2021年8月26日木曜日

民主主義の揺らぎ

アフガニスタンのガニ政権がタリバンの征服により倒れてほぼ1週間が経ちますが、連日同じような民衆の混乱ばかりが報道されています。20年前のタリバン政権は様々な民衆への縛りを行っていましたが、今後政権を維持していくには周辺国との関係を築くために強権的な政治は徐々に修正していくと思われます。アフガンの民衆の中にはガニ前政権の汚職に不満を感じている人たちも多かったようです。新政権ができて国内が落ち着くまでは時間がかかりますが、元には戻らないので現状を周辺国も認めざるを得ないのです。欧米諸国が長年にわたり様々な援助をしたにも関わらず、国内的には元の鞘に収まった形となってしまったのですが、ここでもコロナ対策同様に民主主義の弱点が見えてきた印象を抱かざるを得ません。民主主義だから何でも自由な行動を許してしまうと統制が取れなくなり、効果的な政策を打ち出すことが困難となります。今朝の早朝のNHKニュースで台湾政府が一時まん延したデルタ株を収束させて「感染者ゼロ」を実現させたことを知りました。しかし夜が明けた今朝の日本のメディアはその事に何も触れていませんが、海外の良い事例はもっと積極的に報道する姿勢が必要だと思います。アフガンにしてもミャンマーにしても国内で政変(クーデター)が起きましたが、根底にはその国独自の何か深く解決できない国家的な内情や問題があるからだと思います。天国の故中村哲医師はどのように現状を見ているのかお聴きしたいくらいです。 

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