2023年5月9日火曜日

循環型ボランティア

 早朝のラジオで、東京都の武蔵野市で「ちょこっとお助け隊」というボランティア活動をなさっている富田節夫さんのインタビューを聴きました。富田さんは80歳ながら、もう7年くらい近辺のお年寄りがちょっと手助けが必要な時に10分で百円という料金で仲間とともにボランティア活動を続けています。プロに依頼すると料金が高価なので、ちょっとした手助けならばと引き受けているのです。

高齢化社会で核家族が普通となれば、お年寄りの一人暮らしも増えてきます。身体が不自由となりご親族が近くに住んでいなければ誰かの手助けが必要となります。これからの社会では元気な高齢者が同世代の病弱な高齢者の手助けをすることも、行政の支援サービスが行き届かない場合には社会全体で推奨すべき循環型のボランティア活動ではないかと思いました。

どうしたら地域社会にこのような活動が広がるかを真剣に考えるべき時代ではないでしょうか。他人に対して無関心になりがちな都会の生活で、近くにご親族がいない高齢者が単身で生きていくのは大変なことです。高齢者が幸せに日常生活を過ごすには、ちょっとした手助けをしてくれる助っ人が必要です。富田さんのようなボランティア活動が地域社会に広がっていくことを願っています。

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