2023年11月29日水曜日

関西万博

1970年(昭和45年)の大阪万国博覧会は、1964年(昭和39年)の東京オリンピックの開催に続き、更なる日本の成長と新しい時代を切り拓こうとする外国を招致し、日本と平和の糸で繋ぐような大イベントだったように記憶しています。我々もこの目で各国の特色を知る良い機会でした。翻って関西万博の評価は今一つ盛り上がらないように映ります。関西万博にロシアが不参加を表明しましたので、今回はこの話題に触れてみたいと思います。

50数年前は日本経済も高度成長が続いており、政府を挙げて行け行けドンドンの状況でした。しかし政府もあまり注目していないような印象を受けます。つまり開催の意義や目的が国民へ明確に伝わっていないのではないでしょうか。開催ありきでスタートしたので、予算も為替の変動などで1千億円近く増えるようですから、経済効果的にどうか、投資をどのようにして回収するかも公には触れられていないようです。

国家財政がひっ迫する中、地方自治体も税収に限りがあるのが現状だと思われます。工事も着工されて、今更中止というわけにもいかない事情もあるのでしょう。問題はオリンピックのように施設を継続的に使えないので、万博が終わったら解体して跡地は別の用途に使わざるを得ないのです。しかし、その先の計画もあまり国民の目には見えてきません。関西だけの話ではないことを国も認識しているはずですからもっと注目すべきだと考えます。

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