2021年6月21日月曜日

保健所の存在

 昨日のNHK特集を見て感じましたことは、日本全国の保健所体制が今回の新型コロナ感染拡大の予防に果たした役割の大きさです。もし外国のように保健所体制が全国的に整っていなければ無ければ、日本もロックダウンを繰り返して人流を抑えることで感染拡大を防げざるを得なかったでしょう。

もう一つはPCR検査の体制が諸外国と比較してひ弱だったことです。ICUの数が少ない上に、人工呼吸器エクモの操作にも機器はあっても使えない医療関係者が多かったのも事実です。もし欧米のように大量に感染者が増えた場合、おそらく政府は対応に右往左往し、日本の医療体制も完全に崩壊していたのではと思われます。

感染拡大に及ばなかったのは、PCR検査が進まない中で、国民自身が感染に注意を払って、外部との接触を極力自粛したからだと思います。残念ながら政府の感染防止策は見通しが甘かったために、欧米よりも事態が長引いたのだと思います。過去のインフルエンザの大流行時に感染症専門団体(尾身会長のお顔も見えました)が、政府にPCR体制の強化とICUの充実を訴えていた事です。

有事に対しての対策に政府が動かなかったことが、今回のコロナ禍での政府の対応の拙さが露呈したようです。 日本は何か災害が起きると目覚めて対策を講じるのですが、事前に災害を予測して予防対策を準備するのは不得意のようです。過去の失敗に学んで今日の日本は存在しますが、「のど元過ぎれば熱さ忘れる」マイナスの面は何とかしたいところです。

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