2023年10月19日木曜日

侃々諤々(かんかんがくがく)

 会議では「侃々諤々」の意見交換が大事と思います。株主総会でも「シャンシャン」で終わりたい経営陣ならば役員を寧ろ辞めた方がいいと思うからです。役員が説明責任を逃れようとする姿勢では株主に不満が起きます。その不満に蓋をしようと会社側が事前に妨害する行動は論外で、それでは会社の先行きが危惧されます。私もある大企業の株主総会へ出席して経営陣の態度に驚きましたが、やはりその大会社は地に落ちました。

人間は不味いことがあると隠そうとしますが、隠し続けることは不可能で、後にもっと深刻な事態となります。「鉄は熱いうちに打て」と同じで、早いうちから侃々諤々の議論をしていれば、事態が思わしくなくなっても対策は打てるのです。おかしいことは堂々とおかしいと指摘できる会議でなければいけません。最近では東京五輪の組織委員会の例が最悪のケースだと思います。

大抵、企業などで事故が起きるのは所属のメンバーから意見が出にくい会議のムードだからです。部下の反対意見にも耳を傾ける謙虚さが上層部には必要だからです。会議のメンバーは平等な立場で意見を述べる権利があります。最終的には議長が議論を纏めなければなりませんが、意見交換の場においては、常に「侃々諤々」の議論が出来る環境づくりを目指さなければなりません。

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