2020年3月31日火曜日

感謝

早朝3時59分、いつものようにラジオ深夜便のスイッチを入れましたところ、年度末という事もあり、30周年特集で全アンカー登場のもとに深夜便に対する思い出話が語られていました。私も全6時間の生放送は聴けませんが、午前4時からのこの番組は聴き始めてもう5年以上になるでしょうか、いつも横に寝ている家内を起こさないように、そっとラジオのスイッチを入れながら聴いています。かつて噂で素晴らしい番組だと聴いたことはありますが、5年位前に聴き始めたのも偶然、眠れない深夜にスイッチを入れたラジオから流れてきた「明日への言葉」の放送が契機です。何気なしに聴いていると放送の内容が自分自身に大変参考になり、当時は毎晩無我夢中でメモをしたものです。 しかし、後から読んでも暗い中でメモした内容はほとんど記憶も明確ではなかったのです。ところがたまたま「明日への言葉」をPCで検索してみたら、ある人が匿名で毎日の放送をテープ起こしされ、自らのブログに掲載されていました。何と有難い事に、その人のお陰で毎日放送を聴いた後に復習が可能となったのです。現在はNHK様の深夜便の専用ホームページで聴き逃しを聴くことが可能となり大変有難いです。365日休まず毎日同時刻に聴くことができたのは、スマホのアラームアプリの正確さのお陰です。私の人生をより充実させてくれたラジオ深夜便「明日への言葉」の放送にも深く感謝している次第です。最後にどこかの合唱団の「仰げば尊し」の曲は、恩師を偲ぶ卒業式らしさも感じられて最高でした。

2020年3月30日月曜日

グローバル経済の盲点

今回、新型コロナウイルスの蔓延で気づかされたことが多々あります。その中で、他の先進諸国のようにもっと食糧自給率を高めるべきだと思った次第です。現在の日本は37%のようですが、他の欧米諸国は50%以上です。日本の農村は過疎化の一途で、休耕地の増加は食い止められていないために食糧自給率は下がっても上がらない状況です。今回のような災害があった場合にはサプライチェーンが完全にストップ状態となりますので、いざという時に必要な物資が無くなるわけです。グローバル経済の行き過ぎた弱点だと言わざるを得ません。マスクでさえ、中国など人件費の安い地域で全面的に生産しているために必要な時に手に入らないことになります。もし海外からの食糧の輸出が何らかの理由で禁輸された場合、極端ですが国民の6割が飢えに苦しむことになります。あり得ない話かもしれませんが、食糧自給率を守ることは自分たちの命を他国から守る武器だと考えた方がいいと思います。金融資本主義の世の中で、マネーゲームだけに頼りすぎる経済は危ういという事です。保護主義一辺倒では諸外国との貿易が成り立ちませんが、自国を守るという経済の考えが根底にないとグローバル経済の盲点に足をすくわれることにもなりかねないと思われます。

2020年3月27日金曜日

女性の力

新型コロナウイルスがもたらした外出禁止要請により否応なく在宅勤務やWeb会議が進んでいます。今しばらくは仕事上に厳しい制約が課されますが、いずれこの「災い」は諸外国に劣ると言われる日本の生産性が格段に向上するという「福」に転じるのではないかと私は見ています。若年労働者が年々減少する時代において、豊かさや福祉を今後も維持していくにはどうしても働く女性の力と柔軟な働き方を容認する社会が必要となります。北欧諸国のように働きやすく、子育てをしやすい環境をつくり、真の男女雇用均等を実現しなければ単なる掛け声だけでは現状は何も変わりません。日本人は外圧や災害など様々な危機的状況をきっかけにして善後策を図る国民性だと思われます。自然災害の多い日本が幾多の試練を乗り越えてきたのと同様に、今回の新型コロナウイルス感染で受けたダメージは、翻っていずれ社会にプラスの効果をもたらすだろうと私は考えます。年寄りの私自身に言える資格はありませんが、国政や地方自治体の首長、企業経営においても、将来を担う若い人材や女性をもっと積極的に登用すべきだと思います。

2020年3月26日木曜日

責任感

中国で武漢が閉鎖されたニュースは多くの人が知るところですが、一昨日(火)都知事から出た発言に「ロックダウン」つまり「都市封鎖」の危険性があるとの文言には正直驚きました。それだけ知事が今の状況に危機感を抱いているからだと思います。にも拘らず自粛要請すら無視をして実際に行動する人がいるのです。もし感染が広がったら一体誰が責任を取るのだと考えているのでしょうか。甚だ無責任で主催者の行動に呆れてしまいます。実際に都市封鎖となったら大変な事態となります。外出禁止令が発動されて、戦時中の戒厳令のような事態になるからです。経済は完全にストップ状態となってしまいかねません。一人一人の責任感ある行動がなければウイルスを抑えることはできないのです。日本は感染拡大を抑えてきている現状があるから、少し民衆の気が緩んでいるのだと思います。海外の現状が悲惨な状況であることを認識して、日本が同じような状況に後戻りしないよう気を付けるべきなのです。昨日も東京都は更に感染者が増えましたので、知事の緊急会見まで行われました。私は小池知事ほどの危機感がトップになければもっと大変な事態になりかねないと考えます。

2020年3月25日水曜日

幸せな人生

世の中には残念なことに「晩節を汚す」ような行動を取る人がいます。優れた能力を有しているにも拘らず、人としての評価を一度に落としてしまう行動を起すのです。人間として決して幸せな生き方ではないはずですが、本人に後悔の念はないのでしょうか、まったく不思議に感じます。人は他人からよく思われたいというのが普通ですが、「晩節を汚す」人はそんな考えがないのか、人からどう思われているのか、おそらく感じないのでしょう。そう思うと、その方が企業社会に存在するだけで人間的に怖い感じがします。人は外見だけでは本当の姿というのはわかりません。ましてや頂点に存在していると、周囲の人も気を遣うため本当の姿が見えにくいものです。会社経営している時に経営者が一番神経を使うべきなのは周囲からの信用と信頼、いわゆる評判です。それが壊れるのはあっという間です。長年の蓄積した信用と信頼ですから、ちょっとした不始末で無くすのは勿体ないことです。幾らお金があっても幸せな人生とは言えないのではないでしょうか。

2020年3月24日火曜日

変化

先週の土曜日に川沿いの閑静な桜の並木道を歩いていると、広大な工場跡地に何台もの重機の騒音が鳴り響いていました。此処に新たに建設されるのは製薬会社の研究所や工場のようです。私自身もこの近辺に住んで30数年が経ちますが、大企業のドラスチックな業態の変化には正直吃驚しています。此処では余裕が無くなった日本経済の縮図というものを感じています。もっと早くから産業構造の転換が図られていたならば、人材の高度化により、日本経済がバブル崩壊後に長期にわたり失速することも防げたのかもしれません。日本が産業競争力を維持したり、豊かな少子高齢化社会を実現するには5GのもとでIoTをフル活用してデジタル化への変革を図るしかないと思います。高等教育課程で未来型の人材を育てつつ、企業内で早期に即戦力を養うべきかと考えます。時代と環境の変化で人材の流動化は益々顕著になりますので、積極的な人材の受け入れにより企業競争力の強化に結び付けるべきだと思います。それでも、やはり経営において一番大事なことは、働き甲斐を与え、生活の基盤となる雇用を維持することなのです。

2020年3月23日月曜日

心配する人しない人

世の中には危機が迫っていても心配する人と安易に構えている人がいます。人それぞれの性格の違いなので、法律で律しない限り強制的に行動命令を下すことは不可能です。命の大切さは皆わかっていますが、世の事象に対する危機意識の捉え方は皆それぞれ違います。今回の新型コロナ予防に関しても、当初クルーズ船の乗客から感染者が出た時点では現在より楽観的な対応でした。人は経験によって真実を掴むので見通しがつかない中ではやむを得ない面もありますが、できる範囲での心配をするに越したことはありません。直接的な感染拡大に繋がらなかったにせよ、水際作戦で感染を予防するのは強硬措置を取らない限り甚だ困難を極めます。今、日本や中国では感染がかなり抑えられてきていますが、米国や欧州は安心感があったのか異常な勢いで感染拡大が続いています。新型コロナウイルスには治療薬がなく、重症化すると命に係わるために万全の措置が必要とされるので、今しばらくは感染に対する心配のタガが緩まないことを願うばかりです。

2020年3月19日木曜日

労働時間

新型コロナの影響で在宅勤務によるテレワークが順調に行われているようです。出勤も時差出勤により通勤時の混雑がかなり解消されてきています。これまでどこの会社も9時始業が当たり前でしたが、新型コロナ感染予防のため出勤時間を8時や10時にずらすことで通勤の混雑がだいぶ解消されます。在宅勤務によるテレワークもこれまで慣れないものでしたが、今回の新型コロナ疾病対策でスムーズな業務の対応が継続できれば、今後の働き方改革の大きな前進に繋がります。勤怠管理の明確な見える化が進めば柔軟な働き方が促進されるものと思われます。これからの時代は、単なる労働時間よりも成果を重視しなければ、労働への適切な評価も分配もできないはずです。日本の生産性が低いのは労働時間を優先するからだと思います。DXが進み、企業がデジタル技術を使いこなすようになれば日本の世界における競争力は格段と上昇するはずです。感染症の収束を契機に、「災い転じて福となす」くらいの思い切った意識改革が企業経営者には必要だと思います。

2020年3月18日水曜日

聴くことと学ぶこと

世の中には人の話を聴かない、人から学ばない方が多いようです。大企業でも両方ができたら出世しますが、多くの方がどうしても意地を張るために出世に躓きます。中小企業でも両方ができたら経営が安定すると思われます。分かり易く言うと自分の考えに固執しないで、謙虚な姿勢で話を聴く、人から学ぶことが人生における成功の秘訣だと思います。私自身は、自分自身が至らないと思っているので人の話を聴きますし、無知なので人から学びます。それが一番、容易(たやす)く、費用の掛からない人生の勉強方法だからです。しかし、それだけでは学びの深さや広さにも限界があります。様々な方法はありますが、手法だけをいくら学んでも実際自分にものにしなけば馬耳東風に終わります。よく退職した人が頑固になるという話を聴きます。つまり、現役で働いている時は柔軟な姿勢にならなければ職場では通用しませんが、退職すると自分の性格の歯止めがなくなるから無鉄砲になったりするものです。退職して第2の人生を歩むならば、「聴くことと学ぶこと」その辺りの心掛けが必要だと思います。経営トップによる組織人事の策定は経営を左右する重要な要となります。

2020年3月17日火曜日

講師

この4月から某大学の非常勤講師を拝命致しました。これまでスポット的にいくつかの大学で講義を依頼されたことはありますが、正式に講師を依頼されたのは初めてです。企業人としてのキャリア教育を学生の皆さんに提供できるのは、私としても大変有り難い話です。これまで毎年、卒論の審査や卒業式のお手伝いをしてきました。論文の審査も卒業式も今時の学生様のレベルを知る上で貴重な機会だと思うから引き受けています。今年は新型コロナの影響で残念ながら卒業式は中止となりましたが、幸いにも晴れて新学期より非常勤講師として教壇に立てる機会を戴き感謝しています。社会人になってしまうと、時代とともに変わりゆく学生の方たちと直接に触れる機会は滅多にありません。貴重な機会ですので、微力ながらも精一杯に将来を担う人材づくりに励みたいと思います。

2020年3月16日月曜日

模様替え

土曜日に大きなテレビを抱えて動かしたりしたところ、情けないかな翌日日曜日の朝には背中に痛みが走りサロンパスを張る始末となりました。日曜日も終日自宅で過ごすこととなり、背中の痛みに気を付けつつ部屋の模様替えをしたのです。大した模様替えではないのですが、物置としている納戸に居間から机を運んで念願の書斎を作ったのです。当然、納戸の荷物は部屋の外に一部出したので住まいの邪魔にならぬように片づけなければならないのですが、妻がゆっくり平日に整理すると言っています。子どもと同居している頃は子ども優先で自分の部屋などなかったわけですが、妻と二人だけになって少しは自分たちの考えで使えるようになりました。片づけてみると不要なものが結構出てきますので、思い立っての模様替えは良い機会でした。書斎と言っても机と椅子を置いて背中に本棚があるだけの事ですが、自己満足ですが何とか恰好だけはできたような気がします。これまでは居間のテーブルで仕事をすることも普通でしたが、これからは静かな物置で仕事に集中できそうです。こんな事も私にとってはささやかな贅沢です。背中の痛みはだいぶ回復しましたが、慣れない筋肉を使ったから身体が敏感に反応したのだと思います。テレビ体操を毎日欠かさず励行していますが、力仕事とは筋肉を使うところが別なのでしょう。たかが重いものをちょっと動かしただけですが情けないものです。

2020年3月13日金曜日

消費者余剰

政治、経済分野でデジタル化が叫ばれていますが、実際デジタル化によって直接のGDPは増えないが、デジタル化による消費者余剰のGDP潜在成長率を計算している専門家がいることを初めて知りました。事実、GDP520兆の成長率0.7%に対してデジタル化による潜在成長率は17%だったようです。GDPの数字が横ばいでも、目に見えないデジタル化による消費者余剰が潜在的成長に寄与しているのでしょう。単に経済規模を追うばかりでなく、消費者余剰を生むことで働き方改革が進んだり、生活の豊かさや便利さに繋がればデジタル化の意義が出てくるのではないでしょうか。今回のコロナ感染をいち早く発見し、予防線を張るにもデジタル技術が必要となります。台湾の感染予防対策が早かったのも、社会のデジタル化が日本より進んでいたからだと言われています。国のリーダーシップの違いであり、国土が大きい小さいの問題ではないと思います。

2020年3月12日木曜日

NHKスペシャル

東日本大震災後9年、3.11復興の模様を取材されたNHKの大越キャスターのお姿を久しぶりに拝見しました。以前、夜9時のニュースのキャスターをなさっている時はご自分の意見も時々語られていて、元東大野球部らしい逞しさも感じられ、個人的に大ファンとなりました。復興ラインという高速道路が震災以降からほぼ完成していましたが、極端な地域の人口減が進み、インフラが整っても発展の可能性はあるのかという疑問を投げかけていました。それと原発の汚染水が満杯状態で、漁協も反対状態で打開策もなく、処分の具体的政策の議論もない事が問題に感じました。原発の廃炉もまだ手が付けられていない状態で、これから40年をかけて気の遠くなるような作業となるようです。廃炉作業がこれからも永遠に続くので、ある被災地域では住民は戻ってこないのに作業員宿舎の建設ラッシュで地価が上がっていると聞いて異様な気がしました。さらに驚いたのは未だに5万人の方が仮設住宅にお住まいで、その後復興住宅の建設はどうなっているのだろうと素朴な思いを抱いた次第です。都会に住み何ら被災を受けていない私たちも、被災地の人々にもっと思いを寄せなければと感じました。NHK様、素晴らしい報道番組のご提供有難うございました。

2020年3月11日水曜日

欽ちゃん

天性のアドリブで台本無しに舞台に立って、来場の観客に徹底したお笑いを与える名人で元コント55号の萩本欽一さんのドキュメンタリーを拝見しました。中学3年時に父のカメラ屋の倒産で一家夜逃げして、兄の元に身を寄せて高校へ、しかし家庭の貧しさで高校中退してコメディアンの道へ進むがうまく行かず、先行きを悩んでいたところにコントを組む相棒との巡り合わせが大当たりしました。今年78歳で未だに現役でご活躍ですが、死ぬ間際まで活動を続けたいというコメディアンとしての執念は身に迫る思いを感じました。最後に欽ちゃんは、最近の役者は舞台をあまり動かなくなったとの感想を述べていました。笑いを取る自己表現を身体全身で磨き上げてきた本人だから言えることではないでしょうか。人は何歳になっても、幼少時の不遇な環境を生涯忘れずに、人生を生きていく上での大切な礎として心の中にしまっているものです。

2020年3月10日火曜日

パンデミック

新型コロナに対してWHOの事務局長がパンデミックを示唆したことは真剣に受け止めるべきだと思います。当初、国もコロナウイルスの感染に対して悠長に構えていたために全国的に感染が広がる結果となりましたが、危機的な状況を猛省したのか政府の対応もかなり慎重になってきたような気がします。私が小学校の低学年の頃、小児まひが全国に大流行したことがありますが、政府の果敢な対応により海外で使用されている生ワクチンを緊急輸入して流行を食い止めたようですが、共産圏とはいえソ連から1000万人分、カナダから300万人分の生ワクチンが輸入されたようです。今回の武漢から発病したであろうと言われている新型コロナウイルスは、治療用のワクチンもなく、PCR検査も時間を要し、急速なスピードで感染が広がるのに未経験さが油断を招いたのだと思います。感染症に対する台湾政府のスピーディな対応を世界は見習うべきでしょう。

2020年3月9日月曜日

大相撲春場所

昨日始まった大相撲春場所の初日をテレビで観ましたが、無観客で開催されて光景は異様な感じがしました。お相撲さんがコロナ感染すると相撲自体が中止に追い込まれるので、協会としては最悪の事態を想定しての決断だったのでしょう。声援も拍手も全く響かない中での力士同士の静寂な対戦は、当然ですが通常と比べて盛り上がりに欠けたようにも映りました。千秋楽までの15日間は観客収入も無いわけで、相撲協会としても事業において大変な損失が出ると思いますが、神聖な伝統ある行事なので各力士には無事に精一杯、真剣に今場所を務めてほしいものです。

2020年3月6日金曜日

マスク不足

新型コロナウイルス感染症が拡大する中、マスクの不足が問題となっています。政府は北海道へ緊急的に400万枚のマスクを送る声明を出しましたが、併せて市場での不足という事態が、買い占めて高価転売の目的も少なくないと判断し、転売禁止の法律を10日施行するようです。違反すると主犯者には懲役または罰金刑が科されますが、これ以上悪徳業者が増えることを防ぐための措置とは言え、此処までしなければならないのかと残念な思いがします。市場経済的には問題はないとしてもモラルの欠如を放置してしまうと今回のようにマスク不足で市民生活に混乱を生じます。ネットで簡単に買い物ができる時代ですが、便利さが悪用されてしまうと制限がありません。中国ほどではなくても、日本においても犯罪はもっと厳しく罰する法律があってしかるべきです。マスクだけの話ではなく、人々を困窮させるような行為に対しては、行政は排除のために早急に厳しい措置を講じるべきだと思います。たかがマスク、されどマスクが必要なのです。

2020年3月5日木曜日

バッハ会長

直近のニュースで、IOCのバッハ会長がどんな判断を下すのか注目していましたが、やはり中々冷静な判断力を有した優れた方のような気がしました。東京オリパラのマラソンコースを東京から札幌へ移す発言も、当初、我々には唐突に聞こえて会長の真意が読めないところがありましたので、今回もJOCとしては冷や冷やドキドキだったのではないかと思われます。東京都とJOCの鋭意努力されている姿がIOCのバッハ会長に届いていたものと思われます。海外から日本を観ると感染マップで不安を煽っている部分があります。先月は中国、日本、韓国だけの感染が目立っていましたので、IOCの長老から他国へ開催をという意見も出ていました。現在は世界全体に広がりを見せていますので、IOC会長も日本だけの問題ではないことを認識したのだと思います。昨今の日本国内の徹底した行動によって、おそらく4月中には感染も落ち着くだろうと予想されます。日本人は性格的に生真面目で、集団で秩序を保つ行動を取りますので、案外収束は遠くないと考えます。バッハ会長には日本人の姿勢が通じたものと思われますし、開催の直前になって世紀のイベントを会長の責任においても複雑にしたくないという思いもあるのでしょう。

2020年3月4日水曜日

金融

最近5年以上ほど前から、毎日のように午前4時のラジオニュースで、NYダウ、ナスダック、対ドル・ユーロの為替相場の動きを耳にしてきました。本職が金融の仕事ではないものの、素人ながら世界の株式や対円の為替相場が長期的に見ると、これほどまでに米国市場の動きに敏感な反応を示すのかと不思議な思いを抱きます。近年、米国巨大IT企業GAFAの好業績はナスダックの急上昇にも如実に表れています。併せてNYダウも、リーマンショックの後遺症など如何にして解消されたのか着実に上昇を続けてきました。それに比して近年の日経平均の元気の無さは、米国市場の動きと比較して金融の動きでピンときます。安倍政権になって久しく、確かにアベノミクス効果で低成長時代の中でも株価は2万円台を超えて随分回復してきましたが、日本経済のGDPの低迷が必ずしも株高を牽引してきたわけではなく、円安基調に推移してきた為替の影響が大きいと思います。その後の産業構造の転換が円滑に進まなかったために、近年は世界的レベルでの成長企業が日本国内から誕生しなくなってきました。DX新時代の到来を日本企業がチャンスと捉えられるかが今後の大きなキーポイントだと思われます。

2020年3月3日火曜日

心掛け

普段は仕事で外出することが多いので、コロナウイルスで様々な集いが中止されることはスケジュール的に少し楽になった気がします。我が家も「かかあ天下」そのものなので、私の行動はコロナウイルス感染への厳重な忠告ばかりで行く手を阻まれ八方塞がり状態です。これが今のところ何ら体調不良もなく功を奏しているのかもしれません。昨今のように気持ちが沈む夜は「小さな村 イタリア」の番組を観ると気持ちが和らぎます。いつもイタリアの村人が語る言葉がとても素晴らしいのです。「人生は懸命に生きることが大切です」とか、「そして不安を突破する勇気を持つこと」とか、「物や人に愛情を持って接すること」とかの村人の語りは、昨日録画を観ながら書き留めたものです。「Dare(勇気)、Care(愛情)、Share(共有)」というキーワードが村人の心の中には浸透しているようです。現在のように困難な時こそ必要な心掛けではないでしょうか。しかし、イタリアもコロナウイルス感染者がEUで一番顕著に増えていますので、日本国内と同様にミラノに近い小さな村も大丈夫だろうかと心配になったりします。今朝も早朝にアフガンで亡くなられた中村哲医師の書籍を読みながら、あらためて「人間の幸せ」とは何だろうと自分自身に問いかけてみた次第です。

2020年3月2日月曜日

東京マラソン

昨日の東京マラソンは素晴らしいレース展開だったように思います。途中の走りを見ていれば、おそらく大多数の方が日本人トップは井上選手だと予想していたはずです。事前の予想では大迫、設楽、井上の3選手が日本人トップとして大本命だろうと言われていました。解説者によるスタート直前の話では大迫、井上の両選手はコンディションがとても良いとの話でしたが、一方の設楽選手の名前は出てきませんでした。どんなに練習量を積んでいる選手でも当日のコンディションが必ずしも絶好調だとは言えないので、設楽選手は体調が万全ではなかったのかもしれません。レースは中盤戦まで井上選手や大迫選手を含むエチオピア勢が先頭グループを形成していました。しかし30キロ地点では大迫選手が遅れて、先頭集団から離されました。そのまま先頭集団でレースが進むかと思いきや、さらにエチオピア勢の二人の選手が抜け出してトップ争いをしました。そこで遅れた先頭集団が徐々に後退していく中で、後方から大迫選手が偶然にも追い上げてきました。そして大迫選手が2番手グループを追い抜き、単独4位となったのです。途中では、ひょっとすると大迫選手による日本人選手で夢の4分台の快挙となるかと期待されましたが、惜しくも2時間5分29秒の4位でゴールしました。彼自身の日本新記録更新でもありました。コロナウイルス騒動で連日暗いニュースばかりでしたが、選手たちの白熱したマラソンレースを観て日本中の人々が元気を戴いたのではないでしょうか。