2023年8月28日月曜日

価値観の変化

昭和の時代は父親が外であくせく働いて、家事は一切が母親の役目であったようです。戦争当時、戦地に赴く兵隊が残している遺書にも父親の存在が薄く、母親あての手紙が殆どです。つまり、昭和時代の子育ては母親が一手に引き受けて父親は妻に任せっぱなしにしてきたのではと考えます。戦後もその流れは変わらず、父親は子供が寝ている朝も早くから出勤し、夜は子どもが寝静まって、深夜になって漸く夜の付き合いから帰宅するのが普通の家庭でした。

一般に、子どもが父親より母親を尊敬するのも、普段は父親の存在が薄かったからではないでしょうか。欧米では子育てに父親が全面的に参加し、仕事より家庭を優先しています。日本の父親は古い習慣がそのまま引き継がれて家庭より仕事優先で近年まで来たように思います。その古い考えが漸く変わりつつあることを最近になって感じています。日本も遅ればせながら海外の考え方が浸透しつつあるようです。

日本人は時代の変化に対応するのが遅いようです。戦時中も第一次大戦のままの装備で陸海軍とも第二次大戦に臨んだために悉く敗戦に追い込まれたと言われています。生産性がOECD中で最下位だと言われているのも、労働者の睡眠時間が不足して脳が疲れているからのようです。昼夜問わず仕事に明け暮れてきたのが昭和の時代でした。これからの時代は子育ては父親の役割だと考えるべきです。共稼ぎ時代でもあり、父親の存在をもっと色濃くしたいものです。

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