2023年10月11日水曜日

資金繰りの話

 ①「貸してください」②「借りてください」という慣用句は、いつしか池井戸潤さんのテレビドラマでも聴いたセリフですが、事業を営んでいる経営者だと誰しも資金繰りで苦い経験をしています。かつて弊社も業績不振で喉から手が出るほど運転資金が必要な時期がありました。しかし①の場合、金融機関から足元を見られて融資を渋られることもあります。私が逆の立場であればリスクがあるので同じような行動を取るでしょう。

運転資金に窮する経営をしてきた自分自身に責任があることを痛切に感じました。資金繰りに苦労していた30年近く前から常に財務諸表の改善を目指して参りました。言うことは簡単ですが中々行うは難しで、自己資本比率を常に上げることに只管、長年実績を重ねて参りました。当時は信用保証協会のひも付きで金融機関のプロパー融資などありません。当然、経営者として連帯保証を取られます。

借入の保証協会の枠も無くなる(借り過ぎ)と、後は不動産を担保として担保の枠内での貸し付けとなります。融資のために完済まで生命保険に入れられたこともありました。このように中小企業の経営をしていると資金繰りが如何に重要かを身をもって経験します。現在の弊社はお蔭様で②のように金融機関から言われるまでになりました。これは会社経営においてとんでもない差なのです。これから起業される方の参考になれば幸いです。

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