2021年8月10日火曜日

史実

 毎年、原爆の日から終戦記念日にかけてTV放送される戦時中の特別番組はよく観ています。学校の近代史の教育では史実が詳しく教えられていないのが現実です。私自身も社会人になって報道番組や歴史学者の話で近代史について全体像を学んだ気がします。それは日本主体の歴史観が中心で、外国から見た歴史観ではないのです。300万人もの多大な日本人の犠牲者を生んだ太平洋戦争について、国はもっと多くの時間を設けて、学校教育でもっと詳しく史実を教えるべきだと思うのです。敗戦で軍部が戦時資料を焼き尽くして当時の文献が数少ない中でも、証言や調査等で明らかにされた史実は海外でも多く存在しています。戦争の語り部が年々少なくなる中で、当時の記録を伝える手段を永続的に残さなければならないと考えます。日本人は歴史認識が薄いと海外から批判されることがありますが、理由は学校教育において十分に史実が教えられていないからではないかと考えます。明治維新のことは時代の大転換期として教えられてきましたが、太平洋戦争時の戦前・戦後も明治維新と同様に、日本にとって時代の大転換期だったと言えるので、もっと多くの方が戦争の悲惨さを知るためにも関心を深めるべきだと思うのです。


0 件のコメント:

コメントを投稿