2023年8月21日月曜日

新事実の発見

 温故知新とは「故きを温ねて新しきを知る」と読み下すことを高校時代に習いましたが、ご承知の通り、意味は辞書に依りますと、「以前学んだことや、昔の事柄を今また調べ直したり考え直したりして、新たに新しい道理を探り当てること」と解釈されています。

実は今朝のNHKラジオで、太平洋戦争における歴史的新事実の発見が紹介されていました。終戦時に300万人とも言われるアジア各地に派兵された日本兵や57.5万人とも言われるシベリア抑留兵が、戦後に帰還できたことにローマ教皇庁のバチカンが関わっていたとのことです。

旧ソ連に抑留された日本兵士が共産主義に洗脳されないようにとの考えがバチカンの根底にあったようです。シベリア抑留では過酷な労働と寒さで約1割の日本兵士が亡くなりました。1945年に日本は無条件降伏したにも関わらず、1956年に漸くシベリア抑留は終了しました。

未来の話ばかりでなく、古き歴史を知ることは大変重要です。戦後78年で新事実が判明したことは、太平洋戦争の真相が概ね機密として国民には知らされてこなかったということです。戦後の日本も不味い事には蓋をして真実を明かさない傾向がありますが変わっていないですね。

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