2023年6月30日金曜日

日本の財政

円が売られるというのは、それだけ海外投資家から見て日本経済に魅力がないということです。財政が厳しいと言われている米国でも直近の財政赤字はGDP比で108%程ですが、日本の財政赤字は1400兆円と言われていますのでGDP比250%程で主要国の中では突出しているのが現状です。普通は国家財政が破綻してもおかしくないくらい日本政府は巨額の債務を抱えています。 

漸く国の税収が70兆円まで増えましたが、100兆円の国家予算を賄うには30兆円強の国債を毎年発行し続けなければならない国の台所事情があります。一般の企業だと金融機関が信用不安で貸し付けを拒むため債務不履行で倒産してしまいますが、国は様々な種類の国有資産があるので簡単には潰れないし、かつての韓国のように最悪の場合IMFが資金を提供して救済してくれます。

このような内容は説明すれば小学生でも理解できるはずですが、多くの国民は詳しい情報を知らないので理解できていないのではないでしょうか。何故、円安なのか、どうして日本の給料は海外と比べて低いのか、原因としてはGDPが伸びていないことに尽きます。私たち国民にも責任の一端はあるのですが、ご承知の通り30年間も日本経済は成長していないのです。

何とか戦争もしないで平和を貫き、莫大な財政赤字にも国家は耐えていますので、日本という国は凄いと考えます。ただ高齢者福祉や子育て支援や防衛費に今以上の財政支出が必要とされています。ない袖は振れないとは言えないのが日本の現状です。しかし幸いにも萎んでいた日経平均がこのところ急上昇していますので、日本としてこのチャンスを逃さないことが肝要だと思います。いつか実質的に強い円となってほしいものです。



2023年6月29日木曜日

世代交代

 毎年、多くの企業の人事異動を目にして感じることは、世代交代も含め新しい人材が輩出されることで企業は活性化されることです。昨日は長年親しくしている方で、今春の人事異動で新社長に抜擢された方がご来社されました。親会社は上場企業ですが、IT子会社としてグループ内の各企業のシステムを主に担当されている企業です。

弊社は長年独立系企業として歩んできましたので上記の企業様とは経営事情が異なりますが、経営に関する考え方は企業規模に関わらず共通しています。采配の自由度は我々のような独立系と子会社ではかなり違いがあります。しかしKPIに対する考え方は企業の大小に関係ないのですが、兎角、規模が小さい企業はKPIを軽視しがちです。

私も長く経営トップを続けてきましたが、経営陣がベクトルを合わせて企業を順調に成長させるためには経営幹部の人材が要となります。しかし一朝一夕に経営のバランスが取れるようになるものではありません。これからはリーダー教育を含め人材育成が自分自身の役目ではないかと考えています。若い世代が順調に成長してくれることを願うばかりです。


2023年6月28日水曜日

来てくれてありがとう!

 我が家で最初に飼った雌犬のチワワが亡くなって7回忌くらいになります。レンタル犬を歩かなくなったからなのか定年の5歳で払下げとなり我が家で引き取ることになりました。その後ゆっくり老後を我が家で7年過ごして12歳で亡くなりました。早朝に突然の心不全で苦しむことなく自宅で息を引き取ったので、きっと幸せな人生だったのではと考える次第です。

火葬から葬儀を終えて7年過ぎた今も、彼女は書斎の書棚に小さな骨壺の中で眠っています。次女はペット可能の住居に引っ越ししながらも、仕事で夜が遅いので新たに犬を飼うことを躊躇していました。ところが仕事の配属が変わり、これまでのように残業続きの勤務が無くなり、再び犬が欲しくなったようです。

実は隣の部屋の住人がペットの幼稚園を経営している方で、ある日知り合ってから急に仲良くなり、隣人の犬を頼まれて散歩させることになったのです。そんな関係もあり、次女が再び犬を飼う決断に至りました。ネットで探し当てたブリーダーさんを熊本県の八代市に訪ねて手に入れたのが、生後3か月で我が家の一員になった現在の雌のトイプードルです。

「来てくれてありがとう」という気持ちは一杯なのですが、エンジンが入ったら止まらないほど元気に走り回り、とても雌犬とは思えない程、俊敏に動き回るトイプードルです。この犬についての話は又の機会にしたいと思います。本日も最後までお読みいただきありがとうございます。



2023年6月27日火曜日

ベニシアさん

先週の21日、長年にわたり日本人に親しまれてきた英国出身のハーブ研究家、ベニシアさんが72歳で死去されました。ご冥福をお祈り申し上げます。我が家でも長年にわたりNHK番組「猫のしっぽ カエルの手」を早い時期から観続けてきましたので、突然の訃報に驚きとともに無念の気持ちで一杯です。

京都・大原の築100年以上の古民家に暮らして、自然と調和した生活の仕方に全国で多くのファンができました。私の家族も大のベニシアファンで、毎週のTV番組を楽しみながらも、実際に京都・大原を訪ねたほどです。自然の花々を愛し、日本の伝統文化にも関心が深い方でした。

ベニシアさんの落ち着いた田舎暮らしに多くの人が憧れて、日本中に古民家ブームが起きたのもベニシアさんの影響が大きいと感じます。日曜の夕方の茶の間に安らぎを与えてくれた、とても素晴らしい番組でした。

最後までTV番組は観続けてきましたが、最近のベニシアさんの近況が放映されていなかったので、内心とても気になっていただけに亡くなられたと聞いて残念でなりません。元気なうちに実際にお会いしてみたかったです。人間的にも素晴らしく本当に惜しい方でした。


2023年6月26日月曜日

健康

 健康の有難さは言うまでもないのですが、気が付いてからは遅いということが実際に病気を経験してみてわかるものです。私も40歳前後の頃は深夜午前様で帰宅することも珍しくないほど体を酷使していたようです。幸いにもお酒が弱くて仕事柄仕方なしにお客様の夜のお付き合いしていましたので、ほとんど飲めないことが内臓に負荷もなく功を奏したのだと思います。

コロナ前も無理をしない程度に夜のお付き合いはしていましたが、若い頃のように午前様のお付き合いは運よく無くなりました。そしてコロナが流行し、それまで殆ど外食だった日常の生活がウィークデイでも自宅で夕食をする機会が増えてきました。さらに昼食も外食が当たり前の生活から自宅の手弁当を持参するまで状況は変化してきました。

結果どのように変わったかと申しますと、胃腸が若返ってきたように感じています。自宅のおコメの消費量が増えたと妻が驚いているように、体の健康には食生活の重要性が影響していることを肌で感じている次第です。年齢的には決して若くはないのですが、身体的に10歳は若くありたいと願っています。人生は一度限りですので、健康だけは留意して家族に迷惑を掛けないようにしたいと考えています。


2023年6月23日金曜日

競技会

先日、業界のCTF競技会に視聴者として参加しました。各社、各チームに分かれてセキュリティ問題へ対処していき正解を点数で競う競技でした。弊社でも何組ものチームが参加していましたので、彼らの競いぶりを陰ながら応援して上位を目指してくれることを願っていました。

結果的には某社のチームが1,2位を独占し、弊社のチームは3,4位と大健闘してくれました。私も各社との試合になるとつい興奮してしまうのですが、漸くスポーツ競技大会でも技術競技大会でも長年チャレンジを続けることで結果も次第に上がってきたようです。 

競技に参加する以上はどんなイベントでも事前に準備が必要です。参加しないより参加することに意義はありますが、やはり出場する以上は負けないように日頃から訓練すべきだと思うのです。完全に結びつかないとは思いますが、実業団の大会などで良い成績を出す企業は概ね企業業績も良いのです。

弊社も小さな企業ですが、業界の各種イベントには積極的に参加してライバル会社との競技にチャレンジ精神を発揮するような企業集団でありたいと考える次第です。企業間の競争無くして自分たちの成長はないと思います。話は変わりますが、最近の日本の若者たちが日々アスリートの世界で大活躍していることに感動しています。


2023年6月22日木曜日

核融合発電

 年々地球温暖化が深刻となり、炭素によるノーカーボン待ったなしの時代を迎えているわけですが、ここにきて「核融合発電」が脚光を浴びているという記事を日経ニュースで拝見して驚きました。私も詳しくは分からないのですが、地上に小さな太陽を作って新たにエネルギーを生み出そうという考えです。

ご承知の通り、現在の核分裂による原子力発電所での発電は大量の放射性物質を排出します。核融合は海水の水素を融合して熱を発するものなので原料はタダ同然で無尽蔵に発電ができるという夢のような話のようです。実際に研究者の話を聴かなければ私自身も無知識に近いので大変興味があります。

この記事を見て何故私が驚いたのかと申しますと、実は今読んでいる文庫本で小松左京さんの「未来への総力戦」の「原子力と人類」という話の中で、核融合の話が出てきたのです。小松左京さんが「日本沈没」を超えようと書き進めた「さよならジュピター」の中で火星の話とともに出てきたものです。

今日の日経ニュースを見て、あまりにも偶然に出てきた話題に大変驚いたのです。実はこの文庫本は先日開催された日本の映画監督・小津安二郎展を見学した時に記念として購入したものです。後日書店でのこの本を見かけましたので、恐らく私と同じ思いを抱いている読者もいるのだと思います。

2023年6月21日水曜日

円安効果

現在、インバウンド需要が盛り上がっています。当分、円安の影響で海外からの渡航者は増え続けることでしょう。日経平均も空運株が値上がりしているのは海外からの渡航者の増加とともに日本から海外への航空貨物も増えていると思われます。同時に海運業も貨物やクルーズ船の往来が今後も活発化するでしょう。

また世界の半導体メーカーが政情不安のリスクが低い日本に投資して生産ラインをつくる動きも活発になってきました。日本で半導体を生産して世界中に販売する時代が近いうちに到来するでしょう。工場は殆ど無人化されて稼働するので日本の生産性は急速に高まりますし、一人当たりのGDPも増えていくことでしょう。

政府は2030年に海外からの投資額を100兆円にする計画です。日本への投資は近年減り続けていましたが、円安効果で徐々に増えていくと予想されます。当面の課題は人手不足への対策ですが、女性の活躍をさらに推進することと、海外からの人材を積極的に呼び込む優遇政策を実現することではないでしょうか。人口減少でも工夫すれば豊かな国になると考えます。

 

2023年6月20日火曜日

某集い

昨夕はあじさい寺として有名な鎌倉の長谷寺を閉山後に個別の小グループの某集いで訪れました。17時半から時間通りに入山できましたが、住職の話では先週は3時間半待ちで入場制限が行われたほど境内は人の波で溢れたとのことでした。特に海外の観光客も増えているのと同時に、働き方改革の効果で休日が分散しているのではないかと感じました。

十一面観音像に参拝の読経を終えて、あじさいの山を散策しながら眼下に広がる材木座海岸の風景を存分に楽しみました。様々な花を観賞できる長谷寺は何度も訪れていますが、この時期の訪問は初めてでした。雨が多い梅雨の時期でしたが、曇っていたせいなのか気温も比較的低めで湿気もそれほど感じませんでした。

参拝後は場所をバスで異動して懇親会場へ向かいましたが、海岸通りの道路は平日にも関わらず車が渋滞でなかなか進みませんでした。しかし、あじさい見物からバスでの移動そして懇親会まで同じ方とご一緒する機会ができてとても有意義な時間を過ごすことができました。予定通り21時30分に会は終了しましたが、終始ご丁寧なおもてなしに大変恐縮した次第です。

2023年6月19日月曜日

日本の魅力

今朝のClubHouseで日本の食文化の話題が取り上げられていました。そこで食事と文化の関係を考察するガストロミ―という言葉を知りました。日本食ブームが世界で広がりを見せていることは皆ご存じですが、今では海外の旅行客には寿司よりラーメンが人気のようです。

ラーメンといえば北の北海道の味噌ラーメンから東北のしょうゆラーメンや九州のとんこつラーメンなど全国津々浦々で様々な種類があります。日本の地方各地には様々な地元独自の料理もありますが、日本人にさえ知られていない食文化も多々あるのです。

今朝は世界のフーディーにもっと日本の料理を知ってもらうために団体を立ち上げて活動している方たちのお話でした。北陸地方は世界の富裕層がプライベートジェットで駆け付けるほど魅力的な料理のお店が多いという事です。

日本の食の魅力をもっと地方へも広げていけばインバウンド経済とともにさらに盛り上がるのではないかという事です。世界にもっと日本の様々な魅力をアピールすることで地方創生にも繋がることでしょう。

日本には四季があり、緑も多く、海に囲まれて海産資源にも豊富です。何と言っても平和で治安の良さにおいては世界でも知られた国です。さらに日本独特の文化がおりなす「わび・さび」の日本人特有の美意識の概念が海外からも注目されています。

大げさなことは言えませんが、私は憲法9条を下に戦後一貫して平和主義貫いてきた日本は世界に誇るべき魅力ではないかと感じています。

2023年6月16日金曜日

チャンスを掴む

現在のビルに引っ越ししてから10数年が経ちますが、実は会社の業績は急成長しました。10数年前の状況はリーマンショック後ということもあり、業界の経営者の多くは投資に控えめだったと思います。つまりマイナス思考が顕著で経費削減に皆突っ走ったのです。その中で弊社は今がチャンスと考えて前向きな投資をしましたが、ただ単に功を奏しただけの話です。

結果は明らかなのですが、苦しい時に踏ん張って進まなければ企業の成長はあり得ません。しかし多くの企業経営者は逆の方向へ舵を切ってリスクを回避してしまうのです。私の年齢では冒険できないのですが、トップがチャレンジ精神を見せれば社員の皆さんも協力して動いてくれるのです。今日、たまたま昼食時に他社の経営者とそのような話をしたわけです。 

人生にチャンスが到来する時期は限られています。当然、時の運も良くなければなりませんが、人と同じ動きをしても短い人生では滅多にチャンスは訪れないのです。かつて竹村健一という評論家がいましたが、成功するには逆発想が常に必要だと話していました。その通りだと考えています。企業は生き物ですので考え方次第でどうにでもなります。

2023年6月15日木曜日

久々の訪問

 3年ぶりに都内の六本木にそびえる高層ビルを訪ねました。コロナ前に訪ねていた某社が六本木の高層ビルから同じ六本木の高層ビルに引っ越されて3年過ぎたばかりで、今回はコロナ後初めての訪問でした。人はお互いに3年も会わないと懐かしいものです。特にコロナ禍で交流が閉ざされてオンラインのみの対話が続いたので久しぶりの対面は感動します。

今回はかつて勢いがあった頃のGEを牽引していたジャック・ウェルチ時代において、世界的に注目を浴びたGEのリーダー教育の中身を一部教わりました。過去の栄光がどんなに輝いていても、企業は歴代のリーダーが事業の選択と集中を誤ることによって挫折するケースは歴史が証明しています。

企業が成長するためには浮利を追わないで、本業として地に足が付いた経営をしなければならないことを歴史から学ぶことができます。ローマは一日にして成らずで、事業の成功は長年の苦労の積み重ねが齎すものだと言えます。若い頃から都内で開催されてきた幾多の勉強会に参加してきて良かったと思います。

2023年6月14日水曜日

経営×習慣力

 会社経営において経営者の頭脳が良くても賢くなければ経営は順調にいかないと思います。習慣力とは賢く思慮深い行動を取る人の特徴のようです。日本人の経営者には頭脳が優れた人にも関わらず経営がうまくいかない人が多いのです。つまり経営において習慣力は重要な要素なのです。習慣づく人は2%で、大半の98%の人は習慣づかない人たちの集合体なのです。

習慣づく人は頭脳は普通でも失敗することは少ないのですが、習慣づかない人は失敗する確率が低くないのです。会社は人の組織をどのように作るかが重要です。その人的な組織のバランスを考えないと経営は上手くいくものも行かない可能性があります。経営層は賢く思慮深くなければ会社の成長はあり得ません。

賢い経営とは経営と習慣力を掛けたものなのです。私も長い間、経営者として歩んできましたが、私自身は賢いと思ったことは一度もなく、寧ろ思慮深さが足りなかったので色々と失敗も重ねました。しかし周囲に思慮深い賢い人を配置して経営を続けてきたお陰で今日があります。世界的にどんな立派な企業でも経営者の周りには必ず賢く思慮深い習慣づいた参謀役の人がいるようです。

表向きは経営者が目立ちますが、縁の下の力持ちではありませんが、経営者より寧ろ思慮深く賢い参謀と言える人が陰に存在するのです。トップが暴走しすぎて後継者の人選を誤る有名企業も多々ありました。経営者が独裁過ぎると、キャリアが邪魔をして周囲の意見を聞かなくなるから経営は危うくなるのです。常に聴く耳を持つ謙虚さが必要だということです。

2023年6月13日火曜日

情報の収集

 少子化対策予算や防衛費の増額等で今後国は税収を増やさざるを得ない状況となっています。国の推し進める新しい政策が企業の景気に水を差すのではないかという懸念もあり、経済の先行きが不透明の中で、企業経営において未来に布石を打つ新たな展開が生まれるのではないでしょうか。

リスキリングが叫ばれるのは来るべき時代への人材の備えが必要だからです。DXや生成AIの開発で産業界の在り方も大きく変わることが予想されます。変化の激しい流れについていくには正確な情報をキャッチすることに敏感にならなければなりません。これからは情報を活かす能力が問われると思います。

幸いにもオンラインの普及で情報の収集も処理も容易になりました。特に音声SNSの活用などは様々なビジネスの後押しになるだろうと考えています。自らが積極的にアクセスしなければ有用な情報も入手できない時代なので弱者を取り残さないことが社会的に必要となります。

 

2023年6月12日月曜日

親(飼い主)の責任

 此処だけの話ですが、先週末、都内に住む次女が犬(トイプードルの雌)を連れて帰省しましたが、その一段と成長した姿に安心しました。犬も遺伝子はそれぞれですが、人間と同じように幼少期にどのような環境で育つかによって随分違うようです。「鉄は熱いうちに打て」と言いますように動物も人間も幼少期の環境が重要です。

犬の幼稚園があることも私も初めて知ったのですが、都内では幼稚園に入園させるために待機している犬の飼い主が多いようです。幼稚園の数も多く、過当競争も激しいようだと次女は話していました。犬を飼う人は多いのですが、素人感覚でしつけると中々癖も治らないようです。入園料はかなり高額とのことですが、後々のことを考えると投資とも言えるでしょう。

人は家庭によって育ち方が異なります。仮に良い遺伝子を持った子供でも育つ環境によって後々の人生さえも左右されることがあります。また次女が犬を飼うようになって随分穏やかになったように親としても感じます。1泊2日の帰省ですが、我々も久々に大層楽しませてもらいました。人間でも動物でも親(飼い主)としての責任は大きいと考えます。

2023年6月9日金曜日

株主総会

 例年、6月は上場企業の株主総会が集中する月です。弊社も小さい会社ながらも30年近く株主総会を続けています。別に自慢することではありませんが、零細企業の時から開催するしきたりは変わりません。世の中の中小零細企業で株主総会を厳正に行っている企業は少ないと思います。つまりオーナー会社だと株主総会を開催したように形だけ議事録を作って整えるのです。

株主総会も取締役会も法的に開催が義務付けられて議事録も残すようになっていますが、オーナー企業では年に1回の株主総会も、月に1度の取締役会も開催を省略する企業が実際は多いのではないでしょうか。弊社は私が社長に就任して以来37年間、月に1度の取締役会は一度も欠かしたことがありません。株主総会はまだ零細企業であった96年から毎年開催を続けております。

私自身、株主総会で1年が無事に終了したように感じていますので、毎年の株主総会はオーナー企業といえどもとても緊張して臨んでいます。短時間の開催ですが、無事に議案が承認されて可決するとホッとします。形式的には違いはありませんが、株主総会を開催することに大きな学びと意義があります。もし上場企業であればトップは相当なプレッシャーであることが認識できます。

2023年6月8日木曜日

在宅勤務

在宅勤務になって時々家の手伝いをすることも多くなりました。コロナ前は朝早く家を出て夜遅く帰宅し、こっそりドアを開けて妻の寝顔を横目にTVを見ながら一日を終えるのが普通でしたので、現在とは生活スタイルが180度も違います。在宅勤務が習慣づいたお蔭で健康体になった気がします。

仕事に支障が出ているかと考えますと、移動等の無駄な時間が極端に減ったように感じます。基本的には多くの方と同様に、携帯情報端末かPCの環境でいつでも仕事に対応できるようにしています。次は自分自身のワークをさらにDX化して思考を柔軟化することが必要だと考えています。

人生100年時代と考えれば、これから第2の人生をクリエイトして些かでも人のお役に立てる生き方をしたいものです。微力ながらも若い人たちの手助けや地域社会のボランティア活動をしていくのも、我々のような年老いても元気な世代の役割ではないかと考えます。

2023年6月7日水曜日

近未来の想定

 6月は上場企業の株主総会が集中する時期です。各社の株主総会案内を手にして議案書への賛否が、同封の出欠カードにあるQRコードを読み賛否の議案書を送信するだけで意見表明できることに感心しました。これまでの事務費用を考えると多額のコスト軽減になると感じたからです。このDX改革は素晴らしいことです。

今後、労働人口が産業界全体に不足して企業活動が成り立たなくなることが予想されますので、DXによる業務改革は待ったなしに推進せざるを得ないでしょう。近い将来4人に1人が高齢者だと言われますから、あらゆる産業が人生100年時代に備えなければならないと考えます。

我が国も遅ればせながらデジタル庁を中心とした行政のDX化が全国的に進みつつあります。あらゆる企業が将来的に労働者が不足していきますので、ChatGPTのようなAIの進化によって無人で仕事をこなすような時代に変わります。業務の生産性は予想を遥かに超えて格段に向上することでしょう。

個人的に社会が大きく変わりそうな気がしてなりません。VUCAと言われる時代の到来に対して企業としてどのように今後対応していくべきかが問われていると思います。リスキリングによって時代の変化に適応する能力を誰もが身に付ける必要に迫られる時代が必ず到来します。

2023年6月6日火曜日

日経平均の上昇

5月上旬より徐々に日本の日経平均が上昇しています。米国景気が頭打ちという事や中国景気が今一つということもあり、日本市場に資金が集まっていると考えます。バブル期の最高値、1989年12月29日の日経平均38,915円と対比されて、本日も33年ぶりの高値更新と言われています。

また過去最安値は2009年3月10日の7,054円のようですが、当時は金融危機に端を発した世界同時不況により電機や自動車など輸出企業の業績が軒並みに悪化を招き、電機大手8社は合計2兆円超の純損失を出し、トヨタ自動車も約4,369億円の赤字に転落した年でした。

バブルの絶頂期の1989年から20年後の2009年に日経平均はどん底となり、再び14年後の2023年6月に漸くバブル後の最高値を更新したことになります。これまでバブル経済もその後の崩壊も経験してきましたが、常に世界経済の動きを敏感に捉えることの重要性を感じます。

1989年当時のNYダウが2,753ドルが現在は33,562ドルで今日12倍となっています。つまり米国経済は順調に成長してきたことになります。そう考えますと、日経平均はもっと高くなっても不思議ではない気もしますが、そのためには日本経済が良くなることが重要です。

2023年6月5日月曜日

ブログについて

 ブログの投稿を土日に休んでいますと世の中の風景が変わってしまい、先週の出来事が古く感じたりします。気候はこれから梅雨入りを宣言するようですが、6月の雨などと歌などで表現されるように6月から7月初旬にかけて雨天続きの日和となるのでしょう。台風もまだ2号のようですから、例年のように夏から秋にかけて20何号と日本列島にもたらすのだと思います。

このブログもこれまで5千日くらい書き続けていますが、ウィークデーだけ投稿していますので、年260日としても19年間くらい続けてきたことになります。「塵も積もれば山となる」の通り、自分でも長年よく続いたことだと感心しています。最近は140字制限のTwitterやFacebook、Instagramなど次々とSNSに投稿する人が増えていますが、私はあまり使っていません。

人によっては頻繁に写真をSNSに上げたりして友達の反応を見る人もいますが、私自身はあまり人目に曝け出すのも好きではないからです。ブログはあくまで自分自身の日々の備忘録として書いているのです。手書きの5年日記も毎日続けていますが、紙に書いた自分の文章はあまり読み返す気になりません。しかしネット上に書きクラウドに残るブログは手書きではないので便利です。

ちなみに5千日のブログは400字詰め原稿用紙1枚強450字としても225万字で書籍1冊が約10万字とすると20冊をはるかに超えます。つまりブログも毎日続けると1年1冊書籍を完成させるような分量となります。毎日のタイトル探しにいつも苦労していますが、本日はブログの話で終始して悪しからずお許しください。

2023年6月2日金曜日

鈍い台風2号

 例年の台風は南太平洋上から瞬く間に北上して日本列島に接近します。しかし今回の台風2号は南方からゆっくりじわじわと接近し、横長の線状降水帯を形成してきているようです。今朝はいち早く関東地方でも雨足が強くなり、昨日の予報通り午後から風雨が徐々に強くなり、交通機関の乱れが予想されるためメディアでも大雨警報が流れていました。今晩から荒れ模様の天候へと向かうのでしょうか。

本日はコロナ前から4年ぶりにお世話になった方と再会したのですが、実は昨日私の方から天候が荒れることが予想されるため日程の延期をお知らせをしました。しかし昨日の晴天では本日が荒れ模様になるとは素人感覚では想像もつきません。昼間は1ミリの雨だから大丈夫だと調べた上でのお話でしたので、こちらから提案した延期は撤回して予定通りに施行する事に決めました。

しかし気象は予測以上に変わります。風雨の中を出かけて行きましたが、4年ぶりの再会もお互いに楽しみにしていましたので、実現できて結果的に良かったと思います。ご来客も予定されており急いで帰社しましたが、悪天候で訪ねる人も出かける人もしんどい一日でした。これから低気圧に晒される日が多くなりますので、「待てば海路の日和あり」を念頭に入れて行動したいものです。

2023年6月1日木曜日

仕組みを作る

我々IT企業はお客様に依頼されたシステムをただ開発して納めるだけでは評価されないことが分かります。情報通信業界の決算状況にも表れていますが、企業の特徴があまり感じられないのです。つまり極端な言い方をすれば盲目的に依頼されたものを開発するだけです市場から見れば固有の魅力はないわけです。株価がさえないのもそこに原因があるような気がします。

アプリケーションにしてもお客様から要求されて開発するわけですから付加価値は薄いわけです。市場から評価される企業は市場が活性化するための土台となる仕組みを作っています。どうぞお客様が自由に自社に合ったアプリを作ってくださいとなるわけです。長年、IT事業をしてきて安住すると外の世界から見ないので気が付かないものです。顧客が使い続ける仕組みを作る必要があります。

ITは便利な道具です。開発には欠かせませんが、開発の道具に我々の業界は使われていないでしょうか。もっとお客様が付加価値を生むような仕組みを提供してあげたいものです。ローコード・ノーコードを使った開発はお客様が自ら可能となりますので、我々専門のIT事業者はもっとプロフェショナルな分野を切り開いていかなければなりません。仕組み作りもその一端ではないでしょうか。