2023年7月4日火曜日

通院

 月に一度の火曜日は、かかりつけの医師に薬をもらいに通院していますが、本日も人間ドックの結果表を持参して診察を受けてきました。医師はじっくり数値を眺めながら最後に一言「何でもないね」と太鼓判を押してくれました。開院以来30年くらいお付き合いしていますが、小さな個人病院なので院内はいつも空いており本日の時間も患者は私だけでした。

のんびりした院内の様子といつも落ち着いて診察する医師の対応を長年観てきましたが、いつも来世は自分でも個人病院を開業したいと思いたくなります。受付も奥様とパートの人だけで静かに事務仕事をしていますが、これで医院を営んでいけるのなら医師としての人生は最高のようです。かつて父が学生だった私に「医師になったら」といきなり語りかけたことがあります。

何も子どもの事を分からずして、希望を託すだけの父の様子に反発して私は終始無言で聴いていました。父自身も波乱の人生を歩んできた結果、もし人生をなり直せるならば自分も医師になっていればという儚い希望が、おそらく私に語りかけた時に心の隅にあったのでしょう。少しは子どもに将来を託していたのだろうと今になって回顧する次第です。

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