2024年4月26日金曜日

日銀金融政策決定会合

 日銀は本日開いた金融政策決定会合で予想通り、金融政策の現状維持を決定しました。国債の買い入れ方針も3月の会合までは現状維持するとのことで市場関係者の動揺も落ち着いた模様です。円安も急落し、1ドル156円と34年ぶりの水準に進んでいます。10年以上前に120円台で推移していた外国為替がどうして円安にぶれてしまったのか理解できませんが、米国景気と連動した異常なインフレと金利高が円安ドル高を齎したものと思われます。

一方の日本は10年以上前から相変わらず低金利が続き、デフレ経済が浸透して賃金も上がらない状況が続きました。近年の貿易収支も赤字続きで円安による輸入物資の高騰が原因だと思われます。しかし、日銀は企業の景気の状況を見るとGDPの下方修正もあり、財務省と歩調を合わせて現状の円安を認めざるを得ないようです。3月の決定会合では追加利上げに踏み切ることも国債の買い入れ量を絞る政策が日本経済の先行きの為にも必要ではないかと考えます。

米国景気と株価に左右されがちの日本経済ですが、11月以降にもしトラが登場すれば円高ドル安への修正もありうると思われます。今後の為替相場は徐々に円高ドル安に移行していくのではないでしょうか。米国の雇用統計も安定していればインフレも落ち着くでしょう。利上げの時期が来れば日本との金利差も僅かながら縮小し、円買いドル売りも見られるでしょう。異常な円安は日本経済にとって長期的にプラスにはならないので、いずれ金利高・円高を我々日本人は受け入れなければならないと考えます。

2024年4月25日木曜日

桃源郷

今回はちょっと俗世間の話をしたいと思います。私が子どもの頃に育った故郷は「倉岳町棚底字目玉」という戸数が8軒しかない小さな部落でした。当時はどこの家庭にも家族が平均7,8人いましたので、部落には60人以上は常に住んでいたように記憶しています。しかし、その後は集団就職や進学で年々若者がいなくなり、残されたのは祖父母や両親だけの部落になってしまい、さらに歳月が経過し現在に至ると、8軒のすべてが空き家状態となってしまいました。

私自身の故郷と同じような過疎化の問題が全国各地で起きているのが現状です。日本の人口減少においては特に地方の過疎化の方が問題は大きいと思います。日本の人口は我々の子どもの頃より何千万人も増えているのですが、人口が都会に集中し、地方は人口減少が続いてきました。何十年ぶりに同じ郷土の知人と話しましたが、子どもの頃の部落は「桃源郷」のような理想郷とも言える処だったと知人は話していました。まさにその通りで懐かしい思い出ばかりです。

部落の8軒すべてが空き家と申しましたが、どこの家庭も残った家族は皆亡くなってしまったのです。テレビで観るイタリアの小さな村のように、若者が村に戻って故郷を守ることができればいいのですが、日本では実際に生活が成り立たないから子どもが故郷に戻らなくなるのです。収入源となる産業が存在すれば人口も集まりますが、人口が減れば産業も地域から無くなりなります。失われた30年より日本の将来にとって深刻な事態だと考えます。

2024年4月24日水曜日

真似ない経営

 経営セミナーには多くの経営者や経営幹部が参加します。経営のハウツーならば学んで実行できますが、経営戦略は個々の業種や企業で違いますので、アウトラインは学べますが競争に勝ち抜くためには経営者が自ら考えなければ差別化戦略は難しいと考えます。独自の戦略を立てようとするなら業界内で情報交換しているとライバルから先を越されることもあります。

今から26,7年前に私も業界団体の理事に推薦されたことがあります。手弁当なので普通は名誉職の立場を快諾するものですが、私の場合たまたま会社が大変な状況だったために年長役員から就任を固辞するように諭されたのです。当時、第2創業で再出発したばかりの会社を将来どのように成長させるか戦略的に試行錯誤していた時期でした。

もし当時業界団体の理事を引き受けて役職を続けていたなら、公職に時間ばかり取られて独自の経営戦略を実践するのは難しかったと思われます。現在弊社があるのは水面下で独自の経営戦略を描いて実践してきたからです。一堂に会する業界活動を続けていてもライバルを凌ぐ「真似ない経営」は至難の業です。年長役員の私に対する当時の諭しはまさしく正解でした。

2024年4月23日火曜日

健康診断

毎年、ソメイヨシノが散った後に入れ替わり公園を囲むように咲き誇るツツジが見頃です。年に一度の日帰り人間ドックの日が到来し朝から出かけましたが、途中で公園の中を通り過ぎますとピンクや白いツツジの花が目立つように咲いていました。朝が早かったのでまだ公園内に人の気配はなく、ただツツジの美しさと可愛らしさに思わずスマホで撮影してしまいました。

健診センターに到着して、もう構内の桜は終わったのでは?と思っていましたところ、まだ何本かの八重桜が花びらをつけていました。この季節は歩道の道端にも色んな花が見られて幸せな気分になります。スマホを持ち始めた頃は花の写真ばかり撮っていましたが、今は静かにリアルで観察するだけです。人間ドックの検査も順調に進み診断結果も良好だったようです。

35年くらい毎年欠かさず人間ドックを受診していますが、お蔭様で身体に異常な箇所は今までのところ無いようです。寧ろコロナ後は食生活も以前より整ってきていますので、体調管理もできているのかなと思います。我々の世代になると、年齢に関係なく個々人によって健康の度合いが違ってきます。やはり健康維持の基本は食生活にあるのはないかと考えます。



2024年4月22日月曜日

昨日の行事

 昨日は役員を引き受けている、ある団体の年次総会へ出席してきました。役員の集合時間は9時だったのですが8時30分には現地に一番乗りで到着しました。当日に受付からすべての準備を総会の開始時間までに全員で例年のように手分けして作業をしました。会場受付は10時30分で総会の開始時間は11時30分でしたが、ギリギリに多くの参加者が集まってきました。コロナ明けで久しぶりにリアルでの開催でしたが、相変わらず開始時間から多くの来賓の挨拶に長々と時間が掛かりました。

もっと来賓の挨拶は人数を限定してほしいのですが、日本の各団体の年次総会は過去のしきたりを重んずるのか挨拶の人数も時間も長過ぎるのが現実のようです。若い世代の会への参加が増えないのは旧態依然とした会の運営が変わらないのも一因だと感じます。帰宅して妻から「行った甲斐があった?」と聞かれてうやむやに返事した次第です。正直なところ、若い世代なら参加したくならないだろうと主催者側ながら感じましたが、シニア世代が多い会なので仕方がありません。

私自身も社内のイベントで話す機会が多いのですが、必ず進行係から与えられた時間内を目安に話すように自分自身も心掛けています。過去には長々とまとまらない話をすることが多かったので、聞き手の社員も退屈していたと思われます。朝礼時の挨拶でも社内会議での挨拶でも、話はなるべく短い方がいいのです。自分の話は短いと思っていても聴く側は長いと感じるものです。昨日の総会は予定のレジメを消化しましたが、若干時間をオーバーして無事に終了しました。久々に歌や踊りや抽選会で大変盛り上がったということです。


2024年4月19日金曜日

人材確保

「企業は人材で決まる」とは言われながらも、会社の規模が数十名の頃は採用に苦戦していました。大規模だったら採用も選べるし経営的にも楽だろうなと、当時は半ば羨ましく感じたものです。 中小企業においては資金力と人材に苦労は付き物ですが、どこの会社でも条件は同じで地道に日々努力しながら経営を続けていくしかありません。弊社も漸く経営的に安定した企業となり、大手企業との資本提携によってブランドを前面に出せるまでに漕ぎつけることができました。

今後、優秀な人材が確保できることで社内の人材力を付けることが可能ではないかと考えています。人材採用も会社経営の重要な要素なのでブランド力を生かして今後さらに採用を強化していきたいと考えています。資金面は社歴の積み重ねによって安定していきますが、人材面は過去の延長線上では戦えません。優秀な人材が定着するにはどうすればいいかは常に経営課題であります。

人材が今後不足する中で人材確保は企業が成長していく上での最重要の課題です。大学や学生から入社したいと思われるような企業の特徴を、全社的に一つずつ充実していくことが必要と思われます。そこには若い方たちが感動する何か特有の秘訣が、企業側に無ければ内定確保も難しいのではないかと考えます。優秀な人材確保、そして定着が図れる仕掛けを若い世代の声を反映しながら今後取り組んでいきます。

2024年4月18日木曜日

地球温暖化防止へ

ドバイの大洪水など世界的な気象変動のニュースで目にして、地球温暖化防止への対策を地球環境を守る上でも早急に取り組まなければならないと感じます。一方、年々不可逆的に増加するデータ量に対して米国の大手テック企業による日本でのクラウド投資のニュースを拝見しましたが、電力消費量も増える一方なので二酸化炭素の排出量を減らすために新たな発電設備に転換しなければなりません。半導体需要が今後急拡大する中でNTTが取り組んでいる光技術を使った超低消費電力のIOWN構想にも注目しています。

環境問題を考える上でも敵国を攻撃するためのミサイル開発投資ばかりに向かわず、地球環境の維持や平和な社会づくりに世界の指導者がもっと知恵を出すべきです。日本は先の大戦で300万人の人命を失って無条件降伏しました。殺し合いの戦争しても悲しみや恨みばかりが残るだけということを日本人が一番経験しています。戦争が国家にとっては何も得しないということを日本は国際社会の中でもっと強く主張しても良いと考えます。

脱炭素への取り組みも欧州に比べて日本は遅れています。日本はアジアを代表する国として二酸化炭素排出へ率先垂範していく時代です。省エネの実現はもちろんですが、自然の太陽光を活かした場所を選ばない発電技術が今後さらに普及することを期待しています。如何に二酸化炭素を排出しないようなエネルギーに転換するかを我々も真剣に取り組んでいかなければなりません。日本発の取り組みが海外でも評価されることを期待します。

2024年4月17日水曜日

心内に動けば詞外に現る

私自身もつい思っていることを口に出す方なので、家内からいつも注意されるのですが、言わずにいられないことも時々あります。人は誰でも大なり小なり様々な欲望はありますが、外からは中々他人の欲の度合いを窺い知ることは不可能です。大金に目が眩む人、身に余る見栄を張る人など世の中には様々な人が存在します。

しかし心内が澄んでいるか、濁っているかで、結果的には人は外に出る行動で違って見えます。日本には「天地神明に誓う」という言葉がありますが、子どもの頃に「悪いことをしたらお天道様が空から観ているよ」と親から悪い事をしないように躾として教わったものです。

私は幼い頃に両親が離婚したので祖父母に育てられたのですが、変に正義感が強いのも、幼少時に祖父母をはじめ親戚や周囲の人から色んな躾を学んだからだと思います。タイトルの「心内に動けば詞外に現る」とは、心中に思うことは、覚えずことばに現れ出るものだという意味のことです。

同様に、人間というものは心の内面に動きがあれば大体は行動が外に現れたりするものです。人によって違いますが、それが個々の人間性の違いとして現れるのではないでしょうか。

上記は2019年に投稿した私のブログで、アクセス数の多かったものを再掲載しました。

2024年4月16日火曜日

新労働形態

 今朝はある団体の定例朝食会へ出席してきましたが、役所から金融機関そして大手民間企業まで、この4月という月は人事異動の時期だとあらためて感じた次第です。異動や転勤が常識という労働形態は昔から変わりませんが、我々のような地域密着型の中小企業が如何に人事異動に変化がないかを考えると会社にとっても働く人にとっても大きな違いです。テレワークが可能となった現在において、従来型の労働形態が果たして企業にとって効率的なのか働く人は満足なのか甚だ疑問です。

これまでの慣例だからという人事異動や転勤だけでは社会の進歩は無いように感じます。核家族や共稼ぎが当たり前の時代になり、家庭環境や子どもの教育がかつて以上に大切になってきています。家族が一緒に過ごす人生の時間がもっと必要なのではないでしょうか。親の都合で子どもを慣れない環境に移したり、家族がバラバラに過ごす環境が良いとは思えません。社員を大事に考えるならば、本人の希望に沿った人事異動を考慮すべき時代ではないでしょうか。

色んな業務を経験させることは大賛成ですが、転勤による引っ越しがあまりに多いと家族にとって問題も多いと考えます。私の場合、大企業時代も常に家族同伴で移動しましたし、子どもも幼児期だったから問題なかったし、現在の中小企業でも転勤はないし、家族も常に一緒ですから家庭環境として歩んできた人生が望ましいし良かったと述懐しています。子どもに寂しい思いをさせないことが親の務めであるとともに、会社も家族のことを考える時代ではないでしょうか。

2024年4月15日月曜日

運命は切り開かれる

「ローマは一日にして成らず」という諺はビジネスにも匹敵する言葉なので大好きです。古代ローマ帝国は、長期にわたる努力の果てに建設されたという話ですが、会社の事業を成功させるのも同じように、不断の努力を積み重ねることで結果として成功したり失敗したりします。事業に失敗は付き物で、どのように失敗をリカバリーするかが重要です。ネバーギブアップという言葉も好きですが、要は成功するまで諦めないことが大切です。

これまでも「背水の陣」という瀬戸際まで事業において困難に追い込まれたことがありますが、時間は動いているので通り越せば明かりは差してくるものです。「待てば海路の日和あり」という言葉もありますが、どんなに自然災害があっても困難を通り過ぎてしまえば翌日には何もなかった如く辺りは静かになります。困難に立ち向かっても労力を費やすだけで効果的ではないので、じっと嵐が過ぎ去るのを待つしかないと思うのです。

今から27年前、弊社は多額の負債と債務超過で沈みかけた海底から水面に浮上するため心機一転を期して再スタートしました。当時のハングリー精神が無ければここまで頑張れなかったと考えます。事業の成否は学校の成績とは関係がなく、不断の努力次第で運命は開けてくるので魅力的な面もあります。特に中小企業の場合、将来の事業承継を考えて長期戦略で臨むことが重要です。三方良しの考えのもとに事業を進めて行けば、必ず運命は切り開かれると実感しました。


2024年4月12日金曜日

映画会

 たまたま新聞のコラムで発見した鎌倉で109年続いているという団体主催の「春の映画会」へ行ってきました。どうしても参加したくて早くからチケットを入手しました。イベントの内容は山田洋次監督来賓の下、最新作品の上映会とトークショーでした。92歳で現役の映画監督である山田監督にリアルで会える、きっと最初で最後の機会だと思っていました。監督の数々の作品には若い頃から大変憧れていました。

今回イベントが開催された鎌倉芸術館はかつて松竹の大船撮影所でした。監督もご一緒された俳優さんも懐かしい頃の撮影秘話を語られていました。映画のタイトルは「こんにちは、母さん」という最新作でしたが、まだ観ていなかったのでちょうどいいタイミングでした。最近の若い方たちは山田監督についてご存じではないと思いますが、我々の青春時代は監督の松竹映画作品で毎年大いに笑いながら楽しんだものです。

映画の後にはトークショーが予定されていましたが、歴史ある団体が年に一度主催しているこの映画会では映画の上映と出演した俳優さんのトークショウ―を行っているとのことでした。今回も大勢の参加者に来賓の山田洋次監督も大変驚いていました。シニア世代ばかりが目立ちましたが、皆さんも同じように青春時代を山田監督作品の数々を観て共通の楽しさを経験してきた方たちです。尊敬する山田洋次監督を今回リアルで拝見できて大変光栄でした。

2024年4月11日木曜日

奇遇

世の中には不思議な出会いが何度もあります。私もこれまで起きた数々の奇遇は忘れることができません。今日は夕刊に掲載されていた奇遇とも言える新聞記事にたまたま出会いました。朝日新聞社会面の最後に、私の故郷・熊本県天草市倉岳町にそびえる標高682メートルの倉岳についての記事が掲載されていたのです。普段は帰宅後に夕刊はサッと見るだけですが、本日は在宅勤務でゆっくり目を通していたところ偶然この記事を発見したのです。

倉岳は天草諸島で一番標高の高い山です。倉岳町にそびえている山なので倉岳と言いますが天草では登山で大変有名な山です。また頂上にある倉岳神社から眺める島々や不知火海は絶景です。記事の内容は、登山道路が狭いために事故を起こさないように看板が設置されているのですが、表示している文字のデザインが「新世紀エヴァンゲリオン」というアニメの台詞をパロディー化して作られたようです。イラストの得意な市の職員によるデザインが採用されたとのことです。

最近、若い人の間で様々なアニメが流行っているようですが、妻は有名なアニメだと話していましたが、私は疎くて勉強不足でした。偶然に懐かしい故郷の記事を見てまた帰省したくなりました。ここ最近、若者を中心に倉岳登山の観光客が増えていますが、ミュージックビデオに登場したり、テレビ番組に出演する人気バンド「WANIMA」のメンバーが町の出身だからです。若者らしい発想でユニークな道路標識があるのも注目したいものです。

2024年4月10日水曜日

プラチナ企業

先日、働きやすい企業として評価されているホワイト企業が業績で負けているというメディアの記事を拝見しました。それに対して働き甲斐を標榜するブラック企業は業績的に検討しているということなのですが、コロナ禍で働き方改革が進み、仕事の生産性は本来上がらなければならないのですが、ホワイト企業は成長する勢いがなくなってきたのだと考えます。一方、ブラック企業は働き方改革後もそれほと従来と変化がないものと思われますので、ブラック企業が勝ったと言われているのでしょう。

本来はコロナ禍をきっかけにして働き方に柔軟性を持たせたことで生産性がアップしなければならないのですが、多くの企業では生産性があまり変わっていないで、単に働きやすい企業で成長もしないのが現実ではないかと考えます。今、プラチナ企業を目指そうという動きがあります。働きやすく、働き甲斐のある企業のことを言うのですが、これからは成長し、業績を更にアップすることで働き甲斐のある企業を目指すべきです。勝ち組にならなければ負け組では給料も上がらないし働いている人の意欲も湧きません。

働きやすい企業というだけで、働き手が楽を求めるようになれば、厳しい企業社会では勝負に負けていくと考えます。大谷翔平選手でも高い目標を立てて、決してトレーニングの手を抜かない、大好きな野球で相手に勝つためにどうするかを自分の能力に過信せず、日夜努力し成長しているから実績が上がるのです。企業も厳しくならなければ甘いだけでは業界の中でライバルに勝てませんし、後方に必ず取り残されていくことでしょう。変化のある24年度をチャンスと捉えて、是非プラチナ企業を目指したいものです。

2024年4月9日火曜日

社員の成長

まだコンピュータがない時代、そろばんと 電卓に経理作業で振り回されていた若い頃を思い出します。入社2年目で何も会社のことが分からないのに10年先輩の後任を突然任されたのです。ベテランの経理担当者と新人を配下に事務部門全体を取り仕切るのですが、今考えても想像を絶するほどの仕事量でした。現在はコンピュータでシステム化されて事務仕事の生産性も飛躍的に効率化していると思います。

毎月、工場と工事の両方の売り上げと出来高を集計し、原価計算の費用項目を洗い出し、経費関係を上乗せて損益計算をしますが、5枚綴りの振替伝票が毎月500枚に及びました。締めの10日間くらいは朝の8時の始業から夜は深夜まで、日々クタクタになるくらいやらなければ終わらないほどの仕事量でした。会社はライバルとの競争を旗印に毎年業績が上がり、やりがいと同時に現場は大変活気がありました。

さすが3年目には私もベテラン社員と言えるくらいの実力になりました。最初は経験もないし責任者は無理だと思いましたが、伸びている会社は社員に無理強いさせます。結果的には実力が蓄積されてくるわけですが、技術職も我々事務職も土日も休むことなく同じような環境の下で働いていました。しかし今はそのような働き方は労基法違反なのでありませんが、前職には入社したての社員として成長させていただきました。

2024年4月8日月曜日

リアルの対話

 働き方改革でテレワークが進んだのは良いことですが、中にはリアルの対話を避けてメールだけで人とやり取りをしようとする人がいます。業界によっても違いますが、テレワークが可能な業界ほどリアルで対話することを心掛けなければ、社会人として人間的に成長しないと考えます。金融業界や証券業界などリアルでの対話を重視していますので、社員教育上も大変望ましい事です。IT業界に属する弊社でも社内で対話する時はなるべくリアルでするように指導しています。

営業担当者も顧客訪問の時間を減らして生産性を上げようとしていますが、営業の仕事こそリアルで顧客と接する機会を持つことが大切です。当然、電話やメールを使って業務を効率的に進めることは重要ですが、それだけでは相手に意思がなかなか伝わらないし、社会人が人間的に成長しないと考えます。それでもZOOMは遠距離でも対話が可能なのでコミュニケーションとして大変便利なツールです。金融業界や証券業界ももっと活用したらいいと考えます。

なぜこのような内容のブログを書いたかと申しますと、お付き合いを始めた出版業界の担当者に意見をしたかったからです。営業効率を考えてZOOMを使い、メールで契約するまでフォローすることは良いのですが、編集する人までメールを多用すると相手に誤解を与えかねません。メールを使い慣れているので、対話することもメールで済ませようとするのです。それでは相手との意思疎通がうまくいかないのです。何が重要かを会社は指導すべきです。



2024年4月5日金曜日

選ばれるリーダー

「もしトラ」が次第に現実味を帯びてきているように予想されます。大統領選挙は直接選挙なので国民が安心して任せられるリーダーを選択する選挙です。米国内でも民主党と共和党は常に大統領選挙で接戦を演じていますが、バイデンの支持率は全米的にはそれほど強くないのが現実です。次期大統領選挙ではトランプが勝つのではないかと言われています。結果は本年11月に蓋を開けてみないとわかりませんが、「もしトラ」だと内外情勢は大きく変化するでしょう。

米国の元高官が「もしトラ」になれば、日本の防衛費をGDP2%にするよう要求してくると話していました。確かに世界の軍事的な緊張関係を考えると欧米諸国のように防衛力の強化が必要なのかもしれません。ちなみに中国は日本の3倍、米国は19倍の防衛費と言われていますが、経済が伸び悩む日本においては厄介な問題です。相手国への侵略を止めないロシアでもプーチンに対抗できる実力者がいないことが国民の直接選挙で証明されたのです。

どこの国でも共通していることは国民は自国優先で物事を考えます。大統領は自国民による直接選挙で選ばれるので、例え海外から嫌われても自国内で実力のある権力者が勝利します。一方、日本やイギリスのような議会制民主主義国家では国会での投票でリーダーが選ばれますので、国民が安心して任せられるリーダーを選ぶことも国民の意思も反映されない訳です。どちらが良いのか難しいですが、首相公選制も興味深いのではないでしょうか。


2024年4月4日木曜日

人生話

これまで経営の第一線に立ってきたお蔭で現在でも様々な方との出会いが続いていますが、大変有難いことです。今、静かに自分の人生を振り返ってみると幸せなことが多かったように感じます。人によっては生まれてこなければよかったと自分の人生を否定的に考える人もいるようですが、苦しかったことや辛かったことなど人生で数えきれないくらい経験していても、結果的に今が良ければいいわけです。

本日、社員の一人から奥様が初出産したとの嬉しい知らせが届きました。結婚した当時も幸せですが、子どもが誕生した時も幸せです。幸せも数えきれないくらいその都度到来しているのです。 人生での出会いを大切にして、時々知人と連絡を取り合うだけでも生きている価値があります。今、私は自分の人生を辿りながら思い出していますが、色んな過去の出来事を思い出すと懐かしいことばかりです。

想像していることは誰にも見えませんから、思い出を安心して楽しむことができます。人と会うことは過去の共通の思い出が残っているので楽しめるのです。自分の人生はたかが知れているので、人の人生にも興味の輪を広げるために、私は何年も毎日NHKのラジオ深夜便で「明日へのことば」を聴いています。ラジオを通して自分が知らない人生話を聴くのが大好きだからです。

2024年4月3日水曜日

魅力的な国造り

 昨日は在宅勤務の傍ら、天気もいいし私の誕生日というので、神社の参拝を兼ねて半日かけて妻と鎌倉へ私用外出してきました。平日で午前中も早かったので、境内はそれほど混雑していなくて用事は手早く終わりました。昼食は行きつけのお店に入ったのですが、平日だからなのか周囲は外国人旅行者ばかりでした。車内も多くの外国人が目につきましたが、全国津々浦々の観光地においても外国人旅行者が近年になく多いようです。

日本は海外に比べると、治安も良く、犯罪も少ない国なので日本への旅行は世界的に見ても人気があるようです。円安の影響で海外に比べて物価が安い点は日本へ来る旅行者に歓迎されているのでしょう。でも日本経済としては原材料の輸入価格は高いので喜んでばかりいられないのが現実です。GDPを拡大しつつ、貿易収支を改善していくには国内経済の付加価値を上げなければ円安は止まらないので貧乏国家へ向かうことになるわけです。

外貨を稼いでいる大企業は為替差益が大きいので、儲けを更に海外に再投資することは可能ですが、稼いだ外貨を自由に日本へ持ち帰ることは容易ではないのです。インバウンドで外国人がお金を消費してくれることは大変ありがたいことです。円安だからもっと魅力的な日本の観光地を増やすことで経済も成長するという考えです。人口減で成長にも限界があるため日本政府は将来に向けて独自の魅力的な国造りを実現してほしいものです。

2024年4月2日火曜日

作文

 毎日のように文章を書いていますが、感性が乏しいので上手い表現ができない自分の限界を感じています。俳句の句会にも誘われますが、私には全く自信がありません。ブログを書くのは習慣付ければ誰にでも容易に出来ます。創作力を試してみませんか。

この度、プロの編集者に文章の指摘を受ける機会がありましたが、読者に読み応えのある文章を書くことの難しさを教えられました。プロの作家になるには創作力と努力の積み重ねが必要ですが、優秀な編集者の存在も大きいと思います。

最近、手紙が流行っているそうです。手書きでもらった手紙は有難いし、大切に保管したいものです。パソコンやスマホに頼らず、時には手書きで文章を書くことも大切なのですが私自身も手書きをサボり気味です。日記だけは手書きで書き続けたいと思います。




2024年4月1日月曜日

「まさか」という坂

森羅万象すべてに「まさか」という坂があると考えております。弊社も昨年からNTTデータグループの仲間入りを果たしましたが、お客様にとっても社員にとっても会社にとっても青天の霹靂のような良い出来事でした。この出来事も「まさか」という坂であったということです。会社には「まさか」という出来事は度々発生します。良い事であれば問題ないのですが、長年にわたり会社を経営していれば良くないこと(過ちや失敗)も時々発生したりします。

良くないことは繰り返さないように再発防止をするしかありませんが、自分の人生ではなるべく良い事を増やしたいものです。そのためには日頃の行いが大切な気がいたします。日頃から感謝の心で過ごしていると幸運を引き寄せることもあります。欲を出さずに物事を一つ手放せば一つ縁が来ると言われています。神社でもお願いごとばかり言うのでなく、神様に感謝のお礼を言うようにしています。

流鏑馬でも弓で的を射る時に、あまりにも的を狙い過ぎると外れると言われています。欲しいものでも「棚から牡丹餅」で希望していないのに偶然に幸運に恵まれたりして手に入ることもあります。求めなくても幸運は向こうからやってきますので、日頃から良い行いをするようにしたいものです。ジェイエスピーも此処まで会社として成長するとは私自身が信じられないくらいなのです。これからも良い意味での「まさか」とう坂はあるものと考えます。




2024年3月29日金曜日

家事の話

 世の中の働き方改革の動きで私自身も時々在宅勤務をしていますが、私自身は相変わらず、孟子の言葉「君子遠庖厨(ほうちゅう)」(君子は厨房に近づかない)のように料理を作るのが嫌なわけではなく作り慣れないだけです。ところが最近になって妻から料理を自分で作ることを覚えた方がいいと度々言われるようになりました。妻は料理が素早いし好きなので、私が台所に立つ機会も出番もほとんどなかったのです。

ところが先日、昼間のテレビで若い全盲のご夫婦のご亭主が料理を作っている様子を放送していました。全盲にも拘らず、炊飯の用意から味噌汁や料理を自分の指の感覚で量や熱を確かめながら食事の支度をする様子を見てとても感動したと同時に、能動的に食事の支度一つしない自分自身が情けなくなったのです。私は刺激を受けたらすぐに動くタイプですので、早速妻に教わりながら夕食の料理作りにチャレンジしました。

若い学生時代は外食は滅多にしないでスーパーで買い物していつも自炊していましたが、たまたま結婚した妻が料理が上手くて素早いので、我が家では料理は「妻の仕事」として何十年も当たり前に過ごしてきたのです。しかし現代は共稼ぎが普通ですから、食事の支度も子育ても夫婦で協力するのが当たり前の世の中です。私も家庭ではお風呂の用意、食事後の片づけから布団敷まで随分家事を手伝っているつもりです。そこで次は料理というわけです。

2024年3月28日木曜日

伝播する

 今から約45年前に前職で札幌に住んでいた頃、オレンジの看板を下げた普通の家具屋さんに妻と時々出かけていました。あれから45年過ぎた現在、その家具屋さんが全国的に知らない人がいない程に有名になったN社です。まさか札幌で普通の家具屋さんだった会社がここまで急成長するとは全くの驚きです。創業者のN氏はメディアでも大変有名な方ですが、当時は40歳前後の青年実業家で若さ溢れていた方だったのでしょうね。

私自身も結婚して間もない頃だったので、その家具屋さんにはよく出かけていました。今から10数年前に横浜のみなとみらい地区でN社を偶然見かけた時には、昔の家具屋さんのイメージが強かったため、店内の雑貨が並んだお店づくりの変容振りにびっくりいたしました。一度コラムを読んだのですが、米国の流通業界を視察されてサプライチェーンのヒントを得たと話されていたり、ご親族の関係でご苦労されたことも知りました。

それと、当時札幌市内を営業車で廻っている時に、市街地に安くて美味しいハンバーガーレストランがありました。いつ頃関東に進出したのかわかりませんが、車で出かける方はご存じだと思いますが、現在でも横浜市内でよく見かけるB・Dハンバーガーレストランです。かつて札幌で流行したファッションは首都圏でも売れると聞いたことがあります。それと同じことが伝播したのでしょうか。

2024年3月27日水曜日

次世代リーダーの育成

日本はこれからどのようにあるべきなのかと日々考えています。政治も経済も世界の中で成長が厳しかったのはイノベーションが無かったからだと言われます。何故だろうかと考えますと、政治も経済も昭和型の体質(JTC)を長年にわたり引きずってきたからではないでしょうか。政治家は定年がないばかりに長老が議会を支配して政治を行ってきたのが現実ですし、企業経営者も年功序列・終身雇用を当たり前として高度成長の昭和時代を引きずってきたように思われます。

日本社会は失業してしまうと国のセフティネットが不十分で再就職が難しいのが現実です。本来は成長産業に人材を移動させるなど、国が雇用政策を戦略に基づいてもっと雇用において柔軟性が機能すればよいのですが、人材が硬直している産業もあるようです。新しい産業を生み出すためにも次世代のリーダーを育む人的環境をつくらなければなりません。そのためにも次世代リーダーの育成を本気で取り組む政治家の姿勢が問われているような気がいたします。

弊社も遅ればせながら世代交代が実現しつつあります。会社が変わるには次世代のリーダーが力を発揮しなければなりません。役割を終えた者は舞台を去るくらいの覚悟が政治の世界でも産業界の世界でも無ければ、現状を打破して新しい時代を切り拓く組織をつくることは不可能です。平和ボケしないようにもっと日本人が危機意識を持てば日本復活のチャンスは到来すると考えます。分母を維持して分子を増やす付加価値ある日本を目指しましょう!


2024年3月26日火曜日

「まとも」とは

 国の公文書管理について福田元首相のインタビュー記事が新聞に掲載されていました。私自身はマスコミの報道や新聞などで知り得た知識のみしかありませんが、まともな方と存じていた首相経験者のインタビュー記事を読んで大体類推していたことと同じであったことに安心しました。日本の歴史は政権に都合の悪い内容の議事録は改竄されたり、焼却されたりして、正確な証拠が残っていないのが現実です。我が国として恥ずかしい話ですが、国が公文書として保管する法律も福田政権まで無かったということです。

企業においても株主総会議事録は残すことが義務付けられていますが、殆どの中小企業では形だけの議事録があるというのが一般的です。よって会社の歴史が具体的に判明しないことが多いのです。取締役会議事録など弊社の場合は私が代表就任中の40年近くは記録してきました。しかし、これも強制ではないので中小企業では殆ど議事録など存在しないのが普通です。実は弊社の資本譲渡が比較的スムーズに進んだのも財務諸表のほかに議事録などが過去から整備されていたからです。

現在、弊社では上場企業の基準に則り内部統制の規約を整備中ですが、上場企業でも最近まで内部統制が未整備な企業が多かったと考えます。つまり、欧米に比べてすべて法整備において遅れてきたのが日本なのです。有名な話では、先の大戦で敗戦した我が国の公文書は証拠隠滅の為、時の政府によって焼却されました。企業の歴史も同じように事実を記録として文書に残すことの重要性をこの数年で特に学ばせて頂いたように感じます。まともな企業になることは容易なことではありません。

2024年3月25日月曜日

蕎麦打ちその2

趣味として蕎麦打ちを始めて昨日は3回目の体験でした。1か月も経つと殆ど打ち方のコツを度忘れして、また最初から取り組むようなものです。蕎麦打ちは水加減や練り方などとても奥が深く、職人が何年も修行するのが分かります。2時間で打ち終わりますが、作業中は集中して時間が経つのも忘れます。まさかこの歳になっていきなり蕎麦打ちに巡り合うとは考えてもみませんでした。

打った蕎麦を持ち帰り自宅で茹でるのですが、茹で方が更に難しいので硬かったり柔らか過ぎたり中々上手く茹で上がりません。しかし、自分で作った蕎麦を味わうのは最高の満足です。うどんは塩分があるので健康には蕎麦がいいと聞いています。これから先どこまで蕎麦打ちが上手くなるか分かりませんが、自慢できるようなレベルになったらご近所に差し上げたいと考えています。


2024年3月22日金曜日

週末の思い

 数日前に、ある哲学者が「反出生主義」という考えがネット上で起きていることをテーマに論じていたことに正直驚きました。「生まれてこなかったらよかった」とか「生みたくない」という社会現象が表れているという話ですが深刻な問題だと考えます。私も弊社の社長の顔と家庭の主(あるじ)として日々を送っていますが、この「反出生主義」というネガティブな思想を個人的にも否定したい気持ちが大いにあります。生きる価値があるからです。

最近の若い人はテレビを見ないと聞きます。おそらくスマホを見ている時間が一日のウェイトを占めているために、世間のネガティブ情報ばかり目にするからではないでしょうか。テレビもネガティブな話題をどこの局も視聴率優先で何度も報道しますので、テレビを見たくない人が多いのだと思います。私自身はテレビ番組も興味のある番組(NHKが殆どですが)を選んで見ているので、バラエティ番組には全く興味がないし見る時間が勿体ないのです。

私自身「生まれてよかった」と思えるのは知らないことをテレビやラジオで習得できるからです。若い頃は毎日のように多くの人と出会っていました。人と親しくなりますが、教養や知識を習得するには若い頃から書籍をはじめテレビなどのメディアなどを活用することを勧めます。「反出生主義」はコロナの後遺症とも言われていますが、周囲の話を聴く機会を職場や家庭で増やすことが重要です。悩みの相談に乗れる人は身近に必ずいるはずです。

2024年3月21日木曜日

今後の動き

 長らく日本経済はデフレだと言われ続けてきました。簡単に言うとデフレ経済は物価安で賃金も上がらない状態のことを言いますが、アベノミクス時代の異次元緩和措置でもデフレ経済は収まらず、為替は徐々に円安傾向になっていきました。さらにコロナ後、サプライチェーンが寸断されて保護主義貿易が台頭し、世界的なインフレにより日本国内は輸入価格が軒並みに高騰して製造業でも市民生活においても物価高を招いているのが現状です。

本来、需要と供給の関係で物価は決まりますが、需要に関わらず原材料価格が高騰してきたのが今日の状況です。政府がデフレ脱却を明確に宣言しないのも、デフレ要因がまだ残っているからだと考えます。本来は為替が円高になっても株価が堅調に推移するのが本来の姿です。日銀がゼロ金利の解除を決定しても日本株が売られないのは日米ともに経済が順調だからです。大企業が大幅賃上げを実現できるのも今後の業績に自信が持てるからだと考えます。

我々中小企業も賃金を上げるとともに、新規人材を確保し業績をさらに伸ばしていかなければなりません。政府の掲げた産業構造改革は掛け声だけで終わっていますが、デジタル化の進化とともに次第に企業間格差が広がり、人材が成長企業へ流動化していくことで産業の構造も変わっていくことでしょう。少子化により企業間の人材確保競争は今後も激しくなりますので、選ばれる企業になるために企業としても成長しなければなりません。


2024年3月19日火曜日

ゼロ金利の終焉

 金利の無い時代が長年続きましたが、漸く日銀がゼロ金利政策を解除すると宣言しました。今後は欧米諸国のように愈々日本も金利のある社会へ進むことが考えられます。確かに金利の上昇は社会に様々な影響を与えますが、リーマンショック後のアベノミクスによる異次元の金融緩和が執行され株価の回復に少しは寄与しましたが、デフレ経済が定着し、長期にわたり日本経済が低迷しました。

私自身も長年会社経営をしてきて過去には高金利にも悩まされましたが、寧ろ借入金を減らそうと経営努力をしたものです。しかし、金利が低くなると借りやすくなるため借入金はなかなか減らないものです。経済が上昇している時は資金需要も増えますので、金利の支払いをしながら会社の事業も成長します。

いつの間にか日本は低金利が普通となり、ドルを買い円が売られるようになり為替も円安が定着するようになったのです。円安は輸入物価の高騰を招き国内企業の業績を苦しめる結果となりました。一方、グローバル企業を中心に為替差益によって業績も堅調となり、中国経済の低迷から一転、日本経済が注目されるようになり、漸くゼロ金利の終焉を迎えました。



2024年3月18日月曜日

安楽死の問題

 先日、民放テレビで「安楽死」の問題を取り上げていました。安楽死を認めている国は米国はじめ欧州を中心に存在します。日本は半世紀以上前から議論されてきましたが、法的には現在も安楽死を認めていません。何年か前に医師が患者を安楽死させたことで懲役18年の実刑を受けた事件がありましたので、日本では法的には厳格に安楽死は違法とされているのが現実です。

しかし、日本人で安楽死を求めて止む無く海外の医療機関に転院して安楽死を選択するケースは多いと言われています。病に苦しんでいる方の立場を考えると理解できないこともないですが、患者の思いを尊重する選択肢も考慮しつつ、人の命の尊厳にも十分配慮することが大切だと考えます。安楽死の問題の難しさが未だに存在することを知ることができて大変参考になりました。

人が死を選択することのない世の中でなければならないと考えます。例え余命が宣告されていても、緩和ケアなど病の痛みを和らげる方法により人命を最後まで大切に扱うのが医療機関の責務だと考えます。海外には安楽死を認めるべきか相談に乗る慈善団体が存在し、患者に寄り添い、意思を尊重して、最終的には医療機関に安楽死を委ねるようですが、日本社会には受け入れにくい印象を抱きました。

2024年3月15日金曜日

海外留学

 本日は現役の大学生で海外留学してきた学生のヒアリングをしてきました。私が面接を担当したのは5人の学生でそれぞれ韓国、オーストラリア、カナダ、アメリカ、イギリスに昨年9月から今年の2月まで約半年間留学してきた学生でした。主に留学した目的、留学で得られたこと、日本と海外の学生の違いや価値観の相違など1人20分程度のヒアリングでした。

基本的に私費留学ですが、今回の面接の結果で助成金を支給する裁定の場でした。今回は多くの留学生の中でも選ばれた人たちで、発言もしっかりしていて優秀な学生ばかりでした。世界から集まる留学生の勉強に打ち込む姿勢が日本の学生と違うと話していました。またオーストラリアでは選挙に行かないと罰金が科されるためと、政治に関心を持つ学生が多いと話していました。

日本では投票率の低い選挙でも、若者が政治に無関心でも、何ら国政の動きが無い現状に対して、日本も選挙を義務付けることで学生から政治に関心を抱くようになるのではと意見していました。日本の政治はもっと国民の声に耳を傾けるようにならなければ、政治も変わらないし、海外から特別な国と見られてしまっているのが現状です。そのことを留学生も感じていました。


2024年3月14日木曜日

社会の一員

 産業界での春闘の賃上げ回答が積極的であることが連日のニュースで報道されています。組合がある上場企業が中心ですが、中小企業でも大手と足並みがそろうことを期待しています。先日、ある自動車メーカーによる仕入れ価格の引き下げで下請けいじめが社会に公表されましたが、社会が変化した現代は元請けの一方的な都合で下請けに値下げを強要する時代ではないと考えます。

互いに切磋琢磨しなければ、元請けによる値下げの一方的なしわ寄せによって下請けが困窮する企業社会であっては勤労者の間に所得格差が広がり、決して幸せな社会は築けないと考えます。国民の7割が中小企業に勤めていますので、彼らが幸せに感じない限り生活の満足度は向上しないのです。幸か不幸かコロナ禍によって働き方改革が進み、人々の仕事観も大きく変化しました。

これからの日本が良くなるためにも共存共栄の社会づくりが必要となります。我が国の少子高齢化は避けられませんが、社会福祉の充実を図り、安心して生きていける地域社会での環境づくりを目指していかなければならないと考えます。そのためにも払う税金は社会の一員として還元する姿勢で、所得を正しく申告して社会に役立てなければならないと考えます。




2024年3月13日水曜日

オンラインシンポジウム

デジタル時代の進化とともに「Well-beingとスマートシティ」が今後の課題となるということで、本日は某大学と海外の学者を含めてのオンラインシンポジウムを3時間にわたり拝聴しました。特に日本での高齢化社会において、デジタル技術を活かしたスマートシティを構築するにはデジタルデバイドを払拭することが大切となります。さらにデータガバナンスにより情報の信頼性を堅持することも大変重要です。

また人々のWell-beingが損なわれないような健全で明るいスマートシティを目指さなければなりません。本日ご登場の先生方の問題提起と後半のディスカッションは今後の課題を追求していく上で大変参考となりました。実装化には産業界が取り組まなければなりませんが、OECD諸国とアジアの日本との違いも認識しながら理想的なスマートシティが出来ることを願望します。

DXも社会的にはまだ道半ばの現在において、近い将来スマートシティを実現するためには政府の役割がもっとスピーディに進行し、OECD諸国のレベルに遅れることなく進められる必要があります。西欧の個人主義的な国民性とアジアの集団主義的な側面の違いがWell-beingにおいての捉え方にも違いがあるようです。示唆に富む本日のテーマでした。

2024年3月12日火曜日

余生

近年、若い藤井聡太八冠の目覚ましい活躍に刺激されてプロの将棋に興味を持ち始めました。私自身は将棋に関して全くの素人で、駒の動かし方そのものは何十年も前から知っていますが、成人してから他人と勝負したことも専門家の下で将棋を習ったこともありません。しかし、同じ集合住宅に住むアマ将棋6段という方と偶然に顔馴染みとなり、その方が毎日のように通っている将棋道場に来ないかと何度も勧められました。

結局、一度だけ対戦の様子を観ただけですが、その後、その方は病で倒られて現在は介護老人施設に入っています。現役中に真面目に習っておけば良かったと今は後悔しています。最近は日曜日のプロの将棋をとても楽しみに観ていますが、意外なほどプロは差し手に時間を掛けるので素人の私でも手を読める場合があります。終盤は詰将棋のような状況になるので勝敗が予想しやすいのです。

これまで将棋を真剣に習わなかったのも、将棋は一日中座ったままで体を動かすことが無いので運動不足になりがちのことと、凝り出したら他の趣味ができなくなると考えたのです。プロの対戦を観るだけで素人ながら差し手を読む訓練になると感じたのです。蕎麦打ちも、料理も、芸術の観賞も、旅行も、多少は仕事でお役に立てればと考えています。自分なりの余生を愉しみます。


2024年3月11日月曜日

初対面

 昨日、ある人物が我が家を初めて訪問してきました。私も初対面で果たしてどんな人物なのかお会いするまで興味津々でした。生まれは平成2年ということですので、日本経済がバブル崩壊してから長期低迷時代の人生を今日まで歩んできたことになります。たまたま両親は教員ということで、その後の大不況による民間企業の苦渋を味わった家庭に育ったわけではないようです。

どんな両親の下でどのような家庭で育ったのかわかりませんが、人が育つには様々な家庭環境や学校の環境そして親戚同士の人間関係が影響します。現時点ではお互いに知らないことだらけですが、今後どのように私自身も対応していくべきなのか正に未知の分野なので注目しています。性格的には冷静沈着で決しておしゃべりタイプではなく、かなり慎重な性格のようです。

両親ともに教員の家庭だと共稼ぎであることと、子どもが育った環境は周囲とはまた違ったのではないかと考えます。親は無くても子は育つと昔から言いますが、私自身も祖父母育ちなので両親の子育ては受けていませんので、どちらが子育ての環境としてベターなのか分かりませんが、子どもが育つ環境はとても重要です。今後ゆっくり観察していきたいと思います。

2024年3月8日金曜日

健康に生きる

 「健康に生きる」という自分の意志は自分だけの思いあって、人それぞれ事情が異なりますので他人にはわかり得ぬ個々人の内情表現でもあります。世の中には、1日1食のみで毎日100錠の薬を飲んで200歳以上まで生きようと考えている人がいるようです。つまり、通常の人間よりを極端に細胞や内臓の機能の老化を遅らせて寿命を延ばそうということです。常人の倍以上の寿命まで生きることが可能となれば幸せなのかどうかわかりませんが、変わった試みにチャレンジする人がいるのだと記事を見て感じた次第です。

健康で美味しいものが食べられることは生きていることの喜びではないかと思います。昨日も私自身が選んで買ってきた数種類の魚の刺身を妻と二人で味わったのですが、ぶつ切りのマグロのぶっかけ丼みたいな食べ方は最高でした。数ある魚の種類の中から試しにヒラメとイサキの刺身を追加して自宅でさばいて食べましたが、淡白な味でどちらがヒラメでイサキなのか区別がつかないほどマグロの刺身の旨味が強力だったようです。健康だからこそ魚も美味しく食べられるのです。

毎日を健康で過ごすためには普段から健康管理に気をつけなければなりません。私自身も50歳半ばくらいまでは夜昼関係なく働いても体力的にも平気でしたが、いつまでも身体の無理は効かないと自ら考えて今日まで行動してきました。お蔭様で今日まで特に大病を患うこともなく健康な毎日を過ごしています。入院生活は何度か経験してきましたが、命に係わるような疾患ではありませんでした。これからも身体の老化をなるべく遅らせるよう、無理をしない程度に人生を楽しみたいと考えています。


2024年3月7日木曜日

人間の心

 戦前の軍国主義政権時代の日本と敗戦後の民主主義政権時代では国家観として雲泥の差がありますが、戦争は終結しないと当事者間では是非が認識できないようです。世界では未だに戦争の種が付きませんが、戦争の継続は互いの平和を望む国民に敵対意識を増大させるだけなので、当事国のリーダーは国民のために勇気を持って戦争を終わらせるべきです。

中国が軍事力を増大させていますが、何故そこまで増強する必要があるのか不思議です。米国はそれ以上の軍事力を装備していますが、互いに競い合っているだけと我々には見えます。確かに他国からの侵略を防ぐために自国の防衛力は必要ですが、イデオロギーの対立ばかりで軍縮への国際的な話し合いを進めようという姿勢が欠けているように思われます。

幸いにも日本の政治は内向きで国内問題に引きずられて他国との衝突はありませんが、平和な国だからこそ日本は、もっと国際的に戦争の回避を呼び掛ける役割をすべきではないでしょうか。戦争は国家の破壊を生み、自国民を不幸にさせる一方であることを為政者は最優先に考えなければなりません。しかし、言うは易く行うは難しで人間の心は変わらないようです。

2024年3月6日水曜日

デジタル円

昨日のニュースで注目しましたのは、日銀の植田総裁をはじめ近い将来「デジタル円」の到来によるフィンテックに関心を持っているという事でした。コロナ後は中国には出掛けていませんが、キャッシュレスのフィンテックの浸透とともにデジタル元の時代が確実に早まっているように感じます。ビットコインの価格も上昇している現在から金融の先行きには目が離せないようです。

様々な電子決済が増えつつある日本も徐々にフィンテック時代を見据えた政策が検討されると思われます。しかし、日常の様々な手続きが未だに紙の使用から変わっていない現状には残念な思いがします。IT企業の弊社ではテレワークが浸透し、各種会議による紙の使用が激減しています。当然、会議はリモートが主ですが、肌身間隔での顔を合わせる意図も当然にあります。

今後、人手不足がすべての産業界で生じてきますが、経済を維持するには人型ロボットが開発されて人に代わる労働型のロボットが必要となります。当然、半導体をはじめAIの技術はさらに進化していきます。社会が大きく変わるとデジタル円も必然的に金融における流通手段となるわけです。まだ日本はOECD諸国の中でDXすら遅れていると思いますが、変わらざるを得ない時代は必ずやってきます。

2024年3月5日火曜日

感動の受賞

 先日、「勇気ある国際的な女性賞」として米国務省は1日、日本の陸上自衛隊で性被害を受けたことを実名で訴えた元自衛官の五ノ井里奈さんに授与すると発表した。米国務省では2007年以来、世界の190人以上の女性に同賞を授与しているそうです。私も知りませんでしたが、日本人ではマタニティハラスメントの被害者支援に取り組む小酒部さやかさんが2015年に受賞したとのことです。日本の内閣でも米国務省を真似てほしいところです。

私も3月2日の早朝のニュースで受賞の話を聴いてとても感動したのですが、日本の朝刊紙に掲載されたのは3月4日で早速記事を切り取りブログに投稿したいと考えたのです。もっと日本政府もこのニュースについてアピールしてほしかったのですが、連日の国会は政治資金の追求に関する話題ばかりで、性差別に対して勇気をもって世の中に訴えた日本人女性を称えようとする光景は日本には残念ながら見られないようです。

在職中に受けた性被害を、自分の仕事を投げ打ってまで実名で世の中に訴えることは日本社会では容易なことではありません。その意味で、五ノ井さんの勇気のある行動には大変感心しますし、賞を与える米国務省も素晴らしいと考えます。漸く日本社会でもハラスメントに対しての訴えが国民に理解を得られるようになりました。遅くなっても良いと思いますが、日本政府も五ノ井さんに対して是非何らかの賞を授与してほしいものです。





2024年3月4日月曜日

未来志向

 週末、久しぶりに松本清張のドラマ「影の車」を観ました。1970年に初公開された野村芳太郎監督の映画の時代には脚本は橋本忍となっていますが、2001年にテレビドラマ化された作品の脚本は橋本綾(橋本忍の娘)となっています。ドラマはこれまで数回見ましたがとてもよくできた松本清張作品なのですが橋本忍親子の脚本が素晴らしいようです。

「砂の器」も脚本家・橋本忍による演出によって見事な映画に仕上がっているようです。確かに松本清張の小説より映画化やドラマ化された作品の方が素人から見ると魅力的です。人間はどうしても過去を引きずって生きているので、その影響がその後人生でマイナスになったりプラスになったりします。大体、松本清張作品は過去の記憶がマイナスとなり犯罪を引き起こしたりするようです。

人はどうしても過去の話を持ち出そうとします。つまり他人を過去に引き込もうとするのです。常に未来志向であれば過去の出来事など現代は関係が無いので、人前に今更持ち出す必要はないのですが、多くの人は皆昔を辿りたくなります。私もどちらかというと昔の話は自分だけの世界に仕舞っておいて、同窓会でも人前にあまり持ち出したくないタイプです。

過去を引きずっていても進歩はありません。歳を取ると昔の話ばかりしようとしますが、常に今はどうかということが人にとっては重要ではないでしょうか。松本清張の小説にも過去を引きずって人生を失敗する例が多々出てきます。今を大事にすることが人の生き方として正しいし望ましいのです。人生は結果が全てです。

2024年3月1日金曜日

気分転換

 このところ連日のように国会議員の政治資金問題のテレビ報道ばかり目にしながら不快な気分が続いていましたが、昨夜は普段滅多に見ない民放番組を見たところ、最後までとても爽やかな気分になって床に就くことができました。見られた方も多いと思いますが、テレビ東京で放送された「ナゼそこ?」という番組です。1例は岡山県の山中で電気・ガス・水道なしで仙人のような生活をしている男性で東京から移住してきた50歳の訳ある方の取材番組でした。

幼い頃に両親が離婚し、タクシーの運転手の父親が引き取って育て上げてくれたのちに、独力で新聞配達をしながら奨学金で早稲田大学へ進学されたようです。若い頃はプロのタップダンサーとして活躍された方です。番組はその後も、63歳の男性で山中で椎茸づくりをしながら自給自足の生活を送っている方や、82歳の女性が過疎化した山中で生活しているところを取材したものでした。

私も初めて見る番組でしたが、取材内容の新鮮さと自然豊かな日本の僻地で自給自足に近い生活をしている人たちの存在がとても印象的でした。不自由な生活の中でも懸命に生きている人たちを取材した番組全体にとても爽やかさを感じました。人の生き方はそれぞれですが、都会で窮屈な生活をするより、人里離れた地方の山中で生活を送るのも精神的に健康な生き方なのかもしれませんね。気分転換になった昨夜でした。

2024年2月29日木曜日

マンスプレイニング

昨日、妻から教えられてマンスプレイニングという言葉を初めて知りました。造語ですが、man(男性)とexplaining(説明する)を合成したものだそうです。意味は女性が求めていないのに、男性が説明や説教をしてくることを指すようです。つまり、男性が女性に上から目線で偉そうな振る舞いをすることのようです。時代の変化を認識して、性差別や偏見と受け止められるような発言を慎むべきだということです。

本来であれば会話の発言者であったはずの女性が聞き手の役割に回るという逆転によって、女性は知識を他人に伝達・共有する能力を阻害され、知識の蓄積や伝達に関与しにくくなってしまうと言われています。そのような現場から排除するようなメカニズムが存在することに注意しなければ性差別に値するという事です。男性は一歩引いて、自分の発言がどういう状況でなされ、現場に何をもたらす行為なのかを見据える必要があるとの事です。

近年、地域社会でハラスメントの問題が多発していますが、私たち自身も発言の受け手側の立場になり、先ずは一歩引いて考えた上で発言するように努めなければならないと考えます。あるテレビ番組に対して視聴者からクレームがあったようですが、どうやらマンスプレイニングに関わる性差別や偏見に対する問題提起だったようです。時代の流れでジェンダーに対する考え方も変わってきているので性差別や偏見の発言に注意すべきだという事です。




2024年2月28日水曜日

蕎麦打ち

最近、蕎麦打ちを習い始めました。月一度で今回が2回目で先日の25日(日)の事でした。これまで蕎麦打ちには興味がありましたが、知人の蕎麦打ち話を聴いて面白そうだなと考えるだけで、せいぜい蕎麦屋の店頭での職人の実演を見つめるのが関の山でした。ところが、いつも出勤途中にバスで一緒になるご近所の方から蕎麦打ちをしないかとお誘いがあったのです。その方も始めたばかりで興味があればという打診があり、即答してご一緒しますという話になったのです。

当日は朝8時20分にエントランスに集合して一緒に車で20分くらいの区民センターの駐車場に入り、少し早過ぎたのですが指導の先生と参加者のメンバーを待っていました。9時に区民センターの開場とともに受付を済ませて教室に入り、着替えをしてからすぐに蕎麦打ちの実地の講習が始まりました。A4判のマニュアルを見ながら先生の指導を受けながら、蕎麦粉7割、小麦粉3割、水250CCを準備してスタートです。ちなみに、蕎麦打ちのための一切の道具はすべて先生のご持参物です。

混ざった粉の分量は蕎麦として4,5人前で、先ず大きなボールに粉を入れます。次に水をカップに100CC残して入れてから片手で何度も揉みます。しばらく揉んだ後に水を20CC強残して、更に捏(こね)ね回します。しばらく捏ね回した後に面を広げていきます。水も片手のひらで少し数回に分けで面にかけます。捏ね続けながら最後は長方形の形に面があるように棒で捏ねていきます。これがなかなか難しいのです。

最後に、面を平たくして端を揃えて折り畳み、専用の包丁で刻むのです。先月の1月初めての蕎麦打ち講習時は、最後に細く均等に刻むのが大変で、太くなったり切れたり、慣れないので大変でした。 片付けも含め講習は2時間ちょうどで終わりましたが、改めて蕎麦打ちの技の奥深さを、1回目は捏ねるのに必死でしたが、今回の2回目を過ぎて漸く実感するようになりました。出来上がりを家に持ち帰り茹でて食べましたが、茹でるのがまた難しいのです。

2024年2月27日火曜日

リスキリング(学び直し)

 少子高齢化時代へ向かう中で、日本が一人当たりのGDPを伸ばすにはリスキリングが必須だと考えます。先日、某企業の営業担当者が退職する事を告げられました。中小零細企業なのですが、人材不足の中で営業と加工を別職種にしているようで、業務のの生産性が低く、人材の定着も影響しているのではないかと考えます。

中小零細企業で完全な分業体制は時代に適合していないと考えます。成長を目指す企業では、社員が学び直してオールマイティを目指さなければ企業は成長しないと感じているはずです。成長して収益を上げなければ社員の待遇も上げようが無いのです。中小企業こそリスキリングを率先しなければ、企業も社員も生き残れない時代が目前に来ているのです。

リスキリングを重要視していない社会人が多い企業は、経営上の人材育成に問題があると考えます。かつての私はたまたま大企業へ就職しましたが、経理事務の傍ら営業も経験し、自ら進んで技術も学びました。大企業でもリスキリングの姿勢があれば、何でも経験して社内でも有用な人材になれるからです。

昨今リスキリングが必須だと此処彼処(ここかしこ)で叫ばれているのは、これまでの経験や知識だけではデジタル化の新しい時代に適合できないからです。自らの成長のため努力する姿勢が、これからの会社人生で活躍していく上でとても大切な要素だからです。若い頃に大先輩社員の「食わしてやっている」という厳しい一言が私には効き目がありました。

2024年2月26日月曜日

「もしトラ」

最近、「もしトラ」という言葉を方々で聴きます。今年11月の米大統領選挙の行方は世界中が注目していますが、次期大統領に共和党のトランプ氏が勝利して再び大統領へ復活すると巷では予想されているのです。日本政府内でも水面下で外交人事を検討する段階には入っているとか言われています。バイデン政権はリベラルで平時には適任ですが、ロシアの他国への侵攻や中国の台湾進攻や北朝鮮のミサイル発射に懸念を抱く世界情勢ならば、トランプ政権の方が威圧的で番犬の立場になれると考えます。

現状のウクライナを見ると武器や兵力ともに厳しく、ロシアがさらに優位な立場になりつつあります。ロシアの侵攻を止めるにも米国の力が必要ですが、バイデンよりトランプの方が米国議会の支持が得られると考えます。つまり、現状のバイデン政権では周辺国がウクライナ支援で疲弊する一方だからです。際限のない戦争を終わらせるには、権威主義国もあの手この手で困惑するような強力なリーダーシップが必要だからです。乱世の世の中だからこそです。

私も個人的にはバイデンの方が好きですが、残念ながら圧倒的な米国の力が無ければ世界の平和は保たれないのが現状です。かつて世界の警察と言われてきた米国は、一時期経済力が落ちて財政的余裕が無くなり、戦闘地域からの撤退が相次いで結果的に各国で民主派が倒れ軍事的独裁政権が誕生しました。国民にとって独裁政治より民主主義政治が好ましいのですが、民主主義政治が安定するには長い歳月を要します。日本もしかりです。


 

2024年2月22日木曜日

バブル(泡)が消えた?

1980年代後半のバブル(泡)景気の時代は今でも忘れません。若者が白い高級車ベンツに乗って街中を走る光景を見て、如何に異様な時代であったことが目に焼き付いています。当時は株も不動産もゴルフ会員権も価格がうなぎ上りでとても異常な時代でしたが、日本人はその変容さに気が付きませんでした。株価も1989年12月29日に38915円という史上最高値をつけましたが、土地投機等を抑えるため金融引き締めにより地価と株価は瞬く間に暴落していきました。

あれから失われた10年、20年、30年と日本経済の長期低迷によって、経済界はもとより市場関係者も今日に至るまですっかり自信を無くしてきました。ところが本日「まさか」という日が到来したのです。日本の市場関係者は米国の半導体企業NVIDIAの2024年1月期通期決算の行方に早朝から目が離せなかったのです。産業界全体もAIが牽引する半導体業界に新風を巻き起こしてほしいのが現実です。

本日2月22日は漸く日本経済がバブルを消し去ったように感じました。年初来、右肩上がりで上昇してきた日経平均が遂に34年ぶりに39000円という史上最高値を更新したからです。おそらく2024年2月22日という本日は今後の歴史に残る日になるだろうと考えます。3連休を前にして歴史的な瞬間に感動を覚えた投資家や金融関係者の方々は多いのではないでしょうか。今後の日本経済に心理的にもプラス方向へ働いてほしいものです。

2024年2月21日水曜日

センスを磨こう!

 センスにも色々なセンスがあります。デザインセンスとかファッションセンスとか、ビジネスでいれば経営上必要とされる様々なセンスとか考えられます。ビジネスセンスを身に付けるには自分の得意とする分野において日々の経験と努力が欠かせません。自分に向くか向かないかは様々なビジネス上の経験をしてみなければわかりません。大事なことは常に自分自身を信じて、自分と違った要素を持つ他人と比較しないことです。

つまり、他人と競っても精神力を消耗するだけで自分自身を成長させられないからです。アスリートでも独自の練習を積み上げるから他人と比較しても成長の仕方が違います。人は自分の成長を環境のせいにしますが、自らを普段と違う環境に晒さないと内面的に変わるはずがありません。いつも同じ環境に身を置いて自分を変えようとしなければ、歳を重ねても自分自身が成長することはあり得えません。

センスを磨こうとするならば、違う人材の集まる場所へ日々時間が許す限り積極的に行動することです。他人と比較しないと言いましたが、他人の動きを観察して自分独自のセンスを身に付けるべく日々努力することです。何でもオリジナルというわけにはいきませんので、真似ができそうと考えたならば周囲の人の行動パターンをよく研究することです。良い意味で「人のふり見て我がふり直す」ことがセンスを身に付ける意味で得策かと考えます。

2024年2月20日火曜日

出生数

 先日、2023年の出生数が72.6万人と発表されました。団塊世代の出生数の実に4分の1です。このまま進みますと将来は現在の人口の半分、およそ6千万人台となるでしょう。政府は盛んに少子化対策を打ち出していますが、すぐに出生数が改善するものではありません。実は人口減少の兆しは40年前からあり、日本の高度経済成長のピーク時から始まっています。

私の記憶にあるのは、当時からサラリーマンの扶養控除の額が殆ど変わっていないので、賃金の停滞とともに家計収入が目減りして子育てが長期にわたり厳しくなってきたようです。当時は日本の人口減に対して経済が順調だったのであまり否定的な議論は少なかったと考えます。地方の過疎化の議論も随分先になって増田元総務大臣から警鐘が鳴らされたように記憶しています。

少子化は地方の高齢化にもつながりますので、いずれ市町村が消滅するという話にもなります。為替も現在より円高で市中金利も高かく、米国との貿易摩擦も起きていた時代ですので将来の人口減に注目が行かなかったのでしょう。もし、この頃に真剣になって国が少子化対策を長期的ビジョンで政策を打っていれば、おそらく現在のような事態には至らなかったと考えます。

生産人口の減少は将来的にGDPが減少することに繋がります。一方、日本人の金融資産は円安・低金利下でも徐々に増えています。家計に眠っている金融資産を運用することも併せて重要です。過去を嘆いても仕方がないので、今後の日本はどんな国を目指すのかを政治の世界で真剣に考えて議論してほしいところです。



2024年2月19日月曜日

家庭環境

 最近、娘がたまにワンちゃんを連れて帰省してきますが、それ以外の日はTVで動物の取材番組を見るくらいで、日常は動物に接する生活をしていないので気楽だと言えば気楽な毎日です。歳を取って感じるのは動物の本能に感動することが多いことです。昆虫でも鳥類でも魚類でも野生動物でも同じことが言えますが、自分の命を懸けて子どもを大切にする習性には驚きます。誰も教えないのに本能を受け継いでいることも不思議です。

人間は親を見て子どもが順調に育つかといえば、そうとも思えないことも多いと感じます。人間の場合は育つ環境も違い、人と比較される社会の中で育ちますので人格も違ってきます。その点で先に述べた昆虫や鳥類や魚類や野生動物などは、一様に子育てに親の人生を必死に捧げている風に見えます。昨今の人間社会では親による子への虐待など動物にも劣るような事件が報道されますが、同じ人間として不思議で仕方がありません。

確かに、かつては地域のコミュニティや動物を飼育する環境に触れる機会も親子同士で多かったように思われます。やはり人間は集団に揉まれて成長する面が多々あります。私自身も特別に人並み以上に子どもを溺愛したわけではありませんが、若い頃を振り返ってみると「三つ子の魂」を重んじて、子どもと一緒に子どもの成長に相応しい過ごし方をしてきたような気がします。やはり、家庭環境が子どもの成長に一番強く影響してきたのでしょうか。

2024年2月16日金曜日

振り返り

 先日、ニデックの新社長に内部人材に代わってソニー出身者の方が指名されたニュースを拝見しました。創業者の永守氏によって急成長した巨大企業をオペレーティングするのは容易なことではありません。ニデックのような安定した優良企業でも過去に何度も事業承継で躓いていますが、後継の経営者選びが如何に難しいかを物語っています。創業者が現役で長くトップダウンで企業を牽引している企業に限って中々容易に後継者は見つからないものです。

創業者が長年率いてきた企業の事業承継が、大企業でも中小企業でも容易にいかないのは不思議な事ではありません。事業承継が上手くいっているケースは多くないと考えます。中小企業が大きく成長できないのは親族承継という家業から脱皮できないからです。ある程度の企業規模と健全な財務体質になってくると、資本と経営が分離しなければ上場しない限り将来的に大きく成長する可能性は低いと考えます。

弊社の事業承継は少ない成功事例の一つではないかと考えます。周囲からは成功の理由は何かを聞かれますが、20年来の祈願である事業承継目標の集大成であるとお話ししています。ぶれない一念で経営していると、いつしか願いが実現する扉が開く日が到来すると思うのです。オーナー経営者といえども、公私混同を慎むことが一番大切な事ではないでしょうか。企業は社会に開かれたものだと今日まで考えて経営してきましたので良かったと思います。





2024年2月15日木曜日

ランチ

 時々、最寄りの駅近くにある定食屋さんで一人ランチを摂りますが、決まって注文するメニューはホッケ定食です。初めて社会人として赴任した札幌で、寮生活での食卓によく出てきたのがホッケです。鱗もない皿一杯のグロテスクなホッケが、九州生まれの私には味覚も含めて中々苦手の魚でした。ニシンも時々寮では出ていましたが、小骨ばかりで養豚場での餌にもなるようなものでした。

九州ではアジやサバやイワシが豊富で鱗がある魚が普通です。鯛は高級魚なのでお祝い事などでは出ますが、普段は良くてハマチなどが食卓に並ぶという程度です。アジはサバより値段が高かったように記憶しています。田舎に住んでいた頃、毎週やってくる行商のおばさんから買ったサバが3キロ100円だったことを当時は安価で今でも記憶しています。

当時は肉料理などはほとんど食べる機会はありませんでした。肉料理と言えば、たまに飼っているニワトリを調理したりする程度でした。話がそれましたが、私は肉料理より魚料理が好みです。しかし魚は鮮度が大切なので、美味しい魚料理を出してくれるお店は少ないのが現実です。本日もランチは定食屋さんで大好物のホッケ定食を注文したのですが、隣のシニア夫婦は唐揚げととんかつ定食でした。


大河ドラマ

 昨日、うっかりブログの記述を忘れていましたので前日分として投稿します。昨今、NHK大河ドラマについて様々な批判が聞こえてきます。昨日も著名な歴史家の講演をお聞きしたのですが、やはり歴史の歪曲した表現に対して痛烈な批判をされていました。確かに歴史学者の立場からすると、最近のNHK大河ドラマは間違った史実なので視聴者には観てほしくないという旨があるのは理解できます。

フィクションとしての時代小説と捉えれば自由に表現されることも有り得ます。民主主義社会では言論や表現の自由が認められていますので、単なるフィクション化したドラマだと素人的には考えることも可能です。朝ドラもどこまで真実なのか素人には分かりませんし、視聴者を引き付けるためにフィクションとしてドラマの内容を面白おかしくすることもあります。

歴史は後世に伝えるために時の勝者側によって都合よく作られていると言われています。歴史学者によって様々な異論があるのも事実です。最近は情報化社会であるがゆえに、様々な映像コンテンツが世の中にあふれているためTV番組の視聴率が低迷しているようです。報道の自由を下に視聴率を上げたい製作者側の苦労と批判的な意見は交錯しますので相違点も理解したいと考えます。

2024年2月13日火曜日

上昇基調

 失われた30年で長く低迷していた日本株が、米国市場の活性化に牽引されながら漸く上昇基調の流れに変わってきたようです。日本市場が海外投資家から見ても魅力的な市場となってきたのかもしれません。日本政府も低金利時代が続く日本では、貯蓄より投資が国民の財産形成には望ましい形態として、リスクの極めて低いとされるNISAの拡大を積極的に推し進めています。

また諸外国に倣って政府も年金積立金を管理運用独立法人を通して資金運用を続けており、年々大幅な運用益を出しています。円安で年金の価値が目減りする中で低金利での資金運用によって国民の年金支給の財源を支えているのが現状です。日本人の金融資産は年々増えているので運用しない手はないという見解だろうと考えます。

当面は円安と低金利が大きく動くことはないので、将来的に日本の輸出をどのようにして伸ばし、貿易収支を安定的に黒字化させるかが当面の課題ではないでしょうか。私たちは高度経済成長時代からバブル崩壊、そして長きにわたる低成長時代を経験してきました。時代とともに世界経済のメカニズムも大きく変わりましたので、先見性を磨きつつ漸進したいものです。

2024年2月9日金曜日

厄落とし

 今週、2月5日月曜日の大雪にはすっかり参りましたが、慣れない断続的な大雪のために首都圏の交通事情は夜通し大混乱が続きました。さて本題に入りますが、我が家では毎朝TVで占いを見る習慣があります。2月6日は在宅勤務でしたが、翌2月7日水曜日は生憎、私の運勢は思わしくないとのことでした。元来、占いなどはすぐに忘れるし全く気にならない性格なのですが、妻は気にするタイプなので付き合ってTVを見てしまうのです。

7日の朝は用心の為、雪解けの滑り防止用に仕舞っておいたブーツを履いて出勤しました。結果的には普通の靴で用は足りたのですが、会社内で歩いているうちに靴底が両方とも突然剝がれてしまい、占いに続いて本日はまた不運かと思った次第です。その後に重要な打ち合わせを予定していたため不吉な予感をしたのですが、いきなり靴底が外れ処分する事態に女性社員の一人が「厄落としですよ」と声をかけてくれてホッとしました。物事は考えようだと。

そして重要な会談に臨んだのですが、結果的に相談の内容は思いがけないような朗報だったのです。この日は夜も都内のホテルでお客様との集まりが予定されていましたが、万事うまく遂行しました。物事は深刻に考え過ぎないことが、結果的には功を奏すのだろうと思った次第です。気にしないようで、実は気にしていたのですね。大雪の月曜日に、家族による度々の連絡で心配をかけ過ぎたことを深く反省したことも厄落としになったのでしょうか。


2024年2月8日木曜日

元外交官

 「他者を知り、助け合う社会」これは元外交官で作家の佐藤優氏が25年ぶりにNHK・TVのクローズアップ現代に出演されたり、新聞のコラムにおいて社会について語られた言葉の一部です。実は恥ずかしながら、私自身これまで佐藤優さんという人物について殆ど知らなかったのです。寧ろ私自身の偏見や先入観が読む気持ちになることを長く躊躇させたのです。しかし以前からご本人への興味もあり、かなり洞察力の深い方だと感じていました。

今回ご本人のインタビューやコラムを通して、素晴らしい人格の持ち主であることに寧ろ感動さえ覚えた次第です。人はお互いに価値観をぶつけ合うだけでは争いが尽きないので、先ずは相手の価値観を批判ばかりしないで、何故そのように価値観が形成されたのかを深く分析して知ることだというのです。そしてお互いに助け合う社会を目指すというのです。しかし、現在の世界情勢においては相手ばかりを責めて互いに理解し合う努力をしないから戦争に至ります。

長く外交官を務めていた方なので、外交の大切さを身をもって経験されているようです。国と国同士にも言えることですが、人間同志でも相手を良く知ることが大切です。私も佐藤氏を深く研究しないで誤解していました。ある宗教団体とも対談されていましたが、ご本人は某宗教団体に属していないで、全く第三者の立場で上層部の方と接していたことが関係者からの話で知りました。機会を見つけて是非とも佐藤氏の書籍を手に取ってみたいと思います。

2024年2月7日水曜日

チャンスの到来

『全従業員の物心両面の幸福を追求する』これは、今は亡き京セラ創業者の稲盛和夫氏が57年前の高度成長期において自社の経営理念に掲げられた言葉の抜粋です。今でも素晴らしい言葉に尽きると感じます。これから企業の幹部を目指し組織を率いていく方には、時代に合っていますので是非とも稲盛哲学を学んでほしいと考えます。

 政治も混迷して今一つ国民世論が盛り上がらないところですが、経済の方はコロナ禍から漸く脱出して軌道に乗り出しました。世界情勢も選挙の年を迎えて不透明感はありますが、平和国家日本には金融の正常化に期待感もあり、海外からの投資も戻り始めることが予想されます。1月以降の日経平均が上り基調なのも企業の業績が堅調だからだと感じます。


次世代半導体への過剰ともいえる国内投資は円安が後押しすると期待したいものです。米国に遅れて日本も漸く国内消費が鈍化しないで維持できていますので、インフレに対応できるGDPステップアップの時代へ進むことはあり得ると考えます。日本の企業業績を如何に上げて財政に寄与していくかが企業経営に懸かっています。チャンスの到来!

2024年2月6日火曜日

故人を偲ぶ

振り返りますと、2020年2月に弊社の創立40周年記念式典を催した頃に、新型コロナがダイヤモンドプリンセス号とともに日本へ上陸しました。あれから新型コロナによって世の中が長らく震撼させられ、昨年あたりから漸く普通の経済活動や暮らしができるようになりましたが、考えてみると丸4年が経ちます。弊社も創立45年目を歩み始めたばかりですが、我々も社歴と同様に年齢を重ねて決して若返ることは無いわけです。

このような話をするのも昨日、ある方の「お別れ会」に出席して故人を偲ぶ数々の遺品に接して、自分自身の残りの人生は如何にあるべきかを考えさせられたのです。元気でいるうちは多くの方とお会いしながら談笑する機会があります。しかし人間の命は儚いもので、それぞれいつどのように人生の最期を迎えるかはわかりません。故人を偲ぶことは尽きませんが、地元経済界に名を残された不世出とも言える方だっただけに大変惜しまれる存在でした。

私自身も今は元気なので自分の寿命など考えたこともありませんが、取りも直さず若い世代の方より早くこの世を去ることは間違いないわけです。暗い話に聞こえますが、常に人生をポジティブに考えながらもっと楽しみ、なるべく後悔しないように生きてゆきたいと思います。亡くなられた故人から人生について学べるものは多々あるはずです。生きている我々自身が後世に少しでも故人のご功績をお伝え続けていければ幸いです。合掌




2024年2月5日月曜日

アジア出稼ぎ日本人

日経ビジネス特集「アジア出稼ぎ日本人」のタイトルを一言述べます。我が家の昭和時代における話をしますと、明治生まれの祖父母は息子(私の父)の学費を稼ぐ為に一時期農家を離れて福岡の炭鉱へ出稼ぎに行きました。祖母の姉は兄弟姉妹が多かったのでブラジルへ移民しましたが、その後はブラジルへ永住したようです。つまり私が小学生時代にはブラジル移民や地方への出稼ぎは珍しくなかったのです。昭和時代に地方から都会へ集団就職が盛んだったのも出稼ぎといえば似たようなものです。

私も大学時代に就職先として東南アジアを主戦場とする木材商社に応募したことがあります。結果的に不合格でしたが、もし合格していれば東南アジアのどこかの国に永住していたかもしれません。家庭内には父母が存在しなかったので、可能であれば仕事先でどこへでも行ってみたかったのです。「故郷に錦を飾る」とか言いながら、出稼ぎ自体に何とも抵抗感感がなかったのです。しかし、令和の時代になって経済が伸びない日本から成長著しいアジア諸国へ出ていく日本人が増えているようです。

つまり、日本に残留するならばもっと日本人は経済力の向上に努めなければならないし、あるいは外貨を稼ぎにアジアへ出なければならない、という時代が到来することが暗示されているような気がしました。これからは海外への出稼ぎと、地方から都会への集団就職も何ら変わりはないという感覚というか気概が必要な時代なのかと考えるわけです。どこで働きどこに住むのか自由だということが、これから社会に出てくる日本人に問われてくるのでしょうか。そしてアジアで羽ばたく日本人が増えてくる時代が到来するのでしょうか。

2024年2月2日金曜日

日本の未来

 やはりアメリカのテック企業は強いですね。日本ではテック企業というよりIT企業として最近漸く社会に認知されてきた業界だと考えますが、未だに現場ではプログラマーやシステムエンジニアが区別されており、業界内での多重構造の業務の流れは変わりません。米国ではプログラマーといえば凄いエンジニアなのですが、残念ながら日本ではプログラムのコーダーとして捉えている業界の方もいるようです。つまり優秀なプログラマーの集団が日本と米国では全く違う存在なのです。

米国では30年以上前から中国やインドの技術者が米国人と一緒にシリコンバレーで活躍していました。日本は長年ホストコンピュータの下に多重構造方式でソフトウェアの開発が行われてきました。ハードウェアでは国内のコンピュータメーカー同士が競っていましたが、ソフトウェアは米国から最新技術を入手するという流れが現在も続いています。つまりコンピュータの基本ソフトやフレームワークを米国陣営に抑えられてしまっているのが現状です。

リーマンショックで沈んだ日の丸半導体に対する期待感が再度盛り上がっています。最後のチャンスだと多くの関係者が精力的になっていますので、成長の流れに寄与してほしいところです。製造技術は問題ないので国を挙げてデジタルテクノロジーを最大限に強化することだと考えます。企業間で過当競争することは無くして、企業同士が価値観を共有して日本の未来を共存しながら切り開いてほしいものです。

2024年2月1日木曜日

論文審査

 本年度も潔く大学の学部卒業論文の審査員を引き受けましたが、審査期間が迫る中で漸く手元に論文の原稿が届きました。学生の提出が遅れたのかはわかりませんが、5人分の論文を急ピッチで審査することになりました。もう論文の審査員を引き受けて10年近くになると思いますが、すべてボケ防止のためと若い学生たちの考えを知ろうという好奇心からです。半日で読み終える論文もあれば、理解しながら終日かかる論文もあります。

論文として形式は整っているのですが、参考文献から直接、間接に引用されている部分と本人自身の言葉で書かれた独自の意見であるかが評価する場合に大変重要です。つまりオリジナリティの論文かどうかを判断しています。審査項目として、着眼点、論理構成、独自性、文章力が上げられています。毎年、論文に取り上げられてくるテーマの着眼点にとても興味が湧きます。年々新社会人として産業界に入ってくる若い人たちの社会観にも注目すべきです。

3月発行予定のふるさとの会報づくりと併せて、2月は上旬から活字とにらめっこの毎日ですが、何とか締め切りまでに難局を乗り切りたいと考えています。理系でも文系でもない中途半端な人間ですが、人様の文章に触れたり、自分で好きなことを書くのは、大抵は面倒なのですが、このようなジャンルの取り組みはまったく苦になりません。でも、一日中机に座ってばかりの仕事は健康的には良くないと思われますので適度に運動します。


2024年1月31日水曜日

自己分析

 自分自身を理系タイプか文系タイプかと考えますと未だに正直分からないというのが事実です。妻からは文系でも理系でもない中途半端だと昔から言っています。祖父母はどちらかというと理系に近い面があり、父は機械系の人間で、母はどちらとも言えないタイプのようです。祖父には風物を愛する感性がありましたが、大工仕事が得意だったので理系だと思います。祖母も母も金銭感覚は鋭かったようですが、私自身は金銭的に細かくもおおざっぱでもないところがあります。

小・中学校の時に、戦時中の航空雑誌に載っていた飛行機の設計図を見ながら飛行機を作ってみたいという気になったこともあります。機械の修理は好きですが多少は父の遺伝子なのかと思います。高校3年の頃は国立理系の大学を目指していましたが、数3が苦手で文系志望に切り替えました。作文は小学生の頃から得意でしたが、フィクションを書けるような文才は無いので単にありきたりの事実を書くタイプだと思います。

最近は人の適性に文系や理系の区別を付けるのはどうかという議論がありますが、私もそう思います。ソフトウェアのコーディングをするのは好きではありませんが、システムのカラクリを考える論理思考は好きです。もし開発の現場を希望するならば制御システム分野の方が自分自身としては飽きないと思います。職務経験としてはマネジメントばかりでしたので、経営には向くのかもしれません。好きで経営をしてきたわけではないので向き不向きはわかりません。


2024年1月30日火曜日

LIVE会見

 記者会見等で客席からの質問に明確な回答を発言することは難しいものです。本日、トヨタ自動車の豊田章男会長によるグループの指針についての説明会を聴きましたが、その後の質疑応答に対する対応はさすがに見事でした。国会では質問事項に対して官僚が事前に用意した回答文書を大臣は読むだけですが、民間企業では突然の質問にも企業のトップは的確に応えなければなりません。かつて米国の公聴会で当時の豊田社長が堂々と会見されていた様子を今も記憶しています。

ソフトバンクグループの孫正義社長も豊田会長と同様に、常にステージでは堂々とした姿勢で記者会見や質疑応答もこなされ、両者とも巨大組織を率いるリーダーとして共通するところがあります。企業に不祥事はつきものですが、不祥事が起きた時に如何に速やかに対応するかが大変重要です。企業はあらゆるステークホルダーからの信頼で成り立っています。お客様の信頼を損なわないように対処するのがトップを中心とした企業幹部の責任です。

トヨタグループ企業内において今回の不祥事がなぜ起きたのか、今後原因究明がグループ内で検証されるでしょう。巨大企業のコーポレート・ガバナンスが如何に難しいかが今回も問われたように思われます。我々小さい企業でも常にステークホルダーの存在を意識して、仕事上において不祥事を起こさないように、常日頃からお客様に対する責任を自覚することが重要です。他山の石としたいと思います。


2024年1月29日月曜日

趣味

以前からモノづくりの職人芸には大変興味があります。しかし、今日において自分自身で得意とするモノづくりの職人気質は残念ながらありません。昨日、生まれて初めて蕎麦打ちの会で現役の蕎麦屋さんの先生からご指導を受けました。店頭での蕎麦職人の実演に興味が湧いて自分でもできないものかと考えてきましたが漸く実現しました。参加者は6人くらいで初対面の方ばかりでしたが、皆さん何年も趣味として楽しんでいる方でしたので蕎麦打ちの作業はスムーズでした。

蕎麦打ちに関して全くの素人で無知の私でも何とか蕎麦は出来上がりましたが、力の入れ具合が要領を得ず、蕎麦を切る前の段階には先生の手を借りることとなりました。包丁で均等に切るのもかなり訓練が必要だとわかりました。持ち帰って茹でてざるに上げて食べようとした時に、蕎麦が太かったり短かかったりして、自分が蕎麦屋でお客として出されたものを食する立場と蕎麦職人との違いをあらためて自覚した次第です。 

蕎麦打ちをご経験された方はご存じだと思いますが、蕎麦粉を練る際の水の加え加減が微妙であること、粘着力のある蕎麦に仕上げる技は簡単ではないこと等、蕎麦打ちに自然と手が慣れるまでは相当奥が深いようです。2時間弱の講習でしたが、再度チャレンジしてみようと思います。高齢になったら何か手に技術を身に付けることは大切ですので、次は料理教室に通うことも検討しています。将棋も好きですが、一日中座ったままで体を動かさない習い事はなるべく避けたいですね。

2024年1月26日金曜日

ボケ防止

 「読む」「書く」「聞く」「話す」「行動する」は、私がいつも習慣として行っていることですが、年齢とともに習慣づけることはとても大切なことです。本日、御来社された大手企業OBの方は同世代の方なのですが、殆ど毎日を自宅で過ごされているそうで電車に乗るのも久しぶりだと話されていました。退職されて10年で、数年間は大学のお手伝いをなさっていたようですが、以降は何もしていないという事でした。ご夫婦で1階の2階で別居生活のような毎日だととの事でした。

私の方は早朝から新聞に目を通し、最新のニュースは欠かさず聴き、手書きの日記は何年も続けていますし、ブログは5千日書き続けています。行動は相変わらず出勤し、多くの人と話すようにしています。外部の人との交流も退職者の関係で減ってきましたので、新たなこれからの人脈に触れるように行動しています。自分の年齢は下げようがありませんが、最新の情報に疎くならないように自分なりに努力しているつもりです。

活動している人と、していない人では年齢とともに感覚の開きが出てきます。同世代での日々の習慣的行動はかなり違ってきています。ボケないためにも様々人や物事に触れて五感を働かすことが大切だと考えています。最近の政治はあまり興味が薄れてきましたが、経済の動きには敏感でいたいと株式投資も続けています。いろんな人と論議するのが好きなので様々な専門家の話は日頃の勉強のために傾聴するようにしています。

2024年1月25日木曜日

会社創立記念日

 本日は弊社㈱ジェイエスピーの創立44周年記念日で、めでたく45年目を迎えました。たまたま昨日は、四半期に一度の全体会議が同じ横浜市西区内の神奈川県民センターで18時30~開催されました。毎年、この時期には予定として永年表彰式を行いますが、今年も勤続30年・20年・10年と順番に会社側から表彰状を授与致しました。残念ながら業務の都合などで出席できなかった社員の方もいましたので、出席者の皆さんには名前だけを披露させていただきました。

ところが本日の朝、昨日の勤続10年表彰式には業務で出席できなかった社員の方が私の部屋に来て、昨日の永年勤続表彰のお礼と会社創立44周年のお祝いの言葉を述べてくれました。中途採用で入社してくれた社員の方ですが、勤続10年間の長い期間頑張ってくれたことに私自身が感謝した次第です。この社員の方は入社以来、毎年のように夏冬の賞与の時期には私の部屋に来てお礼の言葉をくれる方です。このような社員の方が存在するのは会社としての誇りです。

現在は200名近くの社員数になりましたが、10年前、20年前、30年前の零細企業だった時代を振り返りますと、隔世の感があるとともに此処まで無事に会社が存続できたことが何よりも満足です。事業承継も終えて、そろそろ私自身も引退時期と考えていますが、年々会社が成長していく姿を見て驚くばかりです。おそらくこれからも更に会社は成長し飛躍していくことは間違いないと考えます。社員の方々を如何に大切にしていくかが経営者の務めです。

2024年1月24日水曜日

受賞の話

 昨日は弊社の社員が毎年開催される業界のアプリコンテストで優秀賞の2位を見事に受賞しました。現在の会員は正会員約300社、賛助会員約50社の350社ですが、毎年アプリコンテストにチャレンジする企業はアイデアに自信があるメンバー数で限られていますが、その中で入賞することは中々容易なことではありません。近年は弊社の社員も積極的に様々なコンテストにチャレンジして優勝を目指していますが、残念ながら今回は惜しくも逃しています。

自慢かもしれませんが、当社の若いエンジニアは大変優れた人材が揃っています。私も36年間も社長を続けていますが、かつては現在と考えられない技術レベルでした。ソフトウェア業界は裾野は広いですが、8,9割は下請け仕事で言われた仕様でモノづくりするので、自分たちでゼロから仕様を考えてアプリをつくることが苦手です。欧米諸国にソフトウェア製品で負けるのも競争力のあるヒット商品が生まれないからです。

やはり企業として独自性を育まなければ、いつまでも下請け仕事に甘んじることになります。元請けから単に同業者との価格で比較される分野の仕事をしても、エンジニアは達成感をあまり感じないと考えます。弊社が今日に至ったのも、弊社にしかできない特殊な技術分野を持てたからだと考えます。市場が大きければ競争も激しくなり、価格競争に陥り、長時間労働でエンジニアも疲れ果ててしまいます。

無駄な競争は止めて自社独自の得意分野を切り開くことが重要です。近年、成長著しい企業は国内企業にも存在しますが、独自の強みのある製品を世界市場に広めて収益を高めています。逆にかつての名門企業が市場の変化を捉えられず、収益悪化に苦しんでいるのが現実です。弊社の属するIT業界においても競争を勝ち抜くには、独自技術の分野と戦略的な市場を開拓するしかないのです。これからもエンジニアのチャレンジ精神を育んでまいります。

2024年1月23日火曜日

顔合わせ

 昨夕は都内で産業界でDX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進するCDO(チーフ・データ・オフィサー)のメンバーと新年会を兼ねて顔を合わせました。大企業ではDXを推進するCDOが存在するのは当たり前ですが、中小企業ではまだ難しいのではないでしょうか。実際の各企業のCDOがどのように会社内で活動されているのかは知りませんが、今後お付き合いする中で各企業様の実態を知ることができれば幸いです。

メンバーの中には地方自治体のDXコンサルに従事している方もいます。地方自治体も首都圏からのDX人材による導入支援で行政のデジタル化が急速に進んでいるものと思われます。残念ながらに日本は人口減にも関わらず自治体の数が多いため、コストを下げるためにも共通インフラとしてシステムを共有化する必要があります。

最近はコンプライアンスを重視し、セキュリティ保護も含め、法務部門のデジタル化を進める動きがあります。国際的に通用する法的な効率化は避けられないところです。専門的で硬い話になりましたが、日本のデジタル競争力を向上するには、日本企業もデジタル化のグローバル基準に目標を定めてキャッチアップする必要があります。共に力を合わせて頑張りましょう!



2024年1月22日月曜日

稲盛氏に学ぶ

稲盛和夫氏の言葉に「人は成功するために、一生懸命に働かなければならないのではなく、生きていくために、誰にも負けない努力で働くこと、それが自然の摂理である」という教えがあります。昨日、全国男子駅伝を応援しながら、選手たちはどのような日頃練習をしているのだろうと考えましたが、ただ一生懸命に練習しているだけでは勝負には勝てません。陸上界で活躍するためには、だれにも負けない努力で練習を積み重ねることで目標に近づけるのです。

どういう理由か知りませんが、2024年を昭和99年というメディアの表現を最近よく見かけます。明治XX年ではピンときませんが、昭和99年という表現は昭和時代の延長線上で大変興味深く感じます。最近は仕事でも西暦を使うことが多く、私自身も令和5年を4年と勘違いして個人的に役所の手続きをミスしたことがあります。昭和に生まれたので昭和という呼び方は親しみ易いのです。駅伝もマラソンも長いレース中には様々なアクシデントがあります。

元号が変わることは法的に止むをえませんが、昭和に例えることで、かつての日本が諸外国にも負けない努力で働いてきたことで先進国の仲間入りを果たしたことも理解できます。その後、日本経済は成熟して低成長時代が続いてきたことも、昭和に置き換えて考えると納得できます。多分、メディアの言う昭和99年という表現にはそれなりの意義があると考えます。来年の昭和100年は節目として昭和99年の日本はどうあるべきかを熟慮すべきです。 

2024年1月19日金曜日

歳月人を待たず

 コロナ前から5年ぶりに都内で開催された勉強会へ参加してきました。5年という月日は長いもので、主催者側の事務局のメンバーの方から参加者の顔ぶれも殆どの方が一新されていました。10年ひと昔と言われますが、その通りで10年も経つと世の中も人の様子もがらりと変わります。阪神大震災から29年目とニュースで流れていましたが、例えば米大リーグで大活躍している大谷選手も生まれたばかりの頃の出来事です。今回の能登半島の大震災でも多くの方々が被災されました。

私たちはそのような災難に遭うことも無くこれまで過ごしていますが、自分たちだけは安心だということはなく、毎日を無難に過ごしているのも奇跡だと考えても良いと思います。遅ればせながら私も僅かな義援金を本日送らせていただきましたが、凍えるような寒さの中で耐えながら辛い生活を送っている皆様が、一日も早くお元気にお暮しができる日が到来することを心よりご祈念申し上げます。

辛い気持ちは経験した人でないと理解できませんが、亡くなられた皆様にご冥福をお祈りする気持ちだけは何年経っても忘れないでいたいものです。私も5年前は夕方から都内へ出かけるのも全く苦にならなかったのですが、長期にわたりコロナ禍で外出自粛が続いたのでリアルよりオンラインでのイベント参加が多くなりました。でも、Face to faceのコミュニケーションが時々無ければ深い関係には至らないと考えます。時間を大切に使いましょう。

2024年1月18日木曜日

有難さを感じる

 最近、歳を取ったせいか朝が早いので先ず何をするかと言えば、玄関の新聞受けに朝刊が届いているかを確認します。毎朝5時前には朝刊が配達されていますが、時々若い頃に新聞配達をしていた頃の事を思い出します。若い頃は朝が極端に弱くて早朝に起床するのは辛くてたまりませんでした。この歳だと早起きは全く苦になりませんが、それなりに体力は衰えているので新聞配達など不可能です。しかし、今は購読する側となって考えると本当に有難いものです。

考えてみると20歳前後ですから、当時は体力も食欲もありました。時代が変わり、おそらく新聞配達しながらの勤労学生は少ないと思います。かつては地方から出てきて進学のために新聞配達や牛乳配達で住み込みながら働くのは、居酒屋やコンビニのバイトが無い時代なので珍しくなかったのです。1月なので思い出すのは、購読しているお客様からお正月にお年玉をもらったことです。約半世紀前の話ですが、当時千円のお年玉をもらったことの喜びは未だに覚えています。

人は思いがけない人の好意に感動します。特に年長の方から受けた好意は自分の人生に残ります。仕事には違いないのですが、被災者を使命感を持って救済する方々の姿には感動を覚えます。感動を覚えると気持ちとしてお礼をしたくなるのが人間です。つまり見返りをお互いに求めない気持ちが元々あるからです。我が家でも配達に来た人や工事を依頼した方にはお礼をするようにしています。当時、私が新聞配達をしていた頃の心境と同じなのかと考えます。


2024年1月17日水曜日

歴史は語る

 かつて米ソが冷戦時代の1955年~1975年に及んだ北ベトナムと南ベトナムとのベトナム戦争では南ベトナムを支援した米国は敗れました。南ベトナムの旧首都サイゴンは陥落し、ベトナムは南北が統一されて首都が現在のハノイとなりました。私も15年以上前にベトナムを訪れましたが、当時は日本の東京に似たハノイと大阪に似たサイゴンを思い出します。現在も官公庁の所在するハノイと商業地のサイゴンという印象と思います。

本日お話ししたいのは、欧州と中東で未だに続いている戦争は双方に多大な犠牲を出しながら一体いつまで続くのかということです。当時のベトナム戦争は、民主党のケネディ大統領時代から始まり、ジョンソン大統領時代にはさらに戦況は泥沼化して、最終的には米国が撤退することとなり、ベトナム戦争は北ベトナムの勝利となりました。結果的に戦争が収束へ向かったのは共和党のニクソン大統領の時代だったのです。

私が予測するに、もし本年11月の米国大統領選でトランプ前大統領が復活したら2025年の初頭にロシアとウクライナの戦争、イスラエルとハマスの戦争が停戦へ結びつくのではないかということです。バイデン大統領が再選されても戦争状態の現状は変わらず、直ぐに停戦とならないように思えるからです。その点、強引なトランプ氏は何をするか予測がつかないために国際情勢は大きく動く可能性があると考えるからです。共和党政権は恐るべしです。

2024年1月16日火曜日

適材適所

自宅の書斎から外の花壇を眺めると、花瓶のスイセンの花が寒風にも負けずしっかり咲いていて逞しさを感じます。その前は台所に置いていたのでスイセンの香りが室内に広がっていたのですが、暖かい部屋は好まないようで次第に萎れかけていたようです。外に出すとスイセンが寒さに強いのがよく分かります。花にも適材適所がありますが、人間も同じようなものです。

相性が良い悪いということを言いますが、一緒に仕事をするにも家庭で過ごすにも人間同士の相性が重要です。人間関係同様に仕事も向き不向きがあります。人も気が合う人同士では何も話題の準備なしで会話は自然に盛り上がります。逆に気が合わなければお互いに退屈するはずです。ビジネスの場で話を盛り上げるには、経験を重ねることと相手の懐に入ることがポイントです。

ビジネスの場では会う人によって話題は変わりますので、自分の引き出しを増やすために常日頃から情報収集を怠らないことです。世の中には情報が溢れていますが、流されることなく自分で常に判断する習慣を身に付けることが大切です。自分で判断して決めれば右往左往して悩むことも少なくなります。会話ではなるべく人の意見に耳を傾けるようにしましょう。



2024年1月15日月曜日

未来志向

 日々様々な記事を拝見していますが、日本の現状を卑下するような評論家的コラムが多すぎるような気がいたします。過去を顧みても既成事実は変えようがないので、今後は過去の反省の上で如何なる改善策を実現すれば日本がより良くなるかが議論されることが重要です。残念なのは悲観的な意見ばかりで具体的な未来展望の対策が国民の前に明らかにされないところです。

若年人口は経済成長の源泉です。出生率も労働人口も容易に増えない現状においてどのように低成長経済に対処するかが日本の差し迫った課題と考えます。あまり将来を悲観するような評論的な話題に迎合するのは良くないと思います。日本は新興国と違い成熟社会になったので、もっと身の丈に合った将来への進み方をすべきではないでしょうか。

様々な角度で諸外国と比較するのは簡単ですが、国民性の違いもあり同じように社会は進まないので無理に諸外国に合わせることもないと考えます。日本の良さを皆で認めて、もっと世界に日本の特長をアピールしたいものです。皆で工夫すればこれまでより国民が豊かな国になるはずです。国内紛争が無いだけでも日本は立派な国だと考えます。



2024年1月12日金曜日

ハイブリッ効果

 コロナ禍でテレワークによって業務の生産性はかなり向上したのですが、指標的にあまり論じられていないので業務の流れを元へ戻して集中化する動きも見られます。確かに集中して業務を進めるメリットもありますが、働き方改革で生産性を維持しようとするならばハイブリッドで集中と分散をバランスを取りながらケース・バイ・ケースで利便性も考えながら業務を進める方が良いと考えます。情報収集力の格差がDXを始めとして経済力を左右します。

私もハイブリッドで対応できるところを優先して情報を入手するようにしています。現在のところ主催側の配慮でリアルとオンラインのハイブリッドでの対応が中心なのですが、主催者によってはコロナ前のやり方に戻ってきている感があります。折角、遠隔地の方にも均等に情報入手の機会がテレワークによってもたらされたにも関わらず、コロナ前の形態に戻してしまうのは惜しいことだと考えます。デジタル時代を前に進めましょう。

ネット社会はいつでもどこでも誰にでも情報を得る機会が均等に与えられるのでデジタルデバイド(情報入手力の格差)が解消されるのです。少子高齢化の日本こそ率先してオンラインを進めるべきだと考えます。一極集中に歯止めをかける意味でもテレワークが必要です。近年はイベント会場に遠方から時間と旅費をかけて出かけて情報収集しなければならない時代ではありません。日本人も広大な国土という認識でオンラインを駆使しましょう。

2024年1月11日木曜日

歌手

毎年大晦日恒例のNHK紅白歌合戦で八代亜紀さんの出演を見ない年末は無かったのではないでしょうか。同じ熊本出身ながら実物の歌手・八代亜紀さんを拝見したことはありませんが、「舟唄」「雨の慕情」などハスキーな声で歌唱力のある 演歌の女王とも言える歌手でした。昭和世代の私も一人で静かに口ずさむ曲はどういう訳か八代亜紀さんの歌が多いようです。

昨年12月30日に急逝されたとのことですが、ご本人は常連で出演されていた大晦日のNHK紅白歌合戦を前に、どんな思いで天国へ旅立たれたのでしょうか。73歳でまだまだ若く、これからも昭和世代のファンを大いに楽しませてほしい存在で惜しい方でした。病は他人には理解できないし、寿命も人それぞれ違うので仕方ないのですが演歌ファンにとって寂しい限りです。

元旦から能登半島地震や航空機衝突事故など有り得ない事態が発生していますが、長年にわたり庶民を楽しませてくれた大物歌手の訃報も国民にはショックです。昨年9月に膠原病と診断され療養のために歌手活動を休止されていたため、残念ながら紅白への出場も叶わなかったのだと考えます。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。





2024年1月10日水曜日

計数管理

アベノミクスは異次元の金融緩和で株価を引き上げましたが、成長戦略は絵に描いた餅で円安によるデフレ経済を長引かせました。その間、諸外国との金利差が徐々に広がり、円安からの脱却が難しくなって今日の為替水準に至っています。さらにロシアによるウクライナ侵攻で国際的なエネルギー価格が上昇し、日本国内に輸入物価の上昇とともにインフレ経済をもたらしました。

企業業績はグローバル企業の為替差益による最大の稼ぎによって国内外の企業間格差は開きました。漸く国際社会での賃金格差が指摘されて、インフレに伴い国内賃金を上げていかなければ、消費も伸びずGDPも減少する一方であることに政府も気が付きました。金融緩和だけではデフレが継続するだけで株価はある程度までは上昇しますが、根本となる経済は成長しないと思われます。

日本はある意味、国内産業に優しい国であり過ぎたのだと考えます。産業構造改革を実現するには痛みを伴う金融政策が必要だったのではないでしょうか。政府による金融支援は頼り過ると寧ろ企業経営が甘くなることもあります。私自身も平成のバブル崩壊後に高金利や貸し渋りに大変苦労しましたが、借入金利にも耐えうる計数管理に強い経営が必要である事を自覚させられました。

2024年1月9日火曜日

ネガティブよりポジティブに

大晦日の深夜に田原総一朗氏が司会されている討論番組「朝まで生テレビ」を久方ぶりに拝見しました。1987年から続いている長寿の深夜番組ですが、2、30年以上前には毎月楽しみの番組で朝方まで観ていました。 討論のテーマは政治資金や日本経済を中心に行われましたが、新年を迎えて元気な話題を期待していましたが、政治批判や日本の課題ばかりが羅列されて、24年に活力をもたらす明るい意見は無かったようです。

私を含め多くの人は政治や経済の批判ばかりしがちですが、批判したことで何の解決にも繋がりません。日本だけでなく、世界の政治も経済も常に不透明感のある現実の中で進んでいますので、日本だけの問題ではないということがあります。上記の番組を最近見なくなったのも、批判ばかりが先行して具体的に提案やアイデアが少ないからです。後で批判するのは誰にでもできることですが、実際に政治家を選んでいるのは私たち国民なので責任の一端はあります。

今朝のあるコラムで、かつて「ミスター円」として注目された榊原英輔氏のインタビューを拝見しました。24年の日本経済は米国金利の引き下げで為替は円高に振れるが、経済は米国以上にプラス成長し過熱するとも話していました。24年は世界中で選挙の年を迎え、政治が大きく動くことは間違いないのですが、日本は政治も経済も比較安定した年になるだろうと考えています。日本経済の動向を考えた場合、内閣支持率などあまり気にしない方が良いと思います。ネガティブよりポジティブに生きましょう。

2024年1月5日金曜日

日記帳

 5年日記帳を昨年末で書き収めて、2024年から3年日記帳を元旦から綴り始めました。遡って振り返るための日記ですが、毎日書き続けるだけで今のところ読み返すことはしていません。これまで使っていた5年日記帳のスペースは内容を纏めるには十分でしたが、今年からの3年日記帳はスペースがさらに少ないので要点の整理がかなり難しく感じます。日々、文章の纏めに慣れるまで時間が掛かりそうです。5年前に日記を書き始めたきっかけは、日記帳が娘から私の誕生日にプレゼントされたものだったからです。

日記と同様にブログも約5千日書き続けていますが、ブログも日記も毎日書く習慣を身に付ければ日課となり全く苦になりません。ただブログは字数制限が無いので気楽ですが、日記帳はスペースに限りがあるので要領よく文章を纏める必要があります。ペンはインクですが、修正できるパイロットのFRIXION BALLの07を使っています。このボールペンが無ければ修正だらけの日記帳になっていたでしょう。05とともに使い分けして大変便利に愛用しています。

パソコンやスマホで文章を書くことに慣れてしまい、手書きをする機会がめっきり減りました。最近は敢えて年賀状も表の住所と名前だけは筆で書くようにしています。裏は印刷してスペースに簡単なコメントを書いていますが、綺麗な字で書かれた年賀状を拝見しますと、偏見かもしれませんが書道に興味がある私には相手の方が魅力的に映ります。私も若い頃はお正月の時期に書初めをしていましたが、最近は書く自信も無くなりました。何事も習慣づけることが大切ですね。



2024年1月4日木曜日

謹賀新年

  2024年、新年の幕開けにまさかと思われる大規模地震が能登半島で発生し、石川県や新潟県を中心に多くの死傷者と甚大な被害をもたらしました。被災された多くの皆様に対し、衷心よりお見舞い申し上げます。また翌日2日には羽田空港の滑走路においてJAL機と海保機が衝突して炎上し、無念ながら海保隊員5名の尊い命が失われました。慎んでご冥福をお祈り申し上げます。

 さて本日から弊社も仕事始めです。企業としても家庭においても、今回の大地震においての被災ニュースに接して、あらためてBCP対策の重要性を深く認識いたしました。今年1年も様々な出来事に遭遇するかと思いますが、明日は我が身と覚悟しつつ、常に冷静沈着な姿勢で事象に対処したいと考えております。私自身も竜頭蛇尾で終わることなく、さらに画竜点睛を欠くことの無いよう1年を送りたいものです。

 弊社ジェイエスピーも、本年は大きく変化する1年となるであろうと予想しております。経営陣を含め従業員共々明るく元気に、そして常に前向きな姿勢で成長を目指して前進していきたいと考えております。どうか本年もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。最後になりましたが、本年も皆様方のご健勝とご活躍を心よりご祈念いたします。敬白