2023年12月28日木曜日

天地人

 深夜に今年の集大成として、弊社にはどんな言葉が相応しいだろうと考えてみましたところ、「天地人」という中国の思想家「孟子」の言葉がフッと思い浮かびました。「天地人」という有名な一節の意味は「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」ということです。つまり、天の与えるチャンスも土地の有利には及ばず、土地の有利な条件も民心の和には及ばないと言っているのです。結果的には周りの人との信頼関係や協力があって始めて大きな成果が得られる、この一節はビジネスの成功につながる方程式だと言われています。

2008年にリーマンショック、2011年に東日本大震災が起きて、産業界は危機的な状況とも言われていました。私はこのピンチをチャンスに変えたいと、翌年にはオフィスを新横浜から横浜へ引っ越して現在のビルに入居しました。このビルは、過去にトヨタと競っていた日産の所有する芙蓉グループしか入居できなかった長年憧れていた横浜駅東口で唯一の利便性の高い高層ビルだったのです。当時、ルノーから日産の社長となったカルロスゴーン氏がリストラの一環で民間に売却されたために我々もオフィスとして入居できたのです。

産業界の危機はいわばどん底から上昇するチャンスでもあり、このビルに引っ越すことで会社経営において再び心機一転を図ろうと考えていました。幸運にも従業員も増えて、お客様との信頼関係も増し、さらにビジネスパートナーの会社様も増えて、この10年間は破竹の勢いで業績も右肩上がりに向上したのです。おそらくライバルの同業他社様も不思議な目で注目をされていたのではないかと想像します。当然、帝国データバンクからの情報でM&A仲介会社のターゲットとなったのではないかと考えます。まさに「天地人」の言葉通りです。


2023年12月27日水曜日

趣味の1年

 今年を振り返ってみますと、年初の計画としてお城廻りからスタートしました。ちょうどNHKの大河ドラマ「どうする家康」も始まりましたので、東海道線を中心に家康の本拠地にあるお城から巡り始めたのです。先ずは静岡駅から現在城址公園として整備されている「駿府城公園」へ参りましたが、実際の天守閣跡地は発掘調査中でした。東御門や巽櫓や坤櫓が見物できますが、本丸、二の丸に関する歴史資料などは発掘場所横のプレハブの建物で僅かながら拝見できます。兎に角、訪ねるには近くて便利なところです。

次に訪れたのが「掛川城」です。室町時代から守護大名が治めた城ですが、戦国時代は山内一豊が城主として10年間在城し、城郭修復をはじめ城下町の整備や治水工事などに力を注いだお城です。日本初の本格木造りの天守閣で復元された城ですが、当時の美しさを維持しているお城の代表格でもあります。そして桜の開花が始まる3月には遠く、佐賀県の唐津城や名護屋城址を見物してきました。唐津城や秀吉の朝鮮出兵時に築かれた名護屋城まで、九州出身でありながら初めて足を延ばした次第です。

その後は、再び久能山東照宮や浜松城を見物して大河ドラマの徳川家康展まで満喫することができました。実は前年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の展示場も、昨年は混雑しましたので今年の最終日前にはゆっくり見物できました。肝心の岡崎城はまだ訪ねていませんが、愛知県周辺のお城もそのうちに訪ねてみたいと考えています。他には秋に福井県の丸岡城を訪ねましたが、此処もお勧めのお城です。さて来年はどこの何を見物しようかと、これから計画を練るところです。



2023年12月26日火曜日

日本のGDP

 今朝のニュースで、2022年の日本の一人当たりGDPがドル換算でG7で最下位となり、2023年にはドイツにGDPで追い越される見通しで、世界3位から4位に下がるとの事です。円安の影響も大きいと考えますが、もう少し具体的で詳細な分析結果が知りたくなります。おそらく日本の人口が1.2億人とG7の中では米国に次いで多いのと、G7の中で人口に占める生産人口の比率が低いのも要因ではないかと考えます。日本の生産人口の減少を何とか食い止めたいものです。

気になるのはOECD諸国の中で国際競争力が年々下がってきているという現実です。これも具体性が乏しく、広く国民に知られていないために実感が湧かないのではないでしょうか。円安が続くとGDPが落ちてくるので輸入価格の高騰により購買力が衰え貿易赤字が続きます。乳牛の1頭当たり1年の飼育費が100万円を超えて酪農家の生計が困難なのも円安がもたらした要因です。円安を逆さにとり輸入で儲ける仕組みを考えたいものです。

ドル取引で事業を営んでいる企業は円換算では差益で黒字化しますが、国際的には競争力があるとは言えませんが、海外勢と競っている点では日本経済にプラスに働きます。問題は内需産業をどのようにして支えていくかが課題です。一つは循環型と言いますか、多くを輸入に頼らず、国内で経済的に賄うという道を考えるべきではないでしょうか。食糧などの自給率を上げるために、生産性の向上を図り、できる限り国内で流通させることも必要と考えます。



2023年12月25日月曜日

独自の視点

 「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」。これは亡くなられたプロ野球の野村克也元監督の言葉です。負ける時にはそれに繋がる必然的な要因があるとのことです。ビジネスの世界でも同じことが言えますが、普段は負ける要因に気づかないで、細心の注意を怠るので事業を成功に導くことができないのです。事業は思わぬ特需で高収益を上げることもありますが、たまたま運が味方しただけなので実力と勘違いしないことです。

やはり経営者はビジネスの先見力を養うため、自らのマクロ的な視野で常に感覚を磨くことを怠ってはならないと考えます。日々流れてくる様々なメディアからの大量の情報に右往左往されることがないよう、勉強に裏付けされた揺るがない自分の視点を持つことが重要です。そのためには様々な情報をあらゆる角度から分析して、時代を読む目を養うことを習慣づけたいものです。ビジネスの潮流は世界情勢の変化も見ながらロングスパンで考察しなければなりません。

2024年は果たしてどんな1年になるのでしょうか。今後、世界でもっとも経済成長が注目されるのは、これまでの中国に代わってインド経済だと言われています。インドは経済成長に伴ってデジタル技術が世界でもっとも急速に進化していく国家だと考えます。中国は不動産バブルなどが、海外からの投資の足かせになってくる可能性があります。過去の日本経済のようにデフレ経済を招き、深刻なデフレ不況が到来しないか不安な要素もあります。

2023年12月22日金曜日

フォローの風に乗る

本年度も第3Qが過ぎて愈々第4Qとなります。本年度は今のところ大きな問題もなく推移していますので業績的にもある程度見込みが読めますが、どうしても業界独自の人材流動性は避けられないので予算達成は容易ではないのがこれまでのわが社でした。弊社も含めたIT業界は人月商売から中々脱皮できない企業が多いのが現実です。経営を改善するには、同業のライバル企業より優秀な人材をなるべく大量に確保して、その上で定着率を上げることになれば増収増益は必然となります。

中小のIT企業が中々成長できないのは、優秀な新規学卒者の確保においてブランド名の高い企業に新卒の採用で中々勝てないからです。しかし、弊社は本年10月からNTTデータのグループの一員となり、人材の採用において断然有利な立場となりました。今後はどのようにして多くの卒業を控えた学生さんの応募者を増やすために自社の特長をアピールするかが課題です。業界特有で人材さえ確保できれば、デジタル産業の成長の波に乗って企業として飛躍することが可能となります。

失われた30年と言われ日本のGDPは伸び悩んでいますが、DXやGXによるイノベーションが産業界の力で実現することができれば、再び日本の活力も醸成されるものと考えます。来年度予算案の一般会計の総額が今夕決定されるようですが、社会保障費の37兆円は年々更に増額されていきますので、国債依存度を下げるためにもGDPの成長率を年々上げていかなければなりません。是非とも来たるべき未来への投資であるフォローの風に乗りたいと考えます。

国家試験

 チャレンジしなければ何も始まらない。と私が言うのも変なのですが、娘がある国家試験を目指していて勉強していることは知っていました。筆記試験に受かり、口述試験に受かれば合格となるのですが、たまたま筆記試験に受かってから12月上旬に口述試験に臨んだのですが、「難しくて頭が真っ白になった」という話を聴いていましたので、合格はとても無理だろうと半分諦めの気持ちで今週の結果発表を静かに見守っていました。

ところが、このブログを書き始める前に娘と妻から国家試験へ合格したという知らせが来たのです。私は娘の仕事に関して詳しいことは知りませんが、船舶関係の資格ではないかと考えます。当初、試験勉強の話を聴いて法律の素人なので、おそらく合格は無理だろうと内心感じていました。私自身も、この歳でこれから国家試験にチャレンジして頭脳が付いていけるか疑問ですが、しばらく娘の様子を見て考えたいと思います。

IT業界もそうですが、国家試験に受かるためには仕事の合間に日夜勉強しなければ合格を手に入れることは容易ではないのです。どんな業界に所属していても国家試験というハードルはあります。つまり、資格が無ければ公にはある基準を満たした専門技術者と見做されないからです。国家資格は社会人になって早いうちに取得を目指した方が良いと考えます。娘も取得には年齢的に限界があると見ていましたので我が家にとって思わぬ朗報でした。

2023年12月21日木曜日

年賀状

 健康で元気だからこそ、人が集まると年末の忘年会も盛り上がるのだと思います。さて、年賀状の整理をしていましたら、今年の元旦に年賀状をくれた大学時代の友人の中で、5月に亡くなったという知らせを奥様からの喪中の葉書であらためて知りました。今年の年賀状の文面には「お元気でお過ごしのことと思う。お互いに心身共に、健康に留意し、又、大変な1年となりそうですが、目標をしっかりと定め、頑張ってゆくつもりです。」と書かれていました。

病気を患っていることなど、卒業以来ずっと会っていなかったこともあり、毎年の年賀状の交換だけで彼の近況も全く知りませんでした。年賀状の交換がなければ何の知らせもお互いにできなくなります。その意味で、遠方の人も含め毎年のように年賀状を書くことは大切な年末の習慣だと考えます。文面も書いたり書かなかったりしますが、今回のようなことがあると書かれている文面が最後の年賀状での対話となるわけです。

かつては手紙もよく書いていましたが、最近はパソコンやスマホを使うことが多いので手書きでの手紙を書くことも無くなりました。よって年賀状だけは1年に1回なので、近年は慣れない手書きで住所やコメントを心を込めて書くように決めています。お互いに1年の始まりを確認し合うこともなるので、年賀状を毎年書くことは相手を思い出す機会にもなるので貴重な年末の行いだと考えます。





2023年12月20日水曜日

ライバルを持つ

ライバルの存在は自分を成長させる上でとても大切なことです。私自身もライバルは常に同業他社でした。しかし、それだけでは更に成長することは難しいのが現実です。現状を打破するために試行錯誤して経営してきました。そこで考えたのは下請け体質からの脱皮を図ることだったのです。多くのIT業界はゼネコン方式で大手SIerの下請けにどっぷり浸かって、ある意味で楽な経営をしています。IPOはとても無理ですが、企業としても個性の発揮ができないので将来が明るいとは言えないのです。

しかし、脱皮して小さな企業が独り立ちするのは容易のことではありません。夢のある企業を目指すために25年くらい前から、同業他社と同じ行動を取らないように自分自身に言い聞かせてきました。犬も歩けば棒に当たると言いますが、いい意味で美味しそうな餌にたまたま当たったのです。昼夜の神出鬼没の無駄な行動が有益な結果に繋がったのです。日々、机に座って同じ行動をしていては実現できなかったことです。ライバル企業と発想を変えるのです。

中小企業が飛躍するには隙間を制することだと考えます。大手の下にいると競争市場の糧しか得られません。出来て当たり前で価格競争に巻き込まれて収益の向上は難しいのです。優秀な人材を集めるにはやはり報酬を高くしなければ、優秀な人材ほど早々と転職してしまいます。お蔭様で2023年は漸く将来への成長への道筋ができました。これからが再スタートですが、自社固有の技術を更に広げて収益を上げ従業員の待遇を改善していきたいと考えています。

2023年12月19日火曜日

日銀政策決定会合

本日は日銀の政策決定会合が開催されることで午前中の日経平均は様子見の展開でした。午後、マイナス金利政策の解除が見送られ金融緩和の維持が発表されると日経平均は急反発しました。FRBも利上げを見送り、景気の減速懸念を背景に米欧の金利引き下げの見方が広がっており、日銀もこれ以上の円安に歯止めをかける狙いもあると考えます。日銀の動きが相場に与える影響の大きさを普段気にしていない素人の私も本日は株価の動きに注目しました。

景気は緩やかに回復しているとの従来の判断が維持されました。企業収益や景況感も改善しているとして、設備投資も緩やかに増加傾向にあるとの見方を日銀はしていました。雇用や所得環境も緩やかに改善して個人消費も物価高にあるものの緩やかに増加しているとのことです。しかし、マイナス金利解除の前提となる賃金と物価の好循環には時間が必要と判断していますが、日銀が24年前半には金融政策を正常化するとの観測もあります。

振り返ってみますと、コロナ5類以降は経済活動もインバウンドとともに活発化し、2023年は米国の株高とともに日経平均も2万円台から3万円台へと急上昇した1年でした。世界経済も少しずつ良くなっています。残念ながらロシアとウクライナの戦争は収束せずに再び年を越し、イスラエルとハマスの対立も続いています。来年こそは停戦が実現するように祈るばかりですが、アジアの平和もASEAN諸国の協調で24年も継続することを期待しています。


 

2023年12月18日月曜日

人材不足

 元関脇寺尾の錣山親方が60歳の若さで亡くなられたとの記事を今朝の朝刊で読みました。死因は書かれていなかったのですが、現役時代は細身なのにまわしを取ったらしつこい粘りの相撲を取る力士でした。亡くなられたお兄さんの逆鉾もやはり関脇にまで上り詰めて活躍していました。父親は鶴ヶ峰という力士で関脇まで上り詰めた力士のようですが、強さは感じなかった記憶がありますが、子どもさんはかなり活躍したという印象があります。

相撲取りは昔から短命だと言われていますが、歴代の関取をみても早くこの世を去る方が多いようです。若い頃から体重を増やすためにがむしゃらに食べて、一般人離れした力士らしい立派な体躯をつくりますので、老後に病気を患う頻度も高いのかもしれません。中には引退後に身体が細くなって一般人並みに見える方は比較的寿命は長いのかもしれません。元横綱の貴乃花は現役時代と体格は全く変わりましたので引退後もお元気なのでしょう。

相撲の世界もモンゴル出身の力士が年々増えて実力の上位を占めていますが、同じ黄色人種なので日本人力士と全く違和感が無い点も幸いしているようです。現在の相撲協会を支えているのも、モンゴル人力士の力強さと常に上位争いで活躍してくれている力士の存在があるからだと思います。政治や経済界の世界も人物的に小粒となりましたが、同様に日本の相撲界も秀でた力士の登場が無いのが寂しい限りです。全般的に人材不足なのでしょうか。

2023年12月15日金曜日

人生のみちしるべ

今朝のラジオ深夜便は「礼文島からの贈り物」と題して、杣田美野里さんのインタビューを拝聴しました。実は杣田さんは2021年に66歳で肺がんのために亡くなられたのですが、亡くなる直前に行われたラジオ深夜便のインタビューの再放送でした。私も10年前から毎朝、ラジオ深夜便「明日への言葉」の放送を聴いてきましたので、3年前の放送は覚えています。

杣田さんはご主人と礼文島で知り合われた後に東京で再会してご結婚されました。ご夫妻はどちらも関東出身ですが、結婚後にはお嬢様もすぐに誕生し、家族3人で礼文島に生活の拠点を移されたのです。お互いに貯蓄も少なかったようですので、引っ越ししてからの生活は日本海からの強い風に吹っ飛ばされそうになりながら花々を撮影したり、日々のご苦労も多々あったのではと思われます。

植物写真家としての杣田美野里さんの残された写真集やエッセイが綴られた最新刊「キャンサーギフト礼文の花降る丘へ」やこれまでの著書を探してみたいと思います。ラジオ深夜便のアンカーは毎日代わりますが、私も村上里和さんの心に響いてくる言葉や優しい人柄に毎回魅かれながらラジオ深夜便の放送を拝聴しています。ラジオ深夜便「人生のみちしるべ」より


2023年12月14日木曜日

余談

「末は博士か大臣か」と子どもの頃に将来なりたい理想の姿というものがありました。現代は死語になりましたが、科学者を志す未来の子どもたちはこれからも増えてほしいものです。政治家も昔から地盤、看板、カバンがないと中々当選しないため、益々2世3世議員が多くなっており、立候補者に新鮮さや期待感が失われて、残念ながら政治が大きく変わる気配はあまり感じられません。

国民が選挙の投票に行かないのも、政治家候補の選び方に問題があるからだと考えます。例えば小選挙区で落選した立候補者が比例で当選するのも、折角の有権者による選挙の判断が無視された制度であるからです。政治資金規正法も立法府の国会議員が抜け穴を悪用する形となっており、現況に大変危惧しています。

良識人と言われる人たちが政治家を目指さない国だから、日本の政治は変わらないし、積み残された問題が解決されないのだと思います。企業の業績は漸く改善してきているのですが、政治の不安定さが海外の投資家から見ると、混迷する日本として映り、中々投資しにくい状況ではないでしょうか。一刻も早く政治が落ち着つくことを期待します。

 

2023年12月13日水曜日

永守語録より

 ニデック(旧社名:日本電産)の創業者、永守重信氏の言葉に「困難は必ず解決策を連れてくるし、チャンスを連れてくる」というものがあります。まだ若造の35歳で社長に就任して今日まで無事にたどり着けたのは、世の中の不況や企業内部の混乱など、経験し難い幾多の困難に巡り合ったからだと思います。まさにニデックを創業から超巨大企業にまで育て上げた永守会長らしきお言葉だと考えます。

好景気で企業が順風満帆の時には、内在している問題は包み隠されて現状は変わらないのですが、不況や業績が悪く成ると問題が表面化し、対策を打たなければ倒産することもあり得ます。転機が到来したと考えて最悪の時期に改革を断行すれば、内在していた問題の解決に結びつくこともあるし、願っても得られないチャンスに巡り合えることもあるのです。困難を前向きに捉えるかどうかだと思います。

一般に、人は困難に出くわすと暗くなって表情に出てくるものです。個人の性格にも依りますが、捉え方ひとつでポジティブに考えることができれば、良い方向への道筋が自然と浮かんできて課題解決に繋がるものです。順風満帆の人生などあり得ませんので、苦労を買ってでもするくらいの心構えがあれば、幾度の困難に出くわしても世の中には救う神が必ず現れるものです。自信を持って生きましょう!


2023年12月12日火曜日

お勧め番組

毎日、ラジオ深夜便の放送を聴きながら一日が始まります。このラジオ番組を聴き始めたのは2013年3月4日ですので、丸10年間も毎日聴き続けたことになります。誰から勧められたわけでもなく、たまたま深夜にラジオのスイッチを入れたらこの番組の放送が流れていて、耳を傾けてみると中々良い内容の番組だと思い、今日まで延々と聴き続けているのです。

普通、企業を退職して引退している人たちが聴く大人気の番組ですが、現役で仕事をしている人などは早朝の貴重な時間を取って聴くような人は少ないと思います。私も最初はラジオを聴きながら、いい話の内容はメモ帳に記録を取っていました。早朝の熟睡している時間なのでメモに書いた文字も汚いものですが、記録したくなるような内容の話が多いのです。

現役で仕事をしていますと、世の中のあらゆるジャンルの人の話しを聴く機会は少ないのが現実です。「明日への言葉」の時間帯だけ毎日のように内容を文字起こしをしている人をネットで見つけて、それ以降はメモの必要も無くなりました。匿名でのブログによる投稿ですが、本当に有難い話です。最近はNHKのサービスが向上し、1週間オンデマンドで聴けるようになりました。

このブログをお読みいただいている勤労者の皆さんに是非お勧めしたいラジオ番組です。毎日アンカー(アナウンサー)が変わりますが、ラジオ深夜便の番組内容とともにリスナーにとって楽しみでもあります。僅か早朝の1時間ですが、若い頃から聴かないと損をするくらい素晴らしい番組なのです。



 


2023年12月11日月曜日

ABWについて

 2020年を境にテレワークが普通となりましたが、コロナが落ち着いてくると企業によってはオフィスに従業員を戻すという動きが見られています。つまりテレワークによって自由や自立性は増えたが、Face to Faceのネットワーキングが減り、人間的側面の成長に影響が出ることが懸念されているようです。重要なことは働き方の改革で一人当たりの生産性を上げて賃金の上昇につなげることなので従業員エンゲージメントの向上と併せて考えた方が良いでしょう。

ここにABW(Activity Based Working)というオランダのコンサルティング企業から提唱された働き方が欧米企業を中心に広まっているとのことです。つまりABWとは、その時々の仕事の内容に合わせて、働く場所を自由に選択する働き方の事です。弊社もサテライトオフィスを利用したりして、従業員の自立性を育むとともにFace to Faceのネットワーキングを定期的に設けて働く場所の選択も含めて作業効率を上げるように考えています。

ABWを導入することで、働きやすい企業イメージが広まり採用にも有利だと言われています。私自身もABW的な働き方をすることで、従来より遥かに時間の使い方が効率的に変わってきたように感じています。折角、コロナで働き方が変わったのに元に戻すのは、これからの少子高齢化時代においては非効率的な働き方だと考えます。もっと働く場所を会社側が強制しないで従業員が自由に選択できるようにすべきです。

2023年12月8日金曜日

知識より知恵

妻が先日、暦に良い事が書いてあったと申しますので、翌日日めくりをする時にどんなことが暦に書かれていたのだろうと確認しましたところ、確か「知識より知恵が重要」というような単純な内容の事でした。私はいつも前日の暦を日めくりして良ければ日々の経営に活用しているのですが、妻はいつも当日の暦を見ているようです。朝のTV占いも私は付き合いで参考程度に見ていますが、妻はいつも家族や自分の運勢を気にしているようです。しかし、臆病で気が小さい性格には度々助けられることがあります。

私は物事を大雑把に捉えがちな性格のようで、妻からは度々知恵が足りないと言われます。結婚して半世紀近くになりますが、妻は私に比べて知識より遥かに知恵を有しており、常に用心深い人間です。この点、私は行動が先で深く考えないところがあるようで、後で修正することがあります。夫婦は全く正反対の性格なので、選択するものが違うことが良くあります。しかし、これまでの暮らしの中でも妻の考えが尤もだという結論に至ることが多々あるので不思議なものです。

世の中には知識の豊富な人がいますが、知恵も有しているかというと、何故こんな失敗をするのだろうと不思議に思うことがあります。つまり、知識も知恵も両方を備えた人は少数だということです。我が家は、知っているご夫婦で知識も知恵も有している方をいつも思い出しながら、普段の暮らしの中で参考にするようにしています。人は身の丈に応じた行動をしないために人生において過ちを犯すことがあります。常に謙虚な姿勢で、知識も知恵もある人に生き方を学ぶことが重要ではないかと考えます。

 


2023年12月7日木曜日

人権インタビュー

 人権は尊いと昔から言われてきましたが、やはり日本社会には偏見が中々無くならないようです。伝染学歴偏重や伝染病隔離もそのひとつではないでしょうか。私自身も経済的に大学進学は無理でしたが、新聞奨学生という制度が存在していたために進学できました。

本当に勉強したい若者には経済的な格差があろうとも、国費等にて上級課程で学ばせる機会を国は与えるべきです。社会へ出てからは学歴は本当に関係ないのです。親たちが学歴に拘りすぎるから、世の中が経済的にも差別社会になりがちなのです。

私の知人に中学卒で今や不動産業界で大活躍して地域貢献をしている人もいます。また大学院まで出て、大工になり、さらに職人の世界でチャレンジしている人もいます。これからの日本にチャンスがあるとするならば、学歴偏重の見方を無くし、人権を尊重することだと考えます。

高等教育志向の人には国費等で支援して学ばせるべきです。早くから専門職を身に付けたい人には、学歴を強制しない社会が必要ではないでしょうか。つまり、単なる学歴だけでは社会に出ても通用しないことを、大人たちが教育の場で教えてあげるのです。

一人ひとりの人権を尊重し、差別を無くす社会の実現を日本はさらに目指していかなければなりません。繰り返しますが、専門能力を身に付けたい若者には親の経済力に関係なく高等教育への門戸を開放してあげるすべきです。本日のラジオ深夜便を聴きながらつくづく思いました。

2023年12月6日水曜日

論文の審査

 今年度も大学4年生の最優秀卒業論文賞の審査員に応募しました。毎年、固くなった頭脳の柔軟体操と考えて敢えて審査員を引き受けることにしています。現役の大学生の分厚い論文は、読了までかなり時間が掛かりますが大変読み応えを感じます。人の文章を読むのが好きでなければ審査員としても毎年続かないような辛いボランティアの活動でもあります。

楽しみなのはZ世代と言われる若い人たちの考えです。生まれた時からデジタル社会で育ってきた人たちで、データ収集と活用力、昭和世代が思い描かないような発想を期待しているのです。最近は入社試験で論文を書かせる筆記試験もないようですが、現役の学生さんで、しかも自ら応募して卒業論文賞にチャレンジする方の意気込みを感じ取る絶好の機会でもあります。

論文提出への応募者がどのくらい存在するか年々違いますが、最優秀論文賞に値する現役の学生さんの論文を、我々民間人が読めるというだけでも価値があります。我々による論文の審査は論評も含めてかなり難しい作業ですが、賞金も掛かっているため審査する側として責任も感じます。順位付けなど大変な作業なので論文数はあまり多くない方がいいのですが、果たして如何に。

2023年12月5日火曜日

見学会

曇りがちの本日は、ある団体で開催される年に一度の企業見学会に参加しました。行き先は、横浜からやや遠方の埼玉県春日部市にある首都圏外郭放水路の地底探検ミュージアム「龍Q館」と茨城県の某食品メーカーの工場を見学するバスツアーでした。

数年前の鬼怒川決壊による洪水で、周辺の多くの住宅が水害に見舞われました。利根川と江戸川そして荒川と埼玉県には一級河川が並んでいます。首都圏外郭放水路は洪水による被害を最小限に防ぐために建設された施設です。

他方、広大な畑に囲まれた某食品メーカーの工場では、日夜24時間二交代制でマヨネーズやドレッシングの生産が行われてしました。午後から案内係の説明を聴きながら工場内を見学しました。食卓の必需品であるマヨネーズに普段は何も気が付がない反省点となりました。

たまには人混みの雑踏を離れたり、決まりきった日常業務の忙しさから解放されて、違った世界に目を向けて見学会などに参加するのも大切なことです。


2023年12月4日月曜日

リーダー

最近、各国のリーダーに右派勢力が威力を発揮しているように感じます。つまりタカ派で軍備増強も厭わない勢力が強くなっているのです。ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルがハマスを徹底的に叩くというのも影響していると考えます。国連も意見が完全に分断している状況下では自国の防衛強化しか頼るすべがないわけです。中東はかねてから宗教的な衝突が絶えなかった長い歴史があります。リーダは強硬な右派勢力で成り立っていますので、敵対すると収拾がつかなくなるわけです。

日本も江戸時代は鎖国主義で、国内の仏教界は異国の宗教であるキリスト教の弾圧を行っていました。 現在の日本は信教の自由が憲法で保障され、多信教や無信教という国民も多いのが現状です。日本が他国の宗教戦争に巻き込まれることはありませんが、政治的対立によって紛争に巻き込まれる可能性は今後ゼロではありません。戦後から非核3原則を守り、憲法9条の平和主義の日本が周辺国に信頼を置いていることは大きいと考えます。

戦争で犠牲になるのはお互いの国民だということを戦争する前に理解してほしいものです。当事国のリーダー同士が和解すること無しに平和的な解決はあり得ないのですが、戦争を始めたら和解が難しいのです。さらに犠牲者の怨念は決して晴れないので、お互い永遠に仕返しを繰り返すことになります。敗戦国の日本人が苦い経験をして一番わかっているので平和が保たれているのです。もっと世界の和平の先頭に立っていいのではないでしょうか。

再エネについて

 先週、アラブ首長国連邦(UAE)で開催されていたCOP28での首脳会合で、再生可能エネルギーの導入策で原子力発電をさらに増やすことにおいて日本の岸田首相も賛同したようです。つまり、世界の気温上昇を産業革命以前から1.5度に抑える国際枠組み「パリ協定」の目標を達成するためには「再生エネ3倍」が必要と国際エネルギー機関(IEA)は報告しています。

国内では福島原発爆発の後処理や核廃棄物の処理が問題もあり、原発を増やすにしても国民の合意を得られるのは難しいと見られます。岸田首相はCOP28について国内でどのような方向性を示すのかが重要で、先ずは政治が動いて再エネについて国民を巻き込んだ議論が必要ではないでしょうか。福島アレルギーが未だに政治にあるように思われます。

今後、経済成長が予想されるインドは石炭による火力発電に依存しているため、さらなる電力供給が必要とされ、先進国が目指している地球温暖化防止とは足並みがそろわないようです。日本が今後経済成長していくインドやアフリカ諸国に、CO2削減の技術で貢献できれば地球環境を守る上で大変意義のあることだと考えます。世界の水資源の問題に寄与することも可能です。


2023年12月1日金曜日

週末の12月1日

 今日から2023年(令和5年)の師走です。同時に本日より日経新聞の「私の履歴書」には日銀の黒田前総裁に代わり、歌手で女優の倍賞千恵子さんが登場します。私もこれから楽しみにしているところです。若き歌手時代の倍賞千恵子さんも存じ上げていますが、女優になられてからも渥美清さんとの名コンビで出演されていた松竹映画「男はつらいよ」シリーズや、大好きな高倉健さんとの共演の映画「遥かなる山の呼び声」は何度も何度も繰り返して観たものです。

昭和の時代は63年間という長い歳月でしたが、戦前戦後も含めて日本が世界の中でも大きく変化してきた時代です。芸術や文化も歴史を紐解くことでドラマ化されてきました。NHK朝の連ドラに登場する「笠置シズ子」さんは私たちの世代ではよくご存じの方でもあります。ドラマもこの世から主人公が亡くなられてから再現されるので、懐かしさを感じる往年のファンも多いわけです。NHKの朝ドラが人気なのも昭和の時代に脚光を浴びた人物が描写されているからでしょう。

翻って自分自身を振り返りますと、どれだけ人のために行動できたのだろうと思うわけです。芸術家や文化人でなくても一般庶民として、何か人生の足跡を残す活動はできないものかと考えます。昭和の時代から考えると立派に成熟した国家の日本ですが、不思議なことに国民の満足度は必ずしも世界的に高いとは言えないようです。戦後、民主主義と平和主義とを今日まで続けてきた日本はもっと素晴らい国家になる可能性はあるはずです。多分、倍賞千恵子さんが語ってくれるでしょう。


2023年11月30日木曜日

ヘンリー・キッシンジャー

 元米国務長官、ヘンリー・キッシンジャー博士が亡くなられました。と言いましても最近はご存じない方が多いと思います。かつて生前のご健在時に年末に開催されていた日高義樹さんによる「キッシンジャーの予見インタビュー」を毎年楽しみにしていたことが懐かしいです。

世界情勢は益々混沌として複雑さが増していますが、キッシンジャー博士のような政治家と関わりつつ、長年の歴史観とともに、世界を俯瞰しながら年末に未来を予見してきた学者は少ないのではないかと思います。

日本の政界との付き合いは比較的に薄かったと感じますが、中国政府からは70年代の日中国交正常化以来今日に至るまで絶大な信頼を得てきた方でした。隠密外交で紛争当事国の歴史的な和解を実現してノーベル平和賞を受賞した方でもあります。

近年、キッシンジャー博士のような世界で知られる外交的な存在が、各国ともに人物的に求められているのではないでしょうか。在りし日のご活躍が今でも記憶に残っています。

2023年11月29日水曜日

関西万博

1970年(昭和45年)の大阪万国博覧会は、1964年(昭和39年)の東京オリンピックの開催に続き、更なる日本の成長と新しい時代を切り拓こうとする外国を招致し、日本と平和の糸で繋ぐような大イベントだったように記憶しています。我々もこの目で各国の特色を知る良い機会でした。翻って関西万博の評価は今一つ盛り上がらないように映ります。関西万博にロシアが不参加を表明しましたので、今回はこの話題に触れてみたいと思います。

50数年前は日本経済も高度成長が続いており、政府を挙げて行け行けドンドンの状況でした。しかし政府もあまり注目していないような印象を受けます。つまり開催の意義や目的が国民へ明確に伝わっていないのではないでしょうか。開催ありきでスタートしたので、予算も為替の変動などで1千億円近く増えるようですから、経済効果的にどうか、投資をどのようにして回収するかも公には触れられていないようです。

国家財政がひっ迫する中、地方自治体も税収に限りがあるのが現状だと思われます。工事も着工されて、今更中止というわけにもいかない事情もあるのでしょう。問題はオリンピックのように施設を継続的に使えないので、万博が終わったら解体して跡地は別の用途に使わざるを得ないのです。しかし、その先の計画もあまり国民の目には見えてきません。関西だけの話ではないことを国も認識しているはずですからもっと注目すべきだと考えます。

2023年11月28日火曜日

殻を破る

需要と供給で価格は決まるのは経済の基本ですが、これまでの全国一律の価格の設定を地域ごとに変動させる動きが外食産業にも見られ、収益にも寄与しているようです。地域ごとの顧客のニーズが把握できれば、製品の値上げを市場に浸透させることも可能だということです。ネットサービスやDX、GXが活発化する中でIT技術者の確保が課題となっているソフトウェア業界ですが、稼げるプログラミング言語にも需要と供給の関係で月額単価の違いも浮き彫りになっているようです。

今後、技術者不足に対応するにはIT技術者の報酬を改善する必要があり、言語の市場価値を経営上において意識することも需要です。未だSESが中心でSIerの下請けが中心のIT企業が多い中で、下請け仕事の脱皮を図ることは、言語の市場価値も含め、付加価値を上げて技術者の報酬に還元する上でも必要なことです。IT市場の動きに敏感になると同時に、技術者向けの教育に企業として積極的でなければならないと考えます。

小中学校のプログラミング教育をはじめ、高等教育においてもIT人材の育成が急務となっています。日本が競争力をつけるにはDXやGXを強力に推し進める必要があります。国内の人材不足を補うためにもDX,GXをフルに活用しなければなりません。我々も「紺屋の白袴」にならないよう、自分たちが率先して社内のDXを推進し、お客様のサービスにも応えていきたいと考えます。現状の殻を破らなければ新しい価値は生まれないという事です。

2023年11月27日月曜日

育て方

最近の若い人たちの傾向を見ていますと、かつての金太郎飴のような育て方では満足できない人と、多少の不満を持ちながらでも敢えて自ら行動しない人がいます。満足できない人は更に能力を伸ばそうとチャレンジします。スポーツの分野でも、日本の若者が世界でも戦えるようになったのは、現状に満足できない人たちが自分の可能性を見出すために海外でチャレンジするようになったからだと考えます。ビジネスの観点からも参考にすべきです。

ビジネスの世界でも、チャレンジ精神を内に秘めて更なる能力を活かしたい人と、現状に満足してチャンスがあってもあまり努力をしない人がいます。かつての高度成長時代における大量生産時代は年功序列の賃金体系で、個々の能力は今日ほど評価されませんでした。それが当たり前の日本社会だったのです。残念ながらバブル崩壊するまで気が付かなかったため「失われた30年」という低空飛行を日本経済は歩んできました。

スポーツの世界でもビジネスの世界でも、個々の能力に合わせた育て方をしないと企業も成長しない、競争に勝てない時代となってきています。企業内教育から経営戦略まで変えていかないと、向上心の強い優秀な人材は活かされないと折角の人材も企業に残らないでしょう。これからの企業は採用力と人材を活かす力の勝負です。収益向上には付加価値を上げるため人材の能力を最大限に生かし、併せて賃金を上げる仕掛けしかないと思われます。

2023年11月24日金曜日

立て直し

 日本経済を何とか立て直してほしい。この事は、高度経済成長時代に小中高時代を過ごした私たちとしていつも抱いている願望です。失われた30年と言われて漸く、何とかしなければと多くの政治家や財界人が考えを巡らしているのが現実です。国家主導で半導体業界へ行う巨額の投資も、過去の産業政策において失策したことへの反省によるものです。「日はまた昇る」かどうかは誰にも予想できませんが、良い方向へ向かうことを密かに期待します。

懸念されるのは巨額の投資をして量産化が可能となった時に実際のマーケットを確保できるかということです。量産化しても価格競争に勝てなければ需要の確保は厳しくなりかねません。もう一つは巨額の投資を継続的に続けられるかどうかです。国力が年々強くなっているならば問題ないのですが、一人当たりのGDPが伸び悩むことになれば継続的な投資も難しくなります。つまり国の財政が持たなくなるからです。

生成AIなど第2のインターネット時代が到来すると言われていますが、GFAMに世界市場や半導体の需要も抑えられてしまうことも懸念されます。これから色んな事業の新しい展開も現れる時代ですが、日本も世界に向けて新たな需要を創り出すことを考えなければなりません。円安はチャンスでもあるので、儲けを次世代の投資に向けて産業界は動き出さなければなりません。日本語の壁を取っ払い、自ら世界へ進出していく勇気を持つことが重要です。

2023年11月22日水曜日

仲人の存在

 このところ、日本の少子化対策をどうにかしなければならない、と自分なりに考えているのですが残念ながら社会が変わってしまって、かつてのような仲人という存在も聞かれなくなりました。社内で結ばれる環境があればいいのですが、男性中心の職場や女性の働き手が多い職場では異性が出会う機会も少ないので、かつては仲人という存在があり社会的に機能していました。

現代社会は男女雇用均等法のもと、男女ともに働き続けることが当たり前の世の中です。家庭の在り方も時代とともに変わって当たり前で、家事育児も男女共同作業となるわけです。家庭を持とうという男女がいなければ子どもを持とうという発想も生まれません。しかし、現実は男女が知り合う機会がないために家庭もできず子どももできない、という環境なのです。

折角、高齢化社会の日本になっているので、シニア世代を行政が巻き込んで仲人のような仕組みを、地域社会の中につくっていく活動が必要ではないのだろうかと考える次第です。出会いの場を地域社会がつくることで日本の活力はもっと強くなるはずです。日本経済を伸ばす秘訣は難しい事ではなく、子どもを増やすために家庭をつくる後押しを社会がすべきです。

2023年11月21日火曜日

若かりし頃

先日、創価学会の池田大作名誉会長が95歳でお亡くなりになられました。ニュースを見て早速、知人の創価学会の方に電話を入れて故人の在りし日を偲びました。私自身は創価学会員ではありませんが、長年熱心に信仰を続けている友人や知人は存在します。聖教新聞も時々お付き合いで購入したり、選挙の際には公明党への支援を頼まれることも度々あります。

70年代には創価学会の会員による大学内で折伏という入信への勧誘も多かったことを記憶しています。当時の学内では学会員による会員拡大が強力で、私の大学時代の友人もいつのまにか学会員になっていました。私はどちらかというと自立心が強かったので、友人とは夜中まで議論して彼らに異議を唱えて、寧ろ彼らの考え方に反発していました。

池田大作氏は当時の創価学会の会長で、当時から友人たちも知人も崇高な先生として尊敬していました。学生時代に、創価学会と公明党の繋がりは憲法の政教分離に反する、と私は異議を唱えていましたが、彼らは別だと主張していました。当時は微妙な時期でした。でも創価学会という組織が、日本国内はもとより海外まで広く思想的に認められてきたことは大変な功績だと考えます。


 

2023年11月20日月曜日

余談

本日は業界で未だにご活躍の方と久しぶりに歓談しました。業界で若い頃から活躍されて前職の会社を上場まで導かれましたが、決して偉ぶらないご性格と幅広い人脈をお持ちの方でもあります。 実は女性の方なのですが、日本企業もこの方のような人望のある女性を役員などにもっと登用する世の中になってほしいものです。さもなければ柔軟性のある働き方は難しいし、働く社員のモチベーションの高まりや業界の成長にも繋がらない気がいたします。

残念ながら上場企業の副社長で終わられましたが、私は社長に押すべき人物だったと考えています。しかし、日本企業も未だに男性優位な社会構造が続いています。漸く少しずつ日本の社会も変わりつつあり女性のリーダーが誕生してきていますが、欧州などと比較すると時代遅れの感覚は否定できません。少子高齢化も半世紀前から予想されていましたが、女性が働けない世の中を今日に至るまで続けてきたので少子化にならざるをを得なかったのです。

夫婦別姓が許されないのも古き時代の慣習を引きずっているからではないでしょうか。欧州では未婚の出産でも社会が同等に受け入れていますが、日本は非嫡出子という訳も分からない表現で差別が続いているのが現状です。残念なのは、生まれた子どもを認知したにも関わらず法律の定め通りに養育費を払うことも強制されていないことです。つまり、男性の至らなさで貧しいシングルマザーにならざるを得ない社会も放置されているような気がします。

話が外れてしまいましたが、後半は私自身が感じている社会の現状です。兎に角、女性が働きやすい環境をつくらなければ少子化の問題は解決できないと考えます。欧州などに比べると社会の在り方が何周回も遅れていますので、もっと女性議員を増やして安心して出産できる(子どもは社会が育てる)社会環境を整備することが必要です。世界のリーダーが男性ばかりなので紛争も絶えないのですが、民主国家から少しずつ変わり、積極的な女性を応援する国をつくるべきでしょう。



2023年11月17日金曜日

日本経済

日本経済の7-9月GDP年率2.1%減というニュースには少なからずショックです。先の貿易収支では14兆円の黒字が発表されて安心していたのですが、輸出入額だけの差し引き計算で日本経済の強さを図ることは不可能です。日本企業の業績も最高の利益を上げていますが、グローバル企業による円安差益によるところが大です。本来はもっと円高で利益を稼げるようにならなければ日本経済が強いとは言えないのです。

残念ながら日本は今後とも少子高齢化が止まらないので国内消費が増える可能性は少ないと考えます。やはり経済成長の中心地となる地域は若年層の人口が増える地域です。中国は今後高齢化時代を迎え、いずれ日本同様に社会保障費が膨大になりますので、経済成長は長期的に鈍化する方向でしょう。その点、今後期待されるのはインドであることは異論の無いところです。日本はインフレに耐えうる経済力を付けなければ消費は萎む一方です。

これから南半球の国々が経済成長すると言われています。つまり、グローバルサウスという新興国や途上国が人口も増えるし経済も成長することは間違いありません。日本も国内市場ばかり頼らないで、これから発展する可能性がある国々の需要を取り込めるかだと考えます。もっと日本人はスピードアップした行動を取る必要があります。日本のEV化も遅すぎますし、先進的な技術で欧米に立ち遅れて後追いになるのは避けなければなりません。

 

2023年11月16日木曜日

帰路に際して

 最近、20代の若い方を見ますと羨ましい限りです。これから長い人生が待っているので、若い人には人生の可能性が無限にあるからです。一方では自分自身の残り少ない人生と比較しがちになります。しかし、若い時には可能性など意識しないで毎日を過ごすのが普通です。中には大切な命を粗末にしてしまう人がいますが、若い人たちにはどうか長い人生を紆余曲折はありますが前向きに歩んでほしいものです。

こんな話をしますのも、旅先の車中で見かける10代や20代の若い人たちがこれから先どのように成長していくのだろう、という思いにふと至ったからです。人生は一度限りですから、この世に生を受けたからには、長い人生を日々大切に生きてほしいのです。私自身も50代半ばまでは必死に仕事を優先して生きてきました。古希を過ぎた今、周りを見渡してみると現役で働いている人の数はごく僅かとなりました。

つまり、仕事人生には始まりがあって、繁忙期があり、終わりが必ず到来します。残りの人生も多少なり仕事に関わることができれば、自分の若さも少しは保てるのではないでしょうか。やはり、若い人たちと接する機会を長く維持することが大切だと考えます。今回、10年振りに伊勢神宮へ参拝に訪れましたが、これまで無事に会社も自分自身も生きてこれたことに感謝し、お礼参りができたことが今年最大の満足でもありました。

2023年11月15日水曜日

昨日に続いて

 昨夜はホテル内開催された「星空観察会」に偶然にも参加することができました。係員の方がウッドデッキに天体望遠鏡を設置した後、星座の説明を受けながら、我々も順番に木星、土星、昴星雲を観察させてもらい、初めて天体望遠鏡のレンズ越しに覗いた星座がとても綺麗で感動を覚えました。

今回の用事は伊勢神宮参拝でしたので、その事に少し触れたいと思います。今回は10年ぶりに単独での参拝でしたので、バスとタクシーを乗り継ぎながら外宮から内宮まで午前中に回わる予定でしたが、何とか時間内に参拝を終えることができました。今回は伊勢神宮の新しい御朱印帳を持参しました。

平日にも関わらず、伊勢神宮には多くの参拝客が訪れていました。参拝という今回の用事を無事に終えてホッとしました。昨日は雲ひとつない青空の天候でしたが、本日は午前中は曇っていましたが、午後からは晴れました。今回もお天気に恵まれた2日間を過ごすことができました。




2023年11月14日火曜日

東奔西走

 久方ぶりに伊勢神宮へ参拝するために、午前中の新幹線で名古屋経由の近鉄特急で、山並みをくぐり抜けて終点の賢島までやって来ました。以前は宇治山田からバスで伊勢神宮へ向かったのですが、賢島からは1時間くらい外宮へは逆戻りとなります。

今回はある出来事の感謝と御礼参りを兼ねて出掛けて来ました。思えば7年前の2016年5月にはG7の伊勢志摩サミットが、生前の安倍首相の時代に開催されたところです。当時は日露関係もそれなりに協調していたように記憶しています。

途中の富士山も美しく冠雪していましたが、本日の伊勢志摩からの夕陽は晴天で雲ひとつなく最高の眺めでした。さらに今夜はホテル主催で星空観察会が催されます。今年もあちこち出掛けましたが、残念ながら満点の星空を見損ないましたので今晩は楽しみです。


2023年11月13日月曜日

規制緩和

 都会に住んでいると感じませんが、地方へ行くと道路は完備されているのですが、一日数本の乗り合いバスでも殆ど乗客は無しで走っているのが現状です。当然、バス会社は採算は取れないので自治体の援助で少ない便のバスを走らせています。先日のコラムに、地方のタクシー会社の経営者が、人口減でタクシーの乗車率は減るし、運転手も安月給で集まらないし、会社でも車を維持することも大変だと話していました。つまり過疎化した地方は住民の足が無いのでライドシェアが必要なのです。

岸田首相が所信表明演説でライドシェアの推進を唱えましたが、現政権は少数派閥で他の派閥の顔色を伺いながら政策を進めるようで世論も政策の実行力が弱いとみています。支持率が低迷しているのはビジョンを唱えても国民の心に響かないからなのでしょう。誠実で真面目な方で首相就任当初から好感を持っていますが、外交的に力を発揮されているにもかかわらず国民からの支持率が中々上がりません。

菅前首相が政権を後押しする形で、ライドシェアの全国的な導入は国民にとっても業界においても必要だと今朝のニュースでの発言を聴いて、運輸関係の規制緩和でライドシェアが実現するスピードは格段に上がるように感じました。少数派閥の政権が政策を実行するには党内の実力者を巻き込む必要があります。個人的にどんなに素晴らしい考えがあっても、衆目を集めて実現の方向へ導かないと駄目だということです。

2023年11月10日金曜日

週末に際して

 「日本の2023年度上期(4-9月)の経常収支が12兆7千億円の黒字」「岸田政権が年内衆議院解散を見送り」昨日、出張帰りの新幹線の中でこのニュースはとても明るい材料のニュースだと感じました。財務省の発表グラフでも、コロナ前の2017年以来最高の黒字となったようです。衆議院の解散を年内見送ることで、無駄な選挙費用を国民の血税から使わなくて済みますから、国民から見て政治に空白が生じないことで安心感が広がります。

今朝は「イスラエルが一時戦闘を中止する」というニュースが報道されました。イスラエル対ハマスの戦いがパレスチナや周辺の反イスラエル勢力にも影響し、戦争が泥沼状態に陥りかねないことに世界中から非難を浴びているからです。一時でも戦闘状態が収まることで世界的に安心感が広がったと考えます。上記はちょっとしたニュースですが、政治経済的に見ても重要な事なのです。

本日は週末ですが、各企業の2023年度上期(4-9月)の決算も出そろったようです。円安で儲かった企業も多々ありますが、多少円高に振れても収益力のある日本企業を目指さなければなりません。長期金利も僅かながら上昇しながらも、経常収支が増えていく傾向になれば為替も力強くなると考えます。平和な日本は今が成長していくチャンスではないでしょうか。政府の打ち出す経済対策が効果を生むことを期待しています。

2023年11月9日木曜日

園芸

 既に立冬(11月8日)が過ぎているにも拘らず、夏日和の昨日今日でした。この時期は紅葉が山々で見られますが、植物園でも公園でも咲いている花は比較的少ないようです。寧ろ春に咲く花を楽しめるように、この時期は土を耕したり入れ替えたり肥料を加えたりして苗や球根などを育てつつ本格的な冬を乗り越えて開花する春を迎えます。

今日はたまたまフラワーパークを見学しましたが、この時期は温室で育てられた花が殆どで自然界では菊やハイビスカスなどが美しいようです。バラの時期は過ぎてバラ園は枝を剪定する時期のようです。自然界では花の少ない時期なので温室での植物観賞などを楽しむ時期なのかもしれません。1年の内で多くの花が咲く春の季節をもっと楽しみたいと今回思いました。

私自身は花壇の花の手入れはほとんどしませんが、まめに土の手入れをしなければ綺麗な花が咲くことはありません。植物も生き物なので、人間と同じように根気強く育てなければ、時期が到来しても立派な花を咲かせることはできないのです。これから園芸でも習ってみようかと時々考えたりもしますが、花を育てるのは容易ではなく、中々打ち込める自信がないところです。


2023年11月8日水曜日

自信を持ちたい

 「一神教より多神教が望ましい」と考えます。日本は信教の自由が憲法により保障されていますので、無神教者も多々存在します。つまり、あらゆる宗教に対して寛容な国なのです。だから宗教戦争はあり得ません。

一方、欧米や中東やアフリカは一神教なので人々の宗教による対立が絶えません。日本は思想信条の自由が保障されているので、信教においては自ら選択が自由です。ただ人々の弱さにつけ込む宗教もあります。

近年、日本人は内向き思考が強いと言われて、欧米との様々な隔たりが指摘されています。日本はもっと自信を持って国内でも争いがない国だと自慢してもいいと考えます。国民を第一に考えている唯一の国ではないでしょうか。

2023年11月7日火曜日

若い人たちが変える

 「会社は若い人たちが変える」と感じましたのは、今朝のラジオ深夜便にゲストとして出演された慶應義塾高校野球部・前監督の上田誠さんのインタビューを聴きながらのことです。慶應高校は今夏の甲子園高校野球大会で見事優勝を果たしました。その慶應高校の野球部を今日まで育て上げた方なのですが、今までの高校野球にはなかったチームの育成方法がとてもユニークでした。詳細は省略しますが、プロ野球日本シリーズで優勝した阪神タイガーズの岡田監督にも共通している育成方法があるように感じました。

実は本日、弊社は神情協(神奈川県情報サービス産業協会)から技術コンテストの上位入賞の表彰を受けました。実は今年の6月も同様の技術コンテストで上位入賞したばかりでしたが、弊社でも若い社員たちの活躍で会社が見る見るうちに変わってきたように感じています。つまり最近の若い人たちは、昔ながらの厳しいだけの育て方では成長に限界があるということです。慶應高校でも11月から4月まではオフシーズンで部員は自主的に行動させているとのことです。

他の高校ではオフシーズンも監督の下で練習を繰り返すそうですが、実は自由にさせた方が自分に合った体力育成をするとのことです。自主的に4月の時点でどのように成長したかが問われるということです。1年中、部員として練習で張りつけることが良いとは限らない訳です。情報過多の時代では、自らいろんなトレーニングの方法を見出すことが可能です。弊社の若い社員たちにも同様のことが言えますので、できるだけ自由に活動できる環境を与えています。

2023年11月6日月曜日

勉強会

先週土曜日、渋谷の税理士事務所主催の経営勉強会に講師として出席しました。1年前から依頼されていたのですが、某税理士主催の勉強会に講師として依頼されたのは初めてでした。15時開始で、モデレーター役を税理士が行い、私のトークに対する質問等もおランティア含め終了したのが18時でした。参加メンバーも初対面で、大手生命保険会社の部長職、不動産業者の幹部社員、社会保険労務士、弁護士そして税理士と私の6名でした。

勉強会後、近くのお店で私を中心に懇親会が開かれました。今後、様々な経営のプロを呼んで経営の勉強会を開催するとのことでした。引き続きお願いしたいとのことでしたが、私自身もボランティアで気軽に参加するのは構わないつもりでいます。今回の参加メンバーも異業種でご活躍の方々でしたが、まだ年齢的には40代の方が中心で働き盛りの世代です。ビジネス上の勉強も30代、40代の頃にしっかりやっていないと、厳しい世の中で勝ち抜くことは難しいと考えます。

私もその当時は、あらゆる勉強会の機会に積極的に参加していましたし、ビジネスに関する図書も山ほど読んできました。仕事上でも深夜までお客様に付き合うことも珍しくなかったですが、ただ単に外部の人とお付き合いするだけでは、人並み以上に自分を高めることはできません。若い頃はいくら時間があっても足りないくらい、自分の能力向上に時間を費やすことが大切です。人は着実に必ず老けていきますので、あとで気がついても遅いのです。

勉強会への出席者は皆業界で優れたメンバーばかりでしたので、私も依頼されて良かったです。主催された税理士はおそらく日本でも有数の能力が高い税理士のようです。当の税理士とは電話でお話をする程度で、何年も実際にはお会いしない税理士です。知り合いの知り合いの知り合いから15年前に知り合った方です。初対面で頭脳明晰な税理士だとすぐに理解しました。5年に一度お会いした程度ですが、当初からお互いに分かり合えていたのでしょう。


2023年11月2日木曜日

為替

 円安が150円で落ち着くことが良いのか悪いのか大企業の業績から見ると難しい判断です。変動相場制による為替は国の成長力に左右されますので、国力が付けば為替も変わるでしょう。

あるエコノミストが大企業の為替差益の原資を設備や人件費等に投資すれば、個人消費に結びつき国内産業の景気の循環にも寄与するというような話をしていました。その考えに私も同感です。

変動相場制下での為替は操作できないので、円高差損に陥らないように企業側が予測を誤らないよう予測に適正な為替を設定する必要があります。再び円高デフレが到来しないことを祈るばかりです。

2023年11月1日水曜日

IT業界

業界で長年会社経営をしてきた私がマクロの話ばかりしても意味が無いので、本日は現実的なミクロの話に切り替えます。IT業界に属している私たちの業界は、かつて旧コンピュータメーカーを頂点としてピラミッド型(現在はウォーターフォール型とも言われています)、つまり建設業界のようにゼネコン方式でシステム開発を過去から行ってきました。良いか悪いかは別として現在でも多くのIT企業は派遣型ビジネスが中心の業界なのです。

米国と日本のIT業界は育ってきた歴史過程が違います。米国は大学で派生した技術でスピンアウトしたベンチャー企業が昔から隆盛を誇ってきました。一方、日本のIT企業は人材を大手メーカーに派遣するビジネスで食べてきました。つまり大半のIT企業が人材派遣業を主としているのです。現在必要とされているイノベーションが育たないのは、ビジネスプランを考える必要が全く無いからです。

弊社も当初はIT同業他社と同様に派遣業を主として経営を維持してきました。しかし、他社と同じビジネススタイルでは仕事をしていく上で、働く人に夢もないし、会社の将来性もないと考えたのです。急には経営安定上、路線を変えることはできないので徐々に他社と違う戦略を歩み出したのです。まだ派遣業ビジネスは日本のIT業界の中心となる業務なので続けていますが、高付加価値のビジネスモデルへ転換しなければ将来優位に立てないでしょう。


2023年10月31日火曜日

日銀の動き

日銀の政策決定会合で長期金利を「上限1%を限度に」から「1%を目途に」という表現に漸く変わったようです。私も素人なので評価できませんが、黒田前日銀総裁による異次元緩和による市場金利の低下が長引き、円安が止められなかったように感じます。外貨決済の企業には軒並み円安による為替差益を齎しましたが、原材料の輸入価格は総じて上昇一方で異常な物価高を招きました。

そろそろ国内金利を上げる方向にならないと円安による物価高は防げないと考えます。政府・日銀の金融政策として難しいかじ取りですが、海外との金利差は少しづつ縮めていかないと日本経済は弱体化します。景気を冷やさないよう為替も徐々に円高に誘導されるのが望ましいと考えます。日本は多くの原材料を輸入していますので購買力をつけるためにも必要です。

先日、全米自動車業界組合が全面ストを行いましたが、経営側は中々妥協しなかったようですが、結果的には組合側が大幅な賃上げに成功したようです。好景気が持続している米国では組合がインフレ対策にストを敢行しましたが、円安に苦しんでいる日本では考えられない現象です。継続的な賃金上げを実現するためにも日本企業は業績をもっと伸ばさなければなりません。

2023年10月30日月曜日

ハロウィーン

 ハロウィーンもバレンタインデーもクリスマスパーティも海外から伝わって来たイベントですが、個人的には意義を理解しがたいものの、これらのイベントも流行することで経済効果は意外に大きいのが現実です。ハロウィーンも昔で言えば地域の運動会でプログラムとして登場する仮装行列みたいなものではないかと考えます。

私自身も田舎者なので人前で目立つことが苦手ですが、逆に目立ちたい人もこの世に多いから芸能界などに憧れる現象も理解できます。人間は誰でも仮想して自分と違う人物を演じたいという欲望があるようです。仮想しないで演じるのはプロの俳優だからできるのでしょうが、素人として芝居を演じるのも楽しい気がします。

人生はその時々の縁とチャンスでどのようにも変化します。自分に合った人生なのか、他に選択肢はなかったのかと考えますと、いくらでも違った人生の可能性はあったと考えます。若い時代に都会に出てきて様々なことに接するから、今更ながらハロウィーンやバレンタインデーにも驚かなくなりました。しかし、地方の感覚からすると異常な文化の受け入れと感じざるを得ない気がいたします。

2023年10月27日金曜日

秋の陽ざし

このところ秋晴れ日和が続いています。昨日は在宅勤務でしたが、朝の日の出のお迎えから、午後はたっぷりの陽ざし、そして夕方は日の入りのお見送りは最高です。ちょっと前まで陽ざしの強さを極力避けていましたが、この頃は陽ざしを浴びることに快適さを感じます。

自宅にいると外出するのが勿体ないほど温かい陽ざしを存分に浴びることができます。洗濯物がパリッと乾くのは勿論ですが、やはり部屋に伸びる陽ざしの度合いはこの時期がベストです。昨日も昼食後に陽ざしを浴びながら昼寝をしましたが快適でした。

我が家は夏と冬は南と北側で寝室を変えていますが、夏は朝陽が当たる方が明るいし、冬は昼間に陽ざしが当たる方が温かいのです。家屋として両方に窓があると風通しも良く室温の調整もできて大変便利です。建物は向きと日当たりが良い方が快適ですし、光熱費の節約にもなります。

日の出の時間も日の入りの時間も夏場と1時間くらい違いますが、この季節は紅葉も美しいし、湿度も低く、陽ざしも快適です。食欲と運動とのバランス、時には読書を愉しみ、絶好の日々を快適に過ごしましょう。今朝7:30頃、遠足の季節なのか小学生たちが、カラフルなボディの大型バス2台でどこへやら出発していました。

回復基調?

政府がNISA等を拡充しようと政策は、国民の金融資産を運用して将来に備えようという事なのですが、 日本経済が成長して株価が上がっていかなければ運用効果は生まれない訳です。7-9月の上場企業の決算が出そろってきましたが、各社の業績はアフターコロナで順調に回復基調なのでしょうか。やはり企業業績を伸ばして賃上げに繋げて人材を確保していくことが経営者としての責務だと考えます。

日本株はまだまだ弱いと考えます。世界市場で外貨を稼ぐための経営手腕を発揮できなければ円安では海外資金を集めることもできないし、日本経済が良くならなければ金利も上がりません。国民の金融資産が増えるには、株価も金利も欧米並みの水準にならなければなりません。日本のサービス業を海外に展開するには変革を厭わない傑出した経営者の登場が必要です。

直近では米国のGAFAMも広告収入が増えて軒並み業績が大幅に伸びているようです。今後、年後半でAI関連が業績向上に寄与するかが注目されるところです。時価総額1兆ドルのエヌビディアの業績が半導体業界全体の先行きを左右するように見えます。EV市場では世界的に販売競争が激化するので世界の自動車業界も今後勢力図が変わっていくことでしょう。



2023年10月26日木曜日

SNSについて

 最近、Facebookに投稿することは殆どありませんが、お友だちの方々の様子を拝見するだけで満足な気持ちになります。このようなSNSがなければ知っている方の近況を知る由もありませんが、毎日投稿されることでお元気な様子がうかがえます。人は年々歳月とともに心身の状態も変わっていきますので、皆さんのお元気そうな近況を知るだけでも満足です。

私自身は日々それほど活動的だと思いませんが、お友だちの方の東奔西走の行動にはいつも感心しています。それぞれの方の過ごし方の違いを知るのも、繋がりを継続できるのもSNSのお蔭です。海外や若い方の間ではFaceboookはあまり使われていないと言われていますが、このツールは長く愛用されて親和性を感じています。

LINEはスピーディなやり取りに大変便利です。LINEWORKSも社内専用で使っていますが、グループウェアやemailとの連携でさらに効率的です。コロナ禍でテレワークが完全に浸透し、働く方にとって最高の仕事環境ではないでしょうか。今後、生成AIが進化してくると更なる連携で便利さが増すものと楽しみにしています。音声通信もコミュニケーションには必須です。





2023年10月25日水曜日

公益資本主義

 原丈人さんの主宰されるワールド・アライアンス・フォーラムが大手町三井ホールで開催され、コロナ禍後久しぶりに参加しました。

多くの参加者が見えていましたが、知らない方が殆どでした。フォーラムは13時にスタートして予定通り18時ジャストに終了しました。

テーマは以前から提唱されている「公益資本主義、日本再興の新機軸〜社会に必要とされるひらめきを社会実装のステージへ〜」というものでした。

各界を代表するパネラーの日本再興への視点は多岐にわたり、大変有意義な内容でした。私自身も今日まで「会社は社会の公器」だという松下幸之助氏の教えを頑なに守ってきて良かったと思います。

2023年10月24日火曜日

GDP世界4位

 おそらく本日夜のニュースになると思いますが、ドイツが日本を2023年の名目GDPで追い抜き、世界4位になるという事です。ドイツの人口は日本の3分の2で約8300万人ですから、一人当たりのGDPでも日本を上回ります。日本は円安が続いており、世界的にみても経済規模が縮小気味だという事です。国家の威信を賭けても、何とか経済成長させなければなりません。

昨日は岸田内閣の所信表明演説が行われましたが、できれば首相自らの声で日本のGDPの現状を国会で力説してほしかったです。日本経済が伸び悩んでいる現状を国民自身も自覚すべきだからです。冷戦終結後、東西ドイツが統一されて33年になります。ドイツのGDPは着実に伸びてきましたが、残念ながら日本のGDPは30年間横這い状態です。

GDPが伸び悩んだ原因は色々と分析されていますが、経済は結果主義なので謙虚に負けを反省して、政府が率先して将来の対策を打つべきです。寧ろドイツやOECD諸国から様々な面で学ぶべきではないかと考えます。日本人として経済が年々衰退していくのは大変残念です。もっとオープンに政治や経済について議論すべきではないでしょうか。


2023年10月23日月曜日

小説を愉しむ

 先日、ラジオ深夜便で作家・故三浦綾子さんの第一秘書をされていたという方のインタビューを聴きました。その方のお話を聴いて、是非とも三浦綾子さんの小説を読みたいという気になりました。書店の文庫本の棚から選んで購入したのが「塩狩峠」新潮文庫です。素晴らしい内容だったので、昨日は「氷点 上・下」を購入しました。

聞きますところ、話題作でドラマにもなったそうですが私の記憶にはございません。寧ろ、ドラマ化されたものを見ない方が小説の想像は膨らみます。ちょっと前に、芥川賞や直木賞それに本屋大賞を受賞した小説を読んだ後に、ドラマ化された同作品を見て自分の想像とだいぶ違ってガッカリしたことがあります。やはり小説を読んだ方が想像は膨らみます。

さて「氷点」ですが、読み始めてこれからの作品の展開が内容的に凄そうな印象を抱きました。ドラマ化されるには格好の作品なのかもしれません。上・下巻ですので、ゆっくり読もうと考えています。若い頃は感受性が乏しかったのか、どちらかというと女流作家の作品はあまり好んで読みませんでしたが、人生経験を経たシニア世代になって漸く読むようになりました。

今朝は石川啄木の短歌について「絶望名言」として意見交換がありましたが、啄木の短歌に表現される気持ちも、この歳になりいくらか理解できるようになりました。短歌や俳句は感性も乏しく才能もないので、人の評論を聴くようにしています。歴史物は兎も角として、現代小説はもっと読んで愉しみたいです。是非、ご紹介ください。


2023年10月20日金曜日

人手不足は止まらない

 最近、シェアリングエコノミーの記事は以前ほど見かけなくなりましたが、これから規制改革の下に経済を動かしていくには、様々な業種業界でシェアリングしていくことが上げられます。運転手が不足している話は良く聞きますので、ライドシェアを推進するため民間人の個人車を活用するなど漸く検討されようとしています。無人タクシーや空飛ぶタクシーを使える環境の整備とか人手不足に対応する方法はいくらでもあります。

駅前のレンタル自転車も一定の利用者が便利に利用しているようです。無人で様々なサービスを受ける業態は自動販売機のように軌道に乗れば広く普及すると思います。今後、人手不足はあらゆる業界で起きるので、限られた人材で如何に人手をかけないで事業や業務を回すかを考えていかなければなりません。人がいなくても経済を回していく時代が来ているのです。これから将来、人手不足は止まりません。

新幹線で車内販売が無くなるのも、宅配業者の運転手に負荷がかかり過ぎているのもに人手不足だからです。ソフトウェアの世界でも技術者不足を補うことも含めて、ノーコード開発が流行るでしょう。ChatGPTという生成AIがどんどん進化していくのも、人に変わる業務をAIがこなしてくれるからです。人口減と人手不足の到来に向けてシェアリングから自動化、無人化へ時代は進むでしょう。

2023年10月19日木曜日

侃々諤々(かんかんがくがく)

 会議では「侃々諤々」の意見交換が大事と思います。株主総会でも「シャンシャン」で終わりたい経営陣ならば役員を寧ろ辞めた方がいいと思うからです。役員が説明責任を逃れようとする姿勢では株主に不満が起きます。その不満に蓋をしようと会社側が事前に妨害する行動は論外で、それでは会社の先行きが危惧されます。私もある大企業の株主総会へ出席して経営陣の態度に驚きましたが、やはりその大会社は地に落ちました。

人間は不味いことがあると隠そうとしますが、隠し続けることは不可能で、後にもっと深刻な事態となります。「鉄は熱いうちに打て」と同じで、早いうちから侃々諤々の議論をしていれば、事態が思わしくなくなっても対策は打てるのです。おかしいことは堂々とおかしいと指摘できる会議でなければいけません。最近では東京五輪の組織委員会の例が最悪のケースだと思います。

大抵、企業などで事故が起きるのは所属のメンバーから意見が出にくい会議のムードだからです。部下の反対意見にも耳を傾ける謙虚さが上層部には必要だからです。会議のメンバーは平等な立場で意見を述べる権利があります。最終的には議長が議論を纏めなければなりませんが、意見交換の場においては、常に「侃々諤々」の議論が出来る環境づくりを目指さなければなりません。

2023年10月18日水曜日

With コロナ

 10月になると気候も良くなったせいか、多くの方と同様に私自身も急にスケジュールが慌ただしくなっているようです。年度の下半期に入ったので、もうひと頑張りという空気が醸成されているのでしょうか。本日は最近では珍しく夜遅くまでお付き合いがありました。帰宅の電車が込み合っていたのに吃驚しました。

乗客は残業なのか飲み会なのか判別はつきませんが、大多数の乗客は仕事帰りのように感じました。兎も角、電車が遅くまで込み合っているのは、コロナが落ち着いてきた証拠だと思います。4年ぶりの人の動きですが、完全にコロナ前に戻ったような人の動きです。飲食業もタクシー業も完全に顧客が戻って本当に良かったです。

平日の観光地もインバウンドで大変込み合っているようです。日本全体のサービス業が活気づいていることは嬉しいことです。やはり業種的に偏った景気の変動は人々の心を不安定にさせます。人手不足感がどの業種でも表れているようですが、これをチャンスと捉えてデジタル技術による無人化を促進していけば良いのではないでしょうか。



2023年10月17日火曜日

国境

「音楽に国境はない」という報道が聞かれたのは、昨日亡くなった歌手の谷村新司(74)さんに対する中国外務省の毛寧報道局長による昨日の記者会見に対してです。中国政府による「慎んでご冥福をお祈りします」という谷村新司氏を悼む会見には、驚きとともに故人が中国のファンまで広く感動を与えた音楽活動に日本人として謝意を感じざるを得ませんでした。

スポーツにおいても互いの国は正々堂々と試合を行いますが、政治はどうしても互いに対立を生みます。それは普段から人的な交流が不足しているからではないでしょうか。米中対立は相変わらず続いていますが、閣僚級以外での話し合いは継続されています。つまり互いに利害が絡むので外交が遮断されることはマイナスだからです。

高倉健さんも中国にはファンが多かったと聞きます。文化芸術の分野では国境に関係なく良いものは良いという共通の庶民的感覚があります。主義主張は国民性の違いでぶつかることもありますが、どちらが正義かは立ち位置によって見方が変わるものです。お互いに批判するよりどうしたら仲良くなれるかを工夫した方が軋轢は少なくて済むはずです。国境をどう考えるかでしょうね。









2023年10月16日月曜日

スポーツ界

 天気だけは人間がどうすることもできない自然現象です。昨日、都内で雨降りしきる中にMGC(マラソン・グランド・チャンピオンシップ)が開催されました。スタートからゴールまで雨が止むことはありませんでしたが、もし本日のような晴天であれば大会の結果はまた違ったのではないでしょうか。気温も昨日は14℃強で、その上雨も降り続いたので選手たちにとって昨日の気象条件は本当に気の毒でした。関係者の皆さんのご苦労に感謝いたします。

市民ランナーならば、「今日は風邪をひいたら大変なので走るのを中止しよう」と簡単に走りを止める結論を出します。しかし、出場選手たちにとっては大事なパリ五輪の選考レースなので気象条件などは全く関係ないわけです。プロと素人の違いはとても大きいです。野球など雨が酷いと試合が中止されるスポーツ界もありますが、台風のような暴風でもない限り雨天決行される屋外のスポーツも多いようです。

さて冬の五輪2030年に札幌が内定していましたが、札幌市とJOC(日本オリンピック委員会)の協議で、東京五輪においての汚職問題が未だに未解決の状況下で札幌市民の同意が得られないとして、2034年以降の開催を再度申請することとなったようです。組織委員会の元理事により端を発した汚職事件がもたらした国民の不信感は、今後もなかなか消えないものと思われます。何故、大問題になる前に誰も指摘できなかったのか、組織委の体質は厳正に問い質されざるを得ないでしょう。




2023年10月13日金曜日

感謝の心

 これまで長年会社を経営してきて、今日の状況に至った原因は何なのだろうと、私自身が不思議な思いをしています。過去を振り返ってもプラスにはなりませんが、長い道のりを歩んで来ただけに感慨深いのです。

これからは更に変化を遂げながら、段々と会社は未来に向かって成長していくと考えています。そう思うと今日までご協力頂いた多くの関係者の方々に感謝せざるを得ません。決して忘れてはなりません。

小さな会社では、苦労して採用した社員が待遇を理由に転職される事ほど辛い経験はありません。しかし現実に引き留めることは不可能です。やはり知名度を上げることで魅力をつくり出すことが必要です。

相当な時間はかかりましたが、漸く不特定多数の方々から評価される会社になりつつあります。会社にとって様々な運が味方してくれたような気が致します。私たちは世の中のためにこれからも頑張り続けます。

2023年10月12日木曜日

イリュージョン

 「記録は破られるためにある」という常套句の如く、21歳2ヶ月の藤井聡太七冠が遂に史上初の八冠を独占致しました。上記はイリュージョンの序章です。

実はある宿泊研修会に半年前の懇親会で正にイリュージョンを体験したのです。そして本日再び2回目のイリュージョンを体験をしたのです。

TikTokで何万人のアクセスがある青森の女性マジシャンが遥々長野まで出張して下さり、本日もまた素晴らしいイリュージョンと言えるマジックを拝見して感動しました。

失われた30年の日本経済と言われていますが、やはりイリュージョン的な発想が日本には必要です。マジックの種が分かるような人材育成を是非、致しましょう!




2023年10月11日水曜日

資金繰りの話

 ①「貸してください」②「借りてください」という慣用句は、いつしか池井戸潤さんのテレビドラマでも聴いたセリフですが、事業を営んでいる経営者だと誰しも資金繰りで苦い経験をしています。かつて弊社も業績不振で喉から手が出るほど運転資金が必要な時期がありました。しかし①の場合、金融機関から足元を見られて融資を渋られることもあります。私が逆の立場であればリスクがあるので同じような行動を取るでしょう。

運転資金に窮する経営をしてきた自分自身に責任があることを痛切に感じました。資金繰りに苦労していた30年近く前から常に財務諸表の改善を目指して参りました。言うことは簡単ですが中々行うは難しで、自己資本比率を常に上げることに只管、長年実績を重ねて参りました。当時は信用保証協会のひも付きで金融機関のプロパー融資などありません。当然、経営者として連帯保証を取られます。

借入の保証協会の枠も無くなる(借り過ぎ)と、後は不動産を担保として担保の枠内での貸し付けとなります。融資のために完済まで生命保険に入れられたこともありました。このように中小企業の経営をしていると資金繰りが如何に重要かを身をもって経験します。現在の弊社はお蔭様で②のように金融機関から言われるまでになりました。これは会社経営においてとんでもない差なのです。これから起業される方の参考になれば幸いです。

2023年10月10日火曜日

地域交流祭

 昨日のスポーツの日は健民ウォーク大会が地元で予定されていたのですが、あいにく終日、雨天だったので参加しませんでした。実際に気温も低下して雨も降っていましたので、常識的には中止すべきだとは思いますが、主催者側の意向がどうなったのかわかりません。それより土曜日は「地域交流祭」というイベントが地元の総合病院にて開催されましたので、興味本位で参加してみました。

イベントの内容も詳しく知らずに参加したのですが、健診センターで受付してからリハビリセンター内で様々な種類の体力測定が行われていました。先ずは握力検査、次に腹筋運動ですが、どちらも普段から鍛えていないので評定は10段階中5でした。そのあとは肩の柔軟性検査、徒歩スピード検査、椅子を立ったり座ったり30秒間に何回出来るか、など様々な身体測定がありました。

リハビリセンターですから、車いすの体験や松葉杖の体験なども経験しました。口の体操というメニューにも興味があり、舌の上げ下げから口の形の運動や早口の発声練習など、普段は自分自身で行わないような動作をリハビリの先生方が教えてくれました。10時から16時まで盛りだくさんのメニューのようでしたが、私は娘が帰省するので午前中で引き揚げました。7日土曜日はお天気にも恵まれて良い経験をしました。

平和外交

またイスラエルとパレスチナが戦争に突入かと心配されています。今回はハマスが仕掛けた攻撃にイスラエルが反撃した模様ですが、両国合わせて死者が千人に及んでいるとのことです。イスラエルとパレスチナとの戦争は過去に長年続きましたが、オスロ合意で両国は手を結びイスラエルのラビン首相、ペレス外相とパレスチナのアラファト議長の3人は1994年にノーベル平和賞を受賞しました。

あれから30年近く経ちましたが、イスラエルとパレスチナの関係は未だに紛争の火種は残っているようです。ハマスはイスラム組織勢力のようですが、穏健派に選挙で勝利してガザ地区を占拠してイスラエル側に攻撃を仕掛けたみたいです。イスラエルのネタニヤフ首相は極右派で以前からパレスチナを力で封じてきた過去がありますので、今回どのような反撃を行うか不安視されています。

ウクライナとロシアの戦争もどこまで続くのか誰しも見当がつかないようです。ウクライナに対する欧米諸国の支援疲れが顕在化しつつある中で、停戦合意が未だに見えない状況であるのも事実です。国連も米国も分断の中で仲裁どころの話ではないようです。東西冷戦が終わり世界は民主化が進みましたが、世界各地での紛争は無くならないのは残念です。日本も地政学的に周辺国との軋轢はありますが、平和外交を怠らないことが肝要だと考えます。

2023年10月6日金曜日

三浦文学

 最近、宮嶋裕子さんという24年前に亡くなられた作家・三浦綾子さんの初代秘書のインタビューを聴き、三浦綾子さんの小説を書店で買って読み始めています。私は全く読書家でもありませんが、宮嶋さんの話を聴きながら、なぜ未だに全国に三浦綾子ファンが大勢いて読書会など催されるのか不思議に思い、作家・三浦綾子さんは一体どんな作品を書かれているのだろうと急に興味が湧いたのです。

タイトルは何でも良かったのですが、書店のコーナーに並んでいた三浦作品を見て「塩狩峠」を手に取り読んでみることにしました。文学的教養の全くない私ですが、今回三浦さんの小説を初めて読むきっかけとなりました。元来、私は女流文学はあまり読まないのですが、最近になって芥川賞、直木賞や本屋大賞の作品で女流作家の作品を時々読むようになりました。

まだ数時間しか作品を読んでいませんが、心理描写の奥深さに引き込まれそうな気がしてこれからの展開が楽しみです。人生は短いので良い作品を読む機会をもっと増やしたいですね。これまでは趣味のようにサスペンス作品ばかり読んでいましたが、そろそろ趣味の分野は終わりにして、自分の年齢を考えて純文学作品に触れていきたいと思う次第です。


2023年10月5日木曜日

趣味と実益

今日も引き続き秋晴れの良い天気でした。波も昨日は少し荒れていましたが、今朝は凪のように感じられました。親戚の一人が毎日趣味のように船で釣りに出かけていますが、最近は魚が釣れなくても自衛隊の要請で毎日のように高級アルバイトがあると満足そうでした。内容は中国や北朝鮮による侵入の監視を漁船に自衛官を載せて数時間一緒に海で待機するのが仕事のようです。

漁師にとって船舶の燃料費が高騰し苦しい操業となっているこの時期に意外な副収入のようです。ちなみに親戚は元々漁師ではなく、漁業組合との長年の人間関係で漁業組合員の漁師となっているようです。漁師としての組合員の資格も年間100回の水揚げか年間漁獲高のどちらかが条件のようです。笑い話ですが、100回の水揚げと言っても1匹の水揚げでも良いそうです。

釣りが得意なので、自分が釣った魚を不特定多数の人に料理して食べさせる事業がしたいと話していました。元々は国内外の船舶で料理のまかないを仕事としていたので、その気持ちが今も湧いているようです。魚を釣るのもプロの世界の領域で、料理が得意となれば鬼に金棒です。年齢的に飲食の事業を始めるのは容易ではないので漁師の釣りを続けた方が無難だと考えます。

2023年10月4日水曜日

その2

九州の長崎県南島原市で 2泊3日の短い滞在でしたが、メインの本日は、朝からお墓参りと高齢の義母を囲んだ親族での昼食など、多分最後となるであろう親族間の一生の思い出に残る1日でした。

本日は朝から快晴でしたので、宿から見える海を隔てた遠方の天草の山々に沈む夕陽の絶景をじっくり観察が出来ました。横浜でも海の近くでは拝見できるでしょうが、遠く故郷にて久しく観る風景もまた格別です。

古くから存在する小浜(おばま)温泉街の宿ですが、外国人の姿も見られました。今週は「長崎くんち」という大きなイベントもあるようですので大変混雑すると言われています。私も長崎くんちは直に見物したことがないので是非、次回は訪れてみたいと思います。

2023年10月3日火曜日

墓参り

 コロナ禍で躊躇していました故郷の墓参りを5年ぶりに実現しました。都会と違い地方のコロナ感染に対する不安は尋常ではありませんでした。ワクチン接種も行き届き、漸く人々の安心感も次第に広まってきたようです。

長崎空港から島原半島の小浜(おばま)温泉へ久しぶりに足を伸ばしました。途中、完成したばかりの長崎新幹線の真新しいコンクリートの橋桁が道路から一望できました。残念ながら新幹線の走行は見ることが叶いませんでした。

道中は、地方のタクシー運転手と懐かしさ溢れる家内の話のやりとりを隣でジッと静かに聴き流していました。家庭での会話と外での会話の妙な隔たりがとても新鮮に感じました。多分、久方ぶりの帰省に満足感で心が弾んだのでしょう。


2023年10月2日月曜日

新たな船出

本日より(正式には10月1日)弊社ジェイエスピーは、新たなジェイエスピーとして船出をいたしました。1980年1月の設立から長年にわたり独立系の会社として歩んで参りましたが、この度NTTデータイントラマートの子会社となりました。今後はさらに成長を目指して社員共々努力して参りますので、これまで以上にご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。また、これまでお付き合いいただきました多くの関係者の皆様へ心より御礼申し上げます。

堅苦しい話や表現は得意ではありませんのでこの程度にさせていただきます。事業承継は長年私自身の悩みでもありました。でも20年前くらいから何れは皆さまからご賛同いただけるような形で事業承継できればと考えて参りました。幸運にも素晴らしいご縁ができまして、今回、完全子会社化へ至ることができました。長年の私の思いが実現出来たことを大変光栄に存じております。社員の皆様にとっても将来安心して仕事をしていただけると確信しております。

例に挙げるのは余りにも恐縮ですが、私はホンダの創業者、本田宗一郎氏やソニーの創業者、井深大氏・盛田昭夫氏が生前に語られていた言葉、「親族を後継者にしない」という考えに若い頃から共鳴していました。会社は社会に開かれた公器であり、創業者のご自分も一代で終わりと語られていたようです。その考えには私もまったく同感でした。事業承継についても創業経営者にいろんな考えがあって当然で、最後はオーナー自身が自分で決断すれば良いことなのです。

本日は弊社にとり特別な日でもあり、普段と異なった内容のお話をしました。

本日も最後までお読みいただき誠に有難うございます。

2023年9月29日金曜日

日本の変化

 関東大震災朝鮮人虐殺事件の真実が浮き彫りにされ今年大々的に報道されましたが、78年前の原爆でも多くの在日韓国人が犠牲になったことも報道され、日本国民だけではなく当時の在日韓国人を弔うため日本の団体が韓国を訪れたというニュースも拝見しました。岸田政権になって日韓関係が漸く融和の道を歩み始めたことを快く感じます。何を言いたいかと申しますと、漸く日本人も真実を堂々と暴露しやすい国になったということです。

また昨日は水俣病訴訟の地裁判決で原告側が勝利した歴史的ニュースにも注目しました。熊本県出身の私も小学生の頃から関心を持っていた水俣病の被害ですが、未だに裁判が続いていたこと自体大変な驚きでした。地裁の女性裁判長による判決は半世紀以上の長い裁判に終止符を打つような画期的なものでした。加害者である国の完全なる敗訴ですが、被害者の為にも上告は断念してほしいものです。

高度成長時は企業による工業排水による原因不明の公害が絶えませんでした。日本各地で公害被害者による訴訟のニュースは大問題でした。私も上京した頃は京浜工業地帯の工場の煙突からの排気と都心部の自動車の排気ガスで、一日で鼻の中が真っ黒になっていました。当時は東京湾も汚染された海で魚も食べられないという噂が流れていたくらいです。今日は環境庁が設立され環境対策が進み東京湾の海水もきれいになりました。水俣湾も同様です。


2023年9月28日木曜日

事業の承継

 今から30年くらい前はまだ若かったので同業他社や異業種との交流に日夜明け暮れていました。あれから30年くらい経ちました現在は、当時は若き経営者同志として良きライバルでありながら、お互いに切磋琢磨して日夜会社経営に励んでいた仲間たちの姿が殆ど消えてしまった感があります。私自身が人並み以上に長く経営に携わってきた証です。

しかし、人間は誰しも年々高齢化することには変わらないので、経営者としても自らの任期に区切りをつけて将来世代に事業を引き継ぐことが大切です。私自身も10年以上前から多くの関係者の皆様から事業の承継についてその都度問われてきました。ゼロから立ち上げてきた会社をどのような形で次世代へバトンを渡すかが経営人生において最大の課題でした。

これまで私自身、多くの方々から様々なご支援とご協力を戴き、幸運にも弊社は弊社なりに成長と発展を続けて今日があります。気が付きますと外部からも高く評価される企業にまで到達することができました。まだまだ弊社は成長過程ですが、私自身が元気なうちに次世代へ経営を引き継ぐことで更なる成長と発展を期待しております。

2023年9月27日水曜日

善は急げ

 タイトルはご存じの通り、「良いと思ったことは、ためらったり躊躇したりせずに、すぐに急いで実行するべきだということ」と解釈されています。「思い立ったが吉日」「鉄は熱いうちに打て」とか同じ意味で表現しますが、人生は常に決断の連続であり、あまり考え過ぎても必ずしも良い結果になるとは限りません。実行することで先の風景も徐々に見えて、より良い方向性も定まるものです。

「後悔先に立たず」とは、何かしてしまった後で悔やんでも、もうすでに取り返しがつかない、ということもありますから、事前に熟考すべきことは勿論です。人生はそのような事の繰り返しですから経験を積む上でも実行を重ねることは咄嗟の判断力も養います。物事を迷ったら、三方良しかどうかをじっくり考えてみると間違った判断も少なくて済みます。

「時は金なり」ということわざも、時間はお金と同様に貴重なものだから、決して無駄にしてはいけないという戒めの言葉です。人の成長をみると驚きますが、自分自身も同じように老化していることに無関心なことがあります。1週間、1か月、半年、1年などあっという間に過ぎ去ることを誰しも毎年感じています。「善は急げ」もチャンスは限られているから機を逸するなということなのでしょう。    

2023年9月26日火曜日

千灯明

 昨日の9月25日、日めくりのカレンダーに太宰府天満宮・千灯明と記してありました。本年も9月21日から25日まで福岡県の太宰府天満宮で菅原道真公ご在世の往時を偲び、御神霊をお慰めするとともに、国家の平安、さらには五穀豊穣を感謝する秋祭りとして神幸式大祭が行われています。太宰府天満宮で最も大切なお祭りです。往古の店頭を継承するこの「神幸式大祭」は、福岡県の無形民俗文化財に指定されています。

昨日の9月25日はその最終日で、千灯明が太宰府天満宮の一帯に灯されます。実は私の母が生前に太宰府に住んでいましたので、コロナ禍の何年か前に法要のため母が葬られているお寺に伺った時、千灯明の行事の日に偶然重なったのです。母の命日は本日9月26日ですので、昨日の事ですが、ちょっと太宰府天満宮の千灯明の事に触れてみました。たまたま妻が千灯明の事を覚えていましたので、私もあらためて調べ直して漸く思い出したのです。

太宰府天満宮は菅原道真を祀ってありますが、学問の神様として有名で国内やアジア各国からの旅行者が大勢訪れます。福岡県内の多くの小中高生も受験シーズンになると太宰府天満宮へ祈願に参拝しています。太宰府は菅原道真の伝説で梅園でも有名なところですが、ここでは歴史については省略します。境内で軒を連ねて販売されている梅ケ谷餅が大変有名で私も時々取り寄せて賞味させていただいています。皆さんも是非ご試食ください。


2023年9月25日月曜日

関取の思い出

 子どもの頃ほどの大相撲ファンではなくなりましたが、毎場所各関取の星取表には着目しています。昨日、千秋楽を終えた秋場所にも若い有望な力士の活躍が目立ち、これからの大相撲が楽しみです。私が生涯で一番大相撲に熱を上げていた頃は小中学時代でした。今では先輩方しかご存じではないと思いますが、大鵬、柏戸が全盛期の柏鵬時代です。特に当時は横綱大鵬の大ファンでしたが、大鵬が引退しても親方になった大鵬に対する思いは変わりませんでした。

成人してからの新婚旅行時には大鵬の出身地、北海道弟子屈の大鵬記念館も訪ねてお兄さんと記念撮影したこともあります。大鵬はロシア人の父親と日本人の母親の間に生まれ、苦難の幼少期を過ごした人です。大相撲の歴史に残る偉業を達成したばかりでなく、人間的にも大変尊敬できる大相撲会の第一人者であったと思われます。双葉山に並ぶ連勝記録がストップをかけたのは戸田という関取ですが、軍配の差し違えが後に判明したという事実がありました。

それ以来、微妙な勝敗の判定にビデオテープが採用されるようになったのです。後に大鵬関は「横綱である自分が微妙な負け方をしたのが悪い」と自らを反省したのです。当時の横綱は格下の相手と相撲を取る時には堂々と胸で相手の出足を受け止めていましたので、はたき込みという技は横綱にはあり得ませんでした。頭で相手はもろにぶつかってきますので、取組後いつも横綱の胸は赤くミミズ腫れのようになっていました。

2023年9月22日金曜日

透明性

 「日々新たなり」という言葉が大好きですが、人は絶えず時代とともに進歩していくものです。しかし、現実は古いしきたりに縛られて考えが硬直していることを自ら気づかないこともあります。身内でもない限り、他人は他人の事まで是正してくれるわけではありません。その点、弊社の組織には壁が無く、お互いに何でも気軽に自分の意見を言える環境づくりを目指してきました。

お蔭様で若い社員の皆さんが自主的にチームを作って社内外の活動を積極的にやれるような環境になりました。人は人から言われて動いても達成感は感じませんが、自らが行動を起こして社内外に知的活動が広まれば手を挙げた人もやりがいを感じるものです。何事も人の為になればという発想を持つことが大切だと考えます。

自分の利益ばかり追求して、人を犠牲にしていることに気が付かないのは言語道断です。お客様の事を、自分たちの事以上に優先的に考えて行動することができれば不祥事に発展する事態になることはあり得ないはずです。もし間違った行動を見かけたらお互いに即座に指摘し合うようにしましょう。常に透明性が必要で、絶対に見て見ぬふりをしてはいけないのです。

2023年9月21日木曜日

生き方の極意

今朝のラジオ深夜便の「私終いの極意」というテーマで、今年7月で古希を迎えた歌手の研ナオコさんが出演されていました。世代が違うと知らない方も多いと思いますが、若い方にも結構人気があるようです。過去を振り返らないで常に前を見て生きてきたと話していましたが、年齢をまったく感じさせない元気なトークに、ラジオを聴いているこちらの方が逆に元気をもらえた気がしました。

彼女が投稿するユーチューブ動画サイト「研ナオコチャンネル」は再生回数が600万回に及ぶそうで、すっぴんの素顔からメイクしていく様子や仕事現場の裏側などを紹介したり、あけっぴろげな性格が多くのファンの人気を集めているようです。まだやり切っていないことが沢山あり、200歳まで生きる目標で多くの仕事を続けたいと話していました。

寿命はひとそれぞれなので、人生の歩み方もそれぞれ違って当たり前で、単に年齢だけで他者が他人の人生に区切りをつけるのも如何なものかと考えます。過去の経験があって初めて次の段階で活かされることもあります。今も変わらぬ笑いを引き出す素顔の研ナオコさんの生き方の極意は誰にも参考になるのではと思いました。

 

2023年9月20日水曜日

31年ぶり

 失われた30年と言われる中で、地方の基準地価が31年ぶりに上昇しているようです。31年前はバブルの絶頂期で、地価の高騰が地方にまで及び、次々と不動産価格などに転嫁されていた時代です。そのしわ寄せで日本経済は長らくマイナス成長が続いたわけです。しかし、日本は漸く30年の時を過ぎてデフレ経済から脱却したようです。

特に、ここ20年くらい前からのIT革命により情報量が急拡大して情報の武装化を世界が競う時代となりました。同時にセキュリティが情報漏洩を防ぐ必然のツールとなってきたのです。おそらく地価の高騰は部分的だと考えます。つまり、デジタル技術により付加価値の分散を実現できれば地価などのバランスは維持されると考えます。

日本は人口減の時代に移っていきますが、有難いことに金融資産は過去最高の2000兆円を超える蓄積となっているようです。この資産を海外で運用していく時代が到来しているのか、各国の金融の世界での動きが注目されています。これからの若い世代には生成AIを同時に活用して情報を取捨選択し、有益な情報で新しい価値を是非見出してほしいと考えます。





2023年9月19日火曜日

備えあれば患いなし

 9月も下旬に入り、秋分の日(23日)も間近となりました。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われますが、2023年の彼岸入りは9月20日で彼岸明けは9月26日で、残暑も秋の彼岸を境に何とか和らいでほしいものです。巷ではマクスの着用もかなり減ってきましたが、コロナとインフルエンザが同時に流行しているため、調剤薬局や市販薬局でも薬が不足している状況とのことです。

体調不良で会社を休むことなど滅多にない私ですが、先週の土曜夜くらいから急に発熱と咳が出始めて遂にコロナ陽性かと思いましたが、コロナ特有の症状もなくインフルエンザに感染したかと考えました。3連休で医療機関も休みの為、自宅にある医療用の解熱剤や市販薬など使用しつつ、一方でアイスノンや氷枕を間髪入れず使い続け、水分補給にポカリスエットと完全な防備を施したつもりです。

結果、3連休最後の月曜日の朝からは38度以上あった体温も徐々に下がるとともに咳も少なくなり、夕方にはさらに体調が快方に向かいました。本日は体調不良の原因を知るために医師の診察を受け、検査したところ幸いにも単なる夏風邪ということでした。薬は常備薬として自宅に置いておかないと、いざという時に対処できないものです。かつてお世話になった越中富山の薬売り行商人のことがふと浮かんできました。

2023年9月15日金曜日

アレ(ARE)

 昨今、元気が出ないニュースばかりでしたが、昨夜の阪神が巨人を破って18年ぶりにセリーグ優勝をしたニュースは日本中が最高に盛り上がりました。最近は私もTVで米大リーグの試合ばかり見てきましたので、昨日は久しぶりに日本のプロ野球をたまたま観戦したのが、岡田監督就任1年目で阪神が優勝マジック1となり、最短で優勝を賭けた1戦である阪神対巨人戦でした。

「アレ(ARE)」という流行語も昨日のニュースで初めて知りました。岡田監督をTVで拝見したのも久しぶりでしたが、野球界で刻まれた年輪の素顔に現役時代の面影をふと思い出してしまいました。あらゆるスポーツは応援する人を元気づけてくれます。私もスポーツ好きで日本選手が登場するスポーツの国際試合は大抵TVですが観戦しています。

弊社も漸く大所帯になってきて社員間のスポーツサークルも活発になってきています。普段、身体をあまり使わない仕事なので、スポーツは仕事のストレス発散にもなるので私自身も自社のスポーツサークルを応援しています。スポーツが苦手な方ならば、文芸も含めていろんなサークルを積極的に立ち上げてくれることを期待しています。サークル活動は最大のコミュニケーションとなります。

2023年9月14日木曜日

編集長として

 本日、漸く会報117号の校正が完成しました。関東地区に所属する故郷の団体で毎年2回発行する会報の事ですが、私が会報の編集委員長を務めて6年目になりますが、この間の発行冊数は毎年春・秋の発行で累計12冊に及びます。当初、全くの素人にも拘らず責任者にご指名されて当初、大変な任務を負ったと戸惑いました。前任者の作られた会報を参考にして、印刷会社探しから始めました。

編集委員のメンバーも私が指名した会員の方ではなく、上層部から割り当てられた初対面のメンバーばかりでしたので、最初の顔合わせや打合せからスタートしました。平均年齢70歳以上のメンバーの方々は広報の業務も未経験で、文章は書けない、パソコンも使えない方が殆どでした。指名された編集委員のメンバーで会報づくりを始めましたが、最初は本当に大変な仕事だと思いました。

編集企画~取材・原稿集め~出校~修正の繰り返しなど、印刷会社と逐次綿密な打ち合わせを何度も繰り返しながら完成を目指しました。編集会議も2か月に一度、発行の直前は1か月おきに開催しました。任期は2年ですが、最初の2年間は私を含め素人のメンバーばかりで苦労の連続でした。突然のご指名を受けて、素人のメンバーを纏めながらの編集委員長としての仕事は大変良い経験です。

2023年9月13日水曜日

将来の夢

入社試験で毎回応募者に問う在り来たりの単純な質問の一つに「あなたの将来の夢を語ってください」と聞くことがあります。残念ながら大志を抱いている応募者は殆ど皆無のようです。トップ面接なので緊張と遠慮も少しあるのだと思うのですが、大体は早く一人前の技術者になりたいというものです。現実的に将来の夢を聴いても、応える側として日本の将来は暗いという思いが強いというのは、私自身がこれまで何度か質問した中で感じてきたことです。

しかし数日前の出来事ですが、まだ未内定の学生さんを面接する機会がありました。また同じように将来の夢を聴きましたところ、学生さんは即座に「家庭を持ちたいです」という返答が返ってきました。これまでの学生さんからは聴いたことのない回答でしたが、実は日本生まれの日本育ちで2世の方でした。父親はおとなしい物静かな方のようで、実は現在本国に帰国して働いているお兄さんが在日の時にナンパした女性を学生さんの父親である弟に紹介してくれたそうです。

つまり、日本人同士でも中々結婚ができない現代社会なので、国際結婚はさらに難しい時代だと考えているのではないかと思った次第です。現代の若者にとって結婚して家庭を持つのも今日では夢になっているのだという話を聞いて何だか寂しい気持ちになりました。色々質問しているうちに、彼の口からとても仲の良い家族だと話していました。おそらく自分の家族のような家庭を将来持ちたいというのが彼の夢のようでした。お幸せをお祈りします。


2023年9月12日火曜日

食料自給率

日本の食料自給率については再三にわたり問題視されますが、現在39%で輸入が61%のようです。心配なのは、将来にわたり現在のような円安が続いたり、世界的に食糧不足へ陥ると日本は多大な貿易赤字となります。食料のサプライチェーンが寸断されると、需要と供給のバランスが崩れ価格は暴騰します。円高であれば購買力も強くなりますが、円安では弱いままです。

食糧の輸入を少しでも抑える政策が、為替政策とともに将来に向けて必要となるのではないでしょうか。もっと国内生産の食料自給率を上げていくことが、国内の農業や畜産業を守っていくことに繋がり、ひいては国民の利益にもつながると考えます。物価高騰が続く中で金利が上がると企業の景気に水を差すことにもなります。経済を強くすることが日本の課題でもあります。

経済が良くなれば投資も増えて株価にも反映し資金が好循環します。少し大胆ともいえる経済政策を岸田政権に経済界も国民も求めているのではないでしょうか。内閣支持率が暗示しているように感じました。今回の内閣改造がこれから先の転機になることを期待したいものです。最後に、企業の不祥事には断固たる行政の姿勢が強く望まれていると思われます。


 

2023年9月11日月曜日

記念日

 午前中から物書きをしていたらあっという間に1日が過ぎ、ブログを書いていないことに気が付きました。帰宅時にバスターミナルの屋上の広場でコーラスの声が聴こえて情けなくなりますが、的でした。どこかの宗教団体の集まりなのか誰も近くに見えませんでしたが、のぼり旗に戦争反対の文字がくっきり見えました。確かに世界には価値観の分断が起きているように見えます。

1年半も果てしなく続くロシアとウクライナの戦争が世界中に衝撃を与えているにも拘らず、毎日のように市民をも犠牲にした爆撃が行われています。一体、国のリーダーたちは市民の生命をどう思っているのでしょうか。国連が機能不全に陥っている現状を見ると対処も出来ず情けなくなりますが、国連の安全保障理事国に加盟国が不信任を突き付けて総辞職させることはできないのでしょうか。

未だに大国が戦勝記念日と称して毎年国民を煽り祝っている現実には呆れてしまいます。日本のように終戦記念日として再び戦争を起こさないことを誓う日ならば理解できますが、戦争経験者も殆ど生きていない現代において、未だに過去の栄光をプロパガンダとして宣伝することにどんな価値があるのでしょうか。もっと平和の有難さを国民共々祝福する国家が増えてほしいものです。


2023年9月8日金曜日

忖度

 ある時期から世間で「忖度」という言葉が流行るようになりました。忖度によって真実が隠蔽され陰で苦しむ人が多いのに公表されないことが後を絶ちません。言論の自由は憲法によって保障されていますが、公表することで被害を被る人もいることが現実です。忖度による不正の隠ぺいが長年にわたり慣例化する事態は大変残念なことです。

我が国は外圧がなければ自ら律することはなかなか難しい国のようです。しかし、日本も時代とともに企業内の内部告発等で悪事が世間に晒されるようになってきたように感じます。不祥事が発覚する事例はまだ氷山の一角に過ぎないですが、少しずつ企業にも浄化作用が働きつつありマクロ的には徐々に良い傾向になってきています。

企業は不祥事により倒産に追い込まれることもありますが、政治家の不祥事は議員を辞職しない限り身分が解雇されることもないために、どうしても不祥事が再発してしまいます。選挙で立候補者の人格を見抜けないのは残念ですが、忖度する日本人の気質が少しでも変わり、正々堂々と不正を糾す姿勢に変われば、世の中はもっと住み易く明るくなるでしょう。

2023年9月7日木曜日

想像力

知識より想像力が 重要だとアインシュタインも言っていますが、知識は年齢とともに忘れてしまう傾向があります。想像力も10代や20代の頃は誰でも優れていますが、20代中盤頃にはピークとなるのでしょうか。スタートアップで事業を起こすのも、社会人になって専門の職業にどっぷり浸かってしまうよりも職業が白紙の学生時代の方が望ましいと言われています。

社会人となってからは目先の仕事に追われるばかりで、想像力を働かせて新規事業を立ち上げるという発想は乏しかったのではないでしょうか。これからは業務の効率化や自動化を上手く活用して企業内でも想像力を働かせるスキームが必要と思われます。そのためにも学生を抱える大学とのコラボレーション等は益々重要になってくると思います。

シリコンバレーの近くにスタンフォード大学がありますが、この地域は長年にわたり米国のベンチャーの発祥地でもあります。私も30年近く前にシリコンバレーへミッションで訪れたことがありますが、説明員の口から「此処には多くの企業の屍が眠っています」と告げられた言葉を今だに覚えています。多くのベンチャー企業が生まれたり消えたりを繰り返す中で、生き残るベンチャーが誕生するようです。


2023年9月6日水曜日

環境テック

脱炭素化への企業の取り組みが待ったなしであることは、2050年までにカーボンニュートラル を達成するために産業界に課せられた命題でもあります。地球温暖化への対応は世界中で取り組むべき重要課題ですが、二酸化炭素の排出量削減への取り組みは欧州よりやや遅れているようにも感じます。

大きく捉えると環境テックの時代に21世紀は移っていることが欧州の動きなどでも理解できます。今後、ジェット燃料にも脱炭素を繋がる新しい燃料の使用が義務づけられるだろうと言われています。脱炭素への環境基準はさらに厳しくなるため我が国も環境テックへの投資が重要視されるべきだと考えます。

地球人口はさらに増大しますので、地球温暖化への環境負荷を下げる技術は人類社会において必須となります。産業界はデジタルテクノロジーを駆使して次世代に向けて脱炭素化へ積極的に取り組まなければなりません。生成AIを使って互いに情報の共有することで環境テックを推進する後押しにもなるではないでしょうか。



2023年9月5日火曜日

意思疎通

政治はイデオロギーや価値観の違いでかみ合わないこともありますが、経済はお互いにビジネスになれば個々の思想がどうかは直接には関係ありません。日中間の政府が対話をできないのも国の威信がかかっているからです。日本の経済界が述べている、日中の政府間で信頼が底をついている今こそ、草の根的に対話を継続しなければならないという姿勢はとても理解できます。

本来は政治が経済の糸口を切り開かなければならないと考えますが、政治的対立を生むような行動をとられると困るのは経済界です。経済が成り立たなければ国家予算も補えないのです。日本は3~40年前から経済一流、政治二流と言われてきました。現在は経済もかつてのように誇れる地位ではありませんが、政治の地位は如何でしょうか。

まだまだ日本企業は世界に誇れる分野を持っていますので、もっと政治に外交力で頑張ってほしいところです。処理水の問題も時期が迫っていたとは言え、IAEAにお墨付きをもらって即処理日程を決めた感が国民にもあります。周辺国はもっと驚きだったと感じます。近隣諸国とは程よい付き合いが必要です。意思疎通を政治が図らなければ困るのは国民です。

2023年9月4日月曜日

世界情勢

かつて超大国、米国のレーガン、ソ連のゴルバチョフが劇的な和解で、それまで世界情勢は東西冷戦中で一触即発の危機もありましたが、落ち着くことができました。皮肉なことに、その後、ソビエト連邦は崩壊し、東欧諸国は社会主義陣営から自由主義陣営に多くの国々が移りました。社会主義経済も崩壊し、経済的には世界は資本主義経済を目指して今日に至ります。

しかし、政治は未だに独裁政治と民主主義政治に分かれています。残念なことは、独裁政治はプロパガンダで国民世論を煽り、他国を罵ることです。つまり、国内の不満を抑えるために政治的手段として国民世論を他国に不満として振り向けさせるのです。自国民には他国の情報を遮断して画一的な情報に統制します。結果、国家間の政治的摩擦や紛争が絶えなくなるのです。 

今、世界政治も息詰まっているように見えます。解決方法としては国連の機能をもっと強化することだと考えます。現在の国連は第二次世界大戦の戦勝国を中心にして組織が作られていますので、抜本的に国連の改革を見直さないと現状のままでは、世界各地に勃発する紛争の解決に国連が資することもできません。G7の主要国が呼び掛けてG20の加盟国で国連の改革を進めてほしいものです。

2023年9月1日金曜日

9月1日

 8月最後の昨夜はスーパームーンをちょっとの時間でしたが眺められて幸運でした。立て続けに発生している台風の影響で雲行きが安定しないようです。しかし、本日の早朝の朝焼けはとても美しくスーパームーンと同様にスマホのカメラに収めました。健康に過ごしていれば美しい夜空にも朝焼けにも感動できます。夏場の夜は、昼間の熱気がこもる南西の部屋を避けて北東の比較的冷房が効く部屋で就寝していますが、夜中に何度か起きてエアコンの排水を処分するのが面倒です。

しかし、集合住宅の住戸によってはエアコンを設置するスペースがないところもあり、我が家は恵まれているようです。今年の夏はエアコンもフル回転ですが、人様の話では使い過ぎて故障したという話も聞きます。故障したら寝れるような夜ではありませんが、この夏のような暑さで修理業者も多忙のようです。今年はエアコンを新規に設置する需要は多くないとのことです。今年に限った暑さではないので既にどこの家庭も設置済みなのでしょう。

今日から長月の9月です。本来、長月は旧暦の9月で現在の10月に当たり、秋の最後の月となり日中でも少しずつ涼しさが感じられるようになりますので、もうしばらくの辛抱です。長月は日暮れが早くなり、夜が長い月という意味です。秋の夜空は満天の星空が見られます。今月末に5年ぶりに故郷へ帰省する機会ができましたので、故郷の澄んだ星空を眺めるのが楽しみです。9月最初の週末となりましたが、どうかご自宅でゆっくりお過ごしください。


2023年8月31日木曜日

ハイブリッド

本日は東北大学の取り組み~社会構造を変革する大学発スタートアップと大企業との協業~をオンラインで視聴しました。コロナ禍前には大学の研究室が主体となって開催されるリアルの発表会には時々顔を出していましたが、コロナ禍で中断となってしまい、大学を訪問する機会は無くなりました。しかし、オンラインでの発信による様々なジャンルの活動が増えて、地方の情報まで入手できるようになりました。

コロナ禍も落ち着き、現在はリアルとオンラインのハイブリッドで大学のイベントが継続されるようになり大変助かっています。しかし、オンラインだけで視聴するだけでは物足りないことがあります。できればリアルで参加して様々な人と対話をすることで人脈も広がりますし、苦労した裏話も聴けるのです。今、米国の大手IT企業で週3日の出社を義務付ける動きが出ています。仕事もリアルでコミュニケーションを図ることが重要だと経営側が動き出したのです。

大學の研究機関と企業もリアルで接しなければ双方の理解は深まりません。コロナ禍でテレワークが急速に浸透したので、リアルとオンラインのハイブリッドの働きを如何に柔軟にして生産性を上げていくかが今後は重要です。私自身も週3日出勤していますが、米国の大手IT企業もハイブリッドでの出社を義務付けようとしています。週に2~3日の出社は企業を活性化させる上で必要です。もし完全に元へ戻ったら、寧ろ折角の会社の持続的な成長への術がなくなると言えます。

2023年8月30日水曜日

ストライキ

今の若い方たちはご存じないと思いますが、1970年代の頃には旧国鉄(現在のJR)のストライキが頻繁に実施されて終日ダイヤの乱れなど普通でした。ストライキが実施されると利用者はうんざりして「またか」という気持ちで、動かない電車に諦めていたように記憶しています。当時は国有鉄道でしたので、民営化には組合側において大変な抵抗がありました。

いつも移動の犠牲になるのは利用者側でしたが、民営化後にはストライキも無くなり、JRという民間企業として再出発して乗客へのサービスも格段に向上しました。公務員のストライキは本来認められないものですが、組合側の力が強かったものと思われます。当時は三公社五現業として国営企業が多く存在していましたが、殆どが民営化されて現在に至ります。

ニュースでそごう・西武の組合が明日ストライキを予定しているようですが、事の発端は経営側と組合側の交渉の決裂がもたらしたものですが、およそ60年ぶりの出来事になりそうです。消費者には直接的な被害はないようですが、小売業としての消費者目線はどこへやら吹っ飛んでしまっているようにも感じられます。やはり商売はお客様を常に第一に考えなければなりません。

2023年8月29日火曜日

ある見学会

本日は川崎市と横浜市にまたがる製鉄所の見学会へ参加しました。実は来月中ごろに40数年の歴史を終えて高炉が止まるとのことで、見学会も最初で最後となるので記念としてどうしても一目製鉄所の勇姿を観て記憶に留めたかったのです。参加者は横浜市内の中小企業を中心としたメンバーの集まりで、18名の参加者でした。

構内の事務所で施設の概要の説明を受けた後、作業着にヘルメットに軍手に眼鏡グラス、そして説明用のイヤホンを身に付けて工場見学となりました。溶鉱炉が稼働しているので工場内は熱いと聞いていましたが、本当に汗が出るくらいの室温でした。見学を終えて外へ出ると外気温の36度が涼しく感じました。

高炉が閉じる大きな理由の一つは、カーボンニュートラルを目指す上で製鉄所から大量に排出される二酸化炭素を抑えるためのようです。さらに今後の少子化で国内需要の減退に対応する綿密な経営戦略による判断のようです。一番驚いたのは、製鉄所構内の膨大な敷地の広さでした。今後は跡地の様々な再利用計画が策定されているようです。「鉄は国家なり」の時代が偲ばれます。

2023年8月28日月曜日

価値観の変化

昭和の時代は父親が外であくせく働いて、家事は一切が母親の役目であったようです。戦争当時、戦地に赴く兵隊が残している遺書にも父親の存在が薄く、母親あての手紙が殆どです。つまり、昭和時代の子育ては母親が一手に引き受けて父親は妻に任せっぱなしにしてきたのではと考えます。戦後もその流れは変わらず、父親は子供が寝ている朝も早くから出勤し、夜は子どもが寝静まって、深夜になって漸く夜の付き合いから帰宅するのが普通の家庭でした。

一般に、子どもが父親より母親を尊敬するのも、普段は父親の存在が薄かったからではないでしょうか。欧米では子育てに父親が全面的に参加し、仕事より家庭を優先しています。日本の父親は古い習慣がそのまま引き継がれて家庭より仕事優先で近年まで来たように思います。その古い考えが漸く変わりつつあることを最近になって感じています。日本も遅ればせながら海外の考え方が浸透しつつあるようです。

日本人は時代の変化に対応するのが遅いようです。戦時中も第一次大戦のままの装備で陸海軍とも第二次大戦に臨んだために悉く敗戦に追い込まれたと言われています。生産性がOECD中で最下位だと言われているのも、労働者の睡眠時間が不足して脳が疲れているからのようです。昼夜問わず仕事に明け暮れてきたのが昭和の時代でした。これからの時代は子育ては父親の役割だと考えるべきです。共稼ぎ時代でもあり、父親の存在をもっと色濃くしたいものです。

2023年8月25日金曜日

苦は楽の種

昨年の8月は北海道マラソンの応援に張り切りましたが、今年は酷暑を避けて避暑地へ足を伸ばすことになりました。コロナ禍が落ち着いて何処もかしこも人だかりですが、特に海外からの観光客が急増しているようです。

またコロナ禍による働き方改革で休みの分散化も浸透し、土日に行楽地が極端に混雑する様子もだいぶ改善され、道路の大渋滞も以前より減少したのではないかと考えます。

また各地の行楽客をもてなす宿泊地等の対応も、コロナ禍前より良くなっているのではないでしょうか。「楽は苦の種、苦は楽の種」と申しますが、苦労をすれば報われる時が必ず到来するのでしょうね。





2023年8月24日木曜日

突然の出来事

 昨日の帰宅時、マンションのエレベーターに乗り合わせた際、上の階の奥様に「最近、お見かけしないですが、ご主人はお元気ですか?」と挨拶を兼ねて話し掛けたところ、「昨年の12月に亡くなりました」と突然に奥様からご主人の訃報をお聴きしました。

おそらくご近所の方々も突然の出来事に気づいていないと思います。コロナ禍で人との付き合いも極端に少なくなり、個人情報の取り扱いも厳しくなった昨今では、ご近所でありながらも、他人の動静も分からなくなっているのが現状ではないでしょうか。

仕事とは関係ない題材ですが、人が生きている事も決して当たり前ではなく、偶然に生かされているものだという気持ちで感謝しなければならないと考えます。社員の皆さんも、与えられた命をどうか大切にして、これからの人生を楽しんでください。

余談ですが、早朝3時54分、そして4時に続けて2度も、突然にスマホのアラートが鳴り響きました。丁度起床前で、これからラジオ深夜便を聴こうとした矢先でした。いつもの放送は取り止めで臨時ニュースとなったのです。本当にお騒がせな隣国ですね。


2023年8月23日水曜日

分かり易い説明

 世の中には専門家による報道にちょっとした配慮が足りないと感じることがあります。実は本日の午後に甲子園球場で決勝戦が行われる全国高校野球選手権大会で、神奈川県代表として予選でかつての松坂選手が活躍した横浜高校を破って甲子園に出場している慶応高校についての事です。この夏の甲子園大会は105回なのですが、慶応高校の決勝戦への出場が107年ぶりとか103年ぶりとか報道されており、素人にはその根拠が分からないということです。

6時間後にはトップニュースで優勝校がクローズアップされると思いますが、数字の解説も視聴者の誰にでも分かり易くするというのが親切で丁寧というものではないでしょうか。どちらの高校が勝利するか今の時点では推測するしかありませんが、仙台育英高校は春の選抜で優勝しているので、夏の甲子園は慶応高校が勢いに乗って仙台育英高校を下すのか大変注目されます。しかし、決勝戦に至るまでの各高校の試合は伯仲していましたので、敗退した高校にもエールを送りたいですね。

もう一つ、猛暑の夏に必要なエアコンについてわからない点です。実はコロナ前に北側の部屋にもう一台エアコンを付けました。北側に面している家庭がすべてエアコンをつけているわけではありません。通路に面している部屋は歩行者の邪魔になるので付けていませんし、通路が無くても室外機を置くコンクリートのベランダがないとエアコンは設置できないのです。たまたま我が家は通路の下で、しかもベランダがあるので付けることができました。

しかし、困ったことに排水の穴はあるのですが、下の階に水を垂らすことができないので我が家ではバケツを置いて排水の水を定期的に処分しています。時には除湿したりしながら24時間運転していると一日に何回も水を処分せざるを得ないので我が家の一つの作業となっています。実は一日にバケツ何倍も排水される水があまりにも透明できれいなので、別の用途に使えないかと考えてネットで調べてみると、有害なので植物にも与えないようにとの事でした。

福島原発の処理水を処分することが大問題になっていますが、我が家ではエアコンから排水される大量の水の事に思いが走りました。販売するお店や設置する専門家もエアコンの機能ばかりでなく、排水についても説明があれば尚、親切で丁寧のように感じました。説明責任者はユーザーが後々まで納得いくように懇切丁寧に行うことが肝要ですね。私たちも仕事上で専門家として説明する場合も聴く側の理解を十分に考えて説明すべきです。




2023年8月22日火曜日

趣味を持つ

 最近、20代の若い方たちの様々な分野での活躍ぶりを観て、年配の我々まで元気を戴いている気がいたします。学校を卒業して20代そこそこで社会人になっても歳月が過ぎ去るのは早いものです。かつて自分が学校時代に経験した好きなことに仕事の合間を縫って没頭してみるのはとても貴重な体験だと考えます。入社試験の際に趣味を聴くことがありますが、できれば社会人になっても趣味を続けて自分の得意分野にしてほしいです。

趣味がある方ない方では休日の過ごし方も後々の人生も違ってきます。私自身も20代の頃は素人ながら富士山にも2度登頂したり、ハイキングで関東近辺の山々にもよく登りました。しかし、いつも連れと一緒で、単独登山の趣味は無かったのでその後は長続きしませんでした。やはり、長く続けるとすれば趣味は自分一人で最初始めるべきです。旅も一人の方が意外と自由で楽しいものです。できれば独身時代の若い時に様々なことにチャレンジしてください。

毎日、弊社の社員ブログを拝見していますが、様々な側面の趣味を持った方が多いことに嬉しく思います。これからも休日は積極的に外へ出て、自分の好きなことを求めて行動してほしいのです。人生は一度限りですので、大切な若い頃の時間を有意義に過ごしてください。私もFacebookで多くのお友だちに刺激を戴いていますが、行動力のある方は時間の使い方が上手です。自分も見習いたくなりますが、人の真似をするのは容易いことではないです。



2023年8月21日月曜日

新事実の発見

 温故知新とは「故きを温ねて新しきを知る」と読み下すことを高校時代に習いましたが、ご承知の通り、意味は辞書に依りますと、「以前学んだことや、昔の事柄を今また調べ直したり考え直したりして、新たに新しい道理を探り当てること」と解釈されています。

実は今朝のNHKラジオで、太平洋戦争における歴史的新事実の発見が紹介されていました。終戦時に300万人とも言われるアジア各地に派兵された日本兵や57.5万人とも言われるシベリア抑留兵が、戦後に帰還できたことにローマ教皇庁のバチカンが関わっていたとのことです。

旧ソ連に抑留された日本兵士が共産主義に洗脳されないようにとの考えがバチカンの根底にあったようです。シベリア抑留では過酷な労働と寒さで約1割の日本兵士が亡くなりました。1945年に日本は無条件降伏したにも関わらず、1956年に漸くシベリア抑留は終了しました。

未来の話ばかりでなく、古き歴史を知ることは大変重要です。戦後78年で新事実が判明したことは、太平洋戦争の真相が概ね機密として国民には知らされてこなかったということです。戦後の日本も不味い事には蓋をして真実を明かさない傾向がありますが変わっていないですね。

2023年8月18日金曜日

最後の戦闘機

先日、NHK・TVで放映された太平洋戦争における大日本帝国海軍で最後の戦闘機「紫電改」が愛媛県の南西端の海底で1978年(昭和52年)に潜水した漁師によって発見され、翌年1979年(昭和53年)にサルベージ船によって引き揚げされた模様の映像をご覧になられたでしょうか?紫電改は軽い重量の零戦を遥かに凌ぐ性能と耐久性を有していました。

戦後、日本に紫電改は1機も残っていなく、米軍が日本の基地から撤収して博物館に保存されている機材くらいで、日本国内の海底に沈んでいたことは戦後知られていませんでした。引き揚げ後は乗組員も所在も分からず機体だけは現在、愛媛県内の展示館にあるようです。機会があれば是非、日本最強で最後の戦闘機を見物してみたいです。

実は戦時中、私の父が学生予備兵として特攻隊員の訓練生として招集された時代に航空雑誌を読んでいたのか、戦後の我が家の本棚には山ほどの航空雑誌が並んでいました。特攻で死を覚悟して戦闘機に興味を示していたのか直接聴いたことはありませんが、小学生だった私は自宅にある航空雑誌を見るのが大好きで戦闘機の図面などにも興味がありました。

子どもの頃の将来の夢はパイロットだったと、どこかに書いたことがありますが、現在でも飛行場で旅客機を一日中、眺めていても飽きないほど、空を飛ぶ乗り物を自分で操縦してみたい気になります。気球でもハングライダーでも構いませんが、人生で元気なうちに空飛ぶタクシーでも良いから空を飛んでみたいというのが私の目下の目標です。


2023年8月17日木曜日

戦後78年の終戦記念日

 漸く今年も終戦記念日が過ぎて、例年のようにあらかじめ録画した戦争の特集番組を集中的に視聴しています。78年過ぎた現在でも何故あのような勝ち目のない愚かな戦争を日本は仕掛けたのだろうと考えさせられます。戦争は始めたら当事者双方に国家の威信がありますので勝敗が着つくまで終わりません。やられたらやり返すの繰り返しが国民の犠牲とともに果てしなく続きます。

先日、TVでZ世代の若者を集めて歴史専門家を交えての戦争に対する討論会が催されて大変興味深く拝聴しました。戦争経験者は皆、戦争だけはしてはいけないと毎年のように戦後世代の私たちに懺悔の念を訴えていますが、実際にロシア、ウクライナ戦争をはじめ現実の世界では世界の各地で戦争や民族紛争が無くならないのが今日の有り様です。国連の機能についても意見がありました。

討論は「どうして戦争は起きるのか」や「どうしたら戦争は防げるのか」など、将来を担うZ世代の若者たちの意見は柔軟性がありとても新鮮味を感じました。今後、世界の若者たちを集めて戦争について議論をする機会が開催されることに発展していけば平和に繋がるのではという感想が述べられました。世界の若者たちが戦争について考え、平和を主張することが大切だとの事でした。

2023年8月16日水曜日

付加価値と人件費

所得倍増計画という国の政策は1960年(昭和35年)当時の池田隼人内閣で閣議決定されたものです。目標は10年以内に国民の所得を倍増しようというものです。戦後、日本は高度成長へ邁進していましたので二桁成長も夢ではなかったのです。中流社会が実現できたのも国民が欧米諸国に追いつくため豊かさを求めて必死に働いたからではないでしょうか。

実際、7%強の賃金を企業が毎年昇給していくと10年で人件費は倍増します。困難でも4%ずつ毎年賃金を引き上げていけば10年で5割アップします。主要国と日本との人件費の格差が開いたのは日本全体で賃金を上げてこなかったからです。何故、日本が賃金を上げられなかったのかと申しますと、日本経済が長年にわたり成長してこなかったからです。

世界全体でのGDPは3位ですが、一人当たりのGDPは30年前の上位から30位に転落したからです。つまり、日本人が稼げなくなってきたからだと言えます。何故稼げなくなったのかと考えますと、人材の流動化を促進する政策が実現されず、付加価値を生む分野へ人材がシフトしなかったからです。企業は付加価値を上げなければ粗利が増えず人件費も上げられないのです。

行政を司る皆さんは会社経営と同じように国家の運営を考えてほしいのです。経済を成長させて税収を増やさなければ、国家予算の歳出増を賄うことはできないことを国家は肝に任じなければならないのです。企業の中には人材の流動化で10年以内で所得を倍増できるところも存在するはずです。リスキリングを実施して付加価値の高い分野に人材をシフトすべきです。

2023年8月15日火曜日

経済状況

日本経済も漸くコロナ後の回復が見られるようになりました。内閣府の15日の発表に依りますと、日本経済は3四半期連続でプラス成長との事、実質率で4‐6月は1.5%、年換算で6%、本年度のGDPは561兆円となる見込みのようです。昨日は日経平均も大幅に下落したものの、本日は逆に反発した模様ですが、もっと日本の株式市場が元気になることを切に希望します。

米国株の堅調さに影響されたものと思われますが、円は1ドル145.5円と円安は続いています。内需は物価高等で国内消費はマイナスですが、自動車関連の輸出やインバウンド消費の外需が好調なのも円安の影響が大きいものと考えます。この経済状況が年央、年後半に継続することを期待します。経済の好循環は株価にも必ず反映しますので着実な経済成長が重要です。

企業も成長のために人材投資が必要であることを認識し始めました。今後、人材不足が叫ばれる中で成長とともに人件費に反映できる環境が求められています。内需が成長に結びつく好循環の経済となれば幸いです。そのためにはインフレにも耐えうる国民生活が担保されることが重要と考えます。我々企業人も業績を伸ばすことで賃金に反映できるよう努めて参ります。

2023年8月14日月曜日

人生は思い出づくり

人生は思い出づくりでもあり、経験した記憶は老後になってもずっと残ります。私も日経新聞私の履歴書に倣って幼少時から今日までの数々の記憶を長々と綴っていますが、近く本にしようと考えています。一冊の本に纏めるにはまだ加筆しなければ言い足りない部分や拙い表現も多々ありますので、再び手を加えて製本に辿り着くまでの出来上がりが楽しみです。

実際に自分の人生など家族も知らない点が多々あります。読んでくれれば私がどのように生きてきたかが子どもたちにも伝えることができます。でも文章で書ける内容など本当に些細な部分です。過ぎ去った過去の多くは忘れていますし、部分的な記憶ばかりだと考えます。しかし自分の人生を書き残すか残さないかは自分にとっても充実感が違います。

社員の方が勧めてくれた本に、思い出づくりに投資をしなさいという作家の教えがありました。自分が若い頃に、思い出づくりにどのような投資を行ってきたか今では定かではありませんが、早くからこの本のように気づいて生きてきたならば、もっと違った人生を送ってきただろうと思われます。確かに無駄なお金を残して自分の人生を終わることはしたくないですね。


2023年8月10日木曜日

帰省

 愈々来週からお盆の時期となりますが、皆様はどのようなお盆休みをご予定されているのでしょうか。私が故郷へ帰省していた時代は、スマホやパソコンも無く、肉親と顔を合わせるのも久しくて、故郷への帰省は感慨深いものがありました。

近年は即座に音声や動画が送信できる時代となり、いつでもどこでも目の前で顔を見ながら会話が自由にできます。便利な反面、お互いに会えるまでの楽しみが、かつてのアナログの時代より減少しているのも事実です。

しかし、お互いのやり取りが安価な通信料で頻繁に可能となり便利になったことは、情報通信の進化がもたらした最大の価値だと考えます。弊社は業務としましても長年に渡り情報通信の世界でシステム開発に携わって参りました。

これからも安全で豊かな情報通信社会の実現に向けて、微力ながらも尽力して参りたいと考えております。どうか今後ともご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます。立秋に際してお盆の前に一言、皆様へのご挨拶として述べさせて頂きました。

2023年8月9日水曜日

人脈をつくる

 人の人生は様々ですが、人生は出会う人によって変わると言えます。私自身に限らず、多くの人はこれまで知り合ってきた中で人脈というものを自分の人生で活かしたからこそ現在の姿があると思われます。では人脈はどうしたら形成さえるのかと申しますと、目的を明確にしてひたすらに自分の足で動き回って多くの人と出会うことです。多くの人と出会った中で、自分と価値観の合う人を絞り込み繋がりを継続することによって人脈は自然に出来上がります。

人脈は人生の財産となるのですが、多くの人は出会った時だけ会釈してそこで関係が終わってしまう場合が殆どです。何度も同じメンバーの人と会う機会があれば自然に人脈は作られます。しかし同じ人と何度会っても大きく人生が変わることはあり得ないので、初対面の出会いを次から次へ求めることが大切ではないかと考えます。自分自身が能動的に行動しないと新たな人脈は発掘できないので20、30代の頃から多くの人と出会いましょう。

また、とても大切なことは自分の利を優先しないことです。言い換えますと、最初から相手を自分の利益のために利用しようという考えを持たないことです。寧ろ先ずは相手のために少しでも尽くすことを優先して考えることです。つまり下心が無く商売抜きで付き合うことが大切なのです。もう一つ付け加えるならば、決して年齢を気にしないで老若男女と幅広く付き合うことです。世代間の考え方の違いに学ぶことが人生経験の勉強にもなります。



2023年8月8日火曜日

偏見をなくす

 最近、人権に対する考え方を重視するような時代に変わってきました。実は私も20年近く見続けている早朝のテレビ体操で、毎日出演している現役の大学生なのでしょうか、昨年あたりから男女が混合で出演し、体操着も統一されるようになりました。考えてみますと数年前まで体操を演じる学生さんは長年にわたりすべて女性でした。そして体操着も女性特有で白の一色の物で何ら不思議に当たり前のように感じていたのです。

しかし、実際は男女差別の偏見だったことが漸く理解できるようになりました。男女の差別をすること自体が日本人の古い考えなのです。育児も男女が同等に行うべき時代ですが、共稼ぎ世帯が圧倒的なのに未だに女性に負担がかかり過ぎているようです。コロナ前の2019年にたまたま北欧諸国を訪ねましたが、平日の公園で子どもの相手をしているのはほとんど男性でしたし、ベビーカーを押しているのも男性ばかりでした。

こう言っている私自身もかつては古い日本人の考えで、家庭でも男性と女性の役割を分けて行動していました。仕事で男女を区別することに全く意味がないことに漸く気が付きました。日本はまだまだ男女の格差が大きいので解消しなければ、日本社会の最大の課題となっている労働生産性が上がることはあり得ないと考えます。体操の話から飛躍しましたが、男女が平等に参加し、服装も統一することで男女間の強い一体感は生まれると思うのです。


2023年8月7日月曜日

地球環境

暦の上では明日8月8日は立秋です。気象予報ではこの暑さは10月まで続くという話も聞きますが、四季が三季、そして季節が夏と冬だけの二季になりかねないような異常気象です。地球温暖化もグテーレス国連事務総長に言わせると「地球沸騰化」という表現になるようです。世界の主要国は国連を中心にもっと地球温暖化防止で各国が真剣に足並みを揃えなければならないのですが、二酸化炭素の大量の放出国である超大国の率先垂範は中々見られないようです。

猛暑だけでなく、異常気象による線状降水帯や竜巻も今や当たり前の夏季の気候となっています。台風もかつては南方で発生して徐々に北上して日本列島に接近するのが普通でしたが、近年の台風は6号のように同じ付近に停滞したり急旋回して180度進路を変えたりします。おそらく大陸からの気圧に押し戻されて帯状に雨雲が広がるのではないでしょうか。まだ6号がうろついているので20何号の台風がこれから発生するのであれば、これまでにない警戒が必要です。

気温の上昇や海面温度の上昇が続くと、農産物の生産量や漁獲高にも影響してきます。農業や漁業の在り方も国家的に検討すべき時代です。さらにエネルギーの問題や水資源の問題も世界の人口増により獲得競争の時代になると思います。日本は世界的にも水産資源や水資源に恵まれています。人間が生きていくうえで環境を守ることは最重要なことです。日本人一人一人が意識して取り組むことで世界の見本になると思われます。

 

2023年8月4日金曜日

復刻版

 コロナ真っ只中には感染予防のため出社日には弁当持参でしたが、最近は漸く外食が普通となり妻も弁当作りが減りホッとしていると思われます。実は最近になってタイガー100周年記念モデルの炊飯器に買い換えました。それまではデジタル表示機能付きの炊飯器を使っていたのですが、届いた復活版の炊飯器を見て昔の懐かしい時代が蘇ってきました。

日本の家電は機能ばかり増やして消費者は便利になった感覚でいましたが、価格は上がるし、ライバル各社は次々に新しい機能の商品を出して競争して消費者の奪い合いをしてきました。もっとシンプルな機能で十分にもかかわらず、高齢者が使いこなせないような多機能の商品ばかりを市場に投入してきているのが現実です。

今回購入した復刻版の炊飯器はタイマーも炊き上げの種類もなく、スイッチと保温だけの機能です。羽釜もおもちゃのように軽く、これまでのどっしりとした重みの物と違います。炊飯の時間も半分で炊き上がりも普通で現在市販されている多機能の商品と何も変わりません。このような傾向はテレビでもビデオでも他の家電商品にも同様のことが言えることではないでしょうか。

2023年8月3日木曜日

花火大会

 昨夜は先日の隅田川、横浜みなとみらいに続いて新潟県の長岡花火大会をテレビで拝見しました。長岡は全国的に花火の生産地でもあり、花火師の技巧的な多くの打ち上げ花火の作品が楽しめました。一度は現地でリアルに観てみたいのですが、長岡の花火大会は全国から大勢の人が押し掛けるので実現は容易ではないようです。

19時半から21時近くまで長時間のLIVE中継でしたが、ゆったりとした時間の中で各作品が披露されて、視聴する側も落ち着いて花火を楽しむことができました。コロナ禍で夏の風物詩である花火大会も各地で中止を余儀なくされていましたので、今年の花火大会は日本各地で大変な盛り上がりになることでしょう。

私の住んでいる戸塚においても、30年前までは柏尾川の辺で地元企業による寄付の提供で毎年のように花火大会が催されるとともに、川辺では精霊流しの情景も見られお祭り気分が味わえ活気がありました。先日も4年ぶりに神社のお祭りが一日限りで行われていましたが、異常な人だかりでした。世代は変わっても人々のお祭り騒ぎは変わらないようです。

2023年8月2日水曜日

国際経験を積む

 最近、毎日のように米大リーグ、エンジェルスの試合を中心に観ていますが、日米プロ野球の違いが何となく分かってきました。大リーグではチーム同士で選手をトレードするのは至極当たり前で、日本のプロ野球界のように排他的な要素は全くないということです。エンジェルスはプレーオフへの進出を狙うためか、大谷選手の活躍を活かすためなのか、7月にホワイトソックスから投手2名、ロイヤルズから野手3名をトレードし、戦力の補強を狙ったようです。米大リーグの戦略はビジネスの世界にも共通しているように見えます。

移籍してきた選手たちも即日試合に起用されるのが普通のようで、選手たちもユニフォームを変えるだけでいつの間にか別のチームの選手になるというわけです。投手の交代も継投継投の連続で投手層の厚さを野手も同様に感じます。先日の大谷投手による1安打、完封、完投というのは珍しいケースだと思いました。余程、監督からの信頼が無ければローテーション投手として組まれないようです。米大リーグの厳しい環境の中でもチームに溶け込み活躍している大谷選手の表情が印象的です。

大谷選手に関わらず、日本の様々なスポーツのアスリートたちが以前にもまして世界の大舞台で活躍しています。スポーツだけに限らず、日本の若い男女たちの様々な分野での活躍に今後とも期待したいし応援したいものです。人材を取り巻く環境や育成方法さえ間違わなければ、日本の若者が世界で羽ばたく時代はこれからも続いていくと考えます。若年層が育つためには日本の中流層をもっと豊かにする国の政策とともに海外へ人材を送り、様々な国際経験を積ませることが望まれます。

2023年8月1日火曜日

人物紹介

今朝のラジオ深夜便では、昨年亡くなられた写真家で文化勲章受章者でもある田沼武能氏の奥様、田沼敦子さんのインタビューを聴きました。実は写真業界では全国的に知られた方なのですが、詳しく存じ上げていませんでした。黒柳徹子さんがユニセフ親善大使としてアフリカ歴訪時も自費でカメラマンとして常に同行されたようです。

7.30(日)まで東京都写真美術館で「田沼武能 人間讃歌」として展示会が開催されていました。大変有名な方なので私のブログを拝見された方で氏についてご存じの方はコメントいただければ幸いです。本日は奥様の田沼敦子さんが、ご主人との出会いから昨年亡くなられるまでのご夫婦の生活ぶりをご披露されていました。

ここでは田沼氏についての詳しい話は省略しますが、私自身、これからの人生において田沼武能氏の生き方は人間として大変学ぶべき教えがあるように感じました。人間のすばらしさを発見したい夢にかられて、ライフワークとして世界の子どもたちを撮影されたり、生涯で130を超える国と地域に足を運ばれました。日本の写真会の歴史を飾る方のようです。


 

2023年7月31日月曜日

朗報

 7月29日(土)に4年ぶりの隅田川花火大会が開催されました。およそ103万人の人出だったようですが、久しぶりに連発される花火を見て、一体打ち上げ台はどのような仕組みになっているのだろうと不思議な気がしました。コロナ禍で中断していたとは言え、国内最大級と言える隅田川の花火大会を観て、漸く動き出した経済活動の躍動感みたいなものを感じました。

本日は横浜のみなとみらい地区でも花火大会が開催されるという情報を朝方に聞きました。近年、デフレ経済が続き日本経済が伸び悩む中で花火大会もかなり縮小されてきましたので、庶民にとっても花火大会の実施は朗報でもあります。10年近く前は弊社のオフィスからも海が一望出来て、年に数回の花火大会も観覧できましたが、現在はビル群に眺めが遮られてしまいました。

首都圏を中心に横浜地区もこの10年オフィスビルが随分増え居住人口も増えましたが、郊外から中心部への集中が都心の地価高騰をもたらしているようです。周辺には大型の物流センターも建設され、新設の道路網の整備工事を拝見するに一体どのような未来を見据えて都市のインフラ計画がなされているのか不思議な気がいたします。

今後、円安が定着していく可能性は否定できないので、日本の持てる技術でSDGsを想定した未来社会へのインフラづくりで途上国に支援できれば海外との関係構築や平和にも貢献できるのではないでしょうか。日本はブルーオーシャンの世界で知的イノベーションを発揮して交易を果たすべきだと考えます。これからも前向きに朗報を招きたいものです。

2023年7月28日金曜日

心意気

 マーケットは敏感ですね。と言いますのは日銀の植田総裁の一言、長期金利0.5%越え容認という姿勢で銀行株が一斉に値上がりしました。しかし民間企業的には金利が上がるというのはマイナス要素なので円高とともに本日の日経平均は下落してしまいました。その点、米国株は下がっても戻りが早いのは米国株の強さを感じます。

一つ、最近残念なことは日本の国民が米国株ばかりに注目して投資していることです。祖国日本の事を第一に考えれば日本株にもっと目を向けるべきだと考えますが、日本の政治や企業体質の変わらなさを敬遠している人も多いはずです。漸くデジタル後進国として気が付きだしましたし、ジェンダーギャップの実態も明らかになって漸く認識してきました。

これまでは日本が「井の中の蛙大海を知らず」でも何とか国内市場で食べてこれましたが、愈々国家としても家計のやりくりが大変なことに気付き始めてきたのです。何故そうなったのか明確な理由はわかりかねますが、大きくは他国から学ばないで今日に至ったからだと考えます。戦後の日本は欧米に追いつくために国民がひたすら努力して成長を目指してきました。

その志をもう一度蘇らせる手立てはないのでしょうか。私が思うに、日本の近代史をもっと子どもたちに教育の場で詳細に伝えるべきではないかと考える次第です。先の戦争を知らない世代に祖国のために戦った多くの若者たちの心意気を教えてあげることは、これから日本を背負っていく子どもたちにもきっと生きる勇気を与えるはずです。


2023年7月27日木曜日

子どもの権利

 子どもは親の所有物ではないのですが、親の都合で離婚後に元夫婦が子どもの親権を争うことが多々見られます。私も小さい時に両親が離婚して暫く母子家庭で育っていました。しかし母は父方に私を預けてしまい、結果的に再婚後も私を引き取ることが叶いませんでした。つまり物心がつけば子どもは自由に自分で選択することができるからです。当時、協議離婚では法律的に親権が父方にあったのでしょう。

夫婦が離婚して一番犠牲になるのは子どもです。私自身が子どもの頃に両親の離婚で子どもながら感じてきたからです。高校卒業まで祖父母に育てられましたが、結果的には父と後妻の間で育てられなくて良かったと思います。その経験もあり、結婚して子どもができたら何があっても子どもの事を優先に考え、自分の勝手で離婚してはならないと心に決めていました。

幼少時に育った田舎では周囲でも離婚の話は殆ど聞いたことがなく、私の両親の離婚は特別のようでした。つまり両親が幼少時から育った環境の隔たりが離婚原因として一番大きかったのではないでしょうか。本人同士から実際に原因を聴いたわけではないので真相は定かではありませんが・・・。子どもが誕生したら、両親は責任をもって育てなければなりません。

たまたまニュースを見て感じたことを書きました。

本日も最後までお読みいただき有難うございます。

2023年7月26日水曜日

戦略

今後、労働人口の減少を補うにはあらゆる分野に遠隔操作と無人化がキーになると思います。EVは勿論ですが、陸上交通も海上交通も自動運転などそのうちに普通になるでしょう。宇宙探索も、最悪の場合、国家間の戦争も無人化で領土へ侵略という現実も無視には出来ません。一番怖いのは核戦争ではないかと思います。核廃絶には程遠い世界情勢ですが、唯一の被爆国である日本の役割は大きいと考えます。

生成AIの進化で従来の仕事が無くなるという説は聴きますが、労働人口の減少が避けられない中ではAIをうまく活用することで経済問題の解消を考えていきたいものです。政府の指標では経済成長しなければ国の収支が維持できないとされています。今こそ、一人当たりのGDPをどのように増やしていくかを経済戦略として描かなければならないと考えます。韓国の一人当たりのGDPが日本を上回った現在を凝視すべきです。

IT後進国と言われている日本はマイナンバーの導入も手間取っています。つまりデジタル国家戦略が遅々として進まなかったから現在があるように思われます。経済成長の基盤になるのがDXのようなデジタル戦略ですが、日本政府は早い時期からあまり注目してこなかったITの歴史があります。しかし技術の進歩は待ってくれないので、政府のこれからの動きに期待しています。労働人口が更に減少する日本だからこそ世界に先駆けて日本発の生成AIの活用が注目されます。 

2023年7月25日火曜日

エネルギー問題

 今年も各地に記録的な水害や猛暑が起きています。日本だけでなく世界的にも気候変動による水害や猛暑は起きているようですが、この状況は集中する地域は変わりますが、毎年ずっと続いているようです。今後、発生する台風も規模や進路次第では対策や注意が必要です。かつての梅雨期はしとしと降る長雨で済みましたが、近年のような線状降水帯という現象はありませんでした。

積年の地球温暖化による大気の不安定さがこのような異常気象をつくり出すものと思われます。EVの普及で排気ガスによる二酸化炭素の排出量は減少しますが、化石燃料による火力発電所の設備が一向に減らないのが問題です。再生可能エネルギーもこれまで太陽光発電に多くを依存してきましたが、山崩れによる水害リスクがあることが理解されました。

幸いにも猛暑による計画停電などの要請はありませんが、中東原油の輸出抑制がエネルギー価格の高騰を招いて一次産業をはじめ様々な産業にマイナスの影響を及ぼしています。岸田政権では原発の再稼働に当初は積極的でしたが、福島第一原発事故以来12年が経過した現在も、事故による損害賠償の訴訟は継続し、再稼働への世論が盛り上がらないのが現状です。



2023年7月24日月曜日

成長

約1か月ぶりに週末2泊3日の予定で娘とワンちゃんが帰省してきました。まだ1歳に満たないワンちゃんですが、生後3か月の頃は1キロに満たない体がいつの間にか体重が3.5キロとなったようです。人間だと小学生くらいなのでしょうか、その割には未だに時々指定の尿マット以外の場所に漏らしてしまいます。娘は都内で会社勤めをしながらワンちゃんを買っているため、当初は妻が時々世話係で行っていましたが最近は幼稚園に時々預けるようになり、幼稚園がすっかり好きになったようです。

今どきの犬の幼稚園は送り迎えから家庭訪問まで、しかも習い事も覚えさせられるし、まるで人間の幼稚園そのもののようです。 人間も親が仕事に出掛けると学校から帰っても「鍵っ子」で親が仕事で遅くなると一人で留守番をすることもあります。母親が子育てで家事が犠牲になる現実は変えなければなりません。子どももペットと同じように一人放置しているのは良くないと思います。育てる環境は人間もペットも共に大切だと考えるべきです。

現在、子ども食堂が全国的にもの凄い数で展開されているようですが、帰宅しても親が家にいない子どもたちが大半のようです。共稼ぎが普通の時代なので、子どもとすれ違いになるのが現状の中で学童保育などが必要とされているのでしょうが、親が不在の時間には子どももペットも幼少時は周囲に溶け込む環境を与えることが大切です。人間も動物も子どもの頃から他者と触れ合うことで成長します。

2023年7月21日金曜日

認知症

 昨日はICT勉強会で認知症研究の第一線でご活躍されている学者のお話を聴くことができました。認知症イコール、アルツハイマーで疾病として完治できない病と長年みなされてきましたが、日々医学の進歩で漸く症状を遅らせる治療が開発されてきているようです。週末でこんな話をしてしまいましたが、知人でIT企業の社長が7,8年前にアルツハイマーと診断されて、その後も悪化を辿る深刻な病にご家族が悩まされているという事実があるからです。できればボケたくないものです。

私も3年に一度は脳ドックを受診していますが、投影された脳の断面図を見れば素人でも健常者と持病の方の判断はできます。しかし、病に罹らないためにはどのような生活習慣に注意すればよいのか余り知らされていません。多くは生活習慣に依るもので肉食類が中心だと認知症に罹る傾向が強いと言われていますが、真偽のほどはわかりません。認知症は高齢化するとほとんどの人が罹る病のようです。厄介な病の一つですから用心したいものです。

認知症になると物忘れが激しくなります。確かに若い頃に比べると高齢化すると人間は確実に記憶力が衰えます。人は年齢とともに脳細胞が減少することは知られていますが、個人差は必ずあるはずです。私自身は昔の記憶を辿ることが好きなので、何十年も前の人の顔を今でも時々思い出しては内心楽しんでいるのですが、この記憶力も子どもの頃に祖母から人の顔をよく覚えていると褒められていたことが現在に通じているように感じます。


2023年7月20日木曜日

働き方

アフターコロナでテレワークが定着したことは産業界においる働き方の大変革です。オンラインで各種の会議に出席できることになって、一日の稼働時間がコロナ前には想像できない程、有効に使えるようになりました。我々の日常の仕事だけでなく、学生様の求職活動も広範囲になりましたし、我々企業側にとっても距離感なく求人活動ができるようになりました。

日本は海外に比べて国土も狭いので、日本人同士でオンラインをフルに利用してもっと活動範囲を広げるべきです。皮肉な話ですが、コロナ禍が無ければテレワークがこれほど普及することは考えられなかったと思います。未だに会社への出勤を主体にしている企業がありますが、もっと柔軟に働き方を認めるべきだと私は考えます。

リアルで社員同士が触れ合うことは人間性を育むうえで必要と思いますが、社会人として自覚することで行動も自律的に変えるような人材に育ってほしいと考えます。私もテレワークを実際に経験してみて一日が有効に使えることを自分自身で実感した次第です。働く女性を支援する上でもテレワークを企業は積極的に容認すべきだと考えます。

 

2023年7月19日水曜日

情報

 最近、若い人の中でテレビを観なくなったという話を聞きます。確かにバラエティ番組が多く、長いCMまで何度も聞かされると飽きてきます。ネットフリックスやアマゾンプライムの方がコンテンツを好きな時間に自由に選択出来るので若い人には人気です。映画も最近はデジタルで製作が容易なので次々に作品が発表されると一日の限られた時間ではテレビを見る時間も無いのでしょう。

私は逆に映画だけを観るのは面倒くさいので、テレビの好きな番組だけを録画してニュース以外はテレビは見なくて録画したものを毎日見ています。録画したコンテンツを消化するだけでも大変です。録画を早送りで長いCMも飛ばして見ますので1時間物でも意外と早く見てしまいます。現在はあらゆるところから情報を入手できますので、上手に時間を使うことに尽きます。

人はそれぞれ一日の使い方が違います。だから多くの人が様々なルートで違った情報を持っています。どれだけ正しく有効な情報を入手して時代感覚を身に付けるかが、これから先を生きていくうえで大切です。歳を取って一日が速く感じますが、充実した日々を送るには常に一歩先の計画を立てることだと思います。人に迷惑を掛けず、日々を心身ともに健康に過ごしたいものです。

2023年7月18日火曜日

志向

「身の丈志向とチャレンジ志向」。これは我が家の夫婦の在り様ですが、 45年間も一緒に同じ屋根の下で暮らしているとお互いに変わりようのない特性が分かります。どちらの志向が人生に幸せをもたらすのかと考えるわけですが、どちらにも偏らず中庸が良いというのが私の出した結論です。日本の在り方を考えてみても同様のことが言えると思います。

連休中にある人物評論が書かれた文庫本を読了したのですが、中々読み終えないので妻から読むのが遅いと指摘されました。書籍によっては展開がスムーズで集中して読むとあっという間に読み終わるものもありますが、著者の評論の意図を考えつつ自分の考えに照らし合わせながら読んでいくとそれなりに時間がかかります。

最近、我が家では戦前のイギリス映画、アガサ・クリスティーの推理ドラマや米国のお茶の間ドラマ「奥様は魔女」を再び楽しんでいます。当時の日本とはまるで想像もつかないような人々の裕福な暮らしを垣間見て驚くのですが、現在は生活レベルも大差がなくなったようです。自由貿易による国民の文明の進化はあっという間です。

では、これからもっと積極的に文明の進化を求めるのか、或いは程々に身の丈に応じた現実を謙虚に受け入れるか、どちらを私たちは目指すべきでしょうか。私はこの書籍を読んで、真の日本らしさとは何かを、もう一度日本国民自身が他国に追随するばかりでなく考えるべきではないかと考えたのです。妻が言うように身の丈を考えることも大切な事だと・・・。

2023年7月14日金曜日

帰省

 関東では新盆が7月13日に迎え火で15日に送り火として幕を閉じますが、九州の私の故郷では毎年、旧盆と言われる8月13日からお盆が始まり15日に精霊流しでお盆が終わります。実家に家族が住んでいたころには隣近所にもご家族が暮らしていましたので、お盆の8月には都会から遥々帰省して家族に温かく迎えられて一時の夏を過ごすのが若き日の楽しみでもありました。

若い社員の皆さんも、ご両親やご家族やご親戚の方々がお元気なうちにお顔をお見せすることをお勧めします。時代の流れでオンラインで済ませる方も多いとは思いますが、対面でご家族が顔を合わせることは双方が健在の時でしか叶えられないのです。私自身も若い頃には家計に無理をしてでも帰省するようにしてきました。

現在の自分は寧ろ子どもたちを迎える立場ですが、子どもたちがお盆休みに帰省してくれるのは一年の楽しみでもあります。私も家族が住まなくなった実家に帰省することは無くなりましたが、隣近所も同様に空き家の状態となってしまいました。地方の過疎化は年々拡大しているのが現状ですが、ご家族のお元気なうちに帰省をお勧めいたします。

2023年7月13日木曜日

恩返し

 本日はかつて弊社が草創期から大変お世話になった方というより、この方の存在なくして現在の弊社はあり得なかったほど、人材のご紹介から微に入り細に入りのご指導を賜った方(故人)の御ご子息で昨年12月に亡くなられた方の初盆参りでした。

ご子息は昨年の12月、寒波が接近した日に都内から伊豆へ夜釣りに出かけて、船上で心筋梗塞を起こして帰らぬ人となったのです。63歳で働き盛りの若さでしたが、葬儀にはコロナにも関わらず会社関係者から友人まで長蛇の参列者に驚きました。

今回の初盆を迎えた方のお父上には大変お世話になったのですが、実は元ロッテ球団の代表を務めた方でプロ野球界では伝説に残る有名な方でした。その方から元部下の人材をご紹介くださったり、未熟だった弊社を元部下の方々が長年に亘りご指導を賜ったのです。

本日はその恩返しにご子息の初盆に参列してきました。人は人生でお世話になった人に対して感謝の念を決して忘れてはいけないし、報いらなければならないと思うのです。

2023年7月12日水曜日

退任

 永年、業界の健保組合の理事を仰せつかって参りましたが、今年7月をめどに無事に役員を退任することとなりました。6期18年間、健保の役員として様々な業務を経験してきましたが、健康保険制度に直接関わることができて大変勉強になりました。

随分前の話ですが、少子高齢化時代を迎え、国の健康保険財政が危機的な状況に陥り、国が民間の健保組合に高齢者医療費を負担するように健康保険制度が変わったことです。備蓄していた剰余金が瞬く間に底をつくような事態に陥り、健保財政を維持するために改革を断行したのです。

特に保険料を値上げする前に、担当していた業務の支出を徹底的に洗い直し大幅な経費削減が必要となりました。役員内には保守的な反対意見もありましたが、我々の役員は改革を旗印に保養所を含め健保財政の立て直しの急先鋒となったのです。現在は保険料収入も安定し、財政も回復しました。

財政が一番厳しい時に健保の役員を続けてきたことが、結果的に公私ともに学びの機会を与えられて本当に良かったと感じています。これまでご協力ありがとうございました。

2023年7月11日火曜日

会話

 仕事柄、様々な世代の方とお話をする機会がありますが、時々世代間で話題のギャップに驚くことがあります。中には同世代の方でいつも同じ内容の話を一方的にして相手に問うことをしない人がいます。会話にならないというより、興味がない話なのでこちらとしては話題を変えたいのですが、タイミングを無くしてしまいます。「人の振り見て我が振り直せ」という言葉がありますが、ひょっとすると自分も同じようなことを相手にしていないかと思ったりします。

人は年齢を重ねると同じような話ばかりします。つまり行動範囲が狭まると新しい話題が入ってこないからです。同世代でも話題な豊富な人と逆の人がいますが、私は飽きっぽい性格なのか同じような話ばかりだと会話に詰まらなさを感じます。その点、若い方と話をしていると様々な話題が話せますので、逆にこちらが元気さをもらいます。やはり幾つになっても様々なことに好奇心を持つことが大切だと思います。

人から見たら私自身も変わった人間なのかもしれませんが、幅広い年代層の方と様々な話をすることが兎角好きなのです。そのためには面倒くさがらずに行動することと、様々な情報を常に意識して手に入れることだと思います。様々な世代の方と語り合うことで知らないことを知ることもできます。先ずは人の話に耳を傾けることが先決だということです。人の話を聴くという姿勢があれば相手は心の扉を開いてくれるものです。

2023年7月10日月曜日

ビジョン

 弊社のビジョンはニッチ市場でオンリーワン企業を目指すことですが、将来のあるべき姿に向けて少しずつ前進しています。日本企業は長年狭い国土で市場競争してきましたので、人件費の安い海外にシェアを奪われて国際競争力を失ってきました。それは規模拡大した市場向けにばかり目を向けて価格競争に至ってきたからではないでしょうか。

今、ベンチャー企業の発掘が世界規模で起きています。インドなどは世界でも一番ベンチャー企業の発掘で注目されている国です。日本もインドの人材をどのように一緒になって育てていくかが日本の生き残りのカギとなるでしょう。日本とインドの関係はこれから年々活発になっていくことでしょう。特にIT人材においてインドは人材の宝庫と言われています。

今日の米国IT企業の成長を支えてきたのはインド系の人材だと言われています。我々も今後はアジアに目を向けて人材の確保も含めて成長路線を模索すべきです。弊社も独自路線をさらに強化して国内で注目される企業になることを目指していきたいと考えています。そのためには何としても優秀な人材の確保が欠かせません。注目される企業を目指して精進して参ります。

2023年7月7日金曜日

七夕

 本日、七夕の1日は全国的にこの夏一番の暑さでした。私も午前中から来客の対応が終日続いていたのでブログの投稿ができませんでした。言い訳ばかりで申し訳ありません。

幸いにもお会いした皆さんの表情がとても明るく、対応した私自身も満足させられて有意義な1日でした。おそらく快晴の日和が周囲の皆さんの気分に反映したものと思われます。

明日もまた都内での会合のため外出の予定がありますので、本日はこの辺で失礼致します。低気圧の前線が日本列島に縦横に接近しつつありますが、どうか異常な風雨に十分お気をつけください。

本日も有難うございました。






2023年7月6日木曜日

情報力

 最近、情報力が重要視されています。しかし情報を入手する術は個々人によって違いますので、情報力に個人差が出ることは避けられません。しかし常にあらゆる方面から情報を入手することを習慣づけなければデジタルデバイドと同様に知識のデバイドが生じます。

情報のオンライン化が進み、情報の入手経路も様々で目立つようなフェイクニュースに騙されないよう、多面的に情報を入手して真実を見極めることが重要です。情報過多の時代なので信頼性のある情報発信機関であるかどうかを常に確認する必要があります。

近年、サイバー犯罪が後を絶ちませんので、見知らぬ送信には不要なアクセスをしないことが重要です。数多くのメディアの普及で情報のスピードも急速化しています。紙の媒体が情報入手する手段から年々遠ざかっているのは事実ですが、信頼性を担保する意味では必要と感じています。

企業でも社会でも正しい情報を共有することが最も大切です。常に新しく正しい情報から一人も取り残さないことが企業や社会の課題解決にとても重要となります。いつでもどこでも均質で必要な情報を入手できるよう、一企業として社会のためにお役に立ちたいと考える次第です。

2023年7月5日水曜日

親睦

 漸く巷では人が集って会食する機会が増えてきました。昼食も夕食もお店によっては予約なしでは入店できないこともあります。正にコロナ期間中とは雲泥の差です。個人的にはコロナ前とは外食の回数も激減しましたが、これもコロナが仕事のパターンを革新してくれたような気がします。しかし人がリアルに会って親睦を深めることの意義が大きいことは変わりません。

本日の昼も夜もコロナ以来久しぶりの再会ですが、リアルで会うことでお互いに気持ちが伝わるのです。先日も某銀行のトップと長時間二人きりで社外で会う機会がありましたが、人間同士で膝を突き合わすとビジネス以外の面をお互いについ曝け出したりするものですが、それが信頼関係をさらに深めたように感じます。

若い方たちも社内外の先輩方と是非、飲食を共にする機会を作っていただきたいものです。中々上司から声をかけて誘うことは時代的に難しい世の中なので、若い皆さんが積極的に自分の為だと思って自らおねだりしてみては如何でしょうか。いろんな方の話を聴くことで視野が広がり次第に自信も付いてくるものです。人格形成は自分の仕事をこなすだけでは限界があります。

2023年7月4日火曜日

通院

 月に一度の火曜日は、かかりつけの医師に薬をもらいに通院していますが、本日も人間ドックの結果表を持参して診察を受けてきました。医師はじっくり数値を眺めながら最後に一言「何でもないね」と太鼓判を押してくれました。開院以来30年くらいお付き合いしていますが、小さな個人病院なので院内はいつも空いており本日の時間も患者は私だけでした。

のんびりした院内の様子といつも落ち着いて診察する医師の対応を長年観てきましたが、いつも来世は自分でも個人病院を開業したいと思いたくなります。受付も奥様とパートの人だけで静かに事務仕事をしていますが、これで医院を営んでいけるのなら医師としての人生は最高のようです。かつて父が学生だった私に「医師になったら」といきなり語りかけたことがあります。

何も子どもの事を分からずして、希望を託すだけの父の様子に反発して私は終始無言で聴いていました。父自身も波乱の人生を歩んできた結果、もし人生をなり直せるならば自分も医師になっていればという儚い希望が、おそらく私に語りかけた時に心の隅にあったのでしょう。少しは子どもに将来を託していたのだろうと今になって回顧する次第です。

2023年7月3日月曜日

大学進学

 なぜ大学へ進学するのですか?と聞きますと、一般的には学歴が就職にも有利だからという答えが大半だと思います。私が世の中に出る1970年代の頃は高校卒は金の卵で、大企業の人事担当者が片田舎まで求人に来る時代でした。つまり日本経済は成長の真っ盛りで学生は超売り手市場の集団就職の時代でもあったのです。

私は家庭の事情で都会へ就職することも暗に拒否されていたのですが、大学で学びたい気持ちが強すぎて終いには実家を飛び出して強引に上京したようなものです。しかし大学を卒業するころは日本経済もオイルショックで不況となり社会に暗い影を落とすような時代でした。

勤労学生で働きながら大学を自力で出たのですが、家庭環境による経済的なハンデは学生としてとても身に沁みました。現代でも経済的な理由で進学を諦めている若者が多いのは残念ですが、大学進学の目的が学歴や就職のためではなく自由な学びが目的となってほしいものです。

2023年6月30日金曜日

日本の財政

円が売られるというのは、それだけ海外投資家から見て日本経済に魅力がないということです。財政が厳しいと言われている米国でも直近の財政赤字はGDP比で108%程ですが、日本の財政赤字は1400兆円と言われていますのでGDP比250%程で主要国の中では突出しているのが現状です。普通は国家財政が破綻してもおかしくないくらい日本政府は巨額の債務を抱えています。 

漸く国の税収が70兆円まで増えましたが、100兆円の国家予算を賄うには30兆円強の国債を毎年発行し続けなければならない国の台所事情があります。一般の企業だと金融機関が信用不安で貸し付けを拒むため債務不履行で倒産してしまいますが、国は様々な種類の国有資産があるので簡単には潰れないし、かつての韓国のように最悪の場合IMFが資金を提供して救済してくれます。

このような内容は説明すれば小学生でも理解できるはずですが、多くの国民は詳しい情報を知らないので理解できていないのではないでしょうか。何故、円安なのか、どうして日本の給料は海外と比べて低いのか、原因としてはGDPが伸びていないことに尽きます。私たち国民にも責任の一端はあるのですが、ご承知の通り30年間も日本経済は成長していないのです。

何とか戦争もしないで平和を貫き、莫大な財政赤字にも国家は耐えていますので、日本という国は凄いと考えます。ただ高齢者福祉や子育て支援や防衛費に今以上の財政支出が必要とされています。ない袖は振れないとは言えないのが日本の現状です。しかし幸いにも萎んでいた日経平均がこのところ急上昇していますので、日本としてこのチャンスを逃さないことが肝要だと思います。いつか実質的に強い円となってほしいものです。



2023年6月29日木曜日

世代交代

 毎年、多くの企業の人事異動を目にして感じることは、世代交代も含め新しい人材が輩出されることで企業は活性化されることです。昨日は長年親しくしている方で、今春の人事異動で新社長に抜擢された方がご来社されました。親会社は上場企業ですが、IT子会社としてグループ内の各企業のシステムを主に担当されている企業です。

弊社は長年独立系企業として歩んできましたので上記の企業様とは経営事情が異なりますが、経営に関する考え方は企業規模に関わらず共通しています。采配の自由度は我々のような独立系と子会社ではかなり違いがあります。しかしKPIに対する考え方は企業の大小に関係ないのですが、兎角、規模が小さい企業はKPIを軽視しがちです。

私も長く経営トップを続けてきましたが、経営陣がベクトルを合わせて企業を順調に成長させるためには経営幹部の人材が要となります。しかし一朝一夕に経営のバランスが取れるようになるものではありません。これからはリーダー教育を含め人材育成が自分自身の役目ではないかと考えています。若い世代が順調に成長してくれることを願うばかりです。


2023年6月28日水曜日

来てくれてありがとう!

 我が家で最初に飼った雌犬のチワワが亡くなって7回忌くらいになります。レンタル犬を歩かなくなったからなのか定年の5歳で払下げとなり我が家で引き取ることになりました。その後ゆっくり老後を我が家で7年過ごして12歳で亡くなりました。早朝に突然の心不全で苦しむことなく自宅で息を引き取ったので、きっと幸せな人生だったのではと考える次第です。

火葬から葬儀を終えて7年過ぎた今も、彼女は書斎の書棚に小さな骨壺の中で眠っています。次女はペット可能の住居に引っ越ししながらも、仕事で夜が遅いので新たに犬を飼うことを躊躇していました。ところが仕事の配属が変わり、これまでのように残業続きの勤務が無くなり、再び犬が欲しくなったようです。

実は隣の部屋の住人がペットの幼稚園を経営している方で、ある日知り合ってから急に仲良くなり、隣人の犬を頼まれて散歩させることになったのです。そんな関係もあり、次女が再び犬を飼う決断に至りました。ネットで探し当てたブリーダーさんを熊本県の八代市に訪ねて手に入れたのが、生後3か月で我が家の一員になった現在の雌のトイプードルです。

「来てくれてありがとう」という気持ちは一杯なのですが、エンジンが入ったら止まらないほど元気に走り回り、とても雌犬とは思えない程、俊敏に動き回るトイプードルです。この犬についての話は又の機会にしたいと思います。本日も最後までお読みいただきありがとうございます。



2023年6月27日火曜日

ベニシアさん

先週の21日、長年にわたり日本人に親しまれてきた英国出身のハーブ研究家、ベニシアさんが72歳で死去されました。ご冥福をお祈り申し上げます。我が家でも長年にわたりNHK番組「猫のしっぽ カエルの手」を早い時期から観続けてきましたので、突然の訃報に驚きとともに無念の気持ちで一杯です。

京都・大原の築100年以上の古民家に暮らして、自然と調和した生活の仕方に全国で多くのファンができました。私の家族も大のベニシアファンで、毎週のTV番組を楽しみながらも、実際に京都・大原を訪ねたほどです。自然の花々を愛し、日本の伝統文化にも関心が深い方でした。

ベニシアさんの落ち着いた田舎暮らしに多くの人が憧れて、日本中に古民家ブームが起きたのもベニシアさんの影響が大きいと感じます。日曜の夕方の茶の間に安らぎを与えてくれた、とても素晴らしい番組でした。

最後までTV番組は観続けてきましたが、最近のベニシアさんの近況が放映されていなかったので、内心とても気になっていただけに亡くなられたと聞いて残念でなりません。元気なうちに実際にお会いしてみたかったです。人間的にも素晴らしく本当に惜しい方でした。


2023年6月26日月曜日

健康

 健康の有難さは言うまでもないのですが、気が付いてからは遅いということが実際に病気を経験してみてわかるものです。私も40歳前後の頃は深夜午前様で帰宅することも珍しくないほど体を酷使していたようです。幸いにもお酒が弱くて仕事柄仕方なしにお客様の夜のお付き合いしていましたので、ほとんど飲めないことが内臓に負荷もなく功を奏したのだと思います。

コロナ前も無理をしない程度に夜のお付き合いはしていましたが、若い頃のように午前様のお付き合いは運よく無くなりました。そしてコロナが流行し、それまで殆ど外食だった日常の生活がウィークデイでも自宅で夕食をする機会が増えてきました。さらに昼食も外食が当たり前の生活から自宅の手弁当を持参するまで状況は変化してきました。

結果どのように変わったかと申しますと、胃腸が若返ってきたように感じています。自宅のおコメの消費量が増えたと妻が驚いているように、体の健康には食生活の重要性が影響していることを肌で感じている次第です。年齢的には決して若くはないのですが、身体的に10歳は若くありたいと願っています。人生は一度限りですので、健康だけは留意して家族に迷惑を掛けないようにしたいと考えています。


2023年6月23日金曜日

競技会

先日、業界のCTF競技会に視聴者として参加しました。各社、各チームに分かれてセキュリティ問題へ対処していき正解を点数で競う競技でした。弊社でも何組ものチームが参加していましたので、彼らの競いぶりを陰ながら応援して上位を目指してくれることを願っていました。

結果的には某社のチームが1,2位を独占し、弊社のチームは3,4位と大健闘してくれました。私も各社との試合になるとつい興奮してしまうのですが、漸くスポーツ競技大会でも技術競技大会でも長年チャレンジを続けることで結果も次第に上がってきたようです。 

競技に参加する以上はどんなイベントでも事前に準備が必要です。参加しないより参加することに意義はありますが、やはり出場する以上は負けないように日頃から訓練すべきだと思うのです。完全に結びつかないとは思いますが、実業団の大会などで良い成績を出す企業は概ね企業業績も良いのです。

弊社も小さな企業ですが、業界の各種イベントには積極的に参加してライバル会社との競技にチャレンジ精神を発揮するような企業集団でありたいと考える次第です。企業間の競争無くして自分たちの成長はないと思います。話は変わりますが、最近の日本の若者たちが日々アスリートの世界で大活躍していることに感動しています。


2023年6月22日木曜日

核融合発電

 年々地球温暖化が深刻となり、炭素によるノーカーボン待ったなしの時代を迎えているわけですが、ここにきて「核融合発電」が脚光を浴びているという記事を日経ニュースで拝見して驚きました。私も詳しくは分からないのですが、地上に小さな太陽を作って新たにエネルギーを生み出そうという考えです。

ご承知の通り、現在の核分裂による原子力発電所での発電は大量の放射性物質を排出します。核融合は海水の水素を融合して熱を発するものなので原料はタダ同然で無尽蔵に発電ができるという夢のような話のようです。実際に研究者の話を聴かなければ私自身も無知識に近いので大変興味があります。

この記事を見て何故私が驚いたのかと申しますと、実は今読んでいる文庫本で小松左京さんの「未来への総力戦」の「原子力と人類」という話の中で、核融合の話が出てきたのです。小松左京さんが「日本沈没」を超えようと書き進めた「さよならジュピター」の中で火星の話とともに出てきたものです。

今日の日経ニュースを見て、あまりにも偶然に出てきた話題に大変驚いたのです。実はこの文庫本は先日開催された日本の映画監督・小津安二郎展を見学した時に記念として購入したものです。後日書店でのこの本を見かけましたので、恐らく私と同じ思いを抱いている読者もいるのだと思います。

2023年6月21日水曜日

円安効果

現在、インバウンド需要が盛り上がっています。当分、円安の影響で海外からの渡航者は増え続けることでしょう。日経平均も空運株が値上がりしているのは海外からの渡航者の増加とともに日本から海外への航空貨物も増えていると思われます。同時に海運業も貨物やクルーズ船の往来が今後も活発化するでしょう。

また世界の半導体メーカーが政情不安のリスクが低い日本に投資して生産ラインをつくる動きも活発になってきました。日本で半導体を生産して世界中に販売する時代が近いうちに到来するでしょう。工場は殆ど無人化されて稼働するので日本の生産性は急速に高まりますし、一人当たりのGDPも増えていくことでしょう。

政府は2030年に海外からの投資額を100兆円にする計画です。日本への投資は近年減り続けていましたが、円安効果で徐々に増えていくと予想されます。当面の課題は人手不足への対策ですが、女性の活躍をさらに推進することと、海外からの人材を積極的に呼び込む優遇政策を実現することではないでしょうか。人口減少でも工夫すれば豊かな国になると考えます。

 

2023年6月20日火曜日

某集い

昨夕はあじさい寺として有名な鎌倉の長谷寺を閉山後に個別の小グループの某集いで訪れました。17時半から時間通りに入山できましたが、住職の話では先週は3時間半待ちで入場制限が行われたほど境内は人の波で溢れたとのことでした。特に海外の観光客も増えているのと同時に、働き方改革の効果で休日が分散しているのではないかと感じました。

十一面観音像に参拝の読経を終えて、あじさいの山を散策しながら眼下に広がる材木座海岸の風景を存分に楽しみました。様々な花を観賞できる長谷寺は何度も訪れていますが、この時期の訪問は初めてでした。雨が多い梅雨の時期でしたが、曇っていたせいなのか気温も比較的低めで湿気もそれほど感じませんでした。

参拝後は場所をバスで異動して懇親会場へ向かいましたが、海岸通りの道路は平日にも関わらず車が渋滞でなかなか進みませんでした。しかし、あじさい見物からバスでの移動そして懇親会まで同じ方とご一緒する機会ができてとても有意義な時間を過ごすことができました。予定通り21時30分に会は終了しましたが、終始ご丁寧なおもてなしに大変恐縮した次第です。

2023年6月19日月曜日

日本の魅力

今朝のClubHouseで日本の食文化の話題が取り上げられていました。そこで食事と文化の関係を考察するガストロミ―という言葉を知りました。日本食ブームが世界で広がりを見せていることは皆ご存じですが、今では海外の旅行客には寿司よりラーメンが人気のようです。

ラーメンといえば北の北海道の味噌ラーメンから東北のしょうゆラーメンや九州のとんこつラーメンなど全国津々浦々で様々な種類があります。日本の地方各地には様々な地元独自の料理もありますが、日本人にさえ知られていない食文化も多々あるのです。

今朝は世界のフーディーにもっと日本の料理を知ってもらうために団体を立ち上げて活動している方たちのお話でした。北陸地方は世界の富裕層がプライベートジェットで駆け付けるほど魅力的な料理のお店が多いという事です。

日本の食の魅力をもっと地方へも広げていけばインバウンド経済とともにさらに盛り上がるのではないかという事です。世界にもっと日本の様々な魅力をアピールすることで地方創生にも繋がることでしょう。

日本には四季があり、緑も多く、海に囲まれて海産資源にも豊富です。何と言っても平和で治安の良さにおいては世界でも知られた国です。さらに日本独特の文化がおりなす「わび・さび」の日本人特有の美意識の概念が海外からも注目されています。

大げさなことは言えませんが、私は憲法9条を下に戦後一貫して平和主義貫いてきた日本は世界に誇るべき魅力ではないかと感じています。

2023年6月16日金曜日

チャンスを掴む

現在のビルに引っ越ししてから10数年が経ちますが、実は会社の業績は急成長しました。10数年前の状況はリーマンショック後ということもあり、業界の経営者の多くは投資に控えめだったと思います。つまりマイナス思考が顕著で経費削減に皆突っ走ったのです。その中で弊社は今がチャンスと考えて前向きな投資をしましたが、ただ単に功を奏しただけの話です。

結果は明らかなのですが、苦しい時に踏ん張って進まなければ企業の成長はあり得ません。しかし多くの企業経営者は逆の方向へ舵を切ってリスクを回避してしまうのです。私の年齢では冒険できないのですが、トップがチャレンジ精神を見せれば社員の皆さんも協力して動いてくれるのです。今日、たまたま昼食時に他社の経営者とそのような話をしたわけです。 

人生にチャンスが到来する時期は限られています。当然、時の運も良くなければなりませんが、人と同じ動きをしても短い人生では滅多にチャンスは訪れないのです。かつて竹村健一という評論家がいましたが、成功するには逆発想が常に必要だと話していました。その通りだと考えています。企業は生き物ですので考え方次第でどうにでもなります。

2023年6月15日木曜日

久々の訪問

 3年ぶりに都内の六本木にそびえる高層ビルを訪ねました。コロナ前に訪ねていた某社が六本木の高層ビルから同じ六本木の高層ビルに引っ越されて3年過ぎたばかりで、今回はコロナ後初めての訪問でした。人はお互いに3年も会わないと懐かしいものです。特にコロナ禍で交流が閉ざされてオンラインのみの対話が続いたので久しぶりの対面は感動します。

今回はかつて勢いがあった頃のGEを牽引していたジャック・ウェルチ時代において、世界的に注目を浴びたGEのリーダー教育の中身を一部教わりました。過去の栄光がどんなに輝いていても、企業は歴代のリーダーが事業の選択と集中を誤ることによって挫折するケースは歴史が証明しています。

企業が成長するためには浮利を追わないで、本業として地に足が付いた経営をしなければならないことを歴史から学ぶことができます。ローマは一日にして成らずで、事業の成功は長年の苦労の積み重ねが齎すものだと言えます。若い頃から都内で開催されてきた幾多の勉強会に参加してきて良かったと思います。

2023年6月14日水曜日

経営×習慣力

 会社経営において経営者の頭脳が良くても賢くなければ経営は順調にいかないと思います。習慣力とは賢く思慮深い行動を取る人の特徴のようです。日本人の経営者には頭脳が優れた人にも関わらず経営がうまくいかない人が多いのです。つまり経営において習慣力は重要な要素なのです。習慣づく人は2%で、大半の98%の人は習慣づかない人たちの集合体なのです。

習慣づく人は頭脳は普通でも失敗することは少ないのですが、習慣づかない人は失敗する確率が低くないのです。会社は人の組織をどのように作るかが重要です。その人的な組織のバランスを考えないと経営は上手くいくものも行かない可能性があります。経営層は賢く思慮深くなければ会社の成長はあり得ません。

賢い経営とは経営と習慣力を掛けたものなのです。私も長い間、経営者として歩んできましたが、私自身は賢いと思ったことは一度もなく、寧ろ思慮深さが足りなかったので色々と失敗も重ねました。しかし周囲に思慮深い賢い人を配置して経営を続けてきたお陰で今日があります。世界的にどんな立派な企業でも経営者の周りには必ず賢く思慮深い習慣づいた参謀役の人がいるようです。

表向きは経営者が目立ちますが、縁の下の力持ちではありませんが、経営者より寧ろ思慮深く賢い参謀と言える人が陰に存在するのです。トップが暴走しすぎて後継者の人選を誤る有名企業も多々ありました。経営者が独裁過ぎると、キャリアが邪魔をして周囲の意見を聞かなくなるから経営は危うくなるのです。常に聴く耳を持つ謙虚さが必要だということです。

2023年6月13日火曜日

情報の収集

 少子化対策予算や防衛費の増額等で今後国は税収を増やさざるを得ない状況となっています。国の推し進める新しい政策が企業の景気に水を差すのではないかという懸念もあり、経済の先行きが不透明の中で、企業経営において未来に布石を打つ新たな展開が生まれるのではないでしょうか。

リスキリングが叫ばれるのは来るべき時代への人材の備えが必要だからです。DXや生成AIの開発で産業界の在り方も大きく変わることが予想されます。変化の激しい流れについていくには正確な情報をキャッチすることに敏感にならなければなりません。これからは情報を活かす能力が問われると思います。

幸いにもオンラインの普及で情報の収集も処理も容易になりました。特に音声SNSの活用などは様々なビジネスの後押しになるだろうと考えています。自らが積極的にアクセスしなければ有用な情報も入手できない時代なので弱者を取り残さないことが社会的に必要となります。

 

2023年6月12日月曜日

親(飼い主)の責任

 此処だけの話ですが、先週末、都内に住む次女が犬(トイプードルの雌)を連れて帰省しましたが、その一段と成長した姿に安心しました。犬も遺伝子はそれぞれですが、人間と同じように幼少期にどのような環境で育つかによって随分違うようです。「鉄は熱いうちに打て」と言いますように動物も人間も幼少期の環境が重要です。

犬の幼稚園があることも私も初めて知ったのですが、都内では幼稚園に入園させるために待機している犬の飼い主が多いようです。幼稚園の数も多く、過当競争も激しいようだと次女は話していました。犬を飼う人は多いのですが、素人感覚でしつけると中々癖も治らないようです。入園料はかなり高額とのことですが、後々のことを考えると投資とも言えるでしょう。

人は家庭によって育ち方が異なります。仮に良い遺伝子を持った子供でも育つ環境によって後々の人生さえも左右されることがあります。また次女が犬を飼うようになって随分穏やかになったように親としても感じます。1泊2日の帰省ですが、我々も久々に大層楽しませてもらいました。人間でも動物でも親(飼い主)としての責任は大きいと考えます。

2023年6月9日金曜日

株主総会

 例年、6月は上場企業の株主総会が集中する月です。弊社も小さい会社ながらも30年近く株主総会を続けています。別に自慢することではありませんが、零細企業の時から開催するしきたりは変わりません。世の中の中小零細企業で株主総会を厳正に行っている企業は少ないと思います。つまりオーナー会社だと株主総会を開催したように形だけ議事録を作って整えるのです。

株主総会も取締役会も法的に開催が義務付けられて議事録も残すようになっていますが、オーナー企業では年に1回の株主総会も、月に1度の取締役会も開催を省略する企業が実際は多いのではないでしょうか。弊社は私が社長に就任して以来37年間、月に1度の取締役会は一度も欠かしたことがありません。株主総会はまだ零細企業であった96年から毎年開催を続けております。

私自身、株主総会で1年が無事に終了したように感じていますので、毎年の株主総会はオーナー企業といえどもとても緊張して臨んでいます。短時間の開催ですが、無事に議案が承認されて可決するとホッとします。形式的には違いはありませんが、株主総会を開催することに大きな学びと意義があります。もし上場企業であればトップは相当なプレッシャーであることが認識できます。

2023年6月8日木曜日

在宅勤務

在宅勤務になって時々家の手伝いをすることも多くなりました。コロナ前は朝早く家を出て夜遅く帰宅し、こっそりドアを開けて妻の寝顔を横目にTVを見ながら一日を終えるのが普通でしたので、現在とは生活スタイルが180度も違います。在宅勤務が習慣づいたお蔭で健康体になった気がします。

仕事に支障が出ているかと考えますと、移動等の無駄な時間が極端に減ったように感じます。基本的には多くの方と同様に、携帯情報端末かPCの環境でいつでも仕事に対応できるようにしています。次は自分自身のワークをさらにDX化して思考を柔軟化することが必要だと考えています。

人生100年時代と考えれば、これから第2の人生をクリエイトして些かでも人のお役に立てる生き方をしたいものです。微力ながらも若い人たちの手助けや地域社会のボランティア活動をしていくのも、我々のような年老いても元気な世代の役割ではないかと考えます。

2023年6月7日水曜日

近未来の想定

 6月は上場企業の株主総会が集中する時期です。各社の株主総会案内を手にして議案書への賛否が、同封の出欠カードにあるQRコードを読み賛否の議案書を送信するだけで意見表明できることに感心しました。これまでの事務費用を考えると多額のコスト軽減になると感じたからです。このDX改革は素晴らしいことです。

今後、労働人口が産業界全体に不足して企業活動が成り立たなくなることが予想されますので、DXによる業務改革は待ったなしに推進せざるを得ないでしょう。近い将来4人に1人が高齢者だと言われますから、あらゆる産業が人生100年時代に備えなければならないと考えます。

我が国も遅ればせながらデジタル庁を中心とした行政のDX化が全国的に進みつつあります。あらゆる企業が将来的に労働者が不足していきますので、ChatGPTのようなAIの進化によって無人で仕事をこなすような時代に変わります。業務の生産性は予想を遥かに超えて格段に向上することでしょう。

個人的に社会が大きく変わりそうな気がしてなりません。VUCAと言われる時代の到来に対して企業としてどのように今後対応していくべきかが問われていると思います。リスキリングによって時代の変化に適応する能力を誰もが身に付ける必要に迫られる時代が必ず到来します。

2023年6月6日火曜日

日経平均の上昇

5月上旬より徐々に日本の日経平均が上昇しています。米国景気が頭打ちという事や中国景気が今一つということもあり、日本市場に資金が集まっていると考えます。バブル期の最高値、1989年12月29日の日経平均38,915円と対比されて、本日も33年ぶりの高値更新と言われています。

また過去最安値は2009年3月10日の7,054円のようですが、当時は金融危機に端を発した世界同時不況により電機や自動車など輸出企業の業績が軒並みに悪化を招き、電機大手8社は合計2兆円超の純損失を出し、トヨタ自動車も約4,369億円の赤字に転落した年でした。

バブルの絶頂期の1989年から20年後の2009年に日経平均はどん底となり、再び14年後の2023年6月に漸くバブル後の最高値を更新したことになります。これまでバブル経済もその後の崩壊も経験してきましたが、常に世界経済の動きを敏感に捉えることの重要性を感じます。

1989年当時のNYダウが2,753ドルが現在は33,562ドルで今日12倍となっています。つまり米国経済は順調に成長してきたことになります。そう考えますと、日経平均はもっと高くなっても不思議ではない気もしますが、そのためには日本経済が良くなることが重要です。

2023年6月5日月曜日

ブログについて

 ブログの投稿を土日に休んでいますと世の中の風景が変わってしまい、先週の出来事が古く感じたりします。気候はこれから梅雨入りを宣言するようですが、6月の雨などと歌などで表現されるように6月から7月初旬にかけて雨天続きの日和となるのでしょう。台風もまだ2号のようですから、例年のように夏から秋にかけて20何号と日本列島にもたらすのだと思います。

このブログもこれまで5千日くらい書き続けていますが、ウィークデーだけ投稿していますので、年260日としても19年間くらい続けてきたことになります。「塵も積もれば山となる」の通り、自分でも長年よく続いたことだと感心しています。最近は140字制限のTwitterやFacebook、Instagramなど次々とSNSに投稿する人が増えていますが、私はあまり使っていません。

人によっては頻繁に写真をSNSに上げたりして友達の反応を見る人もいますが、私自身はあまり人目に曝け出すのも好きではないからです。ブログはあくまで自分自身の日々の備忘録として書いているのです。手書きの5年日記も毎日続けていますが、紙に書いた自分の文章はあまり読み返す気になりません。しかしネット上に書きクラウドに残るブログは手書きではないので便利です。

ちなみに5千日のブログは400字詰め原稿用紙1枚強450字としても225万字で書籍1冊が約10万字とすると20冊をはるかに超えます。つまりブログも毎日続けると1年1冊書籍を完成させるような分量となります。毎日のタイトル探しにいつも苦労していますが、本日はブログの話で終始して悪しからずお許しください。

2023年6月2日金曜日

鈍い台風2号

 例年の台風は南太平洋上から瞬く間に北上して日本列島に接近します。しかし今回の台風2号は南方からゆっくりじわじわと接近し、横長の線状降水帯を形成してきているようです。今朝はいち早く関東地方でも雨足が強くなり、昨日の予報通り午後から風雨が徐々に強くなり、交通機関の乱れが予想されるためメディアでも大雨警報が流れていました。今晩から荒れ模様の天候へと向かうのでしょうか。

本日はコロナ前から4年ぶりにお世話になった方と再会したのですが、実は昨日私の方から天候が荒れることが予想されるため日程の延期をお知らせをしました。しかし昨日の晴天では本日が荒れ模様になるとは素人感覚では想像もつきません。昼間は1ミリの雨だから大丈夫だと調べた上でのお話でしたので、こちらから提案した延期は撤回して予定通りに施行する事に決めました。

しかし気象は予測以上に変わります。風雨の中を出かけて行きましたが、4年ぶりの再会もお互いに楽しみにしていましたので、実現できて結果的に良かったと思います。ご来客も予定されており急いで帰社しましたが、悪天候で訪ねる人も出かける人もしんどい一日でした。これから低気圧に晒される日が多くなりますので、「待てば海路の日和あり」を念頭に入れて行動したいものです。

2023年6月1日木曜日

仕組みを作る

我々IT企業はお客様に依頼されたシステムをただ開発して納めるだけでは評価されないことが分かります。情報通信業界の決算状況にも表れていますが、企業の特徴があまり感じられないのです。つまり極端な言い方をすれば盲目的に依頼されたものを開発するだけです市場から見れば固有の魅力はないわけです。株価がさえないのもそこに原因があるような気がします。

アプリケーションにしてもお客様から要求されて開発するわけですから付加価値は薄いわけです。市場から評価される企業は市場が活性化するための土台となる仕組みを作っています。どうぞお客様が自由に自社に合ったアプリを作ってくださいとなるわけです。長年、IT事業をしてきて安住すると外の世界から見ないので気が付かないものです。顧客が使い続ける仕組みを作る必要があります。

ITは便利な道具です。開発には欠かせませんが、開発の道具に我々の業界は使われていないでしょうか。もっとお客様が付加価値を生むような仕組みを提供してあげたいものです。ローコード・ノーコードを使った開発はお客様が自ら可能となりますので、我々専門のIT事業者はもっとプロフェショナルな分野を切り開いていかなければなりません。仕組み作りもその一端ではないでしょうか。


 

2023年5月31日水曜日

早朝のお騒がせ

今朝、いつものようにEテレのテレビ体操をしていると、いきなりテレビ画面が変わって、北朝鮮からミサイルが発射されたとの緊急ニュースが流れました。沖縄在住の皆さんに対して地下や建造物へ非難するように要請がありました。北朝鮮からは事前に衛星を打ち上げることを日本政府内に知らせがあったようですが、北朝鮮のミサイル発射とも言われており、早朝から急な臨時ニュースとして放送されましたので吃驚しました。早朝のお騒がせは避けてほしいものです。

早朝から沖縄地区には非難の呼びかけはありましたが、日本国内には飛来しないことが後で判明し、避難要請は解除されたようです。このところ北朝鮮はミサイル発射を続けていますが、米韓の軍事演習に対しての対抗措置なのでしょう。双方の軍事的な行動より対話の門を開く努力が必要と思われます。今となっては遅いですが、ウクライナとロシアも最初から対話をしていれば今日のような残骸に至ることも多少は防げたのではないでしょうか。

日本は戦後平和主義を貫いてきた結果、他国との戦争をしなくて済みました。軍事的な侵攻は太平洋戦争の敗戦で痛いほど経験しているので、専守防衛に徹して憲法9条の平和主義の精神を遵守すべきだと考えます。北朝鮮と敵対関係にならなければ一方的な攻撃は回避できます。価値観は違っていても拉致問題解決のためにも日本から対話を持ちかける努力は必要だと思います。日本中が困惑していることを北朝鮮に伝えることも対話のきっかけとなるでしょう。

2023年5月30日火曜日

マハティール元マレーシア首相

 今月5月19日に広島で開催されたG7サミットの当日、G7の会談を前に某夕刊紙のコラムに元マレーシア首相のマハティール氏がインタビューで語っていた記事を拝見しました。ところが後日の5月25~26日に都内で開催された日本経済新聞社主催の日経フォーラム第28回「アジアの未来」でもマハティール氏が先日の新聞インタビューと同じような内容の演説をしていました。

つまり「戦争とは人を殺すことです。人を一人殺せば犯罪です。しかし戦争で何百人、何千人と殺すと英雄となってしまう。問題解決のために人を殺すのは、文明的とは言えません」さらにロシアのウクライナ侵攻については「第3次大戦になり得る」と強く警告して世界に対してネットで発信を続けています。私も現在97歳のマハティール氏が若い頃から注目してきました。

かつて太平洋戦争当時の日本軍も英国が統治していたマレー半島へ上陸して英国を破って占領しました。当時16歳の少年だった頃の日本の支配は喜ばしいものではなかったので日本が負けることを願っていたそうです。案の定、日本は敗戦し撤退することになったわけですが、その後マハティールは国のリーダーとして戦後復興を遂げた日本に学ぶ「ルックイースト政策」を進めたことは有名です。

「故きを温ねて新しきを知る」という言葉がありますが、歴史的事実や先人の思想の教えに謙虚に耳を傾けることが、将来を担う戦後世代の私たちの大切な務めではないかと思い、今回のブログのテーマとして取り上げた次第であります。




2023年5月29日月曜日

成長戦略

 第二次安倍政権時代に成長戦略を下に日本のGDPを600兆円にする構想があったように記憶しています。しかし結果的に成長戦略が功を奏せず500兆円台を推移していますが、経済を成長させなければ税収も増えないし、少子化予算も防衛費増額も増税に頼るばかりでは如何かと考えます。ウォーレンバフェットをはじめ海外投資家が日本株を買っている直近は日経平均が上がり続けています。

しかし国や企業などの経済状況が成長し続けるファンダメンタルズが良くならないと海外投資家の資金が先々海外へ逃げていくことも十分予想されます。経済を強くするために国や企業が何をしなければならないかが問われていると考えます。日本は様々な課題に対して取り組みが遅れていると思われますが、対応が遅くなればなるほど海外に後れを取ることになります。

米国で揉めている政府債務の上限も日本には無く、国債の増発による国の財政赤字に責任を取る政党も存在しないようです。お金がないのに借金で次から次に予算を増やしているのが我が国の現状ですが、日本経済を成長させるためにも実行力のある成長戦略が必要と考えます。企業も成長戦略なくして生存することも経営が安定することもあり得ません。真剣に考えたいものです。


2023年5月26日金曜日

親子の関係

 最近、頻繁に起きる悪質な事件のニュースを聴くと耳を塞ぎたくなるのは私だけではないと思います。親子が対立して諍いが絶えない家庭も多いようですが、大体、事の発端は親と子供を比較するのが原因のようです。親と子供は別人格と考えた方がいいのですが、世間でいう立派な親ほど子どもと様々な面で比較したりします。世間では寧ろ至らない親の子どもほど反面教師として立派に成長して世の中で活躍したりするものです。

親は今日まで人並み以上の勉強と努力を積み重ねた結果、現在の立場まで至ったのは事実です。しかし子どもにも同じように期待するのは、子どもにとって対外的にプレッシャーだったり、家族間では反感の意識を抱いたりするのです。なぜ最近このような親子間のトラブルが起きるのでしょうか。私は親が自分自身の生き方を無理に押し付けるからだと思います。親は親、子どもは子どもで自由に人生を歩ませてあげればいいのです。

「足るを知る」という言葉があります。子どもを幼少時から我慢することを教えず甘えかして過保護に育てると自分の足で進もうという自立の芽を摘んでしまうこともあります。親に頼らず自分の人生は自分で考えて歩んでいくように導くことが子育てとして肝要かと思います。心の中では子どもに期待しつつも、他人や親と比較したりすることなく、木の上に立って様子を見ながら危ない時は救う「親」という姿勢を貫くようにしたいものです。

2023年5月25日木曜日

小津安二郎展

 日本を代表する映画監督の一人、松竹映画の小津安二郎監督の没後60年を記念した展示会が開かれています。小津監督は1964年の東京オリンピックの前年の1963年に60歳で亡くなられています。墓地は鎌倉の円覚寺にありますが、コロナ前ですから5年くらい経つと思いますが一度墓参りに行った時に珍しく若い学生風の人が来ていました。若い方だったので思わずどちらからですか?と訊きましたら、中国から来た学生だということが分かりました。

日本人でも知る人ぞ知る名監督ですが、中国の学生が小津監督に関心を持っていることに正直驚きました。小津監督も兵役を含め30代後半から42歳まで映画を作れない時代を過ごしました。本格的に名作を世に出し続けたのはほんの20年間にも満たないのですが、日本人の心に家族の日常や人生の悲哀を映像を通して表現してくれているのです。もし戦争が無ければもっと多くの作品を残されていたでしょう。

私も展示会を閲覧して、ご本人の書かれたノートやメモ帳を拝見してみて詳細な記録と筆跡からかなり繊細で几帳面な方だったのではないかと想像しました。私も名画と言われる洋画も観てきましたが、邦画の良さは何といっても日本の文化と奥ゆかしい人情の悲哀が独特だからです。個人的には松竹の山田洋次監督の作品が大好きですが、監督があとどれだけ作品を世に残して頂けるのか気がかりでもあります。

2023年5月24日水曜日

地盤(経営基盤)

最近、頻繁に太平洋沿岸で地震の発生が見られます。活断層の多い日本列島でいつ何時地震が発生しても不思議ではないのが現実です。企業でもBCP対策を常に認識して災害が発生しても経営が揺るがないように準備することが求められます。企業が健全であれば経営の早期立て直しは可能だからです。不動産で言いますと、地盤がしっかりしていれば家屋を再建することは可能です。しかしメンテナンスを怠ると崩れやすいのは企業と同じです。

弊社も代表になったばかりの頃は地盤(経営基盤)が安定せずに常に揺れていました。バブル崩壊後に地盤の土を全面的に入れ替える(解体的出直し)、つまり改良工事(経営陣の入れ替え)を施したのです。元々あった土地は地震に耐えられない土壌でした。そしてバブル崩壊後の1996年8月から建物(会社)を徐々に新築(経営)していきました。 先ずは基礎となる石垣(人財の基礎)を積み重ねるところから始めましたが、石垣は積んでも積んでも容易に崩れるのです。

石垣(人財の基盤)がしっかりするまで10年近くかかったと思います。土台(経営基盤)がしっかりしなければ上物を建てても後にぐらついて折角建てた建物(会社組織)も崩れてしまうのです。何度も何度も石垣を積み直して会社の基礎を造ってきました。周囲の人たちは企業経営で波乱万丈の経験は少ないので認識は浅いと思いますが、会社の基礎が盤石になるまで長い歳月を要します。創業のオーナー経営者であれば理解できますが・・・。

2023年5月23日火曜日

人間ドック

 待ちに待った、という訳でもないのですが本日は年に一度の人間ドックでした。朝8時半前から並びましたが健診を受ける人はまばらでした。少し時間が早過ぎたのかと思いましたが、雨日和(予約なので)なのはおそらく関係ないでしょう。診察を受ける人は少ないのに職員の多さには今回も驚きました。建物も設備も立派なのに受診者が少ないと採算が取れないのではないかと不安を感じました。

私たちの健康保険組合から人間ドックと脳ドックはオプション検査以外は基本的に全額が補助されます。現在受診している健康診断センターには20年間くらい通っていますが、当初は単価が合わないと中々健保組合と受診契約をしてくれませんでした。たまたま健保の保険事業を理事として担当していましたので直談判で交渉して契約したのです。それまでは毎回現金で立て替えていました。

この病院もかつては大手電機メーカーの所有でした。本体の経営悪化によるリストラの末、他の医療法人に売却されました。当時、病院構内では組合の反対運動も見られましたが、多くの職員はそのまま残ったり、他へ転職したりと病院内も色々と動揺があったようです。私はずっと通い続けてきましたが、当初は従業員でないと受けられない診療もありました。時代は変わるものです。

2023年5月22日月曜日

人生の記録

 一度限りの人生はやり直すことができません。しかし、いい年になっても過ぎ去った昔のことは後悔はします。それが人生なのでしょう。私が最初ブログを立ち上げる時に大テーマを「人間万事塞翁が馬」にしようと決めました。誰の人生も大小の違いはありながらも波瀾万丈だからです。ブログは日記ですから同じ現象が毎日起こる訳がないので内容もその日の気分で書けるので歩んできた人生の記録として最適です。

実はブログの投稿件数も累計5千件に近いと思います。当初YAHOOブログから匿名で投稿し始めたのですが、途中でYAHOOブログが廃止されましたのでGOOブログに引き継ぎました。現在は5つのブログに投稿を続けていますが、この先どこのブログが廃止されるか分からないので併用して投稿しています。しかし最近はSNSが主流なのでブログを閲覧する人も減少しているようです。

でも人生は先にしか進みませんので、日々選択して歩んできた現在の自分をポジティブに捉えた方が良いと思います。できれば利他の精神を身に付けることができれば、自らの人生を最高に満足できるのではないでしょうか。私も未だに至らない点ばかりなので妻に毎日注意されることばかりです。幸いにも社員から間違いを指摘されることもあり、その行為に大変感謝しています。




2023年5月19日金曜日

アフターコロナ

昨日は夕方近くから東京を通り越し上野まで北上してまいりました。電車中は皆マスク着用をして静かに乗車している人が大半でしたが、上野駅に下車すると外国人の姿もあり、南方の横浜と比べるとどこかの旅先にでも来たような違った雰囲気がありました。

京成電鉄からアメ横方面に歩くと、かつて有楽町のガード下に連なる飲み屋街に群がる大勢の客の賑わいに似た光景を思い出しました。日はまだ高く、早々とまだ客のいないお店に入りましたが、店を出る午後8時過ぎ頃にはアフターコロナの店内は満員の客で溢れていました。

外へ出ると道路にはみ出した居酒屋に大勢のお客が道路まで溢れていました。ワイワイガヤガヤとした雰囲気で賑わっており、コロナであれだけ騒がれていた頃が想像できないほど客の群れと華やかさで盛り上がっていました。飲み屋街のあまりの人の多さに驚いてしまいました。


2023年5月18日木曜日

百聞は一見に如かず

 3年ちょっと都内の大型書店に立ち寄る機会がなかったのですが、数日前に久方ぶりに以前度々立ち寄っていた有名書店を覘いてみました。大型書店のコーナーを眺めていると今の時代が見えてくるからです。売れ筋も気になりますので、どんな事に多くの人が関心を持っているのかが何となく理解できます。仕事柄、弊社がITの先端技術に携わっているために書店のコーナーが何を重視しているかが仕事上も参考になります。

映画や小説も時代を背景に社会問題を如実に描いているものがヒットしているようです。個人的には作品として取り上げられるテーマに疑問を呈しない訳ではないのですが、メディアによって表現されることで社会的な課題が浮き彫りになります。残念ながらテレビや新聞を読まない世代が増えているので、人々に映画や小説を通して社会の裏側を映して訴えかけることが必要なのでしょう。最近、本屋大賞を受賞した小説を好んで読んでいるのは時代背景が見えるからです。

情報化社会と言えども生成AIが進化しても全く法規制やルールが整備されていないとデータの偏りで人々の価値観が歪んでしまう危険性もあります。急速に進化する生成AIはあらゆる可能性を秘めています。人間社会が頼り過ぎると肝心な思考力が衰えることもあり得ます。書店のコーナーも日々変化していきますので、リアルの書店で時代の再び流れをしっかり掴み判断力を身に付けていきたいと考えています。「百聞は一見に如かず」ですね。

2023年5月17日水曜日

リアルの交流

 コロナ禍で3年余りリアルの交流は閉ざされていましたが、漸くあちこちでの交流会が解禁となり、名刺交換して歓談する場が戻って参りました。止む無く閉ざされたことでテレワークが可能となりオンラインを活用して作業効率がコロナ前より上がった業種もあります。働き方も大きく変わりました。しかしオンラインで仕事が可能だという考えとリアルで人間関係を構築することは別問題だと判断すべきです。

これからVUCAの時代だと言われていますので、阿吽の呼吸で身の回りの周辺業務をお互いに確認し協力していくことが求められます。自分に課された作業と組織の中で複雑に連携していく業務とは違うことを理解しなければなりません。モノづくり以外の仕事はサービスビジネスなので顧客との呼吸を図らなければ成立しにくいものです。特に新規顧客開拓などはリアルを交えなければ成就は難しいと言えます。

漸く学校や大学もリアルで授業を行うようになりましたが、授業そのものはオンラインも加味したハイブリッドの授業でも良いと思います。ただリアルがなぜ必要なのか人との呼吸が何故大切なのかを自分自身が充分に理解して判断しなければなりません。判断力はリアルで身に付くものですから幼少時における教育や躾はリアルが必要となるのです。本日、4年ぶりに某交流会に参加して持参した名刺入れが空っぽとなりました。素晴らしいことです。


2023年5月16日火曜日

市況の変化

 このところNATOのロシア対応への危機意識、米中対立で台湾情勢の緊迫感が報じられる中で、日韓関係が歴史的な関係改善へ動き出しつつあり、今後日本は外交努力を重ねていけば日本への安全意識が高まり、海外資金が日本の株式市場へ還流してくるかもしれません。と言いますのも、ウォーレン・バフェット氏が日本企業に今後投資していくとの報道もあり、日本の株価が徐々に上がりつつあるからです。市況の変化が持続することを期待しています。

かつて日本の株価を支えていたのは外人投資家による日本株買いでした。海外資金が日本に向けられるためには日本の産業界がもっと高収益体質にならなければ投資は望めません。少子高齢化で労働人口は減っていくことは避けられませんが、DXを推進して生成AIを駆使することで業務の生産性を高めれば今まで以上に収益を上げることも可能となり賃金を上げることもできます。

今年度に入ってから各社の賃上げが活発になってきました。産業界が春闘で足並みを揃えて横並び方式にならなくて、とても良い傾向だと思います。業界内で付加価値競争がもっと激しくなれば全体的な経済の底上げになると考えます。時代の移り変わりの時期だと捉えて未来への投資を企業も積極的に実施すべきです。日本の先行きが明るくなれば海外からの投資も増えることでしょう。

2023年5月15日月曜日

如何に生き抜くか

 かつて円高で日本の製造業を中心とした輸出企業は軒並み苦境に喘いで、為替差損を避けるため積極的に海外へ生産拠点を移していきました。ITサービス業も同様に海外の人件費が国内より安いということで、ソフトウェアの開発において盛んにオフショアによって海外に外注してコスト削減に走りました。その結果、国内産業は空洞化し国内の経済力は伸び悩み円安の方向へ進みました。さらに異次元の金融緩和と称してゼロ金利政策を長らく続けてきましたので、その後デフレが止まらなくなったのです。

近年、新興国は製造業を中心に目覚ましい経済発展と雇用の増大を実現してきました。経済が発展すると賃金も上がりますので、さらに消費も増えて国の経済力の向上とともに国民生活も年々豊かになってきました。一方、日本は90年代のバブル経済をピークに経済が30年間も低迷を続けてしまいました。低下し続けてきた生産性を上げるために、生成AIを活用する時代を如何に生き抜くかが日本の今後に懸かってくると考える次第です。

今日拝見した日本経済に対する投資家ジム・ロジャーズの発言を読むとなる程と同感しましたが、日本政府が今後の先行きの方向性を見誤らないことを願うばかりです。目先の防衛力の大幅増強よりも未来に向けての手厚い少子化対策が日本の経済力を取り戻す契機になるのではないかと考えます。防衛力も必要不可欠ですが、世界における軍事費の増大は人類が英知を絞って阻まなければ無限大に続くことでしょう。近く広島で開催されるG7ではそんな議論をしてほしいものです。



2023年5月12日金曜日

仕事を生き甲斐に

 福沢諭吉の心訓七則に「世の中で一番寂しいことは仕事のないことです」という教えがあります。実は子どもの子どもの頃に富山の薬売りの行商から戴いた貼り紙に上記の教えが書かれていたのを高齢の今でも記憶しています。この教えをなぜ取り上げたのかと申しますと、ご近所のリタイアされた方々から度々「仕事をされてていいですね」「我々の歳では仕事をやりたくても仕事そのものが無いのですよ」と羨ましがられます。

若い時はどこの仕事場も人手不足で雇ってもらえますが、歳を取ったら自由に仕事は選べないし、中々雇ってもらえないのです。政府は70歳まで働くことを推奨していますが、雇う側としては仕事の能力を備えていなければ慈善事業ではないので雇うことをためらいます。ですから、これからは寿命も延びますので年を取っても仕事で生かせる能力を身に付けることが大切です。是非、仕事を生き甲斐にしてほしいのです。

高齢の方で現役で仕事を続けている方は、雇っている企業から必要とされ続けているからです。働かされていることは寧ろご自分の誇りだと考えた方がいいです。健康を維持するためには楽をしないで適度に仕事を続けることだと考えます。現役時代に頭脳労働で多忙を極めた方が引退後に認知症にかかる人も見かけますが、仕事がない寂しい気持ちが精神的にも空洞化を齎し脳に影響するのだと考えます。







2023年5月11日木曜日

二人のカリスマ

 このところ読書にハマり、速読は無理ですが2日間で1冊読破してしまうほど熱中してしまいます。時間の経過も忘れ、他の事もつい忘れてしまうので妻からの指示で家の中を動かされています。これまでは書籍を購入してもすぐには読み始めないで積読したり、途中まで読んで中断することも多かったのですが、在庫が溜まるだけなので書籍は買ってから早く読むように切り替えました。読みたい時に一気に読む方が良いと思ったからです。

感想もすぐに書かないと忘れてしまうので、本日読み終えました書籍に少し触れてみます。作家は元金融マンですが、テレビで何度かお顔は拝見したことがある方で、この小説家の本は初めて読みました。きっかけは表紙に描かれている主人公であるスーパーマーケットの創業オーナーとコンビニの創業者の二人のカリスマ人物について大変興味があったからです。

会社経営していると会社の規模の大小に関わらず同様な経営体験をします。つまり人間同志が経営に携わっていると様々な壁にぶつかるからです。困難な壁を乗り越えることは容易ではありませんが、様々な修羅場を経験することで自信もついてきます。人生においては失敗からの学びも大切です。自らの潮時を判断することも重要ですが、そのようなことも小説から学べるのです。


2023年5月10日水曜日

こども未来 経済フォーラム

 「日経 こども未来 経済フォーラム」を視聴しました。急な申し込みでしたが、未来の人材をどのように育てるかという日本の課題に、終日にわたるセミナーは一人一人の会社経営者としての経営姿勢が根底から問われるもので大変有益な内容でした。

岸田政権で欧米に周回遅れながら漸く少子化対策や子ども貧困対策において本格的な議論が始まりました。あらゆる統計資料から日本の様々な国際比較における順位付けが下がってきています。出生数や人口減など経済力の根幹となる人材が不足していく未来は目前です。

企業の在り方や日本の教育改革が進まなければ益々日本の課題は山積するばかりです。今日の様々な議論を聴いて、多くの視聴者に置対応へかれましては今後の対応へのヒントが得られたのではないでしょうか。やはり若い人たちの声にもっと耳を傾けなければならないと感じました。



2023年5月9日火曜日

循環型ボランティア

 早朝のラジオで、東京都の武蔵野市で「ちょこっとお助け隊」というボランティア活動をなさっている富田節夫さんのインタビューを聴きました。富田さんは80歳ながら、もう7年くらい近辺のお年寄りがちょっと手助けが必要な時に10分で百円という料金で仲間とともにボランティア活動を続けています。プロに依頼すると料金が高価なので、ちょっとした手助けならばと引き受けているのです。

高齢化社会で核家族が普通となれば、お年寄りの一人暮らしも増えてきます。身体が不自由となりご親族が近くに住んでいなければ誰かの手助けが必要となります。これからの社会では元気な高齢者が同世代の病弱な高齢者の手助けをすることも、行政の支援サービスが行き届かない場合には社会全体で推奨すべき循環型のボランティア活動ではないかと思いました。

どうしたら地域社会にこのような活動が広がるかを真剣に考えるべき時代ではないでしょうか。他人に対して無関心になりがちな都会の生活で、近くにご親族がいない高齢者が単身で生きていくのは大変なことです。高齢者が幸せに日常生活を過ごすには、ちょっとした手助けをしてくれる助っ人が必要です。富田さんのようなボランティア活動が地域社会に広がっていくことを願っています。

2023年5月8日月曜日

民間倶楽部

 かれこれ10年くらい母校の大学の学部内交流会の役員をしていますが、士業倶楽部や行政倶楽部という括りで毎年活動予算を確保していましたが、学生の大半が民間企業に就職するのが現実なのに、キャリアデザインとして民間倶楽部が無いのはおかしいと役員会の席で度々主張してきました。会長は学長候補にもなっている方なので理解があり、我々の企画書が認められれば民間倶楽部として近く実現する運びになります。

最近、懸念しているのは欧米に比べて若者の起業率が落ちていることです。若年層の不足で就職難の時代ではないと思いますが、日本が世界に遅れないためにはハングリー精神を育みながら新規事業を起こすような創造性豊かな人材を発掘して育成しなければなりません。そのためには大学生に実践力を伝える民間人の力が必要なのです。先進的な生成AIを活かして産業界のDXを推進していくのは若者たちです。

「鉄は熱いうちに打て」と言われますが、日本の学生はのんびり大学生活を過ごして就職してから仕事を覚えるという、社会人としてのスタート時点から欧米とはかなり差が開いているのが現状です。ほとんどの日本人が大学に入ることが優先で肩書を得ることに満足しているのが現状です。欧米に負けないためにはもっと在学中に実学を身につける必要があるのだと、これからの学生に教えてあげたいのです。

2023年5月2日火曜日

一人旅

 昨日は以前から計画していたお城巡りで浜松城を訪れました。これで静岡県内にある徳川家康にゆかりのある主なお城は大体廻ったわけですが、3月に訪れた久能山東照宮も今回の浜松城も、現在NHK大河ドラマ「どうする家康」が放送されていることもあり、予想通り多くの見物客が訪れていました。

浜松駅への途中、大船駅から空いていた向かいの席に高齢の女性が乗車してきました。ちょっとした挨拶をしたところ、その女性は急に私の隣の席に移ってきたのです。実は片方の耳が幼少時の中耳炎で全く聴こえなくなったそうで、人と話す時には隣に近寄って話すというのです。それからが彼女の下車する湯河原まで長~い会話となりました。

要約しますと、生まれは昭和19年で今年79歳になるとの事です。今回は湯河原へ日帰りの温泉へ行くところだったようです。私のインタビューが功を奏したのか、彼女は自分の過去の話をスラスラと話してくれました。現在は逗子に在住ですが、東京で生まれて育ったようです。ご主人は54歳で他界し、自身は50歳だったので30年間一人で過ごされてきたようです。

ご主人が亡くなられた当時、まだ若かったので悲しくて半年くらいは不眠症が続いたとのことです。残念ながらお子様にも恵まれずに独身で今日まで生きてきたようです。ご主人を亡くされて、その後はどのような人生を歩んでこられたのか聴けませんでしたが、色んなご苦労もあったのだろうと察します。

私はいつもの通り途中から新幹線に乗り換えて浜松駅まで行く予定でしたが、「勿体ないから乗り継いで浜松まで行った方がいい!」「ウナギ重代くらい浮くから!」との彼女の一方的な説得に、私もどんなものだろうと試しに各駅停車で乗り継いで浜松駅まで行きました。やはり新幹線が早いと感じましたが、各駅停車で辺りの景色をゆっくり眺めながらの移動も有りかと。

2023年4月28日金曜日

若者にエールを!

 このところ早朝からNHK・BSでLIVE中継されている米大リーグのロサンゼルス・エンジェルス戦の試合を見ています。実は野球のルールを知っている私より妻の方が興味があり、先に起きている私に眠い目をこすりながら早くテレビの電源をと騒ぐのです。ルールは全く知らないのに米大リーグの試合に日本の若者として堂々と出場して大活躍している大谷選手を観るのが目的なのです。

今朝も朝の5時から先発ピッチャーで登板している大谷選手を嬉しそうに応援していましたが、妻の目は息子のような存在の大谷選手の魅力にすっかり取りつかれているようです。WBCが過ぎてから大谷選手の人気に乗ってNHKがエンジェルス戦のTV放映権を購入したのでしょうか、毎日放映の時間帯は早いですが、朝のニュースより米大リーグの試合を楽しみに観戦しています。

これまでも日本選手の活躍はスポーツニュースなどで取り上げられていましたが、チームにすっかり溶け込んでいる大谷選手の楽しそうな表情を見ますと、野球の試合を観ながら、これからグローバル社会で活躍する日本の若者に期待したい気持ちが湧いてきたのです。若者の人口は減っているとは言え、先進国ではまだ多い方なのです。

育て方とやる気を引き出してあげれば日本の若者は世界に負けないと思います。日本の未来を担ってくれる若者にエールを送りましょう!


2023年4月27日木曜日

五月連休を前に

 五月連休を前に新社会人にお皆さんはワクワクウキウキの気分ではないでしょうか。観光地は海外からの観光客も増えており、さらに例年のように日本中で大移動が始まりますので各地では相当な混雑が予想されます。年末年始の休暇と五月連休は働く人にとって何より楽しみの時期です。学生時代と違い、社会へ出て働き出したら連休の貴重さを実感します。

私自身の記憶でも、新婚当初の連休は新生活の報告のため故郷へ帰省したり、夫婦で久々の買い物を楽しんだり、社会人としての喜びと満足に溢れていたように思われます。子どもができてからは日々子育てに追われて、夫婦の愉しみより子どもを楽しませることに集中していたようです。子育ての忙しさのあまり、後になってみると記憶にはあまり残っていません。

果たして新社会人の皆さんはどんなゴールデンウィークの過ごし方をされるのでしょうか。できれば若い時しか経験できない思い出に残るような旅などがお勧めです。なるべく遠方へ出かけての自由な一人旅はきっと皆さんの人生の貴重な想い出になると思います。人は歳を取ってくると連休でも若い時ほど気分がワクワクしなくなるものです。

連休中は充分に英気を養って、連休明けには再び元気な姿で仕事に復帰してください。

2023年4月26日水曜日

空飛ぶクルマ

 NHKのクローズアップ現代は好きな番組の一つですが、昨日は「空飛ぶクルマ」の話題が取り上げられていました。個人的に気球やハングライダーに乗りたいほど、羽を付けて崖から空を飛ぶ夢など子どもの頃からよく見ていました。空飛ぶクルマ時代の実現が目の前に迫って来たのはドローンの出現があったからだと考えます。

ドローンで荷物を運ぶように、巨大なドローンが登場すれば人間でも自由に運べるからです。課題は様々ありますが、昨日の放送を聴いて、近い将来においての実現の可能性を実感しました。是非、空飛ぶクルマに乗れるように心身とも元気でいたいと思います。自動運転技術が進化すれば将来はパイロットなしで運行も可能のようです。

空飛ぶクルマの用途による新産業の市場規模が雇用も含めて大きいことも分かりました。もっと若い時代に実現していれば私自身もお客様を運ぶパイロットになりたいですが、年齢的にも安全上も免許取得は無理でしょう。空飛ぶクルマが低空飛行で往来している世の中が少しでも早く到来することを心より期待しています。ちなみに運賃は公共交通で3千円掛かるところ1万円くらいとか。

2023年4月25日火曜日

コミュニティ

 衆参補欠選挙や統一地方選挙もほぼ終わりましたが、今回の選挙の投票率はかなり低かったようです。原因は明確ではありませんが、私自身もこれまでの経験と比較するとあまり熱が入らなかった選挙戦だったように思います。つまり多くの賢い有権者たちが支持したい立候補者が少なかったのではないでしょうか。

丸3年続いたコロナ禍で音声SNSが普及して、全国にコミュニティの輪が広がった関係で良識ある価値観が形成されたのではと考えます。今後、コミュニティの輪がさらに大きくなれば、世の中にはびこる様々な社会的課題を解決する集団の代表となる人を支えようという動きが出てくることでしょう。

コロナ前には国内外で多くの人が結びつくような音声SNSの動きは見られませんでした。この自然発生的に生まれたコミュニティの動きは、これから益々発展して社会を動かす原動力となるのではないかと考えます。コミュニティが社会的課題の解決に寄与することで正直者が救われる社会が形成されることを期待しています。

2023年4月24日月曜日

明日への議論

 統一地方選挙もそろそろ終盤となりましたが、かつて霞が関で沸き上がった道州制の議論が日本全体に広がったことがありました。何が理由でとん挫したのか我々庶民にはわかりませんが、道州制が仮に実現していれば明治時代から続く中央集権の政治も変わっていたかもしれませんし、日本の現在も今の姿とは随分違っていたかもしれません。少子高齢化の現在に至ってはそれらの改革も難しいとは思います。

欧州では1国の人口が500百万人前後の国家がめずらしくありませんし、人口の多い国でも日本のように47都道府県という自治体の数が多い国は少ないのではないでしょうか。米国は3億3千万人ほどの人口ですが、50の州で自治体で構成されワシントンは連邦政府の首都なのです。自治体の人口が500万人くらいであれば、行政コストも低く抑えられ予算を社会福祉へ還元できるのではないでしょうか。

米国の州当たりの人口は約660万人になります。翻って日本は1億2千万人の人口ですから、県当たりの人口の平均は260万人くらいです。横浜市は380万人、北海道は530万人で欧州での1国当たりの人口に匹敵します。何が言いたいかと申しますと、日本の将来のため地方創生を真剣に考えるならば、人口を基本にして道州制を地方分権とともに議論してみてはどうかと考えます。明日への議論を期待します。