2021年8月31日火曜日

明日葉

皆さんは「明日葉」という植物はご存じでしょうか。もう10年位前でしょうか、故郷を訪ねた時に高校の恩師とお会いしたのですが、その時にたまたま明日葉の青汁を毎日飲んでいるという話を聴いたのです。私自身も「明日葉」という存在をその時に初めて知りました。実はその恩師は高校教師時代にはウェイトリフティング(重量挙げ)サークルや空手の顧問の先生でした。先生ご本人も重量挙げの大会に出たこともあったようです。体つきは女性のように胸が大きく膨らんで、生徒たちからも触られて先生自身も照れていたことを記憶しています。

肉体的にも極めて頑丈な先生が退職後に心臓手術をすることになり、心臓の一部は壊死状態だとお聞きして、驚きとともにその後の先生の体調がずっと気になっていたのです。先生はどこから耳に入れたのか、「明日葉」が体に良いという説を信じて自ら栽培しつつ服用されていました。今年、台風の影響が気になりお電話しましたところ、現在も毎日服用されていると聞きました。以前には一度私にも大量に大きな根のついた「明日葉」が荷物で送られてきましたが、我が家の狭いベランダではどうにもできず、不精な私は先生の優しいご厚意に応えることができなかったのです。

先日も小川糸さんの小説とドラマ「ライオンのおやつ」で明日葉の栽培をしているシーンが出てきましたが、本当に体の健康に良い植物なのだという事を再認識した次第です。私自身、熊本産の大麦若葉の青汁を今年から飲み始めました。


2021年8月30日月曜日

マウントを取る

最近、夫婦間の会話でふと出てきた言葉です。家内は本が好きなのでSNSの流行とともに最近顕著に現れてきたこの言葉を本で知ったのだと思います。私は恥ずかしながらこの言葉を直近まで全く知りませんでしたが、家内に言われて気になったので意味をすぐ調べてみました。マウントを取るという態度は自らが反省して人間関係において厳に慎むべきだと思った次第です。確かに夫婦の関係でも相手に対して常に優位性を持った強い態度に出る人が存在します。

SNSの普及で自由にモノが言える時代となる以前から、人によっては平気で相手の心を知らぬ間に傷つけることもあります。私自身もこれまでの人生では人に言えないような多くの恥ずかしい経験もしてきました。人に自慢などとてもできませんが、遺書として自分の人生を家族のためにも書き残すことは必要と思って秘密ですが書き記しています。結果的には自分のことは自分の責任ですべて解決できるようにするしかないのです。

人もそれぞれ違った人生をその人なりに歩んできていますので、自分が知らない人の経歴には心の中で敬意を示したら良いのです。人間関係をスムーズに運ぶためにもマウントを取らない人間を目指したいものです。

2021年8月27日金曜日

潔くあれ

連日、東京パラリンピックの日本代表選手たちの目覚ましい活躍が報道されています。同時に夏の甲子園全国高校野球大会も愈々準々決勝となっています。どちらもコロナ禍の暗いニュースばかり流れる中で、明るい話題を毎日もたらして国民を元気づけてくれています。もし、この夏に東京オリパラや甲子園の高校野球大会が全面的に中止されていたならば、この夏はもっと暗い雰囲気に毎日が包まれていたと思います。

世の中には賛否両論ありますが、無事に終了して結果良ければすべて良しとしたいものです。欧米のゲームではチームのミーティングで時間をかけて議論して作戦に賛同したら、試合後になって異議やクレームは一切認めないそうです。日本では兎角あとになってあれやこれやと不満や愚痴を言い出しますが、事前に決めた以上は結果に関わらず潔くあれという事だと思います。

東京オリパラも甲子園の高校野球大会も各試合では1回限りの勝負なので、メダルの獲得にも運不運がつきものだと誰しもがわかっていますが、最後は潔くとは言っても心の中で割り切れないことも多々あるのが勝負の世界です。ビジネスの世界にも通じることがあると思いますので、この夏の57年ぶりの歴史的出来事をこれからの参考にしたいものです。

2021年8月26日木曜日

民主主義の揺らぎ

アフガニスタンのガニ政権がタリバンの征服により倒れてほぼ1週間が経ちますが、連日同じような民衆の混乱ばかりが報道されています。20年前のタリバン政権は様々な民衆への縛りを行っていましたが、今後政権を維持していくには周辺国との関係を築くために強権的な政治は徐々に修正していくと思われます。アフガンの民衆の中にはガニ前政権の汚職に不満を感じている人たちも多かったようです。新政権ができて国内が落ち着くまでは時間がかかりますが、元には戻らないので現状を周辺国も認めざるを得ないのです。欧米諸国が長年にわたり様々な援助をしたにも関わらず、国内的には元の鞘に収まった形となってしまったのですが、ここでもコロナ対策同様に民主主義の弱点が見えてきた印象を抱かざるを得ません。民主主義だから何でも自由な行動を許してしまうと統制が取れなくなり、効果的な政策を打ち出すことが困難となります。今朝の早朝のNHKニュースで台湾政府が一時まん延したデルタ株を収束させて「感染者ゼロ」を実現させたことを知りました。しかし夜が明けた今朝の日本のメディアはその事に何も触れていませんが、海外の良い事例はもっと積極的に報道する姿勢が必要だと思います。アフガンにしてもミャンマーにしても国内で政変(クーデター)が起きましたが、根底にはその国独自の何か深く解決できない国家的な内情や問題があるからだと思います。天国の故中村哲医師はどのように現状を見ているのかお聴きしたいくらいです。 

2021年8月25日水曜日

ソフトウェアテクノロジー

 コンピュータ業界に身を置いていると、時代とともにテクノロジーが変化していることを実感させられます。かつてはOSSも開発ツールとして疑問視されていましたが、現在はソフトウェア開発者の間で大変な人気です。つまりテクノロジーはオープンで、誰でもが自由に活用できるものであるべきなのです。言語やOSは道具なので、広く普及しなければ意味がないので無償化に向かわざるを得ないのだと思います。但しソフトウェア開発技術者はテクノロジーのトレンドを常に追跡して吸収しなければならない宿命にあります。JavaやC++もベンダー依存から、 又LinuxもUnixから派生してオープンソース化されてきました。歴史を辿るとテクノロジーの如何に急速な変化を遂げてきましたが、さらに対応していく若いエンジニアの有能さには頭が下がる思いが致します。話は変わりますが、デジタル庁のデジタル監(事務次官クラス)の人選がやっと決定したようです。元MITメディアラボ研究所長の伊藤穰一さんに代わる候補者に誰が民間人として任命されるのか注目していました。

2021年8月24日火曜日

雑談

人はいつも「タラレバ」で過去のことを後悔しますが、それが人の人生ではないでしょうか。「後悔先に立たず」の通り、あとから言動に対して後悔するのは普通のことです。ですから、なるべく後悔しないように行動を起こす場合には「石橋を叩いて渡る」のです。我が家は石橋を叩いても渡らない者と石橋を叩かずに渡る者とが共同生活していると家族で話しています。一方は成功もしないのですが、片方は失敗もあるが、たまたま運よく成功することもあるのです。どちらが良いのか難しいものですが、性格というものはなかなか変わらないです。最初から答えが分かっていれば無理をすることもないのですが、前は出ようとする人は自分を過信して言動してしまうのです。無理は禁物なのですが、元々用心深くないので「タラレバ」の後悔となる事があります。何を表現しているのかわからないでしょうが、物事に置き換えて考えていただけば納得が得られるはずです。夫婦も長年過ごすと、お互いに反省して真ん中の「石橋を叩いて渡る」へと近寄ってくるものです。できれば人生においても後悔は少なくしたいものです。そんな気がしています。


 

 


2021年8月23日月曜日

戯言

 今日は普段あまりテーマに取り上げない内容に触れてみたいと思います。先週の土曜日、オンラインである対談を聴きました。そこで私なりに考えを整理したのですが、日本の総選挙において有権者の6割強が無党派層で、支持する政党がないというのが現実です。いわば第1党は無党派層で、与党の自民党は第2党、その他は少数野党という勢力図で久しく変わらないという状況です。これまで野党が度重なる離合集散を繰り返した結果、国民が安心して政権を任せられる政党として自民党しか現実的な選択肢がないのです。国民の大多数が国政に無関心となった政治家の責任は正に重大だと思います。英国もドイツもフランスも政権政党間の力は常に均衡して争っていますが、日本の場合は1強多弱という勢力図が変わらないために、結果が変わらない選挙へ投票にも行かない6割強の無関心派を作ったのだと思います。政党支持率は国民による長年の信頼を下に築かれるのだという事を、もっと政治家の皆さんには考えていただきたいものです。これからの日本の未来は若い無党派層に受け入れられる政策を国が打ち出せるかどうかに懸かっていると思います。

2021年8月20日金曜日

百聞は一見に如かず

 20年間駐留を続けた米軍がアフガニスタンを撤退する予定ですが、既にタリバンが首都圏を制圧しつつあったことは現場で情報収集すればわかることですが、バイデン大統領は撤退を決断して準備を進めてしまいました。ベトナム戦争でも米政府は同じことを犯したのではないでしょうか。日本政府が仕掛けた太平洋戦争においても同様ですが、「机上の空論」という表現があります。つまり机上での一部の情報のみで戦略を判断することは極めて危険であるという事です。企業においても執拗に現場主義が唱えられるのは、現場に真実は隠れているからだと考えます。コロナ禍でテレワークが普通となり現場の把握も難しいですが、あらゆる通信手段によって現場の生の情報を集めることは大変重要です。リアルの現場では正にコロナ禍を避けながら現場の第一線で働いている人たちも多く、その方々のお蔭で生活経済が回っていることも理解し感謝しなければなりません。幾ら多くの情報を耳で聴いても実際に視覚で確認しなければ本当の真実はわからないものです。私自身の反省も含めて、リーダーはもっと現場に近い所で最新の情報を知る必要があります。

2021年8月19日木曜日

為替の話

在宅在宅勤務も慣れてきたせいか出社しているのと同様に一日があっという間に過ぎています。在宅だと一日が過ぎてすぐに夜になり、ブログを書きそびれてしまいます。ということで、中身のない本日のブログとなりましたがお許しください。古い話はいくらでも書けますが、昔話をしても若い人には興味がないのではと書くのを躊躇しています。

今日たまたま思いついたことは外国為替相場のことです。日本の為替相場が対ドルで110円前後で推移していますが、もっと130円~150円にでもならないのかと思うのです。私が子どもの頃は1ドル360円で海外旅行など高くて行けないので、「兼高かおる世界の旅」をテレビで楽しむのが関の山でした。その後1985年のプラザ合意で210円、さらに貿易収支が問題となり円高は進み、80円を切る超円高となって、製造業をはじめとする輸出企業は工場を海外へ移転する事態へと変わりました。国内が空洞化した原因は円高にあります。

しかし現在、日本の競争力は先進国の中でも低迷し、隣国の韓国より低くなっているのです。かつて中国は日本よりGDPも低かったのですが、現在の日本は中国の足元にも及びません。日本人の平均賃金もこの20年間で諸外国は2,3割上がっていますが、日本は下がっている傾向です。だから為替が今の水準だと海外との競争に負け続けるような気がするのです。


2021年8月18日水曜日

変化の時代

 コロナ禍で感染者数を抑え込むことも困難な中で国内の企業業績を眺めると、意外に検討しているところが多いように思います。巣ごもり需要が増えているのは自粛生活していて実感しています。自宅にいると夏場は殺虫剤を使ったり、色んな入浴剤をお風呂で試してみたり、自宅での巣ごもり生活を楽しんでいる方が多いのではないでしょうか。食料品もお米から材料までかなり家庭での需要が増えています。確かに飲食業は1年以上も外食が抑制されている関係で経営が立ち行かない状況だと想像しますが、全体で経済を上向かせることで公的な支援も十分に行えば、ある程度は苦境時も経済のバランスが取れるはずです。残念なのは、国のコロナ政策が緩めたり締めたり延々と続いているので、事業者も国民も政府の惰性的な対応に疲れてしまっていることです。今日、たまたまベトナムを代表する企業集団の話を聴く機会がありましたが、国のコロナ対策が早め早めにしっかりと実践されいることに驚きを感じました。もっと我が国は他国の手法に学ぶべきではないでしょうか。兎に角、全体の経済を盛り上げることも優先して取り組むべき課題だと考えます。大きな変革(変化)の時代がすぐそこに接近しています。

2021年8月17日火曜日

価値観

国が平和になると「戦争を語る」ことが過去の教訓として受け入れられます。しかし、アフガニスタンのように内戦によって政府が転覆しますと完全な無政府状態となり、国民は国の行く末に右往左往してしまいます。戦後76年、平和主義の下で内戦すらなかった日本は本来が大人の国だったと言えるでしょう。軍事政権が国内でクーデターを起こし政権を奪うという点ではアフガンもミャンマーも同じです。国の行く末がどのように変遷していくかは国独自の問題であり、より良き方向をその国自身が考えるしかないと思います。時代を超えても、先進国では考えられないような事が世界のあちこちで起きているのが現実です。共通の価値観や利害を持ったG7(先進国7か国会議)が協力して、国際舞台でもっと積極的に平和的な行動を起こすべきだと考えます。国連は安保理でも利害が対立し紛争解決にも壁があります。 8月15日を境に「戦争を語る」というテーマに教訓が示されますが、大変貴重な機会だと思うのです。国によって宗教も文化も違い、様々な価値観を持った国の存在があります。アフターコロナでは世界平和の為にそのことが各国間で再認識されるべきです。


2021年8月16日月曜日

フィクションとドキュメンタリー

 テレビが好きな我が家はあれこれ録画して一緒に観ることが多いです。番組を取り上げればきりがないのですが、「名探偵ポアロ」「刑事モース」など推理物のアガサ・クリスティ作品から「世界街歩き」のような平和な番組をよく観ます。先日、オランダ・アムステルダムの街歩きを観ながら実感しつつ、北欧人の開放的な国民性が日本人とあまりにも対照的なのでとても不思議な感じがします。カラフルで素敵な街並みや歴史的建造物が美しく佇んでいる風景を観るのも大好きです。前述の探偵ものや刑事ものは英国の1940年代ごろの時代風景ですが、日本のフィクション作品とやや違うところはエキストラの衣装や室内の装飾品がとても魅力的なところです。私はフィクションの内容ばかりを追うので衣装や装飾品には気が付きませんが、妻はインテリアや衣装ばかりに目が行くようです。コロナ禍で外出の自粛が続いていますが、過去の録画している番組や時事に対応した特集ドラマは退屈しのぎになります。時期的なタイミングでたまたま拝見した、中国の国民党を率いた蒋介石と共産党を樹立した毛沢東が台頭する時代のドキュメンタリー番組は一日本人としてあらためて勉強になりました。

 

2021年8月13日金曜日

恩師

 高校を卒業して半世紀になりますが、小・中学校時代の恩師は殆どお亡くなりになられておりますが、僅かながら未だご健在で年賀状を交わしている方もいます。一方、高校時代の恩師は現在もご健在で、時々電話を掛けたり、何年か毎にお会いする機会があります。私の出身高校は小さな田舎町にあり、生徒数も小規模で、先生方との人間関係が意外に深くて、生徒にとっての先生方はちょっと歳の離れた兄貴のような存在でした。現在は過疎化の一途で人口減が続く出身地ですが、当時は小・中・高とも生徒数もピークで町中が大変な賑わいでした。小・中・高時代は都会と違い、塾や習い事など一切無くて、のんびりと優雅な学校生活を過ごしました。全国の地方も同じような状況だったのではないかと思いますが、地方においては一番いい時代だったのではないかと考えます。日本の全体的な人口は当時より増えましたが、都会と地方の人口の格差は都会への一極集中で逆に広がってしまいました。しかし、徐々に地方への魅力を感じる人たちも増えてきています。アフターコロナが地方創生を促進し、豊かな日本社会が再生されることを心より祈念いたします。

2021年8月12日木曜日

リスキリング

リスキリングという言葉が流行っていますが、つまり企業が今後必要となる仕事上のスキルや技術を再教育で社員に身につけさせようというものです。 産業のデジタル化が進むと従来の業務がAIで置き換えられ、将来あらゆる業種で人手が不要となることが予想されます。その進化は世界的な傾向であり、日本に限ったことではありません。当然、人の役割も変わっていくので労働者人口が職種間で流動化することになります。これからの時代にはどの職種においても最先端ITの取得が必要と言われています。各国とも学び直しと言われるリスキリングに力を入れ始めているのは時代が変化していくからです。小学校のカリキュラムにプログラミング教育を導入するのも、将来に向けて幼少期からデザイン思考や論理的思考を植え付けようという構想があるからです。日本国内ではまだ明確な人財のリスキリングが産業政策ビジョンとして政府からの発信が足りないような気がします。国と産業界が力を合わせて次世代の人財育成に取り組まなければ、世界との産業競争力において立ち遅れてしまうことになります。我々自身も他人事だと言えない時代が到来しているのです。


2021年8月11日水曜日

平和

 多くの日本人が意識しているかどうかはわかりませんが、日本国憲法で戦争放棄を謳っていますので、憲法上は戦争のための軍隊は保持していないことになっています。自衛隊はあくまでも自衛のための最小限度の組織という事に憲法上の解釈はなっているのです。「平和とは?」と問われると「戦争をしない事」だと言いますが、実際は今でも国内紛争の絶えない国や国境争いでウクライナなどではロシアとの軍事衝突もありました。今、世界はジェンダーギャップを無くすために女性にも兵役を義務付けようという動きがあります。日本はたまたま敗戦して軍隊を持たなくなりましたが、世界を見渡すと軍隊や徴兵制がない国は少ないのです。つまり自分の国は自分たちで守るという国民意識があるから国民も納得するのです。理想は日本のような国が世界中に存在するようになれば良いのですが、未だに人々の争いは絶えないのが現実です。その意味では日本は世界で最も平和で自由な国のひとつだと思うのです。戦争をこの世から無くすために日本が世界平和に貢献できることはまだまだ沢山あると考える次第です。

2021年8月10日火曜日

史実

 毎年、原爆の日から終戦記念日にかけてTV放送される戦時中の特別番組はよく観ています。学校の近代史の教育では史実が詳しく教えられていないのが現実です。私自身も社会人になって報道番組や歴史学者の話で近代史について全体像を学んだ気がします。それは日本主体の歴史観が中心で、外国から見た歴史観ではないのです。300万人もの多大な日本人の犠牲者を生んだ太平洋戦争について、国はもっと多くの時間を設けて、学校教育でもっと詳しく史実を教えるべきだと思うのです。敗戦で軍部が戦時資料を焼き尽くして当時の文献が数少ない中でも、証言や調査等で明らかにされた史実は海外でも多く存在しています。戦争の語り部が年々少なくなる中で、当時の記録を伝える手段を永続的に残さなければならないと考えます。日本人は歴史認識が薄いと海外から批判されることがありますが、理由は学校教育において十分に史実が教えられていないからではないかと考えます。明治維新のことは時代の大転換期として教えられてきましたが、太平洋戦争時の戦前・戦後も明治維新と同様に、日本にとって時代の大転換期だったと言えるので、もっと多くの方が戦争の悲惨さを知るためにも関心を深めるべきだと思うのです。


2021年8月6日金曜日

学校教育

 安倍前政権時に教員免許状の更新という政府案が浮かび上がりましたが、結局、野党や教育界の反対もあり廃案となったようです。改正の動機になったのは、おそらく教員の質が時代の進化に追い付いていないという現状からだろうと推測します。その後、政府の方針も変わり、今後の免許状取得においてはICT科目を必修にしようとの動きがあります。過去の教員免許を更新するのは現実的ではなく、単なる政治家の思い付きに過ぎないと思っていました。ICT科目を教員免許の取得科目に加えるというのは寧ろ遅すぎるくらいだと考えます。日本の英語教育も必要性に迫られて漸く変わりつつあるのが現実ではないでしょうか。語学教育は吸収力のあるティーネイジャーから鍛えなくては駄目だと、やっと遅ればせながら国も動き出したのだと思います。教育は時代の進化とともに内容も刷新されるべきです。日本人が近代史に弱いのも、国が学校教育の中でじっくり時間をかけて教えることを実施してこなかったからだと思います。教育は国家戦略においても極めて重要な政策です。

2021年8月5日木曜日

健保の話

 先日、健保連より健保組合の議員・理事を15年間務めたことにより表彰を授与されました。あっという間の15年間でしたが、時代の変化に応じて健康保険組合の役員として対応してきた経験は貴重なものでした。その中で一番ショックだったのは、麻生政権時代だったのか記憶は定かではありませんが、健保で長い年月にわたり貯蓄していた保険料収支残の内部留保金が国の一方的な政策で高齢者納付金として徴収を命じられたことです。現在、保険料収入の約半分は政府への納付金として定着してしまったのです。この措置によって過去には健保財政が逼迫したため保険料率を上げたり、福利厚生費用を大幅に削ったり、過去には大規模なリストラを行いました。漸く保険料率を大幅に上げて収支が取れるようになりましたが、将来を見据えると健保の運営も必ずしも容易ではないと思われます。今後は業界として健康経営を促進して出来得る限り疾病予防に努めていきたいと考える次第です。

2021年8月4日水曜日

覚悟

 台風のシーズンにもかかわらず毎日晴天の日が続いています。オリンピックも今日は、お台場沖での10キロマラソン女子スイミングや江の島沖でのセーリング470級の競技が行なわれていましたが、幸いにも台風の上陸と重ならずに波も穏やかで本当に良かったと思います。海上での競技は気象条件に左右されますので、天候が荒れた場合には競技が開始できず順延される事態も予想されます。南太平洋上では熱帯低気圧が発生しており台風の接近も考えられますが、各種陸上競技も行われているため、何とか天候が荒れないことを願いたいものです。華やかなオリンピック競技の裏では、新型コロナのデルタ株による感染拡大が首都圏を中心に急激な勢いで増加しています。日本政府には覚悟をもって安全な五輪と国内の感染拡大を抑える両利きのマネジメント力を発揮していただきたいと願う次第です。

2021年8月3日火曜日

確認行動(行為)

確認行動(行為)をすることは何事をするにしても大事なことだとつくづく考えさせられます。私自身も自宅では妻から確認不足だとしょっちゅう言われています。つまり用心深くないからなのです。考えて行動しないと躓くことの原因にもなることは頭では理解しているつもりでも物事を軽く考えてしまうのです。人命に関わらなければいいのですが、自分の不注意が人に迷惑をかけることにもなりかねないのです。バスに乗っていると、運転手が道路の交差点で指を差して確認行為をしている行動を時々見かけます。バス会社は人命を預かる仕事なので、運転手には会社からの運転ルールが厳しく指導されているのだと思います。これも確認行動(行為)です。事故は起きるべくして起きるものです。私自身も車の運転を止めて10年以上たちますが、何十年も前に運転中にヒヤッとしたことは今でも記憶にあります。運転しないので他人を巻き込まないだけでも幸いだと感じています。事故は不注意で済まされるものではないので、後の祭りにならぬように運転中は確認の上に確認する必要があります。事故のニュースだけは見たくないです。

2021年8月2日月曜日

朝の楽しみ

毎朝ベランダに朝顔(アサガオ)がいくつ咲くか数えています。昨日の8月1日は暦の誕生花もちょうど朝顔(アサガオ)で、二つの植木鉢でこの夏(7月上旬から)で一番多く計15個の花が咲いてくれました。花言葉は「愛情」「結束」のようですが、毎朝必ず咲く朝顔の花を観ると何とも言えない可愛らしさを感じます。 炎天下の昼を過ぎると花も萎れてきますが、一晩準備して翌朝は必ず朝からきれいな姿を見せてくれます。確かに朝は顔を満開にしますが、段々強くなる夏の日差しには弱いようです。私自身は花壇に種を蒔くことも、肥料を与えることも、水をやることも、生花店で花を買ってくることもありませんが、昨日はオリンピックの表彰式でメダルと一緒に渡される「ビクトリーブーケ」という花束に似たようなものを家内が買ってきました。ひまわりの花は日本の夏らしい特徴を表しているのではないでしょうか。朝顔を花束(ブーケ)にするわけにはいきませんので、外国の方が通る道に朝顔の鉢が並んでいるようです。花言葉も平和の象徴であるオリンピックに相応しいものだと思われます。