2022年9月30日金曜日

上半期を終えて

人生100年時代だと言われていますので、健康管理をしてなるべく長く仕事を続けたいと思いますが、人間は否応なく老化していきます。数日前にある社員が20年前の入社式の写真を見せてくれました。20年が経過して自分自身の変わり様を見て大変ショックでしたが、人間も生き物ですから仕方がありません。これまで健康で過ごせたことに感謝したいと思います。

さて来春、入社予定の内定者を迎えて内定式が来月早々に行われます。20代前半の若者たちに将来に向けてどのような話をすべきか考えてみました。世間では何かと海外と比較してマイナス面ばかりが主張されますが、まだまだ日本人には潜在能力がありますので国が方向性を誤らなければ魅力的な国づくりは可能です。

一企業としても全社一丸となって創立50周年を目標に更なる成長を目指していきます。VUCAの時代だと言われますが、時代の変化は今に始まったことではありません。弊社も43年の社歴を経てきましたが、過去とは全く違う会社になっています。人間も変化しますが、企業も常に変わっていきます。地道に歩んでいくことが大切だと考えます。


2022年9月29日木曜日

博物館

今朝は東京国立博物館の調査研究部長をされている松嶋雅人さまのインタビューをラジオ深夜便「私のアート交遊録」で拝聴しました。東博で開催の「150年の美の旅」にもっと足を延ばしてほしいという事だったと思います。仕事をしていると上野の博物館の見学というと足が遠くなりがちです。でも特別展覧会でも開催が予定されているのであればお勧めです。

私も今年の春、大学時代の友人たちと久しぶりに待ち合わせる場所が上野駅と決まって、早めに自宅を出てたまたま開催されていた沖縄の展示会を見に東京国立博物館を訪ねました。帰りのお土産は自宅のベランダに置く「シーサー」にしました。てっきり顔つきが怖い顔の獅子だとばかり思っていましたら最近はニコニコ顔のシーサーが流行りだそうです。

東博には常設で様々な日本や海外の美術品も展示されているため、テーマ館もいいのですが博物館には滅多に見る機会がない展示品も多いことを知りました。近くの上野動物園には何十年も入場したことはありませんが、大人だけの楽しみは美術館や博物館あるいはクラシックコンサートと静かな楽しみは幾らでもあります。しかし上野公園は広くて現地まで歩くのも大変です。

 

フレキシブルな頭脳

 コロナ感染から3年目にして漸く人々の移動が活発になってきました。次第に感染者も減っていくことでしょうが、では働き方がコロナ前の元に戻るかというとあり得ないと感じますし、戻してはならないと考えます。AIなどのデジタルテクノロジーを使いこなして、これまでの作業的な仕事を大胆に減らして業務の生産性を高めることが必須です。

中小企業でDXが進まないと言われていますが、先ずは手作業やペーパレスを極力減らすことが重要です。会議も現在はオンライン中心で、しかもペーパレスで行われるのが普通です。今後は法改正とともにインボイス制度など企業内の様々な電子データの保存が義務付けられます。企業内における人の働き方はデジタルテクノロジーによって役割が変わります。

メタバースが産業界を変える話題も遠い話ではありません。ネットワークの高速化とともにあらゆるデータをメタバースに取り込む時代が到来します。IT関係に所属する我々は新しいテクノロジーを積極的に吸収して産業にイノベーションを創出する支援をしていきたいと考えています。是非、過去にとらわれないで一歩先に踏み込むフレキシブルな頭脳の持ち主を目指してください。

2022年9月27日火曜日

朝の時間

 毎朝4時起きでラジオ深夜便を聴くのは10年以上前からですが、3時からの「にっぽんの歌こころの歌」の時間だけは残念ながら聴けていません。懐かしいメロディーも聴けるので3時から通しで聴きたいのですが睡眠不足が気になるため控えています。

聴き逃しサービスがあればいいのですが、歌番組は著作権の問題があるので再放送されないのだと思います。ラジオ深夜便が5時ちょうどに終わると、今度は朝5時からclubhouseの二つのルームにリスナーとして6時半まで参加しています。

その後、TVのラジオ体操を済ませて朝食を摂り、一服してさらに7時25分から8時40分頃まで別のルームに参加しています。この日課はもう半年以上続けていますので、最近はすっかり慣れました。当然、出社する時には最後のルームは通勤途中で聴いています。

朝の時間は大変貴重だと考えて私自身は行動していますが、40代くらいの方たちが毎朝4時くらいから深夜まで、様々なclubuhouseのルームを開いて活動しているのは大変な驚きです。コロナ感染が齎した音声だけのSNSの普及で、多くのコミュニティが生まれて活発化しているようです。

2022年9月26日月曜日

余談

 小・中・高と単なる暗記物の歴史は嫌いでした。世界史も日本史も本当に好きになったのは成人になってからです。NHKの「映像の世紀」は大好きな番組で過去にはたくさん録画しました。結局、繰り返して見ることはなかったのですが、最近、再放送されているので再び見ながら録画しています。やはりドキュメンタリーは歴史的に現実味があって面白いです。

一方、NHKの大河ドラマも長年見ていますが、歴史家による歴史考察が様々なので録画して繰り返し見ることはあまりしません。今放映中の鎌倉時代の頼朝も頼家も実朝も、北条政子や時政に関しても歴史考察は様々なので、作り手の妙味を尊重して味わっています。脚色した映像表現より寧ろ歴史家たちによる古文書による新たな歴史分析が議論される場が興味深いです。

そういう事もあり、ビデオは録画ばかりでディスクに溜まり放題です。最近、推理小説物は英国のアガサクリスティ作品で名探偵ポアロや刑事モースを見る機会が多いです。日本の推理物は様々な作家に長年付き合ってもう少し見飽きた感じですが、倍速で時間つぶしに今でも見ています。映像は見て頭の中で連想しますが、小説は想像が自由に膨らむのでやはり読み応えが違います。

2022年9月22日木曜日

逆発想

 ほんの数日前まで高温多湿の毎日でエアコンから排出される水の量の多さに日々驚いていたのですが、急に気温が低下し低湿の天気に変わったようです。また南方には熱帯低気圧が発生し次に台風に変わると予想されていますが、この寒暖差や急激な気圧の変化で体調を崩す人も多いと思われますので、無理な行動は控えて体調を見ながら日々をお過ごしください。

さて朝方から米国の利上げ声明で円安が145円まで進み、財務省が約24年ぶりに円買いドル売りの為替介入を実施したところ140円に落ち着いたようです。しかし米国によるインフレを抑え込むための金利の引き上げは継続するようなので、我が国の為替介入にも限界があると言われています。日銀は投機的な動きを警戒して金融緩和を継続して静観する構えのようです。

各種輸入価格の上昇で打撃を受けている業界もありますが、企業経営上は事業継続のために販売価格の上乗せもやむを得ないと考えます。需要と供給が長期的にバランスがとれるように、輸入に頼り過ぎないで国内調達を増やすための国内産業への財政的支援が必要と考えます。円安がさらに進むとなれば、日本の食料需給率を上げる絶好のチャンスと逆発想すべきではないでしょうか。


2022年9月21日水曜日

スポーツマンシップ

 毎年1月の箱根駅伝は地元の戸塚中継所周辺で応援しています。たまたま本日は東洋大学陸上部の酒井俊幸監督の講演を聴く機会がありました。常連の優勝チームを率いる青山学院大学の原監督の講演は何度か拝聴しましたが、伝統ある箱根駅伝でトップ争いをしている両大学のチームを率いている監督が、何故好成績を上げることができているのかその一端を垣間見ることができました。

ビジネスの世界で成長する要因も駅伝に通じるものがあります。チャンスと時間は誰にも平等に与えられていますが、能力を伸ばすには目標を定めて緻密な計画による考動(考えて動く)が必要だという事です。どのようなスポーツにおいても同じことが言えますが、理論的にはビジネスにも共通します。スポーツが苦手の人でもプロのスポーツ選手の話を傾聴することはできます。

本日の早朝にはラジオ深夜便で元中日ドラゴンズの今中投手のインタビューを聴きましたが、人はスポーツに全身全霊を注ぎ込むことによって、知らぬ間に人間性が磨かれることが良く分かります。スポーツの世界でスポーツマンシップという言葉があるように、ビジネスの世界でもビジネスマンシップもあって当然だと考えます。そのためにも様々なスポーツ選手に生き方を学んでほしいと思う次第です。



2022年9月20日火曜日

小説を愉しむ

 最近、小説が売れないと直木賞作家の方が話していました。でも何のジャンルかわかりませんが書籍の販売部数はアマゾンなどを通じて伸びているようです。Clubhouseなどで紹介されて書籍の販売に寄与している面もあるのではないかと考えます。私も紹介された書籍はビジネス絡みのハウツー本が殆どでその都度ブックマークにデータ保存していますが、実際に購入するのは一部で殆ど読み切れないのが現実です。

最近の方は時間を節約して多くの情報を収集することに夢中となっていますが、歴史小説や純文学作品を読むことも人格のバランス形成の上で大切ではないかと考えます。確かに時代の変化が著しい中で短期的にビジネスの成功を夢見ることも必要ですが、20年30年の視点で日本の有り方を捉えてじっくり腰を据えて長期戦略を練ることも重要です。そこには文学的な思考も人間的に身に付けなければならないと考えます。

私自身もいつの間にか文学に触れる機会も少なくなりましたが、直木賞作家の嘆きに共感して素晴らしい文学に触れてみたくなりました。実はサスペンスものは書籍も読みましたが、TVドラマで消化することが殆どです。書籍の中には小説をドラマ化して内容がつまらなく感じることもあります。書籍には深くて自由な想像力を掻き立てる魅力がありますので、日本の小説に若い新たな読者が今後とも増えていくことを願っています。


2022年9月16日金曜日

週末のつぶやき

63歳で旅立った私の父が人生100年時代のこの世にもし生きていれば、昨日の9月15日に満100歳を迎えるところでした。父とは一度も同じ屋根の下に暮らしたことが無いので、正直なところどのような人物的なのかは息子ながら分かりません。晩年は横浜の桜木町で小さな会社を経営していましたが、会社の内情までは存じ上げておりません。

父は大正生まれで農家の一人っ子でしたが、家業を継ぐまでもなく周囲の人の勧めで両親(私の祖父母)は遠く筑豊炭鉱で出稼ぎをしながら父を旧制高校(現在の国立大学)へ進学させたようです。当時は戦時中のため父は学生予備隊で関東の土浦で海軍航空隊に所属していたと聴いています。軍人魂のせいか非常にプライドの高い人物に私には見えて生涯親しく接触することもありませんでした。

何故、関係ない父の話をしたかと言いますと、Googleカレンダーに誕生日は意識ありませんが、命日だけは登録していましたので自動的に知らせてくれました。再婚を繰り返した父なので私自身両親の傍で育ったわけではありませんが、仏壇には祖父母と一緒に父の位牌は祀っています。母は福岡の太宰府にあるお寺の納骨堂に安置して私が管理しています。

最近は夫婦の離婚も珍しくありませんが、私の子ども時代は夫婦の離婚も周囲ではなかったし、子どもを手放す家庭は少なかったと思います。しかし、両親離婚や親の事業の失敗という環境で子ども時代を過ごしたからこそ、次第に反面教師が芽生えて今日の自分を支えてきたような気がします。恵まれない環境ながらも陽転思考で生きてきたことが逆に幸いしたように思われます。 

2022年9月15日木曜日

親の責務

 親がわが子を命を懸けて守り抜くのは責務です。テレビで人間以外の動物を観察しますと、子どもを外敵から必死に守る親の姿に感動を覚えます。時には人間社会も人間以外の生き物に見習うべき点が多いと考えることもあります。2002年9月に小泉首相が電撃的に訪朝して20年の月日が流れましたが、昨日は当時の模様がテレビで報道されていました。

時の小泉首相による訪朝の英断があったからこそ拉致被害者救済への突破口となり、同年5人の日本人拉致被害者が無事帰国を果たしました。田中均アジア太平洋局長による北朝鮮との事前交渉の報告を受けて、首相官邸は秘密裏に米国との合意を取り付けて訪朝が決断されたようですが政治家の命がけによる行動が拉致被害者救済において実を結んだと言えます。

その後は、対北朝鮮への日本の継続的な戦略と交渉に繋がらなかったために今日の事態に至っています。今日の田中均さんや蓮池薫さんのインタビューを聴きながら、日本政府の拉致被害者救済への戦略の欠如と困難さに成程と感じました。拉致被害者ご家族の20年にわたる運動が未だに実を結ばないことに子どもを持つ親として切なさを深く感じた次第です。


2022年9月14日水曜日

会報づくり

本日、10月初旬発行予定の「ふるさと会」の会報が漸く完成しました。コロナ禍の中で20ページに会報をゼロから作り上げるのは難作業で、構想段階から原稿集め、原稿の修正・校正作業、郵送作業まで約半年に及びます。この編集長を引き受けて今年で3期6年目に入りました。私自身そろそろ編集長のお役目を降りたいのですが、後を継いでくれる人は簡単に見つからないのが現状です。

時代も時代なので電子出版ができればいいのですが、会員の平均年齢が6,70歳くらいだと思われますので敢えて紙媒体の印刷物として会員や関係者の方宛てに郵送しています。この2年余りコロナ禍で会員間のリアルでの活動が自粛されており、各行事を取材して掲載記事を集めることも不可能でした。当初しばらく休刊する方法も考えましたが、実際何とかなるものです。

会報は春と秋の年2回発行していますが、流石に会員の皆さんも広報部の苦労を分かっていただき、掲載記事へのご協力がこれまでよりも得られるようになりました。新聞や雑誌など世の中には日々取材が行われて記事として購読者の手元に媒体が届きますが、少しは制作する出版社側の苦労を知ることができました。プロの専門家ならば記事は書けますが我々のレベルでは記事の収集も容易ではありません。


2022年9月13日火曜日

リカレント教育

先週末に10年ぶりにお会いする知人が来社されました。かつて産学連携でJSTから大学発のベンチャー企業への助成金を受けた際にプロジェクトでご一緒した仲間でもあります。残念ながらプロジェクトは成功しなかったのですが、新規ビジネスをゼロから立ち上げる際に産学連携というスキームの難しさも経験しました。

彼はその後オンラインでのPCスクールを全国的に展開して当初は順調でしたが、その後はお互いに音信不通でした。今回、たまたま訪問のきっかけとなったのは、弊社の記事をJALの機内誌で見かけて電話してきたのです。彼は東京オフィスと熊本を月に何度も往復しているらしく、たまたまJALを利用したら弊社の事が気になったらしいのです。

現在はビジネスの傍ら東北大学の博士課程に通って医学博士の資格を目指しているとのことでした。詳しい話は聞いていませんが、将来AIでうつ病を治療出来たらと話していました。現在は引きこもりの生徒にITを教えて企業に就職をあっせんする仕事を全国的に展開しているようです。改めて社会人として学び直すリカレント教育の必要性を感じます。

頭脳も明晰で大企業を退職した後、米国でMBAを取得して日本でベンチャー企業を興そうとした際に、彼の教え子である大学教授の紹介で知り合ったわけです。現在は彼の会社も20周年を迎えると話していましたが、昔から人のやらない事業を立ち上げるのがうまい人でした。弊社のプロパー社員が役員になったことを機内誌で知って大変喜んでくれたようです。

 

2022年9月12日月曜日

週明けのつぶやき

 9月10日の中秋の名月(十五夜)の日は、珍しく夜空に雲一つなくオレンジ色の大きなお月さまを拝見できました。南西のベランダ側からは「パンパン」と音がして見上げると僅かな時間でしたが花火が打ち上げられていました。夜の気温も3,4日前の暑苦しさから一変して急に涼しくなりました。

子どもの頃には十五夜の夜は部落では子ども同士で相撲を取ったり、団子を持ち寄って皆で食べたり部落中が家族同士で賑わっていたことを記憶しています。その後は若者が都会へ出て過疎化が進み、現在は部落中が無人の空き家状態です。子どもの頃は今より貧しかったけど部落中が生き生きとして寧ろ幸せでした。

我が家も妻と二人きりの毎日ですが、自宅にいて月見を愉しんだり、遠方の花火を眺めたりごく平凡な生活を楽しんでいます。互いに健康で自由にくつろげる日々の有難さに感謝したいものです。今のところコロナ感染もなく、お互いに4日回目のワクチン接種も済ませました。コロナが齎した悲しみも世間にはありますが、私自身は生活習慣が整って現在のところ体調は万全です。

2022年9月9日金曜日

英国に学ぶ

 英国の君主であるエリザベス女王がお亡くなりになりました。トラス次期首相が6日にエリザベス女王の任命をこれまでのバッキンガム宮殿ではなく、滞在先の英北部スコットランドのバルモラル城で受けたというニュースを耳にしたばかりでしたが、2日後の8日に同滞在先で死去されました。女王在位70年7か月で96歳だったようです。

早朝にこのニュースを聴きましたが、トラス次期首相の感慨深いコメントがとても印象的でした。日本も議会制民主主義国家としての英国のように、政治と民意が一致した国づくりを政治家の皆さんには目指してほしいものです。英国では1979年(昭和54年)5月にマーガレット・サッチャーが初の女性首相に就任しました。今から23年前の事です。

日本で女性の首相が誕生するのは一体いつ頃になるのでしょうね。現状から予想しても当分は女性の首相は実現しないような気がします。それだけ海外と比較して日本はジェンダーギャップが無くならない国だと考えます。もし女性が政治や企業のリーダーになれば贈収賄事件などの報道されているような様々な汚職も減るはずです。外国を見習ってほしいですね。


2022年9月8日木曜日

5年後の未来

 国家も企業も人もどうしたら成長できるだろうかと考えます。自分の経験を通して考えますと、やはりベンチマークを設けて競争相手であるライバルに負けないように日々努力することだと考えます。受験勉強時代には誰しも経験してきたはずなのですが、大学へ進学したり、社会人になると安心しきってしまうのか競争心が薄れます。

戦後の日本は欧米に追いつくために必死になって努力してきました。そして1970年代には先進国の仲間入りを果たしたのです。しかし1990年頃をピークに成長神話が崩壊し、その後30年間も経済成長が止まったままなのです。つまり目標とするベンチマークの存在がなくなり、国家戦略が描けなくなったのだと考えます。

こんなはずじゃなかったと多くの国民が感じているはずです。20数年ぶりの超円安が続いていますが、日本円の価値が下落してきているのが現状です。過去に円高で海外へ生産拠点を移すことで日本の大企業は生き残ってきましたが、逆に国内には産業の空洞化が齎されました。当時、産業構造の転換が必要だと言われていましたが、明確な成長ビジョンが描けていなかったと言われています。

果たして失われた30年をこれから取り戻せるでしょうか。私自身もわかりませんが、産官学が知恵を振り絞り、政治決断で国家の明確な未来ビジョンを示すべきだと考えます。虻蜂取らずの政策と実行だけは避けてほしいものです。ちょうど日経BP社より5年後の未来調査へ協力の依頼がありましたので少し纏めてみたいと考えています。

2022年9月7日水曜日

嗜好

先日、タクシーの運転手からいつも混みあっているという魚料理を出すあるお店を紹介されました。そこの場所は以前から様々な職種のテナントが何年か置きに入れ替わっているところです。お店の定休日が月曜で昨日は火曜日だったので初めてですが昼食を試しに入店してみました。定番の刺身の盛り合わせにアジフライという注文でしたが、結果としては残念という印象でした。

夕食には妻がスーパーから買ってきたサンマの塩焼きを召し上がりましたが、冷凍物の痩せた細長いサンマを目にして近年の漁獲高が困難だという事情を察しました。どこかの記事にサンマが1匹1万円という表示が出ていましたが、海水温の上昇で漁獲高が激減しているのも漁業の現状のようです。その点、鯵や鯖は比較的漁獲が安定しているようです。

肉より魚料理を好む私にとって新鮮な魚料理が食べられるお店は大変貴重なのです。ふるさとに住む私の同級生は飼っている5匹の猫に毎日2食も鯵や鰯や鮗などの魚をたっぷり与えているようです。都会では新鮮な魚を探すのも苦労しますが、地方では魚も豊富に漁獲できるという点が恵まれた環境です。美味しい魚を手に入れるために少し工夫したいと思います。


2022年9月6日火曜日

二人の経営者

今年の7月20日、土屋ホールディングの創業者である土屋公三氏がお亡くなりになられました。土屋ホームは私が札幌でのサラリーマン時代に家具のニトリとともに馴染みがあり、その後に大成功された企業です。ニトリの似鳥社長はメディアに何度も登場されていますので少しは存じ上げていますが、土屋ホームの創業者である土屋公三氏のことは以前から人物像に大変関心を持っていましたが、半世紀近く殆ど知りませんでした。

ところが昨年から聴いているClub houseのモデレーターである大見知晴さんが自らの経営者のメンターである土屋公三氏を有難いことに思いがけなくご紹介されたのです。当年80歳の土屋会長はご体調がすぐれない中で、早朝の入院先からゲストとして多くのリスナーを前に快く会社経営のお話をされていました。ご自身が大工でも設計士でもない中で、銀行借入なしで創業されたこともお話しされていました。

私がサラリーマン時代の北海道で権勢を誇っていた金融機関やゼネコンも、その後のバブル崩壊で倒産してしまいましたが、勢いに乗り派手に貸し付けたり借りたりした結果だと考えます。経済は良い時ばかりではなく、不況は10年間隔くらいで必ずやってきます。その時に耐えられる企業の体力が常に必要なのです。似鳥氏や土屋氏から学ぶものは多いと考えます。

2022年9月5日月曜日

傾聴する

コロナ禍で外部の人とのリアルなコミュニケーションが激減しましたが、一方ではオンラインでの音声のみのコミュニティーやSNSで情報交換をする機会が大変増えています。フラットな情報の流通は皆が自由に参加できる点の良さがあります。私自身もCubhouseのルームにリスナーとして気軽に参加して若い世代の方たちの話を傾聴するようにしています。

他にもネット経由で日々様々な情報が入手できるので、世の中の変化はコロナ前より掌握し易くなったと感じています。漸く国内でもデジタル化は進みつつありますが、まだ行政に対してや民間レベルでのペーパレス化はそれ程浸透しているとは言えません。連日DXという文字をニュースで見ない日はありませんが、日本のDXはなかなか進まないのが現状です。

改善すべきは若い世代の考えを、上層部が前向きな姿勢で傾聴し、検討して自社内で積極的に推し進めるべきだと考えます。また若い世代に早くからチャンスを与えてできるだけ多くの経験を積ませることが必要です。人を育てるのは若いうち「鉄は熱いうちに打て」です。これから世代交代は急速に進みます。思い切り任せて次代を担う人を育てましょう。




 

2022年9月2日金曜日

日本の再興

外国為替市場で遂に円が1ドル140円に到達してしまいました。日銀の黒田総裁も安過ぎる悪い円安もあるという表現をしていましたが、株式市場から外国人投資家が資金を引き揚げたり、円も売られるという状況が続いているように考えます。少し前まで証券会社も米国株を勧めたりしていましたが、米国市場が下がり始めると今度は外貨預金を勧めたりしています。

残念ですが、市場関係者も皆、日本市場に期待が持てないという見方をしているようです。しかし直近の4-6月の日本企業の業績はかなり良くなっているので、市場関係者はもっと評価しては如何かと考える次第です。確かに円安で原材料の輸入価格上昇が今後の企業業績に悪影響を与える可能性もあり、一方で消費者物価が上がり続けているのも現実です。

そろそろ日本も公定歩合を徐々に切り上げていかないと更に海外との金利差が開き、スタグフレーション(不況下のインフレ)になる懸念があります。何年も続いているゼロ金利状態は市場経済として異常です。日本の金融当局は日本企業の強さにもっと自信を持っていただきたいと考えます。

JST(科学技術振興機構)の新理事長に就任された橋本和仁氏のインタビュー記事を拝見し、日本の研究力の再興並びに国際競争力の向上を、背水の陣の覚悟で目指すという力強いメッセージに期待感を抱きました。

2022年9月1日木曜日

北海道マラソン


 先日の8月28日(日)に開催された北海道マラソンに出場する娘の応援のため、久方ぶりに札幌へ出かけました。前日は北海道神宮で安全を祈願して市内を散策しました。今大会は道内外から約2万人のマラソン参加者が集い、天候にも恵まれて、42.195キロのマラソンレースは実業団の有名選手も出場することもありゴールまで大変盛り上がりました。

私も若い頃には年間で5,6回は10キロのレースにチャレンジし、年に一度はハーフマラソンにも参加していましたが、フルマラソンは未だに経験がありません。ところが娘は初マラソンをハーフでデビューしてから数回後にはフルマラソンに参加しています。大学卒業まで全く運動すらしなかった彼女がまさかフルマラソンにチャレンジするとは想像もつきませんでした。

マラソンを実際に観戦すると、トップランナーの選手たちと一般ランナーとの実力の差が歴然と違うのを実感します。それほどマラソンは過酷なレースであると共に奥が深いスポーツです。今大会も市内各地で交通規制があり、遠方の応援場所まで先回りするためにタクシーの運転手も普段と違い目的地へ我々を運んでくれるのが大変だったようです。幸いにも応援場所は直線道路で見通しが良く最高でした。