2021年11月12日金曜日

罪を憎んで人を憎まず

 日本人の心って素晴らしいなぁとつくづく思います。タイトルはラジオ深夜便に出演された日航ジャンボ機墜落事故遺族会のある方のお言葉です。事故の原因はボーイング機の整備不良によるものでしたが、大切な家族を亡くした遺族の思いは、人の不注意で起きた事故そのものは憎むけれども航空機関連に関わった人を憎まないということです。

世の中には過失で人を死に至らしめる人もいますが、故意なら被害者としては許されないことですが、過失致死の場合はどんなに加害者を憎んでもどうしようもありません。事故という人の犯した罪を憎み、二度と事故が起きないような、被害者を苦しめないような対策が必要と思うのです。人の命は大切です。大切な人の命を失った人の悲しみは図り様がありません。

戦争で家族や友人を亡くしても、起きた戦争を憎んだとしても敵を憎んでも何も解決にはなりません。武士の時代の仇討も罪となりますし、戦争で復讐しても反逆されることにもなります。日航機の遺族の方が悲しむことで、亡き家族に愛が伝わるとおっしゃっていました。何と深みのある素晴らしいお言葉だろうと思いました。

 

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