2021年6月3日木曜日

株主総会

 毎年6月は企業の株主総会が開催されます。弊社も近く予定していますが、中小企業とは言え、やはり一年の締めくくりとして厳粛な気持ちで総会に臨むことは大切な姿勢だと思います。上場企業の株主総会にも出席してきましたが、一流企業の中でも株主からの質疑に対して意見を妨害するような光景も度々目にしてきました。やがて粉飾決算が明るみに出て社会問題にまで発展した企業もありました。

中には多くの株主の質問に時間をかけて丁寧に回答する企業もありましたが、やはり株主からの経営者に対する評判は上々の印象でした。経営者が信頼されていれば、株主から見て多少は乱暴な経営判断も後始末の結果論として仕方なく許されたりするものです。逆に経営者が信頼されていなければ疑念を持たれ、株主総会で株主からの厳しい質問も飛び出します。株主は企業のファンでもありますから信頼関係が重要です。

取締役会も長年続けていますが、会社法に決められているとは言え、多くの中小企業では毎月定例で開催されているところは少ないと思います。つまり形式だけの監査役であれば取締役の業務チェック機能が働きませんから、めくら判の承認となるのです。私自身は正常な監査機能が企業には必須だと考えています。つまり取締役としての経営の執行には責任が伴うからです。上場企業にも考えられないような不始末も時々に拝見されますので、他山の石としたいと思います。

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