2022年5月31日火曜日

芸術作品

かつてアカデミー賞受賞作品の映画は不朽の名作と言われるほど何度も見たくなるものでした。近年の映画に感じるのは、賞を受賞した映画作品は一度観たら二度は見なくてもいいい作品が少なくないように思われます。小説も同様で、賞を受賞した作品を読んでも一度読んだら繰り返して読みたいと思わないことが多いようです。

つまり映画も小説も受賞を選定する審査員の判断する価値観が多くの視聴者の感覚と隔たりがあるのでしょう。観客や読者の作品に対する評価は発表されてから時間を要します。しかし評価の陰に埋もれて世に広く知られていない作品も実際は多いのだろうと思います。一般的に芸術作品に対する人の評価はまちまちで、プロの審査員の評価した作品の評価も割れます。

私自身、個人的には山田洋次監督の映画作品が好きで、過去の作品を何度も拝見しています。数日前に録画した「遥かなる山の呼び声」という映画作品もこれまで数えきれないほどの回数で拝見しています。若い頃は洋画を中心に何度も見ていましたが、最近は邦画を観たりテレビドラマを繰り返して観たりしています。

2022年5月30日月曜日

GDP

先週の新聞で知ったことですが、NATOへ加盟申請したスウェーデンが防衛費をGDP1%の日本円で1兆円から近く議会で2%へ増額を決定するかも、というニュースを拝見しました。スウェーデンは人口が1千万人で日本の10分の一以下ですが、考えてみると現在のGDPが100兆円ということになります。日本は500兆円ですから、スウェーデンの一人当たりのGDPは日本の2倍だと知りました。

本来、日本はGDPが現在1000兆円あってもおかしくないのですが、残念ながらこの30年間GDPが横ばいで伸びていないのです。何故なのでしょうか?今、「失われた30年 日本はどうする?」というテーマで毎月あるメディアが討論会を開いており視聴していますが、解決方法は無いといっても過言ではありません。30年前にヒントはあったのですが、バブル崩壊の整理に国も追われて未来に目が行かなかったのでしょう。

韓国より一人当たりのGDPは下がってしまい、周辺国の成長のスピードに付いていけなくなりました。外貨より通貨安ということは日本は貧乏国になりつつあるということです。我々経済人は何とかこの窮地を脱して若者の未来を明るくする責任があります。先週、大学の学部長に「学長にご就任されたら情報学部をつくってください」と話しましたところ、既に数理情報学部ができるというお話を聴き少しは安堵しました。

2022年5月27日金曜日

文豪

先日、「徹子の部屋」に「日本のいちばん長い日 運命の8月15日」の著者である半藤一利さんの妻、半藤末利子さんがゲスト出演されていました。晩年、夫の半藤さんが亡くなる前に遺言として枕元で、中国の思想家である「墨子を読んだ方がいい」と言われたそうです。墨子は平和を尊んだ人物であり、日本人にも墨子について勉強してほしいという思いだったと思います。

奥様の末利子さんは随筆家であるとともに、現在、新宿区立漱石三房記念館の館長をされており、英文学者であり教師でもあった夏目漱石のお孫さんで、漱石が亡くなってから生まれた方なのですが母親から漱石の特徴について詳しい話を聞いていたとのことでした。話を聴いていた妻も、夏目漱石の代表作である「吾輩は猫である」の書籍を早速購入してきました。

ちょっと前に私も伊集院静さんの夏目漱石を題材にした「ミチクサ先生」を新聞小説で目にして内容の面白さに引き込まれて最後まで読破したのですが、漱石という人物像が巧みに描かれており伊集院静さんの小説にあらためて魅力を感じました。これまでは夏目漱石に関して教師というより明治の文豪として捉えていましたが、実のところ私の認識は違っていました。



 

2022年5月26日木曜日

故郷

 いつも深刻な話題ばかりなので、本日は少し明るい私事のニュースをお話したいと思います。日頃、天草の会報づくりで大変お世話になっている某印刷会社の方が、天草の大ファンということで是非、天草を車で旅したいと以前からお話しされていました。今朝、電話にて私の実家近くに辿り着いたとの知らせを受けて吃驚しました。一応、実家の住所はお教えしたのですが不便なところですからと事前にお話していたのです。

私の実家はTVで放送されるようなポツンと一軒家みたいなところです。周囲は山に囲まれて家は50~100メートル間隔で8軒しかない小さな部落ですが、若者が都会へ出てから現在はお年寄りも亡くなり空き家の状態で住んでいる人はいません。私が子どもの頃は一家で平均7~8人はいて部落でも集まりがあると大賑わいでした。かつては農業が主体でしたが、現在は住民がいなくなり、山や田や畑も荒れ放題でイノシシなどの生息地となっています。

2年あまり、コロナの流行で故郷への帰省もままならない状況でしたが、漸く感染者も減り、人の往来も可能となったようですので、ご先祖の墓参りに行かなければならないと考えています。”ふるさとは遠きにありて想うもの”と若い頃には都会からの帰省が大の楽しみでしたが、今は人も住んでいなくて寂しいところに変わりました。しかし、ふるさとは良いところです。中学や高校の同級生も残っていますので、未だに再会できるのが大の楽しみです。



2022年5月25日水曜日

安全保障

 かつて日米貿易摩擦で日米の不均衡を無くすために米国による様々な圧力がありました。それが現在は米中貿易摩擦へと変遷してきました。日米の自由民主主義国家同士で貿易戦争を行っている隙間に、独裁政権国家の中国という大国が資本主義経済を取り入れて急速に経済成長しました。米国も日本も中国を世界の工場として活用するとともに自国経済を守ってきたのですが、中国が自らそれ以上に経済力をつけてきました。

成長に伴い経済力が大きくなると軍事力も並行して拡大していきます。今の中国がそのことを如実に物語っています。日本は経済では中国とうまく付き合いながら安全保障面では米国等と歩調を合わせることになります。ロシアのウクライナ侵攻によって欧米による経済制裁でサプライチェーンが今後様変わりしてきます。日本企業にも少なからず様々な影響が出てきますので、予測しつつ新たな展開が求められるでしょう。

これからの日本企業がやるべきことは迅速なDXの推進ではないかと考えます。行政改革を旗印にデジタル化の遅れを急速に前へ進めることが肝要かと思います。安全保障面でもデジタル化無しには優位性は得られないと考えます。世界経済の今後の見通しも西側に対するロシアの出方次第だと思われます。現在の状況が長引けばアジア情勢に安全保障面での影響も出てきますので、これ以上の軍事的緊張が高まらないことを切に願うばかりです。

2022年5月24日火曜日

教育の在り方

人命を奪う多大な犠牲が続くウクライナ侵攻をひたすら止めないロシアのプーチン大統領は、西欧諸国から見れば残虐非道なリーダーだと映りますが、ロシア国内での支持率は80%を超えると言いますので、国家が齎す国民に対する様々な教育の影響は恐ろしいものです。子どもに対して、親も学校もプーチン大統領を支持した教育が施されて、政府への一切の批判が許されない国家の風土は独裁政権の国にありがちな傾向です。

戦前の我が国も中国大陸への侵略や米国への宣戦布告など、当時の国民世論は政府への支持率も高かったはずなので国民への教育次第だと言えます。現在の平和な状況から類推して過去を振り返ると当然に信じ難くなるのですが、それはまともな現在から過去を判断するからです。つまり国家による国民への強制的な教育によって形成される価値観による影響は大です。

自由と民主主義を尊いものだと考えれば、政治による思想信条の自由は保障されるべきですが独裁政治はそれを許さないのです。国の内外での評価が極端に割れるのはイデオロギーの対立が国家間に存在するからです。我が国も過去の反省に立って、国際的に慎重な行動が為政者に必要とされることは言うまでもないことだと考えます。国民世論の形成も教育が果たす役割が大きいことを自覚しなければなりません。



 

2022年5月23日月曜日

週明けの一言

今朝、clubhouseで「働く女性を支えるフェムテック経営とは?」というテーマで意見交換がありました。これからは働く女性に対して如何に働きやすい環境をつくるか企業は真剣に考えるべきです。たまたま興味がありましたのでスピーカーに参加したのですが、「80年から経営されているのによくお考えですね」とゲストの方からお褒めの言葉を戴きました。

実は弊社も社歴は長いですが、一度は倒産しそこなったのです。ですから実質は96年から第二創業として再スタートしています。プロパー社員の部長クラスもバブル崩壊後に入社してきていますので、就職氷河期時代の入社組です。ですから彼らに是非ともかつてのような成長体験を味わしてあげたいと考えています。そのためには経営幹部となるような人づくりが重要です。

この10年間は右肩上がりで弊社も成長していますが、経営環境はいつどのように変化するかわかりません。たまたま現時点までは順調に来ていますが、コロナ後は社会が大きく変化すると予想しています。日本の大企業も伸び悩んでいく時代なので、余程の優秀な経営者でなければ海外勢と競うことは不可能です。特にこれからはアジア勢が急速に力を伸ばしてきます。

日本が成長を維持するためには国民全体の意識改革が必要だと思います。働く女性がモチベーションを高める環境を如何に提供していくかが、これからの経営者には問われているのではないでしょうか。弊社も積極的に戦力となる女性社員を増やしていきたいと考えています。働く女性が男性を変え、会社を変え、社会を変えていくことを切に期待しています。



2022年5月20日金曜日

夕刊コラム

 私は歴史学者の小和田哲男さんの歴史分析が具体的で大好きですが、この程日経新聞の夕刊に登場されており、コラムを毎日楽しみに読んでいます。有名な方でも順風満帆ではなくて紆余曲折の人生を歩んできていることを知り、どういう訳か先生の庶民的な人生談を知りホッとします。先生の影響なのか最近は歴史ブームというか城巡りをする人も増えているようです。

実は私も今年は城巡りを色々計画しています。これまでは仕事を兼ねて団体で日本各地の城を訪ねたことはありますが、歴史探索を目的で一人で城巡りをしたことは少なかったのです。今年1月に駿府城の遺跡を見物したのですが、小和田先生が静岡大学の助教授時代に駿府城遺跡発掘以前の頃に市に対して美術館建設反対運動を起こされた話を初めて知りました。

日本全国の城跡も戦争や戦後の建設ブームによるマンション建設などで無残に消えた箇所も多いということです。戦後の復興で心の余裕がなかったのか、日本人の歴史観も過去には薄かったのでしょう。しかし近年は日本も豊かになり歴史好きな国民も増えています。城巡りも容易ではないのも事実で、TVで様々な日本の城巡りの放送も年々増えているのは有難い事です。

2022年5月19日木曜日

少子化対策

 本日は月に一度の経営戦略情報交換会の日でしたが、今回のテーマは「女性雇用を考える」というもので、会員各社でディスカッションを行いました。政府は急速な少子化に対応すべく、育児と仕事を両立できる環境を整備・充実させることを目的に「次世代育成支援対策推進法」という法律を作り、2003年7月に施行(10年間の時限立法)しましたが、効果が薄く2014年に改正しましたが、さらに2025年3月末まで延長される見通しです。

予想ではおそらく更に10年の延長も考えられます。将来の少子化は40年以上前から予測されていたことですが、漸く2003年7月に法律による少子化対策がスタートしたのです。さらに女性活躍推進法も2016年4月に施行されました。この法律も2025年度末までの時限立法ですが、おそらく効果はそれ程芳しく改善しないと思われます。発想はとても良いのですが、実現しなければ意味がありません。

日本政府の政策はただ単に企業に制度を押し付けるだけで、北欧諸国のように企業や働く女性に対して労働に障害が無いように、金銭的な補助や育児支援などのサポートが充実していないからです。労基法で企業は雇用の維持を縛られつつ、さらに少子化対策まで企業側に押し付けられているのが現状ではないでしょうか。もっと女性雇用に国費を投入して真の少子化対策が実現されることを期待します。



2022年5月18日水曜日

経済制裁

 ロシアによるウクライナ侵攻で欧米諸国による経済制裁が続いています。一時、ルーブルが急落しましたが、ロシア中銀による為替政策によって反騰しているようです。つまりルーブルが強いために購買力が低下していないという事です。つまりエネルギー価格が上昇し、水面下では天然ガスや石炭が相変わらずロシア寄りの国に輸出されているために、詳しくはわかりませんが外貨を稼いでいるのでしょう。

経済制裁には必ず抜け穴があると言われています。ロシア国内は穀物等の輸出も途絶えがちで、物資の輸入が減り高いインフレ状態だと聞きますが、依然プーチンの支持率は高くて国民の不満はあまり聞こえてこないようです。戦争で使っている武器は旧式でしかも戦争も長引いているために戦意は落ちているが国内経済は落ち着いており経済制裁の効果はそれほど効いていないようです。

注意しなければならないのはロシア経済が逼迫してきたら「窮鼠猫を噛む」で核兵器の使用も辞さない可能性があると追う事です。プーチンも血液の病気の可能性があると言われており、病とストレスで精神状態が常軌を逸した行動に結びつかないことを祈るばかりです。独裁政治の国においてはリーダーの言動次第で事態が急変することもあり得ますので恐ろしいことです。

2022年5月17日火曜日

仕事と家庭

高齢になって未だに仕事をしている私に対して、結婚42年も連れ添っている妻から「仕事と家庭のどっちが優先なの?」と時々問われますが、今更どう答えればいいのかと思ったりして口を濁します。20代の新婚当時は月に平均3日間くらいしか休みがありませんでしたが、子ども小さかったのと同時に我々も若かったので休日はあちこち車で遠出していました。

現在は想像もつかないくらい休みは多いのですが、子どもは独立し我々も高齢になったので体力も無くなったのは事実です。新婚当時は有給休暇どころか殆ど会社を休めないので、私の約束破りで夫婦喧嘩ばかりしていました。しかし仕事と家庭の区別がつかないくらい日々の暮らしが充実していたように感じます。休日があれば幸せかというと必ずしもそうではない気がします。

若い頃には今より生活するのが必死でしたので、家庭は仕事の犠牲になっていたかもしれません。今は犠牲にならないように家庭に協力しているつもりですが、私自身が仕事は家庭より好きだと妻は内心捉えているのでしょう。確かに今は仕事が自分の生き甲斐かもしれませんが、人間いつどのような災いが降りかかるかわからないので、残り少ない人生の時間を大切にしたいと思います。

2022年5月16日月曜日

巨大彫刻

昨日は藤沢市にアトリエを構える彫刻家の親松英治さんが40年間かけて完成された高さ10メートルに及ぶ巨大な木彫りの聖母マリア像を拝見してきました。実は先日の新聞の地方欄でこの作品展示会の記事を見て、早速忘れないようにメモを取って出かけてきました。展示会は5月14-15日限りという日程だったのでこのチャンスを見過ごすわけには行かないと思ったのです。

6月末には約1億円輸送費をかけて遠く長崎県の南島原市の原城址に建立されることになっています。この巨大なマリア像の制作を決意されたのは1981年に当時のローマ教皇、ヨハネ・パウロ2世が初来日され、長崎を訪れた時のようです。かつて島原の乱では天草四郎時貞をはじめ3万人のキリシタン信教者が幕府側と対峙して命を落としたのですが、城跡は発掘現場だけで歴史建造物は何も残っていないのです。

そこに内閣総理大臣賞も受賞された彫刻家の親松さんが制作された聖母マリア像が記念碑として建立されることは素晴らしいことだと思います。私も原城址は訪ねたことがありますが、草が生い茂っているだけで歴史の痕跡も印象が薄いため訪問する人も少ない所です。たまたま妻の実家に近い場所なので建造物が完成したら訪問するのが楽しみです。お会いした記念に親松さんと写真も撮りました。


2022年5月13日金曜日

余談

長年生きてきましたが未だに自分自身が文系なのか理系なのか理解できませんし、妻からも中途半端のどっちつかずだと言われたりします。高校時代には当初、国立の工業大学進学を目指していましたが、途中で実力的に無理と分かり結局は文系の大学へ進むことになりました。当然、就職したら営業事務職として勤務するのですが、何年かすると同じ仕事に満足できなくなり兼務で営業したり現場で監督したりしました。

オフィスに一日中ずっと座ってする仕事は好きではなかったし、営業の方のように口も達者ではないし、大衆の前で話すのも得意ではありません。かと言って工場の中で一日中機械を相手に黙々と仕事をするタイプでもないと思います。妻は明らかに真似ができない右脳派タイプで、ファッションセンスやインテリアのセンスもあるし、料理もすばやく美味しいものを作ってくれます。その全く逆なタイプが私なのです。

長所と言えば人が好きで初対面の方とも気軽に話せる性格なので友達も比較的多い方です。右脳タイプか左脳タイプかと言うと右脳の時もあれば左脳的な場合もあります。私も小中高の時は読書もしないタイプでしたが、成人してからは読書も比較的好きになりました。美術館巡りも好きですし、クラシックをはじめ音楽も大人になって急に好きになりました。つまり結論から言うと、人間はどちらかに決めつけない方が良いということです。 

2022年5月12日木曜日

こどもかいぎ

 先日、NHK「首都圏ネットワーク」で「君の声が聴きたい」という子どもや若者の幸せについて考える特集で『こどもかいぎ』が広がっていく様子が取り上げられていました。その中で子どもの意見として、何故大人たちは国同士でお互いに対話をしようとしないのだろうと疑問を呈していました。対話をすれば問題解決の糸口が見つかるかも知れないのに対立国は軍事力に頼ろうとします。

子どもの方が冷静に世界を見つめているのではないでしょうか。地球温暖化の問題に対してスエーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(18)が話題になり、次期ノーベル平和賞候補者と言われており、少し前にはパキスタンのマララ・ユスフザイさんが女性差別のタリバンに対抗し銃撃を逃れて17歳で2014年にーベル平和賞を受賞しました。

子どもは将来を担う人材なので、大人の都合ばかりで政治を考えるのはどうなのだろうかという素朴な疑問が浮かぶのです。成人年齢が18歳になった日本でも政治に対して子どもの声を聴く機会をもっと増やしてはどうかと思う次第です。大人と子どもが同じ目線で社会に対しての様々な意見交換をする公の場がとても重要だと考えます。

つまり大人たちは一部の報道で思考が一方的に洗脳されていることもあるからです。人間同士がお互いに対話しない限り、偏った思考では相手を理解することはできないと思うのです。大人の政治家が衆参議員が700人いるわけなので、海外との人的交流をもっと密にすれば非軍事的に懸案の問題解決も図れるのではないかと感じます。


2022年5月11日水曜日

生産性

日本はホワイトカラーの生産性が欧米に比べて低いと言われて久しいのですが、業務のデジタル化をさらに加速して生産性を高める必要があります。一方、ブルーカラーにおいては生産性は機械化や自動化が進み、生産性は欧米並みかそれ以上に高いと思われます。肝心なのはKPIを定めてホワイトカラーの生産性を高めることです。

漸く事務部門や人事部門の生産性をこれまで以上に高めるために、デジタル化が進んでいる一部の企業では最新のソフトウェアが使われてきています。しかし圧倒的にデジタル化が遅れている企業が多いように感じます。官公庁をはじめ未だに紙ベースで業務のやり取りをしているのが現状なので最優先に此処を変革すべきです。

役所が変われば自ずと中小企業も住民もデジタル化が進むのですが、行政全般が民間との紙の書類の受け渡しが中心なので、その辺りを急速に変えていかなければホワイトカラーの生産性が欧米並みに高まることはあり得ないと思うのです。もっと行政が強力にデジタル化を進めないと欧米との生産性の格差は広がるばかりです。

2022年5月10日火曜日

サプリメント

 今に始まったことではないのですが、テレビ広告でサプリメントのCMが多いことに驚きます。実は私自身、TVでよく宣伝されるサプリメントを注文して飲んだことはありません。つまり一度注文するとキリがないほどリピートのDMが手元に届くからです。枯れ木に水をやっても花が咲くことはないように、人の体にも無理に栄養を与えても継続的な効果は薄いと思うわけです。

数日前にある有名な方をTVで久方ぶりに拝見しましたが、老けて見えた変身ぶりに驚いた次第です。その方は大量のサプリメントを日々飲んでいたので年齢は別として以前と印象は変わらないものと想像していたのですが、まったく現在のイメージが違ってたのです。我が家では妻が大の花好きなので季節ごとの生花を買ってきて花瓶にさしますが、人の体と同じで美しさは一時だけです。

恣意的にサプリメントを飲んでも根本的な体を作るのにあまり影響はないと考えます。ビタミン剤など一時的な特効薬としては効果はあるので、時々市販品を気休めに服用する程度で良いのではないかと思います。通販が増えているのもTVのCMが日常茶飯事に放送されるからだと考えます。商品が手軽に手に入るので習慣的にサプリメントを服用する人が増えているのでしょう。


2022年5月9日月曜日

戦争の記念日

 本日はロシアの第2次世界大戦でドイツへの戦勝記念日だそうですが、本当に未来永劫祝うべき出来事なのでしょうか。確かに戦争に勝つことは自国民を救うために優先されるべきでしょうが、敗戦国の国民は虐げられて救われないことを是認することにもなります。日本では終戦記念日に戦没者の慰霊を弔いますが、8月15日を敗戦記念日とは呼びません。

一旦戦争を始めると勝ち負けが決まるまで戦争は継続されます。しかし、その代償は気が遠くなるほど莫大なものです。自然災害で失ったものを復興するのはやむを得ませんが、戦争で人と人が争い、互いに失うものには人々に怨念というものが植え付けられて未来永劫続きます。戦勝記念日も終戦記念日も戦争を犯した人々の愚かさの結果だと思うのです。

日本を取り巻く中国や北朝鮮は韓国と違い一党独裁政治の国なので、こちらから敵対的に非難しても日本との状況が将来的に良くなることはあり得ないと思うのです。どちらの国民が幸福かは自国民が選択することなので単に批判することはお互いに控えるべきです。重要なことはお互いに戦争しないためにどうするかを外交の場で導き出すことではないでしょうか。

2022年5月6日金曜日

連休の谷間

 コロナ禍で人の移動が長期間制限されてきましたが、3年ぶりに漸く5月連休を境にして大勢の人が東奔西走できるようになってきました。私自身はTVで各地の活況ぶりを眺めているだけですが、経済が回り出していることに満足しています。円安の影響で輸入物価は上がってきていますが、為替は内需にはそれほど影響はないので国内消費が今後さらに活発化することを期待しています。

話は変わりますが、近年全国のお寺の経営状況が良くない噂を耳にしますがどうやら事実のようです。私の住まいの近くにあるお寺も住職がいなくなったため檀家の寄付が無くなったと聞きました。つまりお寺の経営が厳しくなったものと思われます。確かに以前からいつもお寺の境内は閑散としており参拝する人は滅多に見かけないお寺だと思っていました。

かつては檀家のお葬式や法事などお寺が関わる行事が多かったと思いますが、葬儀や法事の簡素化やコロナ禍の影響もあり人の密集を避けたり檀家に関わる仕事自体が減ってきたのではないかと思われます。世代の移り変わりで仏壇も必要としない人たちが増えてきたために益々お寺との接点が無くなってきたのは事実です。

しかし、中にはお寺の跡取りで先代の赤字経営を黒字に転換したという例もありますので、中小のお寺の経営も事業そのもののやり方を工夫する必要がありそうです。一方、一部だとは思いますが神社は年間を通じて参拝客もいますので、私たちの目にはコロナ禍でも比較的経営は安定しているように映ります。連休の谷間に感じたことを記しました。

2022年5月2日月曜日

ある出来事

先週の出来事ですが、実はもう何年も都内へ出かけたことのない妻が有明で開催されているという劇団四季の「ライオン・キング」を観に行ってきました。出かける前から体調次第で予定をキャンセルして行かないかもと話していましたが、重い腰を上げて遂に出かけて観終わって帰宅するなり、玄関から上がる間もなく「大声を上げたいほど感動した!」「死んでもいいほど満足だった!」と興奮して話すのです。

10年ほど前に、横浜の本社オフィスから見えるみなとみらいの目の前の敷地にこの劇団四季の「ライオン・キング」が長期間興行されていたことがあります。この演劇の何が魅力的なのか私自身も当時はピンとこなかったのですが、有名な演出家である浅利慶太氏もその頃には健在でした。つまり私もこの演劇自体には知識も興味もなく、ただ単にこの熱烈な人気に不思議な現象だと捉えていただけでした。

今回、妻が観劇した「ライオン・キング」の上演では座席も舞台中央の目の前で、演技しているキャストの汗や表情まで目と鼻の先に見えるくらいの近さで演技者の迫力をもろに感じたようです。あまりにも特別な優先席とも言える座席だったので、妻が言うにはおそらく長く所属している会からのご褒美だったのではないかと話していました。新橋からタクシーで現地まで行ったようですがタクシーの運転手も迷うほど知られていない開催場所だったようです。