2022年9月15日木曜日

親の責務

 親がわが子を命を懸けて守り抜くのは責務です。テレビで人間以外の動物を観察しますと、子どもを外敵から必死に守る親の姿に感動を覚えます。時には人間社会も人間以外の生き物に見習うべき点が多いと考えることもあります。2002年9月に小泉首相が電撃的に訪朝して20年の月日が流れましたが、昨日は当時の模様がテレビで報道されていました。

時の小泉首相による訪朝の英断があったからこそ拉致被害者救済への突破口となり、同年5人の日本人拉致被害者が無事帰国を果たしました。田中均アジア太平洋局長による北朝鮮との事前交渉の報告を受けて、首相官邸は秘密裏に米国との合意を取り付けて訪朝が決断されたようですが政治家の命がけによる行動が拉致被害者救済において実を結んだと言えます。

その後は、対北朝鮮への日本の継続的な戦略と交渉に繋がらなかったために今日の事態に至っています。今日の田中均さんや蓮池薫さんのインタビューを聴きながら、日本政府の拉致被害者救済への戦略の欠如と困難さに成程と感じました。拉致被害者ご家族の20年にわたる運動が未だに実を結ばないことに子どもを持つ親として切なさを深く感じた次第です。


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