2021年7月30日金曜日

隙をつくらない

オリンピックに出場するだけでも普通人にとっては超越した出来事ですが、各試合を観ているとビジネスにも共通するヒントが得られます。オリンピックには魔物がいる言われるように、世界ランキング1位の選手といえども勝負に負けてしまうことがあります。つまり選手は頂点に立つと、ライバルがオリンピックで勝つことを目指してコツコツと研究してきた闘い方に、トップであるがために気づかないで隙をつくってしまう事があるのです。油断大敵という言葉もある通り、頂点に立ったとしても相手から見て隙をつくらないことが肝要だと思います。ビジネスの世界でもライバルは常に敵を研究し尽くして本番に負けないように鍛錬を積みます。トップは周囲から常に注目される存在なので気を抜かない(隙をつくらない)ことが大切であるとともに、自分を敵とみなして客観的に研究することも大事なことだと思います。勝敗は紙一重でちょっとしたミスがその後の展開に影響を与えます。こういう私は隙だらけですので、この事を教訓にしたいと思います。

2021年7月29日木曜日

DXへの課題

 先日、某メーカー傘下のオンラインによる集まりで、ベンダー企業間でDXについてのディスカッションをしました。小規模ユーザーがDXに踏み込めないのは、これまでベンダーへシステムの丸投げによって、自社のIT技術者が育っていないという現実があるからです。経営者は社内にDXの号令を出しても、実際に会社の業務全体を掌握して、DXを推進する人材がいないとの事です。しかし現実的には、まだ多くの小規模ユーザー企業では業務のデジタル化やペーパレスがほとんど進んでいないのが現実です。遅れていることは、これから業務のデジタル化の余地が大きいとも言えます。焦らないで、先ずはテレワークで業務が遂行できる環境から始めてみると自社の色々な課題が見えてくると思います。

2021年7月28日水曜日

スポーツの力

連日、世界のアスリートによる五輪の闘いをTV観戦していますが、彼らの奮闘がコロナ禍で深刻さを増している世の中の閉塞感を感動で吹き飛ばしてくれているような気がいたします。また五輪という4年に一度のスポーツの祭典は各国同士の熱闘が続きますが、国内が平和だから開催や参加も可能なのです。新型コロナ感染が続く最悪の事態での五輪開催ですが、今回のアスリートたちの足跡が互いの国を尊重し合う絆の大切さを、後世にきっともたらしてくれるものと考えます。五輪開催に賛否両論があることは否定できませんが、やはりスポーツの力が人々に与える影響は凄いとつくづく思う次第です。

2021年7月27日火曜日

WEBマーケティング

 オンラインが当たり前になって、あちこち動き回らなくても多くの外部情報を入手できるようなりました。しかし、その後の会社への問い合わせが増えて混乱するケースが時々あります。そのような理由もあり、以降は無料のセミナーも主催者を選別して申し込むようにしています。発信者からすると営業マーケティングをしているので、セミナーの受講者は有力な顧客の候補となるわけです。これからは外部に対してのWEB広報が更に重要になると思います。中小企業も含め、企業のデジタル化が必要とされるのは、外部への発信失くして事業の販路は広がらないからです。WEBサイトは今ではどこの会社でも普通に持っていますが、ここにも工夫がないと集客効果は薄れます。人手の少ない中小企業が生き残るには、WEBマーケティングに如何に注力していくかではないかと思います。言葉の壁もいずれ近いうちに自動翻訳によって無くなることでしょう。世界をマーケットに日本のあらゆる中小企業はもっと販路拡大に積極的にチャレンジすべきだと考えます。

2021年7月26日月曜日

五輪開幕

先週は22日への「海の日」の振り替えから23日の「スポーツの日」そして土日と、いつもの連休より印象的に長く感じました。開催前から喧々諤々の賛否両論が際立った今回の五輪開催でしたが、57年前の1964年東京五輪も、同じような反対意見が国民の間には多かったようです。当時の日本は池田隼人内閣で所得倍増計画の下、高度成長へまっしぐらに走っていた時期でしたので、東京五輪後には景気の反動で大不況が到来して企業の倒産や多くの失業者も出たようです。その反省もあり、ロンドン五輪頃から各国でも大会後の不況対策が考慮されてきました。我が国も新型コロナ対策から五輪へ拠出と財政支出はかなり増えましたが、大会後に景気の反動で不況に陥る可能性はかなり低いと思われます。政治はアフタ―五輪でどのように日本経済を将来的に元気づけるかが問われてくると考えます。

 

2021年7月21日水曜日

環境

 家も新築、オフィスも新天地でリニューアルにて再スタートというのは本当にいいですね。本日も久しぶりに副都心新宿まで出かけましたが、実は某取引先の新本社ビルへの訪問でした。コロナ禍以降は各会社の働き方が大きく変動して、本社を移転したり、事務所を縮小したりと、テレワークを主体にして、以前は考えも及ばなかった社員の勤務に適合したオフィスづくりが流行っています。弊社も本社のオフィスを社員がフリーアクセスで自由に使えて、尚且つ集まりたくなるような快適な空間づくりを目指しています。私の自宅も家内のアイデアで若い時から模様替えを頻繁にしてきた経験があります。少しでも室内環境を変えると住み心地が一番と良くなるものです。自分たちの使うオフィスも定期的に模様替えを行い、より使い易く工夫すれば居心地が一段と変わるものです。これまでの長年変わらなかった通勤時間も日本の労働生産性を下げていたとも言えます。工夫が足りなかったことをコロナ禍が気付かせてくれたと思います。これからの人生も「災い転じて福となる」ようにしたいものです。

2021年7月20日火曜日

オンライン飲み会

 本年度になって金融機関の情報に依りますと、巷の中小企業各社の業績にも回復の兆しが出ているようです。先月の6月に親しくしている県内の地元企業4社で、オンライン飲み会を半年ぶりに実施しました。4社の業種はソファー家具製造販売業、ステンレススチール製造業、経営コンサル業、そして弊社IT企業です。先ずは20年度決算の状況を順番で発表しましたところ、1社は巣ごもり需要の拡大により利益が前年の2倍以上出て決算賞与を出したり、他の会社もコロナ禍の影響で業績は厳しいと予想していたところ、年後半には受注売上が増えて前年以上に利益が出たりして、コロナ禍にも関わらず4社の業績は共に堅調のようでした。おそらく今年度は日本経済も回復の見通しだと思われますので、引き続き各社とも業績が向上するのではないでしょうか。半面、サービス業の皆さんは大変な困窮状況でありますので、日本経済全体の底上げを図るためにも、少しでも元気な業種にいる我々自身が踏ん張らなければならないと考える次第です。

2021年7月19日月曜日

隣国

 今日のニュースで韓国のムン大統領が五輪開催日に合わせた訪日を見送ると発表されたようです。また昨日もニュースで選手村の建物に韓国選手が反日的な横断幕を掲示したことが問題となりました。2002年にはFIFAワールドカップで初の日韓共同開催が行われたにも関わらず、日本政府と韓国政府はお互いに信頼関係が未だに構築できていないようです。中国とも韓国とも民間レベルでは古くから親交があるのですが、政治の世界ではお互いに対話をしようという空気さえ感じません。政治家同士が何故うまく交流できないのか未だに不思議な思いです。信頼関係があれば、自国の教育でも相手国の歴史文化を研究して知ることで、お互いに尊重する姿勢が生まれると思うのです。相手を非難ばかりしていても、親交が深まるはずがありません。もっと相手を尊重し未来志向で首脳同士が接触する努力をしてほしいものです。隣国同士だからです。

2021年7月16日金曜日

モダナイゼーション

 あるIT研究会で、日本のレガシー(過去の・古い)システムが何故モダナイゼーション(近代化・現代化)できないか、というテーマで議論がありました。原因はモダナイゼーションすることが主目的になってしまい、肝心の現状が変わらないのではないかという事でした。新しいテクノロジーに対していくら興味があって学んでも、目指すべき明確な目標がなければモダナイゼーションの実現は難しいのです。レガシーシステムから脱皮できないのは、官公庁や民間企業に戦略を練るCIOの存在がなく、ベンダーに頼るケースが多かったからではないかと思います。でも我々はこれからの変化に期待しています。

2021年7月15日木曜日

アンコンシャス・バイアス

日本のジェンダーギャップが、OECD諸国の中で際立って目立っているのは現認されているところです。それは日本社会に根付くアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)が古くから引き継がれているからではないかと思います。弊社でもこの問題を意識して日本社会を変えるために日々挑戦しているつもりです。特にIT業界では男女間の能力差は全く存在しません。つまり私たちの仕事は頭脳労働が主だからです。今後デジタル社会が進化すると、様々な業種でロボット化や自動化によって重労働というものも少なくなります。それを支えるのがIT/ICT業界ですが、女性の活躍がこれまで以上に強く求められていると考えています。コロナ禍でテレワークは普通となりましたが、我々の業界では女性に働きやすい環境を与えるチャンスが到来したと厳しい中で前向きに捉えてきました。欧米に追い付くにはアンコンシャス・バイアスという古い考えや慣習を打破しなければなりません。 

2021年7月14日水曜日

ラジオ番組

 NHKのラジオ深夜便は、私にとってこれまで知らないことを色々と教えてくれる番組です。今朝、「明日への言葉」に登場された食(めし)野雅子さんが、ターシャ・チューダーの絵本の翻訳者だということも初めて知りました。「明日への言葉」の番組では、登場される方がどんな人物だろうと興味が湧き、ラジオを聴きながらネットで検索して素顔を確認したりしています。食野さんのお話でターシャ・チューダーの知らなかった素顔まで聴けて本当に良かったです。早起きは三文の徳とは言いますが、もうかれこれ10年以上に渡りこのラジオ番組を楽しんでいます。

2021年7月13日火曜日

故郷

私は現在、東京天草郷友会という110年近くの歴史がある郷土の会に所属しています。東京には全国各地の故郷(ふるさと)会や地方の高校出身者による会が存在しますが、それは、1960年代の高度成長時代から都会への進学や集団就職で地方から多くの若者が集まってきたことに依ります。こういう私も東京に憧れて高校卒業と同時に上京してきた一人でもあります。「上から石を投げると地方出身者に当たる」と冗談に言われるほど、経済成長していた1970年代には若者の人口の多くを占めていたのです。現在は2世や3世が都会で育って住んでいますので、都会そのものが自分の故郷となっています。過去には地方から若者は都会へ流出するばかりで、気が付いてみると地方は圧倒的に高齢者の多い地域と化したのです。何も手を打たなければ、いずれは人が住まない地域が全国的に拡大していくものと思われます。実は、今日この話をしたのも、先日「のさりの島」という故郷「天草」を舞台にした映画を観たからです。今日も皆さん、お疲れ様です。 


2021年7月12日月曜日

知恵と工夫

昨年の11月にコロナ禍の中で、オーストリアのウィーンフィル管弦楽団が来日した際のドキュメント放送を昨日TVでたまたま拝見しました。11日間の滞在を終えて無事に感染者を出すこともなく帰国を果たしたようです。当時は海外からの入国に関して厳しい規制が敷かれていましたが、オーストリア政府と日本の外務省との信頼の下に、世界的なウィーンフィルの来日が叶ったわけです。来日への一部始終の準備の様子が映されましたが、楽団関係者、航空会社、日本の受け入れ側ともにイベント開催に当たり、知恵と工夫が至るところで徹底して尽くされていたようでした。コロナ禍の状況下にも関わらず全国各地で開催されたコンサートは、どこも満員の観客を収容して大変な感動を呼んだようです。今年も来日が予定されているようですが、このような時期は何事にも増して知恵と工夫が重要と言えます。

2021年7月9日金曜日

成長路線

 先日、財務省からの発表では20年度の税収が61数兆円で過去最高だったようです。消費税が10%で増収になったほか、所得税、法人税も前年を上回ったとのことです。コロナ禍にも関わらず税収が増えたことは喜ばしいことだと思います。昨今の企業業績を考えますと、21年度は更に税収は上回るだろうと見ています。国の台所が財政赤字で目を覆うような惨状ですから、歳入が増えないと歳出増ばかりでは国家が成り立たないわけです。しかしコロナ禍を契機に、前政権が掛け声だけでなし得なかった経済成長させる政策を真剣に練らないと、将来的に諸外国より経済が後退することは言うまでもないと考えます。最近、国も大学も民間もベンチャー企業を育成して、新たな事業を創り出そうという国を挙げての取り組みが目立っていることは私自身も感じています。しかし、残念ながら米国や中国のようにユニコーンが次々に誕生するような勢いはまだまだ日本は弱いと思われます。まだ人財的には海外に負けないと思われますので、国は成長路線への政策的な仕組みを是非とも考えてほしいものです。

2021年7月8日木曜日

議院内閣制

 先日、南米ハイチで大統領が自宅を襲撃されて暗殺されたという物騒な事件が起きました。近代社会においても、日本の戦前で起きた「五一五事件」による犬養首相暗殺のような事件が起こりうることに首をかしげてしまいます。日本も旧憲法時代は天皇に統帥権があり、議会制民主主義といえども、軍部が事実上は政治を支配して戦争に突き進んだわけですが、現在の憲法は象徴天皇となり、議会制民主主義の下に政治が行われるようになり、首相の交代もスムーズに行える利点も有します。世界には大統領制が多いと思いますが、反体制派の過激な行動で前述のような事件もあり得ます。しかし議院内閣制は国民が選んだ議員の中から首相が指名されるので、国民同士の直接な対立も防げます。戦後、米国に占領されましたが、明治政府以降、日本が英国に学んで議院内閣制を取り入れ、新憲法でも平和憲法の下で議院内閣制が維持されたことは正解だったと思います。


2021年7月7日水曜日

栄枯盛衰

今から40年前、私がサラリーマン時代に札幌で生活していた頃、札幌駅と手稲駅の中間に琴似駅があり、駅前にイトーヨーカ堂そこから道路沿いに歩いた所にニトリ家具の本店がありました。札幌市内の郊外には店舗が何店かありましたので、時々家具を物色に行ったことがありました。その20年後にまさか横浜市に進出していたニトリを目にしたときは正直驚きました。今では関東進出を契機に今では全国ならび海外にも店舗展開する大企業へと成長しています。ファーストリテイリングのユニクロと同じように小売業の世界で急激な成長スピードを象徴的に遂げたのが両社だと思います。事業はちょっとしたきっかけで急成長する場合がありますが、しかし事業の中で中々それを見出すのは不可能に近いほど難しいのが現実です。私の時代にはヨドバシカメラも新宿西口の小さな店舗から全国的な規模になり今や大企業です。時代とともに栄枯盛衰で変わりゆく業界もありますが、経済が生き続けている証拠でもあります。

 

2021年7月6日火曜日

政治家

最近はオーラル・ヒストリーとして辛口の批評をする重鎮の存在が少なくなりました。東大名誉教授の御厨貴氏は長年TVでも政治家と正面から向き合ってきた方だと思います。私は御厨氏の歴代政治家に対する政治評論と同様に保坂正康氏の近代歴史に対する評論も大好きです。理由は歴史が過ちを繰り返さないために常に検証されなければならないと考えるからです。先日、第67代福田赳夫元総理の当時のメモが発見されたという新聞記事を拝見しました。福田氏の大藏官僚から群馬県選出の政治家としての足取りに、当時の私自身が多少関心が深かかったという事があるからです。田中角栄氏は目立った方で誰でも知っていますが、福田氏も冷静沈着な政治家で極めて知性溢れる方でした。お二人とも当時は対照的な政治家で大派閥を率いていましたが、国民の一人として現在評価させていただいても素晴らしい政治家だったように思います。 

2021年7月5日月曜日

政策

日本は超低金利状態が長年続いた結果、図らずも不動産や株式に資金が回り、首都圏を中心に地価が高騰し、株価も日銀の大胆な金融緩和策でNYダウとともに上昇してきました。特に米国はGAFAと言われるナスダックのハイテク株の急激な上昇等で持つ者と持たざる者の貧富の格差が極端に開きました。国民の間での断絶の一因にもなっているのではないでしょうか。まだ日本の場合は株価も東証1部銘柄を中心に買われてきたために、米国株ほどの上昇はないために経済的貧富の格差は少ないと思われます。しかし、長いデフレで賃金が上がっていないために海外との賃金格差が目立っている結果、海外からの優秀な人財が集らない原因にもなっています。土地や株価が上昇しても広く国民の実質賃金が上がらない限りは国民生活も豊かにならないわけです。少子高齢化が続くこれからの時代でどのような政策が進められるのかわかりませんが、コロナ禍で露呈したデジタル化を加速させるだけでも国民生活に利便性をもたらすものと思われます。

2021年7月2日金曜日

夫婦別姓

 日本の民法は昭和時代の家制度を未だに引きずっているようです。先の最高裁による夫婦別姓を合憲とする判決の例などは、古い民法の趣旨が時代にそぐわないままに改正されていないからでしょう。今は結婚しても会社内では旧姓を名乗るのが普通です。社会でも旧姓が自由に使われるべきだと思います。もし友人同士が旧姓で呼び合うことが出来たら、親しみや懐かしさも今以上に感じられると思うのです。女性や男性が一方へ嫁ぐという時代ではないのです。もっと男女の人権は平等であるべきです。

疑問

ひとつ長い歳月おいて国策的に疑問に思っていることがあります。それはサラリーマンの所得に対する扶養控除額が年末調整のたびに気が付くのですが、この30年以上殆ど金額が変わっていないという事です。日本の少子化の原因のひとつには、出産して子どもを扶養することに対して国の税的な支援が殆ど無かったことにも依ると思います。国が子どもを育てる意識がもっと強ければ、フランスのように出生率が改善することもあり得ます。時代の変化で婚姻も出産も年々低下傾向にあるにも関わらず、国の一般家庭への税制的な支援があまり目に見えないのです。企業にも努力が必要ですが、公的な支援がない限り少子化が改善することは不可能です。人口減の歯止めには出産を奨励するような国の施策が無ければならないと思います。年末調整の扶養控除で多額の還付金が貰えるような制度に是非してほしいものです。

2021年7月1日木曜日

我が国の損失

 本日、ニュースで経団連 前会長の中西宏明氏が亡くなられました。慎んでご冥福をお祈り申し上げます。中西様の死去は我が国の極めて大きな損失です。何故、偉大な価値をもたらす人たちが次々にご逝去されるのか個人的に残念でなりません。人類の英知を絞り、何としてでも癌の治癒を目指すべきだと思います。立花隆様の回顧録を連日録画しながら拝見していますが、日本には偉大な人物の存在があることをあらためて感じ入ります。著名なお二人の相次ぐ死去は誠に残念です。