2020年9月29日火曜日

秋の候

 記憶を辿ると1977年10月の頃だったでしょうか、当時1年間、私は藤沢にあった某コンピュータ・メーカーの工場でコンピュータ端末の組み立て作業のアルバイトをしていました。

既に就職内定していた会社に1年後に再びお世話になる前年の出来事です。今思えば、気楽な有意義な生活を組み立て作業と何人かの家庭教師のアルバイトを掛け持ちして、のんびり過ごした1年間でした。

季節は「天高く馬肥ゆる秋」ということもあり、たまたま会社内に福利厚生で回覧されてきた行事に社員の方から誘われて、暇だったので2人で上高地へのバス旅行へたまたま参加したのです。

当時のバス旅行は、神奈川県内の様々な企業が福利厚生として社員に紹介していた企画行事でした。生まれて初めて訪れた上高地で、たまたま他社から参加してきて知り合った女性が、実は現在の妻だというわけです。

その数ヶ月前にも三宅島へキャンプに友人とフェリーで行った際にも、島一周のサイクリングで知り合った女性がその後、逢いたいと埼玉から神奈川へ訪ねて来ました。人生は何でもタイミングですが、当時の様々ないきさつはとても良い思い出となっています。

2020年9月28日月曜日

在りし日

私の机に今でも1枚の「丹沢・大山フリーパス2014.9.27-28」券が挟んであります。ご承知の通り、27日は今でも忘れられない木曽の御嶽山が噴火して大惨事になった日です。当時は社員と毎年のように恒例の大山登山を実施していました。

今から6年前の2014年9月27日のお話をします。参加した社員のメンバーと小田急線の伊勢原駅で午前8時頃に集合して、バスで大山の登山口の大山ケーブル駅で下車して、道の両側に土産や食事処など並んだ参道を登り、大山ケーブル駅に到着しました。

そこから皆でケーブルカーに乗って阿夫利神社駅で下車し、休憩の傍ら神社に参拝して無事に登山を終えることを祈願し、愈々大山の頂上を目指して登り始めました。急勾配の山道ですが、正午ごろには無事全員が登頂しました。

頂上はあまり広さがないために大変混雑していますので、昼食後一服して下山することにしました。下山の途中には温泉場もあるようでしたが、下山しだすと登りの疲れもあり、寄り道はあまりしないものです。

15時前後ごろにやっと麓のバス停近くの土産店に来たところ、お店の中からTVニュースで御嶽山が噴火して大変なことだという事を初めて知ったのです。私達と同じように山登りをしていた人たちが大噴火の犠牲になったわけです。

机の上のチケットを見るたびに、大惨事の忘れられない当時の記憶が蘇ってきます。あれから6年も過ぎてチケットに印字された文字も薄らいでいます。本日は在りし日(2014.9.27)の出来事を取り上げてみました。生きていることは奇跡でもあるので、命を大切にしたいものです。

2020年9月25日金曜日

スプーン一杯の幸せ

 何だこれは?と思いの方も、知っているよと言われる往年のファンの方もいると思います。多くの知らない方を前に言いますと、実はかつて民放ラジオのパーソナリティをしていた作家の落合恵子さんの大ベストセラー小説のタイトルです。

今朝、偶然にラジオ深夜便に登場の落合恵子さんの話声を半世紀ぶりに聴きました。人の事は言えませんが、ラジオ局を10年くらいで辞めて絵本の世界へ身を投じて45年、現在のご年齢が75歳と聴きまして、話の内容とともに正直、大変驚きました。

当時はラジオ局なのでお顔を拝見することはあまりなく、時々テレビでゲスト出演者として見かける程度でしたが、軽やかな明るい声で「レモンちゃん」の愛称まで付いていた落合恵子さんはお持ちの才能と言い、我々青春時代の憧れの人でもありました。

彼女の生い立ちとか、その後の活動を今回のインタビューで初めて知ることができましたが、「スプーン一杯の幸せ」というエッセイ集は、おそらく落合恵子さんの人生そのものだったのではないかと私はお話を聴きながら感じた次第です。

ご健在で今も原宿に45年も続けられている絵本のショップがあると聴き、是非一度訪ねてみたい気がします。感受性も感性も乏しい私には落合恵子さんの小説は理解できないかもしれませんが、良い機会なので一度手に取ってみたいと思います。

2020年9月24日木曜日

世代交代

ここ4か月くらい前から朝5時過ぎからウォーキングを続けていますが、当初は途中の空き地で住宅の基礎工事が着手されたばかりの頃でした。ところが段々と現場の状況が変わり、この9月中旬には3件の新築住宅があっという間に完成しました。

近頃の住宅建設には1,2人の作業員で効率よく工事が進められているようで、早朝に近くを通るので作業をする人は見かけませんが、日々工事の進捗スピードの早い様子が素人の目にもわかります。

新築住宅にどんな家族が入居してくるのか楽しみですが、子どもがまだ小さい3,40代のご夫婦ではないかと想像します。空き地も元は大きな1軒の屋敷があったのだと思いますが、現在は若い家族向けに2,3軒の一戸建て住宅が建つ時代です。

主要駅から離れた郊外ですが、毎日ご近所を歩いていると新築の住宅ばかりを目にします。昭和から平成、そして令和へと世代交代が進み、周辺の住環境にまで変化をもたらしているようです。

近くの広大な工場跡地には新たに製薬会社の研究棟や物流倉庫が建設中です。近くでは用地取得が終わり、30年ぶりに国道1号線に繋がる環状線の工事もようやく始まりましたが、道路工事だけはまだまだ延々と続くような印象です。

2020年9月23日水曜日

GoToキャンペーン

 5月連休はコロナ禍による緊急事態宣言で外出自粛が徹底されていましたが、この9月の4連休はGoToキャンペーンが功を奏したのか、各地の行楽地はコロナ前の2月の水準を超えて人出が多かったようです。極力3密を避けるよう言われても、現地に行ったら予想が外れて混雑だったというのが率直な国民の感想でしょうか。

医療関係者は医療崩壊にならないように感染拡大を恐れていますが、国民の生活を守る政府は、何とか経済を回さなければ倒産や失業者の増大につながるという意図があります。世界を見ると日本の感染者数が極端に小規模だというのが分かります。

各国政府も対応に右往左往しているのでしょうが、日本人のマスク着用率は何と言っても世界一だと感じます。つまり行政による日々こまめな感染状況が国民の間に周知されているのだと思います。段階を踏んで解除に動くところは、日本人らしいきめ細やかさが求められるからでしょう。

確かにこれだけ長期間にわたり自粛生活を強いられると、人間にも精神的に良くないことが予想されます。しかし10月から漸くGoToイベントなるものも実施されるようなので、経済も少しずつ回っていくものと思われます。

コロナ禍が世の中を大きく変えましたが、様々な面のオンライン化で便利になったことは、個人的には大変有難い事だと感謝している次第です。うまく時代の変化に適応していくことだと思います。

2020年9月18日金曜日

思考力

日本にとってコロナ禍は江戸末期の黒船襲来ではないかと私は思います。この国はにっちもさっちも行かなり土壇場になって気が付くところは国民性なのかもしれません。産業競争力会議なるものが前政権内でも存在していたようですが、推進役のデジタル庁を設置して、産業のデジタル化を牽引する組織としての戦略は練られていたのだろうかと思うわけです。

幾ら現場の状況が分かっていても、一国のリーダーが旗を振らなければ物事は始まりません。その点、やはりエンジニア的思考のある人がリードしなければならないと考えます。ある方が話しているように、かつては理系と文系が役割を分担して戦後の産業を伸ばすことができました。

しかし時代は変わって、その役割は今や後発の新興国が担っています。日本が目指すべきは発想力を活かしてイノベーションを創出する方向だと思います。教育から変えて、世界に通用する人材の育成を考えなければなりません。

もっと若い頃から海外を見聞させたり、技術の先端地域に若き人材を派遣するなり、世界の潮流を理解させることだと思うのです。優秀な学生に、フルブライト奨学金のような制度を復活させて海外渡航をさせるのも良い方法だと思います。


2020年9月17日木曜日

セキュリティ事故

今に始まったことではないのですが、国のありとあらゆる分野でセキュリティの脆弱性が現存するのではないでしょうか。近年特にセキュリティ事故が多発しているように思われます。

問題なのは被害者への補償は当然ですが、加害者の究明がどこまで実際になされているかです。堅牢なセキュリティ対策を取ることはもちろん重要ですが、犯人を取り押さえ厳罰を科す法制化とともに、不正なアクセスの発信元を抑えることはどうなっているのでしょうか。

国の行政機構にもセキュリティの専門機関を設ける必要があります。セキュリティ対策も省庁の縦割りで行われているのが現状ではないでしょうか。新政府によるデジタル庁の発足と共にセキュリティ部門も横串で組織化されるべきです。

ICT後進国の日本がデジタル化を推進するには、先ずは穴だらけの現在のデジタル情報網のセキュリティ強化を最優先にすべきだと考えます。便利さの裏には想像を超えた危険性が潜むことを強く認識しなければなりません。もっとセキュリティを重要視すべきです。


2020年9月16日水曜日

デジタル庁

 かつての森政権以来遅きに資すると言っても始まりませんが、菅新政権で「デジタル庁」設立に向けての新しい閣僚が誕生するようです。OECD諸国においての競争力格差を、何としてでも縮小するという意気込みを新内閣には期待したいものです。

コロナ禍で行政機構のDXが最大の課題であることが国民の目にも映ったようです。経済がシュリンクしてしまえば再び立ち上がるのは至難の業です。IT,ICT業界は現況下でも何とか時代の要請もあり踏ん張っていますが、経済がさらに悪化する事態になればデジタル化への推進の道も閉ざされてしまいかねません。

コロナ禍で課題が噴出し為すべきことは見えていますので、スピーディな政策の実現が肝要だと思います。新政権誕生のニュースにも拘らず株価の動きがあまり反応しないところは、実現性に乏しいのかやや心配でもあります。しかし新総裁の弁にはプラス思考で、私なりに大きな期待を抱いています。

近く始まる国会では野党とも現実を見据えて、デジタル庁設置に対する具体的で活発な議論をお願いしたいところです。是非、政治家の方々には日本の置かれた現状の厳しさに危機感を抱いてほしいと思います。私たちも主体的に目指すべき目標を明確にして、自主性を持って意欲的に仕事へ当たらなければならないと考えます。



2020年9月15日火曜日

人間ドック

 本日は年に一度の人間ドックでした。このところ在宅勤務で運動不足になりがちなので、連日のように早朝ウォーキングを習慣化してきたためか比較的に体調も良かったので、人間ドックによる検査結果は問題ないだろうと考えていました。

毎日の運動が功を奏したのか、お蔭様で今回も検査数値に何ら問題はありませんでした。肺活量測定は案の定コロナ禍の影響で中止となっていましたが、他の項目は通常通りの検査が行われました。毎年同じような検査項目ばかりなので、他に検査の工夫はないのかと思う次第です。

昨年、完成したばかりの健診センターの建物ですが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大によりエントランスでは検温や消毒など徹底した措置が施されており、検査人数の制限が設けられているのか、昨年同様にそれほどの混みようではありませんでした。

これまで歯科医同様に幾つもの健診センターをはしごしてきましたが、もう15年近く現在の健診センターで健康診断を受けています。かつてはHメーカーの社員でなければ受診できなかった所ですが、時代は変わって誰でも利用できる純民間の施設に変わりました。

私たちの健保組合との契約健診センターとしても先方の都合で中々承認が下りませんでしたが、私が直に施設機関と交渉して健診契約の締結に至りました。大事な事は電話で話しても拉致が明かないので、直接出向いて相手と合意を得るしかありません。これもビジネスの基本です。

2020年9月14日月曜日

ICT教育

 先日、某新聞の記事で2018年に新設された公立小・中一貫の学校においてICT教育が順調に進んでいる現状を初めて知りました。日本の現状が、OECD加盟国中で最下位にある現状を打破しようという動きではなかと期待しています。

やはり子どもが授業でデジタル機器を自由に使いこなせる教育環境を早急に整備することが重要だと思います。但し、小学校では未だに子ども一人に1台のコンピュータが行き渡っていないのが現状です。

また課題として都会と地方、貧富の差による教育の格差が益々広がっているのも現実です。ICT教育を全国に広げて地域間の教育格差をなくすことが、日本の将来にとって最も重要であると考えます。

来る新政権には行政の縦割りに風穴を開けて、これまで以上に中央と地方の格差を縮小してスピード感のある新政策の実現を期待したいものです。新総裁誕生のニュースをネットで拝見しながら思った次第です。

2020年9月11日金曜日

子ども心

 今朝のラジオで久方ぶりにノンフィクション作家の柳田邦夫さんのインタビューを聴きました。この方について私が今でも鮮明に記憶しているのは、35年前の日航ジャンボジェット機の墜落事故でのNHKテレビでの解説者としてのお顔です。

当時、事件についてテレビで詳しい解説をされていたので航空関係の専門家の方だと勘違いしていました。実は元NHKの社会部記者で事件現場の取材が専門の方だったのです。

航空機事故と言えば、私の記憶にある初めて衝撃を受けたニュースは1966年11月13日に起きた全日空松山沖墜落事故です。事故の日は大安吉日の日曜日の夜で、あいにく気象条件が悪い中で起きた事故(乗員5名、乗客45名の全員が死亡)でした。

当時、中学2年だった私はたまたま緊急ラジオニュースを耳にしてニュースの内容を事細かくメモを取り、翌日、学校の担任教師に記録した内容を報告した記憶があります。私自身も世の中に起きている様々な事象を取材することが大好きだったのです。

今朝の柳田邦夫さんのプロフィールを聴きながら、著名な方なので失礼を承知の上ですが、興味のあることや物事への価値観が私とも似ていると思った次第です。私も現場取材の仕事には憧れていた時期がありました。

氏は20年前から絵本を広める活動を続けているとのことでした。幼児期に絵本を子どもに読み聞かせることは、子どもの心を成長させる上で欠かせないものだと話されていました。若い世代の皆さんも是非、絵本を子育ての教材にしてください。

2020年9月10日木曜日

オンライン化

 コロナ禍によってオンラインの恩恵を受けている地方の方は多いのではないでしょうか。東京一極集中は情報も包み込んできた故に、これまで地方からイベントの情報収集に来た人は、見学とともに資料を集めて荷物として送る光景をよく見かけました。

首都圏と地方では情報収集量において見えない格差がありました。現在、オンラインで全国にイベント情報が配信されるため、わざわざ高い運賃を掛けて東京へ出てくる必要もありません。

今後はビジネスだけの用途のみならず、個々人の趣味にもオンラインを使った楽しみ方が広がるものと考えます。我々が使う一日の時間は限られていますので、オンラインを上手く活用すれば時間がもっと有効に使えます。

私自身もコロナ後、4時起きしてラジオを聴き、5時からウォーキング、シャワー、テレビ体操、朝食という流れがすっかり定着しました。平日でもお茶碗洗いに掃除機かけに布団干しなど家事が付随しますが、仕事の休憩時間に使えるというわけです。

コロナが収束すれば、リアルの楽しみや満足感もこれまで以上に倍増することでしょう。オフラインとオンラインを柔軟に使って、柔軟な働き方で業務の生産性を上げれば個人所得も必ず増えるはずです。これからの人生に希望を抱きましょう!

2020年9月9日水曜日

GDP考察

コロナの世界的なパンデミックに対してフランスのマクロン大統領が戦争だと発言していましたが、そのように考えた方が良いと思います。内閣府の見通しだと、今年度のGDP予想は対前年比28%のダウンのようです。

これだけ人やモノの動きが自粛されればさもありなんと考えます。しかし、ワクチンが向こう1年以内に承認されて全国民に接種が可能となれば、反動で経済は大幅なプラス成長へ向かうはずです。

戦後の日本は焼野原から未曽有の高度成長を遂げてきました。その後の日本経済が、コロナを契機に真の意味で政府と一体となって企業が変革と創造の下にリエンジニアリングを果たすことができれば、GDP600兆円も遠い夢ではないと考えます。

20年前に世界一のIT先進国を目指した日本ですが、残念ながら実態は何も変わらなかったので今日の低成長を招いていると見ています。新政権が間もなく誕生しますが、是非とも官民を挙げて政府が陣頭指揮を執り社会にデジタル革命を引き起こしてほしいと思います。

もしビフォーコロナに戻ったら日本経済はさらに成長が下降していくものと考えます。この災難も戦争だと思えば、復活の可能性は幾らでもあり得ます。先輩方はもっと若者の声に耳を傾けるべきではないでしょうか。

2020年9月8日火曜日

タイミング

 今回はタイミングについて考えてみたいと思います。タイミングとは時を計らう事、良い折に動作を合わせることだと辞書には書かれていますが、タイミングを計ることは人生においてとても重要なことでもあります。

タイミングの良し悪しで違った人生が方向へ進むことにもなります。タイミングをつかむためには環境の変化に敏感でなければ折角のチャンスも逃がしてしまいます。ビジネスは生きものだと言われます。

人より早く卵の頃から目を付けて、成長を確信してチャンスのタイミングを捉えればいいのですが、成長してからでは得られる対価は限られています。恋愛もそうではないでしょうか。私も若い頃にタイミングを逃して後の祭りだった経験が何度かありました。

自分が思った時と相手の置かれた状況が食い違っている場合が多いのです。ビジネスでもそのタイミングを上手く捉えなければ、他社と足並みを揃えているだけでは成功しないのです。

戦国武将の信長による「桶狭間の戦い」も、ビジネスもタイミングの計り方としては共通しているのではないかと考えます。太平洋戦争時における参謀本部による指揮権の発動も様々な面でタイミングがズレていたのではないでしょうか。

会社の中でもお客様との関係でも暮らしにおいても、良い良い結果を目指すために折を見てタイミングよく行動するようにしたいものです。常に相手の状況を掴むことが大切だと思います。お天気だけは難しいですけれど・・・。

2020年9月7日月曜日

女性パワー

 日本はまだまだ男性社会なのだという気がします。昨年、北欧を視察した時に日本との大きな違いを感じたのは女性の活躍が目立つことでした。日本が明治以来ずっと男尊女卑が変わらなかった証でもあるのではないでしょうか。

日経の「私の履歴書」に登場されているアートコーポレーション寺田千代乃名誉会長の回顧録を読んでも感じることは、男社長の陰には支え役である尊大な女性が存在するということです。

私も同じ経営者の仲間でご夫婦で会社を経営されている方をよく知っていますが、大体は奥様の方が対外的に存在感があります。男性は女性の支えがあればもっと能力を伸ばせることができます。

政治の世界でも官房長官に女性を持ってくるなどの考えが及ばない日本は人材活用の面ではまだまだ後進国だと思います。翻って我が家を振り返りますと、やはり妻の内助の功があるお陰で私自身も外で自由に活躍ができるのだと思います。

政治や企業社会でも、女性をある一定人数以上は責任を負う立場に据えることは、これからの日本の社会にとってとても重要なことだと考えます。コロナを契機に考えてみるべきではないでしょうか。

2020年9月4日金曜日

都会と地方

 東京をはじめ関東圏に住む団塊世代の多くが地方出身者であることは若い世代にあまり知られていないかもしれません。私も田舎から上京してきた頃は、「東京で石を投げれば地方出身者に当たる」とまで言われたほど会う人は地方の人ばかりでした。

私も実家の反対を押し切って上京してきた一人なのですが、今回、自民党総裁選挙に立候補された菅官房長官も高校まで秋田県で育った方なので、故郷を思う気持ちは自分も含め多くの関東の方と同じだと思います。

生まれも育ちも東京の方が地方に選挙区があるのは単に先代の地盤を引き継いだだけとも言えます。世襲制がどうとは言えませんが、自分の力だけで政界に上り詰めた議員が近年少なくなっているのが現状です。

やはり政治を司る人は、若い頃に経済的な苦労もしなければ貧しい人の気持ちを実感できないと考えます。かつて上京してきた多くの地方人も都会に住みつき選挙権も有する中で、都会に住む政治家は地方の選挙区で立候補している現実は不思議な気がします。

政治は民主主義を重んじ、国民の貧富の格差を是正して、広く隅々まで福祉を行きわたらせることだと思うのです。コロナ禍で、東京一極集中が絶えない現実に漸く気づいてきた人たちが地方へ移住する現象が出てきています。

首都圏を中心とした第3次産業だけでは、国内経済はもとより国土を将来にわたり守り続けていくことは不可能だと思うのです。グローバル経済の下に展開されたサプライチェーンも、世界が国内経済を保護する動きの中で見直されて、地方が再び活性化することを願わずにはいられません。

2020年9月3日木曜日

人間関係

 今、コロナ禍で仕事を無くして日常生活がひっ迫している方が多いと思います。緊急事態ですから政治が財政出動してでも生活困窮者を最優先して救うことが大事だと思うのですが、末端の人々に支援の手が届いていないのが現状でもあります。

テレビの見過ぎかもしれませんが、最近、金銭にまつわる犯罪や人間関係のもつれで事件が多発しているように感じるのです。このところの異常気象やコロナ禍によって、人間の精神にも少なからず影響を与えているのかもしれません。

困っている時はお互いさまで、助け合う仕組みが人間社会の中には必要と思います。戦後75年過ぎて戦争経験者は90歳前後となっていますが、生存者の話を聴くたびにまだ日本は諸外国に比べて恵まれている国だと思うのです。

困ったり悩んでいる時は、周囲に相談すれば必ず誰かが手を差し伸べてくれるはずです。ボランティア精神に溢れた人たちが多い日本ですから生きることを諦めないことです。コロナを契機に人と人の関係がこれまで以上に豊かになることを祈ります。

2020年9月2日水曜日

デジタルビジョン

 米国のクリントン元大統領とゴア元副大統領が1993年に情報スーパーハイウェイ構想を掲げて2015年までに構想デジタル化すると宣言しました。

よって今日GAFAの存在に至っていますが、あれから30年近くなりますが、日本は未だにデジタル構想を政治のトップが明確に示したことがない国です。

ある意味、長期にわたりゆでガエル化した体質にも気が付かずに、慢心に浸ってきた日本が今日の競争力低下を招いてきたものと考えます。

安倍長期政権が終わり、新政権が誕生して、日本の様々な課題は急速な解決へと進むのでしょうか。

その点が具体的な政策構想として次期政権の展望として見えてこなければ、日本が未来に向かって大きく変わることは困難ではないかと考えます。

中国のデジタル技術のスピードは米国をも凌ぐものだと考えます。だから米中で先進技術において火花が出ているのです。

日本がそのスピードにすぐに追い付けることはあり得ませんが、政治の強いリーダーシップでデジタル構想の国家ビジョンが掲げられるとするならば最後のチャンスだと思います。

しかし今回も、危機に迫った政策転換は国のトップに期待できそうな気がしませんので、次代を担っている若手の政治家に活躍を期待するしかないようです。

2020年9月1日火曜日

雑談

 週末から娘が帰省して、昨日は親子でテレワークという状況でした。都内では一人住まいなので昼間の1時間内に昼食の準備から食事まで済ませるのは時間的に大変だと話していました。テレワークでも実際は残業をせざるを得ない状況らしく、現在は残業代が出ないらしいのでまた会社側と交渉すると話していました。

我が子ながら仕事上での正義感が強く、人が遠慮して言えないこともお構いなしに先頭に立って会社に意見を具申するところがあり、親としても強気な性格がちょっと気がかりでもありますが、職場の業務改善には一役買っているようです。

幸いにも時代が男女雇用均等や女性の地位向上を目指していることもあり、少しは追い風になって会社側も聴く耳を持ってくれているのかなと感じていますが、調子に乗り過ぎないようにしてもらいたいものです。

テレワークながら教育係を兼ねて3人の後輩の面倒を見ているようですが、東大卒とかエリートの職場でレベル的に相当無理をしているのではないかと思う次第です。残念なのは女性だからと諦めているのか、もっと責任ある上の立場を目指すという上昇思考が全くない事です。

でも本人にとっては好きな仕事を続けられている現在が一番いいようです。親の言うようにはならない、親の希望が叶わないのは残念ながら我が家の伝統のようです。でも健康で暮らしていることが私自身も含めて一番の幸せではないでしょうか。