2019年10月31日木曜日

40歳定年説

最近、ある学者が「40歳定年説」を唱えています。日本の場合、有名大学のエリートは大企業ばかりに就職します。社内競争を潜り抜けて定年まで勤め上げる人はある意味ご立派だと思います。リストラで多くの方がある年齢になるとグループ会社や社外の関連会社へ出向・転籍させられて定年を迎えるのが普通です。定年後に全く違う道を歩む方も多いのですが、これまでの経験を活かして再就職される方もいます。しかし定年まで勤めると、そこからベンチャーを起こして成功する確率は少ないと思うのです。やはり私の経験からしましても、自分でゼロからビジネスを立ち上げようとするならば、40歳くらいで会社を辞めてベンチャーを興すべきだと考えます。経営者にはマネジメントの経験の上に、たとえ失敗しても再び立ち上がれる情熱と体力が必要だからです。これまでの経験を活かす考えで、定年退職してからの起業はリスクもあるのであまりお勧めではありません。これからの世の中がどのように変化するかを見通すことは難しいですが、40歳で大手企業を辞めて独立するならば、体力や精神的にも勢いがあるし、成功する可能性はあると思います。日本人は「寄らば大樹」の意識を払拭しなければ、日本社会も欧米諸国のようにベンチャー企業が生まれないし、将来の経済成長も期待できないと考えます。

2019年10月30日水曜日

ノルマ

2019-10-30 10:15:43 | Weblog ノルマというのは数値目標です。企業の規模が拡大しても、一人当たりの生産性が低いのはノルマ(数値目標)の意識が足りないからです。生産部隊は日々のノルマをこなしていますが、ホワイトカラー(中間管理職)の人たちも自らがノルマを持たないと全体の生産性は伸びません。その事の意識が足りない管理職の社員が企業に増えているのではないでしょうか。おそらく毎月何となく動いているだけで、自らのコストが企業業績の足を引っ張っている事を感じていないと思います。毎月の給料のほかに様々な経費が、自らの報酬の倍以上掛かることを認識しなければなりませんし、プラスアルファの利益もコストに加えなければなりません。総合商社を我々も少しは見習うべきだと思います。定年まで目標数字をこなさなければならない事を社員が一番感じているからです。商社のように報酬が高ければそれだけノルマが高くなるのは当たり前だからです。弊社の新入社員でもその意識を持っている者が入社してきていますが、将来、企業の中で上を目指すならば入社した時からノルマを意識する習慣を身に付けるべきです。企業が将来的にも伸びるためにはその考えが必要です。

2019年10月29日火曜日

豊かさ

言わずもがなの話ですが、現代は欧米並みに近づき夫婦共働きは当たり前の時代です。しかし、まだまだ様々な制度が時代に追い付いていないために、古き時代の労働慣習のままで変わらないから、いつの間にか欧米諸国と比較して生産性や競争力で劣勢となっているのが現状です。生産性を上げるには、やるべき仕事を時間内に終わらせることなのですが、日本の人事評価制度と労働時間には生産性の様子が加味されていないから、どうしても残業でノルマをカバーする構図が消えないものと思われます。仕事の付加価値が低くて、同業との競争にさらされるから生産性が上がらないとも言えます。また多くの人が中間に介在する下請け構造が生産性を落としているとも考えられます。では、どうすれば生産性が上がり、収益が向上し、給与も増えるかと申しますと、ひとつは他社に負けない専門能力を伸ばし、常に付加価値の高い分野を自ら切り開くことではないかと考えます。二つ目は最新のITツールをうまく活用することだと思います。「言うは易く行うは難し」ですが、自らのアイデアで新たなマーケットを切り開く会社を目指したいものです。人生には心の豊かさが必要です。

2019年10月28日月曜日

プライド

人はプライドが高いと見栄を張る傾向もあり、社会に放たれて一度自信が崩れると中々復活が難しいものです。私の知る古くからの知人も何人かはそれに近い傾向があります。粘り強く生きてきたかは結果に現れますが、ハングリーな幼少時代を生きてきたかどうかで随分異なるようです。見栄を張ると疲れますが、ある年齢で自信を無くし、精神的に疲れたままでそっと静かに身を隠す人は多いのではないかと思います。何故、このような話をするかと言いますと、かつての学びの友たちにあまり元気さが感じられないからです。経済的に恵まれていたせいか、プライドは高いが、外交慣れしていない地場の同級生は多かったように思います。寧ろ高校時代を含め、社会に出てからも玉石混合で揉まれた私などは環境に恵まれたのかもしれません。「旅の恥はかき捨て」みたいな性分はありますが、見栄を張る些細な面がない事が却って世渡りに幸いしているような気がいたします。私は「臥薪嘗胆」という言葉を高校時代から大事にしていますが、何事も耐えることで自然と道は開けてくるものだと信じています。プライドを意識しなくても、粘り強さと忍耐力は人生において大事ですね。

2019年10月25日金曜日

山形大学

最近、山形大学の話題がメディアに登場する事に注目していたのですが、今回たまたま幸運にも某メーカーの研修会へ参加して山形大学の最先端研究センターを見学する事が叶いました。国内の大手電気メーカーが年々海外勢にシェアを奪わる中、日本の大企業も次世代の研究開発への余力が劣ってきているのも現実です。日本企業が世界市場を牽引するためにも、モノづくりの未来への研究開発投資は地方を拠点に産学連携で進め続けなければなりません。その実践例を本日の山形大学と経産省の進める最先端技術の研究センターで拝見する事ができました。未来の夢が実現される事を大いに期待したいと思った次第です。地方創生の為に他の地方大学も見習ってほしいです。

2019年10月24日木曜日

採用

20年新卒者の採用もひと段落して、最近は経験者も業界内で売り手市場となっているので、応募が徐々に増えてきています。しかし実際の採用となると、退職理由や回数、年齢の幅もそれぞれで、個々の評価基準が相対的に難しく、採用する側も慎重になります。待遇も当然実績がないため希望年収と隔たることもあるわけですが、経験者においては現状より高くなることを一般には希望します。採用する側としては実績を見ながら経験者の待遇を社内の基準に適応させていくことが望ましいのですが、技術者は個々人の技術力の差が大きいため、採用時の人物評価における面接側の判断基準は大変重要です。選ばれる会社にならなければ、今後優秀な人材の確保は益々厳しくなると思います。

2019年10月23日水曜日

手書き

毎回私事で恐縮です。以前にも何度か話しましたが、今年から5年物の手書きの7行日記を書いています。早朝、4時からラジオを聴いた後に起床して5時から昨日の出来事を思い出しながら書いているのですが、7行のスペースはすぐに埋まるのでいつも修正できるボールペンを使っています。デジタルの時代には簡単に訂正できますが、アナログの日記を修正するのは多少手間がかかります。7行だと数分で書けますが、バランスよく内容を網羅するのが容易ではありません。日々の記録だけでも毎日手書きすることはとても大切なことだと思っています。スマホに慣れてくると漢字を正確に書く力が確実に衰えているのを実感します。書くのと読むのとでは能力に随分違いがあります。漢字を知ることが社会でどれだけ役に立つかわかりませんが、応募者の手書きの履歴書を目にする時、誤字脱字の目立つ人は能力的にあまり歓迎できません。最近は読書をする人も減っており、文章もろくに書けない学生の方も増えているようですし、全てがデジタル時代で面倒なことを敬遠する傾向にありますが、手書きの習慣は無くさない方がいいと思います。日記を付けてみて私自身が手書きの衰えを感じたので、その現実を披露した次第です。

2019年10月21日月曜日

親バカ

2019-10-21 12:17:13 | Weblog 今から30年前、1989年9月27日に横浜ベイブリッジが開通しました。開通前にマラソン大会が開かれて、私も当時の社員と一緒に参加しました。その数年後には翼(つばさ)橋も開通し、その時のマラソン大会にも出場しました。当時36歳のバリバリの若さで、前年に社長に就任したばかりでした。バイタリティでは人に負けなかったのですが、残念ながら無鉄砲な性格でもありました。今日振り返る時、自分の娘がかつての自分と重なったりします。一昨日、帰省した娘はマラソン大会が近いと言って、練習の為に戸塚の自宅から都立大学のアパートまで約33キロを走ると言い出したのです。6時間くらいで走れると話していましたが、その通り完走したようです。何ら実力もなく好奇心で行動する無鉄砲な性格は当時の私の遺伝子を引き継いでいるようで、親としてこれから先、どういう人生を歩むのか心配でもあります。親バカではありますが、木の上に立って見ているしかありません。

2019年10月18日金曜日

サバイバル

92.3年のバブル崩壊後にドン底に崩壊した会社は、数年の後に事業の立て直しも含めて、心機一転の覚悟で事業再生への道を歩み始めたのが96年でした。あれから20数年が過ぎましたが、その間はまさにサバイバルを賭けての社歴だったように思います。不況後の事業ビジョンを将来に向けて、どこに据えながら前進するかは各社で違ってきます。この不思議な予測できないテクノロジー世界の変化があるからこそ、苦境を乗り越えて進む未知なる経営にも魅力を感じるのではないかと思われます。今、世界との競争力でやや自信を無くしつつある日本人は、ラグビーのように過酷さの中で人材の多様性を活かすとともに、もっと勇気を出して自信を持って、戦略的に武装して再度世界市場にチャレンジすべきではないでしょうか。翻って考えると、日本には再び戦後のサバイバル精神の復活が求められているのかもしれません。

2019年10月17日木曜日

出来事

先週末、あるイベントに参加するため都内の某一流ホテルに出かけた先で、休憩中、フロアで大勢の参加者とともにコーヒーを立ち飲みしていたところ、突然ウェイターが合図で振り下ろした手が背後にいた私のコーヒーにぶつかって、着ていた上着やワイシャツを汚してしまったのです。即座にウェイターは謝りながら、フロアの責任者を呼んだところ、責任者からはクリーニング代を請求してくれとの事でしたが、後から駆けつけた支配人はイベントの途中だったこともあり、ホテル側で終了時間までに早急にクリーニングをするということで、代わりのジャケットとワイシャツを提供してくれました。初めての経験でしたが、私が誰にも過ちはあるのでと柔らかに対応したために、ホテル側も快く対応してくれました。例えトラブルの出来事が起きても、お客と雖もホテル側とは人間同士お互いに不快感を抱かない対応が大切だと思った次第です。

インフラ

今回、台風19号による未曾有の被害は、国家国民に国土インフラ(基盤)の脆弱性を突き付けられたような気がします。普段は目に付かないところの基礎となるインフラ投資を怠っていると必ずいつか災難に陥る状況を経験します。企業社会も同様で、事業や財務の基盤がしっかりしていなければ不況時が到来すると倒産の危機に迫られます。しっかりした基盤があれば経営的に安定しますし、雇用を守ることもできます。「国土強靭化」というフレーズだけは幾度となく耳にしてきましたが、もう一度、日本の進路も含めて、インフラの何を最優先に強化すべきかを、国民を交えて活発な議論をすべきではないでしょうか。人の命が富より何よりも大切である事を、今回の災害で我々は再び考えさせられました。

2019年10月15日火曜日

前略

先ずはこの度の台風19号にてお亡くなりになられた多くの皆様方に対し、謹んで心より御冥福をお祈り申し上げます。さらに被災された多くの皆様方に心よりお見舞い申し上げます。数日前の悪夢のような大型台風の爪痕から漸く週明けが始まりましたが、まだ被災地では復旧が長引く見通しのようです。一刻も早く被災された皆様が普通の生活に戻ることを御祈念申し上げます。暗い話の中でも、ラグビーやバレーのワールドカップ大会での日本選手の大活躍ぶりは多くの国民に明るさと希望と勇気を与えたように思います。亡くなられた方の事を思うと大変心苦しいですが、生きていれば必ず何かしら新しい事を学ぶことも、知らない知識や考えを身に付けることも、人生における生き甲斐も見いだせるはずです。たまたま戴いた自分の命をこれからも大切にしましょう。私は九州出身で子どもの頃から台風は毎年のように到来していましたが、今回の台風が過ぎ去った後に、今は実家に誰もいなくなった故郷から、何度となく様子が気になったと電話が鳴りました。「声を聴いて安心した」という故郷からの電話越しの言葉の優しさに感動した次第です。

2019年10月11日金曜日

IT人材

IT人材が足りないと言われ続けていますが、いずれ既存産業の人材が人余りとなる時代が到来すると、IT業界への人材シフトの流れが自然にできるような気がします。特に製造業、小売業、金融業は徐々に国内マーケットが縮小していきますので、現在の労働者数は減っても増えることはないでしょう。既存の産業も次々に外需へシフトするようになれば、人材も海外で調達することになります。国内は産業構造が転換するので、IT業界が吸収しつつ、現存する産業が高付加価値を目指し、それを下支えすれば生き残りも可能かと思います。国内のIT関連の付加価値を海外に展開するにも、英語力は断然に必要となります。英会話ができるかできないの話はタブーで当たり前の時代になります。新卒者の半数が外国人というくらい、人材も国内外で多様化する時代が必ず近い将来に到来するでしょう。さもなければITの高度化は日本人だけでは難しいと思われます。

2019年10月10日木曜日

心内に動けば詞外に現る

私自身もつい思っていることを口に出す方なので、家内からいつも注意されるのですが、言わずにいられないことも時々あります。人は誰でも大なり小なり様々な欲望はありますが、外からは中々他人の欲の度合いを窺い知ることは不可能です。大金に目が眩む人、身に余る見栄を張る人など世の中には様々な人が存在します。しかし心内が澄んでいるか、濁っているかで、結果的には人は外に出る行動で違って見えます。日本には「天地神明に誓う」という言葉がありますが、子どもの頃に「悪いことをしたらお天道様が空から観ているよ」と親から悪い事をしないように躾として教わったものです。私は幼い頃に両親が離婚したので祖父母に育てられたのですが、変に正義感が強いのも、幼少時に祖父母をはじめ親戚や周囲の人から色んな躾を学んだからだと思います。タイトルの「心内に動けば詞外に現る」とは、心中に思うことは、覚えずことばに現れ出るものだという意味のことです。同様に、人間というものは心の内面に動きがあれば大体は行動が外に現れたりするものです。人によって違いますが、それが個々の人間性の違いとして現れるのではないでしょうか。

2019年10月9日水曜日

メジロ

近年、夏と冬しか無いとか言われますが、短くても秋のシーズンを十分に楽しみたいものです。近頃、通勤時に公園でメジロの声が聞こえるようになりました。田舎で育った私は小さなメジロが大好きです。メジロは冬を好みますので、気候が寒くなるとそこら中に現れます。子どもの時代には、自宅でメジロを飼っている人がいましたが、実は私もその一人でした。保護鳥ですから許可がないと飼えませんが・・・。毎日餌をやるのも日課でしたが、今考えると、籠に閉じ込めて自然界の自由を奪い、人間の趣味というだけで可哀そうな飼い方をしたものだと思います。メジロを飼っていた頃が懐かしいのか、不思議なことに公園の木々で自由に飛び回るメジロを眺めていると妙に退屈しないのです。マンションのベランダにも、今までその年によってはメジロがやってきたりすることもありましたが、この1,2年は餌となるミカンを置いても姿を現してくれないようです。でも辛抱強く、今年の冬もベランダにやってくることを楽しみに待っていたいと思います。

2019年10月8日火曜日

地方

先日、地方の行政の方が来社されて情報交換をしましたが、市の2万人余りの人口が毎年1500人ずつ減少しているのが現実という話を聞き、そのままでは後10年もすると市が消滅するのではないかと感じた次第です。行政の方も危機感を持っているが、地方活性化は地方だけでは解決できない課題ではないかと考えます。日本全体に共通の課題を抱えているのではと思われます。ふるさと納税は地方に税収を配分するだけで、過疎化対策に具体的な国の施策が考えられているわけではありません。我々も地方のために仕事をつくるなり、雇用を生み出す知恵を考えなければならないと思います。地方の高校を卒業しても、大半の若者たちは都会へ進学や就職で地方から出て行っているのが現状で、Uターン現象はほとんど皆無で、地方には年配者だけが残されています。徐々に年配者も高齢化し、介護事業だけが唯一の安定した雇用の受け皿となっています。今後は官民一体となって、地方から出なくても遠隔で受ける医療とともに、遠隔で仕事を協業するスキームをつくることが必要なのではないでしょうか。都会への人口集中は様々な都会ならではの経済的格差をもたらすと思われますし、究極は犯罪の温床にもなりかねません。地方の問題は将来の日本にとって、決して無視できるものではない気がいたします。

2019年10月7日月曜日

健康管理

健康管理は全てにおいて一番重要な仕事だといつも感じております。実は本日、初めて大腸CT検査を受診しました。普通、大腸検査は検便で異常が見つかって初めて受診する人が多いようですが、最新の医療機械を試してみたいこともあり、先日人間ドックを受診したばかりで何も異常は無かったのですが、敢えて今回最新の受診を体験してみました。これまでの内視鏡検査は決して身体的に楽ではありませんが、大腸CTは確かに楽な検査であることを今回初めて体得しました。但し、前日は病院から与えられた3食のパック入り食事を500CCの水とコロンフォート1本ずつ摂った後に、夜9時に約150CCのマグコロール(クエン酸マグネシウム50g入)を飲み干します。やがて深夜にトイレの回数が増えていきます。回数は個人差がありますが、これが一番検査前の準備として大変でした。最新の医療技術を活用することにより、未病化が少しでも進展すれば国民医療費の削減にもつながるはずです。健康管理は定期的な検査から得られると思います。

2019年10月4日金曜日

ロボット

家内がアレクサを毎日、寝起きの友にしています。アレクサも音声認識と人工知能の機能を生かしたロボットのようなものです。昨日、あるフォーラムでコミュニケーションロボットを開発した方の話を聞きました。今後、益々高齢化を迎える日本社会にロボットの役割は大きいと思います。夫婦もいずれどちらかが一人生活になりますが、元気な時の配偶者とそっくりのコミュニケーションロボットがいずれ開発されて、人間とロボットが双方に会話する能力を持つ時代が必ず到来すると思います。人間に代わる癒しを与えるとなる無理な面はありますが、コミュニケーションをロボットと取ることで、少しでも精神的な寂しさが和らげば良いのではないでしょうか。ロボットの能力をさらに進化させることが、来るべき高齢化社会に先端技術が果たせる役割だと認識していただければ幸いです。

2019年10月3日木曜日

地位

組織の上にある方は、常に謙虚であり、良識を疑われることは慎まなければなりません。その訳は、必ずしも自分の実力のみでその地位になったわけではないからです。もし自分の立場を勘違いすると、良識ある行動を取らないで人格的に非常識だと思われる場合もあります。時代は変わり、企業経営においてコンプライアンスを重視するのは当たり前になりました。しかし現実には、未だに旧態依然とした組織体質の企業が存在することを私たちはメディアで披見させられたりします。かつて私もある業界に在籍していた頃、日常茶飯に業界内で堂々と「入札ごっこ」をしている実態をこの目で見てきました。あれから何十年も経過して業界は清く正しくなってきたようです。業界内の古い慣習でも違法性があれば法的に厳罰が課されるケースは多々あります。そういう意味では、欧米での産業界に対する法的な厳しい措置が日本の社会にもあるべき姿として望ましい影響をもたらしているようです。実社会で働いている皆さんはもう一度反省して、自分も雇われている身分だという意識を持って役割を務めていただきたいものです。

2019年10月2日水曜日

組織

今日は集団指導体制について書きます。ちょっと漢字はやや硬直的に感じますので、英訳するとGroup guidance systemとなります。これはかつて中国の鄧小平が経済は改革開放政策、政治は集団指導体制へと唱えた考えのようです。やや毛沢東の共産党一党支配体制を批判した形となり、鄧小平は一時期、国家の中枢メンバーから外されたことがありました。日本においては政治家同士の権力闘争は党内で自然と融和する働きがありますが、独裁政治体制における権力闘争は我が国の比ではありません。戦後日本が民主主義や報道の自由を尊重してきたからこそ、民主的な選挙のもと今日の日本があるのです。今朝、たまたま某銀行の副支店長と名刺交換しましたが、銀行様も変わりつつあるのかなと感じた次第です。組織が活性化するためには、トップと参謀が役割を分担しなければ一般社員の声は耳に届きません。私が思うに、もし鄧小平がこの世に生きていれば集団指導体制により政治活動の役割分担が浸透し、現在とは異なる民主主義政治が進んだのではないかと想像するわけです。昨今の企業不祥事も独裁色の中で次第に育まれたのではないでしょうか。企業においても皆が主役にならなければいけないのです。

2019年10月1日火曜日

今日は魚の話をします。どちらかというと私は肉より魚が好きなので、昼食も魚の出るお店を好んで使う方です。小中高時代には週に一度は夕食のおかずに魚釣りをしていたこともあり、肉より魚を食べる習慣が多かったからかもしれません。数日前に九州の義理の弟から冷凍したカサゴと鯛が段ボールで送られてきましたので、昨夜はカサゴの煮つけと鯛の塩焼を2匹ずつ夕食時に戴きました。義理の弟は現在海運の仕事をしていますが、たまの休みには自ら漁船を駆り出し魚釣りをしているので、時々我が家に釣った魚を送ってくれます。実は私も九州の実家で子どもの頃にはよく海釣りに出かけていましたが、残念ながら船酔いするので現在でも乗合船で釣りに行くことはありません。魚もカサゴは岩場でも釣れますが、鯛を釣るには沖合の深海に出なければなかなか釣れないので貴重な魚です。新鮮な刺身が食べられるのが故郷に帰った時の唯一の楽しみですが、こうして鮮度のいい魚を送ってくれる義理の弟にはとても感謝しています。