2021年6月30日水曜日

知者楽水

昨日、5年ぶりに某経営コンサルタントのレクチャーをClubhouseで拝聴させていただく機会を得ました。ベストセラーの著作者でもある方ですが、若い参加者への懇切丁寧な対応ぶりをみて、人としても素晴らしい方だったのだと再認識しました。昨日は手を挙げて質問したわけでもなく、久しぶりなのでお礼のメールを送ったところ、すぐさま返事をいただきました。そこには開口一番、敬語はいりませんので「さん付け」で読んでくださいと、昨日も若い人に同じようなことを話されていたことの繰り返しでした。結びに今日も同じ時間帯で対話をしているので是非ご参加くださいとのことでした。今しがた、そのClubhouseが終わったばかりです。今日は昨日よりもっと身近な話題が参加者から様々出ていましたが、分かり易く丁寧に回答されていました。きっと長年培われた人間性が備わった方だと思われます。

2021年6月29日火曜日

日本人を思う

 日本人は自信を無くしてしまっていると言われることが時々あります。しかし、私は考え方次第ではないかと思うのです。足りない足りないと常に思いながら、何とか満たそうと一歩ずつポジティブに努力すれば必ず進歩があると思うのです。全体的に飛躍するための仕掛である精神的なバネが機能していないのだと思います。昭和の高度成長の延長戦上で大企業志向が未だに消えないのが、欧米や新興国には無い日本の特徴だと思うのです。何が原因なのか大企業から中小企業へ若い人材がほとんど流動しないのです。安定志向が許されない時代になっても大企業志向は相変わらず強いように思われます。もっと大企業から中小企業へ、中小企業から大企業へ人材が行ったり来たりする産業界の動きが日本にはあった方が良いと考えます。自分の人生なのでもっと柔軟に思考して行動すべきです。


2021年6月28日月曜日

米国事情

 トランプ前大統領が再び集会で演説しているニュースを見ましたが、米国人の断絶が想像以上に根深いことを感じました。来年後半の中間選挙に向けてのアピールのようですが、米国を2分するような世論の対立が今後も続くことを印象づけました。原因は所得による経済的な格差ではないかと個人的に想像します。米国は2000年代、ハイテク企業によって経済成長してきました。しかしながら、行き過ぎた資本主義経済で取り残された南部の有権者が不満を募らせてきたのではないでしょうか。国家的ナショナリズムと国家間の共存・協調路線を重視するのでは政治的にも随分と隔たりがあります。それほど国内的に所得格差が広がってきたというのが現実なのでしょう。日本はまだ国民間に断絶がないだけでもましだと言えます。


2021年6月25日金曜日

家族

 もう40年以上一緒にいるにも拘らず、夫婦は生まれも育ちも違うのでお互いに気を遣いながら暮らしている気がします。その点、親子はあまり気を遣わなくても自然とお互いに心が通じるようです。若い頃は夫婦喧嘩は犬も食わぬと言われながらも時々衝突してしていました。おそらくお互いに頑固で譲らず、いつも対等な関係という考えが根底にあったからでしょう。親子は親も子供に柔軟な姿勢になることもあるし、子どもも素直に親の命に応じたりするものです。分からないことを聴くにも、亭主には素直に聴けないことも子供には聞き易いようです。そのような家族の中での人間模様が何となく不思議にも思われます。

 

2021年6月24日木曜日

プレゼント

何日か前、娘から父の日の贈り物が何も思いつかないからと送られてきたのが、実は熊本産のい草の御座でした。最初は縦型の段ボール箱に入った多少重たい荷物なので中身は何だろうと思った次第です。新鮮な畳の香りは皆さんもよくご存じでしょうが、御座はい草そのものなので香りは断然違います。近年は国内でい草づくりをする人も高齢化の波で激減して、多くの市販の物は中国製だと思われ香りなど無いのが普通です。やはり香りのする国産物は本当にいいですね。市販のものと比べて御座の厚みも違うようです。今は毎晩、御座を布団の上に敷いて寝ています。これから暑くなりますので時宜を得た素晴らしいプレゼントだと思いました。

2021年6月23日水曜日

言論の自由

 「風が吹けば桶屋が儲かる」これはビジネスを考える上で大切なヒントを教えてくれています。つまり商売は筋道を立てて考え実行しなければならないという事です。しかし現実は目先の物に捉われて、対処療法的に右往左往として行動を取り、歩むべき道を踏み誤ったりすることが多いのです。私はよく「ローマは一日にして成らず」という格言を大切にしていますが、会社経営も同じように、真っ当な会社になるまでには相当の時間がかかると考えています。

今朝のニュースでジャーナリストの立花隆さんの訃報が届きました。もし立花隆さんが文芸春秋で「田中角栄研究」を執筆されてなかったら、昭和の日本の政治も大きく変わり、中選挙区制も維持されていたかもしれません。政治家の汚職を防止するためと政権交代をし易くするために現在の小選挙区制が執行されたのですが、現実は思ったようにうまく行きませんでした。報道の自由が戦後政治の大きな変革ももたらしました。

最近、私は元柔道金メダリストでJOC理事の山口香(筑波大教授)に注目しています。昨年も東京オリパラの延期を理事という肩書で堂々と世論に訴えた方ですが、会議でも意見を主張する姿勢を買っています。この25日で10年のJOC理事の任期が切れるとのことですが、これから各界でもっと活躍できる方なので、陰ながら応援したいと思っています。彼女の論理的思考も「風が吹けば桶屋が儲かる」という道筋が理屈に合っているような気がします。

2021年6月22日火曜日

負債

日本も低金利が定着して長期に及びますが、翻ると金利を上げられない経済状況が30年以上も続いているという事です。企業の借入が低金利であることは経営的には助かりますが、市場がデフレ基調なので、企業の収益性も中々伸び悩むことになります。利益が上がらないと上場企業では株価も上がらず市場からの資金調達で先行投資をすることも難しくなります。日本企業のこうした流れは今に始まったわけではありませんが、失われた30年と言われているのもGDPの伸び率が欧米諸国や周辺諸国と比べて遥かに低いからです。

昨日の記事では、人口が我が国の4割の韓国にも防衛予算で23年には追い抜かれるとの事です。我が国の防衛予算は何年も前からGDPの1%でおよそ5兆円とされていますが、韓国は少しずつ増額しGDPの2.7%と言われていますので、増強しつつあるようです。中国のGDPは近い将来米国を凌ぐと言われていますが、防衛予算も膨大で今や我が国の4倍となり周辺国にも脅威を与えています。経済が成長しないと国家の防衛にも影響を及ぼします。地政学的に日本の安全保障を支えるためには経済力に見合った国力も必要となります。

経済が成長しなければ税収が増えず国は国債を発行して国費の財源を作ります。個人生活に置き換えると常に借金に頼って生活していることになります。「借金も実力の証」だと言われていた古き良き時代もありましたが、国家も同じで、事業で得た利潤で借入金を返済することは容易でないという事です。借入金はそもそも他人のお金で利子を付けて返すものですので、自己資金としての内部留保を確実に蓄積しなければ事業の拡張も投資もできません。近年の日本の企業は収益率が低いので海外との競争で差を付けられているのだと思います。


2021年6月21日月曜日

保健所の存在

 昨日のNHK特集を見て感じましたことは、日本全国の保健所体制が今回の新型コロナ感染拡大の予防に果たした役割の大きさです。もし外国のように保健所体制が全国的に整っていなければ無ければ、日本もロックダウンを繰り返して人流を抑えることで感染拡大を防げざるを得なかったでしょう。

もう一つはPCR検査の体制が諸外国と比較してひ弱だったことです。ICUの数が少ない上に、人工呼吸器エクモの操作にも機器はあっても使えない医療関係者が多かったのも事実です。もし欧米のように大量に感染者が増えた場合、おそらく政府は対応に右往左往し、日本の医療体制も完全に崩壊していたのではと思われます。

感染拡大に及ばなかったのは、PCR検査が進まない中で、国民自身が感染に注意を払って、外部との接触を極力自粛したからだと思います。残念ながら政府の感染防止策は見通しが甘かったために、欧米よりも事態が長引いたのだと思います。過去のインフルエンザの大流行時に感染症専門団体(尾身会長のお顔も見えました)が、政府にPCR体制の強化とICUの充実を訴えていた事です。

有事に対しての対策に政府が動かなかったことが、今回のコロナ禍での政府の対応の拙さが露呈したようです。 日本は何か災害が起きると目覚めて対策を講じるのですが、事前に災害を予測して予防対策を準備するのは不得意のようです。過去の失敗に学んで今日の日本は存在しますが、「のど元過ぎれば熱さ忘れる」マイナスの面は何とかしたいところです。

2021年6月18日金曜日

性善説

 私自身もいい歳になりましたが、相変わらず家内から「あなたな人に騙されやすい」と警告されます。そう言われ続けてきましたが、確かに家内が言う通りではないかと思うのです。どうしても性分として人を信じやすい面はあります。若い頃は確かに性善説を信じていましたが、今は違うと思う事が増えました。というのは信じられないような事件が近年は多いからです。

会社経営には責任が伴いますので、仮に詐欺にあったとしても、それは詐欺を見抜けない経営者に落ち度があったことになります。詐欺も人が行う犯罪ですが、昨今非常に多くなったような気がいたします。高齢者が被害に遭う事件の多さをみると残念ながら性悪説を信じたくなります。田舎育ちの私はどうしても性善説を信じたくなり刑務官を志したこともあります。

私自身はこれまで金銭的な被害に遭ったことはありませんが、人を騙すことほど罪深く許されないことはありません。人は見かけによらないということは半分正解です。話は変わりますが、私自身も会社経営において人事の失敗は数多く経験してきました。個人的なつながりでの人の評価と実際の仕事での評価はまったくイコールではないとも言えます。他人の助言を参考にし、最後に自ら判断した方が良いと思います。

2021年6月17日木曜日

人間力

長年会社経営をしてきて感じるのは、会社は経営者の人間力に伴い変化してくるという事です。若かりし頃の自分自身が如何に未熟であったかを今になってしみじみと反省するのです。しかし時間は後戻りしませんので、反省の上にさらに成長を目指していくしかありません。先日久しぶりに某社員と会話しましたところ、結婚して今度は持ち家に引っ越すと話していました。

入社して14年も経っていることを聞き、今日まで頑張ってくれたからこそ本人の成長も会社の発展も遂げられたのだと思います。ちょっと前までは小さかった会社でしたが、社員の皆さんのお蔭で今ではそれなりに大きな会社になりました。結婚して、子どもができたり、その上に自宅を持った話を聞きますと、生活が順調なのだと思い、経営者冥利に尽きます。

気が付けば自分自身も歳を取り過ぎているのですが、「会社は生き物」だと痛切に感じます。生かすも殺すも経営者次第です。会社思いの社員が増えてこなければよい会社には決してなりません。今日も同業者の集まりがオンラインでありましたが、経営理念や経営者自身の人間力をより高める内容は、残念ながらこれまでテーマとしてあまり論じられてこなかったので、今後こちらから提案してみたいと思います。




2021年6月16日水曜日

定年の概念

 労基法の改正で定年延長や同一労働同一賃金という考えが企業内へも浸透してくると思われます。私の考えとしては定年無しで生涯現役という形が企業内にあっても良いと考えます。また正規・非正規雇用に関わらず同一労働で仕事の内容が変わらなければ賃金は同一でよいとも考えます。近年、貧富の差が激しいのも正規・非正規の労働者の賃金格差が大きいからだと思います。

定年も60歳から65歳までの雇用が企業に義務付けられますが、年金満額支給開始が65歳となっている以上は当然だと思います。70歳まで定年を延長するよう企業努力することも盛り込まれているようですが、年金支給年齢が伸びるのであれば当然に雇用も70歳を目標にすべきです。今後、少子高齢化は避けられないので労働力の確保の観点からも定年をできうる限り伸ばすべきです。

企業も高齢者を活用するために雇用の場を今後作り出していくことが望まれます。収益の成り立つ関連企業を皆で知恵を出し合って次世代のために生み出したいと考えています。先日、某セミナーで元ソニー社長の平井様が話された内容の中で、7人に1人の子どもたちが貧困家庭で育っている現状をNPOをつくり支援しているということでした。弊社も弱者支援のできる企業を目指したいと思います。

2021年6月15日火曜日

習慣

かつてNHKテレビの「新日本風土記」や「映像の世紀」などのドキュメンタリー番組は欠かさずに観ていたことがあります。数多くの作品に流れるナレーターや流れる音楽がテレビの映像にぴったり合っていたように感じたからです。

古くからの日本の地方の状況や世界の歴史の動きなども、テレビを通じて知ることも多かったとドキュメンタリー番組には感謝しています。受信料に違和感を持たれている方もいますが、私は素晴らしい番組への御礼だという認識でいます。

その他、テレビだけでなくラジオ深夜便なども朝4時から10年ほど聴いていますが、30年以上の歴史もあり素晴らしい番組だと思います。「早起きは三文の徳」で、分け前として仕事の三分の一を取ると言われていますが、定刻での毎朝の貴重な時間を過ごす習慣が付きました。

2021年6月14日月曜日

香を愉しむ

最近、省エネも考えて夜にろうそくを焚くことがあります。直径7センチのハーベルキャンドル ゼラニウム グラスという3本のろうそくですが、燃焼中は中々香りも良くて、就寝前のひと時を静かな安らぎに変えてくれます。大体、燃焼時間は30時間とグラスには書かれています。

但し、ろうそくが燃焼中は子どもの手の届かないところに置くことと、そばを離れないことは鉄則です。火災の原因にもなりますので日頃から十分な注意が必要です。あるいは香を焚くことをお勧めします。様々な香を愉しむ方が安全でもあります。

ろうそくよりも香の方が、読んで字のごとく香りが豊かだと思います。コロナ禍が長期化して巣ごもり生活が続いているので、気持ちを落ち着ける意味でも香を焚くことはお勧めです。加えて一輪挿しの生花も眺めると尚、心が安らぐことでしょう。


 


2021年6月12日土曜日

在りし日

 BSプレミアムの「にほん縦断 こころ旅」で新潟県上越市の田舎風景を観ながらふと田中角栄氏の事を思い浮かべました。もし角栄氏の存在がなければ、首都圏から雪国、新潟県へ繋がる上越新幹線の開通を目にする事ができたでしょうか。

学生時代に明大の学生だった新潟県出身の〇〇君が「田中先生」と口癖に話していた事を思い出します。それほど尊敬されていた政治家だったのでしょう。ロッキード事件で政界を退きましたが、昭和の時代に存在感ある大物政治家でした。

三木総理の下でロッキード事件を捌いた当時の法務大臣であった稲葉修氏も皮肉ながら新潟県の出身だったように記憶しています。自民党内でも現在と違って有力派閥の均衡による政権交代が行われていました。昔の中選挙区制が良かったように感じます。


2021年6月11日金曜日

人脈づくり

 かつて山梨県選出の代議士で金丸信という政界のドンがいました。金丸氏が個人的な北朝鮮のとの人脈で訪朝した時は国会でもマスコミでもニュースとなり大変揉めました。もし日本の政治家が人脈を引き継いでいたならば、ひょっとしたら拉致問題も既に解決していたかもしれません。

中国とは現在も二階幹事長や公明党の古くからの人脈があるので日中関係も保たれているようですが、外交は歳月をかけて人脈を作ることが重要です。副総理経験者の金丸氏も旧佐川急便との癒着が大事件に発展し政界を退きましたが、要人との人脈作りでは党内でもかなり長けた人だったように思います。

翻って企業活動においても人脈の形成は大変重要です。私自身は20代の頃から外部との人脈づくりを計画的に実施していました。残念ながら途中で他業界へ転職したので、人脈作りはゼロからスタートしました。若い頃から靴底が減るくらいの行動力をしなければ、一朝一夕には人脈は形成されません。

何故、若い頃からの人脈作りが重要かと申しますと、年齢とともに人によっては出世されてからもお付き合いができるからです。お客様でも早くから人を見極めて長い付き合いをすることが大切なのです。外交において人脈作りほど重要なことはないと思います。

2021年6月10日木曜日

Purpose(目的・意図)を考える

最近、いろんな場面でPurpose(パーパス)という単語がよく使われます。私たち日本人は目の前の事象を捉えて懸命に努力をしますが、目的や意図が不明確の場合が多いようです。「木を見て森を見ず」で山中で迷子になったりすることを例えて言うのですが、IT業界でも中間業者による重層構造により、末端の開発者がどこまでエンドユーザー(お客様)のPurpose(ご要望)を理解してモノづくりをしているかというと確かに疑問符が付きます。

日本のソフトウェアの品質や生産性が欧米と比較して低いのも、様々な中間業者による重層構造の開発体制(ウォーターフォール型開発)を続けてきたからではないかと考えます。分業体制を全面的に否定するわけではありませんが、日本ではクライアント(発注者)が情報システムを外部へ丸投げすることで要件をまとめるSIerという企業体が日本独特の慣習として出来上がりました。

ソフトウェアも海外との受注競争に晒されず、これまで日本なりの情報システムが構築されてきたのが現実です。ITの新しいテクノロジーも海外からのパッケージ製品を業界内では使い続けてクライアントに提供してきました。つまり海外でのITの流行に押されて、兎に角、国内でも使ってみようという流れで現在まで辿り着いたという事です。テクノロジーはそれでもいいのですが、Purposeを明確にする必要があると漸く議論されるようになりました。


2021年6月9日水曜日

ラジオの効能

 在宅勤務で早朝のウォーキング時にラジオ放送を聴く機会が増えました。最近はインターネットラジオなので、ラジオ局による電波障害やノイズ(雑音)も無くて毎日快適に聴けるので大変便利になりました。

昨日は突然ネットに飛び込んできたコンサートで、ビートルズのヒット曲を懐かしく聴かせて頂きました。青春時代にはグループサウンズというメンバーが多数誕生し、エレキギターのブームでもありました。

これもラジオを聴きながら過ごす時間ができたご褒美だと思います。これまでラジオで一般のリスナーの声を聴く機会など滅多になかったのですが、日常のラジオを通して世論に触れることで巷の世情も把握できます。

働き方の変化で今までになく思考のゆとりが持てるようになりました。リアルとオンラインのハイブリッドで円滑な企業活動が可能となりましたので、総力を上げて飛躍へのチャンスを目指して参りたいと思います。

2021年6月8日火曜日

望み

 「望むことは禁じられるほど思いが募る」と言われます。子ども時代には親からだめだと言われても諦めきれないものです。しかし望むことは欲望でもあり、試してみることも経験として決して無駄にはならないと思うのです。望んでいることを禁じられると精神的にも辛いものです。アスリートも外見的には肉体的な強さを感じますが、内面的な心の問題は別だと思うのです。

彼らが注目されてどれほどのプレッシャーを心理的に感じているかは、往々にして周囲にはわからないものです。人は皆、性格も感受性もそれぞれ違いますから他人には理解が難しいのです。やはり人には望むことを尊重してあげるべきです。他人が望むこと人が望むとは限りません。寧ろ逆の場合が多いと考えていた方が良いかもしれません。

自分自身にも言えることですが、なるべく指示を先に出さないでなるべく社員の望みや考えに耳を傾けるようにしなければと思う次第です。望みを断ち切られることがストレスの一番の原因となるからです。子どもの望みを何でも叶えてあげることは難しいかもしれませんが、親の都合で望みを拒否することは子育てとしても問題があるように感じます。

2021年6月7日月曜日

プログラミング教育

 週末、たまたまNHK・TVで放送大学で「小学校のプログラミング教育」という番組に興味を持って拝見しました。小学校の校長による指導要領の解説とともに3つの小学校のプログラミング授業の状況が紹介されました。授業で生徒に論理思考を植え付けることを目的に様々な工夫が授業の中で進められていることを知りました。まだ小学校の高学年より授業も始まったばかりのようでした。しかし今後の課題はまだまだ多いと思われます。

時を同じくして、ある自治体の小学校の先生方の率直な話を地域のボランティア活動の中で聴くことができましたが、先生からはパソコンを教室に仕舞って自宅に持ち帰ることが許可されていない現実を変えてほしいという事でした。企業でもテレワークでパソコンを従業員に貸し出していますが、学校も自宅で自由に使える環境を生徒に与えてあげるべきだと思います。オンライン教育にも繋がるのではないでしょうか。

スマホを持たせるのと同じ感覚で自宅でも自由に使い慣れさせることが重要なのです。これまでの持ち運びする筆記用具だと思えばいいのです。学校でも自宅でも使いこなすことでITスキルは生徒には自然と身に付くと考えます。先生方も論理思考の育成を目的にコーチングしていく能力が必要となるでしょう。10年もすれば高校時にはかなりITスキルが高くなり、将来の職業意識も明確になっていくと思います。

2021年6月4日金曜日

逆転

 本日も様々なオンラインイベントに参加しました。中でもサントリーの新浪社長や慶大の安宅教授の示唆に富む講和は大変参考になりました。日々多くの情報源をオンラインで入手できるようになったのはコロナ禍によるところが大です。急速なDXの必要性に日本中が湧きたっているのが現状です。考えているだけで動かなければ、世界的なDXの遅れに日本経済が晒されることは確実です。その意識は徐々に産・官・学の有識者にも浸透してきているように感じました。しかし肝心なのは具体的な行動に移すことです。

注目すべきは 、これからの10年、本腰でDXに取り組めるかどうかに未来の日本経済の浮沈が懸かっていると言えます。私自身もかなり年齢を経ていますので、若いこれからの人たちを応援しつつ、変化する時代を熟慮しながら進むべき方向性を責務として示していかなければなりません。今後、世界経済は中国、インドを中心にアジアへシフトしていきます。地政学的にも未来へ日本が果たすべき役割は世界的に影響が大きいと言えます。

新型コロナのワクチン接種も、本来は若年労働者や飲食業などリアルの仕事に関わっている人を優先して実施すべきでした。漸く大規模の集団接種が進みつつあるので、遅くとも年内に多くの国民への接種が終わり、感染が収束することを願っています。日本は経済回復でも主要国に遅れがちですが、多くの日本人が力を合わせて逆転を目指すしかありません。来春には日本経済が急反発して右肩上がりに成長することを期待しています。

2021年6月3日木曜日

株主総会

 毎年6月は企業の株主総会が開催されます。弊社も近く予定していますが、中小企業とは言え、やはり一年の締めくくりとして厳粛な気持ちで総会に臨むことは大切な姿勢だと思います。上場企業の株主総会にも出席してきましたが、一流企業の中でも株主からの質疑に対して意見を妨害するような光景も度々目にしてきました。やがて粉飾決算が明るみに出て社会問題にまで発展した企業もありました。

中には多くの株主の質問に時間をかけて丁寧に回答する企業もありましたが、やはり株主からの経営者に対する評判は上々の印象でした。経営者が信頼されていれば、株主から見て多少は乱暴な経営判断も後始末の結果論として仕方なく許されたりするものです。逆に経営者が信頼されていなければ疑念を持たれ、株主総会で株主からの厳しい質問も飛び出します。株主は企業のファンでもありますから信頼関係が重要です。

取締役会も長年続けていますが、会社法に決められているとは言え、多くの中小企業では毎月定例で開催されているところは少ないと思います。つまり形式だけの監査役であれば取締役の業務チェック機能が働きませんから、めくら判の承認となるのです。私自身は正常な監査機能が企業には必須だと考えています。つまり取締役としての経営の執行には責任が伴うからです。上場企業にも考えられないような不始末も時々に拝見されますので、他山の石としたいと思います。

2021年6月2日水曜日

お米

コロナ禍で自宅のお米の消費量が急に増えているようです。かつて働いていた北海道を応援すると言いながら、北海道産米の「ゆめぴりか」をよく食しています。小学校時代に北海道は寒冷地でお米が作れないと言われる中で、寒冷地でも栽培できる「農林1号」という新品種が開発されたことを記憶しています。その後、気候の温暖化で北海道も本州と同じようにお米の栽培ができるようになりました。

気候温暖化は漁業にも影響し、ニシンやサンマやホッケなどかつて北海道では豊漁が普通だった時代もありましたが、現在は漁獲高もかなり激減しているようです。40年以上前に札幌に勤務していた頃は北海道ならではの魚ばかりで、赴任当初の最初に大きなホッケがお皿一杯の昼食メニューには慣れなくて、こんなまずい魚は食べたことがないという印象でした。しかし、食べ慣れるといつの間にうまいお魚へ自然に変わっていきました。

お米の話でしたが、北海道産米の「ゆめぴりか」は最近人気で品不足のようです。今朝も弁当用に新鮮な水を使って仕込みましたが、炊きたてのホカホカとした艶のあるご飯を詰めた昼食は格別に満足しました。コロナ禍は我々の食生活までもガラリと変えてしまいました。都会の時間に追われる生活が続く中で、田舎でののんびりした生活を羨ましく思っていましたが、最近は何だか似てきたように感じます。

2021年6月1日火曜日

韓国の話

 先日、ある人から韓国が日本企業の生産性を追い抜いたとの話を聞きました。どんな統計資料からの情報なのかわかりませんが、理解できることもあります。社会のデジタル化において韓国はかなり日本の先を進んでいるからです。私自身、スマホも最初の使用はサムスンのアンドロイド「ギャラクシー」でした。携帯が仕事上ドコモでしたので、当初アップル社のiPhoneは使えなかったからです。それまで携帯を使っていたのでスマホの機能には正直驚きました。

日本のキャリアとメーカー各社もガラケイからスマホへ進化できなくて、移動体分野では韓国勢に先を越されてしまいました。インターネットも韓国の普及速度は日本より速く、SNSのLINEも元は韓国企業でした。デジタルマネーも韓国では早くから市民生活に浸透しているようです。元々ITは軍事技術から派生したもので、韓国のミサイル開発技術も優れているようです。日本は憲法の制約もあり、独自で軍事技術を持てない国という弱点も関係しています。

ご承知のようにサムスン電子は、半導体から電子機器まで日本の大手電機メーカーが束になっても勝てないほどの巨大企業です。韓国はかつて日本が統治していたこともあり、日本に対する競争心は想像以上に強いものと思われます。私の家内もBTSの大ファンですが、エンターテイメントの世界でも早くから日本とは世界への発信力の違いを感じます。人口は日本の半数くらいの規模ですが、外資を獲得する国の営業力は見習うべきではないでしょうか。