2021年12月28日火曜日

年末のご挨拶

前略

 早いもので本年も残すところ、あとわずかとなりました。

皆様には1年間大変お世話になり、心より感謝申し上げます。

2021年も話題豊富な年でしたが、私自身にとっても半世紀ぶりに連絡が取れた何人かの知人がいました。

ネットはセキュリティ事故が多い反面、検索で思いもかけない人との出会いも生まれます。

年齢を問わずデジタル技術を広く国民が自由に使えるようになれば、国民の幸せの輪がさらに広がることでしょう。

おそらく近い将来には、ボタン一つでTV画面を通して国内外の人と自由に対話ができるようになることが考えられます。

人・物・金がネットを通じて自由に往来できるようになってきたからです。

リアルとバーチャルでの臨場感の違いはありますが、年齢相応に戸外で活動すればよいわけで、人々の営みも工夫次第でこれまでにない活用方法が生まれることでしょう。

デジタル社会において人々の様々な生き方が模索できると思います。

では来年もどうぞよろしくお願い致します。

皆さまのご多幸を心よりご祈念申し上げます。

草々

 

 

 

2021年12月27日月曜日

年末に際して

 今年も残すところ出社日はあと1日となりました。コロナ禍が1年を覆ったせいかあっという間に年末を迎えました。東京オリンピック・パラリンピックもコロナ禍で開催が危ぶまれましたが、結局、無観客で開催する運びとなりTVで応援する事態となりましたが、お茶の間がコロナでの暗いムードを払拭してくれたように思います。

しかし、新型コロナの異常事態宣言が告げられる中で、医療崩壊とも言える夏場の自宅療養中で大切な命を失われた多くの人がいたことも我々は忘れてはなりません。人はどんなに経済的に裕福でも人命はお金には換えられません。健康でさえあれば周囲の援けで人は生きていくことは可能です。

地球温暖化による異常気象で地球人の生存権さえ奪われかねない時代が到来しないように、CO2の排出量を減らすことに尽力し、再び地球人がオミクロンのような新型ウイルスのターゲットとならないことを願います。この2年間は新型コロナで始まり、新型コロナで終わりましたが、2022年はインフルエンザ並みに感染予防が整備されることを期待します。

2021年12月24日金曜日

猫の話

最近、コロナ禍もありペットブームだと聞いています。中でも猫の飼い主が急増しているそうです。犬の数を猫の数がペット数として抜いたようです。つまり都会に住むマンション住居者においても留守番させるには猫の方が飼いやすいとのことです。私の子どもの頃は猫も屋外で飼っていたので部屋に閉じ込めて飼うのは理解できませんが、都会生活では止むを得ないのでしょう。

実は私の高校時代の友人が田舎でこの春にメス猫を飼い始めました。ところが程なく妊娠して5匹の子どもを産んだようで、母猫と5匹の子猫の成長記録を毎日ブログに上げてきました。毎日のように市販の餌を規則的にあげているうちに、子猫も大きくなり母猫と変わらないほどに成長しました。この1年ずっと様子を窺ってきましたが、つい最近に親猫が突然行方不明になったようです。

飼い主の友人は狸か他の動物に攻撃されたのか、姿を見せないオス猫に付いていったのか原因がわからないようです。これまで子どもが成長するまで親子で仲良く過ごしていたようですが、最初から大事に育てた母猫が突然いなくなって寂しいようです。猫は死が近いと人の目を避けて死んでいくと言われています。そのようなことを彼も話していました。

2021年12月23日木曜日

落し物

今日は思いかけず1か月前の落し物が見つかりました。病院で診察中に落としたみたいですが、最初は落とした当日の足取りを病院をはじめ追ったり、交番に遺失物の届けをしたりと随分探しました。もう諦めていたのですが、病院からの電話に驚きとともに安堵感を抱きました。

人から見れば大したことはないのですが、悪用されない形で出てきたことに大変感動しました。病院にはちょっとしたお礼をしたのですが、あまりにも偶然に見つかったことと、ご丁寧な連絡が自宅に二度もあったことに感謝の気持ちを伝えたかったのです。

現在、今回、落し物が見つかったところは総合病院ですが、その病院には人間ドックから歯科診療や内科でも時々お世話になっています。最寄りのJR駅からは離れていますが、かかりつけの医院を含め、自宅から徒歩圏内に大体の医院が揃っていることは大変便利です。

何でもない話で本日は終わります。


2021年12月22日水曜日

子ども家庭庁

いじめ、虐待、不登校、貧困への対策を実現するため、愈々23年度に「子ども家庭庁」が創設されるようです。遅すぎた感もありますが、将来を担う子どもたちのために必要なお役所だと思うわけです。昨日のNHK・TVで、東京新宿の歌舞伎町に「トー横」という家出をしてきた子どもの溜まり場があることを初めて知りましたが、もっと事実が報道されるべきだと感じました。

何十年も前から学校での子どものいじめや虐待が問題にされてきたにも拘らず、学校側も気が付かずに問題が放置されていることが多々ありました。このような現状においては、行政側がもっと主体的に問題に関わるべきだと思われます。問題が放置された結果、不登校に及んで義務教育における教育の格差を生じさせることになります。

また家庭問題で生じた母子家庭による貧困においては、子どもの生活を保護するとともに教育の機会を親の収入の多寡に関わらず平等に与えることが大切だと思います。現代社会において 貧困にはやむを得ない事情もあり、子どもにしわ寄せが及ぶべきではないと考えます。日本国憲法が謳っている基本的人権の保障はそのことを記しています。

2021年12月21日火曜日

ティール組織

 日頃から会社を経営している時、常に何百人、何千人の会社だという認識で経営しています。そのためにスタッフはプロ意識で仕事に臨むことで、会社の規模にもかかわらず能力は成長していきます。組織はできるだけフラットにして、全体的に情報が見えるように考えています。

最近、ティール組織の是非が論じられますが、業務の効率と生産性やスピードを高めるにはティール組織の考えは有効的だと思います。問題のたらい回しや先送りは、相手先(顧客)の立場も考えて一番避けなければならないのです。役割と責任を明確にすることは、それぞれの職場においても大変重要なことです。

コロナ禍でデジタル化が一気に進み始めました。コロナが収束しても世界のデジタル化の流れは止まりませんので、アフターコロナで日本が世界の潮流に付いていけるかが来期以降には必ず問われてくると思います。オンラインツールをフルに活用して自社の競争力を失わないことが最も大切なことだと思います。

2021年12月20日月曜日

「青天を衝け」

 NHK大河ドラマ「青天を衝け」も第1回から楽しみに観てきましたが、来週は愈々最終回のようです。昨日の放送は明治を終わって大正時代に差し掛かったところでしたが、日本中が日清・日露戦争の勝利に湧きだっている時期だったのでしょう。ちょうど伊藤博文が韓国人に暗殺されたりする中で、軍部が次第に政治への主導権を握り始めかけているように感じられました。

その中で渋沢栄一は、政治の上層部と軍部の一部が日本の領土拡大に走り始めていることに危惧を抱いて、彼が一民間人として反対を表明している場面がありました。おそらく彼の死後に徐々に中国大陸への進出へ日本政府が舵を切り始めたものと思われます。近代では国連加盟の下で国家として許される行動ではありませんが、当時の日本は徐々に軍国主義の国へと変遷していったようです。

幕末から明治維新の激動期に掛けて500余り事業を起こした稀有な人材、渋沢栄一という人物には大変興味を抱きました。国家の産業を発展させることは国家間の和平への道を開きます。渋沢栄一の意に反して国の財政を軍事費につぎ込み過ぎたために、やがて領土拡大のため中国への進出し、結果として欧米諸国との戦争へと発展してしまったのです。

 

 

 

2021年12月17日金曜日

名経営者に学ぶ

実業界では超有名な方なので知らない方はいないと思いますが、元日立のCEOで現在は名誉会長である川村隆さんのインタビューを視聴しました。日立製作所が7,873億円の純損失を出した頃に、大規模な経営改革を託されて白羽の矢が立って社長に就任されたのが御年69歳だった川村隆さんでした。現在は81歳ですが今でも大変ご健在です。

その後、見事に日立製作所はV字回復して順調に業績回復へと繋がりました。後任は7歳年下の中西宏明さんですが、これまた超有名な方で経団連前会長でしたが、惜しくも御病気で帰らぬ人となられました。家内が元日立出身なので知人も多く、多々学ばせていただきました。

このお二人は経営者として今でも立派な方だと思っています。その川村さんの経営者論としての訓話が長時間でしたがとても為になりました。川村さんは「企業は戦略、戦略は人、故に企業は人に依る」であることを強調されていました。また「小には情、大には理」という表現に、沈みかかった戦艦を大規模リストラされたご苦労を感じました。


2021年12月16日木曜日

公文書

公文書の改ざん事件に漸く政府が動いて訴訟への和解に道が開かれた模様です。事件が発生して以来何年も掛かりましたが、改めて罪の重さを関係者は再認識されるでしょう。公文書の改ざんを指示したキャリア幹部が、職責を全うする部下を死に追いやった事件は決して許されるべきではないと思います。

昨日、50年になるロッキード事件を振り返るオンライン対談に参加しました。当時の贈収賄事件に伴う金権腐敗は政・官・民間にはびこんでいました。私も一時身を置いていた建設業界では汚職が裏ではまかり通っていました。摘発されるたびに時代とともに浄化され、今では事件が摘発されることもほとんど少なくなったようです。

戦時中の機密文書のほとんどが敗戦後に軍部によって証拠隠滅のため廃棄されたと言われています。公文書は記録として保存が義務付けられているのですが、真実を改ざんすると虚実として保存の価値は無くなります。キャリア幹部が虚偽と分かっていながら、故意に文書を改ざんしたとなれば当然に犯罪行為となります。


2021年12月15日水曜日

新規事業

次世代は脱炭素に伴うエネルギー革命が避けられない時代となりますが、同時に昭和・平成時代に代わる産業革命が新たに起きることになるでしょう。来るVUCAの時代を生き抜くために、産業界も新規事業の創出にかなり熱心に取り組み始めています。デジタル産業の担い手である我々もその流れを先取りしていかなければなりません。

アフターコロナにおいて新規事業の創出のために既存産業界から人材の流動化も加速するかもしれません。当然、新規学卒者も成長力のある産業界を求めて動くことでしょうし、成長が望めなければ途中で転職する若者も増えてくるでしょう。今後重要なことは、欧米に倣って日本人の賃金所得を増やすことだと思います。そのためには生産性を上げて、一人当たりの稼ぎ高と利益を増やすしか方法はありません。

残念ながら生産性が非効率なのか日本人の賃金所得が30年近く横ばいとなり、円安に安心しきっている間に海外と比べて購買力も年々弱まっています。産業界のデジタル化も今後の課題ですが、昭和時代と違って平成・令和時代生まれた日本の若者にビジネスチャンスは十分に期待が持てると考えています。昭和時代の諸先輩が若者をサポートすることで新しい時代を切り開いていきましょう。

2021年12月14日火曜日

クラシック音楽

 日曜日のN響コンサートを視聴しました。久々にベートーベン交響曲第5番を94歳のヘルベルト・ブロムシュテットの指揮で聴きました。演奏会場はサントリーホールでしたがコロナ禍にも拘らず客席は混んでいました。第5番の運命は迫力もあり、ベートーベンの作品の中でも大好きな交響曲の一つです。最近はコンサートへ行く機会も減りましたが、映画音楽とともにクラシックは好きな音楽のジャンルの一つです。

近頃はスマホアプリでクラシックを日常頻繁に聴いています。クラシックほど大好きな音楽のジャンルのですが、リアルのコンサートへも最近は行かなくなりました。その点、N響のコンサートを自宅で視聴できるのは大変嬉しく思います。2003年頃のヘルベルト・ブロムシュテットは76歳でしたが、当時の演奏状況を見ると普通の人より10歳は若く見えました。

94歳の今でもご健在で、指揮棒は持たず大きな手でN響楽団員と一体となって最後まで演奏を続けているお姿にTVで鑑賞している私たちも感動しましたが、ホールの観客の拍手もしばらく続いて絶えませんでした。さて、そろそろ年末の第9を聴ける日が近づいています。できれば以前のようにリアルで、とは思いますが今しばらくはご無沙汰のようです。

2021年12月13日月曜日

東京オリパラのレガシー

本日は、今年の8,9月の新型コロナ禍が猛威を振るっている最中に開催された、東京2020オリンピック・パラリンピックにおいて、「日本は未来に何をレガシーとして残していくべきか」というテーマで、イベントを裏方として技術的に支えられた各界の皆さんを迎えて、開催後を振り返りながらの講演会でした。

今回のオリパラ開催中に世界からのサイバーアタックは4億5千回に及び、ロンドン五輪の2倍ものサーバーアタックにも関わらず、無事に問題も起きず大会が閉幕できたようです。コロナ禍で無観客の大会でしたが、大会を盛り上げるための様々な工夫が最新のデジタル技術を活用して行われたことの裏話を少しは納得できました。

大会期間中は多くの日本人がテレビにくぎ付けされましたが、特にパラリンピックでの車いすで障害を抱えた選手たちが汗を流して大活躍している姿には、世界中で大変な勇気をもらった人々が過去に例がないほどいたのではないでしょうか。放送の力をあらためて感じさせられたのが世紀の最大のイベント東京2020オリパラでした。




2021年12月10日金曜日

12月10日の大事件

1968年(昭和43年)12月10日、今から53年前の今日、東京の府中市で3億円事件が発生しました。現金輸送車が偽の白バイ警察官に奪われた事件ですが、度重なる捜査にも拘らず、1975年(昭和50年)12月10日に未解決のまま事件は時効となりました。世紀の大事件でも当時は僅か7年の時効ですからあっという間でしたが、高齢だと思われる加害者も今は存命かどうか・・・。

その事件を契機に現金を運ぶ際は警備会社へ依頼する時代へ変わりました。と同時に、徐々に現金振り込みの時代へと進化していきました。私が社会人として入社した時代も3億円事件の後でしたが、会社の現場事務所では給料日は支店から振り込まれた現金の袋詰めをして一人一人の社員に配っていました。

今考えると想像もつかないほど危険そのものですが、今と違って良かった点は、給料日に妻へ現金の入った給料袋を渡すと、嬉しそうにぺっこりお礼に頭を下げてくれたものです。家計に充てるために畳の上に安月給のお札を並べて微笑んでいた妻を今でも思い出します。その点、給与の振り込みは安全だけど、昔に比べて有難みも薄いのではないでしょうか。

 

 

2021年12月9日木曜日

表現力

 最近、地方のFMラジオ放送に2度ほどインタビューで出演しましたが、ボソボソ声の上にさらに表現力の下手な自分に改めて気づかされました。内容は小学校、中学校の思い出について話す番組でしたが、カラオケと同じで滅多に聴かない自分の声にはどうしても慣れません。

人前で語るより文章で表現する方が気が楽です。このブログも10年以上、投稿数も4千回以上続けていますが、文筆家と違い全く上手ではありませんが書くことは極めて簡単です。社内で社員の皆さんの前でお話をする時も事前に必ず原稿を用意します。

結婚式での主賓の挨拶も堅苦しい挨拶を述べるのは苦手なので緊張したりします。一度、原稿なしで結婚式の本番に臨みましたところ、会社の同僚からいつもの挨拶より素晴らしいと言われました。 本来は原稿なしで話した方が自然な言い回しでいいのでしょうが、つい話が長くなってしまいます。

語りが旨いTVの司会者やアナウンサーの仕事だけは自分には向かないと職種だと思う次第です。政治家は失言したり、口下手の人も多いので自分に似ている思うと安堵したりします。今日も採用の面接を行いましたが、こちらの質問を聴く方は楽でも咄嗟に応える方は大変です。

2021年12月8日水曜日

責任論

 先日、何かのコラムで前日本ハムファイターズ監督の栗山氏の言葉を拝見しました。その中で印象に残ったことは、「責任を取る」ことよりも「責任を果たす」ことに力点を置いて監督業を引き受けてこられたということです。責任ある立場にある人が、責任を取って辞めることばかりで責任を果たそうとしないケースを世間ではよく見かけます。自分の都合を優先して周囲を顧みないことも同じことです。

本日は日本が太平洋戦争に突入して開戦30年に当たりますが、今一度為政者は国民のために世論にしっかり耳を傾けて政治責任を果たしてほしいところです。最近、民主主義社会と言えども、国民の分断が見られたり、強権政治で民主主義が犠牲になっている国々が増えているような気がします。つまり国家が右傾化へ走っているように見えるのです。

産業界でも企業が不祥事を起こしてリーダーが責任を取って辞めたりしますが、本当に経営者として経営の責任を果たしてきたのかという印象を抱きます。学校も家庭も同じことで、校長なり親が子どもの養育の責任を十分に果たすことを今一度真剣に考えるべきだと思う次第です。学校や家庭が責任を果たさないで子どもがまともに成長するとは思えません。

 

2021年12月7日火曜日

人間関係

社会人として若かりし頃、様々な性格の地元経営者とビジネス商談で直接対話を経験してきましたので、社内外とも人間の好き嫌いは基本的にありません。ですから人間関係で悩んだことは若いころからあまりありません。どんな人でも自分より優れた長所は必ずあるので、なるべく弱点より長所を見るように心がけています。

人に騙されやすいと家内には言われますが、先ずは相手を信頼するしかないと考えています。自分が相手を信頼すれば裏切られることも少ないはずです。世の中にはいろんな人がいますので、初対面では気を付けて騙されないことも大切です。ソーシャルスタイル理論というのがあり、人間のタイプには4通り特徴があるようですので心理学も参考にしましょう。

占いは信じないタイプですので、家内から告げられた時は参考程度にしています。ネット社会は詐欺らしい誘いが多いので細心の注意が必要ですが、最近はコロナ禍で窃盗事件が多発しているようにも感じます。家庭環境に問題があるのか、我々の若い時代には考えられない故意による事件が増えているように思われます。





2021年12月6日月曜日

市場価値

 人生100年時代を迎えて、60歳以降の人生をどのように生きるかが問われています。日本は大企業の終身雇用が長く続いたために、諸外国に比べて人材の流動性が極端に低くなっています。1社で長く働くことで結果として定年後の再就職も難しくなっているのが現実です。

できれば入社後10年くらいで社外へスピンアウトするくらいの人材が、これから先はもっと増えなければ日本企業の全体的な成長は難しいと思います。中小企業の経営をしていると、大企業で育った人材が自分の可能性を十分に生かせずに犠牲にしていることがわかります。

外資系の人材は転職によってキャリアパスを他社で活かしてさらにステップアップを目指しますが、日本企業の人材は保守的で定年まで村社会に浸ろうとします。愛社精神は否定しませんが、外部でも実力が発揮できるような人材でなければ市場価値がないことを意識すべきです。

 

 

 


2021年12月3日金曜日

時代の変化

今日は長年お付き合いしてきた某銀行のご担当の方が出産による育児休暇に入るため、後任のご担当の方を引率して来社されました。これまで歴代のご担当の方は男性ばかりでしたが、弊社40年目にして初めての女性のご担当でした。

男女雇用均等法に加えて働き方改革やジェンダーギャップを無くそうという近年の世の風潮は大変望ましいことだと思います。長年、会社を経営していますと、自社の歴史の推移とともに歴代の銀行の担当者様との多くの対応などが目に浮かびます。

人の成長に合わせて会社と銀行の関係も時代とともに大きく変わります。かつては銀行も全盛時代では今のような対応ではなかったと思います。時代の変化で産業界が変わるとともに金融機関も顧客姿勢が変わりました。

労働者不足が徐々に叫ばれる中で、女性の労働力を活用しなければ企業経営が成り立たなくなる時代です。培った優秀な人材を止めさせないで、企業が成長する牽引力として如何に女性に活躍の機会を与えられるかが問われています。

 そのためには企業は女性が働きやすい環境づくりを目指していかなければなりません。本日は金融機関も変わりつつある現状をお聴きして安堵した次第です。


2021年12月2日木曜日

ゼロカーボン

今日は脱炭素と再生可能エネルギーの問題についてのオンライン配信に耳を傾けてみました。カーボンニュートラルの実現に向けて脱炭素への対策とともに、今や世界中が未来の市場に向けてEVと蓄電池の投資を競い合っている印象を感じます。

果たしてこの分野で日本が欧米との市場競争にどこまで挑めるのかが注目です。最近、お客様からも再生可能エネルギーの分野へ社内リソースを少し検討してみてはという話があったり、関連するDXへのご相談が増えています。

今後ITで電力を効率的に制御コントロールしたり、脱炭素への取り組みにセンサーテクノロジーはこれから大いに期待される技術だと思われます。非常に高度な分野なので我々が新たな先進技術をコラボでサポートできればと考えています。

その意味で本日のオンラインセミナーは大変参考になりました。地球温暖化防止のために脱炭素化への取り組みは欧州が先行しています。日本は欧州と違って今後も火力発電に頼らざるを得ない事情のようです。

しかし如何にCO2の削減して効率的に再生可能エネルギーを確保していくかが課題です。もっと環境分野へ意識を高めて、新たな経営ビジョンのビジネスにつなげていきたいと思います。

 

2021年12月1日水曜日

お墓参り

 先日、TVの「徹子の部屋」で80歳になる男性の芸能人の方が、20代の頃に渥美清さんの付き人として若い頃に大変お世話になったと、亡くなられてから毎年欠かさず命日にお墓参りをしているという話をされていました。

至極当然の事ですが、毎年お世話になった人のお墓参りをするのは確かに大事なことだと私自身あらためて納得させられたのです。早速、私自身が大変お世話になった人の命日を再度調べて、年内に月命日にお墓参りをすることにしました。

考えてみると3回忌まではご家族から連絡がありましたが、7回忌は遠慮をなさったのか、こちらもすっかり忘れてしまっていました。生前中は頻繁にお世話になっていた人でしたので今後は毎年お墓参りをしようと、80歳になる芸能人の方に気付かされたのです。

私は祖父母育ちなので両親との縁は感覚的に薄いのですが、あらためて祖父母と両親の命日を仏壇の位牌を見ながらスマホに書き留めました。これからは大事な人の命日を毎年忘れることもなくGoogleカレンダーが否応なく教えてくれることでしょう。

幸いにも妻が私以上にご先祖の事をしっかり記憶していますので助かっています。在宅勤務で得られた情報の話でした。

2021年11月30日火曜日

行政のアナログ化

昨日、何年振りか職業安定所へ提出の書類に押印して吃驚したことがあります。半世紀くらい前の書式が今でも存在して提出書類として使われていたからです。私自身、2,30年前からノーカーボンの手書き書類は何とか効率化されないのかと感じていました。IT先進国ではあり得ないのが日本における行政向け提出書類のアナログ化の現状だと思います。

行政への提出書類は、行政側が企業の事務の効率化の為に改変させなければ企業の事務作業の負担は減りません。日本の失われた30年は、過去の首相が世界一のIT先進国を目指すと宣言しながら行政は何も行動せず、気が付いたら行政のデジタル化において既に後進国となってしまったわけです。

デジタル化も難しい行政の各種手続きを一挙にDXなどとても短期間でできることではないと思います。しかし待ったなしに進めざるを得ないのが日本の現状なので、誕生したばかりのデジタル庁にはもっと産業界の声を吸い上げて期限付きで行政手続きの簡素化を進めてほしいと思います。

2021年11月29日月曜日

テクノロジー

先日、地方に住む高齢の親戚が救急車で運ばれた上で、ドクターヘリで遠隔の病院に運ばれました。結果は特に異状は発見されずに済みましたが、医療体制の対応の素早さに都会に住む我々も吃驚しました。約1か月後にドクターヘリからの請求書が届いたようですが、何とあまりにも費用が安くて(5千円)さらに吃驚です。

年金受給者なので収入に応じた負担金のようですが、山岳での救助などはおそらく金額の桁が違うのではないかと考えます。最近、最先端のテクノロジーに「空飛ぶタクシー」の話題も見かけますが、大型ドローンのような人を運ぶシステムの導入によって、ドクターヘリと並ぶような救急の医療体制も近い将来に検討される必要がある気がします。

厚生労働省と国土交通省の管轄が交差する分野にはまだまだ需要の余地が大きいと思われます。デジタル庁の範囲が広すぎて、現在のスタイルではなかなか省庁間のイノベーションは生まれないのではないでしょうか。本日は終日にわたり大学発のAI関連のスタートアップのイベントを視聴しました。

今後は産学間による新産業のスタートアップを民の力で盛り上げていかなければ、我が国に残された時間はないと言われています。コロナ禍によって願ってもないオンラインの活用で様々なテクノロジーの情報が広く誰の目にも見れるようになりましたので、日本独自のコミュニケーション力を発揮すれば世界初のビジネスチャンスも到来すると思います。

2021年11月26日金曜日

コラム

日経の「危機にすくむ」というコラムで、大変気になる記事がありましたので以下に抜粋しました。(国のかじ取りを任されたはずの政治が思考を止め、将来ビジョンを描くはずの官僚は気概を失った。政治も官僚も動かない本末転倒な状況に日本はある)、というものです。私もこの記事に全く同感です。政治主導の名の下に展開されてきた日本の行政はこれまで長い間思考停止が続いてきたように思われます。

日本は言われても気が付かないし、是正しようとしない傾向があります。このように日経新聞でバッサリと論じられると読者としても良く言ったと評したくなるのです。公務員の退職者が年々増えているのも仕事にやりがいを見いだせないことが原因だと思うのです。志望者が減ると、ひいては人材の質の低下に繋がります。公立の学校教員になり手が不足しているのも同様で、教育現場の人材の質の低下は最も深刻な問題です。

今後、どうしたら明るい未来が訪れるのかと考えるに当たり、先ずは現状認識しますと、今の18歳の若者の統計では日本の将来は暗いという回答が大多数であることです。 日本の大人たちは素直に若者の意見に耳を傾けて、夢を持てる未来社会の実現を図るために危機感を持って対策を論じるべきだと考えます。子どもたちにも大人たちが嘘をつかずに信頼できる後ろ姿を見せられるかどうかだと思うのです。

 

2021年11月25日木曜日

人生

 私事ながら社会へ出るまで決して順風満帆でもなかったので、負けたくないという意地は人一倍強かったと思います。しかし所詮、人と対比しても長い目で見れば全く意味がないとも言えるのです。あまり人の真似をしないで、自分の人生は自分で思ったように描くことでないでしょうか。

近年、北欧の人々の生き方を見ていてつくづく感じました。人口は日本の20分の1にも関わらず、人生を豊かに生きている人々が多いことに気づきます。子育ては男性の人が中心で、女性が仕事をし易い社会的環境があるのです。日本は北欧などにもっと学ぶべきだと思うのです。

コロナ禍により私自身も在宅勤務が増えましたが、生活様式が従来の姿には戻るべきではないと考えています。つまり、これからは新しい人生の過ごし方が必要だと思うからです。もっとバラエティに自由な時間を使って今までの発想を変えたいのです。

残された自分の時間を如何に有効に使うかを、これから先はじっくり考えながら生きていきたいと考えています。皆さんも、一度だけの人生を自ら創意工夫して過ごされたらどうかと思います。コロナ禍でマイナス面も多かったですが、できれば人生を変えるきっかけにしたいものです。

2021年11月24日水曜日

IT産業

日本も大企業から働き方改革がアフターコロナでも更に進んでいくとホワイトカラーの生産性が一段と向上すると思います。日本の2次産業である製造業は円高により大企業を中心に海外へ工場を移しましたが、中小製造業は殆どが日本にそのまま残っています。今、DXが声高に叫ばれていますが、実態はなかなか進まないのが現状ではないでしょうか。

それは中小ユーザー企業にDXを推進するIT部門や人材がいないからだと思います。大企業はこれから積極的にIT人材を囲い込みますので、我々は彼らにできないデジタルの価値を武器に顧客へ提供していかなければ生き残れないと思います。弊社もいずれその時代が来ると気が付いてリーマンショックを契機にして戦略的に手を打ってきました。

おそらく今後5年くらいの間にIT産業は集約されて、独自性を持つIT企業だけが生き残っていくことでしょう。エンタープライズ系の分野においては、ユーザー企業のIT人材が従来のIT産業の人材より比率的に増えていくことでしょう。しかし、基盤系やインフラ系やネットワーク系など高度な専門性のある分野は専門のIT企業によるサービスが広く展開されるでしょう。

2021年11月22日月曜日

恩師

 高校を卒業して半世紀たちますが、未だに時々高校時代の恩師と話す機会があります。普通、半世紀も経つと恩師との関係は既に途切れていることが多いのですが、まだ何人かの先生と年賀状のやり取りが続いています。その中で今でも元気な高校時代の恩師がいまして、現在も予備校で物理を教えています。

実は先生が大学を卒業して教職に就いたばかりの頃に、初めて赴任した我が母校である高校でお会いしたのです。当時、先生は独身で教員住宅に一人で住んでいましたので、泊りで時々住宅へ押しかけていました。その後、下宿先を変えて、食事で通われていた向かいの食堂の娘さんと結婚されましたが、その家がたまたま我が家と遠い親戚でした。

親戚で奥様とも近しい関係だったために、その後は先生との関係がさらに緊密になりました。教え子を分け隔てをしない人徳のある先生なので、同級生は先生と私に関しての事情は知らないと思います。 しかし、幾つになっても現役で仕事を続けながら頭脳を使っていれば人間は老化しない事を身をもって教えられているような気がします。私も見習いたいと思います。

2021年11月19日金曜日

弁当の話

コロナ禍で昨年から行きつけのお店に2年近く入っていません。他のお客さんも入っているので大丈夫かとは思うのですが、中の座る場所が狭く入店する気持ちになれません。よって昨年からスーパーの弁当か自前の弁当で大体お昼は済ませています。

その弁当について今回は話したいと思います。小学生の頃は給食でしたが、中学から高校までは弁当でした。毎日、祖母が6年間早朝に起きて作ってくれた弁当のおかずはメインが卵焼きでした。お店が近くにないので卵焼きの他は漬物や梅干しだったように記憶しています。

鶏を飼っていたので卵焼きはいつでも家で作れるのですが、ハムやソーセージのような贅沢なおかずは学校で友達と交換していました。友達は卵焼きが美味しいと言ってくれますが、私は毎日卵焼きばかりなので飽きていました。昼食のおかずを物々交換するのも楽しみでした。

社会人の独身時代は寮で昼食が出ていましたが、新婚生活になってからは毎日味噌汁付きのランチジャーを持参していました。弁当と言えば子ども時代は祖母の作ったものしか食べたことはありませんでしたが、妻の弁当は毎日の昼食が楽しみなほど、おかずは色とりどりで豊富なメニューでした。

コロナ禍で再び妻の弁当を時々持参するようになりましたが、昼も中身が多少は楽しみですが若い頃とは随分違うようです。料理も弁当作りも苦にならない妻でつくづく良かったと思います。後片付けは好きではないようなので私の出番ですが、茶碗洗いだけはまったく苦になりません。我が家は何でも反対です。


2021年11月18日木曜日

道州制

コロナ前の2019年にある団体で北欧を訪ねました。目的はDXの調査でしたが、当時は日本でDXという言葉はほとんど聴かれませんでした。翌年、突如コロナが流行して、デジタルの波が急速に日本へも到来し、不思議なもので異口同音に皆一斉にDXを叫びだしたのです。

今回はDXの話ではなく、DXの進んだ北欧の国と2周遅れとも言われた日本とは何が違ったのかを比較したのです。それはフィンランドやオランダの人口は500万人、スウェーデンは大国で1千万人というように大体一つの国は人口が約500万人から1千万人なのです。

つまり日本もかつて一時議論されたように、国を北欧の人口並みに10から15位に分割して道州制を目指していれば、現在のように一極集中することはなかったと思います。1億2千万人を中央集権で収めようとしてきたことが成長力を弱体化させた原因だと思うのです。

この話を人にすると維新が道州制を主張していたと言われましたが、私は北欧を視察して自分で考えたことは、今の都道府県を大きく括って道州制みたいにした方が物事の決定スピードが一段と速いと思ったのです。

道州制の議論は首都移転とともに国には20年前にあったものです。早くから道州制を考えていれば地方の過疎化も進まなかっただろうし、行政改革もできたからです。過去には後戻りできませんが、これから考えても人口減少は避けられないので、今更混乱を招くだけで実現は無理だと思います。

 

2021年11月17日水曜日

プライスリーダー

かつて松下電器の松下幸之助氏とダイエーの中内功氏の戦いは今でも脳裡に焼き付いていますが、プライスリーダーは誰なのかが激しく争われたものですが、メーカーか小売りか消費者にとっても大変判断が難しいものです。結果的には歴史は松下電器(現在のパナソニック)に軍配が上がったように見られています。

つまり、プライスリーダーになることは流通過程の中では容易ではないということです。ネットの普及でBto Cが様々な業種で拝見できますように、競争に打ち勝つには従来のレガシーな戦い方では通用しない時代となっています。我々の業界のビジネスも過去を振り返ってみるとプライスリーダーが誰なのか判別がつかないほど多重構造の世界でした。

業界が海外勢にこぞって立ち遅れてしまったのも、構造上の問題だったように思います。つまり、他力本願で生きてきて自らがプライスリーダーとなって新しい市場をまったく創ってこなかったのです。VUCAと呼ばれる時代を迎えて生存競争はさらに厳しくなりますが、自ら考えてチャレンジしていく集団を目指していかなければ業界で生き残れないと思います。


2021年11月16日火曜日

杞憂

 最近、日本が少しずつ目を覚ましつつあるような気がします。「泰平の眠りを覚ます上喜撰(蒸気船)たった四杯で夜も眠れず」ペリー率いる蒸気船が4隻やって来て幕府は眠れぬほどの大騒ぎという意味でした。財政赤字大国にもかかわらず、最近やたらと国が補助金など資金をばら撒いているような印象を受けます。

1300兆円の国債の半分は日銀が持ち、国民の金融資産が1800兆円もありますし、対外資産も、ODAもありますので、無駄金を使わないで、もっと生きるお金の使い方をすれば心配事の杞憂も減ります。どうして、もっと早く気が付かなかったのでしょう。思うに、ぬるま湯が段々熱くなり、お尻が火傷するような危機感を感じてきたのではないでしょうか。

批判や諦めに近い言葉は耳に胼胝ができるくらい聴きますが、どうしたら良いのか国が気が付かない限り庶民の思いは実現できません。私の勘違いかもしれませんが、最近の国は随分気前がいいように感じます。ご自分の懐は痛まないので太っ腹になるのかもしれないですね。でもアベノマスクみたいな無駄遣いだけは止めてほしいものです。

2021年11月15日月曜日

週明けの一日

小室圭・眞子様ご夫妻も今朝のニュースでは無事にニューヨークに到着されたようです。さて本日は10年以上振りなのかはっきり覚えていませんが、久方ぶりに来社されたお客様は以前に異業種交流会で親しくしていたことがある方でした。久しぶりでしたので、お互いに会社の歴史を紐解きながらの懐かしい話をしながら時間の経過もすっかり忘れていました。

さてCOP26も閉幕しましたが、各国の合意を文書に盛り込むことの困難さが露呈した国際会議でした。火力発電所を段階的に削減することに努力するという内容で一致したようですが、温暖化防止への危機意識は国の政策当事者によっても国民意識ともかなり温度差があるように感じました。

核の問題も軍事費の問題も国際協調というのは現時点では無理なので、せめて地球環境問題くらいは後世に付けを残さないためにも、各国が協調して真剣に自国で取り組んでほしいものです。このような国際会議に、多くの国々が横並びで一緒に議論することは何より重要なことだと思います。

2021年11月12日金曜日

罪を憎んで人を憎まず

 日本人の心って素晴らしいなぁとつくづく思います。タイトルはラジオ深夜便に出演された日航ジャンボ機墜落事故遺族会のある方のお言葉です。事故の原因はボーイング機の整備不良によるものでしたが、大切な家族を亡くした遺族の思いは、人の不注意で起きた事故そのものは憎むけれども航空機関連に関わった人を憎まないということです。

世の中には過失で人を死に至らしめる人もいますが、故意なら被害者としては許されないことですが、過失致死の場合はどんなに加害者を憎んでもどうしようもありません。事故という人の犯した罪を憎み、二度と事故が起きないような、被害者を苦しめないような対策が必要と思うのです。人の命は大切です。大切な人の命を失った人の悲しみは図り様がありません。

戦争で家族や友人を亡くしても、起きた戦争を憎んだとしても敵を憎んでも何も解決にはなりません。武士の時代の仇討も罪となりますし、戦争で復讐しても反逆されることにもなります。日航機の遺族の方が悲しむことで、亡き家族に愛が伝わるとおっしゃっていました。何と深みのある素晴らしいお言葉だろうと思いました。

 

2021年11月11日木曜日

日本の在り方

DeNAの南場さんが経団連の副会長に就任したことで内心とても期待しています。表で発言される機会が増えて我々にも日本の課題への考察が間接的に伝わってきます。長年、重厚長大の企業で経団連のトップが占められていましたが、亡くなられた中西会長時代より時代の流れがグローバルスタンダードの体制に徐々に移行してきたようです。

高度成長時代は地方から都会へと人材が流動化して経済を成長させてきましたが、これからの時代は海外で学ぶ若い人材をもっと増やして、一部では富を国内へ逆流させることも戦略的に必要だと思います。理由は市場の中心が海外ですから、海外で事業を起こし世界市場で戦える力を国内に回帰させることも考えるべきです。

デジタル技術においても米中の戦いが今後さらに激しくなると思います。おそらく日本は両国には技術のスピードで追い付けないので、両国の先進的な技術を先取りして疑似化で新市場を狙うことも一つの戦い方だと思われます。プライドを捨てて素直に学ぶことは戦後日本が歩んできた道でもあります。恥ずべきことではないと思います。





2021年11月10日水曜日

母のプライド

私の母(実母)は12年前に86歳で亡くなりました。私が6歳頃に協議離婚で旧姓に戻り、途中再婚しましたがやがて離婚し、旧姓のまま生涯を終えました。独居老人として20年間は一人アパート生活を送っていました。当然、私は実子の一人でもあるので最後の高齢者施設での生活の面倒を見ました。

戸籍上は除籍しており独り身なので、老後は役所から生活保護を受けた方がいいと何度も勧められたようですが、大正時代の頑固な気質とプライドが強く、生涯他人の世話にならないという意志の強さがありました。背後に子どもがいるという安心感もあったからだと思います。

今朝のニュースによると全国で1万9千世帯が生活保護費を受給しているようです。中には仕事もしないで生活保護を受けている世帯もあると聞きます。コロナ禍で仕事を無くした方も多いと思いますが、私の母は70代の頃もお茶屋の行商をしながら一人で生きていました。

独り身で自立するために50代で運転免許も取り、一人でお茶のお得意先を地道に開拓して、僅かな国民年金と自分の行商での稼ぎで日々の生活を支えていました。

母は7人兄妹の長女としてかつては裕福な家庭に育ち女学校まで出ましたが、戦中戦後、当時としては珍しいほど結婚生活で躓き、人並みに恵まれない人生を送りましたが、自分なりに幸せだったのではないかと思います。

 

2021年11月9日火曜日

仲間づくり

 学生時代は新聞配達のアルバイトや他のアルバイトでサークルにも入れなかったのですが、今でもとても有意義な学生生活だったと思います。都内の新聞販売所には全国から様々な人が集まってきていました。過去の経歴も様々で(後から判明した)犯罪歴のある人もいたり、何が目的で新聞配達の仕事をしているのか内情の知れない人もいましたが、人を観る目は養われたと思います。

多くはまじめな勤労学生でしたが、中には進学を目指すのでもなく将来何をしたいのかはっきりしない自由業のような人もいました。私自身も九州の田舎町から希望に胸を膨らませて進学の為に上京してきましたが、考えてみると多くの仲間やお客様にも支えられた学生生活でしたし、多くの友人にも恵まれました。

社会人になって建設業界に一時身を置いたこともありますが、会社の仲間以外にお客様との接点が後々の人生にプラスに働いたように思われます。社会人になっても社内外の仲間づくりの大切さを若い人には知っていただきたいと思います。会社の中だけの人間関係では世界が狭すぎますし、一度きりの与えられた人生の時間を仲間づくりに活用しなければ勿体ないと感じるからです。


2021年11月8日月曜日

陽気な一日

 このところしばし休んでいたウォーキングを数か月ぶりに再開したのですが、直近に無理をして距離を伸ばしたのが原因なのか、今朝テレビ体操中に急に腰痛が走りました。月曜日で出勤予定でしたが用心のため在宅勤務に切り替えましたので、週明けの陽気な一日を過ごしました。

年を取ると無理はいけないのですが、気持ちだけは若いのでつい無理をしてしまいがちです。今日一日自宅で休養すると明日は回復すると思います。明日はインフルエンザの接種を予定していますが、現在はもうワクチンが足りないという話も聴いています。

コロナ感染者もロシアやドイツでは再拡大しているよいうですが、我が国は幸運にも大幅に感染者が減少しています。本日は政府の分科会が開かれ尾身会長の会見に依りますと、ステージを5段階のレベル1へ引き下げる案が了承されたようです。

緊急事態宣言のさなか都内では8月には医療崩壊も叫ばれましたが、何とか感染者数が収束の方向へ進んで本当によかったと思います。しかし、今後海外からの渡航者が増えると再び感染拡大につながりかねないので、しっかりした水際対策が必要かと思います。




2021年11月5日金曜日

Clubhouseその2

ZOOMなどを使った対話や情報収集は最近では当たり前になりました。2か月くらい前から始めたClubhouseについては何度か取り上げましたが、最近はこれに嵌りまして毎日欠かさず朝の5時から8時くらいまで色んな方の話を聴いています。無料で様々な情報を自宅で簡単に手に入れる機会がClubuhouseよってもたらされたような気がします。

コロナ前では考えられないほど、この便利なツールの登場でメリットを享受している人は多いと思います。但し、適切なルームを探さないと日々の大切な時間を浪費する可能性もあります。知ることと行動することでは大きな違いがありますので、知識を具体化することは容易ではありませんが、できることから実践したらよいのではと考える次第です。

半年前にClubhouseが立ち上がった時は100万人のユーザーが存在していたようですが、衰退したその中で継続して残った方たちが再び集客を積極的に行っているようです。私個人の印象としては無料でマーケティングできる唯一のツールではないかと考えます。今後、Clubhouseはマーケティングツールとして更に人々の間で拡大していくのではないかと予測します。

2021年11月4日木曜日

学校づくりは希望づくり

今朝はカンボジアのポルポト政権下での大量虐殺事件によって両親を無くしたカンボジア難民の子どもたち14人を引き取って18歳まで育てた、カトリック吉祥寺教会神父である後藤様のインタビューを興味深く聴きました。

その中で里子のブン・ランさんとの出会いにより、共同してカンボジアに19か所の学校を建てられたというお話でした。後藤さんは長岡藩士、小林虎三郎の「米100俵」の精神を受け継いでカンボジアの子どもたちを救う気になられたようです。

後藤神父の下で育ったランさんがカンボジアで現場監督して、後藤さんは最初は自己資金で2、3校まで学校の建設ができたが、4校目から資金が底をつき資金集めまで日本で行いランさんと力を合わせて19校の学校建設にご尽力されました。

ちょうどそのラジオ放送が終わり次の朝5時のClubhouseで、今度は日本の中学生がカンボジアで教育を受けられない多くの子どもたちに教育費の寄付をするために、クラウドファンディングを立ち上げて小学校の教員向けにプログラミング教室を起業するという話が飛び込んできました。

たまたまカンボジアの子どもたちに関わる話でしたが、詳しくはまた後日書きたいと思います。



2021年11月2日火曜日

戦争インタビュー

 ラジオで度々戦争インタビューを聴きますが、私を含め戦争を知らない者にとって戦争を実体験された方のお話は大変貴重です。昨夜は102歳になる戦争功績係をなされていた方のインタビューでしたが、「戦争が残したものは虚しさだけ」だったと話されていた難波和夫さんという方ご自身の明確な言葉がとても印象的でした。

返す返す日本はなぜ戦争をしたのだろうと何度も思うのですが、当時の為政者には戦争へ踏み込まざるを得ない状況だったのであろうと今日の我々は過去を締めくくるしかありません。幸いにも80年近く日本は戦争をしていませんが、民主主義が齎した平和の時代が続いていることに感謝すべきだと思います。

災害と違って今回のコロナも戦争に世界が巻き込まれたようなものですが、地球温暖化の問題も含めて世界が一致団結して地球の安全と平和を希求する精神を共有する時代が到来することを望みます。各国とも2050年、60年、70年と脱炭素へ向けての到達目標は違いますが、共通の厳しい縛りは必須だと考える次第です。



2021年11月1日月曜日

ある医師の話

 先日、おおたわ史絵という受刑者たちの診療をする矯正局の医師のインタビューを聴きました。受刑者も最近は窃盗事件で投獄されている人が増えているようですが、受刑者の診療は常時刑務官の監視の下で行うので一般の診療より身の安全は保証されているようです。

おおたわ医師も好きで医師になったわけではなく、父親が開業医で母も元看護士という家庭故に医師の道へ進まざるを得ない家庭環境だったようです。それだけなら問題ないのですが、当該医師は2020年に「母をすてるということ」という壮絶な内容の書籍を世に出しています。

母親が子どもの頃の腹膜炎の後遺症なのか医師が中学時代の頃は鎮痛剤依存症となり、段々と酷くなり母の薬物依存症との闘いが医師になってもずっと続いたそうです。結局、母嫌いになり、縁を切りたくても家族なので逃げられなくて、生きている限り関わらざるを得ない過酷な環境ながら耐え忍ばれたようです。

その話を聴きまして、私の父母も子育てを放棄し、勝手気ままな人生を送ってきたので子供としては尊敬の余地もありませんが、父親は関係ないとしても母親だけは捨てることまで考えませんでした。いろんな人に様々な人生があることは、それぞれの生まれながらの生い立ちを聴いて初めて理解できるので興味があります。


2021年10月29日金曜日

仕事

人の歴史話を聴くのが大好きです。早朝ラジオで声優の佐久間レイさんのインタビューを聴きました。声優業を今年で15年目のようですが、最初は女優志望で舞台のオーディションに受かり「レッツゴーヤング」のサンデーズのメンバーとして活躍されていたようです。しかし、人前で演技するだけでは自己満足感がなくて 悩んでいた時に声優という仕事をやってみないかと誘われたようです。

当時は結婚されて子どもも出産されましたが、結婚生活が2年ほどしか続かずシングルマザーとして子育てをしながら仕事を続けてこられたようです。今では個人事務所として独立されていますが知る人ぞ知る有名な声優さんのようです。私は今朝のラジオで初めてお声を聴き、早速検索してどんな経歴の方なのかを調べました。

人生においては自分の仕事を好きにならないと長続きはしません。仕事に打ち込める人は多少は中身に好きな部分があるからです。好きであれば勉強もするし、技術の変化にもチャレンジ精神が発揮して知らない事にも取り組みます。佐久間さんの話を聴いて仕事に対する姿勢や生き方を学んだリスナーの方はきっと多くいらっしゃると思います。

2021年10月28日木曜日

黒田日銀総裁の会見

今夕、ライブで日銀の黒田総裁の会見を聴きました。足元の景気は持ち直しつつある、為替は多少円安だが輸出経済にはプラスに働く、海外に比べてコロナの経済的な影響が少なかったために雇用も安定していた、など包括的な話が聴けました。テレビのニュースは部分的なので日銀の総裁の会見を直接聴くと日本経済の全容がつかめます。

対面サービスの経済も徐々に明るい見通しになるので、22年には経済も安定した回復が見込まれるようです。財務次官発言に対する財政赤字についてのコメントは少く、日銀としては管轄外といったところでしょう。会見の印象としては日本の先行きに対して悲観的になることもない、といった感じを受けました。企業の業績も少しずつ良くなっていくと予測しているようでした。

2021年10月27日水曜日

アーティスト

早朝にボタニカルアーティストの石川美枝子さんのインタビューを興味深く聴きました。中々作品を観る機会はありませんが、植物画を実物のように描写するのは生まれながらの才能があるから可能なのだと思います。 

米国のターシャ・チューダーも母親が肖像画を描いていたため、実物を描写する遺伝子を受け継いでいたものと思われます。画家はカメラのように実物を細かく観察して記憶に留める能力を持ち合わせています。

ラジオでのインタビューなので、果たしてどんな方なのだろうと聴きながら興味を抱きつつ毎回のようにその人物なるものを調べています。世の中には様々な能力を持った方が存在することにいつも驚いています。


2021年10月26日火曜日

意見

結婚は双方が親族から独立する人生での大きな岐路ですが、周囲から100%賛同を得る結婚などはこの世にはあり得ないのです。本人同士が認め合った結婚に対する合意であれば、皇族であろうとも周囲は承認してあげるべきです。憲法上は皇族も民間人も両性の婚姻に対しての条件に差異はないという事です。

本日、秋篠宮の長女、眞子さんと(小室)圭さんの結婚記者会見が行われましたが、苦難を乗り越えて辿り着いたお二人の婚姻を陰ながら祝福させていただきます。皇室の在り方についても議論がその都度行われますが、将来の皇室行事に支障をきたさないことを重視するならば、新たな時代へ向かってジェンダーギャップを是正しようという姿勢も必要と考えます。 



2021年10月25日月曜日

総選挙

菅政権を称賛するつもりはありませんが、過ぎ去った政権は忘れられがちなので一言。デジタル庁の設置もコロナ禍の収束も大変な功績ではないかと思います。デジタル庁ができても急には何も変わりませんが、日本がITの時代遅れであることは認識されただけでも救いです。

コロナ禍も第5波で感染拡大している最中での支持率低下で、伝家の宝刀でもある解散権も党内で封じられての退陣でありました。続いての岸田政権は何もせずにスタートし、衆議院を解散することもできましたが、これも前政権のお蔭かと思います。

衆議院議員選挙を目前にして激しい選挙戦の真っただ中ですが、与野党の勢力が拮抗する政治になれば、未来に向けての真剣な国会討論も期待できるのではないかと少しは期待しています。岸田政権には日本の未来ビジョンを是非示してほしいと考える次第であります。

天下分け目の戦いには決してならないと思いますが、若い有権者が自分たちの将来の日本に責任を持って、自分自身の選んだ候補者へ一票を投じられることを期待しています。嵐の前の静けさがこの1週間で愈々終わり、週末には総選挙の結果が判明します。

2021年10月22日金曜日

週末の一言

 かつて日本の人件費は諸外国より高く、購買力も強かったのでエコノミックアニマルと揶揄された時期がありました。しかし、失われた30年で新興国に先を越されてしまったのが現在の状況です。

原因は国をリードする人たちの過去の成功への驕りと無策だと思います。1960年代の高度経済成長時代を知っていますので、改革開放路線を突っ走ってきた中国の二桁成長時代が理解できます。

豊かさを勝ち取るためにはハンガリー精神を持たなければ、豊かさに満足していると猛追するライバルに負けます。かつての日本も豊かさを求めて農村部の若者が都会へ出てきました。その点、中国も同じだと思います。

これからの日本はどのような国づくりをしようとしているのか、近く誕生する新しい政治家の皆さんには是非とも日本の将来ビジョンを真剣に考えて頂きたいところです。


2021年10月21日木曜日

100年経営

もう10年あまり、毎月のようにIT経営者の集まりへ参加しています。意見交換するテーマもその時々によって様々ですが、今回のテーマは「 世界で圧倒的 No.1 を誇る日本長寿企業に見習って、 IT 業界の中で理想的な 100 年経営を目指そう! ~経営の荒波を乗り越える秘訣とは何か・・・」というものでした。

日進月歩で技術が進化するIT業界の中で100年経営を目指すことは容易ではありません。弊社も42周年目を歩んでいますが、大企業と違って中小企業はオーナー経営が多いために任期ごとに経営者が度々交代するというわけにはいきません。仮に20年~30年ごとに経営をバトンタッチするとなると3人の経営者が必要となります。

しかし、ご承知の通り非上場の中小企業においての事業承継はそう簡単ではありません。99.6%とも言われる日本の中小企業は多くの従業員を抱えていますので、雇用を守るためにも会社経営を維持しなければなりません。100年経営は一見すると気が遠くなるような感じがしますが、実際に会社経営を経験してみますと30年、40年もあっという間です。

重要なことは時の経過とともに常に変化しなくてはならないという事です。経営も日進月歩の改革を忘れないで常に成長を目指すことだと思います。さらに大事なことは様々な経営者から学ぶという謙虚さを常に忘れないことだと考えます。本日も最後までお読みいただき有難うございました。

2021年10月20日水曜日

イントレプレナー

日本でもネットバブル時代にはアントレプレナーが脚光を浴びましたが、リーマンショック後には起業率も減り、現在に至っては上場しても急成長する企業は少なくなりました。アントレプレナーの弱点は資金なし、人材なし、市場なしと三重苦が当たり前で、それを突破し成長の道を駆け上ることは容易ではありません。

一方、イントレプレナーは新規ビジネスとして企業内で独立しますので、資金にも人材にも市場もありますのでハイリスクがなく圧倒的に有利です。日本の大企業がもっとイントレプレナーを育てて独立した事業体を多数設立していれば、現在のように他の先進国の後塵を拝することはなかったのではないでしょうか。

日本の大企業には寄らば大樹で就職した人が大多数なので、ハングリー精神や独立心そのものが存在しないように思われます。子会社や関連会社に人材を異動させますが、ほとんど社命によるもので、社内ベンチャーを起こす人など皆無に近いのが現実です。突破口としてはイントレプレナーを外部人材も絡めて中小企業で育てることだと思います。

2021年10月19日火曜日

哲学を学ぶ

連日、様々な情報に触れていますが、開催時間帯が重複することも少なくありませんが、なるべく話し手のポイントを掴みながら並行して視聴しています。欲張りなのかもしれませんし、虻蜂取らずになってしまいがちですが、重要な中身が聴けないと勿体ないと思うわけです。かと言って頭の中に記憶としてずっと残っているわけでもありません。

コロナ前には経験できなかった有意義な学び方を習得できたことには大変感謝しています。またリアルでは経験したことのないような多くの人を、オンラインという便利なツールによって知ることが出来ました。システムを開発され、無償で社会へ提供されている方に感謝、感激です。IT業界に身を置きながらITの進化に我々自身が大変助けられてきたように思います。

世の中は何もかもがITで埋め尽くされていますが、それを活用する人間としての理性が重要です。ITはあくまでも手段であり便利な道具です。心を磨かなければ人に危害を与えるために悪用することも可能となります。なんでも便利な裏には副作用もリスクもあるわけです。最近、哲学を学ぶことが注目されていますが、人間としての基本姿勢を学ぶ重要性が感じられます。




2021年10月18日月曜日

論語と算盤?

 NHKの大河ドラマを毎週興味深く拝見しています。先週の日曜日には突如腹ませた女性が登場したりと、若干ドラマのストーリーが不透明な行動のプロセスで終わっているという印象を感じました。

渋沢栄一は女性関係が派手な人物であったことは聞いていますが、歴史上の人物を形容して「英雄色を好む」という表現も存在しました。

資本主義についての考えで岩崎弥太郎と真っ向から意見が対立したようですが、これからドラマがどのように描かれるのか楽しみです。翻って現代に目を落としますと、論語と算盤がちぐはぐのような感じがしなくもありません。

「入るを図り、出(いずる)を制す」の考えは経営のみならず国家の運営も同様だと思うのですが、政治家の弁には「出(いずる)を図り、入るを制す」ような無い袖を振る政策にしか見えないように感じます。

歳入である財源をどうするかの話は全くなくて歳出の話ばかりが先行していますが、エネルギー問題から経済成長への戦略が選挙戦で明確になっていないように感じます。

 

2021年10月15日金曜日

思い出

 今朝のラジオ深夜便で、先週亡くなられた写真家でエッセイストの杣(そま)田美野里さんの先月中旬に収録されたインタビューを聴きました。結婚当時の若い頃に、ご主人と二人で東京から北海道の北端の島である礼文島に移り住まれました。

30年間の移住生活で礼文島の数々の写真を所蔵されて書籍になっています。レブンアツモリソウという一時絶滅が心配されていましたが、保護活動の下に自然界に咲いています。とても可愛らしい花ですので、是非検索させてご覧ください。

礼文島は私の思い出の島でもあります。サラリーマンの頃に札幌で結婚しまして車で北海道半周旅行の途中に稚内からフェリーで礼文島に渡りました。車は稚内に駐車して徒歩で島めぐりをしましたが、一度は住んでみたくなるところでした。

2021年10月14日木曜日

オンラインコミュニケーション

漸く自粛が解禁され、昨夜は久しぶりに会食をしました。一部屋に4人で、横同士は間隔を空け、向かいの席とは頭部の高さ以上のアクリル板で仕切られており、お店の感染防止は徹底されていました。

ここ最近、ワクチン接種が進んだためなのか感染者数が大幅に減少しており、何とかこの状態が長く続くことを願っています。4人のメンバーはそれぞれ職種は違いますが、コロナ禍でも堅実に経営されている方ばかりです。

国内の移動も増えてきており、リアルとオンラインの融合で更なる成長を多くの業種の方たちが力を入れて、日本の繁栄を目指さなければならないと考える次第です。昨今、マイナス思考の話が多く語られていますが、プラス思考を持たなければ良くなることはあり得ません。

私自身も様々な失敗を経験して今日がありますが、20代、30代であれば人生は長いのでいくらでもやり直しが効きます。未曽有の分野に積極的にチャレンジ精神を発揮してほしいと思います。これからは人真似はなるべく避けて独自のアイデアで勝負すべきです。

時代の変革期でもありビジネスチャンスはいくらでもあります。オンラインコミュニケーションはこれからの大いなる武器だと思います。



2021年10月13日水曜日

サイエンスリテラシー

今の時代は様々な変化をもたらす転機だと思いますが、エネルギー政策においても国のサイエンスリテラシーに基づいた明確なビジョンがないのが現実ではないでしょうか。本日も専門家の話を聴きながら同感した次第です。

カーボンニュートラルへの削減目標の数字を掲げるだけでは何のトランジションとしての根拠も存在しません。まだEUはサイエンスリテラシーを重要視して物事を進めていますが、日本にはその点が不明確だと言わざるを得ないようです。

国民が納得するような根拠のあるエネルギー政策を国家ビジョンとして掲げてほしいと思う次第です。2050年という地球環境の予測もつかない中での目標設定は実現性が極めて不透明だと思います。

先ずは2030年に向けて脱炭素のために何をどうするのかを、国内でもっと議論して政治的に発信するべきだと考えます。自民党の総裁選挙においても次代の国のリーダーから未来のエネルギー政策一つでも、脱炭素化に対する考えにしても述べられなかったことは大変残念です。

資本主義の在り方から産業構造まで変えていかざるを得ない時代が今まさに到来しているのです。地球環境問題として捉えて国を越えた意見交換を場をつくる動きもあるようです。草の根の動きに期待したいと思います。

2021年10月12日火曜日

衆議院の解散

岸田新総理による衆議院の解散が今週14日に予定され、愈々衆議院議員の選挙戦に突入し、10月31日が投票日となります。先日、漸く自民党の新総裁が決まり首班指名のために臨時国会が開催されましたが、その間は国会が開催されていなかったので今回の選挙における争点がやや薄れている気がします。その場合おそらく投票率はそれほど上がらず、波乱の選挙戦とはならないで無難に終始するのではないかと思われます。

新政権もスタートしたばかりなので、国民は混乱を避けてしばらく新内閣を様子見という気分でいると考えますので、余程のことがない限り波乱は起きないと考えます。これから10月一杯は選挙戦なので、政治も経済も11月以降でないと本格的に動き出さないでしょう。選挙に国民として期待したいのは、与野党の候補者が選挙戦で何を訴えるかだと思います。コロナ禍で苦境に陥った多くの国民に対して明かりを灯すメッセージが語れるかどうかではないでしょうか。

2021年10月11日月曜日

資本収益

 「コロナ後の世界と日本の経済について」という議論を夜聴きました。ピケティのRがGより収益が拡大し貧富の差が拡大しているので増税で配分が必要だという説。ビルゲイツは反対で、税収を増やしても政治家が無駄遣いをして効率的に貧困層に富が行き渡らないという考え。但し、一致しているのは資本収益が世界的にみても数倍以上増えているのに、日本の資本投資は伸び率も僅かで収益性が低いのが現実だという事です。

海外の企業の時価総額が伸びているのに日本企業は伸び悩んでいるのが現状です。日本株は海外投資家に依存しているのが本音で国内投資が少ないということです。日本には2千兆円の金融資産がありますが、半分は現金で資本投資に資金が回っていないようです。確かに投資すべき成長著しい日本企業が少ないことも現実ですが、海外の成長企業に日本人の金融資産が投資に向かっていないのも、資本収益のチャンスを見過ごしているのかもしれません。

人財も資金も海外と国内をもっと行き来することが重要な気がします。日本という閉ざされた中で議論をするのではなく、海外との交流をもっと昼夜問わず議論を増やしていくことが大切なのかなと考える次第です。コロナ後のオンラインの普及は絶好のビジネスチャンスだと捉えて、成功を掴む人が日本国内に益々増えることを期待しています。ビジネスの障壁でもある日本語の壁は近い将来崩れるとみており、翻訳技術の更なる進化が必ず到来するはずです。

2021年10月8日金曜日

組織論

 米国も日本も貧富の格差が広がり過ぎたためか、時代は偏りのあるリーダーからリベラルなリーダーへの転換が必要とされているのかもしれません。左右に偏りがあると相手への批判ばかりが口に出て隔たりに関して無神経になります。つまり人の声に耳を傾けようとしないで自分の主張ばかりを通そうとするのです。本来は中間層が元気であれば人間関係もバランスが取れるのですが、現代社会は中間層が自信を無くしているのかもしれません。

組織の上に立つ人の声が大きいと聴いてもらえないと感じて周囲は黙り込んでしまいます。リーダーは自分が語る前に、まず組織の下の意見に耳を傾けなければなりません。組織の長にも判断ミスはあり得ますので、先走らないように相談することが重要です。しかし、言うは易く行うは難しで、人の意見を無視して行動した為に後戻りができない場合があります。自信過剰なリーダーより深謀遠慮なタイプの人が信頼されるのです。私もそうありたいと思います。

2021年10月7日木曜日

脱炭素化

先週から某大学の学生さんの論文を読んでいますが、その論文のテーマが「ポストコロナ時代における脱炭素社会の可能性」というものでした。偶然にも、今年のノーベル物理学賞を授与された日本人で米プリンストン大学上席研究員の真鍋淑郎氏の受賞研究のテーマが「大気中の二酸化炭素(CO2)濃度が気候に与える影響を初めて数値で明らかにした」ことによるもので、テーマが共通していたことで学生論文にも関心が深まるとともに、同時に社会課題が一致したことに大変驚きました。

脱炭素化が近年、世界で一番の関心事であることを上記の出来事で再認識した次第です。漸く米国や中国のような大国も、人類の課題である地球温暖化への対策として二酸化炭素の排出を減らす方向へ足並みを揃えるようになりました。我が国も2050年にカーボンニュートラルを目指すことを菅政権で国際的に誓いましたので、私たちも日常生活の中でなるべくプラスチックごみを減らすとか、自らできることを少しずつ日常の生活習慣に組み込んでいかなければならないと思います。

2021年10月6日水曜日

新内閣のスタート

新内閣の船出という意味で株式市場もご祝儀相場で上昇すると素人としての考えではいましたが、インフレの懸念や中国の不動産市場の混乱も引き金となり8日連続で続落のようです。中国の不動産バブルは今に始まったわけではありませんが、実際に中国へ行かれたことのある方ならば地方都市の異常なマンションの建設ラッシュを見て、おそらく日本のバブル崩壊を連想してしまうはずです。

日本は民間企業を国が救うことはしませんでしたが、中国はいずれ国有化し企業を分解するのではとも言われています。民間に任せたままでは悪化する一方となり、過去の日本のようにバブル崩壊後に自律回復を待つだけでは経済の回復も遅れてしまいます。失われた30年と言われる日本の経済も企業の不良債権処理が長期に進まなかったからです。しかし中国経済は大丈夫だと思います。

やっと菅政権でデジタル庁がスタートしましたが、就任間もない肝心の大臣まで入れ替わる新体制には正直なところ首をかしげてしまいます。2年くらいかけて横ぐしで政府のDXを率先して進めなければならなかったわずですが、今後のデジタル戦略方針の不透明さを若干懸念しています。のど元過ぎれば熱さ忘れる日本の動きが、新政権になって一番の心配はありますが、民間企業も自覚していますのでおそらく大丈夫でしょう。

2021年10月5日火曜日

味覚の秋

先週の日曜日、ふるさとの集まりが都内でありました。実は私が広報部長として編集を取り纏めている、ふるさと版の会報1500部の送付作業の日だったのです。参加メンバーは失礼ながら私を含め中高年ばかりですが、集まりとなると皆、皆勤賞で出席されますが、コロナにもめげず明るくお元気な方たちばかりです。

作業をしながら集まると必ず皆、ふるさとの子ども時代の話題で場が盛り上がります。山間部も多い地方の地域なので、都会で食べられるような果物はなくても山々のいろんな果実を競って食べていた時代でもありましたが、住んでいる場所は違ってもまるで合言葉のように同じ生活のレベルがにじみ出てくるのです。

秋の味覚と言えば豊富な果物類が代表的ですが、海の幸も楽しみです。しかし、北海道の今年は赤潮の被害でウニや鮭が不漁だと聞いています。またサンマ漁も海水温の上昇で漁獲高が激減し高級魚並みの値段のようです。一方、我がふるさとでは小鯵が大漁とも聴いています。ところ変われば秋の味覚も違いますが、今年の果物は豊作のようで救われたようにも思われます。

2021年10月4日月曜日

内定式

 先週の10月1日(金)は弊社も大企業様同様にオンラインで内定式を執り行いました。これまでは内定者が確定し、会社としても一応けじめとして顔合わせのような気持ちで臨んでいましたが、コロナ禍で採用試験から面接までオンラインばかりで、内定式も形ばかりだと学生の方に申し訳ないと採用担当者が思ったのか今回の内定式は準入社式のような感触でした。

内定式の挨拶の原稿も初めて入社式に準じるみたいな内容で新規に作成しました。昨年春から就活を初めて内定が決まるまで半年から1年も活動された学生様のご苦労を考えますと、我々会社側も内定式に重みを持たせるべきだと思いました。今年の内定者の特徴としましては、地方からオンラインで応募する学生の方が増えたということです。

この傾向が続いて、地方と都会の就活における地域間のハンデが無くなれば大変喜ばしい事です。受験のコストも応募者側も会社側も掛からずに済むことが一番です。おそらく近い将来は海外からの応募者も出てくるのではないかと思います。一度もリアルで顔を合わせることもなく在宅のまま内定式を終えて、半年後に在宅のまま入社してくる時代が到来するのではないかと思う次第です。

2021年10月1日金曜日

Clubhouse

 この1か月位前から毎日のように早朝に3時間ほどラジオ放送を聴くようになりました。午前4時から1時間ほどのラジオ放送はもう10年以上聴いていますが、まさか突然プラス2時間も長くラジオ放送を聴くことになるとは思ってもみませんでした。コロナ禍で多くの人が人流抑制で人と人が繋がる手段を探していた矢先に登場したのがClubhouseのようです。当初、紹介制にも拘らず急激に登録者が増えて100万人にも及んだそうです。

しかし、様々なルームができて批判的な人が増え急速に登録者が姿を消したようです。そんな話を知らない私も半年前にある方の紹介で登録しましたが、正直あまりこの交流ツールに良い印象を抱いてなかったのです。最近になって某著名なコンサルの方からClubhouseに誘導されてあるルームに参加したのですが、それを契機に毎日リスナーとして参加するようになりました。理由は多くの素晴らしい元気な若い方の意見に触れることができるからです。

4時から3時間もラジオを聴くのは大変そうですが、単にリスナーとして聴くだけなのでとても気楽です。約1時間のルームに毎日何百人の人がラジオで聴いていること自体が本当に驚きです。朝なら時間も取れるし、しかも無料で著名な方から様々学べるわけですから利用しない手はありません。私のような年配の世代は刺激を受けてもまねごとはできませんが、若い方には生きるための良い刺激になるのではと思う次第です。

2021年9月30日木曜日

岸田新総裁の誕生

自民党の新総裁が決まりました。10月4日召集の臨時国会で第100代首相に指名される見込みです。総裁立候補時には、日本経済を立て直して国民の所得を倍増することを目指したいとのことでした。宏池会の大先輩、故池田隼人元首相が唱えた言葉でもあります。私も小学生の頃にラジオで聴いた池田首相の「所得倍増計画」の演説を覚えています。その一方では「貧乏人は麦飯を食え」という人種差別らしき言葉の表現が表面化して大非難を浴びました。

政治家の失言は昔からありますが、今度の岸田新総裁は慎重な性格の方のようですから発言においても丁寧ではないかと期待しています。聴き上手の方のようですが、国民の世論に耳を傾けるリーダーでなければならないことは、従来の自民党政治における反省点ではないかと考えます。経済優先だと総裁就任の挨拶にも述べられていましたが、本当に日本は危機だという認識と覚悟を持ってリーダーシップを発揮していただきたいものです。


 

2021年9月29日水曜日

紙を減らす

コロナ禍以降デジタル化の話題に接することが増えましたが、これまで気が付かなかった仕事上で郵送されてくる膨大な紙の資料を見ると、大変な資源の無駄使いを続けているという発想に変わりました。このように従来から続いている各業界から送られてくる紙の資料を減らさなければDXはまったく進まないと思われます。数日前にある企業のCIOの基調講演を視聴しましたが、通常PCを仕事で使っている人に対しても「PCのCドライブは使うな」という話をしていました。

書籍以外に、ビジネス上で紙の資料を会社にため込んでいる人たちが多いのが現状です。つまり、いくらデジタル化と言っても紙の資料を送る人がいるかぎり世の中は変わらないと考えます。金融関係のシンクタンクや各種団体が率先して紙の資料を減らすことが大変重要だと思う次第です。データは誰もが共有していつでも自由に閲覧できる時代なのに、残念ながら日本国内のデジタル化は一向に進まない傾向を未だに感じています。

コロナ禍で弊社もオンライン会議が主流となり、紙の資料は一切使わなくなりました。データは保存され、いつでも閲覧できるのが初歩的なデジタル化なのです。DXはさらにデジタル化の延長線上でビジネスを変革していくことです。紙を無くさない限り業務のデジタル化は無理です。おそらく5年後はデジタル化をした企業とアナログ化から抜け出せない企業の格差は驚くほど大きく開いていくことでしょう。

2021年9月28日火曜日

敷居は低くなる

 何かにチャレンジする時、当初は「敷居が高い」と感じることが多々あります。私も実力がまったく無いのにこれまで色々と新しいことにチャレンジしてきましたが、私の経験では何年も辛抱強く同じことを続けていると、自分の専門外の領域でも必ず少しずつ理解できるようになります。勿論、途中でチャレンジを諦めると元に戻りますので、最初は敷居が高くて理解できないことでも継続していると殆どのことは徐々に話についていけるようになります。

畑違いと感じるだけで積極的に知らないことを学ぼうという気持ちがなければ、新しい変化の時代についていけなくなります。学ばずに諦めるのは簡単ですが、未知の分野に学ぼうとチャレンジする気持ちが大切だと思います。幸いにICTの世界にいると、次から次に新しい技術が開発されるために学ぶのも大変ですが、根っからの好奇心が強いせいか知らない事は理解しないと納得できない性分なので知ろうと貪欲になります。

世の中のあらゆる分野が知らないことだらけですので、知りたいという好奇心だけは捨てないようにこれからも歩んでいきたいと思います。会社には若い人が大多数なので、知らないことを学べる場があり大変助かっています。若い社員の皆さんに望むことは、専門外の分野にも積極的なチャレンジ精神を発揮して知識を広めてもらいたいと思います。未知の分野でもチャレンジを何年も継続すれば必ず敷居は徐々に低くなります。以上、私自身の経験談です。

今日も最後までお読みいただき有難うございました。


2021年9月27日月曜日

食の安心

 我が家はもう20年以上食料品の定期宅配サービスを利用しています。お蔭様でコロナ禍の中でも週末の買い出しに行くこともなく大変楽です。30年前には車で毎週末スーパーに買い出しに行っていましたが、その頃とは随分生活スタイルが変わりました。スーパーに全く行かないわけではありませんが、スーパーはいつも不足分を買うのみに利用しています。

これから将来、小売業の形態も大きく変わっていくことが予想されます。生産者もこれまでの流通形態に頼らずに如何に消費者のもとへ新鮮で安全な食料品を届けることができるかを、流通手段まで選択しなければならない時代だと思います。確かに宅配サービスは安価ではありませんが、トレサビリティが明確で安心できます。

食糧の自給率を日本は今後高めていかなければ、世界人口も増えていくし、輸入依存率が高ければ世界の食糧危機の影響をもろに受けることになりかねません。そのためにも産地直送の宅配サービスで農家の手取りが安定して増えていくような流通形態をつくることが必要です。若い営農従事者を増やす為に地方の休耕地を活かす農地法の改正にも大胆に踏み込んでほしいものです。

2021年9月24日金曜日

法整備

今の時代を「先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態」をVUCAという表現で言われています。しかし、いつの時代も予測は不可能であり、常に大事なことは如何に先見性を見出して来るべき時代に対応していくかではないかと思います。そこに新しいテクノロジーやAIを使って少しでも事前に未来を予測しようというのが今の時代ではないかと考えます。

兎角、日本は先進的なテクノロジーに対応する法整備が遅れがちなのが課題と思われます。確かに予測不可能な事象も時々発生して法律が追い付かないことがありますが、EUなどと比較しても法整備の動きが今一つ遅い印象がありますので、国会では時代に適応した法整備をもっと早める必要があると考えます。さもないと今後、海外との通商にリスクが生じる恐れが出てきます。

アジアでもEUのような経済連携協定の中で法整備を共有化して、未来に向けた世界レベルでの信頼性の向上を目指すべきだと考えます。このような話をしましたのも、昨今、サイバー犯罪が後を絶たない現状があるからです。その事が知らぬ間に国際的に犯罪が蔓延る可能性をもたらすからです。その前提として、日本社会はまだサイバー犯罪等のリスクに対して法的に無防備過ぎる印象を抱くからです。

被害者を生まないためにも、今後、より強固な法整備の必要性があると考える次第です。

 



2021年9月22日水曜日

アフガニスタンに思う

 アフガニスタン政府がタリバンにより崩壊寸前にガニ前大統領の亡命が報道されました。その後あまり論調はありませんが、日本の戦国時代であれば攻められた城主は切腹するか捕らえられてしまいますが、幕末の徳川慶喜は鳥羽伏見の戦いで江戸へ逃避しても、水戸にて謹慎を命じられるのみで切腹を命じられることも投獄されることもありませんでした。

おそらくアフガニスタンのタリバン政府は当初、ガニ元大統領を捕らえて殺害したかもしれません。あるいは投獄され裁判にかけられ死刑宣告に及ぶかもしれなかったのですが、私たちには単なる命逃れで国民を見捨ててしまったと映るわけです。しかし、国の為政者なので逃亡後に情勢が落ち着いたら帰国するとなれば一時的に止むを得ないという選択肢もあり得ます。

太平洋戦争終結後は東京裁判で東条英機など戦犯として処刑されました。やはり逃げるが無難だとガニ元大統領は考えに及んだのでしょうか。国民から見ると無責任な大統領だったという判断になりますが、諸外国の人はどのように評価しているのでしょうね。時間とともにタリバン政府の政治が現実路線となりますので、おそらく元の政府に戻ることはないと思います。

近く日本でも実施される自民党総裁選挙、そして次期総理大臣の指名選挙となります。次期総裁候補も出揃いましたが、各候補者に「あなたならアフガンについてどう考えますか?」と聴いてみたくなる次第であります。企業でも倒産となると経営者は責任を取らされ、場合によっては財産を没収されることもありますが、基本的に社員は保護されます。当たり前のことですが、政治の世界でももっと責任を明確にしてほしいところです。


2021年9月21日火曜日

キャリアの重要性

 先日、サントリーの藤浪社長が「45歳定年制」を唱えて今話題になっていますが、大企業に関して申しますとその意義は一理あると思います。私自身も30代後半に一度は会社を潰そうとしましたが、40歳過ぎの第2創業時から本領を発揮できたように思います。もし22歳で大企業へ就職したならば、先ず10年間は無我夢中に努力します。そして次の10年間は経営幹部としての勉強をして自分自身を猛烈に磨くのです。

40歳になったら、大企業にいて外部の専門機関で学び直し更なる成長を目指すか、中堅・中小企業へ転職して経験を活かすか、自ら起業するか、三つの道をよくよく考えて選んだ方がその後の人生の展開が興味を持てると思われます。日本の競争力や一人当たりGDPが世界的に年々下がってきているのも、「寄らば大樹の陰」という古き良き時代の日本の伝統が未だに日本人に定着しているからです。

私自身もかつては大手指向でしたが、30歳を超えた頃にあることをきっかけに人生を大きく転換してことによって30代に修羅場を何度も経験するはめになりました。40歳になって漸く精神的にも安定し、多少の事には精神的に動揺しなくなり自信が持てるようになったのです。脂が乗っている40代の10年間はひたすらに会社の成長を目指しますと、50代には経営者としても徐々に円熟していきます。

60代は経営を安定軌道に乗せるように努力する年齢だと思います。私自身もそのように考えて今日まで会社経営をしてきました。やはり何事もキャリアの積み重ねが重要です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

2021年9月17日金曜日

私たちの未来

 コロナ禍で偶然にも日本のデジタル化が海外に立ち遅れていることが国民の前で実証されました。遅れた原因の一つにはユーザーがシステムを内製化しなかったことが挙げられます。つまり公共事業のように、すべてスーパーゼネコンにユーザーがシステムづくりを要件定義から運用まで丸投げしてきたので、時代遅れのシステムのままとなってしまったのです。

ITは進化しますので、ユーザー自身が最新のテクノロジーを取り入れて、要件定義をまとめて開発力まで身につけなければならなかったのです。おそらくコロナ後は、ユーザー自身がシステムの内製化に力を注ぐ時代となっていくことでしょう。つまり、従来のようにSIerに丸投げして下請け構造で仕事が流れるやり方では世界にDXで立ち遅れてしまうからです。

私たちも労働集約型である従来の形だけの受託開発型から、シェアリングエコノミーのようにお客様に最先端のサービスを提供して対価をいただく(アジャイル開発を含む)業界を目指していかなければ、従来の形態では欧米に太刀打ちできないと思います。

お客様が自らの手でつくれない高度で専門的なシステム製品を、我々がICTサービスとして提供できるような会社にならなければと考えています。私たち自身もこれまでの発想を転換しなければ未来はないと思います。


2021年9月16日木曜日

興味あり

昨日の夕刊にとても興味のある記事が掲載されていました。故城山三郎氏の「官僚たちの夏」に題材とされた国の特定産業振興臨時措置法(特振法)をめぐり、国会に議案として提出されたが3度も廃案になった話です。戦後の高度経済成長は官民一体で世界に追いつき追い越せという時代の出来事です。日本の競争力に危機感を抱いた米国も、先進国を追い上げてきた中国も政治主導のもと官民協調で繁栄がもたらされたと思われます。

しかし、日本は行政改革や公務員制度改革で政治主導が色彩が強くなってしまいました。20年先、30年先の日本を考える政治家がいなくなってしまったという事です。つまり官僚の人事権を握る内閣に忖度する官僚の土壌ができてしまったのです。残念ながら、近年は優秀な人財の官僚離れが目立ち、国家の長期ビジョンを考える官僚組織が弱体化したのではないかという話です。 

技術では世界でも負けない日本ですが、ビジネスでは欧米や新興国に先を越されてしまっているのが現状です。何か問題が起きてから産業政策を考えるので、静観している海外勢とのスピード感で負けてしまうのでしょう。「国を豊かに」と情熱のあった官民協調で産業界を盛り上げた時代を振り返って、政官にも日本経済の強さを取り戻す手腕を期待したいものです。

本日も最後までお読みいただき有難うございます。


2021年9月15日水曜日

これからの人財

 そろそろ22年卒の内定式です。お蔭様で来年度も良質な人財を迎えることができそうです。これからIT人財は幾らいても足りないくらいの時代になります。そして、さらに重要なことは人財育成です。技術はいくらでも習得できますが、大事なことは時代の目的(パーパス)に適った教育インフラを整えてあげ、自らが自主的に学ぶ環境を会社として存分に提供することだと思います。ITは進歩が速く、分野の幅が広いので、如何に個々人が積極的に目標を追い求めるかに懸かってきます。

日本が今後競争力を伸ばして成長していくためには、世界に遅れているIT技術を強くしていくしか方法はないと思います。政府がもっと気が付くのが早ければ、日本のハイテク業界も世界を牽引していたかもしれませんが、重厚長大産業に頼り過ぎてしまったために時代の先端に遅れてしまったのです。日本の来るべき課題である労働力の減少と生産性の低下を、これからのIT力で何とか向上させたいものです。それにはAIとロボットがキーになると思います。

教育の在り方も幼児期から個々人の個性を伸ばすため、昭和の大量生産時代の金太郎飴方式で一斉に競争するのではなく、個々人の特性に合わせた教育に改めなければならないと思います。正に教育のダイバーシティが叫ばれる所以でもあります。パラリンピックでのアスリートたちの様々な活躍は、これからの日本をつくるのに大きなヒントになったのではないでしょうか。個々人の個性を活かせば日本の未来は必ず変わるはずです。最近、私は自信を抱くようになりました。

 

 

2021年9月14日火曜日

オンラインツール

オンラインセミナーが普通となりましたが、昨夜、うっかり夜のセミナーを聞き逃してしまいました。どんな内容だったのか聴けなくてとても残念でしたが、早速、主催者側からアーカイブのメールが届きました。オンラインツールの長所は、聞き手が録音・録画を忘れてもアーカイブという聞き逃しを助けてくれる主催者側からの親切なサービスがあることです。

テレビでアーカイブ放送が可能となることは、視聴者が一番望むところです。テレビと通信がもっと簡単につながり、クラウドから番組が容易にダウンロードできるようになれば録画機にも大量なコンテンツを溜めることも必要ないと思います。私も録画した番組をビデオデッキに溜めすぎる傾向がありますので、ディスクの容量を増やすより、クラウドを利用して保存した方が良いようです。

最近、毎朝Clubhouseのルームに参加していますが、LIVEのみで聞き逃しができないので、これはこれで「早起きは三文の徳」ではありませんが鮮度的に意味があることだと思います。私自身はホストではありませんが、もっと多くの若い方がClubhouseのルームに参加されることを希望します。オンラインツールは今後様々なバリエーションが出てくると思います。




 


2021年9月13日月曜日

オフィス&ワークスタイル

 実は弊社でも快適な職場空間を目指したスマートオフィスなるものを検討したいと考えています。しかし現実は中々実現は難しいという理由もあります。多くの社員がお客様先で仕事をしていることが多く、多くの社員がオフィス環境の投資によって満足度を共通することができないからです。業者からどんなオフィスアウトの提案が出るのか期待していましたが、残念ながらどちらの業者も机の数を減らし、現状を少し変えるだけの提案内容でした。

アフターコロナでは柔軟性を持った勤務形態となり、仕事の効率化や生産性を重視したワークスタイルを追求することになるはずです。オフィスも住宅と同様に仕事をするスペースとくつろぐスペースを切り分けて、狭くてもこれまでに無いような快適なワークプレイスの環境をつくることは可能だと思います。スマートシティに憧れるのと同じように、働く人が憧れるようなスマートオフィスのあり方も今後は検討していけたらと考えています。

在宅勤務が増えて快適な人と窮屈さを我慢している人など色々だと思いますが、やはりリアルのコミュニケーションを重視して、便宜的にテレワークを活用するのが望ましいと思われます。コロナが完全に収束するまでは、まだ何か月もかかるだろうと予想されます。しかし経済は廻していかなければなりません。幸いにZOOMなどオンラインツールが盛んに活用されるようになり時間的な効果は計り知れない大きいとみています。

ワークスタイルを変えて、デジタルツールを使いこなす企業が未来の勝者となる可能性はほぼ間違いないと思います。

 

 

2021年9月10日金曜日

週末の一言

10年くらい毎日のように早朝のラジオを聴いていますが、午前4時現在のNYダウやナスダックそしてドル円相場やユーロ円相場の10年余りの変化には大変驚いています。と同時に感じてきたことは、米国株の強さや市場の高騰する変化の素早さでした。一方、日本株は米国株に比べて不思議なほど一進一退の停滞気味の印象を受けました。

ドルと円の違いはありますが、同程度の数字が並んだ時もあったように記憶しています。この10年を振り返るとやはりハイテク関係のナスダックがかなり上昇したように感じます。いわゆるGAFAM現象が一因と言えると思います。為替相場も10年単位で聴いていると、ドル円相場では米国と日本の関係、ユーロではEUと日本の関係がどのように推移しているかが何となく分かります。

しかし、ここ近年の株のバブルによって金融資産を持てる者と持たざる者との貧富の差は米国ではあまりにも顕著だと思います。米国社会が分断しているのも、 人種間で所得格差が極端だからだとも言えます。日本は経済も漸く立ち上がりましたが、GDPの推移を見ても欧米より回復が遅く、経済の動きに勢いが欠けているように感じます。

コロナ禍で少し国民の気持ちが落ち込んでいますが、経済を何とかして元気づける必要があります。政治家の皆さんは総選挙の準備で来月以降は東奔西走で必死だとは思いますが、経済回復無しで日本の未来がないのも事実ですから、是非、新政権では成長戦略に必死で取り組んでほしいところです。民間の私たちも少しでも社会が明るくなるよう微力ながら頑張るつもりです。週末の一言でした。

2021年9月9日木曜日

住めば都

世の中には企業の転勤で全国津々浦々と住所を変えてきた方も多いと思います。私の知っている元サラリーマンの方も定年まで30か所くらい転勤なさったようです。人によって転勤の事情はそれぞれですが、私自身は大企業に入社して楽しみの一つは転勤があることでした。しかしながら勤めていた企業では中々転勤させてもらえなかったのです。いろんな場所で生活してみることほど人生で魅力的なことはないと私は思います。

福岡県直方市→同飯塚市(0歳から5歳)→熊本県天草市(5歳から18歳)→東京都北区赤羽(18歳から19歳)→東京都中野区沼袋・野方(19歳から21歳)→東京都品川区荏原中延(21歳から22歳)→神奈川県戸塚区(22歳から23歳)→札幌市西区(24歳から27歳)→札幌市東区(28歳から32歳)→神奈川県綾瀬市(33歳から34歳)→神奈川県戸塚区(35歳から現在に至る)

このように私自身もあちこち引っ越しましたが、それぞれの地域では深い様々な思い出が残っています。正に「住めば都」で、いろんな処に住んでみて本当に地域の良さが分かります。願わくば、全国の至るところや海外にも住んで働いてみたかったですね。今は歳も取って家族の無理が利かなくなりましたが、若い皆さんには多少引っ越し貧乏と言われようが、人生経験としていろんな処の土地柄に触れてほしいです。

 

2021年9月8日水曜日

考動(行動)する

 今、我が社にとって一番重要だと感じていることは人財育成です。何故かと申しますと、ウィズコロナで在宅勤務が増えて、今後、アフターコロナでは人財スキルによる企業間格差が出てくる懸念を感じるからです。

これまでは顔が見える環境で仕事をするのが普通でしたが、テレワークでは個人の成長度合いが中々見えにくいため、オンライン等で効果的な全社型の人財育成を行っていかなければなりません。

おそらく個々人の自律的な学び方次第で、今後、成長度合いの個人差もかなり出てくると予想します。ウィズコロナの時代が続くことを前提にすると、従来のメンバーシップ型の人事ではライバルとの競合で厳しい立場になると思われます。

自律的に気づきのある人財を育てるために、全社横断的な人財育成を積極的に進め、公平な評価制度を確立していく必要があります。自ら考えて行動できる(考動する)人財に育ってほしいと期待しています。

2021年9月7日火曜日

感謝

東京パラリンピックが無事に閉幕しましたが、様々な障害を持つアスリートたちが多くの感動と勇気を与えてくれました。試合後の彼らのインタビュー中で、私自身が大変印象に残った言葉がありました。

その言葉は「多くのご支援していただいた皆さんへ感謝を申し上げます」というものでした。周囲の方々に対する彼らの真摯な気持ちが、テレビで観ている我々にも自然と伝わってきました。

私自身も会社経営している中で、社員の皆さんに常に感謝する姿勢を持たなければとアスリートたちから学んだ気がいたします。 

会社経営は人財がいなければ成り立ちません。日々、一生懸命に頑張ってくれている社員たちがいるからこそ経営は成り立っています。

支えられているのは自分自身なのかもしれませんが、日夜頑張ってくれているアスリートたちは社員の皆さんだと思います。弊社は平成8年(1996年)8月8日にマイナスから再スタートして25年になりますが、当時からは想像もつかないくらい成長しました。

色んな人に支えられて今日があるのは間違いないのです。ですから私自身も多くのご支援いただいた皆様へ感謝しています。これまで長い道のりでしたが、つくづく「ローマは一日にして成らず」を実感します。

2021年9月6日月曜日

秋の候

9月に入って漸く秋の候となり、外の空気が涼しくなってウォーキングがし易くなりました。radikoで歩きながらラジオを聴く習慣も在宅勤務のお蔭で身についてきました。そのほかに朝の5時から6時まで、7時30分から8時30分まで新たにClubhouseへ参加するようになりました。よって4時00分から5時まではラジオ深夜便、6時25分から6時35分まではテレビラジオ体操の時間となり、朝食と朝刊紙を読んでいたら8時までは予定が一杯となってしまいました。

その点、Clubhouseはホストでない限りのルームの出入りは自由なので、時々気を抜いてスケジュールに無理がないように工夫するしかありません。驚いたのは、多くの方が早朝や夜間にClubhouseやZoomを利用していることです。Clubhouseも最初は有名人のたまり場だったようですが、徐々に変化し現在も続けている人たちは人生に積極的な方が多いように感じます。通信手段が多様化して本当に便利な世の中となりました。

便利な反面、通信手段を悪用した凶悪な犯罪も増えてきましたので、もっと刑法を時代に即した中身にして刑罰も重くしなければ、デジタル社会における犯罪並びに事件は後を絶たないような気がいたします。特にここ最近は窃盗事件が頻発していますが、もっと根本的に学校教育の在り方や社会的弱者を救済する国民的意識を育むことが必要のように思います。ベーシックインカムも日本の将来を考えてそろそろ政治の場で議論しても良いのではないでしょうか。





 


2021年9月3日金曜日

真摯な

我が社には社長室に神棚があります。神棚を飾ったのは、1996年8月8日に横浜市の西区から港北区の新横浜へ本社を移転して、第二創業で再生を願って祀ったのが理由です。それ以来25年の月日が経ちますが、神棚の榊と水を祀るのは一日たりとも欠かしたことがありません。夏場は榊が枯れやすく時々買い換えますが、水も毎日替えないと匂います。

以前は私自身で毎日榊の水を取り換えていましたが、現在は弊社の管理部の皆さんが気を利かして替えてくれています。ある年は新入社員たちが毎朝交代で務めてくれて合掌していたこともありました。毎年1月の仕事始めには、たまたま新横浜に近い大倉山の師岡熊野神社へ参拝する習わしも25年間ずっと続けています。

神頼みではありませんが、神棚には毎日、年に一度は会社として神社へ参拝するのも日頃の真摯な気持ちを忘れないためです。ちなみに自宅では毎日仏壇のご先祖様へ炊き立てのご飯とお茶とお水を奉げて合掌しています。会社でも自宅でもこのような習慣が抜けないのは、子どもの頃に一緒に過ごした祖父母からの教えだと思います。

2021年9月2日木曜日

研ぐ

夕刊紙を読んでいましたら、包丁研ぎを業者に頼んでいるという話を知りました。皆さんの中にも包丁が切れなくなったら廃棄する人、業者に研いでもらう人などが普通だと思います。実は私自身、包丁もナイフも昔から砥石で研いでいます。

どこで覚えたかといいますと、農家に育った子どもの頃から大人の真似をして斧や鎌などを研いでいたのです。磨き慣れれば簡単です。慣れないと手や指を切ったりしますのでお勧めしませんので、砥石で水を掛けつつ研ぐのは止めた方がいいと思います。

便利な包丁研ぎ用の道具も売られていますが、それならケガをすることもなくて安全でいいと思います。切れなくなると包丁研ぎを頼まれるのですが、研いだ後の切れ味(出来栄え)がいつも気になります。

慣れてくると試し切りもしないのですが、トマトを切ると切れ味が分かります。私は素人ですが、包丁研ぎが仕事になるのであれば自信はあります。くだらない話題でしたが、本日も最後までお読みいただき有難うございました。 

2021年9月1日水曜日

オフィススペース

 以前から働き方改革が問われていましたが、日本人の勤務形態は長年の習慣で中々変わるものではありませんでした。実際、新型コロナ禍で在宅勤務が否応なしの時代になってから一気に働き方改革がスピードアップしたように感じます。同時にオフィススペースの発想まで変わりつつあるのが現状です。過密した首都圏のオフィスから地方へ脱出した企業や本社オフィスそのものを無くす企業まで現れました。

今後、アフターコロナではオフィスのあり方が大きく変化するのではないかと考えます。そのキーワードとなるのは企業をより良く変革していくために、社員のエンゲージメントを高め、さらにイノベーションの創出を齎すようなオフィスのレイアウトが必要な気がしています。在宅勤務が増えて、若い社員たちが従来のオフィスより自分の自宅が仕事場として快適だとなってはオフィスの存在価値がありません。

やはり社員の人格形成上、リアルでのコミュニケーション能力や人間関係の構築を企業の責務として果たすことが人財の定着上も必要となります。確かに、今までの日本企業のオフィスは欧米の企業と比較すると、働く環境として快適さに欠け、ただ社員を出勤させて席へ座らせるだけのオフィスだったように感じます。これからのオフィススペースをエンゲージメントの向上とイノベーションの発掘の場に変えることができれば幸いです。

2021年8月31日火曜日

明日葉

皆さんは「明日葉」という植物はご存じでしょうか。もう10年位前でしょうか、故郷を訪ねた時に高校の恩師とお会いしたのですが、その時にたまたま明日葉の青汁を毎日飲んでいるという話を聴いたのです。私自身も「明日葉」という存在をその時に初めて知りました。実はその恩師は高校教師時代にはウェイトリフティング(重量挙げ)サークルや空手の顧問の先生でした。先生ご本人も重量挙げの大会に出たこともあったようです。体つきは女性のように胸が大きく膨らんで、生徒たちからも触られて先生自身も照れていたことを記憶しています。

肉体的にも極めて頑丈な先生が退職後に心臓手術をすることになり、心臓の一部は壊死状態だとお聞きして、驚きとともにその後の先生の体調がずっと気になっていたのです。先生はどこから耳に入れたのか、「明日葉」が体に良いという説を信じて自ら栽培しつつ服用されていました。今年、台風の影響が気になりお電話しましたところ、現在も毎日服用されていると聞きました。以前には一度私にも大量に大きな根のついた「明日葉」が荷物で送られてきましたが、我が家の狭いベランダではどうにもできず、不精な私は先生の優しいご厚意に応えることができなかったのです。

先日も小川糸さんの小説とドラマ「ライオンのおやつ」で明日葉の栽培をしているシーンが出てきましたが、本当に体の健康に良い植物なのだという事を再認識した次第です。私自身、熊本産の大麦若葉の青汁を今年から飲み始めました。


2021年8月30日月曜日

マウントを取る

最近、夫婦間の会話でふと出てきた言葉です。家内は本が好きなのでSNSの流行とともに最近顕著に現れてきたこの言葉を本で知ったのだと思います。私は恥ずかしながらこの言葉を直近まで全く知りませんでしたが、家内に言われて気になったので意味をすぐ調べてみました。マウントを取るという態度は自らが反省して人間関係において厳に慎むべきだと思った次第です。確かに夫婦の関係でも相手に対して常に優位性を持った強い態度に出る人が存在します。

SNSの普及で自由にモノが言える時代となる以前から、人によっては平気で相手の心を知らぬ間に傷つけることもあります。私自身もこれまでの人生では人に言えないような多くの恥ずかしい経験もしてきました。人に自慢などとてもできませんが、遺書として自分の人生を家族のためにも書き残すことは必要と思って秘密ですが書き記しています。結果的には自分のことは自分の責任ですべて解決できるようにするしかないのです。

人もそれぞれ違った人生をその人なりに歩んできていますので、自分が知らない人の経歴には心の中で敬意を示したら良いのです。人間関係をスムーズに運ぶためにもマウントを取らない人間を目指したいものです。

2021年8月27日金曜日

潔くあれ

連日、東京パラリンピックの日本代表選手たちの目覚ましい活躍が報道されています。同時に夏の甲子園全国高校野球大会も愈々準々決勝となっています。どちらもコロナ禍の暗いニュースばかり流れる中で、明るい話題を毎日もたらして国民を元気づけてくれています。もし、この夏に東京オリパラや甲子園の高校野球大会が全面的に中止されていたならば、この夏はもっと暗い雰囲気に毎日が包まれていたと思います。

世の中には賛否両論ありますが、無事に終了して結果良ければすべて良しとしたいものです。欧米のゲームではチームのミーティングで時間をかけて議論して作戦に賛同したら、試合後になって異議やクレームは一切認めないそうです。日本では兎角あとになってあれやこれやと不満や愚痴を言い出しますが、事前に決めた以上は結果に関わらず潔くあれという事だと思います。

東京オリパラも甲子園の高校野球大会も各試合では1回限りの勝負なので、メダルの獲得にも運不運がつきものだと誰しもがわかっていますが、最後は潔くとは言っても心の中で割り切れないことも多々あるのが勝負の世界です。ビジネスの世界にも通じることがあると思いますので、この夏の57年ぶりの歴史的出来事をこれからの参考にしたいものです。

2021年8月26日木曜日

民主主義の揺らぎ

アフガニスタンのガニ政権がタリバンの征服により倒れてほぼ1週間が経ちますが、連日同じような民衆の混乱ばかりが報道されています。20年前のタリバン政権は様々な民衆への縛りを行っていましたが、今後政権を維持していくには周辺国との関係を築くために強権的な政治は徐々に修正していくと思われます。アフガンの民衆の中にはガニ前政権の汚職に不満を感じている人たちも多かったようです。新政権ができて国内が落ち着くまでは時間がかかりますが、元には戻らないので現状を周辺国も認めざるを得ないのです。欧米諸国が長年にわたり様々な援助をしたにも関わらず、国内的には元の鞘に収まった形となってしまったのですが、ここでもコロナ対策同様に民主主義の弱点が見えてきた印象を抱かざるを得ません。民主主義だから何でも自由な行動を許してしまうと統制が取れなくなり、効果的な政策を打ち出すことが困難となります。今朝の早朝のNHKニュースで台湾政府が一時まん延したデルタ株を収束させて「感染者ゼロ」を実現させたことを知りました。しかし夜が明けた今朝の日本のメディアはその事に何も触れていませんが、海外の良い事例はもっと積極的に報道する姿勢が必要だと思います。アフガンにしてもミャンマーにしても国内で政変(クーデター)が起きましたが、根底にはその国独自の何か深く解決できない国家的な内情や問題があるからだと思います。天国の故中村哲医師はどのように現状を見ているのかお聴きしたいくらいです。 

2021年8月25日水曜日

ソフトウェアテクノロジー

 コンピュータ業界に身を置いていると、時代とともにテクノロジーが変化していることを実感させられます。かつてはOSSも開発ツールとして疑問視されていましたが、現在はソフトウェア開発者の間で大変な人気です。つまりテクノロジーはオープンで、誰でもが自由に活用できるものであるべきなのです。言語やOSは道具なので、広く普及しなければ意味がないので無償化に向かわざるを得ないのだと思います。但しソフトウェア開発技術者はテクノロジーのトレンドを常に追跡して吸収しなければならない宿命にあります。JavaやC++もベンダー依存から、 又LinuxもUnixから派生してオープンソース化されてきました。歴史を辿るとテクノロジーの如何に急速な変化を遂げてきましたが、さらに対応していく若いエンジニアの有能さには頭が下がる思いが致します。話は変わりますが、デジタル庁のデジタル監(事務次官クラス)の人選がやっと決定したようです。元MITメディアラボ研究所長の伊藤穰一さんに代わる候補者に誰が民間人として任命されるのか注目していました。

2021年8月24日火曜日

雑談

人はいつも「タラレバ」で過去のことを後悔しますが、それが人の人生ではないでしょうか。「後悔先に立たず」の通り、あとから言動に対して後悔するのは普通のことです。ですから、なるべく後悔しないように行動を起こす場合には「石橋を叩いて渡る」のです。我が家は石橋を叩いても渡らない者と石橋を叩かずに渡る者とが共同生活していると家族で話しています。一方は成功もしないのですが、片方は失敗もあるが、たまたま運よく成功することもあるのです。どちらが良いのか難しいものですが、性格というものはなかなか変わらないです。最初から答えが分かっていれば無理をすることもないのですが、前は出ようとする人は自分を過信して言動してしまうのです。無理は禁物なのですが、元々用心深くないので「タラレバ」の後悔となる事があります。何を表現しているのかわからないでしょうが、物事に置き換えて考えていただけば納得が得られるはずです。夫婦も長年過ごすと、お互いに反省して真ん中の「石橋を叩いて渡る」へと近寄ってくるものです。できれば人生においても後悔は少なくしたいものです。そんな気がしています。


 

 


2021年8月23日月曜日

戯言

 今日は普段あまりテーマに取り上げない内容に触れてみたいと思います。先週の土曜日、オンラインである対談を聴きました。そこで私なりに考えを整理したのですが、日本の総選挙において有権者の6割強が無党派層で、支持する政党がないというのが現実です。いわば第1党は無党派層で、与党の自民党は第2党、その他は少数野党という勢力図で久しく変わらないという状況です。これまで野党が度重なる離合集散を繰り返した結果、国民が安心して政権を任せられる政党として自民党しか現実的な選択肢がないのです。国民の大多数が国政に無関心となった政治家の責任は正に重大だと思います。英国もドイツもフランスも政権政党間の力は常に均衡して争っていますが、日本の場合は1強多弱という勢力図が変わらないために、結果が変わらない選挙へ投票にも行かない6割強の無関心派を作ったのだと思います。政党支持率は国民による長年の信頼を下に築かれるのだという事を、もっと政治家の皆さんには考えていただきたいものです。これからの日本の未来は若い無党派層に受け入れられる政策を国が打ち出せるかどうかに懸かっていると思います。

2021年8月20日金曜日

百聞は一見に如かず

 20年間駐留を続けた米軍がアフガニスタンを撤退する予定ですが、既にタリバンが首都圏を制圧しつつあったことは現場で情報収集すればわかることですが、バイデン大統領は撤退を決断して準備を進めてしまいました。ベトナム戦争でも米政府は同じことを犯したのではないでしょうか。日本政府が仕掛けた太平洋戦争においても同様ですが、「机上の空論」という表現があります。つまり机上での一部の情報のみで戦略を判断することは極めて危険であるという事です。企業においても執拗に現場主義が唱えられるのは、現場に真実は隠れているからだと考えます。コロナ禍でテレワークが普通となり現場の把握も難しいですが、あらゆる通信手段によって現場の生の情報を集めることは大変重要です。リアルの現場では正にコロナ禍を避けながら現場の第一線で働いている人たちも多く、その方々のお蔭で生活経済が回っていることも理解し感謝しなければなりません。幾ら多くの情報を耳で聴いても実際に視覚で確認しなければ本当の真実はわからないものです。私自身の反省も含めて、リーダーはもっと現場に近い所で最新の情報を知る必要があります。

2021年8月19日木曜日

為替の話

在宅在宅勤務も慣れてきたせいか出社しているのと同様に一日があっという間に過ぎています。在宅だと一日が過ぎてすぐに夜になり、ブログを書きそびれてしまいます。ということで、中身のない本日のブログとなりましたがお許しください。古い話はいくらでも書けますが、昔話をしても若い人には興味がないのではと書くのを躊躇しています。

今日たまたま思いついたことは外国為替相場のことです。日本の為替相場が対ドルで110円前後で推移していますが、もっと130円~150円にでもならないのかと思うのです。私が子どもの頃は1ドル360円で海外旅行など高くて行けないので、「兼高かおる世界の旅」をテレビで楽しむのが関の山でした。その後1985年のプラザ合意で210円、さらに貿易収支が問題となり円高は進み、80円を切る超円高となって、製造業をはじめとする輸出企業は工場を海外へ移転する事態へと変わりました。国内が空洞化した原因は円高にあります。

しかし現在、日本の競争力は先進国の中でも低迷し、隣国の韓国より低くなっているのです。かつて中国は日本よりGDPも低かったのですが、現在の日本は中国の足元にも及びません。日本人の平均賃金もこの20年間で諸外国は2,3割上がっていますが、日本は下がっている傾向です。だから為替が今の水準だと海外との競争に負け続けるような気がするのです。


2021年8月18日水曜日

変化の時代

 コロナ禍で感染者数を抑え込むことも困難な中で国内の企業業績を眺めると、意外に検討しているところが多いように思います。巣ごもり需要が増えているのは自粛生活していて実感しています。自宅にいると夏場は殺虫剤を使ったり、色んな入浴剤をお風呂で試してみたり、自宅での巣ごもり生活を楽しんでいる方が多いのではないでしょうか。食料品もお米から材料までかなり家庭での需要が増えています。確かに飲食業は1年以上も外食が抑制されている関係で経営が立ち行かない状況だと想像しますが、全体で経済を上向かせることで公的な支援も十分に行えば、ある程度は苦境時も経済のバランスが取れるはずです。残念なのは、国のコロナ政策が緩めたり締めたり延々と続いているので、事業者も国民も政府の惰性的な対応に疲れてしまっていることです。今日、たまたまベトナムを代表する企業集団の話を聴く機会がありましたが、国のコロナ対策が早め早めにしっかりと実践されいることに驚きを感じました。もっと我が国は他国の手法に学ぶべきではないでしょうか。兎に角、全体の経済を盛り上げることも優先して取り組むべき課題だと考えます。大きな変革(変化)の時代がすぐそこに接近しています。

2021年8月17日火曜日

価値観

国が平和になると「戦争を語る」ことが過去の教訓として受け入れられます。しかし、アフガニスタンのように内戦によって政府が転覆しますと完全な無政府状態となり、国民は国の行く末に右往左往してしまいます。戦後76年、平和主義の下で内戦すらなかった日本は本来が大人の国だったと言えるでしょう。軍事政権が国内でクーデターを起こし政権を奪うという点ではアフガンもミャンマーも同じです。国の行く末がどのように変遷していくかは国独自の問題であり、より良き方向をその国自身が考えるしかないと思います。時代を超えても、先進国では考えられないような事が世界のあちこちで起きているのが現実です。共通の価値観や利害を持ったG7(先進国7か国会議)が協力して、国際舞台でもっと積極的に平和的な行動を起こすべきだと考えます。国連は安保理でも利害が対立し紛争解決にも壁があります。 8月15日を境に「戦争を語る」というテーマに教訓が示されますが、大変貴重な機会だと思うのです。国によって宗教も文化も違い、様々な価値観を持った国の存在があります。アフターコロナでは世界平和の為にそのことが各国間で再認識されるべきです。


2021年8月16日月曜日

フィクションとドキュメンタリー

 テレビが好きな我が家はあれこれ録画して一緒に観ることが多いです。番組を取り上げればきりがないのですが、「名探偵ポアロ」「刑事モース」など推理物のアガサ・クリスティ作品から「世界街歩き」のような平和な番組をよく観ます。先日、オランダ・アムステルダムの街歩きを観ながら実感しつつ、北欧人の開放的な国民性が日本人とあまりにも対照的なのでとても不思議な感じがします。カラフルで素敵な街並みや歴史的建造物が美しく佇んでいる風景を観るのも大好きです。前述の探偵ものや刑事ものは英国の1940年代ごろの時代風景ですが、日本のフィクション作品とやや違うところはエキストラの衣装や室内の装飾品がとても魅力的なところです。私はフィクションの内容ばかりを追うので衣装や装飾品には気が付きませんが、妻はインテリアや衣装ばかりに目が行くようです。コロナ禍で外出の自粛が続いていますが、過去の録画している番組や時事に対応した特集ドラマは退屈しのぎになります。時期的なタイミングでたまたま拝見した、中国の国民党を率いた蒋介石と共産党を樹立した毛沢東が台頭する時代のドキュメンタリー番組は一日本人としてあらためて勉強になりました。

 

2021年8月13日金曜日

恩師

 高校を卒業して半世紀になりますが、小・中学校時代の恩師は殆どお亡くなりになられておりますが、僅かながら未だご健在で年賀状を交わしている方もいます。一方、高校時代の恩師は現在もご健在で、時々電話を掛けたり、何年か毎にお会いする機会があります。私の出身高校は小さな田舎町にあり、生徒数も小規模で、先生方との人間関係が意外に深くて、生徒にとっての先生方はちょっと歳の離れた兄貴のような存在でした。現在は過疎化の一途で人口減が続く出身地ですが、当時は小・中・高とも生徒数もピークで町中が大変な賑わいでした。小・中・高時代は都会と違い、塾や習い事など一切無くて、のんびりと優雅な学校生活を過ごしました。全国の地方も同じような状況だったのではないかと思いますが、地方においては一番いい時代だったのではないかと考えます。日本の全体的な人口は当時より増えましたが、都会と地方の人口の格差は都会への一極集中で逆に広がってしまいました。しかし、徐々に地方への魅力を感じる人たちも増えてきています。アフターコロナが地方創生を促進し、豊かな日本社会が再生されることを心より祈念いたします。

2021年8月12日木曜日

リスキリング

リスキリングという言葉が流行っていますが、つまり企業が今後必要となる仕事上のスキルや技術を再教育で社員に身につけさせようというものです。 産業のデジタル化が進むと従来の業務がAIで置き換えられ、将来あらゆる業種で人手が不要となることが予想されます。その進化は世界的な傾向であり、日本に限ったことではありません。当然、人の役割も変わっていくので労働者人口が職種間で流動化することになります。これからの時代にはどの職種においても最先端ITの取得が必要と言われています。各国とも学び直しと言われるリスキリングに力を入れ始めているのは時代が変化していくからです。小学校のカリキュラムにプログラミング教育を導入するのも、将来に向けて幼少期からデザイン思考や論理的思考を植え付けようという構想があるからです。日本国内ではまだ明確な人財のリスキリングが産業政策ビジョンとして政府からの発信が足りないような気がします。国と産業界が力を合わせて次世代の人財育成に取り組まなければ、世界との産業競争力において立ち遅れてしまうことになります。我々自身も他人事だと言えない時代が到来しているのです。


2021年8月11日水曜日

平和

 多くの日本人が意識しているかどうかはわかりませんが、日本国憲法で戦争放棄を謳っていますので、憲法上は戦争のための軍隊は保持していないことになっています。自衛隊はあくまでも自衛のための最小限度の組織という事に憲法上の解釈はなっているのです。「平和とは?」と問われると「戦争をしない事」だと言いますが、実際は今でも国内紛争の絶えない国や国境争いでウクライナなどではロシアとの軍事衝突もありました。今、世界はジェンダーギャップを無くすために女性にも兵役を義務付けようという動きがあります。日本はたまたま敗戦して軍隊を持たなくなりましたが、世界を見渡すと軍隊や徴兵制がない国は少ないのです。つまり自分の国は自分たちで守るという国民意識があるから国民も納得するのです。理想は日本のような国が世界中に存在するようになれば良いのですが、未だに人々の争いは絶えないのが現実です。その意味では日本は世界で最も平和で自由な国のひとつだと思うのです。戦争をこの世から無くすために日本が世界平和に貢献できることはまだまだ沢山あると考える次第です。

2021年8月10日火曜日

史実

 毎年、原爆の日から終戦記念日にかけてTV放送される戦時中の特別番組はよく観ています。学校の近代史の教育では史実が詳しく教えられていないのが現実です。私自身も社会人になって報道番組や歴史学者の話で近代史について全体像を学んだ気がします。それは日本主体の歴史観が中心で、外国から見た歴史観ではないのです。300万人もの多大な日本人の犠牲者を生んだ太平洋戦争について、国はもっと多くの時間を設けて、学校教育でもっと詳しく史実を教えるべきだと思うのです。敗戦で軍部が戦時資料を焼き尽くして当時の文献が数少ない中でも、証言や調査等で明らかにされた史実は海外でも多く存在しています。戦争の語り部が年々少なくなる中で、当時の記録を伝える手段を永続的に残さなければならないと考えます。日本人は歴史認識が薄いと海外から批判されることがありますが、理由は学校教育において十分に史実が教えられていないからではないかと考えます。明治維新のことは時代の大転換期として教えられてきましたが、太平洋戦争時の戦前・戦後も明治維新と同様に、日本にとって時代の大転換期だったと言えるので、もっと多くの方が戦争の悲惨さを知るためにも関心を深めるべきだと思うのです。


2021年8月6日金曜日

学校教育

 安倍前政権時に教員免許状の更新という政府案が浮かび上がりましたが、結局、野党や教育界の反対もあり廃案となったようです。改正の動機になったのは、おそらく教員の質が時代の進化に追い付いていないという現状からだろうと推測します。その後、政府の方針も変わり、今後の免許状取得においてはICT科目を必修にしようとの動きがあります。過去の教員免許を更新するのは現実的ではなく、単なる政治家の思い付きに過ぎないと思っていました。ICT科目を教員免許の取得科目に加えるというのは寧ろ遅すぎるくらいだと考えます。日本の英語教育も必要性に迫られて漸く変わりつつあるのが現実ではないでしょうか。語学教育は吸収力のあるティーネイジャーから鍛えなくては駄目だと、やっと遅ればせながら国も動き出したのだと思います。教育は時代の進化とともに内容も刷新されるべきです。日本人が近代史に弱いのも、国が学校教育の中でじっくり時間をかけて教えることを実施してこなかったからだと思います。教育は国家戦略においても極めて重要な政策です。

2021年8月5日木曜日

健保の話

 先日、健保連より健保組合の議員・理事を15年間務めたことにより表彰を授与されました。あっという間の15年間でしたが、時代の変化に応じて健康保険組合の役員として対応してきた経験は貴重なものでした。その中で一番ショックだったのは、麻生政権時代だったのか記憶は定かではありませんが、健保で長い年月にわたり貯蓄していた保険料収支残の内部留保金が国の一方的な政策で高齢者納付金として徴収を命じられたことです。現在、保険料収入の約半分は政府への納付金として定着してしまったのです。この措置によって過去には健保財政が逼迫したため保険料率を上げたり、福利厚生費用を大幅に削ったり、過去には大規模なリストラを行いました。漸く保険料率を大幅に上げて収支が取れるようになりましたが、将来を見据えると健保の運営も必ずしも容易ではないと思われます。今後は業界として健康経営を促進して出来得る限り疾病予防に努めていきたいと考える次第です。

2021年8月4日水曜日

覚悟

 台風のシーズンにもかかわらず毎日晴天の日が続いています。オリンピックも今日は、お台場沖での10キロマラソン女子スイミングや江の島沖でのセーリング470級の競技が行なわれていましたが、幸いにも台風の上陸と重ならずに波も穏やかで本当に良かったと思います。海上での競技は気象条件に左右されますので、天候が荒れた場合には競技が開始できず順延される事態も予想されます。南太平洋上では熱帯低気圧が発生しており台風の接近も考えられますが、各種陸上競技も行われているため、何とか天候が荒れないことを願いたいものです。華やかなオリンピック競技の裏では、新型コロナのデルタ株による感染拡大が首都圏を中心に急激な勢いで増加しています。日本政府には覚悟をもって安全な五輪と国内の感染拡大を抑える両利きのマネジメント力を発揮していただきたいと願う次第です。

2021年8月3日火曜日

確認行動(行為)

確認行動(行為)をすることは何事をするにしても大事なことだとつくづく考えさせられます。私自身も自宅では妻から確認不足だとしょっちゅう言われています。つまり用心深くないからなのです。考えて行動しないと躓くことの原因にもなることは頭では理解しているつもりでも物事を軽く考えてしまうのです。人命に関わらなければいいのですが、自分の不注意が人に迷惑をかけることにもなりかねないのです。バスに乗っていると、運転手が道路の交差点で指を差して確認行為をしている行動を時々見かけます。バス会社は人命を預かる仕事なので、運転手には会社からの運転ルールが厳しく指導されているのだと思います。これも確認行動(行為)です。事故は起きるべくして起きるものです。私自身も車の運転を止めて10年以上たちますが、何十年も前に運転中にヒヤッとしたことは今でも記憶にあります。運転しないので他人を巻き込まないだけでも幸いだと感じています。事故は不注意で済まされるものではないので、後の祭りにならぬように運転中は確認の上に確認する必要があります。事故のニュースだけは見たくないです。

2021年8月2日月曜日

朝の楽しみ

毎朝ベランダに朝顔(アサガオ)がいくつ咲くか数えています。昨日の8月1日は暦の誕生花もちょうど朝顔(アサガオ)で、二つの植木鉢でこの夏(7月上旬から)で一番多く計15個の花が咲いてくれました。花言葉は「愛情」「結束」のようですが、毎朝必ず咲く朝顔の花を観ると何とも言えない可愛らしさを感じます。 炎天下の昼を過ぎると花も萎れてきますが、一晩準備して翌朝は必ず朝からきれいな姿を見せてくれます。確かに朝は顔を満開にしますが、段々強くなる夏の日差しには弱いようです。私自身は花壇に種を蒔くことも、肥料を与えることも、水をやることも、生花店で花を買ってくることもありませんが、昨日はオリンピックの表彰式でメダルと一緒に渡される「ビクトリーブーケ」という花束に似たようなものを家内が買ってきました。ひまわりの花は日本の夏らしい特徴を表しているのではないでしょうか。朝顔を花束(ブーケ)にするわけにはいきませんので、外国の方が通る道に朝顔の鉢が並んでいるようです。花言葉も平和の象徴であるオリンピックに相応しいものだと思われます。

2021年7月30日金曜日

隙をつくらない

オリンピックに出場するだけでも普通人にとっては超越した出来事ですが、各試合を観ているとビジネスにも共通するヒントが得られます。オリンピックには魔物がいる言われるように、世界ランキング1位の選手といえども勝負に負けてしまうことがあります。つまり選手は頂点に立つと、ライバルがオリンピックで勝つことを目指してコツコツと研究してきた闘い方に、トップであるがために気づかないで隙をつくってしまう事があるのです。油断大敵という言葉もある通り、頂点に立ったとしても相手から見て隙をつくらないことが肝要だと思います。ビジネスの世界でもライバルは常に敵を研究し尽くして本番に負けないように鍛錬を積みます。トップは周囲から常に注目される存在なので気を抜かない(隙をつくらない)ことが大切であるとともに、自分を敵とみなして客観的に研究することも大事なことだと思います。勝敗は紙一重でちょっとしたミスがその後の展開に影響を与えます。こういう私は隙だらけですので、この事を教訓にしたいと思います。

2021年7月29日木曜日

DXへの課題

 先日、某メーカー傘下のオンラインによる集まりで、ベンダー企業間でDXについてのディスカッションをしました。小規模ユーザーがDXに踏み込めないのは、これまでベンダーへシステムの丸投げによって、自社のIT技術者が育っていないという現実があるからです。経営者は社内にDXの号令を出しても、実際に会社の業務全体を掌握して、DXを推進する人材がいないとの事です。しかし現実的には、まだ多くの小規模ユーザー企業では業務のデジタル化やペーパレスがほとんど進んでいないのが現実です。遅れていることは、これから業務のデジタル化の余地が大きいとも言えます。焦らないで、先ずはテレワークで業務が遂行できる環境から始めてみると自社の色々な課題が見えてくると思います。

2021年7月28日水曜日

スポーツの力

連日、世界のアスリートによる五輪の闘いをTV観戦していますが、彼らの奮闘がコロナ禍で深刻さを増している世の中の閉塞感を感動で吹き飛ばしてくれているような気がいたします。また五輪という4年に一度のスポーツの祭典は各国同士の熱闘が続きますが、国内が平和だから開催や参加も可能なのです。新型コロナ感染が続く最悪の事態での五輪開催ですが、今回のアスリートたちの足跡が互いの国を尊重し合う絆の大切さを、後世にきっともたらしてくれるものと考えます。五輪開催に賛否両論があることは否定できませんが、やはりスポーツの力が人々に与える影響は凄いとつくづく思う次第です。

2021年7月27日火曜日

WEBマーケティング

 オンラインが当たり前になって、あちこち動き回らなくても多くの外部情報を入手できるようなりました。しかし、その後の会社への問い合わせが増えて混乱するケースが時々あります。そのような理由もあり、以降は無料のセミナーも主催者を選別して申し込むようにしています。発信者からすると営業マーケティングをしているので、セミナーの受講者は有力な顧客の候補となるわけです。これからは外部に対してのWEB広報が更に重要になると思います。中小企業も含め、企業のデジタル化が必要とされるのは、外部への発信失くして事業の販路は広がらないからです。WEBサイトは今ではどこの会社でも普通に持っていますが、ここにも工夫がないと集客効果は薄れます。人手の少ない中小企業が生き残るには、WEBマーケティングに如何に注力していくかではないかと思います。言葉の壁もいずれ近いうちに自動翻訳によって無くなることでしょう。世界をマーケットに日本のあらゆる中小企業はもっと販路拡大に積極的にチャレンジすべきだと考えます。

2021年7月26日月曜日

五輪開幕

先週は22日への「海の日」の振り替えから23日の「スポーツの日」そして土日と、いつもの連休より印象的に長く感じました。開催前から喧々諤々の賛否両論が際立った今回の五輪開催でしたが、57年前の1964年東京五輪も、同じような反対意見が国民の間には多かったようです。当時の日本は池田隼人内閣で所得倍増計画の下、高度成長へまっしぐらに走っていた時期でしたので、東京五輪後には景気の反動で大不況が到来して企業の倒産や多くの失業者も出たようです。その反省もあり、ロンドン五輪頃から各国でも大会後の不況対策が考慮されてきました。我が国も新型コロナ対策から五輪へ拠出と財政支出はかなり増えましたが、大会後に景気の反動で不況に陥る可能性はかなり低いと思われます。政治はアフタ―五輪でどのように日本経済を将来的に元気づけるかが問われてくると考えます。

 

2021年7月21日水曜日

環境

 家も新築、オフィスも新天地でリニューアルにて再スタートというのは本当にいいですね。本日も久しぶりに副都心新宿まで出かけましたが、実は某取引先の新本社ビルへの訪問でした。コロナ禍以降は各会社の働き方が大きく変動して、本社を移転したり、事務所を縮小したりと、テレワークを主体にして、以前は考えも及ばなかった社員の勤務に適合したオフィスづくりが流行っています。弊社も本社のオフィスを社員がフリーアクセスで自由に使えて、尚且つ集まりたくなるような快適な空間づくりを目指しています。私の自宅も家内のアイデアで若い時から模様替えを頻繁にしてきた経験があります。少しでも室内環境を変えると住み心地が一番と良くなるものです。自分たちの使うオフィスも定期的に模様替えを行い、より使い易く工夫すれば居心地が一段と変わるものです。これまでの長年変わらなかった通勤時間も日本の労働生産性を下げていたとも言えます。工夫が足りなかったことをコロナ禍が気付かせてくれたと思います。これからの人生も「災い転じて福となる」ようにしたいものです。

2021年7月20日火曜日

オンライン飲み会

 本年度になって金融機関の情報に依りますと、巷の中小企業各社の業績にも回復の兆しが出ているようです。先月の6月に親しくしている県内の地元企業4社で、オンライン飲み会を半年ぶりに実施しました。4社の業種はソファー家具製造販売業、ステンレススチール製造業、経営コンサル業、そして弊社IT企業です。先ずは20年度決算の状況を順番で発表しましたところ、1社は巣ごもり需要の拡大により利益が前年の2倍以上出て決算賞与を出したり、他の会社もコロナ禍の影響で業績は厳しいと予想していたところ、年後半には受注売上が増えて前年以上に利益が出たりして、コロナ禍にも関わらず4社の業績は共に堅調のようでした。おそらく今年度は日本経済も回復の見通しだと思われますので、引き続き各社とも業績が向上するのではないでしょうか。半面、サービス業の皆さんは大変な困窮状況でありますので、日本経済全体の底上げを図るためにも、少しでも元気な業種にいる我々自身が踏ん張らなければならないと考える次第です。

2021年7月19日月曜日

隣国

 今日のニュースで韓国のムン大統領が五輪開催日に合わせた訪日を見送ると発表されたようです。また昨日もニュースで選手村の建物に韓国選手が反日的な横断幕を掲示したことが問題となりました。2002年にはFIFAワールドカップで初の日韓共同開催が行われたにも関わらず、日本政府と韓国政府はお互いに信頼関係が未だに構築できていないようです。中国とも韓国とも民間レベルでは古くから親交があるのですが、政治の世界ではお互いに対話をしようという空気さえ感じません。政治家同士が何故うまく交流できないのか未だに不思議な思いです。信頼関係があれば、自国の教育でも相手国の歴史文化を研究して知ることで、お互いに尊重する姿勢が生まれると思うのです。相手を非難ばかりしていても、親交が深まるはずがありません。もっと相手を尊重し未来志向で首脳同士が接触する努力をしてほしいものです。隣国同士だからです。

2021年7月16日金曜日

モダナイゼーション

 あるIT研究会で、日本のレガシー(過去の・古い)システムが何故モダナイゼーション(近代化・現代化)できないか、というテーマで議論がありました。原因はモダナイゼーションすることが主目的になってしまい、肝心の現状が変わらないのではないかという事でした。新しいテクノロジーに対していくら興味があって学んでも、目指すべき明確な目標がなければモダナイゼーションの実現は難しいのです。レガシーシステムから脱皮できないのは、官公庁や民間企業に戦略を練るCIOの存在がなく、ベンダーに頼るケースが多かったからではないかと思います。でも我々はこれからの変化に期待しています。

2021年7月15日木曜日

アンコンシャス・バイアス

日本のジェンダーギャップが、OECD諸国の中で際立って目立っているのは現認されているところです。それは日本社会に根付くアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)が古くから引き継がれているからではないかと思います。弊社でもこの問題を意識して日本社会を変えるために日々挑戦しているつもりです。特にIT業界では男女間の能力差は全く存在しません。つまり私たちの仕事は頭脳労働が主だからです。今後デジタル社会が進化すると、様々な業種でロボット化や自動化によって重労働というものも少なくなります。それを支えるのがIT/ICT業界ですが、女性の活躍がこれまで以上に強く求められていると考えています。コロナ禍でテレワークは普通となりましたが、我々の業界では女性に働きやすい環境を与えるチャンスが到来したと厳しい中で前向きに捉えてきました。欧米に追い付くにはアンコンシャス・バイアスという古い考えや慣習を打破しなければなりません。 

2021年7月14日水曜日

ラジオ番組

 NHKのラジオ深夜便は、私にとってこれまで知らないことを色々と教えてくれる番組です。今朝、「明日への言葉」に登場された食(めし)野雅子さんが、ターシャ・チューダーの絵本の翻訳者だということも初めて知りました。「明日への言葉」の番組では、登場される方がどんな人物だろうと興味が湧き、ラジオを聴きながらネットで検索して素顔を確認したりしています。食野さんのお話でターシャ・チューダーの知らなかった素顔まで聴けて本当に良かったです。早起きは三文の徳とは言いますが、もうかれこれ10年以上に渡りこのラジオ番組を楽しんでいます。

2021年7月13日火曜日

故郷

私は現在、東京天草郷友会という110年近くの歴史がある郷土の会に所属しています。東京には全国各地の故郷(ふるさと)会や地方の高校出身者による会が存在しますが、それは、1960年代の高度成長時代から都会への進学や集団就職で地方から多くの若者が集まってきたことに依ります。こういう私も東京に憧れて高校卒業と同時に上京してきた一人でもあります。「上から石を投げると地方出身者に当たる」と冗談に言われるほど、経済成長していた1970年代には若者の人口の多くを占めていたのです。現在は2世や3世が都会で育って住んでいますので、都会そのものが自分の故郷となっています。過去には地方から若者は都会へ流出するばかりで、気が付いてみると地方は圧倒的に高齢者の多い地域と化したのです。何も手を打たなければ、いずれは人が住まない地域が全国的に拡大していくものと思われます。実は、今日この話をしたのも、先日「のさりの島」という故郷「天草」を舞台にした映画を観たからです。今日も皆さん、お疲れ様です。 


2021年7月12日月曜日

知恵と工夫

昨年の11月にコロナ禍の中で、オーストリアのウィーンフィル管弦楽団が来日した際のドキュメント放送を昨日TVでたまたま拝見しました。11日間の滞在を終えて無事に感染者を出すこともなく帰国を果たしたようです。当時は海外からの入国に関して厳しい規制が敷かれていましたが、オーストリア政府と日本の外務省との信頼の下に、世界的なウィーンフィルの来日が叶ったわけです。来日への一部始終の準備の様子が映されましたが、楽団関係者、航空会社、日本の受け入れ側ともにイベント開催に当たり、知恵と工夫が至るところで徹底して尽くされていたようでした。コロナ禍の状況下にも関わらず全国各地で開催されたコンサートは、どこも満員の観客を収容して大変な感動を呼んだようです。今年も来日が予定されているようですが、このような時期は何事にも増して知恵と工夫が重要と言えます。

2021年7月9日金曜日

成長路線

 先日、財務省からの発表では20年度の税収が61数兆円で過去最高だったようです。消費税が10%で増収になったほか、所得税、法人税も前年を上回ったとのことです。コロナ禍にも関わらず税収が増えたことは喜ばしいことだと思います。昨今の企業業績を考えますと、21年度は更に税収は上回るだろうと見ています。国の台所が財政赤字で目を覆うような惨状ですから、歳入が増えないと歳出増ばかりでは国家が成り立たないわけです。しかしコロナ禍を契機に、前政権が掛け声だけでなし得なかった経済成長させる政策を真剣に練らないと、将来的に諸外国より経済が後退することは言うまでもないと考えます。最近、国も大学も民間もベンチャー企業を育成して、新たな事業を創り出そうという国を挙げての取り組みが目立っていることは私自身も感じています。しかし、残念ながら米国や中国のようにユニコーンが次々に誕生するような勢いはまだまだ日本は弱いと思われます。まだ人財的には海外に負けないと思われますので、国は成長路線への政策的な仕組みを是非とも考えてほしいものです。

2021年7月8日木曜日

議院内閣制

 先日、南米ハイチで大統領が自宅を襲撃されて暗殺されたという物騒な事件が起きました。近代社会においても、日本の戦前で起きた「五一五事件」による犬養首相暗殺のような事件が起こりうることに首をかしげてしまいます。日本も旧憲法時代は天皇に統帥権があり、議会制民主主義といえども、軍部が事実上は政治を支配して戦争に突き進んだわけですが、現在の憲法は象徴天皇となり、議会制民主主義の下に政治が行われるようになり、首相の交代もスムーズに行える利点も有します。世界には大統領制が多いと思いますが、反体制派の過激な行動で前述のような事件もあり得ます。しかし議院内閣制は国民が選んだ議員の中から首相が指名されるので、国民同士の直接な対立も防げます。戦後、米国に占領されましたが、明治政府以降、日本が英国に学んで議院内閣制を取り入れ、新憲法でも平和憲法の下で議院内閣制が維持されたことは正解だったと思います。


2021年7月7日水曜日

栄枯盛衰

今から40年前、私がサラリーマン時代に札幌で生活していた頃、札幌駅と手稲駅の中間に琴似駅があり、駅前にイトーヨーカ堂そこから道路沿いに歩いた所にニトリ家具の本店がありました。札幌市内の郊外には店舗が何店かありましたので、時々家具を物色に行ったことがありました。その20年後にまさか横浜市に進出していたニトリを目にしたときは正直驚きました。今では関東進出を契機に今では全国ならび海外にも店舗展開する大企業へと成長しています。ファーストリテイリングのユニクロと同じように小売業の世界で急激な成長スピードを象徴的に遂げたのが両社だと思います。事業はちょっとしたきっかけで急成長する場合がありますが、しかし事業の中で中々それを見出すのは不可能に近いほど難しいのが現実です。私の時代にはヨドバシカメラも新宿西口の小さな店舗から全国的な規模になり今や大企業です。時代とともに栄枯盛衰で変わりゆく業界もありますが、経済が生き続けている証拠でもあります。

 

2021年7月6日火曜日

政治家

最近はオーラル・ヒストリーとして辛口の批評をする重鎮の存在が少なくなりました。東大名誉教授の御厨貴氏は長年TVでも政治家と正面から向き合ってきた方だと思います。私は御厨氏の歴代政治家に対する政治評論と同様に保坂正康氏の近代歴史に対する評論も大好きです。理由は歴史が過ちを繰り返さないために常に検証されなければならないと考えるからです。先日、第67代福田赳夫元総理の当時のメモが発見されたという新聞記事を拝見しました。福田氏の大藏官僚から群馬県選出の政治家としての足取りに、当時の私自身が多少関心が深かかったという事があるからです。田中角栄氏は目立った方で誰でも知っていますが、福田氏も冷静沈着な政治家で極めて知性溢れる方でした。お二人とも当時は対照的な政治家で大派閥を率いていましたが、国民の一人として現在評価させていただいても素晴らしい政治家だったように思います。 

2021年7月5日月曜日

政策

日本は超低金利状態が長年続いた結果、図らずも不動産や株式に資金が回り、首都圏を中心に地価が高騰し、株価も日銀の大胆な金融緩和策でNYダウとともに上昇してきました。特に米国はGAFAと言われるナスダックのハイテク株の急激な上昇等で持つ者と持たざる者の貧富の格差が極端に開きました。国民の間での断絶の一因にもなっているのではないでしょうか。まだ日本の場合は株価も東証1部銘柄を中心に買われてきたために、米国株ほどの上昇はないために経済的貧富の格差は少ないと思われます。しかし、長いデフレで賃金が上がっていないために海外との賃金格差が目立っている結果、海外からの優秀な人財が集らない原因にもなっています。土地や株価が上昇しても広く国民の実質賃金が上がらない限りは国民生活も豊かにならないわけです。少子高齢化が続くこれからの時代でどのような政策が進められるのかわかりませんが、コロナ禍で露呈したデジタル化を加速させるだけでも国民生活に利便性をもたらすものと思われます。

2021年7月2日金曜日

夫婦別姓

 日本の民法は昭和時代の家制度を未だに引きずっているようです。先の最高裁による夫婦別姓を合憲とする判決の例などは、古い民法の趣旨が時代にそぐわないままに改正されていないからでしょう。今は結婚しても会社内では旧姓を名乗るのが普通です。社会でも旧姓が自由に使われるべきだと思います。もし友人同士が旧姓で呼び合うことが出来たら、親しみや懐かしさも今以上に感じられると思うのです。女性や男性が一方へ嫁ぐという時代ではないのです。もっと男女の人権は平等であるべきです。

疑問

ひとつ長い歳月おいて国策的に疑問に思っていることがあります。それはサラリーマンの所得に対する扶養控除額が年末調整のたびに気が付くのですが、この30年以上殆ど金額が変わっていないという事です。日本の少子化の原因のひとつには、出産して子どもを扶養することに対して国の税的な支援が殆ど無かったことにも依ると思います。国が子どもを育てる意識がもっと強ければ、フランスのように出生率が改善することもあり得ます。時代の変化で婚姻も出産も年々低下傾向にあるにも関わらず、国の一般家庭への税制的な支援があまり目に見えないのです。企業にも努力が必要ですが、公的な支援がない限り少子化が改善することは不可能です。人口減の歯止めには出産を奨励するような国の施策が無ければならないと思います。年末調整の扶養控除で多額の還付金が貰えるような制度に是非してほしいものです。

2021年7月1日木曜日

我が国の損失

 本日、ニュースで経団連 前会長の中西宏明氏が亡くなられました。慎んでご冥福をお祈り申し上げます。中西様の死去は我が国の極めて大きな損失です。何故、偉大な価値をもたらす人たちが次々にご逝去されるのか個人的に残念でなりません。人類の英知を絞り、何としてでも癌の治癒を目指すべきだと思います。立花隆様の回顧録を連日録画しながら拝見していますが、日本には偉大な人物の存在があることをあらためて感じ入ります。著名なお二人の相次ぐ死去は誠に残念です。

2021年6月30日水曜日

知者楽水

昨日、5年ぶりに某経営コンサルタントのレクチャーをClubhouseで拝聴させていただく機会を得ました。ベストセラーの著作者でもある方ですが、若い参加者への懇切丁寧な対応ぶりをみて、人としても素晴らしい方だったのだと再認識しました。昨日は手を挙げて質問したわけでもなく、久しぶりなのでお礼のメールを送ったところ、すぐさま返事をいただきました。そこには開口一番、敬語はいりませんので「さん付け」で読んでくださいと、昨日も若い人に同じようなことを話されていたことの繰り返しでした。結びに今日も同じ時間帯で対話をしているので是非ご参加くださいとのことでした。今しがた、そのClubhouseが終わったばかりです。今日は昨日よりもっと身近な話題が参加者から様々出ていましたが、分かり易く丁寧に回答されていました。きっと長年培われた人間性が備わった方だと思われます。

2021年6月29日火曜日

日本人を思う

 日本人は自信を無くしてしまっていると言われることが時々あります。しかし、私は考え方次第ではないかと思うのです。足りない足りないと常に思いながら、何とか満たそうと一歩ずつポジティブに努力すれば必ず進歩があると思うのです。全体的に飛躍するための仕掛である精神的なバネが機能していないのだと思います。昭和の高度成長の延長戦上で大企業志向が未だに消えないのが、欧米や新興国には無い日本の特徴だと思うのです。何が原因なのか大企業から中小企業へ若い人材がほとんど流動しないのです。安定志向が許されない時代になっても大企業志向は相変わらず強いように思われます。もっと大企業から中小企業へ、中小企業から大企業へ人材が行ったり来たりする産業界の動きが日本にはあった方が良いと考えます。自分の人生なのでもっと柔軟に思考して行動すべきです。


2021年6月28日月曜日

米国事情

 トランプ前大統領が再び集会で演説しているニュースを見ましたが、米国人の断絶が想像以上に根深いことを感じました。来年後半の中間選挙に向けてのアピールのようですが、米国を2分するような世論の対立が今後も続くことを印象づけました。原因は所得による経済的な格差ではないかと個人的に想像します。米国は2000年代、ハイテク企業によって経済成長してきました。しかしながら、行き過ぎた資本主義経済で取り残された南部の有権者が不満を募らせてきたのではないでしょうか。国家的ナショナリズムと国家間の共存・協調路線を重視するのでは政治的にも随分と隔たりがあります。それほど国内的に所得格差が広がってきたというのが現実なのでしょう。日本はまだ国民間に断絶がないだけでもましだと言えます。


2021年6月25日金曜日

家族

 もう40年以上一緒にいるにも拘らず、夫婦は生まれも育ちも違うのでお互いに気を遣いながら暮らしている気がします。その点、親子はあまり気を遣わなくても自然とお互いに心が通じるようです。若い頃は夫婦喧嘩は犬も食わぬと言われながらも時々衝突してしていました。おそらくお互いに頑固で譲らず、いつも対等な関係という考えが根底にあったからでしょう。親子は親も子供に柔軟な姿勢になることもあるし、子どもも素直に親の命に応じたりするものです。分からないことを聴くにも、亭主には素直に聴けないことも子供には聞き易いようです。そのような家族の中での人間模様が何となく不思議にも思われます。

 

2021年6月24日木曜日

プレゼント

何日か前、娘から父の日の贈り物が何も思いつかないからと送られてきたのが、実は熊本産のい草の御座でした。最初は縦型の段ボール箱に入った多少重たい荷物なので中身は何だろうと思った次第です。新鮮な畳の香りは皆さんもよくご存じでしょうが、御座はい草そのものなので香りは断然違います。近年は国内でい草づくりをする人も高齢化の波で激減して、多くの市販の物は中国製だと思われ香りなど無いのが普通です。やはり香りのする国産物は本当にいいですね。市販のものと比べて御座の厚みも違うようです。今は毎晩、御座を布団の上に敷いて寝ています。これから暑くなりますので時宜を得た素晴らしいプレゼントだと思いました。

2021年6月23日水曜日

言論の自由

 「風が吹けば桶屋が儲かる」これはビジネスを考える上で大切なヒントを教えてくれています。つまり商売は筋道を立てて考え実行しなければならないという事です。しかし現実は目先の物に捉われて、対処療法的に右往左往として行動を取り、歩むべき道を踏み誤ったりすることが多いのです。私はよく「ローマは一日にして成らず」という格言を大切にしていますが、会社経営も同じように、真っ当な会社になるまでには相当の時間がかかると考えています。

今朝のニュースでジャーナリストの立花隆さんの訃報が届きました。もし立花隆さんが文芸春秋で「田中角栄研究」を執筆されてなかったら、昭和の日本の政治も大きく変わり、中選挙区制も維持されていたかもしれません。政治家の汚職を防止するためと政権交代をし易くするために現在の小選挙区制が執行されたのですが、現実は思ったようにうまく行きませんでした。報道の自由が戦後政治の大きな変革ももたらしました。

最近、私は元柔道金メダリストでJOC理事の山口香(筑波大教授)に注目しています。昨年も東京オリパラの延期を理事という肩書で堂々と世論に訴えた方ですが、会議でも意見を主張する姿勢を買っています。この25日で10年のJOC理事の任期が切れるとのことですが、これから各界でもっと活躍できる方なので、陰ながら応援したいと思っています。彼女の論理的思考も「風が吹けば桶屋が儲かる」という道筋が理屈に合っているような気がします。

2021年6月22日火曜日

負債

日本も低金利が定着して長期に及びますが、翻ると金利を上げられない経済状況が30年以上も続いているという事です。企業の借入が低金利であることは経営的には助かりますが、市場がデフレ基調なので、企業の収益性も中々伸び悩むことになります。利益が上がらないと上場企業では株価も上がらず市場からの資金調達で先行投資をすることも難しくなります。日本企業のこうした流れは今に始まったわけではありませんが、失われた30年と言われているのもGDPの伸び率が欧米諸国や周辺諸国と比べて遥かに低いからです。

昨日の記事では、人口が我が国の4割の韓国にも防衛予算で23年には追い抜かれるとの事です。我が国の防衛予算は何年も前からGDPの1%でおよそ5兆円とされていますが、韓国は少しずつ増額しGDPの2.7%と言われていますので、増強しつつあるようです。中国のGDPは近い将来米国を凌ぐと言われていますが、防衛予算も膨大で今や我が国の4倍となり周辺国にも脅威を与えています。経済が成長しないと国家の防衛にも影響を及ぼします。地政学的に日本の安全保障を支えるためには経済力に見合った国力も必要となります。

経済が成長しなければ税収が増えず国は国債を発行して国費の財源を作ります。個人生活に置き換えると常に借金に頼って生活していることになります。「借金も実力の証」だと言われていた古き良き時代もありましたが、国家も同じで、事業で得た利潤で借入金を返済することは容易でないという事です。借入金はそもそも他人のお金で利子を付けて返すものですので、自己資金としての内部留保を確実に蓄積しなければ事業の拡張も投資もできません。近年の日本の企業は収益率が低いので海外との競争で差を付けられているのだと思います。


2021年6月21日月曜日

保健所の存在

 昨日のNHK特集を見て感じましたことは、日本全国の保健所体制が今回の新型コロナ感染拡大の予防に果たした役割の大きさです。もし外国のように保健所体制が全国的に整っていなければ無ければ、日本もロックダウンを繰り返して人流を抑えることで感染拡大を防げざるを得なかったでしょう。

もう一つはPCR検査の体制が諸外国と比較してひ弱だったことです。ICUの数が少ない上に、人工呼吸器エクモの操作にも機器はあっても使えない医療関係者が多かったのも事実です。もし欧米のように大量に感染者が増えた場合、おそらく政府は対応に右往左往し、日本の医療体制も完全に崩壊していたのではと思われます。

感染拡大に及ばなかったのは、PCR検査が進まない中で、国民自身が感染に注意を払って、外部との接触を極力自粛したからだと思います。残念ながら政府の感染防止策は見通しが甘かったために、欧米よりも事態が長引いたのだと思います。過去のインフルエンザの大流行時に感染症専門団体(尾身会長のお顔も見えました)が、政府にPCR体制の強化とICUの充実を訴えていた事です。

有事に対しての対策に政府が動かなかったことが、今回のコロナ禍での政府の対応の拙さが露呈したようです。 日本は何か災害が起きると目覚めて対策を講じるのですが、事前に災害を予測して予防対策を準備するのは不得意のようです。過去の失敗に学んで今日の日本は存在しますが、「のど元過ぎれば熱さ忘れる」マイナスの面は何とかしたいところです。

2021年6月18日金曜日

性善説

 私自身もいい歳になりましたが、相変わらず家内から「あなたな人に騙されやすい」と警告されます。そう言われ続けてきましたが、確かに家内が言う通りではないかと思うのです。どうしても性分として人を信じやすい面はあります。若い頃は確かに性善説を信じていましたが、今は違うと思う事が増えました。というのは信じられないような事件が近年は多いからです。

会社経営には責任が伴いますので、仮に詐欺にあったとしても、それは詐欺を見抜けない経営者に落ち度があったことになります。詐欺も人が行う犯罪ですが、昨今非常に多くなったような気がいたします。高齢者が被害に遭う事件の多さをみると残念ながら性悪説を信じたくなります。田舎育ちの私はどうしても性善説を信じたくなり刑務官を志したこともあります。

私自身はこれまで金銭的な被害に遭ったことはありませんが、人を騙すことほど罪深く許されないことはありません。人は見かけによらないということは半分正解です。話は変わりますが、私自身も会社経営において人事の失敗は数多く経験してきました。個人的なつながりでの人の評価と実際の仕事での評価はまったくイコールではないとも言えます。他人の助言を参考にし、最後に自ら判断した方が良いと思います。

2021年6月17日木曜日

人間力

長年会社経営をしてきて感じるのは、会社は経営者の人間力に伴い変化してくるという事です。若かりし頃の自分自身が如何に未熟であったかを今になってしみじみと反省するのです。しかし時間は後戻りしませんので、反省の上にさらに成長を目指していくしかありません。先日久しぶりに某社員と会話しましたところ、結婚して今度は持ち家に引っ越すと話していました。

入社して14年も経っていることを聞き、今日まで頑張ってくれたからこそ本人の成長も会社の発展も遂げられたのだと思います。ちょっと前までは小さかった会社でしたが、社員の皆さんのお蔭で今ではそれなりに大きな会社になりました。結婚して、子どもができたり、その上に自宅を持った話を聞きますと、生活が順調なのだと思い、経営者冥利に尽きます。

気が付けば自分自身も歳を取り過ぎているのですが、「会社は生き物」だと痛切に感じます。生かすも殺すも経営者次第です。会社思いの社員が増えてこなければよい会社には決してなりません。今日も同業者の集まりがオンラインでありましたが、経営理念や経営者自身の人間力をより高める内容は、残念ながらこれまでテーマとしてあまり論じられてこなかったので、今後こちらから提案してみたいと思います。




2021年6月16日水曜日

定年の概念

 労基法の改正で定年延長や同一労働同一賃金という考えが企業内へも浸透してくると思われます。私の考えとしては定年無しで生涯現役という形が企業内にあっても良いと考えます。また正規・非正規雇用に関わらず同一労働で仕事の内容が変わらなければ賃金は同一でよいとも考えます。近年、貧富の差が激しいのも正規・非正規の労働者の賃金格差が大きいからだと思います。

定年も60歳から65歳までの雇用が企業に義務付けられますが、年金満額支給開始が65歳となっている以上は当然だと思います。70歳まで定年を延長するよう企業努力することも盛り込まれているようですが、年金支給年齢が伸びるのであれば当然に雇用も70歳を目標にすべきです。今後、少子高齢化は避けられないので労働力の確保の観点からも定年をできうる限り伸ばすべきです。

企業も高齢者を活用するために雇用の場を今後作り出していくことが望まれます。収益の成り立つ関連企業を皆で知恵を出し合って次世代のために生み出したいと考えています。先日、某セミナーで元ソニー社長の平井様が話された内容の中で、7人に1人の子どもたちが貧困家庭で育っている現状をNPOをつくり支援しているということでした。弊社も弱者支援のできる企業を目指したいと思います。

2021年6月15日火曜日

習慣

かつてNHKテレビの「新日本風土記」や「映像の世紀」などのドキュメンタリー番組は欠かさずに観ていたことがあります。数多くの作品に流れるナレーターや流れる音楽がテレビの映像にぴったり合っていたように感じたからです。

古くからの日本の地方の状況や世界の歴史の動きなども、テレビを通じて知ることも多かったとドキュメンタリー番組には感謝しています。受信料に違和感を持たれている方もいますが、私は素晴らしい番組への御礼だという認識でいます。

その他、テレビだけでなくラジオ深夜便なども朝4時から10年ほど聴いていますが、30年以上の歴史もあり素晴らしい番組だと思います。「早起きは三文の徳」で、分け前として仕事の三分の一を取ると言われていますが、定刻での毎朝の貴重な時間を過ごす習慣が付きました。

2021年6月14日月曜日

香を愉しむ

最近、省エネも考えて夜にろうそくを焚くことがあります。直径7センチのハーベルキャンドル ゼラニウム グラスという3本のろうそくですが、燃焼中は中々香りも良くて、就寝前のひと時を静かな安らぎに変えてくれます。大体、燃焼時間は30時間とグラスには書かれています。

但し、ろうそくが燃焼中は子どもの手の届かないところに置くことと、そばを離れないことは鉄則です。火災の原因にもなりますので日頃から十分な注意が必要です。あるいは香を焚くことをお勧めします。様々な香を愉しむ方が安全でもあります。

ろうそくよりも香の方が、読んで字のごとく香りが豊かだと思います。コロナ禍が長期化して巣ごもり生活が続いているので、気持ちを落ち着ける意味でも香を焚くことはお勧めです。加えて一輪挿しの生花も眺めると尚、心が安らぐことでしょう。


 


2021年6月12日土曜日

在りし日

 BSプレミアムの「にほん縦断 こころ旅」で新潟県上越市の田舎風景を観ながらふと田中角栄氏の事を思い浮かべました。もし角栄氏の存在がなければ、首都圏から雪国、新潟県へ繋がる上越新幹線の開通を目にする事ができたでしょうか。

学生時代に明大の学生だった新潟県出身の〇〇君が「田中先生」と口癖に話していた事を思い出します。それほど尊敬されていた政治家だったのでしょう。ロッキード事件で政界を退きましたが、昭和の時代に存在感ある大物政治家でした。

三木総理の下でロッキード事件を捌いた当時の法務大臣であった稲葉修氏も皮肉ながら新潟県の出身だったように記憶しています。自民党内でも現在と違って有力派閥の均衡による政権交代が行われていました。昔の中選挙区制が良かったように感じます。


2021年6月11日金曜日

人脈づくり

 かつて山梨県選出の代議士で金丸信という政界のドンがいました。金丸氏が個人的な北朝鮮のとの人脈で訪朝した時は国会でもマスコミでもニュースとなり大変揉めました。もし日本の政治家が人脈を引き継いでいたならば、ひょっとしたら拉致問題も既に解決していたかもしれません。

中国とは現在も二階幹事長や公明党の古くからの人脈があるので日中関係も保たれているようですが、外交は歳月をかけて人脈を作ることが重要です。副総理経験者の金丸氏も旧佐川急便との癒着が大事件に発展し政界を退きましたが、要人との人脈作りでは党内でもかなり長けた人だったように思います。

翻って企業活動においても人脈の形成は大変重要です。私自身は20代の頃から外部との人脈づくりを計画的に実施していました。残念ながら途中で他業界へ転職したので、人脈作りはゼロからスタートしました。若い頃から靴底が減るくらいの行動力をしなければ、一朝一夕には人脈は形成されません。

何故、若い頃からの人脈作りが重要かと申しますと、年齢とともに人によっては出世されてからもお付き合いができるからです。お客様でも早くから人を見極めて長い付き合いをすることが大切なのです。外交において人脈作りほど重要なことはないと思います。

2021年6月10日木曜日

Purpose(目的・意図)を考える

最近、いろんな場面でPurpose(パーパス)という単語がよく使われます。私たち日本人は目の前の事象を捉えて懸命に努力をしますが、目的や意図が不明確の場合が多いようです。「木を見て森を見ず」で山中で迷子になったりすることを例えて言うのですが、IT業界でも中間業者による重層構造により、末端の開発者がどこまでエンドユーザー(お客様)のPurpose(ご要望)を理解してモノづくりをしているかというと確かに疑問符が付きます。

日本のソフトウェアの品質や生産性が欧米と比較して低いのも、様々な中間業者による重層構造の開発体制(ウォーターフォール型開発)を続けてきたからではないかと考えます。分業体制を全面的に否定するわけではありませんが、日本ではクライアント(発注者)が情報システムを外部へ丸投げすることで要件をまとめるSIerという企業体が日本独特の慣習として出来上がりました。

ソフトウェアも海外との受注競争に晒されず、これまで日本なりの情報システムが構築されてきたのが現実です。ITの新しいテクノロジーも海外からのパッケージ製品を業界内では使い続けてクライアントに提供してきました。つまり海外でのITの流行に押されて、兎に角、国内でも使ってみようという流れで現在まで辿り着いたという事です。テクノロジーはそれでもいいのですが、Purposeを明確にする必要があると漸く議論されるようになりました。


2021年6月9日水曜日

ラジオの効能

 在宅勤務で早朝のウォーキング時にラジオ放送を聴く機会が増えました。最近はインターネットラジオなので、ラジオ局による電波障害やノイズ(雑音)も無くて毎日快適に聴けるので大変便利になりました。

昨日は突然ネットに飛び込んできたコンサートで、ビートルズのヒット曲を懐かしく聴かせて頂きました。青春時代にはグループサウンズというメンバーが多数誕生し、エレキギターのブームでもありました。

これもラジオを聴きながら過ごす時間ができたご褒美だと思います。これまでラジオで一般のリスナーの声を聴く機会など滅多になかったのですが、日常のラジオを通して世論に触れることで巷の世情も把握できます。

働き方の変化で今までになく思考のゆとりが持てるようになりました。リアルとオンラインのハイブリッドで円滑な企業活動が可能となりましたので、総力を上げて飛躍へのチャンスを目指して参りたいと思います。

2021年6月8日火曜日

望み

 「望むことは禁じられるほど思いが募る」と言われます。子ども時代には親からだめだと言われても諦めきれないものです。しかし望むことは欲望でもあり、試してみることも経験として決して無駄にはならないと思うのです。望んでいることを禁じられると精神的にも辛いものです。アスリートも外見的には肉体的な強さを感じますが、内面的な心の問題は別だと思うのです。

彼らが注目されてどれほどのプレッシャーを心理的に感じているかは、往々にして周囲にはわからないものです。人は皆、性格も感受性もそれぞれ違いますから他人には理解が難しいのです。やはり人には望むことを尊重してあげるべきです。他人が望むこと人が望むとは限りません。寧ろ逆の場合が多いと考えていた方が良いかもしれません。

自分自身にも言えることですが、なるべく指示を先に出さないでなるべく社員の望みや考えに耳を傾けるようにしなければと思う次第です。望みを断ち切られることがストレスの一番の原因となるからです。子どもの望みを何でも叶えてあげることは難しいかもしれませんが、親の都合で望みを拒否することは子育てとしても問題があるように感じます。

2021年6月7日月曜日

プログラミング教育

 週末、たまたまNHK・TVで放送大学で「小学校のプログラミング教育」という番組に興味を持って拝見しました。小学校の校長による指導要領の解説とともに3つの小学校のプログラミング授業の状況が紹介されました。授業で生徒に論理思考を植え付けることを目的に様々な工夫が授業の中で進められていることを知りました。まだ小学校の高学年より授業も始まったばかりのようでした。しかし今後の課題はまだまだ多いと思われます。

時を同じくして、ある自治体の小学校の先生方の率直な話を地域のボランティア活動の中で聴くことができましたが、先生からはパソコンを教室に仕舞って自宅に持ち帰ることが許可されていない現実を変えてほしいという事でした。企業でもテレワークでパソコンを従業員に貸し出していますが、学校も自宅で自由に使える環境を生徒に与えてあげるべきだと思います。オンライン教育にも繋がるのではないでしょうか。

スマホを持たせるのと同じ感覚で自宅でも自由に使い慣れさせることが重要なのです。これまでの持ち運びする筆記用具だと思えばいいのです。学校でも自宅でも使いこなすことでITスキルは生徒には自然と身に付くと考えます。先生方も論理思考の育成を目的にコーチングしていく能力が必要となるでしょう。10年もすれば高校時にはかなりITスキルが高くなり、将来の職業意識も明確になっていくと思います。

2021年6月4日金曜日

逆転

 本日も様々なオンラインイベントに参加しました。中でもサントリーの新浪社長や慶大の安宅教授の示唆に富む講和は大変参考になりました。日々多くの情報源をオンラインで入手できるようになったのはコロナ禍によるところが大です。急速なDXの必要性に日本中が湧きたっているのが現状です。考えているだけで動かなければ、世界的なDXの遅れに日本経済が晒されることは確実です。その意識は徐々に産・官・学の有識者にも浸透してきているように感じました。しかし肝心なのは具体的な行動に移すことです。

注目すべきは 、これからの10年、本腰でDXに取り組めるかどうかに未来の日本経済の浮沈が懸かっていると言えます。私自身もかなり年齢を経ていますので、若いこれからの人たちを応援しつつ、変化する時代を熟慮しながら進むべき方向性を責務として示していかなければなりません。今後、世界経済は中国、インドを中心にアジアへシフトしていきます。地政学的にも未来へ日本が果たすべき役割は世界的に影響が大きいと言えます。

新型コロナのワクチン接種も、本来は若年労働者や飲食業などリアルの仕事に関わっている人を優先して実施すべきでした。漸く大規模の集団接種が進みつつあるので、遅くとも年内に多くの国民への接種が終わり、感染が収束することを願っています。日本は経済回復でも主要国に遅れがちですが、多くの日本人が力を合わせて逆転を目指すしかありません。来春には日本経済が急反発して右肩上がりに成長することを期待しています。

2021年6月3日木曜日

株主総会

 毎年6月は企業の株主総会が開催されます。弊社も近く予定していますが、中小企業とは言え、やはり一年の締めくくりとして厳粛な気持ちで総会に臨むことは大切な姿勢だと思います。上場企業の株主総会にも出席してきましたが、一流企業の中でも株主からの質疑に対して意見を妨害するような光景も度々目にしてきました。やがて粉飾決算が明るみに出て社会問題にまで発展した企業もありました。

中には多くの株主の質問に時間をかけて丁寧に回答する企業もありましたが、やはり株主からの経営者に対する評判は上々の印象でした。経営者が信頼されていれば、株主から見て多少は乱暴な経営判断も後始末の結果論として仕方なく許されたりするものです。逆に経営者が信頼されていなければ疑念を持たれ、株主総会で株主からの厳しい質問も飛び出します。株主は企業のファンでもありますから信頼関係が重要です。

取締役会も長年続けていますが、会社法に決められているとは言え、多くの中小企業では毎月定例で開催されているところは少ないと思います。つまり形式だけの監査役であれば取締役の業務チェック機能が働きませんから、めくら判の承認となるのです。私自身は正常な監査機能が企業には必須だと考えています。つまり取締役としての経営の執行には責任が伴うからです。上場企業にも考えられないような不始末も時々に拝見されますので、他山の石としたいと思います。

2021年6月2日水曜日

お米

コロナ禍で自宅のお米の消費量が急に増えているようです。かつて働いていた北海道を応援すると言いながら、北海道産米の「ゆめぴりか」をよく食しています。小学校時代に北海道は寒冷地でお米が作れないと言われる中で、寒冷地でも栽培できる「農林1号」という新品種が開発されたことを記憶しています。その後、気候の温暖化で北海道も本州と同じようにお米の栽培ができるようになりました。

気候温暖化は漁業にも影響し、ニシンやサンマやホッケなどかつて北海道では豊漁が普通だった時代もありましたが、現在は漁獲高もかなり激減しているようです。40年以上前に札幌に勤務していた頃は北海道ならではの魚ばかりで、赴任当初の最初に大きなホッケがお皿一杯の昼食メニューには慣れなくて、こんなまずい魚は食べたことがないという印象でした。しかし、食べ慣れるといつの間にうまいお魚へ自然に変わっていきました。

お米の話でしたが、北海道産米の「ゆめぴりか」は最近人気で品不足のようです。今朝も弁当用に新鮮な水を使って仕込みましたが、炊きたてのホカホカとした艶のあるご飯を詰めた昼食は格別に満足しました。コロナ禍は我々の食生活までもガラリと変えてしまいました。都会の時間に追われる生活が続く中で、田舎でののんびりした生活を羨ましく思っていましたが、最近は何だか似てきたように感じます。

2021年6月1日火曜日

韓国の話

 先日、ある人から韓国が日本企業の生産性を追い抜いたとの話を聞きました。どんな統計資料からの情報なのかわかりませんが、理解できることもあります。社会のデジタル化において韓国はかなり日本の先を進んでいるからです。私自身、スマホも最初の使用はサムスンのアンドロイド「ギャラクシー」でした。携帯が仕事上ドコモでしたので、当初アップル社のiPhoneは使えなかったからです。それまで携帯を使っていたのでスマホの機能には正直驚きました。

日本のキャリアとメーカー各社もガラケイからスマホへ進化できなくて、移動体分野では韓国勢に先を越されてしまいました。インターネットも韓国の普及速度は日本より速く、SNSのLINEも元は韓国企業でした。デジタルマネーも韓国では早くから市民生活に浸透しているようです。元々ITは軍事技術から派生したもので、韓国のミサイル開発技術も優れているようです。日本は憲法の制約もあり、独自で軍事技術を持てない国という弱点も関係しています。

ご承知のようにサムスン電子は、半導体から電子機器まで日本の大手電機メーカーが束になっても勝てないほどの巨大企業です。韓国はかつて日本が統治していたこともあり、日本に対する競争心は想像以上に強いものと思われます。私の家内もBTSの大ファンですが、エンターテイメントの世界でも早くから日本とは世界への発信力の違いを感じます。人口は日本の半数くらいの規模ですが、外資を獲得する国の営業力は見習うべきではないでしょうか。

2021年5月31日月曜日

関わる意義

 SDGsの理念である「誰ひとり取り残さない」という趣旨は色んな事象に言えることだと思います。仕事も人に命令されて働いたり、お金のために働いたりしても、人生においての遣り甲斐や生き甲斐はそれほど大きくなりません。リーダーはメンバーを育てるためにはすべての過程に関わらせることが大切です。私も新人時代には1年間だけベテランの上司のもとで仕事を見習いましたが、2年目には上司はいなくなり何とかせねばと必死になりました。

最初の1年だけでも仕事の全体に関わらせてもらったので、2年目は知らない点を知っている人に聴けば全体をさらに理解することができたのです。弊社の新人研修の成果発表会を聴きながら、ふと研修の目標について、あるメンバーは全員が上から下まで作業の全工程をメンバー全員が経験することと話していましたので、とても真っ当な考えだと思った次第です。近年、日本のシステム開発の弱点もウォーターフォール型から抜け出せないことだと言われてきました。

流れ作業で分業体制を敷くのは大量生産時代の日本企業の得意とするところでしたが、気が付いてみるとシステムづくりまで転々と業務が丸投げされて、製造コストは高くなる一方で生産性も上がらず、今日まで弊害も多々ありました。ソフトウェア開発の世界では既に欧米はアジャイル開発が中心です。つまり日本のように発注者が業者に業務を丸投げをすることはあり得ないのです。霞が関自身がシステムの要件定義を自ら構築する力量を備えなければなりません。

2021年5月28日金曜日

シリコンドックス

 ITの先端地域であるシリコンバレーは古くから米国西海岸で知られているところですが、最近、シリコンドックスというアイルランドのタブリンを中心とした都市が世界のIT企業の集結地して脚光を帯びています。この地域は今後我々も注目すべきだと思います。私も15年くらい前にアイルランドのタブリンへIT視察団として訪れたことがあります。草原ばかりの国土に、当時はマイクロソフトが既に海外の開発拠点として進出していました。

アイルランドは人口が500万人足らずの国家ですが、夜になると多くのアイリッシュパブで大勢の若者たちがギネスビールを立ち飲みして談論している光景ばかりが印象的でした。今も記憶に残っていることですが、たまたま立ち話をしたある老人が日本の事情をよく知っていることに大変驚きました。話題の中身は当時でも日本がアイルランドより劣っているという話のようでした。

最近では2019年に北欧DX視察団としてエストニアのタリンも訪問しました。エストには人口130万人の小さな国家ですが世界最先端のIT国家です。ITは世界の最先端企業を早くから誘致した国家が進んでいるようです。アジアでもITが遅れていると言われている日本は過去の産業力での地位に過信していたのだと思います。今やIT後進国と言われていますが、コロナ禍が決断させた日本の現状を急速に変えようと愈々デジタル庁が発足します。

2021年5月27日木曜日

スーパームーン

昨日は夜の7時ごろ帰宅すると、家内がベランダに出て皆既月食を幸せそうに眺めていました。多くのご家庭で一緒に一夜を楽しまれたことだろうと思います。昨今、コロナ禍で暗いニュースばかりが流れる中で、スーパームーンに併せて皆既月食を楽しめたことは、多くの子供心にも記憶に刻まれることでしょう。

月と地球と太陽が一直線に並ぶことは珍しいし、太陽による地球の影が月に映って我々の視界に欠けて見えるわけですから、宇宙の壮大さとともにロマンをかきたてるような不思議さを感じます。宇宙にはまだ地球では想像できないようなドラマが存在するものと思います。

一夜明けて本日は朝から風雨に見舞われていますが、一晩寝て明日になればきっと青空が見えるでしょう。梅雨のシーズンなので天候が安定しない日々が続きますが、異常気象による気圧の変化で体調がすぐれない時は、どうか遠慮しないで在宅でゆっくり休息してください。




 

 


2021年5月26日水曜日

ワクチン予約

 なぜ高齢者にワクチンの予約で煩わせるのか不思議な思いです。つまり、行政がこれまでお客様目線で行政サービスをそれほど提供してこなかったからだと思います。行政側で選別して高齢者に計画的にワクチン接種日を通知すれば会場の混雑も解消できるし、繋がらない電話やネットの予約は工夫すれば解消できるはずです。

つまり行政と市民の間で通信のネットワークが皆無だからです。行政のデジタル化が世界で立ち遅れている現状を猛省し、もっとお客様目線で便利で繋がる双方向の仕組みを作るべきだと思います。今回、ワクチン接種の予約で数百回も電話したり、ネットがアクセスでパンクするようなネット環境では話にもならない気がします。

多くの高齢者の方たちが、なぜ先着順の受付方式でなくて接種日の割り当て方式にしないのか誰もが普通に疑問を感じています。愈々デジタル庁が発足しますが、行政サービスこそ古いシステムを捨て去り、新たにDXで変わらなければならないような気がします。そのためにも行政側にはサービスを効率的にデザインできるIT人材が必要だと思います。

2021年5月25日火曜日

価値観の変化

 コロナ前のウィークディは昼食、夕食ともに殆ど外食でしたが、コロナ禍になってこの1年以上は昼食、夕食ともに外食をしていません。コロナ禍の現在、在宅勤務時は昼食、夕食とも自宅で、出勤時も昼食は弁当、夕食は自宅で済ましています。それも今では当たり前ですが、コロナ前とは全く生活パターンが変わりました。

外食産業のお店が経営的に大変なことは十分理解できますが、個人的には健康な食生活を送っているように感じられます。コロナ前は週末でもゴルフも面倒で、特に運動することは稀でしたが、コロナ禍で在宅勤務になると運動不足になりウォーキングを始めて週末まで運動するような習慣が身に付きました。

家庭で過ごす時間も増えて、夫婦で会話する時間もテレビを見る時間も確かに増えました。さらにコロナ前はビジネスに関する読み物ばかりでしたが、文芸図書を読もうというゆとりを持った気分にもなりました。アフターコロナにはどんな世界が待っているのかわかりませんが、価値観の変化があらゆる場面に現れてくるだろうと考えます。

この1年において40年ぶりに連絡が取れた知人を何人も探し当てることができたのも、コロナ禍での在宅勤務で多様な時間ができたからだと思います。20代、30代の方には、この機会にオンライン等でいろんなことを学んでほしいと思う次第です。二度と来ない貴重な人生の日々ですから大切にしてください。

2021年5月24日月曜日

クライマーズ

 先週は金・土・日と3日間にわたり、Climbers2021(クラーマーズ)というイベントに10時から17時まで連日参加しました。参加と言っても、ただ毎日10名ほどの講演者の話を聴くだけです。聴講の対象者は20代、30代の若者のようで、次世代を担う若者を激励する各界の著名人によるスピーチでした。

 様々な課題に直面している日本を再生するには若者たちの意気込みが欠かせません。しかし意気込みだけあっても、困難に遭遇すると解決策に窮したり、進路に迷いが生じたりします。昨日は様々な成功者による苦難を乗り越えてきた経験談が聴ける貴重なチャンスだったと思います。

順風満帆に人生を歩んできた人など、成功者においては誰も存在しません。人生においても、どんな仕事でも必ず壁にぶつかることがあります。しかし地道に諦めずにひたすら歩み続けていけば、見たことや経験したことのない視界が広がるものです。

Climbersとは登山家でもあり、チャレンジャーでもあるのです。山を登るがごとく、一歩ずつ登っていけば素晴らしい眺めが見えるという事です。私自身もまだまだチャレンジャーだと思って、これからも事業において絶景を求めて進んで行きたいと考えています。

 

2021年5月21日金曜日

対話

これまではビジネスを通して様々な講演を聴きにあちこちへ動いていましたが、コロナ禍でオンラインセミナーが増えて多くの人の話を聴く機会が得られました。最近はCLUBHOUSEという知らない人の音声会話を聴いたり、今日はClimbersというTEDの日本版のようなプレゼンテーションの場にめぐり逢いました。

若い方同士の様々な出会いの場が新しい時代を切り開いてくれることを願っています。今日もステージにいろんな方が登場しましたが、初めて聴いた素晴らしい内容のプレゼンばかりでした。皆さんそれぞれに何とか困っている人を助けようと、そして日本の現状を変えようと頑張っている姿勢が感じられました。

様々な平場の対話が活発になり、働き方が変わることで、業務プロセスが進化し、自由な空間のもとでイノベーションも必ずや生まてくるものと確信しています。兎に角、老若男女が活発に対話し合う場がオンラインでさらに増えることを期待しています。都会と地方の格差も双方で対話を繰り返すことで埋まるものと考えています。

ダイバーシティで若い力を結集して、我が国が諸外国に後れをとらないようにしたいものです。 

2021年5月20日木曜日

梅雨入り

 今年は梅雨入りが早くて九州地方は激しい雨が降り続いて警戒注意報が流れているようです。熊本県の天草地方で育った私も子どもの頃は雷雨がとても嫌いで、いなびかりの後に雷が鳴ると仏壇に手を合わて落雷しないようにぶるぶる震えながら拝んでいました。昔は引き戸の木製の雨戸であったため、いなびかりが部屋の中まで差し込んで、古い家屋の我が家に雷が落ちてくると思い、子どもながらにかなり臆病な性格だったのだと思います。

人口の多い広大な都会で暮らすことで、雷雨も季節の風物詩と感じてしまうほど大胆な人間にいつの間にか変わってしまったようです。確かに横浜市に住んでいると、それほど風水害に見舞われることも少ないような気がします。年に何度か物凄い風雨が吹き荒れることはありますが、一晩過ぎれば「待てば海路の日和あり」という青空が見えることがあります。

四季が変わるのは一年がどんどん日々過ぎている証拠でもありますし、人間も老化していきます。自分では気が付かないうちに周囲の変化に驚くわけです。テレワークが普通になって椅子に座っている時間は増え、日々見聞する視野が狭まり、投稿するブログのネタ探しも苦になります。ブログを始めてかれこれ13年くらいになりますが、我ながら文章力はあまり付いていないようです。



2021年5月19日水曜日

GDP速報

 本年1-3月期の日本のGDP(国内総生産)が発表され年率5.1%のマイナス成長となった模様です。米中の前期に続くプラス成長と比較するとコロナ禍の影響でかなり回復が遅れています。EUよりマイナス成長が大きいのが心配になります。今更、政府のコロナ対策の遅れを批判しても仕方がないのですが、GDPの5割を占める個人消費がコロナ禍による移動制限や節約志向で収縮しているのは事実です。

しかしながら、一方では巣ごもり需要で家電や食料品をはじめ家具類も売れているようで、業績が絶好調の業界も存在します。半導体の品不足も自動車やデジタル機器の需要が強いからです。でも実際には自動車も半導体も海外での生産がメインで、国内での生産が高いわけではありません。ユニクロも百円ショップの商品も家電もほとんど中国をはじめ海外からの輸入品で占めているので、個人消費として寄与するのみです。

これからの日本は、サプライチェーンを見直すとして新興国の後追いをしてもコスト的に競争力で勝てません。生産人口も長期的には減っていくので、製造業においては無人の自動化で品質とコスト的に強みを発揮していくしかないのです。若い世代がベンチャースピリットを発揮できる環境づくりを積極的に推し進めていく必要があります。漸く大学発のスタートアップが増加傾向にあり歓迎すべき傾向だと思います。

地域紛争

1994年にイスラエルのペレス外相とパレスチナ解放機構(PLO)による秘密和平交渉が結実してラビン首相とPLOのアラファト議長がノーベル平和賞を受賞して27年になります。しかし現在も、イスラエルとパレスチナの果てしない紛争は続いています。遠く中東の出来事ですが、日本の中村医師が亡くなったアフガニスタンなど未だに地域紛争は絶えません。

特に米国のトランプ前大統領がユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖市とされるエルサレムをイスラエルの首都と認めてから当事国の争いが激しくなっているようです。当事国の首脳同士が互いに心を開いて話し合いをすれば解決に向かう可能性はあるのに、自国の世論に引きずられてお互いに一歩も譲らなければ、最終的には国連決議に委ねるしか道はありません。

しかし、安保理の決議では理事国間で利害関係が反するので必ず票が分かれて議決に至らないケースが現実です。東西冷戦は終わっても、米中ロの対立が続く限り地域紛争も中々解決の道へ進まない気がいたします。唯一敗戦を経験した国連の非常任理事国である日本やドイツが常任理事国入りする道が世界平和のためにも開かれることを願うばかりです。

2021年5月18日火曜日

留学生

 最近になって漸く、待望していた外国人留学生の入社応募の動きが出てきました。地方の日本人学生の応募も期待しているのですが、なかなか期待通りにはいきません。地方に仕事をつくり若者を定着させ活性化させたい気持ちはあるのですが、こちらも理想だけで実現には手が届かないのが現実です。

海外からの留学生も積極的に人材として採用していかなければ、弊社のみならず日本企業の将来も厳しいと思っています。ジェンダーギャップで諸外国に劣っている現状を変えつつ、国籍など分け隔てなく積極的に外国人の採用も続けていきたいと考えています。

一日本企業として少しでも心がけたいのは、一人も取り残さないというSDGsが定めた地球的課題に対して、自社の経営理念に照らし合わせて僅かでも具現化に努めていければ幸いです。国は違っていてもお互いに仲良く働き甲斐のある人生を過ごしていきたいものです。

2021年5月17日月曜日

ワクチン接種

 東京・大阪で防衛省による65歳以上の高齢者を対象としたワクチンの大規模接種センターの予約受付が本日17日にスタートし、受付開始から45分で2万人を超える申し込み者が殺到した模様です。電話での受付はできずネットのみの受付ですが、思ったより順調なスタートのようです。

今回、ネット予約のみで電話予約と併用しなかったのは正解だと考えます。未だに電話予約で掛け直しのメッセージが流れるケースは多いようです。スマホ教室等で高齢者がネットを自由に使えるような環境を整備することは、今後益々高齢者人口が増える中で大変必要だと思います。

残念ながら防衛相の受付システムと東京都や大阪府のシステムとは連動していないため申し込みが重複する可能性があるようです。今後はシステムとデーターベースが一元化されることが検討されるべきです。コロナ禍をデジタル化のチャンスだと捉えて、行政システムが刷新されることを期待しています。

遅々と進まないワクチン接種が防衛相による緊急の対応ができたことは、危機管理対応上においても大変有意義なことだと感じました。自衛隊による機敏な災害復旧時の対応を思い起こした次第です。

2021年5月14日金曜日

ジェンダーギャップ

 ジェンダーギャップ会議を視聴しました。ジェンダーギャップ指数が世界で120位と後進国の順位にある我が国を、遅まきながら何とか変えようという動きが漸く国会でも起きてきているようです。これまで恥ずかしくもなく平然と首脳外交を行ってきた日本のリーダーにも大きな責任があります。オリンピック組織委員会の惨状が世界から批判されて初めて気が付くのが現在の日本ですからやむを得ません。しかし、ジェンダーギャップの問題が真面目に論議されるようになっただけでも一歩前進です。

日本国内には民族紛争や宗教戦争は起こっていませんが、イデオロギーの対立は激しいものがあります。特に思想・信条は憲法で自由が保障されているにも拘らず、白昼に堂々と極端な妨害行為が行われて警察の取り締まりもなされない事象もあります。もし、国会議員の半数が女性ならばもっと思想・信条に対するバランス感覚があるのではないかと思います。つまり女性は争いが高じても戦争を引き起こすことが考えられないからです。未だに民族間の戦争が絶えないのも男性優位社会が振舞う現状があるからです。

20世紀時代は様々な国際的な水準でも日本の地位は上位だったと思いますが、21世紀になって様々な分野で世界の水準に後れを取ってきているのです。コロナ禍は不幸な現実ですが、コロナ禍で日本のデジタル化が隣国の中国や韓国にも遅れている現状も明らかになりましたが、ジェンダーギャップも改善されて行かないと、この先、国民にとって住みにくい社会となりかねません。日本を変えるために、先ずは女性の地位を上げることには大賛成です。この問題を避けて通れない時代の流れが目前にあるからです。

 

2021年5月13日木曜日

教育探究

私は11年前に大ブレークしたハーバード大学のマイケル・サンデル教授の「白熱教室」が当時は大好きでした。今朝の新聞で競争を勝ち抜いてきた日本の若者3人とのインタビューに応えた内容のコラムには久しぶりに教授の鋭い洞察力を感じました。学歴に代表される能力主義に疑問を投げかける著書「実力も運のうち」も刊行されているので、是非読んで教授の教えに学びたいと思います。

確かに家庭の経済力がなければ、また都会と地方では教育を受ける機会は必ずしも均等ではありません。それが就職や社会的な地位にまで影響を及ぼし、若者が先行きに諦めて、やる気を無くす原因にも繋がります。だから、社会不安を無くすためにも教育投資へもっと国費が投じられなければならないという事ですが、それは未だに日本の課題だとも言えるのです。

日本は子供の数は減ってきているのに、どういう訳か私立の大学の数は増え続けているようです。大学が定員数を確保するために数合わせに走ると大学の偏差値も質も下がります。日本の大学でその傾向が年々強くなっているのではないかと懸念しています。翻って、教授のメッセージに我々日本人は謙虚に耳を傾けるべきだと思った次第です。

2021年5月12日水曜日

決算ニュース

 オンラインで某セミナーにPCで参加していたところ、いきなりスマホにソフトバンクGの決算説明会が行われているというニュースが突如飛び込んできましたので、ZOOMからの退室はせずにスピーカーオフにして孫正義社長の会見に耳を傾けました。昨日の報道で21年3月期の純利益が4兆9900億円と最高益だったので単独会見に興味がありました。

前期は惨憺たる業績だっただけに、今回の飛躍的な業績にメディアも注目していたようです。ソフトバンクもグループ会社となってから、投資会社として運用実績で稼ぐという色彩が強くなっています。自ら事業を営む会社とはビジネスモデルが違いますが、業績を稼ぎ出すという意味ではひとつの営利企業でもあるのです。

グローバル市場で稼いでいるために日本人が知らないだけで、日本国内での市場評価はあまり高くないのが現実です。私自身は随分前からユニークな経営者として孫社長の行動に注目してきましたので何ら違和感はないのですが、日本市場の観点からみると事業家としての志が想像を超越しているのかも知れません。

しかし、米国GAFA+Mの一角に日本企業が業績で初めて並んだというのは凄く誇らしいことだと思うのです。やはり、世界も日本もオーナー経営者が事業を飛躍的に伸ばしているところが多いようです。上場企業でもオーナー経営者が残っている企業の方が、長期ビジョンのもとに揺るぎない経営ができるのではないかと思います。


2021年5月11日火曜日

私事(わたくしごと)

私事で恐縮ですが、今日5月11日は長女の誕生日でした。現在コロナ禍で大変な状況にある大阪に住んでいますが、もういい歳になります。朝7時頃LINEメッセージを送りましたところ、1時間後にお礼の返事が到着、嬉しかったようです。実は数日前に母の日の贈り物として北海道・富良野からのラベンダーの鉢植えが届きました。ラベンダーは香りがとてもよく、家内も私も大好きな花なので、お礼も兼ねて朝一番で誕生日をお祝いをメッセージを送りたかったのです。

長女は九州の長崎で誕生し、6か月を過ぎてから私の勤務する札幌へ親戚が同行して家内と一緒にやってきました。私も月に2日ほどしか会社を休めなかったのですが、幼いころから道内の名所のあちこちへ連れて行ってあげたり、最初の子なので特に可愛がったような気がします。毎晩のように枕もとで絵本を朗読して寝かせていましたが、そのうちに絵本を広げるだけで字も読めないのに勝手に暗記して音読していたことを懐かしく思い出します。

私は生まれて両親のもとで育たなかったので、自分の子どもだけは夫婦で愛情たっぷりに育てたかったのです。私自身、幼いころからコンプレックスの塊だったのかもしれませんが、父方の祖父母のもとで5歳から18歳まで育てられたことに大変感謝しています。生みの親より育ての親が一番だというのは私自身の育った人生経験からの発想です。皆、今では仏壇に三人とも位牌となっていますが、やはり両親より祖父母のほうが私にとっては一番です。ちなみに母は現在福岡の納骨堂に一人で祀ってあります。


 

2021年5月10日月曜日

共感

 「人の一番の財産は、共感してくれる配偶者である」エウリピデス(詩人)。これは、先日、日捲りカレンダーに書かれていた格言です。松下幸之助氏も「人を生かすことで一番大切なことは配慮だ。人に対する配慮、思いやり、共感がなければ、人を動かすことはできない」と述べています。

家庭でも企業でもより良い環境を作り上げていくには共感してくれる仲間が必要となります。共感してくれれば協力が得られて物事はスムーズに運びます。つまり、物事を進めるに当たっては夢中になってくれる同士が必要なのと同じです。

「共感」を周囲が抱くためには理解が得られるように分かり易く説明する必要があります。人はお互いに関わることで共感も得られます。人に読書を勧めるのも共感を分かち合うことができるからです。共感は人間関係においてとても重要な要素だと思います。

2021年5月7日金曜日

働く

 今日は連休明けの週末ですので、気楽な話題を取り上げたいと思います。最近、ご近所で現役のサラリーマン生活を引退した方々が段々増えてきました。新しく地域に引っ越してきて30年も住み続けると多くの現役世代があっという間にいなくなります。私自身も自分では若いつもりでいますが、事実、他人から見たら一老人であることは疑う余地もないのです。

しかし、人は誰でも現役で働き続けることで意識だけは若さを保つことも可能だと思うのです。農夫や漁師には定年という区切りがないために、年齢とともに体力が衰えると自然に無理が効かなくなるだけです。一方、お勤めの方は定年という区切りを誰しも経験することになります。日本は少子高齢化で将来の労働力不足は否めませんが、生涯現役で働ける環境が作れたと思う次第です。

一次産業はいつまでも働けるので健康で変わらない生活ができますが、長年の現役生活を退くと肉体的、精神的な変化がもたらす面は一長一短だと思われます。私自身は仕事をするのが好きなので、できれば身体が続く限り現役で働きたいと考えています。産業界に身を置くことで世の中の変化を直かに感じ取る環境に身を置いていることは本当に幸せです。それが若さを保つ事にもなるのではないでしょうか。

2021年5月6日木曜日

国連

数日前、BSテレビで今から半世紀近く前の1973年に映画化された小松左京氏の「日本沈没」を拝見しました。特段、放映される意味など解しようもないのですが、今のコロナ禍で日本国内のみならず世界中が予防の対応に苦慮している現状に、小松氏の作品に何かヒントが潜んではいないのかと観ました。当時は地殻変動による大災害が日本列島を襲ったのですが、国連でも取り上げられて各国が協力して非常事態の日本への打開策を話し合っていたように映りました。

翻って現在のコロナ禍における国連の対応はどうでしょうか。WHOの声明は時々拝見されますが、国連としての強制力の弱さを近年痛感しているのは私だけではないと思います。安全保障理事会のメンバー国の構成員が戦後から変わらず、東西のイデオロギーの違いで相変わらず難題の解決において意思統一が困難なことも事実です。コロナワクチン接種の浸透が世界的に偏在しているのも国連の調整力が機能していないといえるでしょう。

感染症のワクチンの供給に対しては、国連で加盟国によりもっと公平な議論がなされてしかるべきではないかと考えます。現状は開発・生産国にて優先して接種が進み、途上国が置き去りにされているようにも思われます。ワクチンが外交の武器なっている現状を変えて、感染症のワクチンを人類共通の財産だとするために、国連の指導力がもっと強化されることを願いたいものです。

2021年4月30日金曜日

雇用

1年間のコロナ禍による影響で、鉄道や航空各社では前期に過去最大の赤字を計上しています。交通インフラの業界でもあり通常は経営の安定した企業ばかりですが、今回のように人々の移動制限がなされると企業の屋台骨にまで影響することが分かりました。当然、観光業やホテル業界、飲食業界まで連鎖的に不況が広がっています。鉄道や航空各社は内部留保も潤沢なので不況にも耐えられますが、他の中小事業者は日々の運転資金にまで影響を受けます。

これまで企業経営してきて思うのは、予測できない不況に直面しても、いざという時に乗り越えられる資金を日頃から蓄えているかどうかが重要であることを痛感します。「天気がいい日には傘をさしてくれるが、雨降りには傘をさしてくれない」と金融機関の対応を批判しますが、逆の立場(融資する側)であれば誰でも貸出リスクは避けます。米国のように直接投資の多い社会は税制の違いもあるので日本には馴染まないようです。

有効求人倍率がオイルショック以来の低水準だということですが、おそらく上記に挙げた業界の雇用がそれだけ人数的に多過ぎたのではないでしょうか。数十年前から言われていた産業構造の転換が、次世代に向けて雇用の移動がなされていれば今日の状況は違っていたかもしれません。日本の場合は考え過ぎて行動しないために、あらゆる面で欧米に比べて展開のスピードが遅いと言わざるを得ない気がいたします。

2021年4月28日水曜日

オンライン

 最近、セミナー受講はオンラインが普通と思うようになり、リアルで開催など不思議な気がするようになりました。オンラインだと時間も省けるし、ものすごく便利に感じます。よく会場までセミナー受講にわざわざ遠方から出かけて、聴講した内容にがっかりして帰宅することが度々ありました。講師の方には申し訳ないですが、オンラインでは内容次第でセミナーを途中で退出することも可能です。

オンラインになってセミナーをスケジュール一杯に詰め込むことも可能となりました。お客様とも社内とも、対面での打ち合わせはすべてオンラインで行うようになりました。簡単なやり取りはすべてSNSを使いますので、相手の都合を考えずに用件を伝えることができます。SNSは無料電話アプリが付いていますので、メッセージと併用するとリアルタイムに使えて大変便利です。

霞が関は未だに最大のアナログ世界のままだと言われ、DXどころか(D)デジタルは(X)ダメだと海外から皮肉を言われています。ニューノーマルどころかオールドアブノーマルだと揶揄されているようです。政治家が率先してペーパレスで国会答弁するくらいの気持ちを持っていただきたいものです。マイナンバーカードが普及しないのも、国会議員自らが実際に使ってみて効用を国民にアピールしないからだと思います。

2021年4月27日火曜日

柔軟性

日本はホワイトカラーの生産性が低いと昔から言われています。理由は便利なITツールをうまく活用しないからだと思います。最近はRPAという大量の作業をロボットアプリを開発して、人手をかけなくても様々な業務処理が自動的に短時間でできます。実は「紺屋の白袴」ではありませんが、RPAを開発している弊社でさえも優位性ある機能を活かせていません。

今、情報システム業界でも、上流から下流まで再委託続きのウォーターフォール開発型から、開発者が顧客と仕様を詰めながら同時に開発していくアジャイル開発型へ小規模案件は進もうとしています。ローコード開発が叫ばれているのも、開発期間があまりにも長いのとシステム変更の柔軟性が欠けているからです。便利なツールを使えばゼロから手作りする手間は省けます。

兎に角、あらゆる業務のスピードアップを図ることが、競争力を養うとともにコロナ後における企業の生き残りの条件になるだろうと思われます。現状に悲観せずプラス思考で臨めば明るい兆しは向こうから現れます。もっと我々は専門知識を身につける前にリベラルアーツを身につけて人材の基礎を培わなければならないということも学びました。 

2021年4月26日月曜日

新しい時代

このところ早寝早起きの習慣がすっかり身に付いてきました。起床は5時ですが、4時から寝床でラジオ放送を聴きながら1時間後には起きています。夜も21時のニュースを聴いて遅くとも22時には床に就くことが多くなりました。何が違ったかと言いますと、コロナ前は22時、23時に帰宅するのが普通でしたから生活習慣の変わり様は大変なものです。

社員の皆さんも今回の緊急事態宣言に関わらず、普段から在宅勤務が中心となっており、業務も支障なくこなしているようです。今、大企業を中心にDXの大号令の下で各社の取り組みは積極的に進みつつあります。アフターコロナで海外勢との競争に負けるわけには行かないわけです。DXで産業界において新しい時代の幕開けとなるのは間違いない気がします。

我々も新しい市場を作り出すつもりで時代の先端を探っていかなければなりません。そのためにも若い世代の意見に耳を傾けて、世代間で一緒にモノを考えるチャンスをつくることが大切だと思います。もっと大企業からスピンアウトして、若いうちに起業しようという機運が盛り上がってほしいものです。大学在学中に起業しようという学生さんが増えることを期待しています。

2021年4月23日金曜日

個性

人は自分自身の事が1番わからないのが普通ですが、家族から言われたり、子どもの行動から大体は自分がどのようなタイプか分かります。他人は中々批評を直に言ってくれないものです。

仕事上では皆、周囲にいい顔をして仮面を被っていますが、実際の姿は身構えない家の中で現れるものです。

家庭に映し出された自分を知ることは、人と円滑に付き合う上で大切な心掛けとなります。人は100人いれば100通りの人が存在するのが普通で、皆それぞれ個性が違います。

常に相手の個性を尊重しつつ、相手に納得が得られる自分の対応が必要だと思います。そのためには自分を常日頃から磨かなければなりません。

高校時代の数学の先生が、できない子に何度も赤い顔をしながら熱心に教えていた光景を今でも思い出しますが、先生は自分という一人の教師をよく理解していたのだと思います。




雑感

先日、5年ぶりに免許証の書き換えを行いました。近年はゴールドマークの免許証を戴いていますが、車も無く運転を握る機会も無いので当たり前です。しかし、免許証の顔写真の変化だけは自分でも老けてしまっているのに驚きました。身分証明書代わりに免許証を使う程度ですが、警察署に隣接する交通安全協会にお任せしないで、自分でちゃんと全身を整えて撮影すれば良かったなと反省しています。年齢には適わないので贅沢は言えませんが・・・。

講習も含めて30分で書き換えの手続きは終わったので、これまた驚きました。かつては一日がかりでしたが、警察署の書き換え処理もスピード化されたものです。これも免許証がゴールドマークだからでしょうか。視力も眼鏡を着用するかギリギリなのですが、視力検査はあまりに簡単に事務的に済ませているようにも感じました。

気が付いたことは、何故マイナンバーカードや保険証などと免許証を早くから1枚に統一されなかったのだろうと思った次第です。ICカードの技術は30年前からありましたが、欧米と違って磁気カードを日本社会は多用していました。ICカードを活用すれば埋め込むデータ量も多くなるし、セキュリティ的にも安全です。

我が国は半導体は輸出するのですが、不思議なことに自国内で先端技術を活用して生活に活かそうということはしなかったのです。デジタル技術が海外に遅れてしまったのは、先進技術を世の中に普及させようという国の積極的な姿勢がなかったからだと思います。我が国の成長が失われた30年と言われる所以は、このあたりに要因が帰属しているようにも思われます。

 

 

 

 


2021年4月22日木曜日

時代は変わる

在宅勤務で一日中オンラインで様々なイベントに参加していますが、デジタル技術の進展に大変感謝しています。おそらくリアルで出勤していたら、このような便利さを体験することは不可能だったでしょう。コロナは人間社会に大きな苦しみを与えましたが、一方では情報化社会を急速に進化させてくれました。 移動もせずにオンライン情報を入手できるのは時間的に大変な効率が得られます。

ペーパレスで仕事ができるため自宅ではコピー機もプリンターも必要がないのです。会社の会議はすべて遠隔会議となりましたが、特に参加者も不自由は感じていないようです。書籍も電子ブックで読めますが、それに人々が慣れてしまうと本屋さんが成り立たなくなる可能性があります。新聞は紙の新聞は自宅だけで、通勤時は電子新聞で十分ですので、駅の売店の新聞も以前に比べて売れなくなりました。

お金も今のところキャッシュで持ち歩いていますが、何年も経たないうちに買い物の決済は電子マネーが中心になるはずです。考えてみると現金は使いまわしているので衛生的にもいいと言えません。潔癖性になるのも身体的に抵抗力をなくすのかもしれませんが、清潔さの方が快適です。紙の使用が減ると資源の節約にもなり、紙ごみも減ります。既存のプラスチックが紙の使用に変われば環境的にもいいのです。



2021年4月21日水曜日

一長一短

 世の中には言動において長所もあれば短所もあります。しかし、多くの人は自分たちの価値観ばかり主張するために意見がまとまりません。意見を集約することは比較的容易な事ですが、残念ながら多くの人たちは人の意見に耳を傾けようとしないのです。物事には必ず一長一短があります。様々な交渉においてお互いに相手の短所ばかりに目を付けるので意見が合わないのです。常に傾聴する姿勢があれば相手の価値観が理解できます。

家庭でも同じことが言えます。私の家庭は常に直感で行動しようとする私と思い付きで行動しない妻で成り立っています。お互いに遠慮せず意見は言いますが、相手の意に沿わない言動は極力慎むようにルールとして守っています。もし相手の意見を尊重しなければ、おそらく早い時期に離婚の危機に接したでしょうね。自分の価値観を変えなくても矯正するには夫婦でも配偶者の意見に耳を傾けなければなりません。

企業活動でもそれは同じ事です。他人から信頼されて評価される人は、必ず人の意見に耳を傾けるタイプの人です。自分は自分、相手は相手だという思いは、家庭においても共同生活が成り立たないのです。企業においてもそれは同じ事なのです。政治の世界でも人の意見に耳を貸さなければ議論は成立しません。外交も同じで、相手国の事情を十分に理解しなければ、自国の価値観だけで持論を述べても交渉が成り立つことはあり得ません。

2021年4月20日火曜日

某創業者

私の親しいIT企業の創業者の一人に、上場しているご自分の株式を創った財団に大量に寄付された方がいます。毎年の多額の配当が財団の収入となり、恵まれない人への基金として活用されるようです。もう30年近く親しくしている方ですが、共に長年NINA会という著名な先生が主宰された情報系の勉強会に所属していました。

会員名簿にはピーク時は100名くらい会員がいたと思いますが、最後までお付き合いした人は10名くらいです。 毎月、18時開始で20時に終わり、それから懇親会をしていました。この会の良さは異業種混合の集まりだったことです。テーマもデジタル技術も含め、ジャンルは示唆に富むものばかりで参加者も多かったです。

話は戻りますが、結果的に前掲の創業者の方とは最後まで親しかったような気がします。お付き合い当時は皆さん年齢が若くて元気でした。20年以上経つと、多くの方がぽつりぽつりと会へ来なくなりましたが、皆さんが主宰の先生を尊敬していましたので、最後まで固定したメンバーは礼を尽くして一緒でした。

その10名のメンバーは結果的にIT企業ばかりでしたが、その中で2社がめでたく東証へ上場を果たしました。その1社が、ジャスダックから東証1部上場まで上り詰めた前掲の創業者の会社です。バブル崩壊時はお互いに苦しかったのですが、その創業者は順調に企業業績を伸ばされて大成功を遂げられました。年齢的には先輩ですが、話しても互いに苦労が通じるだけにいつも親近感を感じます。


2021年4月19日月曜日

新年度

昨年度まではコロナ感染による影響が少なかったため、多くの企業業績は従来の延長線上で頂点に達したところも多く見られます。しかし、コロナ禍で社会が大きく変わっても顧客対応ができた企業とマイナスの影響をもろに受けた企業とでは、21年3月期の業績に大きな隔たりがあります。変えるべき課題とは何かを突き詰めて、耐えながら前進していくことが重要です。

アクシデントに予測がつかないと言えばそれまでですが、何が起きるかわからない時代でもありますので近視眼的に考えないで、じっくり時代の変化をとらえることが重要だと思います。4月からスタートした新年度は社会が大きく変化するだろうとみています。つまり、事業変革に新たな対応が必要とされるからです。

国家も含めて情報革命に如何に柔軟に対応できるかが課題だと思われます。人財も国内外で流動化させて、サステナブル時代に相応しい企業変革を目指していかなければなりません。アクシデントはこれからも様々な形態で起きてくることを、会社経営として常に覚悟して臨まなければならないと思う次第です。

2021年4月16日金曜日

恩師

 「仰げば尊し 我が師の恩・・・」という歌は、既に卒業式のシーズンは終わりましたが、この頃によく聴かされたものです。昨日は3年振りに熊本県在住の高校時代の恩師と連絡がつきました。熊本地震から5年が経ち、先生もご年齢は76歳になられているはずですが、今も現役で予備校の講師をなされていると聴き、未だに教育に対する厚い情熱に驚きました。

先生には高校時代に担任とともに物理と地学を学びましたが、当時大学を卒業したばかりの新人教師で気軽に話せる兄貴のような存在でした。独身時代は狭い教員住宅にも話し相手に時々押しかけて泊まりに行っていました。その後教員住宅から出て、下宿先で夕食を摂られていた向かいにある食堂のオーナーの娘さんと結婚されました。

たまたま、そのオーナーが我が家と親戚で奥様もよくご存知の方でしたので、尚一層親しくなったのです。他にも数人の担任されていた先生たちとは、半世紀過ぎた今でも時々連絡を取り合ったり、我々の同窓会でお会いしたりしています。こじんまりした高校でしたが、先生と生徒との関係はとても親密だったように思われます。

ちなみに先生のあだ名は、エリートでお育ちの良いお坊ちゃんのような方だったので、生徒からは「ボッチ―」と呼ばれていました。


2021年4月15日木曜日

一番の財産

「人の持つ一番の財産は共感してくれる配偶者である」エウリピデスという紀元前480-406のギリシアの詩人の言葉です。まだご結婚されていない方々もご両親のもとに生まれましたので、ご両親にとって皆さんは財産なのだと思いますが、結婚してからの配偶者も同じく財産だと認識されていると思います。

近年、会社も漸く安定してきましたので、社員の皆さんの結婚の話を耳にすると家族のことのようで大変うれしい気持ちになります。子どもは血のつながりのある親のことを慕うのは当然ですが、配偶者は元々は血のつながりのない赤の他人です。配偶者のことを財産と思うかどうかは人それぞれですが、陰で配偶者を支えていただいていることに感謝しています。

なぜこんな話をするのかと申しますと、私自身がいつも配偶者から助けられていると共に、二人して地方の田園風景に囲まれた故郷に育ったことが共感できるからです。私も知り合って間もなく結婚を決めたので当初は性格と価値観の違いに戸惑いましたが、配偶者は変わったタイプの私にもっと戸惑ったはずです。しかし歳月を経ると財産だというのがわかります。

皆さんもまだこれから先が長いので、どうか配偶者を自分の持つ一番の財産だと思ってくださると幸いです。そうしたら本日のブログが人生の糧として生きてきます。では。



 


2021年4月14日水曜日

変化

 世界的なコロナ感染で国をまたがる人の行き来は殆ど制限されていますが、生産に伴う物流網は変わらず動いているために世界経済は維持されています。どこの国でも巣ごもり生活が浸透して、外出にお金を投じる代わりに室内での様々な消費が増えているようです。

企業もテレワークで在宅勤務の度合いが増えましたが、若い人たちには突然に生じた働き方改革の前進には歓迎の兆しがあります。多くの働き手は、毎日夜遅くまで仕事の付き合いで帰宅が深夜になることは普通で、今では想像がつかない世界のように感じます。

GDPも20年度は一時的に落ち込みましたが、21年度は徐々に回復してきますので、コロナ禍での需給のアンバランスは、新しい生活形態に向けて時間は掛かるけれど落ち着いてくるものと思われます。これまでにない新しいサービスも続々と登場する気がします。

これまでは時間に追われて余裕のない生活を当たり前としてきましたが、これからは与えられた時間を有効に使って、新しい生活習慣を作り出して、ゆとりある生活を楽しむ時代なのかもしれません。働き過ぎの日本から北欧諸国のような生き方ができれば理想的だと思います。

2021年4月13日火曜日

半導体

 ソフトウェア会社の経営者でありながら、20年以上前から半導体業界で様々な方々とお付き合いをしてきました。かつてDRAMで世界的に活況を呈していた日本の半導体メーカーは新興国との価格競争でその後沈んでしまいました。

何故、インテルやモトローラのように付加価値のある半導体のMPU(心臓部)分野へ先端産業として切り込まなかったのか、一介の素人には理解できませんが、どうやら我が国は2.30年先の市場の動向を捉えることが苦手のようです。

つまり業界内で横並びの競争ばかりをしてきた為に、家電でも共倒れするような価格競争が多かったように感じます。大量生産の市場では必ず価格破壊が生じます。価格で勝負する後発組が断然有利だからです。

今、問題になっている半導体不足は、米中貿易戦争によるサプライチェーンが破壊されたことにより需給のアンバランスで生じたようなものですが、これから半導体分野でも保護主義が広がっていくのかも知れません。

半導体は産業の米と言われましたが、米は作り過ぎて余ると価格が下がります。養分として捉えればもっと付加価値が生まれたのですが、残念ながら日本は現状に甘んじて更に技術を活かそうという考えには及ばなかったようです。

2021年4月12日月曜日

メディア

 早朝のウォーキング中にラジオをよく聴いていますが、コロナ前は民放のラジオを聴く機会などほとんど皆無でした。朝一番のラジオ放送はお馴染みのパーソナリティの登場で、聴いていて気分がすっきりします。つまり政治や経済に対する辛口の意見をズバリ言ってくれるからです。

これまでテレビ番組しか目にしなかったのですが、同じような話題をTV各局が延々と連日のように放送しているのと、ラジオ放送との大きな違いを発見しました。コロナ禍になって在宅勤務が日常化してみて、最近はラジオ放送が見直されている理由がよく理解できます。

今時、電波でラジオを聴いている人は殆どいないと思いますが、インターネットラジオ放送の普及は広くラジオ放送の人気に火をつけているのは確実です。最近はインターネットで全国のFM放送も自由に聴けますので、活用の仕方次第ではテレビ以上の影響力を社会に及ぼしかねない気がします。

最近の若い人が新聞を読まないのと同様に、テレビも観なくなり、インターネットでの動画配信とラジオによる音声配信が、情報入手の主流になる時代がそう遠くはない気がします。今のテレビ放送が、個人的にはもったいない時間だと感じているからです。しかし、内容を厳選すれば中には素晴らしい番組もあるのは当然です。

2021年4月9日金曜日

友人

昨日、久しぶりに大学時代の友人に電話しましたら、とても声が弾んでいて安心しました。昨年から電話連絡を取っていたのですが、音信不通でしたので健康状態に何か有りはしないかと気になっていました。実は今年の2月下旬の夜に吐血して救急病院に運ばれたとのことです。症状は内蔵の一部が擦れてそこから出血したようで、家族は身体が全く動かなくなったので死ぬんじゃないかと思ったそうです。

コロナ感染が流行している中での入院ですが、輸血の必要もなくて2週間で退院したとのことです。これまでも病気を患った話も聞いていましたので、元気に3月には退院できたことの連絡を受けて大変安心した次第です。彼は登山が好きで海外の山へも出かける人で、いつも揺るがない行動力には感心しています。2月に倒れる前も台湾の山に登る予定だったそうですが、何が彼を山に惹きつけるのかわかりません。

登山家や冒険家の人は命を懸けて冬山に登ったり常に危険な行動していますが、残念ながら私自身は周囲の反対も多く、そんな行動を起こす勇気も真似もできません。有名な某登山家の方の講演も数年前にお聴きしましたが、 その後、1,2年後に海外の登山で若くして命を落とされました。どんなに世間の脚光を浴びても命を落としてしまえば終わりです。それが冒険家の宿命なのかもしれませんが惜しい人物でしたので大変残念でした。

 

2021年4月8日木曜日

在り方

 昨日、45年ぶりに大学時代の友人と電話で懐かしく話しました。最初の手がかりはFacebookにローマ字で名前が出てきたのです。世の中には同姓同名の人が多数いるので本人と見分けるのは容易ではありません。しかし偶然にもSNSで返信がありました。

基本データから何となく彼らしい気はしましたが、こちらからアクセスしても反応がしばらく無かったのです。彼は小学校の校長を退任してから、さらに教育委員会の仕事をしたりしていたようなので、情報漏洩に用心していたようです。

彼と何人かの友人は、大学時代に法学部で学びながら私と教職課程を一緒に受講し、中高の教員免許を取得した仲間です。しかし、大学を卒業しても郷土で教職の募集はありませんでした。仕方なく仲間と一緒に大学の通信教育で小学校の教師になる計画を立てたのです。

私は先に民間企業へ就職して、通信教育も仕事と掛け持ちで勉強して、順調に単位を取得していたのです。しかし必修科目の音楽実習に、わざわざ会社を休んで札幌から当時の実習地である千葉まで受講に行けず、卒業単位まであと僅かに残しながら3年で在学を断念したのです。

タイトルと話の内容はかけ離れましたが、教員の夢を実現できなかった私自身の悔しい思いを胸に、社員を学校時代の教え子だと思ってアットホームな会社経営を目指してきました。卒業生からも親しまれる先生として、またお客様からも親しまれ、社員からも愛される会社として在りたい、というのが迂回しましたが今回のタイトルの主旨です。




2021年4月7日水曜日

雑談力

最近、下手な発言も気を遣うような時代になってきました。中には公の場で差別的な発言をしたり、SNSで人を傷つけるような発言が日常的に取り沙汰されることも増えています。またコロナ禍で人との飲食や接触が制限されているために、自由に発言する機会がないのも現実です。雑談は人間関係を円滑にするためにも大変重要ですが、最近の風潮は雑談することさえ犠牲となっているように思われます。

雑談をしなければ精神的にストレスも溜まりますし、人の表情も暗くなり、決して健康的ではありません。Clubhouseのようなネット上で音声のみの雑談の場が巷では流行していますが、コロナ禍で自然発生的に便利なツールとして脚光を浴びているのも時代の繁栄なのでしょう。でもバーチャル上の雑談は特定された人だけの場であり、人間社会を広く潤すものでもありません。

雑談力を身に付けるには、自分自身を開放して人に接近していくことで自然発生的に出る会話です。言葉ではわかっても、実際に人と自由に雑談をするのは意外と難しいものです。自分だけの発言では相手との雑談は続きません。目的やテーマを決めて行うのは雑談ではなくて単なる会話です。雑談は目的が何も無くてもできるものなのです。これからの時代には雑談力を身に付けることが、生きていく上で必ず必要となるでしょう。

 

2021年4月6日火曜日

人財

 最近、地方の学生さんが応募してくれるので、本当にうれしい気持ちになります。リアル中心の時代は地方の方はどうしても就職活動において距離的なハンデがありました。しかしコロナ禍でオンライン面接が可能となり、直接に地方の学生さんとお話ができるのは私どもにとっても大変なメリットです。テレワークが当たり前になり国内に定着すれば、日本全国どこにいても仕事ができるようになりますので、地方の学生さんも積極的に応募していただきたいと思います。

少子化の時代を見据えて、将来的には近くで親の面倒を見ることができるように、会社としても社員の皆さんの働き方を検討していきたいと考えています。 全国を行ったり来たりしてたまに懇親を深めれば、普段の仕事は遠隔でも出来るはずです。米国でも今日まで海外の人財を上手く活用してきました。我々も日本全国どころか、海外の人財も活用するような会社を目指さなければならないと思うのです。若者の人口減を考えると、もっと海外からの留学生を増やすべきです。

学校教育も個々の人財の特徴に目を向けて、早いうちから個々人の個性を見出して、潜在能力を伸ばしていく教育制度にしていくべきではないでしょうか。製造業を中心とした大量生産の時代から我が国は30年近く経ちますが、教育の中身は変わってないようにも思えるのです。米国や中国のような大国より、小国でも人財の特質を伸ばす北欧諸国の教育に学んだらどうかと思う次第です。地方でもゆっくり子育てができて、ゆとりある人生設計のできる国を目指してほしいものです。

2021年4月5日月曜日

地道さ

リモートワークになり、毎日出社しなくなってから随分行動が変わりました。毎日取り換えていたワイシャツをクリーニングに滅多に出さなくなりました。背広も同様です。昼食も毎日のように外食していたのに、この1年余りお店で食べていません。コロナ禍の影響は個人的にも日々の行動に大きな変化をもたらしました。

夜でも昼でも会食は自粛となると飲食業は立ち行かなくなるわけです。誰しも会食したいのは山々なのですが、コロナが落ち着くまで待ちましょうとお互いになるのです。しかし人間は毎日食べなければ生きていけないので、食料の受給率が減るわけでもないのです。変わったのは人の流れが変わり、TPOのサプライチェーンが変化したことです。

ニューノーマルへの転換が継続すれば、従来の産業構造が変わることはもちろんですが、人々や物事に対するパラダイムシフトがもたらされます。収縮していく産業の裏では拡張する産業も新たに生まれるわけです。やはり成長がいつまでも続くと拡張すれば、必ず反動が生じます。事業も突っ走っても中々後戻りはなかなかできません。地道さが一番です。



2021年4月2日金曜日

新社会人の皆さんへ

国も企業も家庭も同じですが、「入るを量りて出ずるを制す」という根本的な考えが欠けている風に感じることが度々あります。日本経済も失われた30年と言われますが、不思議なのは伸びない歳入(収入)で台所がありながら、歳出(支出)は年々増大しているからです。結果的に、GDPの200%を遥かに超える世界最大の借金大国となっています。米国を始め先進国の数値は100%前後だからです。国の借金は現在1300兆円くらいだと思いますが、国民の金融資産が1800兆円あり、更に対外資産があるから国債の価格も維持されているようです。

企業でも売上以上に費用が重なれば赤字となり、借金をしなければ事業が回らなくなります。3年間赤字ならば通常は経営が成り立たなくなる可能性が大です。黒字を出さなければ赤字では借り入れを減らすこともできません。また黒字を出さなければ投資も昇給も内部留保もできません。会社は生き物ですから、赤字を出し続ける人間の身体と同じで出血多量で(死亡する)規模の大きい小さいに関わらず倒産してしまいます。

家庭でも収入に見合った生活をしなければ家計は赤字となり、遂には外部からの借金に頼ることになります。備えあれば憂いなしで、常に支出が収入を上回らないように注意し、僅かでも非常用に備蓄することが大切です。家計の管理ができない人は、もっと規模の大きい会社経営ならばさらに難しいと思います。「足るを知る」という諺がありますが、身の丈に合った生活をして、すでに十分満足であることを知っていることが人として大切な心掛けです。