2024年7月23日火曜日

引き際

 次期大統領選出馬を断念したバイデン大統領のように政治家が「引き際」を決断するのは並大抵ではないことが理解できます。しかし、一夜過ぎると後継候補に推されたハリス副大統領の登場で世界の目は変わります。企業でも同じことが言えるのではないでしょうか。大企業であれば社長も任期を終えると新社長が登場します。しかし中小企業の場合、オーナー社長が代わるのはそう容易なことではありません。

引き際を判断するのも決断するのも社長ですが、置かれた環境によって事情が異なりますので一様には物事は進みません。年齢の取り方も人それぞれで違います。バイデン大統領は81歳で、トランプ前大統領より僅か3歳上というだけですが、外見上でも年齢以上の違いを感じます。日本の経営者でも80歳でもかくしゃくとした社長もいれば、今年2月に退任した新潟県のある町長のように90歳でも元気な人もいます。

しかし引き際は重要です。私自身も家族から執拗に引退するように迫られたことと、結果的には金融機関からの提言とが合致して自分の決断が導かれたように思われます。繰り返しますが、引き際を決断するのは容易なことではないため、責任ある立場であればこそ何年もかけて十分な準備期間が必要です。残念ながら米国のバイデン大統領は決断が遅かったので、共和党のトランプ陣営と民主党陣営の選挙戦は益々厳しくなると予想されます。


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