2023年11月1日水曜日

IT業界

業界で長年会社経営をしてきた私がマクロの話ばかりしても意味が無いので、本日は現実的なミクロの話に切り替えます。IT業界に属している私たちの業界は、かつて旧コンピュータメーカーを頂点としてピラミッド型(現在はウォーターフォール型とも言われています)、つまり建設業界のようにゼネコン方式でシステム開発を過去から行ってきました。良いか悪いかは別として現在でも多くのIT企業は派遣型ビジネスが中心の業界なのです。

米国と日本のIT業界は育ってきた歴史過程が違います。米国は大学で派生した技術でスピンアウトしたベンチャー企業が昔から隆盛を誇ってきました。一方、日本のIT企業は人材を大手メーカーに派遣するビジネスで食べてきました。つまり大半のIT企業が人材派遣業を主としているのです。現在必要とされているイノベーションが育たないのは、ビジネスプランを考える必要が全く無いからです。

弊社も当初はIT同業他社と同様に派遣業を主として経営を維持してきました。しかし、他社と同じビジネススタイルでは仕事をしていく上で、働く人に夢もないし、会社の将来性もないと考えたのです。急には経営安定上、路線を変えることはできないので徐々に他社と違う戦略を歩み出したのです。まだ派遣業ビジネスは日本のIT業界の中心となる業務なので続けていますが、高付加価値のビジネスモデルへ転換しなければ将来優位に立てないでしょう。


0 件のコメント:

コメントを投稿