけです。

恣意的にサプリメントを飲んでも根本的な体を作るのにあまり影響はないと考えます。ビタミン剤など一時的な特効薬としては効果はあるので、時々市販品を気休めに服用する程度で良いのではないかと思います。通販が増えているのもTVのCMが日常茶飯事に放送されるからだと考えます。商品が手軽に手に入るので習慣的にサプリメントを服用する人が増えているのでしょう。


2022年5月9日月曜日

戦争の記念日

 本日はロシアの第2次世界大戦でドイツへの戦勝記念日だそうですが、本当に未来永劫祝うべき出来事なのでしょうか。確かに戦争に勝つことは自国民を救うために優先されるべきでしょうが、敗戦国の国民は虐げられて救われないことを是認することにもなります。日本では終戦記念日に戦没者の慰霊を弔いますが、8月15日を敗戦記念日とは呼びません。

一旦戦争を始めると勝ち負けが決まるまで戦争は継続されます。しかし、その代償は気が遠くなるほど莫大なものです。自然災害で失ったものを復興するのはやむを得ませんが、戦争で人と人が争い、互いに失うものには人々に怨念というものが植え付けられて未来永劫続きます。戦勝記念日も終戦記念日も戦争を犯した人々の愚かさの結果だと思うのです。

日本を取り巻く中国や北朝鮮は韓国と違い一党独裁政治の国なので、こちらから敵対的に非難しても日本との状況が将来的に良くなることはあり得ないと思うのです。どちらの国民が幸福かは自国民が選択することなので単に批判することはお互いに控えるべきです。重要なことはお互いに戦争しないためにどうするかを外交の場で導き出すことではないでしょうか。

2022年5月6日金曜日

連休の谷間

 コロナ禍で人の移動が長期間制限されてきましたが、3年ぶりに漸く5月連休を境にして大勢の人が東奔西走できるようになってきました。私自身はTVで各地の活況ぶりを眺めているだけですが、経済が回り出していることに満足しています。円安の影響で輸入物価は上がってきていますが、為替は内需にはそれほど影響はないので国内消費が今後さらに活発化することを期待しています。

話は変わりますが、近年全国のお寺の経営状況が良くない噂を耳にしますがどうやら事実のようです。私の住まいの近くにあるお寺も住職がいなくなったため檀家の寄付が無くなったと聞きました。つまりお寺の経営が厳しくなったものと思われます。確かに以前からいつもお寺の境内は閑散としており参拝する人は滅多に見かけないお寺だと思っていました。

かつては檀家のお葬式や法事などお寺が関わる行事が多かったと思いますが、葬儀や法事の簡素化やコロナ禍の影響もあり人の密集を避けたり檀家に関わる仕事自体が減ってきたのではないかと思われます。世代の移り変わりで仏壇も必要としない人たちが増えてきたために益々お寺との接点が無くなってきたのは事実です。

しかし、中にはお寺の跡取りで先代の赤字経営を黒字に転換したという例もありますので、中小のお寺の経営も事業そのもののやり方を工夫する必要がありそうです。一方、一部だとは思いますが神社は年間を通じて参拝客もいますので、私たちの目にはコロナ禍でも比較的経営は安定しているように映ります。連休の谷間に感じたことを記しました。

2022年5月2日月曜日

ある出来事

先週の出来事ですが、実はもう何年も都内へ出かけたことのない妻が有明で開催されているという劇団四季の「ライオン・キング」を観に行ってきました。出かける前から体調次第で予定をキャンセルして行かないかもと話していましたが、重い腰を上げて遂に出かけて観終わって帰宅するなり、玄関から上がる間もなく「大声を上げたいほど感動した!」「死んでもいいほど満足だった!」と興奮して話すのです。

10年ほど前に、横浜の本社オフィスから見えるみなとみらいの目の前の敷地にこの劇団四季の「ライオン・キング」が長期間興行されていたことがあります。この演劇の何が魅力的なのか私自身も当時はピンとこなかったのですが、有名な演出家である浅利慶太氏もその頃には健在でした。つまり私もこの演劇自体には知識も興味もなく、ただ単にこの熱烈な人気に不思議な現象だと捉えていただけでした。

今回、妻が観劇した「ライオン・キング」の上演では座席も舞台中央の目の前で、演技しているキャストの汗や表情まで目と鼻の先に見えるくらいの近さで演技者の迫力をもろに感じたようです。あまりにも特別な優先席とも言える座席だったので、妻が言うにはおそらく長く所属している会からのご褒美だったのではないかと話していました。新橋からタクシーで現地まで行ったようですがタクシーの運転手も迷うほど知られていない開催場所だったようです。

 

2022年4月28日木曜日

情報収集

 最近、反骨精神溢れる若い中小企業経営者の方の声をClubhouseで毎日のように聴いています。私もこのツールにアクセスしたのはこの半年ばかりですが、寧ろこちらの方が毎日元気づけられています。皆さん本音では日本の現状に不満をお持ちのようですが、日本の衰退を嘆いても愚痴を言っても始まらないので、只管多くのリスナーの皆さんに対して毎日のように悩みを聴いてあげたりアドバイスをしたりして励ましているようです。

毎日ですがボランティアで国から援助を受けることもない中で、日本の困難な状況下にいる多くの人に対して、少しでも不安を解消しようといろんなルームが立ち上がっているのです。コロナ禍の中で昨年2月から始まった音声のみのSNSなのに、おそらくリスナーは何万人どころの話ではないと思います。毎日早朝から元気な若者の声が聞こえてきますが、併せて世の私のような老人達にも少なからず刺激を与えてくれています。

感心なのは前向きの話ばかりで後ろ向きの話が殆どないことです。考えてばかりいないで行動しようと皆さんが声を掛け合っています。ゲストの方も有名人の方はいなくて謙虚な姿勢の方ばかりです。TV報道の話をあまりされないのも、報道される内容は時には偏っていることもあるからのようです。一面の情報ばかり聞くのではなく広く多方面から情報収集して、単に他人の意見を批判するのではなく、自分で考えて判断する習慣を身に付けなければなりません。



2022年4月27日水曜日

「朋あり遠方より来たるまた楽しからずや」論語に出てくる孔子のこのくだりは忘れようにも忘れられない言葉です。今年3月12日に会津若松市に住む大学時代の友人から悲しい知らせの電話がありました。そして昨日、こちらから様子を窺うために携帯で電話しましたところ、しばらくして奥様が出まして今月4月19日に友人が亡くなったことを知り、あまりに突然の出来事に驚愕したのです。

定年後、時々会うようになった仲間同士5人の1人ですが、すぐさま他の仲間にも連絡を入れましたが、皆ショックで声が出ないくらいでした。急な病の知らせにも戸惑いましたが、まだ70歳を前にしてこれから楽しい余生を送ろうという矢先だったので大変残念です。3月12日に本人と話した時には、医者から短くて半年か1年だろうとの宣告を受けたようでした。私自身も合間を見て訪ねたいと考えていましたので正直まさかという思いです。

人は年々歳を取りますが寿命はそれぞれ違います。彼はあまりにも短命でしたが、世の中には同じような人たちが少なくありません。だから人間万事塞翁が馬で自分の人生を大事にしなければなりません。それと友人も家族同様に大切な存在だと思って、離れていても時にはお互いに出会うのも楽しい人生となります。これからは意識して親しい友と交わう機会をつくりたいと思う次第です。暗い話で申し訳ありませんが、本日は大切な友の話を書きました。

 

2022年4月26日火曜日

開発手法の変化

最近、様々なメディアから「ローコード・ノーコード開発」のセミナーが提供されています。ガートナーの予想では2024年までに世の中に存在するアプリケーションソフトの60%がローコードやノーコードで開発されるだろうと言われています。DXを急速に進めるためにユーザー自身が開発を手掛ける時代となり、ITベンダーにすべてを依存する時代は終わりを告げるという事です。

これまでは個々の企業が独自にITシステムをITベンダーの支援を得て開発してきました。つまりITの急速な進化もあり、自社で開発するIT力がないためベンダーに頼らざるを得ない時代が続いたのです。これまで国内ではウォーターフォール型というゼネコン方式のシステム開発がメインでした。巨大な開発では必要とされるかもしれませんが、開発における大きな流れが変わるだろうと予想します。

弊社は随分前からこのような時代の到来を予測していました。コロナ禍の前まではアジャイル開発に全く関心がなかったのですが、テレワークにより遠隔開発が可能となり、開発のマネジメントの仕方が格段に進化してアジャイルもどきの開発手法が定着してきたのです。ローコードやノーコード開発も効率的にシステムを構築するためのもので従来の手法にない開発生産性を齎すことでしょう。デジタル時代は常に進化します。

 

2022年4月25日月曜日

独裁政治

大国の政治は中々変わらないことを痛感しています。ソ連最後の大統領ゴルバチョフ、ロシアの初代大統領エリツィンという二人の大統領によって、第二次大戦後から長く続いた東西冷戦は終結したかに見られましたが、後任のプーチン政権により再びスターリン時代のような独裁政治が復活しているように感じられます。

エリツィン時代に旧勢力との激しい内戦を思い出しますが、KGB上がりのプーチンは水面下で反政府勢力の一人だったのではと想像します。大統領を退いてからのエリツィンは政権と引き離されて孤立していたようです。つまりエリツィンが信頼していた民主派の仲間は冷遇されることになりました。

エリツィンの後継者選びに問題があったのか、軍部の圧力によりプーチンが後継に選ばれたのかわかりませんが、かつてのソ連邦を復活させようという意思すら感じます。戦後、民主主義国家になった我が国から見ると独裁政権の危うさと言論の自由を封じる政治には納得がいきません。良識のあるロシア国民に現状を変えるために立ち上がってほしいものです。

 

2022年4月22日金曜日

聴くこと

 毎朝5時から始まる若い世代の方たちの音声SNSを聴く前に、NHK深夜便の静かな放送が何よりの癒しの時間です。ラジオ深夜便は聴き始めて10年以上になりますが、番組の最後に多くの方から語られる「明日への言葉」を聴く時間は大変貴重です。毎回多くの知らない方がゲストに呼ばれていますが、名前は存じ上げている方でも早朝の静かな時間に聴いた様々な言葉にいつも意外な印象を抱きます。

つまり多くの方が目にする昼間の時間帯は限られており、役者の一面だけでは本当の姿を理解できない場合があるのです。特に音声を通して語られる内容がリスナーには心に響くのです。つまりインタビュアーのうまい誘導の引き出し方で登場される方の全体像が見えてくるのです。私は報道番組が大好きですが、聴き手の意図を踏まえた事の本質の姿が見えてくるからです。

ビジネスの世界でも相手から本音を引き出すことは重要ですが、日頃の根回しが不足しているとスムーズに事が運ばないことがあります。対話の場でオンラインが増えていますが、やはりお互いにリアルに本音を掴む機会が無ければビジネスは継続が難しいと思われます。是非、若い人たちはリアルで出合う機会を持つ習慣を忘れないでほしいと思います。そして聴き上手になってほしいのです。

2022年4月21日木曜日

あるドキュメンタリー

コロナが流行して以降、自宅で家内と過ごす時間が増えた関係で一緒にテレビを見ることが多くなりました。私も初めて知ったことですが、青森県五所川原市にメディアにも有名な95歳のミサオおばあちゃんという人物がいらっしゃるのです。昨日はそのおばあちゃんのドキュメンタリーを家内がたまたま番組の録画していたので拝見して感動しました。

コロナ禍の前に取材されたドキュメンタリーでしたが、この2年間は感染予防のために取材もストップしていたようです。ご覧になった方には説明は不要なのですが、このおばあちゃんの生い立ちから現在に至るまでのストーリーは人間としての生き方に尊敬の念を抱くようなものでした。人を喜ばせるために趣味で作っていた笹餅の評判が広がり、75歳で笹餅の会社を起業して95歳まで辿り着いた話でした。

早朝の2時か3時にはその日のために材料を仕込んで、手作りの小豆で作った餡子と餅を混ぜて笹餅が出来上がるのですが、方々から美味しいとあまりの評判の情報の広がりで遂に起業せざるを得なかったようです。自転車を漕いで笹の葉集めからすべて一人で業務をこなす後ろ姿はとても90歳を超えたおばあちゃんとは思えないくらいでした。インタビューの中で5年はあっという間だと話していましたが、限られた人生の時間を大切にしなければならないことを学びました。



2022年4月20日水曜日

人間ドック健診

半年ぶりに人間ドックを受診しました。健診センターが新しくなって3回目の人間ドックです。前回の10月は比較的受診者がいましたが本日は朝8時半に到着したところ殆ど受診者がいないのに驚きました。 聴きましたところ、4月は1年で一番受診者が少ない時期だという事でした。

館内も受診者より職員の方が多いほど座席もガラガラに空いていました。こちらはスムーズに検査や診察が進むので満足でしたが、新しい施設なのに採算が取れるのだろうかとすぐ経営者の発想になります。昼食のレストランはほぼ満席でしたので、あらためてホッとしました。

仕事のスケジュールも人間ドックの終了後にオンラインで予定していましたので、健診がスムーズに終えて良かったです。お天気は朝から小降りでしたが、健診センターまでは自宅から徒歩でも通えるところなので便利で助かります。

かつては大手H社の病院付属の健診センターでしたので、年間を通してH社の社員の方たちでとても混雑するところでした。現在は他の医療機関に売却されましたが、その後も私たちは引き続き現在の医療機関にお世話になっている次第です。




2022年4月19日火曜日

気圧症

このところ寒暖の差が激しい天気が続いています。漸く世間でも気圧の変化がメンタル面や体調を崩すことに因果関係があることが認められてきたようです。以前は怠け病とか揶揄されて身体が気圧に敏感に反応することが理解されていなかったのです。実は私の妻も長年にわたり気圧の変化による同じ症状(気圧症)で辛い思いを経験してきたのです。

人によって症状に個人差があり、発症する年齢もまちまちのようです。近年、うつ病が流行っているのも地球温暖化による異常気象がかつてと比べて格段に増えているせいだと思われます。人の身体は一人一人生まれた時から違います。気候変動への受け止め方の違いを認めて寄り添うことが大切であることを私も家庭で漸く理解できるようになりました。

コロナ禍でテレワークが増えたからでしょうか、コロナ前と比べて人身事故が減ってきているように感じます。体調が悪いのに相談もできなくて無理に出勤させられていたのが原因の一つではないかと思います。身体のコンディションを判断して無理な出社の勤務をしない事です。テレワークに対する産業界の理解は勤労者の体調管理にも功を奏していると私は見ています。 

2022年4月18日月曜日

データ管理

我々はパーソナルデータを提供させられて一方的な集中管理により支配されているのが現状です。もし個々人が自分のデータを分散的に自己管理できれば、データを利用側する側と対等な関係になり、AIの支援で一方的に支配されることから脱皮できるだろうというネット社会の課題に対する成果発表を視聴しました。

現在のパーソナルデータの管理はどこでどのように使われているかが取得側から十分に説明されていないので、個人データが無断に使用されても歯止めが利かないのが現状です。政治体制が独裁国家の場合、個人データの管理は国家が自由に収集し、自由に活用しているのでしょうが、民主国家の場合は個人データの所有権は国民にあります。

個人のアイデンティティを表明する仕組みも日本は海外に比べて遅れているようです。まだまだ政府機関においてのデジタル化が始まったばかりで、ペーパレスでデータのやり取りが完結するのは歳月を要すると思われます。パーソナルデータもアイデンティティも個人の機微な情報なので取り扱いが重要ですが、個人がデータ管理する手立てが未整備なのも現実です。

2022年4月15日金曜日

円安の是非

個人的に最近円安が進行していることに危惧しています。主要国の通貨で経済制裁を受けているロシアのルーブルに次ぐ対ドルで為替安だからです。主要国はコロナ後のインフレ抑制で通貨の切り上げを検討しているのに日銀は引き続き金融緩和を継続しているために円買いは回避されて通貨安となっています。つまり日本経済の成長性が見込まれないために株式市場にも海外から資金が集まらない状況となっています。

円安だと輸入価格が高くなるためにスタグフレーション(不況下のインフレ)のようになり国民生活が厳しくなります。東京の不動産価格が上昇しているようですが、おそらく通貨安を狙って海外の投資家が日本の不動産を高値で購入している可能性があります。かつて日本がバブル経済の頃に海外の不動産を買い占めていた頃に似ています。この状況が続くと都心部の不動産は海外の投資家が所有する割合が増えることになります。

私も専門家ではありませんが、これ以上円安が進むことは日本の将来にとって良くないことだと思います。経済を強くして成長を目指さなければ海外からの投資も少なくなり、強い円の実現は不可能です。通貨が高いということは経済力があることの証です。円が高すぎると為替差損で輸出にブレーキがかかりますが、円安だと輸入価格が高騰して内需にしわ寄せが来ます。日本も諸外国並みに金利が上がるような国にしなければならないと思います。

2022年4月14日木曜日

リーダーシップ論

文芸春秋100周年記念事業のオンライン講演会に参加しました。テーマは「サーバントリーダーシップ」について各界の有名人がゲストスピーカーでした。私も10年以上前にロバート・K・グリーンリーフの著書「サーバントリーダーシップ」を読みましたが、当初ちょっと違和感を覚えたのを記憶しています。それまでリーダーシップというものはメンバーを一方的に強く牽引するものと捉えていたからです。それは逆でメンバーの自主性を育むために奉仕する役割なのです。

同じようなタイトルでジョセフ・L・バダラッコの著書「静かなリーダーシップ」も読みましたが、この書籍は問題解決の手法において重要なのは脚光とは程遠い人々が行う、慎重で思慮深く実践的な小さな努力であることを示しています。尚且つ静かなリーダーはリーダーシップと責任ある行動のコストの高さを認識しており、複雑な状況に直面した時に自分にどのくらいの影響力があるかを事前に確認しながら行動します。目立たないですが、そのような人物は参謀として組織に必要と思います。

マルチ・リーダーシップ・マネジメントとして指揮者のいないオーケストラに学ぶハーヴェイ・セイフター+ピーター・エコノミーノの著書「オルフェウス プロセス」も読みましたが、リーダーシップにも様々な形があります。やはり企業でもスポーツでもチームを率いていくにはケース・バイ・ケースでメンバーのレベルに応じてリーダーシップの在り方を考えなければなりません。私自身も子育てや長年にわたる会社経営をしてきましたが、若い頃は失敗の連続で深い勉強が足りなかったことに反省しています。