これまで日本では会社を創業しても上場しなければ、未公開株として市場で株を売買ができなかった。日本の中小企業を含めた未上場企業が米国と比べて成長のスピードが遅いのも、既存株主が流通市場で自由に売買できないことが原因の一つと考えられてきた。米国は未公開株の流通市場が活発なため企業に資金が循環する。
そこで日本にも登場してきたのが2022年に特定投資家向け銘柄制度で、未公開株をプロ投資家向けに発行・流通させる仕組みが整備され未公開株の流通市場は拡大に向けて動き始めている。新興企業が短期間にIPOをしないで非上場のままで、長期にわたって成長しながら成長段階に応じて資金が循環する仕組みが重要である。
日本のスタートアップ政策が、上場企業を増やす段階から成長企業を増やす段階へ進むことを望みたい。未公開企業への株式投資で企業価値を高めて、株主が売却して利益を得るようなサイクル、プライベートエクイティ投資が日本でも活発化することを望みたい。日本企業は資金も停滞し、成長産業への人材の流動化も少ないのが現状である。


