2024年2月16日金曜日

振り返り

 先日、ニデックの新社長に内部人材に代わってソニー出身者の方が指名されたニュースを拝見しました。創業者の永守氏によって急成長した巨大企業をオペレーティングするのは容易なことではありません。ニデックのような安定した優良企業でも過去に何度も事業承継で躓いていますが、後継の経営者選びが如何に難しいかを物語っています。創業者が現役で長くトップダウンで企業を牽引している企業に限って中々容易に後継者は見つからないものです。

創業者が長年率いてきた企業の事業承継が、大企業でも中小企業でも容易にいかないのは不思議な事ではありません。事業承継が上手くいっているケースは多くないと考えます。中小企業が大きく成長できないのは親族承継という家業から脱皮できないからです。ある程度の企業規模と健全な財務体質になってくると、資本と経営が分離しなければ上場しない限り将来的に大きく成長する可能性は低いと考えます。

弊社の事業承継は少ない成功事例の一つではないかと考えます。周囲からは成功の理由は何かを聞かれますが、20年来の祈願である事業承継目標の集大成であるとお話ししています。ぶれない一念で経営していると、いつしか願いが実現する扉が開く日が到来すると思うのです。オーナー経営者といえども、公私混同を慎むことが一番大切な事ではないでしょうか。企業は社会に開かれたものだと今日まで考えて経営してきましたので良かったと思います。





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