2021年11月17日水曜日

プライスリーダー

かつて松下電器の松下幸之助氏とダイエーの中内功氏の戦いは今でも脳裡に焼き付いていますが、プライスリーダーは誰なのかが激しく争われたものですが、メーカーか小売りか消費者にとっても大変判断が難しいものです。結果的には歴史は松下電器(現在のパナソニック)に軍配が上がったように見られています。

つまり、プライスリーダーになることは流通過程の中では容易ではないということです。ネットの普及でBto Cが様々な業種で拝見できますように、競争に打ち勝つには従来のレガシーな戦い方では通用しない時代となっています。我々の業界のビジネスも過去を振り返ってみるとプライスリーダーが誰なのか判別がつかないほど多重構造の世界でした。

業界が海外勢にこぞって立ち遅れてしまったのも、構造上の問題だったように思います。つまり、他力本願で生きてきて自らがプライスリーダーとなって新しい市場をまったく創ってこなかったのです。VUCAと呼ばれる時代を迎えて生存競争はさらに厳しくなりますが、自ら考えてチャレンジしていく集団を目指していかなければ業界で生き残れないと思います。


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